JP2012502563A - 量子プロセッサ素子の能動的補償のためのシステム、方法および装置 - Google Patents

量子プロセッサ素子の能動的補償のためのシステム、方法および装置 Download PDF

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Abstract

本装置と方法は量子プロセッサの超伝導素子の望ましくない相違の能動的補償を可能にする。量子ビットは主複合ジョセフソン接合(CJJ)構造を備えることができ、主複合ジョセフソン接合(CJJ)構造は主CJJ構造におけるジョセフソン接合非対称性の補償を可能にするために少なくとも1つの第1の副CJJ構造を備えることができる。量子ビットは、チューニング可能な容量を与えるために第1のCJJ構造と並列に結合された直列LC回路を備えることができる。量子ビット制御システムは、量子ビットループのインダクタンスをチューニングする手段、例えば量子ビットループに誘導結合されプログラミングインターフェースにより制御されるチューニング可能結合器あるいは量子ビットループと直列に結合されプログラミングインターフェースにより制御されるCJJ構造を備えることができる。
【選択図】図2A

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国法典第35編119(e)条に基づき、2008年9月3日出願の米国仮特許出願第61/094,002号、題名「量子プロセッサ素子の能動的補償のためのシステム、方法および装置」からの優先権を主張しその全体を参照により本明細書に援用する。
本システム、方法および装置は一般的には超伝導装置に関し、特に量子プロセッサ内の超伝導素子の能動的補償に関する。
超伝導量子ビット
量子コンピュータでの使用について検討中の多様なハードウェアとソフトウェア手法が存在する。1つのハードウェア手法は、超伝導量子ビットを規定するためにアルミおよび/またはニオブなどの超伝導材料で形成された集積回路を採用する。情報を符号化するのに使用される物理的性質に応じ超伝導量子ビットをいくつかの範疇に分けることができる。例えば、超伝導量子ビットを電荷装置(charge device)、磁束装置(flux device)および位相装置(phase device)に分けることができる。電荷装置は装置の電荷状態に情報を格納し操作し、磁束装置は装置の一部を通過する磁束と関係する変数に情報を格納し操作し、位相装置は装置の2領域間の超伝導位相の差に関係する変数に情報を格納し操作する。
多様な形式の超伝導磁束量子ビットが当該技術領域では実施されてきたが、成功した実施態様はすべて通常は、少なくとも1つのジョセフソン接合により遮断される超伝導ループ(すなわち「量子ビットループ」)を含む。いくつかの実施態様は、互いに直列および/または並列に結合された複数の超伝導ループを実装する。いくつかの実施態様は、互いに直列または並列に結合された複数のジョセフソン接合を実装する。当該技術領域では、互いに並列に結合された一対のジョセフソン接合は複合ジョセフソン接合(CJJ:compound Josephson junction)として知られている。CJJの振る舞いは互いに並列に結合された複数の抵抗器の振る舞いが単独の実効抵抗としてモデル化され得るやり方と同様にして単独の実効ジョセフソン接合としてモデル化され得るものと理解される。
量子プロセッサ
コンピュータプロセッサは、アナログプロセッサ例えば超伝導量子プロセッサなどの量子プロセッサの形式をとることができる。超伝導量子プロセッサは多数の量子ビット(例えば、2以上の超伝導量子ビット)および関連する局所バイアス装置を含むことができる。本システム、方法および装置に関連して使用することができる例示的な量子プロセッサのさらなる詳細と実施形態については、米国特許第7,533,068号、米国特許出願公開第2008−0176750号、米国特許出願公開第2009−0121215号および国際出願PCT/US/2009/037984号に記載されている。
量子プロセッサ素子の能動的補償を可能にする様々なシステム、方法および装置について説明する。
少なくとも一実施態様は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む主複合ジョセフソン接合構造を含む回路として要約することができる。ここで、主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路のそれぞれはそれぞれのジョセフソン接合構造を含み、主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路の第1の経路内のジョセフソン接合構造は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む第1の副複合ジョセフソン接合構造と、それぞれが第1の副複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路のそれぞれの1つを遮断する少なくとも2つのジョセフソン接合と、を含む。本回路は、主複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースおよび/または第1の副複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースを含むことができる。主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路の第2の経路内のジョセフソン接合構造は、主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路の第2の経路を遮断する単独のジョセフソン接合を含むことができる。あるいは、主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路の第2の経路内のジョセフソン接合構造は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む第2の副複合ジョセフソン接合構造と、それぞれが第2の副複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路のそれぞれの1つを遮断する少なくとも2つのジョセフソン接合と、を含む。このような実施態様では、プログラミングインターフェースは第2の副複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されてもよい。
少なくとも一実施態様は、臨界温度以下で超伝導となる第1の電流経路により形成される量子ビットループと、量子ビットループを遮断する主複合ジョセフソン接合構造であって、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む主複合ジョセフソン接合構造と、を含む超伝導量子ビットとして要約することができる。ここで、主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路のそれぞれはそれぞれのジョセフソン接合構造を含み、主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路の第1の経路内のジョセフソン接合構造は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む第1の副複合ジョセフソン接合構造と、それぞれが第1の副複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路のそれぞれの1つを遮断する少なくとも2つのジョセフソン接合と、を含む。超伝導量子ビットは超伝導磁束量子ビットであってよい。プログラミングインターフェースは量子ビットループに制御信号を結合するように構成されてもよい、および/または、プログラミングインターフェースは主複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されてもよい、および/またはプログラミングインターフェースは第1の副複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されてもよい。主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路の第2の経路内のジョセフソン接合構造は、主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路の第2の経路を遮断する単独のジョセフソン接合を含むことができる。あるいは、主複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路の第2の経路内のジョセフソン接合構造は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む第2の副複合ジョセフソン接合構造と、それぞれが第2の副複合ジョセフソン接合構造の2つの並列電流経路のそれぞれの1つを遮断する少なくとも2つのジョセフソン接合と、を含むことができる。プログラミングインターフェースは第2の副複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されてもよい。
少なくとも一実施態様は、第1の超伝導電流経路により形成される量子ビットループと;第1の対の並列超伝導電流経路により形成される第1の複合ジョセフソン接合構造であって、第1の複合ジョセフソン接合構造は量子ビットループを遮断し、第1の対の並列超伝導電流経路内の各超伝導電流経路は、少なくとも1つのジョセフソン接合により遮断される、第1の複合ジョセフソン接合構造と;超伝導電流経路を介し第1の複合ジョセフソン接合構造と並列に結合された直列LC回路であって、直列LC回路はチューニング可能容量を実現する、直列LC回路と、を含む超伝導量子ビットとして要約することができる。超伝導量子ビットは超伝導磁束量子ビットであってよい。直列LC回路は、少なくとも1つの容量と、少なくとも1つの容量と直列に結合されるとともに第2の対の並列超伝導電流経路により形成された第2の複合ジョセフソン接合構造と、を含むことができる。ここで、第2の対の並列超伝導電流経路内の各超伝導電流経路は少なくとも1つのジョセフソン接合により遮断される。プログラミングインターフェースは、第2の複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合しこれによりLC回路の容量をチューニングするように構成されてもよい。
少なくとも一実施態様は、超伝導電流経路により形成され少なくとも1つのジョセフソン接合構造により遮断される量子ビットループと、量子ビットループに誘導結合されるように構成された第1のチューニング可能結合器と、を含む超伝導量子ビットを含む量子ビット制御システムとして要約することができる。ここで、第1のチューニング可能結合器のインダクタンスは、第1のチューニング可能結合器に制御信号を誘導結合するように構成されたプログラミングインターフェースにより制御され、第1のチューニング可能結合器は他のいかなる量子ビットにも実質的に結合されない。超伝導量子ビットは超伝導磁束量子ビットであってよい。量子ビット制御システムはさらに、量子ビットループに誘導結合するように構成された少なくとも1つの追加のチューニング可能結合器を含むことができる。ここで、少なくとも1つの追加のチューニング可能結合器のインダクタンスは、少なくとも1つの追加のチューニング可能結合器に制御信号を誘導結合するように構成されたプログラミングインターフェースにより制御され、少なくとも1つの追加のチューニング可能結合器は他のいかなる量子ビットにも実質的に結合されない。
少なくとも一実施態様は、超伝導電流経路により形成され少なくとも1つのジョセフソン接合構造により遮断される量子ビットループと、量子ビットループを遮断する少なくとも1つのL−チューナ(L-tuner)複合ジョセフソン接合構造と、L−チューナ複合ジョセフソン接合構造に制御信号を誘導結合しこれにより量子ビットループのインダクタンスを制御するように構成されたプログラミングインターフェースと、を含む超伝導量子ビットを含む量子ビット制御システムとして要約することができる。超伝導量子ビットは超伝導磁束量子ビットであってよい。
少なくとも一実施態様は、パラメータに関連する第1の特性を有する第1の量子ビットと、同パラメータに関連する第2の特性を有する第2の量子ビットであって、第1の量子ビットの第1の特性は第2の量子ビットの第2の特性とは異なる、第2の量子ビットと、第1の量子ビットと第2の量子ビット間の通信可能結合(communicative coupling)を与えるように選択的に設定可能な結合系と、第1の量子ビットの第1の特性が第2の量子ビットの第2の特性と一致するように第1の量子ビットのパラメータをチューニングするように選択的に動作可能な少なくとも1つの装置と、を含む量子プロセッサとして要約することができる。いくつかの実施態様では、パラメータはインダクタンスと容量からなる群から選択されてもよい。
添付図面において、同一の参照番号は同様の要素または行為を同定する。添付図面における要素の寸法と相対位置は必ずしも原寸に比例して描かれていない。例えば、様々な要素の形状と角度は原寸に比例して描かれていなく、これらの要素のいくつかは図面の読み易さを向上させるために任意に拡大配置される。さらに、描かれた要素の特定形状は、特定の要素の実際の形状に関するいかなる情報も伝えるように意図されていなく、添付図面における認識の容易さのためにもっぱら選択された。
超伝導磁束量子ビットとして実装され得る従来の超伝導回路の概略図である。 図示された一実施形態による、ジョセフソン接合の1つが副複合ジョセフソン接合構造で置換された主複合ジョセフソン接合構造により遮断される量子ビットループを含む超伝導量子ビットの概略図である。 図示された一実施形態による、ジョセフソン接合の両方がそれぞれの副複合ジョセフソン接合構造により置換された主複合ジョセフソン接合構造により遮断される量子ビットループを含む超伝導量子ビットの概略図である。 図示された一実施形態による、量子ビット容量のチューニングを可能にするようにされた超伝導磁束量子ビットの概略図である。 図示された一実施形態による、量子ビットインダクタンスをチューニングするための第1の専用チューニング可能結合器を有する超伝導磁束量子ビットの概略図である。 図示された一実施形態による、量子ビットインダクタンスのチューニングを可能にするために量子ビットループ内で直列に結合されたL−チューナCJJ構造を含む超伝導磁束量子ビットの概略図である。
以下の説明では、いくつかの具体的詳細が様々な開示実施形態を完全に理解するために含まれる。しかしながら、本実施形態は、これらの特定の詳細の1つまたは複数が無くても、あるいは他の方法、部品、材料等により、実行され得るということを当業者は認識するだろう。他の事例では、量子装置等の量子プロセッサ、結合装置およびマイクロプロセッサと駆動回路を含む制御システムに関連する周知の構造については、本システム、方法および装置の実施形態の説明を不必要に曖昧にすることを避けるために詳細に示さなかったかあるいは説明しなかった。本明細書と添付の特許請求範囲を通して、用語「要素」と「要素群」は、限定するものではないが量子プロセッサに関連するこのような構造、システムおよび装置、そしてそれらに関連するプログラム可能パラメータのすべてを包含するように使用される。
文脈上必要な場合以外は、以下の明細書と特許請求範囲を通して、用語「含む(comprise)」とその活用形は開かれた包括的な意味、すなわち「含むが限定するものではない」と解釈されるものとする。
本明細書全体にわたる「一実施形態」、「実施形態」、または「別の実施形態」への参照は、その実施形態に関して説明された特定の参照特徴、構造または特性が少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の全体にわたる様々な箇所における「一実施形態では」または「実施形態では」または「別の実施形態では」の語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を参照するとは限らない。さらに、特定の特徴、構造または特性は、1つまたは複数の実施形態では任意の好適なやり方で組み合わせられてもよい。
本明細書と添付特許請求範囲において使用されるように、単数冠詞での表現形式は、その内容が明記しない限り、複数の参照を含むということに留意されたい。したがって例えば、「量子プロセッサ」を含む問題解決システムへの参照は、単独の量子プロセッサまたは2つ以上の量子プロセッサを含む。用語「または」は通常、その内容が明らかに規定しない限り「および/または」を含む意味で使用されるということにも留意すべきである。
本明細書に記載される各標題は便宜のためだけであって、実施形態の範囲や意味を解釈するものではない。
本明細書に記載の様々な実施形態は、超伝導量子プロセッサの素子間の望ましくない相違の能動的補償を可能にする機構を提供する。超伝導量子プロセッサは、物理的手段(例えばリソグラフィ、エッチング、蒸着または堆積、マスキング、化学機械平坦化等)により製作される物理的装置であり、これらの製造工程は不完全な場合がある。超伝導量子プロセッサの素子間の望ましくない相違は例えば、様々な構成要素装置(例えば、ジョセフソン接合、量子ビット、結合器等)の正確な組成および構成に若干の変動を生ずるこれら製造工程のうちのいずれかの工程における変動から生じ得る。これらの相違は、これらの装置の振る舞いと、これらの装置がどのように相互に作用するかに影響を与え得る。例えば、2つのジョセフソン接合の寸法に相違があれば2つのジョセフソン接合の振る舞いと特性パラメータに相違が生じ得る。場合によっては、例えば複合ジョセフソン接合(CJJ)では、特定の振る舞いを与えるために2つのジョセフソン接合の特性(例えば臨界電流)を整合させることが望ましいかもしれない。2つのジョセフソン接合の振る舞いが製造変動のために異なるCJJは、「ジョセフソン接合非対称性」を呈すると言われる。本システム、方法および装置の1つの態様は、超伝導量子プロセッサの素子(例えば量子ビット)のジョセフソン接合非対称性を能動的に補償する機構を提供する。
図1は、超伝導磁束量子ビットとして実施され得る従来の回路100の概略図である。回路100は第2の超伝導ループ102により遮断される第1の超伝導ループ101を含み、第2の超伝導ループ102自体は2つのジョセフソン接合111と112により遮断される。超伝導ループ101は以後「量子ビットループ」と呼ばれ、一方、2つのジョセフソン接合111と112と併せ超伝導ループ102は複合ジョセフソン接合(CJJ)構造と呼ばれる。図示のように、CJJ構造102はそれぞれがジョセフソン接合111、112により遮断される一対の並列電流経路131、132を含む。いくつかの用途では、量子ビットパラメータの制御と操作を容易にするために、CJJ構造102内のジョセフソン接合111、112は互いにほぼ同じであることが望ましいであろう。しかしながら、ジョセフソン接合を製作する物理的処理は、例えばジョセフソン接合111と112のそれぞれの臨界電流間の望ましくない相違などのジョセフソン接合非対称性を生じる可能性がある。本システム、方法および装置によると、ジョセフソン接合非対称性の能動的補償は、CJJ構造(例えば102)内の少なくとも1つのジョセフソン接合(例えば111または112)を別のCJJ構造と置換することにより実現され得る。本明細書と添付の特許請求範囲を通して、用語「CJJ構造」は、それぞれが少なくとも1つのジョセフソン接合構造を含む電気的に互いに並列に結合された少なくとも2つの超伝導電流経路を含む構造を示すために使用される。用語「ジョセフソン接合構造」は、単独の物理的ジョセフソン接合により、あるいは単独の「実効」抵抗を実現するために複数の抵抗器が互いに直列または並列に結合され得るやり方といくつかの点で同様に、電気的に互いに直列または並列に結合された複数の物理的ジョセフソン接合による、かのいずれかにより実現され得る「実効」ジョセフソン接合を示すために使用される。用語「主CJJ構造」は、回路素子としての実効ジョセフソン接合を与えるために電流経路(例えば量子ビットループ101)を直接遮断するCJJ構造(例えばCJJ102)を示すために使用される。本システム、方法および装置によると、ジョセフソン接合構造は、単独の物理的ジョセフソン接合により、あるいは物理的CJJ構造によるかのいずれかにより実現され得る。用語「副CJJ構造」は、本明細書では、主CJJ構造内のジョセフソン接合構造の1つを実現するために主CJJ構造内でネスト化されたCJJ構造を説明するために使用される。
図2Aは、2つのジョセフソン接合構造211aと212aを含む主CJJ構造202aにより遮断される量子ビットループ201aを含む超伝導量子ビット200aの実施形態の概略図である。主CJJ構造202aは、それぞれがジョセフソン接合構造211a、212aにより遮断される1対の並列電流経路231a、232aを含む。本システム、方法および装置によると、ジョセフソン接合構造212aは副CJJ構造212aにより物理的に実現される。このようにして、回路100のジョセフソン接合112は量子ビット200a内の副CJJ構造212aにより置換される。主CJJ構造202aと同様に、副構造CJJ212aもまた、それぞれがそれぞれのジョセフソン接合(混雑を減らすためには図ではラベル付けされていない)により遮断される1対の並列電流経路を含む。CJJ構造は、その振る舞いがCJJ構造を構成する少なくとも2つのジョセフソン接合間の相互作用によりおよびCJJループに結合され得る制御信号をプログラムすることにより少なくとも部分的に定義される単独の「実効ジョセフソン接合」としてモデル化され得るということを当業者は理解するだろう。副CJJ構造212aにプログラミングインターフェース221aの制御信号を結合することにより、副CJJ構造212aの少なくともいくつかの特性を単独のジョセフソン接合211aのものと一致するように調整することができる。したがって、図1の回路100の製造変動はジョセフソン接合111と112間の望ましくない非対称性を生じ得るが、図2Aの量子ビット200aは、主CJJ構造202a内の2つの実効ジョセフソン接合(すなわちジョセフソン接合211aと副CJJ構造212a)の能動的整合を可能にするために主CJJ構造202aが単独のジョセフソン接合(すなわちジョセフソン接合112)の1つの代わりに副CJJ構造212aを含むようにされる。副CJJ構造212aのチューニングは、副CJJ構造212aに制御信号を誘導結合するように構成されてよいプログラミングインターフェース221aにより実現される。さらに、量子計算の目的のための量子ビット200aのプログラミングと操作は、主CJJ構造202aと量子ビットループ201aに制御信号を誘導結合するように構成されてよいプログラミングインターフェース222aと223aを介し実現することができる。
いくつかの用途では、量子ビットの主CJJ構造内の少なくとも2つのジョセフソン接合構造の振る舞いの追加の制御を可能にすることが有利であろう。
図2Bは、それぞれがそれぞれのジョセフソン接合構造211bと212bにより遮断される1対の並列電流経路を含む主CJJ構造202bにより遮断される量子ビットループ201bを含む超伝導量子ビット200bの実施形態の概略図である。量子ビット200bでは、各ジョセフソン接合構造はそれぞれの副CJJ構造211bと212bにより実現される。このようにして、量子ビット200aの単独のジョセフソン接合211aは量子ビット200b内の別の副CJJ構造211bにより置換される。量子ビット200b内の主CJJ構造202bは、それぞれがプログラミングインターフェース224bと221bによりそれぞれチューニング可能な2つの副CJJ構造211bと212bにより遮断される。副CJJ構造211bと212bの特性を互いにほぼ一致するようにチューニングすることにより、主CJJ構造202a内のジョセフソン接合非対称性の悪影響を緩和することができる。量子計算の目的のための量子ビット200bのプログラミングと操作は、主CJJ構造202bと量子ビットループ201bに制御信号をそれぞれ誘導結合するように構成されてよいプログラミングインターフェース222bと223bを介し実現することができる。
本明細書で説明され図2Aと図2Bの実施形態において例示されたジョセフソン接合非対称性を能動的に補償するシステム、方法および装置は、量子計算に先立ってあるいは量子計算中にジョセフソン接合非対称性を低減または生成するために使用され得るということを当業者は理解するだろう。いくつかの実施形態では、量子計算を実行する前に各主CJJ構造(例えば202a、202b)の非対称性を除去するために各副CJJ構造(例えば212a、211bおよび/または212b)をチューニングすることが有利であろう。いくつかの実施形態では、プログラミングインターフェース(例えば、プログラミングインターフェース221a−223aおよび221b−224bのいずれか)は米国特許出願公開第2008−0215850号と国際出願PCT/US2009/044537号に記載されたようなディジタル/アナログ変換器を少なくとも1つ含むことができる。
量子プロセッサ内のすべての量子ビットがほぼ完全に互いに同じように振る舞うことが通常は望ましい。したがって、図2Aと図2Bで説明した主CJJ構造内の副CJJ構造の実装は、任意の量子ビット内のジョセフソン接合非対称性の影響を克服するために使用されてもよいが、この手法は多量子ビット量子プロセッサ内のすべての量子ビットの振る舞いのチューニング(すなわち同期)を可能にするということにも留意することが重要である。例えば、図2Bの複数の量子ビット200bを含む量子プロセッサでは、プログラミングインターフェース221bと224b(それぞれの量子ビット毎の)は各量子ビット200b内の2つのジョセフソン接合構造211bと212b間の非対称性を補償するために使用されてよく、プログラミングインターフェース221b、222bおよび224b(再びそれぞれの量子ビット毎の)はプロセッサ内のすべての量子ビットの振る舞いを同期させるために一緒に使用されてよい。
ジョセフソン接合非対称性を補償する目的のための主CJJ構造内の実効ジョセフソン接合として機能する少なくとも1つの副CJJ構造の利用はCJJ構造の任意の用途に取り込まれてよく、超伝導量子ビットまたは量子計算一般の利用に限定されないということを当業者は理解するだろう。
ジョセフソン接合非対称性に加え、全量子ビット容量は製造変動による望ましくない相違に敏感な別のパラメータである。個々の量子ビットにおいて実現される単独量子ビットトンネル分裂量(single qubit tunnel splitting)Δは通常、製造変動により量子ビット間で変動し得る量子ビット容量に敏感である。したがって、本システム、方法および装置の別の態様は、チューニング可能容量を実装することにより量子プロセッサ内の各量子ビット(または量子ビットのサブセット)の量子ビット容量の相違を能動的に補償するための機構を提供する。一実施形態では、これは、量子ビットのCJJ構造(例えば主CJJ構造)と並列に直列LC回路を結合することにより量子ビットレベルで実現される(インダクタンスL自体はチューニング可能CJJ構造により具現される)。
図3は、量子ビット容量のチューニングを可能にするようにされた超伝導磁束量子ビット300の実施形態の概略図である。量子ビット300は量子ビットループ301と第1のCJJ構造302を含み、この点では量子ビット300は図1の回路100と似ている。しかしながら量子ビット300内の量子ビット容量のチューニングを可能にするために、直列LC回路(破線箱350により囲まれた)が第1のCJJ構造302と並列に結合される。LC回路350では、インダクタンスLは第2のCJJ構造351により実現され、このインダクタンスLの大きさはプログラミングインターフェース361を使用することによりチューニングされてよい。プログラミングインターフェース361は第2のCJJ構造351に制御信号を誘導結合するように構成されてよく、プログラミングインターフェース361はディジタル/アナログ変換器を含んでもよいし、含まなくてもよい。したがって、第2のCJJ構造351のインダクタンスは量子ビットのプラズマ周波数(単独量子ビットトンネル分裂量Δに影響を与え得る)における実効インピーダンスをチューニングするように調節されてよい。共振周波数が量子ビットプラズマ周波数の上から下に移動されるにつれて、CJJ構造302から見た実効負荷インピーダンスは容量性から誘導性に移ることができる。すなわち、量子ビットプラズマ周波数より高い共振周波数で動作する間、LC回路350は容量352により量子ビット300に容量性インピーダンスを与える。プログラミングインターフェース361を使用することにより、共振周波数が量子ビットプラズマ周波数(LC回路350が量子ビット300に対し誘導性インピーダンスを与えることができる点)より低い周波数になる点までCJJ構造351の実効インダクタンスを増加することができる。したがって、あるパラメータ範囲内で、製造変動を補償して所望の単独量子ビットトンネル分裂量Δを生ずるように、LC回路350(したがって量子ビット300)の実効容量を能動的にチューニングすることができる。容量352は図3では個別の容量として例示されているが、いくつかの実施形態では、容量352は寄生または固有容量の形式をとってもよい。
本明細書で説明され図3の実施形態において例示された量子ビット容量をチューニングするシステム、方法および装置は量子計算に先立ってあるいは量子計算中のいずれかにおいて量子ビットのトンネリング速度を変更するために使用され得るということを当業者は理解するだろう。いくつかの実施形態では、各量子ビットに適用される無秩序項の展開(evolving disorder term)に対しほぼ一様な応答を与えるために量子計算を実行する前に、量子プロセッサ内の各量子ビット容量をチューニングすることが望ましいかもしれない。
量子ビットインダクタンスは、製造変動の結果として量子ビット間で変動し得る別のパラメータである。さらに、各量子ビットのインダクタンスは量子プロセッサのプログラム構成に少なくとも部分的に依存することがあり、したがってこれらのインダクタンスは量子プロセッサの構成が再プログラムされるにつれて変化する可能性がある。したがって、本システム、方法および装置の別の態様は、量子プロセッサ内の各量子ビット(または量子ビットのサブセット)の量子ビットインダクタンスの相違を能動的に補償するための機構を提供する。一実施形態では、これは、量子ビット(例えば量子ビットループ)に結合する少なくとも1つの専用チューニング可能結合器であって、量子ビットインダクタンスのすべての変化および/または相違を補償するためにチューニングされ得る少なくとも1つの専用チューニング可能結合器を導入することにより実現することができる。別の実施形態では、これは、量子ビットループ内に少なくとも1つのCJJ構造(以後、「L−チューナCJJ構造」と呼ぶ)を導入することにより実現することができる。この構造では、少なくとも1つのL−チューナCJJ構造のジョセフソンインダクタンスをチューニングして量子ビットインダクタンスのすべての変化および/または相違を補償することができる。インダクタンスをチューニングするジョセフソン素子の能力については、M. J. Feldman, “The Josephson Junction as a Variable Inductance Tuner”, Extended Abstracts of the Fourth International Superconductive Electronics Conference, pp 32-33, August 1993に記載されている。
図4Aは、量子ビットインダクタンスをチューニングするための第1の専用チューニング可能結合器410aを有する超伝導磁束量子ビット400aの実施形態の概略図である。結合器410aは、これらに限定されないが米国特許出願公開第2006−0147154号、米国特許出願公開第2008−0238531号および米国特許出願公開第2008−0274898号に記載の結合器を含む任意の超伝導量子ビット結合器の形式をとってよい。量子ビット400aはCJJ構造402aにより遮断される量子ビットループ401aを含む。また図4Aに示すのは、それぞれが追加の第1と第2の他の量子ビット(図示せず)のそれぞれの1つに量子ビット400aの量子ビットループ401aを通信可能に結合するよう構成されてよい2つの例示的な量子ビット間結合器451aと452aである。図4Aに示すように、結合器410aは、他のいかなる量子ビットとも実質的に通信可能に結合されることなく単に量子ビット400aに通信可能に結合されるように構成される以外は、量子ビット間結合器451a、452aとして使用される装置と構造的にほぼ同じでよい。すなわち、結合器410aは、他のいかなる量子ビットへも量子ビット400aを実質的に通信可能に結合せず、むしろ量子ビット400aの実効インダクタンスをチューニングするための量子ビット400aの調整可能拡張部として機能する。別の実施形態では、結合器410aに採用される結合器構造は量子ビット間結合器451aと452aに採用されるものと異なってもよい。結合器410aの、およびその拡張による量子ビット400aのインダクタンスは、プログラミングインターフェース431aを調節することによりチューニング可能である。したがって、量子ビット間結合(例えば、量子ビット間結合器451aと452aによる)の特定の構成が量子ビット400aのインダクタンスに望ましくない影響を及ぼす場合、結合器410aをチューニングしそして量子ビットインダクタンスの望ましくない変化を能動的に補償しこれにより量子ビット400aのインダクタンスを所望のレベルに設定するためにプログラミングインターフェース431aを使用することができる。同様に、いくつかの製造変動が量子ビット401aのインダクタンスを量子プロセッサ内の他の量子ビットのインダクタンスと異ならせる場合、この相違を補償して量子ビット401aのインダクタンスを所望のレベルに調節するためにチューニング可能結合器410aを使用することができる。いくつかの実施形態では、プログラミングインターフェース431aは結合器410aと誘導結合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、プログラミングインターフェース431aは結合器410a内のCJJ構造441aと誘導結合するように構成されてもよい。量子ビットインダクタンスをチューニングする目的のために、任意の数の結合器410a等の結合装置が量子ビット400aに同様に結合されてもよいということを当業者は理解するだろう。
あるいは、図4Bは、量子ビットCJJ構造411bと、量子ビットインダクタンスのチューニングを可能にするために量子ビットループ401b内に直列に結合されたL−チューナCJJ構造421bと、を含む超伝導磁束量子ビット400bの実施形態の概略図である。図4Bに示す実施形態では、チューニング可能結合器(すなわち図4Aの結合器410a)への間接的な誘導結合によるものとは対照的に、量子ビットインダクタンスが量子ビットループ401b内で直接チューニングされることを除き量子ビットインダクタンスのチューニングは図4Aに示す実施形態について説明されたものとほぼ同様なやり方で実現される。量子ビット400bの量子ビットループ401b内のL−チューナCJJ構造421bのジョセフソンインダクタンスは、プログラミングインターフェース431bを使用することによりチューニングされてもよい。いくつかの実施形態では、プログラミングインターフェース431bはL−チューナCJJ構造421bに制御信号を誘導結合するように構成されてもよい。これらの制御信号は、L−チューナCJJ構造421bのジョセフソンインダクタンスをチューニングしこれにより量子ビット400bのインダクタンスをチューニングするために使用することができる。任意の数のL−チューナCJJ構造を量子ビットループ401b内に同様に挿入してもよいということを当業者は理解するだろう。いくつかの実施形態(図4Bに示すような)では、L−チューナCJJ構造421b内のジョセフソン接合は量子ビットCJJ構造411b内のジョセフソン接合より大きいことが好ましい。
本明細書で説明され図4Aと図4Bの実施形態において例示された量子ビットインダクタンスをチューニングするシステム、方法および装置は、量子計算に先立ってあるいは量子計算中のいずれかにおいて量子ビットのインダクタンスを変更するために使用され得るということを当業者は理解するだろう。いくつかの実施形態では、量子ビット間結合器構成がプログラムされた後、量子計算を実行する前に量子プロセッサ内の各量子ビットインダクタンスをチューニングすることが望ましいかもしれない。
量子プロセッサ素子の能動的補償の様々な形式を提供する本明細書に記載の様々な実施形態を様々なやり方で組み合わせて単独システムにできるということを当業者は理解するだろう。例えば、システムは、ジョセフソン接合非対称性、量子ビット容量および量子ビットインダクタンスをチューニングするための機構のすべてまたは任意の組み合わせを取り入れてもよい。すなわち、単独の量子ビットが、本システム、方法および装置において記載された機構のすべてまたは任意の組み合わせを含んでもよい。
本システム、方法および装置は量子プロセッサの任意の実施形態に通常適用され、超伝導実施形態に限定されないということを当業者は理解するだろう。実際の物理装置間の固有パラメータの相違により、たいていの量子計算システムは量子ビット間の望ましくないパラメータ相違を呈することになる。本明細書に記載の様々な実施形態によると、このような相違の悪影響は、パラメータに関連する第1の特性を有する第1の量子ビットと;同パラメータに関連する第2の特性を有する第2の量子ビットであって、第1の量子ビットの第1の特性は第2の量子ビットの第2の特性とは異なる、第2の量子ビットと;第1の量子ビットと第2の量子ビット間の通信可能結合を与えるように選択的に設定可能な結合系と;第1の量子ビットの第1の特性が第2の量子ビットの第2の特性と一致するように第1の量子ビットのパラメータをチューニングするように選択的に動作可能な少なくとも1つの装置と、を含む量子プロセッサを実装することにより緩和することができる。
現在の最先端技術によると、超伝導材料は通常、対象とする特定材料の特性である臨界温度より低い温度で冷却された場合だけ超伝導体として機能することができる。本明細書と添付の特許請求範囲を通して、「超伝導ループ」等の物理構造を説明するために使用される場合の用語「超伝導」は、適切な温度(すなわち臨界温度より低い温度)において超伝導体として振る舞うことができる材料を示すために使用される。超伝導材料は、本システム、方法および装置のすべての実施形態において、必ずしも常に超伝導体として機能しなくてもよい。
本要約書に記載されたものを含む図示された実施形態の上記説明は、網羅的にあるいは実施形態を開示されたまさにその形式に限定するように意図されていない。例示目的のために本明細書では特定の実施形態および実施例について説明したが、当業者により認識されるように本開示の精神と範囲から逸脱することなく様々な同等の修正を行なうことができる。本明細書に記載の様々な実施形態の教示は、必ずしも上に一般的に説明された量子計算の例示的システム、方法および装置に適用されるのではなく、量子計算の他のシステム、方法および装置に適用されてもよい。
上述の様々な実施形態は別の実施形態を提供するために組み合わされてもよい。これらに限定されないが、2008年9月3日出願の米国仮特許出願第61/094,002号、題名「量子プロセッサ素子の能動的補償のためのシステム、方法および装置」、米国特許第7,533,068号、米国特許出願公開第2008−0176750号、米国特許出願公開第2009−0121215号、国際出願PCT/US2009/037984号、米国特許出願公開第2008−0215850号、国際出願PCT/US2009/044537号、米国特許出願公開第2006−0147154号、米国特許出願公開第2008−0238531号および米国特許出願公開2008−0274898号を含む本明細書で参照されたおよび/または用途データシートに記載された米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許文献のすべてについて、その全体を参照により本明細書に援用する。実施形態の態様は、さらに別の実施形態を提供する様々な特許、出願および刊行物のシステム、回路および概念を採用するために必要に応じ変更されてもよい。
上記詳細説明に照らし、上記実施形態に対しこれらおよび他の変更を行うことができる。一般的に、以下の特許請求範囲では、使用される用語は特許請求の範囲を本明細書と特許請求の範囲に開示された特定の実施形態に限定するものと解釈すべきではなく、このような特許請求範囲の権利を付与される等価物の全範囲と共にすべての可能な実施形態を含むように解釈すべきである。したがって、本特許請求範囲は本開示により限定されない。

Claims (25)

  1. 臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む主複合ジョセフソン接合構造を含む回路であって、
    前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路のそれぞれはそれぞれのジョセフソン接合構造を備え、
    前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路の第1の経路内の前記ジョセフソン接合構造は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む第1の副複合ジョセフソン接合構造と、それぞれが前記第1の副複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路のそれぞれの1つを遮断する少なくとも2つのジョセフソン接合と、を備える、回路。
  2. 前記主複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースを更に含む、請求項1に記載の回路。
  3. 前記第1の副複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースを更に含む、請求項1に記載の回路。
  4. 前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路の第2の経路内の前記ジョセフソン接合構造は、前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路の前記第2の経路を遮断する単独のジョセフソン接合を備える、請求項1に記載の回路。
  5. 前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路の第2の経路内の前記ジョセフソン接合構造は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む第2の副複合ジョセフソン接合構造と、それぞれが前記第2の副複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路のそれぞれの1つを遮断する少なくとも2つのジョセフソン接合と、を備える、請求項1に記載の回路。
  6. 前記第2の副複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースを更に含む、請求項5に記載の回路。
  7. 臨界温度以下で超伝導となる第1の電流経路により形成された量子ビットループと、
    前記量子ビットループを遮断する主複合ジョセフソン接合構造であって、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む前記主複合ジョセフソン接合構造と、を含む超伝導量子ビットであって、
    前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路のそれぞれはそれぞれのジョセフソン接合構造を備え、
    前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路の第1の経路内の前記ジョセフソン接合構造は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む第1の副複合ジョセフソン接合構造と、それぞれが前記第1の副複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路のそれぞれの1つを遮断する少なくとも2つのジョセフソン接合と、を備える、超伝導量子ビット。
  8. 前記超伝導量子ビットは超伝導磁束量子ビットである、請求項7に記載の超伝導量子ビット。
  9. 前記量子ビットループに制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースを更に含む、請求項7に記載の超伝導量子ビット。
  10. 前記主複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースを更に含む、請求項7に記載の超伝導量子ビット。
  11. 前記第1の副複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースを更に含む、請求項7に記載の超伝導量子ビット。
  12. 前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路の第2の経路内の前記ジョセフソン接合構造は前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路の前記第2の経路を遮断する単独のジョセフソン接合を備える、請求項7に記載の超伝導量子ビット。
  13. 前記主複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路の第2の経路内の前記ジョセフソン接合構造は、臨界温度より低い温度で超伝導となる材料でそれぞれが形成された2つの並列電流経路を含む第2の副複合ジョセフソン接合構造と、それぞれが前記第2の副複合ジョセフソン接合構造の前記2つの並列電流経路のそれぞれの1つを遮断する少なくとも2つのジョセフソン接合と、を備える、請求項7に記載の超伝導量子ビット。
  14. 前記第2の副複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合するように構成されたプログラミングインターフェースを更に含む、請求項13に記載の超伝導量子ビット。
  15. 第1の超伝導電流経路により形成された量子ビットループと、
    第1の対の並列超伝導電流経路により形成される第1の複合ジョセフソン接合構造であって、前記第1の複合ジョセフソン接合構造は前記量子ビットループを遮断し、前記第1の対の並列超伝導電流経路内の各超伝導電流経路は、少なくとも1つのジョセフソン接合により遮断される、第1の複合ジョセフソン接合構造と、
    超伝導電流経路を介し前記第1の複合ジョセフソン接合構造と並列に結合されてチューニング可能容量を実現する直列LC回路と、を含む超伝導量子ビット。
  16. 前記超伝導量子ビットは超伝導磁束量子ビットである、請求項15に記載の超伝導量子ビット。
  17. 前記直列LC回路は、少なくとも1つの容量と、前記少なくとも1つの容量と直列に結合され第2の対の並列超伝導電流経路により形成される第2の複合ジョセフソン接合構造と、を含み、
    前記第2の対の並列超伝導電流経路内の各超伝導電流経路は少なくとも1つのジョセフソン接合により遮断される、請求項15に記載の超伝導量子ビット。
  18. 前記第2の複合ジョセフソン接合構造に制御信号を結合し、これによりLC回路の容量をチューニングするように構成されたプログラミングインターフェースを更に含む、請求項17に記載の超伝導量子ビット。
  19. 超伝導電流経路により形成され少なくとも1つのジョセフソン接合構造により遮断される量子ビットループと、
    前記量子ビットループに誘導結合されるように構成された第1のチューニング可能結合器と、を含む超伝導量子ビットであって、
    前記第1のチューニング可能結合器のインダクタンスは、前記第1のチューニング可能結合器に制御信号を誘導結合するように構成されたプログラミングインターフェースにより制御され、
    前記第1のチューニング可能結合器は他のいかなる量子ビットにも実質的に結合されない、量子ビット制御システム。
  20. 前記超伝導量子ビットは超伝導磁束量子ビットである、請求項19に記載の量子ビット制御システム。
  21. 量子ビットループに誘導結合するように構成された少なくとも1つの追加のチューニング可能結合器を更に含む、量子ビット制御システムであって、
    前記少なくとも1つの追加のチューニング可能結合器のインダクタンスは、前記少なくとも1つの追加のチューニング可能結合器に制御信号を誘導結合するように構成されたプログラミングインターフェースにより制御され、
    前記少なくとも1つの追加のチューニング可能結合器は他のいかなる量子ビットにも実質的に結合されない、請求項19に記載の量子ビット制御システム。
  22. 超伝導電流経路により形成され少なくとも1つのジョセフソン接合構造により遮断される量子ビットループと、
    前記量子ビットループを遮断する少なくとも1つのL−チューナ複合ジョセフソン接合構造と、
    前記L−同調器複合ジョセフソン接合構造に制御信号を誘導結合し、これにより前記量子ビットループのインダクタンスを制御するように構成されたプログラミングインターフェースと、を含む超伝導量子ビットを含む、量子ビット制御システム。
  23. 前記超伝導量子ビットは超伝導磁束量子ビットである、請求項22に記載の量子ビット制御システム。
  24. パラメータに関連する第1の特性を有する第1の量子ビットと、
    前記パラメータに関連する第2の特性を有する第2の量子ビットであって、前記第1の量子ビットの前記第1の特性は前記第2の量子ビットの前記第2の特性とは異なる、第2の量子ビットと、
    前記第1の量子ビットと前記第2の量子ビット間の通信可能結合を与えるように選択的に設定可能な結合系と、
    前記第1の量子ビットの前記第1の特性が前記第2の量子ビットの前記第2の特性と一致するように前記第1の量子ビットのパラメータをチューニングするように選択的に動作可能な少なくとも1つの装置と、を含む量子プロセッサ。
  25. 前記パラメータはインダクタンスと容量から成る群から選択される、請求項24に記載の量子プロセッサ。
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