JP2012525704A - 基板を洗浄するための装置及びシステム - Google Patents

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Abstract

【解決手段】上側処理ヘッドは、基板の上面に洗浄材料に施すように及び次いで基板を上側すすぎメニスカスに曝すように構成された上側モジュールを含む。上側モジュールは、上側すすぎメニスカス内を洗浄材料に向かって且つ基板の移動方向に反対に実質的に一方向にすすぎ材料を流れさせるように構成されている。下側処理ヘッドは、上側すすぎメニスカスによって基板に加えられる力と釣り合うように基板に下側すすぎメニスカスを施すように構成されている下側モジュールを含む。下側モジュールは、上側処理ヘッドと下側処理ヘッドとの間に基板キャリアが存在しないときに上側処理ヘッドから吐出される洗浄材料を収集及び排出するための排出溝を提供するように構成されている。上側処理ヘッド及び下側処理ヘッドは、複数の上側モジュール及び下側モジュールをそれぞれ含むことができる。
【選択図】図4

Description

集積回路やメモリセルなどの半導体デバイスの作成では、半導体ウエハ(「ウエハ」)上に特徴を画定するために、一連の製造工程が実施される。ウエハ(すなわち基板)は、シリコン基板上に画定された多層構造の形態の集積回路デバイスを含む。基板レベルでは、拡散領域を伴うトランジスタデバイスが形成される。次のレベルでは、所望の集積回路デバイスを形成するために、金属化相互接続配線がパターン化され、トランジスタデバイスに電気的に接続される。また、パターン化導電層は、誘電体材料によってその他の導電層から絶縁される。
一連の製造工程中に、ウエハ表面は、様々なタイプの汚染物質に曝される。基本的に、製造工程において存在するあらゆる材料が、潜在的な汚染源である。例えば、汚染源は、特に、プロセスガス、ケミカル、堆積材料、及び液体を含みえる。これらの様々な汚染物質は、微粒子の形態をとってウエハ表面上に堆積する恐れがある。もしこのような微粒子汚染が除去されないと、汚染部位付近のデバイスは、動作不能になりやすくなる。したがって、ウエハ上に画定された特徴を損傷させることなく十分に完全なやり方でウエハ表面から汚染物質を洗浄する必要がある。しかしながら、多くの場合、微粒子汚染のサイズは、ウエハ上に作成される特徴の微小寸法のサイズと同程度である。ウエハ上の特徴に悪影響を及ぼすことなくこのような小さな微粒子汚染を除去することは、極めて難しい可能性がある。
一実施形態では、基板を洗浄するための上側処理ヘッドが開示される。上側処理ヘッドは、前縁と後縁とを有する第1のモジュールを含む。洗浄されるべき基板の上面が、第1のモジュールの下方を前縁から後縁に向かう方向に通過する。第1のモジュールは、前縁に沿って形成された洗浄材料吐出ポートの列を含む。洗浄材料吐出ポートの列は、その下に基板があるときに洗浄材料の層を下向きに基板に対して吐出するように構成される。第1のモジュールは、また、後縁に沿って形成されたすすぎ材料吐出ポートの列を含む。すすぎ材料吐出ポートの列は、その下に基板があるときにすすぎ材料を下向きに基板に対して吐出するように構成される。第1のモジュールは、更に、洗浄材料吐出ポートの列の後縁側に沿って形成された通気ポートの列を含む。また、第1のモジュールは、通気ポートの列とすすぎ材料吐出ポートの列との間に形成された第1の真空ポートの列を含む。第1の真空ポートの列は、通気ポートの列を通じて供給される空気の多相吸引を、並びにその下に基板があるときの基板からの洗浄材料及びすすぎ材料の多相吸引を提供するように構成される。
別の実施形態では、基板を洗浄するための下側処理ヘッドが開示される。下側処理ヘッドは、前縁と後縁とを有する第1のモジュールを含む。洗浄されるべき基板の底面が、第1のモジュールの上方を前縁から後縁に向かう方向に通過する。第1のモジュールは、その中に吐出された材料を収集及び排出するために前縁に沿って形成された排出溝を含む。第1のモジュールは、また、すすぎメニスカス領域を包囲するように構成された突状囲いを含む。突状囲いは、すすぎメニスカス領域の前半分及び後半分の付近にそれぞれ形成された前部及び後部を含む。突状囲いの前部は、排出溝の後縁側に位置付けられる。第1のモジュールは、更に、すすぎメニスカス領域内において突状囲いの後部に沿って形成されたすすぎ材料吐出ポートの列を含む。すすぎ材料吐出ポートの列は、その上方に基板があるときにすすぎ材料を上向きに基板に対して吐出するように構成される。また、第1のモジュールは、突状囲いの前部の前縁を二分するように形成された真空ポートの列を含む。真空ポートの列は、すすぎ材料及び空気の多相吸引を提供するように構成される。
別の実施形態では、基板を洗浄するためのシステムが開示される。システムは、基板を実質的に水平な向きに維持しつつ基板を実質的に直線状の経路で移動させるように構成された基板キャリアを含む。システムは、また、基板の経路の上方に位置決めされた上側処理ヘッドを含む。上側処理ヘッドは、基板に洗浄材料に施すように及び次いで基板を上側すすぎメニスカスに曝すように構成された第1の上側モジュールを含む。第1の上側モジュールは、上側すすぎメニスカス内を洗浄材料に向かって且つ基板の移動方向に反対に実質的に一方向にすすぎ材料を流れさせるように構成される。システムは、更に、基板の経路の下方に位置決めされた下側処理ヘッドを含む。下側処理ヘッドは、上側すすぎメニスカスによって基板に加えられる力と釣り合うように基板に下側すすぎメニスカスを施すように構成された第1の下側モジュールを含む。第1の下側モジュールは、上側処理ヘッドと下側処理ヘッドとの間に基板キャリアが存在しないときに第1の上側モジュールから吐出される洗浄材料を収集及び排出するための排出溝を提供するように構成される。
本発明を例として示した添付の図面に関連させた以下の詳細な説明から、本発明のその他の態様及び利点が明らかになる。
本発明の一実施形態にしたがった、基板から汚染物質を洗浄するためのシステムを示した図である。 本発明の一実施形態にしたがった、上側処理ヘッドの下に且つ下側処理ヘッド118の上方に基板キャリアを位置付けられたチャンバの縦断面図である。 本発明の一実施形態にしたがった、上側処理ヘッドの等角図である。 本発明の一実施形態にしたがった、上側処理ヘッドをその前縁と後縁との間で垂直に切断したときの縦断面図である。 本発明の一実施形態にしたがった、下側処理ヘッドの等角図である。 本発明の一実施形態にしたがった、下側処理ヘッドを第2の下側モジュールで縦方向に切断したときの縦断面の等角図である。 本発明の一実施形態にしたがった、下側処理ヘッドをその前縁と後縁との間で垂直に切断したときの縦断面図である。 本発明の一実施形態にしたがった、基板の上方に位置決めされた上側処理ヘッドと、上側処理ヘッドの反対側で基板の下方に位置決めされた下側処理ヘッドとを示した図である。
以下の説明では、本発明の完全な理解を可能にするために、多くの詳細が特定されている。しかしながら、当業者ならば明らかなように、本発明は、これらの一部又は全部の詳細を特定しなくても実施されえる。また、本発明が不必要に不明瞭になるのを避けるために、周知のプロセス工程は詳細に説明されていない。
本明細書で言うところの基板は、製造工程又は取扱工程の最中に汚染されえる半導体ウエハ、ハードディスクドライブ、光ディスク、ガラス基板、フラットパネルディスプレイ表面、液晶ディスプレイ表面などを意味するが、これらに限定はされない。実際の基板に応じて、表面は、様々に汚染されることが考えられ、その汚染の許容レベルは、基板が取り扱われている特定の産業において規定されている。議論を容易にするために、本明細書では、基板の汚染は、基板表面上における汚染物質粒子の存在によって記述される。しかしながら、本明細書で言うところの汚染物質粒子は、基本的にあらゆる基板処理工程及び基板取扱工程の最中に基板に接触しえる基本的にあらゆる種類の汚染物質の形態をとりえることを理解されるべきである。
各種の実施形態において、本明細書で開示される装置、システム、及び方法は、パターン化基板からも非パターン化基板からも同様に汚染物質粒子を洗浄するために使用することができる。パターン化基板の場合は、洗浄されるべきパターン化基板上の隆起構造は、ポリシリコン配線又は金属配線などの隆起した線に対応しえる。また、洗浄されるべきパターン化基板表面は、化学的機械的平坦化(CMP)プロセスの結果として得られる凹んだビアなどの凹み特徴も含みえる。
図1Aは、本発明の一実施形態に従う、基板から汚染物質を洗浄するためのシステムを示している。システムは、囲い壁101によって画定されたチャンバ100を含む。チャンバ100は、入力モジュール119と、処理モジュール121と、出力モジュール123とを含む。基板キャリア103及び対応する駆動装置は、入力モジュール119から処理モジュール121を経て出力モジュール123に至る矢印107によって示された基板102の直線移動を提供するように構成される。駆動レール105A及び誘導レール105Bは、基板102が駆動レール105A及び誘導レール105Bによって画定された直線状の経路に沿って実質的に水平な向きに維持されるように、基板キャリア103の制御式直線移動を提供するように構成される。
入力モジュール119は、ドアアセンブリ113を含み、基板102はドアアセンブリ113を介して基板取り扱い機器によってチャンバ100内に挿入され得る。入力モジュール119は、また、入力モジュール119内において、その上で基板キャリア103が中心合わせされたときに基板キャリア103の開口領域を通って垂直に移動するように構成された基板リフタ109を含む。基板リフタ109は、基板102がドアアセンブリ113を通ってチャンバ100に挿入されたときに基板102を受け取るために上昇することができる。基板リフタ109は、次いで、基板102を基板キャリア103上に配して基板キャリア103の直線状の進行経路を空けるために下降することができる。
処理モジュール121は、基板102が載置された基板キャリア103がその下を移動するのに伴って基板102の上面を処理するように配された上側処理ヘッド117を含む。処理モジュール121は、また、上側処理ヘッド117の反対側で基板キャリア103の直線状の進行経路の下方に配された下側処理ヘッド118(図1Bを参照せよ)も含む。下側処理ヘッド118は、基板キャリア103が処理モジュール121を通って移動するのに伴って基板102の底面を処理するように構成され且つ位置決めされる。上側及び下側の各処理ヘッド117,118は、処理工程中に基板キャリア103が基板102を直線状の経路に沿って前縁141から後縁143に向かって移動させるように、それぞれ前縁141と後縁143とを有する。以下で更に詳しく論じられるように、本発明に関連して、上側及び下側の各処理ヘッド117,118は、基板102の上面及び底面に対してそれぞれ多段階洗浄プロセスを実施するように構成される。
一部の実施形態では、基板キャリア103の直線状の進行経路の上方で、上側処理ヘッド117と併せて1つ若しくは2つ以上の追加の処理ヘッドが使用されてよい、且つ/又は基板キャリア103の直線状の進行経路の下方で、下側処理ヘッド118と併せて1つ若しくは2つ以上の追加の処理ヘッドが使用されてよい。例えば、上側処理ヘッド117及び下側処理ヘッド118の後縁の後ろに、それぞれ、基板102に対して乾燥プロセスを実施するように構成された処理ヘッドが位置決めされてよい。
基板キャリア103は、処理モジュール121を通って移動すると、出力モジュール115に到着する。出力モジュール115は、出力モジュール111内で基板キャリア103がその上で中心合わせされたときに基板キャリア103の開口領域を通って垂直に移動するように構成された基板リフタ111を含む。基板リフタ111は、基板102を基板キャリア103からチャンバ100からの回収用の位置へ持ち上げるために上昇することができる。出力モジュール111は、また、基板102を基板取り扱い機器によって通らせてチャンバ100から回収することができるドアアセンブリ115を含む。基板102が基板リフタ111から回収されたら、基板リフタ111は、基板キャリア103の直線状の進行経路を空けるために下降することができる。次いで、基板キャリア103は、処理に備えて次の基板を取得するために入力モジュール119に戻ることができる。
図1Bは、本発明の一実施形態に従う上側処理ヘッド117の下方、且つ下側処理ヘッド118の上方に基板キャリア103が位置付けられているチャンバ100の縦断面図を示している。上側処理ヘッド117は、上側処理ヘッド117の垂直位置が駆動レール105の垂直位置及び誘導レール105の垂直位置の両方に対してインデックスされ、それによってそれらのレール上に保持された基板キャリア103及び基板102の垂直位置に対してインデックスされるように、駆動レール105及び誘導レール105の両方に搭載される。
上側処理ヘッド117は、その下で基板キャリア103が基板102を移動させるのに伴って基板102の上面に対して洗浄プロセスを実施するように構成される。同様に、下側処理ヘッド118は、その上で基板キャリア103が基板102を移動させるのに伴って基板102の底面に対してすすぎプロセスを実施するように構成される。各種の実施形態において、処理モジュール121の中の上側及び下側の各処理ヘッド117,118は、基板102に対して1つ又は複数の基板処理工程を実施するように構成することができる。また、一実施形態では、処理モジュール121のなかの上側処理ヘッド117及び下側処理ヘッド118は、基板キャリア103が上側/下側処理ヘッド117/118の下/上を1回通過すれば基板102の上面/底面の全体が処理されるように、基板102の直径全体にわたるように構成される。
図2Aは、本発明の一実施形態に従う上側処理ヘッド117の等角図を示している。上側処理ヘッド117は、基本的に同一の2つのモジュールを、すなわち第1の上側モジュール117Aと第2の上側モジュール117Bとを含む。第1の上側モジュール117Aは、有効前縁201Aと有効後縁203Aとを有する。第2の上側モジュール117Bは、有効前縁201Bと有効後縁203Bとを有する。洗浄されるべき基板の上面は、第1及び第2の上側モジュール117A,117Bの下方を上側処理ヘッド117の前縁141から後縁143に向かう方向に順番に通過する。したがって、処理中に、基板は、第1の上側モジュール117Aの下方を有効前縁201Aから有効後縁203Aに向かう方向に通過する。次いで、基板は、第2の上側モジュール117Bの下方を有効前縁201Bから有効後縁203Bに向かう方向に通過する。
一実施形態では、第2の上側モジュール117Bは、第1の上側モジュール117Aと基本的に同一であるように構成される。第1上側モジュール117Bは、第2の上側モジュール117Bの有効前縁201Bが処理工程中の上側処理ヘッド117下における基板の進行方向に対して第1の上側モジュール117Aの有効後縁203Aの後ろに位置決めされるように、上側処理ヘッド117A内において第1の上側モジュール117Aと連続している。また、一実施形態では、第1及び第2の上側モジュール117A/117Bは、独立に制御可能である。しかしながら、別の実施形態では、第1及び第2のト上側モジュール117A/117Bは、共通制御することができる。
図2Bは、本発明の一実施形態に従う上側処理ヘッド117をその前縁141と後縁143との間で垂直に切断したときの縦断面図を示している。本明細書で説明される上側処理ヘッド117の各種の特徴については、図2A及び図2Bの両図を参照することができる。上側処理ヘッド117は、例えばプラスチックや金属など、半導体ウエハ洗浄プロセス及びそこで使用されるケミカルに適合して尚且つ本明細書で開示される構成に形成することが可能な基本的にあらゆるタイプの材料で形成することができる。
第1の上側モジュール117Aは、有効前縁201Aに沿って形成された洗浄材料吐出ポート209Aの列を含む。第2の上側モジュール117Bも、有効前縁201Bに沿って形成された洗浄材料吐出ポート209Bの列を含む。洗浄材料吐出ポート209A/209Bの各列は、その下に基板があるときに洗浄材料の層を下向きに基板に対して吐出するように構成される。洗浄材料吐出ポート209A/209Bは、本明細書に全体が組み込まれた同時係属米国特許出願第12/165,577号に記載されるようなそれぞれの洗浄材料供給流ネットワークに接続される。洗浄材料吐出ポート209A/209B及びそれらに関連付けられた洗浄材料供給流ネットワークは、洗浄材料吐出ポート209A/209Bの下を通過する基板が洗浄材料によって実質的に均一にコーティングされることを保証しつつ上側処理ヘッド117の形状因子を最小にするように構成される。
一実施形態では、洗浄材料吐出ポート209A/209Bは、例えば穴などの個別のポートの列として形成される。別の実施形態では、洗浄材料吐出ポート209A/209Bは、上側処理ヘッド117の長さ全体にわたる1本又は2本以上のスロットとして形成される。一実施形態では、洗浄材料吐出ポート209A/209Bは、最大約60ミリメートル毎秒(mm/秒)の基板キャリア速度で、一基板あたり約25ミリリットル(mL/枚)の少ない対応する洗浄材料消費によって、実質的に均一に且つ完全に基板を覆うように構成される。また、洗浄材料吐出ポート209A/209B及びそれらに関連付けられた洗浄材料供給流ネットワークは、様々な化学的特性を有する多くの異なる洗浄材料で動作することができる。
一実施形態では、本明細書で言うところの洗浄材料は、基板の表面上に存在する汚染物質を取り込むための1つ又は2つ以上の粘弾性材料を含むことができる。実施形態の一例では、粘弾性材料は、高分子量のポリマで形成される。別の例の実施形態では、洗浄材料は、ゲル状のポリマである。更に別の例の実施形態では、洗浄材料は、ソルである、すなわち液体のなかに固体粒子を含むコロイド懸濁液である。更に別の実施形態では、洗浄材料は、液体溶液である。基板上の汚染物質粒子は、洗浄材料の粘弾性成分の鎖/網目に取り込まれる。洗浄材料に取り込まれた汚染物質粒子は、すすぎによって洗浄材料が基板から除去されるときに除去される。本明細書で開示されるシステムでの使用に適した洗浄材料の幾つかの例が、本明細書に全体を組み込まれた同時係属米国特許出願第12/131,654号に記載されている。
第1の上側モジュール117Aは、有効後縁203Aに沿って形成されたすすぎ材料吐出ポート211Aの列を含む。第2の上側モジュール117Aも、有効後縁203Bに沿って形成されたすすぎ材料吐出ポート211Bの列を含む。すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの各列は、その下に基板があるときにすすぎ材料を下向きに基板に対して吐出するように構成される。一実施形態では、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列の各ポートは、約0.03インチ(およそ0.08センチ)の直径を有するように形成され、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列における隣り合うポートどうしは、約0.125インチ(およそ0.318センチ)の中心間距離で隔てられる。しかしながら、その他の実施形態では、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列は、それらから適切にすすぎ材料が吐出される限り、異なるサイズ及び間隔を有するように形成されてよいことを理解されるべきである。また、一実施形態では、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列は、第1/第2の上側モジュール117A/117Bの有効後縁203A/203Bに沿って直線状に伸びる1本又は2本以上のスロットとして形成することができる。
一実施形態では、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列及びそれらに関連付けられたすすぎ材料供給流ネットワークは、約1リットル毎分(L/分)から約4L/分の範囲内の流量ですすぎ材料を吐出するように構成される。また、すすぎ材料吐出ポート211A/21Bの列及びそれらに関連付けられたすすぎ材料供給流ネットワークは、様々な化学的特性を有する多くの異なるすすぎ材料で動作することができる。すすぎ材料は、洗浄材料に及び洗浄されるべき基板に化学的に適合していることが望ましい。一実施形態では、すすぎ材料は、脱イオン水(DIW)である。しかしながら、その他の実施形態では、すすぎ材料は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセテート(DMAC)、DIWと容易に混合可能な極性溶媒、噴霧極性溶媒(例えばDIW)などの霧状液体、又はこれらの任意の組み合わせのように、液体状態にある多くの異なる材料の1つであることができる。上記のすすぎ材料は、例として挙げられたものであり、全てのすすぎ材料を表すのではないことを理解されるべきである。
以下で更に説明するように、第1及び第2の各上側モジュール117A,118Bと基板との間には、すすぎメニスカスが形成される。第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bにおいて、第1の真空ポート217A/217Bの列が、すすぎメニスカスの前縁側の流体を除去する一方で、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列は、すすぎメニスカスの後縁側にすすぎ材料を供給する。第1の真空ポート217A/217Bの列は、前縁側及び後縁側の両方に提供されるのではなく、すすぎメニスカスの前縁側に提供されるので、すすぎ流体吐出ポート211A/211Bの列のポートは、第1の真空ポート217A/217Bの列に向かって下向きに傾斜されている。より具体的には、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列の各ポートは、有効後縁203A/203Bから有効前縁201A/201Bに向かう方向に下向きに傾斜するように形成される。
すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの角度ゆえに、すすぎ材料は、有効後縁203A/203Bに向かう基板の移動によって導入される牽引力に打ち勝つのに十分な液圧運動量で吐出され、それによってすすぎ材料がすすぎ流体メニスカスを通ってすすぎメニスカスの前縁側の真空ポート217A/217Bの列へ押されることを可能にする。また、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列のポートの角度は、有効後縁203A/203Bにおけるすすぎ材料の圧力を低減させて、ほとんどのすすぎ材料メニスカスの閉じ込めを助けるように形成される。一実施形態では、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列の各ポートの中心線と、下げ振りベクトルとの間の角度は、最大で約45度までの範囲内である。特定の一実施形態では、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列の各ポートの中心線と、下げ振りベクトルとの間の角度は、約20度である。
第1の上側モジュール117Aは、通気ポート213Aの列とすすぎ材料吐出ポート211Aの列との間に形成された第1の真空ポート217Aの列を含む。第2の上側モジュール117Bは、通気ポート213Bの列とすすぎ材料吐出ポート211Bの列との間に形成された第1の真空ポート217Bの列を含む。第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bにおいて、第1の真空ポート217A/217Bの列は、それぞれ、有効前縁201A/201Bと有効後縁203A/203Bとの間の総分離距離を実質的に二分するように配される。
第1の真空ポート217A/217Bの各列は、その下に基板があるときの基板からの洗浄材料及びすすぎ材料の多相吸引を、並びに通気ポート213A/213Bの列を通じて供給される空気の多相吸引を提供するように構成される。一実施形態では、第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bにおいて、第1の真空ポート217A/217Bの列及びそれらに関連付けられた真空供給ネットワークは、約250標準リットル毎分(SLM)から約550SLMに至る範囲内の流体吸引流量を提供するように構成される。なお、第1の真空ポート217A/217Bの列を通じて提供される吸引力は、基板を上側処理ヘッド117に吸い付けないような吸引力に制限されることを理解されるべきである。
一定の総吸引流又は一定の吸引流総断面積に対して、洗浄材料が真空ポートを塞いですすぎ材料と洗浄材料と空気との間の境界を不安定にする真空ポートサイズの下限が存在することが理解されるべきである。また、一定の総吸引流又は一定の吸引流総断面積に対して、真空ポート間の吸引流が不十分であるゆえに真空ポート間から洗浄材料が漏出する可能性がある真空ポートサイズの上限が存在することも理解されるべきである。真空ポートは、隣り合う真空ポートどうしの間隔を狭くして真空ポート間からの洗浄材料の漏出を回避することを可能にする十分な小ささに、しかしながら洗浄材料によって真空ポートが塞がれるほどには小さくないようにサイズ決定されることが望ましい。
一実施形態では、第1の真空ポート217A/217Bの列の各ポートは、約0.04インチ(およそ0.1センチ)の直径を有するように形成され、第1の真空ポート217A/217Bの列における隣り合うポートどうしは、約0.625インチ(およそ1.59センチ)の中心間距離で隔てられる。別の実施形態では、第1の真空ポート217A/217Bの列の各ポートは、約0.06インチ(およそ0.2センチ)の直径を有するように形成され、第1の真空ポート217A/217Bの列における隣り合うポートどうしは、約0.125インチ(およそ0.318センチ)の中心間距離で隔てられる。しかしながら、その他の実施形態では、第1の真空ポート217A/217Bの列は、それによって提供される吸引力が上側処理ヘッド117の動作要件に適している限り、本明細書で言及された特定の実施形態と異なるサイズ及び間隔を有するように形成されてよいことを理解されるべきである。また、一実施形態では、第1の真空ポート217A/217Bの列は、1本又は2本以上のスロットとして形成することができる。
第1の上側モジュール117Aは、第1の真空ポート217Aの列と有効後縁203Aとの間にすすぎメニスカス領域223Aを包囲するためにすすぎメニスカス領域223Aの前半分及び後半分の付近にそれぞれ形成された前部及び後部を含むように構成された突状囲い221Aを含む。第2の上側モジュール117Bは、第1の真空ポート217Bの列と有効後縁203Bとの間にすすぎメニスカス領域223Bを包囲するためにすすぎメニスカス領域223Bの前半分及び後半分の付近にそれぞれ形成された前部及び後部を含むように構成された突状囲い221Bを含む。
第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bにおいて、第1の真空ポート217A/217Bの列は、突状囲い221A/221Bの前部の前縁を二分するように形成される。突状囲い221A/221Bの後部の後縁は、第1及び第2の上側モジュール117A/117Bの有効後縁203A/203Bである。また、第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bにおいて、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列は、すすぎメニスカス領域223A/223B内において突状囲い221A/221Bの後部の近くに形成される。
突状囲い221A/221Bの後部は、すすぎメニスカス領域223A/223B内に存在するべき、ほとんどのすすぎ材料のメニスカスの物理的閉じ込めを提供するように構成される。また、突状囲い221A/221Bの後部は、基板が第1及び第2の上側モジュール117A/117Bの下から現れたときに基板上にすすぎ材料の均一薄層を残らせるように構成される。突状囲い221A/221Bの後部は、液圧耐性を局所的に増大させて、すすぎ材料メニスカスの大半をすすぎメニスカス領域223A/223Bの内側に保持する働きをする。
一実施形態では、突状囲い221A/221Bは、すすぎメニスカス領域223A/223B内において上側処理ヘッド117の水平面から下向きに約0.02インチ(およそ0.05センチ)だけ突き出している。しかしながら、その他の実施形態では、突状囲い221A/221Bは、すすぎメニスカスが閉じ込められる限り、並びにすすぎ材料及び洗浄材料のそれぞれの流動挙動が基板からの洗浄材料の実質的に完全なすすぎを保証するのに適している限り、すすぎメニスカス領域223A/223B内において上側処理ヘッド117の水平面から異なる距離だけ突き出すことができる。
第1の上側モジュール117Aは、洗浄材料吐出ポート209Aの列の後縁側215Aに沿って形成された通気ポート213Aの列を含む。第2の上側モジュール117Bも、洗浄材料吐出ポート209Bの列の後縁側215Bに沿って形成された通気ポート213Bの列を含む。第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bは、洗浄材料吐出ポート209A/209Bの列と第1の真空ポート217A/217Bの列との間に形成されたそれぞれのプレナム領域225A/225Bを含む。第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bにおいて、通気ポート213A/213Bの列は、プレナム領域225A/225Bに流体連通して接続される。第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bにおいて、各プレナム領域225A/225Bは、洗浄材料吐出ポート209A/209Bの列によって基板上に配される洗浄材料に空気流誘発擾乱を発生させることなく通気ポート213A/213Bの列から第1の真空ポート217A/217Bの列への空気流を促すように構成される。通気ポート213A,213Bの各列は、それぞれ突状囲い221A,221Bの長さに沿って、実質的に均一な通気流をプレナム領域225A,225Bにそれぞれ入らせるように構成される。
各すすぎメニスカス領域223A,223B内へのすすぎメニスカスの閉じ込めは、第1の真空ポート217A,217Bの各列を通じた流体流への十分な空気の取り込みに依存する。第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bにおいて、通気ポート213A/213Bの列は、十分な空気が第1の真空ポート217A/217Bの列を通じた流体流に取り込み可能であるように、十分な空気流をプレナム領域225A/225Bに提供するように構成される。プレナム領域225A/225Bの体積は、プレナム領域225A/225B内において基板上に存在する洗浄材料層に空気流が及ぼす悪影響を回避しつつ、第1の真空ポート217A/217Bの列を通じて十分な量の空気を流れさせるように構成される。例えば、空気流が及ぼすこのような悪影響の1つとして、洗浄材料層に対する空気の牽引力が考えられ、これは、洗浄材料層をより薄く広がらせる又は小さく波立たせる。したがって、通気ポート213A/213Bの列及び対応するプレナム領域225A/225Bは、洗浄プロセスによる洗浄材料のコーティングの様相に悪影響を及ぼすことなく洗浄プロセスのパフォーマンスを維持するように構成され且つ最適化される。一実施形態では、上側処理ヘッド117の前縁141と後縁143との間で垂直に伸びる方向に切断されたときの、各プレナム領域225A,225Bの縦断面積は、約0.35平方インチ(およそ2.3平方センチ)である。
一実施形態では、第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bは、第1の真空ポート217A/217Bの列の後縁側に沿って形成された第2の真空ポート219A/219Bの列を含む。第2の真空ポート219A/219Bの列は、その下に基板があるときの基板からの洗浄材料及びすすぎ材料の多相吸引を提供するように構成される。第2の真空ポート219A/219Bの列は、第1の真空ポート217A/217Bの列とは独立に制御することができる。第2の真空ポート219A/219Bの列のポートは、単相液体戻しポートとして形成され、すすぎ流体メニスカスの安定性の混乱を回避するように構成される。
第2の真空ポート219A/219Bの列は、洗浄プロセスの微調整を提供する。第2の真空ポート219A/219Bの列は、すすぎ材料と洗浄材料との間の境界に沿った液体速度の力分布に対する更なる制御を提供する。洗浄材料が第1の真空ポート217A/217Bの列を通り過ぎて漏出した場合に、第2の真空ポート219A/219Bの列は、漏出した洗浄材料を除去することができ、それによって、予備すすぎ能力を提供するとともに、すすぎ流体メニスカス領域223A/223B内において洗浄材料がすすぎ流体によって更に混合又は希釈される事態を阻止することができる。また、第2の真空ポート219A/219Bの列の動作は、基板キャリア速度の増大を可能にすることができ、それによって、スループットを高めるとともに、洗浄プロセス窓を広げることができる。
一実施形態では、第2の真空ポート219A/219Bの列のポートは、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列のポートと同様であるようにサイズ決定される。一実施形態では、第2の真空ポート219A/219Bの列の各ポートは、約0.03インチ(およそ0.08センチ)の直径を有するように形成され、第2の真空ポート219A/219Bの列における隣り合うポートどうしは、約0.125インチ(およそ0.318センチ)の中心間距離で隔てられる。また、第2の真空ポート219A/219Bの列のポートは、すすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列のポートと同様に、基板の移動方向に対して下向きに傾斜される。第2の真空ポート219A/219Bの列のポートのこの傾斜は、すすぎ材料が第2の真空ポート219A/219Bの列による吸引力に遭遇する前にすすぎメニスカス領域223A/223B内において基板の全域に均一に分散できることを保証するために、第2の真空ポート219A/219Bの列とすすぎ材料吐出ポート211A/211Bの列との間に十分な間隔を提供する。
図3Aは、本発明の一実施形態に従う下側処理ヘッド118の等角図を示している。下側処理ヘッド118は、同一の2つのモジュールを、すなわち第1の下側モジュール118Aと第2の下側モジュール118Bとを含む。下側処理ヘッド118は、前縁301と後縁303とを有する。洗浄されるべき基板の底面は、第1及び第2の下側モジュール118A,118Bの上方を前縁301から後編303に向かう方向に順番に通過する。第2の下側モジュール118Bは、第1の下側モジュール118Aと同様であるように構成される。一実施形態では、第1及び第2の下側モジュール118A/118Bは、独立に制御可能である。しかしながら、別の実施形態では、第1及び第2の下側モジュール118A/118Bは、共通制御することができる。
図3Bは、本発明の一実施形態に従う下側処理ヘッド118を第2の下側モジュール118Bで縦方向に切断したときの縦断面の等角図を示している。図3Cは、本発明の一実施形態にしたがった、下側処理ヘッド118をその前縁301と後縁303との間で垂直に切断したときの縦断面図を示している。本明細書で論じられるところの下側処理ヘッド118の各種の特徴については、図3A、図3B、及び図3Cの各図を参照することができる。下側処理ヘッド118は、例えばプラスチックや金属など、半導体ウエハ洗浄プロセス及びそこで使用されるケミカルに適合して尚且つ本明細書で開示される構成に形成することが可能な基本的にあらゆるタイプの材料で形成することができる。
第1及び第2の各下側モジュール118A,118Bは、その中に吐出された材料を収集及び排出するために下側処理ヘッド118の長さに沿って形成されたそれぞれの排出溝305A,305Bを含む。図3Bに示されるように、各排出溝305A/305Bは、下側処理ヘッド118の各外側端から、それぞれの排出ポート315A/315Bを形成された排出溝305A/305Bの中心近くの位置に向かって下向きに傾斜される。図3Bは、また、例えば脱イオン水(DIW)などの液体を排出溝305A/305Bを伝って流れさせ、排出溝305A/305B内に吐出された材料が排出ポート315A/315Bに向かう動きを促すために及び洗浄材料が排出溝305A/305Bとの衝撃によって飛び散ることを阻止するために、各排出溝305A/305B内において高い地点に形成された、液体供給ポート317も示している。
第1及び第2の各下側モジュール118A,118Bは、すすぎメニスカス領域309A,309Bをそれぞれ包囲するように構成された突状囲い307A,307Bをそれぞれ含む。各突状囲い307A/307Bは、すすぎメニスカス領域309A/309Bの前半分及び後半分の付近にそれぞれ形成された前部及び後部を含む。各突状囲い307A,307Bの前部は、排出溝305A,305Bの後縁側にそれぞれ位置付けられる。各突状囲い307A/307Bの後部は、それぞれのすすぎメニスカス領域309A/309B内に存在するべき、ほとんどのすすぎ材料のメニスカスの物理的閉じ込めを提供するように構成される。下側処理ヘッド118のすすぎメニスカス領域309A/309Bは、洗浄プロセス中に基板の底面が湿った状態にとどまることを保証するように構成される。これは、基板の底面に到達しえる余剰洗浄材料の時期尚早な乾燥を阻止する働きをする。
第1及び第2の各下側モジュール118A/118Bは、それぞれのすすぎメニスカス領域309A/309B内においてそれぞれの突状囲い307A/307Bの後部に沿って形成されたそれぞれのすすぎ材料吐出ポート311A/311Bの列を含む。すすぎ材料吐出ポート311A/311Bの各列は、その上に基板が存在するときにすすぎ材料を上向きに基板に対して吐出するように構成される。すすぎ材料吐出ポート311A/311Bの各列の各ポートは、後縁303から前縁301に向かう方向に上向きに傾斜するように構成される。一実施形態では、すすぎ材料吐出ポート311A/311Bの各列の各ポートの中心線と、下げ振りベクトルとの間の角度は、最大で約45度までの範囲内である。別の実施形態では、すすぎ材料吐出ポート311A/311Bの各列の各ポートの中心線と、下げ振りベクトルとの間の角度は、約20度である。
第1及び第2の各下側モジュール118A/118Bは、それぞれの突状囲い307A/307Bの前部の前縁を二分するように形成されたそれぞれの真空ポート313A/313Bの列を含む。真空ポート313A/313Bの各列は、すすぎ材料及び空気の多相吸引を提供するように構成される。下側処理ヘッド118は、形状因子、及び液体流又は真空吸引のいずれかとして基板に加えられる液圧力について、上側処理ヘッド117と鏡像をなすように形成される。より具体的には、下側処理ヘッド118のすすぎメニスカス領域309A/309Bは、真空ポート(313A/313Bと217A/217Bとの対比)及び深さの構成における僅かな相違を除いて、上側処理ヘッド117のすすぎメニスカス領域223A/223Bと基本的に同じである。
下側処理ヘッド118の真空ポート313A/313Bの各列は、上側処理ヘッド117の第1の真空ポート217A/217Bの列のポートと比べて異なるポートサイズ及びポートピッチを有してよい。下側処理ヘッド118の真空ポート313A/313Bの列の構成は、基板の上面からの汚染物質粒子の除去に大きく影響しないことが明らかである。一実施形態では、下側処理ヘッド118におけるすすぎメニスカス領域309A/309Bの深さが、上側処理ヘッド117におけるすすぎメニスカス領域223A/223Bの深さよりも大きく、それによって、それぞれのすすぎ材料吐出ポート311A/311Bの列から吐出されるすすぎ材料によって基板の底面に及ぼされる液圧力が軽減されている。
上側処理ヘッド117によって基板に加えられる液圧力と釣り合うように下側処理ヘッド118を動作させることによって、下側処理ヘッド118は、安定した洗浄プロセスパフォーマンスを促進する。また、基板を上に載せた基板キャリアが上側処理ヘッド117と下側処理ヘッド118との間に存在しないとき、下側処理ヘッド118は、すすぎメニスカス領域223A/309A,223B/309B内に安定したヘッド間すすぎ材料メニスカスが閉じ込められ且つ維持されるように、上側処理ヘッド117と連携して動作する。また、基板を上に載せた基板キャリアが上側処理ヘッド117と下側処理ヘッド118との間に存在しないとき、下側処理ヘッド118の傾斜排出溝305A/305Bは、上側処理ヘッド117の洗浄材料吐出ポート209A/209Bの列から吐出された洗浄材料を受け取る。
図4は、本発明の一実施形態に従う基板102の上方に位置決めされた上側処理ヘッド117と、上側処理ヘッド117の反対側で基板102の下方に位置決めされた下側処理ヘッド118とを示している。上側処理ヘッド117の第1の上側モジュール117Aは、基板102に洗浄材料401Aを施し、次いで基板102を上側すすぎメニスカス403Aに曝すように動作する。第1の上側モジュール117Aは、上側すすぎメニスカス403A内を洗浄材料401Aに向かって且つ基板102の移動方向400と反対に実質的に一方向にすすぎ材料を流れさせるように動作する。上側すすぎメニスカス403A内を流れるすすぎ材料の流速は、洗浄材料が上側すすぎメニスカス403Aを通り過ぎて漏出する事態を阻止するように設定される。第1の上側モジュール117Aは、基板102上にすすぎ材料の均一薄膜405を残らせる。
第2の上側モジュール117Bは、基板102に洗浄材料401Bを施し、次いで基板102を上側すすぎメニスカス403Bに曝すように動作する。第2の上側モジュール117Bは、上側すすぎメニスカス403B内を洗浄材料401Bに向かって且つ基板102の移動方向400と反対に実質的に一方向にすすぎ材料を流れさせるように動作する。上側すすぎメニスカス403B内を流れるすすぎ材料の流速は、洗浄材料が上側すすぎメニスカス403Bを通り過ぎて漏出する事態を阻止するように設定される。第2の上側モジュール117Bは、基板102上にすすぎ材料の均一薄膜407を残らせる。
下側処理ヘッド118の第1の下側モジュール118Aは、上側すすぎメニスカス403Aによって基板102に加えられる力と釣り合うように基板102に下側すすぎメニスカス409Aを施すように動作する。第1の下側モジュール117Bは、下側すすぎメニスカス409A内を基板102の移動方向400と反対に実質的に一方向にすすぎ材料を流れさせるように動作する。第1の下側モジュール117Bは、基板102上にすすぎ材料の均一薄膜411を残らせる。
下側処理ヘッド118の第2下側モジュール118Bは、上側すすぎメニスカス403Bによって基板102に加えられる力と釣り合うように基板102に下側すすぎメニスカス409Bを施すように動作する。第2の下側モジュール118Bは、下側すすぎメニスカス409B内を基板102の移動方向400と反対に実質的に一方向にすすぎ材料を流れさせるように動作する。第2の下側モジュール118Bは、基板102上にすすぎ材料の均一薄膜413を残らせる。
上側処理ヘッド117と下側処理ヘッド118とが相対しているこの構成に基づくと、基板102が存在しないとき、洗浄材料吐出ポート209A/209Bの各列から吐出される洗浄材料は、下側処理ヘッド118のそれぞれの排出溝305A/305Bに集められることがわかる。したがって、上側処理ヘッド117と下側処理ヘッド118との間に、基板102の進入に先立って洗浄材料のカーテンを形成することができる。
また、上側処理ヘッド117と下側処理ヘッド118とが相対しているこの構成に基づくと、下側処理ヘッド118の真空ポート313A/313Bの各列は、上側処理ヘッド117の第1の真空ポート217A/217Bの各列と吸引力についてそれぞれ補完し合っていることがわかり、それによって、上側処理ヘッド117と下側処理ヘッド118との間に基板102が存在しないときに、上側処理ヘッド117及び下側処理ヘッド118の両方によって吐出されたすすぎ材料の除去を可能にしている。また、下側処理ヘッド118の真空ポート313A,313Bの列と、上側処理ヘッド117の第1の真空ポート217A,217Bの列とがそれぞれ相対している構成は、基板102が上側処理ヘッド117又は下側処理ヘッド118のいずれかに吸い付く事態を阻止する。
上側処理ヘッド117の第1及び第2の各上側モジュール117A/117Bは、独立に動作させることができる。また、第1及び第2の上側モジュール117A/117Bの第2の真空ポート219A/219Bの各列は、独立に動作させることができる。また、下側処理ヘッド118の第1及び第2の各下側モジュール118A/118Bは、独立に動作させることができる。以上は、以下の動作モードを可能にする。
・モード1:第2の真空ポート219の列がオフの状態で第1の上側モジュール117Aがオンで、第2の上側モジュール118Bがオフで、第1の下側モジュール118Aがオンで、第2の下側モジュール118Bがオフ。
・モード2:第2の真空ポート219の列がオンの状態で第1の上側モジュール117Aがオンで、第2の上側モジュール118Bがオフで、第1の下側モジュール118Aがオンで、第2の下側モジュール118Bがオフ。
・モード3:第2の真空ポート219の列がオフの状態で第1の上側モジュール117Aがオンで、第2の上側モジュール118Bがオンで、第1の下側モジュール118Aがオンで、第2の下側モジュール118Bがオン。
・モード4:第2の真空ポート219の列がオンの状態で第1の上側モジュール117Aがオンで、第2の上側モジュール118Bがオンで、第1の下側モジュール118Aがオンで、第2の下側モジュール118Bがオン。
本明細書で開示される上側処理ヘッド117と下側処理ヘッド118とを伴う洗浄システムは、洗浄材料の消費を低く抑えた状態で、より高い基板スループットにおいて、粒子除去効率(PRE)の向上を可能にする。該洗浄システムは、各すすぎメニスカスの前縁に最適な圧力分布を提供し、各すすぎメニスカスにおける片側真空吸引を可能にすることによって、局所的な吸引力を増大させ、すすぎメニスカスの閉じ込めを損なうことなくPREを向上させる。また、各上側すすぎメニスカスにおいて前縁の真空ポートを通り過ぎて漏出する洗浄材料は、前縁の真空ポートにおける効果的なすすぎ力及び吸引力を増大させることによって、追加の総流量又は吸引力を必要とすることなく低減される。
本発明は、幾つかの実施形態の観点から説明されてきたが、当業者ならば、先の明細書を読むこと及び図面を検討することによって、各種の代替、追加、置き換え、及び均等物を認識できることがわかる。したがって、本発明は、本発明の真の趣旨及び範囲に含まれるものとして、このようなあらゆる代替、追加、置き換え、及び均等物を含むことを意図される。

Claims (23)

  1. 基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前縁と後縁とを有する第1のモジュールを備え、洗浄されるべき基板の上面は、前記第1のモジュールの下方を前記前縁から前記後縁に向かう方向に通過し、
    前記第1のモジュールは、
    前記前縁に沿って形成されている洗浄材料吐出ポートの列であって、その下側に前記基板があるときに、下向きに前記基板上に洗浄材料の層を供給するように構成されている洗浄材料吐出ポートの列と、
    前記後縁に沿って形成されたすすぎ材料吐出ポートの列であって、その下側に前記基板があるときに、下向きに前記基板上にすすぎ材料を供給するように構成されているすすぎ材料吐出ポートの列と、
    前記洗浄材料吐出ポートの列の後縁側に沿って形成されている通気ポートの列と、
    前記通気ポートの列と前記すすぎ材料吐出ポートの列との間に形成された第1の真空ポートの列であって、その下側に前記基板があるときに、前記基板からの前記洗浄材料及び前記すすぎ材料の多相吸引、並びに前記通気ポートの列を通じて供給される空気の多相吸引を提供するように構成されている第1の真空ポートの列と、
    を含む、上側処理ヘッド。
  2. 請求項1に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記第1のモジュールは、前記第1の真空ポートの列と前記後縁との間にすすぎメニスカス領域を包囲するために、前記すすぎメニスカス領域の前半分及び後半分の付近にそれぞれ形成されている前部及び後部を含むように構成されている突状囲いを含む、上側処理ヘッド。
  3. 請求項2に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記第1の真空ポートの列は、前記突状囲いの前記前部の前縁を二分するように形成され、前記突状囲いの前記後部の後縁は、前記第1のモジュールの前記後縁であり、前記すすぎ材料吐出ポートの列は、前記すすぎメニスカス領域内において前記突状囲いの前記後部の近くに形成されている、上側処理ヘッド。
  4. 請求項3に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記突状囲いの前記後部は、前記すすぎメニスカス領域内に存在すべきほとんどの前記すすぎ材料のメニスカスの物理的閉じ込めを提供するように構成されている、上側処理ヘッド。
  5. 請求項1に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記第1のモジュールは、前記洗浄材料吐出ポートの列と前記第1の真空ポートの列との間に形成されているプレナム領域を含み、前記通気ポートの列は、前記プレナム領域に流体連通して接続されている、上側処理ヘッド。
  6. 請求項5に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記プレナム領域は、前記洗浄材料吐出ポートの列によって前記基板上に配置されるべき前記洗浄材料に空気流誘発擾乱を発生させることなく前記通気ポートの列から前記第1の真空ポートの列への空気流を促すように構成されている、上側処理ヘッド。
  7. 請求項1に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記第1の真空ポートの列は、前記第1のモジュールの前記前縁と前記後縁との間の総分離距離を実質的に二分するように配置されている、上側処理ヘッド。
  8. 請求項1に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記第1の上側処理ヘッドモジュールは、前記第1の真空ポートの列の後縁側に沿って形成された第2の真空ポートの列を含み、前記第2の真空ポートの列は、その下側に前記基板があるときに前記基板からの前記洗浄材料及び前記すすぎ材料の多相吸引を提供するように構成されている、上側処理ヘッド。
  9. 請求項8に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記第1及び第2の真空ポートの列は、独立に制御可能である、上側処理ヘッド。
  10. 請求項1に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記すすぎ材料吐出ポートの列の各ポートは、前記後縁から前記前縁に向かう方向に下向きに傾斜するように構成されている、上側処理ヘッド。
  11. 請求項10に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、
    前記すすぎ材料吐出ポートの列の各ポートの中心線と、下げ振りベクトルとの間の角度は、最大で約45度までの範囲内である、上側処理ヘッド。
  12. 請求項1に記載の基板を洗浄するための上側処理ヘッドであって、更に、
    前記第1のモジュールと同一であるように構成されている第2のモジュールを備え、前記第2のモジュールは、前記第2のモジュールの前縁が前記第1のモジュールの前記後縁の後ろに位置決めされるように、前記上側処理ヘッド内において前記第1のモジュールと連続しており、前記第1モジュールと前記第2のモジュールとは、独立に制御可能である、上側処理ヘッド。
  13. 基板を洗浄するための下側処理ヘッドであって、
    前縁と後縁とを有する第1のモジュールを備え、洗浄されるべき基板の底面は、前記第1のモジュールの上方を前記前縁から前記後縁に向かう方向に通過し、
    前記第1のモジュールは、
    その中に吐出された材料を収集及び排出するために前記前縁に沿って形成されている排出溝と、
    すすぎメニスカス領域を包囲するように構成されている突状囲いであって、前記すすぎメニスカス領域の前半分及び後半分の付近にそれぞれ形成されている前部及び後部を含み、前記突状囲いの前記前部は、前記排出溝の後縁側に位置付けられている、突状囲いと、
    前記すすぎメニスカス領域内において前記突状囲いの前記後部に沿って形成されているすすぎ材料吐出ポートの列であって、その上方に前記基板があるときに、上向きに前記基板に対してすすぎ材料を供給するように構成されているすすぎ材料吐出ポートの列と、
    前記突状囲いの前記前部の前縁を二分するように形成されている真空ポートの列であって、前記すすぎ材料及び空気の多相吸引を提供するように構成されている真空ポートの列と、
    を含む、下側処理ヘッド。
  14. 請求項13に記載の基板を洗浄するための下側処理ヘッドであって、
    前記突状囲いの前記後部は、前記すすぎメニスカス領域内に存在するべき、ほとんどの前記すすぎ材料のメニスカスの物理的閉じ込めを提供するように構成されている、下側処理ヘッド。
  15. 請求項13に記載の基板を洗浄するための下側処理ヘッドであって、
    前記排出溝は、前記第1のモジュールの各外側端から、排出ポートを形成された前記排出溝の中心近くの位置に向かって下向きに傾斜されており、前記排出溝を伝って液体を流れさせ、前記排出溝内に吐出された材料が前記排出ポートに向かう動きを促すために、前記排出溝内において高い地点に液体供給ポートが形成されている、下側処理ヘッド。
  16. 請求項13に記載の基板を洗浄するための下側処理ヘッドであって、
    前記すすぎ材料吐出ポートの列の各ポートは、前記後縁から前記前縁に向かう方向に上向きに傾斜するように構成されている、下側処理ヘッド。
  17. 請求項16に記載の基板を洗浄するための下側処理ヘッドであって、
    前記すすぎ材料吐出ポートの列の各ポートの中心線と、下げ振りベクトルとの間の角度は、最大で約45度までの範囲内である、下側処理ヘッド。
  18. 請求項13に記載の基板を洗浄するための下側処理ヘッドであって、更に、
    前記第1のモジュールと同一であるように構成されている第2のモジュールを備え、前記第2のモジュールは、前記第2のモジュールの前縁が前記第1のモジュールの前記後縁の後ろに位置決めされるように、前記下側処理ヘッド内において前記第1のモジュールと連続しており、前記第1モジュールと前記第2のモジュールとは、独立に制御可能である、下側処理ヘッド。
  19. 基板を洗浄するためのシステムであって、
    前記基板を実質的に水平な向きに維持しつつ前記基板を実質的に直線状の経路で移動させるように構成されている基板キャリアと、
    前記基板の前記経路の上方に位置決めされている上側処理ヘッドであって、前記基板に洗浄材料を提供するように及び次いで前記基板を上側すすぎメニスカスに曝すように構成されている第1の上側モジュールを含み、前記第1の上側モジュールは、前記上側すすぎメニスカス内を前記洗浄材料に向かって且つ前記基板の移動方向に反対に実質的に一方向にすすぎ材料を流れさせるように構成されている、上側処理ヘッドと、
    前記基板の前記経路の下方に位置決めされている下側処理ヘッドであって、前記上側すすぎメニスカスによって前記基板に加えられる力と釣り合うように前記基板に下側すすぎメニスカスを適用するように構成されている第1の下側モジュールを含み、前記第1の下側モジュールは、前記上側処理ヘッドと前記下側処理ヘッドとの間に前記基板キャリアが存在しないときに前記第1の上側モジュールから吐出される前記洗浄材料を収集及び排出するための排出溝を提供するように構成されている、下側処理ヘッドと、
    を備えるシステム。
  20. 請求項19に記載の基板を洗浄するためのシステムであって、
    前記第1の上側モジュールは、
    前記第1の上側モジュールの前縁に沿って形成されている洗浄材料吐出ポートの列と、
    前記上側すすぎメニスカスを形成されるべき領域を包囲するように構成されている突状囲いと、
    前記上側すすぎメニスカス内に前記すすぎ材料を吐出するように前記突状囲いの後縁側に沿って形成されているすすぎ材料吐出ポートの列と、
    前記すすぎ材料、前記洗浄材料、及び空気の多相吸引を提供するように前記突状囲いの前縁側に沿って形成されている真空ポートの列と、
    を含む、システム。
  21. 請求項19に記載の基板を洗浄するためのシステムであって、
    前記第1の下側モジュールは、
    前記下側すすぎメニスカスを形成されるべき領域を包囲するように構成されている突状囲いと、
    前記下側すすぎメニスカス内に前記すすぎ材料を吐出するように前記突状囲いの後縁側に沿って形成されているすすぎ材料吐出ポートの列と、
    前記すすぎ材料及び空気の多相吸引を提供するように前記突状囲いの前縁側に沿って形成されている真空ポートの列と、
    を含む、システム。
  22. 請求項19に記載の基板を洗浄するためのシステムであって、
    前記上側処理ヘッドは、前記第1の上側モジュールと同一で且つ前記第1の上側モジュールと連続するように構成されている第2の上側モジュールを含み、前記第1の上側モジュールと前記第2の上側モジュールとは、独立に制御可能である、システム。
  23. 請求項19に記載の基板を洗浄するためのシステムであって、
    前記下側処理ヘッドは、前記第1の下側モジュールと同一で且つ前記第1の下側モジュールと連続するように構成されている第2の下側モジュールを含み、前記第1の下側モジュールと前記第2の下側モジュールとは、独立に制御可能である、システム。
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