JP2012502715A5 - - Google Patents

Description

一般的に第１の材料は、例えば、キトサン、又は部分脱アセチル化キチンのような吸収性のポリマーを含み、流体にさらす際にそれ自身は実質的にゲル化しない。非ゲル化キトサン、キチン塩、キトサン及び／又はキチンの混合物、及びそれらの塩は、流体にさらす際に第１の材料に使用される物質の組み合わせが実質的にゲル化しない限り、どのような混合でも使用できる。溶解性（それでも、非ゲル化性）のキトサン塩の量は、流体にさらす際にその組み合わせがゲル化しない限り、有利である。

創傷治療具の第１の材料と第２の材料とを一緒にして、その治療具を、関連する流体を有する体の表面（一般的には人間又は動物の体の傷口）に置くと、液体は第２の材料に含まれる酸を放出させる。そのとき酸は、キトサン、又は部分脱アセチル化キチンを含む第１の材料と接触する。酸は、キトサン、又は部分脱アセチル化キチンと反応して、対応する塩を形成する。一般的に酸は少なくとも部分的には液体に溶けやすく、溶解を助ける。

酸との接触は、キトサン、又は部分脱アセチル化キチンを含む第１の材料を、非膨張性、非ゲル化性のものから膨張性及びゲル化性を呈するものに変化させるが、実質的には未だ非水溶性である。一旦変化した第１の材料が傷口からの液体と接触すると、その第１の材料は、その場所でゲル化し、事実上液体を封止する。

本発明の他の観点によれば、第１の材料と第２の材料を含む創傷治療具であって、それらの材料は個別的に液体にさらす際には実質的にゲル化しないが、一緒に液体にさらす際にはゲル化するものである創傷治療具の製造方法は、個別的に液体にさらす際には実質的にゲル化しないが、一緒に液体にさらす際にはゲル化する第１の材料と第２の材料を準備する第１のステップと、第１の材料と第２の材料を混合する第２のステップとを含む。

Claims (14)

1. 第１の材料と第２の材料を備え、これらの材料は、個別的に液体にさらす際には実質的にゲル化しないが、一緒に液体にさらす際にはゲル化するものであって、
   前記第１の材料は、多糖類又は多糖類誘導体を含み、
   前記第２の材料は、これに関連する不変的に接着することがない酸を含む創傷治療具。
2. 前記第１の材料は、キトサン又は部分脱アセチル化キチンを含む請求項１に記載の創傷治療具。
3. 前記第２の材料は、セルロース、セルロース誘導体、綿、アルギン酸塩、ビスコース、ポリプロピレン、ポリエチレン、又はそれらの組み合わせを含む請求項１又は２に記載の創傷治療具。
4. 前記酸は、ギ酸、酢酸、アスコルビン酸、塩酸、硫酸、ハロゲン化酢酸、プロパン酸、プロペン酸、乳酸、コハク酸、アクリル酸、グリオキシル酸、ピルビン酸、ヒドロキシプロピオン酸、及びヒドロキシブタン酸から選ばれる請求項１〜３の何れか１項に記載の創傷治療具。
5. 前記第１の材料及び第２の材料は、前記創傷治療具において層状に、又は区画して、又は混合状態で配置されている請求項１〜４の何れか１項に記載の創傷治療具。
6. 前記第１の材料及び第２の材料は、繊維を備える請求項１〜５の何れか１項に記載の創傷治療具。
7. １種以上の治療薬をさらに含む、請求項１〜６の何れか１項に記載の創傷治療具。
8. １種以上の抗菌薬、１種以上の創傷治療薬、止血剤、成長因子、サイトカイン、及び／又は治療遅延因子を吸収する因子をさらに含む、請求項１〜７の何れか１項に記載の創傷治療具。
9. 銀、銀塩、銀を含む化合物、銀を含む繊維、又はクロルヘキシジンを含む、前記１種以上の抗菌薬を備える請求項８に記載の創傷治療具。
10. 請求項１〜９の何れか１項に記載の創傷治療具を備える繊維性の創傷用包帯。
11. 請求項１〜９の何れか１項に記載の創傷治療具を備える止血材料。
12. ２種以上の止血剤を含む請求項１１に記載の止血材料。
13. 前記止血剤は、キトサン及び多糖類から選ばれる１種以上である請求項１１又は１２に記載の止血材料。
14. 個別的に液体にさらす際には実質的にゲル化しないが、一緒に液体にさらす際にはゲル化する第１の材料と第２の材料を準備する第１のステップであって、前記前記第１の材料は、多糖類又は多糖類誘導体を含み、前記第２の材料は、これに関連する不変的に接着することがない酸を含むものである第１のステップと、
    前記第１の材料と第２の材料を混合する第２のステップとを含む、請求項１〜９の何れか１項に記載の創傷治療具を製造する方法。