JP2011092039A - 植物繁殖用遮熱金網 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、鋼線に遮熱塗料を重ねて被覆し、遮熱効果を高め、金網表面に突起物を施し蔦やつるを絡みやすくし、植物育成パレットを施した植物繁殖用遮熱金網に関する。一般の金網は、つるや蔦がからみにくく、太陽光の熱により熱せられ、植物を熱傷し生長を妨げてしまう問題点があった。又、太陽光による劣化による安全性や、保守コストがかかる問題点があった。
【解決手段】
上記課題を解決するために、本発明は鋼線の表面に遮熱塗料、突起物を重ねて被覆することで、遮熱効果を高め、つたなどを絡みやすくし、金網の升目には、水収集装置、置肥装置を備え、外側をプラスチック等で作成し、内側に土壌の代用に長期使用可能な貯水、保水効果の高いスポンジ状のものを埋め込んだ植物育成パレットをはめ込むことが出来る植物繁殖用遮熱金網を提供することを見出した。
【選択図】図1
【解決手段】
上記課題を解決するために、本発明は鋼線の表面に遮熱塗料、突起物を重ねて被覆することで、遮熱効果を高め、つたなどを絡みやすくし、金網の升目には、水収集装置、置肥装置を備え、外側をプラスチック等で作成し、内側に土壌の代用に長期使用可能な貯水、保水効果の高いスポンジ状のものを埋め込んだ植物育成パレットをはめ込むことが出来る植物繁殖用遮熱金網を提供することを見出した。
【選択図】図1
Description
本発明は、植物繁殖用遮熱金網に関する。さらに詳しくは、金網を遮熱塗料で被覆し、金網表面に突起物を施し,植物育成パレットを備えた金網に関する。
日常に使用されている鉄柵、フェンス等は太陽光の熱を吸収し、時として火傷を負ってしまうほど危険であり、太陽光による金属及び被覆塗料の劣化が、安全性及びコストの両面から問題となっていた。また、ヒートアイランドを軽減しようと壁面緑化などが行われているが、植物が育つ前に熱くなった金網が植物を熱傷させ繁殖を妨げてしまうという問題点や、つるや蔦が伸びても表面に凹凸がなく思うように這わせにくい、又、繁殖用パレットがなく、中空においての根付けが行われない等という問題点があった。
ところで、粒径0.2μm〜10μm程度の真球度の高い球状金属酸化物粒子を含有する塗料は太陽光反射率が高く、熱遮蔽性が優れているということが知られている(特許文献1)又、遮熱塗幕を被覆した植物育成用金網があるが、プランター、土壌を設置しなければならないため置き場所が制限されること、つるや蔦が伸びても表面に凹凸がなく絡みにくいという問題点がある(特許文献2)
以上の事実を鑑み、本発明者らは、金網に遮熱塗料を施し、つるや蔦が絡みやすくなるように加工し、プランターがなくても中空において根付を可能とするパレットを配し、さらに高所中空まで植物を育成できる遮熱金網を提供することを課題とした。
本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋼線の側面に真球度の高い球状金属酸化物粒子を含有する遮熱塗料を被覆して、太陽からの熱を遮熱し、プラスチック等の小さく軽い突起物を付着させ、突起物につるが絡まりやすくして、中空での金網に対する植物付着を安定させ、その側面へ再度遮熱塗料をコーティングすることにより、遮熱効果を高め、また、土壌の代用として植物育成パレットをはめ込み、根付け繁殖を良くし、植物が絡みやすく、植物が中空高くまで目的に合わせて配置できる植物繁殖用遮熱金網を見出した。
従来、金網としての役割のみであったが、本発明の利用により、植物の繁殖を促し、昨今問題となっているヒートアイランド対策につながり、壁面緑化、家庭緑化など幅広く応用することが出来る。また、熱による絶縁体の劣化を防ぎ、長寿命の植物用遮熱金網を提供することができ、保守コストの改善に大きく貢献する。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は下記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が行いうる変更、改良を施した種々の形態について実施することができる。まず、装置全体の概略構成について説明すると、本発明は図1の正面図が示すように、金網1が縦と横で交差し升目状を形成し、升目にランダムに配置した植物育成パレット2から構成される。金網1に関して説明すると、縦と横の金網を溶接もしくは接合、もしくは紡いで製法するものを総称し金網と呼び、いずれかを使用することを特徴とする。植物育成パレット2に関して説明すると、外側の材質はプラスチックのような硬度があり丈夫な素材を使用し、雨水を集める水受けを備え、置肥を設置し栄養を補充することが出来る装置を備え、厚さは3cm〜5cm程、側面のどちらか一方には、遮熱金網をはめ込めるように窪みを形成する。内側は土壌の代用に、パレット内部には保水効果が高く長期間使用できる丈夫なスポンジ、マット等のようなものを用いることを特徴とする。
図していないが、前記の植物育成パレット2の土壌について、さらに詳しく説明する。通常の土壌を使用した場合、時間が経つごとに土砂は流出し最後は無くなってしまい、植物の繁殖を半永久に行うことが出来ない為、代用として、流出せず尚且つ、貯水、保水機能を持ち長期使用可能なスポンジやマット等を用いることを特徴とする。
前記の金網1に関して図2によりさらに詳しく説明する。図2は金網1を縦に切った断面図である。金網1は基礎となる鋼線101の外側に接着用下地102をコーティングし、その外側に遮熱塗料103をコーティング、その外側へ突起物104を混ぜた接着用下地をコーティングし、さらにその外側へ遮熱塗料103を被覆した凹凸のある遮熱金網であることを特徴とする。
遮熱塗料103は、球状金属酸化物粒子が配合された水系塗料組成物であることを特徴とし、2重に被覆することで、より遮熱を期待することができる他に、突起物が?がれても二重塗布により鋼線が直接外気に触れて、錆ないようにすることを特徴とする。
突起物104は、5mm〜1cm程の大きさの比重の軽いプラスチック、ポリカーボネート類の硬度のあるものを使用すること特徴とする。
図3は、本発明の真上図を示しており、植物育成パレット2の左右上下もしくはどちらか一方の側面に窪みを有し、金網1をその窪みにはめ込みが出来ることを特徴とする。
前記の植物育成パレット2に関して図4によりさらに詳しく説明する。図4は植物育成パレット2の側面図である。植物育成パレット2の上に緩効性化成肥料3があり、その外側には雨露収集用板状物4があることを特徴とする。雨露収集用板状物4で雨、水を集め、その水が緩効性化成肥料3へ注ぎ固形の肥料を少しずつ溶かす。溶けた肥料は直接根に触れずに下にある植物へ栄養を与えることができ、植物の繁殖を促すことが出来る。
1 金網
101 鋼線
102 接着用下地
103 遮熱塗料
104 突起物
2 植物育成パレット
3 緩効性化成肥料
4 雨露収集用板状物
101 鋼線
102 接着用下地
103 遮熱塗料
104 突起物
2 植物育成パレット
3 緩効性化成肥料
4 雨露収集用板状物
Claims (8)
- 本発明の植物繁殖用遮熱金網は、縦鋼線と横鋼線で組んだ金網に球状金属酸化物粒子が配合された水系塗料組成物中からなる熱線反射層が、少なくとも該基材の側面に2重に被覆し、さらにプラスチックなどの軽く小さい突起物を被覆し、縦鋼線と横鋼線の間へ植物育成パレットを備えていることを特徴とする植物繁殖用遮熱金網。
- 請求項1の熱線反射層を形成する水系塗料組成物は、水系アクリル塗料、水系アルキドーポリエステル塗料、水系ポリウレタン塗料、水系フッ素樹脂塗料、水系エポキシ塗料、シリコーン変性アクリル塗料など一般的に水系塗料組成物中に含有される組成物を適宜、含有することができることを特徴とする請求項1の植物繁殖用遮熱金網。
- 請求項1の熱線反射層の水系塗料組成物に配合される球状金属酸化物粒子の組成がシリカであることを特徴とする請求項1から3のいずれかの植物繁殖用遮熱金網。
- 請求項1の球状金属酸化物粒子の真球度が0.7以上である請求項1から3のいずれかの植物繁殖用遮熱金網。
- 請求項1に記載の突起物は、プラスチック、ポリカーボネートなど一般的に使用される素材を適宜、含有することができることを特徴とする請求項1の植物繁殖用遮熱金網。
- 請求項1の植物育成パレットは、雨を集める装置、固形肥料を置く装置を有し、外側はプラスチック等の軽く、硬度で太陽光による劣化の影響を受けにくく、長期間使用が可能なものを使用し、側面の左右上下の少なくともどちらか一方に窪みを有し、内側は土壌の代用として長期間使用出来る貯水、保水効果の高いスポンジ状のものを用いることを特徴とする請求項1の植物繁殖用遮熱金網。
- 請求項6の植物育成パレットは、縦金網、横金網の間の升目にランダムに設置することが出来、植物の植込み口がプラスチックの少なくとも該基材の一面側に形成されていることを特徴とする請求項6の植物繁殖用遮熱金網。
- 請求項6の植物育成パレットは、水収集、固形肥料を、劣化しにくい素材を使用したもので装置を作成し、集めた雨水を利用して、肥料が2〜3か月程度かけて少しずつ溶けだし、植物の繁殖を促進することを特徴とする請求項6から7の植物繁殖用遮熱金網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009247209A JP2011092039A (ja) | 2009-10-28 | 2009-10-28 | 植物繁殖用遮熱金網 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009247209A JP2011092039A (ja) | 2009-10-28 | 2009-10-28 | 植物繁殖用遮熱金網 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011092039A true JP2011092039A (ja) | 2011-05-12 |
Family
ID=44109737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009247209A Pending JP2011092039A (ja) | 2009-10-28 | 2009-10-28 | 植物繁殖用遮熱金網 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011092039A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013000096A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Showa Denko Kenzai Kk | 壁面緑化装置 |
CN106437282A (zh) * | 2016-11-03 | 2017-02-22 | 重庆市万盛经开区德方农业发展有限公司 | 一种集养殖业和种植业为一体的观光系统 |
-
2009
- 2009-10-28 JP JP2009247209A patent/JP2011092039A/ja active Pending
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JP2013000096A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Showa Denko Kenzai Kk | 壁面緑化装置 |
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