JP2012219086A - 糖蜜分画物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】さとうきび由来の糖蜜類である糖蜜および/または糖蜜アルコール発酵蒸留残渣および/または黒糖アルコール発酵蒸留残渣より得られる分子量2万以下の美白作用および/または消臭作用を有することを特徴とする糖蜜分画物とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、美白作用および/または消臭作用を有する色相の良好な糖蜜分画物を食品、嗜好品、化粧品、トイレタリー、洗剤、医薬部外品、環境分野などの用途に使用することに関する。
しかし、経済的に安価な精製方法が困難であるために、いまだに糖蜜類の利用は、飼料、肥料などの他、かりんとう、加工黒糖などの黒色系製品に限られているのが現状である。
さとうきび由来の糖蜜類である糖蜜、糖蜜アルコール発酵蒸留残渣および黒糖アルコール発酵蒸留残渣には、多くの有用成分が含まれていることが解明されるにつれて、その高付加価値の利用研究が盛んに行われている。
例えば、糖蜜類をアルコールなどの有機溶媒で抽出精製した有用成分を利用する研究が行われている。
具体的には、糖蜜をアルコールなどの有機溶媒などで抽出することにより、着色成分を除去して得られるエキスを美白化粧品に応用する方法、または、糖蜜を合成吸着剤のカラムに通液して着色成分を除去して得られるエキスを美白化粧品に応用する方法が知られている(特許文献1)。
糖蜜中から種々の美白成分が確認されている(特許文献2〜5)。
消臭成分については、甘蔗(さとうきび)由来の蒸留物(特許文献6)や甘蔗汁や製糖蜜を合成吸着剤で処理しエタノール-水系の溶媒で溶出させて得られる成分(特許文献7及び8)などが知られている。
その膜透過液は、オゾン処理などで脱色し排水処理することが記載されている(非特許文献1)。そのために、限外ろ過膜で得られる膜透過液中に含まれる有用成分やその生理作用や効果は明らかではない。
糖蜜などの安価な副産物であっても、種々の化合物からなる黒色物質が含有されており、無色から黄色の糖蜜を得るためには有機溶媒で抽出する方法や、更には合成樹脂カラムを用いて抽出精製する方法により製造するために、その製造コストが高くなるという問題があった。
本発明に用いられる糖蜜の代表的なものは、一般に水分15〜25%、糖分35〜50%、塩類15〜25%、その他にポリフェノール、たんぱく質、有機酸などから構成されている。
本発明のさとうきび由来の黒糖アルコール発酵蒸留残渣に使用される黒糖とは、さとうきびの搾汁を水分約5%まで濃縮して得られる黒褐色の固体、ブロックまたは粉状の濃縮物であり、前記の糖蜜と白砂糖などの原料糖と加熱混合して得られる加工黒糖、再生糖などがある。
ラム酒の製造に用いられる原料には、前記記載の糖蜜、黒糖、加工黒糖、再生糖などが挙げられる。
本発明に用いられる糖蜜アルコール発酵蒸留残渣または黒糖アルコール発酵蒸留残渣は、アルコール発酵酵母を分離したもの、また分離せずに酵母を含有している固体または液体であってもよい。
本発明の色相の良好な糖蜜分画物は、これに限定されるものではないが、さとうきび由来の糖蜜類である糖蜜および/または糖蜜アルコール発酵蒸留残渣および/または黒糖アルコール発酵蒸留残渣を限外ろ過膜で処理することによって得られる。
本発明で用いられる限外ろ過膜は、分画分子量2万以下のものであり、好ましくは分画分子量1万以下、より好ましくは分画分子量100〜5000である。
分画分子量2万を超える限外ろ過膜では、黒褐色に着色した透過液が得られるために好ましくない。また分画分子量100未満のナノろ過膜による処理では、大部分の有用物質がナノろ過膜を透過しない理由から有用物質を含む透過液が効率的に得られないため好ましくない。
限外ろ過膜を金属、セラミック、プラスチックなどのフィルタ部材に装着した管状の限外ろ過膜装置が通常使用される。膜構造や膜材質についてはいろいろなものがあるが特定するものではない。ろ過能力や雑菌による汚染を考慮すると、使用温度が80℃以上に耐えられる仕様の膜が好ましい。
膜処理運転での濃縮倍率については、濃縮倍率が高ければ高いほど膜処理の回収効率を上げることができるが、膜面積の増大となり経済的でない。
本発明の透過液を脱塩処理した糖蜜分画物は、塩類が含有すると問題のある製品に応用することができる。
本発明品の美白成分や消臭物質の成分は明らかではないが、フラボン系化合物やフェノール系化合物などの種々のポリフェノール化合物の混合物と糖分、有機酸、アミノ酸などによる複合作用によってその作用が発揮されているものと推測される。
水分20重量%、糖分45重量%、塩類20重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)15重量%からなる黒色の種子島産糖蜜(新光糖業株式会社製)を用いて、下記の糖蜜分画物を調製した。
種子島産糖蜜1kgに水4Lを加え、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量5千の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP005、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.1Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して茶色の粉末347gを得た。
前記実施例1で得られた茶色の粉末100gを水900mlに溶解させた。
この溶液を強酸性陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製、ゲル型ダイヤイオンSK1B)と強塩基性陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製、ゲル型ダイヤイオンSA10A)で処理してイオン交換処理液1300mlを得た。このイオン交換処理液を減圧濃縮して塩分0%の黄色の粉末74gを得た。
前記実施例1で得られた茶色の粉末100gを水900mlに溶解させた。
この溶液を電気透析器で処理して処理液1130mlを得た。この処理液を減圧濃縮して塩分0.3%の茶色の粉末76gを得た。
糖分18重量%、塩類6重量%、水分70重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)6重量%からなる黒色の糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品(日本アルコール産業株式会社製)を用いて、下記の膜透過液の糖蜜分画物を調製した。糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品5Lを80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量5千の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP005、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.3Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して茶色の粉末627gを得た。
前記実施例4で得られた茶褐色の粉末100gを水900mlに溶解させた。
この溶液を電気透析器で処理して処理液1200mlを得た。この処理液を減圧濃縮して塩分0.3%の茶色の粉末78gを得た。
水分20重量%、糖分45重量%、塩類20重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)15重量%からなる黒色の種子島産糖蜜(新光糖業株式会社製)を用いて、下記の糖蜜分画物を調製した。
種子島産糖蜜1kgに水4Lを加え、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量2万の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP020、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.4Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して茶色の粉末408gを得た。
黒色の黒糖アルコール発酵蒸留残渣の液体品(奄美大島産)を固形分30%になるように水を加えて5Lに調製し、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量2万の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP020、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.2Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して茶色の粉末612gを得た。
種子島産糖蜜(新光糖業株式会社製)500gと糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品(日本アルコール産業株式会社製)3000gの混合物に、水を加えて5Lに調製し、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量5千の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP005、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.0Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して茶色の粉末546gを得た。
種子島産糖蜜(新光糖業株式会社製)500gと黒糖アルコール発酵蒸留残渣の液体品(奄美大島産)3700gの混合物に、水を加えて5Lに調製し、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量5千の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP005、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.1Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して茶色の粉末541gを得た。
糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品(日本アルコール産業株式会社製)1000g、黒糖アルコール発酵蒸留残渣の液体品(奄美大島産)3700gの混合物に、水を加えて5Lに調製し、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量5千の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP005、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.3Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して茶色の粉末551gを得た。
種子島産糖蜜(新光糖業株式会社製)300g、糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品(日本アルコール産業株式会社製)1000g、黒糖アルコール発酵蒸留残渣の液体品(奄美大島産)3700gの混合液を調製し、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量2万の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP020、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液2.9Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して茶色の粉末617gを得た。
糖分18重量%、塩類6重量%、水分70重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)6重量%からなる黒色の糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品(日本アルコール産業株式会社製)を用いて、下記の膜透過液の糖蜜分画物を調製した。糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品5Lを80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量5千の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP005、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.3Lを得た。
その後、分画分子量100に相当するナノろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、スパイラル型モジュール、型番:NP010、膜材質:ポリエーテルサルホン)で、ナノろ過を実施して膜透過液1.1Lを得た。この膜不透過液を減圧濃縮して白色の粉末65gを得た。
水分20重量%、糖分45重量%、塩類20重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)15重量%からなる黒色の種子島産糖蜜(新光糖業株式会社製)を用いて、下記の糖蜜分画物を調製した。
種子島産糖蜜1kgに水4Lを加え、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、
分画分子量100に相当するナノろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、スパイラル型モジュール、型番:NP010、膜材質:ポリエーテルサルホン)で、ナノろ過を実施して膜透過液1.3Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して白色の粉末76gを得た。
水分20重量%、糖分45重量%、塩類20重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)15重量%からなる種子島産糖蜜(新光糖業株式会社製)1kgに水4Lを加え、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量3万の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP030、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.4Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して黒色の粉末415gが得られた。
糖分18重量%、塩類6重量%、水分70重量%、その他(ポリフェノール、有機酸、蛋白質など)6重量%からなる糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の液体品(日本アルコール産業株式会社製)1kgに水4Lを加え、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量3万の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP030、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液3.4Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して黒色の粉末683gを得た。
黒色の黒糖アルコール発酵蒸留残渣の液体品(奄美大島産)を固形分30%になるように水を加えて5Lに調製し、80℃に加熱してケイソウ土ろ過を行った。その後、分画分子量3万の限界ろ過膜(ダイセル化学工業(株)製、NADIRスパイラル型モジュール、型番:UP030、膜材質:ポリエーテルサルホン)で限外ろ過を実施して膜透過液を3.3L得た。この膜透過液を減圧濃縮して黒色の粉末645gを得た。
実施例13と同様の方法で、分画分子量80に相当するナノろ過膜(東レ(株)製、型番:SU−610、膜材質:架橋ピペラジンポリアミド)で、ナノろ過を実施して膜透過液0.9Lを得た。この膜透過液を減圧濃縮して白色の粉末51gを得た。
B16メラノーマ細胞2×105個を径6cmの培養シャーレ中、試験物質を0.5重量%添加した10%ウシ胎児血清加イーグルMEM培地を用い、5%炭酸ガスを含有する空気下37℃で、7日間培養した。その後細胞は、0.025%トリプシンを含むダルベッコリン酸緩衝液で剥離し、細胞数の測定を行い、遠心分離し得られた細胞の白色化の程度を肉眼的に比較した。+++:白色度大、++:白色度中、+:やや白色化、−:白色化せず、で評価し、+++:白色度大、および++:白色度中を合格とした。その結果を表1に示す。本発明の糖蜜分画物はいずれも合格し、比較例や原料の糖蜜、糖蜜アルコール発酵蒸留残渣、黒糖アルコール発酵蒸留残渣よりもB16メラノーマ細胞に対する白色化効果が強いことがわかる。
本発明の糖蜜分画物を含有する化粧料の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
(処方1:化粧水)
グリセリン 3.0
プロピレングリコール 2.0
オレイルアルコール 0.1
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 1.5
エタノール 20
実施例1の糖蜜分画物 0.7
香料・防腐剤 適量
精製水 全量 100
(処方2:化粧水)
グリセリン 3.0
プロピレングリコール 2.0
オレイルアルコール 0.1
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 1.5
エタノール 20
実施例10の糖蜜分画物 0.7
香料・防腐剤 適量
精製水 全量 100
(処方3:クリーム)
スクワラン 5.0
ステアリン酸 2.0
ステアリルアルコール 7.0
還元ラノリン 2.0
オクチルドデカノール 6.0
ポリオキシエチレン(25)セチルアルコール 3.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
プロピレングリコール 5.0
実施例2の糖蜜分画物 0.7
香料・防腐剤 適量
精製水 全量 100
(処方4:乳液)
流動パラフィン 10.0
ステアリン酸 0.2
セタノール 1.5
ワセリン 3.0
ラノリンアルコール 2.0
ポリオキシエチレン(10)モノオレイン酸エステル 2.0
グリセリン 3.0
プロピレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 1.0
実施例3の糖蜜分画物 0.5
香料・防腐剤 適量
精製水 全量 100
(処方5:パック)
ポリビニルアルコール 15.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 5.0
プロピレングリコール 3.0
エタノール 10.0
実施例5の糖蜜分画物 1.0
香料・防腐剤 適量
精製水 全量 100
色黒、シミ、ソバカスに悩む被験者20名をパネルとし、半分の10名には前述の実施例14処方1の化粧水を、残りの10名には実施例14処方1の化粧水より糖蜜分画物を除いた処方の化粧水(比較例)を3ヶ月間毎日使用させた場合の美白効果を判定した。
その結果、実施例14処方1の化粧水を使用した場合は、有効(色素沈着がかなり薄くなった):5名、やや有効(色素沈着がやや薄くなった):3名,無効(色素沈着に変化がなかった):2名であった。
一方、比較例の化粧水を使用した場合は、有効(色素沈着がかなり薄くなった):0名、やや有効(色素沈着がやや薄くなった):3名,無効(色素沈着に変化がなかった):7名であった。
これから分かるように、本発明品を含む化粧水の方が比較対象の化粧水よりも明らかに美白効果が認められた。
10mlバイアルビンに、本発明品、比較例品、糖蜜、糖蜜アルコール発酵蒸留残渣の各々2%水溶液1mlを入れた後に、0.1%メチルメルカプタンナトリウム水溶液1mlを入れて封入した。35℃で30分間インキュベートした後にバイアルビン中のガスを抜き取り、ガスクロマトグラフィー分析(キャピラリーカラム:SUPELCOWAX−10,30m,0.25mmID、キャリアガス:He、カラム温度:60℃、検出器:FID)でメチルメルカプタン含量を測定し、ピーク面積比換算によりブランクに対する減少率を求めて消臭率とした。その結果を表2に示す。
本発明の糖蜜分画物を含有する食品の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
(処方6:キャンディー)
砂糖 49.5
水飴 40.0
酸味料 0.5
実施例1の糖蜜分画物(乾燥品) 5.0
水 5.0
得られたキャンディーは黄色で美味しいものであった。
(処方7:飲料)
果糖ぶどう糖液 12.0
クエン酸 0.2
実施例4の糖蜜分画物(乾燥品) 5.0
水 82.8
得られた飲料は淡黄色で美味しいものであった。
被験者3名がタバコ(ハイライト)1本をフィルタ根元2cmまで喫煙した後、呼気3Lをにおい袋に採取した。次に実施例15の処方6で調製したキャンディー(約4g)を3分間なめ、次の1分間で噛み砕いて飲み込んだ後に呼気3Lをにおい袋に採取した。これを7名の評価パネラーにより5段階の評価点数(表3)で評価し、たばこ喫煙後の点数とキャンディーをなめた後の点数の平均値を求めた。平均値3以上を合格とした。その結果を表4に示す。平均値は3.4であり合格であった。
実施例15のキャンディーの処方6において実施例1の糖蜜分画物の代わりに、種子島産糖蜜を配合した以外はまったく同様に調製したキャンディーについて試験例4と同様にたばこ消臭試験を行った。平均値3以上を合格とした。その結果を表4に示す。平均値は2.3であり不合格であった。
実施例15のキャンディーの処方6において実施例1の糖蜜分画物の代わりに、比較例4の糖蜜分画物(白色の粉末)を配合した以外はまったく同様に調製したキャンディーについて試験例4と同様にたばこ消臭試験を行った。平均値3以上を合格とした。その結果を表4に示す。平均値は1.9であり不合格であった。
実施例6で得られた糖蜜分画物の茶色の粉末を用いて、下記の透明石鹸を調製した。ラウリン酸20重量%、ミリスチン酸20重量%、パルミチン酸20重量%、ステアリン酸40重量%からなる脂肪酸ナトリウム石鹸生地を用いて、定法により下記の組成からなる淡黄色の透明石鹸を得た。
脂肪酸Na石鹸 56重量%
砂糖 11重量%
グリセリン 12重量%
水分 18重量%
実施例6の糖蜜分画物(粉末) 3重量%
実施例7で得られた糖蜜分画物の茶色の粉末を用いて、実施例16と同様に下記の透明石鹸を調製し、淡黄色の透明石鹸を得た。
脂肪酸Na石鹸 56重量%
砂糖 11重量%
グリセリン 12重量%
水分 18重量%
実施例7の糖蜜分画物(粉末) 3重量%
実施例8で得られた糖蜜分画物の茶色の粉末を用いて、下記のボディシャンプーを調製した。
ラウリン酸17重量%、ミリスチン酸50重量%、パルミチン酸17重量%、オレイン酸16重量%からなる脂肪酸カリウム石鹸生地を用いて、定法により下記の組成からなる淡黄色のヤシ系の臭気のないボディシャンプーを得た。
脂肪酸K石鹸 20重量%
ラウロイルジエタノールアミド 5重量%
グリセリン 10重量%
精製水 62重量%
実施例8の粉末 3重量%
実施例9で得られた糖蜜分画物の茶色の粉末を用いて、実施例18と同様に下記のボディシャンプーを調製し、淡黄色のボディシャンプーを得た。
脂肪酸K石鹸 20重量%
ラウロイルジエタノールアミド 5重量%
グリセリン 10重量%
精製水 62重量%
実施例9の粉末 3重量%
実施例11で得られた糖蜜分画物の茶色の粉末を用いて、実施例18と同様に下記のボディシャンプーを調製し、淡黄色のボディシャンプーを得た。
脂肪酸K石鹸 20重量%
ラウロイルジエタノールアミド 5重量%
グリセリン 10重量%
精製水 62重量%
実施例11の粉末 3重量%
実施例12で得られた糖蜜分画物の白色の粉末を用いて、下記の台所用洗浄剤を調製した。定法により下記の組成からなる台所用洗浄剤を得た。得られた台所用洗浄剤は淡黄色で洗剤特有の臭気はなかった。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 25重量%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 20重量%
エタノール 5重量%
ポリプロピレングリコール 5重量%
精製水 38重量%
実施例12の粉末 7重量%
比較例1で得られた糖蜜分画物の黒色の粉末を用いて、下記の透明石鹸を調製した。実施例16と同様に、ラウリン酸20重量%、ミリスチン酸20重量%、パルミチン酸20重量%、ステアリン酸40重量%からなる脂肪酸ナトリウム石鹸生地を用いて、定法により下記の組成からなる透明石鹸を得た。得られた透明石鹸は黒褐色であった。
脂肪酸Na石鹸 57重量%
砂糖 10重量%
グリセリン 11重量%
水分 17重量%
比較例1の粉末 5重量%
比較例2で得られた糖蜜分画物の黒色の粉末を用いて、下記のボディシャンプーを調製した。実施例18と同様に、ラウリン酸17重量%、ミリスチン酸50重量%、パルミチン酸17重量%、オレイン酸16重量%からなる脂肪酸カリウム石鹸生地を用いて、定法により下記の組成からなるボディシャンプーを得た。得られたボディシャンプーは黒褐色であった。
脂肪酸K石鹸 20重量%
ラウロイルジエタノールアミド 5重量%
グリセリン 10重量%
精製水 58重量%
比較例2の粉末 7重量%
比較例3で得られた糖蜜分画物の黒色の粉末を用いて、実施例18と同様に下記のボディシャンプーを調製した。得られたボディシャンプーは黒褐色であった。
脂肪酸K石鹸 20重量%
ラウロイルジエタノールアミド 5重量%
グリセリン 10重量%
精製水 58重量%
比較例3の粉末 7重量%
実施例21と同様に比較例4で得られた糖蜜分画物の白色の粉末を用いて、下記の台所用洗浄剤を調製した。定法により下記の組成からなる台所用洗浄剤を得た。得られた台所用洗浄剤はほとんど無色であったが、洗剤特有の臭気が強く感じられた。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 25重量%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 20重量%
エタノール 5重量%
ポリプロピレングリコール 5重量%
精製水 38重量%
比較例4の粉末 7重量%
実施例16と実施例17で得られた透明石鹸を5人に風呂で7日間使用して、全身を洗浄した後にバスタオルで7日連続して全身を拭いた。その連続して使用したバスタオルの臭いをかいで消臭効果を確認した。
その消臭官能評価は、0:ほとんど臭わない 1:やっと感じる臭い 2:すぐに感じる臭い 3:嫌な臭い で判定し、その平均値を求めた。平均値1以下を合格とした。
その結果を表5に示す。本発明品は合格であり、消臭効果に優れていることがわかる。
また、比較例5で得られた透明石鹸についても同様に試験して、消臭官能評価を実施した。その結果を表5に示す。比較例5で得られた透明石鹸は不合格であった。
実施例18、実施例19、実施例20で得られたボディシャンプーを5人に風呂で7日間使用して全身を洗浄した後にバスタオルで7日連続して全身を拭いた。その連続して使用したバスタオルの臭いをかいで消臭効果を確認した。
その消臭官能評価は、0:ほとんど臭わない 1:やっと感じる臭い 2:すぐに感じる臭い 3:嫌な臭い で判定し、その平均値を求めた。
その結果を表5に示す。本発明品は消臭効果に優れていることがわかる。
また、比較例6、比較例7で得られたボディシャンプーについても同様に試験して、消臭官能評価を実施した。その結果を表5に示す。比較例6と比較例7で得られたボディシャンプーは不合格であった。
市販品のペットシャンプーで隔日に洗浄している柴犬2歳(メス)に実施例18で調製したボディシャンプーを同様に隔日で体を1週間洗浄し、体臭の違いを飼い主に嗅いでもらい比較した。その結果、実施例18で調製したボディシャンプーは、市販品に比べて体臭が抑えられている事が明白であった報告であった。
Claims (3)
- さとうきび由来の糖蜜類である糖蜜および/または糖蜜アルコール発酵蒸留残渣および/または黒糖アルコール発酵蒸留残渣より得られる分子量2万以下の美白作用および/または消臭作用を有することを特徴とする糖蜜分画物。
- 前記分子量が100〜5000であることを特徴とする請求項1記載の糖蜜分画物。
- 請求項1又は2記載の糖蜜分画物を含有することを特徴とする食品、嗜好品、化粧品、トイレタリー品、洗剤、医薬部外品、又は環境分野製品。
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