JP2012531916A5 - - Google Patents

Claims (14)

1. 支持細胞が存在しない培地中で、１つ以上の因子と接した状態でヒト造血細胞集団を増殖させる工程であって、当該増殖させる工程の間に、上記ヒト造血細胞集団中の複数のヒト造血細胞が赤血球へ分化する工程と、
   上記培地から上記赤血球を単離する工程と、を含む、赤血球を生産する方法であって、
   上記因子は、約１０〜約１０，０００ｎｇ／ｍＬの濃度であるＳＣＦ、約０．０１〜約５００ｎｇ／ｍＬの濃度であるＩＬ−３、および、約０．１〜約１０ＩＵ／ｍＬの濃度であるＥｐｏを含み、
   上記培地は、約１〜約１０００ｎｇ／ｍＬの濃度であるインスリン様増殖因子１（ＩＧＦ−１）を含み、
   上記培地は、Ｆｌｔ−３Ｌ、ＩＬ−１１、トロンボポエチン（Ｔｐｏ）、ホメオボックス−Ｂ４（ＨｏｘＢ４）またはメチルセルロースのうち、１つ以上を含まず、
   上記ＳＣＦ、ＩＬ−３およびＥｐｏは、上記培地の定義されていない成分の中には含まれていないことを特徴とする、赤血球を生産する方法。
2. 上記ＳＣＦは、約１００ｎｇ／ｍＬの濃度で存在することを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 上記ＩＬ−３は、約５ｎｇ／ｍＬの濃度で存在することを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 上記Ｅｐｏは、約２〜約３ＩＵ／ｍＬの濃度で存在することを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 上記造血細胞が、ＣＤ３４^＋であることを特徴とする請求項１に記載の方法。
6. 上記培地は、さらに約１〜約１０００μｇ／ｍＬの濃度である脂質を含み、
   上記脂質は、たんぱく質とコレステロールとの混合物を含み、
   上記培地は、約０．０１〜約１００μＭの濃度であるヒドロコルチゾン、または、約０．０１〜約１００μＭの濃度であるデキサメタゾンを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
7. 上記ＩＧＦ−１は、約２０〜約１００ｎｇ／ｍＬの濃度で存在することを特徴とする請求項６に記載の方法。
8. 上記脂質は、約２０〜約１００μｇ／ｍＬの濃度で存在することを特徴とする請求項６に記載の方法。
9. 上記デキサメタゾンは、約０．１〜約１０μＭの濃度で存在することを特徴とする請求項６に記載の方法。
10. 上記培地は、約１００ｎｇ／ｍＬのＳＣＦ、約３ＩＵ／ｍＬのＥｐｏ、約４０ｎｇ／ｍＬのＩＧＦ−１、約１μＭのデキサメタゾン、および４０μｇ／ｍＬの脂質を含むことを特徴とする請求項６に記載の方法。
11. 上記培地は、約１００ｎｇ／ｍＬのＳＣＦ、約２ＩＵ／ｍＬのＥｐｏ、約４０ｎｇ／ｍＬのＩＧＦ−１、約１μＭのヒドロコルチゾン、および５０μｇ／ｍＬの脂質を含み、
    上記脂質は、たんぱく質とコレステロールとの混合物を含むことを特徴とする請求項６に記載の方法。
12. 支持細胞が存在しない培地中で、ヒト造血細胞集団を増殖させる工程であって、当該増殖させる工程の間に、上記ヒト造血細胞集団中の複数のヒト造血細胞が赤血球へ分化する工程と、
    上記培地から上記赤血球を単離する工程と、を含む、赤血球を生産する方法であって、
    上記培地は、約１００ｎｇ／ｍＬのＳＣＦ、約３ＩＵ／ｍＬのＥｐｏ、約４０ｎｇ／ｍＬのＩＧＦ−１、約１μＭのデキサメタゾン、約４０μｇ／ｍＬの脂質、および約５ｎｇ／ｍＬのＩＬ−３を含み、
    上記培地は、Ｆｌｔ−３Ｌ、ＩＬ−１１、トロンボポエチン（Ｔｐｏ）、ホメオボックス−Ｂ４（ＨｏｘＢ４）またはメチルセルロースのうち、１つ以上を含まず、
    上記ＳＣＦ、ＩＬ−３およびＥｐｏは、上記培地の定義されていない成分の中には含まれていないことを特徴とする、赤血球を生産する方法。
13. 支持細胞が存在しない培地中で、ヒト造血細胞集団を増殖させる工程であって、当該増殖させる工程の間に、上記ヒト造血細胞集団中の複数のヒト造血細胞が赤血球へ分化する工程と、
    上記培地から上記赤血球を単離する工程と、を含む、赤血球を生産する方法であって、
    上記培地は、約１００ｎｇ／ｍＬのＳＣＦ、約３ＩＵ／ｍＬのＥｐｏ、約４０ｎｇ／ｍＬのＩＧＦ−１、約１μＭのヒドロコルチゾン、約４０μｇ／ｍＬの脂質、および約５ｎｇ／ｍＬのＩＬ−３を含み、
    上記培地は、Ｆｌｔ−３Ｌ、ＩＬ−１１、トロンボポエチン（Ｔｐｏ）、ホメオボックス−Ｂ４（ＨｏｘＢ４）またはメチルセルロースのうち、１つ以上を含まず、
    上記ＳＣＦ、ＩＬ−３およびＥｐｏは、上記培地の定義されていない成分の中には含まれていないことを特徴とする、赤血球を生産する方法。
14. 支持細胞が存在しない培地中で、ヒト造血細胞集団を増殖させる工程であって、当該増殖させる工程の間に、上記ヒト造血細胞集団中の複数のヒト造血細胞が赤血球へ分化する工程と、
    上記培地から上記赤血球を単離する工程と、を含む、赤血球を生産する方法であって、
    上記培地は、約１０〜約１０，０００ｎｇ／ｍＬのＳＣＦ、約０．０１〜約５００ｎｇ／ｍＬのＩＬ−３、約０．１〜約１０ＩＵ／ｍＬのＥｐｏ、約４０ｎｇ／ｍＬのＩＧＦ−１、約１μＭのデキサメタゾン、および約４０μｇ／ｍＬの脂質を含み、
    上記培地は、Ｆｌｔ−３Ｌ、ＩＬ−１１、トロンボポエチン（Ｔｐｏ）、ホメオボックス−Ｂ４（ＨｏｘＢ４）またはメチルセルロースのうち、１つ以上を含まず、
    上記ＳＣＦ、ＩＬ−３およびＥｐｏは、上記培地の定義されていない成分の中には含まれていないことを特徴とする、赤血球を生産する方法。