JP2012235623A - プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子の締結固定にかかる作業負担を低減可能な技術を提供する。
【解決手段】プロテクタ2は、電線1を収容する電線収容部21と、電線収容部21に着設され、電線収容部21に収容された電線1の枝線部の端部に装着された端子10を収容する端子収容部22と、を備える。ここにおいて、端子収容部22が、その内部に収容された端子10の2つ以上の部分において、端子10を端子収容部22に対して固定保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線の周囲を覆うプロテクタに関する。
自動車の各部に配置された電子部品や電装品を、電気的に接続するワイヤハーネスが知られている。ワイヤハーネスは、幹線からアース線等の複数の枝線が延びる分岐構造を有する場合がある。枝線(例えば、アース線)の端部には端子が装着され、ワイヤハーネスが車体等に搭載された状態において、枝線の端部に装着された端子が、車体パネル等の定められた相手部材に対して固定ボルト等を用いて固定される。
ところで、ワイヤハーネスにおいて、電線に、これを保護する保護具(プロテクタ)が装着される場合、電線は、プロテクタの引き出し口付近において、例えばタイバンド等を用いてプロテクタに対して固定される。
ところが、プロテクタに対する電線の引き出し寸法の寸法公差は比較的大きい。このため、プロテクタから引き出された枝線の端子を相手部材に対して固定しようとするときに、プロテクタの引き出し口と相手部材と位置あわせされた端子との間で枝線がだぶつくといった事態が生じていた。このような事態が生じると、端子が相手部材から浮き上がってしまって端子をボルト締めする作業がスムースに行えないため、作業効率の低下につながってしまう。特に、プロテクタの引き出し口から相手部材までの距離が短い場合、この問題は顕著であった。
特許文献1には、プロテクタに端子を固定する部分(アース端取着部)を形成しておき、このアース端取着部にアース線の端子を固定する構成が提案されている。ここでは、アース端取着部とこれに固定されたアース線の端子とを、固定ボルトによって車体に対して固定している。この技術を採用すれば、枝線のだぶつきによって端子の締結作業がスムースに行えない、といった事態を回避できる。
実開平6−5322号公報
特許文献1に開示の構成においては、アース線の端子が、その圧着部(ワイヤバレルによりアース線を加締め接続した部分)のみにおいてアース端取着部に対して固定されるため、端子を相手部材に対してボルト締結する際に、端子を回転連動させる向きの力が圧着部に集中してかかってくることになる。したがって、端子の根元部分における断線の発生、プロテクタの破損、等の事態を招くおそれがある。したがって、断線やプロテクタの破損を発生させないように慎重にボルト締結を行わなければならないため、相手部材に対する端子の締結固定の作業に要する作業負担は必ずしも軽減されているとはいえなかった。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、端子の締結固定にかかる作業負担を低減可能な技術を提供することを目的とする。
第1の態様に係る発明は、プロテクタであって、電線を収容する電線収容部と、前記電線収容部に着設され、前記電線収容部に収容された電線の枝線の端部に装着された端子を収容する端子収容部と、を備え、前記端子収容部が、その内部に収容された前記端子の2つ以上の部分において、前記端子を前記端子収容部に対して固定保持する。
第2の態様に係る発明は、第1の態様に係るプロテクタであって、前記端子収容部が、端子を収容する開口した本体部と、前記本体部の開口を開閉する蓋部とを備え、前記本体部が、前記本体部に収容された端子の圧着部を挟み込む第1挟み込み部、を備え、前記蓋部が、前記蓋部が前記本体部の開口を塞いだ状態において、前記圧着部と対向する位置に形成された第1突起部、を備える。
第3の態様に係る発明は、第1または第2の態様に係るプロテクタであって、前記端子収容部が、端子を収容する開口した本体部と、前記本体部の開口を開閉する蓋部とを備え、前記本体部が、前記本体部に収容された端子の回り止め部を挟み込む第2挟み込み部、を備え、前記蓋部が、前記蓋部が前記本体部の開口を塞いだ状態において、前記回り止め部と対向する位置に形成された第2突起部、を備える。
第4の態様に係る発明は、第1から第3のいずれかの態様に係るプロテクタであって、前記端子収容部が、前記端子収容部に収容された端子の接続部を、前記端子を締結するべき相手部材に対して露出させる窓部と、前記窓部を介して露出された端子を前記相手部材に当接させた状態において、前記相手部材を取り囲むリブと、を備える。
第1の態様によると、電線を収容する電線収容部に着設された端子収容部に、当該電線の枝線の端部に装着された端子が収容されるので、端子の位置を高精度に管理することができる。したがって、端子を相手部材と簡単かつ確実に位置あわせすることができ、これによって、作業者が、端子の締結固定に要する作業負担が軽減される。さらに、端子収容部に収容された端子は、その2つ以上の部分において端子収容部に対して固定保持されるので、端子を相手部材に対して締結する際に、端子の特定の部分に応力が集中することがない。したがって、プロテクタの破損、断線等といった事態が生じにくいように担保されている。
第2の態様によると、端子収容部に収容された端子が、その圧着部において、第1挟み込み部により挟み込まれるとともに、第1突起部により押さえられた状態となる。この構成によると、蓋部を本体部に被せるだけで、端子を、圧着部において、端子収容部に対して固定することができる。
第3の態様によると、端子収容部に収容された端子が、その回り止め部において、第2挟み込み部により挟み込まれるとともに、第2突起部により押さえられた状態となる。この構成によると、蓋部を本体部に被せるだけで、端子を、回り止め部において、端子収容部に対して固定することができる。
第4の態様によると、窓部を介して露出された端子を相手部材に当接させた状態において、端子収容部に形成されたリブが相手部材を取り囲んだ状態となり、これによって、端子収容部が相手部材に対して回転しないように固定される。したがって、作業者は、端子を相手部材に対して締結する作業をスムースに行うことができる。
ワイヤハーネスの平面図である。 開蓋状態のプロテクタの構成を示す平面図である。 開蓋状態の端子収容部を収容面から見た平面図である。 開蓋状態の端子収容部を裏面から見た平面図である。 端子が収容された状態の本体部材を示す図である。 端子収容部内に収容されている端子の圧着部付近の様子を模式的に示す図である。 端子収容部内に収容されている端子の回り止め部付近の様子を模式的に示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。本発明の実施形態に係るワイヤハーネスは、例えば、自動車などの車両に搭載され、バッテリ又はインバータ回路などの電力供給源と電装機器との間、又は複数の電装機器相互間を接続する。
<1.ワイヤハーネス>
本発明の実施形態に係るワイヤハーネス100について、図1を参照しながら説明する。図1は、ワイヤハーネス100の構成を示す平面図である。
ワイヤハーネス100は、電線1と、プロテクタ2とを備える。
<1−1.電線1>
電線1は、導線が絶縁被覆によって覆われたケーブルであり、例えば、丸ケーブル又はフラットケーブルなどである。電線1(あるいは、複数の電線1が束ねられた電線束であってもよい)は、幹線から枝線(例えばアース線等)が延びる分岐構造を有している。幹線の端部にはコネクタ(図示省略)等が設けられ、枝線の端部には端子10が設けられる。電線1は、その分岐構造を含む部分の周囲にプロテクタ2が取り付けられることにより、周囲に存在する物体との接触による破損が防がれる。同様に、電線1に着設された端子10も、その周囲にプロテクタ2が取り付けられることにより、周囲に存在する物体との接触による破損が防がれる。
端子10は、中央部分にボルトを挿通させるためのボルト挿通孔が形成された板状の接続部11と接続部11の一端に延設された圧着部12とを備える。枝線の端部は、圧着部12において加締め圧着され、これによって、枝線の端部に端子10が固着される。枝線の端部に固着された端子10は、端子10を接続させるべき部材(例えば、車体パネル等)(以下「相手部材S」という)に接続部11が当接された状態で、例えばボルト(図示省略)によって、相手部材Sと締結される。
接続部11における、圧着部12とは反対側の端部には、接続部11の周縁から延出して、下面側へ折り曲げられた回り止め用の係止片(以下「回り止め部」という)13が突設される。
<1−2.プロテクタ2>
プロテクタ2について、図1に加え、図2を参照しながら説明する。図2は、開蓋状態のプロテクタ2の構成を示す平面図である。
プロテクタ2は、電線1およびその枝線部の端部に装着された端子10の周囲を覆う用具であり、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの樹脂からなる一体成形部材である。
プロテクタ2は、電線1を収容する電線収容部21と、電線収容部21に収容された電線1の枝線部の端部に着設された端子10を収容する端子収容部22とを備える。
<1−2−1.電線収容部21>
電線収容部21は、内側に電線1が挿入される溝を形成する半筒状の部材である溝本体部211と、溝本体部211の溝の開口を覆う溝蓋部212とを備える。溝本体部211は、途中に分岐部が形成されており、幹線を挿通させる部分(幹線挿通部)201と、枝線を挿通させる部分(枝線挿通部)202とに分岐している。また、これに応じて、溝蓋部212も、途中に分岐部が形成されており、幹線挿通部201を覆う部分と枝線挿通部202を覆う部分とに分岐している。
溝本体部211と溝蓋部212とは、互いにヒンジ連結されている。溝蓋部212が、ヒンジ部を中心にして溝本体部211に対して回動されることによって、溝本体部211の溝の開口が開放された状態(開蓋状態)と、溝本体部211の溝の開口を溝蓋部212が覆った状態(閉蓋状態)とをとることができる。
閉蓋状態において、溝蓋部212を溝本体部211に対して固定することにより、筒状の電線収容部21が形成される。溝本体部211に対する溝蓋部212の固定は、例えば、溝蓋部212に形成された爪部213が、溝本体部211に形成された爪受け部214に抜け防止状態で挿入されることによって(具体的には、閉じた枠状に形成される爪受け部214の枠内部に爪部213が挿通されるとともに、爪部213の先端に形成された突起部が爪受け部214に引っ掛かることによって)実現される。
<1−2−2.端子収容部22>
端子収容部22は、内側に端子10が収容される開口した収容部を形成する本体部221と、本体部221の開口を覆う蓋部222とを備える。
本体部221と蓋部222とは、互いにヒンジ連結されている。蓋部222が、ヒンジ部を中心にして本体部221に対して回動されることによって、本体部221の開口が開放された状態(開蓋状態)と、本体部221の開口を蓋部222が覆った状態(閉蓋状態)とをとることができる。
閉蓋状態において、蓋部222を本体部221に対して固定することにより、開口が塞がれた端子収容部22が形成される。本体部221に対する蓋部222の固定は、例えば、蓋部222に形成された爪部223が、本体部221に形成された爪受け部224に抜け防止状態で挿入されることによって実現される。
<2.端子収容部22の構成>
端子収容部22の構成について、図3、図4を参照しながら詳細に説明する。図3は、開蓋状態の端子収容部22を、端子10が収容される側の面(以下「収容面」という)から見た平面図であり、図4は、開蓋状態の端子収容部22を、収容面とは逆側の面(以下「裏面」という)から見た平面図である。
<2−1.本体部221>
本体部221は、略矩形の底部31と、底部31の周縁に沿って立設された周壁部32とを備える。底部31および周壁部32によって、接続部11を収容する開口したケース(接続部ケース30)が形成される。周壁部32の一面(以下、「挿通面320」という)には、その上端側に開口した、矩形状の切り欠き部(第1切り欠き部)33が形成されている。第1切り欠き部33の切り欠き幅(挿通面320に沿う方向についての幅)は、端子10の圧着部12(あるいは、接続部11と圧着部12との接続部分付近)の幅と略同一か、当該幅よりも僅かに大きく形成される。
挿通面320の外側面にはこの第1切り欠き部33の外縁を外側から取り囲むようにして溝部34が着設されている。溝部34の他端は溝本体部211の枝線挿通部202に連なっている(図2参照)。溝部34は圧着部12を収容する収容部として機能する。
底部31には、接続部ケース30に収容された接続部11を、相手部材Sに対して露出させる下窓35が形成される。また、底部31の裏面には、下窓35の外縁に沿い、下窓35の一部を取り囲むようなリブ36が形成される。リブ36は、下窓35を介して露出された接続部11を相手部材Sに当接させた状態において、相手部材Sの外縁に沿う形状とされている。つまり、下窓35を介して露出された端子10を相手部材Sに当接させた状態において、リブ36が相手部材Sを取り囲むことになり、これによって端子収容部22が相手部材Sに対して固定される。
底部31の収容面には、下窓35をはさんで挿通面320と対向する位置に、挿通面320と平行に延在する仕切壁部37が立設される。仕切壁部37における、第1切り欠き部33と対向する位置には、仕切壁部37の上端側に開口した切り欠き部(第2切り欠き部)38が形成される。第2切り欠き部38は、上端側にいくにつれて僅かに広がった台形状に形成される。第2切り欠き部38の下端部分における切り欠き幅(仕切壁部37に沿う方向についての幅)は、端子10の回り止め部13の幅と略同一か、当該幅よりも僅かに大きく形成される。
<2−2.蓋部222>
蓋部222は、平面視にて本体部221と略同一形状とされる。すなわち、蓋部222は、底部31と略同一形状とされ、接続部ケース30の開口を塞ぐ天板部41と、天板部41の側面に着設され、溝部34の開口を塞ぐ延出蓋部42とを備える。なお、天板部41および延出蓋部42は、図示されるように、周縁が立ち上がった形状とされてもよい。
天板部41には上窓43が形成される。上窓43は、接続部ケース30に収容された接続部11のボルト挿通孔にボルトを挿通させるための挿通口として機能する。
延出蓋部42の対向面(閉蓋状態において溝部34に当接する側の面)には、閉蓋状態において溝部34に挿入された圧着部12と対向する位置に、突起部(第1突起部)44が形成される。第1突起部44は、例えば、閉蓋状態において挿通面320に沿う長尺の突起部分と、当該突起部分の立設を補強するためのリブとから構成することができる。第1突起部44の突起高さは、閉蓋状態において突起先端部が、第1切り欠き部33を介して挿通された端子10の圧着部12の上面に当接(あるいは、僅かな隙間をあけて対向)するような高さとされる(図6参照)。また、第1突起部44の幅(閉蓋状態において挿通面320に沿う方向についての幅)は、第1切り欠き部33の切り欠き幅よりも僅かに小さく形成される(図6参照)。
天板部41の対向面(閉蓋状態において接続部ケース30に当接する側の面)には、閉蓋状態において第2切り欠き部38と対向する位置に、突起部(第2突起部)45が形成される。第2突起部45は、例えば、閉蓋状態において仕切壁部37に沿う長尺の突起部分と、当該突起部分の立設を補強するためのリブとから構成することができる。第2突起部45の突起高さは、閉蓋状態において突起先端部が、第2切り欠き部38の間に挿通された端子10の回り止め部13の上面に当接(あるいは、僅かな隙間をあけて対向)するような高さとされる(図7参照)。また、第2突起部45の幅(閉蓋状態において仕切壁部37に沿う方向についての幅)は、第2切り欠き部38の切り欠き幅よりも僅かに小さく形成される(図7参照)。なお、上述したとおり、第2切り欠き部38は上端側にいくにつれて僅かに広がった台形状に形成されており、これに応じて、第2突起部45は、先端にいくにつれて、その長尺幅が狭くなる形状とされる。
<3.ワイヤハーネス100の製造方法>
ワイヤハーネス100の製造方法について、図1、図2を参照しながら説明する。ワイヤハーネス100は、電線1にプロテクタ2を装着することによって製造される。
<3−1.第1工程>
まず、作業者は、開蓋状態のプロテクタ2における溝本体部211の溝に沿って電線1を挿入した状態とし、幹線部を幹線挿通部201に、枝線部を枝線挿通部202に、それぞれ挿入した状態とする。さらに、枝線部の先端に固着された端子10を本体部221に収容した状態とする。
ここで、本体部221に端子10が収容された状態について、図5を参照しながら説明する。図5は、本体部221および、その内部に収容された端子10の様子を示す図である。
端子10は、本体部221内において、接続部11が接続部ケース30に収容されるとともに、圧着部12が溝部34に沿って挿入された状態(以下「収容状態」という)とされる。
収容状態において、端子10は、圧着部12(あるいは、接続部11と圧着部12との接続部分付近)において、第1切り欠き部33の切り欠き内部にはまりこんだ状態となっている。上述したとおり、第1切り欠き部33の切り欠き幅は、圧着部12(あるいは、接続部分付近)の幅と略同一か、当該幅よりも僅かに大きく形成される。したがって、収容状態において、端子10は、圧着部12(あるいは、接続部分付近)において、第1切り欠き部33に挟み込まれた状態となる。
また、収容状態において、端子10は、回り止め部13が、第2切り欠き部38の切り欠き内部にはまりこみ、さらに、回り止め部13の先端が仕切壁部37に引っ掛かった状態となっている。上述したとおり、第2切り欠き部38の切り欠き幅は回り止め部13の幅と略同一か、当該幅より僅かに大きく形成される。したがって、収容状態において、端子10は、回り止め部13において、第2切り欠き部38に挟み込まれた状態となる。
<3−2.第2工程>
再び図1,2を参照する。開蓋状態のプロテクタ2に電線1および端子10が収容されると、続いて作業者は、開蓋状態のプロテクタ2を閉蓋状態とする。具体的には、溝本体部211の溝の開口に溝蓋部212を被せて、爪部213を爪受け部214に抜け防止状態で挿入するとともに、本体部221の開口に蓋部222を被せて、爪部223を爪受け部224に抜け防止状態で挿入する。すると、筒状の電線収容部21内に電線1が挿通された状態となるとともに、端子収容部22内に端子10が固定保持された状態となる。
ここで、端子10を収容した本体部221に蓋部222が被せられた状態について、図6、図7を参照しながら説明する。図6は、端子収容部22に収容されている端子10の圧着部12付近の様子を模式的に示す側断面図である。図7は、端子収容部22に収容されている端子10の回り止め部13付近の様子を模式的に示す側断面である。
上述したとおり、蓋部222に形成された第1突起部44は、端子10を収容した本体部221に蓋部222が被せられた状態(閉蓋状態)において、その突起先端部が、第1切り欠き部33を介して挿通された端子10の圧着部12の上面に当接(あるいは、僅かな隙間をあけて対向)するような高さとされる。つまり、閉蓋状態において、第1突起部44の先端が、第1切り欠き部33に挟み込まれた状態となっている圧着部12の上に、当接(あるいは、僅かな隙間をあけて対向)する。したがって、圧着部12は、上下方向(収容面の法線方向)および左右方向(挿通面320の延在方向)について動けない状態に固定される。つまり、端子収容部22に収容された端子10は、圧着部12において、端子収容部22に対して固定された状態となる。
さらに、上述したとおり、蓋部222に形成された第2突起部45は、閉蓋状態において、その突起先端部が、第2切り欠き部38の間に挿通された回り止め部13の上面に当接(あるいは、僅かな隙間をあけて対向)するような高さとされる。つまり、閉蓋状態において、第2突起部45の先願が、第2切り欠き部38に挟み込まれた状態となっている回り止め部13の上に、当接(あるいは、僅かな隙間をあけて対向)する。したがって、回り止め部13は、上下方向(収容面の法線方向)および左右方向(仕切壁部37の延在方向)について動けない状態に固定される。つまり、端子収容部22に収容された端子10は、回り止め部13において、端子収容部22に対して固定された状態となる。すなわち、端子10は、2つの部分(圧着部12、および、回り止め部13)において、端子収容部22に対して固定保持された状態となる。
<3−3.第3工程>
再び図1,2を参照する。電線1および端子10が収容されたプロテクタ2が閉蓋状態とされると、続いて作業者は、幹線挿通部201の引き出し口において、電線1の幹線部を、溝本体部211に沿設されたベロ状突起203に対してテープ巻き等する。これによって、電線1の幹線部が、定められた引き出し寸法で、電線収容部21に対して固定されることになる。以上の工程によって、電線1にプロテクタ2が装着され、ワイヤハーネス100が得られることになる。
<4.ボルト締め作業>
次に、車体内の定められた位置に配索されたワイヤハーネス100において、その端子10(すなわち、端子収容部22内に固定保持された端子10)を相手部材S(例えば、車体パネル)に締結固定する態様について、図1、図5を参照しながら説明する。
まず、作業者は、下窓35を介して露出する接続部11と相手部材Sとを位置あわせする。具体的には、下窓35を介して露出された端子10を相手部材Sに当接させた状態にする。ただし、上述したとおり、端子10は、プロテクタ2の端子収容部22内に固定保持されており、端子10の位置は高精度に管理されている。具体的には、端子10の位置誤差は、プロテクタ2の寸法公差の範囲内に収まっている。したがって、ワイヤハーネス100が車体内の定められた位置に配索され、プロテクタ2が車体内の定められた位置に配置された状態となると、特別な位置あわせ等を行わずとも、端子10が相手部材Sと高精度に位置あわせされた状態におかれることになる。
接続部11と相手部材Sとが位置あわせされ、下窓35を介して露出された端子10が相手部材Sに当接した状態となると、端子収容部22に形成されたリブ36が相手部材Sを取り囲む状態となる。これによって、端子収容部22が相手部材Sに対して回転しないように固定されることになる。
続いて、作業者は、上窓43を介して接続部11のボルト挿通孔にボルトを挿通し、さらに、ボルトの先端を、下窓35を介して相手部材Sのボルト挿通孔に挿通させ、ボルト締めを行う。ここで、上述したとおり、端子収容部22は、リブ36によって、相手部材Sに対して回転しないように固定されている。したがって、作業者は、端子を相手部材に対して締結する作業をスムースに行うことができる。さらに、端子収容部22に収容された端子10は、圧着部12および回り止め部13において、端子収容部22に対して固定された状態となっている。したがって、端子10を相手部材Sに対してボルト締結する際に、端子10を回転連動させる向きの力が端子10の一部に集中してかかることがない。したがって、端子10の根元部分における断線の発生、プロテクタ2の破損等の事態が生じにくい。
<5.効果>
上記の実施形態によると、電線1を収容する電線収容部21に着設された端子収容部22に、当該電線1の枝線部の端部に装着された端子10が収容されるので、端子10の位置を高精度に管理する(具体的には、端子10の位置誤差をプロテクタ2の寸法公差の範囲内に収める)ことができる。したがって、端子10を相手部材Sと簡単かつ確実に位置あわせすることができ、これによって、作業者が、端子10の締結固定に要する作業負担が軽減される。
また、端子収容部22に収容された端子10は、その2つ以上の部分(上記の実施形態においては、圧着部12と回り止め部13)において端子収容部22に対して固定保持されるので、端子10を相手部材Sに対してボルト締結する際に、端子10を回転連動させる向きの力により端子10に生じる応力が、端子10の一部分に集中してかかることがない。したがって、プロテクタ2の破損、断線等といった事態も生じにくい。この点においても、作業者が、端子10の締結固定に要する作業負担が軽減される。
また、上記の実施形態によると、本体部221に形成された第1切り欠き部33と蓋部222に形成された第1突起部44とによって圧着部12を固定するので、蓋部222を本体部221に被せるだけで、端子10を、その圧着部12において端子収容部22に対して固定することができる。また、本体部221に形成された第2切り欠き部38と蓋部222に形成された第2突起部45とによって回り止め部13を固定するので、蓋部222を本体部221に被せるだけで、端子10を、その回り止め部13において端子収容部22に対して固定することができる。
また、上記の実施形態によると、下窓35を介して露出された端子10を相手部材Sに当接させた状態において、端子収容部22に形成されたリブ36が相手部材Sを取り囲んだ状態となり、これによって、端子収容部22が相手部材Sに対して回転しないように固定される。したがって、作業者は、端子10を相手部材Sに対して締結する作業をスムースに行うことができる。
<6.変形例>
上記の実施形態においては、圧着部12(あるいは、接続部付近)を、切り欠き部33で挟み込む構成としていたが、圧着部12(あるいは、接続部付近)を挟み込む構成は、必ずしも切り欠き部33でなくともよい。例えば、近接して立設された一対の爪の間に圧着部12を挟み込む構成としてもよい。また、切り欠き部33は、金型成型により形成されてもよいし、成型品に切り欠き加工を施すことにより形成されてもよい。回り止め部13を挟み込む構成についても同様である。
また、上記の実施形態においては、圧着部12を、切り欠き部33で挟み込むとともに、第1突起部44で押さえることによって圧着部12を端子収容部22に対して固定する態様であったが、圧着部12の固定態様はこれに限らない。例えば、圧着部12を、タイバンド等を用いて端子収容部22に固定する態様であってもよい。回り止め部13の固定態様についても同様である。
また、上記の実施形態においては、圧着部12および回り止め部13の2つの部分において端子10を端子収容部22に対して固定する態様としたが、その他の部分において端子10を端子収容部22に対して固定してもよい。また、2点以上において端子10を端子収容部22に対して固定してもよい。
また、上記の実施形態においては、端子収容部22は、平面視にて略矩形の収容部材として図示されているが、端子収容部22は、内側に端子10を収容可能な形状であれば、どのようなものであってもよい。例えば、平面視にて円形、楕円形等であってもよい。
1 電線
10 端子
100 ワイヤハーネス
2 プロテクタ
21 電線収容部
22 端子収容部
221 本体部
222 蓋部
33 第1切り欠き部
38 第2切り欠き部
36 リブ
44 第1突起部
45 第2突起部

Claims (4)

  1. 電線を収容する電線収容部と、
    前記電線収容部に着設され、前記電線収容部に収容された電線の枝線の端部に装着された端子を収容する端子収容部と、
    を備え、
    前記端子収容部が、その内部に収容された前記端子の2つ以上の部分において、前記端子を前記端子収容部に対して固定保持する、プロテクタ。
  2. 請求項1に記載のプロテクタであって、
    前記端子収容部が、
    端子を収容する開口した本体部と、前記本体部の開口を開閉する蓋部とを備え、
    前記本体部が、
    前記本体部に収容された端子の圧着部を挟み込む第1挟み込み部、
    を備え、
    前記蓋部が、
    前記蓋部が前記本体部の開口を塞いだ状態において、前記圧着部と対向する位置に形成された第1突起部、
    を備える、プロテクタ。
  3. 請求項1または2に記載のプロテクタであって、
    前記端子収容部が、
    端子を収容する開口した本体部と、前記本体部の開口を開閉する蓋部とを備え、
    前記本体部が、
    前記本体部に収容された端子の回り止め部を挟み込む第2挟み込み部、
    を備え、
    前記蓋部が、
    前記蓋部が前記本体部の開口を塞いだ状態において、前記回り止め部と対向する位置に形成された第2突起部、
    を備える、プロテクタ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のプロテクタであって、
    前記端子収容部が、
    前記端子収容部に収容された端子の接続部を、前記端子を締結するべき相手部材に対して露出させる窓部と、
    前記窓部を介して露出された端子を前記相手部材に当接させた状態において、前記相手部材を取り囲むリブと、
    を備える、プロテクタ。
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