JP2012243103A - 硬貨処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した硬貨外径の判別を行うことができると共に、判別精度を向上させることができるようにする。
【解決手段】硬貨受容部17に受容された状態で搬送ディスク16の回転により搬送される硬貨Cの外径を検知する外径検知センサ25a−1、25a−2のうち外径検知センサ25a−1を硬貨Cの搬送軌跡上の外周側の領域内に配置し、また外径検知センサ25a−2を硬貨Cの搬送軌跡上の内周側の領域内に配置して、硬貨が通過する際この2つ外径検知センサ25a−1、25a−2の出力を加算することにより硬貨の外径を測定することで、硬貨搬送中に小径の硬貨が硬貨受容部17内でガタつきを生じても、測定値のばらつきを小さく抑えることができるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】硬貨受容部17に受容された状態で搬送ディスク16の回転により搬送される硬貨Cの外径を検知する外径検知センサ25a−1、25a−2のうち外径検知センサ25a−1を硬貨Cの搬送軌跡上の外周側の領域内に配置し、また外径検知センサ25a−2を硬貨Cの搬送軌跡上の内周側の領域内に配置して、硬貨が通過する際この2つ外径検知センサ25a−1、25a−2の出力を加算することにより硬貨の外径を測定することで、硬貨搬送中に小径の硬貨が硬貨受容部17内でガタつきを生じても、測定値のばらつきを小さく抑えることができるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の切欠部に硬貨を保持して搬送する搬送ディスクと、搬送中の硬貨の真偽、金種の鑑別を行う鑑別部を備えた硬貨処理装置に関するものである。
従来のこの種の硬貨処理装置として、例えば、特許文献1に示される装置がある。この特許文献1に示される装置は、外周部にU字形の切欠部による複数の硬貨受容部を有する回転可能な円板状の搬送ディスクと、各硬貨受容部に保持され搬送ディスクの回転により搬送される硬貨の搬送経路に配置された判別手段と、この判別手段の下流側に設けられた正貨通貨孔及び偽貨通貨孔を備え、装置に投入された硬貨を回転中の搬送ディスクの硬貨受容部に供給し、その硬貨を搬送ディスクの回転により搬送しつつ判別手段で判別して、真と判別された硬貨を正貨通貨孔から落下させ、偽と判別された硬貨を偽貨通貨孔から落下させるものとなっている。
しかしながら、上述した従来の技術においては、搬送ディスクに設けられる硬貨受容部は異なる直径を有する複数金種の硬貨を搬送するため、最大径の硬貨が入るような大きさになっており、そのため、硬貨搬送中に小径の硬貨が硬貨受容部内でガタつき、その状態で判別手段を通過するので、判別手段での各硬貨の外径の測定値がばらついてしまい、その結果、安定した判別を行うことが難しく、判別精度が低下するという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、取り扱う硬貨のうちの最大径の硬貨の受け入れが可能な硬貨受容部を有する回転可能な搬送ディスクと、前記硬貨受容部に受容され前記搬送ディスクの回転により搬送される硬貨の外径を検知するために前記硬貨の搬送軌跡上に設けられた外径検知センサを備えた硬貨処理装置において、前記外径検知センサは前記硬貨の搬送軌跡の外周側に設けられた第1のセンサと内周側に設けられた第2のセンサにより構成され、該第1、第2のセンサが前記硬貨を検知したときの出力に基づいて前記硬貨の外形を測定することを特徴とする。
このようにした本発明は、硬貨がセンサ位置を通過する際、第1、第2のセンサが前記硬貨を検知したときの出力に基づいて前記硬貨の外形を測定するようにしているため、硬貨搬送中に小径の硬貨が硬貨受容部内でガタつきを生じても、測定値のばらつきを小さく抑えることができ、安定した硬貨外径の判別を行うことができると共に、判別精度を向上させることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による硬貨処理装置の実施例を説明する。
図1は第1の実施例を示す平面図、図2はその側面図である。図において1は硬貨繰出しユニットで、この硬貨繰出しユニット1は、上面側の開口を硬貨投入口とした漏斗状のホッパ2の直下に、水平に回転する繰出しディスク(繰出し円板)3を配置し、繰出しディスク3の外周側に、硬貨Cが1枚挟まらない程度の隙間を開けて円筒状の円板ガイド部材7を設けたものとなっている。
該繰出しディスク3には中心軸4が設けられていて、この中心軸4には繰出しモータ5の回転軸に取付けたギア6aと噛合うギア6bが固定され、これにより繰出しディスク3は繰出しモータ5によりギア6a、6bを介して回転するようになっている。
繰出しディスク3の外周側に設けられた円板ガイド部材7は、繰出しディスク3を底面として、例えば100以上の硬貨を収容できる空間を確保できる高さを有し、その一部には、硬貨が1枚だけ通過できるように開口した繰出し口8が設けられている。この繰出し口8の幅及び高さは円板ガイド部材7とは別部材により形成してもよい。
繰出しディスク3の外周側に設けられた円板ガイド部材7は、繰出しディスク3を底面として、例えば100以上の硬貨を収容できる空間を確保できる高さを有し、その一部には、硬貨が1枚だけ通過できるように開口した繰出し口8が設けられている。この繰出し口8の幅及び高さは円板ガイド部材7とは別部材により形成してもよい。
9は繰出し口8に続くように設けられた硬貨通路で、この硬貨通路9には硬貨Cを上下から挟持して搬送する搬送ローラ10a、10bが設けられ、搬送ローラ10aは搬送モータ11によりギア12a、12bを介して回転するものとなっており、ここで、ギア12aは搬送モータ11の回転軸に取り付けられ、ギア12bは搬送ローラ10aの中心軸に取付けられていて、互いに噛合っている。
28は搬送ローラ10の近傍に設けられた繰出し前段センサである。
28は搬送ローラ10の近傍に設けられた繰出し前段センサである。
13は硬貨通路9の終端側に配置された搬送ユニットで、この搬送ユニット13は円形で硬貨通路9に続く部分に開口部21が設けられた短円筒形の外周壁面14と、この外周壁面14の底部を閉塞する円板状の水平な底面15で周囲が構成されており、その底面15は搬送ローラ10a、10bによって挟持された硬貨Cの底面よりわずかに低くなるように設定されている。
外周壁面14の内部には搬送ディスク(搬送円板)16が設けられており、この搬送ディスク16は底面15上で水平に回転するようになっている。搬送ディスク16の外周部には、U字状に切欠いた複数の硬貨受容部17が等間隔で設けられており、各硬貨受容部17は最大径の硬貨である500円硬貨を受け入れることができる幅を有し、それぞれ硬貨が1枚だけ保持可能なように形成されている。
搬送ディスク16には中心軸18が設けられていて、搬送ローラ10a、10bによる硬貨Cの搬送方向は、この中心軸18に対して少しずらして設定されている。また中心軸18には搬送モータ19の回転軸に取付けたギア20aと噛合うギア20bが固定され、これにより搬送ディスク16は搬送モータ19によりギア20a、20bを介して回転し、硬貨受容部17に入った硬貨を外周壁面14に沿って搬送するようになっている。
搬送ディスク16上には硬貨受容部17の列の内側に位置するようにリング状の遮蔽部材23が取付けられていて、この遮蔽部材23を挟んで対向する発光素子と受光素子からなる位置検知センサ22が設けられており、そして遮蔽部材23には硬貨受容部17に対応して位置検知センサ22をオン、オフするように円周上に等間隔にスリットが形成されている。
また、搬送ユニット13には、硬貨通路9と対向した硬貨受容部17内の硬貨Cの有無を検知する硬貨検知センサ24が設けられ、かつ搬送ディスク16の回転により搬送される硬貨Cの搬送軌跡上に臨む位置に硬貨の外径を検知する第1のセンサとしての外径検知センサ25a−1、第2のセンサとしての外径検知センサ25a−2及び外径以外の硬貨の特性(特徴)を検知する特性検知センサ25b、25cが設けられていて、これら外径検知センサ25a−1、25a−2と、特性検知センサ25b、25cは、搬送ディスク16のいずれかの硬貨受容部17が硬貨通路9と対向したときに、それぞれが他の硬貨受容部17間に位置(図1に示す位置)するように配置されている。
図3は外径検知センサ25a−1、25a−2の配置例を示す要部平面図で、本実施例における外径検知センサ25a−1、25a−2にはそれぞれ2個1組の外径検知素子からなる磁気センサ等が用いられている。ここで、外径検知センサ25a−1は硬貨Cの搬送軌跡上の外周側の領域内に配置され、また外径検知センサ25a−2は硬貨Cの搬送軌跡上の内周側の領域内に配置されていて、最小経の硬貨C、例えば1円硬貨が搬送されてきた場合でも、その1円硬貨が必ず外径検知センサ25a−1、25a−2を通過するように、外径検知センサ25a−1、25a−2の間隔が設定されている。
このように外径検知センサ25a−1、25a−2を配置することで、図3(a)に示したように硬貨Cが外径検知センサ25a−1、25a−2の位置で搬送軌跡上の外周寄りを通過した場合、硬貨Cは外周側の外径検知センサ25a−1に多くかかるので、外径検知センサ25a−1の出力は大きくなり、内周側の外径検知センサ25a−2には余りかからないので、外径検知センサ25a−2の出力は小さくなる。また、図3(b)に示したように硬貨Cが搬送軌跡上の内周寄りを通過した場合、硬貨Cは内周側に位置する外径検知センサ25a−2に多くかかるので、外径検知センサ25a−2の出力は大きくなり、外周側に位置する外径検知センサ25a−1には余りかからないので、外径検知センサ25a−1の出力は小さくなる。
尚、この実施例では外径検知センサ25a−1、25a−2は、搬送ディスク16の回転方向つまり硬貨Cの搬送方向において、特性検知センサ25bより硬貨検知センサ24に近い位置に配置しているが、特性検知センサ25b、25cの位置に配置することも可能である。
硬貨Cの搬送方向における特性検知センサ25cの下流側には硬貨受渡し口26が設けられ、更に硬貨受渡し口26の下流側にはリジェクト硬貨排出口27が設けられている。この硬貨受渡し口26とリジェクト硬貨排出口27は搬送ユニット13の底面15にあけられた穴であるが、通常は図示しない遮蔽部材でそれぞれ塞がれている。硬貨受渡し口26は正常硬貨Cが送られてきた場合、遮蔽部材をスライド移動させることによって、その硬貨Cが下方へ落下して図示しない次工程の処理部に導かれるようになっており、またリジェクト硬貨排出口27はリジェクト硬貨が送られてきたときに遮蔽部材をスライド移動させることによって、そのリジェクト硬貨が下方へ落下して図示しない硬貨返却口に導かれるようになっている。
この硬貨受渡し口26とリジェクト硬貨排出口27は、搬送ディスク16の1つの硬貨受容部17が図1に示したように硬貨通路9と対向したときに、別の硬貨受容部17が止まる位置になっているが、これ以外の位置に設けることも可能である。
上述した構成の作用について説明する。尚、以下に説明する各部の動作は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとする。
上述した構成の作用について説明する。尚、以下に説明する各部の動作は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとする。
まず、硬貨繰出しユニット1のホッパ2上面の硬貨投入口から硬貨Cを一括投入すると、それらの硬貨2はホッパ2により繰出しディスク3上に導かれて集積される。この硬貨Cの投入が図示しないセンサにより検知されると、繰出しモータ5が駆動され、繰出しディスク3が図1に矢印で示したように反時計方向に回転し、その遠心力により硬貨Cを外側へ押出すが、円板ガイド部材7に開口された繰出し口8より硬貨Cは規制されて1枚ずつ硬貨通路9へ繰出される。
繰出された硬貨Cは搬送ローラ10aが回転していないときはそのまま滞留し、搬送モータ11が駆動されて搬送ローラ10aが回転すると、硬貨Cは搬送ローラ10a、10bにより挟持されて搬送ユニット13側に搬送される。
また、搬送ユニット13の搬送ディスク16は搬送モータ19により回転するが、遮蔽部材23によって位置検知センサ22のオンからオフへの変化をトリガとして硬貨受容部17が硬貨通路9と対向する位置で一旦停止させ、予め設定した時間だけ停止した後、再度回転するように制御する。この場合、遮蔽部材23のスリットは等間隔で設けられているため、一定の間隔で間欠的に搬送ディスク16は回転する。
また、搬送ユニット13の搬送ディスク16は搬送モータ19により回転するが、遮蔽部材23によって位置検知センサ22のオンからオフへの変化をトリガとして硬貨受容部17が硬貨通路9と対向する位置で一旦停止させ、予め設定した時間だけ停止した後、再度回転するように制御する。この場合、遮蔽部材23のスリットは等間隔で設けられているため、一定の間隔で間欠的に搬送ディスク16は回転する。
搬送ローラ10a、10bにより挟持された硬貨Cを繰出し前段センサ28が検知すると、位置検知センサ22と同期を取って硬貨受容部17が硬貨通路9に対向する位置、つまり硬貨Cを受入れ可能な位置になる状態で搬送ディスク16が停止するよう搬送モータ19の駆動を止め、その後、搬送モータ11を駆動することで搬送ローラ10a、10bを回転させて硬貨受容部17に硬貨Cを送込む。
尚、搬送ユニット13の底面15は搬送ローラ10a、10bによって挟持された硬貨Cの底面よりわずかに低くなるように設定されているため、引掛りなくスムーズに送込むことができる。
尚、搬送ユニット13の底面15は搬送ローラ10a、10bによって挟持された硬貨Cの底面よりわずかに低くなるように設定されているため、引掛りなくスムーズに送込むことができる。
硬貨受容部17に送込まれた硬貨Cが第1の硬貨検知センサ24により検知されると、搬送モータ11の駆動が一時的に停止され、搬送ユニット13への硬貨Cの受渡しが終了する。その後、搬送モータ19の駆動が再開されて搬送ディスク16が回転する。
以上の動作を連続的に行うことで、繰出しユニット1に投入された硬貨Cを順次搬送ユニット13に搬送し、搬送ディスク16の各硬貨受容部17に硬貨Cを1枚ずつ送込んでゆく。
以上の動作を連続的に行うことで、繰出しユニット1に投入された硬貨Cを順次搬送ユニット13に搬送し、搬送ディスク16の各硬貨受容部17に硬貨Cを1枚ずつ送込んでゆく。
尚、繰出し前段センサ28による硬貨Cの検知(オン)と位置検知センサ22の遮蔽部材23によるオンの条件が合わない場合、つまり受入れ可能な位置に硬貨受容部17が無い場合、搬送モータ11は次の硬貨受容部が受け入れ可能な位置に来るまで停止するようにする。
また、搬送ローラ10a、10bによる硬貨Cの搬送方向は、搬送ディスク16の回転軸18に対して少しずれて設定されているため、硬貨受容部17に対して硬貨Cは斜めに進入することになり、そして搬送ディスク16は搬送ローラ10a、10bから逃げる方向に回転するので硬貨Cが搬送ローラ10a、10bと搬送ディスク16の間に挟まってロックされることを防止することができる。
搬送ディスク16の硬貨受容部17に送込まれた硬貨Cは、硬貨受容部17に保持された状態で搬送ディスク16の間欠回転により外周壁14に沿って間欠搬送され、その搬送途中で硬貨Cは外径検知センサ25a−1、25a−2と特性検知センサ25b、25cの位置を通過する。その際、外径検知センサ25a−1、25a−2は間欠搬送1回に付き通過する硬貨Cの外径を検知し、特性検知センサ25b、25cは硬貨Cの外径以外の特性値(例えば、孔の有無、材質等)を検知する。
ここで、外径検知センサ25aによる硬貨Cの外径検知について述べると、硬貨Cが外径検知センサ25a−1、25a−2の位置で外周寄りを通過した場合、硬貨Cは外周側の外径検知センサ25a−1に多くかかるので、外径検知センサ25a−1の出力は大きくなり、内周側に位置する外径検知センサ25a−2には余りかからないので、外径検知センサ25a−2の出力は小さくなる。逆に硬貨Cが内周寄りを通過した場合、硬貨Cは内周側の外径検知センサ25a−2に多くかかるので、外径検知センサ25a−2の出力は大きくなり、外周側の外径検知センサ25a−1には余りかからないので、外径検知センサ25a−1の出力は小さくなる。本実施例では、この外周側に位置する外径検知センサ25a−1の出力と内周側に位置する外径検知センサ25a−2の出力とを演算(加算)することで、硬貨Cの外径の測定を行うもので、こうすることにより通過位置による測定値のばらつきの小さい外径の測定を行うことができる。
この外径検知センサ25a−1、25a−2と特性検知センサ25b、25cの出力に基づく外径の測定値と特性値を用いて判別手段(制御部)が硬貨Cの真偽、金種を判別する。
その結果、硬貨Cが真で金種が判明した正常硬貨であれば、その硬貨Cは硬貨受渡し口26に搬送され、硬貨受渡し口26の遮蔽部材をスライド移動させることによって、その硬貨Cが下方へ落下して図示しない次工程の処理部に導かれる。
その結果、硬貨Cが真で金種が判明した正常硬貨であれば、その硬貨Cは硬貨受渡し口26に搬送され、硬貨受渡し口26の遮蔽部材をスライド移動させることによって、その硬貨Cが下方へ落下して図示しない次工程の処理部に導かれる。
また、前記の判別により偽あるいは金種不明等の異常のあるリジェクト硬貨と判別された場合、その硬貨Cはリジェクト硬貨排出口27まで搬送され、リジェクト硬貨排出口27の遮蔽部材をスライド移動させることによって、そのリジェクト硬貨が下方へ落下し、図示しない硬貨返却口に導かれて硬貨投入者に返却される。
以上説明したように、第1の実施例では、搬送ディスク16の硬貨受容部17に受容された状態で搬送ディスク16の回転により搬送される硬貨Cの外径を検知する外径検知センサ25a−1、25a−2のうち外径検知センサ25a−1を硬貨Cの搬送軌跡上の外周側の領域内に配置し、また外径検知センサ25a−2を硬貨Cの搬送軌跡上の内周側の領域内に配置して、硬貨が通過する際この2つ外径検知センサ25a−1、25a−2の出力を演算することにより硬貨の外径を測定するようにしているため、硬貨搬送中に小径の硬貨が硬貨受容部内でガタつきを生じても、測定値のばらつきを小さく抑えることができ、安定した硬貨外径の判別を行うことができると共に、判別精度を向上させることができるという効果が得られる。
次に、第2の実施例について説明すると、この第2の実施例の構成は第1の実施例と同じであるが、外径検知センサ25a−1、25a−2の出力に基づく硬貨Cの外径の判別方法を異ならせたものである。
この第2の実施例では、第1の実施例と同様に硬貨Cの投入、繰出し、搬送ディスク16の硬貨受容部17への硬貨の送り込み、搬送ディスク16の回転による硬貨Cの搬送が行われる。
この第2の実施例では、第1の実施例と同様に硬貨Cの投入、繰出し、搬送ディスク16の硬貨受容部17への硬貨の送り込み、搬送ディスク16の回転による硬貨Cの搬送が行われる。
そして、この第2の実施例でも、搬送された硬貨Cが外径検知センサ25a−1、25a−2の位置を通過する際、搬送軌跡上の外周寄りを通過した場合、硬貨Cは外周側の外径検知センサ25a−1に多くかかるので、外径検知センサ25a−1の出力は大きくなり、内周側に位置する外径検知センサ25a−2には余りかからないので、外径検知センサ25a−2の出力は小さくなる。逆に硬貨Cが搬送軌跡上の内周寄りを通過した場合、硬貨Cは内周側の外径検知センサ25a−2に多くかかるので、外径検知センサ25a−2の出力は大きくなり、外周側の外径検知センサ25a−1には余りかからないので、外径検知センサ25a−1の出力は小さくなる。
この場合、外側の外径検知センサ25a−1の出力の大小の度合いにより通過位置が判断可能であり、その通貨位置から硬貨Cが搬送軌跡上の外周側を通過したか否かを判断することができる。従って本実施例では、硬貨Cが搬送軌跡上の外周側を通過したか否かを判断するための外径検知センサ25a−1の出力の基準値(許容値)を設定しておき、外径検知センサ25a−1の出力がこの基準値に達したかどうかを判別手段(制御部)が判断する。
外径検知センサ25a−1の出力がこの基準値に達している場合、前記判別手段が内側の外径検知センサ25a−2の出力の大小の度合いにより硬貨Cの外径を判断し、その後、センサ25a−2と特性検知センサ25b、25cの出力に基づく硬貨Cの特性値を用いて判別手段(制御部)が硬貨Cの真偽、金種の判別を行い、判別後、硬貨Cが真で金種が判明した正常硬貨であれば、その硬貨Cは硬貨受渡し口26に搬送されて、第1の実施例と同様に次工程の処理部に導かれ、偽あるいは金種不明等の異常のあるリジェクト硬貨であれば、その硬貨Cはリジェクト硬貨排出口27まで搬送されて、第1の実施例と同様に図示しない硬貨返却口に導かれて硬貨投入者に返却される。
尚、前記外径検知センサ25a−1の出力がこの基準値に達していない場合は、前記判別手段がこの段階で硬貨Cの外径は正確に測定できないものとしてリジェクトと鑑別し、その硬貨Cはリジェクト硬貨排出口27まで搬送されて硬貨返却口に導かれ、硬貨投入者に返却される。
以上説明したように第2の実施例では、第1の実施例と同様の構成において、外側の外径検知センサ25a−1の出力に基づいて硬貨Cが搬送軌跡上の外周側を通過したか否かを判断し、外周側を通過した硬貨Cのみを内側の外径検知センサ25a−2の出力に基づいて外径を測定することで、搬送軌跡上のほぼ一定の範囲を通過する硬貨Cのみを測定対象とすることができるため、測定値のばらつきを小さく抑えることができ、安定した硬貨外径の判別を行うことができると共に、判別精度を向上させることができるという効果が得られる。
1 硬貨繰出しユニット
2 ホッパ
3 繰出しディスク
7 円板ガイド部材
8 繰出し口
9 硬貨通路
10a、10b 搬送ローラ
13 搬送ユニット
14 外周壁面
15 底面
16 搬送ディスク
17 各硬貨受容部
21 開口部
22 位置検知センサ
23 遮蔽部材
24 硬貨検知センサ
25a 外径検知センサ
25b、25c 特性検知センサ
26 硬貨受渡し口
27 リジェクト硬貨排出口
28 前段センサ
2 ホッパ
3 繰出しディスク
7 円板ガイド部材
8 繰出し口
9 硬貨通路
10a、10b 搬送ローラ
13 搬送ユニット
14 外周壁面
15 底面
16 搬送ディスク
17 各硬貨受容部
21 開口部
22 位置検知センサ
23 遮蔽部材
24 硬貨検知センサ
25a 外径検知センサ
25b、25c 特性検知センサ
26 硬貨受渡し口
27 リジェクト硬貨排出口
28 前段センサ
Claims (4)
- 取り扱う硬貨のうちの最大径の硬貨の受け入れが可能な硬貨受容部を有する回転可能な搬送ディスクと、前記硬貨受容部に受容され前記搬送ディスクの回転により搬送される硬貨の外径を検知するために前記硬貨の搬送軌跡上に設けられた外径検知センサを備えた硬貨処理装置において、
前記外径検知センサは前記硬貨の搬送軌跡の外周側に設けられた第1のセンサと内周側に設けられた第2のセンサにより構成され、該第1、第2のセンサが前記硬貨を検知したときの出力に基づいて前記硬貨の外形を測定することを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1記載の硬貨処理装置において、
前記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力との加算により算出する値により前記硬貨の外形を測定することを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1記載の硬貨処理装置において、
前記硬貨が前記搬送軌跡の外周側を通過したか否かを判定する前記第1のセンサの出力の基準値を設定し、
前記第1のセンサの出力が基準値に達した場合、前記第2のセンサの出力の大小の度合いにより前記硬貨の外形を測定することを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の硬貨処理装置において、
前記第1、第2のセンサは磁気センサであることを特徴とする硬貨処理装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017102884A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-08 | 旭精工株式会社 | コインホッパおよびコイン径判定方法 |
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JPS55150085A (en) * | 1979-05-10 | 1980-11-21 | Omron Tateisi Electronics Co | Coin selector |
JPH06119523A (ja) * | 1992-08-20 | 1994-04-28 | Eeone Technol:Kk | 硬貨判別装置 |
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2011
- 2011-05-19 JP JP2011112904A patent/JP2012243103A/ja active Pending
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