JP5672142B2 - 硬貨処理装置および調整用媒体 - Google Patents
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Description
磁気センサの出力値は磁界に基づいており、その磁界は、発生源であるコイル等の部品の製造誤差、実装時の取り付けによる組立誤差、動作時の電源電圧の変動等により一定に発生させることが困難であることから、装置毎に磁気センサの調整が必要である。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、簡易な構成で容易に磁気センサの調整を可能にすることを目的とする。
図1および図2において、100は硬貨を鑑別する磁気センサを備えた硬貨処理装置であり、硬貨繰出しユニット1および搬送ディスクユニット13により構成され、硬貨投入口に投入された硬貨の真贋および金種を鑑別し、計数するものである。
硬貨投入口2は、硬貨を一括して受け入れるために円錐台状に形成され、上部および下部に開口が形成されたものである。上部の開口から投入された硬貨を下部の開口から落下放出する。
外周壁面14は、搬送回転ディスク16の外周に沿って円筒状に形成され、搬送ディスクユニット13の壁面を形成している。この外周壁面14は、硬貨通路9との接続部に搬送ローラ10により搬送される硬貨を通過させる開口部21が形成されている。
搬送回転円盤としての搬送回転ディスク16は、円盤状に形成され、外周壁面14の内部の搬送ガイド底面15上に図1中の矢印Cが示す方向へ回転可能に水平配設されている。この搬送回転ディスク16の外周部には、搬送ローラ10により挟持されて搬送された1枚の硬貨を受け入れて保持するU字状に切り欠けた硬貨受容部17が等間隔で複数形成されている。
なお、搬送ローラ10による硬貨の搬送方向(図1中の矢印Bが示す方向)は、回転軸18に向かって搬送回転ディスク16の回転方向における下流側に少しずらして設定されている。
回転する搬送回転ディスク16の硬貨受容部17の軌跡上には、繰出しセンサ24が設けられており、硬貨通路9と対向した硬貨受容部17内の硬貨の存否を検知することができるようになっている。
なお、調整用媒体30および調整冶具31の詳細は後述する。
このように構成された硬貨処理装置100は、調整用媒体30を磁気センサ(251〜254)間に配置して磁気センサ(251〜254)の出力を調整する。
また、調整用媒体30の各辺の角は、硬貨受容部に円滑に嵌め込まれるように丸く形成されている。
図4において、搬送回転ディスクの硬貨受容部に嵌め込まれた調整用媒体30の突き当て端面301等の各端面は、磁気センサ251、252の端部より1mm程度外側に位置するようになっており、硬貨受容部を挟んで上下に配置された磁気センサ間の全平面領域に調整用媒体30が配置(投影)されるようになっている。
なお、搬送回転ディスクの硬貨受容部に嵌め込まれたときの調整用媒体30と図1に示す磁気センサ253、254の位置関係についても同様であり、磁気センサ253、254への調整用媒体30の投影面積が一定になるように調整用媒体30が配置されるようになっている。
また、調整用媒体の厚みは、部品の製造誤差および組立誤差が正常範囲内であれば磁気センサの出力値が飽和しない様(ゼロにならない様)、実測結果に基づいて決定している。
なお、本実施例では、調整用媒体の素材をクロム銅またはりん青銅としているため、調整用媒体の厚み変化させることにより、磁気センサの出力値を調整することができる。
図7において、調整冶具31は、図1および図2に示す搬送ディスクユニット13の壁面を形成している外周壁面14に形成された硬貨を通過させる開口部21に係合する係合部311と、搬送回転ディスク16の硬貨受容部17に嵌合する突起部312とを有し、円形の搬送路壁を形成する図1に示す外周壁面14と搬送回転ディスク16との間に嵌るように半月形状に形成されている。
図8において、水平に配設された搬送ガイド底面15および搬送路カバー16aで形成される媒体搬送路を鉛直方向において挟むように対向配置された複数の磁気センサ251、252、253、254が、それぞれの磁気センサは異なった鑑別項目の比較・判別を行う。
この制御部は、それぞれの磁気センサにより検出した磁界の変動をデジタルの出力値として読取ることができるようになっている。
硬貨処理装置の制御部が行う調整処理を図9の実施例における調整処理を示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1を参照しながら説明する。
S2:制御部は、磁気センサの出力値(A/D値)を読取る。
このように調整用媒体30と調整冶具31とを搬送回転ディスク16に取り付けることにより、各磁気センサに各調整用媒体30を対応させて配置し、その位置を固定する。
S7:制御部は、調整用媒体30による磁気センサの出力値を読取る。なお、搬送回転ディスク16を回転させることなく、調整用媒体30を静止させた状態で磁気センサの出力値を読取るものとする。
S10:制御部は、図示しない表示手段に調整冶具と調整用媒体とを取り外すことを促す「調整媒体&調整冶具を取り外して下さい」等のメッセージを表示する。
硬貨処理装置の操作者は、調整冶具31と調整用媒体30とを搬送回転ディスク16から取り外すものとする。
S12:制御部は、メモリに格納した補正値と、予めメモリに記憶された閾値とを比較する。
S13:制御部は、補正値が閾値の範囲内に入っているか否かを判定し、入っていないと判定すると処理をS14へ移行し、入っていると判定すると処理を終了する。
なお、制御部は、上述したS7〜S9およびS13の処理を各磁気センサ(251〜254)について行うものとする。
また、鑑別済みの複数枚の正規の硬貨を使用することがないので、硬貨処理装置を設置した場所であっても磁気センサの調整作業を行うことができる。
また、鑑別済みの複数枚の正規の硬貨を使用することがないので、硬貨処理装置を設置した場所であっても磁気センサの調整作業を行うことができるという効果が得られる。
2 硬貨投入口
3 回転円盤
4 回転軸
5 繰出しモータ
7 円盤ガイド部材
8 放出口
9 硬貨通路
10 搬送ローラ
13 搬送ディスクユニット
14 外周壁面
15 搬送ガイド底面
16 搬送回転ディスク
17 硬貨受容部
25 鑑別部
26 リジェクト硬貨排出口
27 正規硬貨排出口
30 調整用媒体
31 調整冶具
100 硬貨処理装置
Claims (9)
- 硬貨を鑑別する磁気センサを備えた硬貨処理装置において、
硬貨を受け入れる硬貨受容部が形成され、回転可能に配設された搬送回転円盤と、
前記搬送回転円盤の硬貨受容部の回転軌跡を挟んで対向配置された磁気センサとを備え、
クロム銅またはりん青銅で形成された調整用媒体を前記磁気センサ間に配置して前記磁気センサの出力を調整することを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1に記載の硬貨処理装置において、
前記調整用媒体は、前記硬貨受容部に嵌合されることを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項2に記載の硬貨処理装置において、
硬貨を通過させる開口部が形成され、前記開口部を通過した硬貨を受け入れる複数の硬貨受容部が形成された前記搬送回転円盤の外周に沿った円筒状の壁面を備え、
前記開口部と係合する係合部と、前記搬送回転円盤の硬貨受容部に嵌合する嵌合部とが形成された調整冶具で、前記搬送回転円盤を固定することを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3に記載の硬貨処理装置において、
前記調整用媒体は、略扇形状に形成されていることを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の硬貨処理装置において、
前記調整用媒体は、正規硬貨による前記磁気センサの出力値と重複しない前記磁気センサの出力値を出力する厚さに形成されていることを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬貨処理装置において、
前記調整用媒体は、クロム銅で形成され、クロムが0.7〜1.2重量%、銅が98.8〜99.3重量%である
ことを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬貨処理装置において、
前記調整用媒体は、りん青銅で形成され、錫が5.5〜7.0重量%、りんが0.03〜0.35重量%、銅・錫・りんの合計が99.5重量%以上である
ことを特徴とする硬貨処理装置。 - 硬貨を受け入れる硬貨受容部が形成され、回転可能に配設された搬送回転円盤と、前記搬送回転円盤の硬貨受容部の回転軌跡を挟んで対向配置され、硬貨を鑑別する磁気センサとを備えた硬貨処理装置で使用され、前記磁気センサ間に配置して前記磁気センサの出力を調整するために使用される調整用媒体であって、
略扇形状に形成されていることを特徴とする調整用媒体。 - 硬貨を受け入れる硬貨受容部が形成され、回転可能に配設された搬送回転円盤と、前記搬送回転円盤の硬貨受容部の回転軌跡を挟んで対向配置され、硬貨を鑑別する磁気センサとを備えた硬貨処理装置で使用され、前記磁気センサ間に配置して前記磁気センサの出力を調整するために使用される調整用媒体であって、
正規硬貨による前記磁気センサの出力値と重複しない前記磁気センサの出力値を出力する厚さに形成されていることを特徴とする調整用媒体。
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