JPH11114985A - レジノイド砥石の製造方法および成形装置 - Google Patents

レジノイド砥石の製造方法および成形装置

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JPH11114985A
JPH11114985A JP28866297A JP28866297A JPH11114985A JP H11114985 A JPH11114985 A JP H11114985A JP 28866297 A JP28866297 A JP 28866297A JP 28866297 A JP28866297 A JP 28866297A JP H11114985 A JPH11114985 A JP H11114985A
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亜夫 日下部
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孝司 岩井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型の嵌合部のクリアランスが比較的大き
いホットプレス成形でレジノイド砥石を製造する際に、
そのクリアランスに起因してバリが発生することを防止
する。 【解決手段】 上型18と外型12との間には、上型1
8の嵌合、脱型のために比較的大きなクリアランスが存
在するため、砥粒の粒度が♯500〜♯10000で、
熱硬化性樹脂としてフェノール樹脂ノボラック粉末を用
いた砥石材料20をそのままホットプレス成形すると、
その砥石材料20が嵌合部のクリアランスから漏れ出し
てバリになる。このバリは非常に緻密で固いため、バリ
取りが極めて面倒であり、これを防止するために上型1
8と外型12との嵌合部に断面が直角三角形のコーナー
部材30を配置し、クリアランスに拘らず砥石材料20
が漏れ出さないようにしてホットプレス成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレジノイド砥石の製
造方法および成形装置に係り、特に、ボールベアリング
の鋼球の最終仕上げ研磨に好適に用いられる緻密で固い
高強度のレジノイド砥石をホットプレス成形する技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】家庭用VTRや自動車などにボールベア
リングが多用されており、高い真球度を有する剛球が多
種、多量に使用されている。剛球は、線材をプレス等で
せん断、塑性変形した後、砥粒の粒度が♯100〜♯3
00程度の砥石で一次研削(粗研削)が為され、次いで
所定の硬さを得るために熱処理が施される。粗研削工程
では、単位時間内に大量に剛球を処理する必要があるた
め、長期に亘って優れた切れ味が得られる寿命の長いビ
トリファイド砥石が多く使用されている。
【0003】剛球の仕上げ工程では、従来から高い仕上
げ面粗度が比較的容易に得られる遊離砥粒を用いるラッ
ピングが利用されてきたが、近年、粒度が♯500程度
(平均粒径:30μm程度)以下の細かい砥粒(研磨
材)を含む砥石を用いて仕上げ研削することが考えられ
ており、例えば砥石の軸心と直角な端面(側面)に同心
円状の溝を形成し、その溝内で剛球を回転させることに
より所定の寸法と表面粗度が得られる。そして、このよ
うな砥石の一種に、結合剤として樹脂、特に強度等に優
れた熱硬化性樹脂を利用したものがある。
【0004】熱硬化性樹脂を結合剤とするレジノイド砥
石は、例えばアルミナ、炭化珪素、ダイヤモンド、CB
Nなどの砥粒に熱硬化性樹脂粉末および必要に応じて有
機、無機の充填材を加えて均一に乾式で混合した砥石材
料を、互いに嵌合される複数の成形型によって形成され
る製品キャビティ内に充填し、加圧しながら加熱するこ
とにより所定の形状にホットプレス成形(熱間加圧成
形)される。砥石材料が略硬化すると成形型から取り出
され、加圧することなく所定温度で所定時間熟成(焼
成)されることにより、目的とするレジノイド砥石が得
られる。
【0005】図7は、上記ホットプレス成形の際に使用
される成形装置の一例で、円環形状の下型10、その下
型10の外周側に嵌合される外型12、下型10の内周
側に嵌合される軸型14、およびそれ等の外型12と軸
型14との間に嵌合されて円環形状の製品キャビティ1
6を形成する上型18を、互いに同心に嵌合される複数
の成形型として備えている。そして、上型18を嵌合す
る前に、下型10、外型12、および軸型14によって
形成される上方に開口した製品テャビティ16内に砥石
材料20を所定量だけ充填し、その上に上型18を嵌合
した後、これを図示しないプレス機械にセットして、熱
盤等の加熱手段により所定温度に加熱しながら上型18
を上方から加圧する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ホット
プレス成形で用いられる成形型は、一般に金型にて構成
されており、 (a) 高い温度に加熱されるため、膨張により室温時の寸
法より大きくなる。 (b) 大きな負荷(プレス圧)が加えられる。 (c) 高温という作業環境なので素早く組立、脱型しなけ
ればならない。 (d) 成形型を構成する上型、下型、軸型、外型の熱膨張
係数が互いに異なる場合がある。 などの理由により、常温で使用される成形型に比べて部
材間のクリアランスが大きくされている。
【0007】一方、粒度が♯500程度以下の細かい砥
粒とフェノール樹脂ノボラック粉末等の熱硬化性樹脂と
をベースとする粉末状の砥石材料が成形型内に充填さ
れ、加圧しながら加熱されると、所定温度以上で圧密粉
状の砥石材料は樹脂が融解することによって全体が略均
一な液状となり、流動性を有するようになる。硬化反応
は、そのまま少しずつ進行するが、液状化した砥石材料
の一部が成形型の嵌合部のクリアランス(隙間)から漏
れ出し、冷却、脱型後もバリとなって残る場合がある。
【0008】このバリは全く不用で除去する必要がある
が、砥石の成分と同じ砥粒および熱硬化性樹脂を主体と
して構成されているため、非常に固くて緻密であり、熱
硬化性樹脂単独、或いは炭酸カルシウムやタルク、粘
土、黒鉛などの充填材が多く入った硬化物に比べて強度
などの機械的特性も十分にあり、更に熱硬化性であるた
め熱変形や軟化もなく、化学物質への耐食性も高いとい
う特徴を有する。このため、バリの除去作業が極めて面
倒で手数がかかり、一般の樹脂成形品のバリ取り作業で
用いられるナイフなどの鋭利な刃物による切断やニッパ
ー、ペンチなども使用できず、多くはダイヤモンドを用
いた砥石による切断除去がなされているが、能率は著し
く劣り、更に研磨(研削)粉の発生による作業環境の悪
化などが生じる。
【0009】バリ除去作業では、通常、大きなバリをハ
ンマーなどによる衝撃等で大きく破砕し、残った小さな
箇所をグラインダー等で取り去るような手順がなされて
いるが、本件のように砥粒が細かい緻密で高強度の砥石
では、バリが必ずしも希望する位置で破断せず、必要部
分である砥石本体側まで進んで破壊(破断)したり、外
観的には正常であるように見えるが、機械的、電気的検
査手段によれば上記の衝撃により大きなクラックが発生
し、その先端が砥石本体の内部まで達していたりする場
合がある。このようなクラックは、後の熟成工程でも解
消できず、製品完成後の検査で不合格となって廃棄され
る。
【0010】また、バリの部分は不必要で除去され、廃
棄されるとともに、バリ発生付近での仕上げ代が必要に
なるため、この部分は無駄となり、投入される砥石材料
の量も、これらの廃棄量を見込んで充填する必要があ
る。
【0011】図8の(a) は、ホットプレス成形された成
形砥石22に存在するバリの一例を示す図で、この場合
は前記上型18と外型12との間のクリアランスが大き
く、上面の外周縁部に大きなバリ24が全周に亘って存
在する。図8の(b) はバリ24をハンマなどで除去した
際に砥石の本体部分まで欠け26が入り込んだ場合で、
(c) は砥石本体部分までクラック28が進行した場合で
ある。また、(d) は、上記欠け26やクラック28が生
じた外周部分(点線部分)を除去した場合である。な
お、上面の内周縁部や下面の内、外周縁部のバリは比較
的小さく、グラインダーなどで良好に除去できる。
【0012】成形型についても、摩耗によって嵌合部の
クリアランスが大きくなると、バリが大きくなって上記
問題が一層顕著となるめた、比較的頻繁に肉盛り等によ
り型修正を行う必要があった。
【0013】なお、粒度が♯500より大きい(粒度の
番号は小さい)比較的大きな砥粒を用いた場合は、その
流動性が悪く、バリが比較的小さいとともに、バリの成
分も熱硬化性樹脂を主体とするもので砥粒が少ないた
め、バリ取り作業が比較的容易である。また、バリ取り
時に発生するクラックも、大きな砥粒によってその進行
が妨げられるため、砥石の本体部分までクラックが達す
る可能性は小さい。
【0014】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、成形型の嵌合部のク
リアランスが比較的大きいホットプレス成形で砥石を製
造する場合に、そのクリアランスに起因して発生するバ
リをできるだけ少なくして、バリ取りに伴う上記種々の
不具合などを解決することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、互いに嵌合される複数の成形型によ
って形成される製品キャビティ内に、結合剤として熱硬
化性樹脂が配合された砥石材料を充填し、加圧しながら
加熱してホットプレス成形するレジノイド砥石の製造方
法において、前記製品キャビティ内であって前記複数の
成形型の嵌合部に、その嵌合部の隙間から前記砥石材料
が漏出することを防止する環状のコーナー部材を配設し
て、前記ホットプレス成形を行うことを特徴とする。
【0016】第2発明は、第1発明の製造方法におい
て、前記熱硬化性樹脂は、主としてフェノール樹脂ノボ
ラック粉末を含むものであることを特徴とする。
【0017】第3発明は、第1発明または第2発明の製
造方法において、前記砥石材料の砥粒の粒度は♯500
〜♯10000(平均粒径:30μm〜1μm程度)で
あることを特徴とする。
【0018】第4発明は、第1発明〜第3発明の何れか
の製造方法において、前記砥石材料の流動性は、JIS
K6911の5.3.1で規定する「流れ」で、圧力
が29.4MPaにおける流出量が10g以上であるこ
とを特徴とする。
【0019】第5発明は、第1発明〜第4発明の何れか
の製造方法において、前記ホットプレス成形後の硬度
が、JIS R6240の3.2.2で定める規定で、
H 100〜120であることを特徴とする。
【0020】第6発明は、第1発明〜第5発明の何れか
の製造方法において、前記製品キャビティのうち前記複
数の成形型に跨がる前記嵌合部付近の角部の形状は略直
角で、前記コーナー部材は、断面が略直角三角形で、そ
の直角の角部が前記嵌合部付近の角部と略一致する姿勢
で配設されるものであることを特徴とする。
【0021】第7発明は、互いに嵌合される複数の成形
型によって形成される製品キャビティ内に、結合剤とし
て熱硬化性樹脂が配合された砥石材料を充填し、加圧し
ながら加熱してホットプレス成形するレジノイド砥石の
成形装置であって、前記製品キャビティ内であって前記
複数の砥石の嵌合部に配設され、その嵌合部の隙間から
前記砥石材料が漏出することを防止する環状のコーナー
部材を有することを特徴とする。
【0022】
【発明の効果】第1発明のレジノイド砥石の製造方法に
おいては、複数の成形型の嵌合部にコーナー部材を配設
してホットプレス成形が行われるため、そのコーナー部
材によって砥石材料の漏出が防止され、嵌合部の比較的
大きなクリアランスに拘らずバリの発生が抑制される。
これにより、バリそのものの廃棄量が少なくなることは
勿論、バリ取り時の欠けやクラックなどに起因する仕上
げ代を小さくできるため、砥石材料の廃棄量が大幅に減
少するとともに、砥石の本体部分への欠けやクラックの
侵入が少なくなって不良品の発生率が低減する。また、
バリ取り作業が容易になるとともに、バリの研磨(研
削)粉が少なくなるため、作業環境が向上する。更に、
成形型の嵌合部におけるクリアランスが多少大きくなっ
ても、砥石材料の漏出が防止されるため、成形型の組付
作業などが容易になるとともに、クリアランスの増加に
よる成形型の修正頻度が少なくなる。第7発明の成形装
置についても同様である。
【0023】第2発明では、主としてフェノール樹脂ノ
ボラック粉末を含む熱硬化性樹脂が用いられており、第
3発明では砥石材料の砥粒の粒度が♯500〜♯100
00と極めて細かいため、何れもホットプレス成形時に
砥石材料が液状化して流動性が高くなり、成形型のクリ
アランスから漏出し易くなるため、コーナー部材を使用
する意義が大きい。ホットプレス成形時における砥石材
料の流動性が高い第4発明についても同様である。
【0024】第5発明では、ホットプレス成形後の硬度
が、JIS R6240の3.2.2で定める規定でR
H 100〜120と高いため、バリが生じた場合にはそ
の除去作業が困難で、コーナー部材を使用してバリの発
生を抑制する意義が大きい。
【0025】第6発明では、複数の成形型に跨がる嵌合
部付近の角部の形状が略直角な場合に、断面が略直角三
角形のコーナー部材が用いられ、その直角の角部が嵌合
部付近の角部と略一致する姿勢で配設されるため、ホッ
トプレス成形時に砥石材料が加圧されると、その圧力で
コーナー部材は嵌合部付近の角部に押し付けられ、嵌合
部のクリアランスからの砥石材料の漏出が一層効果的に
防止される。
【0026】
【発明の実施の形態】ここで、本発明が好適に適用され
るレジノイド砥石としては、高密度、高強度などの特性
が要求される鋼ビレット加工用の砥石やスナッギングま
たはカットオフ砥石、或いはボールベアリングの剛球研
磨用砥石などであるが、ホットプレス成形によって成形
される他の種々の砥石にも適用され得る。
【0027】結合剤として用いられる熱硬化性樹脂とし
ては、フェノール樹脂ノボラック粉末が好適に用いら
れ、架橋剤としてヘキサメチレンテトラミンが好適に用
いられる。ヘキサメチレンテトラミンの添加量は、特に
限定がないが、フェノール樹脂ノボラック粉末に対して
5〜30重量%、好ましくは8〜18重量%であり、添
加量が多くなる程硬化後の樹脂強度が高くなる。フェノ
ール樹脂ノボラック粉末は、フェノール−ホルムアルデ
ヒド縮合物として知られ、多くの変性種があり、例えば
変性フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−
フルフラール樹脂などがある。他の熱硬化性樹脂として
は、アニリン−ホルムアルデヒド、尿素−ホルムアルデ
ヒド、エポキシ、クレゾール−アルデヒド、尿素−アル
デヒド、メラミン−アルデヒドなどがあり、これら又は
これ等の混合物を含む熱硬化性樹脂を使用することが可
能である。フェノール樹脂の特性を定める値に「フロー
値」と言われるものがあり、「フロー値」は10〜40
mmが好ましい。「フロー値」は、1gの樹脂を用いて
φ10mmの円柱形状の樹脂ボタンを作り、ガラス板に
載せて水平方向から30°傾け、125℃で15分間保
持した時に、ボタンの下端から溶けて流れ落ちた樹脂の
先端までの距離(mm)である。
【0028】砥石材料の砥粒(研磨材)としては、溶融
アルミナ、溶融アルミナ−ジルコニア、焼結微結晶アル
ミナ(所謂ゾルゲルアルミナ)、炭化珪素、炭化硼素、
超砥粒のダイヤモンド、CBN、またはエメリーや金、
鋼砂などが適宜用いられ、被研磨物が鋼の場合は、製造
コストや研削能力、供給能力などの点から溶融アルミナ
が好適に使用される。研磨作業で最も重要な選択基準の
一つは、使用する砥粒の粒度であり、最終研磨に近づく
程細かい粒度が要求されるが、一方で研削(研磨)能力
は細かくなる程低下する。本件発明では、♯500以下
(粒度の番号は大きい)、好ましくは♯1000(平均
粒径:15μm程度)より細かく約♯8000(平均粒
径:1.2μm程度)〜♯10000までが実用的であ
る。平均粒径の測定方法は多数あり、測定方法間で対象
物の粒径が数μm程度のバラツキや差があり、また、粒
子の形状も一定でなく、真の値は必ずしも明確でない。
現在は、レーザの回折光、散乱光を使用した方法と、粒
子が小孔を通過するのを測る電気的検知帯法が主流であ
る。
【0029】砥石材料には、研削効率(研削比)を改善
する目的で各種の無機系または有機系の充填材が必要に
応じて添加される。無機系の充填材としては、例えば氷
晶石、蛍石、炭酸カルシウム、硫化鉄、苦土、滑石など
があり、有機系の充填材としては、例えばポリ塩化ビニ
リデン、塩化ビニルなどがある。充填材の添加量は砥石
に占める容量比で表され、一般には樹脂結合剤と充填材
とを合わせてボンドと称し、砥石中で正味の充填材量
は、剛球研磨用では10容量%以下、好ましくは5容量
%以下であり、ボンド量は40〜60容量%、好ましく
は43〜53容量%である。充填材の粒度は、砥粒の粒
度と同程度かそれ以下(細かい)が好ましい。また、気
孔は実質的に0%であるが、製造工程上混入する場合が
あり、5%以下が望ましい。
【0030】砥石材料は、例えば次のように調製され
る。先ず、微粉状の砥粒とフェノール樹脂ノボラック粉
末、ヘキサメチレンテトラミン、および必要により充填
材を所定量秤量し、乾式にて十分に各粉末が均一となる
ように混合する。別の方法として、砥粒を溶剤等で希釈
した少量のフルフラール等で予め表面を湿潤させ、これ
に予め十分に混合したフェノール樹脂ノボラック粉末、
ヘキサメチレンテトラミン、および必要に応じて添加す
る各種の無機、有機充填材の混合粉を加えても良い。こ
れ等の粉末を十分に混合し、例えば♯35〜♯200程
度の適宜のフルイ目を有するフルイを通過させ、団粒ま
たは塊状物を取り除いて砥石材料とする。
【0031】成形型としては一般に金型が用いられ、通
常80℃前後に全体が予熱された状態で上記砥石材料が
投入され、所定の温度に保持されたプレス機械に移され
て圧力が加えられる。結合剤としてフェノール樹脂が用
いられる場合、その成形圧は100〜1000kgf/
cm2 、好ましくは300〜500kgf/cm2 程度
とされ、加熱温度は150〜220℃、好ましくは17
0〜200℃程度とされる。成形圧が100kgf/c
2 以下では、成形砥石の内部に気孔などが残って緻密
な組織となり得ず、1000kgf/cm2 以上では、
より大型のプレス機械や丈夫な成形型が必要で、製造コ
ストが高くなる。なお、1kgf/cm 2 ≒9.8×1
4 Paである。また、加熱温度が150℃以下では、
成形砥石の内部に未硬化の樹脂が多く残り、熟成に長時
間を要したり、熟成時にガス発生等による変形の恐れが
生じ、220℃以上になるとフェノール樹脂自身が熱分
解して劣化する。なお、このような加熱条件は、熱硬化
性樹脂の温度特性に応じて適宜設定される。
【0032】ホットプレス成形の加熱、加圧時間は、成
形砥石をそのままの形で容易に取り出すことができる必
要最小限の時間で、通常は0.5〜2時間程度であり、
砥石が小さくて薄い程短時間で良い。この成形時間が短
いと、成形砥石中に未硬化物が多く残留し、逆に長くす
ると高価なプレス機械を長時間占有することになり好ま
しくない。砥石材料は、このホットプレス成形中に、始
めの粉状からフェノール樹脂ノボラック粉末の融解によ
り全体的に均一な液状となり、ゆっくりとヘキサメチレ
ンテトラミンと硬化反応が進行し、固化、硬化する。そ
の後の熟成工程では、熟成炉(焼成炉)内で例えば18
0〜200℃で10〜数10時間保持される。
【0033】ホットプレス成形後の成形砥石の硬度は、
JIS R6240の結合度試験の3.2.1の大越式
試験の結合度表示で「X」以上、好ましくは「Z」であ
り、3.2.2のロックウェル式試験でRH 100以
上、好ましくは105以上である。硬度が低ければ、バ
リ取りが比較的容易であるため、問題にならないからで
ある。
【0034】コーナー部材の幅寸法(成形型の嵌合方向
と直角な方向の寸法)は、少なくとも成形型のクリアラ
ンスよりも大きい寸法で、例えば1mm〜50mm程度
の範囲で定められる。1mmより小さいと、取扱や強度
に不安が生じ、50mmより大きいと実質的に不用部分
が多くなり、好ましくは3〜15mm程度の範囲で定め
られる。コーナー部材の厚み(成形型の嵌合方向の寸
法)は、薄すぎるとホットプレス成形時の加圧力により
永久的な変形や曲がり、反り等が生じる一方、厚くなる
と砥石平面にコーナー部材の厚みの段差ができ、この部
分まで除去するケースが生じるため、ホットプレス成形
時の加圧力やコーナー部材の材質にもよるが、例えば1
〜5mm程度が実用的である。本発明のコーナー部材を
用いる場合、複数の成形型の嵌合部のクリアランスは比
較的大きくすることが可能で、例えば2〜4mm程度の
クリアランスを設けるようにしても差し支えない。
【0035】コーナー部材の全体形状は、成形型の嵌合
部の形状と略一致し、製造すべき砥石が円環形状であれ
ば、嵌合部も円環形状となるため、コーナー部材も円環
形状になり、砥石が角形状であれば、嵌合部も角形状
で、コーナー部材も角形状になる。コーナー部材の断面
形状は、例えば嵌合部付近の形状に応じて直角三角形や
直角に曲がったL字形状などに設定されるが、嵌合部付
近の形状とは無関係に平板形状や円形状、角形状、円弧
形状などにすることもできる。また、嵌合部が2箇所以
上ある場合には、その総ての嵌合部にコーナー部材を配
設することもできるが、クリアランスが大きくてバリが
問題となる1箇所或いは複数箇所の嵌合部のみにコーナ
ー部材を配設するだけでも良い。
【0036】コーナー部材の材質としては、鉄や鋼(S
UJ、SK、SP、SKD、SCMなど)、真鍮(黄
銅)、アルミニウムなどの金属が好適に用いられるが、
合成樹脂材料や不織布、紙、複合材料など種々の材料を
用いることが可能である。コーナー部材を砥石材料と同
じ材料で構成すれば、ホットプレス成形時に一体化され
るため、成形砥石の角部にコーナー部材の跡が残らな
い。成形型の成形面に、コーナー部材に対応する溝や切
欠などの凹所を形成することもできる。
【0037】コーナー部材は、完全に連続した環状のも
のでも良いが、ピストンリングのように一部が切れてい
るものでも良く、その場合は自身の弾性で成形型の寸法
誤差などに拘らず常にその嵌合部分に密着するように配
設することができる。例えば、円環形状の砥石の成形型
で、外周側の嵌合部に配設されるコーナー部材は、砥石
の外径寸法よりも多少大きめに製作する一方、内周側の
嵌合部に配設されるコーナー部材は、砥石の内径寸法よ
りも多少小さめに製作するのである。
【0038】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は、前記図7と略同じ成形装置でホ
ットプレス成形を行う際に、本発明の一実施例であるコ
ーナー部材30を用いる場合である。外型12の内径寸
法はφ805mm、下型10の外径寸法はφ804m
m、下型10の内径寸法はφ420.5mm、軸型14
の外径寸法はφ420mm、上型18の外径寸法はφ8
01mm、上型18の内径寸法はφ420.5mmで、
何れも金型にて構成されている。砥石の内径は、研削盤
等の主軸に取り付ける時の基準穴になるため、軸型14
と下型10、上型18との間のクリアランスはできるだ
け小さく、0.5mm以下が望ましく、本実施例では片
側0.25mmとされている。また、下型10と外型1
2との間のクリアランスは、片側0.5mmとされてお
り、ホットプレス成形を行う毎に嵌合、脱型される上型
18と外型12との間のクリアランス(図2のC)は比
較的大きく、片側2mmとされている。
【0039】コーナー部材30は、比較的クリアランス
が大きい上型18と外型12との嵌合部から砥石材料が
漏出することを防止するもので、鋼(SS41)製で、
外径寸法はφ804.5mm、内径寸法はφ797mm
の完全な円環形状を成している。また、その断面形状
は、図2に示されているように、上型18と外型12と
に跨がる嵌合部付近の角部に密着するように直角三角形
とされ、外周縁における上下方向の高さ寸法Tは3mm
である。なお、コーナー部材30の幅寸法Wは7.5/
2=3.75mmで、上型18と外型12との間のクリ
アランスC≒2mmよりも十分に大きく、全周に亘って
上型18と係合可能とされている。
【0040】本実施例の砥石は、ボールベアリングの剛
球研磨用砥石で、砥粒(研磨材)として粒度♯1000
(平均粒径:15μm程度)のWA(白色アルミナ研削
材)を75重量%、ヘキサメチレンテトラミンを16重
量%含むフェノール樹脂ノボラック粉末(昭和高分子株
式会社製、タイプBRD−5980、融点80〜90
℃、フロー値10〜20mm)を25重量%秤量し、ア
イリッヒ型混合機を使用して30分間乾式混合した後、
♯100のフルイを通過させ、砥石材料20とした。こ
の砥石材料20の流動性は、JIS K6911の5.
3.1で規定する「流れ」で、圧力が29.4MPaに
おける流出量が25g程度である。
【0041】そして、下型10、外型12、および軸型
14が予め組み付けられた成形装置の円環形状の製品キ
ャビティ16内に、目的とする厚さ(実施例では60m
m)となるように定められた量の砥石材料20を投入
し、軽く高さを揃えるようにレベリングした後、コーナ
ー部材30を砥石材料20の外周縁の上部に載置すると
ともに、上型18を嵌合して組み付ける。コーナー部材
30の外径寸法は外型12の内径寸法よりも僅かに小さ
く、且つ容易に変形できるため、外型12内に簡単に配
設できるとともに、上型18と外型12との間のクリア
ランスCは比較的大きいため、大型で重い上型18であ
っても比較的容易に嵌合できる。そして、上型18に軽
く荷重をかけたまま約80℃の均一になるまで約30分
間放置した後、そのまま180℃に保持した熱盤を有す
るプレス機械に移し、400kgf/cm2 の圧力で1
時間保持し、加熱、硬化させた。このように砥石材料2
0が加圧されると、その圧力でコーナー部材30は図2
に示されているように外型12の内周面に密着させら
れ、クリアランスCからの砥石材料20の漏出が良好に
防止される。
【0042】上記ホットプレス成形後の成形砥石は、外
型12や軸型14から容易に分離でき、外観も微小なバ
リが一部に存在する程度で、グラインダー等により容易
に除去できた。特に、コーナー部材30を配設した部
分、すなわち上面外周縁部には殆どバリが認められず、
バリ取りを行っても製品キャビティ16の大きさと略一
致する外径φ805mm、内径φ420mm、厚さ60
mmの成形砥石が得られた。必要に応じてバリ取りされ
た成形砥石は、更に熟成炉で例えば180〜200℃で
10〜数10時間保持され、これにより目的とする砥石
が得られる。得られた砥石は、超音波探傷によっても何
等の異常も認められなかった。また、ホットプレス直後
の硬度は、JIS R6240の3.2.1の規定の大
越値で「Z」、3.2.2の規定のRH で108であ
り、熟成後では大きく変化せず、大越値でZ、RH で1
09であった。
【0043】このようにクリアランスが大きい部分にコ
ーナー部材30を配設してホットプレス成形する本実施
例の製造方法によれば、そのコーナー部材30によって
砥石材料20の漏出が防止されるため、嵌合部のクリア
ランスに拘らずバリの発生が抑制される。特に、本実施
例では断面が直角三角形のコーナー部材30が用いら
れ、外型12と上型18とに跨がる略直角な角部に略一
致する姿勢で配設されるため、ホットプレス成形時に砥
石材料20が加圧されると、その圧力でコーナー部材3
0は嵌合部付近の角部に押し付けられ、嵌合部のクリア
ランスからの砥石材料20の漏出が一層効果的に防止さ
れる。
【0044】これにより、バリそのものの廃棄量が少な
くなることは勿論、バリ取り時の欠けやクラックなどに
起因する仕上げ代を小さくできるため、砥石材料20の
廃棄量が大幅に減少するとともに、砥石の本体部分への
欠けやクラックの侵入が少なくなって不良品の発生率が
低減する。また、バリ取り作業が容易になるとともに、
バリの研磨(研削)粉が少なくなるため、作業環境が向
上する。更に、外型12と上型18との嵌合部のクリア
ランスが多少大きくなっても、コーナー部材30によっ
て砥石材料20の漏出が防止されるため、上型18の嵌
合、脱型作業などが容易になるとともに、クリアランス
の増加による外型12や上型18の修正頻度が少なくな
り、生産性が向上する。
【0045】また、本実施例では、主としてフェノール
樹脂ノボラック粉末を含む熱硬化性樹脂が用いられてい
るとともに、砥粒の粒度が♯1000と極めて細かく、
砥石材料20の流動性が、JIS K6911の5.
3.1で規定する「流れ」で、流出量が25g(圧力:
29.4MPa)程度であるため、砥石材料20が嵌合
部のクリアランスから漏出し易く、コーナー部材30を
使用して砥石材料20の漏出を防止する意義が大きい。
一般的には、「流れ」が10g、好ましくは15g以上
であれば、コーナー部材を用いる意義がある。
【0046】更に、本実施例の砥石は、ボールベアリン
グの剛球研磨用砥石で、ホットプレス成形後の硬度が、
JIS R6240の3.2.1の規定の大越値で
「Z」、3.2.2の規定のRH で108と極めて固い
ため、バリが生じた場合にはその除去作業が困難で、コ
ーナー部材30を使用して未然にバリの発生を抑制する
意義が大きい。
【0047】これに対し、コーナー部材30を使用せ
ず、上型18の外径がφ802mm(外型12とのクリ
アランスが片側1.5mm)である点を除いて、上記実
施例と同じ条件で砥石材料20をホットプレス成形した
ところ、得られた成形砥石の上面外周縁部には、厚さ2
〜3mm、高さ50mm以上のバリが全周に亘って発生
し、これを除去するのに1時間程要した。
【0048】この場合に、上型18の厚さが例えば20
〜30mm程度の場合、或いはこれ以上の厚みでもバリ
が上型18の周面全体を取り囲んで外型12と分離され
ると、成形砥石と上型18との分離、脱型が困難で、ハ
ンマー等による衝撃で一部を破砕して分離することが為
されるが、その時、衝撃を受けた反対側で成形砥石の本
体側まで欠けや亀裂が発生する場合がある。したがっ
て、外周がφ805mmの成形砥石でも、上記のように
外周部に欠け等が生じるので、例えばφ800mm程度
まで研削除去され、多くの材料が無駄になる。
【0049】次に、本発明の他の実施例を説明する。粒
度が♯6000(平均粒径:1μm)のWA(白色アル
ミナ研削材)を65重量%、ヘキサメチレンテトラミン
を12重量%含むフェノール樹脂ノボラック粉末(住友
デュレズ株式会社製、品番PR−8000、融点95
℃、フロー値20mm)を30重量%、充填材として微
粉タルク(平均粒径:2μm)を5重量%含む砥石材料
20を調合し、前記第1実施例と同じ成形装置(コーナ
ー部材30を含む)を用いて同じ成形条件でホットプレ
ス成形した。成形された砥石は、成形型から容易に脱
型、分離でき、発生したバリの厚さは0.2〜0.5m
m、高さは10〜20mm程度で、外周および内周の各
一部で見られたが、容易に除去できた。
【0050】上記砥石材料20の流動性は、JIS K
6911の5.3.1で規定する「流れ」で、流出量が
20g(圧力:29.4MPa)程度であった。また、
ホットプレス直後の硬度は、JIS R6240の3.
2.2の規定のRH で104であり、熟成後では105
であった。
【0051】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0052】例えば、前記実施例では外型12と上型1
8との嵌合部にコーナー部材30が配設されていたが、
図3の(a) に示すように他の嵌合部にも同様なコーナー
部材32、34、36を配設することができる。
【0053】図3の(b) に示すように、上型18の嵌合
部の角部に凹所を形成し、その凹所内にコーナー部材3
8を収容するようにしても良い。その場合は、コーナー
部材38の跡が成形砥石に残らない。
【0054】また、前記コーナー部材30は断面が直角
三角形であったが、図4の(a) 〜(e) に示すように、種
々の断面形状のコーナー部材を採用できる。図4は例示
であり、これ以外の断面形状のコーナー部材を用いるこ
とも勿論可能である。なお、図4は、前記図2に示す嵌
合部位における断面形状である。
【0055】また、前記コーナー部材30は完全に繋が
った円環形状であったが、ピストンリングのように一部
が切れているものを用いて、自身の弾性で例えば外型1
2の内周面に密着するようにしても良い。その場合に
は、例えば図5の(a) 、(b) に示すように、縮径、拡径
に拘らず端部が互いに重なり合うようにすることが望ま
しい。
【0056】図6は、一部が切れていて自身の弾性で外
型12の内周面に密着するコーナー部材40を用いた場
合で、上型18の下降に伴って押し下げられるようにな
っており、砥石材料20の加圧時に砥石材料20がコー
ナー部材40を回り込んで嵌合部のクリアランスへ漏れ
出すことが良好に防止される。
【0057】また、前記実施例では何れも円環形状の砥
石を製造する場合について説明したが、角形の砥石など
他の種々の形状の砥石の製造に本発明は適用され得る。
【0058】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に従ってレジノイド砥石をホットプ
レス成形する成形装置の一例を説明する断面図である。
【図2】図1の成形装置のコーナー部材付近を拡大して
示す断面図である。
【図3】本発明の別の実施例を説明する図である。
【図4】コーナー部材の断面形状の別の例を示す図であ
る。
【図5】一部が切れているコーナー部材の端部形状の一
例を示す図である。
【図6】一部が切れているコーナー部材を用いてホット
プレス成形する際の作動の一例を説明する断面図であ
る。
【図7】従来の成形装置の一例を説明する断面図であ
る。
【図8】図7の成形装置によって成形された砥石のバリ
や、そのバリ取りによって生じる欠陥などを説明する断
面図である。
【符号の説明】
10:下型(成形型) 12:外型(成形型) 14:軸型(成形型) 16:製品キャビティ 18:上型(成形型) 20:砥石材料 30,32,34,36,38,40:コーナー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 103:04 B29L 31:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合される複数の成形型によって
    形成される製品キャビティ内に、結合剤として熱硬化性
    樹脂が配合された砥石材料を充填し、加圧しながら加熱
    してホットプレス成形するレジノイド砥石の製造方法に
    おいて、 前記製品キャビティ内であって前記複数の成形型の嵌合
    部に、該嵌合部の隙間から前記砥石材料が漏出すること
    を防止する環状のコーナー部材を配設して、前記ホット
    プレス成形を行うことを特徴とするレジノイド砥石の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱硬化性樹脂は、主としてフェノー
    ル樹脂ノボラック粉末を含むものであることを特徴とす
    る請求項1に記載のレジノイド砥石の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記砥石材料の砥粒の粒度は♯500〜
    ♯10000であることを特徴とする請求項1または2
    に記載のレジノイド砥石の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記砥石材料の流動性は、JIS K6
    911の5.3.1で規定する「流れ」で、圧力が2
    9.4MPaにおける流出量が10g以上であることを
    特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のレジノイ
    ド砥石の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ホットプレス成形後の硬度が、JI
    S R6240の3.2.2で定める規定で、RH 10
    0〜120であることを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項に記載のレジノイド砥石の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記製品キャビティのうち前記複数の成
    形型に跨がる前記嵌合部付近の角部の形状は略直角で、
    前記コーナー部材は、断面が略直角三角形で、該直角の
    角部が前記嵌合部付近の角部と略一致する姿勢で配設さ
    れるものであることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    1項に記載のレジノイド砥石の製造方法。
  7. 【請求項7】 互いに嵌合される複数の成形型によって
    形成される製品キャビティ内に、結合剤として熱硬化性
    樹脂が配合された砥石材料を充填し、加圧しながら加熱
    してホットプレス成形するレジノイド砥石の成形装置で
    あって、 前記製品キャビティ内であって前記複数の成形型の嵌合
    部に配設され、該嵌合部の隙間から前記砥石材料が漏出
    することを防止する環状のコーナー部材を有することを
    特徴とするレジノイド砥石の成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001205560A (ja) * 2000-01-28 2001-07-31 Disco Abrasive Syst Ltd 研削ホイール及び該研削ホイールの製造方法
JP2014221499A (ja) * 2013-05-13 2014-11-27 オリンパス株式会社 研磨工具の製造方法、研磨工具、及び研磨工具製造用の型

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