JP2012233846A - タイヤ空気圧監視システムの受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤ空気圧監視システムの受信機において、より適切なタイミングで警告を行うことにある。
【解決手段】一定時間内に受信した各センサユニット30a〜30dからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧の最大値に基づき閾値が設定される。この一定時間とは、情報信号の送信周期と同一の時間である。そして、上記一定時間内に受信された情報信号に含まれるタイヤの空気圧の何れかが閾値以下の場合には警告が行われる。このように一定時間経過毎に閾値が設定される。従って、上記発明が解決しようとする課題において説明したようにボイルシャルルの法則に従ってタイヤの温度変化に応じて空気圧の変化があった場合でも、変化後の空気圧に基づき閾値が設定される。
【選択図】図1
【解決手段】一定時間内に受信した各センサユニット30a〜30dからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧の最大値に基づき閾値が設定される。この一定時間とは、情報信号の送信周期と同一の時間である。そして、上記一定時間内に受信された情報信号に含まれるタイヤの空気圧の何れかが閾値以下の場合には警告が行われる。このように一定時間経過毎に閾値が設定される。従って、上記発明が解決しようとする課題において説明したようにボイルシャルルの法則に従ってタイヤの温度変化に応じて空気圧の変化があった場合でも、変化後の空気圧に基づき閾値が設定される。
【選択図】図1
Description
この発明は、タイヤ空気圧監視システムの受信機に関する。
従来、タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)が知られている。TPMSが搭載される車両の各タイヤには、タイヤ空気圧を検出するセンサユニットが設けられている。各センサユニットは、タイヤ空気圧の検出結果を含む情報信号を車載機に送信する。車載機は受信した情報信号に基づきタイヤの空気圧が閾値以下となったとき、インジケータを通じてユーザにその旨を警告する。
例えば特許文献1においては、タイヤの空気圧がメーカの推奨空気圧に調整されたときに初期化スイッチが操作される。これにより、車載機は初期化モードに移行する。車載機は、初期化モードにおいて各センサユニットから情報信号を受信すると、同信号に含まれるタイヤ空気圧の一定割合(例えば20%)だけ減少させた値を閾値として設定する。
タイヤの空気圧は、タイヤの温度上昇に伴い高くなることが知られている(ボイルシャルルの法則)。ここで、タイヤの温度は、外気温や走行時の道路との摩擦熱により変化する。上記特許文献1に記載の構成においては、初期化スイッチの操作時におけるタイヤ温度に応じた空気圧に基づき閾値が設定される。このため、閾値設定後にタイヤの温度が上昇することによって、そのときの空気圧から一定割合に亘って空気圧が減少しても警告が行われないおそれがある。また、閾値設定後にタイヤの温度が低下することによって、空気圧の一定割合の減少前に警告が行われるおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より適切なタイミングで警告を行うことができるタイヤ空気圧監視システムの受信機を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、各タイヤに装着されるセンサユニットから一定時間経過毎に送信されるタイヤの空気圧に関する情報を含む情報信号を受信するとともに、その情報信号に含まれるタイヤの空気圧が閾値以下となったとき警告を行うタイヤ空気圧監視システムの受信機において、前記一定時間内に受信した前記各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧に基づき急減圧が生じていないときの適正空気圧を認識し、その適正空気圧に基づき閾値を設定し、前記一定時間内に受信した各情報信号に含まれるタイヤの空気圧のうち何れかが前記閾値以下の場合には警告を行うことをその要旨としている。
請求項1に記載の発明は、各タイヤに装着されるセンサユニットから一定時間経過毎に送信されるタイヤの空気圧に関する情報を含む情報信号を受信するとともに、その情報信号に含まれるタイヤの空気圧が閾値以下となったとき警告を行うタイヤ空気圧監視システムの受信機において、前記一定時間内に受信した前記各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧に基づき急減圧が生じていないときの適正空気圧を認識し、その適正空気圧に基づき閾値を設定し、前記一定時間内に受信した各情報信号に含まれるタイヤの空気圧のうち何れかが前記閾値以下の場合には警告を行うことをその要旨としている。
同構成によれば、一定時間内に受信した各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧に基づき適正空気圧が認識される。この適正空気圧は、急減圧が生じていないときの空気圧である。この適正空気圧に基づき閾値が設定される。そして、上記一定時間内に受信されるとともに、閾値の設定に利用された情報信号に含まれるタイヤの空気圧の何れかが閾値以下の場合には警告が行われる。これにより、一定周期毎に閾値が設定される。従って、タイヤの温度変化に応じた空気圧の変化があった場合でも、変化後の空気圧に基づき閾値が設定される。よって、適切なタイミングで警告を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のタイヤ空気圧監視システムの受信機において、前記適正空気圧とは、前記一定時間内に受信した前記各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧の最大値であることをその要旨としている。
同構成によれば、適正空気圧は、各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧における最大値である。よって、特定のタイヤの空気圧が急減圧した場合であっても、その空気圧が閾値に影響を及ぼすことがない。よって、より適切な閾値を設定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のタイヤ空気圧監視システムの受信機において、前記適正空気圧とは、前記一定時間内に受信した前記各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧の平均値であることをその要旨としている。
同構成によれば、太陽光等の外乱によって、特定のタイヤのみが温度上昇した場合であっても、各タイヤの温度の平均値が閾値の基準とされるため、過度に閾値が高く設定されることが抑制される。よって、より適切な閾値を設定することができる。
本発明によれば、タイヤ空気圧監視システムの受信機において、より適切なタイミングで警告を行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかるタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)を具体化した第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
以下、本発明にかかるタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)を具体化した第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、車両1の各タイヤのバルブ部分にはセンサユニット30a〜30dが設けられている。具体的には、右前輪にはセンサユニット30aが設けられ、右後輪にはセンサユニット30bが設けられる。また、左後輪にはセンサユニット30cが設けられ、左前輪にはセンサユニット30dが設けられる。
(センサユニット)
センサユニット30a〜30dは、図1の右側に拡大して示すように、空気圧センサ35と、CPU(Central Processing Unit)31と、送信回路32と、送信アンテナ32aと、メモリ33とを備える。各センサユニット30a〜30dのメモリ33には、各センサユニットに固有のIDコードID1〜ID4が記憶されている。
センサユニット30a〜30dは、図1の右側に拡大して示すように、空気圧センサ35と、CPU(Central Processing Unit)31と、送信回路32と、送信アンテナ32aと、メモリ33とを備える。各センサユニット30a〜30dのメモリ33には、各センサユニットに固有のIDコードID1〜ID4が記憶されている。
空気圧センサ35はタイヤの空気圧を検出するとともに、その検出結果をCPU31に出力する。CPU31は、空気圧センサ35からの検出結果に基づき、タイヤの空気圧を認識する。
そして、CPU31は、メモリ33を通じて取得したIDコードID1〜ID4と、タイヤの空気圧情報とを含む情報信号を一定周期毎に生成し、その情報信号を送信回路32に出力する。送信回路32は、情報信号をUHF(Ultra High Frequency)帯の電波に変調し、その信号を送信アンテナ32aを介して無線送信する。すなわち、各センサユニット30a〜30dからはそれぞれ異なるIDコードID1〜ID4を含む情報信号が送信される。
(受信機)
車両1に搭載される受信機10は、CPU11と、受信回路12と、受信アンテナ12aと、メモリ13とを備える。CPU11にはインジケータ15と、車速センサ16とが電気的に接続されている。メモリ13には各センサユニット30a〜30dに固有のIDコードID1〜ID4がタイヤの取り付け位置に対応付けられて記憶されている。
車両1に搭載される受信機10は、CPU11と、受信回路12と、受信アンテナ12aと、メモリ13とを備える。CPU11にはインジケータ15と、車速センサ16とが電気的に接続されている。メモリ13には各センサユニット30a〜30dに固有のIDコードID1〜ID4がタイヤの取り付け位置に対応付けられて記憶されている。
CPU11は、車速センサ16を通じて車速が一定速度以上となった旨検出されるとき、車両が走行を開始したと判断する。
受信回路12は、受信アンテナ12aを介して情報信号を受信する。そして、受信回路12は、受信した情報信号を復調し、その復調した情報信号をCPU11に出力する。CPU11は、復調された情報信号に基づき、同信号に含まれるIDコードID1〜ID4及びタイヤの空気圧情報を認識する。このとき、CPU11は、情報信号に含まれるIDコードID1〜ID4に基づき、何れのタイヤに係る空気圧情報であるかを識別する。例えば、IDコードID1である場合には、右前輪に対応したセンサユニット30aからの情報信号であると判断する。
受信回路12は、受信アンテナ12aを介して情報信号を受信する。そして、受信回路12は、受信した情報信号を復調し、その復調した情報信号をCPU11に出力する。CPU11は、復調された情報信号に基づき、同信号に含まれるIDコードID1〜ID4及びタイヤの空気圧情報を認識する。このとき、CPU11は、情報信号に含まれるIDコードID1〜ID4に基づき、何れのタイヤに係る空気圧情報であるかを識別する。例えば、IDコードID1である場合には、右前輪に対応したセンサユニット30aからの情報信号であると判断する。
本例では、各センサユニット30a〜30dから送信された情報信号に含まれる空気圧情報に基づき、低空気圧の警告に利用される閾値Pthが設定される。
詳しくは、図2に示すように、CPU11は、車両が走行を開始した旨判断した後に、最初に受信した各センサユニット30a〜30dからの計4つの情報信号S1に基づき、各タイヤの空気圧を認識する。図2の例では、×印で示される右前輪のタイヤの空気圧が最大値となる。そして、CPU11は、認識した最大値から20%減少させた値を閾値Pthとして設定する。
詳しくは、図2に示すように、CPU11は、車両が走行を開始した旨判断した後に、最初に受信した各センサユニット30a〜30dからの計4つの情報信号S1に基づき、各タイヤの空気圧を認識する。図2の例では、×印で示される右前輪のタイヤの空気圧が最大値となる。そして、CPU11は、認識した最大値から20%減少させた値を閾値Pthとして設定する。
ここで、各センサユニット30a〜30dからは一定周期毎に異なるタイミングで情報信号が送信される。よって、一定周期内において全てのセンサユニット30a〜30dからの情報信号は1度ずつ受信機10により受信される。従って、全てのセンサユニット30a〜30dから計4つの情報信号が受信されたとき閾値Pthの設定が行われる。
CPU11は、閾値Pthを設定した後に情報信号S1を通じて認識された各タイヤの空気圧が、その閾値Pth以下となるか否かを判断する。図2の例では、全てのタイヤの空気圧が閾値Pthを越えているため警告が行われない。
CPU11は、その後に情報信号S2を受信した場合には、上記と同様に閾値Pthを設定する。すなわち、CPU11は、図2の△印で示される右後輪の空気圧が最大値となっていると認識し、この認識した最大値から20%減少させた値を閾値Pthとして設定する。そして、情報信号S2を通じて認識された各タイヤの空気圧が、この閾値Pth以下となるか否かを判断する。図2の例では、CPU11は、×印で示される右前輪の空気圧が閾値Pth以下である旨判断して、インジケータ15を通じてユーザに右前輪の空気圧が低下した旨の警告を行う。
上記のように、各タイヤの空気圧のうち最大値を20%減少させた値に閾値Pthが設定される。ここで、この最大値とされたタイヤは、パンク等に伴う空気圧低下が生じているとは考えにくく、適正な空気圧であると予想される。このため、適正な空気圧に基づき閾値Pthを設定することができる。
次に、受信機10のCPU11における閾値Pthの設定及び警告にかかる処理手順について図3のフローチャートを参照しつつ説明する。当該フローチャートは、車速が一定速度以上となって走行を開始した旨判断されたときにスタートする。
各センサユニット30a〜30dから計4つの情報信号が受信されるのが待たれる(S101でNO)。計4つの情報信号が受信された旨判断されたとき(S101でYES)、これら情報信号に基づき空気圧の最大値が認識される(S102)。そして、その最大値に基づき閾値Pthが設定される(S103)。つぎに、受信した情報信号に基づく各タイヤの空気圧が設定された閾値Pth以下となるか否かが判断される(S104)。何れかのタイヤの空気圧が閾値Pth以下となる旨判断されたとき(S104でYES)、インジケータ15を通じて警告が行われる(S105)。その後、車速が一定速度未満となって走行を終了したか否かが判断される(S106)。
一方、各タイヤの空気圧が閾値Pthを超える旨判断されたとき(S104でNO)、警告が行われることなく、走行を終了したか否かが判断される(S106)。
走行が継続されている旨判断されたとき(S106でNO)、再びステップS101の処理に移行されて、各センサユニット30a〜30dからの情報信号に基づき閾値Pthが設定される。また、走行を終了した旨判断されたとき(S106でYES)、処理が終了される。
走行が継続されている旨判断されたとき(S106でNO)、再びステップS101の処理に移行されて、各センサユニット30a〜30dからの情報信号に基づき閾値Pthが設定される。また、走行を終了した旨判断されたとき(S106でYES)、処理が終了される。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)一定時間内に受信した各センサユニット30a〜30dからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧の最大値に基づき閾値Pthが設定される。この一定時間とは、情報信号の送信周期と同一の時間である。そして、上記一定時間内に受信された情報信号に含まれるタイヤの空気圧の何れかが閾値Pth以下の場合には警告が行われる。
(1)一定時間内に受信した各センサユニット30a〜30dからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧の最大値に基づき閾値Pthが設定される。この一定時間とは、情報信号の送信周期と同一の時間である。そして、上記一定時間内に受信された情報信号に含まれるタイヤの空気圧の何れかが閾値Pth以下の場合には警告が行われる。
このように一定時間経過毎に閾値Pthが設定される。従って、上記発明が解決しようとする課題において説明したようにボイルシャルルの法則に従ってタイヤの温度変化に応じて空気圧の変化があった場合でも、変化後の空気圧に基づき閾値Pthが設定される。よって、走行や外気温の変化に伴ってタイヤの温度が上昇した場合であっても適切なタイミングで警告を行うことができる。
(2)タイヤの空気圧の最大値を基準に閾値Pthを設定することで、特定のタイヤの空気圧が急減圧した場合であっても、その空気圧は閾値Pthの基準とされないことから閾値Pthに影響を及ぼすことがない。よって、より適切な閾値Pthを設定することができる。
また、たとえ、3本のタイヤがパンクして、1本のタイヤのみが適正な空気圧となった場合であっても、その適正な空気圧に基づき適切な閾値Pthを設定することができる。
(3)上記実施形態とは別に過去一定期間のタイヤの空気圧の最大値を基準に閾値を設定する構成が考えられる。この最大値は、上記実施形態のように各タイヤ空気圧の相対的な比較ではなく、特定のセンサユニットからの情報信号(正確には特定のタイヤの空気圧)に基づき設定される。この構成においては、閾値Pthが高い状態で固定されるのを防ぐため、所定のタイミングで閾値Pthを初期化する必要がある。上記実施形態においては、この初期化が不要となる。よって、より簡単な処理にて閾値Pthの設定が可能となる。また、初期化が初期化スイッチの操作を通じて行われる構成も存在する。この構成に対しては、初期化スイッチを省略することができる。
(3)上記実施形態とは別に過去一定期間のタイヤの空気圧の最大値を基準に閾値を設定する構成が考えられる。この最大値は、上記実施形態のように各タイヤ空気圧の相対的な比較ではなく、特定のセンサユニットからの情報信号(正確には特定のタイヤの空気圧)に基づき設定される。この構成においては、閾値Pthが高い状態で固定されるのを防ぐため、所定のタイミングで閾値Pthを初期化する必要がある。上記実施形態においては、この初期化が不要となる。よって、より簡単な処理にて閾値Pthの設定が可能となる。また、初期化が初期化スイッチの操作を通じて行われる構成も存在する。この構成に対しては、初期化スイッチを省略することができる。
また、上記実施形態においては温度変化によって変化した空気圧に基づき閾値Pthが設定されるため温度補正が不要である。よって、温度補正に係る処理を省略できる。また、センサユニットからタイヤの温度を検出する温度センサを省略できる。
(4)タイヤの空気圧の最大値を基準に閾値Pthが設定される。よって、閾値Pthが高めに設定される。これにより、タイヤの空気圧が20%減少したにも関わらず、警告が行われないことが抑制される。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。この実施形態は、閾値の設定方法が上記第1の実施形態と異なっている。この実施形態の構成は、図1に示す第1の実施形態の構成と同様である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
以下、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。この実施形態は、閾値の設定方法が上記第1の実施形態と異なっている。この実施形態の構成は、図1に示す第1の実施形態の構成と同様である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図4に示すように、CPU11は、各センサユニット30a〜30dからの情報信号に基づき各タイヤの空気圧を認識し、認識した全てのタイヤの空気圧の平均値Avを算出する。そして、CPU11は、この平均値Avから20%減少させた値を閾値Pthとして設定する。この閾値Pthを通じて、第1の実施形態と同様に警告を行う。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(4)の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(5)太陽光等の外乱によって、特定のタイヤのみが温度上昇した場合であっても、平均値Avが閾値Pthの基準とされるため、閾値Pthが過度に高く設定されることが抑制される。
(5)太陽光等の外乱によって、特定のタイヤのみが温度上昇した場合であっても、平均値Avが閾値Pthの基準とされるため、閾値Pthが過度に高く設定されることが抑制される。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記各実施形態における図3のフローチャートは、イグニッションオン状態に切り替えられたときにスタートしてもよい。この場合、ステップS106においてはイグニッションがオフ状態とされたか否かが判断される。このとき、イグニッションがオフ状態とされた旨判断されたときには処理が終了され、イグニッションがオン状態に維持された旨判断されたときには再びステップS101の処理に移行される。
・上記各実施形態における図3のフローチャートは、イグニッションオン状態に切り替えられたときにスタートしてもよい。この場合、ステップS106においてはイグニッションがオフ状態とされたか否かが判断される。このとき、イグニッションがオフ状態とされた旨判断されたときには処理が終了され、イグニッションがオン状態に維持された旨判断されたときには再びステップS101の処理に移行される。
・上記各実施形態においては、車両の走行の有無に関わらず、一定周期毎にセンサユニット30a〜30dから情報信号が送信されていた。しかし、センサユニット30a〜30dは、車両の走行時にのみ情報信号を受信機10に送信してもよい。この場合、例えば、センサユニット30a〜30dは、タイヤの回転の有無を加速度として検出する加速度センサを備える。CPU31は、加速度センサの検出結果に基づき、タイヤが回転しているときに限り、送信回路32等を通じて一定周期毎に情報信号を送信する。
また、車両に各センサユニットに対して情報信号の送信を要求する要求信号を送信するイニシエータを設けてもよい。
・第2の実施形態において、タイヤの空気圧の最低値だけを除いて平均値Avを算出してもよい。これにより、特定のタイヤがパンクした場合であっても、そのタイヤの空気圧により閾値Pthが低く設定されることが抑制される。さらに、算出された平均値Avに対して一定値以上の差があるタイヤの空気圧が存在する場合、その差があるタイヤの空気圧を除いて平均値Avを算出してもよい。
・第2の実施形態において、タイヤの空気圧の最低値だけを除いて平均値Avを算出してもよい。これにより、特定のタイヤがパンクした場合であっても、そのタイヤの空気圧により閾値Pthが低く設定されることが抑制される。さらに、算出された平均値Avに対して一定値以上の差があるタイヤの空気圧が存在する場合、その差があるタイヤの空気圧を除いて平均値Avを算出してもよい。
・上記各実施形態において、閾値Pthとは別に固定値として新たな閾値を設定してもよい。この新たな閾値は、時間経過とともに全てのタイヤの空気圧が自然に漏れることで空気圧が低下した場合に利用される。新たな閾値は、例えばメーカ推奨の空気圧に基づき、例えば、メーカ推奨の空気圧を20%減少させた値に設定される。
・上記各実施形態においては、全てのセンサユニット30a〜30dから計4つの情報信号が受信されたとき閾値Pthの設定が行われていた。しかし、タイヤの回転位置によっては、いわゆるヌル点が形成されることで、センサユニットから受信機10に情報信号が送信されない場合がある。そこで、CPU11は、一定周期内に3つの情報信号しか受信できなかった場合には、3つの情報信号における空気圧の最大値若しくは平均値に基づき閾値Pthを設定してもよい。
・上記各実施形態においては、タイヤの空気圧の最大値又は平均値から20%減少させた値に閾値Pthが設定されていた。しかし、この20%は一例であって、適宜変更してもよい。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜3の何れか一項に記載のタイヤ空気圧監視システムの受信機において、
前記適正空気圧から20%減少させた値を閾値とするタイヤ空気圧監視システムの受信機。
(イ)請求項1〜3の何れか一項に記載のタイヤ空気圧監視システムの受信機において、
前記適正空気圧から20%減少させた値を閾値とするタイヤ空気圧監視システムの受信機。
欧州法規においては走行によってタイヤ温度を上昇させた後に、空気圧を20%減少させたときに警告が行われることが求められている。上記構成によれば、欧州法規に則った構成を実現することができる。
(ロ)請求項1〜3、上記(イ)の何れか一項に記載のタイヤ空気圧監視システムの受信機において、前記閾値とは別に、固定値として新たな閾値が設定されるタイヤ空気圧監視システムの受信機。
同構成によれば、時間経過とともにタイヤの空気圧が自然に漏れて、全てのタイヤの空気圧が同時に低下した場合に利用される新たな閾値が設定される。これにより、タイヤの空気圧が同時に低下した場合であっても、その空気圧が新たな閾値以下となることで、警告が行われる。
1…車両、10…受信機、11…CPU、30a〜30d…センサユニット、31…CPU、35…空気圧センサ。
Claims (3)
- 各タイヤに装着されるセンサユニットから一定時間経過毎に送信されるタイヤの空気圧に関する情報を含む情報信号を受信するとともに、その情報信号に含まれるタイヤの空気圧が閾値以下となったとき警告を行うタイヤ空気圧監視システムの受信機において、
前記一定時間内に受信した前記各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧に基づき急減圧が生じていないときの適正空気圧を認識し、その適正空気圧に基づき閾値を設定し、前記一定時間内に受信した各情報信号に含まれるタイヤの空気圧のうち何れかが前記閾値以下の場合には警告を行うタイヤ空気圧監視システムの受信機。 - 請求項1に記載のタイヤ空気圧監視システムの受信機において、
前記適正空気圧とは、前記一定時間内に受信した前記各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧の最大値であるタイヤ空気圧監視システムの受信機。 - 請求項1に記載のタイヤ空気圧監視システムの受信機において、
前記適正空気圧とは、前記一定時間内に受信した前記各センサユニットからの情報信号に含まれるタイヤの空気圧の平均値であるタイヤ空気圧監視システムの受信機。
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JP2017114269A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 株式会社東海理化電機製作所 | タイヤ空気圧監視システムの受信機 |
CN110121436A (zh) * | 2017-12-05 | 2019-08-13 | 太平洋工业株式会社 | 发送器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140805 |