JP2012507635A - 摩耗保護層およびそれを製造するための方法 - Google Patents

摩耗保護層およびそれを製造するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、フライス、切削インサート、射出成形用金型などのような工具のための摩耗保護層、特に物理的蒸着法を使用して蒸着させた摩耗保護層であって、当該層が、AlNbXの一般的な組成を有し(式中、Xは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、またはCNCOを表す)、Nbの割合が40原子%未満であり、かつ/または当該製造プロセスにおいて使用されるアルミニウム粉体が、アルミニウムに対して10〜50原子%のジルコニウムと混合されることを特徴とする摩耗保護層に関し、さらに摩耗保護層を製造するための方法にも関する。

Description

本発明は、摩耗保護層およびそれを製造するための方法に関する。
数十年前から知られているTiAlN系に加えて、AlCrN系もまた従来技術に含まれる。この系は、改良された機械的、熱的、および摩擦特性を特徴としており、そのことが、多くの用途において、被覆された構成要素および工具の性能を向上させている。
米国特許第7226670号には、少なくとも1種のAlCr1−yX系(ここでXは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、またはCNCOを表す)を含むコーティング系を用いて被覆した部品が開示されている。そこに記載された部品は、フライス工具、ホブカッター、ボールエンドミル、プレーナカッター(planar cutter)もしくはプロファイルカッター、リーミング工具、リーマ、ねじ切りインサート、注型用金型、または射出成形用金型である。
特開2006−225703号には、次の組成を有する[(Nb1−dTaAl1−a−b−c,Si,B](C1−x)層系が開示されている:
0≦d≦1
0.4≦a≦0.6
0≦b+c≦0.15
0.4≦x≦1。
AlCrN含有層が極めて高い耐酸化性を示すことが知られている。AlCrN含有層においては、1100℃より高い温度範囲で酸化が開始される。しかしながら、その層を使用している条件に依存して、安定な酸化物皮膜の形成が妨害される可能性もある。そのような条件は、真空中または不活性ガス中における赤熱ワイヤ試験(glow wire test)においても存在するだけではなく、刃先が直接外気に暴露されないか、部分的にのみ暴露されるような機械加工においても存在する。このような状況で表される条件は、たとえば、旋盤加工または穿孔加工の場合に存在し得る。
そのような条件下においては、800℃以上の温度では、AlCrNのCrNへの分解が観察される。
AlNbN含有層は、1100℃の近傍ではかなりの耐酸化性を示す。さらに、この系は、熱力学的により安定なNbNへの分解も特徴としている。しかしながら、この分解は、1100℃よりも顕著に高い温度でしか起きない。したがって、これらの層は、かなりの耐酸化性を有しながらも、顕著に良好な性能を表すような応用分野において使用することができる。
各種の摩耗機構がさらなる問題である。NbAlN含有層の好適な、機械的、摩擦的、および熱的性質からは、摩耗保護分野におけるこれらの層の可能性が示されている。
しかしながら、その摩耗機構によっては、摩擦化学的摩耗もまた極端に重要である。したがって、鉄系の材料に接触する状態で使用される場合には、その層の材料の鉄の中への溶解性が、摩擦化学的耐摩耗性の指標である。明瞭な経験則があてはまる、すなわち、鉄系の材料に接触する状態で使用される場合には、鉄の中への溶解性が低いほど、摩擦化学的耐摩耗性が高くなる。
図1〜3は、二成分系のFe−Ti、Fe−Cr、およびFe−Nbの状態図を示している。斜線を入れた領域は、2種の金属がギャップフリーで混和している(gap-free miscibility)ことを表している。これら3種の二成分系を比較すると、AlCrN含有層のCrが、鉄の中への最大の溶解性を示している。Ti含有層のチタンは、Crよりも顕著に低い溶解性を示しているが、多くの摩耗保護用途の応用分野において起きるタイプの高温では、それらの溶解性も同様に顕著に高くなっている。NbAlN含有層の中に存在しているNbの場合においては、高温であってさえも、この溶解性が極めて低い。1000℃になっても、それはまだ1原子%未満である。したがって、この系は、鉄ベースの材料との摩耗誘導性接触において改良された摩擦化学的耐摩耗性を得るために使用することができる。それは、たとえば部品と技術的構成要素との間で摩擦的接触にありながらも、たとえば材料を除去または成形するような、鋼を機械加工するプロセスの場合である。
そのような層の典型的な製造法としては、PVD(物理的蒸着法)プロセスが挙げられる。特にアーク蒸発法プロセスが好ましいが、このプロセスでは、蒸着速度が高く、イオン化のレベルが高いので、高品質の高硬度膜を低コストで蒸着させることが可能となる。このプロセスは、アークがターゲット表面を物理的に蒸発させる点に特徴がある。この蒸発プロセスは、部分的に蒸発された粒子、いわゆるスパッターがターゲット表面から放出され、このスパッターが次いで、層の中でいわゆる微少液滴の形態で見出され得るということを意味している。高品質蒸発プロセスは、スパッターの量が可能な限り少なく保持されることを特徴とする。
しかしながら、Nbのパーセントが高すぎる場合には、恐らくは融点の差(Alの融点=660℃、Nbの融点=2,467℃)のために、結局は金属のNbスパッターが層の中に取り込まれることになる。とりわけ、このことが表面をより粗くし、そのために耐摩耗性が急激に低下する。スパッターはさらに、硬度、弾性などのような機械的性質を、応用するには望ましくない方向へと変化させる。
特開2006−225703号公報 特開2007−119795号公報 特開2007−291471号公報 米国特許出願公開第2005/0170162号明細書 米国特許第7,226,670号明細書 国際公開第2009/016938号パンフレット
本発明の目的は、極めて良好な摩擦化学的性質を有しながらも、改良された機械的性質を有する、改良された摩耗保護層を作り出すことである。
その目的は、請求項1に規定される特性を有する摩耗保護層を用いることによって達成される。
有利な変更態様が、従属請求項に開示されている。
本発明のまた別な目的は、極めて良好な摩擦化学的性質と改良された機械的性質とを有する摩耗保護層を作製することを可能とする、改良された摩耗保護層を製造するための方法を作り出すことである。
この目的は、請求項6に規定される特性を用いて達成される。
有利な変更態様は、それに従属する請求項の中に開示されている。
本発明においては、その目的は、摩耗保護層の手段によって達成されるが、その手段においては、そのNb含量が完全に排除されている訳ではないにもかかわらず、Nbスパッターを有していないか、あるいは少なくとも、従来技術に比較して顕著に抑制されたNbスパッター量しか有していないが、この手段では、従来技術におけるターゲットの設計を修正して、AlとNbの融解挙動が、少なくとも相互に近づくようになっている。
一方では、Nbの割合を下げることによって、このことを達成することが可能となることがわかった。パーセント基準のNbの割合が40%未満から始めると、スパッターの量が劇的に減少することが明らかとなった。他方では、ターゲットにジルコニウムを添加することによってスパッターの量を顕著に抑制することが可能となることもわかった。この場合、Al粉体の中にZrを、好ましくは10〜50原子%の間の割合で混合する。さらなる限定においては、その範囲は20〜30原子%の間に存在し、理想的には金属間化合物相のAl3Zrを使用するが、このものは、75原子%のAlと25原子%のZrの原子比を有している。
たとえば、本発明による摩耗保護層は、次の組成を有している。
Nb1−a−bAl(Si)X
[上記式中、Xは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、およびCNCOの群からの少なくとも一つの成分であり、そして
aおよびbの範囲は次のとおりである:
0.6<a≦0.9
0≦b≦0.2
ここで、a>0.6ということは、添え字aを備えた物質が、60原子パーセントよりも大きい割合で存在しているということを意味している。添え字bについても、同様のことがあてはまる。]
また別な有利な実施態様においては、その摩耗保護層が次の組成を有している。
Nb1−a−b(Al1−cZr(Si)X
[式中、Xは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、またはCNCOを表し、そして
0.3<a≦0.9
0≦b≦0.2
0.1<c≦0.5
ここで、a>0.3ということは、添え字aを備えた物質が、30原子パーセントよりも大きい割合で存在しているということを意味している。添え字bおよびcについても、同様のことがあてはまる。]
本発明を、図面と併せて実例により説明する。
鉄−チタン系の状態図である。斜線を入れた領域は、鉄の中へのチタンの溶解性を表している。この溶解性は、材料組成物の摩擦化学的耐摩耗性の指標であり、溶解性が低いほど、その摩擦化学的耐摩耗性が高い。 鉄−クロム系の状態図である。斜線を入れた領域は、鉄の中へのクロムの溶解性を表している。 鉄−ニオブ系の状態図である。斜線を入れた領域は、鉄の中へのニオブの溶解性を表している。チタンおよびクロムの場合とは対照的に、ニオブは、この用途では起きるタイプの、極めて高い温度(1,000℃)でも鉄の中へは、実質的に不溶性である。 アルミニウム−ジルコニウム系の状態図である。この状態図は、アルミニウムにジルコニウムを添加すると融点が上昇することを明らかに示している。相の含量を75原子%のAlと25原子%のZrとにすると、高融点の金属間化合物相が生成し、その直後に、1595℃から高融点の共融混合物の生成が始まる。 連続のアルミニウムマトリックス5(斜線部)の中のニオブの結晶粒7を示す模式図である。この相混合物は、高アルミニウム含量(>60%)で存在する。 アルミニウムおよびAlZr9(斜線部)に混合されているニオブの結晶粒11を示す模式図である。この配座は、低アルミニウム含量(<60%)で存在する。この場合においては、連続のAlマトリックスは存在しない。このことによって、ターゲット中に特定の多孔性が生じることとなり、ニオブとAlZrの融点を調節することによる、調整された条件下においてのみ、スパッターの生成が可能となる。
本願発明者らが解明したところでは、Nb含量が高いと、摩擦化学的摩耗性能は、実際のところ、Nbを含まない系に比較して改良されるが、その機械的摩耗性能が、受容不能な程度にまで劣化する。このことは、層の中に取り込まれている金属Nbのためであろうと考えられる。
本発明によれば、アーク蒸発法の手段によって製造した層においては、(本発明の第一の実施態様によって)Nbの割合を40%未満、さらには10%程度にまで下げるならば、摩擦化学的摩耗保護に関連する利点を失うことなく、スパッターの問題が顕著に抑制されるということがわかった。Nbの割合をさらに低くしても、純AlNと比較した場合の、摩擦化学的摩耗保護における認識可能なさらなる改良は実質的に存在しない。
本発明の第二の実施態様においては、被覆のために使用するターゲットの中に、ある程度の割合のジルコニウムを混合する。別の言い方をすれば、ターゲット中のアルミニウムの一部をジルコニウムで置き換える。ジルコニウムのアルミニウムに対するパーセントの割合が10%未満であると、スパッターの量を顕著に抑制することが可能となることがわかった。このことは、金属間化合物のAlZr相が形成され、それに伴って融点が上昇するためであろうと考えられる。このように融点が上昇することで、Nbと、金属間化合物のAlZr相との混合物の融点が調整されることとなる。それによって、約1800℃近くもあるアルミニウムとニオブとの間の融点の差を、アルミニウム−ジルコニウムとニオブとの間の融点の差850℃にまで近づけることが可能となる。このように融点を調整することによって、顕著に安定性が高く、スパッターを抑制した蒸発プロセスが得られる。
専門家にとってはAlZrの状態図からも明瞭にわかるように、アルミニウムに対して数パーセントのジルコニウムを添加することによって、2相の微細構造すなわち、高融点のアルミニウム−ジルコニウム相と低融点のアルミニウム混合結晶との構造が生じる。この高融点のアルミニウム−ジルコニウム相の割合は、ジルコニウム含量を増やすにつれて増大し、最終的には25%のジルコニウムと75%のアルミニウムの比率のところで、単一相の金属間化合物相が生じる。ジルコニウム含量をさらに増やせば、他の同様の金属間化合物相も生成する。理想的には、そのような金属間化合物相を、ニオブ粉体と混合する。
本発明による上述の摩耗保護層は、部品および工具を好適に被覆するために使用することができる。したがって、本発明の主題には、そのように被覆された構成要素もまた含まれる。そのようなものとしてはとりわけ、フライス工具、ホブカッター、ボールエンドミル、プレーナカッターもしくはプロファイルカッター、リーミング工具、リーマ、ねじ切りインサート、注型用金型、または射出成形用金型などを挙げることができる。
以下の実施例において、2種の応用例を示すが、そこでは、可能な機械加工距離を規準にして使用寿命を表している。この場合の化学量論量は原子パーセントで表している。
実施例1:
Figure 2012507635
Figure 2012507635
実施例2:
Figure 2012507635
Figure 2012507635

Claims (12)

  1. フライス、切削インサート、射出成形用金型などのような工具のための摩耗保護層、特に物理的蒸着法(PVD)を使用して蒸着させた摩耗保護層であって、前記層が、AlNbXの一般的な組成を有し(式中、Xは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、またはCNCOを表す)、Nbの割合が40原子%未満であり、かつ/または前記製造プロセスにおいて使用されるアルミニウム粉体が、アルミニウムに対して10〜50原子%のジルコニウムと混合されることを特徴とする摩耗保護層。
  2. 前記摩耗保護層が次の組成を有することを特徴とする、請求項1に記載の摩耗保護層。
    Nb1−a−bAl(Si)X
    [式中、Xは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、およびCNCOの群からの少なくとも一つの成分を表しており、そして
    aおよびbの範囲は次のとおりである:
    0.6<a≦0.9
    0≦b≦0.2]
  3. 前記摩耗保護層が次の組成を有することを特徴とする、請求項1に記載の摩耗保護層。
    Nb1−a−b(Al1−cZr(Si)X
    [式中、Xは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、またはCNCOを表し、そして
    0.3<a≦0.9
    0≦b≦0.2
    0.1<c≦0.5である]
  4. 20〜30原子%のジルコニウムを前記アルミニウム粉体に添加することを特徴とする、請求項1および/または3に記載の摩耗保護層。
  5. 25原子%のジルコニウムを前記アルミニウム粉体の中に添加して、75原子%のアルミニウムと25原子%のジルコニウムの原子比を有する金属間化合物相AlZrを形成させることが可能となるようにすることを特徴とする、請求項4に記載の摩耗保護層。
  6. 先行請求項のいずれか一つに記載の摩耗保護層を製造するための方法であって、
    工具の上に前記層を蒸着させるために、ターゲットアークを蒸発させ、前記ターゲットが実質的にAlNbターゲットであって、それが反応性ガス雰囲気中で蒸発され、Nb対Alの比率を設定して、前記層の中のNb含量が10〜40%の中に入る様にし、かつ/または前記ターゲットを製造するために、10〜50原子%の間のZrの量でAl粉体の中に混合することを特徴とする、方法。
  7. 20〜30原子%の間のZrを、前記アルミニウム粉体に混合することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. アルミニウム対ジルコニウムの原子比が、75原子%対25原子%であることを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記ターゲットを混合して、アーク蒸発法によって蒸着される前記摩耗保護層が次の組成を有するようにすることを特徴とする、請求項6から8のいずれか1項に記載の方法。
    Nb1−a−bAl(Si)X
    [式中、Xは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、およびCNCOの群からの少なくとも一つの成分であり、そして
    aおよびbの範囲は次のとおりである:
    0.6<a≦0.9
    0≦b≦0.2]
  10. 前記ターゲットを混合して、アーク蒸発法によって蒸着される前記摩耗保護層が次の組成を有するようにすることを特徴とする、請求項6から9のいずれか1項に記載の方法。
    Nb1−a−b(Al1−cZr(Si)X
    [式中、Xは、N、C、B、CN、BN、CBN、NO、CO、BO、CNO、BNO、またはCNCOを表し、そして
    0.3<a≦0.9
    0≦b≦0.2
    0.1<c≦0.5である]
  11. 前記Nbおよび前記アルミニウムの融点を調整するために、最初に、10〜15原子%の間のジルコニウム、好ましくは20〜30原子%の間のジルコニウム、特に好ましくは25原子%のジルコニウムの、ジルコニウム含量を有する金属間化合物のアルミニウム−ジルコニウム相混合物を製造することを特徴とする、請求項6から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. ホブカッター、ボールエンドミル、プレーナカッターもしくはプロファイルカッター、リーミング工具、リーマ、ねじ切りインサート、注型用金型、または射出成形用金型のようなフライス工具のための、請求項6から11のいずれか1項に記載の方法を用いて製造された、請求項1から5のいずれか1項に記載の摩耗保護層の使用。
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