JP2012228932A - リアフェンダ構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートロック解除用のキーシリンダを自動二輪車後部の外観を損なうことなく容易に配置できるようにし、また、ライセンスランプバルブ交換の作業性を損なうことなく、キーシリンダに対する悪戯やシートロックの不正解除等を防止して自動二輪車の防犯性を高める。
【解決手段】リアフェンダ22の後端部に位置するライセンスランプ取付部27の側部に、平坦で、水平面に対し垂直に広がる外面を有するキーシリンダ取付部32を形成し、このキーシリンダ取付部32にシートロック解除用のキーシリンダ71を取り付ける。また、リアフェンダフロントの後端部にカバー部を設け、リアフェンダ22の内側に位置するキーシリンダ71の軸方向他側を覆い、リアフェンダ22の下方からキーシリンダ71に手で触れることができないようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車のリアフェンダを構成するリアフェンダ構造体に関する。
自動二輪車の多くは、シートのロックないしロック解錠用の錠装置であるシートロックキーシリンダを備えている。シートロックキーシリンダは、シートを車体フレーム側に掛け止めするロック機構に連結部材等を介して連結されているので、シートの近傍に配置される場合が多い(特許文献1の図1中のシートロック装置11、特許文献2の図1中の回転錠31、特許文献3の図9中のシートロックキーシリンダ151等参照)
特開平09−193863号公報 特開2002−235474号公報 特開2010−179703号公報
ところで、シートロックキーシリンダを自動二輪車に配置するに当たり、次のような問題がある。
例えば、自動二輪車には、シートの下方に位置し、車体フレームをその側方から覆うフレームカバーや、自動二輪車の後輪をその上方から後方にかけて覆うリアフェンダが設けられている。フレームカバーやリアフェンダは、シートの近傍であって、利用者が容易に手を触れることできる位置に配置されているので、シートロックキーシリンダを配置する場所として好適である。
利用者がシートのロックを解除する際におけるキー操作の操作性を考慮すると、シートロックキーシリンダは、その回動軸が水平となるように配置することが望ましい。そこで、シートロックキーシリンダを、その回動軸が水平となるようにフレームカバーまたはリアフェンダに配置することが望まれる。
しかしながら、フレームカバーの外面は、自動二輪車の後部の外観を良くする等のために湾曲した形状を有している。このため、シートロックキーシリンダをその回動軸が水平となるようにフレームカバーに配置することは容易でない。また、フレームカバーの一部に、水平面に対し垂直な方向に拡がる座面を形成し、この座面にシートロックキーシリンダを取り付けることで、回動軸が水平となるようにシートロックキーシリンダを配置することができるが、この場合には、フレームカバーにおいて、座面を形成した部分が、その周辺部分よりも突出または陥没してしまい、この結果、自動二輪車の後部の外観が損なわれてしまうおそれがある。
また、リアフェンダの外面も、自動二輪車の後部の外観を良くする等のために、フレームカバーとの境界部分等において湾曲している。このため、例えば特許文献3に記載されているように、リアフェンダのこのような湾曲した部分にシートロックキーシリンダを配置することは、フレームカバーにシートロックキーシリンダを配置する場合とほぼ同様に容易でなく、また配置した結果、自動二輪車の後部の外観が損なわれるおそれがある。
また、シートロックキーシリンダを保護するカバーに関して次のような問題がある。
すなわち、シートロックキーシリンダを例えばリアフェンダに取り付けた場合、キーの差込口が形成されたシートロックキーシリンダの一端側がリアフェンダの外面内または外面上に配置され、一方、シートロックキーシリンダの回動をシートのロック機構に伝達するための連結部材等が接続されたシートロックキーシリンダの他端側がリアフェンダの内部側に配置される。悪戯防止や窃盗防止等、自動二輪車の防犯性を確保するためには、シートロックキーシリンダの他端側をカバーで覆い、シートロックキーシリンダの他端側に外部から手を触れることができないようにすることが望ましい。
シートロックキーシリンダの他端側をカバーで覆う構成としてまず考えられるのは、シートロックキーシリンダの他端側を覆うための専用のカバーをリアフェンダに取り付ける構成である。しかし、この構成では、専用のカバーを別途設ける必要があり、部品点数が増加してしまう。
シートロックキーシリンダの他端側をカバーで覆う構成として次に考えられるのは、特許文献3に記載されているように、リアフェンダに設けられたライセンスランプを覆うカバーで、シートロックキーシリンダの他端側もいっしょに覆ってしまう構成である。しかし、この構成には次のような不都合がある。すなわち、当該カバーを取り外し不能にすると、シートロックキーシリンダの他端側に外部から手を触れることを確実に防止して防犯性を高めることができるものの、ライセンスランプバルブの交換の作業性が悪くなってしまう。一方、当該カバーを取り外し可能にすると、ライセンスランプバルブの交換の作業性が良くなるものの、当該カバーを取り外すことによりシートロックキーシリンダの他端側に外部から手を触れることができてしまい、防犯性が低下してしまう。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、シートロック解除用のキーシリンダを、自動二輪車後部の外観を損なうことなく容易に配置することができるリアフェンダ構造体を提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、ライセンスランプバルブの交換の作業性を損なうことなく、シートロック解除用のキーシリンダに対する悪戯やシートロックの不正解除等を防止して自動二輪車の防犯性を高めることができるリアフェンダ構造体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1のリアフェンダ構造体は、自動二輪車の後部に設けられたリアフェンダ構造体であって、前記自動二輪車の後輪を上方から後方にかけて覆うリアフェンダと、前記リアフェンダの後端部上段に形成され、内部にリアコンビネーションランプを収容するリアコンビネーションランプ収容空間を有するリアコンビネーションランプ取付部と、前記リアフェンダの後端部下段に形成され、内部にライセンスランプを収容するライセンスランプ収容空間を有するライセンスランプ取付部と、前記ライセンスランプ取付部の一方の側部に形成され、前記自動二輪車のシートのロックを解除するためのキーシリンダを取り付けるキーシリンダ取付部とを備え、前記キーシリンダ取付部は、平坦な外面を有する支持板部と、当該支持板部に穿設された装着孔とを有し、前記キーシリンダは自身を前記装着穴に挿入することにより、前記キーシリンダの軸方向一側が前記支持板部の外面側に位置し、前記キーシリンダの軸方向他側が前記ライセンスランプ収容空間内に位置するように、前記キーシリンダ取付部に取り付けられることを特徴とする。
本発明の第1のリアフェンダ構造体によれば、リアフェンダの後端部に形成されたライセンスランプ取付部の一方の側部に、平坦な外面を有するキーシリンダ取付部を形成することで、キーシリンダを、その回動軸が水平となるように容易に配置することができる。
また、ライセンスランプ取付部の一方の側部は、リアフェンダの後端部に位置するため、ライセンスランプ取付部の一方の側部の形状が自動二輪車後部の外観形成に与える影響は少ない。したがって、ライセンスランプ取付部の一方の側部に、平坦な外面を有するキーシリンダ取付部を形成しても、自動二輪車後部の外観を損なうことがない。そして、平坦な外面を有するキーシリンダ取付部にキーシリンダを取り付けるので、リアフェンダが部分的に突出または陥没することがなく、これにより自動二輪車後部の外観を高めることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2のリアフェンダ構造体は、上述した本発明の第1のリアフェンダ構造体において、前記リアフェンダは、前記後輪の前方側を覆うリアフェンダフロントと、前記後輪の後方側を覆い、前記リアコンビネーションランプ取付部、前記ライセンスランプ取付部および前記キーシリンダ取付部が形成されたリアフェンダリアとを組み合わせることにより形成され、前記リアフェンダフロントの後端側には、前記ライセンスランプ収容空間内まで延び、前記キーシリンダ取付部に取り付けられた前記キーシリンダの軸方向他側を覆うカバー部が形成されていることを特徴とする。
本発明の第2のリアフェンダ構造体によれば、キーシリンダの軸方向他側を覆うカバー部をリアフェンダフロントに一体的に形成することにより、キーシリンダの軸方向他側を覆う専用のカバーを別途設ける必要がない。これにより、部品点数を削減することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第3のリアフェンダ構造体は、上述した本発明の第2のリアフェンダ構造体において、前記カバー部は、前記キーシリンダ取付部に取り付けられた前記キーシリンダの軸方向他側から前記リアコンビネーションランプ収容空間の下方にかけての領域を覆うように延在していることを特徴とする。
本発明の第3のリアフェンダ構造体によれば、キーシリンダの軸方向他側を覆う構成と、リアコンビネーションランプ収容空間を下方から遮蔽する構成とを単一のカバー部により同時に実現することができ、部品点数の削減、組付作業性の向上を図ることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第4のリアフェンダ構造体は、上述した本発明の第3のリアフェンダ構造体において、前記カバー部には、前記ライセンスランプ収容空間を外部と連通させ、前記ライセンスランプ取付部に取り付けられたライセンスランプバルブの着脱を可能にする開口部が形成されていることを特徴とする。
本発明の第4のリアフェンダ構造体によれば、キーシリンダの軸方向他側を覆いつつ、ライセンスランプバルブの交換の良好な作業性を確保することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第5のリアフェンダ構造体は、上述した本発明の第4のリアフェンダ構造体において、前記カバー部は、前記キーシリンダ取付部に取り付けられた前記キーシリンダの軸方向他側を覆う第1の遮蔽板部と、前記リアコンビネーションランプ収容空間の下方を覆う第2の遮蔽板部とを備え、前記第2の遮蔽板部には、当該第2の遮蔽板部の一部を切除することにより、前記開口部の開口面積を拡大させる切除部が形成されていることを特徴とする。
本発明の第5のリアフェンダ構造体によれば、キーシリンダの軸方向他側を覆いつつ、ライセンスランプバルブの交換のより一層良好な作業性を確保することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第6のリアフェンダ構造体は、上述した本発明の第1ないし第5のリアフェンダ構造体において、前記カバー部には、前記キーシリンダを前記キーシリンダ取付部の前記装着孔周りに固定する固定部材の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
本発明の第6のリアフェンダ構造体によれば、規制部により固定部材の移動が規制されるので、固定部材の取外が困難となり、悪戯やシートロックの不正解錠の目的で、キーシリンダがリアフェンダから取り外されることを防止することができる。
本発明によれば、シートロック解除用のキーシリンダを、自動二輪車後部の外観を損なうことなく容易に配置することができる。また、ライセンスランプバルブの交換の作業性を損なうことなく、キーシリンダに対する悪戯やシートロックの不正解除等を防止して自動二輪車の防犯性を高めることができる。
本発明の実施形態によるリアフェンダ構造体を備えた自動二輪車を示す全体外観図である。 本発明の実施形態によるリアフェンダ構造体を含む自動二輪車後部の構成を示す外観図である。 自動二輪車の後方から見た本発明の実施形態によるリアフェンダ構造体を示す外観図である。 本発明の実施形態によるリアフェンダ構造体を示す分解斜視図である。 図3中の矢示V−V方向から見た本発明の実施形態によるリアフェンダ構造体を示す断面図である。 図2中の矢示VI−VI方向から見たキーシリンダ周辺の構成を示す断面図である。 図2中の矢示VII−VII方向から見たキーシリンダ周辺の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態によるリアフェンダ構造体におけるカバー部を示す斜視図である。 下方から見た自動二輪車後部において、リアフェンダフロントを取り外した状態を示す斜視図である。 下方から見た自動二輪車後部において、リアフェンダフロントを取り付けた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態によるリアフェンダ構造体を備えた自動二輪車を示している。図2は当該リアフェンダ構造体を含む自動二輪車の後部を示し、図3は自動二輪車の後方から見た当該リアフェンダ構造体を示している。図4は当該リアフェンダ構造体を一部分解した状態を示し、図5は図3中の矢示V−V方向から見たリアフェンダ構造体の断面を示している。
図1に示すように、本発明の実施形態によるリアフェンダ構造体21は、自動二輪車1の後部に設けられている。リアフェンダ構造体21は、図2に示すように、リアフェンダ22、リアコンビネーションランプ51、ターンシグナルランプ56、ライセンスランプ61、およびシートロック解除用のキーシリンダ71から大略構成されている。
リアフェンダ22は、図1に示すように、シート3の下方かつ後輪4の上方に位置し、車体フレーム(図示せず)に固定され、後輪4をその上方から後方にかけて覆っている。リアフェンダ22は例えば樹脂材料により形成されている。リアフェンダ22の左右方向両側には、フレームカバー5がそれぞれ設けられている。フレームカバー5の外面は、例えば滑らかに湾曲しながら側方に突出する形状を有し、自動二輪車1の後部の良好な外観の形成に貢献している。
また、図4に示すように、リアフェンダ22は、後輪4の前方側を覆うリアフェンダフロント23と、後輪4の後方側を覆うリアフェンダリア24とに分割され、リアフェンダ22は、リアフェンダフロント23とリアフェンダリア24とを組み合わせることにより形成されている。
また、図2に示すように、リアフェンダリア24の後端部上段にはリアコンビネーションランプ取付部25が形成され、リアコンビネーションランプ取付部25にはリアコンビネーションランプ51が取り付けられている。具体的には、図5に示すように、リアコンビネーションランプ取付部25の内部にはリアコンビネーションランプ収容空間26が形成され、リアコンビネーションランプ収容空間26内に、リアコンビネーションランプハウジング52が取り付けられ、このリアコンビネーションランプハウジング52にリアコンビネーションランプバルブ53が取り付けられている。さらに、リアコンビネーションランプ取付部25の後端側にはリアコンビネーションランプレンズ54が取り付けられている。また、リアコンビネーションランプバルブ53には、リアコンビネーションランプバルブ53に電力を供給する電気ケーブル55が接続されている。
また、図3に示すように、リアコンビネーションランプ取付部25の左右方向両側にはターンシグナルランプ56がそれぞれ取り付けられている。
また、図2に示すように、リアフェンダリア24の後端部下段にはライセンスランプ取付部27が形成され、ライセンスランプ取付部27にはライセンスランプ61が取り付けられている。具体的には、図5に示すように、ライセンスランプ取付部27の内部にはライセンスランプ収容空間28が形成され、ライセンスランプ収容空間28内にはライセンスランプバルブ62が取り付けられている。また、ライセンスランプ取付部27の後端側にはライセンスランプハウジング63が取り付けられている。さらに、ライセンスランプバルブ62には、ライセンスランプバルブ62に電力を供給する電気ケーブル64が接続されている。
ライセンスランプ取付部27は、図2および図3に示すように、リアコンビネーションランプ取付部25から後ろ下方向にそれぞれ延在する左側平板部29(支持板部)、右側平板部30および上側平板部31を有し、ライセンスランプ収容空間28は左側平板部29、右側平板部30および上側平板部31により包囲されている(図5参照)。また、左側平板部29の外面は、図3に示すように、その中央部とその周囲を含む大部分が平坦であり、左側平板部29の内面も同様に平坦である。右側平板部30の外面および内面もそれぞれ同様に平坦である。上側平板部31の外面および内面もそれぞれ同様に平坦である。
また、リアフェンダリア24において、ライセンスランプ取付部27の左側平板部29にはキーシリンダ取付部32が形成され、キーシリンダ取付部32には、シート3のロックを解除するためのキーシリンダ71が取り付けられている。キーシリンダ取付部32は、平坦で互いに平行な外面および内面を有する左側平板部29のほぼ中央部または中央部よりやや下側の位置に装着孔33(図6参照)を穿設することにより形成されている。また、左側平板部29のうちキーシリンダ取付部32となった部分、すなわち装着孔33の周囲の領域の外面および内面は、水平面に対し垂直な方向に広がっている。また、装着孔33は、当該領域の外面と直交する方向に穿設されている。
また、キーシリンダ71にはワイヤ72が接続されている。ワイヤ72は、シート3を車体フレーム側に掛け止めするロック機構(図示せず)とキーシリンダ71とを接続している。利用者がシートロックを解除するためにキーシリンダ71にキーを差し込んで回したときに、キーシリンダ71の回動がワイヤ72を介してロック機構に伝達され、ロック機構のロックが解除される。
ここで、図6は、図2中の矢示VI−VI方向から見たキーシリンダ周辺の構成を示し、図7は、図2中の矢示VII−VII方向から見たキーシリンダ周辺の構成を示している。
図6に示すように、キーシリンダ71はシリンダ本体73を備え、シリンダ本体73の一端側には拡径部74が形成されている。そして、拡径部74の中央部にキー差込口75が形成されている。また、シリンダ本体73において、拡径部74の他側であって拡径部74に近接する位置には、シリンダ本体73の軸(回転軸X−X)を挟んで両側に、上下方向に延びる溝部76がそれぞれ形成されている。
キーシリンダ71はシリンダ本体73を装着孔33に挿入することにより、キーシリンダ71の軸方向一側が左側平板部29の外面側に位置し、キーシリンダ71の軸方向他側がライセンスランプ収容空間28内に位置するようにキーシリンダ取付部32に取り付けられている。具体的には、キーシリンダ71は次のような手順でキーシリンダ取付部32に取り付けられる。すなわち、まず、シリンダ本体73の軸方向他側を、左側平板部29の外側側方からライセンスランプ収容空間28内へ左から右に向けて装着孔33に差し込む。次に、拡径部74の裏面が左側平板部29の外面に接触するまでシリンダ本体73をライセンスランプ収容空間28内へ押し込む。次に、図7に示すように、ライセンスランプ収容空間28内に入り込んだシリンダ本体73の各溝部76に、固定部材としてのクリッププレート77を下から上へ挿入する。これにより、キーシリンダ71が図6に示すように装着孔33周りに固定される。
なお、このようなキーシリンダ71の取付作業は、リアフェンダリア24とリアフェンダフロント23とを組み合わせる前の段階で行う。図6および図7は、リアフェンダリア24とリアフェンダフロント23とを組み合わせた後の状態を示している。リアフェンダリア24とリアフェンダフロント23とを組み合わせた後では、シリンダ本体73の下方に規制部46が配置されるため、クリッププレート77を各溝部76に挿入することができない。しかしながら、リアフェンダリア24とリアフェンダフロント23とを組み合わせる前の段階では、規制部46がないので、クリッププレート77を各溝部76に挿入することができる。
このように、リアフェンダ構造体21によれば、平坦であり、水平面に対し垂直な方向に広がる外面および内面を有するキーシリンダ取付部32にキーシリンダ71を取り付ける構成であるため、キーシリンダ71を、その回動軸が水平となるように容易に配置することができ、良好なキー操作性を実現することができる。また、キーシリンダ71を取り付ける位置が、リアフェンダリア24のライセンスランプ取付部27の左側部であるので、水平面に対し垂直な方向に広がる外面を有するキーシリンダ取付部32を形成しても、自動二輪車1の後部の外観を損なうことがない。また、平坦な外面を有するキーシリンダ取付部32にキーシリンダ71を取り付けるので、リアフェンダ22に不自然な突出や陥没が形成されることがなく、自動二輪車1の後部の外観を良くすることができる。
図8はリアフェンダフロント23に形成されたカバー部を示している。図9、図10はいずれも、下方から見た自動二輪車1の後部を示し、これらのうち図9はリアフェンダフロント23を取り外した状態を示し、図10はリアフェンダフロントを取り付けた状態を示している。
図8に示すように、リアフェンダフロント23の後端部には、キーシリンダ取付部32に取り付けられたキーシリンダ71の軸方向他側からリアコンビネーションランプ収容空間26の下方にかけての領域を覆うカバー部41が形成されている。カバー部41は、図5に示すように、リアフェンダフロント23の後端部からライセンスランプ収容空間28内まで延びている。カバー部41は、例えば、樹脂成形により、リアフェンダフロント23と一体的に形成されている。このように、カバー部41をリアフェンダフロント23に一体的に形成することにより、キーシリンダ71の軸方向他側を覆う専用のカバーを別途設ける必要がない。これにより、部品点数を削減することができる。
また、カバー部41は、キーシリンダ71の軸方向他側を覆う第1の遮蔽板部としての左側遮蔽板部42と、リアコンビネーションランプ収容空間26の下方を覆う第2の遮蔽板部としての上側遮蔽板部43とを備えている。図9に示すリアフェンダフロント23の取付前の状態と、図10に示すリアフェンダフロント23の取付後の状態とを比較すると分かる通り、リアフェンダフロント23を取り付けることにより、キーシリンダ71は左側遮蔽板部42に覆われ、同時に、リアコンビネーションランプ収容空間26は上側遮蔽板部43により閉塞される。このように、カバー部41によれば、キーシリンダ71とリアコンビネーションランプ収容空間26の下方とを単一の部材により同時に覆うことができ、部品点数の削減および自動二輪車1の組立作業の簡略化を図ることができる。
もっとも、図7に示すように、カバー部41は、キーシリンダ71を隙間なく完全に覆ってはいない。しかしながら、カバー部41は、キーシリンダ71を外側から視認することを困難にし、リアフェンダ22の下方からキーシリンダ71に手で触れることを不可能にする程度にキーシリンダ71を覆っている。したがって、キーシリンダ71に対する悪戯や、シートロックの不正解錠を十分に防ぐことができる。また、図5に示すように、カバー部41は、リアコンビネーションランプ収容空間26の下方を隙間なく完全に覆ってはいない。しかしながら、カバー部41は、リアコンビネーションランプ収容空間26内を外側から視認することを困難にし、リアフェンダ22の下方から当該空間26内に手を差し入れることを不可能にする程度に覆っている。したがって、リアコンビネーションランプ51に対する悪戯を十分に防ぐことができる。
また、カバー部41には、ライセンスランプ収容空間28を外部と連通させ、ライセンスランプ取付部27に取り付けられたライセンスランプバルブ62の着脱を可能にする開口部44が形成されている。すなわち、カバー部41の後端側は板材等により遮蔽されていない。これにより、キーシリンダ71を覆い、かつリアコンビネーションランプ収容空間26の下方を閉塞しつつ、ライセンスランプバルブ62の交換の良好な作業性を実現することができる。さらに、上側遮蔽板部43には、当該上側遮蔽板部43の後端部の一部を切除することにより、開口部44の開口面積を拡大させる切除部45が形成されている。これにより、ライセンスランプバルブ62の交換のより一層良好な作業性を実現することができる。
また、カバー部41の左側遮蔽板部42の下端側には、キーシリンダ71をキーシリンダ取付部32の装着孔33周りに固定しているクリッププレート77が下方に移動するのを規制する規制部46が形成されている。すなわち、カバー部41の左側遮蔽板部42の下端側は、図7に示すように、左方に屈曲してから左方に延び、その後上方に屈曲してから上方に延び、当該上方に延びた部位の上端部がシリンダ本体73の各溝部76に挿入されたクリッププレート77の下端部に近接した位置に達している。このため、リアフェンダリア24とリアフェンダフロント23とが組み合わされている限り、クリッププレート77の下方への移動が規制部46に規制されるので、クリッププレート77を下方へ移動させてシリンダ本体73から外すことはできない。これにより、リアフェンダリア24とリアフェンダフロント23とを組み合わせる前の段階では、シリンダ本体73の各溝部76にクリッププレート77を容易に挿入することができ、組立作業の簡単化を実現することができる一方、リアフェンダリア24とリアフェンダフロント23とを組み合わせた後は、クリッププレート77がシリンダ本体73から取り外されることを防止でき、悪戯やシートロックの不正解錠の目的で、キーシリンダ71がリアフェンダリア24から取り外されることを防ぐことができる。
また、カバー部41の上側遮蔽板部43の上面(図8参照)、およびライセンスランプ取付部27の左側平板部29の内面(図5参照)には発泡クッション47、48が取り付けられている。発泡クッション47、48により泥水等の浸入を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、キーシリンダ取付部32の外面および内面を水平面に対し垂直な方向に広がる面とする場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、キーシリンダ取付部32の外面および内面を、外面が上に向くように上記垂直な方向に対して傾斜させてもよい。この場合、キーシリンダ71は、その回転軸が傾斜し、キー差込口75が斜め上に向くように配置されるが、これでも良好なキー操作性を実現することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うリアフェンダ構造体もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 自動二輪車
4 後輪
21 リアフェンダ構造体
22 リアフェンダ
23 リアフェンダフロント
24 リアフェンダリア
25 リアコンビネーションランプ取付部
26 リアコンビネーションランプ収容空間
27 ライセンスランプ取付部
28 ライセンスランプ収容空間
29 左側平板部(支持板部)
32 キーシリンダ取付部
33 装着孔
41 カバー部
42 左側遮蔽板部(第1の遮蔽板部)
43 上側遮蔽板部(第2の遮蔽板部)
44 開口部
45 切除部
46 規制部
51 リアコンビネーションランプ
61 ライセンスランプ
71 キーシリンダ
76 溝部
77 クリッププレート(固定部材)

Claims (6)

  1. 自動二輪車の後部に設けられたリアフェンダ構造体であって、
    前記自動二輪車の後輪をその上方から後方にかけて覆うリアフェンダと、
    前記リアフェンダの後端部上段に形成され、内部にリアコンビネーションランプを収容するリアコンビネーションランプ収容空間を有するリアコンビネーションランプ取付部と、
    前記リアフェンダの後端部下段に形成され、内部にライセンスランプを収容するライセンスランプ収容空間を有するライセンスランプ取付部と、
    前記ライセンスランプ取付部の一方の側部に形成され、前記自動二輪車のシートのロックを解除するためのキーシリンダを取り付けるキーシリンダ取付部とを備え、
    前記キーシリンダ取付部は、平坦な外面を有する支持板部と、当該支持板部に穿設された装着孔とを有し、前記キーシリンダは自身を前記装着穴に挿入することにより、前記キーシリンダの軸方向一側が前記支持板部の外面側に位置し、前記キーシリンダの軸方向他側が前記ライセンスランプ収容空間内に位置するように、前記キーシリンダ取付部に取り付けられることを特徴とするリアフェンダ構造体。
  2. 前記リアフェンダは、前記後輪の前方側を覆うリアフェンダフロントと、前記後輪の後方側を覆い、前記リアコンビネーションランプ取付部、前記ライセンスランプ取付部および前記キーシリンダ取付部が形成されたリアフェンダリアとを組み合わせることにより形成され、
    前記リアフェンダフロントの後端側には、前記ライセンスランプ収容空間内まで延び、前記キーシリンダ取付部に取り付けられた前記キーシリンダの軸方向他側を覆うカバー部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリアフェンダ構造体。
  3. 前記カバー部は、前記キーシリンダ取付部に取り付けられた前記キーシリンダの軸方向他側から前記リアコンビネーションランプ収容空間の下方にかけての領域を覆うように延在していることを特徴とする請求項2に記載のリアフェンダ構造体。
  4. 前記カバー部には、前記ライセンスランプ収容空間を外部と連通させ、前記ライセンスランプ取付部に取り付けられたライセンスランプバルブの着脱を可能にする開口部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のリアフェンダ構造体。
  5. 前記カバー部は、前記キーシリンダ取付部に取り付けられた前記キーシリンダの軸方向他端側を覆う第1の遮蔽板部と、前記リアコンビネーションランプ収容空間の下方を覆う第2の遮蔽板部とを備え、前記第2の遮蔽板部には、当該第2の遮蔽板部の一部を切除することにより、前記開口部の開口面積を拡大させる切除部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のリアフェンダ構造体。
  6. 前記カバー部には、前記キーシリンダを前記キーシリンダ取付部の前記装着孔周りに固定する固定部材の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のリアフェンダ構造体。
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