JP2013007961A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録材の種類が確定した後に画像形成条件を変更すると、変更にかかる時間が画像形成を開始するまでのダウンタイムとなってしまい、スループットの低下につながってしまう。
【解決手段】 記録材Pの種類が確定する前にまず記録材Pの種類を大まかに判断し、記録材Pの種類が確定する前から定着器122の温調制御を開始する。その際に、複数の/TOP許可温度の中で最も高い温度、又はプリント時温度の中で最も低い温度のいずれかを定着器122の目標温度に設定する。これより、記録材Pの種類が確定した際に、すぐに/TOP信号を出力できる、又は従来よりも短い時間の温調制御で/TOP信号を出力できるため、/TOP信号を出力するタイミングを早めることができ、スループットの低下を抑制することができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置においては、例えば、外部装置としてのコンピュータ等による設定や、もしくは画像形成装置本体に設けられた操作パネル等により、記録材の種類(サイズ、厚さ等)がユーザによって設定されていた。そして、その設定に応じて、例えば転写手段における転写条件(転写電圧や転写時の記録材の搬送速度)や定着条件(定着温度や定着時の記録材の搬送速度)を制御されていた。
このようなコンピュータや操作パネル等から、記録材の種類を設定するというユーザの負担を軽減するために、画像形成装置の内部に記録材を判別するセンサ等を備えて、記録材の種類を自動的に判別する装置が提供されている。センサ等を搭載した画像形成装置は、自動的に記録材の種類を判別した後、判別結果に応じて転写条件や定着条件等が設定されるよう制御される。
具体的には、特許文献1において提案されているように、記録材の表面をCMOSセンサによって記録材の反射光を撮像して、撮像した映像から表面平滑度を検知し、記録材の厚みを記録材の透過光を用いて検知して記録材の種類を判別するものがある。そして、記録材の種類の判別結果を用いて画像形成等の条件を決定する。
特開2006−175611
しかしながら、従来技術のように、記録材の種類が確定した後に画像形成条件を変更すると、変更にかかる時間が画像形成を開始するまでのダウンタイムとなってしまい、スループットの低下につながってしまうという課題があった。
本出願に係る発明は、以上のような状況を鑑みたものであり、画像形成条件の変更にかかる時間を短縮し、スループットの低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、記録材の第1の特性に関する情報を検知する第1の検知手段と、記録材の第2の特性に関する情報を検知する第2の検知手段と、記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段の画像形成条件を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記第1の特性と前記第2の特性のうち1つが検知されると、検知された特性に基づき前記画像形成手段の画像形成条件の制御を開始することを特徴とする。
本発明の構成によれば、画像形成条件の変更にかかる時間を短縮し、スループットの低下を抑制することが可能となる。
画像形成装置の概略構成図 記録材判別センサ200の概略構成図 画像形成装置101のシステム構成を説明するためのブロック図 記録材判別センサ200で検知した光沢度及び透過率を用いて記録材Pの種類を判別するための記録材判別テーブル 記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャート 記録材Pの種類における/TOP許可温度の設定を示したテーブル 第1の実施形態における記録材Pの透過率の一例を示したグラフ 第1の実施形態における透過率の測定を行った後、光沢度の測定を行う場合の記録材判別制御と定着温調制御を示したフローチャート 定着温度決定処理1の詳細を示したフローチャート /TOP許可温度とプリント時温度の関係を示したグラフ 第1の実施形態における光沢度の測定を行った後、透過率の測定を行う場合の記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャート 第1の実施形態における記録材Pの光沢度の一例を示したグラフ 第1の実施形態における光沢度の測定を行った後、透過率の測定を行う場合の記録材判別制御と定着温調制御を示したフローチャート /TOP許可温度とプリント時温度の関係を示したグラフ 坪量を検知する坪量検知装置の概略構成図と、坪量検知装置の構成を説明するためのブロック図 坪量検知装置で検知した記録材Pの坪量と、記録材判別センサ200で検知した光沢度を用いて記録材Pの種類を判別するための記録材判別テーブル 記録材Pの種類に応じて記録材Pの搬送速度が変わることを示したグラフ 第2の実施形態における記録材判別制御と定着温調制御を示したフローチャート 定着温度決定処理2の詳細を示したフローチャート 第3の実施形態における記録材判別センサ200の概略構成図 第3の実施形態における記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャート 第3の実施形態における記録材判別制御と定着温調制御を示したフローチャート
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(第1の実施形態)
図1に本実施形態における画像形成装置101の概略構成図を示す。102は、記録材としての紙を収納する給紙トレイである。103は、給紙トレイ102に収納された記録材をピックアップする給紙ローラである。104は、中間転写体としての転写ベルト105を駆動するための駆動ローラである。106乃至109は、表面上に画像形成される感光ドラムであり、110乃至113は、感光ドラムに形成された画像を記録材に転写する転写ローラである。114乃至117は、画像形成に使うトナーを収容したトナー容器や、感光ドラムを現像するための現像ローラ等を有したカートリッジであり、118乃至121は、感光ドラム上に潜像を形成する光学ユニットである。各色の光学ユニット118乃至121は、感光ドラム106乃至109の表面をレーザビームによって露光走査して潜像を形成する。そして、カートリッジ114乃至117の現像ローラによって、各色のトナーによって感光ドラム上に画像が形成される。この一連の動作は搬送される記録材の予め決まった位置に画像が転写されるよう同期をとって走査制御されている。感光ドラム上に形成された画像は、転写ローラにより記録材上に転写される。122は、記録材上に転写ローラにより転写された画像を定着する定着器である。
また、画像形成装置101は、不図示である画像形成装置内の温度を検知する環境センサ130を備えている。環境センサ130は、給紙や転写を行う各種モータ等の駆動部から発熱される温度に極端に影響を受けない位置に設置する。環境センサ130で検知した温度は、画像形成装置内の制御部でモニタされている。また、画像形成装置101は、記録材判別センサ200を備えている。記録材判別センサ200は、カセット給紙ローラ103によって給紙トレイ102から給紙され搬送される紙種を検知する。
図2は、記録材判別センサ200の概略構成図である。LED201を光源とする光は、スリット211を介して記録材搬送ガイド205上の記録材Pに照射される。記録材Pの表面からの反射光は、スリット212、213を介し集光されてフォトトランジスタ202、203に受光される。フォトトランジスタ202は乱反射光の出力値を取得し、フォトトランジスタ203は正反射光の出力値を取得する。これによって記録材Pの特性に関する情報としての光沢度(正反射光の出力値/乱反射光の出力値)を検知する。
LED204は記録材Pを介してLED201と反対側に配置されている。LED204を光源とする光は、集光ガイド214を介して記録材Pに照射される。記録材Pからの透過光は、スリット212を介してフォトトランジスタ202に受光される。フォトトランジスタ202は正透過光の出力値を取得する。これによって記録材Pの特性に関する情報としての透過率(正透過光の出力値)を検知する。なお、LED201は、照射する光が記録材Pの表面に対し所定の角度をもって斜めより照射されるよう配置されている。また、LED204は、照射する光が記録材Pに対し、フォトトランジスタ202に対向する位置から照射されるように配置されている。
図3は、画像形成装置101のシステム構成を説明するためのブロック図である。図3(a)は、画像形成装置全体のブロック図、図3(b)は記録材判別制御部406の詳細なブロック図となっている。図3(a)において、400は、ホストコンピュータであり、コントローラ部401に画像情報を送信する。コントローラ部401は、ホストコンピュータ400とエンジン制御部402と相互に通信が可能となっている。コントローラ部401は、ホストコンピュータ400から受け取った画像情報を展開し、印字情報としてビデオインターフェイス部403を通じてエンジン制御部402へ送信する。ビデオインターフェイス部403は、コントローラ部401からエンジン制御部402に対して送信されるコマンドや信号を受信し、エンジン制御部402からコントローラ部401に画像形成装置の状態や画像情報を要求する信号などを送信する。また、コントローラ部401からエンジン制御部402に送信される画像情報や前記記録材毎の印字情報などを受信する。
エンジン制御部402は、ビデオインターフェイス部403、メイン制御部404、定着制御部405、記録材判別制御部406、メモリ419を有している。エンジン制御部402は、印字開始コマンドを受信すると、第1ステーションに対するビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力する。そして、記録材Pの給紙動作を開始させ、記録材判別制御部406により記録材Pの種類を判別させる。その後、判別された記録材Pの種類に応じて、定着制御部405により定着器の温度等の条件を制御させる。
図3(b)は、記録材判別制御部406の詳細なブロック図である。発光素子制御部305はD/A変換器を備え、発光素子301(図2のLED201に相当)、発光素子302(図2のLED204に相当)を駆動する。信号処理部307は、受光素子303(図2のフォトトランジスタ202に相当)、受光素子304(図2のフォトトランジスタ203に相当)からの出力値を16bitの分解能でA/D変換を行い、出力値を演算する。例えば、記録材の光沢度(正反射光の出力値/乱反射光の出力値)や、記録材の透過率(正透過光の出力値)を求める。
比較演算部308は、信号処理部307で算出した出力値と予めメモリ419に格納されている設定値と比較演算を行う。メモリ419は、EEPROMのような不揮発メモリであり、記録材Pを判別するための設定値が格納されている。また、発光素子301の2種類以上の異なる発光光量値、発光素子302の1種類の発光光量値が格納されている。発光光量値は、例えば工場出荷時などに基準紙を用いて正反射光量、乱反射光量を測定しその測定結果から求めた発光光量値をメモリ419に格納する。また、同様に工場出荷時などに上記と同様の基準紙を用いて正透過光量を測定しその測定結果から求めた発光光量値をメモリ419に格納する。発光素子制御部305、メイン制御部404、信号処理部307、比較演算部308、メモリ419はワンチップCPUを用いて実現している。
図4は、記録材判別センサ200で検知した光沢度及び透過率を用いて記録材Pの種類を判別するための記録材判別テーブルである。横軸は透過率、縦軸は光沢度を表している。なお、光沢度が大きくなるほど表面性が平滑であるグロス紙であると判断し、透過率が大きくなるほど厚みの薄い紙であると判断する。記録材判別テーブルを用いることにより、記録材判別センサ200で検知した光沢度及び透過率に当てはまるエリアに応じて、記録材Pの種類を判別することができる。なお、記録材Pに対する光沢度と透過率の検知は、例えば透過率を検知した後、次に光沢度検知するというように順次検知を行う。透過率と光沢度のどちらから検知しても2つの値を検知できれば、記録材Pの種類を判別することができる。
図5は、記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャートである。横軸は時間、縦軸は定着器122の温度を表している。なお、本実施形態における記録材Pの搬送速度は、全て同一速度とする。
図5(a)は、従来の記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャートである。画像形成装置101は、給紙トレイ102から記録材Pを給紙する(A)。そして、所定の位置(例えば、レジストセンサ123)まで記録材Pを搬送し、記録材判別センサ200によって、記録材の検知を開始する(B)。記録材判別センサ200によって記録材Pの透過率と光沢度を順次検知し、図4の記録材判別テーブルと比較演算し、記録材Pの種類を判別する(C)。なお、記録材Pが判別されるまでの定着温度は、画像形成装置が印刷可能な全ての紙種に対応した定着器122の制御温度の中で、最も低い制御温度とする。記録材Pの種類が判別されると、定着器122の温度が/TOP許可温度となっているか判別する。なお、ここでいう/TOP許可温度とは、/TOP信号を送信し、画像形成を開始した後、定着器122に記録材が搬送された際に定着を行うことが可能な温度である。記録材Pの種類における/TOP許可温度の設定は、メモリ319に格納している図6に示すテーブルに基づき行われる。定着器122の/TOP許可温度と定着器通過時温度(以下、プリント時温度ともいう)を参照し、定着器122の温度が/TOP許可温度以上且つプリント時温度以下になれば、定着レディになったと判断する。記録材Pの種類が判別された時点で定着器122の温度が定着レディに到達していない場合は、定着器122を加熱又は冷却し、温度を制御する。定着器122の温度が/TOP許可温度以上且つプリント時温度以下になると、/TOP信号を出力する(D)。
図5(b)は、本実施形態の透過率の測定を行った後、光沢度の測定を行う場合の記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャートである。画像形成装置101は、給紙トレイ102から記録材Pを給紙する(A)。そして、所定の位置(例えば、レジストセンサ123)まで記録材Pを搬送し、記録材判別センサ200によって記録材Pの検知を開始する。(B)記録材判別センサ200によって、まず記録材Pの透過率の測定を行う。そして、図4の記録材判別テーブルと比較演算し、透過率のみに基づいた記録材Pの種類を大まかに判別する。例えば、図7で示されている矢印部分が記録材Pの透過率であったとすると、記録材Pは光沢度に応じて、「薄紙」、「グロス紙(薄手)」、「グロスフィルム」のいずれかであると判別できる。判別された紙種の中で図6に示される/TOP許可温度が最も高い温度(本実施形態においては、薄紙の145℃)を記録材Pの光沢度を測定するまでの目標温度に設定し、定着器122の温調を開始する(C)。このように、透過率に基づいた画像形成条件の設定として定着器122の目標温度を設定することができる。
続いて、記録材Pの光沢度を測定し、記録材Pの種類を判別する(D)。記録材Pの種類が判別されると、定着器122の温度が/TOP許可温度となっているか判別する。本実施形態においては、記録材Pの種類がグロスフィルムであるとすると、定着レディ温度を満たしているため、/TOP信号を出力する(E)。このように、本実施形態の制御は従来の制御と比較して、早く画像形成条件として定着器122の温度を調整することができる。よって、定着器122の温調にかかっていた時間を削減することが可能となり、スループットの低下を低減することができる。
図8は、本実施形態の透過率の測定を行った後、光沢度の測定を行う場合の記録材判別制御と定着温調制御を示したフローチャートである。S101において、エンジン制御部402は画像形成開始の命令を受信すると給紙トレイ102から記録材Pの給紙を開始させる。S102において、エンジン制御部402は所定の位置(例えば、レジストセンサ123)まで記録材Pを搬送させる。S103において、エンジン制御部402は記録材判別センサ200によって記録材Pの透過率の測定を行う。透過率の測定は、LED204をメモリ419に格納された発光光量値で発光させ、フォトトランジスタ202で記録材Pを透過した透過光を受光することで行う。S104において、エンジン制御部402は透過率の測定が終了したか判断する。透過率の測定が終了すると、S105において、エンジン制御部402は測定した透過率と図4の記録材判別テーブルとから、透過率から判別可能な記録材Pの種類を判断する。S106において、エンジン制御部402は透過率と記録材判別テーブルとから判断した記録材Pの種類に基づき、定着温度決定処理1を行う。なお、この定着温度決定処理1の詳細は図9のフローチャートに示す。
S201において、エンジン制御部402は透過率の測定処理によって判別された紙種のうち、/TOP許可温度の最も高い温度(Tn_top_max)と、プリント時温度(Tn_tgt_min)を比較する。図10に/TOP許可温度とプリント時温度の関係を示したグラフを示す。図10(a)で示されるように、Tn_tgt_minがTn_top_maxより大きい場合、S202において、エンジン制御部402は定着温度(Tfsr)がTn_top_maxより低いかを判断する。Tfsrの方が低い場合は、S203において、エンジン制御部402は定着器122の温調温度(Tdtct)をTn_top_maxとする。Tfsrの方が高い場合は、S204において、エンジン制御部402はTdtctをTn_tgt_minとする。一方、図10(b)で示されるように、Tn_tgt_minがTn_top_max以下の場合、S205において、エンジン制御部402はTdtctをTn_top_maxとする。このように、透過率から判別した記録材Pの種類に応じて、定着器122の目標温度を設定する。
S107において、エンジン制御部402は定着温度決定処理1により決定された定着器122の温調温度(Tdtct)となるように温調制御を開始する。S108において、エンジン制御部402は光沢度の測定を行う。光沢度の測定は、LED201をメモリ309に格納された発光光量値で発光させ、フォトトランジスタ202、203で記録材Pから反射した反射光を受光することで行う。S109において、エンジン制御部402は光沢度の測定が終了したか判断する。光沢度の測定が終了すると、S110において、エンジン制御部402は測定した記録材Pの光沢度と、図4の記録材判別テーブルとから、光沢度から判別可能な記録材Pの種類を判断する。S111において、エンジン制御部402は、透過率から判断した結果と光沢度から判断した結果とに基づき、記録材Pの種類を確定する。S112において、エンジン制御部402は定着器122の温度Tfsrが、確定した記録材Pに対応する/TOP許可温度以上且つプリント時温度以下なっているかを判断する。なっていなければ、定着器122を加熱又は冷却することにより、定着器122の温度を制御する。なっていれば、S113において、エンジン制御部402は/TOP信号を出力する。
なお、ここまではまず透過率を判断した後、光沢度を判断する方法について説明した。しかし、まず光沢度を判断した後、透過率を判断することでも同様の制御を行うことが可能である。以下、光沢度を判断した後、透過率を判断する方法について、説明する。
図11は、本実施形態の光沢度の測定を行った後、透過率の測定を行う場合の記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャートである。画像形成装置101は、給紙トレイ102から記録材Pを給紙する(A)。そして、所定の位置(例えば、レジストセンサ123)まで記録材Pを搬送し、記録材判別センサ200によって記録材Pの検知を開始する(B)。記録材判別センサ200によって、まず記録材Pの光沢度の測定を行う。そして、図4の記録材判別テーブルと比較演算し、光沢度にのみ基づいた記録材Pの種類を大まかに判別する。例えば、図12で示されている矢印部分が記録材Pの光沢度であったとすると、記録材Pは透過率に応じて、「厚紙」、「普通紙」、「薄紙」、「OHT」のいずれかであると判別できる。判別された紙種の中で図6に示される/TOP許可温度が最も高い温度(本実施形態においては、普通紙の165℃)を記録材Pの透過率を測定するまでの目標温度に設定し、定着器122の温調を開始する(C)。
続いて、記録材Pの透過率を測定し、記録材Pの種類を判別する(D)。記録材Pの種類が判別されると、定着器122の温度が/TOP許可温度となっているか判別する。本実施形態においては、記録材Pの種類が厚紙であるとすると、定着レディ温度を満たしているため、/TOP信号を出力する(E)。このように、本実施形態の制御は従来の制御と比較して、早く定着器122の温度を調整することができる。よって、定着器122の温調にかかっていた時間を削減することが可能となり、スループットの低下を低減することができる。
図13は、本実施形態の光沢度の測定を行った後、透過率の測定を行う場合の記録材判別制御と定着温調制御を示したフローチャートである。S301において、エンジン制御部402は画像形成開始の命令を受信すると給紙トレイ102から記録材Pの給紙を開始させる。S302において、エンジン制御部402は所定の位置(例えば、レジストセンサ123)まで記録材Pを搬送させる。S303において、エンジン制御部402は記録材判別センサ200によって記録材Pの光沢度の測定を行う。光沢度の測定は、LED201をメモリ419に格納された発光光量値で発光させ、フォトトランジスタ202、203で記録材Pを反射した反射光を受光することで行う。S304において、エンジン制御部402は光沢度の測定が終了したか判断する。光沢度の測定が終了すると、S305において、エンジン制御部402は測定した光沢度と図4の記録材判別テーブルとから、光沢度から判別可能な記録材Pの種類を判断する。S306において、エンジン制御部402は光沢度と記録材判別テーブルとから判断した記録材Pの種類に基づき、定着温度決定処理1を行う。なお、この定着温度決定処理1の詳細は図9のフローチャートに示す。
S201において、エンジン制御部402は透過率の測定処理によって判別された紙種のうち、/TOP許可温度の最も高い温度(Tn_top_max)と、プリント時温度(Tn_tgt_min)を比較する。図14に/TOP許可温度とプリント時温度の関係を示したグラフを示す。Tn_tgt_minがTn_top_maxより大きい場合、S202において、エンジン制御部402は定着温度(Tfsr)がTn_top_maxより低いかを判断する。Tfsrの方が低い場合は、S203において、エンジン制御部402は定着器122の温調温度(Tdtct)をTn_top_maxとする。Tfsrの方が高い場合は、S204において、エンジン制御部402はTdtctをTn_tgt_minとする。一方、図14で示されるように、Tn_tgt_minがTn_top_max以下の場合、S205において、エンジン制御部402はTdtctをTn_top_maxとする。このように、透過率から判別した記録材Pの種類に応じて、定着器122の目標温度を設定する。
S307において、エンジン制御部402は定着温度決定処理1により決定された定着器122の温調温度(Tdtct)となるように温調制御を開始する。S308において、エンジン制御部402は透過率の測定を行う。透過率の測定は、LED204をメモリ309に格納された発光光量値で発光させ、フォトトランジスタ202で記録材Pから透過した透過光を受光することで行う。S309において、エンジン制御部402は透過率の測定が終了したか判断する。透過率の測定が終了すると、S310において、エンジン制御部402は測定した記録材Pの透過率と、図4の記録材判別テーブルとから、透過率から判別可能な記録材Pの種類を判断する。S311において、エンジン制御部402は、透過率から判断した結果と光沢度から判断した結果とに基づき、記録材Pの種類を確定する。S312において、エンジン制御部402は定着器122の温度Tfsrが、確定した記録材Pに対応する/TOP許可温度以上且つプリント時温度以下なっているかを判断する。なっていなければ、定着器122を加熱又は冷却することにより、定着器122の温度を制御する。なっていれば、S313において、エンジン制御部402は/TOP信号を出力する。
なお、ここまでは透過率及び光沢度を光検知方式で検知する方法について説明した。しかし、透過率の検知の代わりに、超音波検知方式の検知手段により記録材の坪量を検知することにより、同様の制御を行うことも可能である。以下、透過率の代わりに記録材の坪量を検知する方法について説明する。なお、透過率の検知を坪量の検知に変える以外は、上記で説明した制御と同様の制御となるため、ここでは坪量の検知の方法のみを説明し、その後の制御の方法については、説明を省略する。また、本実施形態における坪量とは、記録材の単位面積あたりの質量であって、1平方メートルあたりの質量として[g/cm]と表す。
図15(a)は、坪量を検知する坪量検知装置の概略構成図、図15(b)は坪量検知装置の構成を説明するためのブロック図である。まず、図15(a)を用いて坪量検知装置の概略構成について説明する。坪量検知装置は、搬送路を挟んで、それぞれ所定の位置に配置されており、搬送路を搬送される記録材Pの坪量を検知する。坪量検知装置は、記録材Pに対して超音波を照射する送信手段350と送信手段350から照射された超音波を受信する受信手段353と、記録材を搬送するための搬送ガイド10を備えている。
なお、送信手段350と受信手段353の夫々は所定位置に配置されるが、本実施形態における配置位置は、送信手段350と記録材Pとの距離と受信手段353と記録材Pとの距離が略等しい位置である。図15(a)で説明すると、送信手段350と受信手段353との間の距離はDである。送信手段350と記録材Pとの距離をdとすると、記録材Pが送信手段350と受信手段353との間の中間の位置に搬送された状態を示しておりd=D/2の関係になるように配置されている。なお、実際に記録材Pが搬送された際は、このdの値が変動することになる。
送信手段350と受信手段353は基本的に同様の構成をしており、電気−機械エネルギー変換素子である圧電素子と、電極端子から成る。送信手段350では、電極端子にパルス電圧を入力すると圧電素子が振動する。これにより超音波を発生させ、空気中を超音波が伝搬する。超音波が記録材Pに到達すると、超音波の疎密に応じて記録材Pが振動する。記録材Pの振動により、対向側の空気も振動する。このように、送信手段350で発生した超音波が、記録材Pを透過して受信手段353に伝搬する。受信手段353の圧電素子は、周辺空気の振動の振幅に応じた出力電圧を電極端子に発生する。このように、超音波を用いて記録材Pの坪量を検知することができる。なお、ここで説明した構成や制御は、本実施形態における一例であり、超音波を用いて記録材Pの坪量を検知することができれば、例えば送信手段350と受信手段353を斜めに配置する等、種々の変更が可能である。
図15(b)は、坪量検知装置の構成を説明するためのブロック図である。まず、メイン制御部404は、高周波生成部352により高周波信号を生成させる。高周波生成部352はファームウェアによって予め設定されている情報に基づいて、指定された周波数の駆動信号357を生成する。生成した駆動信号357は駆動回路351に出力される。駆動回路351によって駆動信号357の信号レベルは増幅され、送信手段350に出力される。増幅された駆動信号357によって、送信手段350は超音波を出力する。送信手段350を駆動する周波数は、本実施形態では40kHzとしており、約9mmの波長を有する超音波である。これは、坪量検知装置で用いた送信手段350と受信手段353の共振周波数が40kHzであることから設定している。この周波数は本実施形態における一例であり、圧電素子の共振周波数に応じて、適宜設定することが可能である。
送信手段350から発信された超音波は、記録材Pを透過し、受信手段353により受信される。受信された受信信号は増幅回路354にて増幅される。増幅された信号356は、超音波の強度信号としてA/D変換回路355に出力される。メイン制御部404は、A/D変換回路355のA/D変換結果を用いて、記録材Pの坪量の判別を行う。
図16は、坪量検知装置で検知した記録材Pの坪量と、記録材判別センサ200で検知した光沢度を用いて記録材Pの種類を判別するための記録材判別テーブルである。横軸は坪量、縦軸は光沢度を表している。記録材判別センサ200により記録材Pの表面に対し光を照射し、記録材Pの光沢度を検知する。また、坪量検知装置により記録材Pに対して超音波を照射し記録材Pの坪量を検知する。検知した光沢度と坪量を用いて図3(b)の記録材判別テーブルのどの領域であるかによって、記録材Pの種類の判別を行う。
以降、記録材判別制御と定着温調制御については、これまでに説明した透過率と光沢度の検知の際と同様の制御を行うことができるため、ここでの説明は省略する。また、透過率と光沢度の検知と同様に、坪量と光沢度の検知の順番もどちらが先でも、同時でもよい。
このように、記録材Pの種類が確定する前にまず記録材Pの種類を大まかに判断し、記録材Pの種類が確定する前から定着器122の温調制御を開始する。その際に、複数の/TOP許可温度の中で最も高い温度、又はプリント時温度の中で最も低い温度のいずれかを定着器122の目標温度に設定する。これより、記録材Pの種類が確定した際に、すぐに/TOP信号を出力できる、又は従来よりも短い時間の温調制御で/TOP信号を出力できるため、/TOP信号を出力するタイミングを早めることができ、スループットの低下を抑制することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、記録材Pの種類に応じて記録材Pの搬送速度が一定である場合において、定着器122の温度を制御する方法について説明した。本実施形態においては、判別した記録材Pの種類に応じて記録材Pの搬送速度が変化する場合において、定着器122の温度を制御する方法について説明する。なお、先の第1の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
図5(b)の記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャートを用いて、記録材Pの搬送速度が変わる場合を説明する。なお、本実施形態において、画像形成装置101は、記録材Pの搬送速度の中で最も早い速度(以下、高速ともいう)と、高速に対して1/2の速度(以下、中速ともいう)と、高速に対して1/3の速度(以下、低速ともいう)を有するものとする。また、記録材Pの搬送中に搬送速度を切替えるためには定着条件、搬送条件又は転写条件を再設定することが必要となる。この切替え動作もスループットの低下の一因となる。
画像形成装置101は、給紙トレイ102から記録材Pを高速で給紙する(A)。そして、所定の位置(例えば、レジストセンサ123)まで記録材Pを搬送し、記録材判別センサ200によって記録材の検知を開始する。(B)。記録材判別センサによって、まず記録材Pの透過率の測定を行う。そして、測定した透過率と図17の記録材Pの種類に応じて記録材Pの搬送速度が変わることを示した記録材判別テーブルを用いて、記録材Pの種類に応じた搬送速度を判断する。例えば、記録材Pの透過率が図17の矢印部分で示されている透過率であったとする。すると、記録材Pは光沢度に応じて、「普通紙」、「グロス紙(薄手)」、「グロスフィルム」のいずれかであると判断できる。この際の搬送速度は、普通紙は高速、グロス紙(薄手)は中速、グロスフィルムは低速であると判断できる。この際は、記録材Pの初期の搬送速度と同一の高速である普通紙の/TOP許可温度を、光沢度を測定するまでの目標温度に設定し、定着器122の温調を開始する(C)。
続いて、記録材Pの光沢度を測定し、記録材Pの種類を判別する(D)。記録材Pの種類が普通紙であった場合、定着器122の温度は普通紙の定着レディ温度を満たしているため、すぐに/TOP信号を出力する。記録材Pの種類がグロス紙(薄紙)、又はグロスフィルムであった場合、定着条件、搬送条件又は転写条件を再設定する切替え動作を実施し、記録材Pの種類に応じた定着レディ温度に制御する。定着器122の温度が定着レディ温度に到達し、各条件の切替え動作が完了すると、/TOP信号を出力する(E)。このように、本実施形態の制御は従来の制御と比較して、早く定着器122の温度を調整することができる。よって、定着器122の温調にかかっていた時間を削減することが可能となり、スループットの低下を低減することができる。
図18は、本実施形態の記録材判別制御と定着温調制御を示したフローチャートである。なお、先の図8に示したフローチャートとの差異は、S406における定着温度決定処理2のみであるため、S406以外のステップについては説明を省略する。S406の定着温度決定処理2の詳細は図19のフローチャートに示す。
S501において、エンジン制御部402は定着温度決定処理2を実行する。透過率の測定結果から判別した記録材Pの種類をnとする。記録材Pの各種類に対応する搬送速度は、配列Spd[n]に格納されている。まず、変数Spd_msrに透過率の測定結果と対応した記録材Pの搬送速度を設定する。S502において、エンジン制御部402は紙種カウントiと速度一致カウントdを0で初期化する。
S503において、エンジン制御部402は紙種カウントiが紙種数n未満であるか判別する。紙種カウントiが紙種数n未満であれば、S504において、エンジン制御部402はSpd_msrと各紙種の搬送速度(Spd[i])を比較する。Spd_msrとSpd[i]が一致する場合は、S505において、エンジン制御部402は速度一致カウントdの値をカウントアップする。Spd_msrとSpd[i]が一致しない場合は、速度一致カウントdの値をカウントアップしない。S506において、エンジン制御部402は紙種カウントiの値を1カウントアップする。そして、S502の処理に戻り、iがn以上になるまでS502からS506までの処理を繰り返す。
紙種カウントiが紙種数nを上回ると、S507において、エンジン制御部402は速度一致カウントdの値が0であるかを判別する。dの値が0でなければ、初期の搬送速度と同一速度で搬送可能な紙種が1つ以上存在するので、S508において、エンジン制御部402は定着温度決定処理1を実行し、定着器122の温調温度(Tdtct)を決定する。dの値が0であれば、初期の搬送速度と同一速度で搬送可能な紙種が存在しない。そこで、S509において、エンジン制御部402はSpd_msrに最も近い速度で、且つ一度もSpd_msrに設定されていない搬送速度(Spd_next:高速、中速、低速のいずれか)をSpd_msrに設定し、S502の処理に戻る。
このように、記録材Pの種類が確定する前にまず記録材Pの種類を大まかに判断し、記録材Pの種類が確定する前から定着器122の温調制御を開始する。その際に、記録材Pの種類に応じた搬送速度に基づき、初期の搬送速度と同一の搬送速度、又は初期の搬送速度に最も近い搬送速度の記録材に設定されている/TOP許可温度を定着器122の目標温度に設定する。これにより、記録材Pの種類が確定した際に、すぐに/TOP信号を出力できる、又は従来よりも短い時間の温調制御で/TOP信号を出力できるため、/TOP信号を出力するタイミングを早めることができ、スループットの低下を抑制することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態においては、透過率と光沢度について順次検知を開始する方法について説明した。本実施形態においては、透過率と光沢度を並行して検知を開始する方法について説明する。なお、先の第1の実施形態又は第2の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
図20は、本実施形態における記録材判別センサ200の概略構成図である。記録材判別センサ200は、LED901、LED904、フォトトランジスタ902、フォトトランジスタ903、フォトトランジスタ906を有している。LED901を光源とする光は、スリット911を介して記録材搬送ガイド905上の記録材Pに照射される。記録材Pの表面からの反射光は、スリット912、913を介し集光されてフォトトランジスタ902、903に受光される。フォトトランジスタ902は乱反射光の出力値を取得し、フォトトランジスタ903は正反射光の出力値を取得する。これによって記録材Pの光沢度(正反射光の出力値/乱反射光の出力値)を検知する。なお、LED901とLED904は、同時に光を照射したとしても互いの出力結果に干渉しないものとする。
LED904を光源とする光は、集光ガイド914を介して記録材Pに照射される。記録材Pからの透過光は、スリット915を介してフォトトランジスタ906に受光される。フォトトランジスタ906は正透過光の出力値を取得する。これによって記録材Pの透過率(正透過光の出力値)を検知する。なお、LED901は、照射する光が記録材Pの表面に対し所定の角度をもって斜めより照射されるよう配置されている。また、LED904は、照射する光が記録材Pに対し、フォトトランジスタ906に対向する位置から照射されるように配置されている。LED901とLED904を同時に発光させることで、光沢度と透過率の検知を並行して実行することが可能である。
図21は、本実施形態の記録材判別制御と定着温調制御について示したタイミングチャートである。画像形成装置101は、給紙トレイ102から記録材Pを給紙する(A)。そして、所定の位置(例えば、レジストセンサ123)まで記録材Pを搬送し、記録材判別センサ200によって記録材Pの透過率と光沢度の検知を開始する。(B)。なお、本実施形態においては、一例として透過率の測定時間の方が光沢度の測定時間よりも短いものとして説明する。
記録材判別センサ200は、透過率と光沢度のうち先に測定が完了した透過率の測定結果を用いて、図4の記録材判別テーブルと比較演算し、透過率のみに基づいた記録材Pの種類を大まかに判別する。そして、記録材Pの光沢度を測定するまでの目標温度を設定し、定着器122の温調を開始する(C)。続いて、記録材Pの光沢度の測定が完了すると、記録材Pの種類を判別する(D)。記録材Pの種類が判別されると、定着器122の温度が/TOP許可温度となっているか判別する。定着レディ温度を満たしていれば、/TOP信号を出力する(E)。
図22は、本実施形態の記録材判別制御と定着温調制御を示したフローチャートである。S601において、エンジン制御部402は画像形成開始の命令を受信すると給紙トレイ102から記録材Pの給紙を開始させる。S602において、エンジン制御部402は所定の位置(例えば、レジストセンサ123)まで記録材Pを搬送させる。S603において、エンジン制御部402は記録材判別センサ200によって記録材Pの透過率及び光沢度の測定を行う。S604において、エンジン制御部402は透過率の測定が完了したかを判断する。透過率の測定が完了していない場合は、S605において、エンジン制御部402は光沢度の測定が完了したかを判断する。
S604又はS605において、どちらかの測定が完了した場合、S606において、エンジン制御部402は測定した透過率又は光沢度と、図4の記録材判別テーブルとから、記録材Pの種類を判断する。S607において、エンジン制御部402は記録材Pの種類に基づき、定着温度決定処理1を行う。なお、この定着温度決定処理1の詳細は、先の第1の実施形態における図9のフローチャートで説明したため、ここでの説明は省略する。
S608において、エンジン制御部402は定着温度決定処理1により決定された定着器122の温調温度(Tdtct)となるように温調制御を開始する。S609において、エンジン制御部402は測定が完了していない、透過率又は光沢度の測定が完了したかを判断する。測定が完了すると、S610において、エンジン制御部402は測定した透過率又は光沢度と図4の記録材判別テーブルとから、記録材Pの種類を判断する。S611において、エンジン制御部402は、透過率から判断した結果と光沢度から判断した結果とに基づき、記録材Pの種類を確定する。S612において、エンジン制御部402は定着器122の温度Tfsrが、確定した記録材Pに対応する/TOP許可温度以上且つプリント時温度以下なっているかを判断する。なっていなければ、定着器122を加熱又は冷却することにより、定着器122の温度を制御する。なっていれば、S613において、エンジン制御部402は/TOP信号を出力する。
このように、複数の測定を並行して実行した場合においても、最初に測定が完了した測定結果から、まず記録材Pの種類を大まかに判断し、記録材Pの種類が確定する前から定着器122の温調制御を開始する。その際に、複数の/TOP許可温度の中で最も高い温度、又はプリント時温度の中で最も低い温度のいずれかを定着器122の目標温度に設定する。これより、記録材Pの種類が確定した際に、すぐに/TOP信号を出力できる、又は従来よりも短い時間の温調制御で/TOP信号を出力できるため、/TOP信号を出力するタイミングを早めることができ、スループットの低下を抑制することができる。
122 定着器
200 記録材判別センサ
201、204 LED
202、203 フォトトランジスタ
402 エンジン制御部

Claims (8)

  1. 記録材の第1の特性に関する情報を検知する第1の検知手段と、
    記録材の第2の特性に関する情報を検知する第2の検知手段と、
    記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段の画像形成条件を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記第1の特性と前記第2の特性のうち1つが検知されると、検知された特性に基づき前記画像形成手段の画像形成条件の制御を開始することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の検知手段は、記録材に光を照射する第1の照射手段と前記第1の照射手段から照射されて記録材を透過した透過光を受光する受光手段からなり、前記第1の特性として前記透過光から記録材の厚みに関する情報を検知し、
    前記第2の検知手段は、記録材に光を照射する第2の照射手段と前記第2の照射手段から照射されて記録材に反射した反射光を受光する受光手段からなり、前記第2の特性として前記反射光から記録材の表面に関する情報を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の検知手段は、記録材に超音波を照射する第1の照射手段と前記第1の照射手段から照射されて記録材を透過した超音波を受信する受信手段からなり、前記第1の特性として前記超音波から記録材の坪量に関する情報を検知し、
    前記第2の検知手段は、記録材に光を照射する第2の照射手段と前記第2の照射手段から照射されて記録材に反射した反射光を受光する受光手段からなり、前記第2の特性として前記反射光から記録材の表面に関する情報を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の検知手段により先に結果を得た場合、続いて前記第2の検知手段により結果を得て、前記第1の検知手段の結果と前記第2の検知手段の結果に基づいて設定する前記画像形成条件が、前記第1の検知手段により検知した結果に基づいて設定する前記画像形成条件と異なる場合、前記第1の検知手段の結果と前記第2の検知手段の結果に基づいて設定する前記画像形成条件となるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2の検知手段により先に結果を得た場合、続いて前記第1の検知手段により結果を得て、前記第1の検知手段の結果と前記第2の検知手段の結果に基づいて設定する前記画像形成条件が、前記第2の検知手段により検知した結果に基づいて設定する前記画像形成条件と異なる場合、前記第1の検知手段の結果と前記第2の検知手段の結果に基づいて設定する前記画像形成条件となるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 形成された画像を記録材に定着させる定着手段を有し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段の画像形成条件の制御として、前記定着手段の温度を制御する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 記録材を搬送する搬送手段を有し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段の画像形成条件の制御として、前記搬送手段の搬送速度を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1の検知手段による検知と前記第2の検知手段による検知を並行して行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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