JP2012220019A - フレキシブルパイプ - Google Patents
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Abstract
【課題】 組立て作業に大きな力を加える必要がなく、しかも摺接面の摩耗が生じた場合などには摩擦力を調節できるようにした複数球面関節型のフレキシブルパイプを提供する。
【解決手段】オス形球面とメス形球面を摺接可能に嵌合してなる球面間接部を複数個備えた複数球面関節型フレキシブルパイプであって、一対のオス型パイプをそれぞれメス型パイプの連結ねじ部側から挿入して結合ねじ同士で結合するとともに、アジャストリングで互いに摺接するオス形球面とメス形球面の摩擦力を調節するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】オス形球面とメス形球面を摺接可能に嵌合してなる球面間接部を複数個備えた複数球面関節型フレキシブルパイプであって、一対のオス型パイプをそれぞれメス型パイプの連結ねじ部側から挿入して結合ねじ同士で結合するとともに、アジャストリングで互いに摺接するオス形球面とメス形球面の摩擦力を調節するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、曲げ変形可能で軸線の回りに回転可能なフレキシブルパイプの構造に関する。
従来、工作機械の切削刃に冷却液を供給するクーラントノズルとして、図5ないし図7に示されるフレキシブルパイプを用いたノズルが知られている。この種のクーラントノズルは、合成樹脂からなる複数個のメス・オス型パイプ51…を連結してなるフレキシブルパイプ50と、このパイプ50の先端に連結された注出ノズル52と、パイプの基端に連結されて冷却液の供給源に接続される取付けパイプ53とを備えている。
上記メス・オス型パイプ51は、一端に少なくとも内面が球面をなすメス形球面51aを有し、他端に少なくとも外面が上記メス形球面の外面と曲率を等しくした球面をなすオス形球面51bを備えた中空パイプ構造であり、メス形球面1a側の開口部の径d5は、オス形球面1aの外径D5より小さく(d5<D5)なっている。
複数のメス・オス型パイプ51…を軸方向に配列し、それぞれ隣り合うパイプのオス形球面51bをメス形球面51aに互いに回動可能となるように嵌め込んで連結してある。この場合、メス形球面51a側の開口部の径d5は、オス形球面51aの外径D5より小さくしてあり、両者を嵌合するときは強い力を加えて無理やり押し込むことによりオス形球面51aをメス形球面51b内に押入し、これにより互いの球面が回動可能に摺接する。
この摺接により、隣り合うメス・オス型パイプ51…同志は、互いに軸線が折れるように曲がるとともに、互いに軸線の周りで回転できるようになっており、よって球面関節となっている。したがって、このようなメス・オス型パイプ51…を複数個連結したフレキシブルパイプ50であれば、球面関節箇所が多数個形成されるので、曲げ角度を大きくすることができ、しかもパイプ51…同志が互いに回転するので、屈曲自在なパイプとなっている。
そして、この種のフレキシブルパイプ50は、球面同志の摺接による摩擦力のため、屈曲させた場合にその曲げ形状を維持し、また回した場合もその回転位置を維持することができる。よって、クーラントノズルに適用すれば、先端の注出ノズル52の向きを調節でき、冷却液の供給位置を自在に選択調節することができる。
上記メス・オス型パイプ51は、一端に少なくとも内面が球面をなすメス形球面51aを有し、他端に少なくとも外面が上記メス形球面の外面と曲率を等しくした球面をなすオス形球面51bを備えた中空パイプ構造であり、メス形球面1a側の開口部の径d5は、オス形球面1aの外径D5より小さく(d5<D5)なっている。
複数のメス・オス型パイプ51…を軸方向に配列し、それぞれ隣り合うパイプのオス形球面51bをメス形球面51aに互いに回動可能となるように嵌め込んで連結してある。この場合、メス形球面51a側の開口部の径d5は、オス形球面51aの外径D5より小さくしてあり、両者を嵌合するときは強い力を加えて無理やり押し込むことによりオス形球面51aをメス形球面51b内に押入し、これにより互いの球面が回動可能に摺接する。
この摺接により、隣り合うメス・オス型パイプ51…同志は、互いに軸線が折れるように曲がるとともに、互いに軸線の周りで回転できるようになっており、よって球面関節となっている。したがって、このようなメス・オス型パイプ51…を複数個連結したフレキシブルパイプ50であれば、球面関節箇所が多数個形成されるので、曲げ角度を大きくすることができ、しかもパイプ51…同志が互いに回転するので、屈曲自在なパイプとなっている。
そして、この種のフレキシブルパイプ50は、球面同志の摺接による摩擦力のため、屈曲させた場合にその曲げ形状を維持し、また回した場合もその回転位置を維持することができる。よって、クーラントノズルに適用すれば、先端の注出ノズル52の向きを調節でき、冷却液の供給位置を自在に選択調節することができる。
しかしながら、上記従来の複数球面関節型フレキシブルパイプ50は、隣り合うパイプのオス形球面51aをメス形球面51b内に無理やり押し込んで嵌合する構造であるため、径寸法d5とD5を精密に設定しなければならず、これら寸法差が大きいと大きな押し込み力を要し、逆に寸法差を小さくすると小さな力で押し込めるが、抜け易くなる。
また、繰り返して曲げたり、回したりすると摺接面が摩耗し、摩擦抵抗が小さくなる。このため、長期に亘り曲げや回転を繰り返し操作すると、摩擦力が低下し、曲げた形状を保てなくなる、といった不具合もある。
また、繰り返して曲げたり、回したりすると摺接面が摩耗し、摩擦抵抗が小さくなる。このため、長期に亘り曲げや回転を繰り返し操作すると、摩擦力が低下し、曲げた形状を保てなくなる、といった不具合もある。
この発明の目的は、組立て作業に大きな力を必要とせず、かつ抜け難く、しかも摺接面の摩耗が生じた場合などには摩擦力を調節できるようにした複数球面関節型のフレキシブルパイプを提供しようとするものである。
請求項1の発明は、一端の内面に球面となっているメス形球面を有するとともに他端の内面に連結ねじ部を備えた一対のメス型パイプと、
一端の外面に上記メス形球面に嵌合して回動自在に摺接するオス形球面を有するとともに他端に結合ねじ部を備え、それぞれ上記メス型パイプの連結ねじ部側から挿入されて結合ねじ同士で結合される一対のオス型パイプと、
内面に上記オス型パイプのオス形球面に嵌合して回動自在に摺接するメス形球面を有し外面に上記メス型パイプの連結ねじ部に螺合される調節ねじ部を有するアジャストリングと、を備えることにより、球面関節部が複数個設けられていることを特徴とするフレキシブルパイプが提供される。
請求項2の発明は、上記請求項1のフレキシブルパイプを1ユニットとし、このようなユニットを複数連結して多数球面関節型の長尺パイプが形成されていることを特徴とするフレキシブルパイプが提供される。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2のフレキシブルパイプの先端に注出ノズルを取付けたことを特徴とするクーラントノズルが提供される。
一端の外面に上記メス形球面に嵌合して回動自在に摺接するオス形球面を有するとともに他端に結合ねじ部を備え、それぞれ上記メス型パイプの連結ねじ部側から挿入されて結合ねじ同士で結合される一対のオス型パイプと、
内面に上記オス型パイプのオス形球面に嵌合して回動自在に摺接するメス形球面を有し外面に上記メス型パイプの連結ねじ部に螺合される調節ねじ部を有するアジャストリングと、を備えることにより、球面関節部が複数個設けられていることを特徴とするフレキシブルパイプが提供される。
請求項2の発明は、上記請求項1のフレキシブルパイプを1ユニットとし、このようなユニットを複数連結して多数球面関節型の長尺パイプが形成されていることを特徴とするフレキシブルパイプが提供される。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2のフレキシブルパイプの先端に注出ノズルを取付けたことを特徴とするクーラントノズルが提供される。
請求項1の発明によれば、一対のオス型パイプをそれぞれ上記メス型パイプの連結ねじ部側から挿入して結合ねじ同士で結合するので、従来のように強い力を加えて無理やり押し込むような組み付け作業は不要であり、また、アジャストリングで互いに摺接するオス形球面とメス形球面の摩擦力を調節することができるので、曲げた状態の形状保持に必要な摩擦力や外から加える曲げ力を調整したり、または摺動面が摩耗した場合の摩擦力の復元ができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載のフレキシブルパイプをユニットとし、このようなユニットを複数本連結したので、多数球面関節型の長尺パイプとなり、大きな屈曲変形が可能なフレキシブルパイプを提供できる。
請求項3の発明によれば、請求項1または請求項2の利点を生かしたクーラントノズルを提供できる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載のフレキシブルパイプをユニットとし、このようなユニットを複数本連結したので、多数球面関節型の長尺パイプとなり、大きな屈曲変形が可能なフレキシブルパイプを提供できる。
請求項3の発明によれば、請求項1または請求項2の利点を生かしたクーラントノズルを提供できる。
実施例1について、図1ないし図3にもとづき説明する。図1はフレキシブルパイプの断面図、図2はフレキシブルパイプの分解した断面図、図3は同フレキシブルパイプの曲げた状態を示す外観図である。
本実施例のフレキシブルパイプ1は、図2に示す通り、それぞれ合成樹脂からなる一対のメス型パイプ2,2と、一対のオス型パイプ3,3と、一対のアジャストリング4,4によって構成されている。
メス型パイプ2,2は、一端に内面が球面となっているメス形球面2a,2aを有するとともに他端内面に連結ねじ部2b,2bを備えている。
オス型パイプ3,3は、それぞれ一端の外面にオス形球面3a,3aを形成してあるとともに他端に相互に螺着可能な結合メスねじ部3b、結合オスねじ部3cを備えている。上記オス形球面3a,3aは、上記メス型パイプ2,2の各メス形球面2a,2aに回動可能に嵌合し、互いに摺接するように曲率を等しくしてある。
そして、メス型パイプ2におけるメス形球面2a側の開口部の内径d1は、上記オス型パイプ3,3におけるそれぞれオス形球面3a,3aの外径D2より小さく(d1<D2)してあり、オス形球面3a,3aは上記内径d1の開口部から抜け出ないようになっている。しかしながら、オス型パイプ3,3のそれぞれ他端に形成した結合メスねじ部3bの外径D3は、メス型パイプ2の開口部の内径d1より小さく(D3<d1)なっており、これら結合メスねじ部3b、結合オスねじ部3cは、メス型パイプ2の開口部を通り抜けることができるようになっている。
アジャストリング4,4は、内面にメス形球面4a,4aを有しており、このメス形球面4a,4aは上記オス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aに嵌合して回動自在に摺接するようになっている。このメス形球面4a,4aは、上記メス型パイプ2,2のメス形球面2a,2aと同様な曲率をなしている。そして、アジャストリング4,4の外面には調節ねじ部4b,4bを形成してあり、この調節ねじ部4b,4bは上記メス型パイプ2,2の連結ねじ部2b,2bに螺合するようになっている。
本実施例のフレキシブルパイプ1は、図2に示す通り、それぞれ合成樹脂からなる一対のメス型パイプ2,2と、一対のオス型パイプ3,3と、一対のアジャストリング4,4によって構成されている。
メス型パイプ2,2は、一端に内面が球面となっているメス形球面2a,2aを有するとともに他端内面に連結ねじ部2b,2bを備えている。
オス型パイプ3,3は、それぞれ一端の外面にオス形球面3a,3aを形成してあるとともに他端に相互に螺着可能な結合メスねじ部3b、結合オスねじ部3cを備えている。上記オス形球面3a,3aは、上記メス型パイプ2,2の各メス形球面2a,2aに回動可能に嵌合し、互いに摺接するように曲率を等しくしてある。
そして、メス型パイプ2におけるメス形球面2a側の開口部の内径d1は、上記オス型パイプ3,3におけるそれぞれオス形球面3a,3aの外径D2より小さく(d1<D2)してあり、オス形球面3a,3aは上記内径d1の開口部から抜け出ないようになっている。しかしながら、オス型パイプ3,3のそれぞれ他端に形成した結合メスねじ部3bの外径D3は、メス型パイプ2の開口部の内径d1より小さく(D3<d1)なっており、これら結合メスねじ部3b、結合オスねじ部3cは、メス型パイプ2の開口部を通り抜けることができるようになっている。
アジャストリング4,4は、内面にメス形球面4a,4aを有しており、このメス形球面4a,4aは上記オス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aに嵌合して回動自在に摺接するようになっている。このメス形球面4a,4aは、上記メス型パイプ2,2のメス形球面2a,2aと同様な曲率をなしている。そして、アジャストリング4,4の外面には調節ねじ部4b,4bを形成してあり、この調節ねじ部4b,4bは上記メス型パイプ2,2の連結ねじ部2b,2bに螺合するようになっている。
このような部品は以下のようにして組み立てることができる。
すなわち、オス型パイプ3,3を、図2の矢印で示すように、その結合ねじ部3b、3c側をメス型パイプ2,2の連結メスねじ部2b側の開口より挿通し、これら結合ねじ部3b,3cを内径d1の開口部から突出させる。これら突出した結合ねじ3b,3c同士を互いにねじ結合することにより一対のオス型パイプ3,3が相互に一体的に連結される。
次に、アジャストリング4,4を、同じく図2の矢印で示すように、メス型パイプ2,2の連結メスねじ部2b,2bに螺合し、メス形球面4a,4aをオス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aに当接させる。これにより、アジャストリング4,4はオス型パイプ3,3が矢印方向と逆方向に抜けるのを防止するストッパとなっている。
上記の作業により、メス型パイプ2,2、オス型パイプ3,3およびアジャストリング4,4が相互に組みつけられ、全体としてフレキシブルパイプ1となる。
すなわち、オス型パイプ3,3を、図2の矢印で示すように、その結合ねじ部3b、3c側をメス型パイプ2,2の連結メスねじ部2b側の開口より挿通し、これら結合ねじ部3b,3cを内径d1の開口部から突出させる。これら突出した結合ねじ3b,3c同士を互いにねじ結合することにより一対のオス型パイプ3,3が相互に一体的に連結される。
次に、アジャストリング4,4を、同じく図2の矢印で示すように、メス型パイプ2,2の連結メスねじ部2b,2bに螺合し、メス形球面4a,4aをオス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aに当接させる。これにより、アジャストリング4,4はオス型パイプ3,3が矢印方向と逆方向に抜けるのを防止するストッパとなっている。
上記の作業により、メス型パイプ2,2、オス型パイプ3,3およびアジャストリング4,4が相互に組みつけられ、全体としてフレキシブルパイプ1となる。
上記のフレキシブルパイプ1は、それぞれメス形球面2a,2aとオス形球面3a,3aが摺接する球面関節部となっており、この球面関節部は屈曲点となるのでこの点を境にした前後のパイプは互いに屈曲し、しかも軸線の回りで回転可能である。
しかも、メス形球面2a,2aとオス形球面3a,3aが摺接する球面関節部が軸方向に沿って2箇所形成されているので、曲げ量を大きく設定することができる。
そして、これらメス形球面2a,2aとオス形球面3a,3aの摺接は、適度な摩擦抵抗を持っており、曲げ変形および回転変位した場合、その曲げ形状および回転変位の姿勢を維持することができる。
そして、アジャストリング4,4を、メス型パイプ2,2に対し螺進させて増し締めした場合は、アジャストリング4,4のメス型球面4a,4aがオス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aを押すので、両者の摩擦抵抗が増し、よってこの場合は曲げ操作や回転操作が固くなる。逆にアジャストリング4,4を、メス型パイプ2,2に対し後退させて緩めた場合は、アジャストリング4,4のメス型球面4a,4aがオス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aから離れようとするので、摩擦抵抗が小さくなり、曲げ操作や回転操作が軽くなる。
曲げ調節や回転調節の操作を繰り返すうちに摺接面が摩耗することも心配されるが、このような場合、アジャストリング4,4を前進させると、アジャストリング4,4がオス型パイプ3,3を押すので、摩擦抵抗が増し、磨耗による緩みを調節することができる。
しかも、メス形球面2a,2aとオス形球面3a,3aが摺接する球面関節部が軸方向に沿って2箇所形成されているので、曲げ量を大きく設定することができる。
そして、これらメス形球面2a,2aとオス形球面3a,3aの摺接は、適度な摩擦抵抗を持っており、曲げ変形および回転変位した場合、その曲げ形状および回転変位の姿勢を維持することができる。
そして、アジャストリング4,4を、メス型パイプ2,2に対し螺進させて増し締めした場合は、アジャストリング4,4のメス型球面4a,4aがオス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aを押すので、両者の摩擦抵抗が増し、よってこの場合は曲げ操作や回転操作が固くなる。逆にアジャストリング4,4を、メス型パイプ2,2に対し後退させて緩めた場合は、アジャストリング4,4のメス型球面4a,4aがオス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aから離れようとするので、摩擦抵抗が小さくなり、曲げ操作や回転操作が軽くなる。
曲げ調節や回転調節の操作を繰り返すうちに摺接面が摩耗することも心配されるが、このような場合、アジャストリング4,4を前進させると、アジャストリング4,4がオス型パイプ3,3を押すので、摩擦抵抗が増し、磨耗による緩みを調節することができる。
そして、上記構成のフレキシブルパイプ1は、オス型パイプ3,3に形成した結合メスねじ部3b,結合オスねじ部3cの外径D3を、メス型パイプ2の開口部の内径d1より小さく(D3<d1)してあるので、これら結合メスねじ部3b、結合オスねじ部3cは、メス型パイプ2の開口部d1を通り抜けることができ、したがって、オス型パイプ3,3を、図2の矢印で示すように、その結合ねじ部3b、3c側をメス型パイプ2,2の連結メスねじ部2b側の開口より挿通し、これら結合ねじ部3b,3cを内径d1の開口部から突出させることができ、これら突出した結合ねじ3b,3c同士を互いにねじ結合して一対のオス型パイプ3,3を一体的に連結することができる。
この場合、メス型パイプ2の開口部の内径d1をオス型パイプ3,3におけるオス形球面3a,3aの外径D2より小さく(d1<D2)してあるからオス型パイプ3,3が上記内径d1の開口部から抜け出ることはない。
こののち,アジャストリング4,4を、同じく図2の矢印で示すように、メス型パイプ2,2の連結メスねじ部2b,2bに螺合し、メス形球面4a,4aをオス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aに当接させることにより、アジャストリング4,4はオス型パイプ3,3が矢印方向と逆方向に抜けるのを防止するストッパとなっている。
この結果、各部品を組立てるに際し、大きな外力を必要とせず、従来のような強い力を加えて無理やり押し込むような組み付け作業は不要である。
また、このことから、メス型パイプ2の開口部の内径d1をオス型パイプ3,3におけるオス形球面3a,3aの外径D2より充分小さく(d1<D2)してオス型パイプ3,3が矢印方向に抜け出すのを防止することができる。
この場合、メス型パイプ2の開口部の内径d1をオス型パイプ3,3におけるオス形球面3a,3aの外径D2より小さく(d1<D2)してあるからオス型パイプ3,3が上記内径d1の開口部から抜け出ることはない。
こののち,アジャストリング4,4を、同じく図2の矢印で示すように、メス型パイプ2,2の連結メスねじ部2b,2bに螺合し、メス形球面4a,4aをオス型パイプ3,3のオス形球面3a,3aに当接させることにより、アジャストリング4,4はオス型パイプ3,3が矢印方向と逆方向に抜けるのを防止するストッパとなっている。
この結果、各部品を組立てるに際し、大きな外力を必要とせず、従来のような強い力を加えて無理やり押し込むような組み付け作業は不要である。
また、このことから、メス型パイプ2の開口部の内径d1をオス型パイプ3,3におけるオス形球面3a,3aの外径D2より充分小さく(d1<D2)してオス型パイプ3,3が矢印方向に抜け出すのを防止することができる。
実施例1のフレキシブルパイプ1はこれ単独でも使用可能であるが、このパイプ1を1ユニットとし、このようなユニットを複数本連結して、図4および図5に示すような長尺なフレキシブルパイプ10を形成してもよい。
長尺なフレキシブルパイプ10は、パイプユニット1を管継ぎ手11によって連結してあり、管継ぎ手11は両端にオスねじ部11a,11aを備えている。これらオスねじ部11a,11aは隣接するパイプユニット1,1のメス型パイプ2,2における連結メスねじ部2b,2bに螺合することにより、パイプユニット同志を連結する。
複数本のパイプユニット1…を管継ぎ手11によって連結し、先端に注出ノズル15を連結するとともに、後端に取付けパイプ16を連結すれば、クーラントノズルが出来上がる。
このような構成の長尺なフレキシブルパイプ10であれば、球面関節箇所が多数個形成されるので、パイプを大きく曲げることができ、先端に取付けた注出ノズル15の向きを自在に選択することができる。
長尺なフレキシブルパイプ10は、パイプユニット1を管継ぎ手11によって連結してあり、管継ぎ手11は両端にオスねじ部11a,11aを備えている。これらオスねじ部11a,11aは隣接するパイプユニット1,1のメス型パイプ2,2における連結メスねじ部2b,2bに螺合することにより、パイプユニット同志を連結する。
複数本のパイプユニット1…を管継ぎ手11によって連結し、先端に注出ノズル15を連結するとともに、後端に取付けパイプ16を連結すれば、クーラントノズルが出来上がる。
このような構成の長尺なフレキシブルパイプ10であれば、球面関節箇所が多数個形成されるので、パイプを大きく曲げることができ、先端に取付けた注出ノズル15の向きを自在に選択することができる。
以上説明した通り本発明によれば、一対のオス型パイプをそれぞれメス型パイプの連結ねじ部側から挿入して結合ねじ同士で結合するので、従来のように強い力を加えて無理やり押し込むような組み付け作業は不要であり、製造の作業性がよくなる。また、アジャストリングで互いに摺接するオス形球面とメス形球面の摩擦力を調節することができるので、長期に亘り、適度な摩擦力を維持でき、使い勝手が向上する。
1…フレキシブルパイプ(パイプユニット)
2…メス型パイプ
2a…メス形球面
2b…連結ねじ部
3…オス型パイプ
3a…オス形球面
3b,3c…結合ねじ部
4…アジャストリング
4a…メス形球面
4b…調節ねじ部
10…長尺フレキシブルパイプ
15…注出ノズル
2…メス型パイプ
2a…メス形球面
2b…連結ねじ部
3…オス型パイプ
3a…オス形球面
3b,3c…結合ねじ部
4…アジャストリング
4a…メス形球面
4b…調節ねじ部
10…長尺フレキシブルパイプ
15…注出ノズル
Claims (3)
- 一端に内面が球面となっているメス形球面を有するとともに他端に連結ねじ部を備えた一対のメス型パイプと、
一端に外面が上記メス形球面に嵌合して回動自在に摺接するオス形球面を有するとともに他端に結合ねじ部を備え、それぞれ上記メス型パイプの連結ねじ部側から挿入されてメス型球面側の開口から導出される結合ねじ同士で結合される一対のオス型パイプと、
内面に上記オス型パイプのオス形球面に嵌合して回動自在に摺接するメス形球面を有し外面に上記メス型パイプの連結ねじ部に螺合される調節ねじ部を有するアジャストリングと、
を備えることにより球面関節部が複数個設けられていることを特徴とするフレキシブルパイプ。 - 請求項1に記載のフレキシブルパイプを1ユニットとし、このようなユニットが複数個連結されて多数球面関節型の長尺パイプが形成されていることを特徴とするフレキシブルパイプ。
- 請求項1または請求項2のフレキシブルパイプの先端に注出ノズルを取付けたことを特徴とするクーラントノズル。
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- 2011-04-11 JP JP2011098714A patent/JP2012220019A/ja active Pending
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