JP2012500507A - 画像処理装置および色処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意のメディアに対し、所望の温度における任意のパッチの測色値を、該メディアに含まれる蛍光増白剤の影響を考慮して適切に推測することは困難であった。
【解決手段】着色試料によってメディア上に形成された複数色のパッチを、ステップS101で指定された対象温度下で測色した際に得られる目標パッチ測色値を推定する。この推定は、メディアの温度特性に基づいてパッチ測色値を推定するメディア依存部温度補正処理(S102)と、着色試料の温度特性に基づいてパッチ測色値を推定するトナー依存部温度補正処理(S103)と、の両方が実行されることによって行われる。該目標パッチ測色値に基づいて、画像形成対象となる画像データを補正する(S104)ことにより、任意メディアに対する任意色パッチへの対応可能となる。
【選択図】図12

Description

本発明は画像処理装置および色処理方法に関し、特にパッチの測色値に基づいて画像データを補正する画像処理装置および色処理方法に関する。
一般に、着色物体の測色値は温度によって変化し、この現象はサーモクロミズムと称される。サーモクロミズムは、測定対象物の温度に応じて測色値に誤差を与えるため、高精度な測色が要求される場面において問題になっている。しかし、サーモクロミズムと色測定の関係については未知の部分が多い。
ここで、一般的な印刷装置内部における色安定化およびカラーマッチング処理について説明する。従来、プリンタ装置に代表される印刷装置において所望の色を出力するために、色変換ルックアップテーブル(以下、LUT)が用いられている。色変換LUTには、印刷装置をある一定状態に保つためのキャリブレーションに用いるLUTや、ICCプロファイルに代表されるようなカラーマッチングに用いるためのLUT等がある。これらの色変換LUTを作成するために、例えばIT8 7/3パッチ等の複数個の色票を印刷装置から出力する。これら複数個の色票を、分光測光器等の測色器を用いて測色することで測色値を得て、デバイス値と非デバイス依存値との対応付けを行い、色変換LUTを作成する。この作成したLUTにより、デバイス間の色味の違いや、プリンタエンジンの変動による色味の違いを吸収し、カラーマッチングおよび色安定化を図ることができる。 最近では、プリンタ内部に搭載したカラーセンサを利用して、このLUTをリアルタイムに生成している。このようなプリンタでは、定着直後のパッチを内蔵のカラーセンサで検知し、その測色値をLUT生成にフィードバックしている。
しかしながら、一般のプリンタにおいて定着直後のパッチは非常に高温状態(約70℃)であるため、サーモクロミズムによりパッチの測色値に変化が生じてしまう。そのため、ユーザが印刷物を観る環境(室温)に適したLUTを精度良く作成することができないという問題があった。
また、一般的な印刷に用いられるメディアには、白色度を増すために紫外光を吸収して可視域(特に青紫色領域)で蛍光を発する蛍光増白剤を含むものがある。蛍光増白剤による蛍光増白効果は温度に依存して増減するため、蛍光増白剤を含むメディアへ出力された印刷物の測色値も、温度に依存して変化してしまう。特に、可視域における青紫領域(440nm)付近での分光反射率の変動が大きい。
したがって、プリンタ装置において測色時の温度を考慮して測色値の補正を行う技術が必要とされており、以下のような方法が提案されている。
まず、予め着色試料毎に、単位温度間隔あたりの波長毎の分光反射率変化量を求めておき、所望の温度における分光反射率を予測する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、着色試料毎に、単位温度間隔あたりの波長毎のクベルカムンク式における吸収係数と散乱係数の変化量を求めておき、所望の温度における分光反射率を予測する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特許第03776492号明細書 特許第03555706号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載された、単位温度間隔あたりの波長毎の分光反射率変化量を求めておく方法では、印刷装置で出力し得るデバイス値の全組み合わせについて予測することはできない、という問題あった。
上記特許文献2に記載された、着色試料毎に単位温度間隔あたりの波長毎の吸収係数と散乱係数の変化量を求めておく方法では、着色試料の混合比率に応じて混合色の分光反射率を予測することが可能である。しかしながらこの方法では、一般的なハーフトーニングが施された印刷物は着色面が一様ではないため、印刷装置で出力し得るデバイス値の全組み合わせについて予測することは、やはり困難であった。
また、上記2つの方法はともに、着色試料の下地(印刷用のメディア)に含まれる蛍光増白剤の影響を考慮していないため、蛍光増白剤を含むメディアを用いた印刷物に対してその測色値を適切に補正することはできないという問題があった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、任意のメディアに対し、所望の温度における任意のパッチの測色値を、該メディアの温度特性を考慮して適切に推定する画像処理装置および色処理方法を提供する。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
すなわち、対象温度を取得する対象温度の取得手段と、
メディア上に着色試料によって形成された複数色の目標パッチを前記対象温度下で測色した際に得られる目標パッチ測色値を推定する推定手段と、を有し、
前記推定手段は、
前記メディア上に前記着色試料によって形成された前記複数色の目標パッチを、前記対象温度以外の温度下で測色することで得られたパッチ測色値を、前記メディアの温度特性に基づいて補正するメディア依存の補正手段と、
前記メディア依存の補正手段で補正された前記パッチ測色値を、前記着色試料の温度特性に基づいて補正することにより前記目標パッチ測色値を得る着色試料依存の補正手段と、を有する。
また、対象温度を取得する対象温度の取得手段と、
メディア上に着色試料によって形成された複数色の目標パッチを前記対象温度下で測色した際に得られる目標パッチ測色値を推定する推定手段と、を有し、
前記推定手段は、
前記メディア上に前記着色試料によって形成された前記複数色の目標パッチを、前記対象温度以外の温度下で測色することで得られたパッチ測色値を、前記着色試料の温度特性に基づいて補正する着色試料依存の補正手段と、
前記着色試料依存の補正手段で補正された前記パッチ測色値を、前記メディアの温度特性に基づいて補正することにより前記目標パッチ測色値を得るメディア依存の補正手段と、を有する。
上記構成からなる本発明によれば、任意のメディアに対し、所望の温度における任意のパッチの測色値を、該メディアの温度特性を考慮して適切に推定することができる。したがって、画像形成対象となる画像データに対して適切な画像補正を施すことが可能となる。
本発明の更なる特徴は、添付図面を参照した実施例の説明により明らかになるであろう。
本発明に係る一実施形態におけるプリンタ装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態における測色値温度補正部の詳細構成を示す図である。 本実施形態における指定部の詳細構成を示す図である。 本実施形態における指定部を実現するUI例を示す図である。 本実施形態において格納部に保持されるデータ例を示す図である。 代表的なパッチの色差におけるサーモクロミズム現象を示すグラフである。 代表的なパッチの分光反射率におけるサーモクロミズム現象を示すグラフである。 蛍光物質の温度変化による分光反射率の変化を示すグラフである。 非蛍光物質の温度変化による分光反射率の変化を示すグラフである。 本実施形態におけるメディア依存部温度補正処理を示すフローチャートである。 本実施形態におけるトナー依存部温度特性LUTの作成処理を示すフローチャートである。 本実施形態におけるキャリブレーション用LUTの作成処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における、温度変化量と分光反射率変化量の関係を例示する図である。 第2実施形態における、波長と単位温度変化量あたりの分光反射率変化量の関係を例示する図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●サーモクロミズム
まず、本実施形態における補正の要因となるサーモクロミズムについて説明する。上記従来例で示したように、着色物体の測色値が温度によって変化するサーモクロミズムについては、未知の部分が多い。
そこで本発明者らは、上記サーモクロミズム、すなわち測色値の温度依存性について詳細に解明するために、プリンタ装置で代表的なメディア上に印刷したパッチを用いて、温度と測色値との関係を調査した。
図6は、該調査によって得られた検証結果の代表例であり、シアン,マゼンタ,イエロー,ブルー,レッド,グリーン,グレイ,ダークグレイの8色に関しての、測色値と温度との関係を示す。この検証時には、測色器の温度は変化させず、パッチ自体の温度を10℃きざみで変化させて測色を行った。具体的には、各パッチの温度を30℃から70℃まで上げた後、70℃から30℃まで下げ、この操作を3回繰り返した。この検証結果から、30℃から70℃にパッチが変化すると、最大色差ΔEmaxが0.7〜3の範囲で、測色値が変化することが確認された。また、色差が温度に応じてほぼ線形に変化し、可逆的であることも確認できた。
さらに、この現象を分光反射率で解析した結果、図7に示すように、メディアに含まれる蛍光増白剤などの蛍光物質の影響による変動と、着色試料(トナー)成分などの非蛍光物質の影響による変動とに分けられることが判明した。同図によれば、蛍光物質の分光反射率は温度に依存して縦方向に変化(波長ピーク変化)し、非蛍光物質の分光反射率は温度に依存して横方向に変化(波長長大化)することが分かった。図8、図9はそれぞれ、図7における波長ピーク変化と波長長大化の様子を抽出して示した図である。
図8に示すような波長ピーク変化を示す蛍光物質は、白色度を増すための蛍光増白材としてメディアに含まれているため、このようなメディアへ出力された印刷物の測色値も、温度に依存して変化する。
本実施形態では、サーモクロミズムを、蛍光物質に依存する部分と非蛍光物質に依存する部分とに切り分け、両者を個々に補正することで、任意のメディアについて、所望の温度におけるプリンタの任意再現色の測色値を適切に推定することを特徴とする。
●装置構成
本実施形態は、カラーセンサを搭載した電子写真方式のプリンタ装置における色処理方法として、測色値温度補正について説明する。
図1は、本実施形態におけるプリンタ装置の構成を示すブロック図である。プリンタ装置1では、印刷ジョブ前または印刷ジョブ中にキャリブレーション用のパッチ(目標パッチ)を出力し、これを内蔵の測色センサを用いて測色する。そして、該測色値(目標パッチ測色値)に基づいて補正テーブルを作成・更新することによって、装置における色再現性を一定に保っている。このとき、出力したキャリブレーション用の複数色の目標パッチは定着直後のため高温となっており、サーモクロミズムによって測色値が変動しているため、本実施形態ではこの測色値に対して補正を施すことを特徴とする。
プリンタ装置1の機能部位は、コントローラ部11とエンジン部12に大別される。コントローラ部11には、カラーマッチング部111とキャリブレーション部112、キャリブレーション用LUT生成部113、測色値温度補正部114、がある。なお、コントローラ部11には、その他の画像処理に関するさまざまな機能部位が存在するが、ここでは、本実施形態に直接関係しないものについては説明を省略する。
カラーマッチング部111では、ICCプロファイルに代表されるようなカラーマッチング用LUT1111を用いた色調整が行われる。キャリブレーション部112では、キャリブレーション用LUT1121を用いて、印刷状態を一定に保つための画像補正(キャリブレーション)が行われる。すなわち、カラーマッチング部111より出力される、画像形成対象となる画像データ(デバイス値)CMYKを、キャリブレーション用LUT1121を用いて多次元で変換することにより、補正後のCMYK値を得る。
測色値温度補正部114では、パッチ測色値に対する温度変動の補正を行うことにより、対象温度におけるパッチ測色値である目標パッチ測色値を推定する。
キャリブレーション用LUT生成部113は、測色値温度補正部114において補正された、対象温度における測色値を用いて、キャリブレーション部112内のキャリブレーション用LUT1121を生成する。
一方、エンジン部12は、定着部121と温度センサ部122、カラーセンサ部123を備える。なお、エンジン部12にはその他にも、メディアに画像を形成するためのさまざまな機能部位が存在するが、ここでは、本実施形態に直接関係しないものについては説明を省略する。
定着部121は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、メディア上に付着した着色試料(トナー)を熱と圧力によって溶解、定着させる。温度センサ部122とカラーセンサ部123は、定着部121から排紙口への搬送経路上に設置されており、パッチの温度とパッチの色度値をそれぞれ計測する。
ここで、測色値温度補正部114の詳細構成について説明する。測色値温度補正部114は図2に示すように、格納部1141と演算部1142、および指定部1143から構成される。
格納部1141は図5に示すように、メディア依存部補正生成データ411と、トナー依存部補正生成データ412と、測定データ413と、プリセットメディアデータ414と、トナー依存部補正用温度特性LUT(温特LUT)415を格納する。これら5種類のデータはそれぞれ、温度、CMYK値、分光反射率値(あるいは分光反射率の変化量)によって構成される。
メディア依存部補正生成データ411は、演算部1142内のメディア依存温度補正部421で生成された、対象温度におけるメディア依存変動の補正済み測色値である。トナー依存部補正生成データ412は、演算部1142内のトナー依存温度補正部422で生成された、対象温度におけるトナー依存変動、すなわち着色試料依存の変動分の補正済み測色値である。測定データ413は、温度センサ部122とカラーセンサ部123で取得した測定値である。プリセットメディアデータ414は、各種メディアの紙白を複数の温度において予め測定したものである。トナー依存部補正用温度特性LUT415は、予め後述するように作成された、基準パッチの単位温度間隔あたりの分光反射率変化量である。
演算部1142は図2に示すように、メディア依存温度補正部421と、トナー依存温度補正部422から構成される。メディア依存温度補正部421は、蛍光物質(蛍光増白剤)依存の測色値変動を推定する第1の推定手段であり、測色値1231におけるメディア依存の変動分を補正して、格納部1141にメディア依存部補正生成データ411として格納する。トナー依存温度補正部422は、非蛍光物質(トナー)依存の測色値変動を推定する第2の推定手段であり、メディア依存部補正生成データ411におけるトナー依存の変動分を補正し、格納部1141にトナー依存部補正生成データ412として格納する。
指定部1143は図3に示すように、対象温度指定部431とメディア種類指定部432から構成される。対象温度指定部431では、ユーザ指示に基づいて所望の対象温度が指定される。対象温度の一例としては、測定分野で標準的な23℃(JIS Z8703)等がある。メディア種類指定部432では、キャリブレーション用の複数色のパッチを出力する際に用いるメディアの種類を指定する。指定部1143としては例えば、PCやプリンタのフロントパネルに図4に示すようなユーザインタフェース(UI)を表示することによって、ユーザ指示による対象温度およびメディア種類の指定を可能とすることで実現される。
●キャリブレーション用LUT作成処理
本実施形態では、キャリブレーション用LUT1121を生成するにあたり、測色値温度補正部114でカラーセンサ部123によるパッチの測色値を補正する。本実施形態における測色値温度補正処理は、サーモクロミズムによる測色値変動を、蛍光物質(メディアに含まれる蛍光増白剤)に依存する部分と、非蛍光物質(トナー)に依存する部分とに切り分け、両者を個々に補正することを特徴とする。すなわち測色値温度補正部114では、実際の測色値に対し、まずメディア依存温度補正部421でメディア依存部補正処理を行い、次にトナー依存温度補正部422でトナー依存部補正処理を行って、対象温度における測色値である目標パッチ測色値を推定する。
本実施形態のプリンタ装置1におけるキャリブレーション用LUT1121の生成処理について、まずその概要を図12のフローチャートに示す。
まずステップS101において、対象温度指定部431において対象温度Ttを指定する。
次にステップS102において、カラーセンサ部123による、対象温度以外の温度下におけるパッチ測色値に対し、メディアに含まれる蛍光増白剤の影響を補正するためのメディア依存部温度補正処理を行うが、この詳細については後述する。
次にステップS103において該補正されたパッチ測色値に対してさらに、非蛍光物質(トナー)による影響を補正するためのトナー依存部温度補正処理を行うが、この詳細については後述する。
以上のステップS102〜S103の処理によって、対象温度以外の温度下におけるパッチ測色値に対し、メディアに含まれる蛍光物質(蛍光増白剤)によるサーモクロミズムと、トナーすなわち非蛍光物質によるサーモクロミズムがそれぞれ補正される。その結果として得られた補正後測色値1144がすなわち、対象温度下における目標パッチ測色値である。
そしてステップS104でキャリブレーション用LUT生成部113において、補正後測色値1144に基づいて新たなキャリブレーション用LUT1121を作成し、キャリブレーション部112を更新する。
●メディア依存部温度補正処理
以下、ステップS102におけるメディア依存部温度補正処理について、図10のフローチャートを用いて詳細に説明する。
なお、本実施形態のメディア依存部温度補正処理においては、メディアおよび該メディア上に形成されたパッチについての測色は、紫外域(UV)を含む光源の下で行われるものとする。すなわち、メディア依存部温度補正処理において得られる各種の測色値には、蛍光増白剤の影響が含まれていることになる。
まずステップS1022で、メディア種類指定部432においてキャリブレーションに用いるメディアを指定する。次にステップS1023では、ステップS1022で指定されたメディアがプリセットメディアであるか否か、すなわち、格納部1141にプリセットメディアデータ414として格納されているメディアであるか否かによって、条件分岐を行う。すなわち、プリセットメディアである場合はS1026へ進むが、プリセットメディアでない場合はステップS1024へ進む。
ステップS1024では、プリンタ装置1にセットされた上記指定メディアを、温度センサ部122とカラーセンサ部123による測定が可能となる位置(測定位置)まで搬送する。そしてステップS1025において、温度センサ部122で該メディアの温度である第1の温度Tm1を測定し、さらにカラーセンサ部123で該メディアにおける紙白の測色値PWm1(λ)を取得する。ここで取得された第1の温度および該第1の温度下における紙白の測色値は、格納部1141内の測定データ413における第1のメディア測色値4131として格納される。この第1の温度Tm1は、定着部121による熱を受けないため、高温ではない(低温である)。
次にステップS1026では、例えばPCから出力されたデータに基づき、キャリブレーション用の複数色のパッチデータを当該メディア上に形成し、上記センサによる測定可能位置まで搬送する。このとき、メディア上のパッチはトナーの現像・定着によって形成されていることはもちろんである。
次にステップS1027では、温度センサ部122でパッチ形成直後の温度である第2の温度Tm2を測定する。そしてさらに、カラーセンサ部123で該パッチ形成直後のメディアにおける紙白の測色値PWm2(λ)およびパッチの測色値Rm2(λ)を取得する。なお、プリセットメディアである場合には、ここでの第2の温度および紙白の測色値を測定する必要はない。ここで取得された第2の温度Tm2及び該第2の温度下における紙白の測色値PWm2(λ)は、格納部1141内の測定データ413における第2のメディア測色値4132として格納される。同様にパッチの測色値Rm2(λ)は、基準パッチ測色値4133として格納される。この第2の温度Tm2は、定着部121による熱を受けるため、高温である。
次にステップS1028ではメディア依存温度補正部421において、対象温度Ttにおける紙白の測色値である、第3のメディア測色値PWt(λ)を生成する。そしてこれを、格納部1141内のメディア依存部補正生成データ411におけるメディア測色値4111として格納する。第3のメディア測色値PWt(λ)はすなわち、当該メディアを対象温度下で測色した際に得られるであろう測色値を推定したものである。この推定演算は、紙白の測色値が温度に対して線形に変化するものとして行う。具体的には、プリセットメディアであるか否かに応じて、以下のような式を用いる。
まず、プリセットメディアである場合には、以下の式(1)を用いる。
Figure 2012500507
(1)式におけるパラメータとしては、格納部1141内のプリセットメディアデータ414として保持されている第1および第2のメディア測色値4141,4142を用いる。すなわち、第1の温度T1、第2の温度T2、第1の温度における紙白の分光反射率PW1(λ)、第2の温度における紙白の分光反射率PW2(λ)、を用いる。
一方、プリセットメディアでない場合には、以下の式(2)を用いる。
Figure 2012500507
(2)式におけるパラメータとしては、格納部1141内の測定データ413として保持されている第1および第2のメディア測色値4131および4132(ステップS1025,S1027における測定値)を用いる。すなわち、第1のメディア測色値4131である第1の温度Tm1と、第1の温度における紙白の分光反射率PWm1(λ)を用いる。また、第2のメディア測色値4132である第2の温度Tm2と、第2の温度における紙白の分光反射率PWm2(λ)を用いる。
なお、プリセットメディアである場合であっても、第2の温度およびその際の第2のメディア測色値については、ステップS1027での測定値を適用するようにしても良い。この場合、対象温度における第3のメディア測色値の算出式は、上記色(1)を変形したものとなる。すなわち、上記式(1)におけるT2,PW2(λ)のそれぞれを、Tm2,Wm2(λ)に置き変えたものとなる。
次にステップS1029ではメディア依存温度補正部421において、上記のように算出した第3のメディア測色値PWt(λ)を用いて、対象温度におけるパッチ測色値Rt(λ)を生成する。ここで生成されたパッチ測色値Rt(λ)は、格納部1141内のメディア依存部補正生成データ411におけるパッチ測色値4112として順次格納されていく。パッチ測色値Rt(λ)はすなわち、当該メディア上にトナーによって形成された複数色のパッチを、対象温度下で測色した際に得られるであろう測色値を推定したものである。この推定演算としては例えば、以下の(3)式を用いる。
Figure 2012500507
(3)式におけるパラメータとしては、格納部1141内の測定データ413として保持されている第2のメディア測色値4132,基準パッチ測色値4133(ステップS1007における測定値)を用いる。すなわち、第2の温度における紙白の分光反射率PWm2(λ)と、第2の温度におけるパッチの分光反射率Rm2(λ)を用いる。
以上のメディア依存部温度補正処理により、パッチ測色値に対し、メディアに含まれる蛍光物質による変動分を補正することができる。
●トナー依存部温度補正処理
以下、ステップS103におけるトナー依存部温度補正処理について詳細に説明する。
一般に蛍光増白剤は、光における紫外域(UV)を吸収して、440nm付近の可視光線を放出する。そのため、紫外域を含まない、いわゆるUVカット光源下でパッチを測色すれば、温度変化による蛍光増白剤の影響、すなわちメディア依存の変動分を除去することができる。そこで本実施形態のトナー依存部温度補正処理においては、UVカット光源下における温度特性を保持するトナー依存部補正用温度特性LUT(以下、温特LUT)を参照するとし、したがって、この温特LUTを予め作成しておく必要がある。
図11は、この温特LUTの作成処理を示すフローチャートである。
まずステップS1101において、任意のメディアを用意し、任意のプリンタ(プリンタ装置1でも可)によって、該メディア上に基準色のパッチを形成し、印刷する。なお、この任意プリンタで用いられる着色試料は、プリンタ装置1で使用されるトナーと同様であるとする。形成されるパッチの数は、CMYK各Nステップのパッチとし、例えば各色3ステップなら全部で34=81色の基準色パッチが印刷される。
次にステップS1102において、印刷した基準パッチの温度を変化させ、UVカット光源下で、測色器を用いて各温度下における測色値の変化を調べる。具体的には、測色値の変化として色ごとに単位温度間隔Δtあたりの分光反射率変動量ΔRを得る。ここで得られた値がすなわち、各基準色の温度特性である。なお、ここで使用する測色器としては、必ずしもカラーセンサ部123と同じ機器でなくても構わないが、カラーセンサ部123と同様の測色特性を有していることが好ましい。
次にステップS1103において、得られた単位温度間隔あたりの分光反射率の変動量(温度特性)に基づいてLUTを作成し、これを格納部1141内の温特LUT415として格納する。
温特LUT415は以上のように作成されることによって、メディアに含まれる蛍光増白剤による影響を排除した温度特性を示す。なお本実施形態では図6に示されるように、温度変化による分光反射率Rの変化がほぼ線形であると仮定している。
以上のように作成された温特LUT415を用いて、トナー依存部温度補正処理が行われる。
具体的には、トナー依存温度補正部422において、格納部1141内のメディア依存部補正生成データ411に格納されている、メディア依存部補正済みのパッチ測色値4112に対し、トナー依存部温度補正を行う。すなわち、メディア依存部補正済みの分光反射率Rt(λ)に対する、さらなる補正を行う。
トナー依存部温度補正処理においては、上述したメディア依存部温度補正処理の際に出力したパッチの温度である第2の温度Tm2を利用する。
図2に示すようにトナー依存温度補正部422ではまず、既に作成されている温特LUT415を用いて、単位温度間隔Δtあたりの分光反射率変化量ΔR'を算出する。この算出は、上記パッチのデバイス値CMYK1112、パッチ温度1221としての第2の温度Tm2に基づく補間演算によって行われる。この補間演算としては例えば、CMYK四次元リニア補間を用いる。そして、算出した単位温度間隔Δtあたりの分光反射率の変動量ΔR'に基づいて、対象温度Ttでの分光反射率R"t(λ)を、補正後測色値1144として生成する。この生成は、パッチ温度1221としての第2の温度Tm2と、メディア依存分補正済みのパッチの測色値R(λ)1231としての分光反射率Rt(λ)を用いて、下式に基づいて行われる。
Figure 2012500507
ここで生成された複数色の分光反射率R"t(λ)は、格納部1141内のトナー依存部補正生成データ412におけるパッチ測色値4122として順次格納されていく。
以上のトナー依存部温度補正処理により、既にメディアに含まれる蛍光物質による変動分が補正されたパッチ測色値に対し、着色試料であるトナーすなわち非蛍光物質による変動分をさらに補正することができ、最終的な目標パッチ測色値が得られる。
なお本実施形態では、メディア依存温度補正処理後にトナー依存温度補正処理を行う例を示したが、これら両方が実行されるのであれば、その動作順は逆であっても良い。動作順を逆とした場合、定着直後のパッチの測温および測色はトナー依存温度補正処理において行い、メディア依存温度補正処理では該測定結果を流用するようにする。
以上説明したように本実施形態によれば、メディア上に形成されたパッチを所望の対象温度下で測色した際に得られるであろうパッチ測色値を、メディア及び着色試料(トナー)の温度特性に基づいて推定する。このとき、蛍光物質(メディアの蛍光増白剤)によるサーモクロミズムと非蛍光物質(トナー成分)によるサーモクロミズムが、個々に補正される。これにより、所望の温度におけるプリンタの任意再現色の測色値を、任意のメディアの温度特性を考慮して適切に推定することができるため、定着直後のパッチの温度に依存しないキャリブレーション用LUTの生成が可能となる。したがって、プリンタ装置における再現色の安定化が図れる。
なお本実施形態では、キャリブレーション用LUT作成に用いるパッチの測色値補正を行ったが、カラープロファイル用LUT作成に用いるパッチの測色値補正についても、同様の手順で行うことができる。
なお、本実施形態は電子写真方式のプリンタ装置1において測色値補正を行う例を示したが、本発明は他の方式の印刷装置に対しても適用可能であることはもちろんである。
また本実施形態では、メディア依存温度補正部421、トナー依存温度補正部422ともに、測色値の分光反射率の補正を行う例を示したが、この分光反射率に代えて、色度を示すCIE L*a*b*を補正しても良い。この場合、キャリブレーションLUTを生成するためにデータ変換を行う必要がないため、分光反射率での補正に比べて簡易な構成となる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。第2実施形態におけるプリンタ装置の構成は上述した第1実施形態と同様であるため、同様の構成には同一番号を参照するとし、説明を省略する。
上述した第1実施形態では、トナー依存温度補正部422において、基準パッチに基づいて作成された温度特性LUTを用いて、測色値の補正を行う例を示した。ここで、CMYKトナーに代表される非蛍光物質による温度依存の分光反射率変動は図9に示すように、可視光領域の長波長側(例えば600nm以上)において、分光反射率曲線が上昇を描く軌線部分で、長波長側にシフトすることが分かっている。そこで第2実施形態では、トナー依存温度補正部422において、波長長大化を表す関係近似式を用いて測色値の補正を行うことを特徴とする。
例えば、対象温度tにおけるUVカット光源下のパッチ分光反射率をRnonuv t(λ)、λ≧600nmにおける温度変化Δtあたりの波長長大量をΔλとすれば、以下のような関係近似式を用いてパッチ分光反射率を補正することができる。
λ<600nmのとき、
Figure 2012500507
λ≧600nmのとき、
Figure 2012500507
上記(6)式において、波長長大量ΔλはΔλ=f(Δt)で表され、例えば600nm以上における温度変化Δtあたりの波長長大量である。ここで図13に、ΔλとΔtの関係を例示する。同図に示すように波長長大量Δλは、温度変化量Δtに応じて線形に長大化していく。
このように第2実施形態のトナー依存温度補正部422においては、可視光領域の長波長側に対し、波長変化を表す関係近似式を用いて、分光反射率の温度による変化を補正する。
なお図9に示すように、分光反射率が顕著に長波長側にシフトするのは、分光反射率曲線が上昇を描く軌線部分である。実際には、任意のCMYKによる混合色の分光反射率曲線において、あらゆるCMYK混合色で例えば600nmより長波長側で急な下降を描く軌線部分は少ない。一般にサーモクロミズム効果が大きい色相は、600nm以上の波長に比較的大きい分光反射率を有し、かつ分光反射率曲線が上昇を描く軌線部分を有する色相である。このような色相はマゼンタ〜赤系統の色であり、上述した関係近似式で十分な補正精度が得られる。他の色については例えば600nm以上に分光反射率が小さいため、サーモクロミズム効果も小さく、実際に発生する色差も小さいものとなることから、上述した関係近似式は、あらゆる色の補正に対して容易に適用可能である。
また上述した第1実施形態では、メディア依存温度補正部421において、第1および第2の温度下におけるメディアの分光反射率を測定して、パッチの分光反射率の補正を行う例を示した。ここで図8に示すように、メディアに含まれる蛍光物質(蛍光増白剤等)による分光反射率の温度変動は一般に、可視光領域の短波長側である440nm付近を中心として分光反射率が増減することが分かっている。そこで第2実施形態では、メディア依存温度補正部421において、波長ピーク変化を表す関係近似式を用いて測色値の補正を行うことを特徴とする。
例えば、対象温度tにおけるUVあり光源下のパッチ分光反射率をRuvon t(λ)、温度変化Δtあたりの分光反射率変化量をg(λ,Δt)とすれば、以下の近似式を用いてパッチ分光反射率を補正することができる。
Figure 2012500507
式(7)において、g(λ,Δt)は単位温度変化量ΔTあたりの分光反射率変化量G(λ)を用いて下式で表される。
Figure 2012500507
ここで図14に、420〜460nmに励起波長を持ち、440nm付近に極大点を持つ蛍光物質についての、単位温度変化量ΔTあたりの分光反射率変化量G(λ)を例示する。
このように第2実施形態のメディア依存温度補正部421においては、可視光領域の短波長側に対し、波長ピーク変化を表す関係近似式を用いて、分光反射率の温度による変化を補正する。
第2実施形態では、対象温度tにおける温度変化Δtあたりの分光反射率を、以上説明した、トナー依存部分に対する関係近似式(5),(6)と、メディア依存部分に対する関係近似式(7),(8)を組み合わせることによって、補正する。すなわち、以下に示す(9)式または(10)式にしたがって、対象温度tにおける温度変化Δtあたりの分光反射率Rt+Δt(λ)を補正する。
Figure 2012500507
Figure 2012500507
以上説明したように第2実施形態によれば、メディア上に形成されたパッチを所望の対象温度下で測色した際に得られるであろうパッチ測色値を、メディア及びトナーの温度特性を考慮した近似式に基づいて推定する。この近似式は、蛍光物質(メディアの蛍光増白剤)によるサーモクロミズムと非蛍光物質(トナー成分)によるサーモクロミズムが個々に考慮されているため、第1実施形態と同様に、パッチ測色値の適切な推定が可能となる。
なお、第2実施形態で例示した関係近似式は簡易な一例に過ぎず、より高精度な補正を行う場合等には、温度変化による蛍光物質または非蛍光物質による分光反射率変動をよりよく近似するような、より複雑な関係近似式を用いても良い。
<その他の実施形態>
なお、本発明は、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がメモリデバイスに格納されたプログラムを読み出して実行することによって、システムまたは装置のコンピュータにより方法の工程が実行される方法によっても達成される。この場合、例えばメモリデバイスに格納されたプログラムを読み出して実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することになる。そのために、このプログラムは、たとえばネットワークを介してあるいはメモリデバイスとして働く様々なタイプの記録媒体(たとえばコンピュータ可読記録媒体)からコンピュータに供給される。
本発明は実施例を参照して説明されているが、本発明は実施例の開示に限定されないことは理解されるべきである。後述の特許請求の範囲は、すべての変更及び均等構造と機能を包含するように最も広い解釈に従うべきである。
本出願は、本出願に対して参照によりその構成部分として全体が編入された平成20年10月2日出願の日本国特許出願2008−257788の利益を主張するものである。

Claims (17)

  1. 対象温度を取得する対象温度の取得手段と、
    メディア上に着色試料によって形成された複数色の目標パッチを前記対象温度下で測色した際に得られる目標パッチ測色値を推定する推定手段と、を有し、
    前記推定手段は、
    前記メディア上に前記着色試料によって形成された前記複数色の目標パッチを、前記対象温度以外の温度下で測色することで得られたパッチ測色値を、前記メディアの温度特性に基づいて補正するメディア依存の補正手段と、
    前記メディア依存の補正手段で補正された前記パッチ測色値を、前記着色試料の温度特性に基づいて補正することにより前記目標パッチ測色値を得る着色試料依存の補正手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 対象温度を取得する対象温度の取得手段と、
    メディア上に着色試料によって形成された複数色の目標パッチを前記対象温度下で測色した際に得られる目標パッチ測色値を推定する推定手段と、を有し、
    前記推定手段は、
    前記メディア上に前記着色試料によって形成された前記複数色の目標パッチを、前記対象温度以外の温度下で測色することで得られたパッチ測色値を、前記着色試料の温度特性に基づいて補正する着色試料依存の補正手段と、
    前記着色試料依存の補正手段で補正された前記パッチ測色値を、前記メディアの温度特性に基づいて補正することにより前記目標パッチ測色値を得るメディア依存の補正手段と、
    を有する画像処理装置。
  3. 前記メディア依存の補正手段は、前記メディアを紫外域を含む光源下で測色した測色値に基づいて、前記パッチ測色値を補正し、
    前記着色試料依存の補正手段は、前記着色試料による複数色の基準パッチを紫外域を含まない光源下で測色した測色値に基づいて、前記パッチ測色値を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記着色試料依存の補正手段は、前記複数色の目標パッチのデータに基づいてテーブルを参照することによって前記測色値を補正し、
    前記テーブルは、前記着色試料による前記複数色の基準パッチを、紫外域を含まない光源下で、複数の温度下において測色した測色値の情報を有することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記テーブルは、前記複数色の基準パッチのそれぞれについて単位温度間隔あたりの測色値の変化量の情報を有し、
    前記着色試料依存の補正手段は、前記テーブルに基づいて、前記複数色の目標パッチのデータにおける単位温度間隔あたりの測色値の変化量を補間演算により算出し、該変化量に基づいて、前記パッチ測色値を補正することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記メディア依存の補正手段は、
    前記メディアを第1の温度下で測色した第1のメディア測色値を取得する第1のメディア測色値の取得手段と、
    前記メディアを第2の温度下で測色した第2のメディア測色値を取得する第2のメディア測色値の取得手段と、
    前記メディア上に形成された前記複数色の目標パッチを前記第2の温度下で測色したパッチ測色値を取得するパッチ測色値の取得手段と、
    前記第1および第2のメディア測色値に基づいて、前記メディアを前記対象温度下で測色した際に得られる第3のメディア測色値を推定するメディア測色値の推定手段と、
    前記第2および第3のメディア測色値に基づいて、前記パッチ測色値を補正するパッチ測色値の補正手段と
    を有することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の温度は、前記複数色の目標パッチを形成した直後における前記メディアの温度であることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記対象温度の取得手段は、ユーザ指示に基づいて前記対象温度を取得することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. さらに、前記推定手段で推定された目標パッチ測色値に基づいて、画像形成対象となる画像データを補正する画像補正手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像補正手段は、前記目標パッチ測色値に基づいて補正テーブルを作成し、該補正テーブルに基づいて前記画像データを補正することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記メディア依存の補正手段は、可視光領域の短波長側において温度による波長ピーク変化を表す関係近似式を用いて、前記パッチ測色値を補正し、
    前記着色試料依存の補正手段は、可視光領域の長波長側において、温度による波長変化を表す関係近似式を用いて、前記パッチ測色値を補正することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  12. 前記パッチ測色値は、分光反射率を示す値であることを特徴とする請求項3または11に記載の画像処理装置。
  13. 対象温度を取得する対象温度の取得ステップと、
    メディア上に着色試料によって形成された複数色の目標パッチを前記対象温度下で測色した際に得られる目標パッチ測色値を推定する推定ステップと、を有し、
    前記推定ステップは、
    前記メディア上に前記着色試料によって形成された前記複数色の目標パッチを、前記対象温度以外の温度下で測色することで得られたパッチ測色値を、前記メディアの温度特性に基づいて補正するメディア依存の補正ステップと、
    前記メディア依存の補正ステップにおいて補正された前記パッチ測色値を、前記着色試料の温度特性に基づいて補正することにより前記目標パッチ測色値を得る着色試料依存の補正ステップと、
    を有することを特徴とする色処理方法。
  14. 対象温度を取得する対象温度の取得ステップと、
    メディア上に着色試料によって形成された複数色の目標パッチを前記対象温度下で測色した際に得られる目標パッチ測色値を推定する推定ステップと、を有し、
    前記推定ステップは、
    前記メディア上に前記着色試料によって形成された前記複数色の目標パッチを、前記対象温度以外の温度下で測色することで得られたパッチ測色値を、前記着色試料の温度特性に基づいて補正する着色試料依存の補正ステップと、
    前記着色試料依存の補正ステップにおいて補正された前記パッチ測色値を、前記メディアの温度特性に基づいて補正することにより前記目標パッチ測色値を得るメディア依存の補正ステップと、
    を有することを特徴とする色処理方法。
  15. 前記メディア依存の補正ステップにおいては、前記メディアを紫外域を含む光源下で測色した測色値に基づいて、前記パッチ測色値を補正し、
    前記着色試料依存の補正ステップにおいては、前記着色試料による複数色の基準パッチを紫外域を含まない光源下で測色した測色値に基づいて、前記パッチ測色値を補正することを特徴とする請求項13または14に記載の色処理方法。
  16. コンピュータに請求項13乃至15のいずれか1項に記載の色処理方法を実行させるためのプログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
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