JP3126738U - 丹勝壁面緑化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】壁面緑化において、装置の重量が軽く、保肥・保水の期間が長く保たれ、水管理等の省力化が図れて、ビルの壁面緑化のみでなく、コンクリート擁壁の緑化にも使用可能な壁面緑化装置の開発。
【解決手段】発泡盤、軽量で腐蝕しにくい材質の植生マット、格子状盤、吸排水マット及び格子状ネットシートを用いて、保肥力・保水性の高い植生緑化盤に加工し、該植生緑化盤上に貯水皿、吸排水マット、貯水槽、給水ロープ等で構成する植栽室を固定し、自動灌水が可能な装置とし、水管理の省力化が図れる壁面緑化装置。
【選択図】図9
【解決手段】発泡盤、軽量で腐蝕しにくい材質の植生マット、格子状盤、吸排水マット及び格子状ネットシートを用いて、保肥力・保水性の高い植生緑化盤に加工し、該植生緑化盤上に貯水皿、吸排水マット、貯水槽、給水ロープ等で構成する植栽室を固定し、自動灌水が可能な装置とし、水管理の省力化が図れる壁面緑化装置。
【選択図】図9
Description
本考案は、壁面に木・花・ツタ・草を植栽、CO2削減や壁面の反射熱を抑えるとともに景観の改善を図る壁面緑化装置に関するものである。
近年、都会におけるヒートアイランド現象が社会問題になるにつれて、CO2の削減や反射熱の抑制及び断熱効果による省エネルギー等の効果を期待する屋上緑化、屋根緑化、壁面緑化などの必要性が高まり、この要請に応える緑化装置や緑化器具の開発が盛んに行われている。
その中で、本考案者が開発した壁面植栽緑化装置システムによる緑化装置も壁面に低木や草本類を植栽しヒートアイランド現象の抑制や景観の向上を図ってきたが、装置の軽量化、灌水管理作業、経費節減等の問題点があった。
特願2005−341865号公報
そこでこのような問題を解決するため、装置の軽量化を図りながらCO2削減に寄与し緑化デザインの多様化も図り自然灌水が可能な壁面緑化装置の開発。
いずれも腐蝕しにくい材料で植物の根を通す性質を持つポリエチレンの平織ネットシート、ポリエステルの不織布、ポリエステルの吸排水マットの順に重ね底部とし、その上に保肥力・保水性の高い植生基盤土を2cm〜5cm厚で敷き詰め、その上にポリエステルの不織布、ポリエチレンの平織ネットシートを重ね上部とし、底部と上部が一体化するように縦横所定間隔で縫製形成した保肥力・保水性の高い薄型植生マット体とする。
薄型植生マット体の形を保持する発泡盤の表面に薄型植生マット体を合わせ、裏面には発泡盤保護と植栽室や壁面取付金具が容易に取付可能な硬質樹脂系の格子状盤を合わせ、底部以外の三辺の縁に雨水等の水分を薄型植生マット体内に給水する吸排水マットを装着し、全体をポリエチレンの格子状ネットシートで包み込み発泡盤に縫製した植生基盤体とし、該植生基盤体の表面任意箇所に植栽室と取付補助金具を取付け壁面緑化盤を形成する
。
。
当該植生基盤体に取付る植栽室は、硬質樹脂系格子状盤、ポリエチレンの平織ネットシートと格子状ネットシートで形成し固定バンド複数本で取付固定する。当該植栽室内の底部には雨水等の水を貯水できる貯水皿、所定位置に貯水槽と給水ロープ、前後内壁面に帯状吸排水マットを配備し、自動灌水ができる水管理の軽減が可能な植栽室を装備した壁面緑化装置。
植栽室には低木、宿根植物、ツタ植物等をまた、植栽室及びその外周面を除いて壁面緑化装置表面にセダムを植栽した壁面緑化装置を壁面に装着することにより太陽光線の反射とCO2の軽減に寄与し、市街地の景観向上が図られる。
発泡盤を接合して形を保持する薄型植栽マット体は、腐蝕しにくく軽量で取り扱いやすく、蓄水機能を持つ吸排水マットと軽量で保肥力・保水性が高い植生基盤土を使用し三辺縁に帯状吸排水マットを付帯しているのでマット体内部に吸水しやすく薄層であっても保水期間が長く植栽植物生育に適し、植栽室内には貯水皿と貯水槽を設け、給水ロープと帯状吸水マットで植物に自然灌水ができ、植栽植物が永年生育でき水管理の省力化を図れる壁面緑化装置である
図1は、壁面緑化装置の表面を覆う薄型植生マット体1の斜視図である。
図2は、いずれも腐蝕しにくく、植物の根を通し植生基盤土を流出しないメッシュの材質で形成する薄型植生マット体1の断面図である。まず不織布1bを保護するポリエチレンの平織ネットシート1a、植生基盤土1dを保護するポリエステル製の不織布1b、蓄水機能を持つポリエステルの吸排水マット1cの順に重ね底部とし、底部上に保肥力・保水性が高い植生基盤土1d(ココピート、ピートモス、木草炭、水苔、バーク堆肥、有機肥料、遅効性肥料、化成肥料の混合土)を2cm〜5cm厚で敷き詰め、その上に植生基盤土1dを保護するポリエステルの不織布1b、植生基盤土1dと不織布1bを保護するポリエチレンの平織ネットシート1aの順に重ねて上部を形成し、植生基盤土1dの移動防止のため底部と上部が一体化するように縦横一定間隔にポリエステル製の縫い糸1eで縫製した薄型植栽マット体1である。
図3は、植生基盤体2を示す平面図で発泡盤3の表面全体に薄型植栽マット体1を縫い代が約1cmでる幅で覆いかぶせ、裏面全体に発泡盤保護と植栽室や壁面固定用補助金具が容易に取付可能な硬質樹脂系格子状盤4を張り合わせ、薄型植生マット体1、発泡盤2及び硬質樹脂系格子盤4をポリエステル製の縫い糸1eで縫製して形成する壁面緑化装置の基礎となる植生基盤体2の状態を示したものである。
図4は、植生基盤体2の下向き以外の三辺縁にポリエステルの帯状吸排水マット5を縫い糸で仮止めし、該帯状吸水マット5を押さえ薄型植生マット1と発泡盤3を保護するポリエチレンの格子状ネットシート6で包み込むように発泡盤3に縫製し、四角と三辺の中央にネジ止めができるネジ止用パイプ管7を取り付けた植生基盤体2の裏面を示したものである。
図5は、図6に示す断面構造を持つ外壁面8aと底部面8bを縫製して箱形の植栽室8を形成した斜視図である。
図6は、植栽室8の断面図である。(イ)は、植栽室の外壁面8aを構成する断面で、硬質樹脂系の同じ網目の格子状盤4を2枚重ね、上下から植生基盤土が流出しない網目で植物の根を通すポリエチレンの格子状ネットシート6と平織ネットシート1aでサンドイッチ状にはさみ周囲を縫製した植栽室の外壁面の断面である。(ロ)は、植栽室の底部面8bを構成する断面で硬質樹脂系の網目が異なる格子状盤4を2枚重ね、上下から植生基盤土が流出しない網目で植物の根を通すポリエチレンの格子状ネットシート6と平織ネットシート1aでサンドイッチ状にはさみ、周囲を縫製した植栽室の底面部の断面である。
図7は、壁面緑化装置9の説明図である。植生基盤体2の任意箇所に植栽室8を固定バンド10で固定し、植栽室内の底部に腐蝕しにくい樹脂等で形成した貯水皿11を据置し
、中に吸排水マット1cを数センチ厚で敷き、植栽室の植生基盤土に給水し貯水量が飽和状態を超した場合外壁面より溢流し植生基盤体2に吸水され、余剰水は外部に排水される
。また貯水皿11上の所定位置に樹脂系で柱状の貯水槽12が1〜3基設置され自然灌水できるように該貯水槽12から給水ロープ13が帯状吸排水マット5につながれ植物に毛細管現象で灌水される。
、中に吸排水マット1cを数センチ厚で敷き、植栽室の植生基盤土に給水し貯水量が飽和状態を超した場合外壁面より溢流し植生基盤体2に吸水され、余剰水は外部に排水される
。また貯水皿11上の所定位置に樹脂系で柱状の貯水槽12が1〜3基設置され自然灌水できるように該貯水槽12から給水ロープ13が帯状吸排水マット5につながれ植物に毛細管現象で灌水される。
図8は、壁面緑化装置9に植栽した事例を示した説明図である。植栽室8に植栽木14
・宿根草15・ツタ植物16を植生基盤土1dに植栽し、植栽室8の外壁面8aと植栽室以外の薄型植生マット体1面にセダム17を挿し付け植栽した状態を示す壁面緑化装置9である。
・宿根草15・ツタ植物16を植生基盤土1dに植栽し、植栽室8の外壁面8aと植栽室以外の薄型植生マット体1面にセダム17を挿し付け植栽した状態を示す壁面緑化装置9である。
図9は、ビルの壁面18にいろいろな形の壁面緑化装置9を設置し壁面緑化した状況を示した事例である。
当該壁面緑化装置は、軽量でかつ腐蝕しにくい材質の薄層マットを使用し、内包する土壌は保肥力・保水性が高いため長く植栽植物の生育に有効な装置であり、水管理が難しい壁面緑化に最適な装置として、またコンクリート等の擁壁等にも簡単に設置ができ、これからの壁面や擁壁緑化工事の装置として利用される可能性の高いものである。
1 薄型植生マット体
1a 平織ネットシート
1b 不織布
1c 吸排水マット
1d 植生基盤土
1e 縫い糸
2 植生基盤体
3 発泡盤
4 硬質樹脂系格子状盤
5 帯状吸排水マット
6 格子状ネットシート
7 ネジ止用パイプ管
8 植栽室
8a 外壁面
8b 底部面
9 壁面緑化装置
10 固定バンド
11 貯水皿
12 貯水槽
13 給水ロープ
14 植栽木
15 宿根草
16 ツタ植物
17 セダム
18 壁面
1a 平織ネットシート
1b 不織布
1c 吸排水マット
1d 植生基盤土
1e 縫い糸
2 植生基盤体
3 発泡盤
4 硬質樹脂系格子状盤
5 帯状吸排水マット
6 格子状ネットシート
7 ネジ止用パイプ管
8 植栽室
8a 外壁面
8b 底部面
9 壁面緑化装置
10 固定バンド
11 貯水皿
12 貯水槽
13 給水ロープ
14 植栽木
15 宿根草
16 ツタ植物
17 セダム
18 壁面
Claims (3)
- 発泡盤の表面に薄型植生マット体を合わせ、裏面には硬質樹脂系の格子状盤を合わせて両面を縫製し、下向きを除く縁に吸排水マットを装着し、全体をポリエチレンの格子状ネットシートで包み込むように発泡盤に縫製したものを植生基盤体とし、該植生基盤体に植栽室を装備し、垂直面に固定できる補助金具を取付た壁面緑化装置。
- 請求項1の植栽室は、2枚の硬質樹脂系格子状盤と、植生基盤土が流出しない網目でポリエチレンの平織ネットシートと、格子状ネットシートとで形成し、軽量で腐蝕しにくい植栽室を装備した壁面緑化装置。
- 請求項2の植栽室内には、底部に貯水皿、所定の位置に貯水槽と給水ロープ、及び前後内壁面に帯状吸排水マットを配備して貯水槽の水分を給水ロープ、帯状吸排水マットを通じて自動灌水ができ水管理作業の軽減が可能な植栽室を装備した壁面緑化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006006148U JP3126738U (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 丹勝壁面緑化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006006148U JP3126738U (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 丹勝壁面緑化装置 |
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JP3126738U true JP3126738U (ja) | 2006-11-09 |
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JP (1) | JP3126738U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101488358B1 (ko) * | 2012-02-20 | 2015-01-30 | 주식회사 한설그린 | 벽면 녹화용 식생(植生)장치 |
-
2006
- 2006-07-31 JP JP2006006148U patent/JP3126738U/ja not_active Expired - Fee Related
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