JP2012234004A - 滑剤塗布装置、画像形成装置 - Google Patents

滑剤塗布装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】滑剤を無駄にすることなく、均一に像担持体上に塗布することができる滑剤塗布装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】本願発明にかかる滑剤塗布装置20は、回転駆動される像担持体1の外周面に滑剤11を供給する滑剤供給手段12と、滑剤供給手段12の像担持体1の回転方向下流側に配置され、外周面に供給された滑剤11を均すための滑剤均し手段13と、を有する滑剤塗布装置であって、滑剤均し手段13は、像担持体1の外周面に面接触しながら回転することにより、滑剤供給手段12によって像担持体1上に供給された滑剤11を均すことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、滑剤塗布装置、画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置では、像担持体と当該像担持体の表面をクリーニングするクリーニングブレードとの間の摩擦を低減し、クリーニングを効果的に行うために、滑剤が使用される。固形状態の滑剤は、滑剤ブラシにより削り取られた後、滑剤ブラシにより像担持体の表面に付着され、均しブレードにより像担持体上に押し広げられる。均しブレードは、像担持体に対して固定されて一定の圧力で押し当てられ、像担持体が回転軸について回転駆動される間、滑剤を押し広げるように滑剤を像担持体上に均す。
これに関連する技術として、滑剤ブラシの下流にもう1つの滑剤ブラシを構成するものがある(たとえば、特許文献1)。この技術によれば、第1の滑剤ブラシから飛散した滑剤を第2の滑剤ブラシにより受け取って、第2の滑剤ブラシにより像担持体に滑剤を付着するので、第1の滑剤ブラシでは付着しきれなかった滑剤を付着することができ、滑剤の無駄を低減する。
しかしながら、上記特許文献1の技術では、2つの滑剤ブラシにより滑剤を無駄なく像担持体に供給できるものの、供給された滑剤は、2つの滑剤ブラシの下流に設けた均しブレードにより像担持体の表面に押し広げられる。均しブレードは、必要以上に滑剤を削ぎ取ってしまうので、結局、滑剤を無駄にしてしまう。一方、削ぎ取られて無駄になる滑剤を減らすために、均しブレードの像担持体に対する当接力を減らすと、滑剤を均すための圧力が減少し、滑剤を均一に塗布することができなくなる。したがって、像担持体上の滑剤の塗布ムラによりトナーの転写ムラが生じてしまい、印刷の質が低下する。
特開2010−191110号公報
本願発明は、上記課題に基づいてなされたものであり、滑剤を無駄にすることなく、均一に像担持体上に塗布することができる滑剤塗布装置および画像形成装置を提供する。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)回転駆動される像担持体の外周面に滑剤を供給する滑剤供給手段と、前記滑剤供給手段の前記像担持体の回転方向下流側に配置され、前記外周面に供給された滑剤を均すための滑剤均し手段と、を有する滑剤塗布装置であって、前記滑剤均し手段は、前記像担持体の外周面に面接触しながら回転することにより、前記滑剤供給手段によって前記像担持体上に供給された滑剤を均すことを特徴とする滑剤塗布装置。
(2)前記滑剤均し手段は、前記像担持体とは異なる周速で回転駆動されることを特徴とする上記(1)に記載の滑剤塗布装置。
(3)前記滑剤均し手段の温度を所定温度以上を保持するように制御する温度制御手段をさらに含むことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の滑剤塗布装置。
(4)前記滑剤均し手段の表層は、弾性体から形成されることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の滑剤塗布装置。
(5)前記弾性体の表面は、高離型性部材からなることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の滑剤塗布装置。
(6)前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、記録媒体への前記トナー像の転写後に前記像担持体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、上記(1)〜(5)のいずれか一つの滑剤塗布装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、像担持体に回転ローラを面接触して滑剤を均すことにより、滑剤を無駄にすることなく、均一に像担持体上に塗布することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の正面を概略的に示す外観図である。 本発明の第1の実施形態に係る滑剤塗布装置を備える画像形成部の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る滑剤塗布装置を備える画像形成部の構成を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の正面を概略的に示す外観図、図2は本発明の第1の実施形態に係る滑剤塗布装置を備える画像形成部の構成を概略的に示す断面図である。
図1に示す画像形成装置100は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等であり、電子写真方式の作像プロセスを用いて画像データを用紙等の記録媒体上に印刷する。画像形成装置100は、画像を形成するための画像形成部20を備える。また、画像形成装置100は、ADF(Automatic Document Feeder)、画像読取部、操作部等を適宜備えうる。
図2に示されるように、画像形成部20は、感光体ドラム1、帯電ローラ2、トナー保持部3、現像ローラ4、転写ローラ5、定着装置7およびプリントヘッド15を備える。画像形成部20には、給紙トレイ6および排紙トレイ10が備えられている。
画像形成部20は、画像データを受信すると、感光体ドラム1の表面を帯電ローラ2により均一に帯電してから、受信した画像データに基づいてプリントヘッド15により露光することによって、感光体ドラム1の表面上に静電潜像部を形成し、トナー保持部3から供給されたトナーを現像ローラ4により静電潜像部に付着させてトナー像を形成する。次いで、画像形成部20は、給紙トレイ6から搬送されてきた用紙上に、感光体ドラム1に形成されたトナー像を転写ローラ5により転写し、定着装置7により用紙上のトナーを定着する。こうして印刷された用紙は、排紙トレイ10に排出される。
定着装置7は、加熱されうるヒートローラ8と、当該ヒートローラ8に圧接される加圧ローラ9とを有する。トナーが転写された用紙がヒートローラ8および加圧ローラ9の間に導かれると、両ローラ8,9の間においてトナーが加熱・加圧され、転写されたトナーが用紙上に定着される。
さらに、本実施形態に係る画像形成部20は、感光体ドラム1、滑剤11、滑剤ブラシ12、回転ローラ13およびクリーニングブレード14を備える。
固形状態の滑剤11は、感光体ドラム1に付着された余分なトナーを除去するため、または感光体ドラム1とクリーニングブレード14との間の摩擦を低減したりするための潤滑剤である。具体的には、滑剤11は、感光体ドラム1上に塗布されることにより、余分なトナーが感光体1に付着する力を低減し、感光体ドラム1上におけるクリーニングを良好とする機能を有する。その結果、滑剤11は、感光体ドラム1の表面でフィルミングが発生することを防止する。また、滑剤11は、感光体ドラム1上に塗布されることにより、クリーニングブレード14との摩擦が低減され、感光体ドラム1の表面が粗くなってしまうのを抑える。また、滑剤11の塗布される量を多くすることによって、感光体ドラム1のクリーン度を向上させうる。なお、滑剤11は、たとえば、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)やステアリン酸カルシウム(CaSt)等から生成されうる。
滑剤ブラシ12は、滑剤供給手段として、滑剤11を感光体ドラム1に供給する。滑剤ブラシ12には、アクリルカーボン等からなるブラシ繊維が、所望のパイル密度、パイル径およびパイル長で芯金の周りに植毛される。滑剤ブラシ12は、固形状態の滑剤11に接触しつつ、芯金を回転軸として回転駆動されることにより、ブラシにより固形状態の滑剤12を削り取り、削り取った滑剤11を感光体ドラム1に付着させる。この時、滑剤ブラシ12は、図2に示されるように、感光体ドラム1と回転接触する部分において、感光体ドラム1の表面と、当該表面と接する滑剤ブラシ12のブラシとが相対的に反対方向に進むように回転される(この回転方向を、逆転と称する)。または、その反対の方向に回転させてもよい(この回転方向を、順転と称する)。また、滑剤ブラシ12の回転速度を上げることにより、滑剤11の感光体ドラム1への供給量を多くすることができる。また、滑剤ブラシ12の滑剤11に対する押圧力を高めること等によっても、滑剤11の感光体ドラム1への供給量を多くすることができる。
回転ローラ13は、滑剤均し手段として、滑剤ブラシ12により感光体ドラム1上に付着された滑剤11を、感光体ドラム1の表面に均す。具体的には、回転ローラ13は、感光体ドラム1に対して圧接され、感光体ドラム1と面接触するように配置される。すなわち、感光体ドラム1と回転ローラ13との間にはニップ部が形成される。回転ローラ13は、感光体ドラム1が回転している間、感光体ドラム1の表面上の滑剤を表面に均す。また、回転ローラ13は、円筒状の芯金の周りに、所望の厚みに形成されたシリコーンゴムやフッ化ゴム等の弾性部材からなる表層を有しうる。回転ローラの表層を弾性体により形成することによって、感光体ドラム1の表面を保護しつつ、感光体ドラム1上の滑剤11を削ぎ取ることを防止できる。また、回転ローラ13は、芯金を回転軸として、回転駆動するように構成されうる。感光体ドラム1の回転速度と異なる回転速度で回転することにより、回転ローラ13は、より効果的に感光体ドラム1に滑剤を均すことができる。好ましくは、回転ローラ13は、感光体ドラム1の回転速度よりも1.1〜2.0倍の速度で順転される。また、回転ローラ13は、感光体ドラム1の回転方向に対して逆転するように駆動されてもよい。
回転ローラ13の表面は、たとえばPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂によりコーティングされてもよい。このようなコーティングにより、回転ローラ13を高離型性とすることができ、感光体ドラム1の表面上のトナー等が、回転ローラ13の表面に粘着することを防止できる。
クリーニングブレード14は、感光体ドラム1表面上の不純物を除去する。具体的には、クリーニングブレード14は、感光体ドラム1上の転写されなかった余分なトナーや、帯電により生じたイオン生成物等の不純物を除去する。また、クリーニングブレード14は、ウレタンゴム等から形成され、図2に示されるように、感光体ドラム1の表面と鋭角をなして固定配置される。クリーニングブレード14の感光体ドラム1に当接する当接角や圧力および長さ等は、任意に設定されうる。
なお、画像形成部20の上記各部は、制御部(不図示)により適宜制御される。また、画像形成部20は、それぞれ上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
本実施形態に係る効果は、下記表1を参照して後述する。
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成部の構成を概略的に示す断面図である。
図3に示されるように、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置20’は、第1の実施形態の構成に加え、加熱手段13−1および温度検知手段13−2をさらに備え、回転ローラ13が温度制御される。加熱手段13−1は、回転ローラ13の芯金部に形成され、たとえばセラミックヒーターであり、制御部からの指示に基づいて回転ローラ13を加熱する。温度検知手段13−2は、回転ローラ13の近傍に配置され、たとえば非接触センサであり、検出温度を制御部に伝達する。制御部は、使用されるトナーの種類にもよるが、回転ローラ13の表面温度を40℃〜60℃となるように温度制御する。この温度はトナーが若干柔らかくなる温度であり、より像担持体表面に馴染みやすくなる。加熱手段13−1および温度検知手段13−2を用いることにより、回転ローラ13の表面温度を所定温度を維持するように制御することができ、さらに効果的に滑剤11を感光体ドラム1に均すことができる。
本発明の第2の実施形態に係る効果についても、下記表1を参照して後述する。
次に、本発明の第1および第2実施形態に係る滑剤塗布装置による実験結果(第1および第2実施例)と、比較例として均しブレードを備える滑剤塗布装置による実験結果(比較例)とについて、表1を参照して説明する。
下記表1は、上記第1および第2実施形態に係る滑剤塗布装置と、比較例の滑剤塗布装置とを使用して、10万枚のA4印刷用紙に、印字率5%の横帯チャートを耐久チャートとして印刷し、印刷の画質および感光体ドラム上に塗布された滑剤の均一さを検査および評価した結果を示す。滑剤の均一さは、滑剤が感光体ドラム上にどれだけ均一に塗布されたかを示す指標であり、滑剤が塗布された感光体ドラムの表面の摩擦係数を測定することによって評価した。摩擦係数が低いほど均一に滑剤が塗布されたことを示す。
まず、比較例ならびに実施例1および2で使用された、それぞれの装置構成について詳細に説明する。
全ての実験例に共通の設定条件として、感光体ドラム、クリーニングブレード、滑剤および滑剤ブラシを、共通して使用した。具体的には、感光体ドラムは、外径を60mmとし、周速を300mm/sとした。滑剤は、素材を固形のZnStとし、サイズを5×8×330mmとした。ブラシは、アクリルカーボン製とし、パイル密度を150kF/inch、パイル径を3d、芯金径を6mm、外径を12mm、回転方向を感光体ドラムの回転方向に対して逆転とした。また、外部環境として、気温は20°C、湿度は50%であった。
比較例では、上記感光体ドラム、クリーニングブレード、滑剤および滑剤ブラシを使用し、さらに、滑剤を感光体ドラム上に均すために、均しブレードを使用した。均しブレードは、素材をウレタンゴムとし、厚みを1.6mm、自由長を7mm、幅を感光体ドラムと同一の幅に成形した。また、均しブレードは、感光体ドラムに対して当接圧30N/m、当接角50°に設定した。
実施例1では、滑剤を均すために、比較例の均しブレードに替えて、回転ローラを使用した。回転ローラは、芯金の直径を6mmとし、表層の弾性層の厚みを3mmとした。弾性層はシリコーンゴムから形成し、アスカーCにより計測したシリコーンゴムの硬度を50°とした。弾性体の表面は、PFAでコーティングした。また、回転ローラは、10Nの強さで感光体ドラムに圧接させた。この時、回転ローラと感光体ドラムとは平行となるように設置した。また、回転ローラの回転方向は感光体ドラムに対して順転とし、周速は感光体ドラムの周速に対して1.1倍の周速、すなわち330mm/sとした。
実施例2では、実施例1で使用された同様の構成および条件に加えて、温度制御装置を使用した。具体的には、実施例2では、回転ローラの芯金部に温度制御装置を構成して、回転ローラの表面温度の下限を40°C、上限を50〜60°Cとなるように温度制御した。また、回転ローラの表面温度は、非接触型の温度センサによって計測した。
次に、表1に示される設定パラメータおよび評価項目について説明する。
「滑剤ブラシの周速」は、回転駆動される滑剤ブラシの周速を示す。滑剤ブラシの周速は、感光体ドラムに供給される滑剤の量を調整するために調整された。たとえば、滑剤ブラシの周速を上げることにより、滑剤の供給量を増加させうる。
「滑剤消費量」は、滑剤ブラシによって削り取られる滑剤の量を示す。滑剤消費量は、滑剤ブラシの滑剤に対する押圧力を調整することによっても調整でき、上述のように滑剤ブラシの周速を調整する一方、当該押圧力を調整して滑剤消費量を調整した。
「感光体ドラム表面粗さ」は、実験実施後の感光体ドラム表面の粗さを示す指標であり、Rzを計測した結果が示されている。「◎」はRz0.5μm未満、「○」はRz0.5〜1.0μm未満、「△」はRz1.0μm以上であることをそれぞれ示す。
「ハーフトーン画質」は、耐久チャートの目視確認を行い、耐久チャートに印刷不具合として現れる縦筋に着目して評価を行った。「◎」は縦筋が全くまたはほぼ見えないもの、「○」は縦筋が若干見えるもの、「△」は耐久チャートに縦筋が確認できるもの、「×」は耐久チャートに縦筋が多数はっきりと確認でき実用上適さないもの、をそれぞれ示す。
「感光体ドラムの摩擦係数平均値」は、滑剤が塗布された感光体ドラムの表面の摩擦係数を計測した平均値である。感光体ドラムの摩擦係数平均値は、上述したように、滑剤が均一に感光体ドラムに塗布されたかを示す指標である。感光体ドラムの摩擦係数値が低ければ低いほど、滑剤が感光体ドラムに良好に塗布されたことを示す。
「感光体ドラム摩擦係数の長手方向標準偏差」は、計測された感光体ドラムの摩擦係数の、感光体ドラム長手方向における標準偏差を示す。標準偏差値が低ければ低いほど、滑剤が感光体ドラムに全体的に均一に塗布されたことを示す。
Figure 2012234004
次に、それぞれの実験例の結果について詳細に説明する。
表1に示されるように、比較例においては、滑剤消費量が実施例と比べて多く、しかも滑剤ブラシの周速を速く(200mm/s)して比較的多量の滑剤を感光体ドラムに供給させたにも関わらず、感光体ドラムの表面粗さおよびハーフトーン画質のいずれの指標においても、良くない結果であった。また、実施例1における最大の滑剤使用量と同等量(0.7g)を塗布した場合には、ハーフトーン画質は実用上適さないレベルであった。感光体ドラムの表面が粗くなったのは、均しブレードを使用することにより感光体ドラムの表面が磨耗したためと考えられる。また、ハーフトーン画質が良くなかったのは、磨耗した感光体ドラム表面により、精度の高いトナー像を形成することができず、また、均しブレードでは滑剤を均一に塗布できないため、滑剤の塗布ムラが転写ムラ等を引き起こし、画質を低下させたためと考えられる。
実施例1においては、滑剤ブラシの周速が150mm/s、滑剤消費量が0.7gの時は、良好な結果となった。比較例と比べて少量の滑剤しか消費せず、滑剤ブラシの周速も比較例に比べて速くないにも関わらず、実施例1では、回転ローラを使用したことにより、上記条件では、感光体ドラム表面の磨耗を回避でき、滑剤を均一に塗布できたと考えられる。反対に、十分な滑剤が供給されなかったことにより、滑剤消費量が0.5gで滑剤ブラシ周速が100mm/sの時、および滑剤消費量が0.3gの時は、良い結果とはならなかった。しかし、感光体ドラム表面の摩擦係数平均値および摩擦係数標準偏差に表されるように、滑剤の均一度については、回転ローラを使用したことにより、実施例1の方が比較例よりも良い結果となった。
実験例2においては、滑剤消費量が0.7gの時、および滑剤消費量が0.5gで滑剤ブラシの周速が150mm/sの時は、良い結果となった。また、滑剤消費量が0.5gで滑剤ブラシの周速が100mm/sの時および滑剤消費量が0.3gの時は、実施例1に比べて比較的良い結果となった。これは、本発明の一実施形態に係る、温度制御手段を備えた回転ローラを使用することにより、トナーが若干柔らかくなった状態で像担持体に塗布されるため、より像担持体表面に馴染みやすくなり、滑剤がより均一に感光体ドラムに塗布されたためと考えられる。
なお、回転ローラの周速を感光体ドラムの周速の1.1倍とした例を示したが、回転ローラを異なる周速に制御しても、ほぼ同一の結果が得られた。また、回転ローラの表層の材質をフッ化ゴムとしても、同様に、ほぼ同一の結果が得られた。
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、回転ローラを使用することにより、感光体ドラム上に滑剤をより均一に塗布することができる。また、当該回転ローラの表層を弾性体から形成することにより、滑剤を削ぐことなく、すなわち滑剤を無駄にすることなく、滑剤を感光体ドラム上に均一に塗布することができる。また、回転ローラを感光体ドラムと異なる周速で回転させることにより、より効率的に滑剤を感光体ドラムに塗布することができる。また、当該弾性体の表面を高離型性の素材から形成することにより、滑剤等が回転ローラに付着されることを防止しつつ、より効果的に滑剤を均すことができる。さらに、第1の実施形態によれば、感光体ドラムの表面の磨耗を防止しつつ、滑剤を塗布することができる。したがって、より良質な印刷を達成することができる。
また、本発明の第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態による効果に加え、回転ローラを40°C以上の温度に温度制御することによって、より効果的に滑剤を感光体ドラム表面に均一に塗布することができる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上記実施形態における回転ローラの表層は、50°の硬度を有する弾性体から形成される場合について述べた。しかし、これに限定されない。任意の硬度としてもよい。
また、上記実施形態では、ヒーター、サーモスタットおよび非接触温度センサにより温度制御する形態について述べたが、任意の公知の温度調節器が使用されうる。たとえば、非接触温度センサの代わりにサーミスタを用いてもよい。また、摩擦係数についても任意の計測器を使用できる。たとえば、フォースゲージやロードセル等によって計測できる。
また、感光体ドラム、クリーニングブレード、滑剤、滑剤ブラシおよび回転ローラ等は、いかように配置してもよい。クリーニングブレードの当接角や回転ローラの圧接力についても、任意に設定できる。
上記実施形態では、PFAにより回転ローラの表面をコーティングすると述べた。しかし、これに限定されない。その他の材料が使用されてもよい。
1 感光体ドラム、
2 帯電ローラ、
3 トナー保持部、
4 現像ローラ、
5 転写ローラ、
6 給紙トレイ、
7 定着装置、
8 ヒートローラ、
9 加圧ローラ、
10 排紙トレイ、
11 滑剤、
12 滑剤ブラシ、
13 回転ローラ、
14 クリーニングブレード、
15 プリントヘッド、
20,20’ 画像形成部、
100 画像形成装置。

Claims (6)

  1. 回転駆動される像担持体の外周面に滑剤を供給する滑剤供給手段と、
    前記滑剤供給手段の前記像担持体の回転方向下流側に配置され、前記外周面に供給された滑剤を均すための滑剤均し手段と、を有する滑剤塗布装置であって、
    前記滑剤均し手段は、前記像担持体の外周面に面接触しながら回転することにより、前記滑剤供給手段によって前記像担持体上に供給された滑剤を均すことを特徴とする滑剤塗布装置。
  2. 前記滑剤均し手段は、前記像担持体とは異なる周速で回転駆動されることを特徴とする請求項1に記載の滑剤塗布装置。
  3. 前記滑剤均し手段の温度を所定温度以上を保持するように制御する温度制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の滑剤塗布装置。
  4. 前記滑剤均し手段の表層は、弾性体から形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の滑剤塗布装置。
  5. 前記弾性体の表面は、高離型性部材からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の滑剤塗布装置。
  6. 前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    記録媒体への前記トナー像の転写後に前記像担持体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング手段と、
    請求項1〜5のいずれか一項の滑剤塗布装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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