JP2012250336A - 砥石工具及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度で、且つ、効率良く研削することができる砥石工具及びその製造方法を提供する。
【解決手段】グリース23を塗布した分割型31の円弧面31bに先端を接触させることによって先端高さが揃えられた砥粒22を、硬化した熱硬化性樹脂21を介して、台金11の表面11aに固定するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワーク表面を良好な表面粗さに研削することができる砥石工具及びその製造方法に関する。
研削加工は、砥石工具を高速で回転させながら、この砥石工具に対して、一定量の切り込みと送りとを与えることにより、ワークの成形や仕上げを行う加工である。また、研削加工に用いられる砥石工具としては、電気めっきの原理を利用した電着法により、台金上に、砥粒を一層に固着させたものが、一般的に知られている。そして、このような、従来の砥石工具の製造方法は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平6−39729号公報
上記従来の砥石工具の製造方法においては、砥粒を保持するめっき層を、接着剤を介して、台金の表面に接着することにより、砥粒の先端高さ(突き出し量)を揃えるようにしている。
しかしながら、従来の製造方法のように、接着剤を使用すると、当該接着剤は固まる時に収縮してしまうため、その収縮作用に伴って、めっき層も歪んでしまう。これにより、砥粒の保持位置が変化するため、砥粒の先端高さが不揃いとなってしまい、砥石工具による研削精度や研削効率を低下させるおそれがある。
また、従来の製造方法では、台金の表面をめっき層に接着する前に、接着剤が固まり始めるおそれがあるため、接着作業を素早く行わなければならない。更に、接着剤の塗布中に、その接着剤が台金の表面以外の周囲に誤って付着すると、固化した接着剤を取り除かなければならず、接着作業性の低下を招くおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、高精度で、且つ、効率良く研削することができる砥石工具を提供すると共に、このような砥石工具を容易に製造することができる砥石工具の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係る砥石工具は、
グリースを塗布した型の表面に先端を接触させることによって先端高さが揃えられた砥粒を、硬化した熱硬化性樹脂を介して、台金に固定するようにした
ことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明に係る砥石工具の製造方法は、
型の表面にグリースを塗布して、砥粒を、その先端が前記型の表面に接触するように、前記グリース内に埋め込んで仮固定する一方、台金の表面に熱硬化性樹脂を塗布し、
前記グリース内から突出した前記砥粒の突出部分が、前記熱硬化性樹脂内に埋め込まれるように、前記型と前記台金とを突き合わせ、
前記型と前記台金とを突き合わせた状態で、前記熱硬化性樹脂を加熱して硬化させて、前記砥粒を、硬化した前記熱硬化性樹脂により固定し、
前記型と前記台金との突き合わせを解除した後、硬化した前記熱硬化性樹脂上に張り付いた前記グリースを除去する
ことを特徴とする。
従って、本発明に係る砥石工具によれば、グリースを塗布した型の表面に先端を接触させることによって先端高さが揃えられた砥粒を、硬化した熱硬化性樹脂を介して、台金に固定することにより、全ての砥粒を、一様に研削に関与させることができるので、各砥粒の研削量を均一にすることができる。これにより、砥粒の偏摩耗を抑えることができるので、高精度で、且つ、効率良く研削することができる。
また、本発明に係る砥石工具の製造方法によれば、砥粒を、その先端が型の表面に接触するように、グリース内に押し込んで仮固定した後、この仮固定状態の砥石を、硬化した熱硬化性樹脂を介して、台金の表面に固定することにより、固化しないグリースを砥石の仮固定に使用しているので、その塗布作業及び除去作業を容易に行うことができる。これにより、砥粒の先端高さが揃った砥石工具を、容易に製造することができる。
本発明の一実施例に係る砥石工具の側面図である。 (a)〜(g)は本発明の一実施例に係る砥石工具の製造方法を順に示した断面図である。 型を構成する分割型の概略図であって、(a)は分割型の平面図、(b)は分割型の正面図である。 台金を内部に配置した型の組み立て状態を示した図であって、(a)は型の正面図、(b)は同図(a)のA−A矢視断面図である。
以下、本発明に係る砥石工具及びその製造方法について、図面を用いて詳細に説明する。
先ず、図1に示した砥石工具1は、本発明に係る砥石工具の製造方法を用いて製造されたものであって、その台金11における先端側大径部の外周面に、研削面12を有している。そして、詳細は後述するが、その研削面12は、型30を利用した反転法により、砥粒22が所定の間隔で点在した構成となっている。即ち、砥石工具1は、その軸心周りに回転することにより、研削加工を可能としている。
次に、砥石工具1の製造方法について、図2乃至図4を用いて具体的に説明する。
先ず、図2(a)に示すように、型30の内周面(表面)となる分割型31の円弧面31bに、仮固定剤としてのグリース23を塗布する。
ここで、図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示すように、型30は、同じ形状をなす3つの分割型31から構成されている。これら分割型31は、その横断面が略扇形をなすように形成されており、その扇形先端部には、凹状の凹部31aが形成されている。この凹部31aは、円弧状に形成されており、台金11の外周部と密着可能となっている。更に、凹部31aの上端側には、最も凹んだグリース塗布用の円弧面31bが形成されている。
次いで、図2(b)に示すように、円弧面31bに塗布したグリース23の表面に、砥粒22を点在させた後、当該砥粒22を、その先端が円弧面31bに接触するように、グリース23内に押し込んで仮固定する。これにより、各砥粒22の先端高さ(突き出し量)が均一となる。
そして、図2(c)に示すように、台金11の表面11aに、熱硬化性樹脂21を塗布する。なお、熱硬化性樹脂21は、例えば、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等となっており、これら熱硬化性樹脂21に、フィラーを添加して、砥石固定力を向上させるようにしても構わない。
次いで、図2(d)に示すように、円弧面31bに塗布したグリース23の表面から突出した砥粒22の突出部分が、表面11aに塗布した熱硬化性樹脂21内に埋め込まれるように、分割型31の凹部31aと台金11とを突き合わせる。
即ち、図4(a),(b)に示すように、台金11の外周部に対して、各分割型31の凹部31aを、台金11の径方向外側から密着させることにより、当該台金11が型30内に組み込まれる。更に、このような組み込み状態から、隣接した分割型31同士を、ボルト32によって締め付けることにより、型30が組み立てられる。
これにより、各円弧面31b同士が面一となり、この面一となった各円弧面31bに塗布したグリース23の表面と、表面11aに塗布した熱硬化性樹脂21の表面とが密着することになり、グリース23内に仮固定された砥粒22の突出部分が、熱硬化性樹脂21内に埋め込まれる。従って、砥粒22の先端高さが同じ高さに揃えられた状態で、当該砥粒22が熱硬化性樹脂21内に保持される。
そして、図2(e)に示すように、砥粒22の先端高さを揃えた状態で、型30を炉(図示省略)の中に入れる。このように、台金11を組み込んだ型30ごと、所定の時間及び温度で加熱することにより、熱硬化性樹脂21を硬化させて、砥粒22を、その硬化した熱硬化性樹脂21により固定する。
次いで、図2(f)に示すように、型30を炉から取り出した後、当該型30を分解して(型30と台金11との突き合わせを解除して)、台金11を取り外す。このとき、グリース23は、加熱によって、硬化した熱硬化性樹脂21に張り付いており、これにより、砥粒22は、硬化した熱硬化性樹脂21及びグリース23によって、先端高さが高精度に揃えられた状態で固定される。
次いで、図2(g)に示すように、硬化した熱硬化性樹脂21を覆っているグリース23を、有機溶剤(例えば、トルエン、アセトン等)によって拭き取る。これにより、砥粒22が熱硬化性樹脂21のみに固定されることになり、台金11の表面11aに研削面12が形成される。
従って、本発明に係る砥石工具1によれば、グリース23を塗布した分割型31の円弧面31bに先端を接触させることによって先端高さが揃えられた砥粒22を、硬化した熱硬化性樹脂21を介して、台金11の表面11aに固定することにより、全ての砥粒22を、一様に研削に関与させることができるので、各砥粒22の研削量を均一にすることができる。これにより、砥粒22の偏摩耗を抑えることができるので、高精度で、且つ、効率良く研削することができる。
また、本発明に係る砥石工具1の製造方法によれば、砥粒22を、その先端が分割型31の円弧面31bに接触するように、グリース23内に押し込んで仮固定した後、この仮固定状態の砥石22を、硬化した熱硬化性樹脂21を介して、台金11の表面11aに固定することにより、固化しないグリース23を砥石22の仮固定に使用しているので、その塗布作業及び除去(拭き取り)作業を容易に行うことができる。これにより、砥粒22の先端高さが揃った砥石工具1を、容易に製造することができる。
本発明は、砥粒の間隔及び先端高さを調整して、切れ味を良好にすることにより、研削性の向上を図るようにした砥石工具及びその製造方法に適用可能である。
1 砥石工具
11 台金
11a 表面
12 研削面
21 熱硬化性樹脂
22 砥粒
23 グリース
30 型
31 分割型
31a 凹部
31b 円弧面
32 ボルト

Claims (2)

  1. グリースを塗布した型の表面に先端を接触させることによって先端高さが揃えられた砥粒を、硬化した熱硬化性樹脂を介して、台金に固定するようにした
    ことを特徴とする砥石工具。
  2. 型の表面にグリースを塗布して、砥粒を、その先端が前記型の表面に接触するように、前記グリース内に埋め込んで仮固定する一方、台金の表面に熱硬化性樹脂を塗布し、
    前記グリース内から突出した前記砥粒の突出部分が、前記熱硬化性樹脂内に埋め込まれるように、前記型と前記台金とを突き合わせ、
    前記型と前記台金とを突き合わせた状態で、前記熱硬化性樹脂を加熱して硬化させて、前記砥粒を、硬化した前記熱硬化性樹脂により固定し、
    前記型と前記台金との突き合わせを解除した後、硬化した前記熱硬化性樹脂上に張り付いた前記グリースを除去する
    ことを特徴とする砥石工具の製造方法。
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