JP2012241335A - 除雪機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御機構80は、軸86、ピン114付きオーガクラッチレバー40、円板部と切欠き部88を有するカム板89、ばね93、円板部と切欠き部107を有するカム板95、係合部109を有する板96、軸97、レバー部98、99を有する揺動レバー101、ばね104からなり、作業者がデッドマンレバーを握りレバー40をオフ側へ押すと、ピン114がレバー部99を押し、レバー部98が切欠き部88、107から外れ、ばね135の作用で板96はクラッチ機構が動力非伝達状態になる。オーガへの動力伝達が断たれてオーガの回転が止まり、作業者がデッドマンレバーを操作したまま任意にオーガの回転を停止できる。
【選択図】図11
Description
オーガは、オーガクラッチレバー及びオーガクラッチで回転が制御される。すなわち、オーガクラッチレバーをオン側へ握るとオーガが回転し、オーガクラッチレバーをオフ側へ戻すとオーガが停止する。
このような除雪作業中に作業者にトラブルがあったとき、そのことを検知できるように除雪機にデッドマンレバーが設けられている。
図14に示すように、除雪機200は、機体201に、走行体202とオーガ203とエンジン204とデッドマンレバー205とオーガクラッチレバー206とハンドル207とを備える。
図18(b)にて、オーガクラッチレバーをオン側へ握ると、カム214が矢印(2)のように回転する。
図19(a)にて、カム212が弾性体215の水平部218から離れ、(b)にて、カム214が水平部218から離れるため、弾性体215が矢印(3)のように移動する。
ここでデッドマンレバー(図14、符号205)をオフ側へ戻すと、(a)にて、伸びているばね216が矢印(4)のように縮もうとするため、カム212が矢印(5)のように回転する。カム212の回転により、頂部222、面223、224で弾性体215の水平部218を矢印(6)のように押す。
すなわち、オーガクラッチレバーは、デッドマンレバー(図14、符号205)がオフ側へ戻されたときにだけ、オフ位置に戻すことができる。
オーガクラッチレバーをオフ位置へ移動させる毎にデッドマンレバーを戻すのでは、レバー操作が繁雑になり、作業性が低下する。
前記オーガクラッチ制御機構は、前記機体に取付けられ前記オーガクラッチレバーをクラッチオン位置からクラッチオフ位置まで移動自在に支持する第1支軸と、
前記オーガクラッチレバーから前記第1支軸に平行に延ばされるドライバーピンと、
前記第1支軸に更に回転自在に支持され前記第1支軸を中心に形成する第1円板部及びこの第1円板部に切欠き形成した第1切欠き部を有し、前記デッドマンレバーにより引かれて回される第1カム板と、
この第1カム板を前記デッドマンレバーの戻し方向へ回す第1リターンばねと、
前記第1支軸に更に回転自在に支持され前記第1円板部と同径の第2円板部及びこの第2円板部に切欠き形成した第2切欠き部を有する第2カム板と、
この第2カム板から一体的に張出し形成され前記ドライバーピンに係合する係合部を有し、前記オーガクラッチ機構を伝達・非伝達状態にするドライブプレートと、
前記第1支軸と平行に前記機体に取付けられる第2支軸と、
この第2支軸に揺動自在に支持され、前記第1切欠き部及び前記第2切欠き部に噛合って前記ドライブプレートを前記オーガクラッチ機構が動力を伝達するように保持する保持レバー部、並びに前記オーガクラッチレバーが前記オーガクラッチ機構を非伝達状態にするように揺動されたときに前記ドライバーピンで押されて前記保持レバー部の前記噛合いを解除する解除レバー部を有する揺動レバーと、
この揺動レバーを前記噛合い側へ戻すように付勢する第2リターンばねとからなり、
前記デッドマンレバーが前記作業者により操作されているときに、この作業者が前記オーガクラッチレバーをクラッチオン位置からオフ側へ移動すると、前記ドライバーピンで前記解除レバー部が押され、前記保持レバー部が前記第1切欠き部及び前記第2切欠き部から外され、前記開放ばねの作用により前記動力が非伝達状態になることを特徴とする。
作業者がデッドマンレバーを操作し、オーガクラッチレバーをクラッチオフ位置からオン位置へ移動させた状態では、揺動レバーの保持レバー部が第1カム板の第1切欠き部及び第2カム板の第2切欠き部に噛合っている。保持レバー部と第2切欠き部の噛合いにより、ドライブプレートは、オーガクラッチ機構が動力伝達状態になる位置に保持されるため、オーガの回転が継続する。
図1に示すように、除雪機10は、機体11と、この機体11の下部に設けられ路上を走行する走行体12と、機体11の前部に取付けられている除雪部ハウジング13と、機体11に設けられ走行体12、オーガ(後述)、ブロワ(後述)に動力を与えるエンジン14と、機体11に設けられエンジン14の後側出力軸15に走行動力伝達機構16を介して連結されると共にエンジン14からの動力を走行体12へ伝達する油圧式変速機18と、除雪部ハウジング13に収納されエンジン14の前側出力軸19にオーガ動力伝達機構21を介して連結されるブロワ23と、除雪部ハウジング13で覆われブロワ軸22にギヤケース24を介して連結されるオーガ26と、除雪部ハウジング13の上端部に回転可能に設けられ除雪部ハウジング13に備えるシュータ駆動部27の駆動力で回転するシュータ28と、機体11の上部に取付けられエンジン14や油圧式変速機18を覆うカバー29と、機体11の後部上端に設けられ操作機器を備える操作パネル31とを有する。
なお、動力源にエンジン14を適用したが、電動モータを適用してもよい。
除雪部ハウジング13の下部に、走行を円滑にするそり部38が設けられている。
さらに、操作ハンドル51にブラケット52が取付けられ、このブラケット52に前後に移動可能である物体検知部材53が設けられている。この物体検知部材53は、作業者の接触を検知する部材である。
図2に示すように、エンジン14の動力は、走行動力伝達機構16を介して油圧式変速機18の入力軸17に伝達されるので、油圧式変速機18の出力軸54を回転させることができる。出力軸54は、走行体(図1、符号12)の駆動輪(図1、符号33)に連結される。
一方、エンジン14の動力は、オーガ動力伝達機構21を介してブロワ軸22に伝達されるので、ブロワ23及びオーガ26を回転させることができる。
作業者がデッドマンレバー50をオン位置で握ったときに、走行クラッチ機構55が伝動用ベルト58に押付けられるので、駆動プーリ57から従動プーリ59へ動力が伝達される。作業者がデッドマンレバー50をオン位置で握った状態からオフ位置へ戻したときに、走行クラッチ機構55が伝動用ベルト58から離れるので、駆動プーリ57から従動プーリ59への動力が非伝達状態になる。
作業者がオーガクラッチレバー40をクラッチオン位置へ移動したときに、オーガクラッチ機構60が伝動用ベルト63に押付けられるので、駆動プーリ62から従動プーリ64へ動力が伝達される。作業者がオーガクラッチレバー40をクラッチオン位置からオフ位置へ移動したときに、開放ばね(後述)の作用によりオーガクラッチ機構60が伝動用ベルト63から離れるので、駆動プーリ62から従動プーリ64への動力が非伝達状態になる。
さらに、オーガクラッチレバー40とデッドマンレバー50は、オーガ用リンク68で連結され、オーガクラッチレバー40は、デッドマンレバー50をオフ位置に戻したときに同期して、クラッチオン位置からオフ位置に戻るように構成されている。つまり、デッドマンレバー50をオン位置からオフ位置へ戻すと、前後進切換えレバー39が中立位置に戻り、オーガクラッチレバー40がオフ位置に戻って、油圧変速機18及びオーガクラッチ機構60が動力非伝達状態になる。
また、除雪作業中に、作業者が物体検知部材53に接触すると、油圧変速機18が動力非伝達状態になり、除雪機が停止する。
図3に示すように、オーガクラッチレバー40とオーガ用リンク68の間に、オーガクラッチ制御機構80(詳細後述)が設けられている。このオーガクラッチ制御機構80は、操作パネル31の内部に収納されている。操作パネル31の前部73に、オーガ用ワイヤ61を支持するワイヤ支持部材81が取付けられている。
図4に示すように、オーガクラッチ制御機構80は、操作パネル31にブラケット85を介して取付けられオーガクラッチレバー40をクラッチオン位置からクラッチオフ位置まで移動自在に支持する第1支軸86と、ドライバーピン(後述)と、第1支軸86に更に回転自在に支持され第1円板部87(詳細後述)及びこの第1円板部87に切欠き形成した第1切欠き部88(詳細後述)を有し、オーガ用リンク68により引かれて回される第1カム板89と、操作パネル31に設ける第1支持棒91とオーガ用リンク68に設ける第1取付ピン92に取付けられ第1カム板89をデッドマンレバー(図3、符号50)の戻し方向へ回す第1リターンばね93と、第1支軸86に更に回転自在に支持され第2円板部94(詳細後述)及びこの第2円板部94に切欠き形成した第2切欠き部(後述)を有する第2カム板95と、この第2カム板95から一体的に張出し形成されドライバーピン(後述)に係合する係合部(後述)を有し、オーガクラッチ機構(図2、符号60)を伝達・非伝達状態にするドライブプレート96と、第1支軸86と平行にブラケット85に取付けられる第2支軸97と、この第2支軸97に揺動自在に支持され、第1切欠き部88及び第2切欠き部(後述)に噛合ってドライブプレート96をオーガクラッチ機構が動力を伝達するように保持する保持レバー部98、並びにオーガクラッチレバー40がオーガクラッチ機構を非伝達状態にするように揺動されたときにドライバーピン(後述)で押されて保持レバー部98の噛合いを解除する解除レバー部99を有する揺動レバー101と、操作パネル31に設ける第2支持棒102と解除レバー部99に設ける第2取付ピン103に取付けられ揺動レバー101を噛合い側へ戻すように付勢する第2リターンばね104とからなる。
図5に示すように、第1カム板89は、第1支軸86に回転自在に支持され円板状に形成される第1円板部87と、この第1円板部87の一部にV字状に切欠き形成される第1切欠き部88と、第1円板部87から径外方に突出する第1連結部105とからなる。
図6に示すように、第1カム板89、第2カム板95、オーガクラッチレバー40の第1円筒部材112が軸線132上に配置されている。つまり、第1カム板89、第2カム板95、第1円筒部材112は、同一軸線上に配置される。
また、オーガクラッチレバー40がクラッチオン位置を保持するとき、第1カム板89の第1切欠き部88と第2カム板95の第2切欠き部107に、保持レバー部98が噛合う。
なお、係合部109は、実施例では、凹みで構成したが、この他に、ドライバーピン114の軌跡に沿って設ける切欠き、溝、長穴のいずれかで構成してもよい。
図7(a)において、作業者がデッドマンレバー(図3、符号50)を握ると、オーガ用リンク68が矢印(9)のように移動し、第1カム板89が矢印(10)のように回転する。
(c)において、作業者がオーガクラッチレバー40を矢印(11)のようにクラッチオン側へ押すと、(b)において、ドライバーピン114が矢印(12)のように移動し、ドライブプレート96及び第2カム板95が矢印(13)のように回転する。ドライブプレート96及び第2カム板95の回転により、ワイヤ61が矢印(14)のように引かれ、開放ばね135が矢印(15)のように伸びる。同時にドライブプレート96及び第2カム板95の回転により、リンク部材137が矢印(16)のように揺動し、ローラ139が矢印(17)のように伝動用ベルト63に向かう。
第2カム板95による揺動レバー101の規制が解かれるので、(a)において、第2リターンばね104が矢印(18)のように縮もうとし、揺動レバー101が矢印(19)のように揺動する。
図10(c)において、作業者がオーガクラッチレバー40を矢印(20)のようにクラッチオフ側へ戻すと、(b)において、ドライバーピン114が矢印(21)のように揺動レバー101の解除レバー部99を押すため、揺動レバー101が矢印(22)のように揺動する。
保持レバー部98による第2カム板95の規制が解かれるので、伸びている開放ばね135が矢印(23)のように縮もうとし、ワイヤ61が矢印(24)のように引かれ、第2カム板95及びドライブプレート96が矢印(25)のように回転する。同時に、リンク部材137が矢印(26)のように揺動する。
図10(a)において、作業者が握っているデッドマンレバーをオフ側へ戻すと、伸びている第1リターンばね93が矢印(36)のように縮もうとするため、オーガ用リンク68が矢印(37)のように移動すると同時に第1カム板89が矢印(38)のように回転する。この第1カム板89の回転により、カム面133で揺動レバー101の保持レバー部98が押されるので、揺動レバー101が矢印(22)のように揺動する。
図10(c)に示すように、作業者がデッドマンレバー(図3、符号50)を操作したまま、オーガクラッチレバー40を矢印(20)クラッチオン位置からオフ側へ移動すると、図11(b)に示すように、ドライバーピン114で揺動レバー101の解除レバー部99が押される。同時に、(a)に示すように、揺動レバー101の保持レバー部98が第1カム板89の第1切欠き部88から外され、(b)に示すように、保持レバー部98が第2カム板95の第2切欠き部107から外れる。
Claims (1)
- 機体(11)に、路上の雪を集めるオーガ(26)及びこのオーガ(26)へエンジン(14)の動力を伝達する動力伝達機構(21)を備え、この動力伝達機構(21)に、作業者がオーガクラッチレバー(40)をクラッチオン位置へ移動したときに前記動力を伝達状態にし、前記作業者が前記オーガクラッチレバー(40)をクラッチオフ位置へ移動したときに開放ばね(135)の作用により前記動力を非伝達状態にするオーガクラッチ機構(60)を付設し、このオーガクラッチ機構(60)に、オーガクラッチ制御機構(80)を介して、前記オーガクラッチレバー(40)及び前記作業者が操作を止めると前記動力を非伝達状態にするデッドマンレバー(50)を連結した除雪機(10)において、
前記オーガクラッチ制御機構(80)は、前記機体(11)に取付けられ前記オーガクラッチレバー(40)をクラッチオン位置からクラッチオフ位置まで移動自在に支持する第1支軸(86)と、
前記オーガクラッチレバー(40)から前記第1支軸(86)に平行に延ばされるドライバーピン(114)と、
前記第1支軸(86)に更に回転自在に支持され前記第1支軸(86)を中心に形成する第1円板部(87)及びこの第1円板部(87)に切欠き形成した第1切欠き部(88)を有し、前記デッドマンレバー(50)により引かれて回される第1カム板(89)と、
この第1カム板(89)を前記デッドマンレバー(50)の戻し方向へ回す第1リターンばね(93)と、
前記第1支軸(86)に更に回転自在に支持され前記第1円板部(87)と同径の第2円板部(94)及びこの第2円板部(94)に切欠き形成した第2切欠き部(107)を有する第2カム板(95)と、
この第2カム板(95)から一体的に張出し形成され前記ドライバーピン(114)に係合する係合部(109)を有し、前記オーガクラッチ機構(60)を伝達・非伝達状態にするドライブプレート(96)と、
前記第1支軸(86)と平行に前記機体(11)に取付けられる第2支軸(97)と、
この第2支軸(97)に揺動自在に支持され、前記第1切欠き部(88)及び前記第2切欠き部(107)に噛合って前記ドライブプレート(96)を前記オーガクラッチ機構(60)が動力を伝達するように保持する保持レバー部(98)、並びに前記オーガクラッチレバー(40)が前記オーガクラッチ機構(60)を非伝達状態にするように揺動されたときに前記ドライバーピン(114)で押されて前記保持レバー部(98)の前記噛合いを解除する解除レバー部(99)を有する揺動レバー(101)と、
この揺動レバー(101)を前記噛合い側へ戻すように付勢する第2リターンばね(104)とからなり、
前記デッドマンレバー(50)が前記作業者により操作されているときに、この作業者が前記オーガクラッチレバー(40)をクラッチオン位置からオフ側へ移動すると、前記ドライバーピン(114)で前記解除レバー部(99)が押され、前記保持レバー部(98)が前記第1切欠き部(88)及び前記第2切欠き部(107)から外され、前記開放ばね(135)の作用により前記動力が非伝達状態になることを特徴とする除雪機。
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