JP7283946B2 - コネクタハウジング、及び、コネクタハウジング付き電線 - Google Patents

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Description

本発明は、端子金具がボルト締結によって接続されるバスバと、そのバスバを収容するハウジングと、を備えるコネクタハウジング、及び、そのコネクタハウジングを用いるコネクタハウジング付き電線、に関する。
従来から、ボルト締結によって対象物同士を電気的に接続する構造が提案されている。例えば、従来のこの種の構造の一つは、アース端子をアース部材にボルト締結するにあたり、アース端子がボルト周りに意図せず回転することを防ぐべく、アース部材に端子固定部を設けている。この端子固定部は、アース端子とアース部材との締結箇所の近傍でアース端子を固定し、アース端子の意図しない回転を防ぐ(いわゆる回り止めを行う)ようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014-116119号公報
上述した従来の構造は、複数のアース端子を一箇所にまとめた状態で一括してアース部材に締結するようになっている。そのため、締結箇所の近傍に設けた一つの端子固定部により、複数のアース端子を一纏めに固定できている。ところが、仮に従来の構造を用いて複数のアース端子をアース部材の様々な箇所に締結する場合、複数の端子固定部をアース部材の様々な箇所に分散させて配置することになる。通常、アース部材の形状や大きさ等には設計上の制限があるため、複数の端子固定部をアース部材の様々な箇所に自在に設けることは困難である。
このように、ボルトによる締結箇所が分散して配置される場合、一般に、上述した従来の構造をそのまま適用することは困難である。そこで、アース端子とアース部材との接続に限らず、ボルトによる締結箇所が分散して配置される場合であっても容易に端子の回り止めを行うことが可能な構造が望まれている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子金具をバスバにボルト締結するコネクタハウジングにおいて、端子金具が回転するように変位すること抑制可能なコネクタハウジング、及び、コネクタハウジング付き電線、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタハウジング及びコネクタハウジング付き電線は、下記[1]~[]を特徴としている。
[1]
端子金具がボルトを用いた締結によって接続されるバスバと、前記バスバを収容するハウジングと、前記端子金具と前記バスバとの接続箇所を覆うように前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備えるコネクタハウジングであって、
前記カバーは、
前記ハウジングに取り付けられたときに前記端子金具に当接する当接部であって、前記締結の際に前記ボルトが回転する締め付け側と逆向きの緩み側に前記端子金具が回転するように変位することを抑制する、当接部を有
前記端子金具は、
当該端子金具を電線に圧着する一対の加締片を有し、前記一対の前記加締片を互いに突き合わせながら前記電線の外周面を覆うように前記電線に圧着され、
前記カバーは、
前記端子金具を前記電線に圧着したときに前記一対の前記加締片の間に生じる凹部に挿入される凸部を、前記当接部として有する、
コネクタハウジングであること。

電線と、前記電線に圧着される端子金具と、ネクタハウジングと、を備えるコネクタハウジング付き電線であって、
前記コネクタハウジングは、
端子金具がボルトを用いた締結によって接続されるバスバと、前記バスバを収容するハウジングと、前記端子金具と前記バスバとの接続箇所を覆うように前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備え、
前記カバーは、
前記ハウジングに取り付けられたときに前記端子金具に当接する当接部であって、前記締結の際に前記ボルトが回転する締め付け側と逆向きの緩み側に前記端子金具が回転するように変位することを抑制する、当接部を有し、
前記電線の前記緩み側において、前記電線と前記コネクタハウジングとの間に隙間を有する、
コネクタハウジング付き電線であること。
上記[1]の構成のコネクタハウジングによれば、端子金具とバスバとの接続箇所を覆うようにハウジングに取り付けられるカバーに、端子金具が緩むように回転することを抑制する当接部を設ける。仮に端子金具とバスバとの接続箇所が複数に及ぶ場合であっても、接続箇所の数や配置等に応じてカバーを設計すれば、コネクタハウジングの形状や大きさ等に影響を及ぼすことなく、接続箇所ごとに当接部を配置させ、端子金具の緩みを抑制できる。よって、本構成のコネクタハウジングは、端子金具をバスバにボルト締結するコネクタハウジングにおいて、端子金具とバスバとの接続箇所が一つであっても複数であっても端子金具の緩みを適正に抑制可能である。
更に、上記[]の構成のコネクタハウジングによれば、端子金具を電線に取り付けるときに一対の加締片の間に形成される凹部(加締片同士の間の隙間)に、カバーが有する凸部を挿入することで、端子金具の緩みを抑制できる。よって、一般的な構造の加締片を有する端子金具に過度な設計変更を要することなく、端子金具の緩みを抑制可能なコネクタハウジングを構成できる。
上記[]の構成のコネクタハウジング付き電線によれば、端子金具とバスバとの接続箇所を覆うようにハウジングに取り付けられるカバーに、端子金具が緩むように回転することを抑制する当接部を設ける。仮に端子金具とバスバとの接続箇所が複数に及ぶ場合であっても、接続箇所の数や配置等に応じてカバーを設計すれば、コネクタハウジングの形状や大きさ等に影響を及ぼすことなく、接続箇所ごとに当接部を配置させ、端子金具の緩みを抑制できる。よって、電線とカバーとの間の隙間を適正に維持できる。その結果、実際の使用時に電線とカバーとが接触して電線が傷つくこと等が抑制される。
このように、本発明によれば、端子金具をバスバにボルト締結するコネクタハウジングにおいて、端子金具が回転するように変位すること抑制可能なコネクタハウジング、及び、コネクタハウジング付き電線、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタハウジング付き電線の斜視図である。 図2は、コネクタハウジング付き電線の分解斜視図である。 図3は、ハウジングに端子金具を締結固定する際の様子を示す斜視図である。 図4は、カバーの斜視図である。 図5(a)は、端子金具が正規位置にある場合におけるコネクタハウジング付き電線の主要断面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるその端子金具の周囲を拡大した拡大図である。 図6(a)は、端子金具が正規位置から緩み向きに回転した位置にある場合におけるコネクタハウジング付き電線の主要断面図であり、図6(b)は、図6(a)におけるその端子金具の周囲を拡大した拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタハウジング付き電線1について説明する。コネクタハウジング付き電線1は、典型的には、車両の駆動系を構成する変速機のハウジング等に取り付けられて使用される。別の言い方をすると、コネクタハウジング付き電線1は、車両用のワイヤハーネスの一部を構成する部材である。
以下、説明の便宜上、図2に示すように、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、ハウジング4が相手側コネクタの相手側ハウジング8と嵌合する方向と一致しており、相手側ハウジング8が嵌合する嵌合方向正面側(図2において左下側)が前側とされ、その反対の嵌合方向背面側(図2において右上側)が後側とされている。
図1に示すコネクタハウジング付き電線1は、図2に示すように、電線2と、電線2に取り付けられる端子金具3と、端子金具3が締結固定されるハウジング4と、ハウジング4に取り付けられるカバー5と、を備える。ハウジング4及びカバー5により、本発明の実施形態に係るコネクタハウジング6が構成される。以下、コネクタハウジング付き電線1を構成する部品について順に説明する。
先ず、電線2について説明する。電線2は、図3に示すように、導体芯線11と、導体芯線11を覆う樹脂被覆12と、で構成されている。電線2の端末部では、所定の端末処理が施されて、樹脂被覆12が除去されて導体芯線11が露出している。電線2は、典型的には、接地(アース)されて使用される。
次いで、端子金具3について説明する。金属製の端子金具3は、図3に示すように、ボルト孔が形成された丸形平板状の端子部21と、端子部21に隣接すると共に電線2の露出する導体芯線11に加締められる一対の加締め片を有する芯線加締部22と、芯線加締部22に隣接すると共に電線2の樹脂被覆12の先端部に加締められる一対の加締め片を有する被覆加締部23と、を一体に有する。
芯線加締部22は、図5に示すように、導体芯線11を覆うように屈曲された一対の加締め片の先端同士が並んで導体芯線11に食い込むことで、断面形状が一対の山部を含む略M字状の形状を有する所謂M型の加締部を構成している。この結果、芯線加締部22における一対の加締め片の先端同士の上部にて、下方に窪むと共に端子金具3の長手方向に延びる凹部24(図5(b)参照)が形成されている。被覆加締部23も、芯線加締部22と同様、所謂M型の加締部を構成している。
次いで、ハウジング4について説明する。樹脂製のハウジング4は、図3に示すように、本体部31と、本体部31の前側に位置するコネクタ嵌合部32と、本体部31の後側に位置するカバー取付部33と、を一体に備える。ハウジング4の内部には、インサート成形により、所定の形状を有するバスバ7(金属板)が一体化されている。
本体部31は、図2及び図3に示すように、円筒状部分を有し、その円筒状部分の後端部にて、円筒状部分の径方向外側に所定の形状を有して突出するフランジ部34を有している。フランジ部34には、前後方向に貫通する複数のボルト孔35が形成されている。本体部31は、典型的には、車両の変速機のハウジングの円形の開口部(図示省略)に、本体部31の円筒状部分を挿入し、ボルト孔35に挿通されるボルトを用いてフランジ部34を当該ハウジングに締結固定することで、当該ハウジングに固定される。本体部31が当該ハウジングに固定された状態では、コネクタ嵌合部32(即ち、コネクタ嵌合部32に嵌合されることになる相手側コネクタ)は、空気中に位置し、カバー取付部33(即ち、カバー取付部33に取り付けられることになるカバー5)は、変速機の潤滑油中に位置することになる。
コネクタ嵌合部32は、図2に示すように、前方に開口する矩形のフード状の形状を有している。コネクタ嵌合部32の内部空間には、本体部31から前方に延びる棒状の接続部36(図2参照)が設けられている。接続部36の側面の一部には、ハウジング4に内蔵されたバスバ7の一部であるバスバ接続部43(図2参照)が前後方向に延びるように露呈している。
コネクタ嵌合部32には、相手側コネクタの相手側ハウジング8(図2参照)が、挿入され嵌合されることになる。これにより、相手側ハウジング8に収容されたメス端子(図示省略)が接続部36に挿入されて、バスバ接続部43とメス端子とが電気的に接続されることで、メス端子に接続された相手側電線9(図2参照)と、ハウジング4に内蔵されたバスバ7とが電気的に接続されることになる。
カバー取付部33は、端子金具3が締結固定される部位であり、且つ、カバー5が取り付けられる部位でもある。カバー取付部33には、図3に示すように、本体部31から左右方向に拡がり且つ後方に延びる平板状の端子接続部37が、上下方向に所定距離だけ離れて上下2段で設けられている。各端子接続部37の上面の一部には、ハウジング4に内蔵されたバスバ7の一部である平面状のバスバ締結部42(図3参照)が露呈している。各バスバ締結部42には、端子金具3が締結固定されることになる。これにより、端子金具3に接続された電線2と、ハウジング4に内蔵されたバスバ7とが電気的に接続されることになる。
カバー取付部33には、図3に示すように、上側の端子接続部37の上方位置にて、本体部31から左右方向に拡がり且つ後方に延びる平板状のガイド片38が設けられている。ガイド片38の上面には、上方に突出する係止突起38aが形成されている。上下一対の端子接続部37の左方位置にて、本体部31から上下方向に拡がり且つ後方に延びる平板状のガイド片39が設けられている。ガイド片39の左面には、左方に突出する係止突起39aが形成されている。
下側の端子接続部37の下方位置にて、本体部31から左右方向に拡がり且つ後方に延びる平板状のガイド片41が設けられている。ガイド片41の左右方向両端部には、前後方向に延びる一対のレール係合部41aが形成されている。ガイド片38,39,41は、カバー取付部33にカバー5を取り付ける際にカバー5を案内し、且つ、カバー取付部33にカバー5を固定する機能を発揮する。
次いで、カバー5について説明する。樹脂製のカバー5は、図4に示すように、前方及び下方に開口する略直方体状の箱状の筐体部51を有する。筐体部51の内部空間には、筐体部51の後壁部の内面から左右方向に拡がり且つ前方に延びる平板状の隔壁部52が形成されている。筐体部51の内部空間において、隔壁部52の上側領域及び下側領域は、それぞれ、端子金具3を収容する端子収容空間53として機能する。
筐体部51の右壁部には、上下一対の端子収容空間53と左右方向にそれぞれ連通するように、前方に開口し後方に窪む上下一対の電線引出部54が形成されている。各電線引出部54は、対応する端子収容空間53に収容されている端子金具3に接続されている電線2を外部(右方)に引き出すための開口部として機能する。
筐体部51の上壁部の一部には、ハウジング4のガイド片38に対応して、前方に向けて片持ち梁状に延びる舌状の係止片55が形成されている。筐体部51の左壁部の一部には、ハウジング4のガイド片39に対応して、前方に向けて片持ち梁状に延びる舌状の係止片56が形成されている。筐体部51の下端部には、ハウジング4の一対のレール係合部41aに対応して、前後方向に延びる一対のレール係合部57が形成されている。
筐体部51の上壁部の所定位置には、上側の端子収容空間53に収容される端子金具3に対応して、上壁部の下面から下方に突出する凸部58が形成されている。隔壁部52の所定位置にも、下側の端子収容空間53に収容される端子金具3に対応して、隔壁部52の下面から下方に突出する凸部58が形成されている。図5に示すように、カバー5がハウジング4のカバー取付部33に取り付けられた状態にて、一対の凸部58それぞれが、対応する端子金具3の芯線加締部22の凹部24に挿入され当接されることになる(図5(b)参照)。凸部58を設けたことによる作用・効果については後述する。以上、コネクタハウジング付き電線1を構成する部品について順に説明した。
次いで、コネクタハウジング付き電線1の組み付け手順について説明する。まず、図3に示すように、ハウジング4の一対の端子接続部37(バスバ締結部42)に、電線2が接続された端子金具3をそれぞれ締結固定する。このため、電線2が接続された端子金具3の端子部21のボルト孔に挿通されたワッシャ62付きのボルト61を用いて、ハウジング4の一対の端子接続部37の上面に露呈するバスバ締結部42それぞれに、端子金具3を正規位置に向くように締結固定する。これにより、端子金具3に接続された電線2と、ハウジング4に内蔵されたバスバ7とが電気的に接続される。
ボルト61の締結向き(ボルト61が締め付けられる回転方向)は、上方からみて時計回り方向(右回り方向)である。各端子金具3が正規位置にある状態では、図1に示すように、各端子金具3が接続箇所(端子部21)から右方に延出するため、各端子金具3に接続されている電線2も右方に延出している。
次いで、ハウジング4のカバー取付部33に、端子金具3の接続箇所を覆うようにカバー5を取り付ける。このため、カバー取付部33にカバー5を後方から近づける。そして、一対の端子金具3が一対の端子収容空間53に進入するように、一対の電線2がカバー5の一対の電線引出部54に進入するように、且つ、カバー取付部33のガイド片38及びガイド片39に、カバー5の筐体部51の上壁の内面、及び、筐体部51の左壁の内面がそれぞれ案内されるように、且つ、カバー取付部33のガイド片41の一対のレール係合部41aに筐体部51の一対のレール係合部57がそれぞれ係合しながらスライドするように、カバー5をカバー取付部33に対して前方へ移動させる。
カバー5の前方への移動は、筐体部51の前端面がハウジング4の本体部31(より具体的にはフランジ部34)の後端面に当接する取付完了位置(図5参照)にカバー5が到達するまで継続される。カバー5が取付完了位置に到達する直前位置にて、カバー5における筐体部51の上壁部及び隔壁部52にそれぞれ設けられた一対の凸部58が、ハウジング4に締結固定されている一対の端子金具3のM型の芯線加締部22における後側の山部にそれぞれ当接する。
カバー5が当該直前位置から取付完了位置まで移動すると、凸部58の当該山部からの押圧に起因する筐体部51の上壁部及び隔壁部52の上方への一時的な弾性変形を経て、一対の凸部58が、それぞれの当該山部を乗り超えて、一対の芯線加締部22の凹部24にそれぞれ挿入され当接される(図5(b)参照)。加えて、ガイド片38,39の係止突起38a,39aがそれぞれカバー5の係止片55,56に係止される。
これにより、カバー5が取付完了位置に保持されて、カバー5のハウジング4からの分離が防止される。以上により、カバー5のハウジング4への取り付けが完了し、図1に示すように、コネクタハウジング付き電線1が得られる。
カバー5の取付完了状態では、ハウジング4にカバー5が保持された状態で、カバー5の一対の凸部58が一対の端子金具3の凹部24にそれぞれ挿入されている。よって、締結後の一対の端子金具3が、正規位置から意図せずに緩み向き(ボルト61が緩められる回転方向、上方からみて反時計回り方向(左回り方向))に回転することが抑制され得る。
更に、電線2は、カバー5の電線引出部54から引き出されている。端子金具3が正規位置にある状態では、電線2と電線引出部54の縁部との間には隙間が存在する。このため、電線2と電線引出部54の縁部とが接触して電線2が傷つくこと等が抑制される。
他方、図6に示すように、締結後の上側の端子金具3が何らかの理由により正規位置から緩み向きに僅かに回転した位置にある状態にて、カバー5をハウジング4に取り付けた場合、カバー5の上側の凸部58が上側の端子金具3のM型の芯線加締部22における前側の山部に乗り上げた状態に維持される(図6(b)参照)。この結果、カバー5の筐体部51の上壁部が上方に弾性変形して浮いた状態に維持される(図6(b)の白矢印参照)。このため、カバー5の筐体部51の上壁部の浮きを検出することで、上側の端子金具3が正規位置から緩み向きに回転していることを検知できる。
図1に示す完成したコネクタハウジング付き電線1は、車両の変速機のハウジングに取付られると共に、コネクタ嵌合部32に相手側コネクタの相手側ハウジング8が挿入され嵌合される。これにより、上述したように、相手側ハウジング8に収容されたメス端子(図示省略)と、ハウジング4に内蔵されたバスバ7とが電気的に接続される。
この結果、相手側ハウジング8のメス端子に接続された相手側電線9(図2参照)と、端子金具3に接続された電線2とが、ハウジング4に内蔵されたバスバ7を介して、電気的に接続される。電線2は、車両の所定のアースポイントに接地(アース)される。これにより、電線2に電気的に接続された相手側電線9も接地(アース)される。
コネクタハウジング付き電線1が車両の変速機のハウジングに取付られた状態では、上述したように、カバー取付部33(即ち、カバー5)は、変速機の潤滑油中に位置する。よって、カバー取付部33のバスバ締結部42も潤滑油に晒されることになる。ハウジング4にカバー5を取り付けることで、潤滑油中の金属粉がバスバ締結部42に接触することが抑制され得る。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係るコネクタハウジング付き電線1によれば、端子金具3とバスバ7(バスバ締結部42)との接続箇所を覆うようにハウジング4に取り付けられるカバー5に、端子金具3が緩むように回転することを抑制する凸部58(当接部)を設ける。接続箇所の数や配置等に応じてカバー5を設計すれば、コネクタハウジング6の形状や大きさ等に影響を及ぼすことなく、接続箇所ごとに凸部58(当接部)を配置させ、端子金具3の緩みを抑制できる。よって、本構成のコネクタハウジング付き電線1は、端子金具3をボルト61でバスバ7に締結する際において、端子金具3の緩みを抑制可能である。
更に、コネクタハウジング付き電線1によれば、端子金具3を電線2に取り付けるときに芯線加締部22に形成される凹部24に、カバー5が有する凸部58を挿入することで、端子金具3の緩みを抑制できる。よって、端子金具3に過度な設計変更を要することなく、端子金具3の緩みを抑制可能なコネクタハウジング付き電線1を構成できる。
更に、コネクタハウジング付き電線1によれば、電線2とカバー5の電線引出部54の縁部との間の隙間が維持されるので、実際の使用時に電線2と電線引出部54の縁部とが接触して電線2が傷つくこと等が抑制される。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、カバー5に設けられた一対の当接部(凸部58)が、ハウジング4に締結固定された一対の端子金具3の凹部24にそれぞれ挿入されることで、締結後の一対の端子金具3が、正規位置から意図せずに緩み向きに回転することが抑制される。これに対し、カバー5に設けられた単一の当接部(凸部58)が、ハウジング4に締結固定された単一の端子金具3の凹部24に挿入されていてもよい。この場合、締結後の単一の端子金具3が、正規位置から意図せずに緩み向きに回転することが抑制される。同様に、カバー5に設けられた3つ以上の当接部(凸部58)が、ハウジング4に締結固定された3つ以上の端子金具3の凹部24にそれぞれ挿入されていてもよい。この場合、締結後の3つ以上の端子金具3が、正規位置から意図せずに緩み向きに回転することが抑制される。
ここで、上述した本発明に係るコネクタハウジング6及びコネクタハウジング付き電線1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
端子金具(3)がボルト(61)を用いた締結によって接続されるバスバ(7)と、前記バスバ(7)を収容するハウジング(4)と、前記端子金具(3)と前記バスバ(7)との接続箇所を覆うように前記ハウジング(4)に取り付けられるカバー(5)と、を備えるコネクタハウジング(6)であって、
前記カバー(5)は、
前記ハウジング(4)に取り付けられたときに前記端子金具(3)に当接する当接部(58)であって、前記締結の際に前記ボルト(61)が回転する締め付け側と逆向きの緩み側に前記端子金具(3)が回転するように変位することを抑制する、当接部(58)を有する、
コネクタハウジング(6)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタハウジング(6)において、
前記端子金具(3)は、
当該端子金具(3)を電線に圧着する一対の加締片(22)を有し、前記一対の前記加締片(22)を互いに突き合わせながら前記電線(2)の外周面を覆うように前記電線に圧着され、
前記カバー(5)は、
前記端子金具(3)を前記電線に圧着したときに前記一対の前記加締片(22)の間に生じる凹部に挿入される凸部を、前記当接部(58)として有する、
コネクタハウジング(6)。
[3]
電線と、前記電線に圧着される端子金具(3)と、上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタハウジング(6)と、を備えるコネクタハウジング付き電線(1)であって、
前記電線の前記緩み側において、前記電線と前記コネクタハウジング(6)との間に隙間を有する、
コネクタハウジング付き電線(1)。
1 コネクタハウジング付き電線
2 電線
3 端子金具
4 ハウジング
5 カバー
6 コネクタハウジング
7 バスバ
22 芯線加締部(加締片)
24 凹部
58 凸部(当接部)
61 ボルト

Claims (2)

  1. 端子金具がボルトを用いた締結によって接続されるバスバと、前記バスバを収容するハウジングと、前記端子金具と前記バスバとの接続箇所を覆うように前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備えるコネクタハウジングであって、
    前記カバーは、
    前記ハウジングに取り付けられたときに前記端子金具に当接する当接部であって、前記締結の際に前記ボルトが回転する締め付け側と逆向きの緩み側に前記端子金具が回転するように変位することを抑制する、当接部を有
    前記端子金具は、
    当該端子金具を電線に圧着する一対の加締片を有し、前記一対の前記加締片を互いに突き合わせながら前記電線の外周面を覆うように前記電線に圧着され、
    前記カバーは、
    前記端子金具を前記電線に圧着したときに前記一対の前記加締片の間に生じる凹部に挿入される凸部を、前記当接部として有する、
    コネクタハウジング。
  2. 電線と、前記電線に圧着される端子金具と、ネクタハウジングと、を備えるコネクタハウジング付き電線であって、
    前記コネクタハウジングは、
    端子金具がボルトを用いた締結によって接続されるバスバと、前記バスバを収容するハウジングと、前記端子金具と前記バスバとの接続箇所を覆うように前記ハウジングに取り付けられるカバーと、を備え、
    前記カバーは、
    前記ハウジングに取り付けられたときに前記端子金具に当接する当接部であって、前記締結の際に前記ボルトが回転する締め付け側と逆向きの緩み側に前記端子金具が回転するように変位することを抑制する、当接部を有し、
    前記電線の前記緩み側において、前記電線と前記コネクタハウジングとの間に隙間を有する、
    コネクタハウジング付き電線。
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