JP2012514633A - 非経口用医薬組成物及びその非経口用医薬組成物の製造方法 - Google Patents

非経口用医薬組成物及びその非経口用医薬組成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、治療的有効量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体とトロメタミンとを含む安定な非経口用医薬組成物に関する。

Description

本発明は、N−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸とトロメタミンとを含む新規非経口用医薬組成物に関する。凍結乾燥形態のかかる組成物は、室温にて安定であり、再構成すると、少なくとも12時間にわたり安定な水溶液を生ずる。
ボルテゾミブは、N−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸である。
Figure 2012514633
固形のボルテゾミブは、0.9%w/v塩化ナトリウム液中で、1mg/mLの濃度で溶解しない。これは、ベルケイド(Velcade)注射用(登録商標)の商品名で市販されている。これは静脈内投与のみとされ、ボルテゾミブのマンニトールエステルを含有する。これは、凍結乾燥形態で入手可能であり、これを再構成すると、ボルテゾミブと平衡状態にあるマンニトールエステルからなる溶液が生成される。ベルケイド(Velcade)(登録商標)は、0.9%塩化ナトリウムを用いて1mg/mLのボルテゾミブ最終濃度になるように再構成される。マンニトールを使用することにより、所望の溶解性が得られるようになる。処方情報(Physician Desk Reference、Thomson Healthcareより刊行、第62版、2008年、pp.2151−2157)には、再構成品は無色透明でなければならず、粒状物質及び変色について目視すべきであり、変色のない透明な溶液のみ、調製後8時間以内に使用すべきであると記載されている。この指針は、薬物を直接静脈系に投与する際に求められる細心の注意事項を考慮している。粒子形成は望ましくなく、調製は、高純度という要件を満たすべきである。
米国特許第6,713,446号明細書には、HPLC分析により測定した場合、−2℃から−20℃で保管すると、ボルテゾミブが2年を超えて安定である(純度>97%)ことが知られている、と記載されている。しかし、2℃から8℃で保存した場合、この製品は3−6ヶ月を過ぎると安定ではなくなる。米国特許第6,713,446号明細書(本明細書中で以後‘446と呼ぶ。)は、ボルテゾミブを含む安定で医薬的に許容可能な組成物を提供する。この特許の請求項の範囲は、市販のベルケイド(Velcade)注射用(登録商標)を包含する。‘446特許の発明者らは、ボロン酸化合物及び少なくとも2つのヒドロキシル基を有する化合物を含む混合物水溶液の凍結乾燥によって安定な組成物がもたらされることを発見した。凍結乾燥物は最高で6mg/mLの濃度で容易に溶解した。
米国特許第6,617,317号明細書(本明細書中で以後特許‘317と呼ぶ。)は、ある種のボロン酸エステル及び酸化合物と動物の細胞を接触させることを含む、動物においてタンパク質分解速度を低下させるための方法を開示する。また、新規ボロン酸エステル及び酸化合物、それらの合成及び使用も開示する。この特許は、さらに、この発明のボロン酸(Z1及びZ2は両者ともOH)の溶液を医薬的に許容可能な無毒性の塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなど)又はアミノ化合物(例えば、コリンヒドロキシド、トリス、ビス−トリス、N−メチルグルカミン又はアルギニンなど)の溶液と混合することによって、新規ボロン酸エステル及び酸化合物をそれらの塩基性塩に変換することができることを開示する。水溶性の塩が好ましい。列挙される適切な塩には、アルカリ金属塩(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属塩(マグネシウム、カルシウムなど)、アンモニウム塩及び医薬的に許容可能なアミンの塩(テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジンモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミン、リジン、アルギニン及びN−メチル−D−グルカミン)が含まれる。
Sara Wuら、J.Pharm.Sci 89;758−765、2000、pp.759−765において、ボルテゾミブの非経口用製剤の化学的安定性及び安定性に関する問題が報告されている。この参考文献は、ボルテゾミブがある種の溶媒中で不規則な挙動を示し非常に不安定であったことを示している。この著者はまた、その安定性におけるアスコルビン酸及びEDTAの影響に関するいくつかの所見も報告した。酸性及び塩基性条件下で、不純物D(酸化力のある不純物)が主要な分解生成物であることが観察された。この論文は、ボルテゾミブの分解及びプレフォーミュレーション研究が非常に複雑であることが分かったことに言及している。
ボルテゾミブの安定な非経口用組成物を調製する試みにおいて、本発明の発明者らは、様々な可溶化剤を用いて溶液を調製した。ある一定の可溶化剤を用いて、1mgボルテゾミブ/mLの濃度で透明な溶液が得られた。透明な溶液は得られたが、このような溶液中で粒子の急激な生成が観察された。発明者らが粒子形成の防止に成功した例において、溶液を凍結乾燥した場合、即時使用できる透明な水溶液になるように凍結乾燥製剤を再構成することが困難であることが分かった。本発明の発明者らは、驚くべきことに、pHを6.8から8.4の範囲に調整してボルテゾミブ及びトロメタミンを含む組成物を調製することによって、これらの問題が解決されることを発見した。発明者らはまた、乾燥形態ならびに再構成形態の医薬組成物の不安定性の問題がボルテゾミブの原末中に存在する不純物レベルに関係することも確認した。例えば、注射用組成物を調製するために総不純物レベルが約3%であるボルテゾミブの原末を使用した場合、pHを7.6−8.4に調整すると、組成物は所望の期間にわたり安定であり続け、一方、総不純物レベルが0.51%未満であるボルテゾミブの原末を使用した場合、この組成物のpHを約6.8−8.2に調整すると、組成物は所望の期間にわたり安定であり続けた。
本発明は、治療的有効量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体と、トロメタミンと、を含む安定な非経口用医薬組成物を提供する。
本発明はまた、
(a)(i)N−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体と、
(ii)トロメタミン及び場合によっては増量剤と、
を含む混合物水溶液を調製し、
(b)その溶液のpHを約6.8から8.2のpHに調製し、
(c)(b)の溶液を凍結乾燥する、
工程を含む、N−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体の治療的有効量を処方するための方法も提供する。
本発明は、特に、pHが6.8から8.4、好ましくは7.0から8.2の範囲である、治療的有効量のボルテゾミブ又はその塩又はその誘導体とトロメタミンとを含む医薬組成物を提供する。
本発明はまたさらに、pHが6.8から8.4、好ましくは7.0から8.2の範囲である、治療的有効量のボルテゾミブとトロメタミンとを含む凍結乾燥医薬組成物を提供する。
本発明の実施例1及び実施例2による凍結乾燥組成物のIRスペクトルを記録し、それぞれ図1及び図2に示す。
「凍結乾燥組成物」という用語は、本明細書中で使用される場合、混合物水溶液の凍結乾燥すわなちフリーズドライにより得られる任意の固形物を指す。これは、凍結乾燥塊とも呼ばれ得る。
「安定な組成物」とは、医薬品として有用となるのに十分な安定性を有する任意の組成物を意味する。好ましくは、本製剤は、好都合な温度、好ましくは0℃から40℃の間で、妥当な期間にわたり、好ましくは1ヵ月を超えて、より好ましくは3ヶ月を超えて、さらにより好ましくは6ヶ月を超えて、最も好ましくは1年を超えて保管可能とするのに十分な安定性を有する。また、「安定な組成物」という用語は、本明細書中で使用される場合、医薬組成物が、凍結乾燥ケーキ又粉末の形態である(即ち本組成物が再構成されていない。)とき、様々な保管条件下で、遮光性又は非遮光性の何れかの容器中に収納された場合に、長期間にわたり物理学的及び化学的パラメーターに関して不変であり続けることを意味する。例えばバイアルなどの容器を開封せずに約15から30℃(59°Fから86°F)の範囲での変動がある制御室温25℃(77°F)で保管した場合、本発明の医薬組成物は6ヶ月間にわたり安定であり続ける。本医薬組成物を注射用水などの適切な再構成溶媒で再構成した場合、再構成溶液は、少なくとも12時間、好ましくは24時間にわたり顕著な化学的分解がなく、この期間にわたり室温で保管した際に透明な溶液中で沈殿又は粒子出現の兆候がない場合、安定であると言われる。
本発明のある実施形態において、再構成した際に非経口用医薬組成物は少なくとも12時間、好ましくは24時間にわたり安定でした状態を保ち、透明溶液中の総不純物は、40℃及び75%相対湿度で保管した場合、1ヵ月で0.68未満であることが分かる。
好ましい実施形態において、本発明の医薬組成物には保存剤は全く添加されない。驚くべきことに、本組成物が乾燥形態又は再構成後の何れであっても、保存剤不含であるにもかかわらず、本組成物は長時間にわたり安定であり続け、即ち、乾燥形態である場合、本組成物は周囲温度で6ヶ月間にわたり安定であるか又は適切な再構成溶媒で再構成された場合、少なくとも24時間、好ましくは12時間安定であることが分かった。投与期間中、再構成組成物が物理学的及び化学的に安定した状態を保つことは非常に重要である。通常、この再構成組成物は、静脈内又は経口投与の何れかによりその他の活性成分とともに患者に投与され得る。一般に、本発明の再構成組成物はボーラス静脈内注射として投与される。時に、非経口組成物の投与中、全血球計算値(CBC)を監視することが求められ得る。本発明は、pHが6.8から8.4、好ましくは7.0から8.2の範囲である、治療的有効量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体とトロメタミンとを含む安定な医薬組成物を提供する。
本発明は、pHが6.8から8.4、好ましくは7.0から8.2の範囲である、治療的有効量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体とトロメタミンとを含む凍結乾燥医薬組成物を提供する。
本発明はまた、pHが7.6から8.4、好ましくは7.9から8.1の範囲である、治療的有効量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体とトロメタミンとを含む医薬組成物も提供する。
ある実施形態において、本発明は、pHが7.6から8.4、好ましくは7.9から8.1の範囲である、治療的有効量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体とトロメタミンとを含む凍結乾燥医薬組成物を提供する。
発明者らは、さらに、安定性の問題及びこの問題に対する解決法が、本発明の非経口用医薬組成物の調製において使用されるボルテゾミブの供給源と関連することを確認した。例えば、注射用組成物を調製するためにボルテゾミブのある1つの供給源を使用した場合、組成物のpHを7.6−8.4に調整すると、その組成物は所望の期間にわたり安定であり続け、一方で、ボルテゾミブの原末の別の供給源を使用し、組成物のpHを約6.8−8.2のpHに調整した場合、その組成物は所望の期間にわたり安定であり続けた。従って、活性医薬成分だけでなく、その中に存在する不純物のタイプ及び量も、乾燥ならびに再構成組成物の安定性の達成に関与するようであった。
本発明で使用されるボルテゾミブ原末(API)は、様々な合成法により合成することができる。ある実施形態において、発明者らは、ボルテゾミブが約−53.4°の比旋光度を有し、残存溶媒含量が100ppm未満であり、総不純物が0.51%未満であり、不純物Bなどの既知の同定されている不純物が約0.1%未満であり、不純物Hが約0.04%未満であり、任意の単一の最大未知不純物が0.11%未満である場合、溶液のpHを約7.0から約7.5の範囲に調整することによって、このようなボルテゾミブの供給源を含む注射用組成物を調製できることが分かった。しかし、これらの不純物の制限を満たしていない任意のその他のグレードのボルテゾミブを使用した場合、約7.9から約8.4の範囲にpHを調整することによって、安定な注射用組成物を調製できることが分かった。
Figure 2012514633
不純物A:キラル異性体:[(1R)−3−メチル−1−[[(2S)−1−オキソ−3−フェニル−2−[(ピラジニルカルボニル)アミノ]プロピル]アミノ]ブチル]ボロン酸
Figure 2012514633
不純物H:3−フェニル−2−[(ピラジン−2−カルボミ)アミノ]−プロピオニオンアミド
Figure 2012514633
不純物B:L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸
Figure 2012514633
不純物I:3−フェニル−2−[(ピラジン−2−カルボミル)アミノ]−プロピオン酸
本医薬組成物は、治療的有効量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体を含む。本発明の医薬組成物中のボルテゾミブの量は、約0.1mg/mLから約5mg/mLの範囲、好ましくは約0.5mg/mLから約2mg/mL及び最も好ましくは約1mg/mLである。
本医薬組成物は、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールとして化学的に公知であるトロメタミンを含む。特に、非経口グレード又はUSP基準を満たすグレードのトロメタミンは、本医薬組成物に適切である。本発明の医薬組成物中のトロメタミンの量は、約0.1mg/mLから約5mg/mLの範囲、好ましくは約0.5mg/mLから約2mg/mL、最も好ましくは約1mg/mLである。1モルのボルテゾミブに対して約3モルのトロメタミンが、ボルテゾミブに対して良好な溶解度をもたらすという所見が得られた。
本発明のある実施形態において、トロメタミン及び注射用水の他に、本溶液は、本組成物のpHを所望の範囲に調整するために、さらに酸、例えば、塩酸などを含み得る。本溶液のpHを7.6から8.4の範囲に調整することが重要である。本組成物のpHを指定された範囲外に調整した場合、粒子が出現し(ボルテゾミブの沈殿を意味する)及び/又は凍結乾燥ケーキの再構成が困難となることが分かった。6.8から8.2の範囲、好ましくは7.0から8.1の範囲に本組成物のpHを調整した場合、凍結乾燥ケーキが迅速かつ完全に再構成されることが分かった。本発明の実施例1及び実施例2による凍結乾燥組成物のIRスペクトルを記録し、図1及び図2に示す。本組成物のIR分光法から、強いB−N結合が示され、このことから、ボルテゾミブのトロメタミン塩の形成が示される。特定の理論に縛られることを望むものではないが、塩形成の遂行は、凍結乾燥ケーキをより迅速に再構成するために重要であり得ると言える。好ましい医薬組成物は約30秒で容易に再構成され得る。「容易に」とは、超音波処理などの任意の外部エネルギーを使用しないことを意味する。ケーキ又は粉塊を再構成するために本組成物が保管される容器を単純に回転させるか又は動かすこともまた、容易に再構成するためのものである。
さらに、本組成物は、等張化剤、増量剤など及びそれらの混合物を含み得る。等張化剤の例としては、塩化ナトリウム、マンニトール、ラクトース、スクロース、マルトース、トレハロースなど及びそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されるものではない。ある実施形態において、等張化剤及び/又は増量剤として塩化ナトリウムが使用される。本発明の医薬組成物中で使用され得る塩化ナトリウムの量としては、0mgから約100mg/mLの溶液、好ましくは約15mgから45mgの溶液が挙げられるがこれらに限定されるものではない。糖、糖アルコールなどの任意の他の適切な等張化剤を使用することもできる。
ある実施形態において、本発明は、pHが7.6から8.4、好ましくは7.9から8.1の範囲である、治療的有効量のボルテゾミブ(使用されるボルテゾミブの供給源は約2.5%の総不純物を含む。)とトロメタミンとを含む凍結乾燥医薬組成物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、pHが6.8から8.4、好ましくは7.0から8.1の範囲である、治療的有効量のボルテゾミブ(使用されるボルテゾミブの供給源は約0.5%の総不純物を含む。)とトロメタミンとを含む凍結乾燥医薬組成物を提供する。
ある実施形態において、本発明の組成物が凍結乾燥形態である場合、本組成物中に増量剤を添加することができる。本明細書中で使用される場合、「増量剤」という用語は、凍結乾燥品の体積を大きくするために及び/又は凍結乾燥中のその製剤の特性の調節を促進するために使用される化合物を意味するものとする。使用され得る増量剤の例としては、デキストラン、トレハロース、スクロース、ポリビニルピロリドン、塩化ナトリウム、ラクトース、イノシトール、ソルビトール、アルブミン、ラクトビオン酸カルシウム及び当業者にとって公知のその他のものが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
本医薬組成物が凍結乾燥品の形態である場合、本組成物は、等張化剤以外に、増量剤、氷晶防止剤を含み得る。使用される「氷晶防止剤」という用語は、凍結乾燥中に物理学的又は化学的分解から活性治療薬を保護するために使用される化合物を意味するものとする。使用され得る氷晶防止剤の例としては、炭水化物、例えば単糖類、二糖類及び糖アルコールなどが挙げられるがこれらに限定されるものではない。使用し得る炭水化物の例としては、マンニトール、スクロース及び当業者にとって公知のその他のものが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
本発明の医薬組成物は、必要量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸及びトロメタミンを単純に混合し、撹拌を継続しながら注射用水を添加することによって調製することができる。透明な溶液を生成させるために、この溶液を45℃から50℃で温めてよい。次に、この溶液を0.2から0.8ミクロンシリンジフィルター、好ましくは0.45ミクロンフィルターを通じてろ過することができ、次いでpHを測定する。この透明な溶液のpHを、7.6から8.4の範囲、好ましくは7.9から8.1の範囲に塩酸でさらに調整する。ある実施形態によると、pH調整済みの透明な溶液を凍結乾燥又はフリーズドライ処理に供することができる。
一般に、凍結乾燥は2つの工程、即ち、真空を適用しない熱処理工程及び真空を適用する実際の第一の乾燥工程、を含む。凍結乾燥に供する溶液を専用のストッパー付きのバイアルに満たす。乾燥させようとする溶液を満たしたバイアルを凍結乾燥器に入れる。熱処理工程で、溶液を満たしたバイアルを入れた凍結乾燥器の棚温度を20℃から−40℃に徐々に低下させる。次に凍結させた溶液を乾燥段階に供する。例えば、この例において、約100から200mTorrの真空下にて、約5から6時間の時間周期で温度を−40℃から−15℃に設定する。この時間及び温度で氷を乾燥させる。次に、約50mTorrの真空下にて、材料の温度を+10℃から約+25℃に上昇させる(残存溶媒があれば除去)。次いで、バイアル中の凍結乾燥組成物又は一般に凍結乾燥ケーキと呼ばれるものを上記工程において再構成に供し得る。
本発明の医薬組成物の凍結乾燥ケーキの再構成は、水浴−超音波処理を全く必要とせず、要する時間は90秒未満であることが分かった。また、再構成溶液は、少なくとも12時間にわたり粒子形成に関しての観点では安定であり、即ち粒子が観察されず、また化学的にも安定であることが分かった。
本発明の精神から逸脱することなく多くの変更をなし得ることは、当業者により理解されよう。従って、次の実施例は単なる例示であり、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではないことを明確に理解されたい。
Figure 2012514633
[比較実施例X]
実質的な残留溶媒量があり、総不純物が約2.75%であるボルテゾミブ(3.5mg)を使用した。ボルテゾミブの原末を正確に秤量し、5mLバイアルに入れた。トロメタミン(3.31mg)を秤量し、このバイアル中で混合した。撹拌を継続しながら注射用水(1mLにするために十分な量)を添加した。溶液を45℃から50℃で温め、透明溶液を生成させた。この溶液を冷却し、塩化ナトリウム30mgを冷却溶液に添加した。0.45ミクロンシリンジフィルターを通じてこの溶液をろ過し、pHを測定した。透明溶液のpHが8.51であることが分かった。この透明溶液を凍結乾燥させた。この固体塊を再構成に供した場合、再構成に要する時間は120秒を超えることが分かった。凍結乾燥ケーキを砕き、溶液を得るために、水浴超音波処理が必要であった。再構成後、この溶液が24時間にわたり粒子形成に関して安定であることが分かった。
[比較実施例XI]
この組成物中では、総不純物が約2.75%であるボルテゾミブ(3.5mg)を使用した。ボルテゾミブの原末を正確に秤量し、5mLバイアルに入れた。トロメタミン(3.31mg)を秤量し、このバイアル中で混合した。撹拌を継続しながら注射用水(1mLにするために十分な量)を添加した。溶液を45℃から50℃で温め、透明溶液を生成させた。この溶液を冷却し、塩化ナトリウム30mgを冷却溶液に添加した。0.45ミクロンシリンジフィルターを通じてこの溶液をろ過し、pHを測定した。透明溶液のpHは8.63であり、これを1%塩酸で7.28に調整した。この透明溶液を凍結乾燥させた。凍結乾燥ケーキの再構成に要した時間は120秒を超えた。再構成後、この溶液は24時間にわたり粒子形成に関して不安定であることが分かった(即ち粒子が観察された。)。
[比較実施例X]
総不純物が約2.75%であるボルテゾミブ(3.5mg)を使用して本組成物を処方した。ボルテゾミブを正確に秤量し、5mLバイアルに入れた。トロメタミン(3.31mg)を秤量し、このバイアル中で混合した。撹拌を継続しながら注射用水(1mLにするために十分な量)を添加した。溶液を45℃から50℃で温め、透明溶液を生成させた。0.45ミクロンシリンジフィルターを通じてこの溶液をろ過し、pHを測定した。透明溶液のpHは8.63であり、これを1%塩酸で7.5にさらに調整した。この透明溶液を凍結乾燥させた。凍結乾燥ケーキの再構成に要した時間は120秒を超えた。再構成後、この溶液は24時間にわたり粒子形成に関して不安定であることが分かった(即ち粒子が観察された。)。
[実施例I]
総不純物が約2.75%である、3.5mgのボルテゾミブを取った。トロメタミン(3.31mg)を秤量し、このバイアル中で混合した。撹拌を継続しながら注射用水(1mLにするために十分な量)を添加した。溶液を45℃から50℃で温め、透明溶液を生成させた。この溶液を冷却し、塩化ナトリウム30mgをその冷却溶液に添加した。0.45ミクロンシリンジフィルターを通じてこの溶液をろ過し、pHを測定した。透明溶液のpHは8.68であり、これを5%塩酸で8.01に調整した。この透明溶液を凍結乾燥させた。凍結乾燥ケーキの再構成は、水浴超音波処理を必要とせず、要した時間は30秒未満であった。再構成後、この溶液が24時間にわたり粒子形成に関して安定であることが分かった(即ち粒子が観察されなかった。)。凍結乾燥組成物のIRスペクトルを記録した。このIRスペクトルを図1に示す。公式のIR分光度から、強いB−N結合を有するトロメタミン塩の形成が示される。
[実施例II]
総不純物が約2.75%である、3.5mgのボルテゾミブを取った。トロメタミン(3.31mg)を秤量し(総不純物は0.51%未満、旋光度は−53.4°)、不純物Aを正確に秤量し、5mLバイアルに入れた。トロメタミン(3.31mg)を秤量し、このバイアル中で混合した。撹拌を継続しながら注射用水(1mLにするために十分な量)を添加した。溶液を45℃から50℃で温め、透明溶液を生成させた。この溶液を冷却し、塩化ナトリウム30mgを冷却溶液に添加した。0.45ミクロンシリンジフィルターを通じてこの溶液をろ過し、pHを測定した。透明溶液のpHは8.68であり、これを5%塩酸で8.01に調整した。この透明溶液を凍結乾燥させた。凍結乾燥ケーキの再構成は、水浴超音波処理を必要とせず、再構成に要した時間は30秒未満であった。再構成後、この溶液が24時間にわたり粒子形成に関して安定であることが分かった(即ち粒子が観察されなかった。)。凍結乾燥組成物のIRスペクトルを記録した。このIRスペクトルを図1に示す。公式のIR分光度から、強いB−N結合を有するトロメタミン塩の形成が示される。
[実施例III]
約2.75%の総不純物を有する、3.5mgのボルテゾミブを取った。ボルテゾミブ(3.5mg)を正確に秤量し、5mLバイアルに入れた。トロメタミン(3.31mg)を秤量し、このバイアル中で混合した。撹拌を継続しながら注射用水(1mLにするために十分な量)を添加した。溶液を45℃から50℃で温め、透明溶液を生成させた。0.45ミクロンシリンジフィルターを通じてこの溶液をろ過し、pHを測定した。透明溶液のpHは8.75であり、これを5%塩酸で7.89に調整した。この透明溶液を凍結乾燥させた。凍結乾燥ケーキの再構成は、水浴超音波処理を必要とせず、再構成に要した時間は30秒未満であった。再構成後、この溶液が24時間にわたり粒子形成に関して安定であることが分かった(即ち粒子が観察されなかった。)。凍結乾燥組成物のIRスペクトルを記録した。このIRスペクトルを図2に示す。公式のIR分光度から、強いB−N結合を有するトロメタミン塩の形成が示される。
[実施例IV]
総不純物約0.51%、単一の最大未知不純物約0.11%、比旋光度約−53.4°、残存溶媒量100ppm未満であるボルテゾミブ3.5mgを5mLバイアル中に入れた。トロメタミン(3.31mg)を秤量し、このバイアル中で混合した。撹拌を継続しながら注射用水を添加した。混合物を35℃から40℃で温めた。この混合物を撹拌し、透明溶液が得られるまで水浴超音波処理に供した。正確に秤量した塩化ナトリウム量(30mg)をこのバイアル中に添加し、溶液中で溶解させた。透明溶液のpHを5%塩酸で8.0に調整した。体積を補い、次いで、0.2から0.8ミクロンシリンジフィルターを通じて溶液をろ過した。この透明溶液をバイアル中で凍結乾燥した。この凍結乾燥ケーキを様々な安定条件でバイアル中にて保管し、化学的及び物理学的安定性に供した。安定性の結果を下記表に示す。
Figure 2012514633
Figure 2012514633
[実施例V]
総不純物約0.51%、単一の最大未知不純物約0.11%、比旋光度約−53.4°、残存溶媒量100ppm未満であるボルテゾミブ3.5mgを5mLバイアル中に入れた。トロメタミン(3.31mg)を秤量し、このバイアル中で混合した。撹拌を継続しながら注射用水を添加した。混合物を35℃から40℃で温めた。この混合物を撹拌し、透明溶液が得られるまで水浴超音波処理に供した。正確に秤量した塩化ナトリウム量(30mg)をこのバイアル中に添加し、この溶液中で溶解させた。透明溶液のpHを5%塩酸で7.0に調整した。体積を補い、次いで、0.2から0.8ミクロンシリンジフィルターを通じて溶液をろ過した。バイアル中でこの透明溶液を凍結乾燥させた。様々な安定性条件で凍結乾燥ケーキをバイアル中にて保管し、化学的及び物理学的安定性に供した。安定性の結果を下記表に示す。
Figure 2012514633
3.5mLの注射用水でバイアル中の凍結乾燥ケーキを再構成した。この再構成は迅速であり、再構成に要した時間は90秒未満であった。最終的な再構成溶液は透明であった。この再構成溶液を48時間、2℃から8℃で保管した。この再構成溶液を20℃から25℃の保管温度にも供した。関連物質、即ち未知の不純物及び総不純物ならびにボルテゾミブ含量について保管溶液を分析した。
Figure 2012514633
アッセイを行い、HPLCによって不純物を調べた。この溶液は48時間にわたり安定であることが分かった。
Figure 2012514633

Claims (11)

  1. 治療的有効量のN−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸又はその塩又はその誘導体と、トロメタミンとを含み、安定である非経口用医薬組成物。
  2. 請求項1に記載の非経口用医薬組成物において、pHが6.8から8.2の範囲に調整されている非経口用医薬組成物。
  3. 請求項2に記載の非経口用医薬組成物において、pHが約7.0のpHに調整されている非経口用医薬組成物。
  4. 請求項3に記載の非経口用医薬組成物において、乾燥形態である場合に、40℃及び75%の相対湿度で1ヵ月間保管した時点で0.68未満の総不純物を示し、再構成されると、溶液形態で少なくとも12時間安定である非経口用医薬組成物。
  5. 請求項2に記載の非経口用医薬組成物において、乾燥形態である非経口用医薬組成物。
  6. 請求項5記載の非経口用医薬組成物において、凍結乾燥形態であり、周囲条件で6ヶ月にわたり安定した状態を保つ非経口用医薬組成物。
  7. 請求項1に記載の非経口用組成物において、N−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸とトロメタミンとのモル比が約1:3である非経口用組成物。
  8. 請求項1に記載の非経口用組成物において、塩化カリウム、塩化ナトリウム、マンニトール、ラクトース、スクロース、マルトース、トレハロース及びそれらの混合物からなる群から選択される増量剤を含む非経口用組成物。
  9. (a)(i)N−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸と、
    (ii)トロメタミン及び場合によって選択される増量剤と、
    を含む混合物水溶液を調製することと、
    (b)約6.8から8.2のpHに該溶液のpHを調整することと、
    (c)(b)の溶液を凍結乾燥することと、
    を含む、N−(2−ピラジン)カルボニル−L−フェニルアラニン−L−ロイシンボロン酸を処方するための方法。
  10. 請求項9に記載の方法において、前記混合物水溶液が、水混和性共溶媒をさらに含む方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、酸の添加によって前記pHが約6.9から7.2の範囲に調整される方法。
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