JP6154567B2 - 保湿剤およびその製造方法ならびに当該保湿剤からなる化粧料 - Google Patents
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また、本発明の果実の果汁濃縮工程で得られる分離水としては、(A)筒状の半透膜に果汁を通し、圧力をかけて水を筒の外に除去する逆浸透膜処理工程で生じる分離した水、(B)真空下で加熱して果汁の水分を蒸発させる加熱濃縮工程で生じる蒸留水、(C)果汁を冷凍し、氷を分別する凍結濃縮工程で生じる氷を溶かした水等を利用することができる。果実の果汁濃縮工程で分離された分離水を回収した後、活性炭を用いて香気成分の吸着を行い、珪藻土によるプレコート処理をしたろ過により水溶性タンパク質や活性炭粉末の除去を行い、メンブレンフィルター処理によりバクテリアなどの微生物や低分子の有機物などを除去して清澄にし精製する。
本発明に用いられるろ過助剤としては、水溶性タンパク質を含む有機物を吸着除去ができるろ過助剤であれば特に限定されない。具体的には珪藻土、ベントナイト、パーライトやセルロースなどから選ばれる1種又は2種を用いる事が好ましい。
ろ過助剤として珪藻土を使用する場合、珪藻土の使用量は特に限定されないが、ろ過面積に対して0.4キログラム毎平方メートルから1.4キログラム毎平方メートル程度が好ましく、好ましくは0.5〜0.7キログラム毎平方メートル程度がさらに好ましい。
また、ろ過方法としては、加圧ろ過法、吸引ろ過法、遠心ろ過法等があげられる。
Hort.exTanaka)、(C.flavicarpa
Hort.ex Tanaka)、ヒロシマナツザボン(C.hiroshimanaHort.ex
Y.Tanaka)、ミツハル(C.mitsuharu
Hort.ex Y.Tanaka)、オオミカントウ(C.omikanto
Hort.ex Y.Tanaka)、(C.pseudoparadisi
Hort.ex Y.Tanaka)、トサアサヒ(C.tosa-asahi
Hort.ex Y.Tanaka)、(C.aurantiaca
Hort.ex Tanaka)を用いることもできる。
oroblanco.)があげられる。
リー果実、モロヘイヤ(黄麻)、ヤカワムラサキイモ、ヤクチ(益智)、ヤグルマソウ(ヤグルマギク)、ヤグルマハッカ、ヤシャブシ(矢車)、ヤチヤナギ、ヤツデ(八角金盤)、ヤドリギ(柳寄生)、ヤナギタデの葉、ヤブガラシ、ヤブコウジ(紫金牛)、ヤマゴボウ(商陸)、ヤマハンノキ(山榛)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤマヨモギ、 ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユッカ・フレビフォリア、ユズ果実、ユリ、ヨロイグサ、ヨーロッパキイチゴ、ヨモギ(艾葉)、ライム果実、ライムギ、落花生種皮、ラカンカ果実、ラズベリー葉・果実、ラベンダー、リョクチャ(緑茶)、リンゴ果実、リンドウ、ルバス・スアビシムス(甜涼)、レタス、レッドカーラント果実、レモン果実、レモングラス、レンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ロウヤシ、ロコン(ヨシ:蘆根)ローガンベリー果実、ローズマリー(マンネンロウ)、ローズヒップ(ノバラ)、ワサビ、ワレモコウ(地楡)などの植物やクロレラ・ブルガリス、クロレラ・ピレノイドサ、クロレラ・エリプソイデイア、アオノリ(ウスバアオノリ、スジアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリ、ホソエダアオノリ)などの緑藻、及びコンブ(マコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブ、ミツイシコンブ)、ワカメ、ヒロメ、アオワカメ、ジャイアントケルプ(マクロシスティス・ピリフェラ、マクロシスティス・インテグリフォリア、ネオシティス・ルエトケアーナ)、ヒジキ、ヒバマタなどの褐藻、及びヒジリメン、マクサ(テングサ)、ヒラクサ、オニクサ、オバクサ、カタオバクサ、ヤタベグサ、ユイキリ、シマテングサ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アマクサキリンサイ、キリンサイ、ビャクシンキリンサイ、ツノマタ、オオバツノマタ、トチャカ(ヤハズツノマタ)、エゾツノマタ、トゲツノマタ、ヒラコトジ、コトジツノマタ、スギノリ、シキンノリ、カイノリ、イボツノマタ、ヤレウスバノリ、カギウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、アカモミジノリなどの紅藻に代表される海藻やクラミドモナス、アカユキモ、ドゥナリエラ、クロロコッカス、クワノミモ、オオヒゲマワリ、ボルボックス、パルメラ、ヒザオリ、アオミドロ、ツルギミドロ、ヒビミドロ、アナアオサ、アミアオサ、ナガアオサ、カワノリ、フリッチエラ、オオシオグサ、アサミドリシオグサ、カワシオグサ、マリモ、タマゴバロニア、タマバロニア、マガタマモ、フサイワヅタ、スリコギヅタ、ヘライワヅタ、クロキヅタ、ハネモ、ミル、クロミル、サキブチミル、ナガミル、ヒラミル、カサノリ、フトジュズモ、タマジュズモ、ミゾジュズモ、ミカヅキモ、コレカエテ、ツヅミモ、キッコウグサ、ヒトエグサ、ヒロハノヒトエグサ、ウスヒトエグサ、モツキヒトエ、サヤミドロ、クンショウモ、スミレモ、ホシミドロ、フシナシミドロなどの緑藻類やスイゼンジノリ、アオコ、カワタケ、イシクラゲ、ハッサイ、ユレモ、スピルリナ、トリコデスミウム属などの藍藻類やピラエラ、ナガミシオミドロ、イソブドウ、イソガワラ、グンセンクロガシラ、カシラザキ、ムチモ、ヒラムチモ、ケベリグサ、アミジグサ、サキビロアミジ、サナダグサ、フクリンアミジ、
コモングサ、 エゾヤハズ、ヤハズグサ、ウラボシヤハズ、ジガミグサ、ウミウチワ、コナウミウチワ、アカバウミウチワ、ヒルナミマクラ、ソメワケグサ、
ナバリモ、モツキチャソウメン、マツモ、ナガマツモ、オキナワモズク、ニセフトモズク、フトモズク、イシモズク、クロモ、ニセモズク、モズク、イシゲ、イロロ、イチメガサ、ケヤリ、ウミボッス、ウルシグサ、ケウルシグサ、タバコグサ、コンブモドキ、ハバモドキ、ハバノリ、セイヨウハバノリ、コモンブクロ、エゾブクロ、フクロノリ、ワタモ、チシマフクロノリ、カゴメノリ、ムラチドリ、サメズグサ、イワヒゲ、ヨコジマノリ、カヤモノリ、ウイキョウモ、ツルモ、アナメ、スジメ、ミスジコンブ、アツバミスジコンブ、ガツガラコンブ、カキジマコンブ、オニコンブ、ゴヘイコンブ、ナガコンブ、エンドウコンブ、オオチヂミコンブ、トロロコンブ、アントクメ、カジメ、ツルアラメ、クロメ、キクイシコンブ、ネジレコンブ、クロシオメ、ネコアシコンブ、アラメ、アイヌワカメ、チガイソ、エゾイシゲ、ヤバネモク、ラッパモク、ウガノモク、ジョロモク、ヒエモク、タマナシモク、イソモク、ナガシマモク、アカモク、シダモク、ホンダワラ、ネジモク、ナラサモ、マメタワラ、タツクリ、ヤツマタモク、ウミトラノオ、オオバモク、フシズシモク、ハハキモク、トゲモク、ヨレモク、ノコギリモク、オオバノコギリモク、スギモク、オオウキモ、ブルウキモ、カヤモノリなどの褐藻類やウシケノリ、フノリノウシケ、
アサクサノリ、スサビノリ、ウップルイノリ、オニアマノリ、タサ、フイリタサ、ベニタサ、ミルノベニ、
アケボノモズク、 ハイコナハダ、ヨゴレコナハダ、アオコナハダ、
ウミゾウメン、ツクモノリ、カモガシラノリ、ベニモズク、ホソベニモズク、カサマツ、 フサノリ、ニセフサノリ、ソデガラミ、ガラガラ、ヒラガラガラ、 ヒロハタマイタダキ、 タマイタダキ、カギノリ、カギケノリ、ヒメテングサ、ハイテングサ、オオブサ、ナンブグサ、コヒラ、ヨヒラ、キヌクサ、ヒビロウド、ヒメヒビロウド、イソムメモドキ、ミチガエソウ、リュウモンソウ、ヘラリュウモン、ニセカレキグサ、オオバオキツバラ、アカバ、マルバアカバ、ホソバナミノハナ、ナミノハナ、ガラガラモドキ、シオグサゴロモ、エツキイワノカワ、カイノカワ、カニノテ、サンゴモ、ムカデノリ、スジムカデ、カタノリ、ヒラムカデ、キョウノヒモ、サクラノリ、ニクムカデ、タンバノリ、ツルツル、ヌラクサ、クロヌラクサ、オオムカデノリ、
ヒラキントキ、マタボウ、チャボキントキ、キントキ、マツノリ、コメノリ、トサカマツ、ヒトツマツ、オオバキントキ、イトフノリ、ナガオバネ、ハナフノリ、フクロフノリ、マフノリ、カレキグサ、ホソバノトサカモドキ、ヒロハノトサカモドキ、ヤツデガタトサカモドキ、クロトサカモドキ、ネザシノトサカモドキ、キヌハダ、エゾトサカ、エナシカリメニア、オオツカサノリ、ハナガタカリメニア、ホウノオ、ヒカゲノイト、ウスギヌ、ニクホウノオ、ベニスナゴ、ススカケベニ、ヤマダグサ、ミリン、ホソバミリン、キクトサカ、エゾナメシ、イソモッカ、ユカリ、ホソユカリ、イバラノリ、サイダイバラ、タチイバラ、カギイバラノリ、キジノオ、イソダンツウ、アツバノリ、
オゴノリ、ツルシラモ、シラモ、オオオゴノリ、ミゾオコノリ、カバノリ、ハチジョウテングサモドキ、フシクレノリ、ナミイワタケ、
カイメンソウ、 オキツノリ、イタニグサ、サイミ、ハリガネ、
ハスジグサ、イカノアシ、ホソイボノリ、ノボノリ、クロハギンナンソウ、アカバギンナンソウ、
ヒシブクロ、トゲマダラ、エツキマダラ、タオヤギソウ、ハナサクラ、 フクロツナギ、スジコノリ、ハナノエダ、ヒラタオヤギ、ダルス、マサゴシバリ、アナダルス、ウエバグサ、ベニフクロノリ、フシツナギ、ヒメフシツナギ、ヒロハフシツナギ、ヒラワツナギソウ、ウスバワツナギソウ、イギス、ケイギス、ハリイギス、ハネイギス、アミクサ、エゴノリ、フトイギス、サエダ、チリモミジ、
ハブタエノリ、コノハノリ、スズシロノリ、ウスベニ、 ハスジギヌ、 ナガコノハノリ、スジギヌ、アツバスジギヌ、カギウスバノリ、ヤレウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、ウスバノリモドキ、アヤニシキ、アヤギヌ、エナシダジア、イソハギ、シマダジア、ダジモモドキ、モロイトグサ、フトイグサ、
マクリ、ハナヤナギ、ユナ、ヤナギノリ、モツレユナ、ベニヤナギコリ、モサヤナギ、ササバヤナギノリ、クロソゾ、コブソゾ、ハネソゾ、ソゾノハナ、ハネグサ、ケハネグサ、コザネモ、イソムラサキ、ホソコザネモ、ヒメゴケ、クロヒメゴケ、キクヒオドシ、ヒオドシグサ、ウスバヒオドシ、アイソメグサ、スジナシグサ、イソバショウ、フジマツモ、ハケサキノコギリヒバ、
カワモズク、アオカワモズク、ヒメカワモズク、イデユコゴメ、オキチモズク、チノリモ、チスジノリなどの紅藻類や、シャジクモ、シラタマモ、ホシツリモ、リクノタムヌス、ヒメフラスコモ、チャボフラスコモ、トリペラなどの車軸藻類や、ヒカリモなどの黄色藻類などに代表されるその他の藻類や鶏冠抽出物、牛・人の胎盤抽出物、豚・牛の胃や十二指腸或いは腸の抽出物若しくはその分解物、豚・牛の脾臓の抽出物若しくはその分解物、豚・牛の脳組織の抽出物、水溶性コラーゲン、アシル化コラーゲンなどのコラーゲン誘導体、コラーゲン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、水溶性エラスチン誘導体、ケラチン及びその分解物またはそれらの誘導体、シルク蛋白及びその分解物またはそれらの誘導体、豚・牛血球蛋白分解物(グロビンペプチド)、豚・牛ヘモグロビン分解物(ヘミン、ヘマチン、ヘム、プロトヘム、ヘム鉄など)、牛乳、カゼイン及びその分解物またはそれらの誘導体、脱脂粉乳及びその分解物またはそれらの誘導体、ラクトフェリンまたはその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物などの動物系原料由来の素材などは添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色などを任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から任意に選択して供すればよい。尚、抽出に用いる溶媒については、後に行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、通常では、水、水溶性有機溶媒(例えば、エタノール、プロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、アセトンなど)の中から選ばれる1種もしくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ましくない場合においては、水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独または水との任意の混液で用いたりすれば良い。
りんご(Malus
pumila Miller var.domestica Schneider)を搾汁した果汁を真空下で加熱し、水分を蒸発させる工程で生じる蒸留水を得た(比較例1とする)。得られた蒸留水に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)を1%(重量%濃度)加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次に、ポリビニリデンフロライド製メンブレンフィルター(0.2μm、ミリポア製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「りんご果実水」とした。得られたりんご果実水は、無色透明であり、無臭であった。
もも(Prunus
persica Batsch)を搾汁した果汁を筒状の半透膜に果汁を通し、圧力をかけて水を筒の外に除去する逆浸透膜処理工程で生じる分離した水(比較例2とする)を回収した。得られ水に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)を1.2%(重量%濃度)を加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次にナイロン製メンブレンフィルター(0.2μm、キュノ製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「もも果実水」とした。得られたもも果実水は、無色透明であり、無臭であった。
いちご(Fragaria
ananassa Duch.)を搾汁した果汁を冷凍し、氷を分別する凍結濃縮工程で生じる氷を溶かした水(比較例3とする)に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)3%(重量%濃度)を加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次に、ナイロン製メンブレンフィルター(0.2μm、ミリポア製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「いちご果実水」とした。得られたいちご果実水は、無色透明であり、無臭であった。
みかん(Citrus
unshiu Mar.)を搾汁した果汁を真空下で加熱し、水分を蒸発させる工程で生じる蒸留水を回収した(比較例4とする)。得られた蒸留水に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)を0.5%(重量%濃度)加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次に、ナイロン製メンブレンフィルター(0.2μm、ミリポア製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「みかん果実水」とした。得られたみかん果実水は、無色透明であり、無臭であった。また、活性炭処理した溶液を珪藻土を用いずにろ過し、同じくナイロン製メンブレンフィルター(0.45μm、キュノ製)で溶液をろ過した物を比較例5とした。
レモン(Citrus
limon Burn.)を搾汁した果汁を真空下で加熱し、水分を蒸発させる工程で生じる蒸留水を回収した(比較例6とする)。得られた蒸留水に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)1%(重量%濃度)を加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次に、ナイロン製メンブレンフィルター(0.2μm、ミリポア製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「レモン果実水」とした。得られたレモン果実水は、無色透明であり、無臭であった。
ゆず(Citrus junos
Sieb.ex Tanaka)を 搾汁した果汁を真空下で加熱し、水分を蒸発させる工程で生じる蒸留水を回収した(比較例7とする)。得られた蒸留水に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)5%(重量%濃度)を加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次に、ナイロン製メンブレンフィルター(0.2μm、ミリポア製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「ゆず果実水」とした。得られたゆず果実水は、無色透明であり、無臭であった。
メロン(Cucumis
melo.) を搾汁した果汁を真空下で加熱し、水分を蒸発させる工程で生じる蒸留水を回収した(比較例8とする)。得られた蒸留水に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)を3%(重量%濃度)加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次に、ポリビニリデンフロライド製メンブレンフィルター(0.2μm、ミリポア製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「メロン果実水」とした。得られたメロン果実水は、無色透明であり、無臭であった。
トマト(Solanum
lycopersicum.)を搾汁した果汁を真空下で加熱し、水分を蒸発させる工程で生じる蒸留水を回収した(比較例9とする)。得られた蒸留水に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)1%(重量%濃度)を加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次に、ポリビニリデンフロライド製メンブレンフィルター(0.2μm、ミリポア製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「トマト果実水」とした。得られたトマト果実水は、無色透明であり、無臭であった。
ぶどう(labrusca Concord.)を搾汁した果汁を真空下で加熱し、水分を蒸発させる工程で生じる蒸留水を回収した(比較例10とする)。得られた蒸留水に、粉末活性炭(タケコール、武田キリン(株)製)1%(重量%濃度)を加え、室温で1時間攪拌した。得られた液を、ろ過面積に対して0.6キログラム毎平方メートルとなるように珪藻土(ベンゲル、日本有機粘土(株)製)をプレコートしてろ過し、有機物や臭い成分の吸着除去を行った。次に、ポリビニリデンフロライド製メンブレンフィルター(0.2μm、ミリポア製)を用い、溶液をろ過した。得られた溶液を「ぶどう果実水」とした。得られたぶどう果実水は、無色透明であり、無臭であった。
試験例1
製造例1で製造したリンゴ果実水と、比較例1の安定性試験を40℃で実施した。その結果、表1に示すように精製前の分離水と比較して、精製したリンゴ果実水は極めて安定であることが明らかになった。
製造例2で製造したモモ果実水と、比較例2の安定性試験を40℃で実施した。その結果、表2に示すように、精製前の分離水と比較して精製したモモ果実水は極めて安定であることが明らかになった。
製造例3で製造したイチゴ果実水と、比較例3の安定性試験を40℃で実施した。その結果、表3に示すように、精製前の分離水と比較して精製したイチゴ果実水は極めて安定であることが明らかになった。
製造例4で製造したみかん果実水と、比較例4および比較例5の安定性試験を40℃で実施した。その結果、表4に示すように、比較例4および比較例5と比較して精製したみかん果実水は極めて安定であることが明らかになった。
製造例5で製造したレモン果実水と、比較例6の安定性試験を40℃で実施した。その結果、表5に示すように、精製前の分離水と比較して精製したレモン果実水は極めて安定であることが明らかになった。
製造例6で製造したゆず果実水と、比較例7の安定性試験を40℃で実施した。
その結果、表6に示すように、精製前の分離水と比較して精製したゆず果実水は極めて安定であることが明らかになった。
製造例7で製造したメロン果実水と、比較例8の安定性試験を40℃で実施した。
その結果、表7に示すように、精製前の分離水と比較して精製したメロン果実水は極めて安定であることが明らかになった。
製造例8で製造したトマト果実水と、比較例9の安定性試験を40℃で実施した。
その結果、表8に示すように、精製前の分離水と比較して精製したトマト果実水は極めて安定であることが明らかになった。
製造例9で製造したぶどう果実水と、比較例10の安定性試験を40℃で実施した。その結果、表9に示すように、精製前の分離水と比較して精製したぶどう果実水は極めて安定であることが明らかになった。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
表10および表11に示す処方に従い、各成分を混合し、攪拌、溶解して化粧水を製造した。
実施例1で製造したリンゴ果実水、みかん果実水、メロン果実水を配合した化粧水及び実施例1における果実水を精製水に代替して調製した比較例11について、専門パネラー10名(25歳から40歳までの男女)による官能評価試験を行った。すなわち、実施例1で製造した化粧水を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について、官能で下記のように判定し、10名の平均値を求め、肌のしっとりさと肌のべたつきについて評価した。
評価は下記の項目について5段階の評点評価を実施した。
(1)肌のしっとりさ
1.かさつく
2.ややかさつく
3.普通
4.ややしっとりする
5.しっとりする
(2)肌のべたつき
1.べたつく
2.ややべたつく
3.普通
4.ややさっぱり
5.さっぱり
パネラー10名の評点の平均を表12に示した。
表13に示す処方に従い、(1)〜(7)の各成分を80℃で混合攪拌したものに別途(8)、(9)及び、(10)の各成分を80℃で混合攪拌したものを加え、ホモジナイズし、攪拌しながら30℃まで冷却し、(11)の成分をさらに添加し混合攪拌してクリーム剤を製造した。
表13にて製造したクリーム及び実施例2において果実水を精製水に代替して調製した比較例12について、専門パネラー10名(25歳から40歳までの男女)による官能評価試験を行った。すなわち、表13にて製造したクリームを1日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について、官能で下記のように判定し、10名の平均値を求め、肌荒れ改善効果について評価した。
評価は下記の項目について5段階の評点評価を実施した。
(1)肌のしっとりさ
1.かさつく
2.ややかさつく
3.普通
4.ややしっとりする
5.しっとりする
(2)肌のべたつき
1.べたつく
2.ややべたつく
3.普通
4.ややさっぱり
5.さっぱり
パネラー10名の評点の平均を表14に示した。
しっとりした使用感も認められた。
表15に示す処方に従い、(1)〜(8)の各成分を70℃で混合撹拌し、室温まで冷却させてシャンプー剤を得た。
表16に示す処方に従い、(1)〜(8)の各成分を80℃で混合攪拌し、ボディジェル剤を得た。
Claims (2)
- モモ、イチゴ、メロンより選ばれる果実の果汁濃縮工程で分離される水を活性炭処理、プレコート濾過、及びメンブレンフィルター濾過することにより精製した果実水を1種又は2種以上配合することを特徴とする保湿剤。
- 請求項1に記載の保湿剤を含有することを特徴とする化粧料。
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