JP2012236200A - 鋳型造型装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二つの金型10,20を閉じることでキャビティCが形成される鋳型造型装置1であって、内面に成形面11が形成された固定型10と、固体型10が取り付けられた固定型取付板30と、固定型取付板30に設けられた弾発装置90と、固定型取付板30を支持する固定側テーブル70(支持部材)と、を備え、固定型10の外面12と固定型取付板30の内面31とが間隔を空けて配置されており、弾発装置90は、内外方向に弾性を有し、固定型取付板30に形成された嵌合孔33に外面32側から嵌合されるとともに、嵌合孔33の内面31側から突出して、固定型10の外面12に当接している。
【選択図】図1
Description
また、弾発装置を取付板の外面側から取り外すことができるため、弾発装置のメンテナンスを簡単に行うことができる。
また、弾発装置は取付板の嵌合孔内に取り付けられており、弾発装置に鋳砂などの異物が付着し難いため、弾発装置の耐用期間を向上させることができる。
この構成では、弾性部材は内挿部材に支持されるため、弾性部材を安定して弾性変形させることができる。
また、内挿部材への当接部材の取付位置を変更することで、弾性部材のたわみ量を調節して、弾性部材の初期荷重を設定することができる。
本実施形態では、二つの金型を閉じて形成されたキャビティ内に鋳砂を吹き込み、この鋳砂を熱硬化させて中子(鋳型)を成形する鋳型造型装置を例として説明する。
なお、以下の説明において、内側とは金型を閉じるときの進行方向の前側であり、外側とは金型を開くときの進行方向の前側である。
この鋳型造型装置1は、固定側テーブル70に対して可動側テーブル80を移動させて、固定型10に可動型20を閉じることで、キャビティCを形成するように構成されている。
固定型10の成形面11には、図4に示すように、キャビティCの片方の空間を構成する窪み部13が形成されている。
また、固定型取付板30には、図4に示すように、複数の嵌合孔33が厚さ方向に貫通している。この嵌合孔33は後記する弾発装置90の締結部材91が螺合されるねじ孔である。
押出しピン51は、固定型10の窪み部13から中子Wを押し出すための部材である。各押出しピン51は、固定型取付板30および固定型10に形成された複数の孔部にそれぞれ挿通されている。そして、固定型押出し板50を固定型取付板30側に移動させることで、各押出しピン51が窪み部13の面上に突出するように構成されている。
可動型20の成形面21には、図4に示すように、キャビティCの片方の空間を構成する窪み部23が形成されている。
可動側テーブル80は内外方向(型開閉方向)に移動可能であり、可動型20を固定型10に対して内外方向に移動させることができる。
係止孔91dには、内端面91aに開口している大径孔部91eと、大径孔部91eよりも縮径された小径孔部91fと、外端面91bに開口し、小径孔部91fよりも拡径された中径孔部91gと、が形成されている。
内挿部材92は、係止孔91dに中径孔部91g側から挿入される。また、頭部92cが中径孔部91gの底面91iに係止された状態で、ねじ部92aの先端部が締結部材91の内端面91aから突出するように、内挿部材92の軸方向の長さが設定されている。
当接部材93の内端部93dは外端部93eよりも拡径されている。内端部93dは締結部材91の大径孔部91eよりも拡径され、外端部93eは大径孔部91eに挿入可能となっている。
当接部材93は、ねじ孔93cに内挿部材92のねじ部92aが螺合されることで、内挿部材92の端部に取り付けられている。
各皿ばね94aは、内挿部材92の中間軸部92bに外嵌され、大径孔部91eの底面91hと当接部材93の外端面93bとに挟まれている。このように、弾性部材94は、内挿部材92に支持された状態で、大径孔部91e内に収容されている。
また、本実施形態では、図5に示すように、一つの固定型10に対して、四つの弾発装置90が設けられているが、弾発装置90の数や配置は限定されるものではなく、弾発装置90が固定型10および可動型20のひずみを効果的に吸収することができるように、キャビティCの形状などを考慮して適宜に設定される。
図1に示す弾発装置90を固定型取付板30に組み付けるためには、まず、締結部材91の係止孔91dに外側から内挿部材92を挿入し、内挿部材92の中間軸部92bに弾性部材94の各皿ばね94aを外嵌させる。
また、締結部材91の内端面91aと、当接部材93の内端部93dとが間隔S1(例えば、1mm程度)を空けて配置されるように、内挿部材92への当接部材93の締め込み量を調節する。
このように、弾発装置90では、嵌合孔33に対する締結部材91の締め込み量を調節することで、固定型取付板30からの当接部材93の突出量を設定することができる。
そして、固定型10と可動型20との間に形成されたキャビティCに鋳砂を吹き込み、キャビティC内で鋳砂を熱硬化させて中子Wを成形する。
このように、固定型10および可動型20の熱膨張によるひずみは、弾性部材94の弾性変形によって吸収されるため、固定型10と可動型20の接合部位に隙間が生じるのを防ぐことができ、中子Wの成形精度を高めることができる。
また、締結部材91は、嵌合孔33に対して着脱自在に螺合されているため、固定型取付板30から弾発装置90を取り外すときの作業効率を向上させることができる。
本実施形態の弾性部材94は、図1に示すように、複数の皿ばね94aによって構成されているが、その構成は限定されるものではなく、例えば、コイルばねや樹脂部材を用いることもできる。
10 固定型(金型)
11 成形面
12 外面
13 窪み部
20 可動型(金型)
21 成形面
22 外面
23 窪み部
30 固定型取付板
32 外面
33 嵌合孔
35 取付ボルト
40 可動型取付板
42 外面
45 取付ボルト
50 固定型押出し板
51 押出しピン
60 可動型押出し板
61 押出しピン
70 固定側テーブル(支持部材)
80 可動側テーブル
90 弾発装置
91 締結部材
91d 係止孔
91e 大径孔部
91f 小径孔部
91g 中径孔部
92 内挿部材
92a ねじ部
92b 中間軸部
92c 頭部
93 当接部材
93c ねじ孔
94 弾性部材
C キャビティ
W 中子
Claims (4)
- 二つの金型を閉じることでキャビティが形成される鋳型造型装置であって、
内面に成形面が形成された金型と、
前記金型が取り付けられた取付板と、
前記取付板に設けられた弾発装置と、
前記取付板を支持する支持部材と、を備え、
前記金型の外面と前記取付板の内面とが間隔を空けて配置されており、
前記弾発装置は、内外方向に弾性を有し、前記取付板に形成された嵌合孔に外面側から嵌合されるとともに、前記嵌合孔の内面側から突出して、前記金型の外面に当接していることを特徴とする鋳型造型装置。 - 前記弾発装置は、
前記嵌合孔に取り付けられる締結部材と、
前記金型の外面に当接する当接部材と、
前記締結部材と前記当接部材との間に介設された弾性部材と、を備え、
前記締結部材には、軸方向に係止孔が形成され、
前記弾性部材は、前記係止孔内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の鋳型造型装置。 - 前記係止孔には、内挿部材が軸方向に移動自在に挿通されており、
前記弾性部材は前記内挿部材に外嵌され、
前記当接部材は前記内挿部材の端部に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の鋳型造型装置。 - 前記締結部材は、前記嵌合孔に対して着脱自在に螺合されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の鋳型造型装置。
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