JP2012515758A - 歯面への持続的送達のための化学修飾シリカまたはケイ酸塩材料を含む洗口液組成物 - Google Patents

歯面への持続的送達のための化学修飾シリカまたはケイ酸塩材料を含む洗口液組成物 Download PDF

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Abstract

シリカまたはケイ酸塩材料を一般的な洗口方法によって歯の表面まで送達することができる新規洗口液(すなわち、マウスウォッシュ)組成物を提供する。こうした組成物は、同時に適切な洗口特性をもたらしながら、保存中の沈殿を防ぐため、シリカまたはケイ酸塩材料(微粒子形態)の適切な懸濁を示さなければならない。こうしたシリカまたはケイ酸塩材料は、こうした材料が洗口によって運搬しやすく、対象の歯との接触に際して沈着について適切な親和性を示す限り、それら自体いくらでも治療上または美観上の利点を示すことができる。こうしたシリカまたはケイ酸塩材料は、1つの実施形態において、効果的な静電誘引および対象の歯面上への最終的な蓄積を可能にするため、特定のイオン電荷レベルおよび十分に小さい粒径を示さなければならない。本発明は、口臭消臭および/または洗浄、ならびにシリカもしくはケイ酸塩材料の歯への蓄積のためのこうしたマウスウォッシュの使用方法も含む。
【選択図】なし

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2009年12月29日出願の米国特許出願第12/648,673号、および2009年1月24日出願の米国仮出願第61/275,689号(名称は「歯の表面へ持続的送達のための化学修飾シリカまたはケイ酸塩材料を含む洗口液組成物」)の優先権を主張し、その全開示を本明細書に参照により組み入れる。
本発明は、洗口液(すなわち、マウスウォッシュ)組成物、より詳しくは歯の知覚過敏症を減少させるよう機能する洗口液に関する。
シリカおよび/またはケイ酸塩材料は、それらが研磨剤および増粘剤として機能する歯磨剤製品(例えば練り歯磨き)においてとくに有用である。この機能的多様性に加えて、シリカまたはケイ酸塩材料(とくに非晶質沈降シリカ材料またはケイ酸カルシウム粒子)は、さらに、フッ化物源(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等)のような活性成分と比較的高い親和性を有する他の歯磨研磨剤(とくにアルミナおよび炭酸カルシウム)と比較すると、利点を有する。さらに、シリカまたはケイ酸塩材料は、象牙細管封鎖、歯のホワイトニング、および摩損した歯面の再石灰化のような、他の用途における歯科用の潜在的な治療薬剤として理論化されている。しかし、これらの例のそれぞれにおいて、シリカまたはケイ酸塩材料の送達は、高粘度の歯科用ペーストおよびクリームによって行われてきた。他の方法による歯に対するシリカまたはケイ酸塩材料の沈着は、これまでさまざまな問題のために回避されてきた。
まず、シリカおよびケイ酸塩材料が実際は微粒子であるという事実は、液体源からこのような材料を送達するのに一般的な問題を生じさせる。液体形態である場合、微粒子は組成物全体の底に沈殿する傾向があり、よって対象の歯に対する転移および接触のために適した均質な一定分量の微粒子含有液体を得るのは困難となる。さらに、すすぎ中に液体を吐き出すまたは飲み込むとき、液体は微粒子を動かし、若干の微粒子を除去するため、特定の微粒子の歯面への付着を達成するのは液体源から用いる場合極めて困難である。そのようなものとして、シリカ産業では乾燥形態(例えば歯磨き粉)または歯磨剤形態(練り歯磨きおよび歯磨きクリーム)以外のシリカまたはケイ酸塩材料を歯面に塗布する方法についてあまり研究されていない。
マウスウォッシュは従来、さまざまな治療上の利点のために用いられてきた。もっとも一般的には、マウスウォッシュはヒトの口内の有害なおよび/または望ましくない細菌を死滅させるアルコール、ならびに臭い息、虫歯、および歯肉炎に関連する潜在的な問題を治療する活性成分を使用することにより、また臭いを隠す味および香りの送達することにより、息をさわやかにすることができる。マウスウォッシュは、一般的にはヒトの口腔内全体に動かし、嚥下するのではなく吐き出すことを促進するのに適した低粘度を示す。マウスウォッシュは、多量の水混和性アルコールおよび水とともに、精油(ユーカリプトール、サリチル酸メチル等)ならびに摂取すると有害であり得る過酸化水素およびリン酸四カリウムのような他の物質を含み、したがって、マウスウォッシュは、使用者が嚥下すべきではなく、吐き出すべきものである。マウスウォッシュを吐き出すことは、ヒトの口からのできるだけ多くの残留物を積極的に除去することを含む。積極的かつ強力な吐き出しを行うと、液体の主成分とともに、マウスウォッシュは、ヒトの口全体に動かした後はなおさら、はじめにマウスウォッシュ中になかった物質のみならず、使用者の歯からの潜在的に望ましくない残留物も含む。マウスウォッシュは、さらに、適切に酸性化した媒体中に解離する有機化合物または塩を含むこともあり、この結果、液状形態において歯の表面に付着する傾向をもたらす。
特許文献1(米国特許第5,328,682号)は、「すすいで磨く」タイプの製品を提供する、研磨シリカ成分を含有するマウスウォッシュについて開示している。研磨シリカは、スメクタイトおよびモンモリロナイト粘土、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガムまたはアクリル酸ポリマーのような懸濁化剤を有するほぼ安定した懸濁液中に保持される。研磨シリカは歯面をきれいにする作用をし、またマウスウォッシュとともに吐き出すことを意図している。
米国特許第5,328,682号明細書
特許文献1の特許は、マウスウォッシュのすすぎおよび吐き出し後に治療上の利点をもたらすため長時間沈着させるシリカまたはケイ酸塩材料をどのように歯面に送達するかについては取り組んでいない。
一般的なマウスウォッシュの使用下で固体粒子を目的に応じて歯面に付着させる、液体マウスウォッシュからの固体粒子の送達についての考慮はされていない。ある最終用途にとって治療上有益なものとしてマウスウォッシュに注目すると、同時口すすぎ行為によって研磨以外の治療上の利点をもたらすのを助ける必要性が存在する。
発明の概要及び利点
一般的な洗口方法によって歯の表面への付着について親和性を有する微粒子材料を送達することができる洗口液組成物を提供する。こうした組成物は、保存中の沈殿を防ぐと同時に、適切な洗口(口すすぎ)特性をもたらす、微粒子材料の適切な懸濁を示さなければならない。微粒子材料自体は、このような材料が口すすぎによって転移しやすく、また目標となる歯と接触する際に沈着する適切な親和性を示す限り、多くの治療上または審美上の利点を示すことができる。治療上の利点の例としては、カルシウムの塗布による歯における知覚過敏の軽減および歯面の再石灰化が挙げられる。微粒子材料は、1つの実施形態では、特定のイオン電荷レベルおよび十分に小さい粒径を示し、効果的な静電誘引および目標となる歯面上への最終的な蓄積を可能にする。微粒子材料は、付加体処理沈降シリカ、ケイ酸カルシウムまたはリン酸との反応により修飾(変性)したケイ酸カルシウムであってもよい。
本発明による洗口液組成物の1つの明確な利点は、治療上有益な微粒子材料を非常に粘度の低い液体からヒトの口腔内でその液体を操作移動させることによって送達する能力である。本発明の別の利点は、洗口液組成物全体に必要な低粘度をもたらし、なおかつ目標とする歯面へのほぼ均一な送達のため、所望の微粒子材料が洗口液組成物全体で均質に混合されるように、こうした材料を懸濁させる能力である。本発明の別の利点は、特定の沈降シリカ材料が示す、目標とする歯面への長期付着を可能にし、洗口液組成物の一般的な使用中にこうした材料を沈着させることができる、こうした歯面に対する十分高い親和性である。本発明のまた別の利点は、治療上および/または審美上の利点を示す化合物を呈する、またはこのような化合物に付着するこうしたシリカ材料を洗口液組成物中に含み、同時にシリカ沈着および一般的なマウスウォッシュの利点を与える能力である。
従って、本発明は、25℃および1気圧で、最高でも10,000cps(好適には5,000cps未満、もっとも好適には1〜2,000cps)の粘度を示し、好適には水、アルコールまたはこれらの混合物のベース溶媒、および0.01〜25重量%の微粒子材料からなる洗口液組成物であって、微粒子材料が標準的な洗口方法によって用いた際に歯面への付着について親和性を示し、微粒子材料は室温で少なくとも3週間の保存後、洗口液組成物において感知できるほどの分離または沈殿を示さない組成物を含む。別の実施形態では、微粒子材料は洗口液組成物の総重量の0.01〜約10%の量で存在する。好適には、その量は0.05〜約5重量%である。
また本発明は、こうした洗口液組成物の使用者の口腔内への導入によって微粒子材料を歯面に沈着させる方法、およびとくにこうした沈着時に目標となる歯に治療上の利点(または審美上の利点)を与える材料を含む。
標準的な洗口方法は、一定量の洗口液組成物(例えば5〜20mL)を送達容器中に注ぎ込み、洗口液組成物を使用者の口腔へ運ぶことによる導入を伴うことを意図している。使用者は次に液体洗口液組成物を口腔のあちこちに操作移動させ、洗口液組成物と口腔内の異なる場所の、全部ではないが、ほとんどとのもっとも良好な接触を確保する。適切な時間(例えば、10秒)後、使用者は次に口腔から洗口液組成物を吐き出し、その結果口腔内に残留量の液体および他の洗口液成分が残る。要するに、洗口方法は口腔の内面を覆うため期間にわたり洗口液組成物の使用者の口腔内への導入を含み、次にそれを吐き出す。
発明の詳細な説明
本明細書に用いるすべて部、割合および比は、とくに指示のない限り、重量で表す。本明細書に引用するすべての文献は参照により組み入れる。
洗口液組成物は液状であり、よって(上記のとおり)最高でも10,000cpsの粘度を示すため、こうした組成物の開始ポイントはベース溶媒である。一般的には、費用上の理由だけでなく必要な液状形態を可能にするため、水を主な成分とすることができる。アルコールも、とくにそれらの微生物を死滅させる(例えばエタノール)または組成物全体に審美的特性をもたらす(例えばメタノール)能力のために、用いることができる。しかしながら、明白な理由で、存在するアルコールは、非毒性でなければならない。水/アルコール(またはアルコール単独または水単独)部分は、同様に転移、送達、および使用者の口腔からの除去しやすさのため所望の液状特性にするため、本発明の洗口液組成物の大部分を占めなければならない。よって、ベース溶媒は製剤全体の75〜99.99重量%を構成することができる。
より重要なことには、この洗口液組成物は、標準的な洗口手順で適用する際に歯面への付着について親和性を示す微粒子材料を含む。微粒子材料は沈降シリカ、ケイ酸塩またはこれらの混合物から選択することができる。いくつかの例では、沈降シリカを修飾(変性)し、洗口中に目標とする歯面上への沈着を可能にする。この修飾は、一般的に歯面に付着しない非修飾状態の同材料と比べて歯面に付着しやすいシリカを生成する。2009年7月8日出願の同時係属米国特許出願第12/499,359号(「‘359号出願」)に開示されるように、歯面に対するより大きな付着傾向を示す細管閉塞沈降シリカ材料は、歯磨製剤中の、一般的な歯磨きプロセスによるものとして発表された。これらの同シリカ材料はここで本発明の洗口液組成物中での用途に有用な微粒子材料であることが見出された。米国特許出願第12/499,359号はその全開示を本明細書に組み入れる。
本発明においては歯および歯肉面上への付着性を向上させるシリカのいずれかのタイプの修飾を含むが、‘359号出願に開示される修飾は本発明の好適な実施形態の1つを提供する。‘359号出願中におけるこれらの修飾は、i)1〜5ミクロンの平均粒径およびii)その上に付加体が存在しない同様の沈降シリカ材料であって、ゼータ電位の10%より大きいゼータ電位低下を示す付加体処理沈降シリカ材料を形成する材料の表面の少なくとも一部に存在する付加体を有する沈降シリカ材料を生成する。1つの実施形態では、付加体は金属元素である。別の実施形態では、付加体は遷移金属およびポスト遷移金属から選択される金属元素である。適切な金属元素の例としては、アルミニウム、亜鉛、錫、ストロンチウム、鉄、銅、およびこれらの混合物が挙げられる。付加体処理沈降シリカ材料は、沈降シリカ材料の形成中に水溶性金属塩の形態である付加体の添加により形成するが、これについては以下にさらに詳述する。金属硝酸塩、金属塩化物、金属硫酸塩、等のような酸性条件で可溶性であるいずれかの金属塩が適切である。
1つの実施形態では、付加体処理沈降シリカ材料は、その上に付加体が存在しない同構造の沈降シリカ材料と比べると15%より大きいゼータ電位の低下を示す。別の実施形態では、ゼータ電位の低下は20%より大きい。また別の実施形態では、ゼータ電位の低下は25%より大きい。
ウシ象牙質について大きな親和性を示す他のタイプのシリカ修飾は実際カチオン性であり、または希少金属酸化物成分で表面濃縮されている。W.R.グレース社によって商標名Ludoxで製造されているような金属安定コロイダルシリカ、とくにLudox AMシリーズは、一般的に5〜120nmの大きさであり、アルミニウム種または他の金属成分で処理することができる。この処理は、シリカの組成および処理のレベル、コロイド分散液のpHおよびイオン強度に応じて、シリカの負電荷の減少またはカチオン荷電粒子の形成をもたらす。焼成シリカ製造プロセス中に少量の希少金属ハロゲンストリームの添加により生成されるもののような、混合金属コヒュームドシリカ製品は、水溶液中に分散すると約300nmの大きさである。少量の希少金属塩の添加は組成および処理のレベル、分散液のpHおよびイオン強度に応じてシリカの負の表面電荷減少またはカチオン性粒子をもたらす表面濃縮をもたらす。こうした市販の製品は商標Aerosil MOX 80またはMOX 170(エボニック社から市販)で販売されている。コロイダルシリカおよびコヒュームド金属酸化物製品は両方とも、本明細書に記載するマウスウォッシュ製剤に簡便に添加でき、本発明の洗口液組成物を形成することができるスラリーの形態で市販されている。これら粒子はウシ象牙質よりずっと小さいが、これらの修飾表面電荷はそれらが、非表面濃縮コロイダルおよび単独のヒュームドシリカ粒子と比べるとより大きな親和性を有するウシ象牙質と相互反応することを可能にする。
ケイ酸塩材料について、1つの好適な実施形態は、‘359号出願のものと同様の粒径の粒子を有することができるケイ酸カルシウムである。また、ケイ酸カルシウムをリン酸との反応により修飾し、リン酸カルシウム塩を生成することができ、これはイオン電荷がケイ酸カルシウムを歯面、歯の象牙細管内、またはさらに歯肉組織表面に付着させるのを支援する。こうしたケイ酸/リン酸カルシウム化合物はよって、潜在的な再石灰化の目的で付着した歯にカルシウムイオンを送達することができる。
‘359号出願では、他の成分の送達またはこうしたシリカまたはケイ酸塩粒子の他の利点をもたらす能力のためではなく、一般的には研磨効果または増粘特性のためにシリカ材料を含む歯磨剤に、修飾沈降シリカ材料を添加する。しかしながら、歯磨剤中に他のタイプの成分が存在することは、修飾シリカまたはケイ酸塩微粒子の沈着に潜在的に悪影響を及ぼす、または場合によっては修飾シリカまたはケイ酸塩微粒子そのものが特定の歯磨剤組成物に悪影響を及ぼすことがあり得る(例えば、フッ化物源は特定の金属化合物と望ましくなく反応し、これによりフッ化物を利用できなくすることがある)。よって、シリカまたはケイ酸塩材料が、一般的な歯磨剤組成物中に含まれるものを越えて、歯および歯肉表面に特定の利点を送達することができることを、まず理解することが重要だった。ここで、シリカおよびケイ酸塩材料は口臭消臭剤と結合し(例えば、長時間にわたる遅延かつ連続送達のため、シリカまたはケイ酸塩材料の細孔中に「保存」)、カルシウム源と結合し(再石灰化目的で)、実際の細管閉塞成分として用いる(接触可能な象牙細管のための使用者にとっての不快感を低減する)ことができることを実現した。こうした潜在的可能性の問題は、一般的な歯磨製剤および歯磨き方法によるもの以外の方法でのこうした材料の歯面への送達の信頼性だった。
歯面への親和性について適切なシリカまたはケイ酸塩微粒子およびそれらの修飾を実現した後、次の課題は、保存している間の適切な懸濁、使用者の口腔への適切な転移、洗口中の使用者の歯および歯肉組織表面上への適切な沈着、およびその後の使用者の歯および歯肉への所望の利点の送達を有する洗口液組成物を製剤することだった。こうした材料の洗口液組成物中への潜在的な包含にともなって直面する問題は、使用者の口腔への均一な送達ならびにその中の歯面および歯肉組織全体への期待される均一な分布を確保する能力に関連する。マウスウォッシュ使用者は一般的にゲル状またはクリーム状の洗口液を望まないので考えられる増粘洗口液組成物の生成は不適切であり;よって液体洗浄剤が必要である。目標は、シリカまたはケイ酸塩微粒子材料を液体源から歯面へ確実に送達する方法を開発することだけでなく、また保存容器の底に沈殿せず、転移のため少なくとも沈殿した微粒子を上まで動かすのに徹底的な混合を必要としない製剤を提供することだった。
その目的のため、特定の多糖類ガムが効果的な懸濁特性とともに、低い割合で適切な水和レベルをもたらすことを見出した。キサンタンガム、高アセチルジェランガム、および低アセチルジェランガムはこうした目的のための優れた能力を示した。さらに、カルボキシメチルセルロースのような多数の他タイプの増粘剤、または増粘剤の組み合わせもこうした有益な結果をもたらすことができる。以下は、本発明の洗口液組成物中への微粒子材料の導入に適した懸濁液の利用および調製に関するより詳細な記述である。ガムを一般的には予備混合製剤中に極めて低い濃度(その0.01〜0.25重量%)で添加し、洗口液組成物全体を適切な液状形態のままにしておきながら、必要な懸濁特性を与える。
洗口液組成物に添加することができる他の成分としては、一般的な抗菌性化合物、界面活性剤(目標とする歯および口腔組織への有機液体の沈着を支援するため)、甘味料、香味料、着色料、ならびに微粒子材料そのものから審美上のおよび異なる潜在的な治療上の利点を与える他の化合物(例えば、保湿剤、防腐剤等)が挙げられる。洗口液組成物に用いる適切な抗菌剤の例としては、チモール、クロロチモール、アミルフェノール、ヘキシルフェノール、ヘプチルフェノール、オクチルフェノール、ヘキシルレゾルシノール、ヘキサクロロフェン、およびフェノールのようなフェノール化合物;アルキル硫酸第4級モルホリン、塩化セチルピリジニウム、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム、およびハロゲン化アルキルトリメチルアンモニウムのような第4級アンモニウム化合物;ならびに安息香酸、ホルムアルデヒド、塩素酸カリウム、チロトリシン、グラミシジン、ヨウ素、過ホウ酸ナトリウム、および過酸化ウレアのようなその他の抗菌性化合物が挙げられる。その上、こうした目的で、安息香酸に解離するため安息香酸ナトリウムを含むこともできる。pHレベルを調整するため、緩衝剤だけでなく弱酸を添加することもできる。よって、クエン酸、酒石酸、および酢酸を添加することもできる。例となる緩衝剤としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、および弱カルボン酸のアミン(例えば、アンモニウム)塩がある。好適な緩衝剤はクエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、および酢酸ナトリウムである。洗口液組成物を透明に保ち、濁りを防止するため、組成物に界面活性剤を含むことができる。この目的には、アニオン性硫酸アルキル(ラウリル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、等)のようないずれかの食品等級界面活性剤を用いることができる。サッカリンナトリウム、ソルビトール、キシリトール、アスパルテームおよびスクロースのような甘味剤を含むこともできる。香味料は、シナモン、カッシア、アニス、メントール、ユーカリプトール、サリチル酸メチル、ペパーミント油、スペアミント油、および他の既知の香味修飾剤から選択することができる。FD&C染料のような着色剤を添加することもできる。これらの追加の成分は総洗口液組成物中0.01〜25重量%の量で存在することができる。
本発明の沈降シリカ材料は、以下のプロセスに従って調製する。ケイ酸ナトリウムのようなケイ酸アルカリの水溶液を、均質な混合物を確保するため混合手段を備える反応器に入れる。反応器中のケイ酸アルカリ溶液を約65℃〜約100℃の温度まで予加熱する。ケイ酸アルカリ水溶液は、約8.0〜35重量%、例えば約8.0〜約20重量%のケイ酸アルカリ濃度を有することができる。ケイ酸アルカリは、約1〜約3.5、例えば約2.4〜約3.4のSiO:NaO比を有するケイ酸ナトリウムであってもよい。反応器中に入れるケイ酸アルカリの量は、バッチに用いる総ケイ酸塩の約5重量%〜100重量%である。任意で、硫酸ナトリウム溶液のような電解質を反応媒体に添加することができる。さらに、この混合は高せん断条件下で行うことができる。
次に反応器に:(1)硫酸のような酸性化剤または酸の水溶液;および(2)さらなる量の反応器中にあるものと同種のケイ酸アルカリを含有する水溶液を同時に添加し、水溶液を約65℃〜約100℃の温度まで予加熱する。酸性化剤水溶液の反応器中への導入前に付加体化合物を酸性化剤水溶液に添加する。付加体化合物を酸性化剤水溶液と約0.002〜約0.185、好適には約0.074〜約0.150とした付加体化合物の酸性化剤水溶液のLに対するモル濃度で予備混合する。任意で、最終シリカ製品においてより高い付加体濃度が要求される場合、付加体化合物の水溶液を酸の代わりに用いることができる。
酸性化剤水溶液は、好適には約6〜35重量%、例えば約9.0〜約20重量%の酸性化剤の濃度を有する。ある時間後、ケイ酸アルカリの流入を停止し、酸性化剤を所望のpHに達するまで流し入れる。
反応器バッチを一定pHで維持しつつ、反応器バッチを一定の温浸温度で5分〜30分間熟成または「温浸」させる。温浸の完了後、反応バッチをろ過し、シリカろ過ケーキからの洗浄水が約2000μmhos/cm未満の伝導率を得るまで、水で洗浄して過剰副生成無機塩を除去する。シリカろ液の伝導率はろ過ケーキ中の無機塩副生成物濃度に比例するので、ろ液の伝導率を2000μmhos未満に維持することにより、ろ過ケーキ中にNaSOのような所望の低濃度の無機塩を得ることができる。シリカろ過ケーキを水中でスラリーにした後、噴霧乾燥のようないずれかの従来の乾燥技術により乾燥し、約3重量%〜約50重量%の水分を含有する付加体処理沈降シリカ材料を生成する。付加体処理沈降シリカ材料を次に粉砕し、約1μm〜5μmの所望の粒径を得ることができる。上記の付加体処理沈降シリカ材料は、好適にはシリカに添加するとシリカ上の負電荷を減少させる水溶性金属塩である。適切な金属元素の例としては、遷移および主族元素から選択される元素が挙げられる。水溶性金属塩の好適な例としては、アルミニウム、亜鉛、錫、ストロンチウム、鉄、および銅が挙げられる。
ケイ酸カルシウムは、もっとも一般的には反応性シリカのアルカリ土類金属反応物質、好適にはアルカリ土類金属酸化物または水酸化物、およびアルミン酸ナトリウムまたはアルミナのようなアルミニウム源との反応により調製される。ケイ酸塩の最終特性はシリカの反応性によって決まるので、シリカ源は、ケイ酸ナトリウムのような可溶性ケイ酸塩および硫酸のような無機酸の反応生成物であることが好ましい。適切な合成非晶質アルカリ土類金属ケイ酸塩は、ジェイ・エム・ヒューバー社により製造され、商標Hubersorb(登録商標)で異なる等級で販売されている。これらのシリカの調製方法および技術については、その全開示を本明細書に組み入れる、米国特許第4,557,916号においてより詳細に議論されている。1つの実施形態では、ケイ酸カルシウムをリン酸と反応させ、目標とする歯面に付着させるための修飾ケイ酸/リン酸カルシウムを形成する。
こうした微粒子シリカまたはケイ酸塩材料は、象牙細管を閉塞する目的で、調製されたままの状態で導入することができる。あるいは、次にこうした材料を他の化合物と反応させ、他の化合物を歯および/または歯肉組織表面へ送達するための沈着剤としてシリカまたはケイ酸塩を用いることができる。よって、例えば、こうしたシリカまたはケイ酸塩材料の細孔に、口臭消臭化合物のような各種作用剤を詰め、使用者の口腔内に長時間送達することができる。同様に、カルシウム源(例えば上記のようにリン酸と反応させたケイ酸カルシウム)を添加し、目標とする歯面に再石灰化化合物をもたらすことができる。こうした方法では、送達した化合物のカルシウム部分は歯と反応し、歯の組織から失われたカルシウムを長時間かけて再建することができる。
キサンタンガム懸濁系からの象牙細管内の非修飾シリカと比較した本発明による修飾シリカの閉塞能力に関する2つの懸濁試料に関する合成マウスウォッシュ親和性試験の結果を示す一連の写真である。 キサンタンガム懸濁系からの象牙細管内の非修飾シリカと比較した修飾シリカの閉塞能力に関する1つの試料における市販マウスウォッシュ親和性試験の結果を示す一連の写真である。 高アシルジェランガム懸濁系からの象牙細管内の非修飾シリカと比較した修飾シリカの閉塞能力に関する2つの懸濁試料における合成マウスウォッシュ親和性試験の結果を示す一連の写真である。 高シルジェランガム懸濁系からの象牙細管内の非修飾シリカと比較した修飾シリカの閉塞能力に関する1つの試料における市販のマウスウォッシュ親和性試験の結果を示す一連の写真である。 低アシルジェランガム懸濁系からの象牙細管内の非修飾シリカと比較した修飾シリカの閉塞能力に関する2つの懸濁試料における合成マウスウォッシュ親和性試験の結果を示す一連の写真である。 低アシルジェランガム懸濁系からの象牙細管内の非修飾シリカと比較した修飾シリカの閉塞能力に関する1つの試料における市販のマウスウォッシュ親和性試験の結果を示す一連の写真である。 キサンタンガム懸濁系からのリン酸と反応させたケイ酸カルシウムおよびケイ酸カルシウムの歯面付着に関する2つの懸濁試料における合成マウスウォッシュ親和性試験の結果を示す一連の写真である。
本発明の範囲のいかなる限定も意図せず、その特定の態様における好適な実施形態を説明する。
まず、液状製剤中のシリカ材料の適切な懸濁液の決定が必要だった。これらの目的のため、2つの異なるタイプのシリカ微粒子を用意した。ZEOTHIX(登録商標)177は、約3.5ミクロンの平均粒径を有する沈降シリカ増粘剤である(ジェイ・エム・ヒューバー社から市販)。ZEODENT(登録商標)113は、市販の状態のままでは約10ミクロンの平均粒径を有する沈降シリカ歯科用研磨剤(ジェイ・エム・ヒューバー社から市販)であり、そこで約3ミクロンの平均粒径まで空気粉砕した。各シリカ材料〜10gを、脱イオン水190gを有するビーカーに添加し、1000rpmで20分間撹拌したとき、撹拌を停止すると短時間(一般的には最長3分)で材料はすべてビーカーの底に沈殿した。
KELDENT(登録商標)キサンタンガム(ジョージア州アトランタのCPケルコU.S.社から市販)、KELCOGEL(登録商標)ジェランガム(ジョージア州アトランタのCPケルコU.S.社から市販)、およびKATHON(商標)CG防腐剤(ローム&ハース社から市販、本明細書では試験試料の沈殿特性を決定する実験目的のためのみに用い、一般的に市販のマウスウォッシュ中には含まれない)を組み込む試料を以下の表および以下に記載する方法に従って作成した。
Figure 2012515758
表1に関して、製剤1を、脱イオン水189.4gを含有するビーカーにKELDENT(登録商標)キサンタンガム0.4gを添加することによって調製し、約1000rpmで20分間撹拌した。キサンタンガムを分散および水和した後、10.0gの空気粉砕したZEODENT(登録商標)113をゆっくり添加し、溶液を10分間混合した。混合後、防腐剤として0.2gのKathon(商標)CGを添加した。ZEODENT(登録商標)113の代わりにZEOTHIX(登録商標)177を用いた以外は同じ方法を用い、製剤2を調製した。
Figure 2012515758
表2に関して、製剤3を、脱イオン水189.4gを含有するビーカーにKELCOGEL(登録商標)CG−HAジェランガム(高アシル)0.1gを添加することによって調製し、約1000rpm、85℃で20分間撹拌した。ジェランガムを分散および水和した後、10.0gの空気粉砕したZEODENT(登録商標)113を連続撹拌しながら溶液にゆっくり添加した。溶液を撹拌しながら徐々に室温まで冷却した。次に防腐剤として0.2gのKathon(商標)CGを添加した。ZEODENT(登録商標)113の代わりにZEOTHIX(登録商標)177を用いた以外は同じ方法を用い、製剤4を調製した。
Figure 2012515758
表3に関して、製剤5を、脱イオン水189.4gを含有するビーカーにKelcogelCG−LA(低アシル)0.1gを添加することによって調製し、約1000rpm、85℃で20分間撹拌した。ジェランガムを分散および水和した後、10.0gの空気粉砕したZeodent(登録商標)113を連続撹拌しながら溶液にゆっくり添加した。溶液を撹拌しながら徐々に室温まで冷却した。次に防腐剤として0.2gのKathon(商標)CGを添加した。ZEODENT(登録商標)113の代わりにZEOTHIX(登録商標)177を用いた以外は同じ方法を用い、製剤6を調製した。
製剤1〜6はいずれも、1週間の保存後シリカ微粒子の顕著な沈殿を示さなかった。よって、固体粒子を懸濁させるため、洗口液組成物中への包含には同様のベース系を用いることを決定した。他のシリカ材料を懸濁特性について洗口液組成物において試験した。ZEODENT(登録商標)165(ジェイ・エム・ヒューバー社から市販)はハンマー粉砕後12ミクロンの平均粒径を有する沈降シリカである。ZEOTHIX(登録商標)265(ジェイ・エム・ヒューバー社から市販)は空気粉砕後約3ミクロンの平均粒径を有し、約0.5%のアルミナを含有する沈降シリカである。PLURONIC(登録商標)F127はBASF社から市販の界面活性剤である。
修飾微粒子材料:
まず、付加体処理沈降シリカ材料を以下のプロセスによって生成した:
67Lのケイ酸塩(19.5%、1.180g/mL、3.32MR)および167Lの水を400ガロン反応器に添加し、30HZで再循環および60RPMで撹拌しながら87℃まで加熱した。次にケイ酸塩(19.5%、1.180g/mL、3.32MR)および硫酸/ミョウバン溶液(17.1%、0.22モルのミョウバン/酸を含有する1.12g/mLの硫酸)を同時に12.8L/分および1.2L/分で47分間添加した。47分後、ケイ酸塩の流入を停止し、酸の連続流入でpHを5.5に調整した。pH5.5に達すると、バッチを10分間温浸させ、その後滴下した。それをろ過し、約1500μSの伝導率まで洗浄し、噴霧乾燥した。次にこのバッチの一部分を約3.0μmの平均粒径まで空気粉砕した。この付加物処理沈降シリカを、以下の試験方法に従って、各種特性について試験した。
シリカ中の金属レベルは標準的元素分析技術により測定した。シリカをHClOおよびHF中に溶解した後、加熱してすべての揮発性成分を揮散させた。次に残った不揮発分を希釈HCl中に溶解し、それらの濃度をパーキン・エルマー・オプティマ社製の3000ICP/OES上での分析により測定した。
水分または乾燥減量(LOD)は、シリカ試料の105℃で2時間後に2.0gの減少重量を測定した。
伝導率法を用い、最終シリカ製品中の硫酸ナトリウム濃度を測定した。脱イオン水中のシリカの5%スラリーを調製し、伝導率を伝導率計で測定した。次にこれを相関表による硫酸ナトリウム%に関連づけた。工場または試験工場では、一般的にはろ液をロータリーまたはプレートフレームフィルタおよび2000μmho/cm未満の伝導率をターゲットにして調整した洗浄パラメータから測定した。
シリカのCTAB外表面積をシリカ表面上でのCTAB(臭化セチルトリメチルアンモニウム)の吸着率により測定し、過剰分を遠心分離により分離し、界面活性剤電極を用いるラウリル硫酸ナトリウムでの滴定により測定した。シリカの外表面は吸着したCTABの質量(吸着前後のCTABの分析)から測定した。具体的には、約0.5gのシリカを正確に計量し、100.00mlのCTAB溶液(5.5g/L、pH9.0±0.2に調整)を含む250mlビーカーに入れ、電気撹拌プレート上で30分間混合した後、15分間10,000rpmで遠心分離した。1.0mlの10%Triton X−100を100mlビーカー中の5.0mlの透明な上澄みに添加する。pHを0.1NのHClで3.0〜3.5に調整し、試料を界面活性剤電極(ブリンクマン社製SUR1501−DL)を用いて0.0100Mのラウリル硫酸ナトリウムで滴定し、終点を測定した。
油吸着率値は練り合わせ法を用いて測定した。この方法は、アマニ油をシリカと、ヘラで滑面上に擦り合わせることにより、固いパテ状のペーストが形成されるまで混合するという原理に基づく。延ばすとカールするペースト混合物を得るのに必要な油の質量を測定することにより、シリカの油吸着率値―シリカ吸着能力を飽和させるのに必要なシリカにおける単位重量当たりの油の体積を表す値を計算することができる。より高い油吸着レベルは沈降シリカのより高い構造を示し、同様に、低い値は低構造沈降シリカとみなされるものを示す。油吸着率値の計算は以下のように行った。
Figure 2012515758
中央粒径は、ペンシルベニア州ブースウィンのホリバ・インスツルメンツ社から市販のLA−930(もしくはLA−300または同等の)型のレーザー光散乱装置を用いて測定した。
シリカの325メッシュ残渣%は、44ミクロンまたは0.0017インチの孔を有する米国標準ふるい第325号(ステンレス鋼金網)を用い、±0.1グラムの誤差で10.0gの試料を1クオートハミルトン社製ミキサー第30号型のカップに量り入れ、約170mlの蒸留水または脱イオン水を添加し、スラリーを少なくとも7分間撹拌することにより測定した。混合物を325メッシュスクリーン上に移し替え、スプレーヘッドをスクリーンから約4〜6インチ離して保持し、水を20psiの圧力で2分間スクリーン上に直接吹きかけた。次に残った残渣を時計皿に移し、150℃のオーブンで約15分間乾燥した後、冷却して化学天秤上で計量した。
反応混合物(5重量%スラリー)のpH値は、任意な普通のpH感応電極により測定することができる。
輝度を測定するため、試料を滑面ペレットに圧入し、テクニダイン社製の輝度計S−5/BCで評価した。この計器は、試料を45°の角度で照射し、反射光を0°で観察するデュアルビーム光学系を有する。
上述したように生成した付加体処理沈降シリカ(シリカ−Al)について、特性測定を行い、[表4]の表Aおよび[表5]の表Bに示す。アルミナ含量は2重量%だった。
Figure 2012515758
Figure 2012515758
ゼータ電位は、溶液中に懸濁させた粒子の外表面における電荷の指標である。同じ電荷のゼータ電位を有する粒子は互いに反発し合う傾向があり、反対の電荷のゼータ電位を有する粒子は互いに引き付け合う傾向がある。歴史的には、ゼータ電位は、粒子の分散液全体に電界を印加し、対立する電荷の電極へ移動する粒子の速度を測定する、顕微鏡電気泳動により測定されてきた。より大きな速度で対立する電荷の電極へ移動する粒子はそれらの表面上に大きな電荷を有する傾向がある。あるいは、ゼータ電位は動電超音波振幅(ESA)技術により測定することができる。ESAは電気音響法により粒子の界面動電特性を測定する。高周波振動電界を粒子の分散液に印加する。粒子はそれらの表面上の電荷に比例して印加電界とともに振動する。粒子がある一方向に移動すると、それらが動かす液体は他の方向に移動する。粒子と液状媒体との間に密度差がある場合、移動する粒子が動かした液体が電極および分散液の界面で音波を発生させる。次に発生した音波を測定することができ、その後波の強度をゼータ電位の大きさと関連付ける。ゼータ電位は通常一連のpH値について測定され、よってどのように懸濁粒子の表面電荷がpHの関数として変化するかの指標となる(コロイド及びインタフェース科学における進歩(Advances Colloid and Interface Science)、2003年発行,第106号,第55〜81頁、グリーンウッドR氏の論文”Review of the measurement of zeta potentials in concentration aqueous using electroacoustics”を、本明細書に参照によりすべて組み入れる)。
上述したように生成した付加体処理沈降シリカ(シリカ−Al)のゼータ電位を測定し、付加体を含有しない同様の沈降シリカの測定と比較した。ゼータ電位の低下パーセントは8.0pHで29.16%だった。
ケイ酸カルシウム(ジェイ・エム・ヒューバー社から市販のHUBERSORB(登録商標)600)およびリン酸との反応により修飾したケイ酸カルシウム(ケイ酸CA−PA)も試験した。この修飾ケイ酸カルシウムは以下のように生成した。
5gのHUBERSORB(登録商標)600を200gの脱イオン水を含有する500mlビーカー中で撹拌した。濃縮リン酸をpHが9.6から約7.0に下がるまで滴下添加した。次の60分間で必要に応じて追加の酸を添加し、pHを6.5〜7.0に維持した。60分後、ケイ酸をろ過し、105℃で一晩乾燥させた。それを実験室サイズのコーヒーミルで粉砕し、乾燥の結果として形成された大きな粒子を細かくした。次にこのケイ酸CA−PAを特定の物理的および化学的特性についても分析した。カルシウムおよびリン酸塩の割合は一般的な方法で測定した。残りの測定は上記方法に従って行った。
Figure 2012515758
次に上記試料のすべてを以下の表および方法に従って洗口液組成物中に組み込んだ(すべての量はとくに指示のない限りグラムである):
マウスウォッシュ中のシリカ試料
以下の[表X]に示す表4〜11および図1〜7において、本発明を代表する実施形態は実施例5、実施例11、実施例17、実施例23、実施例29、実施例35、実施例37および実施例38である。すべての他の実施例は比較例を表す。
Figure 2012515758
表4に関して、予備混合物(マウスウォッシュベース)を、5.0gのPluronic F127および1.5gの安息香酸ナトリウムを227.0gのエチルアルコール(95%)を含有する1500mlビーカーに添加することにより調製した。溶液を約30分間撹拌し、界面活性剤および塩を溶解した。次に461.6gの脱イオン水、250.0gの70%ソルビトールおよび2.0gのKeldent(登録商標)キサンタンガムを添加し、溶液を約75分間撹拌してガムを分散および水和した。個別のシリカ試料を調製するため、39.0gの予備混合物を1.0gのシリカを含有する50mlねじぶた付きバイアルに添加した後、約2.5時間撹拌した。
Figure 2012515758
表5に関して、予備混合物を、2.0gのKeldent(登録商標)キサンタンガムを1000gのフレッシュ・バースト・リステリン(Fresh Burst Listerine)に添加することにより調製した。混合物を2時間撹拌し、キサンタンガムを分散および水和した。2時間の撹拌後、39.0gの予備混合物を1.0gのシリカを含有する50mlねじぶた付きバイアルに添加した。次にそれを約2時間撹拌した。
Figure 2012515758
表6に関して、予備混合物を、250gの70%ソルビトール、1.5gの安息香酸ナトリウム、0.1gのクエン酸および0.3gのクエン酸ナトリウムを、461.6gの脱イオン水を含有する1500mlビーカーに添加することにより調製した。溶液を塩が溶解するまで撹拌した。別に、5.0gのPluronic F127を227.0gの95%エタノール中に撹拌しながら溶解した。界面活性剤を完全に溶解した後、2つの溶液を混合した。得られる溶液は濁ったが、数分の撹拌後に透明になった。0.47gのKelcogel(登録商標)CG−HAを添加し、溶液を撹拌しながら75℃まで加熱した。温度が75℃に達したら、溶液を火からおろした。溶液がまだ熱いうちに、39.0gの予備混合溶液を1.0gのシリカを含有する50mlねじぶた付きバイアルに添加した後それを撹拌した。約10分の撹拌後、0.04gの塩化ナトリウムを添加し、溶液をさらに2.5時間撹拌した。
Figure 2012515758
表7に関して、予備混合物を、0.5gのKelcogel(登録商標)CG−HAジェランガムを1000gのフレッシュ・バースト・リステリン(Fresh Burst Listerine)に添加することにより調製した。混合物を約15分間撹拌した後、連続撹拌しながら75℃まで加熱した。75℃に達したら、溶液を火からおろした。溶液がまだ熱いうちに、39.0gの予備混合溶液を1.0gのシリカを含有する50mlねじぶた付きバイアルに添加した後それを撹拌した。約10分の撹拌後、0.04gの塩化ナトリウムを添加し、溶液をさらに2.5時間撹拌した。
Figure 2012515758
表8に関して、予備混合物を、250gの70%ソルビトール、1.5gの安息香酸ナトリウム、0.1gのクエン酸および0.3gのクエン酸ナトリウムを、461.6gの脱イオン水を含有する1500mlビーカーに添加することにより調製した。溶液を塩が溶解するまで撹拌した。別に、5.0gのPluronic F127を227.0gの95%エタノール中に撹拌しながら溶解した。界面活性剤を完全に溶解した後、2つの溶液を混合した。得られる溶液は濁ったが、数分の撹拌後に透明になった。0.47gのKelcogel(登録商標)CG−LAを添加し、溶液を撹拌しながら70℃まで加熱した。温度が70℃に達したら、溶液を火からおろした。溶液がまだ熱いうちに、39.0gの予備混合溶液を1.0gのシリカを含有する50mlねじぶた付きバイアルに添加した後それを撹拌した。約10分の撹拌後、0.04gの塩化ナトリウムを添加し、溶液をさらに2.5時間撹拌した。
Figure 2012515758
表9に関して、予備混合物を、0.5gのKelcogel(登録商標)CG−LAジェランガムを1000gのフレッシュ・バースト・リステリン(Fresh Burst Listerine)に添加することにより調製した。溶液を約15分間撹拌した後、連続撹拌しながら65℃まで加熱した。65℃に達したら、溶液を火からおろした。溶液がまだ熱いうちに、39.0gの予備混合溶液を1.0gのシリカを含有する50mlねじぶた付きバイアルに添加した後それを撹拌した。約10分の撹拌後、0.04gの塩化ナトリウムを添加し、溶液をさらに2.5時間撹拌した。各実施例1〜36は、室温および標準圧力で約2,000cpsの粘度を示した。
Figure 2012515758

表10に関して、予備混合物を、2.0gのKeldent(登録商標)キサンタンガムを、461.6gの脱イオン水、250gの70%ソルビトール、227gのエチルアルコール、5.0gのPluronic F127、1.5gの安息香酸ナトリウム、0.3gのクエン酸ナトリウムおよび0.1gのクエン酸を含有する水/アルコール/ソルビトール溶液に添加することにより調製した。溶液を1500mlビーカーにおいて一晩撹拌した。個別のシリカ試料を調製するため、39.0gの予備混合物を1.0gのシリカを含有する50mlねじぶた付きバイアルに添加した後それを約2.5時間撹拌した。
保存安定性
次にこれらの実施例のそれぞれを特定の時間にわたる保存安定性について試験した。試料を調製し、室温で以下に示す時間放置した。各時間経過後、試料を洗口液組成物に含まれる微粒子シリカ材料の分離および/または沈殿について実験的に観察した。このように溶液をそれらのシリカまたはケイ酸塩粒子を懸濁させる能力について評価した。評価尺度を分離および沈殿について構築したので、それらを以下にまとめる。
Figure 2012515758
以下の表では、Xは分離を示し、Yは沈殿を示す。
Figure 2012515758
同様に、実施例37および38は同じ時間にわたり、優れた分離および沈殿特性を示した。
これらの組成物の大部分がガム懸濁成分の明らかな相違に起因するいずれかの差異を有する、優れた保存安定性を示した。このように、試験は、洗口液組成物からの付加体処理沈降シリカ、ならびにケイ酸カルシウムおよび修飾ケイ酸カルシウム(リン酸と反応させて潜在的な歯の再石灰化目的のためのリン酸/ケイ酸カルシウム化合物をもたらす)の歯面親和性に対して行った。
歯面親和性
洗口液組成物からの微粒子の起こり得る沈着の有効性を測定するため、処理した歯の特定の試験を行った。その方法は以下の通りである。
予め加圧滅菌したウシの歯(水中で加圧滅菌し、別の容器へ移し、メタノール中で保存)をFlex Shaftおよび#545ダイヤモンド砥石を備えるドレメル社製400 XPRを用いて半分の長さに切断し、歯の表面および裏面を損なわないようにした。#8193酸化アルミニウム砥石を備える以外は同じドレメル社製の機器用い、エナメルを歯の表面から象牙質まで研削した(白から黄への目に見える色の変化)。象牙質が露出したら、表面を次第に微細化する研磨粒子の炭化ケイ素紙やすり(220〜400グリット)を用いて研磨した。次に、象牙質をまずシリカ粉末ペーストおよび次に炭酸カルシウムのペースト(ジェイ・エム・ヒューバー社からのHUBERCAL(登録商標)950)を用いて研磨し、各研磨後はすすいだ。歯を250mLビーカーに入れ、歯を覆うように十分な0.5NのHClで満たした。次に歯を2分間超音波で分解した後、脱イオン水ですすいだ。次に歯を乾燥させた。上記切断設備を用い、歯を垂直に切断した後、根を除去した。歯の各面(表および裏)は2つの使用可能な象牙質露出片をもたらした。
テフロン(登録商標)テープを縦半分に切断し、研磨した歯の真ん中に巻き、2つの露出部分および1つの非露出部分を作成した。試験中、非露出部を比較のための対照として用いた。歯をその側面に沿ってピンセットでつかみ、上記の特定のマウスウォッシュ実施例(各マウスウォッシュ試料約40mL)中に浸漬し、それを磁気撹拌プレートで60秒間約300RPMで撹拌した。この時間中、歯を、流れに対して象牙質部分を保持しながら、当該マウスウォッシュ全体に移動させた。次に歯を脱イオン水の噴出ボトルを用いて2秒間すすいだ。歯を乾燥させた後、走査電子顕微鏡(SEM)を用いてその歯片を撮像した。撮像前に、テフロン(登録商標)テープを外し、露出部分を被覆されたものと視覚的に比較し、親和性を評価した。
図面の詳細な説明
示した図1〜7のそれぞれについて、画像を以下のように配置する:1)画像の左側は歯の非露出部分の画像を示し、2)画像の中心は非露出と露出部分との間の境界の画像を示し、3)画像の右側は歯の露出部分の画像を示す。
これらの図1〜6に示す画像から、上の組における顕微鏡写真が下の組における顕微鏡写真の修飾シリカ(付加物処理沈降シリカ)よりずっと低い親和性を示す未修飾シリカを示すことがわかる(図1は上に実施例4、下に実施例5を示し;図2は上に実施例10、下に実施例11を示し;図3は上に実施例16、下に実施例17を示し;図4は上に実施例22、下に実施例23を示し;図5は上に実施例28、下に実施例29を示し;図6は上に実施例34、下に実施例35を示す)。修飾シリカ材料はすべて歯の表面にもっとも良好に付着するように見える一方で、比較の非修飾シリカ粒子にはある程度の付着力が存在するが、各例において、こうした固体微粒子が象牙細管に入り、露出歯面に付着する傾向は少ない。そのようなものとして、修飾シリカがマウスウォッシュ(懸濁形態)の沈殿において実際いくらかの信頼性をもたらし、使用者の歯に付着し、こうしたマウスウォッシュ用途および洗浄方法から効果的な治療上の利点を使用者の歯に潜在的にもたらすことができることは明らかである。
図7では、上の図はケイ酸カルシウム生成物のみであり、下の図はリン酸塩修飾ケイ酸カルシウム材料である。粒子は通常通り表面に付着し、細管に入るので、両方のケイ酸塩材料が対象の歯面について向上した親和性を示すと考えられる。
よって、マウスウォッシュ用途によって固体粒子を歯面に送達する効果的な方法を提供することに関して、極めて低粘度の液状製剤からの所望の固体粒子の均一な分散を確保するのに適切な懸濁系の使用は、そのために初期の結果をもたらす。さらに、粒子、実際はシリカまたはケイ酸塩は、対象の歯面について必要な親和性を与え、(少なくとも)こうした潜在的な治療上の利点を固体微粒子担体によってまたは修飾固体粒子そのものの使用により与える。
当業者であれば、上記実施形態は、その広範な発明の概念から逸脱することなく変更することができることを理解するだろう。従って、本発明は開示した特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の精神および範囲内の変更形態をもカバーすることを意図していると理解されたい。

Claims (15)

  1. 25℃および1気圧で最高10,000cpsの粘度を有し、(i)ベース溶媒および(ii)0.01〜25重量%の微粒子材料を含む洗口液組成物であって、該微粒子材料が標準的な洗口方法によって適用した際に歯面への付着について親和性を示し、該微粒子材料が室温で少なくとも3週間の保存後、該洗口液組成物において感知できるほどの分離または沈殿を示さない、組成物。
  2. 請求項1の組成物において、前記ベース溶媒は、水、アルコール、またはこれらの混合物である、組成物。
  3. 請求項1の組成物において、前記微粒子材料は、沈降シリカ、ケイ酸塩、およびこれらのいずれかの混合物からなる群から選択される、組成物。
  4. 請求項3の組成物において、前記沈降シリカは、前記沈降シリカ材料の表面の少なくとも一部に存在する付加体を含み、付加体が存在しない同様の沈降シリカ材料におけるゼータ電位の10%より大きいゼータ電位の低下を示す付加体処理沈降シリカ材料を形成する、組成物。
  5. 請求項4の組成物において、前記付加体処理沈降シリカ材料は、付加体が存在しない同構造の沈降シリカ材料と比べると15%より大きいゼータ電位の低下を示す、組成物。
  6. 請求項4の組成物において、前記付加体処理沈降シリカ材料は、付加体が存在しない同構造の沈降シリカ材料と比べると20%より大きいゼータ電位の低下を示す、組成物。
  7. 請求項4の組成物において、前記付加体処理沈降シリカ材料は、付加体が存在しない同構造の沈降シリカ材料と比べると25%より大きいゼータ電位の低下を示す、組成物。
  8. 請求項4の組成物において、前記付加物は、金属元素である、組成物。
  9. 請求項8の組成物において、前記金属元素は、遷移金属またはポスト遷移金属から選択される、組成物。
  10. 請求項9の組成物において、前記金属元素は、アルミニウム、亜鉛、錫、ストロンチウム、鉄、銅および混合物からなる群から選択される、組成物。
  11. 請求項3の組成物において、前記ケイ酸塩は、ケイ酸カルシウムまたはリン酸との反応により修飾されたケイ酸カルシウムである、組成物。
  12. 請求項1の組成物において、さらに、キサンタンガム、高アセチルジェランガム、低アセチルジェランガム、カルボキシメチルセルロースまたはこれらの混合物からなる群から選択される懸濁化補助剤を含む、組成物。
  13. 微粒子材料をヒトの口腔内の歯面に付着させる方法であって、
    請求項1の洗口液組成物を用意するステップと、該洗口液組成物の少なくとも一部をヒトの口腔へ運ぶステップと、該洗口液組成物をある時間ヒトの口腔内で操作移動させるステップと、および該洗口液組成物をヒトの口腔から吐き出すステップとを有し、該洗口液組成物中に存在する該微粒子材料の少なくとも一部がヒトの口腔内の少なくとも1つの歯面に付着する、方法。
  14. 請求項13の方法において、前記微粒子材料が前記少なくとも1つの歯面に治療上の利点を与える、方法。
  15. 請求項14の方法において、前記治療上の利点は、知覚過敏減少、または歯面の再石灰化促進である、方法。
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