JP2012237928A - 光学フィルム、偏光板、画像表示装置及び3d画像表示システム - Google Patents
光学フィルム、偏光板、画像表示装置及び3d画像表示システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012237928A JP2012237928A JP2011108101A JP2011108101A JP2012237928A JP 2012237928 A JP2012237928 A JP 2012237928A JP 2011108101 A JP2011108101 A JP 2011108101A JP 2011108101 A JP2011108101 A JP 2011108101A JP 2012237928 A JP2012237928 A JP 2012237928A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- refractive index
- optical film
- optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B30/00—Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images
- G02B30/20—Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes
- G02B30/22—Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes of the stereoscopic type
- G02B30/25—Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes of the stereoscopic type using polarisation techniques
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3025—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
- G02B5/3033—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N13/00—Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
- H04N13/30—Image reproducers
- H04N13/332—Displays for viewing with the aid of special glasses or head-mounted displays [HMD]
- H04N13/337—Displays for viewing with the aid of special glasses or head-mounted displays [HMD] using polarisation multiplexing
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】膜厚が10μm〜150μmの透明フィルム、該透明フィルムの一方の面上に透明フィルム側から、第1の層及び第2の層を有する光学フィルムであって、
面内の平均屈折率の大きさが
第2の層>第1の層>透明フィルム
を満足し、且つ第1の層と第2の層の面内平均屈折率差、及び第1の層と透明フィルムの面内平均屈折率差が、それぞれ0.02以上の関係を満足し、前記第1の層の光学膜厚Dが、270×N−150−75nm≦D≦270×N−150+75nm(1≦N≦8を満たす自然数)を満足する光学フィルムである。
【選択図】図1
Description
特に本発明は、微細な干渉ムラの発生が軽減された、3D画像表示装置の視認側表面に配置される光学フィルム、並びにそれを有する偏光板、画像表示装置、及び3D画像表示システムを提供することを課題とする。
[1] 膜厚が10μm〜150μmの透明フィルム、該透明フィルムの一方の面上に透明フィルム側から、第1の層及び第2の層を有する光学フィルムであって、
面内の平均屈折率の大きさが
第2の層>第1の層>透明フィルム
を満足し、且つ第1の層と第2の層の面内平均屈折率差、及び第1の層と透明フィルムの面内平均屈折率差が、それぞれ0.02以上の関係を満足し、
前記第1の層の光学膜厚Dが、
270×N−150−75nm≦D≦270×N−150+75nm(1≦N≦8を満たす自然数)
を満足する光学フィルム。
[2] 第1の層が配向膜であり、及び第2の層が液晶化合物を含む位相差層である[1]の光学フィルム。
[3] 透明フィルムの他方の面上に少なくとも1層のハードコード層を有する[1]又は[2]の光学フィルム。
[4] 膜厚が10μm〜150μmの透明フィルム、該透明フィルムの一方の面上に透明フィルム側から、配向膜、及び膜厚0.5μm〜4μmの液晶化合物を含む位相差層を、他方の面上に少なくとも1層のハードコート層を有する光学フィルムであって、
面内の平均屈折率の大きさが
位相差層>配向膜>透明フィルム、
を満足し、且つ位相差層と配向膜の面内平均屈折率差が、及び配向膜と透明フィルムの面内平均屈折率差がそれぞれ、0.02以上の関係を満足し、
前記配向膜の光学膜厚Dが
1200−75nm≦D≦1200+75nm
である光学フィルム。
[5] 前記透明フィルムが、セルロースアシレートフィルム又は環状オレフィン系ポリマーフィルムである[1]〜[4]のいずれかの光学フィルム。
[6] 前記ハードコード層の前記透明フィルムの反対側面上に、前記透明フィルムより屈折率の低い低屈折率層を有する[3]〜[5]のいずれかの光学フィルム。
[7] 前記ハードコード層と前記低屈折率層との間に、前記透明フィルムより屈折率の高い少なくとも1層の高屈折率層を有する[6]の光学フィルム。
[8] 550nmにおける面内レターデーションRe(550)が80〜200nmであり、波長550nmにおける厚さ方向のレターデーションRth(550)が−100〜200nmである[1]〜[7]のいずれかの光学フィルム。
[9] 前記液晶化合物が円盤状液晶化合物又は棒状液晶化合物である[2]〜[8]のいずれかの光学フィルム。
[10] 前記液晶化合物を含む位相差層が、面内遅相軸及び面内レターデーションの少なくとも一方が互いに異なる第1及び第2の位相差領域が交互に配置されたパターン位相差層である[2]〜[9]のいずれかの光学フィルム。
[11] [1]〜[10]のいずれかの光学フィルムと、偏光膜とを少なくとも有する偏光板。
[12] 前記光学フィルムが有する第2の層が位相差層であり、該位相差層の面内遅相軸と、前記偏光膜の吸収軸とが45°で交差する[11]の偏光板。
[13] 表示パネルと、その視認側表面に配置される[11]又は[12]の偏光板とを有する画像表示装置。
[14] [13]の画像表示装置と、
該画像表示装置に表示される映像を透過して、3D画像として視認させるための偏光膜とを少なくとも有する3D画像表示システム。
特に本発明によれば、微細な干渉ムラの発生が軽減された、3D画像表示装置の視認側表面に配置される光学フィルム、並びにそれを有する偏光板、画像表示装置、及び3D画像表示システムを提供することができる。
Rth(λ)は、前記Re(λ)を、面内の遅相軸(KOBRA 21ADH、又はWRにより判断される)を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合には、フィルム面内の任意の方向を回転軸とする)のフィルム法線方向に対して法線方向から片側50°まで10度ステップで各々その傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて全部で6点測定し、その測定されたレターデーション値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基にKOBRA 21ADH又はWRが算出する。上記において、法線方向から面内の遅相軸を回転軸として、ある傾斜角度にレターデーションの値がゼロとなる方向をもつフィルムの場合には、その傾斜角度より大きい傾斜角度でのレターデーション値はその符号を負に変更した後、KOBRA 21ADH、又はWRが算出する。なお、遅相軸を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合には、フィルム面内の任意の方向を回転軸とする)、任意の傾斜した2方向からレターデーション値を測定し、その値と平均屈折率の仮定値、及び入力された膜厚値を基に、以下の式(A)、及び式(B)よりRthを算出することもできる。
Rth=((nx+ny)/2−nz)×d・・・・・・・・・・・式(B)
また、本明細書において、角度(例えば「90°」等の角度)、及びその関係(例えば「直交」、「平行」、及び「45°で交差」等)については、本発明が属する技術分野において許容される誤差の範囲を含むものとする。例えば、厳密な角度±10°未満の範囲内であることなどを意味し、厳密な角度との誤差は、5°以下であることが好ましく、3°以下であることがより好ましい。
面内の平均屈折率の大きさが
第2の層>第1の層>透明フィルム
の関係を満足し、且つ第1の層と第2の層の面内平均屈折率差、及び第1の層と透明フィルムの面内平均屈折率差が、それぞれ0.02以上を満足する透明フィルムに関する。
この様に、屈折率が異なる層が積層された構成の光学フィルムでは、層界面に干渉が発生する。画像表示装置の視認側表面であって、偏光膜のさらに外側に配置すると、数nm周期の干渉ムラが、黒表示時又は電源OFF時に微細なちらつきとなって、観察者に認識される。本発明では、前記第1の層の光学膜厚を、270×N−150±75nm(1≦N≦8を満たす自然数)の範囲内にすることで、数nm周期の干渉ムラを軽減している。
270×N−150−75nm≦D≦270×N−150+75nm
を満足することを意味し、即ち、
270×N−225nm≦D≦270×N−75nm
を満足することを意味する。
上記関係式は、Nが1〜8の自然数で満足されるので、即ち、第1の層の光学膜厚Dは、下記表に示す範囲内になる。誤差が±50nm、及び±25nmである場合についても、合せて示す。
第2の層>第1の層>透明フィルム
の関係を満足し、且つ第1の層と第2の層の面内平均屈折率差、及び第1の層と透明フィルムの面内平均屈折率差がそれぞれ0.02以上の関係を満足する。これらの関係を満足する限り特に制限はない。第1の層と第2の層の面内平均屈折率、及び第1の層と透明フィルムの面内平均屈折率差は、それぞれ0.03以上であるのが好ましい。第1の層の面内平均屈折率が、第2の層及び透明フィルムそれぞれの面内平均屈折率の中間値であると、干渉ムラの軽減効果がより高められるので好ましい。第1の層が配向膜である態様では、主成分ポリマーの種類にもよるが、一般的には、面内の平均屈折率は、1.48〜1.6程度である。従って、第1の層が配向膜である態様では、Nが1〜8において、光学膜厚Dが上記範囲となるためには、第1の層の厚みは、30〜1400nm程度になる。但し、この範囲に限定されるものではない。
なお屈折率は、アッベ屈折計で直接測定するか、分光反射スペクトルや分光エリプソメトリーを用いて測定することができる。
図1に示す光学フィルム1は、透明フィルム10の一方の面上に、配向膜12及び配向状態に固定された液晶化合物を含有する位相差層14を有する。図1に示す例では、配向膜12が第1の層に、位相差層14が第2の層にそれぞれ相当する。
位相差層14<配向膜12<透明フィルム10
の関係を満足しているので、位相差層14と配向膜12との界面で干渉が起こり、その干渉が複数組み合わされることで、数nmの周期の干渉のうねりが生じる。これが、黒表示時又は電源Off時に微細なちらつきとなって観察者に認識される。光学フィルム1では、配向膜12の光学膜厚が、270×N−150±75nm(1≦N≦8を満たす自然数)の範囲内になっているので、干渉の強弱のうねりの弱くなる位置が、照明として用いられている三波長光源の輝線とほぼ一致している。それにより、干渉のうねりの強弱の程度が軽減され、微細なちらつきが生じるのを抑制することができる。
図3に示す光学フィルム1’は、透明フィルム10の裏面(即ち、配向膜12及び位相差層14が配置されていない側の面)に、ハードコート層20を有する例である。図4に示す光学フィルム1”は、ハードコート層20のさらに外側表面に、低屈折率層22を有する例である。光学フィルム1’及び1”を偏光膜とともに表示パネルの視認側表面に配置する場合は、図2に示す通り、位相差層14の表面を偏光膜の表面と貼合して積層する。
ハードコート層20>透明フィルム10
を満足するのが好ましく、また光学フィルム1”において、ハードコート層20と低屈折率層22の面内の平均屈折率の関係は、
ハードコート層20>低屈折率層22
を満足するのが好ましい。
位相差層14>配向膜12>透明フィルム10
を満足し、且つ位相差層14と配向膜12の面内平均屈折率差、及び配向膜12と透明フィルムの面内平均屈折率差が、それぞれ0.02以上の関係を満足し、及び
配向膜12の光学膜厚が1200nm±75nm(より好ましくは、1200nm±50nm、さらに好ましくは、1200nm±25nm)の範囲内である例である。この例では、ハードコード層20>透明フィルム10
の関係を満足するのが好ましい。
本発明の光学フィルムは、透明フィルムの一方の面上に、第1の層及び第2の層を有し、面内の平均屈折率の大きさが
第2の層>第1の層>透明フィルム、
を満足し、且つ第1の層と第2の層の面内平均屈折率差、及び第1の層と透明フィルムの面内平均屈折率差がそれぞれ0.02以上を満足する光学フィルムである。第1の層及び第2の層は、屈折率に関して上記関係を満足する限り特に制限はない。本発明の効果は、第1の膜厚が0.05〜1.4μm程度、第2の層の膜厚が0.5〜4μm程度の態様において効果がある。前記範囲の厚みの層は、有機材料の塗布により安定的に形成できるので、第1及び第2の層は、塗布により形成された有機材料を含む層であるのが好ましい。
本発明の光学フィルムが有する、透明フィルムの厚みが、10〜150μmであると、本発明の効果が特に顕著になるので好ましい。より好ましくは、10〜85μmである。透明フィルムの光学特性については特に制限はない。用途に応じて、種々の光学特性のフィルムを用いることができる。低レターデーションのポリマーフィルムを用いてもよく、具体的には、Reの絶対値が50nm以下のフィルムを用いてもよい。勿論、透明フィルムとして、位相差フィルムを用いてもよい。
本発明の光学フィルムの一態様は、第1の層として、配向膜を有する。配向膜の材料については特に制限はないが、ポリマー等の有機材料を主成分として含む配向膜が好ましい。配向膜の材料の例には、変性又は未変性のポリビニルアルコール、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマーが含まれる。これらの材料を主成分として含む層は、面内の平均屈折率が1.48〜1.62程度であり、膜厚を0.05μm〜1.4μm程度で形成すれば、本発明において第1の層に要求される条件を満足する光学膜厚の範囲内となる。上記範囲の膜厚の層は、塗布により安定的に形成することができる。
本発明の光学フィルムの一態様は、第2の層として、液晶化合物を含有する位相差層を有する。液晶化合物は配向状態に固定されているのが好ましい。一例は、重合性液晶化合物を含有する重合性組成物の配向を、重合反応により硬化させて形成される位相差層である。当該位相差層は、液晶化合物の配向に由来する位相差を示す。
0.9〜1.8μmであるのがより好ましい。この範囲の膜厚の層は、液晶組成物を塗布することにより安定的に形成することができる。
本発明の光学フィルムは、透明フィルムの他方の面(即ち、第1の層及び第2の層が配置されていない側の面)上に、1以上のハードコート層を有していてもよい。但し、透明フィルムの他方の面上に配置される層の面内屈折率が、反射防止性の表面フィルムを得るための光学設計から
ハードコート層>透明フィルム
の関係を満足するのが好ましい。ハードコート層の面内の平均屈折率は、一般的には、1.48〜2程度である。
・ハードコート層
・低屈折率層
・ハードコート層/低屈折率層
・ハードコート層/高屈折率層/低屈折率層
・ハードコート層/中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層
本発明では、偏光膜として、一般的な直線偏光膜を用いることができる。偏光膜は延伸フィルムからなっていても、塗布により形成される層であってもよい。前者の例には、ポリビニルアルコールの延伸フィルムをヨウ素又は二色性染料等で染色したフィルムが挙げられる。後者の例には、二色性液晶性色素を含む組成物を塗布して、所定の配向状態に固定した層が挙げられる。
なお、本明細書では、「偏光膜」という場合は、直線偏光膜を意味するものとする。
本発明の画像表示装置に利用される液晶セルは、VAモード、OCBモード、IPSモード、又はTNモードであることが好ましいが、これらに限定されるものではない。
TNモードの液晶セルでは、電圧無印加時に棒状液晶性分子が実質的に水平配向し、更に60〜120゜にねじれ配向している。TNモードの液晶セルは、カラーTFT液晶表示装置として最も多く利用されており、多数の文献に記載がある。
VAモードの液晶セルでは、電圧無印加時に棒状液晶性分子が実質的に垂直に配向している。VAモードの液晶セルには、(1)棒状液晶性分子を電圧無印加時に実質的に垂直に配向させ、電圧印加時に実質的に水平に配向させる狭義のVAモードの液晶セル(特開平2−176625号公報記載)に加えて、(2)視野角拡大のため、VAモードをマルチドメイン化した(MVAモードの)液晶セル(SID97、Digest of tech.Papers(予稿集)28(1997)845記載)、(3)棒状液晶性分子を電圧無印加時に実質的に垂直配向させ、電圧印加時にねじれマルチドメイン配向させるモード(n−ASMモード)の液晶セル(日本液晶討論会の予稿集58〜59(1998)記載)及び(4)SURVIVALモードの液晶セル(LCDインターナショナル98で発表)が含まれる。また、PVA(Patterned Vertical Alignment)型、光配向型(Optical Alignment)、及びPSA(Polymer-Sustained Alignment)のいずれであってもよい。これらのモードの詳細については、特開2006−215326号公報、及び特表2008−538819号公報に詳細な記載がある。
IPSモードの液晶セルは、棒状液晶分子が基板に対して実質的に平行に配向しており、基板面に平行な電界が印加することで液晶分子が平面的に応答する。IPSモードは電界無印加状態で黒表示となり、上下一対の偏光板の透過軸は直交している。光学補償シートを用いて、斜め方向での黒表示時の漏れ光を低減させ、視野角を改良する方法が、特開平10−54982号公報、特開平11−202323号公報、特開平9−292522号公報、特開平11−133408号公報、特開平11−305217号公報、特開平10−307291号公報などに開示されている。
本発明の立体画像表示システムでは、特に3D映像とよばれる立体画像を視認者に認識させるため、偏光板を通して画像を認識する。偏光板の一態様は、偏光眼鏡である。本発明の光学フィルムが、λ/4板であって、偏光膜とともに円偏光画像を形成する態様では、円偏光眼鏡を用いる。円偏光眼鏡はアクティブ方式のシャッター眼鏡であっても、パッシブ方式の眼鏡であってもよい。
<液晶性化合物を含む光学異方性層の形成>
<<アルカリ鹸化処理>>
セルロースアシレートフィルム「TD80UL」(富士フイルム社製)を、温度60℃の誘電式加熱ロールを通過させ、フィルム表面温度を40℃に昇温した後に、フィルムのバンド面に下記に示す組成のアルカリ溶液を、バーコーターを用いて塗布量14ml/m2で塗布し、110℃に加熱した
(株)ノリタケカンパニーリミテド製のスチーム式遠赤外ヒーターの下に、10秒間搬送した。続いて、同じくバーコーターを用いて、純水を3ml/m2塗布した。次いで、ファウンテンコーターによる水洗とエアナイフによる水切りを3回繰り返した後に、70℃の乾燥ゾーンに10秒間搬送して乾燥し、アルカリ鹸化処理したセルロースアシレートフィルムを作製した。
────────────────────────────────────
アルカリ溶液組成(質量部)
────────────────────────────────────
水酸化カリウム 4.7質量部
水 15.8質量部
イソプロパノール 63.7質量部
界面活性剤
SF−1:C14H29O(CH2CH2O)20H 1.0質量部
プロピレングリコール 14.8質量部
────────────────────────────────────
上記のように鹸化処理した長尺状のセルロースアセテートフィルムに、下記の組成の配向膜塗布液を#14のワイヤーバーで連続的に塗布した。60℃の温風で60秒、更に100℃の温風で120秒乾燥し、下記表に記載の厚さの配向膜をそれぞれ形成した。配向膜の平均屈折率は1.53であった。
なお、配向膜の厚みは、配向膜形成時のワイヤーバー種及び塗布液の濃度を適宜調整することで、下記表に記載の厚さに調整した。
配向膜塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記の変性ポリビニルアルコール 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド 0.5質量部
光重合開始剤(イルガキュア2959、チバ・ジャパン製) 0.3質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
上記作製した配向膜に連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向に対して、ラビングローラーの回転軸は時計回りに45°の方向とした。
光学異方性層塗布液(A)の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――───
下記のディスコティック液晶化合物 91質量部
アクリレートモノマー *1 5質量部
光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
下記のピリジニウム塩 0.5質量部
下記のフッ素系ポリマー(FP1) 0.2質量部
下記のフッ素系ポリマー(FP3) 0.1質量部
メチルエチルケトン 189質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――───
*1:アクリレートモノマーは、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート(V#360、大阪有機化学(株)製)を使用した。
下記組成物をミキシングタンクに投入し、攪拌して、孔径0.4μmのポリプロピレン製フィルターで濾過してハードコート層用塗布液(固形分濃度58質量%)を調製した。
溶剤 酢酸メチル 36.2質量部
溶剤 メチルエチルケトン 36.2質量部
(a)モノマー:PETA 77.0質量部
(b)モノマー:ウレタンモノマー 20.0質量部
光重合開始剤(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)
3.0質量部
レベリング剤(SP-13) 0.02質量部
各成分を下記の割合で混合し、MEK/MMPG−ACの85/15混合物(質量比)に溶解して固形分5質量%の低屈折率層塗布液を調製した。
低屈折率層塗布液の組成
下記のパーフルオロオレフィン共重合体 15質量部
DPHA 7質量部
ディフェンサMCF−323 5質量部
下記の含フッ素重合性化合物 20質量部
中空シリカ粒子固形分として 50質量部
イルガキュア127 3質量部
ディフェンサMCF−323:フッ素系界面活性剤、大日本インキ化学工業(株)製
イルガキュア127:光重合開始剤、チバ・ジャパン(株)製
中空シリカ:中空シリカ粒子分散液(平均粒子サイズ45nm、屈折率1.25、表面をアクリロイル基を有するシランカップリング剤で表面処理、MEK分散液濃度20%)
MEK:メチルエチルケトン
MMPG−Ac:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
上記光学フィルムの光学異方性層が塗設されていない側の支持体表面に、前記ハードコート層用塗布液をダイコーターを用いて塗布した(固形分塗布量:12g/m2)。100℃で60秒乾燥した後、酸素濃度が0.1体積%の雰囲気になるように窒素パージしながら160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度400mW/cm2、照射量150mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、ハードコート層付き光学フィルムを作製した。このハードコート層の上に、上記低屈折率層用塗布液を塗布した。低屈折率層の乾燥条件は70℃、60秒とし、紫外線硬化条件は酸素濃度が0.1体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら240W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度600mW/cm2、照射量300mJ/cm2の照射量とした。低屈折率層の屈折率は1.34、膜厚は95nmであった。なお、使用したセルロールアシレートフィルム「TD80UL」の40℃90%RHでの24時間あたりの透湿量は、430g/m2/dayであった。
実施例21、比較例11及び比較例16の光学フィルムそれぞれの作製において、それぞれハードコート層を形成した後、上記中屈折率層用塗布液Mn−1を塗布した。乾燥条件は90℃、30秒とし、紫外線硬化条件は酸素濃度が1.0体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら180W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度300mW/cm2、照射量240mJ/cm2の照射量とした。中屈折率層の屈折率は1.62、膜厚は60nmであった。
続いて、形成した中屈折率層の上に、上記高屈折率層用塗布液Hn−1を塗布した。乾燥条件は90℃、30秒とし、紫外線硬化条件は酸素濃度が1.0体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら240W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度300mW/cm2、照射量240mJ/cm2の照射量とした。高屈折率層の屈折率は1.72、膜厚は110nmであった。
続いて、形成した高屈折率層の上に、上記と同様にして低屈折率層用塗布液を塗布し、低屈折率層を形成した。以上のように、ハードコート層、中屈折率層、高屈折率層、低屈折率層がこの順で積層された、実施例38、比較例27及び比較例30の光学フィルムをそれぞれ作製した。
実施例21、比較例11及び比較例16の光学フィルムそれぞれの作製において、それぞれハードコート層を形成した状態のフィルムを、実施例39、比較例28及び比較例31の光学フィルムとした。
実施例21、比較例11及び比較例16の光学フィルムそれぞれの作製において、それぞれ光学異方性層を形成した状態の光学フィルムを、実施例40、比較例29及び比較例32の光学フィルムとした。
<透明支持体(セルロースアセテートフィルムT1)の作製>
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、固形分濃度22質量%のセルロースアセテート溶液(ドープA)を調製した。
[セルロースアセテート溶液(ドープA)の組成]
アセチル置換度2.86のセルロースアセテート 100質量部
トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部
ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部
紫外線吸収剤(チヌビン328 チバ・ジャパン製) 0.9質量部
紫外線吸収剤(チヌビン326 チバ・ジャパン製) 0.2質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 336質量部
メタノール(第2溶媒) 29質量部
1−ブタノール(第3溶媒) 11質量部
<透明支持体(セルロースアセテートフィルムT2〜T4)の作製>
セルロースアセテートフィルムT1の作製において、主流の厚みを34μm〜94μmに調整した以外は、セルロースアセテートフィルムT1と同様にして、セルロースアセテートフィルムT2〜T4をそれぞれ作製した。
セルロースアセテートフィルムT1の作製において、セルロースアセテート溶液(ドープA)をガラス板上に厚みが10μm〜20μmになるようにダイコーターを用いて塗布した以外は、セルロースアセテートフィルムT1と同様にして、セルロースアセテートフィルムT5及びT6をそれぞれ作製した。
実施例41〜46の光学フィルムそれぞれの作製において、配向膜の厚みを695μmにした以外は、実施例41〜46の光学フィルムと同様にして、比較例33〜38の光学フィルムをそれぞれ作製した。
実施例41〜46の光学フィルムそれぞれの作製において、配向膜の厚みを870μmにした以外は、実施例41〜46の光学フィルムと同様にして、比較例39〜44の光学フィルムをそれぞれ作製した。
市販のセルロースアシレートフィルム「TD80UL」(富士フイルム社製)をアルカリ溶液でケン化後、このフィルム上に下記の組成の配向膜塗布液をワイヤーバーコーターで膜厚が785nmになるように塗布した。60℃の温風で60秒、更に100℃の温風で120秒乾燥し、膜を形成した。次に、形成した膜に長手方向に対して、45°方向にラビング処理を施して配向膜を形成した。なお、ケン化は、実施例1の光学フィルム作製時と同様の処理にて行った。
配向膜塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記の変性ポリビニルアルコール 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド 0.5質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
────────────────────────────────────
光学異方性層塗布液の組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記の棒状液晶性化合物 1.8g
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
(V#360、大阪有機化学(株)製) 0.2g
光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製) 0.06g
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 0.02g
メチルエチルケトン 3.9g
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
実施例47の光学フィルムは、550nmにおけるRe(550)が125nm、Rth(550)が95nmであった。
実施例47の光学フィルムの作製において、配向膜の厚みを695nm、及び875nmにそれぞれ変更した以外は、実施例47の光学フィルムの作製と同様にして、比較例45及び46の光学フィルムをそれぞれ作製した。
実施例1の光学フィルムの作製において、特開2002−98828号公報の記載に従って配向膜の屈折率1.49、配向膜の膜厚が800nmになるように配向膜を形成した以外は同様にして、比較例47の光学フィルムを作製した。
実施例1の光学フィルムの作製において、特開2002−98828号公報の記載に従って配向膜の屈折率1.5、配向膜の膜厚が800nmになるように配向膜を形成した以外は同様にして、実施例48の光学フィルムを作製した。
実施例1の光学フィルムの作製において、特開2002−98828号公報の記載に従って配向膜の屈折率1.51、配向膜の膜厚が800nmになるように配向膜を形成した以外は同様にして、実施例49の光学フィルムを作製した。
実施例1の光学フィルムの作製において、特開2002−98828号公報の記載に従って配向膜の屈折率1.54、配向膜の膜厚が780nmになるように配向膜を形成した以外は同様にして、実施例50の光学フィルムを作製した。
実施例1の光学フィルムの作製において、特開2002−98828号公報の記載に従って配向膜の屈折率1.57、配向膜の膜厚が760nmになるように配向膜を形成した以外は同様にして、実施例51の光学フィルムを作製した。
実施例1の光学フィルムの作製において、特開2002−98828号公報の記載に従って配向膜の屈折率1.58、配向膜の膜厚が760nmになるように配向膜を形成した以外は同様にして、実施例52の光学フィルムを作製した。
実施例1の光学フィルムの作製において、特開2002−98828号公報の記載に従って配向膜の屈折率1.59、配向膜の膜厚が760nmになるように配向膜を形成した以外は同様にして、比較例48の光学フィルム100を作製した。
(粘着剤層Aの作製)
以下の手順に従い、下記表のアクリレート系ポリマーを調製した。
冷却管、窒素導入管、温度計及び撹拌装置を備えた反応容器に、アクリル酸ブチル100質量部、アクリル酸3質量部、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.3質量部を酢酸エチルと共に加えて固形分濃度30%とし窒素ガス気流下、60℃で4時間反応させ、アクリレート系重合体溶液を得た。また、同様の操作にて、ブチルアクリレート、アクリル酸、ベンジルアクリレートを平均屈折率が1.53となるようにアクリレート系ポリマーを調整した。
アクリレート系ポリマー固形分100部あたり2部のトリメチロールプロパントリレンジイソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートL)、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.1部、を加えシリコーン系剥離剤で表面処理したセパレートフィルムにダイコーターを用いて塗布し150℃で3時間乾燥させ、粘着剤層Aを得た。粘着剤層の膜厚は20μmであった。
ガラス板上に、実施例1の光学フィルム作製に使用したハードコート層用塗布液をダイコーターを用いて塗布した(固形分塗布量:12g/m2)。100℃で60秒乾燥した後、酸素濃度が0.1体積%の雰囲気になるように窒素パージしながら160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度400mW/cm2、照射量150mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、ハードコート層(反射防止層)付きガラス板を作製した。このハードコート層の上に、実施例1の光学フィルム作製に使用した低屈折率層用塗布液を塗布した。低屈折率層の乾燥条件は70℃、60秒とし、紫外線硬化条件は酸素濃度が0.1体積%以下の雰囲気になるように窒素パージしながら240W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度600mW/cm2、照射量300mJ/cm2の照射量とした。低屈折率層の屈折率は1.34、膜厚は95nmであった。以上のように、ハードコート層、低屈折率層がこの順で積層されたガラス板を作製した。
特開2002−98828号公報の記載に従って配向膜の屈折率1.56、配向膜の膜厚が770nmとなるように配向膜をガラス基板上に形成した。その後、実施例1の光学フィルムの作成時と同様にして、配向膜上に光学異方性層を形成した。
実施例53の光学フィルムの層構成は、低屈折率層/ハートコート層/粘着剤層/ノルボルネン系ポリマーフィルム/粘着剤層/配向膜/位相差層という構成を有している。
実施例53の光学フィルムの作製において、塗布条件を調整することで、配向膜の膜厚を680nmにいた以外は、実施例53の光学フィルムの作製と同様にして、比較例49の光学フィルムを作製した。
実施例53の光学フィルムの作製において、塗布条件を調整することで、配向膜の膜厚を850nmにした以外は、実施例53の光学フィルムの作製と同様にして、比較例50の光学フィルムを作製した。
厚さ80μmのポリビニルアルコール(PVA)フィルムを、ヨウ素濃度0.05質量%のヨウ素水溶液中に30℃で60秒浸漬して染色し、次いでホウ酸濃度4質量%濃度のホウ酸水溶液中に60秒浸漬している間に元の長さの5倍に縦延伸した後、50℃で4分間乾燥させて、厚さ20μmの偏光膜を得た。
アルカリ鹸化処理したVA用位相差フィルム(富士フイルム社製 Re(550)=50nm、Rth(550)=125nm)を用意し、片面を前記VA用位相差フィルムで、もう片面を作製した実施例又は比較例の各光学フィルムを、粘着剤及び接着剤を用いて貼合し、画像表示装置用偏光板を作製した。
なお、各光学フィルムの光学異方性層を偏光膜側にして貼合した。
SAMSUNG社製UN40C7000WFを用意し、フロント偏光板をはがし、作製した画像表示装置用偏光板のVA用位相差フィルムを液晶セル側にして粘着剤及び接着剤を用いて貼合した。
作製した各画像表示装置について、微細干渉ムラを、以下の方法により6段階評価した。
各表示装置の正面から三波長蛍光灯(ナショナルパルック蛍光灯FL20SS・EX−D/18)でサンプルを照らし、干渉ムラを観察し、下記の基準により評価した。
6 :微細干渉ムラが全く見えない
5 :微細干渉ムラがほとんど見えない
4 :微細干渉ムラが部分的に弱く見える所がある
3 :微細干渉ムラが弱く見える(ここまでが実用上の許容レベル)
2 :微細干渉ムラが見える(実用不可のレベル)
1 :微細干渉ムラが強く見える
10 透明フィルム
12 配向膜
14 位相差層
16 偏光膜
18 表示パネル
20 ハードコート層
22 低屈折率層
Claims (14)
- 膜厚が10μm〜150μmの透明フィルム、該透明フィルムの一方の面上に透明フィルム側から、第1の層及び第2の層を有する光学フィルムであって、
面内の平均屈折率の大きさが
第2の層>第1の層>透明フィルム
を満足し、且つ第1の層と第2の層の面内平均屈折率差、及び第1の層と透明フィルムの面内平均屈折率差が、それぞれ0.02以上の関係を満足し、
前記第1の層の光学膜厚Dが、
270×N−150−75nm≦D≦270×N−150+75nm(1≦N≦8を満たす自然数)
を満足する光学フィルム。 - 第1の層が配向膜であり、及び第2の層が液晶化合物を含む位相差層である請求項1に記載の光学フィルム。
- 透明フィルムの他方の面上に少なくとも1層のハードコード層を有する請求項1又は2に記載の光学フィルム。
- 膜厚が10μm〜150μmの透明フィルム、該透明フィルムの一方の面上に透明フィルム側から、配向膜、及び膜厚0.5μm〜4μmの液晶化合物を含む位相差層を、他方の面上に少なくとも1層のハードコート層を有する光学フィルムであって、
面内の平均屈折率の大きさが
位相差層>配向膜>透明フィルム、
を満足し、且つ位相差層と配向膜の面内平均屈折率差が、及び配向膜と透明フィルムの面内平均屈折率差がそれぞれ、0.02以上の関係を満足し、
前記配向膜の光学膜厚Dが
1200−75nm≦D≦1200+75nm
である光学フィルム。 - 前記透明フィルムが、セルロースアシレートフィルム又は環状オレフィン系ポリマーフィルムである請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学フィルム。
- 前記ハードコード層の前記透明フィルムの反対側面上に、前記透明フィルムより屈折率の低い低屈折率層を有する請求項3〜5のいずれか1項に記載の光学フィルム。
- 前記ハードコード層と前記低屈折率層との間に、前記透明フィルムより屈折率の高い少なくとも1層の高屈折率層を有する請求項6に記載の光学フィルム。
- 550nmにおける面内レターデーションRe(550)が80〜200nmであり、波長550nmにおける厚さ方向のレターデーションRth(550)が−100〜200nmである請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学フィルム。
- 前記液晶化合物が円盤状液晶化合物又は棒状液晶化合物である請求項2〜8のいずれか1項に記載の光学フィルム。
- 前記液晶化合物を含む位相差層が、面内遅相軸及び面内レターデーションの少なくとも一方が互いに異なる第1及び第2の位相差領域が交互に配置されたパターン位相差層である請求項2〜9のいずれか1項に記載の光学フィルム。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学フィルムと、偏光膜とを少なくとも有する偏光板。
- 前記光学フィルムが有する第2の層が位相差層であり、該位相差層の面内遅相軸と、前記偏光膜の吸収軸とが45°で交差する請求項11に記載の偏光板。
- 表示パネルと、その視認側表面に配置される請求項11又は12の偏光板とを有する画像表示装置。
- 請求項13に記載の画像表示装置と、
該画像表示装置に表示される映像を透過して、3D画像として視認させるための偏光膜とを少なくとも有する3D画像表示システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011108101A JP2012237928A (ja) | 2011-05-13 | 2011-05-13 | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置及び3d画像表示システム |
US13/459,816 US8896789B2 (en) | 2011-05-13 | 2012-04-30 | Optical film, polarizing plate, image display device, and 3D image display system |
CN201210146980.7A CN102778704B (zh) | 2011-05-13 | 2012-05-11 | 光学膜、偏振片、图像显示装置以及3d图像显示系统 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011108101A JP2012237928A (ja) | 2011-05-13 | 2011-05-13 | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置及び3d画像表示システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012237928A true JP2012237928A (ja) | 2012-12-06 |
Family
ID=47123661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011108101A Pending JP2012237928A (ja) | 2011-05-13 | 2011-05-13 | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置及び3d画像表示システム |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8896789B2 (ja) |
JP (1) | JP2012237928A (ja) |
CN (1) | CN102778704B (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014034846A1 (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-06 | 大日本印刷株式会社 | 積層体、偏光板、液晶パネル、タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および画像表示装置 |
JP2014046608A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体、偏光板、液晶パネル、タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および画像表示装置 |
JP2014215501A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 東洋紡株式会社 | デジタル画像表示装置 |
WO2015012347A1 (ja) * | 2013-07-24 | 2015-01-29 | 大日本印刷株式会社 | 位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、この位相差フィルムを用いた偏光板及び画像表示装置、この画像表示装置を使用した3d画像表示システム |
JP2018087978A (ja) * | 2017-12-11 | 2018-06-07 | 東洋紡株式会社 | デジタル画像表示装置 |
WO2019221123A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 富士フイルム株式会社 | 光学積層体の製造方法、表示装置の製造方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5815492B2 (ja) * | 2011-11-01 | 2015-11-17 | 富士フイルム株式会社 | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置及び3d画像表示システム |
US10408989B2 (en) * | 2015-04-29 | 2019-09-10 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Optical film for improving contrast ratio, polarizing plate including same, and liquid crystal display device including same |
JP2017151164A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 住友化学株式会社 | 偏光板及び画像表示装置 |
JP6732614B2 (ja) * | 2016-09-16 | 2020-07-29 | ホシデン株式会社 | 光学積層体及びこれを備えたタッチ入力装置 |
JP7529378B2 (ja) * | 2017-08-21 | 2024-08-06 | 住友化学株式会社 | フレキシブルディスプレイ用光学補償機能付き位相差板 |
JP6943987B2 (ja) * | 2018-01-30 | 2021-10-06 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板、円偏光板、表示装置 |
KR102183674B1 (ko) * | 2018-04-17 | 2020-11-27 | 주식회사 엘지화학 | 타원 편광판 및 유기발광장치 |
CN112785926B (zh) * | 2020-12-31 | 2023-04-14 | 上海天马微电子有限公司 | 盖板、显示面板以及盖板的制作方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006276697A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 位相差フィルムおよび液晶表示装置 |
JP2009103900A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Nitto Denko Corp | 積層光学フィルム、液晶パネルおよび液晶表示装置 |
JP2010107542A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Hitachi Maxell Ltd | ハードコートフィルムおよびそれを用いた反射防止フィルム |
JP2011059638A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Arisawa Mfg Co Ltd | 立体画像表示装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2885352B2 (ja) | 1990-10-31 | 1999-04-19 | 三洋電機株式会社 | 液晶表示装置 |
JP2000231109A (ja) | 1999-02-12 | 2000-08-22 | Advanced Display Inc | 液晶表示装置及びその製造方法 |
JP4708287B2 (ja) * | 2006-08-25 | 2011-06-22 | 富士フイルム株式会社 | 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、偏光板、転写材料、液晶表示装置、及び偏光紫外線露光装置 |
JP5163231B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2013-03-13 | 日油株式会社 | 減反射材及びそれを備えた電子画像表示装置 |
-
2011
- 2011-05-13 JP JP2011108101A patent/JP2012237928A/ja active Pending
-
2012
- 2012-04-30 US US13/459,816 patent/US8896789B2/en active Active
- 2012-05-11 CN CN201210146980.7A patent/CN102778704B/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006276697A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 位相差フィルムおよび液晶表示装置 |
JP2009103900A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Nitto Denko Corp | 積層光学フィルム、液晶パネルおよび液晶表示装置 |
JP2010107542A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Hitachi Maxell Ltd | ハードコートフィルムおよびそれを用いた反射防止フィルム |
JP2011059638A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Arisawa Mfg Co Ltd | 立体画像表示装置 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014034846A1 (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-06 | 大日本印刷株式会社 | 積層体、偏光板、液晶パネル、タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および画像表示装置 |
JP2014046608A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体、偏光板、液晶パネル、タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および画像表示装置 |
JP2014215501A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 東洋紡株式会社 | デジタル画像表示装置 |
WO2015012347A1 (ja) * | 2013-07-24 | 2015-01-29 | 大日本印刷株式会社 | 位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、この位相差フィルムを用いた偏光板及び画像表示装置、この画像表示装置を使用した3d画像表示システム |
CN105264408A (zh) * | 2013-07-24 | 2016-01-20 | 大日本印刷株式会社 | 相位差薄膜及其制造方法、采用其的偏振片及图像显示装置、使用该装置的3d图像显示系统 |
JPWO2015012347A1 (ja) * | 2013-07-24 | 2017-03-02 | 大日本印刷株式会社 | 位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、この位相差フィルムを用いた偏光板及び画像表示装置、この画像表示装置を使用した3d画像表示システム |
JP2018087978A (ja) * | 2017-12-11 | 2018-06-07 | 東洋紡株式会社 | デジタル画像表示装置 |
WO2019221123A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 富士フイルム株式会社 | 光学積層体の製造方法、表示装置の製造方法 |
JPWO2019221123A1 (ja) * | 2018-05-14 | 2021-05-13 | 富士フイルム株式会社 | 光学積層体の製造方法、表示装置の製造方法 |
JP7016412B2 (ja) | 2018-05-14 | 2022-02-04 | 富士フイルム株式会社 | 光学積層体の製造方法、表示装置の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20120287358A1 (en) | 2012-11-15 |
CN102778704B (zh) | 2015-09-30 |
US8896789B2 (en) | 2014-11-25 |
CN102778704A (zh) | 2012-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5815492B2 (ja) | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置及び3d画像表示システム | |
JP2012237928A (ja) | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置及び3d画像表示システム | |
US8223280B2 (en) | Phase difference element and display device | |
JP5169215B2 (ja) | 偏光板用保護フィルム | |
JP5783846B2 (ja) | 3d画像表示用光学フィルム、3d画像表示装置及び3d画像表示システム | |
JP2015025830A (ja) | 液晶表示装置 | |
WO2013137188A1 (ja) | 立体画像表示装置、その製造方法及び境界ムラの低減方法、立体画像表示システム並びにパターン位相差板 | |
CN102681193B (zh) | 3d显示系统 | |
WO2015008850A1 (ja) | 光学フィルム、円偏光フィルム、3d画像表示装置 | |
JP5753747B2 (ja) | 光学異方性素子、偏光板、画像表示装置、及び立体画像表示システム | |
KR102137551B1 (ko) | Ips 모드용 위상차 필름, 이를 포함하는 편광판 및 이를 포함하는 액정 표시장치 | |
JP2012256028A (ja) | 光学異方性素子、偏光板、立体画像表示装置、及び立体画像表示システム | |
JP2015031822A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5711071B2 (ja) | 積層体、低反射性積層体、偏光板、画像表示装置、及び3d画像表示システム | |
TWI408457B (zh) | 透明薄膜、偏光板及液晶顯示裝置 | |
KR101565009B1 (ko) | 하판 편광판 및 이를 포함하는 면상 스위칭 모드 액정표시장치 | |
JP5837680B2 (ja) | 立体画像表示装置及び立体画像表示システム | |
JP5871480B2 (ja) | 画像表示装置及び3d画像表示システム | |
KR20100064522A (ko) | 상판 편광판 및 이를 포함하는 면상 스위칭 모드 액정표시장치 | |
KR20220048382A (ko) | 광학표시장치용 모듈 및 이를 포함하는 광학표시장치 | |
JP2013156494A (ja) | パターン位相差板、並びにそれを有する偏光板、立体画像表示装置、及び立体画像表示システム | |
WO2014178429A1 (ja) | 立体画像表示装置用光学フィルム、立体画像表示装置用偏光板および立体画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130521 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130722 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131224 |