JP2012241470A - 舗装高さ内に設置するための伸縮装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方、他方の伸縮装置18、19の構成は、断面略T字状でその上面部に凹凸面を形成した所定長の一方の櫛形状荷重支持部材18Aと、該一方、他方の櫛形状荷重支持部材18A、19Aの外方側面に直交し・固定しかつ一方、他方の櫛形状荷重支持部材18A、19Aの長さ方向に所定間隔を有して複数個固定された一方、他方の略釣針状リブプレート18B、19Bとでなる。詳しくは一方、他方の伸縮装置18、19は例えば鋼製であって所定長L1例えば1.8(m)程度の一方、他方の櫛形状荷重支持部材18A、19Aと、該一方、他方の櫛形状荷重支持部材18A、19Aの外方側面18a、19aつまり脚部18cの外方側面に直交・固定した一方、他方の略釣針状リブプレート18B、19Bとでなる。
【選択図】図3
Description
これについて説明すれば、橋梁用伸縮ジョイント1は、継ぎ手部材3A、3Aと、誘導板4と、アンカーバー5と、ゴム製の漏水防止部材6等とを備えて構成されている。継ぎ手部材3A、3Aは、フェイスプレート2、2及び縦板プレート3、3からなり、フェイスプレート2、2によって遊間部7の上面を覆うとともに、フェイスプレート2から縦板プレート3が連続して形成されている。縦板プレート3、3には所定間隔毎に複数のアンカーバー5、5・・が取り付けられ、床版8、8上に敷設されている。アンカーバー5、5・・の上部、下部には補強用の鉄筋が架設され、アンカーバー5、5・・に補強が施されている。これらの一対の継ぎ手部材3A、3Aは、各床版8、8に、フェイスプレート2、2同士を突き合わせるように配置され、遊間部7を中心に対称に配置することによって遊間部7の上方を覆い、床版8、8の伸縮を遊間部7の隙間によって吸収しつつ、車両の通行を可能とするものである。床版8、8の上部には舗装材が打設され、橋梁に車道が形成されている。継ぎ手部材3A、3Aには側面視略台形状の誘導板4、4・・が複数個、アンカーバー5、5・・と交互に取り付けられ、積雪時における除雪作業の際、誘導板4、4・・が除雪車のスノウプラウをガイドすることによって、フェースプレート2へのスノウプラウの接触を防止し、その損傷を回避するようになっている。図9に示すように、縦板プレート3、3間には、加硫ゴムを素材とするゴム製の漏水防止部材6が、道路の幅方向に亘ってフェイスプレート2、2の下側に取り付けられている。加硫とは、生ゴムを加熱しながら一定圧力下、硫黄などを添加し、架橋反応を利用してゴムの弾性並びに強度を向上させるものである。縦板プレート3、3の側面にはビス穴9a、9a・・、漏水防止部材6の側面部6a、6aには取付孔6b、6bが穿設されており、これらのビス穴9a、取付孔6bを利用して平ビス9を貫通させるとともに、漏水防止部材6の側面部6aを、固定用の方形プレート10,10との間に介在させながら平ビス9をナット9bに螺合させることによって、左右から漏水防止部材6の側面部6a、6aを挟み込んで固定している。
これについて説明すれば、櫛形の一方側フィンガー部11A、他方側フィンガー部11Bが橋桁12、12などの遊間13をはさんで対向して配設され、走行車両の輪荷重を支持し、温度変化等による橋軸(走路)方向Xの伸縮を吸収する。免震装置(図示せず)を介して橋脚(図示せず)により支持された橋桁12相互間の遊間13に配設している。
前記一方側フィンガー部11Aは、根元側の変形可能部分11aと先端側の剛性部分11bとを有していて、変形可能部分11aは弾性部材たるゴム11cにより橋軸直角(横断)方向Yの相対変位に際して追随可能としている。一方側フィンガー部11Aの根元側の変形可能部分11aの外周の円筒状の枠部14と中心のピン15との間にゴム11cが充填埋設されており、相対変位に際しては一方側フィンガー部11Aが回動して前記ゴム11cが捩じれるように円周方向に回動して変形する。また前記ゴム11cの弾性作用により、地震等が収まり変位が収束すると元の状態に復元して戻る。遊間13をはさんで対向する前記一方側フィンガー部11Aは、橋軸直角(横断)方向Yの相対変位に際して円周方向に回動可能とした。他方側フィンガー部11Bは基部16と共に一体的に形成しており変形はしないが、この固定の他方側フィンガー部11Bが相対変位して対向する前記一方側フィンガー部11Aを回動させる。回動可能な一方側フィンガー部11Aの下側には、荷重支持部材17を配設している。回動可能な一方側フィンガー部11Aは輪荷重に対し荷重支持部材17により支持されるようにしている。
このような構成としたので、舗装高さ内に伸縮装置を設置することにより一方、他方の床版や該床版の補強鉄筋等を傷つけるリスクを低減できるのでPC床版への適用が好適となり、加えて一方、他方の床版のはつり時間を短縮し交通規制時間を短く保持できると共にはつり作業による騒音を軽減化するという効果がある。そしてはつり作業により生じる産業廃棄物を大幅に削減できるという効果がある。また、該櫛形状荷重支持部材に略釣針状リブプレートを備えたので伸縮装置の高さを押え、舗装の高さ内で設置可能な伸縮装置に適用できるという効果がある。さらに、輪荷重が伸縮装置に作用した場合、該伸縮装置が路面側つまり前記略釣針状リブプレートの棒状部の上方への反転力に対して第1、第2補強鉄筋がこの反転力に抵抗し当該伸縮装置が転倒することなく安定して舗装高さ内に定着するという効果がある。
このような構成としたので、一方、他方の櫛形状荷重支持部材の上面部を一方、他方の略釣針状リブプレートの上端と面一に溶接・固定したので一方、他方の略釣針状リブプレートの下面位置より固定したものよりも接合領域や溶接・固定部での輪荷重すなわち応力の集中度合が約6割程度に軽減されるという効果がある。
このような構成としたので、請求項1又は2に記載の効果に加えて一方、他方の略釣針状リブプレートの先端を舗装側に向かって斜め下側すなわち傾き角θ程度緩やかに配置することにより一方、他方の略釣針状リブプレートの上下空間を確保し裏込め部材、すなわちコンクリートの廻り込みを良好とし伸縮装置や一方、他方の略釣針状リブプレートの転倒を防止するという効果があり、一方、他方の略釣針状リブプレートの上側に第1、第2補強鉄筋を配置することで、裏込め部材のひび割れの発生を防止するという効果がある。
前記他方の伸縮装置19の構成は、断面略T字状でその上面部に凹凸面を形成した所定長の他方の櫛形状荷重支持部材19Aと、該他方の櫛形状荷重支持部材19Aの外方側面に直交し・固定しかつ他方の櫛形状荷重支持部材19Aの長さ方向に所定間隔を有して複数個固定された他方の略釣針状リブプレート19Bとでなる。前記一方、他方の伸縮装置18、19は例えば鋼製であって図2に示すように所定長L1例えば1.8(m)程度の一方、他方の櫛形状荷重支持部材18A、19Aと、該一方、他方の櫛形状荷重支持部材18A、19Aの外方側面18a、19aつまり脚部18cの外方側面に直交・固定した一方、他方の略釣針状リブプレート18B、19Bとでなる。前記一方、他方の櫛形状荷重支持部材18A、19Aは適宜厚さ例えば10(mm)程度の上面部18b、19bと、この上面部18b、19bの底面又は下面から垂下形成した50(mm)程度の長さを有する脚部18cとでなる。
先ず、施工現場以外の例えば工場等で一方、他方の伸縮装置18、19を製造する。そして現場に於ける施工に際して一方、他方の伸縮装置18、19を搬送する。そこでカッター等の掘削工具によりパラペットを含む一方、他方の床版20、21をはつり作業し既存の伸縮継手等を撤去する。次いで型枠を該床版20、21の遊間Sに挿入かつ設置する。
本発明に係る舗装高さ内に設置するための伸縮装置の実施例に於いては、ほかの構成及び機能並びに施工手順等は実施の形態のものと略同一であり、同一符号等を付し、その説明を省略する。
18A 一方の櫛形状荷重支持部材
18a 櫛形状荷重支持部材の外方側面
18B 一方の略釣針状リブプレート
18C 一方の略釣針状リブプレート
18b 上面部
18c 脚部
18d 凹面
18e 凸面
18f 棒状部
18g 基端部
18h 段差部
18k 上端
18i 円弧状面
18j 鉤足
18m 下面
18n 上端
19 他方の伸縮装置
19A 他方の櫛形状荷重支持部材
19a 櫛形状荷重支持部材の外方側面
19B 他方の略釣針状リブプレート
19b 上面部
19C 他方の略釣針状リブプレート
19c 脚部
19d 凹面
19e 凸面
19f 棒状部
19g 基端部
19h 段差部
19i 円弧状面
19j 鉤足
19k 上端
19m 下面
19n 上端
20 一方の床版
21 他方の床版
22 一方の舗装
23 他方の舗装
24 U字状アンカー鉄筋
25 第1補強鉄筋
26 第2補強鉄筋
27 バックアップ部材
28 弾性シーリング材
29 裏込め部材(後打ちコンクリート)
30 略矩形状接続プレート
Claims (3)
- 一方・他方の組合せでなる舗装高さ内に設置するための伸縮装置に於いて、一方及び他方の伸縮装置の構成は断面略T字状でその上面部に凹凸面を形成した所定長の櫛形状荷重支持部材と、該櫛形状荷重支持部材の外方側面に直交し・固定しかつ櫛形状荷重支持部材の長さ方向に所定間隔を有して複数個固定された略釣針状リブプレートとでなることを特徴とする舗装高さ内に設置するための伸縮装置。
- 一方・他方の組合せでなる舗装高さ内に設置するための伸縮装置に於いて、一方及び他方の伸縮装置の構成は断面略T字状でその上面部に凹凸面を形成した所定長の櫛形状荷重支持部材と、該櫛形状荷重支持部材の外方側面に前記上面部に面一に直交し・固定しかつ櫛形状荷重支持部材の長さ方向に所定間隔を有して複数個固定された略釣針状リブプレートとでなることを特徴とする舗装高さ内に設置するための伸縮装置。
- 前記略釣針状リブプレートの棒状部の先端に向かい下方に緩やかに傾斜させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の舗装高さ内に設置するための伸縮装置。
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---|---|---|---|---|
JPH072646Y2 (ja) * | 1990-05-31 | 1995-01-25 | ニッタ株式会社 | 橋梁用伸縮継手 |
JPH0931906A (ja) * | 1995-07-24 | 1997-02-04 | Nippon Shinshiyuku Sochi Kogyo Kk | 道路橋継目部のジョイント構造 |
JPH10102410A (ja) * | 1996-09-25 | 1998-04-21 | Minoru Kusaba | 道路橋の鋼製ジョイントの腹板取付構造 |
JP2011122339A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Chugai Doro Kk | 道路橋継目部の排水構造 |
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