JP2013007165A - 浴室構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】下ブロックの上下のがたつきを抑えて支柱等の施工を容易にできる浴室構造を提供する。
【解決手段】床又は浴槽で構成される浴室底部の外縁部に上方に突出する立上片部13が形成される。支柱14を支持するための下ブロック15に下方に開口する差込溝16が形成される。差込溝16に立上片部13が差し込まれた状態で下ブロック15が浴室底部上に載置される。下ブロック15に形成された被引掛部17が浴室底部の外縁部の下面に引っ掛けられる。
【選択図】図1
【解決手段】床又は浴槽で構成される浴室底部の外縁部に上方に突出する立上片部13が形成される。支柱14を支持するための下ブロック15に下方に開口する差込溝16が形成される。差込溝16に立上片部13が差し込まれた状態で下ブロック15が浴室底部上に載置される。下ブロック15に形成された被引掛部17が浴室底部の外縁部の下面に引っ掛けられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、浴室底部上に支柱を支持する下ブロックが設けられた浴室構造に関する。
例えば特許文献1には、壁パネルが支柱ジョイナーに連結された浴室構造が開示されており、この浴室構造では支柱ジョイナーを支持するための下ブロックが床縁部に取り付けられている。
ところで、前記下ブロックは下方に開口する差込溝を有し、この差込溝に床縁部から立ち上げた立上片部を差し込むことで、床縁部に取り付けられる。しかし、このように立上片部を差込溝に差し込んだだけでは、下ブロックが上方に動く可能性がある。このため、例えば下ブロックに支柱を建て込む際等に、下ブロックが上下にがたついたり、差込溝から立上片部が抜け出たりすることが懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、下ブロックの上下のがたつきを抑えて支柱等の施工を容易にできる浴室構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の浴室構造は、床又は浴槽で構成される浴室底部の外縁部に上方に突出する立上片部が形成され、支柱を支持するための下ブロックに下方に開口する差込溝が形成され、前記差込溝に前記立上片部が差し込まれた状態で前記下ブロックが前記浴室底部上に載置され、前記下ブロックに形成された被引掛部が前記浴室底部の外縁部の下面に引っ掛けられることを特徴とする。
本発明にあっては、下ブロックの上下のがたつきを抑えて支柱等の施工を容易にできる。
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。本実施形態の浴室構造は住宅やマンション等に設けられるユニットバスルームに適用されたものである。このユニットバスルームは、図2に示すように、床パン1と、床パン1の外周縁部上に建て込まれた複数の壁パネル2と、壁パネル2上に設けられた複数の天井パネル(不図示)を具備している。
浴室底部を構成する床パン1は、合成樹脂製であって、浴槽を構成する浴槽部4と床を構成する洗い場部5が一体に形された浴槽一体型床パンである。図1に示すように床パン1の外周縁部には、上方に突出する立上片部13と、下方に突出する垂片部44が形成されている。立上片部13の室外側の面と垂片部44の室外側の面は面一となっており、両面で床パン1の外周端面が構成されている。
図2のように、壁パネル2は浴槽部4と洗い場部5のいずれにも建て込まれている。各壁パネル2は、浴室壁面を構成する金属製で略縦長矩形状の表面板6を備えている。図3のように表面板6の下縁には室外側に突出して壁パネル2の下端面を構成する下縁片8が形成され、下縁片8の後縁部には上方に突出する下突片10が形成されている。
各壁パネル2の下突片10には、下方に開口する掛止溝部12を有するパネル掛止具11が壁パネル2の幅方向に複数取り付けられている。図1のように各パネル掛止具11の掛止溝部12には床パン1の立上片部13が差し込まれて掛止されており、この状態で、各壁パネル2はパネル掛止具11と共にパッキン(不図示)を介して床パン1の外周縁部上に載置されている。
床パン1の外周縁部には、後述の各支柱14を支持する下ブロック15が取り付けられている。下ブロック15には、図6や図8に示す中間下ブロックと、図7に示す隅下ブロック40とがある。
中間下ブロックは図1のように平面視で直線状に並んで隣り合う壁パネル2同士を連結するための中間支柱31を支持するものであり、図6に示す平用下ブロック38と、図8に示す段差用下ブロック39の二種類がある。平用下ブロック38は図1のように床パン1の外周縁部において段差のない部分に設けられている。段差用下ブロック39は、図5のように床パン1の外周縁部において段差のある部分、すなわち、浴槽部4の洗い場部5よりも高い外縁部における洗い場部5側の端部に設けられている。隅下ブロック40は、図4のように平面視で直角になるように並ぶ壁パネル2同士を連結するための隅支柱32を支持するものである。
なお、平用下ブロック38、段差用下ブロック39、及び隅下ブロック40は共通点が多いため、以下では、共通する構成につき、平用下ブロック38、段差用下ブロック39、及び隅下ブロック40を単に下ブロック15と記載して説明する。
図6乃至図8に示すように、各下ブロック15は、大略ブロック状の支柱載置部27と、支柱載置部27から下方に突出した被引掛部17を有している。なお、被引掛部17は、図8に示す段差用下ブロック39にあっては、支柱載置部27の浴槽部4側にのみ形成されており、図7に示す隅下ブロック40にあっては支柱載置部27の両側に形成されている。
図6乃至図8のように、各下ブロック15の被引掛部17は、支柱載置部27の室外側端部から下方に突出した沿片部36と、沿片部36の下端部から室内側に突出した掛止爪部19で構成されている。
各下ブロック15の支柱載置部27は、下方に突出して沿片部36の上部の室内側に配置される突出部41を有しており、突出部41と沿片部36の上部の間には下方に開口する差込溝16が形成されている。なお、図7に示す隅下ブロック40には前記突出部41及び差込溝16が両側に形成されている。
各下ブロック15は、図1、図4、及び図5に示すように、差込溝16に床パン1の立上片部13が差し込まれ、被引掛部17の掛止爪部19が床パン1の外縁部の下面を構成する垂片部44の下端面に引っ掛けられている。
掛止爪部19を垂片部44の下端面に引っ掛けるには、例えば以下のように行われる。まず、沿片部36を室外側に弾性変形させて掛止爪部19を床パン1の外周端面に沿わせながら下ブロック15を下方に移動する。そして、立上片部13が差込溝16に十分に差し込まれて掛止爪部19が垂片部44よりも下方に位置すると、沿片部36が弾性復帰して掛止爪部19が垂片部44の下端面に掛止される。なお、このように床パン1に下ブロック15を取り付けた状態では、沿片部36が床パン1の外周端面に沿う。また、各下ブロック15の突出部41は差込溝16に立上片部13を容易に挿入できるように差込溝16側の面が下方程沿片部36から離れるように湾曲又は傾斜している。
上記により、各下ブロック15は、室内外方向及び上方向の移動が規制される。そして、このように固定された状態で、各下ブロック15は、支柱載置部27の突出部41が前記パッキンを介して床パン1の外周部上に載置されている。
図6乃至図8に示すように、各下ブロック15は、支柱載置部27から上方に突出した内嵌部24と、同支柱載置部27から上方に突出して内嵌部24の外側に位置する外嵌部25を有している。各下ブロック15の外嵌部25は、支柱載置部27の両側から突出した壁部42により構成されている。
各下ブロック15に支持される支柱14は、ステンレスなどの金属製であって、図9乃至図11に示すように両側の壁パネル2を連結している。支柱14には、前述した中間支柱31と隅支柱32の二種類がある。なお、中間支柱31と隅支柱32は共通点が多いため、以下では、共通する構成につき、中間支柱31及び隅支柱32を共に支柱14と記載して説明する。
各支柱14は水平断面が室内側に開口する溝形に形成されている。各支柱14の下端部には、内側に下ブロック15の内嵌部24が嵌め込まれると共に、外側に下ブロック15の外嵌部25が嵌め込まれており、この状態で各支柱14は下ブロック15の支柱載置部27上に載置されている。
図6乃至図8に示すように、各下ブロック15の外嵌部25の内側面には、上方程外側に位置するように傾斜したガイド面43が形成されている。このため、外嵌部25の内側に支柱14の下端部を嵌め込む際には、外嵌部25及び内嵌部24が支柱14に嵌まり込むようにガイド面43によって支柱14をガイドできる。
図9乃至図11に示すように、各支柱14の両側の室内側縁部には、水平断面略V字状の係止部20が形成されている。各係止部20は、支柱14の側板部21から支柱14の幅方向内側に向けて突出する突片部22と、突片部22の突端を室外側において折り返して形成された折返部23とで構成されている。
各壁パネル2の表面板6の両側縁部には、室外側に突出する側縁片部26が形成されている。各側縁片部26には壁パネル2の幅方向内側に向かって突出する被係止部28が形成されている。被係止部28は側縁片部26の突端を壁パネル2の幅方向内側において折り返した折返片部で構成されており、この被係止部28は水平断面で壁パネル2の幅方向内側に向かって突出するV字状に形成されている。
各壁パネル2の両側の被係止部28は対応する支柱14に室内側から挿入され、対応する係止部20の室外側に係止され、これにより各壁パネル2は支柱14の幅方向外側への移動及び室内外方向の移動が規制されている。
また、図12に示すように、各支柱14の上端部には、支柱14両側の壁パネル2の上方への移動を規制する上ブロック29が取り付けられている。
図9乃至図11に示すように、各支柱14には、両側の壁パネル2の対向する側縁片部26の間から縦に長い乾式の目地材54が挿入されている。各目地材54は両側の側縁片部26間に圧入され、これにより両側の側縁片部26の間から支柱14内に浴室内の水が浸入することが防止されている。また、目地材54により、両側の壁パネル2が離れる方向に付勢され、これにより両側の被係止部28が支柱14の係止部20から外れることが防止されている。
以上説明した本実施形態の浴室構造では、図1、図4、及び図5に示すように下ブロック15に形成された被引掛部17が床パン1の外縁部の下面に引っ掛けられた状態で床パン1に取り付けられている。このため、例えば下ブロック15に支柱14を建て込む際等に、下ブロック15が上下にがたついたり、差込溝16から立上片部13が抜け出たりすることを防止でき、支柱14や壁パネル2等の施工が容易になる。
なお、本実施形態では、下ブロック15を浴槽部4及び洗い場部5の両者に設けたが、浴槽部4の外周縁にのみ、あるいは洗い場部5の外周縁にのみ設けても構わない。
13 立上片部
14 支柱
15 下ブロック
16 差込溝
17 被引掛部
14 支柱
15 下ブロック
16 差込溝
17 被引掛部
Claims (1)
- 床又は浴槽で構成される浴室底部の外縁部に上方に突出する立上片部が形成され、支柱を支持するための下ブロックに下方に開口する差込溝が形成され、前記差込溝に前記立上片部が差し込まれた状態で前記下ブロックが前記浴室底部上に載置され、前記下ブロックに形成された被引掛部が前記浴室底部の外縁部の下面に引っ掛けられることを特徴とする浴室構造。
Priority Applications (1)
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JP2011138625A JP2013007165A (ja) | 2011-06-22 | 2011-06-22 | 浴室構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2013007165A true JP2013007165A (ja) | 2013-01-10 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011138625A Pending JP2013007165A (ja) | 2011-06-22 | 2011-06-22 | 浴室構造 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2011
- 2011-06-22 JP JP2011138625A patent/JP2013007165A/ja active Pending
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