JP5960759B2 - 柱状体への緑化工法 - Google Patents

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本発明は、電柱等の柱状体に植生マットとポケットプランターを用いて緑化を図る植栽工法に関する技術である。
近年、都会におけるヒートアイランド現象が社会問題になるにつれて、屋上緑化やベランダ緑化、屋根緑化などの必要性が高まり、この要請に応える緑化装置や緑化器具の開発が盛んに行われ屋上緑化としてミニ庭園や花壇を作り、ベランダに植木鉢を置き草花を栽培することが流行している反面、道路沿いに林立している電柱や広告塔等の柱状体については、緑を見ることはなく、むしろ宣伝チラシ等が張られ、景観を著しく損ねるものである。
そこで、特開2003−274751号に提示されているように電柱等の柱状体の、頂部に保水マットを配置し、該保水マットには保水材、肥料、活性炭やベントナイト等を混入し、その下部において所定間隔を於いて、予め植生が形成された植生マットをフック等を介し、巻装して外装し、植生マットと保水マットとの間に接続され、吸水や肥料等を植生マットに補給することが出来るようにし、又、各植生マットの間には広告表示体等のサイン板等を所定に巻装して外装し、該保水マットから灌水ホース等の灌水ラインを接続装着し、又、該植生マット或いは添着的に巻装添着したパネルに対してはポケットプランター等をフック等を介して添着し、各ポケットプランターには所定の植生を栽培して柱状体の緑化を図る工法が知られる。
しかし、植生マットに吸水する手段が保水マットから灌水ホースを用いて補給する仕組みであるが、保水材を用いた保水マットは水分を保水する力はあるが、保水した水分を自力で排水する能力がなく、下部に配置した植生マットに給水することは困難であることと、パネルや植生マットに着脱自在のポケットプランターを配置して緑化を図るが、該ポケットプランターへの給水設備がないため林立する電柱に設置されたポケットプランターへの給水管理費がかかる問題点がある。
特開2003−274751号広報
そこで、電柱等の柱状体に巻装固定される植生マット及び該植生マット体に装着したポケットプランターに植栽された植物の長期生育と必要な給水経費の削減が可能な設備を設けた緑化工法の提供をするものである。
電柱等の柱状体に数センチ幅の波板を、その山部谷部が垂直になる方向で複数枚巻装し、上部の波板に雨水等の水を受ける受皿を形成した雨水受装置を固定し、該雨水受装置の下部からステンレスバンドとステンレスワイヤーを介して植生マットを巻装固定し、雨水受装置にて集水した水分を波板の凹凸を通り植生マットに給水する緑化工法。
また、ステンレスワイヤーを介して植栽マットに係止めされるポケットプランターは、プランター内が貯水室と植栽室の二重に構成され、植栽室の背面部は貯水室の余剰水や植根が植栽マット内に伸長可能な格子状に形成されており、植栽マットとポケットプランターの背面部が密着するように止ピンで植生マットに固定される緑化工法。
なお、柱状体に巻装される植生マットは、保水力・保肥力に優れた軽量基盤土をポリエステル製の不織布と太陽光や風雨等で腐食しにくい材質の遮光ネットシートで封入し、5センチ厚のマット体に縫製形成した腐食しにくい植生マットとポケットプランターによる柱状体の緑化工法。
電柱等の柱状体に巻装される植生マットは、その上部に雨水等の水を捕捉する雨水受装置と水の流れを確保する波板を形成したことによりステンレスバンドやステンレスワイヤー等で植生マットを結束しても水の吸水を遮断することもなく植生マットへの自然給水が可能で水管理等の経費削減が図られる。また、ポケットプランターに貯水室を設けたことにより自然水での緑化が可能となり、さらに植栽室の背面部を格子状に形成し、植生マットと密着したことにより植根が植栽室から植生マットに伸長生育し、植栽物が該植栽マットと一体になり、強風でも飛散倒木することがない柱状体への緑化工法である。
また、電柱等の柱状体への緑化工法は、柱状体の手の届く範囲の柱状面に植栽マットを巻装して緑化を図ることにより、景観を損なう違法なチラシ等の貼付を防止し、環境美化に貢献できる緑化工法である。
雨水等をキャッチする雨水受装置を示す説明図である。 柱状体に雨水受装置と植生マットが巻装された状態を示す斜視図である。 ポケットプランターの内部を示す説明図である。 ポケットプランターの背面部を示す説明図である。 柱状体に本発明の実施例を示す完成図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は、電柱に巻装される植生マットに雨水等の水を自然給水するための雨水受装置を示すものである。雨水受装置2は、電柱1の緑化範囲上部から順に数十センチの間隔を開けて、数センチ幅の波板3を山部谷部が垂直になる方向で粘着テープを介して電柱に複数枚巻装され、巻装された上部部分の波板にプラ板等の腐食しにくい材質で扇状に形成された扇板を粘着テープとボルトを介して擂鉢状に形成したものを巻装して雨水受装置2とする。
雨水受装置が波板の上に巻装されたことにより、受水された水が波板の凹凸部分から下部に流出し、巻装される植生マットの裏面からマット内に吸水される。なお、雨水受装置2の上部には、強風等で飛散しないようにステンレスバンド5を介して複数本のステンレスワイヤー6にて雨水受装置2が結束保護する。
図2は、図1で電柱に一定間隔で形成された波板と雨水受装置の設置部分から植生マットが巻装された状態を示すものである。電柱1への植生マット4の巻装は、図1で巻装された雨水受装置2の付根部分から植生マット4を電柱1に巻装し、該植生マットの上部部分と下部部分をステンレスバンド5にて巻装固定、それ以外は波板が形成された部分でステンレスワイヤー6を介して結束固定され、このステンレスワイヤーにポケットプランターが係止めされる。
植生マットの上部と下部部分をステンレスバンドで強く締付固定することにより電柱への密着度が高まり設置位置からずれることもなく形成され、上から下に流れる水を下部のステンレスバンドが植生マット外への水の流出を防止する。なお、上部部分を締付結束しているステンレスバンドは、波板の上に形成された雨水受装置の付根部分を植生マットが巻装した部分を締付固定しているので波板の凹凸により植生マットへの水の流れに支障をきたさない。
また、植生マットを電柱に巻装する範囲は、手の届く範囲とし、電柱面が360度から見渡せる場合は全面に巻装し、近くに構造物がある場合には、道路から電柱面が見える範囲に植生マットを巻装する。なお、電柱に部分的に巻装された植生マットの左右端から風等が吹き込むことによる植生マット内の水分蒸発を抑制するために植生マットの左右端部分に隙間なくシーリング剤を塗りつけ電柱に密着させる。
電柱等に巻装される植生マットは、下から順に遮光率85〜90パーセントのポリエチレン製平織遮光ネットシート、ポリエステル製の不織布、5センチ厚の人工土壌(水苔、ココピート、ピートモス、バーク堆肥、遅効性肥料、有機肥料、化成肥料を混合)、ポリエステル製の不織布、遮光率65〜70%のポリエチレン製平織遮光ネットシートの順に重ね、底部と上部が一体化するように一定間隔で縫製した保水力・保肥力に優れた軽量な植生マットを形成する。
植生マット体を遮光ネットで形成したことにより、太陽光に対する耐久性が高く、腐蝕することなく、夏の日差しや冬の寒さから内包されている基盤土を長期的に保護し、植栽される植物の長期生育を可能としている。
図3は、電柱等の柱状体に巻装された植生マットに配置されるポケットプランターを示したものである。ポケットプランターは、前面部、背面部、底面部からなるD型のポケットプランター7で、前面部、底面部は2枚の格子状樹脂板にポリエステル製の不織布を挟みポリエチレンの遮光ネットで包み込み形成縫製して前面部と底面部とし、背面部は格子状樹脂板を植根が通る厚さの不織布で包み込み形成した背面部を前面部と底面部を結束バンド等にて接合固定してポケットプランター7とする。当該ポケットプランターの上部には、ワイヤー等に係止可能な係止金具8が形成され、内部には塩ビ容器に保水可能な軽石9が数センチの厚さで敷き詰められた貯水室10が形成され、ポリエステルの不織布で貯水室と植栽室に分離され吸水布11が貯水室10から植栽室12に伸長されているポケットプランターである。
図4は、ポケットプランターの背面部を示すものである。ポケットプランターの背面部は、プランターに植栽された植物の植根がプランターの背面部を突き抜け、植生マットに伸長できるように格子状13になっており、ポケットプランターが植生マットに密着するようにポケットプランターの内部左右から植生マットに止ピン14が刺し込まれ、密着固定される。
また、背面部が格子状になっていることで植根が植栽マットに伸長できるほかに貯水室の水が過剰なときには、余剰水が格子状目から植生マットに吸水されるので保水期間が延びるとともに長期に渡り植物の生育を可能としている。
図5は、本発明の実施例を示す完成図である。電柱面の緑化範囲に一定間隔を設けて波板を巻装し、上部の波板に雨水受装置2を設置し、この雨水受装置2の付根部分から植生マット4をステンレスバンド5とステンレスワイヤー6を介して電柱1に結束固定し、該ステンレスワイヤー6の任意箇所に貯水室と背面部が格子状に形成されたポケットプランター7を係止金具と止ピンを介して植生マット4に密着固定し、ポケットプランター7内に植生土15(水苔、ココピート、ピートモス、バーク堆肥、遅効性肥料、有機肥料、化成肥料を混合)を挿入して宿根草や低木類16を植栽する柱状体への緑化工法。なお、市販のポケットプランターを使用する場合には、ポケットプランターの背面部にドリル等にて複数の孔を形成する。
植生マット面にポケットプランターが配置された場所以外の植栽マット面には、乾燥に強く挿し木でも十分に生育繁茂する草花のセダム類やマツバギク等の茎葉を挿し込み、植生マット全面の緑化を図る柱状体への緑化工法。
植生マットを巻装した上部に雨水受装置を形成して植生マットに自然吸水を可能とし、ポケットプランターに貯水室を形成したことにより保水力が増し、さらにポケットプランターの背面部を格子状に形成したことによりポケットプランターと植生マットが一体になり、植栽された植物は生育に伴い植根が植生マット内に伸長固持され、強風や振動等で飛散することがなく、長期緑化が可能となった柱状体への緑化工法である。
道路沿いに林立する電柱等の柱状体には緑を見ることはなく、宣伝チラシ等が張られて景観を著しく損ねている。これら電柱等の緑化を図ることにより、地域景観の向上や宣伝効果アップとして今後利用される可能性の高い柱状体の緑化工法である。
1 電柱
2 雨水受装置
3 波板
4 植生マット
5 ステンレスバンド
6 ステンレスワイヤー
7 ポケットプランター
8 係止金具
9 軽石
10 貯水室
11 吸水布
12 植栽室
13 格子状
14 止ピン
15 植生土
16 宿根草や低木

Claims (3)

  1. 柱状体に植生マットを巻装する緑化工法にて、植生マット上部に雨水受装置を設置し、該植生マットに波板の凹凸を利用して給水することを特徴とする柱状体の緑化工法。
  2. 柱状体に植生マットを巻装する緑化工法にて、該植生マットを柱状体に巻装し、ステンレスワイヤーで固定し、該ステンレスワイヤーに係止配置されるポケットプランターの背面部を格子状とし、植栽マットに給水され、植根が伸長できるようにしたことを特徴とする柱状体の緑化工法。
  3. 柱状体に植生マットを巻装する緑化工法にて、前記植生マットを柱状体に巻装し、ステンレスワイヤーで固定し、ステンレスワイヤーに係止配置されるポケットプランターの背面部から止ピンで植生マットに密着固定することを特徴とする柱状体の緑化工法。
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