JP2012523293A - 低揚力ゴルフボール - Google Patents

低揚力ゴルフボール Download PDF

Info

Publication number
JP2012523293A
JP2012523293A JP2012504910A JP2012504910A JP2012523293A JP 2012523293 A JP2012523293 A JP 2012523293A JP 2012504910 A JP2012504910 A JP 2012504910A JP 2012504910 A JP2012504910 A JP 2012504910A JP 2012523293 A JP2012523293 A JP 2012523293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
golf ball
group
dimples
dimple
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012504910A
Other languages
English (en)
Inventor
デイビッド・エル・フェルカー
ダグラス・シー・ウィンフィールド
ロッキー・リー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aero X Golf Inc
Original Assignee
Aero X Golf Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aero X Golf Inc filed Critical Aero X Golf Inc
Publication of JP2012523293A publication Critical patent/JP2012523293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/14Special surfaces
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0004Surface depressions or protrusions
    • A63B37/0006Arrangement or layout of dimples
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0004Surface depressions or protrusions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0004Surface depressions or protrusions
    • A63B37/0007Non-circular dimples
    • A63B37/0009Polygonal
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0004Surface depressions or protrusions
    • A63B37/0012Dimple profile, i.e. cross-sectional view
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0004Surface depressions or protrusions
    • A63B37/0018Specified number of dimples
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0004Surface depressions or protrusions
    • A63B37/0019Specified dimple depth
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0004Surface depressions or protrusions
    • A63B37/002Specified dimple diameter
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0004Surface depressions or protrusions
    • A63B37/0021Occupation ratio, i.e. percentage surface occupied by dimples
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0077Physical properties
    • A63B37/009Coefficient of lift
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0077Physical properties
    • A63B37/0096Spin rate
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/12Special coverings, i.e. outer layer material

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Golf Clubs (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

外表面に複数のディンプルを有するゴルフボール。ゴルフボールの外表面は、複数の領域に区画されている。複数領域のうちの第1グループには、複数の第1ディンプルが含まれ、複数領域のうちの第2グループには、複数の第2ディンプルが含まれる。第2グループの各領域は、第1グループの1または2以上の領域と接している。複数領域で構成される第1および第2グループ、並びにディンプルの形状および寸法は、ゴルフボールが球状に対称となるように構成されていて、全米ゴルフ協会(USGA)の対称ルールに適合する。さらに、第1および第2グループは、異なる空力学的効果を生じさせ、第1ディンプルの寸法は、第2ディンプルの寸法とは異なる。

Description

本明細書に記載した実施形態は、ゴルフボールの分野に関する。さらに詳しくは、ゴルフボールの飛行経路のバラツキを制御するために低揚力を生成するディンプル・パターンを有する、球状に対称なゴルフボールに関する。
ゴルフボールの飛行経路は、多くの要因によって決まる。ボールの速度、打出し角、スピン量、スピン軸等、そのうちの幾つかの要因については、ゴルファーによってある程度は制御できる。
ボールの重さ、サイズ、使用材料および空力特性を含む他の要因は、ボールの設計によって制御される。
飛行中のゴルフボールに作用する空気力学的な力は、3つの別個のベクトルに分けることができる。すなわち、揚力(Lift)、抵抗力(Drag)、重力(Gravity)である。揚力ベクトルは、スピンベクトルと速度ベクトルのクロス積(cross product)によって決まる方向に作用する。抵抗力ベクトルは、速度ベクトルに反対の方向に作用する。
より具体的には、ゴルフボールの空力特性は、レイノルズ数(Re)および無次元スピンパラメータ(DSP)の関数としての揚力係数および抵抗力係数によって特徴づけられる。
レイノルズ数は、無次元量であって、空気中を飛行するゴルフボールに作用する粘性力に対する慣性力の比率を定める。無次元スピンパラメータは、ゴルフボールの空気中での前進速度に対する表面回転速度の比率である。
1990年代から、ゴルフボール開発の多くは、より大きな飛距離を達成することに向けられてきた。そこで開発されたゴルフボールは、例えばドライバーショットに関して、インパクト直後での抵抗力が低く、ボールが地面に向かって下降する後半場面で比較的揚力が高いことによって、改善された飛距離性能を示してきた。
このような進化の多くは、インパクト直後におけるゴルフボールのスピン量、打出し角度、および速度を正確かつ迅速に測定する新しい測定装置によって可能となった。
今日、ゴルフボールの揚力係数および抵抗力係数は、いくつかの異なる方法により測定できる。その方法には、例えば、ニュージャージ州ファーヒルにある全米ゴルフ協会テストセンターにその1つが存在するような屋内試験場、あるいは、デンマークのインタラクティブ・スポーツ・グループにより作られたトラックマン・ネット・システムのような屋外システムが含まれる。
従来のゴルフボールにおいて、揚力係数および抵抗力係数の試験、測定、報告は、大体において、良好なストレートのドライバーショット(スピン量がほぼ3,000rpmまたはそれ以下で、80〜100mphのヘッドスピードから生まれるボール初速を有する)におけるゴルフボールのスピン量および速度状況に重点が置かれていた。
右利きのゴルファー(特に、高いハンディキャップのゴルファー)にとっての大きな問題は、ボールが「スライス」する傾向にあることである。意図的でないスライスショットは、次の2つの方法でゴルファーに刑罰を課する。1)意図した飛行経路よりも右にそれてボールが飛ぶ。2)全体として飛距離が小さくなる。
スライスしたゴルフボールは右方向へ飛ぶ。それは、ボールのスピン軸が右方向に傾いているからである。定義による揚力はスピン軸に直角であり、したがって、スライスしたゴルフボールの揚力は、右方向を向く。
ゴルフボールのスピン軸とは、その回りにボールがスピンする軸であって、通常は、ゴルフボールの飛行方向に直角である。ゴルフボールのスピン軸が0度である場合、つまりスピン軸が水平である場合、完全なバックスピンが生じて、ボールは「フック」も「スライス」もしないであろう。また、大きな揚力が0度のスピン軸と相俟って、単純にボールを高く飛ばせる。
しかしながら、0度よりも大きなスピン軸を与えるような態様でボールがヒットされた場合、ボールはフックする。スピン軸が0度未満の場合、ボールはスライスする。揚力を左方向または右方向へ向けて、結果としてボールがフックあるいはスライスするのを決定するのは、スピン軸の傾きである。意図せずにボールが右または左に飛ぶ距離は、キャリー・ディスパージョン(carry dispersion)と呼ばれる。
低く飛ぶゴルフボール、すなわち低揚力のゴルフボールは、キャリー・ディスパージョンが小さいことを示す強い指標である。
フック方向またはスライス方向に向く揚力の大きさは、揚力×sin(スピン軸の角度)に等しい。実現された高さ方向に向かう揚力の大きさは、揚力×cos(スピン軸の角度)である。
スライスするショットに共通する原因は、クラブのフェースが開いた状態でボールを打つことである。この場合、クラブフェースの開きにより、クラブの有効なロフトが大きくなり、ボールのスピン量の総計も増加する。
一定に維持されている他のすべての要因と相俟って、高められたボールのスピン量は、一般的により高い揚力を生じさせる。これが原因で、スライスショットは、しばしば、ストレートあるいはフックショットの場合と比べて、より高い弾道を描く。
下の表1は、ヘッドズピードがほぼ85〜105mphのゴルファーが、10.5度のドライバーを用いて、様々なプロトタイプのゴルフボール、およびスピン量が小さいまたは通常であると考えられる市販のゴルフボールを打った場合における、トータルのボールスピン量を示している。
Figure 2012523293
インパクトにおけるクラブの軌道が「アウトサイド−イン」で、クラブフェースが目標にスクエアである場合、依然としてスライスショットが出るであろう。しかし、トータルのスピン量は、クラブフェースを開いて打ったスライスショットの場合よりも、一般的に小さくなる。
一般的に、トータルのボールスピン量は、クラブヘッドの速度が大きくなるにつれて増加する。
スライスの欠点を克服するために、幾つかのゴルフボール・メーカーは、どのようにゴルフボールを構成するかについて修正を行った。その多くは、ボールのスピン量を小さくするものであった。そのうちの幾つかは、次の修正1)〜4)を含んでいる。

1)ツーピースの上にハードカバーを使用したゴルフボール。

2)硬い境界層と比較的柔らかくて薄いカバー層を含むマルチピースのゴルフボールを構成することで、アイアンショットにおけるスピン量を大きく保ったまま、ドライバーショットにおけるスピン量を低下させる。

3)ゴルフボールの外層側の重量を大きくすることで、ゴルフボールの慣性モーメントを高める。

4)ボール表面がより滑り易くなるよう構成または処理されたカバーを使用する。
他のゴルフボール・メーカーは、好ましい回転軸を作り出すように、重量をボール内側に分配したゴルフボールを作り出すことで、スライスの欠点を克服しようとした。
さらに他のゴルフボール・メーカーは、ゴルフボールの飛行に影響を与え、スライスショットの欠点を縮小するために、ディンプル・パターンを非対称とすることに頼った。そのような1つの例は、Polara(商標)・ゴルフボールであり、そのディンプル・パターンは、ボールの極および赤道の領域において、ディンプルのタイプが異なるように設計されていた。
意図的に非対称のディンプル・パターンを有するよう製造されたPolaraゴルフボールの導入に反応して、USGA(全米ゴルフ協会)は、「対称規則」を作成した。その結果、USGAの対称規則に従わない全てのゴルフボールは、USGA規則に従わないものと判断され、USGAに認可されたゴルフ・コンペでは使用を認められなくなった。
ディンプル・パターンが非対称であったり、重量配分を操作したこれらのゴルフボールは、スライスショットに起因するディスパージョン(dispersion)を減じるのには有効であるが、同時に制限も有する。最も顕著であるのは、それらがUSGAのゴルフ規則に従わないという事実と、その有効性を最大限引き出すためには、ボールを打つ前にボールを特定の方向に向けなければならないという事実である。
硬質のカバー材料または境界層材料、あるいは滑りやすいカバーを使用する方法は、スライスショットに起因するディスパージョン(dispersion)を、少しだけ減じるであろうが、そのために他の好ましい特性が犠牲になることが多い。例えば、短いアイアンにおいてもスピン量が小さくなったり、マルチピースのボールを製造するのに高いコストが必要となることである。
本明細書において、低揚力ゴルフボールを説明する。
本発明の一態様によるゴルフボールは、ボール外表面に形成した複数のディンプルを有しており、ボール外表面は、複数の領域に区画されていて、当該複数領域のうちの第1グループには、複数の第1ディンプルが含まれ、当該複数領域のうちの第2グループには、複数の第2ディンプルが含まれる。
第2グループの各領域は、第1グループの1または2以上の領域と接していて、複数領域で構成される第1および第2グループ、並びにディンプルの形状および寸法は、ゴルフボールが球状に対称となるように構成されていて、全米ゴルフ協会の対称ルールに適合しており、さらに、第1および第2グループは、異なる空力学的効果を生じさせ、第1ディンプルの寸法は、第2ディンプルの寸法とは異なっている。
ヘッドスピード85〜105mphのドライバーで、市販およびプロトタイプのゴルフボールを打った場合における、トータルのスピン量とボールスピン軸との関係を示すグラフ。 一実施形態に係るゴルフボールのディンプル・パターンを示す図。 一実施形態に係るゴルフボールを、極を前後にした向き(PFB)で示す立方8面体パターンの概略上面図。 他の実施形態に係るゴルフボールの三角形の極領域を、図3の立方8面体パターンで示す概略図。 TopFlite XL Straightのゴルフボールと、一実施形態に従って構成したB2プロトタイプのゴルフボールとを、ゴルフ研究所ロボットを使用してドライバー・クラブでヒットした場合における、トータルのスピン量とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 図5に示した各ショットにおける、揚力係数とレイノルズ数の関係を示すグラフ。 図5に示した各ショットにおける、揚力係数と飛行時間の関係を示すグラフ。 図5に示した各ショットにおける、抵抗力係数とレイノルズ数の関係を示すグラフ。 図5に示した各ショットにおける、抵抗力係数と飛行時間の関係を示すグラフ。 一実施形態に従う切頂ディンプルと球状ディンプルにおけるコード深さの関係を示すグラフ。 ある実施形態に従って構成された172〜175シリーズの全てのゴルフボールと、Pro V1(登録商標)ゴルフボールとについて、ボールにスライスを与えるようにドライバーでヒットしたときの、最大高さとトータルのスピン量との関係を示すグラフ。 図11においてテストし図示したボールについて、キャリー・ディスパージョンを示すグラフ。 図11に示したデータの場合と同じロボットを使用して、172ディンプル・パターンを有するゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールとについて、キャリー・ディスパージョンと初期のトータルスピン量との関係を示すグラフ。 図11に示したデータの場合と同じロボットを使用して、173ディンプル・パターンを有するゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールとについて、キャリー・ディスパージョンと初期のトータルスピン量との関係を示すグラフ。 図11に示したデータの場合と同じロボットを使用して、174ディンプル・パターンを有するゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールとについて、キャリー・ディスパージョンと初期のトータルスピン量との関係を示すグラフ。 図11に示したデータの場合と同じロボットを使用して、175ディンプル・パターンを有するゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールとについて、キャリー・ディスパージョンと初期のトータルスピン量との関係を示すグラフ。 173ゴルフボールについて、異なるレイノルズ数における、揚力係数(CL)とDSPとの関係を示す風洞実験結果を示すグラフ。 Pro V1ゴルフボールについて、異なるレイノルズ数における、揚力係数(CL)とDSPとの関係を示す風洞実験結果を示すグラフ。 他の実施形態に係るゴルフボールのディンプル・パターンを示す図。 TopFlite(登録商標) XL Straightのゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールと、ある実施形態に従って構成した173ディンプル・パターンおよび273ディンプル・パターンのゴルフボールとについて、3,000rpmのスピン量における揚力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 TopFlite(登録商標) XL Straightのゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールと、ある実施形態に従って構成した173ディンプル・パターンおよび273ディンプル・パターンのゴルフボールとについて、3,500rpmのスピン量における揚力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 TopFlite(登録商標) XL Straightのゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールと、ある実施形態に従って構成した173ディンプル・パターンおよび273ディンプル・パターンのゴルフボールとについて、4,000rpmのスピン量における揚力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 TopFlite(登録商標) XL Straightのゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールと、ある実施形態に従って構成した173ディンプル・パターンおよび273ディンプル・パターンのゴルフボールとについて、4,500rpmのスピン量における揚力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 TopFlite(登録商標) XL Straightのゴルフボールと、Pro V1(登録商標)のゴルフボールと、ある実施形態に従って構成した173ディンプル・パターンおよび273ディンプル・パターンのゴルフボールとについて、5,000rpmのスピン量における揚力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 表10、11に示した273ディンプル・パターンおよび2−3ディンプル・パターンのゴルフボールについて、4,000rpmの初期スピン量における揚力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 表10、11に示した273ディンプル・パターンおよび2−3ディンプル・パターンのゴルフボールについて、4,500rpmの初期スピン量における揚力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 表10、11に示した273ディンプル・パターンおよび2−3ディンプル・パターンのゴルフボールについて、4,000rpmの初期スピン量における抵抗力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。 表10、11に示した273ディンプル・パターンおよび2−3ディンプル・パターンのゴルフボールについて、4,500rpmの初期スピン量における抵抗力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフ。
本発明の特徴、態様、および実施形態を以下に説明する。
本明細書に説明する実施形態は、以下の説明によってより容易に理解されるであろう。しかしながら、ここに説明する技術、システムおよび作動構造は、種々様々な形態およびモードで具体化することができる。そのうちの幾つかは、ここに開示した実施形態とはかなり異なるものとなるであろう。従って、本明細書に開示した特定の構造や機能の細部は単なる代表例である。
以下に説明する実施形態は、速度およびスピン量が比較的大きいインパクト直後において、リフト(揚力)の小さいゴルフボールの設計に関する。特に、以下に説明する実施形態は、ゴルファーが例えば3500rpmまたはそれ以上のスピン量でボールをスライスさせた場合のような、スピン量が大きい場合であっても、比較的低いリフトを達成する。
下に説明する実施形態において、インパクト後の揚力係数は、に約0.18またはそれ以下と低く、特にそのような状況下で0.15未満と非常に低い。さらに、その揚力は、飛行の終段において(すなわち、速度およびスピン量が小さい場合において)、従来のゴルフボールよりも著しく低い。例えば、ボールが飛行の終わりに近づいている場合、揚力係数は0.20未満となり得る。
上述した通り、従来のゴルフボールは、飛距離を増すために、初期段階での抵抗力が小さく、飛行の終わりに近づくにつれて揚力が高くなるように設計されてきた。例えば、Oggに付与された米国特許6,224,499号では、レイノルズ数(Re)が70,000で、スピン量が2000rpmのときに、0.18を超える揚力係数と、Reが180,000で、スピン量が3000rpmのときに、0.232未満となる抵抗力係数を開示し、これを権利請求している。
当業者であれば、70,000のReおよび2000rpmのスピン量が飛行の終段を示す業界基準パラメータであると理解できるであろう。同様に、当業者であれば、約160,000より大きいRe(例えば、約180,000)および3000rpmのスピン量は、バックスピンだけを伴うストレートショットにおける飛行の始まりを示す業界基準パラメータであると理解できるであろう。
揚力係数(CL)および抵抗力係数(CD)は、ゴルフボールの設計によって変わるもので、一般にボールの速度およびスピン量の関数である。球状で対称なゴルフボールにおいては、揚力係数と抵抗力係数は、ゴルフボールの向きには殆ど依存しない。
ゴルフボールが飛行中に到達する最大高さは、ゴルフボールの回転により生まれる揚力と直接関係する。一方、ゴルフボールが向かう方向(特に、ゴルフボールがどの程度真っ直ぐ飛ぶか)は、いくつかの要因と関連する。当該要因には、ゴルフボールのスピン量、およびボールの飛行方向に対するスピン軸の向きが含まれる。
さらに、スピン量およびスピン軸は、揚力ベクトルの方向および大きさを特定するにおいて重要である。
揚力ベクトルは、x、y、zの各方向におけるゴルフボールの飛行経路をコントロールする上で重要な要因である。さらに、ゴルフボールが飛行中に生じさせる揚力の総量は、スピン量、周囲の空気に対するボールの相対的な速度、およびゴルフボールの表面特性を含む幾つかの要因に依存する。
ストレートショットにおいては、スピン軸はボールの進行方向に直角で、ボールは完全なバックスピンで回転する。この状況では、スピン軸は0度である。しかし、ボールが完璧に打たれない場合、スピン軸は、正(フック)または負(スライス)のいずれかとなるであろう。
図1は、種々の市販およびプロトタイプのゴルフボールについて、85−105mphのヘッドスピードのドライバーで打った場合における、トータルスピン量とスピン軸との関係を示すグラフである。
グラフから分かるように、スピン軸が負の場合(これは、スライスを意味している)、ボールのスピン量は大きくなっている。同様に、スピン軸が正の場合、スピン量は最初は減少するが、スピン軸が大きくなるに従い、スピン量は本質的に一定となる。
スライスボールの場合、スピン量が大きく、揚力係数(CL)も大きくなる。これにより、スピン軸に対して直角方向の揚力が大きくなる。言い換えると、ボールがスライスする場合、結果的に大きくなったスピン量が大きな揚力を発生させ、この力がボールを右方向に引っ張る。
スピン軸が負の方向により大きく傾くと、揚力のより多くの部分が右方向に作用し、さらにスライスが大きくなる。
したがって、スライス効果を減じるためには、ボールがスライスして大きなスピン量が生じた場合に、生じる揚力が比較的小さくなることを目指して、ゴルフボールを設計するべきである。
図2に示したゴルフボール100は、そのようなスピン量が高い場合における初期低リフトを実現できるディンプル・パターンの1例を視覚的に説明している。図2はディンプル・パターン173のコンピューター・グラフィック画像である。図2に示したように、ゴルフボール100の外表面105には、立方8面体状に配列された異なるタイプのディンプルが多数設けられている。
図2の例では、ゴルフボール100は、その外表面105において、正方形領域110に相対的に大きな切頂ディンプルを備え、三角形領域115に相対的に小さな球状ディンプルを備える。
図2の例および他の実施形態について、以下により詳細に説明する。しかしながら、以下に説明するように、実際には、ここに説明した実施形態に従って構成されたディンプル・パターンが空気流を乱し、その結果、ゴルフボールは、上に説明したようなスライスショットにおいて一般的に見られるスピン量において低リフト特性を示す。
理解できるように、ボール100の表面に存在する領域110および115が目立っており、これは従来のゴルフボールとは異なっている。その理由は、各領域内のディンプルが、視覚的に高いコントラストを生じるよう構成されるからである。このことは、例えば各領域に、視覚的に対照をなすディンプルを含めることにより達成できる。
例えば、一実施形態では、領域110に平坦な切頂ディンプルを含め、領域115に深い円形あるいは球状のディンプルを含める。さらに、コントラストに加えて追加的に、ディンプルの半径を異なるようにしてもよい。
しかし、ディンプルにおけるこのようなコントラストは、視覚的な外観上のコントラストを生み出すだけではない。それによって、各領域が異なる空力効果を有するに至る。それによって、本明細書に説明するような低リフトを実現するように、気流を乱す。
従来のゴルフボールは、高速時における低抵抗、および低速時における高揚力を有することで最大飛距離を達成するように設計されてきた。従来のゴルフボール(真っ直ぐ飛ぶと主張されているものも含む)をテストすると、これらのボールにおいて、通常はスライスショットに関連するスピン量のとき、揚力係数(CL)が極めて大きく増大していることが分かる。
それに対して、本明細書で説明する実施形態に従って構成されたボールは、高いスピン量において、低い揚力係数を示し、従来のボールほどにはスライスしない。
本明細書に説明した実施形態に従って構成された、B2プロトタイプと呼んでいるボールは、サーリン(Surlyn)で覆った2ピースのゴルフボールであって、ポリブタジェン・ラバーをベースとするコア、およびディンプル・パターン「273」を有する。このB2プロトタイプのボール、およびTopFlite(登録商標) XL Straight ボールを、レイノルズ数約170,000における初期スピン量が約3,400−3,500rpmとなる同じセットアップ条件を用いたゴルフ研究所ロボットを使用してヒットした。
弾道のほぼ最終段階におけるスピン量およびレイノルズ数(Re)の状況は、レイノルズ数が約80,000で、スピン量が約2,900〜3,200rpmであった。スピン量およびボール弾道は、3レーダー・ユニット・トラックマン・ネット・システムを使用して得られた。
図5は、上述のショットおよびボールに対して、全弾道上でのスピン量−レイノルズ数の関係を示している。
B2プロトタイプのボールは、図4にしたディンプル・パターン「273」を有する。ディンプル・パターン「273」は、立方8面体配列をベースとしており、合計504個のディンプルを有する。
パターン「273」は、パターン「173」の反対であり、ボールの外表面において、三角形の領域115内に相対的に大きな切頂ディンプルを、正方形領域の領域110内に相対的に小さな球状ディンプルを有している。球状の切頂ディンプルは、図4の三角形領域で見られるように、球状の側壁とフラットな内端を有する。
ディンプル・パターン「173」および「273」、またはそれらの代替物について、表5〜11を参照して、より詳細に以下に説明する。
図6は、TopFlite(登録商標) XL Straightのボール、および本明細書で説明したシステムおよび方法に従って構成されたB2プロトタイプ・ゴルフボールについて、図5に示したのと同じショットにおけるCL(揚力係数)とレイノルズ数の関係を示している。
グラフから分かるように、B2ボールは、約75,000〜170,000のReの範囲に渡って、低いCLを有している。特に、B2プロトタイプにおいて、CLは、決して0.27を越えていない。一方、TopFlite(登録商標) XL Straightのボールでは、CLは0.27を大きく上回っている。
さらに、Reが約165,000の場合、B2プロトタイプでは、CLは約0.16であるが、TopFlite(登録商標) XL Straightのボールでは、約0.19、またはそれ以上である。
図5および6は両者が相俟って、ディンプル・パターン「273」のB2ボールは、スライスと関連するスピン量において、揚力が極めて小さいことを示している。その結果、B2プロトタイプのボールは、非常に直進性が高いものとなる。すなわち、キャリー・ディスパージョン(Carry dispersion)がかなり小さい。
例えば、本明細書に説明した実施形態に従って構成されたボールは、スピン量が3,200〜3,500rpmで、Reが約120,000〜180,000の範囲にあるときに、約0.22未満の揚力係数(CL)を有することができる。例えば、ある実施形態では、3500rpmおよびレイノルズ数約155,000以上において、CLが0.18未満となり得る。
このことは、図20〜24のグラフに示されている。これらのグラフは、TopFlite(登録商標) XL Straight、Pro V1(登録商標)、「173」ディンプル・パターン、「273」ディンプル・パターンの各ボールについて、スピン量が3,000rpm、3,500rpm、4,000rpm、4,500rpm、5,000rpmの各場合について、揚力係数とレイノルズ数の関係を示している。
図23〜28に示した回帰データを得るために、様々なゴルフクラブを装着したゴルフ研究所ロボットで打ったゴルフボールの弾道を、3レーダー・ユニットを有するトラックマン・ネット・システムを用いて追跡した。研究所ロボットは、様々な組合わせの初期スピンおよび速度において、ストレートショットを打つようにセットアップされていた。
ウインドゲージ(wind gage)を使用して、ロボット近傍位置の20フィート上空の風速を測定した。そして、トラックマン・ネット・システムが測定した弾道データ(x、y、z位置−時間)を用いて、揚力係数(CL)および抵抗力係数(CD)を計算した。両係数は、計測された時間依存の量(レイノルズ数、ボールスピン量、および無次元スピンパラメータを含む)の関数である。
各ゴルフボールのモデルあるいはデザインは、3,000〜5,000rpmのスピン量、および120,000〜180,000のレイノルズ数を含む一定範囲の速度およびスピンコンディションの下でテストされた。150,000〜180,000の範囲のレイノルズ数は、趣味でゴルフを楽しむ最も典型的なゴルファーのボール初速をカバーしている(彼らのクラブ・ヘッドスピードは、85〜100mph)と理解される。
そしてこれらのデータから、本明細書で説明した実施形態に従って設計された各ボールについて、5期の多変量回帰モデル(5-term multivariable regression model)を作成した。当該モデルは、揚力係数および抵抗力係数について、レイノルズ数(Re)および無次元スピンパラメータ(W)の関数として、すなわち、Re、W、Re^2、W^2、ReW等の関数として、作成された。
典型的に、測定したReおよびW空間(補間)内において、予想したCDおよびCLの値は、測定したCDおよびCLの値によく一致していた。96%を超える相関係数が代表的であった。
スピン量が3,500rpmまたはそれ以上の代表的なスライスの状況下において、「173」および「273」のディンプル・パターンは、他のゴルフボールよりも低い揚力係数を示す。揚力係数が低いと、ストレートショットにおいて弾道がより低くなり、スライスショットにおいてディスパージョンが小さくなる。
スライスショットの場合のReおよびスピン条件において、ディンプル・パターンが「173」および「273」のボールは、他のゴルフボールと比べて、ほぼ10%低い揚力係数を有している。ロボットを用いたテストは、この低い揚力係数によって、スライスショットにおいて、少なくとも10%、ディスパージョン(ショットのバラツキ)が小さくなることを示している。
例えば、再度図6を参照すると、TopFlite(登録商標) XL Straightは、よりストレートな球を打つように設計されているのに、図6のグラフに示されたデータにおいては、実際のところ、低い揚力係数に起因してB2プロトタイプの方がよりストレートに近いことが理解できる。
TopFlite(登録商標) XL Straightにおける揚力係数(CL)は、当該ボールがより大きな揚力を生じさせることを意味している。スピン軸が負の場合、この大きな揚力により、TopFlite(登録商標) XL Straightは、より大きく右方向に飛び、ディスパージョンが増加するであろう。それは、表2に現れている。
Figure 2012523293
図7は、図5に示したロボット・テスト・ショットに関し、TopFlite(登録商標) XL Straight等の従来の他のゴルフボールと比較して、B2ボールは、飛行時間全体に渡って低いCLを有していることを示している。
飛行時間全体に渡るこの低いCLによって、飛行時間全体に渡って揚力が低くなり、したがって、スライスショットの場合でもディスパージョン(バラツキ)が小さくなる。
上に述べたように、従来のゴルフボール・デザインは、インパクト直後の抵抗力を減少させることによって、飛距離を伸ばそうとしていた。図8は、図5に示したB2およびTopFlite(登録商標) XL Straightのショットにおける、Reと抵抗力係数(CD)の関係を示している。
図から分かるように、高いReにおいては、B2ボールの場合のCDは、TopFlite(登録商標) XL Straightの場合とほぼ同じである。これらの高いレイノルズ数が、インパクト付近においても生じるであろう。レイノルズ数が低い場合、B2ボールの場合のCDは、TopFlite(登録商標) XL Straightの場合よりも著しく低い。
図9では、B2ボールの飛行時間全体に渡るCDカーブが、その中間において、実際に負の凹みを有していることが理解できる。このように、飛行の中間において、B2ボールにおける抵抗力は、TopFlite(登録商標) XL Straightと比較して、小さくなっている。B2ボールのキャリーは、TopFlite(登録商標) XL Straightと比較してそれ程大きくないが、試験によって、実際にロール(role)が大きいことが明確となり、それ故、多くの条件下で総距離を比較可能であることにも注目すべきである。
このことには意味がある。何故なら、B2ボールにおいてCLが低いということは、B2ボールに生じる揚力が小さく、それほど高く飛ばないことを意味しており、そのようなことが試験で確認された。B2ボールは、それ程高く飛ばないので、より浅い角度で地面に着弾する。そして、結果的にロール(role)が増す。
図2〜4に戻って、ゴルフボールの外表面105を、切頂4面体、切頂6面体、切頂8面体、切頂12面体、切頂20面体、二十・十二面体、斜方立方8面体、斜方二十・十二面体、斜方切頂立方8面体、斜方切頂二十・十二面体、変形6面体、変形12面体、6面体、12面体、20面体、8面体、4面体に基づいたパターンへと細分することにより、ゴルフボール100の外表面105は、アルキメデス立体またはプラトン立体のディンプル・パターンを含むことができる。
上記各面体のそれぞれは、少なくとも2つのタイプの細分された領域(AおよびB)を有しており、これら各領域は、他のタイプの領域におけるものとは異なる、それ自身のディンプル・パターン、およびディンプルのタイプを有している。
さらに、異なる領域、および各領域内の異なるディンプル・パターンは、全米ゴルフ協会(USGA)の対称ルールに規定されているように、ゴルフボール100が球的に対称となるように配列されている。
ゴルフボール100は、従来のあらゆる形態に形成できる、ということを理解すべきである。例えば、非限定的な1つの例として、内部コアと外部カバーを備えた2ピース構造である。他の非限定的な例として、ゴルフボール100は、3ピース、4ピース、あるいはそれ以上のものとして構成されてもよい。
以下の表3、4は、ゴルフボール100として使用することが可能な球状多面体形状の幾つかの例(図2〜4に示した立方8面体を含む)を挙げている。表3、4中の他の例における異なった領域内のディンプルのサイズおよび配置は、図2または4に示したものに類似または同一とすることができる。
Figure 2012523293
Figure 2012523293
図3は、立方8面体パターンのゴルフボールを上方から見た概略図である。ここに図示されたゴルフボールは、図2のボール100、あるいは図4のボール273であって、右/左および上/下を向いた鉛直面220内に赤道130(シームとも呼ぶ)が位置するPFB配置(両極-前-後)とされている。当該配置においては、極205が赤道130に対して直角に、真っ直ぐ前方を向き、極210が真っ直ぐ後方を向いている(すなわち、クラブのインパクト接点に位置している)。
この図において、ゴルフボール100が載せられるティーは、ゴルフボール100の中心で、かつ直ぐ下方側に直接位置するだろう(それはこの図中では見えない)。さらに、ゴルフボール100の外表面105は、異なるタイプのディンプルで構成される2タイプの領域を有しており、それらは、立方8面体状に配列されている。立方8面体状のディンプル・パターン173においては、前方の半球120および後方の半球125においてそれぞれ、外表面105は、3つの正方形領域110内に、相対的に大きなディンプルを有するとともに、相対的に小さなディンプルが、4つの三角形領域115内に配列されている。ゴルフボール100の外表面105には、合計で、6つの正方形領域と、8つの三角形領域が配置されている。
逆の立方8面体状であるディンプル・パターン273においては、外表面105は、合計で、8つの三角形領域内に配列された相対的に大きなディンプルと、6つの正方形領域内に配列された相対的に小さなディンプルとを有する。
いずれの場合でも、ゴルフボール100は、504個のディンプルを含んでいる。ゴルフボール173では、各三角形領域および各正方形領域が36個のディンプルを含んでいる。ゴルフボール273では、各正方形領域が64個のディンプルを含み、各三角形領域は15個のディンプルを含んでいる。
さらに、ゴルフボール100の上面半球120と底面半球125は同一であって、互いに60度回転させると、ゴルフボール100の赤道130(シームとも呼ぶ)上で、前方半球120の各正方形領域110が、後方半球125の各三角形領域115に隣接するようになる。図4にも示したように、後方の極210および前方の極(図示せず)は、ゴルフボール100の外表面105上の三角形領域115を通過する。
したがって、本明細書に説明した実施形態に従って設計されたゴルフボール100は、少なくとも2つの異なる領域AおよびBを有しており、各領域においては、ディンプルのパターンおよびタイプが異なる。
実施形態によっては、領域AおよびB(可能な場合には領域Cも)のそれぞれは、単一タイプのディンプル、あるいは複数タイプのディンプルを有することができる。例えば、領域Aに大きなディンプルを設け、領域Bに小さなディンプルを設ける。あるいは、その逆であってもよい。領域Aが球状ディンプルを有し、領域Bが切頂ディンプルを有していてもよい。あるいは、その逆であってもよい。領域Aが様々なサイズの球状ディンプルを有し、領域Bが様々なサイズの切頂ディンプルを有していてもよい。あるいは、その逆であってもよい。さらには、上述したものの組合せ、または変形例を採用してもよい。
特定の具体的な実施形態の幾つかについて、より詳しく以下に説明する。
より一般的な従来のディンプルタイプだけでなく、米国特許第6,409,615号で説明されているような非円形のディンプルや、六角形のディンプルや、米国特許第6,290,615号で説明されているような管状格子構造を有するディンプルを含め、広く多様なタイプおよび構造のディンプルが存在することが理解できる。これらいずれのタイプのディンプルも、本明細書に説明した実施形態と関連させて使用できるということも、また理解できるだろう。
したがって、本明細書および特許請求の範囲で使用する「ディンプル」という用語は、特に他の説明がない限りは、あらゆるタイプおよび構造のディンプルを意味し、かつ含んでいる。
1つの領域(例えば、領域A)における1ディンプル当たりの平均容積が、他の領域(例えば、領域B)における1ディンプル当たりの平均容積よりも大きくなるように、本明細書で説明した実施形態に従って設計されたゴルフボールを構成できる、ということを理解すべきである。
さらに、1つの領域(例えば、領域A)における単位容積を、他の領域(例えば、領域B)における単位容積よりも(例えば、5%、15%、またはその他だけ)大きくすることができる。単位容積とは、1つの領域内の全ディンプルの容積を、当該領域の表面積で割ったものとして定義できる。
また、領域は、幾何学的に完全な形状である必要はない。例えば、三角形領域は、隣接する正方形領域内の少数のディンプルを取り込む(したがって、正方形領域内にまで延在する)か、その逆であってもよい。このように、三角形領域の端縁は、タブのごとき形態で、隣接する正方形領域内に入り込んでもよい。このことは、1またはそれ以上の領域の、1またはそれ以上の端縁において生じ得る。
このように、領域とは、ある幾何学的な図形に基づいて導かれるものと言える。すなわち、基礎をなす形状はあくまで三角形または正方形であるが、端縁において幾つかの不規則な部分が生じている。したがって、本明細書および特許請求の範囲において、ある領域を、例えば三角形領域と呼ぶ場合には、三角形から導き出される形状も含めて言っていると理解すべきである。
しかしまず最初に、図10は、切頂ディンプルおよび球状ディンプルにおけるコード深さ(chord depth)の関係を示している。約1.68インチの好ましい直径を有するゴルフボールは、504個のディンプルを含んでおり、図2〜4に示した立方8面体状のパターンを形成する。
単にディンプルの1タイプの例として、図10は、球状コード深さが0.012インチで、半径が0.075インチであるほぼ球状ディンプルと比較して、切頂ディンプル400を示している。切頂ディンプル400は、球状の凹みをフラットな内端でカットすることで形成される。すなわち、A−A面に沿ってカットすることで、ディンプル400をより浅くし、フラットな内端を持たせ、そして、対応する0.012インチの球状コード深さよりも小さい切頂コード深さを有するよう構成した球状ディンプル400に対応している。
ディンプルは、測地線に沿って整列させることができ、正方形領域(例えば、正方形領域110)の各端縁上に6つのディンプルが位置し、三角形領域115の各端縁上に8つのディンプルが位置する。
ディンプルは、三次元のデカルト座標系に従って配列することができ、その場合、X−Y面がボール100の赤道に一致し、Z方向がボール100の極を通過する。角度φ(ファイ)は周方向の角度であり、角度θ(シータ)は、極にて0度、赤道にて90度の余緯度である。
北半球におけるディンプルは、南半球から60度だけオフセットして配置することができ、120度毎にディンプル・パターンが繰り返す。図2の例において、ゴルフボール100は、合計で9のディンプルタイプを有しており、三角形領域の各々に4つのディンプルタイプが、正方形領域の各々に5つのディンプルタイプが存在する。
下の表5に示したように、ゴルフボール100の様々な実施において、プロトタイプ・コード173〜175として表示しているように、様々なディンプル深さおよびディンプル・プロファイルが与えられている。ディンプル・パターン172〜175について、ボール表面上での各ディンプルの実際の位置は、表6〜9に示している。
表10および11は、図4のディンプル・パターン273、および別のディンプル・パターン2-3のそれぞれについて、様々なディンプル深さおよびディンプル・プロファイルを示すとともに、これらの各ディンプル・パターンについて、ボール上の各ディンプルの位置も示している。表11に示したように、ディンプル・パターン2-3は、ディンプル・パターン273に類似しているが、ディンプル・パターン273のボールと比較して、わずかに大きなコード深さのディンプルを有する。
Figure 2012523293
Figure 2012523293
Figure 2012523293
Figure 2012523293
Figure 2012523293
Figure 2012523293
Figure 2012523293
上に説明した幾何学形状およびディンプル・パターン172〜175、273、および2-3は、ディスパージョン(バラツキ)を小さくすることが示された。さらに、幾何学形状およびディンプル・パターンは、ボール設計上の他のパラメータに基づいてより低いディスパージョンを達成すべく、選択することもできる。
例えば、ドライバーでのスピン量が比較的低くなるように構成されたゴルフボールの場合、表5に示した172〜175シリーズのゴルフボール、あるいは、表10、11に示した273および2-3シリーズのゴルフボールのディンプル・プロファイルを有する立方8面体状のディンプル・パターンとすることで、ドライバーでの同様のスピン量において、他のゴルフボールよりもディスパージョンの少ない球状に対称なゴルフボールとすることができる。これにより、スピン軸がスライスショットの場合のそれに対応するよう打たれた場合にもスライスの少ないボールを得ることができる。
ドライバーでのスピン量を小さくするために、亜鉛、ナトリウム、その他の金属塩を使用して部分的に中和された酸基を含む高機能エチレン共重合体を用いて、アイオノマー樹脂から作ったカバーからボールを構成することができ、そのボールは、ラバーをベースとしたコアを有する。例えば、ハードなデュポン(商標) サーリン(登録商標)で覆われていて、ポリブタジェン・ラバーをベースとしたコアを有するツーピース・ボール(例えば、TopFlite XL Straight)である。また、例えば、ソフトで薄いカバー(例えば、約0.04インチ未満)と、曲げ弾性率が比較的高いマントル層と、ポリブタジェン・ラバーをベースとしたコアとを備えたスリーピースのボール構造(例えば、タイトリスト ProV1(登録商標))である。
同様に、ドライバーでのスピン量が比較的高くなるよう構成されたボールに、上述したあるディンプル・パターンおよびディンプル・プロファイルを設けると、ショートアイアンのようなコントロールを有するスピン量の大きい、球状に対称的なゴルフボールであって、ドライバーにより比較的高いスピン量が与えられた場合に、スピン量の少ない多くのゴルフボールにおけるドライバー・ショットの弾道と同様の弾道を有するとともに、スピン量の高いゴルフボールのようにグリーン周りでのコントロール性に優れているゴルフボールが得られる。
ドライバーにおける高いスピン量を達成するために、ボールは、例えば、硬質のポリブタジェン・ラバーをベースとするコアを備え、ソフトなデユポン(商標) サーリン(登録商標)でカバーしたツーピース・ボール、あるいは、30〜100%のデュポン(商標)HPF2000(登録商標)で作ったプラスチック・コアを備え、比較的ハードなデユポン(商標) サーリン(登録商標)でカバーしたツーピース・ボール、あるいは、ソフトで厚いカバー(例えば、約0.04インチよりも大きい)カバーと、比較的剛性の高いマントル層と、ポリブタジェン・ラバーをベースとしたコアとを備えたスリーピース・ボール構造から構成することができる。
172〜175、273、および2-3シリーズのゴルフボールで用いたディンプル・パターンおよびディンプル・プロファイルにより、これらのゴルフボールでは、飛行の様々な条件下において生じる揚力が低く、またスライスによるディスパージョンが小さくなる。
ゴルフボールのディンプル・パターン172〜175について、工業基準実験室条件下で幾つかのテストを行い、本明細書で説明したディンプル配置によれば、競合社のゴルフボールよりもパフォーマンスが優れていることを実証した。これらのテストにおいては、173〜175ディンプル・パターンのゴルフボールにおける飛行特性および距離性能を導き出し、それをAcushnet社が製造したタイトリスト ProV1(登録商標)と比較した。また、172〜175パターンのゴルフボールの各々は、PFB配置(両極-前-後)およびPH配置(極水平)でテストされた。全米ゴルフ協会に適合するボールであって、球状に対称であるとして知られているProV1(登録商標)は、特に向きを決めることなく(ランダム配置)テストされた。
172〜175パターンのゴルフボールはすべて、基本的に同じ材料で作られていて、ポリブタジエン・ラバーをベースとする標準的なコア(扁平率が90〜105で、ショアD硬度が45〜55)を有していた。カバーは、サーリン(商標)の混合体(9150が38%、8150が38%、6320が24%)で、ショアD硬度が58〜62で、ボール全体の扁平率がほぼ110〜115であった。
上記テストでは、「ゴルフ実験室」ロボットを用い、Taylor Made(登録商標)の同じドライバーを使用して、種々のクラブ・ヘッドスピードで打撃を行った。Taylor Made(登録商標)のドライバーは、10.5° r7 425のクラブ・ヘッドを有しており、ライ角が54度で、シャフトはREAX 65「R」を使用した。
各ゴルフボールは、ランダムなブロック順で、各タイプのボール配置の組合せにつき、ほぼ18〜20回のショットが行われた。また、各ボールは、20〜25度のスライスをシミュレートする条件下(例えば、20〜25度の負のスピン軸)でテストされた。
テストにより、172〜175ディンプル・パターンでは、ボール速度が時速約125マイルを発生し、ProV1(登録商標)では、ボール速度が時速127〜128マイルを発生することが明らかとなった。
パターン172〜175の各ボールのデータは、さらに、速度はティー上でのゴルフボールの向きとは無関係であることを示している。
テストは、さらに、172〜175パターンがトータルで4200rpm〜4400rpmのスピン量を有しており、一方、ProV1(登録商標)はトータルで約4000rpmのスピン量を有することを示している。このように、172〜175パターンのボールに使用したコア/カバーの組合わせにより、速度が遅く、スピン量の大きいボールが得られた。
他のすべてを一定に保って、ボールのスピン量を増大させると、揚力が増大する。高いスピン量によって揚力が増大すると、例えば200〜500rpmだけトータルのスピン量が少ない場合において予想されるよりも、弾道が高くなり、ディスパージョンが大きくなると考えられる。
しかしながら、試験結果の示す結果によれば、172〜175パターンにおける弾道の最大高さは、予想されたものよりも低い。具体的には、試験は、172〜175シリーズのボールは、約21ヤードの最大高さを達成し、一方、ProV1(登録商標)がほぼ25ヤード近くであることを明らかにしている。
172〜175パターンのゴルフボールのそれぞれについて、トータルのスピン量および最大高さが向きとは無関係であることを、データは示している。このことは、さらに、172〜175シリーズのゴルフボールが球状に対称であることを示している。
例えばパターン173のゴルフボールは、スピン量が多いにもかかわらず、ProV1(登録商標)よりも、非常に低い最大弾道高さ(最大高さ)を有していた。もちろん、速度が大きい程、ボールも高く飛ぶであろう。したがって、ProV1(登録商標)がより高い最大高さを達成すると予測される。何故なら、そのボールはより高い速度を有するからである。
ProV1(登録商標)が達成した速度範囲と同じ速度範囲を達成した172〜175シリーズのゴルフボールに対して、もしコア/カバーの組合せが使用されたらな、最大値高さは、より高くなると予測される。
172〜175シリーズのゴルフボールが、トータルのスピン量が高いもかかわらず、最大高さが非常に低かったという事実は、次のことを示唆している。すなわち、たとえ172〜175シリーズのゴルフボールにおいて初速が2〜3mphだけ高かったとしても、172〜175のボールはやはり、ProV1(登録商標)ほどの高い最大高さを達成することはないであろう。
図11は、172〜175シリーズおよびProV1(登録商標)のすべてのゴルフボールについて、最大の弾道高さ(最大高さ)と初期トータルスピン量との関係を示すグラフである。
10.5度のTaylor Madeのr7 425ドライバーを使用するゴルフ研究所ロボットを用いて、ほぼ90mphのクラブ・ヘッドスピードで打撃を与えたとき、これらのボールは、スピン軸がほぼ20度のスライスとなった。
図から理解できるように、172〜175シリーズのゴルフボールは、約3700rpm〜4100rpmの初期トータルスピン量の範囲において、18〜24ヤードの最大値高さを有していた。一方、ProV1(登録商標)は、同じスピン量の範囲において、約23.5〜26ヤードの最大高さを有していた。
最大弾道高さのデータは、各ゴルフボールによって生じるCL(揚力係数)と直接の相関を有する。これらの結果は、ProV1(登録商標)のゴルフボールが、172〜175シリーズのどのボールよりも大きな揚力を発生させたことを示している。
さらに、172〜175パターンのボールのうちの幾つかは、飛行中の最大弾道高さまでよりゆっくりと上昇するが、これは、それらのボールに対して長時間に渡ってやや低い揚力が作用していることを示している。
実際、173パターンのゴルフボールは、主要なゴルフボールと比べて、同じスピン量において、最大の弾道高さが低い。それは、ゴルフボール表面の立方8面体状パターンにおける正方形領域および三角形領域内のディンプルのプロファイルが、ボールの飛行中、空気層に異なる影響を与えるからである。
172〜175シリーズのゴルフボールは、スピン量が高いにもかかわらず、平均で、ProV1(登録商標)ゴルフボールの場合よりも小さいキャリー・ディスパージョンを有している。図12〜16のデータは、平均で、172〜175シリーズのゴルフボールが、ProV1(登録商標)のゴルフボールの場合よりも小さいキャリー・ディスパージョンを有していることを、明確に示している。
172〜175シリーズのゴルフボールが球状に対称で、全米ゴルフ協会のゴルフ規則に従っていることに注目すべきである。
図12は、テストを行い図11に示したボールについて、キャリー・ディスパージョンを示すグラフである。グラフから分かるように、172〜175ボールの平均キャリー・ディスパージョンは50〜60フィートであるが、ProV1(登録商標)においては、60フィート以上となっている。
図13〜16は、172〜175ゴルフボールとProV1(登録商標)ボールとについて、キャリー・ディスパージョンとトータル・スピン量との関係を示すグラフである。グラフは、172〜175パターンを有していて、あるスピン量が与えられた各ボールについて、172〜175パターンのボールは、ProV1(登録商標)の場合よりも低いキャリー・ディスパージョンを有することを示している。
例えば、あるスピン量において、173パターンのボールは、ProV1(登録商標)ゴルフボールの場合よりもキャリー・ディスパージョンが10〜12フィート低いと読み取れる。実際、173ゴルフボールは、平均で、172〜175シリーズの中でディスパージョンが一番低い性能を有していた。
ProV1(登録商標)との比較における、173ゴルフボールの総合性能を、図17および18に示している。これらの図におけるデータは、173ゴルフボールが、同じ無次元スピンパラメータ(DSP)およびレイノルズ数の範囲において、ProV1(登録商標)ゴルフボールよりも低い揚力を有していることを示している。
図17は、風洞試験の結果を示すグラフであって、173ゴルフボールについて、異なるレイノルズ数における、揚力係数(CL)とDSPとの関係を示している。DSPの値は、0.0〜0.4の範囲にある。風洞試験は、直径1/16インチのスピンドルを用いて行なった。
図18は、風洞試験の結果を示すグラフであって、ProV1ゴルフボールについて、異なるレイノルズ数における、CLとDSPとの関係を示している。
実際に、そして図17、18に示したように、DSPが0.20で、Reが約60,000より大きい場合、173ゴルフボールのCLは、ほぼ0.19〜0.21である。一方、同じDSPおよびReの条件下において、ProV1(登録商標)ゴルフボールのCLは、約0.25〜0.27である。
パーセンテージ基準で、173ゴルフボールには、ProV1(登録商標)ゴルフボールよりも約20〜25%低い揚力が生じている。また、レイノルズ数が60,000の範囲まで低くなると、CLの差異が明確になる。すなわち、ProV1(登録商標)ゴルフボールにおける揚力は正のままであるが、173ゴルフボールでは負になっている。
DSPおよびレイノルズ数の全範囲に渡って、173ゴルフボールは、与えられたDSPおよびレイノルズ数の対において、ProV1(登録商標)ゴルフボールよりも低い揚力係数を有する。
さらに、173ゴルフボールのCLがProV1(登録商標)ゴルフボールのCLと等しくなるには、173ゴルフボールのDSPは、0.2から0.3を越えるところまで大きくなる必要がある。したがって、173ゴルフボールは、揚力に起因するディスパージョン(0度ではないスピン軸)という観点において、ProV1(登録商標)ゴルフボールよりも性能がよい。
したがって、173ゴルフボールにおいて、正方形領域に大きな切頂ディンプルを、三角形断面に小さな球状ディンプルを、それぞれ配置した立方8面体状のディンプル・パターンは、通常のドライバー・スピン量および速度状況において、低い揚力を呈することが分かる。173ゴルフボールの低い揚力は、スライスショットにおける低いディスパージョン、ひいては高精度に直接結び付く。
ProV1(登録商標)ゴルフボールのような「プレミアム・カテゴリー」のゴルフボールはスリー.ピース構造を有することが多く、ドライバー・ショットにおけるスピン量を低減し、ボールの飛距離が伸び、しかも、ショートアイアンから良好なスピン量を有する。173ディンプル・パターンによれば、比較的スピン量が高い状況であっても、ゴルフボールに生じる揚力は比較的低い。
スピン量の高いツーピース・ボールに対して、173ゴルフボールの揚力が低いディンプル・パターンを用いることで、ショートアイアンのショットにおいて、現在使用されている「プレミアム・カテゴリー」のゴルフボールと殆ど同じ性能のツーピース・ボールを得ることができる。
173ゴルフボールの良好な距離−スピン性能は、ボールの設計に重要な関わりを有する。すなわち、ドライバーの打出しにおける高いスピン量は、173ゴルフボールのような低揚力ディンプル・パターンを用いた場合程には、大きな飛距離ロスはない。このように、173ディンプル・パターン、または同様の低揚力パターンは、スピン量が大きくあまり高価でないツーピース・ゴルフボール(PWおよびドライバーの打出しにおけるスピン量が高い)に使用することができる。
ツーピースのゴルフボール構造は、一般的に、あまり高価でない材料を用いていて、あまり高価ではなく、製造が簡単である。スピン量の大きなゴルフボールに173ディンプル・パターンを使用するという同じアイデアは、スピン量の大きなワンピースのゴルフボールにも適用できる。
MC LadyやMaxFli Noodleのようなゴルフボールは、ソフトコア(PGA扁平率がほぼ50〜70)およびソフトカバー(ショアD硬さがほぼ48〜60)を使用し、ドライバーの飛距離がかなり良好で、ショートアイアンにおける打出しスピン量が合理的なゴルフボールを実現している。これらのボールに低揚力のディンプル・パターンを設けると、カバー強度を比較的低く維持したまま、コア強度を上げることが可能となる。
このように設計したボールは、速度が増し、ドライバーのスピン量が増え、製造が簡単になった。低揚力のディンプル・パターンは、スピン量が大きいことによる幾つかのネガティブな要因を低減した。
172〜175ディンプル・パターンは、ツーピース構造のボールに、球状に対称であることおよびスピン量が大きいというアドバンテージを与える。したがって、172〜175シリーズのゴルフボールの性能は、本質的には、ボールの向きとは無関係に同じである。
別の実施形態によれば、不適合な距離のゴルフボールを提供することができ、そのボールは、熱可塑性のコアを有し、低揚力のディンプル・パターン(例えば、173パターン)を使用する。この別実施形態のゴルフボールにおいては、ツーピースまたはマルチピースのゴルフボールの内部にコア(例えば、デュポン(商標)製のサーリン(登録商標) HPF2000で作られたもの)が使用されている。HPF2000は、コアに非常に高いCORを与え、これにより直接的に、ボールの初期速度がUSGA規則によって許された値よりも非常に大きくなる。
さらに別の実施形態では、図19に示したように、ゴルフボール600は、球状に対称な低揚力パターンを有している。当該パターンは、明確に異なるディンプルが配置された2タイプの領域を有する。ゴルフボール600に使用されるディンプル・パターンの非限定的な例の1つとして、ゴルフボール600の表面は、8つの対称な三角形形状の領域602を備えた8面体パターンとされており、各領域602は実質的に同じタイプのディンプルを含んでいる。
8つの領域602は、ゴルフボール600上の直交する3つの大円604、606、608により形成される。8つの領域602は、交差する大円604、606、608により区分けされる。仮に、直交する大円604、606、608の各辺に沿ってディンプルを設けた場合、これらの「大円内のディンプル」は、幅が2ディンプルである1つのタイプのディンプル領域を規定することとなる。そして、当該「大円内のディンプル」の間に存在する領域によって、別の1つの領域が規定される。
したがって、8面体デザインにおけるディンプル・パターンは、異なる2つのディンプル領域を有する。1つのディンプル領域は、大円領域604、606、608内に配された1つのタイプのディンプルによって規定され、第2タイプのディンプルは、大円604、606、608の間に存在する8つの領域602内に配されたディンプルによって規定される。
図19から分かるように、円604、606、608によって定義された領域では、ディンプルは切頂ディンプルである。その一方、三角形領域602では、ディンプルは、球状ディンプルである。
他の実施形態において、ディンプルタイプを逆にしてもよい。さらに、2つの領域においてディンプルの半径は、実質的に同等であっても、相対的に変化するものであってもよい。
図25および26は、ボール273および2-3について作成したグラフである。これらのグラフは、幾つかの既知のボール、並びに173ボールおよび273ボールについて作成した図20〜24のグラフと同様の方法で作成している。
図25および26は、273および2-3ディンプル・パターンについて、初期スピン量が4,000rpmおよび4,500rpmの各場合における、揚力係数とレイノルズ数との関係を示している。図27および28は、273および2-3ディンプル・パターンについて、初期スピン量が4000rpmおよび4500rpmの各場合における、抵抗力係数とレイノルズ数との関係を示すグラフである。
図25〜28は、レイノルズ数が120,000〜140,000の範囲において、スピン量4000rpmおよび4500rpmの各場合における、273および2-3ディンプル・パターンの揚力および抵抗力の性能を比較している。これは、ディンプル・パターン2-3のボールが、ディンプル・パターン273のボールよりも性能が良いことを示している。ディンプル・パターン2-3のボールは、テストされたすべてのボール設計の中で、最も低い揚力および抵抗力を有することが分かった。
以上に幾つかの実施形態を説明したが、説明した実施形態は、単なる例示に過ぎない。したがって、本明細書で説明したシステムおよび方法は、記載した実施形態に基づいて制限されるべきではない。むしろ、本明細書で説明したシステムおよび方法は、以上の説明および添付の図面を参照しつつ、請求の範囲に照らしてのみ限定されるべきである。

Claims (139)

  1. ボールの外表面に形成した複数のディンプルを有するゴルフボールであって、
    上記外表面は、複数の領域に区画されていて、当該複数領域のうちの第1グループには、複数の第1ディンプルが含まれ、当該複数領域のうちの第2グループには、複数の第2ディンプルが含まれ、
    第2グループの各領域は、第1グループの1または2以上の領域と接していて、複数領域で構成される第1および第2グループ、並びにディンプルの形状および寸法は、ゴルフボールが球状に対称となるように構成されていて、全米ゴルフ協会の対称ルールに適合しており、さらに、第1および第2グループは、異なる空力学的効果を生じさせ、第1ディンプルの寸法は、第2ディンプルの寸法とは異なっている、ゴルフボール。
  2. 上記第1グループに属する領域の形状は、第2グループに属する領域の形状とは異なっている、請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記領域は、球状多面体を構成するように配列されている、請求項1記載のゴルフボール。
  4. 上記第1グループに属する領域は三角形で、第2グループに属する領域は四角形である、請求項3記載のゴルフボール。
  5. 上記領域が全体として立方8面体を構成している、請求項4記載のゴルフボール。
  6. 上記第1ディンプルの直径は、第2ディンプルの直径よりも小さい、請求項4記載のゴルフボール。
  7. 上記第1ディンプルの殆どは、第2ディンプルの殆どよりも深い、請求項6記載のゴルフボール。
  8. 上記三角形の形状を有する領域のそれぞれは、四角形の形状の領域の少なくとも1つに隣接している、請求項4記載のゴルフボール。
  9. 上記ディンプルのうちの幾つかは球状で、幾つかは切頂形状である、請求項1記載のゴルフボール。
  10. 上記領域のそれぞれに、同数のディンプルが含まれる、請求項1記載のゴルフボール。
  11. 総計で504個またはそれ以下のディンプルをボール外表面に有する、請求項1記載のゴルフボール。
  12. 上記領域のそれぞれには、少なくとも2つの異なるサイズのディンプルが含まれる、請求項1記載のゴルフボール。
  13. 上記第1グループに属する領域内のディンプルの半径は、約0.05〜約0.06インチの範囲にある、請求項1記載のゴルフボール。
  14. 上記第2グループに属する領域内のディンプルの半径は、約0.075〜約0.095インチの範囲にある、請求項13記載のゴルフボール。
  15. 上記第1グループに属する領域内のディンプルのコード深さは、約0.0075〜約0.01インチの範囲にある、請求項13記載のゴルフボール。
  16. 上記第2グループに属する領域内のディンプルのコード深さは、約0.0035〜約0.008インチの範囲にある、請求項15記載のゴルフボール。
  17. 立方8面体、切頂4面体、切頂6面体、切頂8面体、切頂12面体、切頂20面体、切頂立方8面体、二十・十二面体、斜方立方8面体、斜方二十・十二面体、斜方切頂立方8面体、斜方切頂二十・十二面体、変形6面体、変形12面体、立方体、12面体、6面体、20面体、8面体、および4面体からなる球状多面体群の中のいずれか1つを、上記領域が全体として構成している、請求項1記載のゴルフボール。
  18. 上記外表面は、複数のディンプルで構成される少なくとも4個の領域に区画されている、請求項1記載のゴルフボール。
  19. 上記外表面は、複数のディンプルで構成される4〜32個の領域に区画されている、請求項18記載のゴルフボール。
  20. 上記領域が同じ形状である、請求項19記載のゴルフボール。
  21. 上記領域は、少なくとも2つの異なる形状を有する、請求項19記載のゴルフボール。
  22. 上記領域は、3つの異なる形状を有する、請求項19記載のゴルフボール。
  23. 上記領域は、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形、および十角形のうちから選択される少なくとも2つの異なった形状を含む、請求項21記載のゴルフボール。
  24. 上記第1グループおよび第2グループが視覚的なコントラストを与えるよう、第1ディンプルと第2ディンプルの寸法が異なっている、請求項1記載のゴルフボール。
  25. ボールの外表面に形成した複数のディンプルを有するゴルフボールであって、
    上記外表面は、少なくとも2つのグループからなる複数の領域に区画されていて、第1グループには、複数の第1ディンプルが含まれ、第2グループには、複数の第2ディンプルが含まれ、各領域は、球状多面体を構成するように配列されていて、
    複数領域で構成される第1および第2グループ、並びにディンプルの形状および寸法は、ゴルフボールが球状に対称となるように構成されていて、全米ゴルフ協会の対称ルールに適合しており、さらに、第1および第2グループは、異なる空力学的効果を生じさせ、第1ディンプルの寸法は、第2ディンプルの寸法とは異なっている、ゴルフボール。
  26. 上記第1グループに属する領域の形状は、第2グループに属する領域の形状とは異なっている、請求項25記載のゴルフボール。
  27. 上記第1グループに属する領域の形状は、第2グループに属する領域の形状と同じである、請求項25記載のゴルフボール。
  28. 上記球状多面体は、複数の領域で構成される第1および第2の2つのグループを含み、第2グループに属する各領域は、第1グループに属する1または2以上の領域と接している、請求項25記載のゴルフボール。
  29. 上記球状多面体は、複数の領域で構成される第3グループをさらに含んでおり、第3グループに属する領域の形状は第1グループおよび第2グループの領域とは形状が異なっており、
    第3グループは、第1ディンプルおよび第2ディンプルの少なくとも1つとは異なる寸法の第3ディンプルを複数含んでいる、請求項25記載のゴルフボール。
  30. 上記第1グループに属する領域は三角形で、第2グループに属する領域は四角形である、請求項25記載のゴルフボール。
  31. 上記三角形の形状を有する領域のそれぞれは、四角形の形状の領域の少なくとも1つに隣接している、請求項30記載のゴルフボール。
  32. 複数の領域で構成される上記第1グループは、ボール外表面の全表面積の約16%〜約70%を覆い、
    複数の領域で構成される上記第2グループは、ボール外表面の全表面積の約84%〜約30%を覆っている、請求項30記載のゴルフボール。
  33. 上記領域が、全体として立方8面体を構成している、請求項30記載のゴルフボール。
  34. 複数の領域で構成される上記第1グループの全表面積は、ボール外表面の全表面積の約37%であって、
    複数の領域で構成される上記第2グループの全表面積は、ボール外表面の全表面積の約63%である、請求項33記載のゴルフボール。
  35. 上記第1ディンプルの直径は、第2ディンプルの直径よりも小さい、請求項25記載のゴルフボール。
  36. 上記第1ディンプルの深さは、第2ディンプルの深さよりも深い、請求項25記載のゴルフボール。
  37. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも、直径が小さく、深さが深い、請求項25のゴルフボール。
  38. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも、直径が小さく、深さが浅い、請求項25のゴルフボール。
  39. 上記ディンプルのうちの幾つかは球状で、幾つかは切頂形状である、請求項25記載のゴルフボール。
  40. 上記領域のそれぞれには、同じ数のディンプルが含まれる、請求項25記載のゴルフボール。
  41. 総計で504個またはそれ以下のディンプルをボール外表面に有する、請求項25記載のゴルフボール。
  42. 上記領域のぞれぞれには、少なくとも2つの異なるサイズのディンプルが含まれる、請求項25記載のゴルフボール。
  43. 上記領域のそれぞれに含まれるディンプルは、少なくとも2つの異なる直径を有している、請求項42記載のゴルフボール。
  44. 上記領域のそれぞれに含まれるディンプルは、少なくとも2つの異なるコード深さを有している、請求項42記載のゴルフボール。
  45. 上記領域のそれぞれに含まれるディンプルは、少なくとも2つの異なる直径を有し、かつ少なくとも2つの異なるコード深さを有している、請求項42記載のゴルフボール。
  46. 上記第1グループに属する領域内のディンプルは、4つの異なるサイズを有しており、第2グループに属する領域内のディンプルは、5つの異なるサイズを有している、請求項42記載のゴルフボール。
  47. 上記第1グループに属する領域内のディンプルの半径は、約0.05〜約0.06インチの範囲にある、請求項25記載のゴルフボール。
  48. 上記第2グループに属する領域内のディンプルの半径は、約0.075〜約0.095インチの範囲にある、請求項47記載のゴルフボール。
  49. 上記第2グループに属する領域内にある少なくとも幾つかのディンプルは、半径がほぼ0.075インチである、請求項記載48のゴルフボール。
  50. 上記第1グループに属する領域内のディンプルのコード深さは、約0.0075〜約0.015インチの範囲にある、請求項48記載のゴルフボール。
  51. 上記第2グループに属する領域内のディンプルのコード深さは、約0.0035〜約0.015インチの範囲にある、請求項50記載のゴルフボール。
  52. 上記第2グループに属する領域内の幾つかのディンプルは、ほぼ0.012インチの球状コード深さを有する、請求項51記載のゴルフボール。
  53. 上記球状多面体は、
    立方8面体、切頂4面体、切頂6面体、切頂8面体、切頂12面体、切頂20面体、切頂立方8面体、二十・十二面体、斜方立方8面体、斜方二十・十二面体、斜方切頂立方8面体、斜方切頂二十・十二面体、変形6面体、変形12面体、立方体、12面体、6面体、20面体、8面体、および4面体からなる球状多面体群の中のいずれか1つから選択される、請求項25記載のゴルフボール。
  54. 上記外表面は、複数のディンプルで構成される少なくとも4つの領域に区画されている、請求項53記載のゴルフボール。
  55. 上記外表面は、複数のディンプルで構成される4〜92個の領域に区画されている、請求項54記載のゴルフボール。
  56. 上記外表面は、複数のディンプルで構成される14の領域に区画されている、請求項25記載のゴルフボール。
  57. 上記領域は2つの異なる形状を有しており、上記第1グループに属する領域は三角形で、第2グループに属する領域は四角形である、請求項56記載のゴルフボール。
  58. 上記領域は、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形、および十角形のうちから選択される少なくとも2つの異なった形状を含む、請求項53記載のゴルフボール。
  59. 上記第1グループおよび第2グループが視覚的なコントラストを与えるよう、第1ディンプルと第2ディンプルの寸法が異なっている、請求項25記載のゴルフボール。
  60. ボールの外表面に形成した複数のディンプルを有するゴルフボールであって、
    上記外表面は、少なくとも2つのグループからなる複数の領域に区画されていて、第1グループには、複数の第1ディンプルが含まれ、第2グループには、複数の第2ディンプルが含まれ、
    第1グループ内の領域は三角形で、第2グループ内の領域は四角形であり、各領域は、立方8面体を構成するように配列されていて、
    複数領域で構成される第1および第2グループ、並びにディンプルの形状および寸法は、ゴルフボールが球状に対称となるように構成されていて、全米ゴルフ協会の対称ルールに適合しており、さらに、第1および第2グループは、異なる空力学的効果を生じさせ、第1ディンプルの寸法は、第2ディンプルの寸法とは異なっている、ゴルフボール。
  61. 上記ディンプルは、測地線に沿って配列されている、請求項60記載のゴルフボール。
  62. 上記四角形の各辺に沿って6個のディンプルが存在し、三角形の各辺に沿って8個のディンプルが存在する、請求項61記載のゴルフボール。
  63. 赤道と、対向する2つの極と、赤道の両側の第1半球部および第2半球部と、を有していて、
    第1半球部は、第2半球部から60°オフセットしている、請求項60記載のゴルフボール。
  64. 上記ディンプルのパターンが120°毎に繰り返す、請求項63記載のゴルフボール。
  65. 上記赤道がシームで構成されている、請求項63記載のゴルフボール。
  66. 上記極のそれぞれは、三角形の領域内に存在する、請求項63記載のゴルフボール。
  67. 一方の半球部に存在する各四角形領域は、他方の半球部に存在する各三角形領域に接している、請求項64記載のゴルフボール。
  68. 上記第1グループがボールの全表面積のほぼ37%を占め、上記第2グループがボールの全表面積のほぼ63%を占める、請求項60記載のゴルフボール。
  69. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さい、請求項60記載のゴルフボール。
  70. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも深さが深い、請求項60記載のゴルフボール。
  71. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さく、深さが深い、請求項60記載のゴルフボール。
  72. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さく、深さが浅い、請求項60記載のゴルフボール。
  73. 上記ディンプルのうちの幾つかは球状で、幾つかは切頂形状である、請求項60記載のゴルフボール。
  74. 上記三角形領域内の全ての第1ディンプルが球状ディンプルで、四角形領域内の全ての第2ディンプルが切頂形状である、請求項73記載のゴルフボール。
  75. 上記三角形領域内ではボール表面の輪郭が球状で、四角形領域内ではボール表面が実質的に平坦にカットされていて、それにより第2ディンプルが切頂形状とされている、請求項74記載のゴルフボール。
  76. 上記領域のそれぞれが同数のディンプルを含む、請求項60記載のゴルフボール。
  77. 外表面に総計で504個またはそれ以下のディンプルを含む、請求項60記載のゴルフボール。
  78. 上記領域のそれぞれに、サイズの異なる少なくとも2種類のディンプルが含まれている、請求項60記載のゴルフボール。
  79. 上記領域のそれぞれに、直径の異なる少なくとも2種類のディンプルが含まれている、請求項78記載のゴルフボール。
  80. 上記第1グループに属する領域内のディンプルは4種類の異なるサイズを有しており、上記第2グループに属する領域内のディンプルは5種類の異なるサイズを有している、請求項60記載のゴルフボール。
  81. 上記第1グループに属する領域内のディンプルは、半径が約0.05〜約0.06インチである、請求項60記載のゴルフボール。
  82. 上記第2グループに属する領域内のディンプルは、半径が約0.075〜約0.095インチである、請求項81記載のゴルフボール。
  83. 上記第2グループに属する領域内のディンプルの少なくとも幾つかは、半径がほぼ0.075インチである、請求項82記載のゴルフボール。
  84. 上記第1グループに属する領域内のディンプルは、コード深さが約0.0075〜約0.0035インチである、請求項81記載のゴルフボール。
  85. 上記第2グループに属する領域内のディンプルは、コード深さが約0.0035〜約0.008インチである、請求項83記載のゴルフボール。
  86. 上記第1ディンプルの寸法が第2ディンプルの寸法とは異なることによって、第1グループと第2グループの視覚的なコントラストを異ならせている、請求項60記載のゴルフボール。
  87. ボールの外表面に形成した複数のディンプルを有するゴルフボールであって、
    上記外表面は、少なくとも2つのグループからなる複数の領域に区画されていて、第1グループには、複数の第1ディンプルが含まれ、第2グループには、複数の第2ディンプルが含まれ、各領域は、アルキメデス立体を構成するように配列されていて、
    複数領域で構成される第1および第2グループ、並びにディンプルの形状および寸法は、ゴルフボールが球状に対称となるように構成されていて、全米ゴルフ協会の対称ルールに適合しており、さらに、第1および第2グループは、異なる空力学的効果を生じさせ、第1ディンプルの寸法は、第2ディンプルの寸法とは異なっている、ゴルフボール。
  88. 上記ディンプルは、測地線に沿って配列されている、請求項87記載のゴルフボール。
  89. 上記アルキメデス立体は2個の領域グループで構成され、第2グループの各領域は、第1グループ内の1または2以上の領域と接している、請求項87記載のゴルフボール。
  90. 上記アルキメデス立体は、
    立方8面体、切頂4面体、切頂6面体、切頂8面体、切頂12面体、切頂20面体、二十・十二面体、斜方立方8面体、変形6面体、および変形12面体からなる群の中のいずれか1つから選択される、請求項87記載のゴルフボール。
  91. 上記アルキメデス立体はさらに第3の領域グループを含んでおり、
    当該第3領域は、第1領域グループおよび第2領域グループとは形状が異なっていて、
    第3領域グループは複数の第3ディンプルを含んでいて、第3ディンプルは、第1ディンプルおよび第2ディンプルの少なくとも一方とは寸法が異なる、請求項87記載のゴルフボール。
  92. 上記アルキメデス立体は、
    切頂二十・十二面体、斜方二十・十二面体、および切頂8面体からなる群の中のいずれか1つから選択される、請求項91記載のゴルフボール。
  93. 上記第1グループ内の領域は三角形で、第2グループ内の領域は四角形である、請求項87記載のゴルフボール。
  94. 上記三角形形状の各領域は、四角形形状の領域の少なくとも1つと接している、請求項93記載のゴルフボール。
  95. 上記第1グループがボールの全表面積の11%〜63%を占め、上記第2グループがボールの全表面積の89%〜73%を占める、請求項87記載のゴルフボール。
  96. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さい、請求項87記載のゴルフボール。
  97. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも深さが深い、請求項87記載のゴルフボール。
  98. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さく、深さが深い、請求項87記載のゴルフボール。
  99. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さく、深さが浅い、請求項87記載のゴルフボール。
  100. 上記ディンプルのうちの幾つかは球状で、幾つかは切頂形状である、請求項87記載のゴルフボール。
  101. 上記第1ディンプルの全てが球状で、第2ディンプルの全てが切頂形状である、請求項100記載のゴルフボール。
  102. 上記第1ディンプルの全てが切頂形状で、第2ディンプルの全てが球状である、請求項100記載のゴルフボール。
  103. 上記領域のそれぞれが同数のディンプルを含む、請求項87記載のゴルフボール。
  104. 上記領域のそれぞれが36個のディンプルを含む、請求項103記載のゴルフボール。
  105. 外表面に総計で504個またはそれ以下のディンプルを含む、請求項87記載のゴルフボール。
  106. 上記領域のそれぞれに、サイズの異なる少なくとも2種類のディンプルが含まれている、請求項87記載のゴルフボール。
  107. 上記領域のそれぞれに、直径の異なる少なくとも2種類のディンプルが含まれている、請求項106記載のゴルフボール。
  108. 上記領域のそれぞれに、コード深さの異なる少なくとも2種類のディンプルが含まれている、請求項107記載のゴルフボール。
  109. 上記第1グループに属する領域内の各ディンプルは、同一の第1コード深さを有し、
    第2グループに属する領域内の各ディンプルは、第1コード深さとは異なる同一の第2コード深さを有する、請求項107記載のゴルフボール。
  110. 上記第1グループに属する領域内のディンプルは4種類の異なるサイズを有しており、上記第2グループに属する領域内のディンプルは5種類の異なるサイズを有している、請求項109記載のゴルフボール。
  111. 上記第1グループに属する領域内のディンプルは、半径が約0.05〜約0.06インチである、請求項87記載のゴルフボール。
  112. 上記第2グループに属する領域内のディンプルは、半径が約0.075〜約0.095インチである、請求項111記載のゴルフボール。
  113. 上記第1グループに属する領域内のディンプルは、コード深さが約0.0035〜約0.008インチである、請求項111記載のゴルフボール。
  114. 上記第2グループに属する領域内のディンプルは、コード深さが約0.0035〜約0.08インチである、請求項112記載のゴルフボール。
  115. ボール外表面が、それぞれが複数のディンプルを含んでいる複数の領域に区画されていて、領域の数が8〜92である、請求項87記載のゴルフボール。
  116. ボール外表面が、それぞれが複数のディンプルを含んでいる14の領域に区画されている、請求項87記載のゴルフボール。
  117. 上記第1ディンプルの寸法が第2ディンプルの寸法とは異なることによって、第1グループと第2グループの視覚的なコントラストを異ならせている、請求項87記載のゴルフボール。
  118. ボールの外表面に形成した複数のディンプルを有するゴルフボールであって、
    上記外表面は、少なくとも2つのグループからなる複数の領域に区画されていて、第1グループには、複数の第1ディンプルが含まれ、第2グループには、複数の第2ディンプルが含まれ、各領域は、プラトン立体を構成するように配列されていて、
    複数領域で構成される第1および第2グループ、並びにディンプルの形状および寸法は、ゴルフボールが球状に対称となるように構成されていて、全米ゴルフ協会の対称ルールに適合しており、さらに、第1および第2グループは、異なる空力学的効果を生じさせ、第1ディンプルの寸法は、第2ディンプルの寸法とは異なっている、ゴルフボール。
  119. 上記プラトン立体は、
    4面球体、8面球体、6面球体、20面球体、および12面球体からなる群の中のいずれか1つから選択される、請求項118記載のゴルフボール。
  120. 上記第1グループおよび第2グループに属する領域は三角形形状である、請求項118記載のゴルフボール。
  121. 上記第1グループおよび第2グループに属する領域は四角形形状である、請求項118記載のゴルフボール。
  122. 上記第1グループおよび第2グループに属する領域は五角形形状である、請求項118記載のゴルフボール。
  123. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さい、請求項118記載のゴルフボール。
  124. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも深さが深い、請求項118記載のゴルフボール。
  125. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さく、深さが深い、請求項118記載のゴルフボール。
  126. 上記第1ディンプルは、第2ディンプルよりも直径が小さく、深さが浅い、請求項118記載のゴルフボール。
  127. 上記ディンプルのうちの幾つかは球状で、幾つかは切頂形状である、請求項118記載のゴルフボール。
  128. 外表面に総計で504個またはそれ以下のディンプルを含む、請求項118記載のゴルフボール。
  129. 上記領域のそれぞれに、サイズの異なる少なくとも2種類のディンプルが含まれている、請求項118記載のゴルフボール。
  130. 上記領域のそれぞれに、直径の異なる少なくとも2種類のディンプルが含まれている、請求項118記載のゴルフボール。
  131. 上記第1グループに属する領域内の各ディンプルは、同一の第1コード深さを有し、
    第2グループに属する領域内の各ディンプルは、第1コード深さとは異なる同一の第2コード深さを有する、請求項129記載のゴルフボール。
  132. 上記領域のそれぞれに含まれるディンプルは、少なくとも4種類の異なるサイズを有している、請求項118記載のゴルフボール。
  133. 上記第1ディンプルの寸法が第2ディンプルの寸法とは異なることによって、第1グループと第2グループの視覚的なコントラストを異ならせている、請求項118記載のゴルフボール。
  134. 上記ディンプルのうちの幾つかは、ラティス構造を有している、請求項1記載のゴルフボール。
  135. ディンプル毎の平均容積が、1つのグループにおいては相対的に大きい、請求項1記載のゴルフボール。
  136. 1つの領域における単位容積が、他の領域のそれよりも大きく、
    単位容積とは、領域内のディンプルの全容積を当該領域の表面積で割ったものとして適宜される、請求項1記載のゴルフボール。
  137. 1つの領域における単位容積が、他の領域のそれよりも少なくとも5%大きく、
    単位容積とは、領域内のディンプルの全容積を当該領域の表面積で割ったものとして適宜される、請求項1記載のゴルフボール。
  138. 1つの領域における単位容積が、他の領域のそれよりも少なくとも15%大きく、
    単位容積とは、領域内のディンプルの全容積を当該領域の表面積で割ったものとして適宜される、請求項1記載のゴルフボール。
  139. 複数の領域で構成される上記第1グループは、第2グループ内の領域の一部を追加することで、またはその逆の手法によって形成されている、請求項1記載のゴルフボール。
JP2012504910A 2009-04-09 2010-04-09 低揚力ゴルフボール Pending JP2012523293A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16813409P 2009-04-09 2009-04-09
US61/168,134 2009-04-09
PCT/US2010/030637 WO2010118393A2 (en) 2009-04-09 2010-04-09 A low lift golf ball

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012523293A true JP2012523293A (ja) 2012-10-04

Family

ID=42934840

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012504910A Pending JP2012523293A (ja) 2009-04-09 2010-04-09 低揚力ゴルフボール
JP2012504911A Pending JP2012523294A (ja) 2009-04-09 2010-04-09 低揚力ゴルフボール

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012504911A Pending JP2012523294A (ja) 2009-04-09 2010-04-09 低揚力ゴルフボール

Country Status (8)

Country Link
US (34) US8602916B2 (ja)
EP (2) EP2416854A4 (ja)
JP (2) JP2012523293A (ja)
KR (1) KR20140014363A (ja)
CN (1) CN102458589B (ja)
AU (1) AU2010233125A1 (ja)
CA (1) CA2764633A1 (ja)
WO (9) WO2010118401A2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10722754B2 (en) 2008-10-31 2020-07-28 Acushnet Company Dimple patterns for golf balls
US10080923B2 (en) * 2008-10-31 2018-09-25 Acushnet Company Dimple patterns for golf balls
US10729937B2 (en) 2008-10-31 2020-08-04 Acushnet Company Dimple patterns for golf balls
US10940365B2 (en) 2008-10-31 2021-03-09 Acushnet Company Dimple patterns for golf balls
US10668327B2 (en) 2008-10-31 2020-06-02 Acushnet Company Dimple patterns for golf balls
US9504877B2 (en) * 2008-10-31 2016-11-29 Achushnet Company Dimple patterns for golf balls
US11376473B2 (en) 2008-10-31 2022-07-05 Acushnet Company Dimple patterns for golf balls
US10188907B2 (en) * 2008-10-31 2019-01-29 Acushnet Company Dimple patterns for golf balls
WO2010118401A2 (en) * 2009-04-09 2010-10-14 Aero-X Golf Inc. A low lift golf ball
US20120108362A1 (en) * 2010-04-28 2012-05-03 Aero-X Golf Inc. Nonconforming anti-slice ball
JP5961348B2 (ja) * 2011-04-19 2016-08-02 ダンロップスポーツ株式会社 ゴルフボール
US20130090189A1 (en) * 2011-10-05 2013-04-11 Aero-X Golf, Inc. Kit for a driver and golf ball that provides optimum performance
US9649539B2 (en) 2012-04-20 2017-05-16 Acushnet Company Multi-layer core golf ball
US9119992B2 (en) * 2012-04-20 2015-09-01 Acushnet Company Golf ball materials based on blends of polyamide and acid anhydride-modified polyolefins
US9592425B2 (en) 2012-04-20 2017-03-14 Acushnet Company Multi-layer core golf ball
US10155135B2 (en) 2016-12-13 2018-12-18 Acushnet Company Golf ball aerodynamic configuration
CN114385256B (zh) * 2020-10-22 2024-06-11 华为云计算技术有限公司 系统参数的配置方法和配置装置
US20230134882A1 (en) * 2021-11-02 2023-05-04 Acushnet Company Golf balls having reduced distance

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01221182A (ja) * 1988-02-27 1989-09-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフボール
JPH0884787A (ja) * 1994-07-21 1996-04-02 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール
JP2004049270A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール群およびゴルフボール
JP2004236745A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフボール

Family Cites Families (81)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4063259A (en) 1975-10-29 1977-12-13 Acushnet Company Method of matching golfer with golf ball, golf club, or style of play
US4772026A (en) * 1987-06-04 1988-09-20 Acushnet Company Golf ball
US4762326A (en) * 1987-06-04 1988-08-09 Acushnet Company Golf ball
US4880241A (en) * 1988-04-22 1989-11-14 Spalding & Evenflo Companies, Inc. Golf ball
JP2720503B2 (ja) * 1989-03-08 1998-03-04 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフボール
US4991852A (en) 1989-04-28 1991-02-12 Pattison John W Multi-purpose golf ball
US4960281A (en) * 1989-10-17 1990-10-02 Acushnet Company Golf ball
US4979747A (en) * 1989-12-27 1990-12-25 Wilson Sporting Goods Co. Golf ball
CA2101591C (en) 1992-12-28 1997-03-11 Richard R. Sanchez Golf ball dimple pattern
JP2716932B2 (ja) * 1993-12-07 1998-02-18 住友ゴム工業株式会社 ゴルフボール
KR970005338B1 (ko) * 1994-09-06 1997-04-15 일야실업 주식회사 골프공
JP2924698B2 (ja) 1995-03-06 1999-07-26 ブリヂストンスポーツ株式会社 ツーピースソリッドゴルフボール
US5836832A (en) * 1995-09-01 1998-11-17 Acushnet Company Golf ball
JPH09192265A (ja) 1996-01-12 1997-07-29 Bridgestone Sports Co Ltd ツーピースソリッドゴルフボール
US5782702A (en) 1996-05-01 1998-07-21 Bridgestone Sports Co., Ltd. Practice golf ball
US5935023A (en) 1996-12-17 1999-08-10 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US5846141A (en) 1997-04-23 1998-12-08 Acushnet Company Golf ball
JPH1157066A (ja) * 1997-08-19 1999-03-02 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール
US6796912B2 (en) 2001-11-21 2004-09-28 Acushnet Company Golf ball dimples with a catenary curve profile
US6658371B2 (en) 1997-09-03 2003-12-02 Acushnet Company Method for matching golfers with a driver and ball
US6729976B2 (en) * 1997-09-03 2004-05-04 Acushnet Company Golf ball with improved flight performance
US5957786A (en) * 1997-09-03 1999-09-28 Acushnet Company Golf ball dimple pattern
US7641572B2 (en) * 1997-09-03 2010-01-05 Acushnet Company Golf ball dimples with a catenary curve profile
JP4009797B2 (ja) * 1998-07-30 2007-11-21 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフボール
US5997418A (en) * 1998-11-09 1999-12-07 Spalding Sports Worldwide, Inc. Golf ball having circular groups of tear dropped dimples
US6299552B1 (en) 1999-04-20 2001-10-09 Acushnet Company Low drag and weight golf ball
US6939252B1 (en) * 1999-06-08 2005-09-06 Dunlop Sports Group Americas Inc Golf ball with three dimple types
US6602153B2 (en) * 1999-09-16 2003-08-05 Callaway Golf Company Aerodynamic pattern for a two-piece golf ball
US6537159B2 (en) 1999-09-16 2003-03-25 Callaway Golf Company Aerodynamic pattern for a golf ball
US6224499B1 (en) 1999-09-16 2001-05-01 Callaway Golf Company Golf ball with multiple sets of dimples
US6551203B2 (en) 1999-09-16 2003-04-22 Callaway Golf Company Golf ball with multiple sets of dimples
US6213898B1 (en) 1999-09-16 2001-04-10 Callaway Golf Company Golf ball with an aerodynamic surface on a polyurethane cover
US6464601B2 (en) 1999-09-16 2002-10-15 Callaway Golf Company Aerodynamic pattern for a golf ball
US6331150B1 (en) * 1999-09-16 2001-12-18 Callaway Golf Company Golf ball dimples with curvature continuity
US6290615B1 (en) 1999-11-18 2001-09-18 Callaway Golf Company Golf ball having a tubular lattice pattern
KR100360310B1 (ko) * 2000-04-20 2002-11-13 주식회사 볼빅 골프공의 딤플 배열
US6245386B1 (en) * 2000-04-26 2001-06-12 Callaway Golf Company Method and system for finishing a golf ball
EP1166830A3 (en) * 2000-06-19 2003-12-10 Dunlop Slazenger Group Americas Inc Distance golf ball
EP1166831A3 (en) * 2000-06-19 2004-04-14 Dunlop Slazenger Group Americas Inc Golf ball
US20020068649A1 (en) 2000-12-06 2002-06-06 Kennedy Thomas J. Golf ball having a dimple combination pattern
US6503158B2 (en) 2001-03-01 2003-01-07 Spalding Sports Worldwide, Inc. Dual non-circular dimple for golf balls
US6511203B1 (en) * 2001-07-26 2003-01-28 John Winther Beacon light
CA2402001C (en) * 2001-09-11 2005-11-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicle front and rear wheels drive system and clutch changeover method
JP2003126301A (ja) * 2001-10-26 2003-05-07 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール
US6905426B2 (en) 2002-02-15 2005-06-14 Acushnet Company Golf ball with spherical polygonal dimples
US6945880B2 (en) 2003-01-06 2005-09-20 Acushnet Company Golf ball with improved flight performance
US7481723B2 (en) 2002-03-14 2009-01-27 Acushnet Company High performance golf ball having a reduced-distance
JP4120773B2 (ja) * 2002-03-29 2008-07-16 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフボール
JP2003299750A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフボール
US7229364B2 (en) 2002-05-23 2007-06-12 Acushnet Company Golf ball dimples
US7144338B2 (en) 2002-05-29 2006-12-05 Acushnet Company Golf ball with varying land surfaces
JP4129625B2 (ja) * 2002-10-17 2008-08-06 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフボール
US6923736B2 (en) 2003-01-06 2005-08-02 Acushnet Company Golf ball with improved flight performance
US6849007B2 (en) 2003-02-11 2005-02-01 Acushnet Company Dimple pattern for golf balls
JP2005052302A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Norikazu Ninomiya ゴルフボール及びそのコアを成形する成形型
JP4524548B2 (ja) * 2003-08-08 2010-08-18 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフボールのディンプル配置方法
US7594867B2 (en) 2003-08-12 2009-09-29 Acushnet Company Surface pattern for golf balls
JP4330958B2 (ja) * 2003-08-29 2009-09-16 Sriスポーツ株式会社 ゴルフボール製造方法
JP2005087362A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフボール
US6991565B1 (en) * 2004-11-16 2006-01-31 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US20060199667A1 (en) 2005-03-04 2006-09-07 Jones Douglas E Low-weight two piece golf balls
KR100669808B1 (ko) 2005-03-18 2007-01-16 주식회사 볼빅 골프공 및 그 골프공의 제조방법
JP4609646B2 (ja) 2005-03-29 2011-01-12 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフボールの弾道シミュレーション方法及び飛行シミュレーション方法
US7175542B2 (en) 2005-04-07 2007-02-13 Bridgestone Sports Co., Ltd. Multi-piece solid golf ball
US7179178B2 (en) * 2005-05-23 2007-02-20 Callaway Golf Company Golf ball dimple pattern
US7303492B2 (en) * 2005-07-28 2007-12-04 Acushnet Company Golf ball dimples forming indicia
US7503856B2 (en) 2005-08-26 2009-03-17 Acushnet Company Dimple patterns for golf balls
US7238121B2 (en) 2005-09-14 2007-07-03 Bridgestone Sports Co., Ltd. Solid golf ball
JP4523912B2 (ja) * 2005-12-16 2010-08-11 Sriスポーツ株式会社 ゴルフボールおよびその製造方法
JP2007190365A (ja) 2005-12-23 2007-08-02 Sri Sports Ltd ゴルフボールの最適空力特性の取得方法及び該方法を用いたゴルフボールディンプルのオーダーメードシステム
US7452292B2 (en) * 2006-01-17 2008-11-18 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US8617003B2 (en) * 2006-01-18 2013-12-31 Acushnet Company Golf ball having specific spin, moment of inertia, lift, and drag relationship
US7278931B2 (en) * 2006-01-19 2007-10-09 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US20090247325A1 (en) 2006-12-05 2009-10-01 Sullivan Michael J High performance golf ball having a reduced distance
KR100774432B1 (ko) 2007-05-31 2007-11-12 이재훈 골프공의 딤플 배열구조
US7427242B1 (en) * 2007-11-14 2008-09-23 Acushnet Company Thermoplastic core having a negative hardness gradient formed from a plasticizer-based gradient-initiating solution
US7604553B2 (en) 2007-11-02 2009-10-20 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US8016695B2 (en) * 2008-09-22 2011-09-13 Acushnet Company Golf ball with improved flight performance
US8002647B2 (en) * 2008-10-10 2011-08-23 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US7951017B2 (en) * 2008-11-14 2011-05-31 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
WO2010118401A2 (en) * 2009-04-09 2010-10-14 Aero-X Golf Inc. A low lift golf ball

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01221182A (ja) * 1988-02-27 1989-09-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフボール
JPH0884787A (ja) * 1994-07-21 1996-04-02 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール
JP2004049270A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴルフボール群およびゴルフボール
JP2004236745A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフボール

Also Published As

Publication number Publication date
US8382613B2 (en) 2013-02-26
WO2010118397A2 (en) 2010-10-14
US20100273581A1 (en) 2010-10-28
US20110081992A1 (en) 2011-04-07
US8795103B2 (en) 2014-08-05
US20100267483A1 (en) 2010-10-21
US20100267473A1 (en) 2010-10-21
US8491419B2 (en) 2013-07-23
WO2010118400A3 (en) 2011-01-13
US8192307B2 (en) 2012-06-05
EP2416854A4 (en) 2013-12-18
US20100273582A1 (en) 2010-10-28
US20100267478A1 (en) 2010-10-21
US20100273580A1 (en) 2010-10-28
WO2010118393A3 (en) 2011-01-13
US8579730B2 (en) 2013-11-12
EP2416853A4 (en) 2013-12-18
US8202179B2 (en) 2012-06-19
US20100267487A1 (en) 2010-10-21
JP2012523294A (ja) 2012-10-04
US20100267474A1 (en) 2010-10-21
US8550937B2 (en) 2013-10-08
US8708840B2 (en) 2014-04-29
US20100273579A1 (en) 2010-10-28
US8226502B2 (en) 2012-07-24
US8388467B2 (en) 2013-03-05
CN102458589B (zh) 2014-11-05
WO2010118393A2 (en) 2010-10-14
US20100267486A1 (en) 2010-10-21
US8475299B2 (en) 2013-07-02
US8454456B2 (en) 2013-06-04
US20100267472A1 (en) 2010-10-21
US8197361B2 (en) 2012-06-12
US20100267476A1 (en) 2010-10-21
WO2010118394A2 (en) 2010-10-14
AU2010233125A1 (en) 2011-12-01
EP2416854A2 (en) 2012-02-15
US20100267490A1 (en) 2010-10-21
WO2010118396A2 (en) 2010-10-14
US20100267484A1 (en) 2010-10-21
US8574098B2 (en) 2013-11-05
WO2010118401A2 (en) 2010-10-14
WO2010118403A2 (en) 2010-10-14
WO2010118395A2 (en) 2010-10-14
US8388468B2 (en) 2013-03-05
EP2416853A2 (en) 2012-02-15
WO2010118395A3 (en) 2011-06-03
US20100267475A1 (en) 2010-10-21
WO2010118400A2 (en) 2010-10-14
US20100267470A1 (en) 2010-10-21
US20100267477A1 (en) 2010-10-21
US20100267491A1 (en) 2010-10-21
US8366569B2 (en) 2013-02-05
KR20140014363A (ko) 2014-02-06
US8323124B2 (en) 2012-12-04
US8267810B2 (en) 2012-09-18
US20100267485A1 (en) 2010-10-21
US20100267480A1 (en) 2010-10-21
US20100267479A1 (en) 2010-10-21
US20100267481A1 (en) 2010-10-21
US20100267471A1 (en) 2010-10-21
US20100261555A1 (en) 2010-10-14
US8708839B2 (en) 2014-04-29
WO2010118398A3 (en) 2011-01-13
US8262513B2 (en) 2012-09-11
US20100261551A1 (en) 2010-10-14
WO2010118396A3 (en) 2011-01-13
US20100323822A1 (en) 2010-12-23
US8038548B2 (en) 2011-10-18
US8512167B2 (en) 2013-08-20
WO2010118394A3 (en) 2011-02-03
CN102458589A (zh) 2012-05-16
US8602916B2 (en) 2013-12-10
CA2764633A1 (en) 2010-10-14
US8371961B2 (en) 2013-02-12
US20100261556A1 (en) 2010-10-14
US8192306B2 (en) 2012-06-05
US8251840B2 (en) 2012-08-28
US20100273578A1 (en) 2010-10-28
US20100267482A1 (en) 2010-10-21
US20100267488A1 (en) 2010-10-21
US8491420B2 (en) 2013-07-23
US20100267469A1 (en) 2010-10-21
WO2010118403A3 (en) 2011-01-20
US8246490B2 (en) 2012-08-21
US20140349782A1 (en) 2014-11-27
WO2010118398A2 (en) 2010-10-14
US8550938B2 (en) 2013-10-08
US8657706B2 (en) 2014-02-25
WO2010118397A3 (en) 2011-01-13
WO2010118401A3 (en) 2011-03-24
US8622852B2 (en) 2014-01-07
US8202178B2 (en) 2012-06-19
US20100267489A1 (en) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012523293A (ja) 低揚力ゴルフボール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140522

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140529

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140623

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140630

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140724

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141118