JP2012246268A - フレグランス組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】5−エチル−2−メチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、3−メチルピリジン、及び3−エチルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルキルピリジンを含有することを特徴とするフレグランス組成物。
【選択図】なし
Description
2,6−ジメチルピリジンは、天然界では米や醤油の香気成分の一つであることが知られており、刺激的なパン様のエーテルハーバル香気を有しており、例えば、ミート的ステーキノートに使用されている(非特許文献1)。また、5−エチル−2−メチルピリジンは、ウッディーハーバル香気を有している(非特許文献1)。これらの2つのピリジン類は、フレーバー成分として主にスナック菓子やポップコーン様のフレーバー組成物に使用されてきたことは知られている。また、5−エチル−2−メチルピリジン及び2,6−ジメチルピリジンは、ペパーミント油の含窒素化合物として同定されたという報告例がある(非特許文献2)。
3−メチルピリジンは、魚節フレーバーの香料として使用されることが報告されている(特許文献2)。
また、上記フレーバー組成物用成分として知られているアルキルピリジン類の香気特性からは、フレグランス用の香気成分としての有用性については知られていなかった。
従って本発明の目的は、このような要求を満足するフレグランス組成物を提供することである。さらには、該フレグランス組成物を含有する香粧品、日用品、雑貨を提供することである。
〔1〕
5−エチル−2−メチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、3−メチルピリジン、及び3−エチルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルキルピリジンを含有することを特徴とするフレグランス組成物。
〔2〕
ローズ様香気を有することを特徴とする上記〔1〕記載のフレグランス組成物。
〔3〕
アルキルピリジンの含有量が、アルキルピリジンを除いたフレグランス組成物全重量に対して0.1重量ppm〜500重量ppmであることを特徴とする上記〔1〕又は〔2〕に記載のフレグランス組成物。
〔4〕
上記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のフレグランス組成物を含有することを特徴とする香粧品、日用品、又は雑貨。
〔5〕
ローズ様香気を基調とするフレグランス組成物に、5−エチル−2−メチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、3−メチルピリジン、及び3−エチルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルキルピリジンを配合することを特徴とするフレグランス組成物への香気の付与方法。
〔6〕
アルキルピリジンを配合する前のフレグランス組成物の全重量に対して、アルキルピリジンを0.1重量ppm〜500重量ppm配合することを特徴とする上記〔5〕記載の香気の付与方法。
〔7〕
香気が、瑞々しさ感、艶やかさ感、および柔らかい質感から選ばれる1種以上の香質感であることを特徴とする上記〔5〕又は〔6〕に記載の香気の付与方法。
本願において、「重量ppm」、「重量%」及び「重量部」は、それぞれ「質量ppm」、「質量%」及び「質量部」と同義である。
また、「フレグランス組成物」とは、香粧品、日用品、雑貨に使用する香料組成物をさす。
香粧品としては、例えば、香水、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロンなどのフレグランス製品;ローション、乳液、クリーム、美容液、クレンジングクリーム、洗顔料、ファンデーション、リップクリーム、日焼け止めクリームなどの化粧品が挙げられる。
具体的には、本発明のフレグランス組成物の香粧品における含有量は、本発明のフレグランス組成物を含めた香粧品の全重量に対して、好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.05〜10重量%とすることができる。
なお、以下に記した「%」は、重量%を表す。
(1)ローズ様フレグランス組成物
下記の処方に従って、ローズ様フレグランス組成物を調製した。
専門パネラー5名により、下記評価基準に基づいて香気の評価を行った。
評価結果は、専門パネラー5名の平均値である。
4:ローズ様のナチュラルな香気を非常にアップさせる。
3:優れたローズ様のナチュラルな香気を有する。
2:ローズ様香気のナチュラル感を少しアップさせる。
1:もとの香気とほとんど変化が無い。
0:もとの香気のバランスを崩す。
処方例1のローズ様フレグランス組成物100重量部に対して、5−エチル−2−メチルピリジンが表2に記載の配合量となるように配合し、香気の評価を行った。結果を表2に示す。
また、フレグランス組成物100重量部に5−エチル−2−メチルピリジンを1000ppm配合した場合は、もとのフレグランス組成物の香気のバランスを崩し、本発明の効果が得られなかった。
処方例1のローズ様フレグランス組成物100重量部に対して、2,6−ジメチルピリジンが表3に記載の配合量となるように配合し、香気の評価を行った。結果を表3に示す。
処方例1のローズ様フレグランス組成物100重量部に対して、3−エチルピリジンが表4に記載の配合量となるように配合し、香気の評価を行った。結果を表4に示す。
処方例1のローズ様フレグランス組成物100重量部に対して、3−メチルピリジンが表5に記載の配合量となるように配合し、香気の評価を行った。結果を表5に示す。
(1)ローズ様フレグランス組成物
下記の処方に従って、ローズ様フレグランス組成物を調製した。
[試験例5]
処方例2のローズ様フレグランス組成物100重量部に対して、各アルキルピリジン類が表7に記載の配合量となるように配合し、フレグランス組成物を調製した。
本発明のアルキルピリジン類を配合していない処方例2のフレグランス組成物をコントロールとし、各フレグランス組成物の香気評価を行った。
フレグランス組成物に本発明のアルキルピリジン類を2種類以上配合し、香気の評価を行った。
香気の評価は、実施例1と同様にして行った。
処方例2のローズ様フレグランス組成物100重量部に対して、2,6−ジメチルピリジン及び5−エチル−2−メチルピリジンが表8に記載した配合量となるように配合し、香気の評価を行った。結果を表8に示す。
試験例6と同様にして香気の評価を行った。結果を表9に示す。
試験例6と同様にして香気の評価を行った。結果を表10に示す。
試験例6と同様にして香気の評価を行った。結果を表11に示す。
試験例6と同様にして香気の評価を行った。結果を表12に示す。
試験例6と同様にして香気の評価を行った。結果を表13に示す。
(1)ローズ様フレグランス組成物
下記の処方に従って、ローズ様フレグランス組成物を調製した。
[試験例12]
処方例3のローズ様フレグランス組成物に、DPGを配合したサンプルA、5−エチル−2−メチルピリジンを配合したサンプルB、5−エチル−2−メチルピリジン、3−エチルピリジン、及び2,6−ジメチルピリジンの混合物を配合したサンプルCを調製した。
サンプルA、サンプルB、およびサンプルCについて、処方例3のローズ様フレグランス組成物と比較し、専門パネラー7名により、実施例1の評価基準に基づいて香気の評価を行った。評価結果は、専門パネラー7名の平均値とした。結果を表15に示す。
(1)ローズ様フレグランス組成物
下記の処方に従って、ローズ様フレグランス組成物を調製した。
[試験例13]
試験例12と同様にして香気の評価を行った。結果を表17に示す。
以下の処方に従い、ローズ様フレグランス組成物を調製した。
(1)ローズ様フレグランス組成物
以下の処方に従い、ローズ様フレグランス組成物を調製した。
[試験例14]
試験例12と同様にして香気の評価を行った。結果を表21に示す。
試験例12と同様にして香気の評価を行った。結果を表22に示す。
以下の処方に従い、常法により化粧水を調製した。
以下の処方に従い、常法によりクリームを得た。
以下の処方に基づき、常法により乳液を得た。
以下の処方に基づき、常法によって混合し、ヘアトリートメントを調製した。
以下の処方に基づき、常法によって混合し、ヘアシャンプーを調製した。
フレグランス組成物を除いた成分をV型ミキサーにて均一になるまで攪拌した後、フレグランス組成物を加え、さらに均一になるまで充分に攪拌して浴剤を得た。
カラギーナン、プロピレングリコール及びプロピルパラベンを混合して攪拌しながらイオン交換水を加え、これを穏やかに攪拌しながら約80℃になるまで加熱した。その後、約65℃とし、これをホモジナイザーを用いて3000rpmで攪拌しながら、フレグランス組成物を加えて均一な相とした後、所定の容器に流し込み、自然冷却して芳香剤を得た。
各種ローズ様フレグランス組成物を調製し、特定のアルキルピリジン類を配合することにより、配合する前のフレグランス組成物に比較して、非常に天然の花に近いローズ様香気を付与することができ、有用である。
Claims (7)
- 5−エチル−2−メチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、3−メチルピリジン、及び3−エチルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルキルピリジンを含有することを特徴とするフレグランス組成物。
- ローズ様香気を有することを特徴とする請求項1記載のフレグランス組成物。
- アルキルピリジンの含有量が、アルキルピリジンを除いたフレグランス組成物全重量に対して0.1重量ppm〜500重量ppmであることを特徴とする請求項1または2に記載のフレグランス組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のフレグランス組成物を含有することを特徴とする香粧品、日用品、又は雑貨。
- ローズ様香気を基調とするフレグランス組成物に、5−エチル−2−メチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、3−メチルピリジン、及び3−エチルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも1種のアルキルピリジンを配合することを特徴とするフレグランス組成物への香気の付与方法。
- アルキルピリジンを配合する前のフレグランス組成物の全重量に対して、アルキルピリジンを0.1重量ppm〜500重量ppm配合することを特徴とする請求項5記載の香気の付与方法。
- 香気が、瑞々しさ感、艶やかさ感、および柔らかい質感から選ばれる1種以上の香質感であることを特徴とする請求項5又は6に記載の香気の付与方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011120725A JP2012246268A (ja) | 2011-05-30 | 2011-05-30 | フレグランス組成物 |
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Publications (1)
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2011
- 2011-05-30 JP JP2011120725A patent/JP2012246268A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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Non-Patent Citations (2)
Title |
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CSNC200802183011; 光井 武夫: 新化粧品学 , 20010118, p.111-136, 株式会社南山堂 * |
JPN6015002444; 光井 武夫: 新化粧品学 , 20010118, p.111-136, 株式会社南山堂 * |
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