JP2012241378A - 切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断刃をアームへ強固に固定できる上に、比較的簡単かつ迅速に交換可能であり、且つ鉄骨等を効率よく切断可能な切れ味をも備えた切断機(カッター)を提供する。
【解決手段】切断刃100は、断面形状が矩形の平面部101と略三角形のテーパ部102を含む全体として略台形に形成され、ボルト105がアーム21から切断刃100の平面部101に貫挿されることによりアーム21と接合されると共に、接合強度確保のために切断刃100がアーム21のアーム母材と溶接接合されている。切断刃200は、断面形状が平面部のみを含む全体として略四角形に形成されると共に、ボルト205がアーム22から切断刃200の平面部に貫挿されることによりアーム22と接合されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、型鋼材の切断、鉄骨建造物における鉄骨材の切断等に用いて好適な切断機(カッター)に関する。
従来、工場の建屋等の鉄骨を含む既存建造物の解体工事における鉄骨材の切断や自動車等の解体作業における車体フレーム等の切断には、2枚の側板から成るアーム支持体に枢着支持された一対のアームを油圧シリンダで駆動し、アーム先端側に取り付けられた切断刃等により鉄骨等を挟圧して切断する形式の切断機、いわゆる、カッターと呼ばれるタイプの切断機(特許文献1参照)を、パワーショベル等の作業機のアタッチメントとして取り付けて使用する方法が採用されている。
特開昭60−55170号公報
かかる従来の切断機(いわゆる、カッター)では、鉄筋・鉄骨等を効率よく切断可能な切れ味が要求される一方、使用が重なり先端の刃部が摩耗し、或いは刃こぼれ等の損傷を生じた場合には、新しい刃と交換する必要が生じる。しかしながら、解体工事等の工期との関係もあり簡単かつ迅速な刃の交換が望まれる一方で、刃のアームへの固定が強固でない場合には、使用するうちに刃がアームから脱落する虞もあり、このような脱落を生じると当該切断機の使用が不可能になってしまう。
即ち、簡単かつ迅速な刃の交換とアームへの強固な固定という相反するかの如き要求を満足しつつ、鉄骨等を効率よく切断可能な切れ味をも備えた切断機(カッター)の開発が望まれているが、従来、かかる性能を兼ね備えた切断機(カッター)の開発は、十分にはなされていなかったのが実情である。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、切断刃をアームへ強固に固定できる上に、比較的簡単かつ迅速に交換可能であり、且つ鉄骨等を効率よく切断可能な切れ味をも備えた切断機(カッター)を提供することにある。
かかる課題を解決するために、本発明者は、鋭意に研究・開発を続けた結果、従来の切断機(カッター)と同等以上に強固に切断刃をアームへ固定できる上に、比較的簡単かつ迅速に切断刃の交換が可能であり、且つ鉄骨等を効率よく切断するに十分な切れ味をも備えた切断機(カッター)の新規な構成を見出し、本発明を完成するに至ったものである。
即ち、上記目的達成のため、本発明の切断機(カッター)では、アーム支持体に枢着支持された第1及び第2から成る一対のアームを有し、当該第1及び第2から成る一対のアームの先端側に切断対象物を切断する第1及び第2から成る一対の切断刃が対向してそれぞれ前記各アームに対し着脱可能に配設され、油圧シリンダで前記アームの先端側を開閉させて前記切断対象物を切断する切断機であって、
前記第1及び第2から成る一対の切断刃のうち、第1の切断刃は、断面形状が矩形の平面部と略三角形のテーパ部を含む全体として略台形に形成される一方、第1のボルトにより前記第1のアームと前記第1の切断刃の前記平面部が接合されると共に、接合強度確保のために前記第1の切断刃が前記第1のアームと溶接接合され、
第2の切断刃は、断面形状が平面部のみを含む全体として略四角形に形成されると共に、第2のボルトにより前記第2のアームと前記第2の切断刃の前記平面部が接合されることを特徴とする。
また、上記の切断機において、前記第1のアームは、先端にテーパ形状部を含み、該テーパ形状部と前記第1の切断刃のテーパ部とが連続したテーパを形成するのが望ましい。
更に、上記の切断機において、前記第1の切断刃が前記第1のアームと溶接接合されるために、前記第1の切断刃の前記テーパ部と前記第1のアームのテーパ形状部との境界部分に溶接部位が設けられるのが望ましい。
尚、上記の切断機において、前記第1の切断刃を含む第1のアームと前記第2の切断刃を含む第2のアームの双方又は一方は、最先端部が狭圧方向内側に突起した形状に形成されているのが望ましい。
本発明の実施形態の切断機の第1及び第2のアームが開いた状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態の切断機の第1及び第2のアームが開いた状態を示す平面図である。 (A)は、図1に示した切断機の第1のアームを示す斜視図、(B)は、その第2のアームを示す斜視図である。 (A)は、図1に示した切断機の第1の切断刃の形状及び第1のアームとの接合構造を示す断面図、(B)は、その第2の切断刃の形状及び第2のアームとの接合構造を示す断面図である。 (A)は、図1に示した切断機の第2の切断刃の先端側半部を示す平面図、(B)は、その第2の切断刃の基端側半部を示す平面図である。
以下、図1乃至図5を参照して本発明の実施形態に係る切断機(カッター)について説明する。図1は、本実施形態の切断機の第1及び第2のアームが開いた状態を示す斜視図、図2は、その平面図、図3(A)は、図1に示した切断機の第1のアームを示す斜視図、(B)は、その第2のアームを示す斜視図、図4(A)は、図1に示した切断機の第1の切断刃の形状及び第1のアームとの接合構造を示す断面図、(B)は、その第2の切断刃の形状及び第2のアームとの接合構造を示す断面図、図5(A)は、図1に示した切断機の第2の切断刃の先端側半部を示す平面図、(B)は、その第2の切断刃の基端側半部を示す平面図である。
図1乃至図5に示すように、切断機10は、アーム支持体50に枢着支持された第1及び第2から成る一対のアーム21、22を有し、当該第1及び第2から成る一対のアーム21、22の先端側に切断対象物を切断する第1及び第2から成る一対の切断刃100、200が対向してそれぞれ各アーム21、22に対し着脱可能に(刃こぼれ等の損傷が生じた場合には適宜交換可能なように)配設されており、それぞれのアームに対応する油圧シリンダ31、32で各アーム21、22の先端側を開閉させて切断対象物を切断する基本構造を有している。
詳細に説明すると、切断機10は、一対のアームとしての第1、第2のアーム21、22と、それぞれのアームに対応する各油圧シリンダ31、32、作業機用ブラケット40及び2枚の側板50A、50Bから成るアーム支持体50を備えている。第1、第2のアーム21、22は、平面略三角形状に形成されて線対称に配設されており、後端内側がアーム支持体50に枢着支持され、さらに後端外側がアーム支持体50に取り付けられた各油圧シリンダ31、32のシリンダ外筒に枢着支持されている。
更に、第1、第2のアーム21、22は、先端側からアーム支持体50の枢着支持部近傍に亘って、鉄骨等を切断可能な切断刃100、200が対向して配設されている。
そして、本実施形態の特徴は、第1、第2のアーム21、22の狭圧部の断面形状、切断刃100、200の断面形状、及びアームと切断刃の接合構造を、第1、第2のアーム21、22及び切断刃100、200とで、それぞれ異なるものとしていることである。
即ち、第1及び第2から成る一対の切断刃100、200のうち、第1の切断刃100は、断面形状が矩形の平面部と略三角形のテーパ部を含む全体として略台形に形成され、第1のボルトが第1のアーム21から第1の切断刃100の平面部に貫挿されることにより第1のアーム21と接合されると共に、接合強度確保のために第1の切断刃100が第1のアーム21のアーム母材と溶接接合されている。
これに対して、第2の切断刃200は、断面形状が平面部のみを含む全体として略四角形に形成されると共に、第2のボルトが第2のアーム22から第2の切断刃200の平面部に貫挿されることにより該第2のアーム22と接合されている。
また、第2の切断刃200は、湾曲した先端側半部200Aと真っすぐの基端側半部200Bの2つの部分から構成されており、それぞれが第2のボルにより第2のアーム22に固定・接合されている。そして、先端側半部200Aと基端側半部200Bは、後述するように、それぞれ反転して反対側の刃先を使用できるようになっている。
各図を参照してより詳細に述べれば、まず、第1のアーム21の切断刃100は、刃先の稜線が第1のアーム21の先端側から後端側に向かって凹状に湾曲した形状であって、図3(A)のA−A断面を表す図4(A)に示すように、切断刃100の根本部(平面部)101の断面が略矩形に形成されると共に、刃先部(テーパ部)102の断面が略三角形状に形成されており、この切断刃100全体としては、断面が略台形状に形成されている。そして、切断刃100は、図4(A)に示すように、第1のアーム21(の狭圧部211)とボルト接合及び溶接接合の両方により固定されており、具体的には、ボルト105が第1のアーム21から切断刃100の根本部(平面部)101に貫挿されることにより第1のアーム21と接合されている。尚、本実施形態では、切断刃100とアーム21との接合に用いられるボルト105の径は、後述する切断刃200とアーム22との接合に用いられるボルト205の径よりも小さいものが用いられている。これは、ボルト105が切断刃100の根本部(平面部)101側に貫挿されることとの関係上、後述するように、切断刃200の略中央に貫挿されるボルト205よりも小径のものを用いたことによるが、ボルト105をボルト205よりも小径のものとする必要はなく、両者を同じ径のものとしても良いし、ボルト105をボルト205よりも大径のものとしても良い。
そして、本実施形態では、更に、接合強度確保のために切断刃100が第1のアーム21のアーム母材と溶接接合されている。図4(A)に示す黒く塗りつぶした部分107、108の2箇所がこの溶接部位であり、図中107の溶接部位は、刃先部(テーパ部)102側の溶接部位として第1のアーム21のアーム母材と溶接接合されている。また、図中108の溶接部位は、根本部(平面部)101側の溶接部位として第1のアーム21のアーム母材と溶接接合されている。そして、溶接部位107と108は、断面が略台形状である切断刃100の対角線上の対象位置に設けられており、これにより、アーム21と切断刃100の溶接接合による接合強度が高められている。特に、切断刃100の対角線上の対象位置を第1のアーム21のアーム母材と溶接接合しているので、接合強度が効果的に高められ、切断刃100に切断対象物から反力が加わっても、切断刃100にガタ付きやズレを生じ難く、ボルト105による接合だけの場合に比べて、接合強度の面で申し分ない構造となっている。その一方で、溶接部位を107と108の2箇所に分け、更に、それらの部位を切断刃100の対角線上の対象位置に設けたので、各溶接部位ともに溶接量を少なく抑えることが可能となっており、溶接材の節減ひいてはコスト低減に資する構造となっている。また、ボルト接合を併用することで、溶接量が少なくて済むことから、溶接の熱影響が減り、溶接の熱影響による切断(カッター)刃100の硬度の低下を防ぐことが可能である。しかも、溶接部位を107と108の2箇所に分け、全体の断面が略台形状である切断刃100の対角線上の対象位置に設けたので、溶接の熱影響を最も低く抑えることができ、溶接によっても切断(カッター)刃100の硬度は殆ど落ちない。
更に、本実施形態では、第1のアーム21は、先端側にテーパ形状部21Tを含み、該テーパ形状部21Tと切断刃100のテーパ部102とが連続したテーパを形成するようになっている。これにより、第1のアーム21のテーパ形状部21Tと切断刃100のテーパ部102とが一体的となって連続したテーパによる鋭角の刃先を形成するので、特に、第1のアーム21の切断刃100の切れ味が著しく向上する。そして、このように切断刃100のテーパ部102が第1のアーム21のテーパ形状部21Tと溶接接合されるために、切断刃100のテーパ部102と第1のアーム21のテーパ形状部21Tとの境界部分に溶接部位107が設けられるようになっている。これにより、溶接部位107は、連続したテーパによる刃先全体の強度を増し、切断を重ねても切れ味の低下等を防止し得るようになっている。
次に、第2のアーム22の切断刃200は、刃先の稜線が第2のアーム22の先端側から後端側に向かって凹状に湾曲した形状であって、図3(B)のB−B断面を表す図4(B)に示すように、切断刃200の断面形状が平面部のみを含む全体として略四角形に形成されると共に、ボルト205が第2のアーム22から切断刃200の平面部に貫挿されることにより該第2のアーム22と接合されている。より詳細には、図1、図2及び図3(B)に示すように、切断刃200は、湾曲した先端側半部200Aと真っすぐの基端側半部200Bの2つの部分から構成されており、それぞれ第2のボルト205により第2のアーム22内側の対応する先端側部、基端側部に固定・接合されている。そして、先端側半部200Aと基端側半部200Bは、図5(A)、(B)に示すように、それぞれ中心線を表す一点鎖線CA、CBを軸に反転して装着することが可能に構成されており、これにより反対側の刃先部分を使用できるようになっている。図5(A)、(B)において、205A、205Bは、それぞれボルト205を留めるためのボルト穴を示している。尚、以下、特に言及しない限り、先端側半部200Aと基端側半部200Bの双方を含めて切断刃200として説明する。
即ち、切断刃200は、図4(B)に示すように、第2のアーム22(の狭圧部221)とボルト接合のみにより固定されており、具体的には、ボルト205が第2のアーム22から切断刃200の(平面部)に貫挿されることにより第2のアーム22と接合されている。尚、本実施形態では、切断刃200とアーム22との接合に用いられるボルト205の径は、上述した切断刃100とアーム21との接合に用いられるボルト105の径よりも大きいものが用いられている。これは、溶接接合を行わないので、比較的大径のボルト205を用いて必要な接合強度を確保するようにしている。
尚、本実施形態では、上述したアーム21と切断刃100との接合と異なり、更に、切断刃200が第2のアーム22のアーム母材と溶接接合されることは無い。即ち、本実施形態では、切断刃200は、第2のアーム22とボルト接合のみにより接合・固定され、溶接はされない。従って、従来の両方の切断刃が溶接接合される破砕機に比べて、切断機10全体として、溶接量を少なく抑えることが可能となっており、溶接材及び溶接施工時間の節減ひいてはコスト低減に資する構造となっている。
以上に述べたように、本実施形態の切断機10は、 一方のアーム21を、切断刃(カッター刃)100の刃先部(テーパ部)の断面形状を略三角形とし、アーム21との接合をボルト接合と溶接接合の両方とし、そのボルトは切断刃(カッター刃)100のテーパのない平面部に貫挿するようにした。 一方、他方のアーム22は、切断刃(カッター刃)200刃の断面形状を略四角形とし、アーム22との接合をボルト接合のみにより行うようにした。
尚、本実施形態の切断機では、図2に示すように、一方の切断刃200を含むアーム22は、最先端部が狭圧方向内側に突起した形状に形成されている。これは、後述する拾い切り等の場合において、アームを狭圧すると鋼材がアームの外側に逃げてしまうのを有効に防止するための構成でもある。本実施形態では、一方の切断刃200を含むアーム22を最先端部が狭圧方向内側に突起した形状に形成したが、他方の切断刃100を含むアーム21をそのような形状に形成しても良いし、アーム21側とアーム22側の双方ともそのような形状に形成しても良い。
以上述べたように、本実施形態では、一方のアーム21の切断刃(カッター刃)100の刃先部(テーパ部)の断面形状を略三角形としている構成により、両アーム21、22が互いに咬み合う場合の切れ味が良好となることで、鉄骨建造物に含まれる鉄骨等の切断を効率良く行うことができる。特に、地上に落下、或いは載置したH型鋼等の鋼材をパワーショベルのアームに取り付けられた切断機10の両アーム21、22で咬んで拾い上げ、その状態で油圧シリンダ31、32を操作して両アーム21、22を更に狭圧することで、切れ味の良い切断刃(カッター刃)100が切断刃200と交差しながらH型鋼等の鋼材を逃がすことなく切断することができる、いわゆる拾い切りも可能である。特に、本実施形態の切断機では、図2に示したように、一方の切断刃200を含むアーム22は、最先端部が狭圧方向内側に突起した形状に形成されているので、かかる拾い切り等の場合において、アームを狭圧すると鋼材がアームの外側に逃げてしまうのを有効に防止することができる。
また、本実施形態では、切断刃(カッター刃)100、200両方を各アーム21、22にそれぞれ溶接接合するのではなく、一方の切断刃(カッター刃)200は、上述した先端側半部200Aと基端側半部200Bのそれぞれをアーム22にボルト接合のみにより固定し、他方の切断刃(カッター刃)100はアーム21にボルト接合と、その補強としての、比較的少量の溶接材を用いた溶接接合により固定している。従って、一方の切断刃(カッター刃)200は、先端側半部200Aと基端側半部200Bのそれぞれを、ボルト205を外してアーム22から取り外してから反転して装着し、ボルト205を締め直すことで、簡単に刃を交換することが可能である。また、他方の切断刃(カッター刃)100はボルト105を外し、更に溶接材を熱で溶かす等してアーム21から取り外す必要があるが、比較的少量の溶接材を用いた溶接接合であるため、従来の全て溶接接合により固定していた例に比べて、やはり交換が容易である。また、片方のアーム21と切断刃(カッター刃)100との接合に比較的少量の溶接材を用いているだけなので、従来の両方のアームと切断刃とを全て溶接接合により固定していた例に比べて、溶接材を節減できることは勿論であり、コスト面でも有利となる。特に、切れ味を良くするため刃先の断面形状を鋭角の構成にした場合、その分、解体等の工事の作業を繰り返すと刃先が摩耗し、或いは刃こぼれ等の損傷が生じ易くなり、切断刃の交換が不可避となるが、その交換作業が容易である上に、交換のために新しい切断刃を用意するコストも割安とすることができる。
また、本実施形態では、アーム21は、先端にテーパ形状部21Tを含み、該テーパ形状部21Tと切断刃100のテーパ部102とが連続したテーパを形成するので、刃部全体の切れ味が優れており、鉄筋等の切断をストレス無く行うことが可能である。
更に、本実施形態では、切断刃100のテーパ部102がアーム21と溶接接合される箇所である切断刃100のテーパ部102とアーム21のテーパ形状部21Tとの境界部分に溶接部位107が設けられるので、切断作業を重ねても、切断刃100がアーム21から外れ難いだけでなく、切断刃100のテーパ部102とアーム21のテーパ形状部21Tとの境界部分に金属片等の破砕屑が入り込み、刃部を傷めたり、切断刃100とアーム21との接合強度維持の障害となることを有効に防止することができる。
さて、本発明者は、本実施形態の切断機10の有用性を検証するため、本実施形態の切断機10の試作品を用いてテストを行った。即ち、切断機10と、比較例として、両方の切断刃を断面略三角形とし溶接接合のみにより各アームに接合固定したもの(比較例1)及び、両方の切断刃を断面略矩形としボルト接合のみにより各アームに接合固定したもの(比較例2)を用いて、同様の鉄骨を用い切断テストを行った。勿論、各アームのサイズや油圧シリンダの容量、パワーショベルの性能等、他の条件は同一にしてテストした。
その結果、比較例1では、切れ味は比較的良いものの、溶接だけで固定するために多量の溶接材を使用して切断刃を固定しているので、溶接の熱影響により刃の硬度が落ちるためか、上記の鉄骨の切断を繰り返すと、比較的早期に、刃先が摩耗し、或いは刃こぼれ等の損傷が生じ、切断刃の交換が必要になった。しかしながら、上記のように、溶接だけで固定するために多量の溶接材を使用して溶接接合してあるため、切断刃の交換作業が大変であった。従って、特に工事現場での交換は不可能に近くなることが推察された。このため、切断機の工場に切断機全体を搬入しての交換作業等が必要になり、同じ切断機での作業は中断せざるを得ないという問題も想定されることが分かった。また、両方の切断刃が略同程度に摩耗するので、当然のことながら、両方の切断刃を、その都度、交換する必要があるので、コスト的に割高であった。
また、比較例2では、両方の切断刃を断面略矩形とした構成のため、切れ味が悪く上記鉄骨の切断を効率よく行うことが困難であった。従って、例えば、実際の解体工事に用いた場合には、その作業効率が低下せざるを得ないことが推察された。一方、刃先は摩耗しにくく、比較的長期に使用してからの交換で十分であり、ボルト接合のみにより固定するために切断刃の交換作業も容易であったが、上述したように切れ味が悪いため鉄骨の切断そのものに難儀する結果、上述したように、実際の解体工事に用いた場合に、根本的な解体作業の作業効率が劣るという問題を生じる虞がある。
これに対して、本実施形態の切断機10では、一方のアーム21の切断刃(カッター刃)100の刃先部(テーパ部)102の断面形状を略三角形としているので、両アーム21、22が互いに咬み合う場合の切れ味が良好となる結果、上記の鉄骨の切断を効率的に行うことができた。また、切断刃200を含むアーム22の最先端部が狭圧方向内側に突起した形状に形成されているので、上述したように、鉄骨材(H型鋼等)の拾い切りを行った場合においても、アームを狭圧すると鉄骨材がアームの外側に逃げてしまうのを有効に防止することができた。このため、実際の解体工事に用いた場合にも、切断作業の効率が著しく良くなることが確実であり、トータルの解体工事そのものの工期の短縮等が可能となることが分かった。
また、上記のテストにおいて、多数の鉄骨の切断を経ても、刃先が摩耗し、或いは刃こぼれ等の損傷を生じることは無かった。これは、上述した溶接による熱影響が少なく刃の硬度が落ちないためと解される。また、試しに切断刃100の交換を行ってみたが、少量の溶接材を使用して溶接接合してあるため、切断刃100の交換作業が容易であった。また、他方のアーム22の切断刃(カッター刃)200の刃先部の断面形状を略四角形としているので、切断刃(カッター刃)200の刃先は摩耗しにくく、或いは刃こぼれ等の損傷を生じにくく、比較的長期に使用してからの交換で十分であった。
しかも、上述したように、切断刃(カッター刃)200は、先端側半部200Aと基端側半部200Bが、それぞれ反転して使用できるので、比較的長期に使用してから、この反転(刃先の交換)を行うことで十分であり、反転した後の刃先が摩耗等してから、別の切断刃(カッター刃)200を用意すれば十分であった。
以上のように、本実施形態の切断機10では、実際の解体工事に用いた場合にも、例えば3工事ごとに切断刃100の交換を行うが、切断刃200はそのまま交換せずに使用しておき、5工事ごとに、まず刃の反転を行い次の5工事、即ち、10工事ごとに別の新しい切断刃200と交換する等、両方の切断刃の交換時期を異ならせることができる。このメリットは大きく画期的であり、しかも、切断刃200の反転や交換はボルト205を外すことにより現場でも容易に行えるので、例えば、トータル10工事のケースにおいて、切断刃100の交換は3回行う必要があるが、切断刃200は、刃の反転を1回行うだけで、別の新しい切断刃200との交換は不要であるという非常に優れた交換の効率性を生むことが分かった。この結果、例えば、トータル10工事のケースにおいて、切断刃の交換に要するコスト(新しい切断刃を購入するコスト及び、交換作業のコスト)が、上述した比較例1に比べて著しく向上し、優れたコストパーフォーマンスが得られることが判明した。しかも、上記のうち、特に、切断刃200の反転や交換は、工事現場でボルト205を外すことにより比較的簡単にできるので、切断機の製造工場に切断機10全体を搬入しての交換作業等が不要になり、同じ切断機での作業は中断することなく解体工事を続行することができる。この点からも解体工事の作業性を向上させることができ、鉄骨建造物の解体工事における、切断刃の切れ味の良さを確保可能であり、上述した拾い切りを十分効果的に行うことができる上に、以上のような交換の作業性とコストにも優れるので、従来のカッターや上記の比較例では到底得られない顕著且つ優れた作用効果を生み出すことが確認された。
以上のように、本発明によれば、切断刃をアームへ強固に固定できる上に、比較的簡単かつ迅速に交換可能であり、且つ鉄骨等を効率よく切断可能な切れ味をも備えた切断機(カッター)を提供することができる。
尚、以上に述べた実施形態は、本発明の一具体例であり、本発明の範囲は以上の実施形態に限定されないで、以下の特許請求の範囲の記載の範囲内で、他の実施形態にも及び得るのは勿論である。
10 切断機、 21、22 アーム、 21T テーパ形状部、 31、32 油圧シリンダ、
50 アーム支持体、 100、200 切断刃、 101 根本部(平面部)、 102 刃先部(テーパ部)、 105、205 ボルト

Claims (4)

  1. アーム支持体に枢着支持された第1及び第2から成る一対のアームを有し、当該第1及び第2から成る一対のアームの先端側に切断対象物を切断する第1及び第2から成る一対の切断刃が対向してそれぞれ前記各アームに対し着脱可能に配設され、油圧シリンダで前記アームの先端側を開閉させて前記切断対象物を切断する切断機であって、
    前記第1及び第2から成る一対の切断刃のうち、第1の切断刃は、断面形状が矩形の平面部と略三角形のテーパ部を含む全体として略台形に形成される一方、第1のボルトにより前記第1のアームと前記第1の切断刃の前記平面部が接合されると共に、接合強度確保のために前記第1の切断刃が前記第1のアームと溶接接合され、
    第2の切断刃は、断面形状が平面部のみを含む全体として略四角形に形成されると共に、第2のボルトにより前記第2のアームと前記第2の切断刃の前記平面部が接合されることを特徴とする切断機。
  2. 請求項1に記載の切断機において、前記第1のアームは、先端にテーパ形状部を含み、該テーパ形状部と前記第1の切断刃のテーパ部とが連続したテーパを形成することを特徴とする切断機。
  3. 請求項1又は2に記載の切断機において、前記第1の切断刃が前記第1のアームと溶接接合されるために、前記第1の切断刃の前記テーパ部と前記第1のアームのテーパ形状部との境界部分に溶接部位が設けられることを特徴とする切断機。
  4. 請求項1乃至3に記載の切断機において、前記第1の切断刃を含む第1のアームと前記第2の切断刃を含む第2のアームの双方又は一方は、最先端部が狭圧方向内側に突起した形状に形成されていることを特徴とする切断機。
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