JP2008241349A - 走行時間予測方法、ナビゲーション装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車が目的地点に到着するまでの走行時間をより正確に予測することができる走行時間予測方法、ナビゲーション装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、道路の種類に関連付けて、各種類の道路を走行する自動車(移動体)の平均速度に対応する速度パラメータを記憶部14に記憶する。ナビゲーション装置1は、自動車が実際の道路を走行する都度、自動車がその道路を走行した際に要した走行時間を計測し、その道路を走行した自動車の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算し、道路の種類に関連付けてある速度パラメータと計算した走行速度パラメータとを平均することによって、速度パラメータを調整する。ナビゲーション装置1は、調整した速度パラメータに基づいて、自動車が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する。
【選択図】図1
【解決手段】ナビゲーション装置1は、道路の種類に関連付けて、各種類の道路を走行する自動車(移動体)の平均速度に対応する速度パラメータを記憶部14に記憶する。ナビゲーション装置1は、自動車が実際の道路を走行する都度、自動車がその道路を走行した際に要した走行時間を計測し、その道路を走行した自動車の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算し、道路の種類に関連付けてある速度パラメータと計算した走行速度パラメータとを平均することによって、速度パラメータを調整する。ナビゲーション装置1は、調整した速度パラメータに基づいて、自動車が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車をナビゲーションするナビゲーション装置に関し、より詳しくは、自動車をナビゲーションする際に、目的地点に到着するまでの走行時間を予測する走行時間予測方法、ナビゲーション装置及びプログラムに関する。
従来、自動車の現在位置を推定し、推定した現在位置から目的地点までの適切な経路を自動車の運転者に対して案内する自動車のナビゲーション装置が利用されている。通常のナビゲーション装置では、使用者の操作により目的地点の設定を受け付け、GPS(Global Positioning System )等の位置特定技術を用いて自動車の現在位置を特定し、光ディスク又はハードディスク等の記憶装置で記憶している地図データに基づいて現在位置から目的地点までの経路を探索する。更にナビゲーション装置は、自動車の走行に伴い、自動車の位置を含む地図をディスプレイに表示しながら、自動車の運転者に対して経路を案内する。
このようなナビゲーション装置では、従来、現在地から目的地点に到着するまでの走行時間を予測する機能が利用されている。ナビゲーション装置で利用する地図データでは、地図に含まれる各道路を高速道路、国道又は県道等の種類別に予め分類している。ナビゲーション装置で走行時間を予測する従来の技術では、道路の種類に対してその道路を走行する自動車の平均速度を表すパラメータを設定しておき、目的地点までの経路に含まれる各道路の種類を判別し、道路の種類に対して設定してある自動車の平均速度に基づいて予測走行時間を計算する。例えば、高速道路について0.6分/km、国道について1.2分/kmと自動車の平均速度が設定されており、目的地点までの経路が高速道路10km及び国道5kmからなる場合は、0.6×10+1.2×5=12により、12分という予測走行時間が計算できる。特許文献1には、予測走行時間を計算して目的地点への到着予想時刻を求め、実際の時刻と対比しながら到着予想時刻を表示するナビゲーション装置が開示されている。
特開平9−243382号公報
従来、道路の種類に対して設定してある自動車の速度のパラメータは、使用者が手動で変更することができる場合もあるものの、基本的には固定されている。しかしながら、実際の自動車の速度は、道路の広さ、路面の状態、カーブの状態、民家の数、又は運転者の運転技量等、種々の要因によって変化するものである。従って、固定された速度のパラメータは実際の速度を反映しておらず、計算した予測走行時間と実際の走行時間とが大きくずれることがあるという問題がある。また、パラメータを手動で設定する場合であっても、現実の状況に合わせて適切な値にパラメータを設定することが困難であるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、道路の種類に関連付けられた速度のパラメータを自動で適切な値に定めることによって、より正確に走行時間を予測することができる走行時間予測方法、ナビゲーション装置及びプログラムを提供することにある。
第1発明に係る走行時間予測方法は、道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶するナビゲーション装置で、ナビゲート対象の移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する方法において、ナビゲート対象の移動体が道路を走行する都度、前記道路を走行した前記移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを求め、各道路の種類を含む、各道路に係る情報を記録した地図データに基づいて、前記移動体が走行した道路の種類を特定し、特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータを、求めた前記走行速度パラメータに基づいて調整し、目的地点までの経路に含まれる道路を特定し、特定した道路の種類について調整した速度パラメータに基づいて、前記移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測することを特徴とする。
第2発明に係る走行時間予測方法は、道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶するナビゲーション装置で、ナビゲート対象の移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する方法において、ナビゲート対象の移動体が道路を走行する都度、前記道路を走行した際に要した走行時間を計測し、各道路の種類を含む、各道路に係る情報を記録した地図データに基づいて、前記移動体が走行した道路を特定し、特定した道路について計測した走行時間を用いて、前記道路を走行した前記移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算し、前記道路の種類を前記地図データに基づいて特定し、特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータを、計算した前記走行速度パラメータに基づいて調整し、目的地点までの経路に含まれる道路を特定し、特定した道路の種類について調整した速度パラメータに基づいて、前記移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測することを特徴とする。
第3発明に係るナビゲーション装置は、道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶する手段と、ナビゲート対象の移動体の位置を推定する手段と、各道路の種類を含む、各道路に係る情報を記録した地図データに基づいて、目的地点までの経路に含まれる道路を特定する手段と、該手段が特定した道路の種類を前記地図データに基づいて特定する手段と、該手段が特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータに基づいて、前記経路上を走行する移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する手段とを備えるナビゲーション装置において、ナビゲート対象の移動体が道路を走行する都度、前記道路を走行した際に要した走行時間を計測する手段と、前記移動体が走行した道路を特定する手段と、該手段が特定した道路について計測した走行時間を用いて、前記道路を走行した前記移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算する手段と、前記道路の種類を前記地図データに基づいて特定する手段と、該手段が特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータを、計算した前記走行速度パラメータに基づいて調整する調整手段とを備えることを特徴とする。
第4発明に係るナビゲーション装置は、前記速度パラメータ及び前記走行速度パラメータは、移動体の平均速度、又は単位距離当たりの走行時間であることを特徴とする。
第5発明に係るナビゲーション装置は、前記調整手段は、特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータと計算した前記走行速度パラメータとの相加平均を新たな速度パラメータとするように構成してあることを特徴とする。
第6発明に係るプログラムは、道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶するナビゲーション装置に、ナビゲート対象の移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測させるプログラムにおいて、前記ナビゲーション装置に、ナビゲート対象の移動体が道路を走行する都度、前記道路を走行した際に要した走行時間を計測させる手順と、前記ナビゲーション装置に、各道路の種類を含む、各道路に係る情報を記録した地図データに基づいて、前記移動体が走行した道路を特定させる手順と、前記ナビゲーション装置に、特定した道路について計測した走行時間を用いて、前記道路を走行した前記移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算させる手順と、前記ナビゲーション装置に、前記道路の種類を前記地図データに基づいて特定させる手順と、前記ナビゲーション装置に、特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータを、計算した前記走行速度パラメータに基づいて調整させる手順と、前記ナビゲーション装置に、目的地点までの経路に含まれる道路を特定させ、特定した道路の種類について調整した速度パラメータに基づいて、前記移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測させる手順とを含むことを特徴とする。
第1発明においては、道路の種類に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶するナビゲーション装置は、移動体が実際の道路を走行する都度、移動体がその道路を走行した際の平均速度に対応する走行速度パラメータを求め、道路の種類に関連付けてある速度パラメータを、求めた走行速度パラメータに基づいて調整し、調整した速度パラメータに基づいて、ナビゲート対象の移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する。
第2、第3及び第6発明においては、道路の種類に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶するナビゲーション装置は、移動体が実際の道路を走行する都度、移動体がその道路を走行した際に要した走行時間を計測し、計測した走行時間に基づいて、その道路を走行した移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算し、道路の種類に関連付けてある速度パラメータを、求めた走行速度パラメータに基づいて調整し、調整した速度パラメータに基づいて、ナビゲート対象の移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する。
第4発明においては、速度パラメータ及び走行速度パラメータは、移動体の平均速度、又は単位距離当たりの走行時間であり、速度パラメータと道路の長さとから移動体が目的地点に到着するまでの走行時間が予測できる。
第5発明においては、道路の種類に関連付けられた速度パラメータと計算した走行速度パラメータとの相加平均を新たな速度パラメータとすることによって、速度パラメータの調整を行う。
本発明にあっては、実際に移動体が道路を走行した際に求めた実際の平均速度に対応する走行速度パラメータに基づいて、道路の種類に関連付けられた速度パラメータを調整するので、次に同一種類の道路を走行する時でもほぼ同一の値になるような実状に即した適切な値に速度パラメータを定めることができる。また実状に即して調整された速度パラメータの値を用いて目的地点までの走行時間を予測するので、予測走行時間と実際の走行時間とが大きくずれる可能性が低下し、より正確に走行時間を予測することが可能となる。
また本発明にあっては、実際に移動体が道路を走行した際に求めた走行速度パラメータと道路の種類に予め関連付けてある速度パラメータとの相加平均を計算することによって、新たな速度パラメータを求めるので、再現性のない偶然の要因による速度変動の影響が抑制され、信頼性の高い速度パラメータが得られる。また相加平均をとることにより、速度パラメータには、より最近の実際の結果がより強く影響することになり、使用者の運転技量の向上、又は道路の状態の変化等、自動車の速度に影響する要因の変化に応じて、適切な速度パラメータを定めることができ、これらの要因が変化した場合でも、正確に走行時間を予測することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置1は、ナビゲート対象の自動車(移動体)に設置されており、自動車の位置を推定しながら目的地点までの適切な経路を案内するナビゲーションを行う。ナビゲーション装置1は、演算を行うためのCPUを用いてなる制御処理部11を備え、制御処理部11には、演算に伴う一時的な情報を記憶するRAM12、及び本発明のプログラム10を記憶するROM13が接続されている。プログラム10は、ナビゲーション装置1を制御するための制御プログラムであり、制御処理部11は、プログラム10に従ってナビゲーション装置1の動作を制御する処理を実行する。
図1は、本発明のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置1は、ナビゲート対象の自動車(移動体)に設置されており、自動車の位置を推定しながら目的地点までの適切な経路を案内するナビゲーションを行う。ナビゲーション装置1は、演算を行うためのCPUを用いてなる制御処理部11を備え、制御処理部11には、演算に伴う一時的な情報を記憶するRAM12、及び本発明のプログラム10を記憶するROM13が接続されている。プログラム10は、ナビゲーション装置1を制御するための制御プログラムであり、制御処理部11は、プログラム10に従ってナビゲーション装置1の動作を制御する処理を実行する。
また制御処理部11には、液晶ディスプレイ等の表示部15と、使用者の操作により各種の指示を入力される入力部16とが接続されている。表示部15は、ナビゲーションを行うために必要な地図、画像及び文字を表示する。入力部16は、表示部15と組み合わせたタッチパネル、各種のスイッチ、音声認識手段等を用いて構成されている。
また制御処理部11には、ハードディスク又は不揮発性の半導体メモリ等から構成される記憶部14が接続されており、記憶部14は地図データを記憶している。地図データは、道路の交差点、分岐点、又は有料道路の料金所等を示すノードと、ノード間を結ぶ道路を示すリンクとに係る情報を記録している。各リンクに係る情報には、道路を特定する情報、道路の長さ、道路の種類等が含まれている。また各ノードに係る情報には、ノードに接続されているリンクを特定する情報等が含まれている。なお記憶部14は、外部から受信した地図データ、又は光ディスク等の記録媒体から読み出した地図データを一時的に記憶するメモリであってもよい。またナビゲーション装置1は、内部の記憶部14に地図データを記憶した形態に限るものではなく、外部のハードディスク又は光ディスク等の記憶手段に記憶されている地図データを必要に応じて読み込むことによって地図データを利用する形態であってもよい。
また制御処理部11には、GPS衛星から送信されるGPS信号、自動車の加速度、自動車の方位又は自動車の車速パルス等、自動車の位置を推定するために必要な位置情報を取得する位置情報取得部17が接続されている。位置情報取得部17は、GPS信号を受信する受信手段、自動車から車速パルスを入力されるインタフェース、加速度を検出する加速度センサ、及び方位を検出する方位センサ等からなる。制御処理部11は、位置情報取得部17が取得した位置情報に基づいて自動車の位置を計算し、更に記憶部14が記憶する地図データを用いてマップマッチングを行うことにより、自動車の位置を推定する処理を行う。
また制御処理部11には、渋滞又は交通規制等を表す交通情報を受信する受信部18が接続されている。受信部18は、ビーコン又はFM放送波等を用いて送信される交通情報を受信する。制御処理部11は、受信部18が受信した交通情報の内容を画像又は文字で表示部15に表示させる処理を行う。
また記憶部14は、道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する自動車の平均速度に対応する速度パラメータを記録した速度パラメータテーブルを記憶している。図2は、速度パラメータテーブルの内容例を示す図表である。高速道路、国道、県道及び市道といった道路の種類に関連付けて、速度パラメータである平均速度の値が時速の単位で記録されている。例えば、高速道路に関連付けて時速100km/hが記録され、国道に関連付けて時速50km/hが記録されている。これらの平均速度の値は、初期状態では例えば法定速度に基づいて設定されている。更に図2に示す例では、速度パラメータテーブルは、平均速度の値に対応して、自動車が走行する単位距離当たりの走行時間を記録している。例えば、高速道路の場合は、時速が100km/hとなっているので、走行時間は0.6分/kmとなる。なお、速度パラメータテーブルは、速度パラメータとして、時速ではなく秒速又は分速等の他の単位で速度を記録していてもよい。また速度パラメータテーブルは、速度パラメータとして平均速度のみを記録していてもよく、速度パラメータとして単位距離当たりの走行時間のみを記録していてもよい。
次に、以上の構成でなるナビゲーション装置1が行う処理を説明する。ナビゲーション装置1の制御処理部11は、位置情報取得部17が取得した位置情報及び記憶部14が記憶する地図データを用いて自動車の位置を推定する処理を行い、推定した自車位置の地点を含む地図の画像を地図データに基づいて作成し、表示部15に表示させる処理を行う。またナビゲーション装置1の制御処理部11は、記憶部14で記憶する速度パラメータテーブルで道路の種類に関連付けてある速度パラメータを実状に即して調整する処理と、調整した速度パラメータに基づいて目的地点までの走行時間を予測する処理とを実行する。
図3は、本発明のナビゲーション装置1が速度パラメータを実状に即して調整する処理の手順を示すフローチャートである。ナビゲーション装置1の制御処理部11は、ROM13が記憶するプログラム10に従って以下の処理を実行する。制御処理部11は、ナビゲート対象の自動車が走行している間、自動車の位置を推定する処理を実行し続けており、道路の交差点、分岐点又は有料道路の料金所等、地図データ中のノードに対応する地点を自動車が通過することを待ち受けている(S11)。ノードに対応する地点を自動車が通過しない場合は(S11:NO)、制御処理部11は、ノードに対応する地点を自動車が通過することの待ち受けを続行する。ノードに対応する地点を自動車が通過した場合は(S11:YES)、制御処理部11は、位置情報取得部17で受信するGPS信号から、現在時刻を取得する(S12)。制御処理部11は、取得した時刻をノードに対応付けて記憶する。
制御処理部11は、次に、取得した現在時刻から、一つ前に通過したノードの通過時に取得した時刻を差し引くことによって、一つ前に通過したノードと今回通過したノードとを両端とするリンクに対応する道路を自動車が走行した際に要した走行時間を計測する(S13)。一つ前に通過したノードと今回通過したノードとを両端とするリンクに対応する道路は、自動車が走行した道路である。なお、ナビゲーション装置1は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づいて走行時間を計測するのではなく、タイマー等の時間を計測する計時手段を備え、計時手段を用いて走行時間を計測する形態であってもよい。
制御処理部11は、次に、一つ前に通過したノードと今回通過したノードとを両端とするリンクを地図データから検索することによって、自動車が走行した道路を特定する(S14)。制御処理部11は、次に、検索したリンクに係る情報を地図データから読み出すことによって、自動車が走行した道路の長さ及び種類を特定する(S15)。制御処理部11は、次に、自動車が走行した道路の長さを計測した走行時間で除算することによって、自動車が道路を走行した平均速度に対応する走行速度パラメータを計算する(S16)。なお、速度パラメータとして単位距離当たりの走行時間を用いる形態の場合は、計測した走行時間を道路の長さで除算することによって走行速度パラメータを計算する。
制御処理部11は、次に、特定した道路の種類に関連付けて速度パラメータテーブルに記録してある速度パラメータを抽出する(S17)。制御処理部11は、次に、抽出した速度パラメータと計算した走行速度パラメータとを相加平均することによって、速度パラメータと走行速度パラメータとを平均した新たな速度パラメータを計算する(S18)。制御処理部11は、次に、計算した新たな速度パラメータを、特定した道路の種類に関連付けて、速度パラメータテーブルを更新する(S19)。例えば、平均速度を速度パラメータとし、自動車が実際に国道を走行した際の平均速度がaであり、速度パラメータテーブルで国道に関連付けられた平均速度がbである場合は、新たな速度パラメータが(a+b)/2と求められる。またこの際、制御処理部11は、速度パラメータテーブルに平均速度の値に対応して記録される単位距離当たりの走行時間を、新たな速度パラメータに応じて更新する。なお、速度パラメータとして単位距離当たりの走行時間を用いる形態の場合でも、同様に速度パラメータと走行速度パラメータとの相加平均をとることによって新たな速度パラメータを計算する。
ステップS19が終了した後、制御処理部11は、速度パラメータを調整する処理を終了する。制御処理部11は、自動車が走行している間、ステップS11〜S19の処理を繰り返し実行し、道路の種類に関連付けられた速度パラメータを調整し続ける。
図4は、更新された速度パラメータテーブルの内容例を示す図表である。ステップS11〜ステップS19の処理で速度パラメータを調整したことにより、図2に示す速度パラメータテーブルに比べて、速度パラメータである平均速度の値が変更されている。例えば、高速道路に関連付けられた平均速度の値が100km/hから120km/hへ変更され、国道に関連付けられた平均速度の値が50km/hから60km/hへ変更されている。
以上のように、本発明では、実際に自動車で道路を走行した際に計測した走行時間に基づいて、道路の種類に関連付けられた速度パラメータを調整するので、実状に即した速度パラメータの値がナビゲーション装置1に記憶される。通常、自動車が走行する道路は、使用者の自宅から勤務先までの道路等の特定地域にほぼ限定されており、道路の広さ等の自動車の速度に影響する要因もほぼ定まっている。従って、実際の走行時間に基づいて速度パラメータを調整することにより、次に同一種類の道路を走行する時でもほぼ同一の値になるような適切な値に速度パラメータを定めることができる。
また、本発明では、実際に自動車で道路を走行した際に計測した走行時間から求めた走行速度パラメータと道路の種類に予め関連付けてある速度パラメータとの相加平均を計算することによって、新たな速度パラメータを求める。実際の走行時間に基づいた走行速度パラメータと予め記憶された速度パラメータとの平均をとることによって、再現性のない偶然の要因による速度変動の影響が抑制され、信頼性の高い速度パラメータが得られる。また走行速度パラメータと予め記憶された速度パラメータとの相加平均を新たな速度パラメータとすることにより、速度パラメータには、走行時間のより最近の測定結果がより強く影響することになる。従って、使用者の運転技量の向上、又は道路の状態の変化等、自動車の速度に影響する要因の変化に応じて、適切な速度パラメータを定めることができる。
次に、調整した速度パラメータに基づいて目的地点までの走行時間を予測する処理を説明する。図5は、本発明のナビゲーション装置1が速度パラメータに基づいて目的地点までの走行時間を予測する処理の手順を示すフローチャートである。ナビゲーション装置1の制御処理部11は、ROM13が記憶するプログラム10に従って以下の処理を実行する。制御処理部11は、表示部15に目的地点を設定するための画面を表示して入力部16を使用者が操作することによる、目的地点の設定を待ち受けている(S21)。目的地点の設定がない場合は(S21:NO)、制御処理部11は、目的地点の設定の待ち受けを続行する。
目的地点が設定された場合は(S21:YES)、制御処理部11は、推定した自動車の位置から目的地点までの経路を探索する(S22)。目的地点までの経路を探索する方法には、従来の種々の技術を用いる。制御処理部11は、次に、探索した経路に含まれる道路に対応するリンクを地図データから検索することによって、目的地点までの経路に含まれる道路を特定する(S23)。制御処理部11は、次に、検索したリンクに係る情報を地図データから読み出すことによって、目的地点までの経路に含まれる道路の長さ及び種類を特定する(S24)。
制御処理部11は、次に、目的地点までの経路に含まれる各道路について、道路の種類に関連付けて速度パラメータテーブルに記録してある速度パラメータを抽出する(S25)。制御処理部11は、次に、目的地点までの経路に含まれる各道路について道路の長さを速度パラメータである平均速度で除算し、各道路についての除算結果を合計することにより、目的地点に到着するまでの走行時間を予測した予測走行時間を計算する(S26)。なお、速度パラメータとして単位距離当たりの走行時間を用い、単位距離当たりの走行時間に道路の長さを乗し、各道路についての乗算結果を合計することにより予測走行時間を計算する処理を行ってもよい。
図6は、探索した経路の例を示す模式図である。図中には、地図上の道路を細線で示し、探索した経路を太線で示す。国道、県道及び市道等の複数種類の道路からなる地図上で、複数種類の道路を含む経路が求められる。経路に含まれる各道路での走行時間を合計することによって、目的地点までの走行時間が予測できる。制御処理部11は、計算した予測走行時間を表示部15に表示させる処理を行うか、又は予測走行時間を現在時刻に加算することによって目的地点への到着予想時刻を計算し、計算した到着予想時刻を表示部15に表示させる処理を行う。ステップS26を終了した後は、制御処理部11は、目的地点までの走行時間を予測する処理を終了する。
以上の如く、本発明においては、実状に即して調整された速度パラメータの値を用いて目的地点までの走行時間を予測するので、予測走行時間と実際の走行時間とが大きくずれる可能性が低下し、より正確に走行時間を予測することが可能となる。特に、使用者の運転技量の向上、又は道路の状態の変化等、自動車の速度に影響する要因が変化した場合でも、正確に走行時間を予測することができる。
なお、本実施の形態においては、走行速度パラメータと予め記憶された速度パラメータとの相加平均を新たな速度パラメータとする形態を示したが、これに限るものではなく、本発明のナビゲーション装置1は、走行速度パラメータと速度パラメータとをその他の方法で平均することによって新たな速度パラメータを計算する形態であってもよい。例えば、過去の走行時間の計測結果がより強く速度パラメータに影響するように、予め記憶された速度パラメータにより重い重みを付けた重み付き平均を計算することにより、新たな速度パラメータを計算してもよい。また、ナビゲーション装置1は、各種類の道路での走行距離を記憶しておき、{(走行距離)×(速度パラメータ)+(道路の長さ)×(走行速度パラメータ)}/{(走行距離)+(道路の長さ)}の式により速度パラメータと走行速度パラメータとを平均することによって、新たな速度パラメータを計算する形態であってもよい。いずれの形態であっても、ナビゲーション装置1は、実状に即して速度パラメータを調整し、従来よりも正確に走行時間を予測することができる。
また、本実施の形態においては、自動車が実際の道路を走行する際に要した走行時間を計測することによって走行速度パラメータを計算する形態を示したが、これに限るものではなく、本発明のナビゲーション装置1は、走行時間を計測することなく、自動車の加速度又は自動車の車速パルス等から、自動車が実際の道路を走行する平均速度に対応する走行速度パラメータを計算する形態であってもよい。この形態の場合でも、ナビゲーション装置は、実状に即して速度パラメータを調整し、従来よりも正確に走行時間を予測することができる。
1 ナビゲーション装置
10 プログラム
11 制御処理部
13 ROM
14 記憶部
10 プログラム
11 制御処理部
13 ROM
14 記憶部
Claims (6)
- 道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶するナビゲーション装置で、ナビゲート対象の移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する方法において、
ナビゲート対象の移動体が道路を走行する都度、前記道路を走行した前記移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを求め、
各道路の種類を含む、各道路に係る情報を記録した地図データに基づいて、前記移動体が走行した道路の種類を特定し、
特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータを、求めた前記走行速度パラメータに基づいて調整し、
目的地点までの経路に含まれる道路を特定し、特定した道路の種類について調整した速度パラメータに基づいて、前記移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測すること
を特徴とする走行時間予測方法。 - 道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶するナビゲーション装置で、ナビゲート対象の移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する方法において、
ナビゲート対象の移動体が道路を走行する都度、前記道路を走行した際に要した走行時間を計測し、
各道路の種類を含む、各道路に係る情報を記録した地図データに基づいて、前記移動体が走行した道路を特定し、
特定した道路について計測した走行時間を用いて、前記道路を走行した前記移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算し、
前記道路の種類を前記地図データに基づいて特定し、
特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータを、計算した前記走行速度パラメータに基づいて調整し、
目的地点までの経路に含まれる道路を特定し、特定した道路の種類について調整した速度パラメータに基づいて、前記移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測すること
を特徴とする走行時間予測方法。 - 道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶する手段と、
ナビゲート対象の移動体の位置を推定する手段と、
各道路の種類を含む、各道路に係る情報を記録した地図データに基づいて、目的地点までの経路に含まれる道路を特定する手段と、
該手段が特定した道路の種類を前記地図データに基づいて特定する手段と、
該手段が特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータに基づいて、前記経路上を走行する移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測する手段と
を備えるナビゲーション装置において、
ナビゲート対象の移動体が道路を走行する都度、前記道路を走行した際に要した走行時間を計測する手段と、
前記移動体が走行した道路を特定する手段と、
該手段が特定した道路について計測した走行時間を用いて、前記道路を走行した前記移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算する手段と、
前記道路の種類を前記地図データに基づいて特定する手段と、
該手段が特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータを、計算した前記走行速度パラメータに基づいて調整する調整手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記速度パラメータ及び前記走行速度パラメータは、移動体の平均速度、又は単位距離当たりの走行時間であることを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
- 前記調整手段は、
特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータと計算した前記走行速度パラメータとの相加平均を新たな速度パラメータとするように構成してあること
を特徴とする請求項3又は4に記載のナビゲーション装置。 - 道路を分類した複数種類の夫々に関連付けて、各種類の道路を走行する移動体の平均速度に対応する速度パラメータを記憶するナビゲーション装置に、ナビゲート対象の移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測させるプログラムにおいて、
前記ナビゲーション装置に、ナビゲート対象の移動体が道路を走行する都度、前記道路を走行した際に要した走行時間を計測させる手順と、
前記ナビゲーション装置に、各道路の種類を含む、各道路に係る情報を記録した地図データに基づいて、前記移動体が走行した道路を特定させる手順と、
前記ナビゲーション装置に、特定した道路について計測した走行時間を用いて、前記道路を走行した前記移動体の平均速度に対応する走行速度パラメータを計算させる手順と、
前記ナビゲーション装置に、前記道路の種類を前記地図データに基づいて特定させる手順と、
前記ナビゲーション装置に、特定した種類に関連付けて記憶してある速度パラメータを、計算した前記走行速度パラメータに基づいて調整させる手順と、
前記ナビゲーション装置に、目的地点までの経路に含まれる道路を特定させ、特定した道路の種類について調整した速度パラメータに基づいて、前記移動体が目的地点に到着するまでの走行時間を予測させる手順と
を含むことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007079786A JP2008241349A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 走行時間予測方法、ナビゲーション装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007079786A JP2008241349A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 走行時間予測方法、ナビゲーション装置及びプログラム |
Publications (1)
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Family
ID=39912898
Family Applications (1)
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JP2007079786A Pending JP2008241349A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 走行時間予測方法、ナビゲーション装置及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008241349A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014228426A (ja) * | 2013-05-23 | 2014-12-08 | 株式会社ゼンリンデータコム | 速度パラメータ生成システム、目的地への経路を生成するシステム、生成方法およびコンピュータプログラム |
US9256227B1 (en) * | 2014-09-12 | 2016-02-09 | Caterpillar Inc. | System and method for controlling the operation of a machine |
US9778284B2 (en) | 2012-05-31 | 2017-10-03 | Kabushiki Kaisha Nihon Micronics | Semiconductor probe, testing device and testing method for testing quantum battery |
CN111179598A (zh) * | 2020-01-18 | 2020-05-19 | 杭州后博科技有限公司 | 一种基于智慧灯杆的车辆行驶速度计算方法及系统 |
-
2007
- 2007-03-26 JP JP2007079786A patent/JP2008241349A/ja active Pending
Cited By (5)
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