JP2007196771A - 管理機 - Google Patents

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Yoshiaki Iida
圭亮 飯田
Hiromitsu Hayata
裕光 早田
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Abstract

【課題】より操作が簡単で操縦しやすい管理機を提供すること。
【解決手段】機体フレームに搭載されたエンジンの出力軸から車軸への動力の伝達及び遮断に用いられる電磁クラッチ12と、ハンドル30とを有する管理機1であって、電磁クラッチ12は、出力軸11aから車軸21に動力を伝達する動力伝達モードと、伝達を遮断する動力遮断モードとにモード変更可能であり、ハンドル30には把持状態を検知するセンサ33が取り付けられており、センサ33で把持状態が検知されると、電磁クラッチ33が動力伝達モードになって出力軸11aから車軸21に動力が伝達される。したがって、この管理機1ではクラッチレバーの操作が不要であり、一方の手をハンドル30から離す必要がないので操作が簡単である。両手でハンドル30を把持した状態で、管理機1の走行を開始させることができるので、操縦性に優れ、管理機を安定状態で使用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、管理機に関し、特に動力伝達部に関する。
従来の管理機としては、たとえば、機体フレーム搭載された原動機と、これに連動連結されるトランスミッションとの間に動力の伝達及び遮断を行うクラッチを備え、伝達・遮断操作を行うためのクラッチレバーを備えるものがある(特許文献1参照)。このような管理機を動かす場合は、クラッチレバーを操作してクラッチをつなぎ、エンジンの出力軸から車軸に動力が伝達されるようにする。すると、管理機が走行を開始する。
特開2002−52945号公報
ところで、従来の一般的な管理機は、二股に分かれた2本の操作アームからなるハンドルを備えるものである。したがって、使用者は、各ハンドルを左右の手で握った状態で管理機を使用する。また、使用者は、クラッチレバーを操作するときには、一方の手を操作アームから離し、離した手でクラッチレバーを操作する。したがって、走行開始時など、クラッチ操作が必要なとき、使用者は、片方の手だけで走行中の管理機を支え、一方の手でクラッチ操作を行いつつ管理機を操縦する必要がある。ところが、このような操縦状態は、操縦安定性に欠け、操縦が難しい状態である。したがって、管理機の走行方向などが不安定になりやすい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、より操作が簡単で操縦しやすい管理機を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するものであり、機体フレームに搭載された原動機と、原動機によって駆動される走行部と、原動機の出力軸から走行部の車軸への動力の伝達及び遮断に用いられる伝達制御機構と、操作用のハンドルとを有する管理機であって、伝達制御機構は、出力軸から車軸に動力を伝達する動力伝達モードと、出力軸から車軸への動力伝達を遮断する動力遮断モードとにモード変更可能なものであり、ハンドルの握り部には、握り部が把持状態であることを検知するセンサが取り付けられており、当該センサによってハンドルが把持状態であることが検知されると、伝達制御機構が動力伝達モードになって出力軸から車軸に動力が伝達されることを特徴とするものである。
そして、前記ハンドルは、操作アームを2本備え、各操作アームの握り部には、握り部が把持状態であることを検知するセンサがそれぞれ取り付けられており、両センサによってハンドルが把持状態であることが検知されると、前記伝達制御機構が動力伝達モードになって前記出力軸から前記車軸に動力が伝達されるものである。
また、前記出力軸から前記車軸に動力を伝達する機構として、少なくとも出力軸側の主動プーリと、車軸側の従動プーリと、主動プーリから従動プーリへの動力伝達に用いられる摩擦ベルトとを有する動力伝達機構を備えていると共に、前記伝達制御機構として、摩擦ベルトに張力を付与するテンションプーリを備えており、テンションプーリは、少なくとも、摩擦ベルトに張力を付与する動力伝達位置と、摩擦ベルトへの張力付与が解除される動力遮断位置とに位置変更可能に取り付けられており、テンションプーリを少なくとも動力伝達位置または動力遮断位置に位置変更させる駆動手段を備え、前記ハンドルが把持状態であることが検知されると、テンションプーリが動力伝達位置に位置されて主動プーリから従動プーリに動力が伝達されるものである。
さらに、前記テンションプーリは、揺動可能に設置された揺動アームに回転自在に取り付けられており、揺動アームの揺動軸位置には、揺動用ギアが取り付けられており、
前記駆動手段として前記揺動用ギアに噛み合うギアを備えたギア付きモータが備えられているものである。
請求項1に記載の発明では、ハンドルの握り部に、握り部が把持状態であることを検知するセンサが取り付けられており、センサによってハンドルが把持状態であることが検知されると、伝達制御機構が動力伝達モードになって出力軸から車軸に動力が伝達される状態になる。なお、握り部に設置した1つのセンサで検知する場合、そのセンサによって握り部が把持状態であることが検知されると、これによりハンドルが把持状態であることが検知される。例えば、管理機の走行開始時にあっては、ハンドルの握り部が把持されると、伝達制御機構が動力伝達モードになって出力軸から車軸に動力が伝達される状態になり、管理機が走行を開始する。このように、本発明に係る管理機によれば、クラッチレバーの操作が不要であるので、一方の手を把持部から離す必要がなく、使用時の操作が簡単である。また、両手でハンドルの握り部を把持した状態で、管理機の走行を開始させることができるので、操縦性に優れ、管理機を安定した状態で使用することができる。
そして、請求項2に記載の発明では、ハンドルとして2本の操作アームを備えるものを用いており、各操作アームの握り部に、握り部が把持状態であることを検知するセンサがそれぞれ取り付けられており、両センサによってハンドルが把持状態であることが検知されると、出力軸から車軸に動力を伝達できる状態になる。例えば、握り部に設置された2つのセンサを用いる場合、両センサのいずれもが握り部が把持状態であることを検知すると、これによりハンドルが把持状態であることが検知される。このように、本発明に係る管理機によれば、両手でハンドルの握り部を把持して安定した状態で管理機を支えている状態でなければ、伝達制御機構は動力伝達モードにならず、管理機の走行を開始させることができない。つまり、管理機の走行開始時の走行安定性がより確実に確保される。
また、請求項3に記載の発明では、出力軸から車軸に動力を伝達する機構として、少なくとも出力軸側の主動プーリと、車軸側の従動プーリと、主動プーリから従動プーリへの動力伝達に用いられる摩擦ベルトとを有する動力伝達機構を備えていると共に、前記伝達制御機構として、摩擦ベルトに張力を付与するテンションプーリを備えている。そして、テンションプーリは、少なくとも、摩擦ベルトに張力を付与する動力伝達位置と、摩擦ベルトへの張力付与が解除される動力遮断位置とに位置変更可能に取り付けられている。したがって、例えば、管理機の走行開始時にあっては、ハンドルの握り部が把持されると、テンションプーリが動力伝達位置になって摩擦ベルトに張力が付与され、出力軸から車軸に動力を伝達できる状態になり、管理機が走行を開始する。このように、本発明に係る管理機によれば、クラッチレバーの操作が不要であるので、使用時の操作が簡単である。また、両手でハンドルの握り部を把持した状態で、管理機の走行を開始させることができるので、操縦性に優れ、管理機を安定した状態で使用することができる。
さらに、請求項4に記載の発明では、テンションプーリを揺動可能に設置された揺動アームで支持し、揺動アームに取り付けられたアーム側ギアに噛み合うギアを備えたギア付きモータを備えており、握り部が把持状態であることがセンサによって検知されると、モータが作動してテンションプーリが動力伝達位置に位置される。したがって、本発明に係る管理機によれば、モータを用いて簡単に、動力の伝達または遮断を制御することができる。
以下、本発明に係る管理機の第1実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1および図2に示されるように、管理機1は、機体フレームに搭載されたエンジン(原動機)11を備えており、同エンジン11の出力軸11aには動力伝達部を介して電磁クラッチ12の入力軸12aが連動連結されている。同電磁クラッチ12の出力側はミッションケース13の入力側に連動連結されており、ミッションケース13の出力側は、スプロケット−チェーンを介して走行部の車軸21に連動連結されている。また、電磁クラッチ12が設置されている機体フレーム10の後端側の上部には、管理機1の操縦に用いられるハンドル30の基端部が取り付けられている。なお、図1において、符号「15」は燃料タンクであり、符号「16」は抵抗棒である。また、走行部および走行部に取り付けられる耕耘部は周知の構造であるので、その詳細構造を省略した。
図1に示されるように、エンジン11の出力軸11aと電磁クラッチ12の入力軸12aとの間の動力伝達部40には、エンジン11の出力軸11aに取り付けられた主動プーリ41と、電磁クラッチ12の入力軸12aに取り付けられた従動プーリ42と、両プーリ41,42に掛け渡された摩擦ベルト43とが備えられている。そして、摩擦ベルト43には、テンションプーリが44押し当てられており、これにより摩擦ベルト43に適当な張力が付与される。このように、摩擦ベルト43に張力を付与しておけば、エンジン11の出力軸11aの回転が主動プーリ41から摩擦ベルト43を介して電磁クラッチ12の従動プーリ42に伝達される。
なお、テンションプーリ44は、テンションアーム45を介して機体フレーム10に取り付けられている。したがって、テンションアーム45の向きを調節することで、摩擦ベルトに付与する張力を調節できる。
電磁クラッチ12は、従動プーリ42が取り付けられた入力軸側の回転部12bと、車軸21に連動連結された出力軸側の回転部12cを備えており、両回転部12b,12cは係合離脱可能になっている。そして、両回転部12b,12cが係合された状態(動力伝達モード)になると、従動プーリ42の回転が車軸21に伝達される。他方、両回転部12b,12cが相互に離脱された状態(動力遮断モード)になると、従動プーリ42の回転は車軸21に伝達されなくなる。なお、係合離脱動作は後述する近接センサ33を用いて行われるようになっている。
図3に示されるように、ハンドル30は、平面視で略門型状に配置された棒状の2本の操作アーム31,32からなる。各操作アーム31,32は、中空のパイプ材からなるものであり、前低後高に傾斜する状態で機体フレーム10に取付けられている。そして、各操作アーム31,32の後方先端部には、操縦者用の握り部31a,32aが設けられている。
そして、両操作アーム31,32のうち、一方の操作アーム31の握り部31aには、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cの係合離脱動作の制御に用いられる近接センサ33が取り付けられている。
図4に示されるように、この近接センサ33は、先端が握り部31aの外周面から突出した押しボタン部33aと、この押しボタン部33aの移動に連動して開閉されるスイッチ部33bとを備えている。押しボタン部33aは、図示しないばねによって握り部31aの外側に向けて付勢されており、カバー33cによって握り部31aの外側に飛び出さないようになっている。つまり、押しボタン部33aは、図4に示される突き出し位置と、押しボタン部33aの外面が握り部31aの外面31sと面一になる押し込み位置(不図示)とに出没可能になっている。
この近接センサ33では、押しボタン部33aが突き出し位置にあるとき、スイッチ部33bは開状態であり、近接センサ33はオフ状態である(図5参照)。たとえば、管理機使用者が握り部31aを把持していないとき、近接センサ33はオフ状態である。このように、近接センサ33がオフ状態のときは、回路の電源スイッチ35がオンになっていても、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cは相互に離脱した状態である。したがって、エンジン11の回転は車軸21に伝達されない。
他方、押しボタン部33aが押し込み位置にあるとき、スイッチ部33bは閉状態であり、近接センサ33はオン状態である。たとえば、管理機使用者が握り部31aを把持しているとき、近接センサ33はオン状態である。このように、近接センサ33がオン状態のときは、回路の電源スイッチ35がオンになっていれば、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cは相互に係合される。したがって、エンジン11の回転が車軸21に伝達される。
次に、このような管理機を使用する場合について説明する。
まず、ハンドル30の握り部31a,32aを把持しない状態で、管理機1のエンジン11を始動する。エンジン11を始動すると、エンジン11の出力軸11aに取り付けられた主動プーリ41が回転し、その回転が摩擦ベルト43を介して従動プーリ42に伝達され、電磁クラッチ12の入力軸側の回転部12bが回転する。
なお、握り部31aを把持していなければ、近接センサ33はオフ状態であるので、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cは離脱状態であり、電磁クラッチ12は動力を伝達しない。つまり、握り部31aを把持していない状態でエンジン11を始動しても管理機1は走行を開始しない。
その後、エンジン11が作動している状態で両操作アーム31,32の握り部31a,32aを把持する。このとき、一方の操作アーム31の握り部31aの押しボタン部33aを押して、押し込み位置に移動させると、近接センサ33がオン状態になり、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cが相互に係合する状態になる。すると、従動プーリ42の回転が電磁クラッチ12を介して車軸21に伝達される状態になり、管理機1は走行を開始する。そして、管理機1の走行中に、押しボタン部33aの押し込みを止めて、突き出し位置に位置させると、近接センサ33がオフ状態になる。すると、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cが離脱状態になって、エンジン11の出力軸11aから車軸21への動力伝達が遮断され、管理機1は停止する。
このように、本実施形態の管理機1では、クラッチレバー操作などが不要であり、両手で両操作アーム31,32を把持したまま管理機1の走行を開始させたり、走行を停止させたりすることができる。したがって、簡単かつ迅速に管理機1の走行を開始あるいは停止できる。また、走行を開始するときに、両手で両操作アーム31,32の握り部31a,32aを把持する状態を維持できれば、管理機1の操縦安定性が向上する。また、本実施形態の管理機では、握り部31a,32aから手を離すと管理機の走行が停止する構造であり、安全装置が組み込まれているということができる。したがって、極めて安全性に優れる動力伝達制御機構であるとこうことができる。この点は、本実施形態の管理機に限らず、この後に説明する実施形態の管理機についても同様である。
次に、上記第1実施形態とは異なる複数の実施形態について説明する。なお、以下で説明する各実施形態を示す各図面では、第1実施形態と共通の構成には同一の符号を付すこととし、その詳細な説明を省略した。
<第2実施形態>
第2実施形態の管理機は、第1実施形態の管理機1と比べると、電磁クラッチ12の係合離脱動作の制御に用いる部分の構成が異なっている。そこで、その部分の構成を詳細に説明する。なお、第1実施形態の管理機と同様の構成については同一の符号を付すこととし、その説明を省略することとする。
図6に示されるように、第2実施形態の管理機は、両操作アーム31,32の握り部31a,32aのそれぞれに近接センサ33,34が設置されている。なお、両近接センサ33,34は、第1実施形態の近接センサ33と同様のものであり、詳細な説明を省略するが、突き出し位置と押し込み位置とに移動可能な押しボタン部33a,34aと、押しボタン部33a,34aを移動させることで開閉されるスイッチ部33b,34bとを備えるものである。
そして、図7に示されるように、両近接センサ33,34は、電磁クラッチ12の係合離脱動作の制御に用いられる回路上、直列接続されている。したがって、両近接センサ33,34がオン状態であるときのみ、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cが係合状態になる。
第2実施形態の管理機のこれ以外の構成は、第1実施形態の管理機1の構成と同様であるので、その説明を省略する。
このような第2実施形態の管理機を使用する場合は、第1実施形態の管理機1と同様、まず、ハンドル30の握り部31a,32aを把持しない状態で、エンジン11を始動する。すると、主動プーリ41が回転し、その回転が摩擦ベルト43を介して従動プーリ42が伝達され、電磁クラッチ12の入力軸12a側の回転部12bが回転する。このとき、握り部31a,32aのいずれか一方でも把持していなければ、いずれか一方の近接センサ33,34はオフ状態であるので、管理機が走行を開始することはない。
その後、エンジン11が作動している状態で、両操作アーム31,32の握り部31a,32aを把持する。このとき、両操作アーム31,32の握り部31a,32aの押しボタン部33a,34aを両方とも押して、押し込み位置に移動させると、両近接センサ33,34がオン状態になり、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cが相互に係合する状態になる。すると、従動プーリ42の回転が電磁クラッチ12を介して車軸21に伝達される状態になり、管理機が走行を開始する。そして、管理機走行中に、いずれか一方の押しボタン部33a,34aだけでも、押し込みを止めて、突き出し位置に位置させると、電磁クラッチ12の両回転部12b,12cが離脱状態になり、エンジン11の出力軸11aから車軸21への動力伝達が遮断され、管理機は停止する。
このように、本実施形態では、各握り部31a,32aに取り付けられた押しボタン部33a,34aの両方を押し込み位置に移動させて両近接センサ33,34をオンにすると、管理機が走行するようになっている。つまり、両方の手で各握り部31a,32aを把持した状態でなければ管理機の走行を開始できないようになっている。したがって、管理機の操縦安定性、特に走行開始時の操縦安定性が向上する。
<第3実施形態>
第3実施形態の管理機は、第2実施形態の管理機と比べると、エンジン11の出力軸11aの回転を車軸21に伝達する動力伝達部の構成が異なっている。そこで、その部分の構成を詳細に説明する。なお、第1実施形態や第2実施形態の管理機と同様の構成については同一の符号を付すこととし、その説明を省略することとする。
図8に示されるように、第3実施形態の管理機は、摩擦ベルト43に押し付けられるテンションプーリ44を備えている。テンションプーリ44は、伝達制御機構の構成要素であり、揺動アーム51を介して機体フレーム10に取り付けられている。揺動アーム51は、機体フレーム10に対して揺動可能に軸支されている。そして、揺動アーム51の揺動軸の位置には、揺動アーム51に対して一体的に揺動ギア51aが取り付けられている。
また、機体フレーム10には、ギア付きのモータ52が設置されている。このモータ側ギア52aは、揺動ギア51aに噛み合わされており、モータ52を作動させると揺動アーム51が揺動し、揺動アームに取り付けられたテンションプーリ44の位置が変わるようになっている。
そして、図9に示されるように、両操作アーム31,32の握り部31a,32aに取り付けられた近接センサ33,34は、モータ52のドライバに信号を送るコントローラ53に接続されている。両近接センサ33,34は、直列接続されており、コントローラ53には、両近接センサ33,34がオンのときのみ信号が入力されるようになっている。コントローラ53は、両近接センサ33,34がオンになって信号を受信すると、モータ52を作動させて揺動アーム51を揺動させて、テンションプーリ44を摩擦ベルト43に押し付けられる位置(図9の実線で示される位置)に移動される。このとき、テンションプーリ44から摩擦ベルト43に一定の張力が付与されるようにテンションプーリ44の位置すなわち揺動アーム51の向きを制御する。そして、いずれか一方または両方の近接センサ33,34がオフ状態になり、信号を受信しない状態になると、テンションプーリ44が摩擦ベルト43から離れた位置(図9の二点鎖線で示される位置)になるようにモータ52を作動させて揺動アーム51を揺動させる。
なお、第3実施形態の管理機は電磁クラッチを備えておらず、従動プーリ42は、チェーン−スプロケット機構を介して車軸21に連動連結されている。以上、説明した構成以外の構成は第2実施形態の管理の構成と同様であるので、その説明を省略する。
このような第3実施形態の管理機を使用する場合は、第2実施形態の管理機と同様、まず、ハンドル30の握り部31a,32aを把持しない状態で、エンジン11を始動する。すると、主動プーリ41が回転する。しかし、握り部31a,32aを把持しない状態では、コントローラ53の制御により、テンションプーリ44は、摩擦ベルト43から離れた位置に位置されている。したがって、主動プーリ41が回転しても、その回転は従動プーリ42には伝達されない。
その後、エンジンが作動している状態で、両操作アーム31,32の握り部31a,32aを把持する。このとき、両操作アーム31,32の握り部31a,32aの押しボタン部33a,34aを両方とも押して、押し込み位置に移動させる。すると、両近接センサ33,34がオン状態になり、コントローラ53によってモータ52が作動される。ここでは、テンションプーリ44が摩擦ベルト43に一定の張力が付与する位置に位置するように揺動アーム51の向きが制御される。摩擦ベルト43にテンションが付与されると、主動プーリ41の回転が摩擦ベルト43を介して従動プーリ42に伝達される。従動プーリ42が回転すると、その回転が車軸21に伝達され、管理機が走行を開始する。そして、いずれか一方だけでも押しボタン部33a,34aの押し込みを止めて、突き出し位置に位置させると、近接センサ33,34がオフ状態になる。すると、コントローラ53により制御されるモータ52は、テンションプーリ44が摩擦ベルト43から離れた位置になるように揺動アーム51を移動させる。摩擦ベルト43に付与していた張力が解除されると、主動プーリ41から従動プーリ42に回転動力が伝達されなくなり、管理機は走行を停止する。
このように、本実施形態では、エンジン11の出力軸11aから車軸21への動力の伝達および遮断すなわち動力伝達制御をモータ52を用いることによって簡単に行うことができる。
なお、本発明に係る管理機は、上記実施形態のものに限られず、種々改変することができる。
上記各実施形態で用いられている近接センサは、押しボタン式のスイッチという形態のセンサであるが、たとえば、赤外線センサなど把持状態を非接触で検知できる非接触式の用いることができる。図10に示されるように、握り部31aは、下側に開口31bを有する凹部を備えており、その凹部内に赤外線センサからなる近接センサ63が設置されている。近接センサ63は、赤外線の照射部63aと受光部63bとを備えている。照射部63aは、握り部31aの開口31bから外側に向けて赤外線を照射し、受光部63bは、照射した赤外線の反射光を受光する。そして、近接センサ63は、赤外線の反射光を受光すると、オン状態になり、反射光を受光しない状態ではオフ状態になる。したがって、管理機使用者が握り部31aを把持すると、照射された赤外線は手で反射され、その反射光が受光部63bに受光されて近接センサ63はオン状態になる。そして、手を離すと反射光を受光できなくなり、近接センサ63はオフ状態になる。このように、この近接センサ63は、上記実施形態で用いた近接センサ33,34と同様に動作するものであり、同様に用いることができる。
そして、この近接センサ63を用いれば、スイッチをオン状態にするために押しボタン部33a,34aを押し込む必要がなく、握り部31aを把持するだけでよいので、メカニカル式のセンサに比べて操作負荷が極めて小さい。このように、赤外線センサなどの非接触式センサを用いると、余分な操作が不要になり、管理機をスムーズに、そして楽に操作、操縦することができる。
また、上記実施形態の管理機で用いられている伝達制御機構は、電磁クラッチやモータで揺動される揺動アームによって位置変更可能になっているテンションプーリであるが、これらに限られるものではない。電気的に動作を制御できるものであれば構造を問わず、本実施形態の伝達制御機構として用いることができる。
本発明に係る第1実施形態の管理機を示す側面図である。 図1に示される管理機を示す平面図である。 図1に示される管理機のハンドル部分を示す斜視図である。 ハンドルの操作アームの握り部を示す拡大側面図である。 電磁クラッチの制御に用いられる電気回路を示す回路図である。 第2実施形態の管理機のハンドル部分を示す斜視図である。 電磁クラッチの制御に用いられる電気回路を示す回路図である。 第3実施形態の管理機の要部を示す拡大側面図である。 電磁クラッチの制御に用いられる電気回路を示す回路図である。 他の実施例の近接センサが取り付けられた握り部を示す一部に破断部を有する拡大側面図である。
符号の説明
1 管理機
10 機体フレーム
11 エンジン
21 車軸
12 電磁クラッチ
30 ハンドル
31,32 操作アーム
31a,32a 握り部
33,34,63 近接センサ
41 主動プーリ
42 従動プーリ
43 摩擦ベルト
44 テンションプーリ
51 揺動アーム
52 モータ

Claims (4)

  1. 機体フレームに搭載された原動機と、原動機によって駆動される走行部と、原動機の出力軸から走行部の車軸への動力の伝達及び遮断に用いられる伝達制御機構と、操作用のハンドルとを有する管理機であって、
    伝達制御機構は、出力軸から車軸に動力を伝達する動力伝達モードと、出力軸から車軸への動力伝達を遮断する動力遮断モードとにモード変更可能なものであり、
    ハンドルの握り部には、握り部が把持状態であることを検知するセンサが取り付けられており、当該センサによってハンドルが把持状態であることが検知されると、伝達制御機構が動力伝達モードになって出力軸から車軸に動力が伝達されることを特徴とする管理機。
  2. 前記ハンドルは、操作アームを2本備え、各操作アームの握り部には、握り部が把持状態であることを検知するセンサがそれぞれ取り付けられており、
    両センサによってハンドルが把持状態であることが検知されると、前記伝達制御機構が動力伝達モードになって前記出力軸から前記車軸に動力が伝達される請求項1に記載の管理機。
  3. 前記出力軸から前記車軸に動力を伝達する機構として、少なくとも出力軸側の主動プーリと、車軸側の従動プーリと、主動プーリから従動プーリへの動力伝達に用いられる摩擦ベルトとを有する動力伝達機構を備えていると共に、前記伝達制御機構として、摩擦ベルトに張力を付与するテンションプーリを備えており、
    テンションプーリは、少なくとも、摩擦ベルトに張力を付与する動力伝達位置と、摩擦ベルトへの張力付与が解除される動力遮断位置とに位置変更可能に取り付けられており、
    テンションプーリを少なくとも動力伝達位置または動力遮断位置に位置変更させる駆動手段を備え、
    前記ハンドルが把持状態であることが検知されると、テンションプーリが動力伝達位置に位置されて主動プーリから従動プーリに動力が伝達される請求項1または請求項2に記載の管理機。
  4. 前記テンションプーリは、揺動可能に設置された揺動アームに回転自在に取り付けられており、
    揺動アームの揺動軸位置には、揺動用ギアが取り付けられており、
    前記駆動手段として前記揺動用ギアに噛み合うギアを備えたギア付きモータが備えられている請求項3に記載の管理機。
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