JP2012255457A - 直動装置 - Google Patents
直動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012255457A JP2012255457A JP2011127424A JP2011127424A JP2012255457A JP 2012255457 A JP2012255457 A JP 2012255457A JP 2011127424 A JP2011127424 A JP 2011127424A JP 2011127424 A JP2011127424 A JP 2011127424A JP 2012255457 A JP2012255457 A JP 2012255457A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling element
- rolling
- seal
- linear motion
- motion device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
【解決手段】直動装置1において、1対のシール部材7の各々は、移動部材3に取り付けられた状態で、軌道部材2の軸方向に対して直交する方向に沿って切断した際に、軌道部材2に対して0.025〜0.15mmの範囲の隙間δを有する形状に形成され、転動体転走路5と転動体4との間には混和ちょう度250以下のグリースが塗布してある。
【選択図】図1
Description
このボールねじやリニアガイドなどの直動装置は、転動体転走部を外周面に有する軌道部材と、転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を内周面に有し、軌道部材に対して相対的に移動可能な移動部材と、転動体転走部と負荷転動体転走部とにより形成される転動体転走路内に転動自在に装填された複数の転動体と、転動体転走路の始点と終点とを連通させて無端状の転動体通路を形成する転動体循環路とを備えている。
図7に示すリニアガイド101は、転動体転走部102aを有する軌道部材102と、転動体転走部102aに対向する負荷転動体転走部(図示せず)を含む転動体循環路を有し、軌道部材102に対して相対的に移動可能な移動部材103と、転動体循環路に配列される複数の転動体(図示せず)と、移動部材103に設けられ、軌道部材102に接触することなく、軌道部材102と移動部材103との間の隙間を塞ぐすきまシール104,105とを備えている。すきまシール104は、取付ねじ106により移動部材103の軸方向端部に取り付けられる。
図9に示すボールねじ201において、ナット203の凹部204内に、軸方向内側から順に、環状のスペーサ205、非接触シール206、環状のスペーサ205、非接触シール206を配置し、これらをボルト207で凹部204の端面204aに固定する。これにより、隣り合う非接触シール206とスペーサ205とねじ軸202で囲まれた空間208と、内側の非接触シール206とスペーサ205と凹部204の端面204aとで囲まれた空間209とが生じ、これら空間208,209がグリース溜まり空間となるものである。
即ち、図7に示すリニアガイド101の場合、すきまシール104を移動部材103に取り付けた状態で、図8に示す第1のプレート107と軌道部材102との間の隙間αは、第1プレート107が軌道部材102に最も接近した位置で0.25mm以下に設定される、とされている。そして、隙間αは小さければ小さいほど、通路に気体が流れるときの抵抗が大きくなるので、隙間αの目標値を0.05〜0.06mm程度あるいはそれ以下に設定するのが望ましい、とされている。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、転動体転走路と転動体との間で発生した微粒子が装置外に漏れ出る量を極力抑制できる、半導体製造装置や液晶表示パネル製造装置等のクリーン環境に好適な直動装置を提供することにある。
更に、本発明のうち請求項3に係る直動装置は、請求項1又は2記載の直動装置において、前記1対のシール部材の各々の材質が、樹脂材料又は金属材料であることを特徴としている。
また、混和ちょう度250以下のグリースを使用すると、シール部材と軌道部材との間の隙間が0から0.025mmに至るまで装置外に漏れ出る微粒子の量が減少し、当該隙間が0.025mmから0.15mmの状態までは装置外に漏れ出る微粒子の量がほぼ変動はなく、当該隙間が0.15mmよりも大きくなると隙間量の増加にほぼ比例して装置外に漏れ出る微粒子の量が増加する。このため、シール部材の各々を、移動部材に取り付けられた状態で、軌道部材の軸方向に直交する切断面で切断した際に、軌道部材に対して0.025〜0.15mmの範囲の隙間を有する形状に形成した。なお、シール部材と軌道部材との間の隙間が0.025mmよりも小さいと、シール部材等の加工精度や組立精度を考慮すると、シール部材が軌道部材に接触する可能性が高く、シール部材が軌道部材に接触すると、それによって微粒子が発生してしまうおそれがある。
また、本発明のうち請求項4に係る直動装置によれば、請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の直動装置において、前記1対のシール部材の各々が、複数枚のシール体で構成され、該複数枚のシール体が、前記移動部材の軸方向に沿って前記各シール体の厚さ以上の間隔をあけたピッチで配置されるので、転動体転走路と転動体との間で発生した微粒子が装置外に漏れ出る量をより抑制することができる。
図1に示す直動装置1は、半導体製造装置や液晶表示パネル製造装置等のクリーン環境に好適なボールねじであり、軌道部材(ねじ軸)2と、移動部材(ナット)3と、複数の移動体(ボール)とを備えている。
移動部材3は、略円筒状をなし、その内径は軌道部材2の外径よりも大きく形成されており、移動部材2に所定の間隙をもって外嵌している。移動部材3の内周面には、軌道部材2の転動体転走部2aと等しいリードを有し、転動体転走部2aに対向する負荷転動体転走部(負荷転動体転走溝)3aが形成されている。そして、軌道部材2の転動体転走部2aと移動部材3の負荷転動体転走部3aとによって断面略円形状の転動体転走路5が形成されている。この転動体転走路5内に複数の転動体4が転動可能に充填配置されている。移動部材3には、転動体転走路5に給脂するための給脂穴3bが設けられている。
このように、シール部材7と軌道部材2との間の隙間δが0.025mm以上なので、シール部材7が軌道部材2に接触せず、シール部材7自身からの微粒子は発生しない。シール部材7と軌道部材2との間の隙間δが0.025mmよりも小さいと、シール部材7等の加工精度や組立精度を考慮すると、シール部材7が軌道部材2に接触する可能性が高く、シール部材7が軌道部材2に接触すると、それによって微粒子が発生してしまうおそれがある。
次に、シール部材7と軌道部材2との間の隙間δ量と、装置外に漏れ出る微粒子の量との関係を、図4を参照して説明する。図4は、シール部材と軌道部材との間の隙間量と、装置外に漏れ出る微粒子の量との関係を示すグラフである。
図5(A)、(B)において、軌道部材2の転動体転走部(転動体転走溝)2aは、曲率を持った2つの円弧で繋いだ形状であり、溝底で2つの円弧が繋がれている。シール部材7の厚さtを図5(A)に示すように厚くしてt1とすると、シール部材7と転動体転走部2aとの接触を回避するため、シール部材7と溝底までの距離が長くなり、シール部材7と軌道部材2との間の隙間量がδ1と大きくなる。一方、シール部材の厚さtを図5(B)に示すように薄くしてt2とすると、シール部材7の加工が困難になるとともに剛性が弱くなりシール性が安定しない。このため、シール部材7の厚さtを0.1mm以上1.2mm未満とした。これにより、直動装置1をボールねじとし、軌道部材2をねじ軸とした場合に、シール部材とねじ軸の溝底との間の隙間を適切な大きさに維持できるとともに、シール部材の加工が容易で適度な剛性が確保できシール性も安定する。シール部材7の各々の厚さtが1.2mmよりも厚いと、シール部材とねじ軸の溝底との間の隙間が0.15mmよりも大きくなってしまう。一方、シール部材7の各々の厚さtが0.1mmよりも薄いと、シール部材の加工が困難になるとともに、その剛性も低下してしまい、シール性が安定しない。
次に、各シール部材7の移動部材3への取付け方法について図6を参照して説明する。図6は、シール部材の取付け方法を示し、(A)はシール部材を止輪により移動部材に取り付ける場合の断面図、(B)はシール部材を止めねじにより移動部材に取り付ける場合の断面図である。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
また、1対のシール部材7の各々が1枚のシール体で構成されている例について説明したが、これに限定されず、1対のシール部材7の各々が、複数枚のシール体で構成され、該複数枚のシール体を、移動部材2の軸方向に沿って各シール体の厚さ以上の間隔をあけたピッチで配置してもよい。この場合、転動体転走路5と転動体4との間で発生した微粒子が装置外に漏れ出る量をより抑制することができる。
2 軌道部材
2a 転動体転走部
2b 軌道部材の外周面
3 移動部材
3a 負荷転動体転走部
3b 給脂穴
4 転動体
5 転動体転走路
6 転動体循環路
6a 循環路
6b すく上げ部材
6c通路
7 シール部材
7a 貫通孔
8 止輪
9 止めねじ
δ 隙間
t シール部材の厚さ
G グリース層
Claims (4)
- 軸方向に延び、転動体転走部を外周面に有する軌道部材と、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を内周面に有し、前記軌道部材に対して相対的に移動可能な移動部材と、前記転動体転走部と前記負荷転動体転走部とにより形成される転動体転走路内に転動自在に装填された複数の転動体と、前記転動体転走路の始点と終点とを連通させて無端状の転動体通路を形成する転動体循環路と、前記移動部材の軸方向両端に取り付けられた1対のシール部材とを備えた直動装置において、
前記1対のシール部材の各々は、前記移動部材に取り付けられた状態で、前記軌道部材の軸方向に対して直交する方向に沿って切断した際に、前記軌道部材に対して0.025〜0.15mmの範囲の隙間を有する形状に形成され、前記転動体転走路と前記転動体との間に混和ちょう度250以下のグリースを塗布したことを特徴とする直動装置。 - 前記軌道部材の軸方向に沿う前記1対のシール部材の各々の厚さが、0.1mm以上1.2mm未満であることを特徴とする請求項1記載の直動装置。
- 前記1対のシール部材の各々の材質が、樹脂材料又は金属材料であることを特徴とする請求項1又は2記載の直動装置。
- 前記1対シール部材の各々が、複数枚のシール体で構成され、該複数枚のシール体が、前記移動部材の軸方向に沿って前記各シール体の厚さ以上の間隔をあけたピッチで配置されることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の直動装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011127424A JP2012255457A (ja) | 2011-06-07 | 2011-06-07 | 直動装置 |
US13/581,200 US9261178B2 (en) | 2011-06-07 | 2012-08-01 | Linear device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011127424A JP2012255457A (ja) | 2011-06-07 | 2011-06-07 | 直動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012255457A true JP2012255457A (ja) | 2012-12-27 |
Family
ID=47527205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011127424A Pending JP2012255457A (ja) | 2011-06-07 | 2011-06-07 | 直動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012255457A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108547866A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-09-18 | 南京工艺装备制造有限公司 | 一种自清洁型滚动直线导轨副 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09217745A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-08-19 | Nippon Seiko Kk | 直動装置 |
JP2000161462A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-06-16 | Tsubaki Nakashima Co Ltd | ボールねじのシール装置 |
JP2000179640A (ja) * | 1998-12-17 | 2000-06-27 | Nsk Ltd | ボールねじ用密封形シール |
JP2000230619A (ja) * | 1999-02-12 | 2000-08-22 | Sakagami Seisakusho Ltd | ボールねじ装置のシール部材 |
WO2005078298A1 (ja) * | 2004-02-18 | 2005-08-25 | Jtekt Corporation | 過給機用転がり軸受 |
JP2007100760A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Nsk Ltd | ボールねじ用シールおよびボールねじ |
JP2010169114A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Nsk Ltd | ボールねじ |
-
2011
- 2011-06-07 JP JP2011127424A patent/JP2012255457A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09217745A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-08-19 | Nippon Seiko Kk | 直動装置 |
JP2000161462A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-06-16 | Tsubaki Nakashima Co Ltd | ボールねじのシール装置 |
JP2000179640A (ja) * | 1998-12-17 | 2000-06-27 | Nsk Ltd | ボールねじ用密封形シール |
JP2000230619A (ja) * | 1999-02-12 | 2000-08-22 | Sakagami Seisakusho Ltd | ボールねじ装置のシール部材 |
WO2005078298A1 (ja) * | 2004-02-18 | 2005-08-25 | Jtekt Corporation | 過給機用転がり軸受 |
JP2007100760A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Nsk Ltd | ボールねじ用シールおよびボールねじ |
JP2010169114A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Nsk Ltd | ボールねじ |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108547866A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-09-18 | 南京工艺装备制造有限公司 | 一种自清洁型滚动直线导轨副 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2014020649A1 (ja) | 直動装置 | |
US20190170257A1 (en) | Sliding component | |
KR20070004949A (ko) | 박막 베어링 | |
US9506544B2 (en) | Seal member and linear motion guide device using same | |
CN104185755A (zh) | 滑动部件 | |
US9261178B2 (en) | Linear device | |
JPWO2006054439A1 (ja) | 真空環境用運動案内装置 | |
JP2014088886A (ja) | 直動装置 | |
JP2012255457A (ja) | 直動装置 | |
JP5786356B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP2014001818A (ja) | ボールねじ、直動案内装置 | |
TW201533339A (zh) | 斜角滾珠軸承 | |
JP2004270792A (ja) | 多点接触玉軸受 | |
WO2018225720A1 (ja) | 転がり軸受用保持器および転がり軸受 | |
JP5891674B2 (ja) | 直動装置 | |
Okabe et al. | Development of a vacuum-compatible hydrodynamic spindle using an ionic liquid as a lubricant | |
KR20170063587A (ko) | 볼베어링용 유지기 | |
JP2008169998A (ja) | 組合せ玉軸受及び複列玉軸受 | |
CA2871157C (en) | A mechanism for adjusting the rotation direction and speed of an inner ring and an outer ring of a rotary bearing | |
JP2017106520A (ja) | 軸受装置及び回転支持装置 | |
JP2019105295A (ja) | 転がり案内装置および転がり案内装置に用いられる樹脂部材 | |
JP2003172341A (ja) | ボールねじ支持用多点接触玉軸受 | |
WO2024090536A1 (ja) | ボールねじ | |
TW202219398A (zh) | 交叉滾子軸承 | |
JP2007327630A (ja) | 直動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140605 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150317 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150513 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20151208 |