JP2012231940A - 塗布具 - Google Patents
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Abstract
塗布液を塗布部内の流路で詰まらせることなく、スムーズに吐出させ、美麗な塗布ラインなどを描くことができる塗布具を提供する。
【解決手段】
液押圧機構により、液押圧機構の前方に内蔵された塗布液を吐出させる塗布液内蔵容器の前方に具備された、熱硬化性ゴム又は熱硬化性エラストマーで形成した塗布体を有する塗布具であって、前記塗布体30は、先細りの形状を有し、塗布体内部に液流通路31を形成し、塗布体30は一つの塗布液流出開口部32を有し、塗布体内部の液流通路31と連通すると共に、前記開口部32の面は略平面又は傾斜面で、該開口部32の面より先方にはさらに先細り略平面部を有する塗布面34を備え、前記開口部32の面より先方にはさらに先細り略平面部を有する塗布面34を除いた部分は、外径形状と略相似形の液流通路を有すること特徴とする塗布具。
【選択図】図2
Description
上記特許文献3及び4は、本願発明と近似する技術となるものであるが、該特許文献3及び4に記載される塗布面の形状や構造では、未だ目元に使用すると上手くラインが描けないことがあるのが現状である。
(1) 液押圧機構により、液押圧機構の前方に内蔵された塗布液を吐出させる塗布液内蔵容器の前方に具備された、熱硬化性ゴム又は熱硬化性エラストマーで形成した塗布体を有する塗布具であって、前記塗布体は、先細りの形状を有し、塗布体内部に液流通路を形成し、塗布体は一つの塗布液流出開口部を有し、塗布体内部の液流通路と連通すると共に、前記開口部の面は略平面又は傾斜面で、該開口部の面より先方にはさらに先細り略平面部を有する塗布面を備え、前記開口部の面より先方にはさらに先細り略平面部を有する塗布面を除いた部分は、外径形状と略相似形の液流通路を有すること特徴とする塗布具。
(2) 前記開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを有する塗布面の先端を始点に2mm撓ませた際に、開口部Aと開口部A下部の液流通路底面との距離をaとし、撓ませる前の開口部Aと開口部A下部の液流通路底面との距離をbとしたときに、下記式(I)を満たすことを特徴とする上記(1)記載の塗布具。
a/b<0.9 ………(I)
(3) 前記塗布体内部の液流通路の断面積をBとし、開口部Aに接合する液流通路断面積をCとし、開口部Aの面積をSとしたときに、下記式(II)〜(IV)の全てを満たすことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の塗布具。
1.5mm2<B<3.0mm2 ………(II)
0.5mm2<C<B ………(III)
0.6mm2<S<2.0mm2 ………(IV)
(4) 前記液流通路の断面積Bと液流通路断面積Cの和を液流通路B−C間の距離Dで除したときの比において、下記式(V)を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具。
(B+C)/D>0.5 ………(V)
であることを特徴とする上記(3)に記載の塗布具。
(5) 前記開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを有する塗布面を除いた部分の、塗布体の外径体積Yと、略相似形の液流通路の体積Xの比が下記式(VI)を満たすことを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の塗布具。
X/Y>0.4 ………(VI)
(6) 前記塗布液は、顔料と、皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5質量%と、皮膜形成剤2〜15質量%(固形分換算)と、分子量200〜4300のグリセリン誘導体3〜15質量%と、水とを含有し、かつ、EMD型粘度計におけるずり速度76.8S−1の粘度(25℃)が20〜250mPa・sの範囲であることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の塗布具。
(7) 前記熱硬化性エラストマーは、LIM成形法で形成された液状シリコーンゴムであることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れか一つに記載の塗布具。
請求項2の発明では、巨大粒子を含有する塗布液であっても、塗布体内の流通路で詰まらせることなく、スムーズに吐出させて細い塗布ラインを容易に描くことができる塗布具が提供される。
請求項3〜5の発明の塗布具では、塗布体の外形の大きさと比較して、内部の空間が大きく、この範囲で塗布体を形成することで、更に流路の確保、変形性を保つことができるので、塗布体内の液流通路で詰まらせることなく、更にスムーズに吐出させて、細い塗布ラインを容易に描くことができる塗布具が提供される。
請求項6の発明の塗布具では、塗布体内部での顔料を含む塗布液の詰まりをより防ぐことができる。
請求項7の発明の塗布具では、成形性に優れ、肌等への適合性に優れ、また、用いる塗布液との相性も良好となる塗布具が提供される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る塗布具の全体断面の説明図であり、図2は図1の塗布具の塗布体の説明図であって、(a)は塗布体の平面図、(b)は塗布体の断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る塗布具は、液押圧機構が回転式繰出タイプとなる塗布具であり、図1に示すように、液押圧機構10により、液押圧機構10の前方に内蔵された塗布液(本実施形態では、「液体化粧料」、以下同様)を吐出させる貯留部となる塗布液内蔵容器11の前方に具備された、熱硬化性ゴム又は熱硬化性エラストマーで形成した塗布体30を有するものである。
液押圧機構10は、軸本体12後端部に配設された繰り出し部材13を軸本体12に対して周方向に相対回転させることにより容器(貯留部)11内の塗布液を繰り出すことにより塗布体30に供給される構成となっている。
この塗布具Aにおいて、軸本体12の前端部12aには、シール部18、継手部材19、先軸20、塗布体30が嵌入により取り付けられる。軸本体12の貯留部11には、塗布液が収容され、その貯留部11から繰出された塗布液は継手部材19内の流路を通り塗布体30に吐出されて塗布可能になる。また、使用後にキャップ40を塗布体30及び先軸20を覆うように先軸20に装着(嵌着)できるよう形成されている。
更に、図示符号23は、未使用時における塗布体30に向かう塗布液の流通路を閉鎖する位置にシール部18、継手部材19、先軸20、塗布体30を位置させるため、前記先軸20後端と軸本体12前端部12aの段状箇所前面との間にリング状部が装着されたストッパーである。このストッパー23は、リング状部の一部が切り離され、その切り離された箇所の反対側に摘み片が一体形成され、摘み片を引くことによって、リング状部が切り離し箇所から拡径して前記先軸20後端と軸本体12の前端部12aとの間から取り外せるものになっている。
a/b<0.9 ………(I)
上記式(I)は、開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを持った塗布面34の先端を始点に撓ませとき、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近する長さの関係を示す式であり、更に好ましくは、0.5≦a/b<0.9とすることが望ましい。
上記式(I)の技術的意義を更に詳述すると、開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを持った塗布面34の先端を支点にたわませると〔図3(a)参照〕、開口部Aの下部付近で、屈曲点が発生して、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部へ接近する。さらに詳しくは、開口部Aの下部の液流通路31cは、塗布液内蔵側の開口部A下部から、先細りの略塗布面I方向に斜面が形成され、その角度(α)は160°〜175°となることが好ましい。
この塗布具を用いると塗布時には、前記斜面の始まり付近で屈曲点が発生しやすくなり、この作用で、開口部Aの下部付近で、屈曲点が発生して、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近することにより、液流路31cに保持された塗布液が、開口部Aから流出して、最初の半球状の塗布液に追加して、次の塗布液を供給できることで、塗布ラインがより長く描けることとなる。
また、塗布液に、特に、150μm〜300μmの大きな粒子、例えば、光輝性顔料粒子等を含む場合には、開口部Aの下部の底面が変形しやすく、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近するので、大きな粒子の堆積が少なくなるといった効果が得られる。更に、大きな粒子を含む塗布液を塗布した部位に再度塗布を繰り返したときも、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近しているので、大きな粒子を、開口部Aへ巻き込むことを防止することができる。
1.5mm2<B<3.0mm2 ………(II)
0.5mm2<C<B ………(III)
0.6mm2<S<2.0mm2 ………(IV)
更に、上記式(II)〜(IV)の全てを満たすことにより、美麗な細い塗布ラインを描くことができ、また、塗布体の外形の大きさと比較して、内部の空間が大きく、これらの範囲で塗布体30を形成することで、流路の確保、変形性を効果的に保つことができ、本発明の効果を更に発揮することができるものとなる。
更に、前述の開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近させる効果を発生させる作用もあり、広い面を塗布する、従来技術のように、開口部Aの面より先方に配置される塗布面の長さHと開口部長径Gの比率が、0.7<(H/G)<1.6の好ましい範囲から外れると、例えば、開口部Aの面より先方に配置される塗布面だけが、撓み、前述の開口部A下部の液流通路底面が開口部Aへ接近させる効果を失うことになる。この場合、塗布ラインを形成する、塗布液がなくなり再度塗布液を開口部Aから流出させる操作が必要となり煩雑である。また、塗布液に大きな粒子を含む場合、前述の開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近させる効果を失っているので、開口部Aへの大きな粒子の堆積がしやすくなり、繰り返し使用の場合、不具合が発生する場合があるが、上記式(II)〜(IV)の全てを満たすことなどにより、これらの問題も解消するものとなる。
また、単純に吐出させるには、液量を多く設定し開口部Aを大きく設計すれば塗布液の供給量および塗布液の大きな粒子を含む場合の大きな粒子の堆積の課題は回避される場合も得られる可能性はあるが、塗布ライン等が引けない、多量に付着する、塗布ライン開始点がわからない、鏡を見て化粧動作等をするとき塗布具に隠れて、不具合が発生するなどの問題が発生するものとなるが、上記式(II)〜(IV)の全てを満たすことなどにより、これらの問題も解消するものとなる。更にまた、塗布面の長さHを薄肉(塗布面の厚さFを例えば、0.5〜1.2mm)にすることで、開口部Aより先の塗布面の長さが短く、開口部の下部付近で、屈曲点が発生しやすい構造とすることで、断面C付近の液流路下部が変形しやすく、液が塗出しやすくなる。
(B+C)/D>0.5 ………(V)
更にまた、先軸20から吐出部分において開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを有する塗布面34を除いた部分の、外径体積Yと、略相似形の液流通路の体積Xの比が下記式(VI)を満たすことが好ましい〔図3(b)参照〕。
X/Y>0.4 ………(VI)
上記式(V)及び/又は式(VI)を満たすことにより、塗布体の外形の大きさと比較して、内部の空間を更に大きくでき、これらの範囲〔上記式(V)及び/又は式(VI)、更に上記式(II)〜(IV)を含めた上記式(V)及び/又は式(VI)〕で塗布体30を形成することで、流路の更なる確保、変形性が相乗的にかつ効果的に保つことができ、本発明の効果を更に発揮することができるものとなる。
好ましくは、成形性、塗布性、使用性等の点から、液状シリコーンゴムを用いてLIM成形法(液状射出成形法、Liquid Injection Moldingと称する成形法)で塗布体を一体成形することが望ましい。
本実施形態の塗布液は、上述の如く、液体化粧料として用いるものである。本発明の塗布具に好適な液体化粧料の配合組成としては、顔料と、皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5質量%と、皮膜形成剤2〜15質量%(固形分換算)と、分子量200〜4300のグリセリン誘導体と、水とを含有し、かつ、EMD型粘度計におけるずり速度76.8S−1の粘度(25℃)が20〜250mPa・sの範囲となる組成から構成されるものが好ましい。
この化粧料は、耐水性、耐摩擦性に優れ、更にはノンドライ性に優れ、また塗布部が乾燥した場合の復帰性に優れた水系アイメイクアップ化粧料などに好適な液体化粧料となるものである。
これらの顔料の含有量は、発色性、好適な粘性、塗布部を具備する液体化粧料塗布具でのスムーズな吐出性の点などから、液体化粧料全量に対して、1〜20質量%(以下、単に「%」という)が好ましく、更に好ましくは、1〜10%が望ましい。
用いることができる皮膜形成性樹脂からなる分散剤としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸又はそれらの(炭素数1〜4および炭素数8)アルキルエステルのうちから選択される1種又は2種以上の化合物を原料モノマーとする単独重合体若しくは共重合体が用いられる。好ましくは、その単独重合体もしくは共重合体は、その繰り返し構造中、側鎖として酸性残基を有するものであって、中和によって水に溶解し得るアクリル樹脂、アクリル酸アルキル共重合体が望ましい。
特に好ましいアクリル酸アルキル共重合体としては、tert−ブチルアクリレート、エチルアクリレート、及びメタクリル酸からなる混合物の共重合体が例示され、市販品では、Luvimer 100P(BASF社製)などが挙げられる。
これらの皮膜形成性樹脂からなる分散剤の含有量は、顔料の分散安定性の向上の点から化粧料全量に対して、0.5〜5%が好ましく、更に好ましくは、2〜4%である。
これらの被膜形成剤の含有量は、耐水性、耐摩擦性の効果の向上の点から、固形分換算で化粧料全量に対して、2〜15%が好ましい。
ポリグリセリンとしては、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリン等を用いることができ、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルとしては、ポリオキシエチレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル等を用いることができる。特に好ましいのは、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルである。
これらのグリセリン誘導体の含有量は、潤滑性の効果を十分に発揮させ、塗布具に充填した場合に、本発明の塗布体の開口部や塗布具内の流路で顔料粒子の流通性を更に向上させると共に、べたつき感がなく、乾燥性の向上の点から、化粧料全量に対して、3〜15%、4〜10%が好ましい。
また、他に用いることができる成分としては、液体化粧料に通常使用されるキレート剤、保湿剤、増粘剤(キサンタンガムなどの天然多糖類等)、水溶性高分子、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、香料などを含有することができ、残部は精製水、イオン交換水などの水で調製される。
更に、この液体化粧料では、顔料の沈降制御や再分散性、及び塗布性能の点から、EMD型粘度計、25℃、標準コーンローター20rpm、ずり速度76.8s−1のときの粘度範囲として、20〜250mPa・sとなる液体化粧料とするものであり、好ましくは、20〜200mPa・sとすることが望ましい。なお、本発明に用いる塗布液となる液体化粧料の粘度測定方法は、得られた液体化粧料を用いて、EMD型粘度計(東機産業社製)、25℃、標準コーンローター20rpm、ずり速度76.8s−1のときの粘度を測定したものである。
特に、塗布体30において、開口部32の面より先方の先細り略平面部Iを有する塗布面34の先端を始点に、2mm撓ませた際に、上記式(I)を満たす塗布体を用いたものでは、開口部の面より先方にはさらに先細り略平面部を持った塗布面の先端を支点にたわませると、開口部の下部付近で、屈曲点が発生して、開口部下部の液流通路底面が開口部へ接近し、塗布時には、前期斜面の始まり付近で屈曲点が発生しやすくなり、この作用で、開口部Aの下部付近で、屈曲点が発生して、開口部A下部の液流通路底面が開口部Aへ接近することにより、液流路に保持された化粧料が、開口部Aから流出して、最初の半球状の化粧料に追加して、化粧料を供給できることで、ラインがより長く描けることができ、大きな粒子を含む場合にも、開口部Aの下部の底面が変形しやすく、開口部A下部の液流通路底面が開口部Aへ接近するので、大きな粒子の堆積が少なくなるといった効果が得られ、また、大きな粒子を含む化粧料を塗布した部位に再度塗布を繰り返したときも、開口部A下部の液流通路底面が開口部Aへ接近しているので、大きな粒子を、開口部Aへ巻き込むことを防止できるものとなる。
本発明の塗布具は、塗布体30の形状、構造等に特徴を有するものであるので、これ以外の構成については適宜他の形態を採用することができるものである。
例えば、上記実施形態では、塗布具としてリキッドアイライナーおよびリキッドアイシャドの塗布具を例にして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、眉毛にラインを描くアイブロー塗布具、肌にラインを描くことにも適用することができ他、塗布液を筆記具洋インクとし、細いラインを描くことができる筆記具としてもよいものである。
また、塗布体30の開口部32、塗布面34の周囲面の面取り処理をそれぞれ施してもよいものである。
更に、上記実施形態の塗布具の液押圧機構として、図1に示す、回転式繰出タイプとなる塗布具を用いたが、例えば、図4に示す、ノック式繰出タイプとなる塗布具を用いても良いものである。
この実施形態に係るノック式繰出タイプの塗布具は、図4に示すように、軸本体12後端部に配設されたノック部材50を軸方向前方に押圧することにより貯留部11内の塗布液を繰り出すことができるものであって、使用者のノック操作によるノック部材50の押圧の力をカム機構により回転の力に変換するノック機構部60と、軸本体12に固定したネジ体61と、ネジ体61に螺合させたネジ棒62とを有し、そのノック機構部60が変換した回転の力でネジ棒62を回転させることによってネジ体61を介して該ネジ棒62を前進させて前記塗布液を繰出すものである。また、ノック部材50の押圧による力を回転の力に変換するノック機構部60は、第1及び第2のカム面を有する回転体63と、第1の固定カム面を有するネジ体61、第2の固定カム面を有するカム体65とを主な構成要素とするものである。
この形態では、未使用時では環状薄膜18aがシール部18の内部に液流路を密封しており、塗布体30側に塗布液が流れ込まないようになっている。一方、使用時は、上記第1実施形態と同様に、ユーザーがストッパー23を軸本体12から引き抜き、先軸20を後端側に押し込むことにより、継手部材19の後端細径部が環状薄膜18aに突き当たって環状薄膜18aの外周状に形成した切り欠き溝(断面V字溝)18bにより環状薄膜18aがシールボール受け部18の内径部から一部外れて、当該貯留部11内の塗布液が継手部材19の内径部から塗布体30の液流路内に流入して、塗布体30にその内部から供給されて、対象部に塗布可能になるものである。
下記表1に示す式(I)、式(II)〜(IV)、式(V)並びに、図6〜図11に示す形状、寸法となる実施例1〜3及び比較例1〜3の塗布体、下記表2に示す組成の塗布液(組成例1、充填量:1.4ml)を用いて、図1に準拠する各塗布具(製品)を作製して、下記評価方法により、アイラインの書き易さ、塗布体の目詰まりの各評価を行った。これらの結果を下記表3に示す。なお、上記各塗布体は、液状シリコーンゴム(信越化学社製、KE1940)を用いてLIM成形法で一体成形したものである。
任意のモニター20名より、試験液となる塗布液を充填した製品にて、官能による3段階評価で、塗布性を評価した。
(目詰まりの評価方法)
得られた塗布液を恒温層にて温度50℃、0%内に保存し、7日間保存の後、塗布可能かを3段階評価で、評価した。(n=20)
12 軸本体
13 繰り出し部材
17 ピストン体
18 シール部
19 継手部材
20 先軸
30 塗布体
31 液流通路
32 開口部
34 塗布面
Claims (7)
- 液押圧機構により、液押圧機構の前方に内蔵された塗布液を吐出させる塗布液内蔵容器の前方に具備された、熱硬化性ゴム又は熱硬化性エラストマーで形成した塗布体を有する塗布具であって、前記塗布体は、先細りの形状を有し、塗布体内部に液流通路を形成し、塗布体は一つの塗布液流出開口部を有し、塗布体内部の液流通路と連通すると共に、前記開口部の面は略平面又は傾斜面で、該開口部の面より先方にはさらに先細り略平面部を有する塗布面を備え、前記開口部の面より先方にはさらに先細り略平面部を有する塗布面を除いた部分は、外径形状と略相似形の液流通路を有すること特徴とする塗布具。
- 前記開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを有する塗布面の先端を始点に2mm撓ませた際に、開口部Aと開口部A下部の液流通路底面との距離をaとし、撓ませる前の開口部Aと開口部A下部の液流通路底面との距離をbとしたときに、下記式(I)を満たすことを特徴とする請求項1記載の塗布具。
a/b<0.9 ………(I) - 前記塗布体内部の液流通路の断面積をBとし、開口部Aに接合する液流通路断面積をCとし、開口部Aの面積をSとしたときに、下記式(II)〜(IV)の全てを満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具。
1.5mm2<B<3.0mm2 ………(II)
0.5mm2<C<B ………(III)
0.6mm2<S<2.0mm2 ………(IV) - 前記液流通路の断面積Bと液流通路断面積Cの和を液流通路B−C間の距離Dで除したときの比において、下記式(V)を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具。
(B+C)/D>0.5 ………(V)
であることを特徴とする請求項3に記載の塗布具。 - 前記開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを有する塗布面を除いた部分の、外径体積Yと、略相似形の液流通路の体積Xの比が下記式(VI)を満たすことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の塗布具。
X/Y>0.4 ………(VI) - 前記塗布液は、顔料と、皮膜形成性樹脂からなる分散剤0.5〜5質量%と、皮膜形成剤2〜15質量%(固形分換算)と、分子量200〜4300のグリセリン誘導体3〜15質量%と、水とを含有し、かつ、EMD型粘度計におけるずり速度76.8S−1の粘度(25℃)が20〜250mPa・sの範囲であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の塗布具。
- 前記熱硬化性エラストマーは、LIM成形法で形成された液状シリコーンゴムであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の塗布具。
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