JP2013000736A - 津波廃材から塩分、泥土を除去する方法 - Google Patents

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晃敏 加藤
Shuichi Ueno
修一 植野
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Abstract

【課題】簡易に津波廃材から塩分、泥土を除去できる方法を提供する。
【解決手段】有孔の穴あき容器と、台車と、走行路と、散水装置とで構成する。穴あき容器に津波廃材を投入し、その穴あき容器を台車に搭載し、台車を散水装置に移動して周囲より真水を噴射し、走行路まで移動した台車上の穴あき容器の一部を開放して走行路の下に向けて津波廃材を排出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、津波廃材から塩分、泥土を除去する方法に関するものであり、特に津波などによって海水を含んだ木材、コンクリート片、鋼材片などから塩分、泥土を除去するための方法に関するものである。
従来から、解体した建築物などの廃材を粉砕したり、焼却する装置や方法は知られている。
特開2006−248796号公報。 特開平10−80645号公報。
前記したような従来の廃材処理装置や方法にあっては、次のような問題点がある。
<1> 建築物を対象とする場合には、計画的な解体が可能であるから、解体時に木材やコンクリート、鉄などに分類して破壊して、整然と区分けして現場から搬出することが可能である。
<2> しかし津波の衝撃によって破壊された対象物は、海水と泥土にまみれた木材片、コンクリート片、電気製品、自動車、船舶、生活用品などの雑多なもの(以下「津波廃材」という)であって、様々なものを含んでいるから、それらを処理する場合に従来の装置や方法をそのまま利用することが困難である。
<3> 特に海水を被った津波廃材は、それを破砕したり、焼却する場合に、対象物に付着した大量の海水の塩分によって破砕装置、焼却装置に損傷を与える可能性が高く、処理時にダイオキシンを発生するという問題もある。
<4> さらに津波などの海水を被った津波廃材は、泥土などの付着が多いので、そのまま燃焼設備に搬送しても良好な燃焼、焼却を期待できないという問題もある。
上記のような課題を解決するために、本発明の津波廃材から塩分、泥土を除去する方法は、有孔の穴あき容器と、台車と、走行路と、散水装置とより構成し、穴あき容器に津波廃材を投入し、その穴あき容器を台車に搭載し、台車を散水装置に移動して周囲より真水を噴射し、走行路まで移動した台車上の穴あき容器の一部を開放して走行路の下に向けて津波廃材を排出できるように構成したことを特徴としたものである。
また上記の方法において、穴あき容器は、その下端側の扉が開放自在に構成したことを特徴としたものである。
また上記の方法において、穴あき容器はその底面が開放自在に構成した方法を特徴としたものである。
本発明の津波廃材から塩分、泥土を除去する方法は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<1> 従来のような、計画して整然と分類して行う解体作業ではなく、様々な材料を混在した津波廃材を対象に、事前の処理を行うことができる。
<2> 従来からある破砕装置、焼却装置への搬入の前段階として本発明の装置によって様々な津波廃材から塩分や、塩分を含んだ泥土などを効率よく除去することにより、破砕装置や焼却装置が塩分、泥土によって破損する事故の発生を避けることができる。
<3> 装置自体が簡単な構造であるので、津波廃材の発生した現場で仮設として設置できる。その周辺地域の処理が終われば、簡単に解体して別の場所に移動、設置ができ、きわめて経済的である。
<4> 走行路を移動した台車上の穴あき容器の一部を開放して、下方に向けて津波廃材を排出できるように構成したので、下方にダンプトラックなどを位置させておけば、そのまま搬出することができ、迅速な処理作業を行うことができる。
本発明の津波廃材から塩分、泥土を除去する方法に使用する装置の実施例の説明図。 散水装置の実施例の説明図。 作業員が津波廃材を分別している状態の説明図。
以下図面を参照にしながら本発明の塩分、泥土を除去する方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>全体の構成
本発明の津波廃材から塩分、泥土を除去する方法は、有孔の穴あき容器1と、台車2と、走行路3と、散水装置4とより構成する。
以下、個別に説明する。
<2>穴あき容器
穴あき容器1は有孔の容器であり、内部に津波廃材を投入できるだけの強度を備えている。
穴あき容器1は上面だけ開放の直方体、立方体の容器であり、周囲の壁面と底面を有孔の板で構成する。
有孔の板とは例えば金網、エキスパンドメタル、打ち抜き鋼板、溶接格子など公知の材料を利用する。
穴や空間の寸法は直径が50mm程度であると廃材が流れ出さず、洗浄水も浸透しやすい。
また穴あき容器1の高さは300mm程度であると、廃材が均一に広がりやすく、その後の作業が容易となる。
穴あき容器1の平面視の幅を、ダンプトラックなどの搬出車両5の荷台の幅とほぼ同一か、わずかに小さくしておくと、穴あき容器1から排出した廃材を搬出車両5の荷台に効率よく投入することができる。
<3>開放部
穴あき容器1の一面は、外開きの開放部として構成する。
例えば底面を観音開き構造とし、係合部材を引き抜くことによって底面が中央から左右に分かれて「ハ」字状に開放する構成である。
あるいはダンプトラックの荷台の後面板と同じように、穴あき容器1が傾斜した状態にある場合の下側の扉11を、水平ピンなどで穴あき容器1に取り付けておくこともできる。
すると穴あき容器1を傾けることによって、最も低い位置にある下側扉11が重力で開放するので排出作業が容易となる。
<4>台車
穴あき容器1とは別に台車2を用意する。
この台車2は走行路3を走行可能な車輪21を備えた枠体である。
この台車2の枠体の上に前記の穴あき容器1を搭載して固定することができ、あるいは取り外して撤去することができる。
台車2の平面視形状は、穴あき容器1の投影型とほぼ同一の形状、寸法を採用する。
多数の穴あき容器1を準備しておけば、1台の台車2に順次、新たに津波廃材を投入した穴あき容器1を搭載して処理することができて効率的、経済的である。
台車2には駆動装置を搭載しておけば、自走させることができる。
あるいは台車2とは別に巻き上げウインチなどを地上に設置して、その駆動によって台車2を走行させることもできる。
<5>走行路
台車2を移動させるために走行路3を配置する。
この走行路3は台車2の車輪を乗せて走行させるためのレールであるが、水平部と、場合によっては傾斜部とによって構成する。
走行路3を傾斜地から張り出した場合には、走行路3が水平であっても、その下にダンプトラックなどの搬出車両5を進入させることができる。
走行路3を平地に配置した場合には走行路5を上向きに傾斜させ、搬出車両5の荷台よりも高い位置まで穴あき容器1を上昇させておけば、その下に搬出車両5を進入させて、穴あき容器1からの廃材を荷台へ投入することができる。
<6>散水装置(図2)
走行路3はその途中で、ノズル41で包囲した空間である散水装置4を通過するように構成する。
散水装置4は、走行路3を取り囲むノズル41群からなり、それらは上方のノズル41群と、両側のノズル41群、および給水パイプによって構成する。
このノズル41へ給水パイプから高圧水を供給することによって、走行路3上に位置する穴あき容器1に対し、左右、上方から高圧水を噴射することができる。
噴射する水は河川や水道から取り入れた、塩分や泥土を含まない清水である。
散水装置4の下には受水槽42を設け、津波廃材が含んでいた塩分や泥土を受けて一時貯水する。
貯水した塩分、泥土を含む水はポンプで汲み上げて浄化槽に供給して公知の方法で浄化する。
浄化槽では塩分、泥土などを除去し適切な処理を行う。
<7>散水の例
がれきの塩分除去に関する散水量の基準は未だ明確ではないが、廃棄物資源循環学会では例えば木材の場合に、総水量80ミリの水を散布すると2%〜3%の塩分が1%以下になる、といった塩分除去の基準を示したケースがみられる。
そのような基準を本願の散水装置4で満たす場合には例えば次のような構成を採用することができる。
まずノズル41を廃棄物から2mの高さに設置するとして、散布範囲が3m角の散水ノズルを2台使用する。なおスプレーパターンが正方形で均等な流量分布が得られるノズルは市販されている。
これらの2台のノズル41の散布する範囲を中央で0.5m程度重ねて、3m×5.5m(+α)を散布範囲とする。
この範囲内に穴あき容器1が位置する状態で停止させる。
この場合、穴あき容器1の大きさは、平面視で2.5m×5.5m(13.75m2≒14m2)のものを使用する。
すると、必要散布総水量は、80ミリ×14m2≒12立方メートル(1200L)となる。
1回の洗浄時間を10分と想定すると、1台のノズル41の必要散水量は1200(L)/2(台)/10(分)=60L/分である。
この程度の散水能力を備えたノズル2台を10分間駆動すれば、必要総水量80ミリを穴あき容器1内の廃棄物に散水出来ることとなる。
<8>振動装置
走行路3の一部、特に散水装置4に併設して振動装置を設置しておくこともできる。
この装置は、穴あき容器1に前後方向の移動、上下方向の移動を繰り返して与える装置である。
そのために従来のクラッシャーなどで利用されている公知の振動装置を採用することができる。
あるいは台車2の駆動装置に短時間での前後移動を繰り返させることができる。
走行路3を15°程度の角度の傾斜路として構成しておけば、前後振動を与えやすく、排水の処理も容易となる。
<9>塩分、泥土の除去作業
次に上記の装置を用いて塩分、泥土を除去する工程を説明する。
<10>津波廃材の投入
津波廃材の集積した現場の近くまで穴あき容器1を運搬して設置する。
その穴あき容器1の内部に、バックホー、その他の建設重機を利用して津波廃材を投入する。
前記したように本発明の対象とする津波廃材は、津波の衝撃によって破壊された、名前のつけようのない対象物であって、海水と泥土にまみれた木材片、コンクリート片、電気製品、自動車、船舶、生活用品など、様々なものを含んでいる。
それらを集積した山を、はじから徐々に切り出しながら、穴あき容器1の内部に投入してゆく。
<11>台車への搭載
津波廃材の穴あき容器1への投入が終わったら、穴あき容器1をレッカー車などで吊り上げて台車2の上に搭載する。
台車2は穴あき容器1を固定して自走することにより、あるいは他の装置によって牽引することにより、走行路3を洗浄装置4に向けて移動する。
<12>洗浄
台車2をノズル41で囲まれた空間である散水装置4に移動していったん停止する。
そして上方、左右のノズル41より真水を高圧で噴射する。
穴あき容器1は穴開きであるから、噴射水は穴あき容器1の内部に浸入して津波廃材に付着した塩水や泥土を下方へ流出する。
洗浄と同時に穴あき容器1に前後方向、あるいは上下方向の振動を与えて、津波廃材の位置や姿勢を変えて噴射水が津波廃材に対して多くの方向から衝突するように補助する。
<13>分別位置への移動(図3)
散水装置4の次に、分別区域を設けることもできる。
ここでは、一定時間の洗浄が終了した穴あき容器1を停止して、津波廃材を作業員によって選別して排除する。
例えば木材片だけを拾い上げて穴あき容器1から外部への取り出し、燃料用として選別する。
そのためには穴あき容器1の高さを前記したように300mm程度に構成しておくと、両側からの作業員による作業が容易となる。
<14>津波廃材の搬出
上記のような工程で、塩分や塩分を含んだ泥土を流出させたのちの津波廃材を、焼却設備などに向けて搬出する。
そのために走行路3の下にダンプトラックなどの搬出車両5を位置させ、穴あき容器1の一部を開放して津波廃材を搬出車両5の荷台に向けて上から投入する。
特に平地に設置した場合には、走行路3に上向きの傾斜を与え、台車2、穴あき容器1を搬出車両の荷台よりも上に上昇させる。
その後に、傾斜した姿勢の穴あき容器1の最下部の一面、すなわち下側扉11を開放すると、内部の津波廃材を容易に搬出車両5の荷台に投入することができる。
こうして本発明の方法によって塩分、泥土を多量に付着させた津波廃材から塩分、泥土を効率よく除去できるから、次の焼却工程、破砕工程では装置の破損や故障を生じさせることがない。
1:穴あき容器
2:台車
3:走行路
4:散水装置
5:搬出車両

Claims (3)

  1. 有孔の穴あき容器と、台車と、走行路と、散水装置とより構成し、
    穴あき容器に津波廃材を投入し、その穴あき容器を台車に搭載し、
    台車を散水装置に移動して周囲より真水を噴射し、
    走行路まで移動した台車上の穴あき容器の一部を開放して走行路の下に向けて津波廃材を排出できるように構成した、
    津波廃材から塩分、泥土を除去する方法。
  2. 上記の方法において、
    穴あき容器は、その下端側の扉が開放自在に構成した、
    津波廃材から塩分、泥土を除去する方法。
  3. 上記の方法において、
    穴あき容器はその底面が開放自在に構成した、
    津波廃材から塩分、泥土を除去する方法。
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