JP2012526595A - パッケージング及びアプリケータ装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ヒトケラチン繊維、特に睫毛及び/又は眉毛に化粧品組成物(P)を塗布するためのパッケージング及びアプリケータ装置(1)に関し、この装置は、塗布用組成物を収容する容器(2)であって、組成物を収容する内部空間を画定する内表面を有し、且つワイパ部材(8)を備える容器と;芯材と、芯材により保持される突出要素とを含むアプリケータ部材(5)を含むアプリケータであって、ワイパ部材下で少なくとも90°の全延在角度を占める容器の内周の少なくとも一部分が、アプリケータ部材が収納位置にあるとき、又は容器から抜き出されている間、アプリケータ部材から1.5mm未満の距離にあり、アプリケータ部材が、芯材の長手方向軸に沿って3mmより大きい距離だけ離間される少なくとも2つの部位であって、その各々において、前記部位におけるアプリケータ部材の最大横寸法と前記部位のレベルにおける容器の最小内寸法との差が3mm未満、好ましくは2mm未満、さらに好ましくは1.5mm未満である部位を有する、アプリケータ部材と;アプリケータ部材が容器から抜き出されている間、組成物をアプリケータ部材に沿って流動可能にする少なくとも1つの選択的通路であって、アプリケータ部材内の前記部位の間及び/又はアプリケータ部材とそれに対面する容器の内表面との間に画定される通路と、を含む。

Description

本発明は、ヒトケラチン繊維、より詳細には、限定はされないが、睫毛又は眉毛に化粧品組成物を塗布するためのパッケージング及びアプリケータ装置に関する。
多くのマスカラアプリケータは、容器のカラーにワイパ部材が嵌着された容器と、ブラシなどのアプリケータ部材がステムの一端に位置し、ステムの他端が、同時に容器の密閉キャップも構成するハンドル部材に固定されるアプリケータとを含む。
ワイパ部材は、ステムの直径に実質的に一致する直径のワイパオリフィスを画定するリップを含み、従ってステムが容器から抜き出された時点で、ステムに過剰な組成物が付いていないことが確実となる。
容器は組成物を複数回塗布するのに好適な内部容積を有して作製され、アプリケータ部材の剛毛の自由端は、容器の内表面から比較的大きい距離に位置する。
使用中、アプリケータ部材が動くことによって組成物にチムニーが形成され、ある状況下では、これによって不十分な割合、例えば60%以下しか容器が空にならず、組成物の一部が容器の側壁の内表面に粘着するため未使用のまま残ることが起こり得る。さらに、チムニーが形成されるために、組成物が、一様でない、すなわち均一性が不十分な形で取り出され得る。
加えて、アプリケータを引き抜き、及びそれを戻す都度、組成物は容器内部で比較的僅かしか撹拌されないため、その特性が劣化し得る。
組成物を再び一様なものにするため、容器内部にピストンを配置することが公知であり、このピストンは、アプリケータを取り出したり、又は戻したりする度に、アプリケータ部材を保持するステムによって動かされる。ピストンにより容器の製造が複雑化するとともに、比較的制御が困難な形でアプリケータ部材が拭い取られることが起こり、これはアプリケータの一貫した性能を損ない得る。ピストンはまた、組成物の収容に利用可能な空間を減少させることもあり、及び組成物を容器の底面に至るまで全て一様にはできないこともある。加えて、ピストンにより操作が複雑化し、ブラシをピストンから分離するときに振動が生じることで不快感が増し得る。ピストンはまた、二度拭い取ることにもなり得るため、メーキャップを良好に施すために必要な満足のいく多様な形状でブラシを使用することが不可能となり得る。
ピストンはまた、特にそのピストンが有孔である場合、組成物を滞留させ得る。
容器に収容された組成物をより良好に撹拌するため、米国特許第5,226,744号明細書は、アプリケータ部材を容器に挿入したり、容器から引き抜いたりするときにアプリケータ部材と接触する隆起を側壁の内表面に作り出すための陥凹部を備えた容器側壁の作製を教示している。アプリケータ部材は、隆起の近傍以外では容器の内壁から十分に離間した状態にある。かかる装置の欠点は、それにより容器の生産が複雑化すること、及びセットバックによって容器の形状が最も一般的な装置の従来の外観から逸脱するため、その容器に入っている組成物はより少ないと考える消費者が現れ得ることである。
組成物の損失を低減するための別の解決法は、米国特許第6,508,603号明細書に提案されるとおり、ブラシの芯材の形状を非直線状にし、それによりブラシを容器の側壁の内表面に接触させることにある。この解決法は、ブラシの製造が複雑になり、且つ従来のアプリケータの使用に慣れている使用者にとってはメーキャップを施しにくくなるという欠点を呈する。一例において、容器の外径は0.45インチ(”)であり、及びブラシの直径は0.25”であり、差が0.2”(すなわち5ミリメートル(mm))となる。
米国特許出願公開第2005/0232681号明細書は、少なくとも1つの可動隔壁であって、動かされると、2つの内部チャンバ間で組成物を強制的に流動させるよう働く隔壁を備えた、組成物を収容する容器の作製を教示し、アプリケータ部材は、2つのチャンバ間で組成物が従う経路に配置するのに好適である。
米国特許第6,158,912号明細書は、可撓性部分を備えた容器の作製を教示し、使用者がその可撓性部分を押圧することにより、組成物のブラシに向かう動きを引き起こすことが可能である。かかる解決法は、可撓性部分が容器の一部分のみに限られている場合、容器の製造が複雑化する。容器全体が可撓性であるときには、剛性の容器の使用に慣れている消費者が、低品質の装置という印象を受け得る。
さらに、従来の装置では、容器の底面近くにある組成物の容量は、概して取るのが困難である。米国特許第6,572,296号明細書は、少なくとも一部において底面がアプリケータの形状に一致する容器を開示している。
最後に、受け入れるブラシの体積に事実上等しい体積の容器を含むマスカラサンプル装置が公知である:米国特許第4,982,838号明細書、欧州特許第1,690,466号明細書、及び米国特許出願公開第2001/0052348号明細書が、かかるサンプル装置を開示している。これらのサンプル装置の欠点はその内容量が小さいこと、及びステム上においてブラシが装着される長さが短いことである。
米国特許第5,226,744 米国特許第6,508,603号明細書 米国特許出願公開第2005/0232681号明細書 米国特許第6,158,912号明細書 米国特許第6,572,296号明細書 米国特許第4,982,838号明細書 欧州特許第1,690,466号明細書 米国特許出願公開第2001/0052348号明細書 欧州特許第1,177,745B1号明細書 米国特許出願公開第2006/0233588号明細書 米国特許出願公開第2007/0079845号明細書 仏国特許第2,916,328号明細書
塗布用組成物を収容する内部空間を画定する容器と、容器内で組成物が装填されるように設計されたアプリケータ部材を有するアプリケータとを含むパッケージング及びアプリケータ装置のさらなる改良が必要とされている。
本発明はこの必要性を満足しようとするものであり、本発明の例示的実施形態は、
・塗布用組成物を収容する容器であって、組成物を収容する内部空間を画定する内表面を有し、且つワイパ部材を備える容器と、
・芯材と、芯材により保持される突出要素とを含むアプリケータ部材を含むアプリケータであって、アプリケータ部材が収納位置にあるとき、又は容器から抜き出されている間、ワイパ部材下で少なくとも90°の全延在角度を占める容器の内周の少なくとも一部分がアプリケータ部材から1.5mm未満、好ましくは1mm又は0.8mm又は0.5mm未満の距離にあり、アプリケータ部材が、芯材の長手方向軸に沿って3mmより大きい距離だけ離間される少なくとも2つの部位であって、その各々において、前記部位におけるアプリケータ部材の最大横寸法と前記部位のレベルにおける容器の最小内寸法との差が3mm未満、好ましくは2mm未満、さらに好ましくは1.5mm未満である部位を有する、アプリケータと、
・アプリケータ部材が容器から抜き出されている間、組成物をアプリケータ部材に沿って流動可能にする少なくとも1つの選択的通路であって、アプリケータ部材内の前記部位の間及び/又はアプリケータ部材とそれに対面する容器の内表面との間に画定される通路と、
を含むパッケージング及びアプリケータ装置を提供する。
全延在角度は、例えば少なくとも120°、好ましくは少なくとも135°、さらに好ましくは少なくとも180°、270°、又は360°を占めてもよい。
容器の内周のうちアプリケータ部材から小さい距離に位置する範囲は、場合により、アプリケータ部材の長手方向軸上で同じ軸方向位置を占めてもよい。
用語「部位のレベルにおける」は、容器の長手方向軸と垂直な断面であって、前記長手方向軸に沿って前記部位と同じ横座標値を有する断面内にあるものとして理解されなければならない。
用語「全延在角度」は、ワイパ部材下に延在する容器の内表面の1つ又は複数の範囲であって、アプリケータ部材が収納位置にあろうと、又は容器の長手方向軸に沿って一直線に引き抜かれている間であろうと、所与の時点でアプリケータ部材から1.5mm未満の距離に位置することになる範囲が容器の長手方向軸の周りに占める全角度として理解されなければならない。全延在角度は、容器内の同じ高さに位置しても、又は異なる高さに位置してもよい複数の独立した範囲の延在角度を足し合わせることによって得てもよい。特定の例示的実施形態において、延在角度はまた、容器内の所与の高さにある、又は容器に沿って延在する、例えばらせん状の経路に従う連続した範囲に対応するものであってもよい。
例示的実施形態において、アプリケータ部材は、容器内に配置されたとき、芯材の長手方向軸に沿って3mmより大きく互いに離間された少なくとも2つの部位において、容器の内表面から1.5mm以下の距離jに位置してもよい。
アプリケータ部材がより大きい外径dmaxの包絡面を有してもよく、且つ容器がワイパ部材下に、差
Figure 2012526595
が3mm以下となるような平均内径
Figure 2012526595
を有してもよい。
アプリケータ部材は、円形でない断面の包絡面を呈してもよく、その断面が組成物用の少なくとも1つの選択的通路を画定する働きをしてもよい。選択的通路は、アプリケータ部材に形成された、底面が容器から1.5mm以上の距離に位置する少なくとも1つの溝又はファロウ、例えば1mm又はさらには2mm以上の深さの、例えば環状溝又はらせん状ファロウによって画定されてもよい。選択的通路はアプリケータ部材の全長にわたり、例えば非直線状で、特にねじれて延在してもよく、例えばらせん状ファロウにより画定されてもよい。かかるらせん状ファロウは、アプリケータ部材の全長にわたり延在する必要はない。ファロウは左巻きピッチで延在しても、又は右巻きピッチで延在しても、又はその一部分にわたり左巻きピッチで、続いて残りの一部分にわたり右巻きピッチで延在してもよい。
アプリケータ部材は円形でない断面の包絡面を有してもよく、詳細にはそれは平坦であってもよく、及びアプリケータ部材に沿って進むに従いアプリケータ部材の長手方向軸を中心に旋回してもよい。
特にねじれたアプリケータ部材では、容器の外形のうちアプリケータ部材から1.5mm未満に位置する範囲が、容器の内表面にわたりらせん状の経路に沿って延在してもよい。
容器の長手方向軸に沿った所与の軸方向位置について、容器の内表面のうちアプリケータ部材から1.5mm未満に位置する範囲は、適切な場合、特にアプリケータ部材が極めて平坦で厚さが薄い断面を呈する場合には、90°未満の全延在角度を占めてもよい。
アプリケータ部材は、少なくともその長さの一部分にわたり、多角形である断面の包絡面を有してもよい。
上述の2つの部位は、芯材の長手方向軸に沿って5mmより大きく、又は事実上10mmより大きいか、若しくはそれ以上離間されてもよい。2つの部位は、例えば、その各々についてそれぞれ、アプリケータ部材の遠位端又は近位端から5mm未満であってもよい。
少なくともその長さの一部分にわたり、ワイパ部材下の容器の内径はアプリケータ部材の最大直径未満であってもよく、従ってこのときアプリケータ部材は容器の内表面と接触する。
本発明によれば、アプリケータ部材は、アプリケータを容器に挿入したり、又は容器から引き抜いたりする行程の少なくとも一部分にわたり、容器内部である程度ピストン又はスクレーパーのように働き、そのため容器に収容されている組成物が、例えば前記行程の少なくとも半分にわたって撹拌される。
選択的通路の存在は、アプリケータ部材を容器内部で動かすために解消しなければならないヘッド損失及び抵抗のさらなる低減を可能とし、また組成物をより一様なものにすることについての向上にも寄与し得る。これは、適合性がなく、より一様な組成物を得るため直前に共に混合しなければならない成分、例えばフレーク、繊維、色素、又は活性薬剤を分散させる働きをし得る。適切な場合には、組成物の撹拌によりそのレオロジーを変化させてもよい。アプリケータは、アプリケータ部材を支持するステムの長手方向軸が容器の長手方向軸と一致し続けたまま抜き出したり、又は戻したりされてもよい。
選択的通路は芯材まで延在してもよく、又は選択的通路の底面は芯材から離れていてもよい。
本発明により、拭い取る前にアプリケータ部材を組成物中に十分に染み込んだ状態にすることが可能となり得る。
本発明は、組成物にチムニーが形成されるリスクを低減し得る。
選択的通路は、アプリケータ部材が容器の内表面から1.5mm以下にある場合において、アプリケータ部材と容器の内表面との間に存在するクリアランスがある場合、そのクリアランスにより画定される流動断面より大きい流動断面を組成物に提供する通路であってもよい。
本発明によりまた、所与の内容量に対して塗布回数を増加させることも可能となり、又は本発明により、所与の塗布回数に対して容器中に最初に存在する組成物の分量を減量することが可能となる。この結果は、容器に対する高価な構造なしに、且つ所望される場合には、容器が従来の容器の外観を維持することを可能にしながら達成することができる。例えば、6ミリリットル(mL)の内容量の容器に対して3.5mL〜4mLの組成物を入れることが可能である。
回収可能な割合は公知の装置と比較して増加し、例えば、60%、好ましくは70%、又はさらには80%、90%、又は98%以上であり得る。
アプリケータ部材が容器から抜き出されるときの各回のアプリケータ部材に付く組成物の分量は、拭い取られるため、及びアプリケータ部材が容器内部で組成物を撹拌するため、比較的一定であり得る。組成物のテクスチャもまた、組成物が一様にされる方法に起因して比較的一定であり得る。本発明により、組成物を取ってそれを塗布する直前に組成物を再び一様にすることが要求される化合物を組成物中に組み込むことが可能となるため、新しい配合オプションを検討することが可能となり得る。組成物中に繊維が存在する場合、ブラシが拭い取られた後には繊維がブラシ内及びブラシ全面に拡散し得る。
組成物のレオロジーを変化させてもよい。例えば、組成物の粘稠性が静止時と比べてより高く、又はより低くなり得る。適切な場合には、アプリケータを使用して、初回の使用前に2つの組成物又は成分、例えば異なる色を有する2つの組成物が共に混合されてもよい。脂肪質材料を水と混合し、より滑らかな結果、より強い艶、又はより良好なメーキャップ施術を達成することが可能である。
本発明はまた、組成物がアプリケータ部材中を通過し易いようにすることで、最初に容器に挿入したときにアプリケータ部材に組成物が含浸する程度を向上させることができる。従ってアプリケータ部材は、それを容器から抜き出した最初の時から完全に有効であり得る。
アプリケータ部材が移動するときに従う容器の一部分では、アプリケータ部材と容器の内表面とは間隔が狭い、又はさらには接触しているにも関わらず、それでもなおアプリケータ部材の形状に起因して、詳細には少なくとも1つの選択的通路の存在に起因して、組成物がアプリケータ部材の動きに対する過度の抵抗に逆らうことなくアプリケータ部材を動かすことができる。
適切な場合には、組成物は、互いの間に選択的通路を画定する歯、剛毛又は他の突出要素の列の間を流れてもよい。
組成物を保持していないアプリケータ部材をその長手方向軸に沿って観察したとき、特定の例示的実施形態では、アプリケータ部材を通じて包絡面の周囲の内側を見ることが可能である。かかる開放範囲は、特にそれらが0.5平方ミリメートル(mm)以上、好ましくは1mm、又はそれ以上、特に2mm、3mm、又は5mmより大きい断面であるとき、選択的通路を構成する。
容器の内表面は可変でないものであってもよい。
用語「可変でない」は、内表面に適用されるとき、アプリケータ部材と対面してそれを取り囲む領域における容器の内部形状に変化がなく、詳細には、米国特許出願公開第2005/0232681号明細書に記載されるものと異なり可動の隔壁がなく、或いは使用時に変形可能ないかなる壁もないことを意味するものとして理解されなければならない。
容器の内表面はシリンダ状であってもよく、詳細にはシリンダ状回転面であってもよい。
容器は剛性で、使用者が組成物を取るときに見かけ上変形しないものであってよい。容器は、いかなる可動部分も備えることなく作製されてよい。容器は、その内表面を画定する剛性の壁を備えて作製されてもよい。
アプリケータ部材は、芯材から延在する任意のタイプの突出要素を含むことができ、芯材は必ずしも中心に位置しなくともよい。突出要素は剛毛又は歯であってもよい。用語「剛毛」は、芯材によって保持される任意の他と区別される突出要素として理解されなければならない。用語「剛毛」が、例えばねじられた芯材のブラシの場合のように、通常は芯材に装着された突出要素を指して使用される一方、用語「歯」は、成形によって作製されるアプリケータ部材のアプリケータ要素を指して使用されることが多いにしても、用語「剛毛」又は「歯」は同義である。アプリケータ部材は、ラメラ又はディスク、特に可撓性ラメラの形態の突出要素を有してもよい。
アプリケータ部材の包絡面は、突出要素の自由端の先端に接触する表面として定義される。
ラメラ又はディスクの形態の突出要素は、それぞれのノッチ、例えば芯材の長手方向軸に沿って一直線上に整列した、又は角度的にオフセットしたノッチを備えてもよい。これらのノッチは、組成物用の1つ又は複数の選択的通路を画定してもよい。
突出要素は、或いは芯材に対して偏心していてもよい。
アプリケータ部材は、コイルばね、ねじられた芯材のブラシ、又は射出成形ブラシを含んでもよい。
アプリケータ部材のうち、アプリケータ部材が移動するときに通る容器の内表面と接触する、又はそれから小さい距離に達する、例えばその1.5mm以内、好ましくは1mm又は0.5mm以内に達する1つ又は複数の領域は、それ自体、アプリケータ部材の長手方向軸に沿って計測したとき5mmより大きい、又はさらには10mm又は15mmより大きい長さであってもよく、特に組成物の塗布における使用に好適なアプリケータ部材の長さの主要部分にわたり、例えば前記長さの3/4超にわたり延在してもよく、又はアプリケータ部材の全長にわたり延在してもよい。
アプリケータ部材の包絡面の最大横寸法は、ワイパ部材下でアプリケータ部材が移動するときの範囲となる部分における容器の内径の少なくとも0.85倍に等しくてもよく、好ましくは前記直径の0.90倍又は0.95倍の値を有する。
アプリケータ部材の最大横寸法はまた、ワイパ部材下でアプリケータ部材が移動するときの範囲となる部分における容器の内径以上であってもよく、最大横寸法は、例えば、容器の最大内径より1〜1.15倍の範囲にある倍数だけ大きい。
最大横寸法は、例えばねじられた芯材のブラシの場合において剛毛を保持する部分などの、アプリケータ部材のうち塗布目的で使用される部分の全長の1/4より大きい近位端及び/又は遠位端からの距離に存在し得る。
容器の内径は、容器のうちアプリケータ部材が移動するときに通過する部分において最大であり得る。
アプリケータ部材のうち容器の内表面に近接する、又はそれと接触する1つ又は複数の領域以外では、アプリケータ部材は、例えばその包絡面が容器の最大内径の0.075倍より大きくそこから離間されていてもよく、前記間隔は、例えば1.5mmより大きい距離に相当する。
容器のワイパ部材下の部分、すなわちアプリケータ部材が容器の内表面からゼロの又は小さい距離で、例えば|dmax−dint|≦3mm、好ましくは≦2mm、さらに好ましくは≦1.5mm又は≦0.5mmで動くことが可能な部分は、好ましくは容器の内部空間の高さの主要部分にわたり、且つ好ましくは少なくとも一部において容器の下半分に延在する。Dが、アプリケータ部材が移動するときに通過する部分における容器の最大内径を示し、且つdmaxがアプリケータ部材の最大横寸法であるとして、このときdmax<D又はdmax>D、すなわちこのときアプリケータ部材が容器の内表面をこすり付けることが可能である。前記表面と接触すると、場合によってはかかる接触により剛毛又はその他の塗布に使用される突出要素に屈曲が生じ得る。
例示的実施形態に応じて、収納位置にあるとき、アプリケータ部材は容器の底壁に近接していても、又はそれから離間されていてもよい。例えば、アプリケータの遠位端は容器の底壁から1.5mm未満に位置してもよい。
次にアプリケータ部材は、容器から抜き出されるとき、その初期位置の上側で、容器内部を少なくともそれ自体の長さに沿って移動し得る。
アプリケータ部材の長さは15mm以上であってもよい。アプリケータ部材の長さは、5mm〜35mmの範囲、例えば好ましくは20mm〜30mmの範囲にあってもよく、その最大横寸法dmaxは、例えば6mm〜20mmの範囲、好ましくは7mm〜16mmの範囲にあってもよい。
本発明は回収可能な割合がより高いため、従来の容器より短い容器を使用することが可能となり得る。
アプリケータ部材は、軸対称性を有する、又は有しない包絡面を呈してもよく、例えばアプリケータ部材の長手方向軸、詳細にはアプリケータ部材の芯材の長手方向軸と一致する軸に関して軸対称性を有してもよい。アプリケータ部材の包絡面は、場合により芯材の長手方向軸に関して対称回転面であってもよい。
アプリケータ部材は、芯材の周囲全体に延在する剛毛又は歯又は他の突出要素を備えてもよい。これらの剛毛、歯、又は他の突出要素は、場合によりねじられている芯材に装着されてもよく、又は芯材と共に成形されてもよく、又は芯材が剛毛、歯、又は他の突出要素上にオーバーモールドされてもよい。
アプリケータ部材は、例えばアプリケータ部材を保持するステムの軸上にある直線状の芯材を有してもよい。例として、アプリケータ部材はねじられた芯材のブラシであり、しかしながら変形例では、好ましくは芯材の直径より大きい長さの剛毛又は歯を備えた射出成形ブラシであってもよい。用語「芯材の直径」は、芯材の最大断面に外接する円の直径を指して使用される。射出成形ブラシでは、剛毛又は歯の高さは、例えば2.5mm〜3.5mmの範囲にあってもよい。例として、芯材の直径は1.5mm〜3mmの範囲、例えば1.5mm〜2.5mmの範囲にあってもよい。例として、アプリケータ部材は、中心の芯材の直径が2mmの、10mmの最大直径を有する成形ブラシであってもよい。
アプリケータ部材は、芯材と共に成形されることにより得られる歯と、芯材に装着された、例えばアプリケータ部材にステープル固定されるか、又はスタンピング若しくはオーバーモールディングによって保持された剛毛との双方を有するハイブリッドであってもよい。
歯はアプリケータ部材の最大横寸法を画定することができ、及び歯は容器の内表面に対して、その1.5mm未満の範囲内にまで近接し、剛毛は、例えば容器の内表面から2mmより大きい距離に後退したままであってもよい。
アプリケータ部材は、その近位端及び遠位端に、塗布目的で使用される剛毛又は他の突出要素を備えてもよく、この剛毛又は他の要素は、特にアプリケータが容器内部でその収納位置にあるとき、容器の内表面から1.5mmより大きく離間される。
アプリケータ部材は、その遠位端に向かって縮径する断面の包絡面を有してもよく、例えば錐台形状であるか、又は他の何らかの形で縮径し、遠位端に向かって収束してもよい。これによりアプリケータを容器に挿入し易くなり得る。
アプリケータ部材は、より剛性が高く、サイズが大きい、容器の内表面の1.5mm未満の範囲内に達する突出要素と、より可撓性が高く短い他の突出要素とを備えてもよい。
ワイパ部材は、容器に装着されても、容器上にオーバーモールドされても、又は容器と共に成形されてもよい。ワイパ部材は、アプリケータ部材を支持するアプリケータのステムの断面と実質的に一致する断面のワイパオリフィスを呈するワイパリップを画定し得る。ワイパ部材は、場合により可変の容器内で所定位置を占めてもよい。
ワイパ部材はフロック加工されてもよい。
容器の容量は、例えば3mL、好ましくは5mL以上、例えば3mL〜10mLの範囲にあってもよい。容器がその最大容量に対して充填されるレベルは、好ましくは50%以上、例えば50%〜75%の範囲にあり、例えば8グラム(g)を収容可能な容器について5gの組成物であってもよい。
容器は、好ましくは、円形の内側断面であって、アプリケータ部材の長さの少なくとも1.5倍、好ましくは2〜10倍に等しい長さ、例えば20mm〜100mmの範囲にある長さに沿って直径が実質的に一定である内側断面を呈する。これによりアプリケータ部材が比較的長い距離にわたり容器から小さい距離を置いて、又は容器と接触して動くことが可能となるため、容器内での組成物の十分な撹拌が可能となり得る。
アプリケータ部材がねじられた芯材のブラシである場合、芯材は金属ワイヤ、例えば0.35mm〜0.95mmの範囲にある直径を有するワイヤで作製されてもよい。ねじられた芯材のブラシの場合、剛毛は2つのらせん状シートとして芯材から延在し得る。剛毛は天然材料又は合成材料から作製することができ、例えば剛毛は、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、又はポリ塩化ビニル(PVC)、エラストマー、シリコーン、ニトリル、エチレンプロピレンジエン(EPDM)エラストマー(例えばSantoprene(登録商標))、ブロックアミドポリエーテル(例えばPebax(登録商標))、ポリエステル(例えばHytrel(登録商標))、又はスチレンエチレンブチレンスチレン(SEBS)、ポリウレタン(PU)、...から作製されてもよい。芯材は左巻きねじり、若しくは右巻きねじりであってもよく、又は左にねじられた部分と右にねじられた部分とを有し、例えば半分が左にねじられ、半分が右にねじられてもよい。剛毛は、磁性充填剤又はすべり性の向上を図る充填剤、例えばグラファイト、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又は二硫化モリブデンを含んでもよい。
アプリケータ部材を保持するステムの直径は、例えば2.5mm〜6mmの範囲にあってもよく、ステムは、例えば円形の断面である。
好ましくは、ステムは直線状であり、それによりアプリケータ部材を容器内で適切に整列させることが可能となる。
アプリケータ部材は、最大横寸法が好ましくは8mm〜16mmの範囲にある平坦な断面のねじれた部分を含んでもよい。その最大横寸法は、詳細には9mmより大きくてもよく、及びそのねじれた部分の厚さは2mm〜6.5mmの範囲にあってもよい。
ねじれた部分は、その遠位端と近位端との間で、比較的小さくてもよい角度オフセットを呈し得る。用語「角度オフセット」は、前記端部の間で断面の長軸が旋回する角度を意味して用いられる。この角度オフセットは、使用者がメーキャップを施す間にアプリケータをその軸の周りに回転させることが見込まれる角度にほぼ等しいものであってよい。この小さいオフセットがあることで、アプリケータ部材を手で軽くひねると睫毛が自然な形で徐々に持ち上がり得る。ねじれた部分の遠位端と近位端との間の角度オフセットは20°〜80°の範囲にあってもよく、好ましくは35°未満であり、さらに好ましくは25°〜35°の範囲にあり、又は事実上約30°に等しい。変形例では、角度オフセットはまた360°より大きくてもよい。
ねじれた部分は、アプリケータ部材の長さの少なくとも半分にわたり、好ましくは少なくとも長さの4分の3にわたり、好ましくはその長さの実質的に全てにわたり延在してもよい。ねじれた部分はまた、例えば20mm〜35mmの範囲にある長さにわたり延在してもよい。アプリケータ部材の長さは、芯材が塗布に有用な突出要素、例えば剛毛又は歯を保持する部分の長さとして定義される。
芯材の長手方向軸に沿った任意の点におけるアプリケータ部材の断面の主軸と基準方向との間の角度は、芯材の長手方向軸に沿って進むに従い連続的に変化してもよい。前記主軸の一端は、芯材の長手方向軸の周りに規則的なピッチのらせんを描いてもよい。変形例では、角度は不規則な形で変化してもよい。前記主軸の一端は、芯材の長手方向軸の周りにピッチが変動するらせんを形成してもよく、ピッチは、例えばアプリケータの遠位端からの方向に増加してもよく、又はピッチは前記遠位端からの方向に減少してもよく、又は事実上、ピッチは増加した後減少し、若しくは減少した後増加してもよい。
ねじれた部分は、時計回りの方向、又は反時計回りの方向、又はそれぞれの2つの連続した部分にわたり双方の方向にねじられてもよい。
ねじれた部分は、断面においてそれが厚いというよりも少なくとも30%幅広であってよい。換言すれば、アプリケータ部材の断面の最大長さは、その厚さの少なくとも1.3倍に等しくてもよい。アプリケータ部材のねじれた部分は、それが厚いというよりも30%〜100%幅広である範囲、好ましくはそれが厚いというよりも35%〜55%幅広である範囲にあってもよい。アプリケータ部材の断面は、例えば、矩形、楕円形、長円形、又は菱形、又はインゲンマメ形であってもよい。
八角形断面のねじれた塗布部材は、表面上における選択的通路を画定し得る。
ねじれた部分の最大横寸法は、前述のとおり、6mm〜14mmの範囲、好ましくは8mm〜16mmの範囲にあってもよい。ねじれた部分の幅は、その厚さより少なくとも3mm大きくてもよい。ねじれた部分の厚さは、3mm〜7mmの範囲、好ましくは3mm〜6mmの範囲にあってもよい。
アプリケータ部材は2つの対向する主端面を提供してもよく、それらの間の間隔が、アプリケータ部材の厚さを画定する。これらの主端面は互いに平行であってもよい。アプリケータ部材は2つの側端面、例えば断面において外側に凸状である側端面を提供してもよい。側端面は、容器の内表面から1.5mm未満に位置してもよい。
特にアプリケータ部材がねじれた部分を提供する場合、芯材は中心にあっても、又は偏心していても、直線状であっても、又はそれ以外であってもよい。芯材の長手方向軸はステムの長手方向軸と一致してもよい。芯材の長手方向軸は、必ずしもステムの長手方向軸と一直線上に整列しなくともよい。芯材は湾曲していてもよい。
芯材は、例えば、金属ワイヤの2つの枝部が一体にねじられた、従って熱可塑性の芯材とは異なるものを含む、ねじられた芯材であってもよい。
アプリケータ部材の包絡面の最大断面は、アプリケータ部材が容器から抜き出される間に、それがその初期位置の上側で従う経路の少なくとも一部分に沿って、容器の内側断面の少なくとも70%、又は事実上少なくとも80%又は少なくとも90%を占めてもよい。
容器中に最初に存在する組成物の分量は、特定の例示的実施形態では、アプリケータ部材の包絡面によって画定される容積より大きく、例えば2倍大きくてもよい。容器の底面は、実質的にアプリケータ部材の形状の周囲に適合する形状を呈してもよい。
容器は、組成物を収容する内部空間を画定するインサートと、容器の外側形状を画定する被覆部品とを含んで作製されてもよい。
インサートは、ネック、特にワイパ部材を支持するのに好適なねじ切り付きネックを提供するように材料を成形して作製されてもよい。インサートはまた、例えばスナップ固定により被覆部品に固定することが可能なカラーを含んで作製されてもよい。インサートは、長さの主要部分にわたり一定である内側断面、例えば円形の断面を有してもよい。インサートの底面は球形キャップの形態であってもよい。
インサートの存在により、容器の内側断面を低減すること、及びアプリケータ部材と容器の内表面との間の小さい又はゼロのクリアランスはなお確保しながら、従来のアプリケータ部材の直径以下である直径を有するアプリケータ部材を使用することが可能となる。
組成物は任意の稠度であってよく、例えば組成物はゲルであってもよく、又はクリーム状乃至ペースト状の稠度を有してもよい。組成物は、他の成分のなかでも特に、ワックス、色素、充填剤を含有し得る。
アプリケータは振動式であってもよく、又は回転式、詳細にはモータにより回転駆動されるか、若しくは自由に回転できてもよく、振動式及び回転式であってもよく、振動式及び加熱式であってもよく、又は回転式及び加熱式であってもよい。
他の例示的実施形態において、独立して、又は上記との組み合わせで、本発明はまた、
・睫毛又は眉毛に塗布される組成物、例えばマスカラを収容する容器であって、例えば実質的にシリンダ状の内表面を有する本体を含む容器と、
・組成物を睫毛又は眉毛に塗布するためのアプリケータ部材を含むアプリケータであって、前記アプリケータ部材が、アプリケータ部材の芯材の長手方向軸に対して横方向に配置された複数の突出要素を含み、前記要素がラメラ又はディスクにより形成される、アプリケータと、
を含むパッケージング及びアプリケータ装置も提供し、
・アプリケータ部材がその収納位置にあるとき、又は容器から引き抜かれている間、詳細にはアプリケータ部材が、例えば容器のネック又はワイパ部材により画定される容器の開口部をまだ通り過ぎていない、又はそこに到達していない間に、少なくともラメラの1つ又はディスクの1つが、本体の内表面から1.5mm以下、好ましくは1mm以下、又は0.5mm又はそれ未満の距離の範囲内に達するその自由縁の少なくとも一部分を有し得る。
上述の内表面はシリンダ状回転面であってもよい。
内表面は、ワイパ部材を受け入れる、又はワイパ部材を画定する容器のネックより下方にのみ延在し得る。
アプリケータ部材は、横方向に、詳細には芯材の長手方向軸と垂直に向き、且つ互いに離間された複数のラメラ又はディスクを備えてもよい。
例示的実施形態において、これらのラメラ又はディスクは、アプリケータ部材が、容器から抜き出すために、又は収納位置に戻すために容器内部で動かされている間に屈曲してもよい。ディスク又はラメラの屈曲により組成物が通過し易くなり、アプリケータ部材の動きに対して組成物が逆らう抵抗が低減される。
アプリケータ部材は、使用者が通常の方法でアプリケータを抜き出したり、又はそれを容器に戻したりするとき、アプリケータ部材が容器内部で軸方向に動かされる間に屈曲することが可能な可撓性のラメラ又はディスクにより形成された複数の突出要素を備えてもよい。これらのディスク又はラメラ、又は少なくともそのいくつかは、特にワイパ部材の下方において、容器の内表面から1.5mm未満、好ましくは1mm未満又はそれ未満に位置してもよい。ディスクの外形は円形であってもよく、場合により1つ又は複数の開口又はノッチを備えてもよい。
ラメラ又はディスクは、熱可塑性又はその他であってよい材料を使用して、成形、カットアウト、又は機械加工により作製されてもよい。ラメラ又はディスクは、芯材とは別個に熱可塑性材料から成形され、次に芯材に装着されてもよい。ラメラ又はディスクはフロック加工部を保持してもよく、又はそれと共に成形される剛毛又は歯などのレリーフ状の部分を伴い作製されてもよい。ラメラ又はディスクは、芯材の一部分と共に、射出成形、オーバーモールディング、又は芯材を通じた射出成形により成形されてもよい。ラメラ又はディスクは、0.1mm〜10mmの範囲、好ましくは0.1mm〜1mmの範囲にある厚さであってもよい。
ディスク又はラメラを受け支える芯材は、アプリケータステムと一体成形されてもよい。ラメラ又はディスクは、適切な場合には金属で作製されてもよい。
アプリケータ部材は、同一のディスク又はラメラの連続体を備えても、又は例えばディスク又はラメラの間に様々な幅及び/又は深さの環状溝を設けるため、異なるディスク又はラメラの連続体を備えてもよい。
ラメラ又はディスクはオフセットしていてもよく、芯材に対して交互にオフセットし、それによりラメラ又はディスクの間に組成物の通過に対するバッフルを画定してもよい。
ディスク又はラメラが開口又はノッチを備える場合、それらの開口又はノッチは、アプリケータ部材を芯材の長手方向軸に沿って観察したとき一直線上に整列していてもよく、、又はそれらは、芯材の長手方向軸に関して角度的にオフセットしていてもよい。ディスク又はラメラの数は、例えば5〜30個の範囲にある。ディスク又はラメラの最大横寸法は、例えば7mm〜16mmの範囲にある。2個の連続するディスク又はラメラの間の間隙の幅は、例えば0.1mmより大きく、例えば1mm〜5mmの範囲にあってもよい。ディスク又はラメラ間の間隔が比較的大きいと、それらは屈曲し易くなり得る。
アプリケータ部材は少なくとも1つの長手方向溝を備えて作製されてもよく、この溝は1mm以上の長さ及び2mm以上の深さを有してもよく、適切な場合には芯材に至るまで達する可能性もある。
アプリケータ部材は密閉キャップに固定されてもよく、それらの間には角度間欠的な送りが備わる。
アプリケータ部材は可撓性部分を介してステムに接続されてもよく、この部分は、場合によりアプリケータ部材が容器に挿入されている間に変形してもよく、ひいては、例えば、ステムが完全には一直線状でない場合に、容器に押し付けられることによってアプリケータ部材に過度の応力が発生するのを回避することが可能となる。
他の例示的実施形態において、独立して、又は上記との組み合わせで、本発明はまた、
・睫毛又は眉毛に塗布される組成物、例えばマスカラを収容する容器であって、例えば実質的にシリンダ状の内表面を有する本体を含む容器と、
・組成物を睫毛又は眉毛に塗布するためのアプリケータ部材を含むアプリケータであって、アプリケータ部材が、アプリケータ部材の芯材の長手方向軸に対して横方向に延在する複数の突出要素、例えば剛毛により形成される要素を含み、突出要素の少なくとも1つが、アプリケータ部材がその収納位置にあるか、又は容器から引き抜かれているとき、詳細には、例えばアプリケータ部材が容器のネック又はワイパ部材により画定される容器の開口部を通り過ぎる前に、本体の内表面から1.5mm以下、好ましくは1mm以下又は0.5mm若しくはそれ未満の距離の範囲内に達するその自由縁を有し、アプリケータ部材が、芯材の長手方向軸に対してオフセットした、又はそれに沿って延在する少なくとも1つのらせん状の溝を有する断面の包絡面を有する、アプリケータと、
を含むパッケージング及びアプリケータ装置も提供する。
突出要素は、ねじられた芯材により保持される剛毛であってもよい。
独立して、又は上記との組み合わせで、本発明はまた、
・睫毛又は眉毛に塗布される組成物、例えばマスカラを収容する容器であって、例えば実質的にシリンダ状の内表面を有する本体を含む容器と、
・組成物を睫毛又は眉毛に塗布するためのアプリケータ部材を含むアプリケータであって、アプリケータ部材がその収納位置にあるとき、又は容器から引き抜かれている間、詳細にはアプリケータ部材が、例えば容器のネック又はワイパ部材により画定される容器の開口部をまだ通り過ぎていない間、アプリケータ部材が、本体の内表面から1.5mm以下、好ましくは1mm以下、又は0.5mm、又はそれ未満の距離の範囲内に達する少なくとも1つの巻きを有し、アプリケータ部材が、規則的な、又はそうではない巻きを有するコイルばねにより形成されてもよい、アプリケータと、
を含むパッケージング及びアプリケータ装置も提供する。
本発明の他の例示的実施形態はまた、
・長さの主要部分にわたりシリンダ状の包絡面を有するアプリケータ部材を含むアプリケータと、
・塗布用化粧品組成物を収容する内部空間を有する容器であって、空間が、アプリケータ部材の高さの少なくとも2倍の高さであり、内表面が、それに沿って延在する少なくとも1つの溝、例えば直線状又はらせん状の溝を有し、アプリケータ部材が、容器の長手方向軸と垂直な少なくとも1つの断面において、少なくとも90°、好ましくは少なくとも120°、180°、又は270°の全延在角度にわたり、容器から1.5mm未満の範囲内に至るまで延在する、容器と、
を含むパッケージング及びアプリケータ装置も提供する。
本発明はまた、上記に定義されるとおりの装置のいずれか1つを用いて睫毛又は眉毛をメーキャップする方法も提供する。
適切な場合には、使用者はアプリケータを抜き出す前に、容器内部でアプリケータによる少なくとも1つの往復運動の実施をもたらし、それにより組成物にさらなる撹拌を付与してもよく、アプリケータのかかる運動により組成物が上方又は下方に動かされ;アプリケータは、それが抜き出される度に、組成物をワイパ部材に向かって引き込み得る。
本発明は、その非限定的な実施形態についての以下の詳細な説明を読み、添付の図面を検討することで、より良く理解することができる。
本発明において作製されたパッケージング及びアプリケータ装置の例を示す略立面図であり、部分的に長手方向断面による。 使用することのできるアプリケータ部材を別にして示す。 図1のIII−IIIにおける断面である。 図1の装置の詳細を示す。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。 図6BのVII−VIIにおける断面である。 アプリケータ部材の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の変形実施形態の部分略図である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータ部材の他の変形実施形態を示す断面である。 アプリケータの変形例を示す。 アプリケータの変形例を示す。 図11のアプリケータの長手方向断面である。 装置の変形例の部分略図である。 振動源を除いた図13の装置を示す。 振動源を別にして示す。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 剛毛の変形実施形態を示す断面図である。 変形例のワイパ部材の端面図である。 変形例のワイパ部材の端面図である。 変形例のワイパ部材の端面図である。 変形例のワイパ部材の端面図である。 変形例のワイパ部材の端面図である。 変形例のワイパ部材の端面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。 1つ又は複数の狭窄部を有するステムを作製する可能性を示す。 1つ又は複数の狭窄部を有するステムを作製する可能性を示す。 容器の変形実施形態の底部分を示す。 本発明において作製された変形例の装置の断面図である。 本発明において作製された変形例の装置の断面図である。 本発明において作製された変形例の装置の断面図である。 図2Bの詳細を示す。 容器の変形実施形態を示す。 容器の変形実施形態を示す。 ハイブリッドアプリケータ部材を斜視図で示す。 図23のXXIV−XXIVにおける断面であり、アプリケータ部材は容器内にある。
本発明により作製されるパッケージング及びアプリケータ装置1は、塗布用組成物P、例えばマスカラを収容する容器2と、ヒトケラチン物質、例えば睫毛又は眉毛などのケラチン繊維に組成物Pを塗布する働きをするアプリケータ3とを含む。
容器2は任意の適切な手段、例えば熱可塑性材料を射出成形することによるか、1つ又は複数の材料を使用したブロー成形、射出ブロー成形、又は共押出しにより作製されてもよい。容器の本体20は単一部品を含んでもよく、又は一体に組み立てられた複数の部品から構成されてもよい。容器は全体が1つ又は複数のポリマー材料から作製されてもよい。容器2はまた、ガラス又は金属から作製されてもよい。
アプリケータ3は、アプリケータ部材5が端部に取り付けられたステム4を含む。アプリケータ部材はステム4に装着されてもよく、又は変形例では、少なくとも部分的にステム4と共に一体化して成形されてもよい。ステム4は可撓性であっても、又は剛性であってもよい。
ステム4は、アプリケータ部材5から遠いほうのその端部に、図示される例のとおりハンドル部材7を有してもよく、このハンドル部材はまた、図示されるとおり、容器2を密閉するキャップにもなり得る。容器は、ハンドル部材7をねじ固定するためのねじ切り付きネック11を有してもよく、ネック11は出口オリフィス13を画定する。
図示されるとおり、容器2のネック11にワイパ部材8が取り付けられ得る。ワイパ部材8は様々な方法で作製されてもよく、及びステム4の直径に実質的に一致する直径のワイパオリフィス9aを画定するワイパリップ9を備えて、それにより例えば、ステムが容器2から抜き出された後に過剰な組成物を提供しないことを確実にしてもよい。
内表面23は、実質的に軸Xを中心とする円形シリンダの形態であってもよい。容器の内径Dは、例えば図1に示されるとおり、容器2の底面21から、ネック11を容器の側壁に接続するショルダ22まで延在する長さにわたり、実質的に一定であってもよい。例として、この長さは3センチメートル(cm)〜12cmの範囲にあってもよい。
アプリケータ部材5は剛毛16を有するブラシであってもよく、この剛毛は、例えば金属で作製される芯材15によって保持され得る。芯材15はねじられていてもよく、右巻きねじり又は左巻きねじりで一体にねじり合わされ、且つ剛毛を挟持する金属ワイヤの2本の枝部を含む。枝部は金属ワイヤをU字型に折り曲げることによって形成されてもよい。
アプリケータ部材5は様々な方法で作製されてよく、例えば図1に示されるとおりのねじれた形状であってもよい。
アプリケータ部材5は、図3に示されるとおりのほぼ平坦な形状の断面を有してもよく、その長軸Mは、アプリケータ部材5の長手方向軸Xに沿って進むに従い軸Xの周りに旋回する。
アプリケータ部材5は、対向する主端面5aと、それと共に主端面5aを一体に接続する側端面5bとを呈し得る。
アプリケータ部材5の最大横寸法dmaxは、容器2の内表面23により画定されるとおりの容器2の内径dintに近く、例えば|dint−dmax|≦3mm、好ましくは1.5mm以下、さらに好ましくは1mm以下である。
例として、dmaxが10mmであってもよく、及びdintが10.5mm〜11.5mmの範囲にあってもよい。
断面の長軸Mが旋回する角度は、アプリケータ部材5の近位端5と遠位端5との間で計測したとき、例えば30°より大きくてもよく、場合により90°より大きく、又は180°、270°、又は360°より大きくてもよい。20°〜85°の範囲にある値を有する角度は十分な大きさではないため塗布が妨げられるが、しかしながら本発明は特定の角度値に限定されるものではない。
側端面5bは、図4に示されるとおり、例えばアプリケータ部材の長さの主要部分にわたり、容器の内表面23から比較的小さい、3mm未満、好ましくは1.5mm未満、さらに好ましくは1mm又は0.5mm未満の距離jに位置する。従って、軸Xに沿って少なくとも3mm、好ましくは5mm、又はさらには10mm、15mm、20mm、又は25mmの距離Δだけ離間された少なくとも2つの部位E及びEであって、その部位においてアプリケータ部材5が内表面23から小さい距離にあり、及びその部位において、軸Xに沿ったこの位置における最大横寸法と軸Xに沿った同じ位置における容器の内径との間の差が3mm未満、好ましくは1.5mm未満である部位があってもよい。
図1〜図3の例では、アプリケータ部材がその端面5aとそれに対面する容器の内表面との間に大きい間隙が置かれることを可能にする平坦な形状である結果として、容器内部でアプリケータ部材5の両側に位置する間隔30により組成物用の選択的通路が形成される。
例として、ねじれた形状は、ブラシが所望の形状に機械加工された後、芯材15をねじることによって得られる。
当然ながら、本発明は特定のアプリケータ部材5に限定されず、変形例では、容器内部に1つ又は複数の選択的通路を設ける一方、それでもなお、少なくとも特定の位置において、容器2の内表面23から小さい距離に位置するアプリケータ部材を有することが可能となり得る。
例として、図5A〜図5Mは、図1〜図3の例の形状とは異なる形状の断面を有するアプリケータ部材の実施形態を示す。
例えば、アプリケータ部材の包絡面の断面は、図5A及び図5Bに示されるとおり、アプリケータ部材の長さの少なくとも一部分にわたり多角形の形状、例えば、図5Aに示されるとおりの四角形、図5Bに示されるとおりの三角形、又は図5Eに示されるとおりの六角形であってもよい。選択的通路は、多角形の側面と容器の内表面23との間に形成される。
多角形の頂点は容器の内表面23から小さい距離、例えば1.5mm未満、又はさらにより小さい距離、詳細には1mm未満又は0.5mm未満にある。アプリケータ部材5は、特に多角形の頂点で、容器の内表面23に接触してもよい。
変形例によっては、アプリケータ部材の断面は、場合により、芯材の長手方向軸に沿って進むに従い芯材の長手方向軸の周りに旋回してもよい。例えば図5A及び図5Bに示されるとおり断面が多角形である場合、例えば断面は、少なくとも、芯材の長手方向軸の周りで多角形の2つの頂点の間に形成される角の二等分線にわたり旋回してもよい。
図5Cに示されるとおり、アプリケータ部材5はまた、アプリケータ部材に沿って、例えば図6Aに示されるとおりのらせん状の経路に従う凹部として延在する少なくとも1つの溝30を備えてもよい。らせん状の溝は、360°又はそれ未満、例えば30°、60°、又は90°にわたり延在してもよい。複数のらせん状の溝が提供されてもよい。らせん状の溝は時計回りに旋回しても、又は反時計回りに旋回してもよい。
例として溝30は、図5Cに示されるとおり、例えばブラシを機械加工するにより作製されたノッチにより形成され、アプリケータ部材が容器に対して動かされるとき、アプリケータ部材に沿って組成物を流動させることを可能にする組成物用の選択的通路を画定する。
溝30から離れたアプリケータ部材5の包絡面Eと容器の内表面23との間のクリアランスjは、比較的小さく、例えば1.5mm、又はさらにはそれ未満であってもよい。
アプリケータ部材は、一断面内で密度に変化があることによって密度が低いところに組成物用の選択的通路を設ける突出要素、特に剛毛を含んで作製されてもよい。
例えば、図5Dは、突出要素の密度が異なる2つの対向する領域を有するアプリケータ部材を示す。密度がより低い領域が組成物用の選択的通路30を画定する。図5Dの例では、アプリケータ部材はねじられた芯材のブラシである。変形例では、アプリケータ部材は、射出成形されるか、又は他の何らかの方法で、例えば芯材上にディスクを積み重ねることにより作製されたブラシであってもよい。例として、低いほうの密度は、高いほうの密度の半分未満であってもよい。
他の断面形状である星型の断面が、図5F及び図5Gに示される。
図5Fの例では、断面は3つの枝部を画定し、及び図5Gの断面では、断面は4つの枝部を画定する。選択的通路30は枝部間に画定される。
特にこれらの例では、アプリケータ部材は、場合により芯材の長手方向軸を中心として旋回する断面を呈してもよい。
枝部の半径方向最外側端部は、内表面23から小さい距離、例えば1.5mm未満、好ましくは1mm、又はさらには0.5mm未満にあり、又は内表面23と接触してもよい。
容器2は、特に図5H及び図5Iに示されるとおり、円形以外の形状の内側断面を呈してもよい。
これらの図は、実質的に多角形の形状、例えば三角形又は四角形の内側断面を有する容器を示す。
アプリケータ部材の包絡面は、断面で観察したとき、同様の形状、例えば示される例にあるとおりの実質的に多角形の形状を呈してもよい。多角形の一側面とそれに対応する容器の内表面の側面との間に、例えばアプリケータ部材の端面の一つに凹部を形成することにより、少なくとも1つの選択的通路30が形成されてもよい。この陥凹した端面を除き、アプリケータ部材の他の部分は、容器の内表面から比較的小さい距離、詳細には1.5mm以下の距離にあってもよい。
容器の内側断面が円形でない場合、特にそれが多角形である場合、アプリケータ部材は、場合により容器の長手方向軸の周りに旋回されながら容器から抜き出されてもよい。例えば、アプリケータ部材は容器に対して旋回することなく、例えばアプリケータがスナップ固定により容器に固定されている状態で引き抜かれてもよい。変形例では、アプリケータ部材は、アプリケータ部材が容器の内表面に対して旋回しながら抜き出される。かかる状況下では、アプリケータ部材の寸法及び突出要素の可撓性が、回転を達成し得るように選択される。
特に容器が円形でない内側断面を呈する場合、収納構成にあるときに突出要素が容器の内表面に押し付けられることがないよう、アプリケータは、容器に対するその回転位置が間欠配置された容器に固定されてもよい。この目的から、容器上及びアプリケータ上、特にそのアセンブリスカート上にそれぞれ形成された、アプリケータを容器に固定するために使用され、且つアプリケータ部材が連結され得るレリーフ状の相補的な部分が提供されてもよい。
アプリケータ部材は、ねじられた芯材以外の芯材、例えば熱可塑性材料から成形された芯材又は金属で作製された芯材で作製されてもよく、及び剛毛は、一体にねじり合わされた枝部の間に保持されること以外により芯材に固定されてもよく、例えば剛毛は、芯材にステープル固定されるか、又は剛毛に対して芯材を射出成形することにより芯材に保持されてもよい。
例として、図5Jは、芯材15が熱可塑性材料で作製され、且つ剛毛16を支持するアプリケータ部材5を示し、剛毛16は芯材にステープル固定されるか、又は他の何らかの方法で、例えば芯材をスタンピングすることにより芯材に保持される。芯材15は、剛毛16を支持する枝部15jを提供してもよく、これらの枝部15jは、それらの間に組成物用の選択的通路を画定する。枝部15jは、図5Jに示されるとおり十字型に配置されても、又は3個、5個、若しくはそれ以上の枝部を有する星型に配置されてもよい。
図5Kは、アプリケータ部材5が、熱可塑性材料を成形することによるか、又は芯材15と一体に機械加工することにより作製される突出要素16aと、異なる種類の突出要素16b、例えば突出要素16aの間に延在し、且つ例えば突出要素16b上に芯材を射出成形することによるか、又は突出要素16bを構成する剛毛のタフトが、芯材をスタンピングすることによるか、若しくは剛毛のタフトをステープル固定することによって芯材15に拘束されることにより芯材15に保持される可撓性の剛毛との双方を有する可能性を示す。
より大きいサイズの突出要素16aは、容器の内表面に近接する、詳細には1.5mm以下の距離の範囲内に達するものであり得る一方、突出要素16bは突出要素16aから後退していてもよい。突出要素16aの自由端と突出要素16bの自由端との間の芯材の中心に対する距離の差は、1mm以上であってもよい。
図5Lは、アプリケータ部材5が、列状に配置された突出要素を有し、それらの列が例えば芯材15の長手方向軸と平行に延在する射出成形ブラシ又はコームによって形成される可能性を示す。
図5Nは、断面において半径方向に向いたファセット600を有するブラシの包絡面Eを示す。ファセットの内縁端は、次のファセット600の外縁端に徐々に接続する。1つ又は複数のファセット600があってもよい。
組成物用の選択的通路は、突出要素16の列間に形成されてもよい。組成物が装填されていない間にアプリケータ部材5を観察したとき、且つ芯材の長手方向軸に沿って見たとき、特定の実施形態では、それらの歯列間に配置され、且つその一端から他端まで延在する選択的通路と正確に整列した突出要素16の列を見ることが可能である。適切な場合には、歯列は、スタッガード構成で配置された突出要素16によって形成されてもよい。
変形例(図示せず)では、アプリケータ部材は射出成形により作製され、突出要素は同じ材料から、又は異なる材料から芯材と共に成形され、且つ芯材の長手方向軸の周りにらせん状の経路に沿って延在する歯である。
歯16の全て又は一部の自由端は容器の内表面に近接してもよい。
図6Bは、アプリケータ部材が、容器2の内表面23、並びに芯材の長手方向軸Xに沿って、3mmより大きい、好ましくは5mmより大きい、又は事実上11mm若しくは15mmより大きい距離Δだけ離間された少なくとも2つの部位E及びEと接触するか、又はそれに近接する変形実施形態を示す。
この例では、アプリケータ部材5は偏心しており、すなわち芯材の長手方向軸は、長手方向軸Xに垂直にとった包絡面Eの断面の重心と一致しない。
示される例では、長手方向軸Xはステム4の長手方向軸と平行であり、また容器の長手方向軸と平行でもある。
アプリケータ部材5は、内表面23からの距離が軸Xに沿って進むに従い変化する2つの対向する側面5j及び5kを提供する。
例えば、側面5jは、内表面23からの距離がアプリケータ部材の近位端に向かって進むに従い増加する一方、逆に側面5kは、そのとき距離が減少する。
部位E及びEは、図6Bの例ではそれぞれ側面5j及び5kの一部を形成する。例として、これらの側面は、容器の長手方向軸に対して角度をなす互いに平行な平面状の端面により画定される。例として、部位E及びEは、それぞれアプリケータ部材5の遠位端及び近位端に近接して位置する。変形例(図示せず)では、包絡面Eの形状が図6Bに示される形状から変更される一方、遠位端及び近位端に近接して位置する2つの部位E及びEは維持され、且つ偏心した断面は維持される。
少なくとも1つの選択的通路30は、図7においても見ることができるとおり、E及びE以外の部位においてアプリケータ部材の周りでそれと内表面23との間に存在するクリアランスによって形成される。
図6Bは、包絡面に可能な形状のなかで特に挙げられる一例に相当するに過ぎない。特に、枝部は、欧州特許第1,177,745B1号明細書の図1A、図1B、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9A、図10A、図11、図12A、図12B、図13、図14A、図15、又は図16に示されるとおりであってもよい。当該特許に示されるとおりのこれらの図に対応する記載は、参照により本明細書に援用される。
アプリケータ部材5は、図6Cに示されるとおり、軸Xに沿って離間された複数の部位、例えば3箇所以上の部位において容器の内表面23と接触し、又はそれに近接してもよい。
この図では、アプリケータ部材の包絡面Eは複数の極値を通る断面を呈し、例えば波形の長手方向断面を有する。
断面の各極大値において、包絡面は容器の内表面23と接触して位置するか、又はそこから小さい距離、例えば1.5mm未満、好ましくは1mm未満、又はさらには0.5mmに位置する。
組成物用の選択的通路30は、アプリケータ部材が容器の内表面に近接するか、又はそれと接触する2つの連続する部位、例えば参照符号EとEとの間に設けられる。
包絡面Eは、対称回転面の形態であっても、又は他の何らかの形態であってもよい。前記部位の間の間隔Δは3mmより大きくてもよい。
図6Dの例では、アプリケータ部材が内表面23から小さい距離jにあるアプリケータ部材の2つの部位の間に組成物用の少なくとも1つの選択的通路30を画定するため、アプリケータ部材5は、1つ又は複数の長手方向ノッチ又はその内側断面の狭小部を備えて作製される。
図6Eは、例えばアプリケータ部材5に隣接する可撓性部分4fを備えるステム4を作製する可能性を示すが、変形例では、可撓性部分4fはステムの2つの剛性部分の間に位置してもよい。
可撓性部分4fはエラストマー材料から作製されてもよく、例えば可撓性部分4fにより大きい可撓性を付与する狭窄部4iを備えて作製される。可撓性部分4fは、アプリケータ部材の芯材15を受け入れるハウジングを備えてもよく、及びステム4の剛性部分に固定するためのファスナ手段、例えばステムの剛性部分における対応するハウジングに係合される端部部品4hであって、例えば他の固定オプションのなかでも特に、スナップ固定、摩擦、ステープル固定、又はステムの剛性部分のスタンピングによりそこに保持される端部部品4hを備えてもよい。
ステムの可撓性部分はまた、ステムの剛性部分上にオーバーモールドされてもよく、又はその逆であってもよい。
図6Eは、剛毛のシート間に形成されたらせん状の溝の形態の少なくとも1つの選択的通路を提供するアプリケータ部材5を示し、アプリケータ部材5は、例えばねじられた芯材のブラシである。1つ又は複数のらせん状の溝30の存在は、ブラシについてターン当たり比較的多数の細かい剛毛を選択することに関連し得る。
図6Fは、ねじられた芯材のブラシ15にスプリング16kが取り付けられたアプリケータ部材を作製する可能性を示す。スプリング16k及び/又は剛毛16は、容器の内表面に近接してもよい。
図6Jは、内表面23に接触している、又はそれに近接した後方環状部分231を備えるブラシを示す。
環状の形状であってもよい選択的通路によって後方部分が前方部分と分離される。
図6Kは、らせん状の溝であってもよい選択的通路を備える双円錐形の包絡面Eを有するブラシを示す。
図6Lは、断面が遠位端に向かって緩徐に増加し、次に急激に減少する包絡面Eを有するブラシを示す。
図6Lは、断面が急激に増加し、次に緩徐に減少する包絡面Eを有するブラシを示す。
図6Nは、中心面に関して対称で、且つ遠位端及び近位端に向かって減少する包絡面を有するブラシを示す。
図6Pは、球形の遠位端と、近位端に向かって減少する断面とを有するブラシを示す。
図6Qは、球形の近位端と、遠位端に向かって減少する断面とを有する包絡面を有するブラシを示す。
図6L〜図6Qのブラシは、示されるとおり、らせん状の溝の形態であってもよい選択的通路を備えてもよい。
アプリケータ部材5の芯材15は、様々な方法でステム4に固定され得る。例えば、芯材15のうち剛毛16を有しない部分が、ステム4の遠位端に提供される対応するハウジング内に押し込まれることによって挿入される。
剛毛16を挟持するねじられた芯材15を用いたり、又は芯材と共に成形された剛毛若しくは歯を備えたりすること以外によってアプリケータ部材5が作製されてもよい。
アプリケータ部材は、様々な形状を呈し得る突出要素を伴い材料を成形又は機械加工することによって作製されてもよい。
図8Aに示されるとおり、アプリケータ部材5は、芯材の長手方向軸に対して横方向に、好ましくはそれと垂直に延在するラメラ又はディスクにより形成された一連の突出要素90を含んでもよい。これらの突出要素90は、芯材と共に同じ材料又は異なる材料から成形されてもよく、又は変形例では、例えば、芯材に積み重ねられ、且つ例えば機械的な固定によるか、又は他の何らかの方法でそこに保持されたディスク又はラメラの形状で芯材15に装着されてもよい。芯材はステムと共に成形されてもよい。
アプリケータ部材5は、内表面23と接触をなす、又はそれに近接する一連の領域を含んでもよく、それらの領域は突出要素90により画定され、且つ少なくとも一部において組成物用の選択的通路を画定する環状溝と交互に並ぶ。
突出要素90は様々な形状で作製されてもよく、特に突出要素90、又はその少なくとも一部がその周囲の少なくとも一部分を容器の内表面23に近接させ、詳細にはそこから1.5mm未満の範囲内に至らせることが可能であってよい。
突出要素90、特にディスク又はラメラは、厚さが変化してもよく、例えば芯材に向かって進むほど厚さが増加してもよい。例えば、例えば以下に記載されるものから選択される、異なる材料から作製された、及び/又は異なる形状若しくは寸法で作製された、いくつかの異なる種類のディスク又はラメラが芯材に沿って次々に連なってもよい。
図9Aに示されるとおり、突出要素90は、円形ではない外形、例えば平坦な外形で作製されてもよい。図9Bに示されるとおり、突出要素90は、容器の内表面23に近接する1つ又は複数の枝部93を画定する形状で作製されてもよく、選択的通路30が枝部93の間に画定される。図9Bに示されるとおり、例えば、各々が突出要素の側面94の一つを延長する縁部95を有する枝部であって、全てが例えば芯材の長手方向軸の周りで同じ周方向に向いている枝部93を有することが可能である。
図9Cに示されるとおりの少なくとも1つのノッチ80を備えた少なくとも1つの突出要素90を提供することが可能であり、このノッチ80は、組成物用の少なくとも1つの選択的通路30を画定する働きをする。
突出要素90の外形は、ノッチ80を無視すると、容器の内径に近い直径の円形であってもよい。アプリケータ部材の2つの連続する突出要素90に属する2つのノッチ80は、アプリケータ部材を長手方向軸Xに沿って観察したとき重なってもよく、又は変形例では角度的にオフセットしてもよく、それにより、直線状ではなく、芯材の長手方向軸の周りに旋回する組成物用の選択的通路が設けられ、これはアプリケータ部材が容器内で動かされている間に組成物をより強く撹拌するのに有用であり得る。
図9Cは、かかる角度的にオフセットしたノッチを点線で示す。
突出要素90がノッチ80を備える場合、ノッチを無視した突出要素の外形は円形でなくともよく、例えば図9Gに示されるとおり、円形であって、且つそのノッチと反対側が断ち切られ、それにより断ち切られた側に組成物用の追加の選択的通路30を設ける働きをしてもよい。
図9Dは、少なくとも1つの突出要素90が、例えば容器の内表面23の直径より僅かに小さい直径の円形であるその外形の一部分を呈し、それと共に組成物用の1つ又は複数の選択的通路30を画定する1つ又は複数の枝部93を伴う可能性を示す。図9Dの例において、突出要素90は、各々が実質的に直角を画定する底面を有するノッチの形態である2つの選択的通路30を分離する枝部93を有する。枝部93の半径方向最外側端部は、内表面23から小さい距離jにある。
図9E及び図9Fは突出要素の他の例を示し、これは、例えば図9Eに示されるとおり、2つの対向する側面に歯98を含む。前記対向する側面は、例えば、容器の内表面23から小さい距離にある実質的に円形の外形部分により互いに接続される。
図9Fは、星形又は波状の外形を備える突出要素を示し、突出要素のうち容器の内表面に近接する部分の間に組成物用の選択的通路が画定される。
図9Hの変形実施形態は、ノッチ80が芯材15に及ぶまで延在せず、例えば芯材とノッチ80を別とした突出要素90の自由縁との間の距離の半分以下の深さの溝を形成する点で、図9Cの実施形態とは異なる。
図9A〜図9Hの実施形態のいずれにおいても、図9Aを参照して記載したとおり、突出要素は厳密に重なり合ってもよく、又は角度的にオフセットしてもよい。
アプリケータ部材の所与の断面内では、アプリケータ部材の長手方向軸の周りに60°より大きく角度的に離間されたその周囲における2つの部位、又は事実上、直径上反対側にある2つの部位において、アプリケータ部材は内表面23と接触するか、又は内表面から1.5mm未満、好ましくは1mm若しくは0.5mm未満の範囲内に達してもよい。
突出要素90の少なくとも一部又はさらには全てが、図8Bに示されるとおり、芯材の長手方向軸Xに対して偏心していてもよい。
例として、突出要素90は芯材15の両側に交互にオフセットし、それにより容器の内表面23に近接した半径方向最外側端部を有する複数の連続する要素間に組成物用の選択的通路が置かれる。
図8Cは、突出要素90が長手方向軸の両側に交互にオフセットした偏心ディスクである実施形態の斜視図である。
アプリケータ部材は、特に図8Bの実施形態に適用されるとおりの、突出要素間に形成されたバッフルを含む少なくとも1つの選択的通路を画定してもよい。
突出要素がディスクで作製される場合、ディスクは弾性変形可能な材料で作製されてもよく、ワイパ部材を通過中、及び/又はアプリケータ部材が容器内部で動かされているときに屈曲し得る。
アプリケータ部材5は、図8Dに示されるとおり、対応する突出要素90を画定する巻きのスプリングを含んでもよい。この構成では、組成物用の選択的通路は、巻きの外径が少なくともその一部について容器の内径に近接しているとき、特に少なくとも一部において巻きの内側に延在してもよい。
図8Eは、巻きの間の間隔が場合により一定ではなく、示されるとおり、例えばそれによってより広い間隙により分離される接触する巻きの集団を形成する1つ又は複数のスプリングを備えたアプリケータ部材5を作製する可能性を示す。
容器2は、図8Fに示されるとおりの収納構成において、アプリケータ部材5の包絡面Eと容器の内表面との間の距離gが、アプリケータ部材が抜き出されている間の包絡面と容器の内表面との間の距離kより大きくなるような形状で作製されてもよい。例えば、距離kはゼロ又は負であってもよく、すなわち容器の内表面がアプリケータ部材の突出要素に応力を加えてもよく、一方で距離gは厳密にkより大きくてもよい。
容器の底面は、詳細には装置の使用の終わりにおいて許容可能な残留量に応じて、アプリケータ部材の形状にほぼ緊密に適合してもよい。
変形例(図示せず)では、突出要素はディスクにより形成され、各々が、突出要素の外周に至るまでは開放していない少なくとも1つの孔を備える。
芯材15が非直線状であり、例えば湾曲した形状を呈することは、本発明の範囲を逸脱するものではない。芯材15の遠位端は、必ずしもステム4の長手方向軸上に位置しなくともよい。
アプリケータ部材5は、例えばアプリケータ部材5がステム4の遠位端に提供されるハウジングに固定されるねじられた芯材15を含む場合に該当するとおり、ステム4に対して不動であってもよい。
アプリケータ部材5はまた、例えば容器から抜き出している間、及び/又はアプリケータ部材5が睫毛と接触するとき、ハンドル部材7及び/又はステム4に対して旋回させることが可能となるような形で作製されてもよい。
図1の例では、上記のもののうちいずれであってもよいアプリケータ部材5は、支持ピンを中心として自在に旋回することができるように取り付けられる。
例として、支持ピンは、一端でステム4のハウジング内に挿入され、且つその他端が、アプリケータ部材5を保持するためのヘッドを含んでもよい。例として、ヘッドは、ピンがステム4に設置される前又はその後に行われるヒートシールによって形成される。ピンは金属又は熱可塑性材料で作製されてもよい。ピンはまた、ステム4に装着されるのではなく、ステム4と一体成形されてもよい。
アプリケータは、図10に示されるとおり振動源40、例えばアプリケータに装着される供給源を備えてもよい。例として、振動源40は、振動をアプリケータ部材5に伝達するためのその動作の始動を可能にする接触器41を備える。
振動源40は、図10の例では、ステムの長手方向軸の周りに旋回させることが可能なアプリケータ部材5と連係して示されるが、しかしながら振動源40は、例えば、アプリケータ部材5がステム4に対して不動である図1に示される種類のアプリケータに取り付けられてもよい。
例として、振動源40は、国際公開第2006/09343号パンフレットに記載されるとおりである。
アプリケータ部材5は、アプリケータ部材5をある一定の自由度でステム4に対して動かすことを可能にする中間要素を介してステム4に連結されてもよく、この中間要素は、例えば、アプリケータ部材5の芯材が固定される遠位部分と、ステム4に固定するための近位部分とを有するエラストマー部材により構成され、近位部分と遠位部分とは、あらゆる軸を中心とする一種のヒンジとして働く細い部分によって互いに接続されている可能性がある。
他の手段を使用して、塗布中、及び/又は容器から抜き出す間、アプリケータ部材5をステム4に対してある程度動かすことを可能にしてもよい。
ワイパ部材8は、本発明の範囲から逸脱することなく様々な形態を有し得る。詳細には、ワイパオリフィス9aは、ワイパオリフィス9aに至るまで開放するいかなるスロットも含まない、図17Aに示されるとおりの円形の形状であってよい。
変形例では、図17Bに示されるとおり、ワイパ部材8は半径方向に延在するスロット9bを含んで作製されてもよく、各々がワイパオリフィス9aに至るまで開放しているため、ワイパ部材のリップにさらに大きい変形能を付与することが可能となる。
ワイパ部材8はまた、図17Cに示されるとおり、半径方向ではなく、接線方向に開放してワイパオリフィス9aに至るスロット9bを含んで作製されてもよい。
ワイパ部材8は円形のワイパオリフィスを有する必要はなく、図17D〜図17Fに示されるとおり、単に1つ又は複数のスロットのみを有し得る。
図17Eでは、ワイパ部材は単一のスロット9cを有し、一方図17Dでは、ワイパ部材は十字に交わる2つのスロット9cを有し、及び図17Fでは、ワイパ部材は星形構成に配置された複数のスロット9cを有する。
ワイパ部材8の端部に、図18Aに示されるとおり、例えばワイパ部材の実質的にシリンダ状の壁8aから半径方向内側に突出するリブの形態のワイパリップが形成されてもよい。
ワイパオリフィス9aはまた、図18Bに示されるとおり、ワイパ部材8の実質的に円錐形の壁8bの端部に形成されてもよい。
図18Cの例では、ワイパオリフィス9aはワイパ部材の遠位端8fからある距離を置いて形成される。
図18Dの例では、ワイパオリフィス9aは、アプリケータ部材5がそこを通過するときに展開可能な波状の形状の壁8jを貫通して形成される。ワイパオリフィスは波状の壁の縁部により画定され、この縁部は、その形状が波状であるため、一平面内にはない。波状のリップを備えたワイパ部材を使用することは、リップが展開する能力を考慮すれば、それによって大きい直径のアプリケータ部材の通過がより容易になるため有利であり得る。
また、例えば米国特許出願公開第2006/0233588号明細書若しくは米国特許出願公開第2007/0079845号明細書に記載されるとおりの調節可能なワイパ部材、又は2つのワイパリップを有するワイパ部材を使用することも可能である。
図18Eの例では、ワイパオリフィス9aは、容器の内部に向かって略凸状の壁8kにより画定される。
図18Fの例では、ワイパオリフィス9aは、容器の内部に向かって略凹状の壁8lを貫通して形成される。
図18Gの例では、ワイパ部材8は、例えば少なくとも1つのスロット9jにより穿孔された発泡体ブロックにより形成される。
ワイパ部材8は、図18Kに示されるとおり、比較的長い長さLにわたりステム4と接触することによってアプリケータにある程度の案内を提供するリップを含んで作製されてもよい。例として、リップは、容器の長手方向軸と同じ軸上にある実質的にシリンダ状の形状か、又は僅かに円錐形で、容器の外側に向かって拡がる。例として、長さLは2mm〜5mmの範囲にあってもよい。
ワイパ部材8はまた、図18Iに示されるとおり、容器の本体に装着されることによってそのネックを構成してもよい。
容器2は容器の本体と比べて広がった断面のネックを呈してもよく、従ってワイパ部材は、図18Hに示されるとおり、容器の長手方向軸からの距離が容器の側壁の内表面と実質的に同じである内表面を呈する。
図18Mに示されるとおり、ワイパ部材はまた、少なくとも2つの部品、例えば、容器の本体に装着され、且つそのネックを形成する可能性のある第1の部品8d、及び第1の部品により支持され、且つワイパ部材8を画定する第2の部品8eとして作製されてもよい。例として、第2の部品8eがエラストマー材料から作製され、一方、第1の部品8dが硬質熱可塑性材料から作製されてもよい。
図18Nは、ワイパ部材8が容器の本体と共にモノリシックに材料を成形することにより作製される可能性を示す。
図18Oは、容器のネックに装着され、且つ例えば摩擦によるか、又はスナップ固定によりそこに保持されるワイパ部材8を示す。
装置1は、アプリケータ部材5を容器2と分離することなく、アプリケータ部材5を容器2に対して、図11に示されるとおりの格納位置と図12に示されるとおりの伸張位置との間で動かすことが可能な方法で作製されてもよい。
装置1は、使用者が弾性回復部材100の作用に逆らって容器2に対して動かすことのできる駆動部分95を一端に有するアプリケータ3を含んでもよい。
係止システム105が、使用者が係止を外す動作を及ぼすまで、アプリケータをその伸張位置に保持する働きをする。
例として、係止システム105は、容器2の対応する凹部106の中にスナップ嵌めされるタングを含む。容器2の内部に、組成物Pを収容するためのチャンバ110が画定される。容器2は、例えば容器2の本体と一体成形されるか、又は容器の本体に装着される部材により構成されるワイパ部材8を備え得る。隔壁117が、弾性回復部材100を収容する区画からチャンバ110を分離し、隔壁117はステム4を防漏式に通過させる。
アプリケータ部材が容器2内部でその格納位置にあるとき、密閉キャップ120が出口オリフィス13を密閉する。
アプリケータ部材5がブラシである場合、本発明の範囲から逸脱することなく、異なる断面形状を呈する剛毛16をブラシに使用することが可能である。ブラシの剛毛の全てが同じ断面を有してもよく、又はブラシは、異なる特性、詳細には異なる断面を備えた、ある本数の剛毛を有してもよい。
図16A〜図16Pは、ブラシの剛毛16に可能な断面のなかで特に挙げられる例を示す。
剛毛は、図16Aに示されるとおり中実の円形断面であっても、図16Bに示されるとおり中空の円形断面であっても、例えば図16Cに示されるとおり中空の多角形断面、例えば三角形の中空断面であってもよい。剛毛16はまた、図16Dに示されるとおりの星形の中空断面、図16Eに示されるとおりの中実であってもよいマルチローブ状の断面、図16Fに示されるとおりの平坦な断面、図16Gに示されるとおりの楕円形断面、図16Hに示されるとおりのL字型断面、図16Iに示されるとおりのH字型断面、図16Jに示されるとおりのダンベル型断面、図16Kに示されるとおりの三角形の中実の多角形断面、図16Lに示されるとおりの四角形、図16Mに示されるとおりの五角形、図16Nに示されるとおりの半円形、図16Oに示されるとおりの台形、又は事実上、図16Pに示されるとおりのトラフ型を呈してもよい。
アプリケータ部材は、剛毛を湾曲させるため、及び/又はそれらの端部にビーズを形成するため、熱で処理されてもよい。
剛毛は、磁性の、又は磁化可能な粒子を含んでもよい。
アプリケータ部材は、異なる高さの剛毛を含んでもよい。
アプリケータ部材の剛毛は研削に供されてもよい。
装着される剛毛16の数は、例えば100〜1,500本の範囲にある。射出される剛毛又は歯の数は、例えば100〜600本の範囲にある。
適切な場合には、図20A〜図20C、及び図21に示されるとおり、容器の内表面にキー溝又はフルート溝が提供されてもよい。
例として、容器の内表面は、図20Aに示されるとおりの複数の長手方向に延在する溝23a、例えば容器の長手方向軸と平行な溝であって、アプリケータ部材5が容器内にあるとき、アプリケータ部材5の包絡面Eからより小さい距離、詳細には1.5mm以下の距離mに位置するより小さい直径の部分23bによって分離される溝を備えてもよく、このとき包絡面Eと溝23aの底面との間の距離nは、例えばより大きく、詳細には2mm以上、又はさらには2.5mm、又は3mmである。
各セクタ23bは、容器の長手方向軸の周りに対応する延在角度αにわたり延在し、角度αの全てを合計すると、90°より大きく、好ましくは120°、又は180°、又は210°より大きくてもよく、従って溝23aが存在するにもかかわらず、アプリケータ部材は容器内の組成物を撹拌する。
図20Bは、図20Aの例と比べてより顕著な溝を有する容器を示し、及び図20Cは、同様に数が3つであるセクタ23bによって分離される3つの溝23aを備える例を示し、角度α+α+αの合計は約270°の全延在角度に相当する。
アプリケータ部材が、90°未満の角度セクタにわたり容器の内表面に近接して、詳細にはそこから1.5mm未満の距離に位置するとき、例えばアプリケータに対するハンドル部材としても機能する容器の密閉キャップを、回転を伴いながら締める、又は緩める結果としてアプリケータが容器から分離される、又は容器に戻される間のアプリケータの動きにより、容器の内表面から小さい距離にあるアプリケータ部材のその部分が、90°より大きい延在角度を通じて容器の内表面のセクタ上の角度を掃拭することができる。
図22Aは、厚さが変化する壁を備え、且つアプリケータ部材が容器に固定されたときにアプリケータ部材を受け入れるための一定の直径の内部空間を備える容器を作製する可能性を示す。
容器は、図22Bに示されるとおり、組成物を収容する内部空間を画定するインサート2aと、容器の外側形状を画定する被覆部品2bとを含んで作製されてもよい。
インサート2aは、ワイパ部材8を支持するのに好適なネック11、詳細にはねじ切り付きネックを提供するように材料を成形して作製されてもよい。
示されるとおり、インサートはカラー119を含んで作製されてもよく、カラー119はそれを被覆部品2b内に固定する、例えばそれをスナップ固定する働きをする。
インサート2aは、その長さの主要部分にわたり一定の内側断面、例えば円形断面を有してもよい。インサート2aの底面は球形キャップの形状であってもよい。
アプリケータ部材5は、図22及び図23に示されるとおりハイブリッドであってもよく、すなわちねじられた芯材のブラシと、ブラシに対して拘束され、且つ例えばブラシをアプリケータに保持する働きをする熱可塑性材料又は金属材料の支持体129との双方を含んで作製されてもよい。
支持体129は、それと一体成形されたアプリケータ要素131を保持してもよい。例えば、支持体は、その近位端及び遠位端で一体に連結された枝部130であって、歯を保持する枝部を有してもよく、ブラシの芯材が枝部間に延在してもよい。このタイプのハイブリッドアプリケータ部材は、仏国特許第2,916,328号明細書に記載される。
剛毛は、容器の内表面から1.5mm未満の範囲内に達してもよい。選択的通路30は歯によって形成されてもよく、歯は剛毛と比べて容器の内表面からより遠くに離れていてもよい。
図5Mは、3つの枝部を有するハイブリッドアプリケータ部材を示す。
本発明は上記に記載される例に限定されるものではない。
例として、示されるねじられた芯材のブラシはいずれも、射出成形ブラシに置き換えることができる。剛毛又は他の突出要素はフロック加工されてもよい。
剛毛が芯材に装着される場合、芯材はねじられた芯材以外であってよく、及び剛毛は、例えば、芯材上にステープル固定、オーバーモード、若しくはヒートシールされてもよく、又は芯材をスタンピングすることにより保持されてもよい。
アプリケータ部材が射出成形ブラシである場合、同様に歯とも称され得る剛毛は、様々な断面を呈し得る。
射出成形ブラシは、特に、例えば、ニトリル、シリコーン、EPDM、又はブチルタイプのエラストマー、SEBS、Hytrel(登録商標)、PVC、Pebax(登録商標)、エチレン酢酸ビニル(EVA)から作製されてもよい。同じ材料を使用して上述のディスク又はラメラを作製してもよい。
剛毛は、場合により一直線上に整列したそれらの基部を有してもよく、及びブラシをその長手方向軸に沿って観察したとき、又は変形例では、その長手方向軸と垂直に観察したとき、互いの間にV字型を形成してもよい。剛毛のその基部における最大横寸法は、例えば0.25mm〜0.6mmの範囲にあってもよい。
容器は円形でない内側断面を呈してもよい。かかる状況下では、容器の「内径」は、例えば容器の内側断面の範囲内で内接し得る最大の円の直径に相当する。
ステム4は、図19A及び図19Bに示されるとおり、少なくとも1つ環状狭窄部208を含んで作製されてもよい。少なくとも1つの環状狭窄部208は、収納位置にあるとき、リップに応力が加わることを回避するためワイパ部材のリップと位置合わせされた状態で位置するようにステム上に位置決めされる。
容器2は、図20に示されるとおり、装着された底面21を含んで作製されてもよい。
アプリケータ部材は、装着された剛毛と、芯材と共に成形された突出要素との双方を備えてもよい。
アプリケータ部材が芯材と共に成形された歯又は剛毛を有する場合、それらは任意の形状であってよく、及び任意の配置、例えばスタッガード構成、基部が一直線上に並んだ構成、V字型の構成、...を有してもよい。
アプリケータ部材の作製には、任意の成形技術、特にオーバーモールディング、芯材を通じた射出成形が用いられてもよい。
組成物は、ゲル、クリーム、又は「ウォータープルーフ」溶媒タイプであってもよく、ワックス及び/又はポリマーを含んでもよい。適切な場合には、組成物は塗布前に加熱されてもよい。
アプリケータ部材は任意の殺生剤を含んでもよい。
変形例(図示せず)では、塗布部材は、芯材の長手方向軸に沿って離間された、複数のディスク形状の剛毛部分を含むねじられたワイヤのブラシである。各ディスク形状の部分は芯材に対して中心にあっても、又は中心がずれていてもよく、及び容器の内表面と接触しても、又はそれに近接してもよい。
用語「ある〜を含む(comprising a)」は、「少なくとも1つの〜を含む」と同義語であるものとして理解されなければならない。
1 パッケージング及びアプリケータ装置
2 容器
5 アプリケータ部材
8 ワイパ部材
15 芯材
16 剛毛
30 選択的通路
80 ノッチ
90 突出要素

Claims (19)

  1. ヒトケラチン繊維、特に睫毛及び/又は眉毛に化粧品組成物(P)を塗布するためのパッケージング及びアプリケータ装置(1)であって、
    ・前記塗布用組成物を収容する容器(2)であって、前記組成物を収容する内部空間を画定する内表面を有し、且つワイパ部材(8)を備える容器と、
    ・芯材(15)と、前記芯材により保持される突出要素とを含むアプリケータ部材(5)を含むアプリケータであって、前記ワイパ部材下で少なくとも90°の全延在角度を占める前記容器の内周の少なくとも一部分が、その収納位置にあるとき、又は前記容器から抜き出されている間、所与の時点で前記アプリケータ部材から1.5mm未満の距離にあり、
    前記アプリケータ部材が、前記芯材の長手方向軸に沿って3mmより大きい距離だけ離間される少なくとも2つの部位であって、その各々において、前記部位における前記アプリケータ部材の最大横寸法と前記部位のレベルにおける前記容器の最小内寸法との差が3mm未満、好ましくは2mm未満、さらに好ましくは1.5mm未満である部位を有する、アプリケータと、
    ・前記アプリケータ部材が前記容器から抜き出されている間、前記組成物を前記アプリケータ部材に沿って流動可能にする少なくとも1つの選択的通路(30)であって、前記アプリケータ部材内の前記部位の間及び/又は前記アプリケータ部材とそれに対面する前記容器の前記内表面との間に画定される通路と、
    を含む装置。
  2. 前記全延在角度が、少なくとも120°、好ましくは少なくとも135°、さらに好ましくは少なくとも180°、270°、又は360°を占める、請求項1に記載の装置。
  3. 前記アプリケータ部材がより大きい外径dmaxの包絡面(E)を有し、前記容器が前記ワイパ部材下に、差
    Figure 2012526595
    が3mm以下となるような平均内径
    Figure 2012526595
    を有する、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記アプリケータ部材(5)が円形でない断面の包絡面(E)を呈する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記選択的通路(30)が前記アプリケータ部材に形成された少なくとも1つの溝又はファロウにより画定され、その底面が容器から1.5mm以上の距離に位置する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記選択的通路(30)が前記アプリケータ部材の全長にわたり延在する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記選択的通路(30)が非直線状であり、詳細にはねじれており、例えばらせん状ファロウにより画定される、請求項5に記載の装置。
  8. 前記アプリケータ部材が、前記アプリケータ部材に沿って進むに従い前記アプリケータ部材の長手方向軸の周りに旋回する断面の包絡面を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記アプリケータ部材が、少なくともその長さの一部分にわたり、平坦な、又は多角形の断面の包絡面を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記2つの部位(E、E)が、前記芯材の長手方向軸に沿って5mmより大きく、又は事実上10mm若しくはさらには15mmより大きく離間される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記アプリケータ部材(5)が、ラメラ又はディスク、特に可撓性ラメラ又はディスクの形態の突出要素(90)を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記突出要素(90)が、個別のノッチ(80)、例えば、一直線上に整列した、又は前記芯材の長手方向軸に沿って角度的にオフセットしたノッチを備える、請求項11に記載の装置。
  13. 前記突出要素(90)が、前記芯材に対して交互に偏心している、請求項11に記載の装置。
  14. 前記アプリケータ部材がコイルばねを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記アプリケータ部材が、ねじられた芯材のブラシ、又は射出成形ブラシ、詳細には1つ又は複数のらせん状ファロウを有するか、若しくはオフセットしたねじりブラシを含み、好ましくは前記芯材の長手方向軸がステムの長手方向軸と一致する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記アプリケータが前記アプリケータ部材を保持するステムを含み、前記ステムが、前記容器の長手方向軸と一致する長手方向軸を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置。
  17. ・睫毛又は眉毛に塗布される組成物、例えばマスカラを収容する容器であって、好ましくは実質的にシリンダ状の内表面を有する本体を含む容器と、
    ・前記組成物を睫毛又は眉毛に塗布するためのアプリケータ部材を含むアプリケータであって、前記アプリケータ部材が、前記アプリケータ部材の芯材の長手方向軸に対して横方向に配置された複数の突出要素(90)を含み、前記要素がラメラ又はディスクにより形成され、前記アプリケータ部材がその収納位置にあるとき、又は前記容器から引き抜かれている間、詳細には前記アプリケータ部材が、例えば前記容器のネックにより画定される前記容器の開口部をまだ通り過ぎていない間に、少なくとも前記ラメラの1つ又は前記ディスクの1つが、前記本体の前記内表面(23)から1.5mm以下、好ましくは1mm以下、又は0.5mm若しくはそれ未満の距離の範囲内に達するその自由縁の少なくとも一部分を有する、アプリケータと、
    を含むパッケージング及びアプリケータ装置(1)。
  18. ・睫毛又は眉毛に塗布される組成物、例えばマスカラを収容する容器であって、例えば実質的にシリンダ状の内表面を有する本体を含む容器と、
    ・前記組成物を睫毛又は眉毛に塗布するためのアプリケータ部材を含むアプリケータであって、前記アプリケータ部材がその収納位置にあるとき、又は前記容器から引き抜かれている間、詳細には例えば前記容器のネックにより画定される前記容器の開口部をまだ通り過ぎていない間に、前記アプリケータ部材が、前記本体の前記内表面から1.5mm以下、好ましくは1mm以下、又は0.5mm、若しくはそれ未満の距離の範囲内に達する少なくとも1つの巻きを有し、前記アプリケータ部材が、好ましくはコイルばねにより形成される、アプリケータと、
    を含むパッケージング及びアプリケータ装置。
  19. ・睫毛又は眉毛に塗布される組成物、例えばマスカラを収容する容器であって、例えば実質的にシリンダ状の内表面を有する本体を含む容器と、
    ・前記組成物を睫毛又は眉毛に塗布するためのアプリケータ部材を含むアプリケータであって、前記アプリケータ部材が、前記アプリケータ部材の芯材の長手方向軸に対して横方向に配置された複数の突出要素、例えば剛毛(16)により形成される要素を含み、前記アプリケータ部材がその収納位置にあるとき、又は前記容器から引き抜かれている間、詳細には、例えば前記容器のネック又はワイパ部材により画定される前記容器の開口部を通り過ぎる前、前記突出要素の少なくとも1つが、前記本体の前記内表面から1.5mm以下、好ましくは1mm以下又は0.5mm若しくはそれ未満の距離の範囲内に達するその自由縁を有し、前記アプリケータ部材が、前記芯材の長手方向軸に対してオフセットした、又はねじれた、又はそれに沿って延在する少なくとも1つのらせん状ファロウを有する断面の包絡面を有する、アプリケータと、
    を含むパッケージング及びアプリケータ装置。
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