JP2013000096A - 壁面緑化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】矩形状に形成された一端部および他端部に沿って雄実連結部1aおよび雌実連結部1bが備えられ、前記各連結部を介して外装材1が壁面状に装填される。前記各外装材1の表面側には、前記一端部および他端部に沿って互いに上下に対向するようにして係止溝1c,1dが施されている。
外枠を構成するフレーム部材3および当該フレーム部材に内接するようにして取り付けられたメッシュ部材4とからなる植栽ユニット2が用意され、この植栽ユニット2は、外装材1の表面側に形成された前記係止溝1c,1dを利用して、外装材1に着脱可能に取り付けられる。
【選択図】図2
Description
この壁面緑化は、建造物等への太陽光および太陽熱の直射を遮断して、空気調和装置の負荷軽減による省エネルギー効果をもたらすばかりでなく、特に近年において問題視されている温室効果ガスの削減に寄与することができる。さらに、大気中の炭酸ガスの吸収などの環境の改善効果をもたらし、建造物等の景観の改善により、都市生活者に癒しの効果を与えることも期待される。
そして、前記植物支持壁を支持するL字状の見切り縁部は、長手方向が垂直となるようにセメント成形板に取り付けられると共に、前記セメント成形板の表面にも垂直方向に伸びる突条(凹凸部)が形成された例が示されている。
このために現場においての作業性が悪く、施工に手間を要し作業能率を向上させることができないという問題を抱えることになる。
また好ましくは、前記植栽ユニットを構成するフレーム部材が、前記外装材の上側の係止溝内に向かってせり上がるのを阻止する上がり止め部材を、前記フレーム部材に装着した構成が採用される。
したがって、壁面緑化装置の施工およびメンテナンス等を含む現場においての作業能率を大幅に向上させることができ、施工日程の短縮を図ることができるので、結果として壁面緑化装置のコストダウンにも寄与することができる。
図1は、外装材の表面側に植栽ユニットを取り付けた状態を正面図で示したものであり、この外装材1は一例として水平方向の長さが3000mm、上下幅が600mmの矩形状になされ、押し出し加工により偏平状に成形されている。
そして、1枚の外装材1の表面側には、図1に示されているように同一寸法に成形された2つの植栽ユニット2が、長手方向の左右に併設した状態で取り付けられる。
前記フレーム部材3には、例えばアルミ素材が利用され、一例として外枠の水平方向の長さが1450mm、上下幅が530mmの額縁状に形成されている。
なお、前記メッシュ部材4は、一例として図1に示す縦方向に配列された金属棒の各間隔が200mm程度になされ、横方向に配列された金属棒の各間隔が150mm程度になされている。
すなわち、前記外装材1は上下に成形された雄実連結部1aおよび雌実連結部1bを利用して、図2には示されていないが、外装材1の左側に位置する建造物の下地材に沿って、順次垂直方向に積み上げられ、全体が壁状となるように施工される。
すなわち、互いに上下に対向するようにして施された係止溝1c,1dを利用して、前記した植栽ユニット2が外装材1に対して着脱可能に取り付けられている。
そして、垂直方向に順次積み上げられて壁状に形成された各外装材1に対して、前記植栽ユニット2が選択的に取り付けられることによって、壁面緑化装置が構成される。
すなわち、上側辺を構成するフレーム部材3Aには、平面状の上向き係止片3aが一体に形成されており、下側辺を構成するフレーム部材3Bには、平面状の下向き係止片3bが一体に形成されている。
なお、この実施の形態においては外装材1に施された上下の係止溝1c,1dには、前記したとおりU字状の補強金具5a,5bが取り付けられており、したがって前記したフレーム部材3の上向き係止片3aおよび下向き係止片3bは、前記補強金具5a,5bに係止するようになされる。
また、左右辺のフレーム部材3C,3Dは、図3に示すように同様に断面形状がほぼコ字状となるように成形されて、このコ字状の溝部が左右において互いに向き合うように形成されている。
また、前記左右辺のフレーム部材3C,3Dにおける互いに向き合うコ字状の溝部を利用して、前記メッシュ部材4を構成する横方向に配列された金属棒4bの左右端部が、同様に前記溝部内に挿入されて取り付けられている。
なお、前記メッシュ部材4を構成する縦横の各金属棒4a,4bは、予め溶接等の手段により格子状に組み合わせて一体に結合され、この状態で前記フレーム部材3に取り付けるようにすることが望ましい。
この場合、フレーム部材3の上向き係止片3aおよび下向き係止片3bには、金属板により成形されたばね部材7がそれぞれ取り付けられる。
このばね部材7は、図2に示されているように、上下辺のフレーム部材3A,3Bに形成された上向き係止片3aおよび下向き係止片3bに、前記屈曲部7aが嵌まり込んで取り付けられる。
そして、前記植栽ユニット2のフレーム部材3を、自重により外装材1の下側の係止溝1d内に落とし込むようにして挿入するいわゆる「上げ落とし」の操作を実行することで、外装材1の係止溝1c,1dに対して植栽ユニット2を容易に取り付けることができる。なお、前記植栽ユニット2を外装材1から取り外す場合には、前記した装着時と逆の操作をすることで植栽ユニット2を容易に外装材1から取り外すことができる。
図2に示すばね部材7の湾曲部7bは、原形の状態で示されているが、この湾曲部7bのほぼ中央部が外装材1の表面側に当接する。そして、ばね部材7における屈曲部7aの形成端部とは反対側の端部が、前記補強用連結材8の側面に当接する。これにより、湾曲部7bが図に示すよりもやや直線状に延ばされ、これが湾曲しようとする反作用により、植栽ユニット2を一方向に、付勢するように作用する。
なお、前記補強用連結材8は、図2に示すように連結用ビス11によって、上下辺のフレーム部材3A,3B間に連結されている。
これにより、前記植栽ユニット2を構成するフレーム部材3が、前記外装材1の上側の係止溝1c内に向かってせり上がるのを阻止することができ、外装材1から植栽ユニット2が外れるのを抑制することができる。
なお、植栽ユニット2を構成する前記メッシュ部材4は縦横方向の金属棒により構成され、太陽の直射光を受けた場合には温度上昇し、メッシュ部材を這い上る植物に対して、熱的なダメージ与える問題がある。
この熱交換塗料は、赤外線による熱エネルギーを蓄熱することなく、熱エネルギーを振動による運動エネルギーに変換して放出する性質を有しており、例えばアルバー工業株式会社(大阪府門真市)より提供されている商品名「タフコートD47」を好適に用いることができる。
加えて、縦横方向の金属棒の各端部4a1,4b1は、L字状および逆L字状に屈曲されて格子状に組み合わされた中央部分が、各端部4a1,4b1に対して一定の奥行きをもって突出するように構成されている。
なお、図5に示した構成のメッシュ部材4においても、前記した熱交換塗料を塗布することが望ましい。
1a 雄実連結部
1b 雌実連結部
1c 上側係止溝
1d 下側係止溝
2 植栽ユニット
3 フレーム部材
3A,3B 上下フレーム部材
3C,3D 左右フレーム部材
3a 上向き係止片
3b 下向き係止片
4 メッシュ部材
4a 縦方向金属棒
4b 横方向金属棒
5a,5b 補強金具
6 樹脂製スリーブ
7 ばね部材
8 補強用連結材
9 上がり止め部材
9a 立ち上がり部
9b 長孔
11 連結用ビス
12 位置決め用ビス
Claims (4)
- 矩形状に形成された一端部および他端部に沿って雄実連結部および雌実連結部が備えられ、前記各連結部を介して壁面状に装填可能になされると共に、前記一端部および他端部の表面側に沿って互いに上下に対向するようにして係止溝が施されてなる外装材と、
前記外装材に施された各係止溝を利用して前記外装材の表面側に着脱可能に取り付けられる外枠を構成するフレーム部材および当該フレーム部材に取り付けられたメッシュ部材とからなる植栽ユニットとを備えたことを特徴とする壁面緑化装置。 - 前記外装材に取り付けられた状態の前記植栽ユニットを、外装材に対して一方向に付勢するばね部材が前記フレーム部材に装着されていることを特徴とする請求項1に記載された壁面緑化装置。
- 前記植栽ユニットを構成するフレーム部材が、前記外装材の上側の係止溝内に向かってせり上がるのを阻止する上がり止め部材を、前記フレーム部材に装着したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された壁面緑化装置。
- 前記植栽ユニットを構成するメッシュ部材が、金属棒を格子状に組み合わせて構成され、前記メッシュ部材に直射光を受けた場合の温度上昇を抑制する塗装が施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された壁面緑化装置。
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