JP2012255695A - 情報提供装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取得し亜自車両の出発地と目的地の2地点間の1または2以上の経路に関する走行情報を取得する走行情報取得部と、上記2地点間の経路に関する走行情報の取得を開始する開始時刻を取得する開始時刻取得部と、上記2地点間の経路のうちの特定経路を自車両が走行した場合の走行結果情報を提示する走行情報提示部と、を備える。そして、上記走行情報提示部は、上記2地点間の経路のうち、自車両が実際に走行していない経路である非走行経路を仮想的に走行したとした場合の仮想走行結果情報を提示する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、上記のような点について着目したもので、実際には走行していない経路を走行したとした場合の判断情報を提供することを目的としている。
このように、本発明によれば、運転者は、実際には走行していない経路を走行したとした場合の判断情報を得ることが出来る。この結果、運転者は、自分が選択した経路が正しかったかどうかに関して判断することが可能となる。
次に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(構成)
まず、図1を用いて、本実施形態の情報提供装置を含む情報提供システムの構成について説明をする。
本実施形態の情報提供装置100は、出発地と、運転者が入力デバイス120を操作して指定した目的地との2地点の情報を取得すると、上記2地点間の経路のうち、実際には自車両が走行しない経路(非走行経路)の少なくとも1一つの非走行経路に関する走行情報を仮想走行結果情報として提供する装置である。本実施形態では、上記出発地は経路探索したときの自車両位置とする。
また、提供する情報は、当該時刻に、自車両が走行していない非走行経路上を走行する他車両から得られる走行情報を元に作成する。ただし、走行する車両が存在しない場合は、非走行経路上を過去に走行した車両のプローブ情報からこれを補間する。当該時刻とは、上記2地点間の経路のいずれかを自車両が実際に走行している時刻である。
経路探索部112は、入力デバイス120によって指示された目的地と、GPSセンサ132によって得られる車両の現在位置との間の経路を探索する。上記現在位置が出発地となる。経路探索は、公知のナビゲーション装置で採用されているシステムの処理で実施すれが良い。
通信部111は、経路探索部112によって探索された複数経路のうち、走行情報を取得する経路として指示された経路とその目的地と出発地、情報取得開始時刻などを含む要求情報(要求信号)をプローブサーバ300上にアップロードしたり、プローブサーバ300が送信した非走行経路である情報取得経路上の走行情報をダウンロードする。
またプローブ収集提供装置200a、200b、200cは、センサ類130、データロガー212、通信部211を備える。プローブ収集提供装置200a、200b、200cは、以下プローブ収集提供装置200と記載する。
プローブサーバ300は、プローブデータベース301と情報取得経路情報生成部302とを備える。プローブデータベース301は、プローブ収集提供装置200からアップロードされるプローブ情報を逐次保持する。情報取得経路情報生成部302は、情報提供装置100からアップロードされた要求情報に基づき、経路に関する走行情報をプローブデータベース301を参照して生成する。
情報提供装置100は、ステップS100にて、運転者が入力デバイス120を操作することで、目的地を設定したことを検出すると情報提供のための作動を開始して、ステップS101に移行する。一方、目的地の設定を検出しない場合には、目的地の設定を検出するまで、予め設定した時間間隔で上記ステップS100の処理を繰り返す。若しくは、情報提供装置100は、目的地の設定の検出を契機として作動する。
次に、ステップS102では、経路探索の結果、複数の経路が見つかったかどうかを判定する。複数の経路を探索した場合には、ステップS103に移行する。一方、経路が複数ない場合は、ステップS110に移行する。
一方、複数の経路が見つかってステップS103に移行すると、運転者に対し、実際に走行する経路の入力を促し、その促しに応じて運転者が入力(選択)した経路を実走行経路として取得する。その後、ステップS104に移行する。
ステップS105では、S103で選択された実走行経路に従って経路案内を開始する。
ここで、選択された選択経路の情報は、道路のリンク列として表現される。このため、情報提供装置100は、通信部111から、例えば、情報取得経路の情報としてリンク列をアップロードする。または、プローブサーバ300と情報提供車両との双方に対し同じ道路地図情報と経路探索部を用意する。そして、選択経路を特定可能な検索条件や経由地の情報のみをアップロードして、プローブサーバ300上で経路を再計算してもよい。
ステップS108では、出力制御部114が、出力デバイス140を通して、取得した走行情報を運転者に提示する。
次に、ステップS109では、指定した経路全てに関する情報取得が完了したか否かを判定する。完了したと判定すると、処理を終了する。一方、完了していないと判定した場合には、ステップS107に移行する。これによって、ステップS107,S108の処理を繰り返すことで、指定した経路全てに関する情報を提供する。
プローブサーバ300は、ステップS201において、情報提供装置100から、目的地、出発地、情報取得経路、情報取得開始時刻として実際の走行開始時刻を含む要求信号を入力すると、処理を開始してステップS202に移行する。
ここでは、経路の情報を道路のリンク列として持ち、リンクの接続点をノードと呼ぶ。そして、リンク毎に、リンク通過予測時間tnmを計算することで、経路全体の各リンク端における通過時刻を予測していく。
ステップS202では、最初に着目すべきリンクとして、出発地から、当該出発地が存在するリンクの進行方向側の終端までを選択する。また、出発地を出発する時刻Tmとして、S201で受け取った情報取得開始時刻を設定する。その後ステップS203に移行する。
ステップS204では、時刻Tm−tkから時刻Tm+tlの間に、リンクLn上のいずれかの地点にあるプローブ情報を、プローブデータベース301から検索する。検索条件を満足するプローブ情報がある場合にはステップS205に移行する。検索条件を満足するプローブ情報が無い場合にはステップS206に移行する。
一方、S204で条件に該当するプローブ情報が得られないと判定されてステップS206に移行すると、同じ条件の過去の日付のデータを検索(日付以外の条件を同じにして検索)し、検出したプローブ情報(過去データ)の車速度の平均値を算出する。そして、算出した車速度の平均値を、時刻TmにおけるリンクLnの平均車速Vnmとする。その後ステップS207に移行する。上記検索の際、曜日や天候、時間帯等の条件を現在の条件に合わせて、近い条件下でのデータから車速度の平均値を求めることが好ましい。
ステップS208では、下記式に基づき、現在のリンクLnの通過に掛かると予想される予想通過時間tnmを算出する。次に、ステップS209に移行する。
tnm =len(Ln)/Vnm
ここで、Lnのリンク長をlen(Ln)とする。
ステップS210では、下記式のように、時刻を予想通過時間tnmだけ進めると共に、次のリンクLn+1に変更して、ステップS203に移行する。
Tm =Tm +tnm
Ln =Ln+1
また、ステップS211では、リンクLn上に到着地があるとして、現在のリンクの終端を到着地に変更する。その後、ステップS212に移行する。
ステップS213では、時刻TmにおけるリンクLnの走行情報を出力する。このとき、リンクLn上に到着地があるので、走行情報取得の処理を終了する。
以上の処理によって、上記ステップS209,S213では、時刻TmにおけるリンクLnの走行情報として以下の情報が得られる。
リンクLnの始点通過時刻 Tm
リンクLnの終端通過時刻 Tm+tnm
リンクLnの時刻Tmにおける平均車速 Vnm
そして、ステップS209,S213では、これらの走行情報は、要求信号を送信した情報提供装置100に、無線通信を介して送信する。
図5に情報提供装置100による情報提供の表示例を示す。
図4の左図は、経路探索時に、2つの経路S401とS402が探索され、それぞれの通過時間が20分と15分と予測された状況を示している。図4の右図は、図4の左図の状態となっている時点で、運転者が経路S402を走行すると選択し、実際に走行を開始した場合における情報提供の例を示す。
運転者が経路S402の走行を選択した場合とする。このとき、走行した自車位置がS403であるときに、もし経路S401を選択していた場合の現在位置を仮想車両位置(S404)としてリアルタイムに表示する。この場合には、現在走行している経路S403での実際の車両位置が、仮想車両位置(S404)よりも合流ポイントに近いことから、運転者は経路S402の選択が正しかったことを知ることができる。
第1実施形態による効果について記載する。
(1)情報提供装置100は、自車両の出発地と目的地の2地点を取得する。情報提供装置100は、上記取得した2地点間の1または2以上の経路に関する走行情報を取得する。情報提供装置100は、上記2地点間の経路に関する走行情報取得を開始する開始時刻を取得する。情報提供装置100は、上記取得した走行情報及び開始時刻取得部が取得した開始時刻に基づき、上記2地点間の経路のうち自車両が走行した場合の走行結果情報を提示する。また情報提供装置100は、上記2地点間の経路のうち、自車両が走行していない経路である非走行経路を仮想的に走行した場合の仮想走行結果情報を提示する。
なお、仮想走行結果情報は、目的地まで走行が完了した走行情報に限定されない。非走行経路の途中の情報であっても良い。
このように、本発明によれば、運転者は、実際には走行していない経路を走行したとした場合の判断情報を得ることが出来る。この結果、運転者は、自分が選択した経路が正しかったかどうかに関して判断することが可能となる。
これによって、目的地までに複数経路が存在し、そのうちのひとつの経路を運転者が指定(選択)した場合には、その指定した経路を走行した場合の仮想走行結果情報が提示される。このため、特定の必要な経路の走行情報のみを知ることができる。
これよって、実際には走行していない経路の走行情報は、その時刻に当該経路上に実際に存在する他車両から得られる情報を元に作成されるため、より正確な走行情報が得られる。
これによって、該当時刻の当該経路上に他車両が存在しない場合は、その前後の時刻に当該経路に存在した車両から得られる情報を元に、実際には走行していない経路を走行した場合の走行情報が作成される。このため、当該時刻に当該経路上に車両が存在しなくても、当該経路上を走行した場合の走行情報を得ることができる。
これによって、走行情報取得の開始時刻は運転者が実際に走行を開始した時刻となる。このため、運転者が走行を開始した時刻と同じ時刻に他の経路を走行した場合の走行情報を得ることができる。
これによって、実際には走行していない非走行経路を走行した場合の結果が、実際に走行した結果と一緒に提示することで両者を容易に比較可能となる。この結果、運転者は実際に選択した経路が正しかったかどうかを知ることができる。
自車両の実際の走行が完了したタイミングで、実際には走行していない非走行経路を走行した場合の走行情報(仮想走行結果情報)が提示される。このため、実走行結果と比較して、他経路を走行した場合の結果を確認することができる。
実際には走行していない経路を走行した結果がリアルタイムに提示される。このため、随時、この経路を走行した場合の結果を確認することができる。
実際には走行していない経路を走行した場合に見ることができる非走行経路上の景色が映像または画像として提示される。このため、運転者は実際には走行していない非走行経路を走行した場合にしか見られない景色を見ることができる。
次に、第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、上記第1実施形態と同様な構成には同一の符号を付して説明する。
(構成)
図5は、第2実施形態におけるシステム構成を示す図である。
図5に示すように、本実施形態の情報提供システムの基本構成は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、情報提供装置100、プローブ収集提供装置200は第1実施形態と同じ構成である。ただし、プローブサーバ300は情報経路情報生成部と経路探索部303とを備える。経路探索部303は、プローブサーバ300上で経路探索する処理部である。
もっとも、目的地到着時に情報提供をする本実施形態においても、第1実施形態のように、目的地や経路を出発時に事前に運転者が指定して作動する場合も備えていても良い。
本実施形態では、ステップS300にて、運転者が車両の走行を開始したことを検出すると、ステップS301に移行する。この走行開始の検出位置を出発値及び開始時刻とする。
ステップS301では、現在の走行情報を取得して記録し、ステップS302に移行する。
目的地到着は、例えば、エンジンオフや、目的地到着を指示するスイッチの操作情報に基づき、目的地到着を判定する。
次に、ステップS304では、ステップS303の処理による要求情報(要求信号)のアップロードに対して、プローブサーバ300から、上記アップロードした出発地と到着地を結ぶ複数の経路に関する走行情報を取得する。
次に、ステップS305では、ステップS304で取得した経路のうち、S301で記録した実走行経路とは異なる非走行経路の情報について、出力デバイス140を通して運転者に提示する。
プローブサーバ300は、ステップS401にて、情報提供装置100から出発地、到着地、情報取得開始時刻を含む要求情報(要求信号)を取得すると、ステップS402に移行する。
ステップS402では、経路探索部303が、高速道路優先や、一般道優先、速度優先等の複数の優先条件に基づき経路探索を行う。そして、その経路探索された経路情報を保持すると共に、一番最初の経路を設定する。優先条件は、上記要求情報の一部として運転者が指定した情報でも良いし、予め設定されている条件であっても良い。
まず、ステップS403にて、ステップS402で得られた複数の経路について、未計算の経路があるか判定する。未計算の経路がある場合にはステップS404に移行する。一方、未計算の経路が無い場合には、全ての情報の収集が終了したので、ステップS417に移行する。
ステップS404では、出発地を通過する時刻Tmとして、S401で受け取った情報取得開始時刻とする。また、出発地の存在するリンクのうち今回経路計算を行うルートに沿った進行方向に向かうリンクを、現在のリンクLnとする。その後ステップS405に移行する。
ステップS406では、時刻Tm−tkから時刻Tm+tlの間に、リンクLn上のいずれかの地点にあるプローブ情報を、プローブデータベース301から検索する。検索条件を満足するプローブ情報がある場合にはステップS407に移行する。検索条件を満足するプローブ情報が無い場合にはステップS408に移行する。
一方、S406で条件に該当するデータが得られないと判定されてステップS408に移行すると、同じ条件の過去の日付のデータを検索し、検出したプローブ情報(過去データ)の車速度の平均値を算出する。そして、算出した車速度の平均値を、時刻TmにおけるリンクLnの平均車速Vnmとする。その後ステップS409に移行する。その際、曜日や天候、時間帯等の条件を合わせて、近い条件下でのデータから平均値を得ることが好ましい。
ステップS410では、下記式に基づき、現在のリンクLnの通過に掛かると予想される予想通過時間tnmを算出する。次に、ステップS411に移行する。
tnm =len(Ln)/Vnm
ここで、Lnのリンク長をlen(Ln)とする。
ステップS412では、下記式のように、時刻を予想通過時間tnmだけ進めると共に、次のリンクLn+1に変更して、ステップS405に移行する。
Tm =Tm +tnm
Ln =Ln+1
ステップS414では、下記式に基づき、現在のリンクLnの通過に掛かると予想される予想通過時間tnmを算出する。次にステップS415に移行する。
ステップS415では、時刻TmにおけるリンクLnの走行情報を保持する。このとき、リンクLn上に到着地があるので、今回の経路の計算が終了下として、ステップS416に移行する。
ステップS417では、ステップS402で探索された全ての経路について情報の取得が終了したので、経路に関する保持情報をまとめて要求情報(要求信号)を受信した車両の情報提供装置100に送信する。
図9に、本実施形態の情報提供装置100による情報提示の例を示す。
図9中、S801は実際に走行した実走行経路の経路軌跡を示し、S802、S803は実際には走行していないが探索された非走行経路を示している。
情報提供装置100が、車両がS801を走行した後、目的地(S811)に到着したと判定すると、出発地及び開始時刻の情報、経路S801を実走行中に収集した走行情報などの走行情報を含む要求情報を、プローブサーバ300に送信する。プローブサーバ300では、受信した要求情報から出発地点から到着地点(目的地)までの経路としてS801〜S803の経路を探索し、その各経路の走行情報を求める。そして、プローブサーバ300は、求めた走行情報を、要求情報を受信した情報提供装置100(情報提供車両である自車両)に送信する。
この図9に示す提示例の場合、経路S801とS803を走行した場合、情報提示を要求したタイミングでは目的地(=現在位置)に到着しているが、経路S812を選択した場合は目的地(S811)に到着していないことがわかる。
なお、目的地への到達は、必ずしも車両の停止を要件とすることはなく、車両走行中に運転者のスイッチ操作を検出した場合、その検出時刻での車両位置を目的地としても良い。
本実施形態の効果は、上記第1実施形態の効果に加え、次の効果を奏する。
(1)走行情報提示部100は、非走行経路上を仮想的に走行した場合の仮想走行結果情報として、非走行経路上における現時点で位置するであろう仮想位置を提示する。
これによって、実際には走行していない非走行経路を走行した場合に想定される現在位置が提示される。このため、この経路を走行した場合の現在位置を知ることができる。
これによって、実際には走行していない経路を走行した場合に想定される現在の速度が提示される。このため、この経路を走行した場合の現在の速度を知ることができる。
実際には走行していない非走行経路を走行した場合の総走行時間が提示される。このため、実際に走行した場合の総走行時間と比較して、この経路を走行した場合の総走行時間がどうであったかを知ることができる。
実際には走行していない経路を走行した場合の、想定される燃費が提示される。このため、運転者は、自分が実際に走行した経路における燃費に比べて、この経路を走行した場合の燃費がどうであったかを知ることができる。
実際には走行していない非走行経路を走行した場合の、想定される運転負荷が提示される。このため、運転者は、自分が実際に走行した経路における運転負荷に比べて指定経路を走行した場合の運転負荷がどうであったかを知ることができる。
次に、第3実施形態について図面を参照して説明する。上記各実施形態と同様な構成については、同一の符号を付して説明する。
本実施形態は、走行完了後に特定の条件に最も一致する経路を探索し、その結果を示す場合の例である。
本実施形態の基本構成は、上記第2実施形態と同様である。
本実施形態では、優先条件として最速ルートを指定可能な場合を例にして説明する。
この場合、運転者が入力デバイス120を通じて、優先条件として最短ルートを選択する。そして、情報提供装置が出力する要求情報に、優先条件として最短ルートを要求する旨の情報を付加する。そして、プローブサーバ300は、最短ルートの情報を情報提供装置に送信する。情報提供装置は、最短ルートに関する情報を提示する。
本実施形態ではダイクストラ法を元に最速ルートの計算を行う。ダイクストラ法については、例えば下記参考文献に詳しい。
参考文献:Dijkstra, E.W. (1959). A note on two problems in connexion with graphs. In Numerische Mathematik, 1 (1959), S. 269 〜 271.
この最速ルートを計算する経路探索の処理は、プローブサーバ300で実施される。
以下の説明では、道路の情報をリンクとノードのネットワークとみなし、各ノードまでの最小コスト(最短到達時刻)を求めことを繰り返す。ここで、対象とするノードまでの最小コストが確定しているノードを確定ノード、最小コストが未確定のノードを未確定ノードと呼ぶ。
すなわち、プローブサーバ300は、ダイクストラ法によって確定ノードを求めると共に、その確定ノードまでの最小コストを求める。更に、プローブサーバ300は、確定ノードから延びる全てのリンクに対してリンクコストを計算する。
ステップS901で、ノードの最短到達時刻Tmが更新されたと判定すると、ステップS902に移行する。
ステップS902では、ステップS901で更新されたと判定されたノードから延びているリンクを対象として、リンクコストの更新が完了していないリンクがあるか判定する。コスト未更新のリンクがあると判定するとステップS903に移行する。コスト未更新のリンクが無いと判定した場合にはステップS908に移行する。
ステップS904では、時刻Tm−tkから時刻Tm+tlの間に、リンクLn上のいずれかの地点にあるプローブ情報をプローブデータベース301から検索する。上記プローブ情報が存在する場合にはステップS905に移行する。一方、上記プローブ情報が存在しない場合にはステップS906に移行する。
また、ステップS906では、同じ条件の過去の日付のプローブ情報をプローブデータベース301から検索する。そして、その条件を満足する過去のプローブ情報の車速度の平均値を算出する。そして、算出した車速度の平均値を、時刻TmにおけるリンクLnの平均車速Vnmとする。その後ステップS907に移行する。
tnm =len(Ln)/Vnm
この予想通過時間tnmをリンクLnのリンクコストとして、上記ステップS902に戻って、次のリンクのリンクコストを計算する。
本実施形態では、移動時間をリンクコストとしてコストの最も少ない経路を探索しているが、同様の方法で、燃費や、道幅等をコストとみなして、これらが最適になる経路を探索することもできる。
ここで、情報提供装置100は、上記経路探索のための条件との一致度合いを、実際に当該道路を走行した車両から得られる情報を用いて計算する。
本第3実施形態の効果は、上記第1実施形態の効果に加え、次の効果を奏する。
(1)走行情報提示部100は、経路探索のための優先条件の指定情報を取得する。走行情報提示部100は、上記2地点間における経路のうち、指定された優先条件に適合する経路を探索する。なお、上記経路探索のための条件との一致度合いを、実際に当該道路を走行した車両から得られる情報を用いて計算する。そして、走行情報提示部100は、優先経路探索部が探索した経路の情報を提示する。
これによって、上記優先条件に最も適合する経路が計算される。そして、この経路に関する情報が提供される。このため、最も条件に合う経路が、実際に走行した経路であったのか、もしくは走行していなかった経路のうちいづれかの経路であったのかを知ることができる。
ここで上述の各実施形態において、入力デバイス120及びセンサ類130は、地点取得部を構成する。入力デバイス120は、優先条件指定処理部を構成する。センサ類130は、開始時刻取得部を構成する。主制御装置110は、走行情報取得部、走行情報提示部、優先経路探索部を構成する。出力デバイス140は、情報提示の提示部を構成する。経路探索部112は、経路探索部を構成する。入力デバイス120は、経理指定取得部を構成する。
110 主制御装置
111 通信部
112 経路探索部
113 経路案内部
114 出力制御部
120 入力デバイス
130 センサ類
132 センサ
140 出力デバイス
200 プローブ収集提供装置
211 通信部
212 データロガー
300 プローブサーバ
301 プローブデータベース
302 情報取得経路情報生成部
303 経路探索部
Claims (15)
- 自車両の出発地と目的地の2地点を取得する地点取得部と、
上記地点取得部が取得した2地点間の1または2以上の経路に関する走行情報を取得する走行情報取得部と、
上記2地点間の経路に関する走行情報取得を開始する開始時刻を取得する開始時刻取得部と、
上記走行情報取得部が取得した走行情報及び開始時刻取得部が取得した開始時刻に基づき、上記2地点間の経路のうち、自車両が走行した場合の走行結果情報を提示する走行情報提示部と、を備え、
上記走行情報提示部は、上記2地点間の経路のうち、自車両が走行していない経路である非走行経路を仮想的に走行した場合の仮想走行結果情報を提示することを特徴とする情報提供装置。 - 上記地点取得部が取得した2地点間における1又は2以上の経路を探索する経路探索部と、
上記経路探索部が探索した経路のうちから指定された1つ以上の経路の指定情報を取得する経路指定取得部と、を備え、
上記走行情報提示部は、上記経路指定取得部が指定情報を取得した経路を非走行経路として仮想走行結果情報を提示することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。 - 上記仮想走行結果情報は、上記2地点間の1の経路を自車両が実際に走行しているときに、非走行経路上を走行する他車両から得られる走行情報に基づき作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報提供装置。
- 上記仮想走行結果情報は、上記2地点間の1の経路を自車両が走行しているときに、非走行経路上を走行する他車両が存在しないと判定した場合には、他の時刻において、上記非走行経路上を走行する他車両から得られる走行情報によって補完することを特徴とする請求項3に記載した情報提供装置。
- 経路探索のために指定された優先条件の指定情報を取得する優先条件指定取得部と、
上記2地点間における経路のうち、上記優先条件指定取得部が指定情報を取得した条件に適合する経路を探索する優先経路探索部と、を備え、
上記走行情報提示部は、優先経路探索部が探索した経路の情報を提示することを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。 - 上記開始時刻取得部は、自車両が上記出発地から走行開始した時刻を取得し、その取得した時刻を開始時刻とすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、仮想走行結果情報を、実走行結果の走行結果情報と共に提示することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、自車両が目的地まで走行したと判定したときに、仮想走行結果情報を提示することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、非走行経路上を仮想的に走行した場合の仮想走行結果情報を、非走行経路上の仮想的な移動に応じて逐次的に提示することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、非走行経路上を仮想的に走行した場合の仮想走行結果情報として、非走行経路上における現時点で位置するであろう仮想位置を提示することを特徴とする請求項9に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、非走行経路上を仮想的に走行した場合の仮想走行結果情報として、非走行経路上における現時点での仮想の速度を提示することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、仮想走行結果情報として、非走行経路を走行した場合の総走行時間を提示することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、仮想走行結果情報として、非走行経路を走行した場合の燃費を提示することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、仮想走行結果情報として、非走行経路を走行した場合に見ることができる経路上の景色を提示することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 上記走行情報提示部は、仮想走行結果情報として運転負荷を提示することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の情報提供装置。
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