JP2012246734A - 自由勾配側溝の改修工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】老朽化した自由勾配側溝の側溝ブロックを、その側溝機能を維持したまま改修できる自由勾配側溝の改修工法を提供すること。
【解決手段】既設自由勾配側溝の側溝ブロック1の上部を切断除去し、残存する側溝ブロック1の左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3上に、左右の立ち上がり側壁部2が対向内側に倒れないように支持する金属製の側壁支持板部5が下部に垂設された側溝上部補修体4を設置し、次いで、この側溝上部補修体4の下面と立ち上がり側壁部2の切断除去面3との間に硬化剤6を充填し、この硬化剤6の硬化により側溝上部補修体4を立ち上がり側壁部2の切断除去面3に固定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、老朽化した自由勾配側溝の改修工法に関するものである。
老朽化した自由勾配側溝の改修は、路面から側溝ブロックを掘り出して新たな側溝ブロックに取り替える工法が一般的であるが、このような従来工法の場合、その改修施工期間中、バイパス路(迂回路)などを設けてその改修箇所における側溝機能を維持しなければならないため、手間とコストを要するものであった。
一方、出願人は、老朽化したU字型側溝の改修工法として、側溝ブロックの上部を切断除去し、その除去した部分にコンクリート蓋やグレーチングなどの閉塞部材を載置する載置面部を有する形状に予め形成しておいたコンクリート製の改修用部材を新設する側溝改修工法(特許文献1)や、除去した部分にL型側溝用ブロックを新設する側溝改修工法(特許文献2)を提案している。
具体的には、例えば、既存側溝の側溝ブロックの上方部分をコンクリートカッター等で切断除去して、この切断除去面に昇降調整ボルトを挿通配設する連結孔を穿設し、この複数の連結孔と改修用部材(側溝上部補修体)に形成された複数の螺着孔とを位置合わせして切断除去面に側溝上部補修体を設置し、この位置合わせした連結孔と螺着孔とに夫々昇降調整ボルトを挿通配設すると共に螺着孔には螺着し、昇降調整ボルトを回動調整して側溝上部補修体を適正な姿勢に是正した後、側溝ブロックの切断除去部分と側溝上部補修体との隙間に硬化剤を充填して側溝上部補修体を固定するものである。
そして、これらの工法によれば、側溝ブロックを路面から掘り出すことなく、その上部のみを切断除去するので、切り残した側溝ブロックの下部分により側溝機能を維持したまま改修施工を実施でき、バイパス路(迂回路)を設ける必要がないために簡単に側溝改修を行えることになる。
また、従来から、底のない逆U字型の側溝ブロックを施工後に、インバート(底)コンクリートを打設して自由な勾配を作るようにした自由勾配側溝が実施されている。
特開2006−322138号公報 特開2008−240358号公報
出願人は、老朽化した自由勾配側溝にも、上記特許文献1,2のような改修工法を実施できないかと考えた。
しかし、自由勾配側溝に用いる側溝ブロックは、この側溝ブロック自体に底板が備わっていないため、U字型ブロックと同じように上方部分を天板部とともに切断除去してしまうと側壁部の支えが失われてしまい、支えのない側壁部が対向内側に倒れてしまうと側溝機能を損なうおそれがあるために困難であった。
出願人は、このような現状に鑑みて更に試行錯誤し、自由勾配側溝の側溝ブロックの上方部分を切断除去して切り残した側溝ブロックの下部分により側溝機能を維持したまま改修施工を実施できる本発明を完成させるに至った。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
改修対象の既設自由勾配側溝の逆U字型を呈する側溝ブロック1の上部を切断除去し、残存する側溝ブロック1の左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3上に、この左右の立ち上がり側壁部2の対向内側面に当接若しくは近接配設してこの立ち上がり側壁部2が対向内側に倒れないように支持する金属製の側壁支持板部5が下部に垂設された構成の側溝上部補修体4を設置すると共に、この立ち上がり側壁部2の対向内側面に当接若しくは近接配設する前記側壁支持板部5の下端が、前記切断除去面3より30mm以上下方へ位置するようにして切断除去面3上に側溝上部補修体4を設置し、次いで、この側溝上部補修体4の下面と前記立ち上がり側壁部2の切断除去面3との間に硬化剤6を充填し、この硬化剤6の硬化により側溝上部補修体4を前記立ち上がり側壁部2の切断除去面3に固定することを特徴とする自由勾配側溝の改修工法に係るものである。
また、前記側溝上部補修体4は、この側溝上部補修体4の前後方向に連続する形状の前記側壁支持板部5が左右下部に垂設された構成であること特徴とする請求項1記載の自由勾配側溝の改修工法に係るものである。
また、前記側溝上部補修体4は、厚さ2mm以上の鋼板で成る前記側壁支持板部5が左右下部に垂設された構成であることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の自由勾配側溝の改修工法に係るものである。
また、前記側溝上部補修体4は、金属フレーム14を具備し、この金属フレーム14に前記側壁支持板部5が一体成形された構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自由勾配側溝の改修工法に係るものである。
また、前記側溝上部補修体4は、左右下部に、前記左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3に当接する脚部7が垂下突設されると共に、この脚部7は、側溝上部補修体4下部からの垂下突出量が可変自在に設けられた構成であり、この脚部7を前記切断除去面3に当接することで側溝上部補修体4を切断除去面3上に設置した後、脚部7の垂下突出量を調整設定することで側溝上部補修体4を適正な設置姿勢に昇降調整し、次いで、側溝上部補修体4の下面と前記立ち上がり側壁部2の切断除去面3との間の隙間13に硬化剤6を充填することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自由勾配側溝の改修工法に係るものである。
また、前記左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3に連結凹部8を設け、この左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3上に前記側溝上部補修体4を設置する際、この側溝上部補修体4の前記脚部7を前記連結凹部8内に配して当接することを特徴とする請求項5記載の自由勾配側溝の改修方法に係るものである。
また、前記側溝上部補修体4は、左右部に昇降調整ボルト9を挿通するためのボルト挿通孔11が上下方向に貫通形成されると共に、このボルト挿通孔11に雌螺子部12が設けられ、このボルト挿通孔11に挿通された前記昇降調整ボルト9が雌螺子部12に螺着されて、このボルト挿通孔11から側溝上部補修体4の下方へ突出する昇降調整ボルト9の先端部が、昇降調整ボルト9の螺動により垂下突出量を可変自在な前記脚部7とされた構成であり、この脚部7を前記切断除去面3に当接することで側溝上部補修体4を切断除去面3上に設置した後、昇降調整ボルト9の基端部の回動操作部10を回動操作することで側溝上部補修体4を適正な設置姿勢に昇降調整することを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の自由勾配側溝の改修工法に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、上部を切断除去した側溝ブロックの残存する左右の立ち上がり側壁部の切断除去面上に側溝上部補修体を設置することで、この左右の立ち上がり側壁部を倒れ防止状態に支持でき、従って逆U字型を呈し、上部を切断除去すると残存する左右の立ち上がり側壁部の支えが失われる自由勾配側溝用の側溝ブロックへの改修でありながら、改修中に側溝機能を確実に維持でき、バイパス路(迂回路)を設けることなく簡単に改修することが可能となる極めて実用性に優れた自由勾配側溝の改修工法となる。
また、請求項2記載の発明においては、前後方向に連続する側壁支持板部によって左右の立ち上がり側壁部を倒れ防止状態に支持しつつ、左右の立ち上がり側壁部2間の適正な対向間隔を確保したまま改修を行うことが可能となる一層実用性に優れた自由勾配側溝の改修工法となる。
また、請求項3記載の発明においては、強度のある鋼板(側壁支持板部)によって重量のある立ち上がり側壁部を確実に倒れ防止状態に支持して側溝機能を維持可能となる一層実用性に優れた自由勾配側溝の改修工法となる。
また、請求項4記載の発明においては、高強度の側溝上部補修体を実現可能となる上、側壁支持板部付の側溝上部補修体を簡易に設計実現可能となる一層実用性に優れた自由勾配側溝の改修工法となる。
また、請求項5記載の発明においては、側溝上部補修体を左右の立ち上がり側壁部に対して適正な設置姿勢に昇降調整することができ、しかも、この際に側溝上部補修体の下面と立ち上がり側壁部の切断除去面との間に生じる隙間に硬化剤を簡単に充填できるので、側溝上部補修体を立ち上がり側壁部に容易に固定可能となる一層実用性に優れた自由勾配側溝の改修工法となる。
また、請求項6記載の発明においては、立ち上がり側壁部に対する側溝上部補修体の横ずれ防止機能が発揮されて、立ち上がり側壁部の倒れ防止効果が一層良好に発揮されると共に、立ち上がり側壁部と側溝上部補修体との固定状態が一層堅固となるなど、極めて実用性に優れた自由勾配側溝の改修工法となる。
また、請求項7記載の発明においては、側溝上部補修体の下面からの垂下突出量を可変自在な脚部を簡易に設計実現可能となる上、この脚部の垂下突出量の可変調整を回動操作によって容易に行うことができる一層実用性に優れた自由勾配側溝の改修工法となる。
老朽化した既設自由勾配側溝の側溝ブロックを示す説明斜視図である。 図1の側溝ブロックの蓋部を切断除去する様子を示す説明拡大正断面図である。 図2に続いて、側溝ブロックの上部を切断除去する様子を示す説明拡大正断面図である。 図3に続いて、左右の立ち上がり側壁部の切断除去面に連結凹部を設けた状態を示す説明拡大正断面図である。 図4に続いて、切断除去面上に側溝上部補修体を設置しようとする様子を示す説明斜視図である。 図5に続いて、切断除去面上に側溝上部補修体を設置した状態を示す説明拡大正断面図である。 図6に続いて、側溝上部補修体を昇降調整する様子を示す部分拡大説明斜視図である。 図7に続いて、側溝ブロックの切断除去部分と側溝上部補修体との間に硬化剤を充填する様子を示す説明拡大正断面図である。 図8に続いて、昇降調整ボルトの上部を切断除去する様子を示す説明拡大正断面図である。 図9に続いて、蓋載置用空間部にコンクリート蓋を装着する様子を示す説明斜視図である。 本実施例の施工完了状態を示す説明拡大正断面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
改修対象の既設自由勾配側溝の逆U字型を呈する側溝ブロック1の上部を切断除去し、残存する側溝ブロック1の左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3上に側溝上部補修体4を設置する。
すると、側溝上部補修体4の下部に垂設する側壁支持板部5が、残存する側溝ブロック1の左右の立ち上がり側壁部2の対向内側面に当接若しくは近接配設することになる。
また、本発明では、この立ち上がり側壁部2の対向内側面に当接若しくは近接配設する側壁支持板部5の下端が、前記切断除去面3より30mm以上下方へ位置するようにして切断除去面3上に側溝上部補修体4を設置する。
すると、上部が切断除去されたことで内側への倒れ防止機能が失われている左右の立ち上がり側壁部2が、互いの対向内側に倒れようとしても、金属製で強度のある側壁支持板部5によって倒れないように支持されることになり、しかも切断除去面3より30mm以上垂下している側壁支持板部5が広い面積(板面)で立ち上がり側壁部2を支持可能であるので、重量のあるコンクリート製の立ち上がり側壁部2であっても確実に倒れ防止状態に支持して改修中の側溝機能を維持できることになる。
次いで、側溝上部補修体4の下面と前記立ち上がり側壁部2の切断除去面3との間に硬化剤6を充填し、この硬化剤6の硬化により側溝上部補修体4を前記立ち上がり側壁部2の切断除去面3に固定して、改修完了となる。
従って、逆U字型を呈し、上部を切断除去すると残存する左右の立ち上がり側壁部2の支えが失われる自由勾配側溝用の側溝ブロック1の改修でありながら、改修中に側溝ブロック1の側溝機能を確実に維持することができるので、バイパス路(迂回路)を設ける必要がなく、簡単に改修工事を行うことができる。
また、例えば、前記側溝上部補修体4は、この側溝上部補修体4の前後方向に連続する形状の前記側壁支持板部5が左右下部に垂設された構成であることとすれば、この前後方向に連続する側壁支持板部5に左右の立ち上がり側壁部2が支持されると、改修中に左右の立ち上がり側壁部2間の間隔が変化してしまうような位置ずれを生じにくく、従って左右の立ち上がり側壁部2間が適正な対向間隔を確保したまま改修を行うことができる。
また、例えば、前記側溝上部補修体4は、厚さ2mm以上の鋼板で成る前記側壁支持板部5が左右下部に垂設された構成であることとすれば、強度のある鋼板(側壁支持板部5)が重量のある立ち上がり側壁部2を確実に倒れ防止状態に支持して側溝機能を維持できることになる。
また、例えば、前記側溝上部補修体4は、金属フレーム14を具備し、この金属フレーム14に前記側壁支持板部5が一体成形された構成であることとすれば、金属フレーム14を具備する高強度の側溝上部補修体4となる上、この金属フレーム14を利用して側壁支持板部5付の側溝上部補修体4を簡易に設計実現可能となる。
また、例えば、前記側溝上部補修体4は、左右下部に、前記左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3に当接する脚部7が垂下突設されると共に、この脚部7は、側溝上部補修体4下部からの垂下突出量が可変自在に設けられた構成であることとすれば、この脚部7を前記切断除去面3に当接することで側溝上部補修体4を切断除去面3上に設置した後、脚部7の垂下突出量を調整設定することで側溝上部補修体4を適正な設置姿勢に昇降調整することができ、次いで、この昇降調整によって側溝上部補修体4の下面と前記立ち上がり側壁部2の切断除去面3との間に生じた隙間13に硬化剤6を容易に充填することができる。
また、例えば、前記左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3に連結凹部8を設け、この左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3上に前記側溝上部補修体4を設置する際、この側溝上部補修体4の前記脚部7を前記連結凹部8内に配して当接することとすれば、脚部7を連結凹部8内に配することで、側溝上部補修体4(の脚部7)に対する立ち上がり側壁部2の横ずれ防止機能が発揮されて立ち上がり側壁部2の倒れ防止作用が一層良好に発揮されることになると共に、立ち上がり側壁部2に側溝上部補修体4が一層堅固に固定されることになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、老朽化した既設自由勾配側溝の側溝ブロック1の上部を切断除去し、残存する側溝ブロック1の左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3上に、切断除去部分に相当する側溝上部補修体4を新設する自由勾配側溝の改修工法に係るものである。
本実施例で使用する側溝上部補修体4は、前記側溝ブロック1の上部形状と同等の形状となる長方形板状体に構成している。
更に具体的には、この側溝上部補修体4は、側溝ブロック1の長さと同等の長さを有する側枠部15を側溝ブロック1の左右幅よりやや幅狭となるようにして平行に配置し、この側枠部15間に複数(図面では四本)の連結枠部16を架設して梯子形状に形成した金属フレーム14を具備している。
また、この金属フレーム14の側枠部15と連結枠部16とは断面コ字状の鋼杆材で構成し、中央側の二本の連結枠部16間の間隔を二枚直列に並べたコンクリート蓋17の長さ幅に対応する間隔に設定して、この中央側二本の連結枠部16と側枠部15とによって囲まれた蓋装着用空間部18を形成している。
また、各側枠部15の対向内側の下縁部の全範囲に帯状の延設板部を設け、この延設板部を水平方向に折曲して、この水平延設板部19を前記蓋装着用空間部18に配設したコンクリート蓋17を載置装着するための載置部19としている。
また、前記金属フレーム14の前記蓋装着用空間部18を除いた両端側の連結枠部16と側枠部15で囲繞された範囲を、図示省略の鉄筋を組み込んでコンクリートを打設したコンクリート部20に形成して、全体形状を中間部に空間(蓋装着用空間部18)を有する略長方形板状体の側溝上部補修体4に構成している。
また、この側溝上部補修体4は、上部が切断除去されて残存している前記側溝ブロック1の左右の立ち上がり側壁部2の対向内側面に近接配設してこの立ち上がり側壁部2が対向内側に倒れないように支持する金属製の側壁支持板部5を下部に垂設している。
具体的には、前記各載置部19の対向内縁部の全範囲に帯状の延設板部を設け、この延設板部を垂直方向に折曲して、この垂直延設板部5を前記側壁支持板部5としている。
即ち、側溝上部補修体4の短辺の長さ方向を左右方向とした際のこの側溝上部補修体4の下面の左右部に、前後方向に帯状に連続する形状の前記側壁支持板部5が垂設する構成としている。
また、この各側壁支持部5は、厚さ2mm以上の鋼板で構成して、高強度を発揮し得るようにしている。
また、この各側壁支持部5は、側溝上部補修体4の下面(前記載置部19の下面)からの垂下長を、側溝上部補修体4を立ち上がり側壁部2の切断除去面3上に設置した際に、この側壁支持部5が立ち上がり側壁部2上部の対向内側面に重なるようにして当接若しくは近接配設する垂下長を有するように設定構成としている。
更に詳しくは、各側壁支持部5は、側溝上部補修体4の下面(前記載置部19の下面)からの垂下長を、70〜80mm(好ましくは75mm)程度に設定している。
また、この各側壁支持部5の下縁部の対向外側面に、柔軟性を有する長尺形状のシール部材22を載置し、このシール部材22を前記立ち上がり側壁部2の対向内側面に当接することで各側壁支持部5と立ち上がり側壁部2の対向内側面との隙間を埋めて、前記切断除去面3と側溝上部補修体4の下部との間の隙間13に硬化剤6を充填する際に硬化剤6の漏出を防止する構成としている。
また、この側溝上部補修体4は、左右下部に、前記左右の立ち上がり側壁部2の切断除去面3に当接する脚部7を垂設すると共に、この脚部7は、側溝上部補修体4下部からの垂下突出量を可変自在に設けている。
具体的には、前記蓋装着用空間部18の四隅部に相当する前記左右の各載置部19の前後部に昇降調整用ボルト9を上下方向に挿通可能なボルト挿通孔11を貫通形成し、この四箇所のボルト挿通孔11の存する各載置部19の下面に、ナット21をその雌螺子部12が各ボルト挿通孔11と連通するようにして付設(溶接)している。
また、この各ボルト挿通孔11に前記昇降調整ボルト9としての無頭ボルト9を挿入し雌螺子部12に螺着して、この各昇降調整ボルト9の先端部(下端部)をボルト挿通孔11から側溝上部補修体4の下方へ突出させた構成とし、この側溝上部補修体4の下方へ突出する各昇降調整ボルト9の先端部を前記脚部7としている。
即ち、各昇降調整ボルト9の先端部が、雌螺子部12に対するこの昇降調整ボルト9の回動螺動により垂下突出量を可変自在な前記脚部7として機能し、各立ち上がり側壁部2の切断除去面3に二箇所ずつこの脚部7が当接して合計四箇所の脚部7によって安定的に切断除去面3に設置される構成としている。
また、昇降調整ボルト9は、基端部(上端部)に回動操作部10としての六角穴10を穿設して、六角棒レンチなどの回動工具23で回動操作し得るように構成している。
次に、本実施例の側溝上部補修体4を用いた自由勾配側溝の改修工法を説明する。
先ず、改修対象の既設自由勾配側溝の逆U字型側溝ブロック1(図1参照)の蓋部分を適宜なコンクリート切断機24で縦方向に切断して切断部分を除去し、側溝ブロック1内にコンクリート切断機24の切断刃を配置できるようにする(図2参照)。
次いで、側溝ブロック1内にコンクリート切断機24の切断刃を配置し、側溝ブロック1の左右上部を横方向に切断して(図3参照)切断部分を除去する(図4参照)。
次いで、残存する側溝ブロック1の左右の立ち上がり側壁部2上部の切断除去面3上に、前記側溝上部補修体4の前記各脚部7に位置を対応させて縦穴状の連結凹部8を設ける(図4参照)。また、この連結凹部8は、丸穴状であってその開口径を昇降調整ボルト9のボルト径より大きい径寸法としている。
次いで、この連結凹部8には昇降調整ボルト9の先端部(脚部7)を挿入し連結凹部8の底部に当接させて側溝上部補修体4を切断除去面3上に設置し、前記各側壁支持板部5を左右の立ち上がり側壁部2の対向内側面に近接配設させると共に、前記各シール部材22を立ち上がり側壁部2の対向内側面に当接させる(図5,図6参照)。
また、この際、各昇降調整ボルト9の回動操作部10(六角穴10)を六角棒レンチなどの回動工具23で回動操作して、側溝上部補修体4を設置する地面(道路面)の高さなどの設置状況に応じて、この側溝上部補修体4の高さ調整や傾斜姿勢調整を行うと共に、立ち上がり側壁部2の対向内側面に近接配設する前記側壁支持板部5の下端が、前記切断除去面3より30mm以上下方へ位置するように高さ調整する(図7参照)。
すると、上部が切断除去されたことで内側への倒れ防止機能が失われている左右の立ち上がり側壁部2が、互いの対向内側に倒れようとしても、金属製で強度のある側壁支持板部5によって倒れないように支持されることになり、しかも切断除去面3より30mm以上垂下している側壁支持板部5が広い面積(板面)で立ち上がり側壁部2を支持可能であるので、重量のあるコンクリート製の立ち上がり側壁部2を確実に倒れ防止状態に支持して改修中の側溝機能を維持できることになる。尚、鋼製の側壁支持板部5の下端が、切断除去面3より30mm以上下方へ位置していると、立ち上がり側壁部2の倒れ防止効果が十分に発揮されることが出願人の実験により確認されている。
次いで、側溝上部補修体4の下部及び左右側面と側溝ブロック1の切断除去面3(切断除去部分)との隙間13にコンクリート6を採用した硬化剤6を充填し、この硬化剤6の硬化により側溝上部補修体4を側溝ブロック1の切断除去面3に固定する(図8参照)。この際、前記シール部材22が立ち上がり側壁部2の対向内側面に当接していることで側溝ブロック1内に硬化剤6が漏出することが防止される。
次いで、載置部19より上方へ突出している昇降調整ボルト9の上部(基端部)を切断除去し(図9参照)、蓋装着用空間部18にコンクリート蓋17を載置装着して改修施工完了となる(図10,図11参照)。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
例えば、本実施例では、側溝上部補修体4の蓋装着用空間部18にコンクリート蓋17を装着した場合を示したが、グレーチング蓋を装着するようにしても良い。
1 側溝ブロック
2 立ち上がり側壁部
3 切断除去面
4 側溝上部補修体
5 側壁支持板部
6 硬化剤
7 脚部
8 連結凹部
9 昇降調整ボルト
10 回動操作部
11 ボルト挿通孔
12 雌螺子部
13 隙間

Claims (7)

  1. 改修対象の既設自由勾配側溝の逆U字型を呈する側溝ブロックの上部を切断除去し、残存する側溝ブロックの左右の立ち上がり側壁部の切断除去面上に、この左右の立ち上がり側壁部の対向内側面に当接若しくは近接配設してこの立ち上がり側壁部が対向内側に倒れないように支持する金属製の側壁支持板部が下部に垂設された構成の側溝上部補修体を設置すると共に、この立ち上がり側壁部の対向内側面に当接若しくは近接配設する前記側壁支持板部の下端が、前記切断除去面より30mm以上下方へ位置するようにして切断除去面上に側溝上部補修体を設置し、次いで、この側溝上部補修体の下面と前記立ち上がり側壁部の切断除去面との間に硬化剤を充填し、この硬化剤の硬化により側溝上部補修体を前記立ち上がり側壁部の切断除去面に固定することを特徴とする自由勾配側溝の改修工法。
  2. 前記側溝上部補修体は、この側溝上部補修体の前後方向に連続する形状の前記側壁支持板部が左右下部に垂設された構成であること特徴とする請求項1記載の自由勾配側溝の改修工法。
  3. 前記側溝上部補修体は、厚さ2mm以上の鋼板で成る前記側壁支持板部が左右下部に垂設された構成であることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の自由勾配側溝の改修工法。
  4. 前記側溝上部補修体は、金属フレームを具備し、この金属フレームに前記側壁支持板部が一体成形された構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自由勾配側溝の改修工法。
  5. 前記側溝上部補修体は、左右下部に、前記左右の立ち上がり側壁部の切断除去面に当接する脚部が垂下突設されると共に、この脚部は、側溝上部補修体下部からの垂下突出量が可変自在に設けられた構成であり、この脚部を前記切断除去面に当接することで側溝上部補修体を切断除去面上に設置した後、脚部の垂下突出量を調整設定することで側溝上部補修体を適正な設置姿勢に昇降調整し、次いで、側溝上部補修体の下面と前記立ち上がり側壁部の切断除去面との間の隙間に硬化剤を充填することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自由勾配側溝の改修工法。
  6. 前記左右の立ち上がり側壁部の切断除去面に連結凹部を設け、この左右の立ち上がり側壁部の切断除去面上に前記側溝上部補修体を設置する際、この側溝上部補修体の前記脚部を前記連結凹部内に配して当接することを特徴とする請求項5記載の自由勾配側溝の改修方法。
  7. 前記側溝上部補修体は、左右部に昇降調整ボルトを挿通するためのボルト挿通孔が上下方向に貫通形成されると共に、このボルト挿通孔に雌螺子部が設けられ、このボルト挿通孔に挿通された前記昇降調整ボルトが雌螺子部に螺着されて、このボルト挿通孔から側溝上部補修体の下方へ突出する昇降調整ボルトの先端部が、昇降調整ボルトの螺動により垂下突出量を可変自在な前記脚部とされた構成であり、この脚部を前記切断除去面に当接することで側溝上部補修体を切断除去面上に設置した後、昇降調整ボルトの基端部の回動操作部を回動操作することで側溝上部補修体を適正な設置姿勢に昇降調整することを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の自由勾配側溝の改修工法。
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