JP2012531914A - ω−3脂肪酸富化ベイクド食品およびバー組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、一定量の長鎖脂肪酸を有する、組成物と、ベイクド食品組成物およびバー組成物を製造する方法とに関する。具体的には、本ベイクド食品組成物およびバー組成物は、一定量の長鎖脂肪酸によって改善された栄養価を与える、一定量のステアリドン酸(SDA)富化ダイズ油を含んでなるが、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物と関連付けられている口当たり、風味、臭い、およびその他の官能的特性を保持する。

Description

本発明は、一般に、一定量の多価不飽和脂肪酸を有するベイクド食品およびバー組成物(bar compositions)、およびこのような組成物を製造する方法に関する。さらに具体的には、本発明は一定量のステアリドン酸(SDA)富化ダイズ油を含んでなる、ベイクド食品組成物およびバー組成物と、組成物を製造する方法とに関する。本ベイクド食品組成物およびバー組成物は、一定量のω−3多価不飽和脂肪酸(n−3 PUFA)を有するベイクド食品組成物およびバー組成物を製造するためのSDA富化ダイズ油の使用を通じて、栄養価が改善される。
最近の食事療法研究は、身体機能と健康改善にとって、特定タイプの脂肪が有益であることを提案した。食餌性脂肪の使用は、多様な治療的および予防的な健康上の利点と関連付けられている。最近の研究は、n−3 PUFA、特にエイコサペンタエン酸(EPA;20:5、n−3)およびドコサヘキサエン酸(DHA;22:6、n−3)などのω−3長鎖多価不飽和脂肪酸(n−3 LCPUFA)に富んだ食物の消費が、血漿トリグリセリドと血圧の低下、および血小板凝集と炎症の減少など、いくつかのマーカーにプラス効果を及ぼすことによって、心血管系死亡を低下させることを実証している。典型的に、n−3 LCPUFAをはじめとするn−3 PUFAは、植物または海産原料に由来する。脂肪性の魚に見られる海産油は、EPAやDHAなどのn−3 PUFAの重要な食事由来供給源である。脂肪性の魚はこれらのω−3酸の最良の起源でありうる一方、多くの人は、このような魚介類の味を好まず、このような魚介類を容易に入手できず、またはこのような魚介類を買う余裕がない。一解決法は、食餌をタラ肝油または魚油カプセルで栄養補給することであるが、多くの人々は大きなカプセル(それぞれ約1g)を摂取するのは困難と感じるので、この解決法の服薬遵守は限定的である。別の解決法は、n−3 PUFAに富む魚油を直接、食物、穀物製品、ベイクド食品、およびバー組成物に添加することである。
後者のアプローチの難題は、脂質酸化の結果として生じる不快な魚の風味または魚の臭気を与えることなく、n−3 PUFAの利点を提供することである。目下、どちらもα−リノレン酸(ALA;18:3 n−3)を提供する全脂肪粉末としてまたは油として使用される亜麻に由来する、そして魚油などの海産原料に由来する、またはこの場合は典型的にDHAである、発酵によって生成される陸生藻類に由来する、一定量のn−3 PUFAを含むベイクド食品組成物およびバー組成物が市場に見られる。これらの成分は顕著な量のn−3 PUFAをもたらすが、これらのn−3 PUFA源は不快な異臭(亜麻仁油)を生じ、または典型的に不安定であり、特に迅速な酸化を被りやすい。したがってこれらの起源からのn−3 PUFAを含有する現行の製品では含有レベルは非常に低く、より高い食餌性使用レベルで見られる所望の健康への影響を有するには、一般に不十分である。ベイクド食品組成物およびバー組成物が耐えなくてはならない一般に高い温度とその他の極端な加工条件のため、海産または藻類由来源に見られる不安定なn−3 PUFAは、ベイクド食品組成物およびバー組成物を開発/加工/保存する際に、高度に望ましくない魚または塗料様の異臭および臭気を生じる。したがってベイクド食品組成物およびバー組成物に含まれて、次に普通に調製され焼かれて、最終製品中に魚臭またはその他の許容できない風味または臭気を生じないn−3 PUFAを生理学的に顕著な量で含む、ベイクド食品組成物およびバー組成物に対する必要性がある。
さらにn−3 PUFAを含有する、特定の植物由来食品または栄養補給剤を摂取することが可能である。これらの植物由来n−3 PUFAは、α−リノレン酸(ALA;18:3、n−3)からなることが多い。ALAは酸化を被りやすく、それは塗料臭の悪臭をもたらす。さらにALAのn−3 LCPUFA(具体的にはEPA)への生物変換は、比較的非効率的である。したがってn−3 LCPUFAへの素早い転換、ならびに食物中での良好な酸化安定性の利点を提供するn−3 PUFAの形態に対する必要性がある。さらにn−3 LCPUFAに容易に代謝される一定量の安定したn−3 PUFAを含める方法と、得られる飲料に対する必要性がある。前述したように、植物由来のn−3 PUFA(ALA)もまた酸化を被りやすく、極端な加工段階および加工環境に曝された場合、不快な塗料臭と味覚を与え得る。したがって一定量のn−3 PUFAを含み、安定しており、加工段階中、輸送中、および/または消費前の保存中のn−3−PUFAの酸化に起因する、魚臭または塗料臭または味覚を与えない方法と、穀物ベースのベイクド食品、グラノーラバー、シートおよびカットバー、および押し出しバーなどの得られるベイクド食品組成物およびバー組成物に対する必要性がある。
本発明は、一定量のSDA富化ダイズ油を含むベイクド食品組成物およびバー組成物である。SDA富化ダイズ油は、ベイクド食品組成物およびバー組成物に組み込まれると、その他のn−3 PUFA源と比較して、クリーンな風味、より長い貯蔵寿命安定性、最小の酸化、極端な加工条件に曝された際の安定性、および改善された栄養価を提供する、n−3 PUFAを含有する。さらにSDA富化ダイズ油を添加したベイクド食品組成物およびバー組成物は、ダイズ油などの従来の油からできた製品と比較して、同様の味覚、口当たり、臭気、風味、および官能特性を有するが、栄養価が増大している。
さらにベイクド食品組成物およびバー組成物は、レシチンなどの一定量の安定剤を含んでもよい。ベイクド食品組成物およびバー組成物に組み込むために、その他のリン脂質または抗酸化剤などのその他の安定剤をSDA富化ダイズ油と組み合わせ得る。安定剤の組み込みは、ダイズ油などの従来の油からできた製品と比較して、同様の味覚、口当たり、臭気、風味、および官能的特性を有するが、栄養価は増大し、保存および貯蔵性はさらに改善されているベイクド食品組成物およびバー組成物を生じる。
さらにベイクド食品組成物およびバー組成物は、ダイズタンパク質、エンドウ豆タンパク質、乳タンパク質、およびそれらの組み合わせなどの一定量のタンパク質を含んでもよい。これらの特定のタンパク質について言及されるが、ベイクド食品組成物およびバー組成物中での使用が当該技術分野で知られている、あらゆるタンパク質を使用し得る。
本発明はまた、SDA富化ダイズ油と安定剤を使用して、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物と比較して改善された栄養価を有するが、同様の味覚、口当たり、臭気、風味、および官能特性を有するベイクド食品組成物およびバー組成物を製造する方法も対象とする。
本発明は、消費者にとって特定の栄養的で有益な性質を有し、保存および貯蔵性が改善されたベイクド食品組成物およびバー組成物のための、加工、組成物、最終製品、およびSDA富化ダイズ油を使用する方法を実証する。しかしベイクド食品組成物およびバー組成物はまた、消費者によって所望される典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物中に形成されるのと同様の味覚、口当たり、臭い、および風味も有する。
0時における、ダイズ油およびSDA油ベースのシナモンベイクドバーの風味の差の感覚性プロファイリングを図示する。黒の破線は、識別閾レベルを示す。 0時における、ダイズ油およびSDA油ベースのアップルシナモンベイクドバーのテクスチャの差の感覚性プロファイリングを図示する。 6ヶ月時における、ダイズ油およびSDA油ベースのアップルシナモンベイクドバー風味の差の感覚性プロファイリングを図示する。黒の破線は、識別閾レベルを示す。 6ヶ月時における、ダイズ油およびSDA油ベースのアップルシナモンベイクドバーテクスチャの差の感覚性プロファイリングを図示する。 25℃で3ヶ月保存時における、ダイズ油およびSDA油を用いて調製されたアップルシナモンベイクドバーの消費者受容評価を要約する。 37℃で3ヶ月保存時における、ダイズ油およびSDA油を用いて調製されたアップルシナモンベイクドバーの消費者受容評価を要約する。 25℃で6ヶ月保存時における、ダイズ油およびSDA油を用いて調製されたアップルシナモンベイクドバーの消費者受容評価を要約する。 6ヶ月時における、ダイズ油およびSDA油ベースのプレーンベーグルの風味の差の感覚性プロファイリングを図示する。黒の破線は、識別閾レベルを示す。 6ヶ月時における、ダイズ油およびSDA油ベースのプレーンベーグルのテクスチャの差の感覚性プロファイリングを図示する。 ダイズ油およびSDA油を用いて調製されたプレーンベーグルの消費者受容評価を要約する。
本発明は、SDA富化ダイズ油を使用する方法、ベイクド食品組成物およびバー組成物を製造する方法、および消費者にとって栄養価が増大されており健康を改善する、得られるベイクド食品組成物およびバー組成物に関する。さらに本発明は一定量のn−3 PUFAを含むが、消費者が所望するベイクド食品組成物およびバー組成物に典型的な口当たり、風味、臭い、およびその他の官能的特性を保持する、栄養価が増大しているベイクド食品組成物およびバー組成物に関する。
ベイクド食品組成物およびバー組成物中でのn−3 PUFA、特にn−3 LC−PUFAの使用は、典型的にそれらの酸化安定性の欠如によって制限される。ベイクド食品組成物およびバー組成物に対する過酷な加工条件(高温、頻繁に強制対流オーブン中での)のために、n−3 PUFAは容易に酸化して完成ベイクド食品組成物およびバー組成物中に異臭を生じさせる。混合、加工、および包装段階において、そして保存、輸送、および貯蔵寿命中に酸化安定性のn−3 PUFAの一種を使用することで、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物が持つ口当たり、風味、臭い、およびその他の官能的特性を保持するだけでなく、栄養価が増大しているベイクド食品組成物およびバー組成物が製造される。
(I)組成物
本発明の一態様は、一定量のn−3 PUFAを含んでなるベイクド食品組成物およびバー組成物である。n−3 PUFAは、SDA富化ダイズ油の使用を通じてベイクド食品組成物およびバー組成物に組み込まれる。一実施態様では、SDA富化ダイズ油は、国際公開第2008/085840号パンフレットおよび国際公開第2008/085841号パンフレットに記載されるものなどの高レベルのSDAを生成するように改変されたダイズから得られる。ダイズは、米国特許出願公開第2006/0111578号明細書および米国特許出願公開第2006/0111254号明細書に記載される方法と一致する抽出方法に従って処理し得る。別の実施態様では、シャゼンムラサキ(Echium)種およびカシス油などであるが、これに限定されるものではない、SDAが増大しているその他の植物原料から得られる油を使用し得る。
別の実施態様では、SDA富化ダイズからのダイズ粉、または製造業で知られているその他の工程を通じて強化されたSDA富化ダイズ粉を使用し得る。SDA富化ダイズ粉は製造業で知られている典型的な工程に従って製造され、ベイクド食品組成物およびバー組成物の製造中にSDA富化ダイズ粉を使用して、現行のダイズ粉またはその他のベーキング小麦粉および成分を置換する。得られる製品は、所望の栄養特性があり、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物の口当たり、風味、臭い、およびその他の官能的特性を保持する、ベイクド食品組成物およびバー組成物である。
別の実施態様では、飲料組成物はリン脂質をさらに含んで被酸化性材料を安定化させ、ひいてはその酸化を低下させてもよい。リン脂質は、主鎖、アルコールに付着する負に帯電したリン酸基、および少なくとも1つの脂肪酸を含んでなる。2つの脂肪酸を含んでなるグリセロール主鎖を有するリン脂質は、グリセロリン脂質と称される。グリセロリン脂質の例としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、およびジホスファチジルグリセロール(すなわちカルジオリピン)が挙げられる。スフィンゴシン主鎖を有するリン脂質は、スフィンゴミエリンと称される。エステル結合を通じてリン脂質の主鎖に付着する脂肪酸は、長さが12〜22個の炭素である傾向があり、不飽和であってもよい。例えばリン脂質は、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2、n−6)、およびα−リノレン酸(18:3、n−3)を含有してもよい。リン脂質の2つの脂肪酸は、例えばジパルミトイルホスファチジルコリン、1−ステアリオイル−2−ミリストイルホスファチジルコリン、または1−パルミトイル−2−リノレオイルエタノールアミンなどのように、同一であってもまたは異なっていてもよい。
一実施態様では、リン脂質は、ジステアロイルホスファチジルコリンなどの単一精製リン脂質であってもよい。別の実施態様では、リン脂質は、ホスファチジルコリン混合物などの精製リン脂質の混合物であってもよい。なおも別の実施態様では、リン脂質は、ホスファチジルコリンとホスファチジルイノシトールの混合物、またはホスファチジルコリンとホスファチジルエタノールアミンの混合物などの異なるタイプの精製リン脂質の混合物であってもよい。
代案の実施態様では、リン脂質は、レシチンなどのリン脂質の複合混合物であってもよい。レシチンはほぼ全ての生きている生物に見られる。レシチンの商業的供給源としては、ダイズ、米、ヒマワリ種子、鶏卵卵黄、乳脂肪、ウシ脳、ウシ心臓、および藻類が挙げられる。その粗製形態では、レシチンは、リン脂質、糖脂質、トリグリセリド、ステロールと、少量の脂肪酸、炭水化物、およびスフィンゴ脂質の複合混合物である。ダイズレシチンは、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、およびホスファチジン酸に富む。レシチンは、それが本質的にリン脂質の純粋混合物であるように、脱油され加工されていてもよい。レシチンは、リン脂質をより水溶性にするように変性されていてもよい。変性としては、ヒドロキシル化、アセチル化、およびその中で脂肪酸の1つがホスホリパーゼ酵素によって除去され水酸基で置換される酵素処理が挙げられる。別の実施態様では、レシチンはSDA富化ダイズからの油製造の副産物として製造し得て、したがってレシチン部分がSDA富化ダイズ油と共に使用される製品が製造される。
さらに別の代案の実施態様では、リン脂質は、Solae,LLC(St.Louis,MO)によって商品名SOLEC(登録商標)の下に製造されるダイズレシチンであってもよい。ダイズレシチンは、約97%のリン脂質を含有する乾燥脱油非酵素変性調製品であるSOLEC(登録商標)Fであってもよい。ダイズレシチンは、約97%のリン脂質を含有する乾燥脱油酵素変性調製品であるSOLEC(登録商標)8160であってもよい。ダイズレシチン約97%のリン脂質を含有する乾燥脱油ヒドロキシル化調製品であるSOLEC(登録商標)8120であってもよい。ダイズレシチンは、約97%のリン脂質を含有する乾燥脱油耐熱性調製品である、SOLEC(登録商標)8140であってもよい。ダイズレシチンは、約97%のリン脂質を含有する顆粒形態の乾燥脱油調製品であるSOLEC(登録商標)Rであってもよい。
リン脂質とSDA富化ダイズ油の比率は、SDA富化ダイズ油とリン脂質調製品の性質に応じて変動する。特にリン脂質濃度は、SDA富化ダイズ油の酸化を防止するのに十分な量である。リン脂質濃度は、一般にSDA富化ダイズ油の0.1重量%未満〜約65重量%の範囲である。一実施態様では、リン脂質濃度は、SDA富化ダイズ油の約2重量%〜約50重量%の範囲であってもよい。別の実施態様では、リン脂質濃度は、SDA富化ダイズ油の約2重量%〜約10重量%の範囲であってもよい。代案の実施態様では、リン脂質濃度は、SDA富化ダイズ油の約10重量%〜約20重量%の範囲であってもよい。さらに別の実施態様では、リン脂質濃度は、被酸化性材料の約20重量%〜約30重量%の範囲であってもよい。なおも別の実施態様では、リン脂質濃度は、SDA富化ダイズ油の約30重量%〜約40重量%の範囲であってもよい。別の代案の実施態様では、リン脂質濃度は、SDA富化ダイズ油の約40重量%〜約50重量%の範囲であってもよい。別の実施態様では、リン脂質濃度は、SDA富化ダイズ油の約15重量%〜約35重量%の範囲であってもよい。別の実施態様では、リン脂質濃度は、SDA富化ダイズ油の約25重量%〜約30重量%の範囲であってもよい。
ベイクド食品組成物およびバー組成物は、リン脂質でもレシチンでない少なくとも1つの追加的抗酸化剤を含んでなってもよい。追加的抗酸化剤は、SDA富化ダイズ油をさらに安定化してもよい。抗酸化剤は、天然または合成であってもよい。適切な抗酸化剤としては、アスコルビン酸およびその塩、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アノキソマー、N−アセチルシステイン、イソチオシアン酸ベンジル、o−、m−またはp−アミノ安息香酸(oはアントラニル酸であり、pはPABAである)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、コーヒー酸、カンタキサンチン、α−カロテン、β−カロテン、β−カロテン、β−アポ−カロテン酸、カルノソール、カルバクロール、没食子酸セチル、クロロゲン酸、クエン酸およびその塩、クローブ抽出物、コーヒー豆抽出物、p−クマル酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(DPPD)、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、没食子酸ドデシル、エデト酸、エラグ酸、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、エスクレチン、エスクリン、6−エトキシ−1,2−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキノリン、没食子酸エチル、エチルマルトール、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ユーカリノキ抽出物、オイゲノール、フェルラ酸、フラボノイド(例えばカテキン、エピカテキン、没食子酸エピカテキン、エピガロカテキン(EGC)、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、ポリフェノールエピガロカテキン−3−ガラート)、フラボン(例えばアピゲニン、クリシン、ルテオリン)、フラボノール(例えばダチセチン、ミリセチン、ダエンフェロ)、フラバノン、フラキセチン、フマル酸、没食子酸、ゲンチアナ抽出物、グルコン酸、グリシン、グアヤクゴム、ヘスペレチン、α−ヒドロキシベンジルホスフィン酸、ヒドロキシケイ皮酸、ヒドロキシグルタル酸、ヒドロキノン、N−ヒドロキシコハク酸、ヒドロキシトリロソール、ヒドロキシ尿素、乳酸およびその塩、レシチン、レシチンシトラート;R−α−リポ酸、ルテイン、リコペン、リンゴ酸、マルトール、5−メトキシトリプタミン、没食子酸メチル、モノグリセリドシトラート;クエン酸モノイソプロピル;モリン、β−ナフトフラボン、ノルジヒドログアヤレチン酸(NDGA)、オクチル没食子酸、シュウ酸、クエン酸パルミチル、フェノチアジン、ホスファチジルコリン、リン酸、ホスフェート、フィチン酸、フィチルユビクロメル、ピメント抽出物、没食子酸プロピル、ポリリン酸塩、ケルセチン、trans−レスベラトロール、米糠抽出物、ローズマリー抽出物、ロスマリン酸、セージ抽出物、セサモール、シリマリン、シナピン酸、コハク酸、クエン酸ステアリル、シリング酸、酒石酸、チモール、トコフェロール(すなわちα−、β−、γ−、およびδ−トコフェロール)、トコトリエノール(すなわちα−、β−、γ−、およびδ−トコトリエノール)、チロソール、バニル酸、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノール(すなわちIonox 100)、2,4−(トリス−3’,5’−bi−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−メシチレン(すなわちIonox 330)、2,4,5−トリヒドロキシブチロフェノン、ユビキノン、三級ブチルヒドロキノン(TBHQ)、チオジプロピオン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、トリプタミン、チラミン、尿酸、ビタミンKおよび誘導体、ビタミンQ10、小麦胚芽油、ゼアキサンチン、またはそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。好ましい抗酸化剤としては、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸、およびローズマリー抽出物が挙げられる。追加的抗酸化剤または抗酸化剤組み合わせの濃度は約0.001重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1重量%の範囲であってもよい。
ベイクド食品組成物およびバー組成物は、ダイズタンパク質、エンドウ豆タンパク質、乳タンパク質、およびそれらの組み合わせなどの一定量のタンパク質を含んでもよい。これらの特定のタンパク質について言及されるが、ベイクド食品組成物およびバー組成物中での使用が当該技術分野で知られているあらゆるタンパク質を使用し得る。
(II)使用法および組成物を形成するためのプロセス
n−3 PUFA富化ベイクド食品組成物およびバー組成物の製造は、ベイクド食品組成物およびバー組成物中で使用される一定量の典型的なダイズ油をSDA富化ダイズ油で置換することによって達成される。別の実施態様では、SDA富化ダイズ油は、用途中の既存の脂肪の一部または全部を置換し得て、または自然に低脂肪の製品、またはそのように調合された製品にさらに添加し得る。一実施態様では、SDA富化ダイズ油は、所望のベイクド食品組成物およびバー組成物を製造するのに使用される全脂肪および/またはダイズ油を置換する。代案の実施態様では、SDA富化ダイズ油はベイクド食品組成物およびバー組成物中で使用される一定量の脂肪および/またはダイズ油を置換して、製造業で推奨される十分な量のn−3 PUFAを含有する最終製品が製造される。ω−3研究コミュニティ内の一般コンセンサスでは、消費者は約400〜500mg/日のEPA/DHA当量を摂取することとされている(Harris et al.,J.Nutr.(2009)139:804S819S)。典型的に消費者は1日4回、100mg/1食分を摂取して、最終的に400mg/日を摂取する。
ベイクド食品組成物およびバー組成物は、一般に、所望の最終製品次第で形成される。ベイクド食品組成物およびバー組成物は、典型的に使用される脂肪および/または油成分が部分的にまたは完全にSDA富化ダイズ油で置換されること以外は、標準製造業レシピに従って製造される。SDA富化ダイズ油の使用量は、配合に含まれる脂肪および/または油の最初の量の1%〜100%で変動し、最終製品と、最終製品中で所望される栄養価またはn−3 PUFの量とに左右される。一実施態様では、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物で使用される脂肪および/または油の5%がSDA富化ダイズ油で置換される。別の実施態様では、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物で使用される脂肪および/または油の10%がSDA富化ダイズ油で置換される。別の実施態様では、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物で使用される脂肪および/または油の25%がSDA富化ダイズ油で置換される。別の実施態様では、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物で使用される脂肪および/または油の50%がSDA富化ダイズ油で置換される。別の実施態様では、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物で使用される脂肪および/または油の75%がSDA富化ダイズ油で置換される。別の実施態様では、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物で使用される脂肪および/または油の90%がSDA富化ダイズ油で置換される。別の実施態様では、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物で使用される脂肪および/または油の95%がSDA富化ダイズ油で置換される。別の実施態様では、典型的なベイクド食品組成物およびバー組成物で使用される脂肪および/または油の100%がSDA富化ダイズ油で置換される。
別の実施態様では、リン脂質などの一定量の安定剤がベイクド食品組成物生地および/またはバー組成物生地に添加される。一実施態様ではリン脂質はレシチンであり、SDA富化ダイズ油と組み合わせられ、ベイクド食品組成物およびバー組成物中のレシチン濃度は、SDA富化ダイズ油の0.1重量%未満〜約65重量%、より典型的にはSDA富化ダイズ油の約15重量%〜約35重量%である。別の実施態様では、ベイクド食品組成物およびバー組成物中のレシチン濃度はSDA富化ダイズ油の約25重量%〜約30重量%である。別の実施態様ではベイクド食品組成物およびバー組成物中で典型的に使用される脂肪または油に加えて、一定量のSDA富化ダイズ油を添加し得る。
さらなる実施態様では、一定量のタンパク質がベイクド食品組成物およびバー組成物に添加される。タンパク質は、ダイズタンパク質、エンドウ豆タンパク質、乳タンパク質、およびそれらの組み合わせをはじめとするが、これに限定されるものではない、ベイクド食品組成物およびバー組成物中で機能することが知られているあらゆるタンパク質であり得る。ベイクド食品組成物およびバー組成物に組み込み得るダイズタンパク質としては、ダイズタンパク質単離物、ダイズタンパク質濃縮物、ダイズ粉、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
(III)食品
本発明のさらなる態様は、典型的なベイクド食品およびバー組成物の口当たり、風味、臭い、およびその他の官能的特性を保持する、n−3 PUFAが組み込まれて栄養価が増大しているベイクド食品およびバー組成物である。ベイクド食品およびバー組成物は所望の最終製品次第で変動し、穀物ベースの製品、シートおよびカットバー、押し出しバー、およびベイクドバーが挙げられるが、これに限定されるものではない。ベイクド食品およびバー組成物の非限定的例としては、朝食用シリアル、パン、ケーキ、パイ、ロール、クッキー、クラッカー、トルティーヤ、ペーストリー、冷凍生地、半焼き生地、グラノーラバー(ベイクドまたは押し出し)、栄養バー、およびエネルギーバーが挙げられる。
定義
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語を下で定義する。
「N−3 PUFA」という用語は、ω−3多価不飽和脂肪酸を指し、ω−3長鎖多価不飽和脂肪酸およびn−3 LCPUFAを含む。
「ミルク」という用語は、動物性ミルク、植物性ミルク、およびナッツミルクを指す。動物性ミルクは、メスの哺乳類の乳腺によって分泌される白色の流体であり、カゼイン、アルブミン、乳糖、および無機塩の溶液に懸濁された脂肪微小球からなる。動物性ミルクとしては、牛、ヤギ、ヒツジ、ロバ、ラクダ、ラクダ科動物、ヤク、水牛からのミルクが挙げられるが、これに限定されるものではない。植物性ミルクは、ダイズおよびその他の植物に由来するミルクをはじめとするがこれに限定されるものではない、特定植物に見られるジュースまたは樹液である。ナッツミルクは、種子を潰して、典型的に水である液体と混ぜ合わせて作られるエマルジョンである。ミルクのために使用し得るナッツとしては、アーモンドおよびカシューが挙げられるが、これに限定されるものではない。
「乳タンパク質」という用語は、当該技術分野で知られているあらゆる手段によってミルクから抽出されるあらゆる画分をはじめとする、上で定義されるミルク中に含有されるあらゆるタンパク質を指す。乳タンパク質は、乳タンパク質のあらゆる組み合わせをさらに含む。
「ステアリドン酸富化ダイズ油」、「SDA富化ダイズ油」、および「SDA油」という用語は、ステアリドン酸で強化されたダイズ油を指す。
以下の例は、本発明の好ましい実施態様を実証するために含まれる。続く実施例で開示される技術は、本発明の実施において良好に機能することが発明者らによって発見された技術を代表することが、当業者によって理解されるであろう。しかし当業者は、本開示に照らして、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、類似または同様の結果をなおも得ながら、開示される特定の実施態様に多数の変更を加え得ることを理解し、したがって応用例で記載されまたは示される全ての事柄は、制限的でなく例証的な意味で解釈される。
実施例1.小麦パン
以下の実施例は、一定量のSDA富化ダイズ油を含有する小麦パン組成物を製造する方法に関する。
下の段階的工程に従い、「中種」法を使用して典型的な製造業加工技術に従って小麦パンを製造した。表1は、成分およびグラム単位の使用量の一覧である。
Figure 2012531914
以下の工程に従って成分を合わせて加工し、小麦パン組成物を製造した。
I.スポンジの製造
A.スポンジ成分を合わせ、McDuffieアタッチメント付きHobart A−200ミキサーを使用して中速で1分間、そして速度2で3分間混合した;
B.スポンジ成分を合わせる間、温度を26℃に保った;
C.次にスポンジを35℃および85%相対湿度(RH)で2.5〜3時間発酵させた;
II.生地の製造
A.生地成分をミキシングボウル内で合わせて速度1で1分間混合し、次にスポンジ混合物を添加して速度2で4分間混合した;
B.生地混合物を10分間休ませた;
C.生地を570gずつ丸めて分割した;
D.個々の生地をシートにのせて成形した;
E.個々の生地を43℃および90%RHで60分間プルーフした;
F.最後に個々の生地を221℃に予熱したオーブン内で22分間焼いた。
得られたのは、n−3 PUFAの量が増大しているが、目下市販されている典型的な小麦パン製品の味覚、構造、香り、および口当たりを保持する小麦パン組成物である。
Official Methods and Recommended Practices of the AOCS,Official methods Ce 1−62(1997),Ce 2−66,Ce 1d−91,Ce 1k−07(2007),and Ce 1i−07(2007)を使用して、四連のパンサンプルに対して脂肪酸分析を実施し、SDAをトリグリセリドとして計算した。パンは、1食分あたり375mgのSDAの目標に対して、50gの1食分あたり375mgのSDAを送達する。
実施例2.クラッカー
以下の実施例は、一定量のSDA富化ダイズ油を含有するクラッカーを製造する方法に関する。
以下の工程に従って、クラッカーを製造した。表2は、キログラム単位の重量による成分の一覧である。
Figure 2012531914
以下の工程に従って成分を合わせて加工し、クラッカーを製造した。
A.全ての乾燥成分を合わせて、5分間混合した;
B.炭酸水素アンモニウム混合物を含めて、残りの成分を乾燥成分混合物に添加した(炭酸水素アンモニウムおよび酵素は水にあらかじめ溶解して別にしておかなくてはならない);
C.混合物を10〜15分間の長時間混合した;
D.生地を室温に30分間放置して休ませた;
E.生地の準備ができたら、75グラムずつに分割して手で軽く丸めた;
F.次に丸めた生地片を手で押さえて、およそ12.7mm(0.5インチ)厚さの円盤にした;
G.ギャップ1を4.5に設定したシーティングマシンを通して、生地円盤を加工した。次に生地片を三つ折りして端を切り落とした;
H.次に生地片90度を回転させて、ギャップを2.5に設定したシーティングマシンのギャップ1に再度通過させた。次に生地片を三つ折りして端を切り落とした;
I.次に生地片90度を回転させ小麦粉を軽く振って、ギャップを1.5〜1.75に設定したシーティングマシンのギャップ2に通過させた;
J.生地を所望の形状に切断し、クラッカーが完成時にカリカリするように各片をフォークでつついた;
K.生地片を232℃(450°F)で6分間焼いてオーブンから取り出し、冷却して密封ビニル袋に入れた。
結果は、n−3 PUFAの量が増大しているが、目下市販されている典型的なクラッカー製品の味覚、構造、香り、および口当たりを保持するクラッカーであった。製品は1食分あたり375mgのSDAの目標に対して、16gの1食分あたり383mgのSDAの相当量のω−3を送達する。
実施例3.アップルシナモンベイクドバ−
以下の実施例は、一定量のSDA富化ダイズ油を含有するベイクドバーを製造する方法に関する。
以下の工程に従って、ベイクドバーを製造した。表3は、重量百分率およびキログラムを含めた、成分および使用量の一覧である。
Figure 2012531914
成分を合わせて以下の工程に従って加工し、ベイクドバーを製造した。
(1)生地調製
A.油、レシチン、砂糖(2/3部分)、および塩をHobartミキサーに入れて、低速で3分間混合した;
B.残りの砂糖(1/3部分)とカラゲナンを別のHobartミキサー内で乾式混合し、水、玄米水飴、グリセリン、およびバニラ抽出物を乾式混合された砂糖およびカラゲナン混合物に添加して、完全に混合した;
C.ステップBからの混合物と蜂蜜をステップAからの混合物に添加して、Hobartミキサー内で高速で2分間混合した;
D.押しエンバク、小麦粉、ベーキングパウダー、および重曹をステップCからの混合物に添加して、Hobartミキサー内で高速で4分間混合した;
E.ミキサーの内側をこすり落として、低速でさらに1分間混合した。
(2)共押し出し
A.生地およびリンゴフィリングを共押し出し機に通過させた。
B.ベーキング前にコンベア上のバーの重量を調節した。
(3)ベーキング
A.共押し出し機からのバーをコンベアベルトを通じて移動させ、ベーキングのためにオーブンに通過させた。
B.バーを3つの異なる温度帯(230℃、200℃、170℃)で約7分間焼いた;
(4)冷却および包装
A.ベイクドバーを冷却トンネル(周囲温度)に連続的に移動させ、次に包装ラインに移動させた;
B.ベイクドバーを多層高バリアフィルム内に個別包装した。
結果は、n−3 PUFAの量が増大しているが、目下市販されているベイクドバー製品の味覚、構造、香り、および口当たりを保持するベイクドバー組成物であった。製品は、1食分あたり375mgのSDAの目標に対して、37g1食分のあたり449mgSDAの相当量のω−3を送達する。
実施例4.アップルシナモンベイクドバーの感覚性プロファイリング
6ヶ月間の貯蔵寿命にわたり、アップルシナモンベイクドバーに対して感覚性記述的分析を実施した。ダイズ油およびSDA油アップルシナモンベイクドバーの属性の差を理解するために、0時および25℃で6ヶ月保存時に試験を実施した。0時には7人のパネリストが、6ヶ月時には5人のパネリストがいた。全パネリストは、Sensory Spectrum(商標)記述的プロファイリング法の訓練を受けていた。パネリストは25の風味属性および24つのテクスチャ属性についてサンプルを評価した。属性は各サンプル中で、0=なし/該当せず、および15=非常に強い/高い、の15ポイントの尺度で評価した。風味属性の定義を表4に示し、テクスチャ属性の定義を表5に示す。
バーの両端を切り落とし、次にバーの中央で切断して、次に3つに切断した。6片を蓋付き3オンスカップ入れて、パネリストに与えた。サンプルは二連で単項的に提示した。
分散分析(ANOVA)を使用してデータを分析し、製品および複製効果を試験した。ANOVAの結果が有意であれば、チューキーのHSD t−検定を使用して平均値の多重比較を実施した。特に断りのない限り、全ての差は95%信頼水準で有意であった。風味属性では、平均値<1.0は、パネリストの全員がサンプル中の属性を感知したのではないことを示唆する。2.0の値は、全ての風味属性について識別閾と見なされ、それはパネリストが属性を検出しなおも同定できる最小レベルであった。
Figure 2012531914
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Figure 2012531914
Figure 2012531914
Figure 2012531914
Figure 2012531914
表6および表7に示す0時において、ダイズ油およびSDA油アップルシナモンベイクドバーの間には検出可能な差があった。0時では、ダイズ油アップルシナモンベイクドバーは、硬度、破砕性、および塊の湿り気がより高かった(図1および図2)。ダイズ油アップルシナモンベイクドバーにはまた、恐らくは加工に起因する焦げ臭もあった。
0時においては、SDA油アップルシナモンベイクドバーは穀物臭、リンゴ複合体、厚紙/ウッディ香、魚臭/池臭複合体、魚臭、甘い基本的味覚、表面の緩い粒子、表面の粗さ、弾力性、および水分吸収がより高かった(図1および図2)。魚臭/池臭複合体および魚臭は、認識閾値(2.0)未満であった。したがって通常の消費者は、サンプル中のこれらの芳香を検出できないであろう。
表8および表9に示す6ヶ月時には、ダイズ油およびSDA油アップルシナモンベイクドバーの間に検出可能な差があった。6ヶ月時には、ダイズ油アップルシナモンベイクドバーは甘い芳香(SWA)複合体、コーンシロップ香、穀物臭、リンゴ複合体、人工リンゴ香、調理リンゴ香、および甘い基本的味覚がより高かった(図3および図4)。
6ヶ月時には、SDA油アップルシナモンベイクドバーは、厚紙/ウッディ香、魚臭/池臭複合体、苦い基本的味覚、硬度、稠密性、および歯の引っ張りがより高かった(図3および図4)。魚臭/池臭複合体は、認識閾値(2.0)をわずかに越えた。サンプルは貯蔵寿命の終わりにあり、強度は、塩振りクラッカー中の重曹の強度と同じ(表2参照)わずか2.5であって、これは許容可能な結果であった。さらに貯蔵寿命の終わりには、ダイズ油およびSDA油アップルシナモンベイクドバーのどちらにも、酸化を示唆する塗料臭はなかった。
Figure 2012531914
Figure 2012531914
Figure 2012531914
Figure 2012531914
実施例5.アップルシナモンベイクドバーの感覚的受容性
ダイズ油およびSDA油の感覚的同等性を評価するために、アップルシナモンベイクドバーについてダイズ油およびSDA油ベースの消費者受容性を分析した。6ヶ月の貯蔵寿命にわたり、ダイズ油およびSDA油アップルシナモンベイクドバーの間で受容性評価を比較した。受容性は25℃で3ヶ月および6ヶ月時に実施された。
SDAインフォームドコンセントに署名した人々として事前選別された、アップルシナモンベイクドバーの試食をいとわない37人の消費者によって、3ヶ月時のサンプルが評価された。6ヶ月時のサンプルは、アップルシナモンベイクドバーの試食をいとわない72人の消費者によって評価された。消費者は9ポイントの快不快受容性尺度を使用した。快不快尺度の範囲は1が極めて嫌い〜9が極めて好きであり、総合的好み、外観の好み、色の好み、風味の好み、口当たりの好み、テクスチャの好み、および後味の好みのために使用された。
消費者は、両端を切り落とした半分のバーを評価した。サンプルを逐次単項的提示により(1つずつ)提供した。
データはチューキーの有意差(HSD)検定を使用した平均距離を用いて、分散分析(ANOVA)を使用して分析し、パネリストおよびサンプル効果を計上した。
25℃で3ヶ月保存時には、外観の好み、色の好み、風味の好み、テクスチャの好み、および口当たりの好みにおいて、ダイズ油およびSDA油アップルシナモンベイクドバーの間に有意差はなかった(図5)。ダイズ油アップルシナモンベイクドバーの平均スコアは、総合的好みが、SDA油アップルシナモンベイクドバーと比較して顕著により高かった(図5)。総合的好みに差があったにもかかわらず、これはサンプルの外観、色、風味、テクスチャ、および口当たりの好みに影響を与えなかった。
25℃で6ヶ月で保存時には、総合的好み、外観の好み、色の好み、テクスチャの好み、および口当たりの好みにおいて、ダイズ油およびSDA油アップルシナモンベイクドバーの間に有意差はなかった(図6)。ダイズ油アップルシナモンベイクドバーの平均スコアは、風味の好みおよび後味の好みが、SDA油アップルシナモンベイクドバーと比較して顕著により高かった(図6)。しかし風味の好みおよび後味の好みの差は、SDA油アップルシナモンバーの総合的好みに影響を与えず、それはダイズ油サンプルと顕著に異ならなかった。
実施例6.プレーンベーグル
以下の実施例は、一定量のSDA富化ダイズ油を含有するプレーンベーグルを製造する方法に関する。
以下の工程に従って、プレーンベーグルを製造した。表10は、重量百分率およびグラムを含めた成分および使用量の一覧である。
Figure 2012531914
以下の工程に従って成分を合わせて加工し、プレーンベーグルを製造した。
1.フックアタッチメントを使用して、速度1に設定して1分間、Hobartミキサー内で全ての乾燥成分を混合した;
2.油および水(水温は10℃〜12.7℃(50°F〜55°F)に保った)をミキサーに添加し、内容物を1〜2分間混合した;
3.次に速度を2に変更して混合時間12分で、ベーグル生地は硬くわずかに粘着性であった。混合後に生地温度は26℃〜27℃(80°F〜82°F)であった;
4.生地を5分間休ませ、その後生地を78g(2.75オンス)サイズに秤り個々のベーグルを作った;
5.最初に湿らせたカウンター上で生地片を手のひらで丸めて、ベーグルをボールに形作った。次にボールを丸めて20.3〜25.4cm(8〜10インチ)のロールを作り、両端をつなげてベーグルの形にし、次にそれをコーンミールで覆ったトレイに入れた;6.生パン発酵器を35.6℃(96°F)の湿球温度、および33.3℃(92°F)の乾球温度に設定した;
7.ベーグルを生パン発酵器に20分間入れて、その後それらを冷蔵庫(4℃)内で30分間冷却した;
8.ベーグルを水中で(水量に従って2%ソルビン酸カリウムを含有する)1分間茹で、次に穴あきスプーンを使用してそれらをひっくり返し、さらに1分間茹でた;
9.ベーグルをコーンミールで覆ったベーキングシートに戻して、オーブンに入れた;
10.ベーグルを232℃(450°F)で15分間焼き、その後それらをパンの受け台上で30分間冷却した。バッチあたりおよそ60個のベーグルが製造され、平均焼き上がり重量は72gであった。
結果はn−3 PUFAの量が増大しているが、目下市販されている典型的なベーグル製品の味覚、構造、香り、および口当たりを保持するベーグルであった。製品は1食分あたり375mgのSDAの目標に対して、72gの1食分あたり375mgのSDAを送達する。
実施例7.プレーンベーグルのプロファイリング
プレーンベーグル中のダイズ油およびSDA油の属性の差を理解するために、プレーンベーグルについて覚性の記述的分析を実施した。Sensory Spectrum(商標)記述的プロファイリング法の訓練を受けた8人のパネリストが、20の風味属性、15のテクスチャ属性、および3の後味属性についてサンプルを評価した。属性は各サンプル中で、0=なし/該当せず、および15=非常に強い/高い、の15ポイントの尺度で評価した。風味属性の定義を表11に示し、テクスチャ属性の定義を表12に示す。
サンプルは、パネリストが上下片双方の部分を受領するように半分に切断した。サンプルを三連で単項的に提示した。
分散分析(ANOVA)を使用してデータを分析し、製品および複製効果を試験した。ANOVAの結果が有意であれば、チューキーのHSD t−検定を使用して平均値の多重比較を実施した。特に断りのない限り、全ての差は95%信頼水準で有意であった。風味属性では、平均値<1.0は、パネリストの全員がサンプル中の属性を感知したのではないことを示唆する。2.0の値は、全ての風味属性について識別閾と見なされ、それはパネリストが属性を検出しなおも同定できる最小レベルであった。
Figure 2012531914
Figure 2012531914
Figure 2012531914
Figure 2012531914
表13および表14に示されるダイズ油およびSDA油プレーンベーグルの間には、検出可能な差があった。ダイズ油には泥臭があった(図7)。
SDA油プレーンベーグルは、魚臭/池臭複合体、池臭、および甘い基本的味覚がより高かった(図7および図8)。魚臭/池臭複合体および池臭は、認識閾値(2.0)未満であり、したがって消費者はサンプル中のこれらの芳香を検出できないであろう。ダイズ油およびSDA油のどちらにも酸化を示唆する塗料臭などの異臭はなかった。
Figure 2012531914
Figure 2012531914
実施例8.プレーンベーグルの受容性
ダイズ油およびSDA油の感覚的同等性を評価するために、プレーンベーグルについてダイズ油およびSDA油ベースの消費者受容性を分析した。ダイズ油およびSDA油プレーンベーグルの間で受容性評価を比較した。
サンプルは、ベーグル愛好者として事前選別された、ベーグルの試食をいとわない52人の消費者によって評価された。消費者は9ポイントの快不快受容性尺度を使用した。快不快尺度の範囲は1が極めて嫌い〜9が極めて好きであり、総合的好み、色の好み、風味の好み、口当たりの好み、テクスチャの好み、および後味の好みのために使用された。
消費者がベーグルの上下の一部を受領するようにして、半分のベーグルが評価された。サンプルを逐次単項的提示により(1つずつ)提供した。
データはチューキーの有意差(HSD)検定を使用した平均距離を用いて、分散分析(ANOVA)を使用して分析し、パネリストおよびサンプル効果を計上した。
総合的好み、色の好み、風味の好み、口当たりの好み、テクスチャの好み、および後味の好みにおいて、ダイズ油およびSDA油プレーンベーグルの間に有意差はなかった(図9)。
実施例9.チョコレート押し出しバー調合物
以下の実施例は、一定量のSDA富化ダイズ油を含有する押し出しタイプバーを製造する方法に関する。
表15は、成分の詳細な量を提供する。
油を除く全ての液体成分を合わせ、混合を容易にするために電子レンジ内でおよそ30秒間加熱した。次に油を含めた液体成分をKitchenaid(商標)ミキサーに入れ、フラットビーターアタッチメントを使用して速度3で1分間混合した。
全ての乾燥成分を別の容器内で合わせ、良く混ざるまで手で混合した。次に乾燥成分をKitchenaid(商標)ミキサー内の液体成分に添加して、最初に混合するために速度2で1分間、その後速度を速度4に増大させてさらに3分間混合した。
得られた混合物を平らな表面に置いて、長方形に成形した。次にそれをおよそ12.7mm(1/2インチ)の厚さに伸ばし、生地カッターを使用して50gの1食分に切断した。
チョコレートコンパウンドを電子レンジ内でおよそ90秒間加熱して溶かしてから、バーをコーティングした。チョコレートコンパウンドで覆った後、バーを15分静置してから包装した。
このチョコレート押し出しバー調合物は1食分あたり375mgのSDAの目標に対して、50gのチョコレートバー1食分あたりおよそ375mgのSDAを送達する。
Figure 2012531914
実施例10.チョコレート掛けピーナッツバターシートおよびカットタイプバー
以下の実施例は、一定量のSDA富化ダイズ油を含有するシートおよびカットタイプバーを製造する方法に関する。
下の表16は、成分の詳細な量を提供する。
油を除く全ての液体成分およびピーナッツバターを合わせ、混合を容易にするために電子レンジ内でおよそ30秒間加熱した。次に油を含めた液体成分をKitchenaid(商標)ミキサーに入れ、フラットビーターアタッチメントを使用して速度3で1分間混合した。
全ての乾燥成分を別の容器内で合わせ、良く混ざるまで手で混合した。次に乾燥成分をKitchenaid(商標)ミキサー内の液体成分に添加して、最初に混合するために速度2で1分間、その後速度を速度4に増大させてさらに3分間混合した。
得られた混合物を平らな表面に置いて、長方形に成形した。次にそれをおよそ19mm(3/4インチ)の厚さに伸ばし、生地カッターを使用して50gの1食分に切断した。
チョコレートコンパウンドを電子レンジ内でおよそ90秒間加熱して溶かしてから、バーをコーティングした。チョコレートコンパウンドで覆った後、バーを15分静置してから包装した。
このチョコレート掛けピーナッツバターシートおよびカット調合物は1食分あたり375mgのSDAの目標に対して、50gのチョコレートバー1食分あたりおよそ375mgのSDAを送達する。
Figure 2012531914
実施例11.ベイクドグラノーラバー
Figure 2012531914
A.9×9インチのガラス製オーブン皿にバターを塗って準備しておく;
B.エンバク、ヒマワリ種子、アーモンド、および小麦胚芽をハーフシートパンに広げて(エンバク混合物)オーブン(177℃)内で時々かき混ぜながら15分間トーストする;
C.その間に蜂蜜、赤砂糖、バター、油、バニラ抽出物、および塩を中型片手鍋の中で合わせ、赤砂糖が完全に溶解するまで中火で加熱する;
D.エンバク混合物が焼けたらパンをオーブンから取り出して、オーブン温度を149℃に下げる;
E.エンバク混合物を液体混合物に即座に添加して、みじん切り乾燥果実を添加し、混合物が混ざり合うまで撹拌する;
F.準備したオーブン皿に混合物を空け、押しつけて混合物をオーブン皿内で均等に延ばす;
G.圧搾混合物を149℃で25分間焼く;
H.冷却後、圧搾混合物を四角に切断して包装する。
本発明を例示的実施態様との関連で説明したが、説明を読めば当業者には、その様々な修正が明白であるものと理解される。したがって本明細書で開示される発明は、添付の特許請求の範囲に入る修正を含むことが意図されるものと理解される。

Claims (14)

  1. a.一定量のSDA富化ダイズ油;および
    b.安定剤
    を含んでなる、一定量のω−3脂肪酸を有する食物組成物。
  2. ベイクド食品組成物、バー組成物、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の食物組成物。
  3. ダイズタンパク質、エンドウ豆タンパク質、乳タンパク質、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるタンパク質を含む、請求項1または請求項2に記載の組成物。
  4. 前記食物組成物が、朝食用シリアル、パン、ベイクド製品、ケーキ、パイ、ロール、クッキー、クラッカー、トルティーヤ、生地、グラノーラバー、栄養バー、エネルギーバー、シートおよびカットバー、押し出しバー、ベイクドバー、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記SDA富化ダイズ油が、SDA富化ダイズ油、SDA富化ダイズ粉、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記安定剤がリン脂質またはリン脂質の組み合わせである、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記安定剤が、レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、ジホスファチジルグリセロール、ジパルミトイルホスファチジルコリン、1−ステアリオイル−2−ミリストイルホスファチジルコリン、または1−パルミトイル−2−リノレオイルエタノールアミン、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記安定剤が、前記SDA富化ダイズ油の約0.1重量%〜約65重量%の範囲である、請求項1に記載の組成物。
  9. アスコルビン酸およびその塩、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アノキソマー、N−アセチルシステイン、イソチオシアン酸ベンジル、o−、m−またはp−アミノ安息香酸(oはアントラニル酸であり、pはPABAである)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、コーヒー酸、カンタキサンチン、α−カロテン、β−カロテン、β−カロテン、β−アポ−カロテン酸、カルノソール、カルバクロール、没食子酸セチル、クロロゲン酸、クエン酸およびその塩、クローブ抽出物、コーヒー豆抽出物、p−クマル酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(DPPD)、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、没食子酸ドデシル、エデト酸、エラグ酸、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、エスクレチン、エスクリン、6−エトキシ−1,2−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキノリン、没食子酸エチル、エチルマルトール、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ユーカリノキ抽出物、オイゲノール、フェルラ酸、フラボノイド(例えばカテキン、エピカテキン、没食子酸エピカテキン、エピガロカテキン(EGC)、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、ポリフェノールエピガロカテキン−3−ガラート)、フラボン(例えばアピゲニン、クリシン、ルテオリン)、フラボノール(例えばダチセチン、ミリセチン、ダエンフェロ)、フラバノン、フラキセチン、フマル酸、没食子酸、ゲンチアナ抽出物、グルコン酸、グリシン、グアヤクゴム、ヘスペレチン、α−ヒドロキシベンジルホスフィン酸、ヒドロキシケイ皮酸、ヒドロキシグルタル酸、ヒドロキノン、N−ヒドロキシコハク酸、ヒドロキシトリロソール、ヒドロキシ尿素、乳酸およびその塩、レシチン、レシチンシトラート;R−α−リポ酸、ルテイン、リコペン、リンゴ酸、マルトール、5−メトキシトリプタミン、没食子酸メチル、モノグリセリドシトラート;クエン酸モノイソプロピル;モリン、β−ナフトフラボン、ノルジヒドログアヤレチン酸(NDGA)、オクチル没食子酸、シュウ酸、クエン酸パルミチル、フェノチアジン、ホスファチジルコリン、リン酸、ホスフェート、フィチン酸、フィチルユビクロメル、ピメント抽出物、没食子酸プロピル、ポリリン酸塩、ケルセチン、trans−レスベラトロール、米糠抽出物、ローズマリー抽出物、ロスマリン酸、セージ抽出物、セサモール、シリマリン、シナピン酸、コハク酸、クエン酸ステアリル、シリング酸、酒石酸、チモール、トコフェロール(すなわちα−、β−、γ−、およびδ−トコフェロール)、トコトリエノール(すなわちα−、β−、γ−、およびδ−トコトリエノール)、チロソール、バニル酸、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノール(すなわちIonox 100)、2,4−(トリス−3’,5’−bi−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−メシチレン(すなわちIonox 330)、2,4,5−トリヒドロキシブチロフェノン、ユビキノン、三級ブチルヒドロキノン(TBHQ)、チオジプロピオン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、トリプタミン、チラミン、尿酸、ビタミンKおよび誘導体、ビタミンQ10、小麦胚芽油、ゼアキサンチン、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される二次抗酸化剤を含んでなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸、ローズマリー抽出物、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される二次抗酸化剤を含んでなる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記二次抗酸化剤が、SDA富化ダイズ油の0.001重量%〜約5重量%の範囲の量で添加される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. a.SDA富化ダイズ油を生地に添加するステップと;
    b.前記生地を焼くステップ
    を含んでなる、SDA富化ダイズ油を使用してベイクド製品を形成する方法。
  13. 前記SDA富化ダイズ油が、前記生地中で必要とされる脂肪の5%〜100%を構成する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記SDA富化ダイズ油および前記安定剤が、前記生地に添加される前に混合される、請求項12に記載の方法。
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