JPH0884787A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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Publication number
JPH0884787A
JPH0884787A JP7182365A JP18236595A JPH0884787A JP H0884787 A JPH0884787 A JP H0884787A JP 7182365 A JP7182365 A JP 7182365A JP 18236595 A JP18236595 A JP 18236595A JP H0884787 A JPH0884787 A JP H0884787A
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JP
Japan
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dimple
spherical
dimples
spherical regular
golf ball
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JP7182365A
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English (en)
Inventor
Michihiko Sugiura
路彦 杉浦
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打球時にボールの置き方が異なっていても同
じような飛距離を確保するのを可能にしながら、ディン
プルを配列する際の設計自由度を増すことができるゴル
フボールを提供する。 【解決手段】 球面1を12−20面体の面に対応する
12個の球面状正五角形1aと20個の球面状正三角形1b
に区画し、それらにディンプル2を配列した6本の大円
Aを有するゴルフボールにおいて、各球面状正五角形1a
内に同一の配列を有するディンプルパターンを形成し、
該ディンプルパターンを球面状正五角形1aの各辺Lの方
向から見た際のディンプル配列が全て異なる構成にし、
各大円Aに沿って一方側に並ぶ5個の球面状正五角形1a
に設けるディンプルパターンの向きを各大円Aに対して
同じ順序で異なるように配置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディンプルの配列
に特徴を持たせたゴルフボールに関し、更に詳しくは、
打球時のボールの置き方を変えても略同じ飛距離を確保
しながら、ディンプルをより自由に配列することができ
るようにしたゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴルフボールの球面にディンプ
ルを配列する場合、その球面に内接する多面体を仮想
し、その多面体を構成する各多角形を球面に投影するこ
とで、球面を球面状多角形に区画し、それらをベースと
してディンプルの配列を設計するようにしている。用い
られる多面体としては、例えば、正8面体、正12面
体、正20面体等の正多面体や、12ー20面体、立方
8面体等の準正多面体がある。
【0003】このようにして配列されるディンプルは、
ゴルフボールをどの位置で打球しても同一飛距離が得ら
れる性質、即ち、空気力学的な均一性を高めるため、多
数のシンメトリーラインを有して配列してあるものが多
い。従来、例えば、図6に示すように、12−20面体
を構成する各多角形を球面11に投影して、ディンプル
12を配列するようにしたゴルフボールがある。球面1
1が12−20面体の面に対応する12個の球面状正五
角形Xと20個の球面状正三角形Yとに区画され、それ
ら球面状正五角形Xと球面状正三角形Yにそれぞれ複数
のディンプル12が配列されている。このゴルフボール
には、区画される線と一致する6本の大円(中心がゴル
フボールの球心と一致する円)Zが設けられている。
【0004】各球面状正五角形X及び球面状正三角形Y
内には、各々同じディンプルパターンが採用され、更に
そのディンプルパターンが、各球面状正五角形X或いは
球面状正三角形Yのどの辺の方向から見ても、同一のデ
ィンプル配列となるように配設されている。即ち、球面
状正五角形の場合には、ディンプルパターンが球面状正
五角形の各角をそれぞれ通過する5本のシンメトリーラ
インを有するように対称に形成され、また、球面状正三
角形の場合には、ディンプルパターンが球面状正三角形
の各角をそれぞれ通過する3本のシンメトリーラインを
有するように対称に形成されている。
【0005】そのため、ゴルフボールの球面に配列され
たディンプルのシンメトリー性が高く、ゴルフボールの
置き方に無関係に、略同一の飛距離を確保するのを可能
にする。しかし、その反面、ディンプルパターンを対称
に配設しなければならないという制約があるため、ディ
ンプルの配列を設計する際の自由度が低いという問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、打球
時にボールの置き方が異なっていても同じような飛距離
を確保するのを可能にしながら、ディンプルを配列する
際の設計自由度を増すことができるゴルフボールを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、球面を12−20面体の面に対応する12個の球
面状正五角形と20個の球面状正三角形に区画し、それ
ら球面状正五角形と球面状正三角形とにそれぞれ複数の
ディンプルを配列した6本の大円を有するゴルフボール
において、各球面状正五角形内に同一の配列を有するデ
ィンプルパターンを形成すると共に、該ディンプルパタ
ーンを球面状正五角形の各辺の方向から見た際のディン
プル配列が全て異なるように構成し、かつ各大円に沿っ
て一方側に並ぶ5個の球面状正五角形に設ける前記ディ
ンプルパターンの向きを各大円に対して同じ順序で異な
るように配置したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の他のゴルフボールは、球面
を立方8面体の面に対応する8個の球面状正三角形と6
個の球面状正四角形に区画し、それら球面状正三角形と
球面状正四角形とにそれぞれ複数のディンプルを配列し
た4本の大円を有するゴルフボールにおいて、各球面状
正三角形内に同一の配列を有するディンプルパターンを
形成すると共に、該ディンプルパターンを球面状正三角
形の各辺の方向から見た際のディンプル配列が全て異な
るように構成し、かつ各大円に沿って一方側に並ぶ3個
の球面状正三角形に設ける前記ディンプルパターンの向
きを各大円に対して同じ順序で異なるように配置したこ
とを特徴とする。
【0009】上記のように本発明は、球面を12−20
面体の面に対応して区画したゴルフボールの場合には、
球面状正五角形のどの辺の方向から見てもディンプル配
列が同じではなく、全て異ならせたディンプルパターン
を、各大円に沿って一方側に並ぶ5個の球面状正五角形
に設ける際に、その向きを各大円に対して同じ順序で異
なる配置としたことにより、ディンプルを各大円に対し
てその左右にバランスして等価的に配分することができ
る。そのため、打球時にボールの置き方が異なる状態で
あっても、略同一の飛距離を得ることができる。しか
も、球面状正五角形上にディンプルを対称に配列せず
に、非対称にしても配列することができるため、ディン
プルを設計する際の制限が大幅に緩和され、ディンプル
配列に対する設計の自由度が大きい。
【0010】また、球面を立方8面体の面に対応して区
画したゴルフボールの場合にも、球面状正三角形の各辺
の方向から見た際のディンプル配列が全て異なるように
したディンプルパターンを、各大円に沿って一方側に並
ぶ3個の球面状正三角形に設ける際に、その向きを各大
円に対して同じ順序で異なるように配置することによ
り、上記と同様にして、打球時にボールの置き方が異な
っていても略同一の飛距離を確保しながら、ディンプル
配列の設計自由度を増すことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、球面に内接する多面体を
12ー20面体に仮想した場合の本発明のゴルフボール
の一例を示す。ゴルフボールの球面1が、12−20面
体の面に対応する12個の球面状正五角形1aと20個
の球面状正三角形1bとに区画され、それら球面状正五
角形1aと球面状正三角形1bとには、それぞれ複数の
ディンプル2が配列されている。球面1を球面状正五角
形1aと球面状正三角形1bに区画する線が、ゴルフボ
ールの球心と中心が一致する大円Aと一致し、この球面
1には、合計6本の大円Aが設けられている。その内の
1本の大円は、上下の金型の合わせ目に対応するパーテ
ィングラインPLになっている。
【0012】上記球面状正五角形1aには、同一のディ
ンプル配列を有するディンプルパターンが形成され、そ
のディンプルパターンは、図1では、球面状正五角形1
aの各辺に沿って同じ径を有するディンプル2aがそれ
ぞれ4個配列(角部において重複、合計15個)され、
その内側に、ディンプル2aよりも径の小さい、同じ径
を有する2個のディンプル2bと、ディンプル2aより
も径が大きくかつ同じ大きさの5個のディンプル2cと
が配設され、その更に内側には、ディンプル2cが1個
配置され、球面状正五角形1aの各辺Lの方向から見た
際のディンプル配列が同じではなく、全て異なるように
構成されている。1つの球面状正五角形1a内には、径
の異なる3種類のディンプル2a,2b,2cが、合計
24個設けられている。
【0013】上記ディンプルパターンは、各大円Aに沿
って一方側に並ぶ5個の球面状正五角形1aにそれぞれ
設ける際に、その向きを各大円Aに対して同じ順序で異
なるように配置されている。上記球面状正三角形1bに
は、上述したディンプル2aが6個からなる同一のディ
ンプルパターンが配設されている。このディンプルパタ
ーンは、球面状正三角形1bの各辺Mに沿って3個づつ
ディンプル2aが配列され、2辺のそれぞれ中間部にあ
る各ディンプル2aの一部がパーティングラインPLを
除いた大円Aを越えて、球面状正五角形1a内に位置す
るようになっている。また、このディンプルパターン
は、前記2辺が接する球面状正三角形1bの頂点からそ
れに対面する辺に引いた垂線に対して左右対称になって
いる。
【0014】このゴルフボールでは、球面1には、合計
408個のディンプル2が設けられ、これらは、300
個の中間の大きさの径を有するディンプル2aと、24
個の小径のディンプル2bと、84個の大径のディンプ
ル2cとから構成されている。上述したディンプル2
は、以下のようにして配列することができる(図2参
照)。 .先ず、各球面状正三角形1bに上記ディンプル2a
を配列する。 .次いで、一つの球面状正五角形Cに、その各辺の方
向から見た際のディンプル配列が全て異なるディンプル
パターンを配設する。 .球面状正五角形Cが接する一つの大円A1を選択
し、その大円A1の一方側に接している5個のうちの球
面状正五角形Cを除く4個の球面状正五角形D,E,
F,Gに、以下のようにしてディンプルパターンを配設
する。
【0015】(a). 球面状正五角形Cに隣接する2個目
の球面状正五角形Dに、球面状正五角形Cに設けられた
ディンプルパターンを時計方向回りに72°回転した状
態で配設する。 (b). 球面状正五角形Dに隣接する3個目の球面状正五
角形Eに、球面状正五角形Cに設けられたディンプルパ
ターンを時計方向回りに288°回転して配設する。 (c). 球面状正五角形Eに隣接する4個目の球面状正五
角形Fに、球面状正五角形Cに配設されたディンプルパ
ターンを時計方向回りに144°回転した状態で配設す
る。 (d). 球面状正五角形Eに隣接する5個目の球面状正五
角形Gに、球面状正五角形Cに配設されたディンプルパ
ターンを時計方向回りに216°回転して配設する。 .残りの全ての大円Aの一方側における5個の球面状
正五角形についても、既に配置したディンプルパターン
を基準として、上記と同様にしてディンプルパターンを
配設し、球面1に図1に示すようなディンプル配列を得
ることができる。このように球面状正五角形1aのどの
辺Lの方向から見てもディンプル配列が同じではなく、
全て異ならせたディンプルパターンを、各大円Aに沿っ
て一方側に並ぶ5個の球面状正五角形に設ける際に、そ
の向きを各大円Aに対して同じ順序で異なるように配置
したので、ディンプル2を各大円Aに対してその左右に
バランスして等価的に配置することができ、それによっ
て、打球時にゴルフボールの置き方が異なっていても略
同一の飛距離を確保することが可能となる。その上、球
面状正五角形1a上にディンプルを対称配置する必要が
なく、非対称でもよいため、ディンプル設計における制
限が大幅に緩和され、ディンプル配列に対する設計をよ
り自由に行うことができる。
【0016】本発明では、上述した実施例において、球
面状正三角形1bに、その一部が大円Aを越えた2個の
ディンプル2aを有するようにディンプル配列をした
が、球面状正三角形1bの球面内に各ディンプルを完全
に配置し、そのディンプルパターンのディンプル配列が
球面状正三角形1bのどの辺Mの方向から見ても同一と
なるようにしてもよく、これにより、ディンプル2を各
大円Aに対してその左右によりバランス良く配置するこ
とができる。
【0017】図3は、本発明のゴルフボールの他の例を
示す。この実施例では、球面に内接する多面体を立方8
面体に仮想して、ディンプル配列したものである。ゴル
フボールの球面1が、立方8面体の面に対応する8個の
球面状正三角形1cと6個の球面状正四角形1dとに区
画され、それら球面状正三角形1cと球面状正四角形1
dには、それぞれ複数のディンプル3が配列されてい
る。球面1を球面状正三角形1cと球面状正四角形1d
に区画する線が、ゴルフボールの球心と中心が一致する
大円Aと一致し、この球面1には、合計4本の大円Aが
設けられている。その内の1本の大円は、上下の金型の
合わせ目に対応するパーティングラインPLである。
【0018】上記球面状正三角形1cには、同一のディ
ンプル配列を有するディンプルパターンが形成され、そ
のディンプルパターンは、図3では、球面状正三角形1
cの2つの辺Qが交わる1つの角部にディンプル3aが
1個配置され、それに続いて、前記両辺Qに沿ってディ
ンプル3aよりも径の大きい、同じ径を有するディンプ
ル3bがそれぞれ4個配列されている。
【0019】他の一辺Q側の両角部には、ディンプル3
bよりも径の大きいディンプル3cがディンプル3bに
続いてそれぞれ1個配設されている。両角部間の他の一
辺Qに沿って、ディンプル3cよりも更に径が大きい2
個のディンプル3dが連続して配置され、これらディン
プル3dと両側のディンプル3cとの間には、ディンプ
ル3aよりも径を小さくした2種類のディンプル3f,
3gが、それぞれ径の大きい方のディンプル3fを内側
にして各1個づつ配置されている。
【0020】それらの内側には、ディンプル3bに沿っ
て、更に5個のディンプル3bが設けられ、前記2個の
ディンプル3dに隣接する内側のディンプル3b間に
は、前記と同じディンプル3cが配置されている。この
ようにディンプルが配列されたディンプルパターンは、
球面状正三角形1cの各辺Qの方向から見た際のディン
プル配列が同じではなく、全て異なるようになってい
る。
【0021】球面状正三角形1c内には、径の異なる6
種類のディンプル3a,3b,3c,3d,3f,3g
が、合計で23個設けられ、ディンプル3aが配設され
た角からそれに対面する辺に引いた垂線に対しては、そ
のディンプルパターンは左右対称になっている。このデ
ィンプルパターンは、各大円Aに沿って一方側に並ぶ3
個の球面状正三角形1cにそれぞれ設ける際に、その向
きをどの大円Aに対しても同じ順序で異なるように配置
されている。
【0022】上記球面状正四角形1dには、上述したデ
ィンプル3a,3b,3c,3dに加えて、ディンプル
3dよりも径の大きいディンプル3eからなる、径の異
なる5種類のディンプルを用いた同一のディンプルパタ
ーンが配設されている。このディンプルパターンは、球
面状正四角形1dの各辺Rに沿って、3種類のディンプ
ル3a,3c,3eが、各角部にそれぞれ1個配置され
たディンプル3a間に、ディンプル3c,ディンプル3
e,3e、ディンプル3cの順で配設されている。
【0023】その内側には、各3個づつディンプルが配
列され、両側に配置されたディンプル3c間にディンプ
ル3eが設けられている。更にその内側の四隅には、デ
ィンプル3aがそれぞれ配置され、これらディンプル3
aの間に、ディンプルが配置されていない残りの球面1
を埋めるようにして、4個のディンプル3dが配置され
るようになっている。
【0024】このディンプルパターンは、球面状正四角
形1dの対角線上にそれぞれ1本、及び球面状正四角形
1dの対面する辺Rの中点を通る線上にそれぞれ1本、
合計4本のシンメトリーラインを引くことができる左右
対称パターンになっており、そのディンプル配列は各球
面状正四角形のどの辺Rの方向から見ても同一配置に構
成されている。各球面状正四角形内には合計40個のデ
ィンプルが配置され、ゴルフボールの球面1には、合計
で424個のディンプル3が設けられている。これらデ
ィンプル3は、以下のようにして配列することができる
(図4参照)。 .先ず、各球面状正四角形1dに上記のような5種類
のディンプル3a,3b,3c,3d,3eからなるデ
ィンプルパターンを形成する。 .次いで、一つの球面状正三角形Hに、その各辺Qの
方向から見た時のディンプル配列が全て異なる上述のよ
うなディンプルパターンを配設する。 .球面状正三角形Hが接する一つの大円A1を選択
し、その大円A1の一方側に接している3個のうちの球
面状正三角形Hを除く2個の球面状正三角形I,Jに、
以下のようにしてディンプルパターンを配設する。
【0025】(a). 球面状正三角形Hに隣接する2個目
の球面状正三角形Iに、球面状正三角形Hに設けられた
ディンプルパターンを時計方向回りに120°回転した
状態で配設する。 (b). 球面状正五角形Iに隣接する3個目の球面状正三
角形Jに、球面状正三角形Hに設けられたディンプルパ
ターンを時計方向回りに240°回転して配設する。 .残りの全ての大円Aの一方側における3個の球面状
正三角形についても、既に配置したディンプルパターン
を基準として、上記と同様にしてディンプルパターンを
配設し、球面1に図3に示すようなディンプル3を配列
することができる。
【0026】このように球面1を立方8面体の面に対応
する球面状正三角形1cと球面状正四角形1dに区画し
てディンプル3を配列するようにしたゴルフボールであ
っても、球面状正三角形1cの各辺Qの方向から見た際
のディンプル配列が全て異なるようにしたディンプルパ
ターンを、各大円Aに沿って一方側に並ぶ3個の球面状
正三角形1cに設ける際に、その向きを各大円Aに対し
て同じ順序で異なるように配置することにより、上記と
同様の効果を奏することができる。
【0027】
【実施例】図1に示すディンプル配列を有する本発明ボ
ール1と、図3に示すディンプル配列を有する本発明ボ
ール2、及び図6に示すディンプル配列を有する従来ボ
ールとをそれぞれ製作した。本発明ボール1におけるデ
ィンプル2aの直径は3.7mm、ディンプル2bの直径
は3.2mm、ディンプル2cの直径は4.21mm、球面
の全面積に対するディンプルの面積占有率は79%であ
る。
【0028】本発明ボール2におけるディンプル3aの
直径は3.2mm、ディンプル3bの直径は3.5mm、デ
ィンプル3cの直径は3.9mm、ディンプル3dの直径
は4.1mm、ディンプル3eの直径は4.4mm、ディン
プル3fの直径は2.4mm、ディンプル3gの直径は
2.0mm、ディンプル面積占有率は81%である。従来
ボールでは4種類の径の異なるディンプルが配設され、
それらの直径はそれぞれ、4.2mm、3.7mm、3.5
mm、3.2mm、ディンプル総数は492個、ディンプル
面積占有率は82.9%である。
【0029】これら各試験ボールを以下に示す測定条件
により、飛翔性の評価試験を行ったところ、表1に示す
結果を得た。飛翔性 各試験ボールBを、図5(a),(b)に示すように、
パーティングラインPLを地面に対して垂直、及び水平
となるようにそれぞれ置く向きを変えて置き、自動打球
機で矢印のようにバックスピンの回転を与えて各10回
打球した際のボールが落下する地点までのキャリーを測
定し、パーティングラインPLが垂直の場合と水平の場
合におけるキャリー差と飛翔時間差をそれぞれ各回毎に
求め、その平均値を従来ボールを100とする指数値で
評価した。この数値が小さい程、ゴルフボールの置き方
が変わっても飛距離の差が小さく、飛翔性が優れてい
る。
【0030】
【表1】 表1から明らかなように、本発明ボール1,2は、打球
時にボールの置き方が異なっていても、従来ボール同様
に、略同一の飛距離及び飛翔時間を確保することができ
るのが判る。
【0031】
【発明の効果】上述のように本発明は、球面を12−2
0面体の面に対応して区画したゴルフボールにあって
は、各球面状正五角形内に同一の配列を有するディンプ
ルパターンを設け、そのディンプルパターンを球面状正
五角形の各辺の方向から見た際のディンプル配列が全て
異なるように構成し、かつ各大円に沿って一方側に並ぶ
5個の球面状正五角形に設けるディンプルパターンの向
きを各大円に対して同じ順序で異なるように配置するこ
とにより、また、球面を立方8面体の面に対応して区画
したゴルフボールにあっては、各球面状正三角形内に同
一の配列を有するディンプルパターンを形成し、そのデ
ィンプルパターンを球面状正三角形の各辺の方向から見
た際のディンプル配列が全て異なるように構成し、更に
各大円に沿って一方側に並ぶ3個の球面状正三角形に設
けるディンプルパターンの向きを各大円に対して同じ順
序で異なるように配置することにより、打球時にボール
の置き方が異なっていても同様の飛距離を確保するのを
可能にしながら、ディンプルを配列する際の設計自由度
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの一例を示す正面図であ
る。
【図2】図1のディンプルを配列する方法を示す説明図
である。
【図3】本発明のゴルフボールの他の例を示す正面図で
ある。
【図4】図3のディンプルを配列する方法を示す説明図
である。
【図5】飛翔性測定試験の説明図で、(a)はパーティ
ングラインを地面に対して垂直になるようにゴルフボー
ルを置いた場合を示す説明図、(b)はパーティングラ
インを水平にしてゴルフボールを置いた場合を示す説明
図である。
【図6】従来のゴルフボールの一例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 球面 1a 球面状正五
角形 1b 球面状正三角形 1c 球面状正三
角形 1d 球面状正四角形 2 ディンプル 3 ディンプル A 大円 L 球面状正五角形の辺 M 球面状正三角
形の辺 Q 球面状正三角形の辺 R 球面状正四角
形の辺 PL パーティングライン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面を12−20面体の面に対応する1
    2個の球面状正五角形と20個の球面状正三角形に区画
    し、それら球面状正五角形と球面状正三角形にそれぞれ
    複数のディンプルを配列した6本の大円を有するゴルフ
    ボールにおいて、 各球面状正五角形内に同一の配列を有するディンプルパ
    ターンを形成すると共に、該ディンプルパターンを球面
    状正五角形の各辺の方向から見た際のディンプル配列が
    全て異なるように構成し、かつ各大円に沿って一方側に
    並ぶ5個の球面状正五角形に設ける前記ディンプルパタ
    ーンの向きを各大円に対して同じ順序で異なるように配
    置したゴルフボール。
  2. 【請求項2】 前記ディンプルパターンを複数の種類の
    ディンプルから構成した請求項1に記載のゴルフボー
    ル。
  3. 【請求項3】 前記球面状正三角形に形成するディンプ
    ルパターンを同一形状にした請求項1または2に記載の
    ゴルフボール。
  4. 【請求項4】 前記ディンプルパターンのディンプル配
    列を球面状正三角形のどの辺の方向から見ても同一とな
    るようにした請求項3に記載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】 前記球面状正三角形に配設するディンプ
    ルパターンを同一種類のディンプルから構成した請求項
    4に記載のゴルフボール。
  6. 【請求項6】 球面を立方8面体の面に対応する8個の
    球面状正三角形と6個の球面状正四角形に区画し、それ
    ら球面状正三角形と球面状正四角形にそれぞれ複数のデ
    ィンプルを配列した4本の大円を有するゴルフボールに
    おいて、 各球面状正三角形内に同一の配列を有するディンプルパ
    ターンを形成すると共に、該ディンプルパターンを球面
    状正三角形の各辺の方向から見た際のディンプル配列が
    全て異なるように構成し、かつ各大円に沿って一方側に
    並ぶ3個の球面状正三角形に設ける前記ディンプルパタ
    ーンの向きを各大円に対して同じ順序で異なるように配
    置したゴルフボール。
  7. 【請求項7】 前記ディンプルパターンを複数の種類の
    ディンプルから構成した請求項6に記載のゴルフボー
    ル。
  8. 【請求項8】 前記球面状正四角形に形成するディンプ
    ルパターンを同一形状にした請求項6または7に記載の
    ゴルフボール。
  9. 【請求項9】 前記ディンプルパターンのディンプル配
    列を球面状正四角形のどの辺の方向から見ても同一とな
    るようにした請求項8に記載のゴルフボール。
  10. 【請求項10】 前記球面状正四角形に配設するディン
    プルパターンを複数の種類のディンプルから構成した請
    求項9に記載のゴルフボール。
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