JP2012509607A - 畳み込み逐次型適応等化器 - Google Patents

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Abstract

畳み込み適応等化器を提供する。この等化器は、等化器コアと自動ゲイン制御ループとを有している。等化器コアの等化伝達関数は、自動ゲイン制御ループにより生成される1つ以上のゲイン制御信号と、自動ゲイン制御ループにより生成される畳み込み信号とにより調整される。畳み込み信号が非アクティブであるときには、ゲイン制御信号が増加すると、等化器コアの伝達関数の高周波数・高帯域幅ゲインが増加する。畳み込み信号がアクティブであるときには、ゲイン制御信号を減少させることによって、更なるゲインを適用することが可能であり、このとき、等化器コアの伝達関数において、より低帯域幅に向かって周波数シフトが生じ、また、等化器コアの伝達関数の高周波数・低帯域幅ゲインにおいて増加が生じる。
【選択図】図15A

Description

本出願は、“FOLDING SEQUENTIAL ADAPTIVE EQUALIZER”という名称で、2008年11月18日に出願された特許文献1の関連出願である。
特許文献1の内容は、明示的に、参照により本明細書の詳細な説明に組み込まれる。
本発明は、適応等化器の分野に関するものである。
等化器は、非理想媒体を通じた伝送により生じた信号損失を補償するために用いることができる。そのような等化器は、一般的に、伝送媒体により取り込まれた劣化と逆のゲイン‐周波数特性をもつ伝達関数を受信信号に適用することにより、信号損失を補償する。
可変長のケーブルにより取り込まれる劣化のように、程度が変化する伝送劣化を扱うように設計された適応等化器においては、通常、ケーブルあるいは他の伝送媒体の逆応答を実現するのに伝達関数1+αG(s)が用いられる。定数項の1は、直流(周波数=0)ではケーブル減衰が無いことを表していて、伝達関数G(s)は高周波ブースティング・ゲインである。係数αは適応係数であり、0メートルのケーブルに対応する0から、等化器が適応するように設計されている最大ケーブル長に対応する1まで変化する。
逐次型のシングルレート及びマルチレート適応等化器の実施例及び動作についての記載が、本願の出願人が所有する特許文献2に開示されていて、これは、参照により本願に組み込まれる。
米国特許出願12/272、851 米国特許公開2003/0043897
伝送媒体を通じて入力信号を受信する典型的データ通信システムにおける等化器のブロック図 伝送媒体において生じる損失(dB)を示すグラフであって、信号の周波数(f)の関数として表示し、また、2つの異なる長さ(L1及びL2)の伝送媒体について、この2つの長さの伝送媒体により生じる信号損失を等化するための2つの等化器応答(R1及びR2)と共に示している。 マルチステージ等化器コアを示すブロック図 マルチステージ適応等化器の2つのゲイン・ブースティング・ステージの各々の最大限のアクティブ化に対応する、2つの異なる伝達関数を示すグラフ 図1のマルチステージ等化器コアにおけるゲイン制御信号が、伝送媒体の長さに応じてどのように調整されるのかを示すグラフ 4つのステージを備えたマルチレート適応等化器コアを示すブロック図であって、最初の2つのステージは可変帯域幅の伝達関数GHBW(s)を実現するものであり、最後の2つのステージは低帯域幅の伝達関数GLBW(s)を実現するものである。 マルチレート適応等化器の5つの異なる伝達関数を示すグラフであって、これらは4つの逐次ゲイン・ブースティング・ステージの各々の最大限のアクティブ化と4つのステージ全ての非アクティブ化とに対応している。 マルチレート適応等化器の自動ゲイン制御ループにおける4つのゲイン制御信号と帯域幅制御信号の生成を示すブロック図 マルチステージ等化器コアにおいて、ゲイン制御信号及び帯域幅制限信号が、一次ゲイン制御信号agcの値に応じてどのように調整されるのかを示すグラフ 本発明の一実施形態による、逐次畳み込みマルチレート適応等化器を示すブロック図 図10の逐次畳み込みマルチレート適応等化器の自動ゲイン制御ループを示すブロック図 図11の畳み込みマルチレート適応等化器の自動ゲイン制御ループにおける、4つのゲイン制御信号及び1つの畳み込み信号のレベルを、一次自動ゲイン制御信号に対して示すグラフ 図10の等化器の畳み込みマルチレート適応等化器コアを示すブロック図 図10の畳み込みマルチレート適応等化器の5つの異なる伝達関数の例を示すグラフ 図13の畳み込みマルチレート適応等化器コアの1つのゲイン・ステージを示すブロック図 図13の畳み込みマルチレート適応等化器コアの1つのゲイン・ステージの別の実施形態を示すブロック図 図15Aまたは図15Bのゲイン・ステージの3つの異なる伝達関数の例を示すグラフ 図15Bのゲイン・ステージを実現するために用いることができ、差動トランジスタ対とRC回路からなるセットの例を示す回路図
ここで説明する実施形態の例は、受信信号の特性に応じて変化するゲイン‐帯域幅特性をもつ伝達関数を適用することにより、非理想媒体を通じた伝送によって生じる信号損失を補償する適応等化器を含んでいて、これは同じゲイン・ブースティング回路を用いて高帯域幅信号と低帯域幅信号の両方をブーストするために畳み込み関数を利用する。ここで説明する適応等化器の実施形態例は、例えば、シリアル・デジタル・インタフェース(SDI)を含み、様々に異なるデータ転送速度及びケーブル長を用いる、様々なデータ通信システムで利用するのに適したものとすることができる。
本発明の実施形態例がよりよく理解されるようにするため、本発明の具体的な特徴の説明の前に、適応等化器の概略について説明する。
図1は、伝送媒体を通じて伝送された入力信号2を受信する典型的なデータ通信システムにおける、適応等化器1の利用について示している。受信信号2は、伝達関数G(s)を実現するゲイン・ブースティング・ステージ3を通して供給される。このゲイン・ブースティング・ステージ3は、モジュレータ8において、値αに対応する自動ゲイン制御(“agc”)信号4により調整され、ブースティング・ステージ3により適用されるゲインはこのゲイン制御信号4の強度に比例していて、結果として、ゲイン・ブースティング・ステージ3に送り込まれた入力信号2に対して伝達関数αG(s)が適用されることになる。そして、このステージ3の出力6が、加算器7において未加工の受信信号2と加算されることで、伝達関数1+αG(s)により特徴付けられる最終的な出力信号9が生成される。
図2は、2つの異なる長さのケーブルについての、信号損失10、11及び等化器応答12、13を、信号周波数の関数として示している。第1の短いケーブルL1により生じる信号損失10は、この長さL1のケーブルの伝達関数10の逆に近似した等化器応答R1(12)により等化され、等化器には、この等化により増幅される高周波ノイズの量を制限するためのローパス・フィルタが追加されている。同様に、それより長いケーブルL2の、もっと損失の大きい伝達関数11が、ローパス・フィルタを備えた、より高いゲインの等化器応答R2(13)により等化される。これらの伝達関数12、13のいずれかを、対応するケーブル長10、11により生じる劣化信号に対して適用することにより、高周波ノイズを取り除くため減衰される非常に高周波数の部分を除いて平坦な出力信号5を生成する。
適応等化器は、いくつかのゲイン・ステージ1を用いることもでき、これらは、ケーブルの長さに伴って信号劣化の程度が増すに連れて、順に導入される。これらのステージ1の各々が、ケーブルの所与の長さに比例して、受信信号2を等化する伝達関数を適用する。従って、典型的な例としては、300メートルまでのケーブル長に対応できるように設計された3ステージの適応等化器の場合、100メートルまでのケーブル長に対して第1のゲイン・ブースティング・ステージ1を適用し、100から200メートルの長さに対しては第1と第2のステージ1を適用し、200から300メートルのケーブル長に対しては3つのステージ1全てを適用する。この場合、適応係数αは、3つのステージに、すなわちα1、α2、及びα3に分解することができ、これらは全て、その最小値から始まって、順々に、それぞれ、その最大値まで増加する。このようにして、ケーブル長が増加するに従って、まずα1が0から1まで増加し、ケーブルが100メートルのときにα1は、その最大値である1になり、ケーブル長がさらに増加すると、α2の値が増加し始める。ケーブルが200メートルのときに、α2は、その最大値である1に達し、α3が増加し始める。ケーブルが300メートルのときに、3つの係数が全てその最大値となり、等化器の適応限界に達する。
図3は、2ステージの適応等化器14の動作を示している。受信信号2は、2つのゲイン・ステージ15、16を順に通過し、その各々において、伝送媒体により生じた信号損失の全てあるいは一部を打ち消すための伝達関数が適用されて、最終的に等化された出力信号9が生成される。第1のゲイン・ステージ15は自動ゲイン制御信号agc1(17)により調整され、第2のゲイン・ステージ16は自動ゲイン制御信号agc2(18)により調整される。
図4は、図3の2ステージ適応等化器により実現される伝達関数の例を示している。3つの異なる伝達関数19、20、21を示しているが、これらは自動ゲイン制御信号agc1(17)及びagc2(18)の値の3通りのセットに対応している。適応係数α(ここでは、ゲイン制御信号agc(4)により実現される)が、その最小値であるときには、信号agc1(17)及びagc2(18)は両方とも、それらの最小値であって、どちらのゲイン・ステージもアクティブではなく、その結果、第1の伝達関数19に示すように、平坦なゲインをもつ伝達関数となる。自動ゲイン制御信号agc(4)が増加するに連れて、第1のゲイン制御信号agc1(17)が0から1に増加し、その結果、第1のゲイン・ステージ15は次第にアクティブにされて、第2の伝達関数20により示される、その最大ゲインに達する。自動ゲイン制御信号agc(4)がさらに増加すると、第2のゲイン制御信号agc2(18)が0から1に増加し、その結果、第2のゲイン・ステージ16が次第にアクティブにされて、第3の伝達関数21により示される、その最大ゲインに達する。
図5は、前の2つの図の2ステージ等化器14において、自動ゲイン制御ループにより、agc信号4の値に応じてゲイン制御信号17、18がどのように調整されるのかを示している。信号agc1(17)及びagc2(18)は、一次agc信号4を第1のagc1基準レベル24及び第2のagc2基準レベル25(点線により示している)と比較することにより生成され、agc(4)が信号の基準レベル24、25に近づきこれを超えるに連れて、対応するゲイン制御信号17、18の値が次第に増加する。この例において、agc1(17)がその最大レベル27に達するまでは、agc2(18)は値26が増加し始めることはない。
マルチステージ適応等化器14はさらに改良されて、1つ以上の帯域幅制限ステージが組み込まれる。これは、追加の低周波数ゲインを低帯域幅伝送に対してのみ適用するもので、これによって、信号9の帯域幅は制限されるが、高周波ノイズの増加を伴うことなくゲインが増加する。まず、1つ以上の最初の可変帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージが、これらが最大ゲインとなるまで適用される。この最大ゲインは、高周波ノイズ閾値を表していて、この点より後は、これらの可変帯域幅ステージの帯域幅は減少して、1つ以上の低帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージが適用され、これによって、最大ゲイン・ピークが効果的に低い周波数に向けてシフトされて、高周波数が除去される。この等化器は、自動ゲイン制御ループを用いて、これらのゲイン・ブースティング・ステージの各々のゲインを調整し、また、可変帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージの帯域幅を制限する。このようなマルチレート適応等化器は、これにより等化される信号の最大帯域幅と、それらの信号を伝送し得る最大ケーブル長との間のトレードオフを示す。
図6は、ゲイン制御信号17、18、33、34及び帯域幅制御信号35により制御される等化器コア28からなるマルチレート適応等化器41の例における動作を示している。受信信号2は、順に4つのゲイン・ブースティング・ステージ29〜32の各々の伝達関数によりブーストされて、等化された出力信号9を生成する。第1の可変帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージ29の伝達関数のゲインは、自動ゲイン制御信号agc1(17)により制御される。第2の可変帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージ30の伝達関数のゲインは、自動ゲイン制御信号agc2(18)により制御される。第1の低帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージ31の伝達関数のゲインは、自動ゲイン制御信号agc3(33)により制御される。第2の低帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージ32の伝達関数のゲインは、自動ゲイン制御信号agc4(34)により制御される。2つの可変帯域幅ステージ29、30の伝達関数の帯域幅は、帯域幅制限信号35により制御される。
図7は、自動ゲイン制御信号agc(4)が増加するときの、マルチレート適応等化器コア28の伝達関数の全体を示すグラフを示している。5つの異なる伝達関数36〜40を示しているが、これらは、自動ゲイン制御信号agc1(17)、agc2(18)、agc3(33)、agc4(34)の値の5通りの異なるセットに対応している。第1の伝達関数36は、4つの自動ゲイン制御信号17、18、33、34がそれらの最小値である点、すなわちagc1=0、agc2=0、agc3=0、agc4=0である点に対応している。この第1の伝達関数36は、高周波ノイズを取り除くため減衰される非常に高周波数の部分を除いて、基本的に全周波数においてユニティ・ゲインである。第2の伝達関数37は、第1の自動ゲイン制御信号17がその最大値に達した点、すなわちagc1=1、agc2=0、agc3=0、agc4=0である点に対応している。第3の伝達関数38は、第2の自動ゲイン制御信号18がその最大値に達した点、すなわちagc1=1、agc2=1、agc3=0、agc4=0である点に対応している。第4の伝達関数39は、第3の自動ゲイン制御信号33がその最大値に達した点、すなわちagc1=1、agc2=1、agc3=1、agc4=0である点に対応している。第5の伝達関数40は、4つの全ての自動ゲイン制御信号17、18、33、34がその最大値に達した点、すなわちagc1=1、agc2=1、agc3=1、agc4=1である点に対応している。第4の伝達関数39及び第5の伝達関数40は、低帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージ31、32をアクティブにし、帯域幅制御信号35を用いて可変帯域幅ステージ29、30の帯域幅を制限する効果を示すが、これは、第2の可変帯域幅ブースティング・ステージ30がその最大ゲインに達した後に始まるものである。信号9の帯域幅は下にシフトされるが、低周波数ゲインは増加する。
図8は、マルチレート適応等化器41において、agc信号agc1、agc2、agc3、agc4及び帯域幅信号35を提供するゲイン制御ループ23を示している。出力信号9が自動ゲイン制御ループ23にフィードバックされ、基準42と比較されることで、適応係数αに対応する一次自動ゲイン制御信号agc(4)が生成される。そして、この一次自動ゲイン制御信号4が、5つの異なる基準レベル44〜48と比較されて、それに5つの異なる伝達関数49〜53が適用されることにより、4つの自動ゲイン制御信号agc1(17)、agc2(18)、agc3(33)、agc4(34)及び帯域幅制限信号35が生成される。
図9は、マルチレート適応等化器41のゲイン制御ループ23により生成される、信号agc1(17)、agc2(18)、agc3(33)、agc4(34)及び帯域幅制限信号35をプロットした5つのグラフを示している。信号17、18、33、34、35の値は、それぞれのY軸にプロットしてあり、X軸には一次ゲイン制御信号agc(4)がプロットしてある。点線は、5つの信号17、18、33、34、35の基準レベル44〜48を示している。これらのグラフは、一次ゲイン制御信号4の値が増加するときの、5つの信号17、18、33、34、35の動きを示している。4つのゲイン制御信号17、18、33、34は全て、その最小値であるゼロで始まり、一方、帯域幅制限信号35は、高帯域幅リミット54で始まる。agc(4)の値が増加するに連れて、まずagc1(17)が0から1まで増加し、そしてagc2(18)が0から1まで増加し、その後、帯域幅制限信号35が低帯域幅リミット55に向かって減少し始める一方でagc3(33)が0から1まで増加し、そして終には、帯域幅制限信号35が低帯域幅リミット55に向かって減少し続ける一方でagc4(34)が0から1まで増加する。これは、図7に示した、agc(4)の値が増加するときの、等化器コア28の異なる伝達関数36〜40の説明になっている。
適応等化器の例について概略を説明したので、次に、本発明の実施形態の例による具体的な特徴について説明する。
これに関連して、図10は、本発明の実施形態の一例による逐次畳み込みマルチレート適応等化器70を示すブロック図である。畳み込みマルチレート適応等化器70は、受信信号の特性に応じて変化するゲイン‐帯域幅特性をもつ伝達関数を適用することにより、非理想媒体を通じた伝送によって生じる信号損失を補償するもので、これは同じゲイン・ブースティング回路を用いて高帯域幅信号と低帯域幅信号の両方をブーストするために畳み込み機能を利用する。適応等化器70は、自動ゲイン制御ループ71と等化器コア73とを有している。
逐次マルチレート畳み込み適応等化器70は、畳み込み自動ゲイン制御ループ71を用いることで、異なるゲイン・ブースティング回路として実現される追加の低帯域ゲイン・ブースティング・ステージを用いることなく、低帯域幅信号に追加のゲインを適用する。等化器コア73は、最初の高周波数ゲイン閾値を超えて追加の低帯域幅ゲインの適用が必要であるときに、最初の可変帯域幅ゲイン・ステージを適用したのと同じブースティング回路を用いて、その伝達関数の周波数をスケーリングして下げるように作動する。これは、畳み込み信号76をアクティブにすることにより達成され、畳み込み信号は高帯域幅回路パスがその最大ゲインに達するとオンに切り替わって、低帯域幅ゲイン制御回路パスを開き、その利用は、必要な追加の低帯域幅ゲインの量が増加するに連れて増加する。
図13は、等化器コア73の実施形態の一例をより詳細に示している。図示の実施形態では、等化器コア73は、2つの可変周波数ゲイン・ステージ74及び75を有している。
図17は、図13の等化器コア73を実現するために用いることができるゲイン・ステージ74または75を実現する、差動トランジスタ対及び単純な抵抗器‐コンデンサ(“RC”)回路からなるセットの例を示している。ゲイン・ステージ74は、高帯域幅回路パス119と低帯域幅回路パス121とを含み、これらのパスの間の切り替えは畳み込み信号76によりトリガされる。畳み込み信号76によりトリガされる高帯域幅回路パス119から低帯域幅回路パス121への切り替えは、ハードスイッチではない。切り替えの開始時に、低帯域幅ゲイン・ブースティング・ステージを調整する低帯域幅信号agcm(94)は既にその最小レベルであるゼロ(パラメータαの最大値である1に対応している)に達している。低周波数ゲイン・ブースティングがさらに必要になると、agcm(94)信号が増加し始め、これによって、高帯域幅信号パスから低帯域幅信号パスへのソフトスイッチが生じる。ソフトスイッチを用いることで、信号パスにおけるあらゆる不連続性が排除されて、ゲイン制御ループ71の再適応の必要がなくなる。あらゆる不連続性が回避されることに加えて、ソフトスイッチにより帯域幅が滑らかに減少することによって、もし起動初期にループのロックアップが生じた場合でもそこからの回復が緩和される。
実施形態の一例によると、等化器コア73の各ゲイン・ステージにより受信信号2に適用される伝達関数は、次の式により特徴付けられる。
(数1)
1+αGHBW(s)+F(1−α)GLBW(s)
この式において、定数項の1は、ユニティ・ゲインの平坦な周波数応答を表している。高周波数ゲインは、ブースティング伝達関数の高帯域幅バージョンと低帯域幅バージョン(HBWとLBW)により実現される。Fは、畳み込み信号に対応する論理値である1または0であり、それぞれ、アクティブであるときと、アクティブでないときに対応している。値α(0と1の間である)は、先のセクションにおいて記載した周知のマルチレート適応等化器41におけるように、適応機構を実現している。適応ループ71が、畳み込みすることなく、等化の最初のゲイン・ステージ74、75から得られるゲインのみを利用すると決めた場合、畳み込み信号76は無効にされ(F=0)、等化器70は、高帯域幅信号パスにより適当な大きさのゲインを適用することで、高データ転送速度の動作をサポートする。この形態において実現される伝達関数は、単純に、1+αGHBW(s)であり、αの値は0から1である。(従って、この伝達関数は、αの値に応じて、2つの極端な場合である1と1+GHBW(s)の間にあるものと見なすことができる。)より低い周波数において更にゲインが必要であるときには、適応ループ71は畳み込み閾値78を通過して、畳み込み信号を有効にする。畳み込み信号76が有効にされると(F=1)、伝達関数は、次のように変わる。
(数2)
1+αGHBW(s)+(1−α)GLBW(s)
この実施形態の例では、畳み込み閾値78において生じる畳み込み信号76のアクティブ化によって、伝達関数の間のソフトスイッチが可能である。畳み込み信号76のアクティブ化の開始時において、適応パラメータαは、既にその最大値である1であるため、畳み込みの直前と直後の伝達関数は同じで、1+GHBW(s)である。このソフトスイッチによって、等化フィルタの応答ひいては適応ループ71の動作を急激に変化させることなく、非畳み込み形態から畳み込み形態への滑らかな切り替えが保証される。畳み込み信号76がアクティブになると、αの向きが変わり、等化器70がより大きいゲインを適用するほうへ適応が進められ続けると、αは1から0へ逆向きに動き始める。伝達関数が、高帯域幅の極端な場合を表す1+GHBW(s)から外れ始めて、次第に、低帯域幅の極端な場合を表す1+GLBW(s)に近づいていく。この畳み込み形態において、等化器の伝達関数は、2つの極端な場合である高帯域幅の伝達関数の最大ゲインと低帯域幅の伝達関数の最大ゲインの間にあるものと見なすことができる。
図11は、実施形態の一例による畳み込みマルチレート適応等化器70のゲイン制御ループ71の動作を示している。等化器70からの出力信号9は、自動ゲイン制御ループ71にフィードバックされ、基準79と比較されて、その結果信号が積分されることで一次自動ゲイン制御信号agc(80)が生成される。この一次agc信号80は、非畳み込み形態である間は適応係数αに対応している。しかし、畳み込み信号76がアクティブにされると、一次agc信号80がさらに増加した場合に、適応係数αは増加するのではなく減少する。
この一次自動ゲイン制御信号agc(80)は、4つの異なる基準レベル85〜88と比較されて、2つの非畳み込みゲイン制御信号、すなわち非畳み込みagc1(81)及び非畳み込みagc2(82)と、2つの畳み込みゲイン制御信号、すなわち畳み込みagc1(83)及び畳み込みagc2(84)とが生成される。一次信号agc(80)は、さらに、畳み込み閾値レベル78とも比較されて、これにより、畳み込み信号76が生成される。この場合、畳み込み閾値78におけるagc(80)の値は、αの最大値、α=1に対応している。agc(80)が畳み込み閾値78を通過すると、αは、その最小値0に向けて、折り返し減少し始める。
折り畳み信号76の値は、2つの論理ゲート89、90に供給されて、最終的なゲイン制御信号agc1(17)及びagc2(18)の生成に、agc1とagc2の畳み込み値83、84を用いるか、非畳み込み値81、82を用いるかが決定される。畳み込み信号76がアクティブである(F=1)場合は、畳み込み値であるagc1(83)とagc2(84)が用いられ、畳み込み信号76が非アクティブである(F=0)場合は、非畳み込み値であるagc1(81)とagc2(82)が用いられる。そして、信号agc1(17)のこの畳み込みバージョン83あるいは非畳み込みバージョン81は、一対の伝達関数97、98が適用されることによって、第1の極性をもつ第1バージョンagc1p(93)と、第1の極性と逆の第2の極性をもつ第2バージョンagc1m(94)とに分割される。同様に、信号agc2(18)の畳み込みバージョン84あるいは非畳み込みバージョン82は、一対の伝達関数99、100が適用されることによって、第1の極性をもつ第1バージョンagc2p(95)と、第1の極性と逆の第2の極性をもつ第2バージョンagc2m(96)とに分割される。
図12は、畳み込みマルチレート適応等化器70の一例のゲイン制御ループ71により生成される、信号agc1p(93)、agc1m(94)、agc2p(95)、agc2m(96)及び畳み込み信号76をプロットした5つのグラフを示している。信号76、93〜96の値はY軸にプロットされていて、X軸には一次ゲイン制御信号agc(80)がプロットされている。点線は、信号agc1(17)及びagc2(18)についての、非畳み込み基準レベル85、86及び畳み込み基準レベル87、88を示している。これらのグラフは、一次ゲイン制御信号agc(80)の値が増加するときの5つの信号76、93〜96の動きを示している。ここで、増加する一次ゲイン制御信号agc(80)に対する信号76、93〜96の応答は、先に述べたマルチレート適応等化器41のゲイン制御ループ23の、図9に示したグラフに示されている応答とは異なる。
畳み込み等化器70のこの実施形態例において、agc(80)がゼロであるときに、信号agc1p(93)及びagc2p(95)は、その最小値であるゼロであり、一方、これらの信号の逆極性バージョンであるagc1m(94)及びagc2m(96)は、その最大値である1である。畳み込み信号76は、その非アクティブ値であるゼロである。agc(80)の値が上昇するに連れて、まず、agc1p(93)が0から1まで上昇し、これに対応してagc1m(94)は1から0に下降する。次に、agc2p(95)が0から1に上昇し、これに対応してagc2m(96)が1から0に下降する。この点の後、畳み込み信号76がアクティブにされて、値が0から1に切り替わる。畳み込み信号76がアクティブにされた後にagc(80)の値が上昇し続けると、agc1p(93)が1から0に下降し始め、これに対応してagc1m(94)が0から1に上昇する。次に、agc2p(95)が1から0に下降し始め、これに対応してagc2m(96)が0から1に上昇する。
そして、これらの異なるゲイン制御信号93〜96は、等化器70の、図13のブロック図に示した2つのゲイン・ステージ74、75に供給される。2つの異極性の信号agc1p(93)とagc1m(94)は、第1のゲイン・ステージ74の入力として用いられ、2つの異極性の信号agc2p(95)とagc2m(96)は、第2のゲイン・ステージ75の入力として用いられる。また、畳み込み信号76は、両ステージ74、75の入力として用いられる。受信信号2は2つのステージ74、75の各々を順に通って供給され、各ステージ74、75において信号2に対し伝達関数が適用されて、その結果、出力信号9は、伝送媒体により取り込まれた歪みがなく、伝送前の信号を再現するようになっている。
各ゲイン・ステージ74、75においては、正極性のゲイン制御信号(agc1p(93)またはagc2p(95))により調整された高帯域幅の伝達関数GHBW(s)が、受信信号2に対して適用される。畳み込み信号76がアクティブである場合は、負極性のゲイン制御信号(agc1m(94)またはagc2m(96))により調整された低帯域幅の伝達関数GLBW(s)がさらに適用される。このように1つあるいは両方の伝達関数を受信信号2に適用することにより、上記の式すなわち以下の式により特徴付けられる総合伝達関数が実現される。
(数3)
1+αGHBW(s)+F(1−α)GLBW(s)
ここで、Fは畳み込み信号76であり、αGHBW(s)は、正のゲイン制御信号agc1p(93)及びagc2p(95)により生成される総伝達関数を表し、(1−α)GLBW(s)は、負のゲイン制御信号agc1m(94)及びagc2m(96)により生成される総伝達関数を表している。
2つのゲイン・ステージ74、75により適用される総合伝達関数を、畳み込みを伴うものと伴わないものについて、図14に示している。この図では、ゲインがY軸に、周波数がX軸にプロットされていて、5つの異なる伝達関数106〜110を示していて、これらは、畳み込み信号76と4つのゲイン制御信号agc1p(93)、agc1m(94)、agc2p(95)、agc2m(96)の値の5通りの異なるセットに対応している。これら5通りの異なる値のセットは、一次ゲイン制御信号agc(80)の5つの異なる値に対応している。
第1の伝達関数106は、ユニティ・ゲインの平坦な応答を示していて、この場合、agc(80)はその最小値である。すなわち、畳み込み信号76はその非アクティブ値であるゼロであり、信号agc1p(93)及びagc2p(95)はその最小値であるゼロであり、これに対応して逆極性の信号agc1m(94)及びagc2m(96)はその最大値である1である。agc(80)が上昇すると、agc1p(93)の値が0から1に上昇し、agc1m(94)が1から0に下降して、その結果、第2の伝達関数107となる。agc(80)がこの点を超えてさらに上昇すると、agc2p(95)が0から1に上昇し、agc2m(96)が1から0に下降して、その結果、第3の伝達関数108となる。agc(80)がさらに上昇して畳み込み閾値78を超えると、畳み込み信号76の値が変わる。しかし、この点では、畳み込み信号76によりその伝達関数がオンに切り替えられる負極性の信号agc1m(94)及びagc2m(96)は値がゼロであるので、畳み込み信号76の値が伝達関数の特性に影響することはない。従って、畳み込み信号76がその閾値78においてアクティブにされたときに、これがゲイン制御信号93〜96あるいは出力信号9それ自体のパスにおいて何らかの不連続性を生み出すことはなく、その結果、滑らかな適応応答及びゲイン制御ループ応答となる。畳み込み信号76がアクティブにされた後に、agc(80)が増加し続けると、agc1p(93)の値が1から0に下降し、agc1m(94)が0から1に上昇して、その結果、第4の伝達関数109となる。最終的に、agc(80)がその最大値まで増加し続けると、agc2p(95)の値が1から0に下降し、agc2m(96)が0から1に上昇して、その結果、第5の伝達関数110となる。
畳み込みマルチステージ適応等化器の一例において、第1から第5の伝達関数106〜110を順に用いると、デシベルで測定した場合、低周波数ゲインにおいて単調増加を示す。同様に、上記の2ステージ畳み込み適応等化器の一実施形態において、第1から第3の伝達関数106〜108を順に用いると、高周波数ゲインにおいて単調増加を示す。このような実施形態では、畳み込み前の一連のゲイン・ステージでは、全ての周波数に渡ってゲインの単調増加を示し、一方、畳み込み後のゲイン・ステージでは、低周波数についてのみ、引き続きゲインの単調増加が見られる。
畳み込みマルチステージ等化器コア73の一例における、1つのゲイン・ステージの動作を、図15Aのブロック図により示している。ゲイン・ステージ74は、入力信号2、畳み込み信号76、及び2つの異極性のゲイン制御信号agcp(93)及びagcm(94)(図13のagc1pとagc1mに、それぞれ対応している)を受け取る。ゲインがほとんどあるいは全く必要でないときは、畳み込み信号76は非アクティブである。正極性のゲイン制御信号agcp(93)の電圧が増加すると、それは、高帯域幅ゲインブースト・パス119に供給され、これにより、正極性のゲイン制御信号agcp(93)により調整される高帯域幅の伝達関数GHBW(s)が実現される。高帯域幅ブースト・ステージ119の出力は、入力信号2と合計されて、これにより、出力信号9が生成される。agcp(93)がその最大電圧に達するときには、agcm(94)はその最小電圧であり、また、低帯域幅ゲインがさらに必要である場合は、この点において畳み込み信号76がアクティブにされる。畳み込み信号76がアクティブにされることによって、低帯域幅ゲインブースト・パス121が開き、これは負極性のゲインブースト信号agcm(94)により調整される低帯域幅の伝達関数GLBW(s)を実現する。さらにゲインが必要であるときは、agcp(93)の電圧がその最大値から減少し、agcm(94)はその最小値から増加し、これによって、高帯域幅ブースト・パス119より生成される高帯域幅ゲインの量は減少するが、低帯域幅ブースト・パス121により生成される低帯域幅ゲインの量が増加する。低帯域幅ブースト・パス121により生成される低帯域幅ゲインは、高帯域幅パス119によりまだ生成されている高帯域幅ゲインと共に、入力信号2に合計されて、これにより出力信号9が生成される。
1つのゲイン・ステージの別の実施形態を、図15Bのブロック図により示している。この場合、高帯域幅の伝達関数GHBW(s)を実現する高帯域幅ゲインブースト・パス119と、低帯域幅の伝達関数GLBW(s)を実現する低帯域幅ゲインブースト・パス121の両方が、それぞれ、平坦なゲイン応答を実現する自身のフラットゲイン・パスと並列に作動する。これら2つのパスは、常に逆の値である正極性のゲインブースト信号agcp(93)と負極性のゲインブースト信号agcm(94)により調整されるので、このゲイン・ステージにより実現される全体としての伝達関数は、いずれのゲイン制御信号によっても調整されない1つのユニティゲイン・パスを2つのゲインブースト・パスにより共有している図15Aのステージにより実現される伝達関数と同じである。図15Aのステージの伝達関数は、1+αGHBW(s)+F(1−α)GLBW(s)と特徴付けることができるのに対して、図15Bの伝達関数は数学的に同一であるα+αGHBW(s)+(1−α)+F(1−α)GLBW(s)と特徴付けることができ、これは簡約すると同じ式である1+αGHBW(s)+F(1−α)GLBW(s)になる。図15Aと図15Bのどちらによってゲイン・ステージを実現するかは、さまざまな実用上の理由によって選択されることになるが、本発明はどちらの図に従って実現されるゲイン・ステージにも適合する。
図15Aまたは図15Bに示すような1つの畳み込みゲイン・ステージにより実現される伝達関数を、図16に示している。一次ゲイン制御信号agc(80)がその最小値であるときには、これは信号の減衰がなくゲインの必要がないことを指していて、畳み込みゲイン・ステージにより第1のユニティ・ゲイン伝達関数130が実現される。agc(80)の値が上昇すると、これは高帯域幅ゲインの必要があることを指していて、このため、agcp(93)の電圧がその最小値から最大値に上昇して、その結果、高帯域幅ブースト・パス119を流れる信号が最大となったときに、最大の高帯域幅ゲインをもつ第2の伝達関数132が実現される。この点において更にゲインが必要である場合は、畳み込み信号76がアクティブにされて、agcp(93)がその最小値に向かって折り返し下降し始めると共に、agcm(94)がその最小値から最大値に向けて上昇し始める。これにより、信号が高帯域幅ブースト・パス119から低帯域幅ブースト・パス121にシフトして、効果的に伝達関数が左に周波数シフトし、その結果、最終的に最大の低帯域幅ゲインをもつ第3の伝達関数134となる。
図17は、図15Bのブロック図に対応する1つの畳み込みゲイン・ステージ74のトランジスタレベル回路実装111の一例を示している。入力信号2が正リード112と負リード113により供給され、自身の正リード114と負リード115により出力信号9が生成される。その正リードと負リードに対して測定される自動ゲイン制御信号agc(122)は、ゲイン制御信号agcp(93)に対応している。畳み込み信号76が非アクティブであるときには、このagc信号122の電圧は、一次ゲイン制御信号80の電圧が増加するに連れて増加し、畳み込み信号76がアクティブであるときには、一次ゲイン制御信号80の電圧が増加し続けるに連れて信号122の電圧は減少する。同様に、この信号122は、反転された負リードと正リードで測定される場合は、負極性のゲイン制御信号agcm(94)に対応している。この回路実装の例において、差動対を構成するトランジスタ116、117のセットによりゲインブースト伝達関数の調整が実現される。agc(122)がベースライン電圧であるときには、agc信号122の負リードによりオンにされるトランジスタ117は完全に開いていて、固定抵抗パス118を流れる電流のみが出力に向けられることで、平坦なゲインが実現される。agc(122)の値が上昇すると、agc信号122の正リードによりオンにされるトランジスタ116の差動対が開き始めて、高帯域幅の高周波ブースト・パス119が使用可能となり、これによって、当該回路の伝達関数に高周波数ゲインが取り込まれる。この高帯域幅ブースト・パス119は、取り扱う特定の信号及び伝送媒体の特性に関して選択されたコンデンサと抵抗器の組み合わせを用いた単純なRC回路により実現することができる。この高帯域幅パス119が最大電流に達したときに、さらにゲインが必要である場合は、ゲイン制御ループ71の一部である上記機構を用いて畳み込み信号76がアクティブにされて、この畳み込み信号76のアクティブ化によって、2つのスイッチ120が閉じて、やはりコンデンサと抵抗器の組み合わせを用いた単純なRC回路により実現される、低帯域幅の高周波ブースト・パス121が使用可能となる。低帯域幅ゲインがさらに必要であるときには、agc信号122の電圧がベースライン値に向かって折り返し下降し、これにより、agc信号122の正リードに接続されているトランジスタ116の差動対が次第に閉じて、agc信号122の負リードに接続されているトランジスタ117の差動対が開く。これによって、電流が高帯域幅パス119から低帯域幅パス121にシフトして、効果的に伝達関数がより低い帯域幅に周波数シフトする。
最小電圧から最大電圧まで掃引されて、その後、畳み込み信号がアクティブにされたら折り返すゲイン制御信号を用いる、畳み込み適応等化ステージの両方のゲイン・ブースティング伝達関数を、同じ増幅コアの範囲内の単純なRC回路によって実現することで、回路面積、電力消費、発熱に関して、大幅な節減が可能である。さらに、これによって、構成部品のノイズ、ばらつき、不整合といったノイズ及び欠陥の発生源が削減されることで、回路の性能も向上する。1つの回路を高帯域幅ゲインブーストあるいは低帯域幅ゲインブーストのどちらにも用いることができるので、回路面積が削減される。同様に、別個の低帯域幅ゲインブースト・ステージが必要ないことによって、回路の電力消費及び発熱が削減される。これは、ユニティ・ゲイン信号パスを実現していた既存の能動部品を再利用し、再度目的を持たせて、単に受動部品のスイッチングと、このスイッチング機能を適応等化器の適応ループ内で適切に制御することにより、低帯域幅のゲインブースト伝達関数も実現するものとすることで、達成される。このことは、既にバイアスされていて使用可能である能動部品を再利用して再度目的を持たせるのではなく、例えば図6に示すように、更なる等化ステージを単に追加することにより低帯域幅のより大きなゲインブーストを達成する、可変帯域幅等化器の他の実現とは対照的である。
図13に示すようなマルチステージ等化器コアは、図17に詳細を示すゲイン・ステージを1つ以上用いることで、実現することができる。いくつかのステージの各々において異なる起動閾値をもつトランジスタの差動対を用いることで、異なるステージの高帯域幅回路パス及び低帯域幅回路パスにより適用されるゲインの開始が、(図12に示すように)カスケード式に順につながるように設定することが可能である。当業者であれば推測できるように、畳み込みアプローチは、ゲイン・ステージをいくつ備える等化器にでも適用することが可能であり、ここで記載した実施形態の例に限定されない。低帯域幅ゲインがさらに必要である場合にカスケード式につながったステージを順に畳み込みする代わりに、全てのあるいは一部のステージを同時に畳み込みして、同じagc信号により制御することができることも、当業者であれば理解できる。従って、畳み込みあるいは非畳み込みステージの並列かつ逐次的な起動の考え得る全ての組み合わせが可能であり、これらは本発明が取り組むものである。
畳み込み信号の低レベルから高レベルへの切り替えは、図12に示すようなステップ関数として実現される必要はなく、もっと緩やかであってもよいということは、当業者であれば分かるであろう。畳み込み信号レベルにハードスイッチを用いることは、畳み込み信号の変化が確実に負極性のゲイン制御信号agcmの値がゼロのときに生じるようにする助けとなり、これによって、信号パスの不連続性が回避される。しかしながら、畳み込み信号レベル間のより緩やかな切り替えを用いることは、実用上の利点がある場合があり、それは、出力信号パスの不連続性を回避するための別のメカニズムを提示する(すなわち、不連続な畳み込み信号入力をそもそも取り込まないことによる)。加えて、図12のグラフは、agcは増加し続けているが、agc1p、agc1m、agc2p、及びagc2mの値は一定のままである区間を示している。本発明の実施形態の一例では、畳み込み信号は、この区間に渡って、その低レベルから高レベルまで緩やかに、出力信号に影響することなく増加させることができる。さらに、畳み込み信号の第2レベルは第1レベルより高い必要はなく、代わりに低くてもよいことがわかる。
ここで記載した実施形態は、請求項に記載の発明の要素に対応する要素を含む構造、システム、あるいは方法の例である。ここに書かれた説明によって、当業者は、請求項に記載の発明の要素に対応する同様の代替要素を含む実施形態を形成し使用することが可能である。従って、本発明の意図する範囲は、請求項の文言と相違しない他の構造、システム、あるいは方法を含んでいて、さらに、請求項の文言と実質的ではない差異のある他の構造、システム、あるいは方法を含んでいる。

Claims (27)

  1. ゲイン・ステージであって、
    高帯域幅伝達関数を第1の入力信号に対して適用する高帯域幅ゲイン回路であり、その高帯域幅伝達関数が、第2の入力信号のレベルにより調整される高帯域幅ゲインを有している高帯域幅ゲイン回路と、
    低帯域幅伝達関数を第1の入力信号に対して適用する低帯域幅ゲイン回路であり、その低帯域幅伝達関数が、第3の入力信号が第1レベルである場合はゼロゲインを有して、第3の入力信号が第2レベルである場合は第2の入力信号のレベルにより逆調整される低帯域幅ゲインを有している低帯域幅ゲイン回路と、を備える
    ことを特徴とするゲイン・ステージ。
  2. 第1の入力信号が、非理想伝送媒体を通じて伝送された後にゲイン・ステージにより受信された信号を含み、第2の入力信号が、自動ゲイン制御信号を含む
    請求項1に記載のゲイン・ステージ。
  3. 高帯域幅ゲイン・モジュール及び低帯域幅ゲイン・モジュールにより適用される伝達関数が、周波数依存のゲインを有している
    請求項1または2に記載のゲイン・ステージ。
  4. 第3の入力信号の第1レベルと第2レベルの間での遷移が、連続遷移とすることも不連続遷移とすることも可能である
    請求項1ないし3のいずれかに記載のゲイン・ステージ。
  5. ゲイン・ステージが、高帯域幅ゲイン回路及び低帯域幅ゲイン回路の伝達関数が適用された第1の入力信号に等しい出力信号を生成する
    請求項1ないし4のいずれかに記載のゲイン・ステージ。
  6. ゲイン・ステージがフラットゲイン・パスをさらに備えていて、これがゲイン回路の各々の寄与によるゲインと合計されて、ゲイン・ステージの出力信号が生成される
    請求項5に記載のゲイン・ステージ。
  7. 第2の入力信号により調整された第1の入力信号に等しい出力信号を生成する第1のフラットゲイン・パスと、
    第2の信号により逆調整された第1の入力信号に等しい出力信号を生成する第2のフラットゲイン・パスと、をさらに備え、
    ゲイン・ステージの出力信号が、第1のフラットゲイン・パスの出力信号と、第2のフラットゲイン・パスの出力信号と、高帯域幅ゲイン回路の寄与によるゲインと、低帯域幅ゲイン回路の寄与によるゲインとからなる和に等しい
    請求項5に記載のゲイン・ステージ。
  8. 高帯域幅ゲイン回路と低帯域幅ゲイン回路が、一部、共通の回路部品を共有している
    請求項1ないし7のいずれかに記載のゲイン・ステージ。
  9. 等化器であって、
    畳み込み信号及び少なくとも1つのゲイン制御信号を生成するゲイン制御ループと、
    伝送媒体からの入力信号に接続されている等化器コアであり、高帯域幅伝達関数及び低帯域幅伝達関数を入力信号に対して適用して、出力信号を生成する等化器コアと、を備え、
    高帯域幅伝達関数が、少なくとも1つのゲイン制御信号に比例する高帯域幅ゲインを有し、
    畳み込み信号が第1レベルであるときには、低帯域幅伝達関数がゲインを有さず、
    畳み込み信号が第2レベルであるときには、低帯域幅伝達関数が少なくとも1つのゲイン制御信号に反比例する低帯域幅ゲインを有する
    ことを特徴とする等化器。
  10. 各伝達関数が、周波数依存のゲインを有している
    請求項9に記載の等化器。
  11. 等化器コアにより適用される伝達関数の総ゲインが、伝送媒体を通じた入力信号の伝送において生じる損失の逆に近似している
    請求項9または10に記載の等化器。
  12. 入力信号を等化するのに必要な低周波数ゲインの量が小さいときには、畳み込み信号は第1レベルであり、入力信号を等化するのに必要な低周波数ゲインの量が所定の閾値を超えると、畳み込み信号は第2レベルに遷移する
    請求項9ないし11のいずれかに記載の等化器。
  13. 畳み込み信号の第1レベルと第2レベルの間での遷移が、連続遷移とすることも不連続遷移とすることも可能である
    請求項9ないし12のいずれかに記載の等化器。
  14. 少なくとも1つのゲイン制御信号が、2つの形態に応じて作用し、
    畳み込み信号がその第1レベルにあるときには、これは第1の形態を特徴付けていて、入力信号を等化するのに必要なゲインの量が増加するに連れて、少なくとも1つのゲイン制御信号のレベルが増加し、
    畳み込み信号がその第2レベルにあるときには、これは第2の形態を特徴付けていて、入力信号を等化するのに必要な低周波数ゲインの量が増加するに連れて、少なくとも1つのゲイン制御信号のレベルが減少する
    請求項9ないし13のいずれかに記載の等化器。
  15. 等化器コアが、複数のゲイン・ステージを有し、
    少なくとも1つのゲイン制御信号が、複数のゲイン・ステージに対応する複数のゲイン制御信号を含んでいて、
    各ゲイン・ステージは、高帯域幅伝達関数と低帯域幅伝達関数とを入力信号に対して適用し、
    各ゲイン・ステージにより適用される高帯域幅伝達関数は、そのステージのゲイン制御信号に比例する高帯域幅ゲインを有していて、
    畳み込み信号が第1レベルにあるときには、各ゲイン・ステージにより適用される低域幅伝達関数はゲインを有さず、
    畳み込み信号が第2レベルにあるときには、各ゲイン・ステージにより適用される低帯域幅伝達関数は、そのステージのゲイン制御信号に反比例する低帯域幅ゲインを有する
    請求項9ないし14のいずれかに記載の等化器。
  16. 畳み込み信号がその第1レベルにあるときに、入力信号を等化するのに必要なゲインの量が増加するに連れて、各ゲイン・ステージのゲイン制御信号が、その前のゲイン・ステージのゲイン制御信号が最大レベルに達した後にのみ、増加する
    請求項15に記載の等化器。
  17. 畳み込み信号がその第2レベルにあるときに、入力信号を等化するのに必要な低帯域幅ゲインの量が増加するに連れて、各ゲイン・ステージのゲイン制御信号のレベルが、その前のゲイン・ステージのゲイン制御信号が最小レベルに達した後にのみ、減少する
    請求項15に記載の等化器。
  18. 畳み込み信号がその第2レベルにあるときに、入力信号を等化するのに必要な低帯域幅ゲインの量が増加するに連れて、2つ以上のゲイン制御信号のレベルが同時に減少する
    請求項15に記載の等化器。
  19. 複数のゲイン・ステージにより適用される低帯域幅伝達関数によってゲインが適用されない結果となるような複数のゲイン制御信号のレベルであるときに、畳み込み信号をその第1レベルと第2レベルとの間で遷移させることにより、2つの形態の間での滑らかな遷移が得られる
    請求項14に記載の等化器。
  20. 入力信号を等化する方法であって、
    等化器コアの1つ以上のゲイン・ステージを入力信号に対して適用することであり、各ゲイン・ステージにより、高帯域幅伝達関数と低帯域幅伝達関数とを入力信号に対して適用するステップと、
    ゲイン制御ループを用いて、信号を等化するのに必要な低帯域幅ゲインの量が所定の閾値を超えたときに畳み込み信号をその第1レベルから第2レベルに遷移させるステップとを含み、
    各ゲイン制御ステージは、ゲイン制御ループにより生成されるゲイン制御信号によって制御され、
    各高帯域幅伝達関数のゲインは、そのステージのゲイン制御信号のレベルに比例し、
    各低帯域幅伝達関数のゲインは、畳み込み信号が第1レベルであるときにはフラットであり、畳み込み信号が第2レベルであるときにはそのステージのゲイン制御信号のレベルに反比例する
    ことを特徴とする方法。
  21. 各高帯域幅伝達関数及び低帯域幅伝達関数が、周波数依存のゲインを有している
    請求項20に記載の方法。
  22. 等化器コアにより適用される伝達関数の総ゲインが、伝送媒体を通じた入力信号の伝送において生じる損失の逆に近似している
    請求項20または21に記載の方法。
  23. 畳み込み信号がその第1レベルにあるときは、これは第1の形態を特徴付けていて、入力信号を等化するのに必要なゲインの量が増加するに連れて、各ゲイン・ステージのゲイン制御信号のレベルが増加し、
    畳み込み信号がその第2レベルにあるときには、これは第2の形態を特徴付けていて、入力信号を等化するのに必要な低周波数ゲインの量が増加するに連れて、各ゲイン・ステージのゲイン制御信号のレベルが減少する
    請求項20ないし22のいずれかに記載の方法。
  24. 第1の形態にある間に、入力信号を等化するのに必要なゲインの量が増加するに連れて、各ゲイン・ステージは順にアクティブにされ、このとき、各ゲイン・ステージのゲイン制御信号のレベルは、その前のゲイン・ステージのゲイン制御信号が最大レベルに達した後にのみ、増加する
    請求項23に記載の方法。
  25. 第2の形態にある間に、入力信号を等化するのに必要な低帯域幅ゲインの量が増加するに連れて、各ゲイン・ステージの伝達関数は順に周波数シフトにされ、このとき、各ゲイン・ステージのゲイン制御信号のレベルは、その前のゲイン・ステージのゲイン制御信号が最小レベルに達した後にのみ、減少する
    請求項23に記載の方法。
  26. 第2の形態にある間に、入力信号を等化するのに必要な低帯域幅ゲインの量が増加するに連れて、2つ以上のゲイン制御信号のレベルが同時に減少する
    請求項23に記載の方法。
  27. 各低帯域幅伝達関数によりゲインが生成されない結果となるような各ゲイン・ステージのゲイン制御信号のレベルであるときに、畳み込み信号をその第1レベルと第2レベルとの間で遷移させることにより、2つの形態の間での滑らかな遷移が得られる
    請求項23ないし26のいずれかに記載の方法。
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