JP2013002642A - 空気調和装置の室外ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筺体の上部に一対のモーター支持台17,17を配置し、一対のモーター支持台17,17の上に送風装置22のファンモーター23を支持し、送風装置22によって前記筐体内の熱交換器を通して側方から吸い込んだ空気を、上方に吹き出す形式の空気調和装置の室外ユニットにおいて、一対のモーター支持台17,17のそれぞれの下面部に、モーター支持台17,17の内面から外面に亘り上向きの傾斜で一様に形成され、前記熱交換器を通して側方から吸い込まれてモーター支持台17,17の下面部全域に至る空気を、送風装置22の外径方向に案内する上流側整流部材61を備えた。
【選択図】図4
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、空気調和装置の室外ユニットにおいて、通風抵抗を低減できるようにすることを目的とする。
また、上記構成において、前記モーター支持台は、断面コ字状に形成されるとともに、コの字の開口が下方を向いて配置され、前記モーター支持台の下面部には、前記開口を覆うように前記整流部材が設けられている構成としても良い。
さらに、前記整流部材は、前記モーターの近傍に設けられる中央側整流部材と、当該中央側整流部材に隣接する側方側整流部材とを有し、前記中央側整流部材の下端部は、前記モーター支持台の前記内面よりも前記モーター側に突出し、前記側方側整流部材の下端部よりも前記モーター側に位置する構成であっても良い。
また、前記整流部材及び前記下流側整流部材が設けられることで、前記一対のモーター支持台には、断面視で略菱形の整流部がそれぞれ形成され、当該整流部の上端部は、下流側に向かって外上方を指向している構成としても良い。
[第1の実施の形態]
本構成に係る空気調和装置は、室外ユニット10と室内ユニット(図示せず)とから構成されており、冷媒配管により接続された冷媒回路に冷媒を流して、冷房運転および暖房運転を行う。室外ユニット10は、室外に設置され、室外空気と熱交換して冷房運転時には冷媒を凝縮させて外気に熱を放出し、暖房運転時には冷媒を蒸発させて外気から熱を取り込むものである。なお、以下に述べる上下および左右といった方向は、室外ユニット10を設置した状態でその前面側から見た場合の方向を示している。
底板12上には、図2に示すように、上面視略コ字形状に屈曲されて形成された熱交換器21が配置され、この熱交換器21の上部には、図1に示すように、送風装置(室外ファン)22が配置される。熱交換器21は、図2に示すように、ユニットケース11の側面部を構成し、このユニットケース11の左側面から背面及び右側面に沿わせて配置されている。
送風装置22は、図1に示すように、熱交換器21の上方に配置されるファンモーター(モーター)23と、このファンモーター23のモーターシャフト51に取り付けられたプロペラファン24とを備えて構成される。
熱交換器21の上面には、熱交換器21のコ字形状に沿って枠状に形成された上部フレーム16が設けられている。図3に示すように、上部フレーム16は、コ字形状の熱交換器21の左側面、背面及び右側面の上面に沿ってそれぞれ設けられる板状のフレーム板16A,16B,16Cと、フレーム板16A,16Cの前端を連結する連結板16Dとを備えている。上部フレーム16の四隅は、各支柱14に連結される。
フレーム板16Bと連結板16Dとの間には、フレーム板16A,16Cと略平行に延びる一対のモーター支持台17,17が掛け渡され、ファンモーター23は、モーター支持台17,17に固定されている。
本体部52には、放熱用のフィン53が外周部に形成されるとともに、外周部に沿って略水平に延びる一対の取り付けステー片54,54が形成されている。取り付けステー片54,54は、本体部52を外側から挟むように配置されるとともに、互いに平行に設けられている。
ファンモーター23は、本体部52がモーター支持台17,17の間に配置されるとともに、取り付けステー片54,54がモーター支持台17,17上に載置され、取り付けステー片54,54を上方から貫通する複数の固定ボルト55によってモーター支持台17,17に締結固定される。また、ファンモーター23は、モーター支持台17,17の長手方向の中間部に配置されている。
また、本構成では、圧縮機は、ユニットケース11の前面側に配置され、この圧縮機の上方空間に空気調和装置を制御する制御基板などの各種電装ユニットを配設した電装ボックス34が配置される。このため、前面パネル15を取り外すことによって、作業者が前面側からユニットケース11内の部品のメンテナンス作業を容易に行うことができる。符号35は、圧縮機の上方に設けられ、圧縮機に直接雨滴がかからないようにするためのカバー板である。
図4及び図5に示すように、モーター支持台17,17には、モーター支持台17の周囲を流れる空気流の通風抵抗を減少させる整流部60が設けられており、この整流部60は、モーター支持台17,17の上流側に位置する上流側整流部材(整流部材)61、及び、モーター支持台17,17の下流側に位置する下流側整流部材81を備えて構成されている。上流側整流部材61及び下流側整流部材81は、金属製の板材により構成されている。
本実施の形態では、枠状の上部フレーム16の開口部16Eの略中央にモーター支持台17,17が設けられているため、上部フレーム16の開口部16Eを通る空気は、各モーター支持台17,17の外側の第1空間Pを通る空気、及び、一対のモーター支持台17,17間、すなわち一対のモーター支持台17,17の内側の第2空間Qを通る空気が存在する。
図4〜図6に示すように、モーター支持台17は、断面コ字状に形成された棒材であり、コの字の開口71が下方を向くように上部フレーム16上に配置されている。モーター支持台17は、取り付けステー片54,54が載置される略水平の上板部(上面部)72と、上板部72の幅方向の外端から下方に延びる外板部(外面)73と、上板部72の幅方向の内端から下方に延びる内板部(内面)74とを有している。モーター支持台17,17は、金属製のチャンネル材であり、容易に入手できる。
上流側整流部材61は、断面略V字状の棒状に形成されており、モーター支持台17の内板部74に沿って略鉛直に下方へ延びる鉛直板部62と、鉛直板部62の下端からモーター支持台17の外板部73の下端へ向けて上方に延びる傾斜板部63とを有している。
上流側整流部材61は、モーター支持台17の下面部の開口71を下方から覆うように配置され、上部フレーム16の開口部16Eの略全長に重なるように、モーター支持台17の略全長に亘って一本で設けられている。上流側整流部材61の断面形状は、その全長に亘って一様である。
上流側整流部材61は、モーター支持台17に固定されると、下方にかけて先細る略三角形の凸状となっており、V字の頂点部61Aは空気流の上流側に向けて突出している。傾斜板部63の外面部は、頂点部61Aからユニットケース11の外側面側に向けて上方に傾斜する傾斜面63Aとなっている。傾斜面63Aは、モーター支持台17の内板部74から外板部73に亘り上向きの傾斜で一様に形成されている。
図5、図6及び図8に示すように、下流側整流部材81は、断面略V字状の棒状に形成されており、モーター支持台17の外板部73に沿って略鉛直に上方へ延びる鉛直板部82と、内板部74に沿って延びた後、鉛直板部82の上端へ向けて屈曲して上方に延びる傾斜板部83とを有している。
下流側整流部材81は、モーター支持台17の上面の上板部72を上方から覆うように配置され、ファンモーター23のステー片54,54が設けられる中央部を除くモーター支持台17の両端側に一対で設けられている。
下流側整流部材81は、モーター支持台17に固定されると、上方にかけて先細る略三角形の凸状となっており、V字の頂点部81Aは空気流の下流流側に向けて突出している。傾斜板部83の外面部は、モーター支持台17の内板部74から外板部73に亘り頂点部81Aに向かって上向きの傾斜で一様に形成された傾斜面83Aとなっている。
整流部60は、頂点部61A及び頂点部81Aを通る直線L(図6)がユニットケース11の外側面側の上方に向けて傾くように、上外方に傾斜して配置されている。
また、鉛直板部62、傾斜板部63、傾斜板部83及び鉛直板部82の長さは略等しいため、鉛直板部62及び傾斜板部83に沿って第2空間Qを流れる内側の空気流と、傾斜板部63及び鉛直板部82に沿って第1空間Pを流れる外側の空気流との通過距離を略等しくできる。このため、空気流の乱れを防止でき、整流部60の通風抵抗を低減できる。
さらに、上流側整流部材61及び下流側整流部材81が設けられることで、一対のモーター支持台17,17には、断面視で略菱形の整流部60がそれぞれ形成され、整流部60の上端部である頂点部81Aは、下流側に向かって外上方を指向するため、整流部60によってプロペラファン24の外径方向に空気を案内でき、通風抵抗を低減できる。また、整流部60が菱形であり、整流部60の内側面及び外側面の経路の長さが略等しくなるため、空気流の乱れを防止でき、通風抵抗を低減できる。
上記第1の実施の形態では、上流側整流部材61は、モーター支持台17の略全長に亘って一本で設けられているものとして説明したが、モーター支持台17に組み付けし易いように、長手方向に分割して設けられても良い。
以下、図9を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、下流側整流部材81,81は、ファンモーター23のステー片54,54が設けられる中央部を除くモーター支持台17の両端側に一対で設けられるものとして説明したが、第2の実施の形態では、下流側整流部材281が分割されずに一体で設けられている。
図9に示すように、モーター支持台17,17には、モーター支持台17の周囲を流れる空気流の通風抵抗を減少させる整流部260が設けられ、整流部260は、上流側整流部材61、及び、上板部72を覆う下流側整流部材281を備えている。下流側整流部材281は、鉛直板部82及び傾斜板部83を有している。
下流側整流部材281は、第1の実施の形態の一対の下流側整流部材81,81を、鉛直板部82を長手方向に延長するようにして形成された板部286によって結合させるようにして一体に形成されている。下流側整流部材281の長手方向の中間部には、切り欠き部287が形成されている。ステー片54,54の端部及び各固定ボルト55は、切り欠き部287から露出しているため、下流側整流部材281を外さなくとも、切り欠き部287を介してファンモーター23を容易に着脱できる。
以下、図10を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、整流部60は、上流側整流部材61及び下流側整流部材81を備えるものとして説明したが、第3の実施の形態では、下流側整流部材81が設けられておらず、また、上流側整流部材が分割されている点が、上記第1の実施の形態と異なる。
図10に示すように、モーター支持台17,17には、各モーター支持台17の周囲を流れる空気流の通風抵抗を減少させる整流部360が設けられ、各整流部360は、コの字の開口71を下方から覆う一対の上流側整流部材(整流部材)361,361を備えている。上板部72側には、整流部材は設けられていない。
上流側整流部材361,361は、モーター支持台17の長手方向に延びて一対で構成され、長手方向の中間部で分割されており、上流側整流部材361,361間には隙間が形成されている。上流側整流部材361,361は、一対が設けられることで、上部フレーム16の開口部16Eの略全幅に跨っている。
第3の実施の形態では、上流側整流部材361,361はモーター支持台17の長手方向に分割されて複数設けられるため、熱交換器21の上方の枠状の上部フレーム16の開口部16Eから複数の上流側整流部材361,361をユニットケース11内に入れてモーター支持台17に取り付けでき、組み立て性が良い。また、上流側整流部材361,361に水等が侵入したとしても、上流側整流部材361,361間の隙間から水等を排出し易い。
以下、図11及び図12を参照して、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、上流側整流部材61は、モーター支持台17の内板部74に沿って略鉛直に下方へ延びる鉛直板部62を有し、頂点部61Aは鉛直板部62の下端に位置するものとして説明したが、第4の実施の形態では、上流側整流部材がファンモーター23側に突出し、上流側整流部材の頂点部が、モーター支持台17の内板部74よりもファンモーター23側に位置する点が第1の実施の形態と異なる。また、第4の実施の形態では、下流側整流部材81,81は設けられていない。
図11に示すように、モーター支持台17,17には、各モーター支持台17の周囲を流れる空気流の通風抵抗を減少させる整流部460が設けられ、各整流部460は、コの字の開口71を下方から覆う一対の上流側整流部材(整流部材)461,461を備えている。上板部72側には、整流部材は設けられていない。
上流側整流部材461,461は、モーター支持台17の長手方向に延びて一対で構成され、長手方向の中間部で分割されており、上流側整流部材461,461間には隙間が形成されている。上流側整流部材461,461は、一対が設けられることで、上部フレーム16の開口部16Eの略全長に跨っている。
図11及び図12に示すように、上流側整流部材461,461は、断面略V字状の棒状に形成されており、内板部74側からファンモーター23側に下方へ延びる内側傾斜板部462と、内側傾斜板部462の下端からモーター支持台17の外板部73の下端へ向けて上方に延びる外側傾斜板部463とを有している。上流側整流部材461,461は、モーター支持台17の下面部の開口71を下方から覆うように配置され、その断面形状は、全長に亘って一様である。
内側傾斜板部462及び外側傾斜板部463の上端には、上方に突出してモーター支持台17の内板部74及び外板部73の外面に当接する固定板部464,464がそれぞれ形成されている。上流側整流部材461は、固定板部464,464に挿通されて内板部74及び内板部74にそれぞれ締結されるボルト86によって固定される。
以下、図13及び図14を参照して、本発明を適用した第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、上流側整流部材61の断面形状は、その全長に亘って一様であるものとして説明したが、第5の実施の形態では、ファンモーター23の近傍に設けられる整流部材が、ファンモーター23の下方へ延びている点が第1の実施の形態と異なる。
図13及び図14に示すように、モーター支持台17,17の下面には、各モーター支持台17の周囲を流れる空気流の通風抵抗を減少させる整流部560が設けられ、各整流部560は、ファンモーター23の近傍に設けられる中央側整流部材561と、中央側整流部材561の両端部にそれぞれ隣接する一対の側方側整流部材565,565とを有している。上板部72側には、整流部材は設けられていない。
各側方側整流部材565,565は、鉛直板部62及び傾斜板部63を有し、下方にかけて先細る略三角形の凸状に形成されており、鉛直板部62の下端に頂点部61Aを有している。
外側傾斜板部563の外面部は、頂点部561Aからユニットケース11の外側面側に向けて上方に傾斜する傾斜面563Aとなっている。傾斜面563Aは、モーター支持台17の内板部74よりもさらに内側の位置から外板部73に亘り上向きの傾斜で一様に形成されている。
図14に示すように、中央側整流部材561は、ファンモーター23の本体部52の幅に対応する長さ、すなわち、本体部52をモーター支持台17側に投影した場合に重なる長さで設けられ、モーター支持台17の長手方向の略中央部に設けられている。
11 ユニットケース(筺体)
17,17 モーター支持台
21 熱交換器
22 送風装置(室外ファン)
23 ファンモーター(モーター)
60、260 整流部
61、361、461 上流側整流部材(整流部材)
71 開口
72 上板部(上面部)
73 外板部(外面)
74 内板部(内面)
81、281 下流側整流部材
81A 頂点部(整流部の上端部)
461A、561A 頂点部(整流部材の下端部)
561 中央側整流部材
565 側方側整流部材
Claims (6)
- 筺体の上部に一対のモーター支持台を配置し、一対のモーター支持台の上に室外ファンのモーターを支持し、前記室外ファンによって前記筐体内の熱交換器を通して側方から吸い込んだ空気を、上方に吹き出す形式の空気調和装置の室外ユニットにおいて、前記一対のモーター支持台のそれぞれの下面部に、前記モーター支持台の内面から外面に亘り上向きの傾斜で一様に形成され、前記熱交換器を通して側方から吸い込まれて当該モーター支持台の下面部全域に至る空気を、前記室外ファンの外径方向に案内する整流部材を備えたことを特徴とする空気調和装置の室外ユニット。
- 前記モーター支持台は、断面コ字状に形成されるとともに、コの字の開口が下方を向いて配置され、前記モーター支持台の下面部には、前記開口を覆うように前記整流部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置の室外ユニット。
- 前記整流部材の下端部は、前記モーター支持台の前記内面よりも前記モーター側に突出していることを特徴とする請求項1または2記載の空気調和装置の室外ユニット。
- 前記整流部材は、前記モーターの近傍に設けられる中央側整流部材と、当該中央側整流部材に隣接する側方側整流部材とを有し、前記中央側整流部材の下端部は、前記モーター支持台の前記内面よりも前記モーター側に突出し、前記側方側整流部材の下端部よりも前記モーター側に位置することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和装置の室外ユニット。
- 前記一対のモーター支持台のそれぞれの上面部に、前記モーター支持台の内面から外面に亘り上向きの傾斜で一様に形成され、各モーター支持台の外側の空間を通る空気の流れに応じて、前記一対のモーター支持台間を通る空気の流れを、前記室外ファンの外径方向に案内可能に下流側整流部材を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の空気調和装置の室外ユニット。
- 前記整流部材及び前記下流側整流部材が設けられることで、前記一対のモーター支持台には、断面視で略菱形の整流部がそれぞれ形成され、当該整流部の上端部は、下流側に向かって外上方を指向していることを特徴とする請求項5記載の空気調和装置の室外ユニット。
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