JP2012254045A - コンバインの扱胴 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱穀をより効果的に行えるとともに、製造コストを低減することができる、コンバインの扱胴を提供する。
【解決手段】支軸510周りに回転駆動されることにより、刈取部4から搬送されてくる刈取後の穀稈を脱穀するコンバインの扱胴において、前記支軸510の軸線を中心とする同一円周上に、当該支軸510と平行に所定間隔ごとに配置される多角形断面を有する複数の扱胴フレーム535・535・・・と、当該扱胴フレーム535・535・・・に所定間隔ごとに溶着される複数の扱歯536・536・・・と、を具備した。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンバインの扱胴に関する。
従来、支軸周りに回転駆動されることにより刈取部から搬送されてくる刈取り後の穀稈を脱穀するコンバインの扱胴が公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載のコンバインの扱胴は、前記支軸の軸線を中心とする同一円周上に、当該支軸と平行に所定間隔ごとに配置される円形断面を有する複数の扱胴フレームを具備している。そして、各扱胴フレームには、所定間隔ごとに、一端が外方向に向けて突出するように配置される複数の扱歯が取付けられている。当該扱歯は、前記扱胴フレームに形成された取付孔(扱歯を取付けるための取付孔)に嵌挿されてナット止めされることにより、前記扱胴フレームに着脱可能に取付けられている。
このような構成の扱胴の回転駆動時においては、扱歯だけでなく、扱胴フレームまでもが、穀稈に作用する扱き処理部材として機能する。しかしながら、前記扱胴フレームは、円形断面を有する形状のものであったため、当該扱胴フレームが穀稈から穀粒を分離したり叩き落したりする作用は充分なものとは言えなかった。また、このような構成の扱胴を製造するためには、前記扱胴フレームに扱歯を取付けるための前記取付孔を形成するために孔加工を施したり、前記扱歯にネジ加工を施したりする必要があり、また、ナット止めする必要があるため組立工数が増加し、製造コストを低減することが困難であった。
特開2010−200763号公報
本発明は、上記を考慮して、脱穀をより効果的に行えるとともに、製造コストを低減することができる、コンバインの扱胴を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、支軸周りに回転駆動されることにより、刈取部から搬送されてくる刈取後の穀稈を脱穀するコンバインの扱胴において、前記支軸の軸線を中心とする同一円周上に、当該支軸と平行に所定間隔ごとに配置される多角形断面を有する複数の扱胴フレームと、当該扱胴フレームに所定間隔ごとに溶着される複数の扱歯と、を具備したことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンバインの扱胴において、前記扱胴フレームに溶着される扱歯は、扱歯同士が扱胴フレームを挟んで交互に並んで配置されることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のコンバインの扱胴において、前記扱胴フレームの扱歯の数は、各扱胴フレームごとに異なっていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、扱歯だけでなく、扱胴フレームまでもが、穀稈に作用する扱き処理部材として機能する。この際、扱胴フレームは多角形断面を有する形状であるため、穀稈から穀粒を分離したり叩き落したりする作用が充分に発揮され、脱穀を効果的に行うことができる。また、当該扱胴の製造に際して、扱胴フレームに孔加工を施したり、扱歯にネジ加工を施したりする必要がないため、製造コストを低減することができる。さらに、扱歯を扱胴フレームに嵌挿する構成であると、扱胴フレームと扱歯との間に隙間ができ、脱穀した穀粒や藁屑が詰まる虞があるが、溶着する構成であるため、この詰まりを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、扱歯を扱胴フレームに溶着する際の、当該扱胴フレームの変形を最小限に抑えることができ、脱穀精度の低下を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、扱歯の数を従来よりも少なくすることが可能であり、製造コストを低減することができる。また、扱胴フレームに設ける扱歯を適度に間引くことにより、藁等が扱歯に必要以上に引っ掛かることを防止することができる。
本発明の第一実施形態に係る扱胴を具備したコンバインの全体的な構成を示す側面図である。 本発明の第一実施形態に係る扱胴を具備したコンバインの脱穀部及び選別部の構成を示す側面模式図である。 本発明の第一実施形態に係る扱胴の構成を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る扱胴に具備される扱胴フレーム及び扱歯の構成を示す側面図である。 本発明の第一実施形態に係る扱胴に具備される扱胴フレーム及び扱歯の構成を示す正面断面図である。 本発明の第二実施形態に係る扱胴に具備される扱歯の構成を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面断面図である。 本発明の第四実施形態に係る扱胴の構成を示す斜視図である。 本発明の第五実施形態に係る扱胴に具備される扱歯の構成を示す側面図である。
<第一実施形態>
以下では、本発明の第一実施形態に係る扱胴51を具備したコンバイン1の全体的な構成について、図1及び図2を参照して説明する。なお、以下では、図中の矢印Fで示す方向すなわちコンバイン1の前進方向を「前方」と定義し、矢印Uで示す方向を「上方」と定義し、矢印Lで示す方向を「左方」と定義して、説明を行う。
コンバイン1は、稲や麦や蕎麦や小豆や大豆等の種々の収穫物を収穫するための汎用型のコンバインである。コンバイン1は、骨格を成す機体フレーム2に対してエンジンや変速装置等を搭載し、機体フレーム2の下部に走行部3を装備し、機体フレーム2の前部に刈取部4を搭載し、機体フレーム2の左半部に筐体55に収容した脱穀部5及び選別部6を搭載し、機体フレーム2の右半部に穀粒貯溜部7を搭載し、機体フレーム2の後部に排藁処理部8を搭載し、穀粒貯溜部7の前方箇所に操縦部9を装備して構成されている。なお、コンバイン1の脱穀部5には、本発明の第一実施形態に係る扱胴51が具備されている。
走行部3は、左右一対のクローラ走行装置31等により構成される。操縦部9に備えられた操作具の操作に基づいてクローラ走行装置31が駆動されることで、機体を走行させることができる。
刈取部4は、分草具41、掻込リール42、切断装置43、横送りオーガ46、及び搬送装置44等により構成される。機体の走行に伴って、左右両側に装備した分草具41により未刈取穀稈が収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに分草され、左右の分草具41の間の上方に装備された掻込リール42により収穫対象の穀稈が後方に向けて掻き込まれ、掻込リール42の下方に装備された切断装置43により掻き込まれた穀稈の株元側が刈取られ、切断装置43の後方に装備された横送りオーガ46により機体の左寄り中央に刈取り後の穀稈が寄せられ、横送りオーガ46の後方に装備された搬送装置44により刈取り後の穀稈が脱穀部5に向けて搬送される。機体フレーム2と搬送装置44との間には油圧シリンダが架設されており、当該油圧シリンダを伸縮作動することで、未刈取穀稈に対する切断装置43の高さ位置を調整することができる。
図2に示す脱穀部5は、扱胴51及び受網52等により構成される。脱穀部5は、機体フレーム2の左半部に搭載された直方体形状の筐体55内の上部に設けられる。
扱胴51は、支軸510(図2及び図3参照)周りに回転駆動されることにより、刈取部4から搬送されてくる刈取り後の穀稈を脱穀するものである。扱胴51の支軸510は、筐体55の前壁と後壁とにわたって回転可能に架設されて、前後向きの姿勢で配置される。扱胴51がエンジンからの動力により支軸510を中心にして回転駆動されることで、筐体55の上部の扱室56内に供給された穀稈に対して脱穀処理が施され、脱穀化が促されると同時に、その処理物(穀稈や排藁)が後方の排藁処理部8に向けて搬送される。
なお、扱胴51の上方には、角度調節自在の送塵弁57・57・・・が備えられる。送塵弁57・57・・・の角度を適宜に調節することによって、穀稈の扱室56への滞留時間を作物の条件に応じて調節することができる。
受網52は、扱胴51の下方に、当該扱胴51の下部側を下方から覆うように正面視U字状に配置される。筐体55内の上部の扱室56に供給された穀稈が、扱胴51の回転駆動により脱穀処理され、脱穀処理で得られた穀粒が、受網52より下方に配置される選別部6に向けて漏下される一方で、排藁の選別部6への漏下が受網52により防止される。なお、受網52はコーンケーブで構成することも可能である。
図2に示す選別部6は、揺動選別装置61、風選別装置62、一番搬送装置63、及び二番搬送装置64等により構成される。選別部6は、筐体55内の下部に設けられて、脱穀部5の下方に配置される。揺動選別装置61により受網52から漏下してくる脱穀物が穀粒と藁屑等とに揺動選別されて、風選別装置62により揺動選別後のものがさらに穀粒と藁屑等とに風選別されて、一番搬送装置63により選別後の穀粒(一番物)が穀粒貯溜部7に搬送される。
選別部6についてより具体的に説明すると、揺動選別装置61は、脱穀物の搬送方向の上流から下流に向かって順に、第一チャフシーブ611及び第二チャフシーブ612を備えて構成される。揺動する第一チャフシーブ611及び第二チャフシーブ612により、脱穀物が穀粒と藁屑等とに粗選別される。
風選別装置62は、第一チャフシーブ611の前下方に配置される唐箕等により構成される。風選別装置62により、第一チャフシーブ611及び第二チャフシーブ612から漏下してくる揺動選別後のものに選別風が当てられる。そして、この選別風と揺動選別とにより、穀粒(一番物)と、枝梗付着粒や未熟粒等の二番物と、藁屑等と、に選別され、一番物は一番搬送装置63へ、二番物は二番搬送装置64へと落下し、藁屑等は後方から排出される。なお、一番搬送装置63及び二番搬送装置64は、筐体55の左壁と右壁とにわたって架設されたコンベア等により構成され、第一チャフシーブ611及び第二チャフシーブ612の下方に配置される。
そして、一番搬送装置63に集められた一番物は、筐体55の右側方に装備された揚穀筒66を介して、後述のグレンタンク71に搬送される(図1参照)。また、二番搬送装置64に集められた二番物は、筐体55の右側方に装備された還元筒67を介して、脱穀部5に還元される。
図1に示すように、穀粒貯溜部7は、グレンタンク71及び排出オーガ72等により構成される。一番搬送装置63により穀粒貯溜部7に搬送されてくる穀粒は、グレンタンク71内に貯溜される。当該グレンタンク71内の穀粒は、必要に応じて、排出オーガ72を介して機体の外部に排出される。
排藁処理部8は、排藁排出装置等により構成される。当該排藁排出装置により、脱穀部5からの脱穀後の排藁が機体の外部に排出されるとともに、選別部6からの藁屑等が機体の外部に排出される。
操縦部9は、操縦席及び各種の操作具等により構成される。オペレータが操縦席に着座して、操縦席の近傍に設けられた各種の操作具を操作することにより、機体に搭載された各部の装置が人為操作される。
このように、本実施形態のコンバイン1は、操縦部9におけるオペレータの操作に応じて、エンジンの動力を各部の装置に供給して、走行部3にて機体を走行させながら、刈取部4にて圃場の穀稈を刈取り、脱穀部5にて刈取部4からの穀稈を脱穀し、選別部6にて脱穀部5からの脱穀物を選別することができるように構成されている。
以下では、扱胴51の詳細な構成について、図3〜図5を参照して詳細に説明する。
扱胴51は、その前端部に装備した円錐台状の掻込部520と、当該掻込部520の後端に連接して設けられる扱き処理部530と、を具備して構成される。
掻込部520の外周面には、搬送装置44から筐体55内に供給された穀稈を扱胴51の回転駆動に伴って後方の扱き処理部530に向けて掻込み搬送するための2枚の螺旋羽根521・521が、一体装備されている。
扱き処理部530は、籠状に構成される。具体的には、本実施形態の扱き処理部530は、前支持プレート(不図示)、中間支持プレート532・533、後支持プレート534、複数の扱胴フレーム535・535・・・、及び複数の扱歯536・536・・・等により構成される。
前記前支持プレートは、円板状の部材であり、その中心部を支軸510の前部が貫通した状態で、当該支軸510の前部に一体装備される。前記前支持プレートは、掻込部520の円錐台状の部分の底面(後端面)と略同形状を有し、当該底面に一体的に固定される。
図3に示す中間支持プレート532・533は、概ね円板状の部材であり、その中心部を支軸510が貫通した状態で、支軸510の前後中間部に互いに間隔を隔てて一体装備される。なお、本実施形態においては2枚の中間支持プレート532・533を設ける構成としているが、中間支持プレートの数を三枚以上に増やして、扱胴51の剛性を高めることも可能である。
図3に示す後支持プレート534は、円板状の部材であり、その中心部に支軸510の後端部が固定された状態で、支軸510に一体装備される。
図3〜図5に示す扱胴フレーム535・535・・・は、断面視四角形状(図5参照)の筒状の部材であり、本実施形態の扱胴51においては6本設けられている。扱胴フレーム535は、前記前支持プレート、中間支持プレート532・533、及び後支持プレート534によって、前後向きの姿勢に支持されて、当該支軸510の軸線を中心とする同一円周上に、当該支軸510と平行に所定間隔ごとに配置される。すなわち本実施形態においては、扱胴フレーム535・535・・・は、支軸510の周りに60度間隔で並ぶように配置されている。
なお、扱胴フレーム535・535・・・の形状は、筒状のものに限定するものではなく、これに代えて角棒状のものとしてもよい。
扱歯536・536・・・は、概ね円柱形状の部材であり、各扱胴フレーム535に複数個ずつ設けられる。扱歯536は、その一端が扱胴51の外方に向けて突出する姿勢で、所定間隔ごとに並ぶように装備される。また、各扱歯536は、扱胴フレーム535から突出する部分の長さが略均一となるように装備される。
以下では、扱歯536・536・・・の構成について、より詳細に説明する。なお、扱歯536・536・・・の各扱胴フレーム535への取付けられ方は同様であるため、以下ではそのうちの一つの扱胴フレーム535に取付けられている扱歯536・536・・・について、詳細に説明する。なお、以下の説明においては、扱胴51の半径方向を上下方向とし、当該扱胴51の外側を上方、当該扱胴51の中心側を下方、当該扱胴51の接線方向を左右方向として、説明を行う。
なお、厳密には、扱歯の扱胴フレーム535への取付け方は、当該扱胴フレーム535の前端部及び後端部と、当該扱胴フレーム535の前後中央部と、で異なっている。
すなわち、扱胴フレーム535の前端部及び後端部においては、扱歯は扱胴フレーム535を上下方向に貫通するように固定される一方、当該扱胴フレーム535の前後中央部では、当該扱胴フレーム535の左右の側面(左側面535aまたは右側面535b)に固定される。ただし、全ての扱歯を扱胴フレーム535の側面に固定する構成とすることも可能である。
扱胴フレーム535の前端部及び後端部における、扱歯を扱胴フレーム535に貫通させて固定する構成は、従来と略同じある。すなわち、扱胴フレーム535の下面から上面方向に取付孔(貫通孔)を開口し、当該取付孔に扱歯の下部(基部側)を挿入して、溶着により固定する。あるいは、扱歯の基部側を一部細くして先端部に雄ネジ加工を施して、扱歯の基部側を前記取付孔に嵌挿して、先端部にナットを螺装してナット止めする。
以下では、扱胴フレーム535の前後中央部における、扱歯536の扱胴フレーム535への取付け方について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。
本実施形態の扱歯536は、上述したように概ね円柱形状を有する。扱歯536の、扱胴51の外方に向けて突出される一端とは反対側の他端(基部側)には、扱胴フレーム535の高さ(扱胴フレーム535の辺の長さ)と略同じ長さ分を平面状(平板状)に圧潰した、平面部536aが形成されている。換言すれば、扱歯536の他端は、プレス加工または鍛造加工等を施すことにより、平面状に潰されている(図4参照)。各扱歯536は、その平面部536aを扱胴フレーム535の側面(図5における左側面535aまたは右側面535b)に当接させた状態で、当該平面部536aが扱胴フレーム535に溶着固定されている。このような構成により、扱歯536の平面部536aと、扱胴フレーム535の側面と、の接触面積を増大することができ、溶着部の強度アップが図られるのである。
溶着部分について詳述すると、各扱歯536は、その平面部536aを扱胴フレーム535から扱胴51の外方向に向けて一部突出させた状態で、当該扱胴フレーム535の側面(左側面535aまたは右側面535b)に溶着されている。つまり、本実施形態では、正面視において、扱歯536の平面部536aの上端部536bが、扱胴フレーム535の上面535cから突出した状態とされている(図5参照)。
また、隣り合う扱歯536・536・・・同士は、扱胴フレーム535の左側面535aと、右側面535b(すなわち、左側面535aの側面と相反する他の側面)と、に交互に溶着されている。換言すれば、扱胴フレーム535の左側面535aに溶着された扱歯536と、扱胴フレーム535の右側面535bに溶着された扱歯536と、が前後方向において交互に並ぶように、千鳥状に配置されている。
以上で説明したように、本実施形態に係るコンバイン1の扱胴51は、支軸510周りに回転駆動されることにより、刈取部4から搬送されてくる刈取後の穀稈を脱穀するコンバインの扱胴において、前記支軸510の軸線を中心とする同一円周上に、当該支軸510と平行に所定間隔ごとに配置される多角形断面を有する複数の扱胴フレーム535・535・・・と、当該扱胴フレーム535・535・・・に所定間隔ごとに溶着される複数の扱歯536・536・・・と、を具備したものである。
したがって、扱歯536・536・・・だけでなく、扱胴フレーム535・535・・・までもが、穀稈に作用する扱き処理部材として機能する。この際、扱胴フレーム535は多角形断面(本実施形態では四角形断面)を有する形状であるため、穀稈から穀粒を分離したり叩き落したりする作用が充分に発揮され、脱穀を効果的に行うことができる。また、当該扱胴51の製造に際して、扱胴フレーム535に孔加工を施したり、扱歯にネジ加工を施したりする必要がないため、製造コストを低減することができる。さらに、扱歯を扱胴フレームに嵌挿する構成であると、扱胴フレームと扱歯との間に隙間ができ、脱穀した穀粒や藁屑が詰まる虞があるが、溶着する構成であるため、この詰まりを防止できる。
また、本実施形態に係るコンバイン1の扱胴51の扱胴フレーム535に溶着される扱歯536・536・・・は、扱歯536・536・・・同士が扱胴フレーム535を挟んで交互に並んで配置されたものである。
したがって、扱歯536・536・・・を扱胴フレーム535に溶着する際の、当該扱胴フレーム535の変形を最小限に抑えることができ、脱穀精度の低下を防止することができる。
また、本実施形態に係るコンバイン1の扱胴51の複数の扱歯536・536・・・は、他端を平面状に圧潰して平面部536aが形成され、当該平面部536aを扱胴フレーム535の側面(左側面535aまたは右側面535b)に当接させた状態で当該扱胴フレーム535に溶着されるものとした。
したがって、扱歯536・536・・・の溶着部分の強度の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態に係るコンバイン1の扱胴51の複数の扱歯536・536・・・は、他端に形成された平面部536aを扱胴フレーム535から外方向に向けて一部突出させた状態で当該扱胴フレーム535の側面(左側面535aまたは右側面535b)に溶着されるものとした。
したがって、扱歯536・536・・・の突出部分に藁等が巻き付き難くなり、当該扱歯536・536・・・の根元(取付部)が摩耗するのを防止することができ、当該扱歯536・536・・・の耐久性の向上を図ることができる。
以上に本発明に係るコンバインの扱胴の好適な実施形態を示した。しかしながら、この構成に代えて、以下に示す如き構成とすることも可能である。
<第二実施形態>
第一実施形態に係る扱胴51においては、複数の扱歯536・536・・・は、それぞれ、他端を平面状に圧潰して平面部536aが形成され、当該平面部536aを扱胴フレーム535の側面(左側面535aまたは右側面535b)に当接させた状態で当該扱胴フレーム535に溶着されるものとした。しかしながら、この構成に代えて、扱歯に平面部を設けずに、その外周面の一部を扱胴フレーム535の側面に直接当接させた状態で当該扱胴フレーム535に溶着する構成としてもよい。図6に示した扱歯538・538・・・は、このような扱歯の具体例である。
<第三実施形態>
第一実施形態に係る扱胴51においては、扱胴フレーム535・535・・・は、四角形状の断面を有するものとした。しかしながら、この構成に代えて、扱胴フレームの断面を三角形状としたり、五角形状としたりしてもよい。すなわち、扱胴フレームの形状は、多角形状の断面を有するものであればよい。
<第四実施形態>
第一実施形態に係る扱胴51においては、複数の扱胴フレーム535・535・・・のすべてに、扱歯536・536・・・が略同数ずつ設けられているものとした(図3参照)。しかし、図7に示す本発明の第四実施形態に係る扱胴151では、この構成に代えて、所定の扱胴フレーム535上の扱歯536・536・・・の数を減少して構成している。つまり、扱胴151の回転時のバランスを考慮して、複数の扱胴フレーム535・535・・・のうち、支軸510を中心とする同一円周上に所定数おきに配置されている扱胴フレーム535・535・・・上の扱歯536・536・・・の数を、残りの他の扱胴フレーム535・535・・・上の扱歯536・536・・・の数よりも少なくしている。本実施形態では、図7に示すように、支軸510の軸線を中心とする同一円周上に一つおきに配置されている半数の扱胴フレーム535・535・・・は、残りの半数の扱胴フレーム535・535・・・と比べて、溶着されている扱歯536・536・・・の数が少ない構成としている。換言すれば、本実施形態の扱胴151においては、複数の扱胴フレーム535・535・・・のうち、互いに隣り合わないように配置される半数の扱胴フレーム535・535・・・は、残りの半数の扱胴フレーム535・535・・・と比べて、扱歯536・536・・・が植設される間隔が広い間隔(本実施形態では2倍の間隔)となるように構成されている。
但し、本実施形態の扱胴151では、扱歯536・536・・・の数が少ない扱胴フレーム535は一つおきであるが、例えば二つおきに配置する構成としてもよい。また、間引く扱歯536の位置も、図7に示す位置に特に限定するものではないが、扱胴151の回転時のバランスや脱穀性能を考慮して、間引き位置が偏らないように減少させることが望ましい。
以上で説明したように、第四実施形態に係るコンバイン1の扱胴151は、扱胴フレーム535・535・・・の扱歯536・536・・・の数は、各扱胴フレーム535ごとに異なっているものである。
したがって、扱歯536・536・・・の数を従来よりも少なくすることが可能であり、製造コストを低減することができる。また、扱胴フレーム535に設ける扱歯536・536・・・を適度に間引くことにより、藁等が扱歯536・536・・・に必要以上に引っ掛かることを防止することができる。
<第五実施形態>
第一実施形態に係る扱胴51においては、扱歯536・536・・・は概ね円柱形状の部材とした。しかしながら、この構成に代えて、扱歯の形状を、例えば図8に示す如き形状としてもよい。
図8に示した扱歯537は、第一実施形態における扱歯536の変形例である。以下では、この扱歯537について簡単に説明する。
扱歯537は、丸棒状の部材を概ねU字状に屈曲して成るものである。このU字の底に相当する部分(環状の部分537c)が、扱歯537の一端に相当し、U字の両側の開放端部が、扱歯537の他端に相当する。扱歯537・537・・・は、その一端(環状の部分537c)が扱胴51の外方に向けて突出する姿勢で、所定間隔ごとに並ぶように装備される。扱歯537の、扱胴51の外方に向けて突出される一端とは反対側の他端(二つの開放端部)のそれぞれには、平面状(平板状)に圧潰した平面部537a・537bが形成されている。各扱歯537は、平面部537aを扱胴フレーム535の左側面535aに当接させ、かつ、平面部537bを扱胴フレーム535の右側面535b(図5参照)に当接させた状態で、当該平面部537a・537bが扱胴フレーム535に溶着固定されている。
このように構成することにより、扱歯537・537・・・が穀稈から穀粒を分離したり叩き落したりするのに適した形状となり、脱穀をより効果的に行えるようになる。また、扱歯537の二つの開放端部のいずれもが扱胴フレーム535の側面に固定されるため、強度アップを図ることができる。さらに、扱歯537の取付角度及び取付位置を適宜変更することにより、穀稈や排藁に対して、搬送方向下流側への送り作用を与えることも可能となる。
1 コンバイン
4 刈取部
51 扱胴
510 支軸
535 扱胴フレーム
535a 左側面
535b 右側面
536 扱歯
536a 平面部

Claims (3)

  1. 支軸周りに回転駆動されることにより、刈取部から搬送されてくる刈取後の穀稈を脱穀するコンバインの扱胴において、
    前記支軸の軸線を中心とする同一円周上に、当該支軸と平行に所定間隔ごとに配置される多角形断面を有する複数の扱胴フレームと、
    当該扱胴フレームに所定間隔ごとに溶着される複数の扱歯と、を具備したことを特徴とするコンバインの扱胴。
  2. 請求項1に記載のコンバインの扱胴において、
    前記扱胴フレームに溶着される扱歯は、扱歯同士が扱胴フレームを挟んで交互に並んで配置されることを特徴とするコンバインの扱胴。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコンバインの扱胴において、
    前記扱胴フレームの扱歯の数は、各扱胴フレームごとに異なっていることを特徴とするコンバインの扱胴。
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