JP2012240155A

JP2012240155A - スナップリング取付用工具

Info

Publication number: JP2012240155A
Application number: JP2011112100A
Authority: JP
Inventors: masaki Isobe; 正樹磯部
Original assignee: Tokyo Electron Ltd
Current assignee: Tokyo Electron Ltd
Priority date: 2011-05-19
Filing date: 2011-05-19
Publication date: 2012-12-10
Also published as: CN102785211A; KR101375407B1; TW201313403A; KR20120129801A

Abstract

【課題】スナップリングが小さくてもスナップリングを軸に対して簡単且つ容易に取り付けることができるスナップリング取付工具を提供する。
【解決手段】本発明のスナップリング取付工具１０は、先端で開口する凹陥部１１Ａを有する棒状の工具本体１１と、この工具本体１１の凹陥部１１Ａ内に収納された弾性部材１２と、この弾性部材１２の上面に重ねて凹陥部１１Ａ内に収納され且つ凹陥部１１Ａの開口端から内側へ張り出す係止部１１Ｂに外周縁部が弾接する磁石１３と、を備えている。
【選択図】図１

Description

本発明は、スナップリング取付用工具に関し、更に詳しくは、小径のスナップリングを軸に装着する際に好適に用いられるスナップリング取付用工具に関するものである。

軸にスナップリングを取り付ける場合には従来からスナップリング取付専用のスナップリングプライヤーが用いられている。

図３の（ａ）、（ｂ）は、従来のスナップリングと軸との関係を示す図である。スナップリング１は、例えば図３の（ａ）に示すようにバネ性を有する鋼材によってＣ形状に形成されている。スナップリング１の両端部にはそれぞれ径方向の外側へ広がる幅広部１Ａが形成され、幅広部１Ａには孔１Ｂが形成されている。このスナップリング１は、同図の（ｂ）に示す軸２の先端近傍に形成された溝２Ａに取り付けるように形成されている。スナップリング１は、溝２Ａに強固に固定するように、内径が軸２の溝径より若干小さく形成され、溝２Ａの底面を形成する外周面に圧着するようになっている。

而して、スナップリング１を軸２の溝２Ａ内に取り付ける時には、上述のように取付専用のスナップリングプライヤーが用いられる。スナップリングプライヤーの先端には拡縮操作自在な一対の爪が形成され、これらの爪をスナップリング１の孔１Ｂ内に通し、爪を介してスナップリング１の一対の幅広部１Ａ、１Ａを広げるようにしてある。従って、スナップリング１を軸２の溝２Ａに取り付ける時には、スナップリングプライヤーの一対の爪をスナップリング１の一対の孔１Ｂに通してスナップリングプライヤーでスナップリング１を挟み、一対の爪を開いてスナップリング１の一対の幅広部１Ａ、１Ａの間隔を若干広げて、スナップリング１を軸２の先端に通し、溝２Ａにおいてスナップリング１の孔１Ｂから爪を外してスナップリング１を軸２に取り付けるようにしている。

しかしながら、軸径が小さくなってスナップリング１の内径が小さくなるほどスナップリング１の孔１Ｂも小さくなり、スナップリングプライヤーを用いてスナップリング１を軸２に取り付ける作業が難しくなるため、スナップリングプライヤーによってスナップリング１を挟み損ねてスナップリング１がスナップリングプライヤーからからはじけ飛んだり、スナップリングプライヤーの操作次第でスナップリング１を開きすぎてバネ力が損なわれ、スナップリング１自体が使えなくなることがある。つまり、スナップリング１が小さくなるほどスナップリングプライヤーによるスナップリング１の取付作業が難しくなる。

本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、スナップリングが小さくてもスナップリングを軸に対して簡単且つ容易に取り付けることができるスナップリング取付用工具を提供することを目的としている。

本発明の請求項１に記載のスナップリング取付用工具は、スナップリングを軸に取り付ける際に用いられる工具であって、先端で開口する凹陥部を有する棒状の工具本体と、上記工具本体の凹陥部内に収納された弾性部材と、上記弾性部材の上面に重ねて上記凹陥部内に収納され且つ上記凹陥部の開口端から内側へ張り出す係止部に外周縁部が接触する磁石と、を備え、上記磁石を介して上記スナップリングを上記工具本体の先端面に吸着することを特徴とするものである。
ものである。

また、本発明の請求項２に記載のスナップリング取付用工具は、請求項１に記載の発明において、上記弾性部材及び上記磁石が上記凹陥部内に着脱可能に装着されていることを特徴とするものである。

また、本発明の請求項３に記載のスナップリング取付用工具は、請求項１または請求項２に記載の発明において、上記弾性部材がゴムによって形成されていることを特徴とするものである。

本発明によれば、スナップリングが小さくてもスナップリングを軸に対して簡単且つ容易に取り付けることができるスナップリング取付用工具を提供することができる。

本発明のスナップリング取付用工具の一実施形態を示す断面図である。（ａ）〜（ｃ）はそれぞれ図１に示すスナップリング取付用工具を用いてスナップリングを軸に取り付ける作業を工程順に示す工程図である。（ａ）、（ｂ）はそれぞれスナップリングと軸を示す図で、（ａ）はスナップリングが取り付けられた軸の断面図、（ｂ）は（ａ）に示す軸を示す側面図である。

以下、図１、図２に示す実施形態に基づいて本発明のスナップリング取付用工具について説明する。尚、従来と同一または相当部分には同一符号を付して本実施形態について説明する。

本実施形態のスナップリング取付用工具１０は、例えば図１に示すように、先端で開口する凹陥部１１Ａを有する棒状の工具本体１１と、この工具本体１１の凹陥部１１Ａ内に収納された弾性部材１２と、この弾性部材１２の上面に重ねて凹陥部１１Ａ内に収納され且つ凹陥部１１Ａの開口端から内側へ張り出す係止部１１Ｂに外周縁部が弾接する磁石１３と、を備え、スナップリング１を軸２（図２参照）に取り付ける際に用いられる。

本実施形態のスナップリング取付用工具１０は、例えば内径が２．７〜３．７ｍｍの小さなスナップリング１に対して好適に用いることができ、スナップリング１の大きさ（内径）に即してそれぞれ複数種類準備されている。大きなスナップリングの場合でもスナップリング取付用工具１０を用いることができるが、この場合には従来のスナップリングプライヤーも用いることができる。

工具本体１１は、例えば図１に示すように、金属によって棒状に形成された躯体１１１と、この躯体１１１を収納し被覆する金属製のケーシング１１２と、を備えている。躯体１１１の先端部にはテーパ面が形成され、先端面に凹陥部１１Ａが形成されている。ケーシング１１２のテーパ面の先端には躯体１１１の凹陥部１１Ａの開口端に張り出すフランジ状の係止部１１Ｂが形成され、この係止部１１Ｂによって磁石１３が凹陥部１１Ａから飛び出すことを防止している。つまり、磁石１３は、弾性部材１２の弾力で外周縁部を介して係止部１１Ｂに弾接している。図示してないが、ケーシング１１２は、例えば二分割され、螺子などによって一体化している。また、ケーシング１１２は無くても良い。この場合には、躯体１１１の凹陥部１１Ａの開口端にリング状の部材を接合し、リング状の部材を係止部１１Ｂとして形成することもできる。

本実施形態のスナップリング取付用工具１０は、先端面に磁石１３が配置されているため、図１に示すようにスナップリング１を磁石１３によってスナップリング取付用工具１０の先端面に吸着保持することができる。

次いで、スナップリング取付用工具１０を用いてスナップリングを軸に取り付ける方法について、図２の（ａ）〜（ｃ）を参照しながら説明する。

まず、スナップリング取付用工具１０の先端面をスナップリング１に近づけると、スナップリング１がスナップリング取付用工具１０の先端面に磁石１３によって吸着される。ここで、スナップリング１の中心を図１に示すようにスナップリング取付用工具１０の先端面の中心に合わせる。このスナップリング１は、内径が軸２の溝径より若干小さく形成されているため、スナップリング１を軸２に取り付ける時にはスナップリング１の一対の幅広部１Ａ、１Ａを拡げなくてはならない。

そこで、図２の（ａ）に示すようにスナップリング取付用工具１０の先端面を軸２の端面に対峙させた後、同図の（ｂ）に示すようにスナップリング取付用工具１０を傾けて軸１の先端面の一部に磁石１３を接触させて軸２を押圧すると、磁石１３が弾性部材１２の弾力に抗して工具本体１１の凹陥部１１Ａ内に押し込まれ、スナップリング１の一部が軸２の溝２Ａに達する。

この状態で図２の（ｂ）に矢印で示すようにスナップリング取付用工具１０を傾斜させたまま軸２の端面の外周に沿って回転させると、スナップリング１が徐々に開いて軸２の溝２Ａ内に徐々に嵌まり込む。スナップリング取付用工具１０が傾斜したまま軸周りを一周すると、スナップリング１の全周が軸２の溝２Ａ内に嵌まり込み、同図に（ｃ）に示すようにスナップリング１が軸２の溝２Ａ内に取り付けられる。スナップリング１が軸２の溝２Ａ内に取り付けられると、同図の（ｃ）に示すようにスナップリング取付用工具１０を軸１から外し、スナップリング１の軸２への取付作業を終了する。この際、スナップリング１は軸２の溝２Ａ内に取り付けられることにより溝２Ａ内に強固に圧着される。

以上説明したように本実施形態によれば、スナップリング取付用工具１０は、先端で開口する凹陥部１１Ａを有する棒状の工具本体１１と、この工具本体１１の凹陥部１１Ａ内に収納された弾性部材１２と、この弾性部材１２の上面に重ねて凹陥部１１Ａ内に収納され且つ凹陥部１１Ａの開口端から内側へ張り出す係止部１１Ｂに外周縁部が弾力的に接触する磁石１３と、を備えているため、スナップリング取付用工具１０の先端面を対象となるスナップリング１に接触させると、スナップリング１が磁石１３に吸着され、スナップリング取付用工具１０の先端面に保持される。このスナップリング取付用工具１０を傾斜させて磁石１３を軸２の端面に押圧すると磁石１３が弾性部材１２の弾力に抗して凹陥部１１Ａ内に入り込むと共にスナップリング１の一部が軸２の溝２Ａに達する。このスナップリング取付用工具１０を傾斜したまま軸２の端面に接触させ、端面の外周に沿って一周させるだけでスナップリング１が徐々に開いて溝２Ａ内に確実に取り付けることができる。

つまり、本実施形態によれば、スナップリング取付用工具１０をスナップリング１に近づけるだけでスナップリング１をスナップリング取付用工具１０の先端面に吸着保持することができ、スナップリング２を軸２の溝２Ａ内に装着する時にはスナップリング取付用工具１０を傾けて軸２の端面の外周の一部に磁石１３を押圧し、傾斜するスナップリング取付用工具１０を端面の外周に沿って一周させるだけでスナップリング１を軸２の溝２Ａに簡単且つ確実に装着することができる。従って、従来のスナップリングプライヤーのようにスナップリング１を挟み損ねて弾け飛ばしたり、スナップリング１を開きすぎてバネ力を損なうこともない。

尚、本発明は上記実施形態に何ら制限されるものではなく、必要に応じて各構成要素を適宜設計変更することができる。例えば、上記実施形態では金属製の工具本体について説明したが、磁石の機能を損なわない限り工具本体は金属製に限らず合成樹脂製のものであっても良い。また、弾性部材はゴムに制限されるものではなく、コイルスプリング等のバネを用いることもできる。

１スナップリング
２軸
２Ａ溝
１０スナップリング取付用工具
１１工具本体
１１Ａ凹陥部
１１Ｂ係止部
１２弾性部材
１３磁石

Claims

スナップリングを軸に取り付ける際に用いられる工具であって、先端で開口する凹陥部を有する棒状の工具本体と、上記工具本体の凹陥部内に収納された弾性部材と、上記弾性部材の上面に重ねて上記凹陥部内に収納され且つ上記凹陥部の開口端から内側へ張り出す係止部に外周縁部が接触する磁石と、を備え、上記磁石を介して上記スナップリングを上記工具本体の先端面に吸着することを特徴とするスナップリング取付用工具。
上記弾性部材及び上記磁石が上記凹陥部内に着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項１に記載のスナップリング取付用工具。
上記弾性部材がゴムによって形成されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のスナップリング取付用工具。