JP2012218910A - 搬送コンベヤ及び搬送設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上流側仮想経路線L3を円弧状に設定し、上流側コンベヤ部分13を、下流側仮想経路線L4に上流側仮想経路線L3を接続させ且つ上流側仮想経路線L3の下流側端の接線と下流側仮想経路線L4の上流側端の接線とが同じ角度となる状態で設け、上流側コンベヤ部分13を、上流側姿勢となるように物品を縦軸心周りに回転させながら載置搬送するように構成し、下流側コンベヤ部分14の搬送に伴う物品の回転量を多くする状態で物品を載置搬送する回転操作搬送手段15を、下流側コンベヤ部分14の上流側端部に設ける。
【選択図】図1
Description
ちなみに、図6に示すように、特許文献1では、上流側コンベヤ部分として、上流側仮想経路線が円弧状に設定されたカーブ状ローラコンベヤ装置51が設けられ、下流側コンベヤ部分として、下流側仮想経路線が直線状に設定された直線状ローラコンベヤ装置1が設けられており、下流側コンベヤ部分では、物品を縦軸心周りに回転させることなく搬送している。また、このような搬送コンベヤでは、物品が搬送コンベヤに対して予め設定された設定幅内に収まる状態で上流側仮想経路線及び下流側仮想経路線に沿って物品が搬送されるように、物品の外周面に接触して物品を案内する案内体3が設けられている。
しかし、物品の外周面に案内体を接触させることで物品の姿勢が下流側姿勢から大きく崩れることを抑制していると、案内体が物品の外周面に接触することにより物品が損傷する可能性があるため、案内体への接触は極力避けるほうが望ましい。
前記上流側仮想経路線及び前記下流側仮想経路線に沿って設けられて物品の外周面に接触することで物品を前記上流側仮想経路線及び前記下流側仮想経路線に沿って案内する案内体が設けられ、前記上流側コンベヤ部分が、前記下流側仮想経路線に前記上流側仮想経路線が接続され、且つ、前記上流側仮想経路線の下流側端の接線と、前記下流側仮想経路線の上流側端又はそれの接線とが同じ角度となる状態で設けられ、
前記上流側コンベヤ部分の下流側端部に設けられて前記上流側コンベヤ部分の搬送に伴う物品の回転量を少なくする状態又は回転させない状態で物品を載置搬送する、又は、前記下流側コンベヤ部分の上流側端部に設けられて前記下流側コンベヤ部分の搬送に伴う物品の回転量を多くする状態で物品を載置搬送する回転操作搬送手段が設けられている点にある。
説明を加えると、搬送コンベヤにて物品を載置搬送するとき、物品の底面後部における搬送コンベヤとの摩擦力は、物品の底面前部における搬送コンベヤとの摩擦力に比べて大きくなる。これは、物品を載置搬送するときに荷重が物品の後側に偏るために、物品の底面後部における搬送コンベヤとの接地圧が、物品の底面前部における搬送コンベヤとの接地圧に比べて高くなるためと思われる。
そして、物品の底面後部における摩擦力が、物品の底面前部における摩擦力に比べて大きい場合、物品の底面後部の方が底面前部に比べて推進力が付与され易く、物品の前部に対して推進力が付与され難くなる。そのため、上流側コンベヤ部分と下流側コンベヤ部分との接続箇所に物品が搬送されると、物品の前部が下流側コンベヤ部分に乗り移っているにも関らず、上流側コンベヤ部分に残っている物品の後部に対する推進力が支配的となり、物品は上流側コンベヤ部分で搬送されているときと同様に上流側姿勢に向かうように縦軸心周りに回転しながら載置搬送されるため、上流側コンベヤ部分から下流側コンベヤ部分に乗り移る際、物品は、下流側仮想経路線に沿って搬送されずに下流側姿勢から大きく崩れると考えられる。
このように下流側仮想経路線を、上流側仮想経路線に対して逆方向に曲がる円弧状であると、下流側コンベヤ部分に乗り移る物品の前部は下流側仮想経路線の曲がり方向とは逆方向に進むため、下流側仮想経路線を直線状に設定した場合に比べて物品の姿勢が下流側姿勢から大きく崩れ易いが、回転操作搬送手段を設けることで、物品が下流側姿勢から大きく崩れることなく物品を搬送することができる。
また、下流側コンベヤ部分の上流側端部よりも下流側に備えられた駆動ローラが、その回転軸心が下流側仮想経路線の曲率中心点を向く姿勢で設けられているため、下流側コンベヤ部分の上流側端部よりも下流側では、物品を、その側辺が上流側仮想線の接線に沿う下流側姿勢になるように縦軸心周りに回転しながら搬送される。
そして、上述の如く駆動ローラと従動ローラとを配設して物品を載置支持することで、駆動ローラ及び従動ローラとして、一般的な円柱形状のローラを用いることができるため、特殊な円錐形状のローラを用いることなく駆動ローラ及び従動ローラを構成し易いものとなる。
そして、駆動ローラを仮想経路線に沿って広範囲に駆動ローラを設けることで、直線コンベヤから分岐搬送する物品又は直線コンベヤに合流搬送する物品を仮想経路線に沿って適切に搬送し易いものとなる。
図1に示すように、搬送設備は、直線状に設定された直線仮想経路線L1に沿って物品を載置搬送する直線コンベヤ1と、円弧状に設定された曲線仮想経路線L2に沿って物品を載置搬送する曲線コンベヤ2(搬送コンベヤに相当)とを備えて構成されている。ちなみに、物品は、平面視矩形状に形成された大型のトレーであり、物品の長手方向がコンベヤの搬送方向に沿い且つ物品の短手方向がコンベヤの幅方向に沿う姿勢で搬送される。尚、物品の長手方向に沿う辺が物品の側辺に相当する。
一対の搬送部4の夫々は、複数の回転プーリ5に亘って回転ベルト6を巻回して構成されており、一方の搬送部4における駆動用の回転プーリ5と他方の搬送部4における駆動用の回転プーリ5とが連動駆動軸7にて連動連結され、当該連動駆動軸7を回転駆動させるベルト用電動モータ8が設けられている。
そして、主直線コンベヤ1aは、ベルト用電動モータ8にて連動駆動軸7を回転駆動させて一対の搬送部4を同期駆動させることで、一対の回転ベルト6にて載置支持された物品の姿勢を変えることなく(物品を縦軸心周りに回転させることなく)、直線状の直線仮想経路線L1に沿って物品を載置搬送するように構成されている。
尚、副直線コンベヤ1bは、主直線コンベヤ1aと同様に構成されているため説明は省略する。
側方部分11は、側方部分11の搬送面が一対の搬送部4の搬送面より高い高さに位置する状態で設けられており、接続部分10は、接続部分10の搬送面が一対の搬送部4の搬送面より高く且つ側方部分11の搬送面と同高さとなる搬送位置(図2(b)参照)と接続部分10の搬送面が一対の搬送部4の搬送面より低い退避位置(図2(a)参照)とに昇降自在に設けられている。
そして、図2(b)に示すように、物品が分岐箇所に搬送されるよりも先に2つの接続部分10が同時に退避位置から搬送位置に上昇移動し、図2(c)に示すように、物品が上流側の接続部分10aから下流側の接続部分10bに乗り移った時点で上流側の接続部分10aは退避位置に下降移動し、下流側の接続部分10bから側方部分11に乗り移った時点で下流側の接続部分10bが退避位置に下降移動するように、2つの接続部分10における昇降用電動モータ12作動が図外の制御装置にて制御されている。よって、上流側の接続部分10aを先に退避位置に下降移動させることで、下流側の接続部分10bにて物品を載置搬送している状態でも、直進搬送する後続の物品を分岐箇所に受け入れることができるため、搬送する物品同士の間隔を詰めた状態で複数の物品を搬送できるようになっている。
説明を加えると、物品の側辺が沿う上流側仮想経路線L3の接線とは、上流側コンベヤ部分13上に物品が位置する状態において、その物品の長手方向の中心と上流側仮想経路線L3の曲率中心点Pとを結ぶ線分上又はそれの延長線上で交差する上流側仮想経路線L3の交点の接線であり、この接線の傾きは上流側コンベヤ部分13にて物品が載置搬送されるとともに変化する。上流側コンベヤ部分13は、この接線の傾きの変化に伴って物品の側辺の傾きが変化するように、物品を縦軸心周りに回転させながら載置搬送するように構成されている。
また、物品の側辺が沿う下流側仮想経路線L4の接線とは、下流側コンベヤ部分14上に物品が位置する状態において、その物品の長手方向の中心と下流側仮想経路線L4の曲率中心線Pとを結ぶ線分上又はその延長線上で交差する下流側仮想経路線L4の交点の接線であり、この接線の傾きは下流側コンベヤ部分14にて物品が搬送されるとともに変化する。下流側コンベヤ部分14は、この接線の傾きの変化に伴って物品の側辺の傾きが変化するように、物品を縦軸心周りに回転させながら載置搬送するように構成されている。
上流側コンベヤ部分13及び下流側コンベヤ部分14の夫々は、駆動手段としてのローラ用電動モータ16にて回転駆動される複数の駆動ローラ17の回転により物品を載置搬送するローラ駆動式に構成されている。曲線コンベヤ2に設けられている駆動ローラ17は、全て同径の駆動ローラ17が用いられ、また、全て同じ回転速度で回転するように構成されており、全てが同じ周速度となっている。そして、物品の横幅方向の一方側部分を複数の駆動ローラ17にて載置支持し、回転自在な複数の従動ローラ18にて物品の横幅方向の他方側部分を載置支持する形態で、物品を載置搬送するように構成されている。
そして、上流側の3輪の従動ローラ18は、直線仮想経路線L1に沿って設けられており、下流側の3輪の従動ローラ18は、上流側仮想経路線L3に沿って設けられている。
また、上流側に位置する駆動ローラ17は、その回転軸23の回転軸心が、上流側仮想経路線L3との交差箇所における接線に対して直交しない状態で交差し、線分L5と直交する状態で交差するように設けられている。
また、下流側に位置する駆動ローラ17は、その回転軸23の回転軸心が、下流側仮想経路線L4との交差箇所における接線に対して直交しない状態で交差し、線分L5と直交する状態で交差するように設けられている。
そして、曲線仮想経路線L2に沿って搬送される物品は、回転操作搬送手段15にて下流側姿勢からの大きな姿勢の崩れが防止されて適切に搬送された物品は設定横幅内に収まるため、適切に搬送されている物品は案内体3に接触せず、物品の荷重が偏っている場合や搬送ミスが生じた場合等により物品が適切に搬送されず、物品が設定横幅から外れようとする場合には、その物品の外周面に案内体3が接触するようになっている。
(1) 上記実施形態では、曲線コンベヤ2を、分岐搬送コンベヤとして設けたが、曲線コンベヤ2を、合流搬送コンベヤとして設けてもよい。また、搬送方向を切り換えるようにして、曲線コンベヤ2を、分岐搬送コンベヤ及び合流搬送コンベヤとして設けてもよい。
また、曲線コンベヤ2を直線コンベヤ1の中間部に接続して、分岐搬送コンベヤ又は合流搬送コンベヤとして設けたが、曲線コンベヤ2を直線コンベヤ1の中間部に接続せずに、分岐搬送や合流搬送を行わないコンベヤとして設けてもよい。
また、上流側コンベヤ部分13の下流側端部と下流側コンベヤ部分14の上流側端部との両方に回転操作搬送手段15を設けてもよい。
つまり、例えば、上流側コンベヤ部分13の下流側端部に、回転操作搬送手段15としての駆動ローラ17を設ける場合、上記実施形態において下流側コンベヤ部分14に設けられている6輪の従動ローラ18のうちの最も下流側に位置する従動ローラ18に代えて駆動ローラ17を設けてもよい。
ちなみに、上記実施形態では、上述の最も下流側に位置する従動ローラ18は、その回転軸心が、上流側仮想経路線L3との交差箇所における接線に対して直交しない状態で交差し、線分L5と直交する状態で交差するように設けられている。
つまり、曲率半径方向で仮想経路線の内方側に、外方側の駆動ローラ17より外径が小さく且つ外方側の駆動ローラ17と同じ回転速度で回転する駆動ローラ17を設ける、又は、外方側の駆動ローラ17と同じ外径で且つ外方側の駆動ローラ17より回転速度が遅い駆動ローラ17を設ける等、曲率半径方向で仮想経路線の内方側に、外方側の駆動ローラ17より周速度が遅い駆動ローラ17を設けてもよい。
ちなみに、曲率半径方向で仮想経路線の内方側に、外方側の駆動ローラ17より外径が小さく且つ外方側の駆動ローラ17と同じ回転速度で回転する駆動ローラ17を設ける場合は、内方側ほど小径となるコーン状の駆動ローラ17を設けることで、外方側の駆動ローラ17と内方側の駆動ローラ17とを一体的に構成してもよい。
2 搬送コンベヤ
3 案内体
4 搬送部
10 接続部分
11 側方部分
13 上流側コンベヤ部分
14 下流側コンベヤ部分
15 回転操作搬送手段
17 駆動ローラ
L1 直線仮想経路線
L3 上流側仮想経路線
L4 下流側仮想経路線
P 曲率中心点
Claims (8)
- 平面視矩形状の物品を上流側仮想経路線に沿って載置搬送する上流側コンベヤ部分と、
当該上流側コンベヤ部分の下流側に接続する形態で設置されて物品を下流側仮想経路線に沿って載置搬送する下流側コンベヤ部分とが設けられ、
前記上流側仮想経路線が円弧状に設定されて、前記上流側コンベヤ部分が、前記上流側仮想経路線の接線に物品の側辺が沿う上流側姿勢となるように物品を縦軸心周りに回転させながら載置搬送するように構成されている搬送コンベヤであって、
前記上流側仮想経路線及び前記下流側仮想経路線に沿って設けられて物品の外周面に接触することで物品が設定横幅内で収まるように物品を案内する案内体が設けられ、
前記上流側コンベヤ部分が、前記下流側仮想経路線に前記上流側仮想経路線が接続され、且つ、前記上流側仮想経路線の下流側端の接線と、前記下流側仮想経路線の上流側端又はそれの接線とが同じ角度となる状態で設けられ、
前記上流側コンベヤ部分の下流側端部に設けられて前記上流側コンベヤ部分の搬送に伴う物品の回転量を少なくする状態又は回転させない状態で物品を載置搬送する、又は、前記下流側コンベヤ部分の上流側端部に設けられて前記下流側コンベヤ部分の搬送に伴う物品の回転量を多くする状態で物品を載置搬送する回転操作搬送手段が設けられている搬送コンベヤ。 - 前記上流側コンベヤ部分における前記上流側仮想経路線が、左右一方側に曲がる円弧状に設定され、
前記下流側コンベヤ部分における前記下流側仮想経路線が、左右他方側に曲がる円弧状に設定され、
前記上流側コンベヤ部分及び前記下流側コンベヤ部分が、前記上流側仮想経路線の下流側端の接線と前記下流側仮想経路線の上流側端の接線とが同じ角度となる状態で設けられている請求項1記載の搬送コンベヤ。 - 前記上流側コンベヤ部分及び下流側コンベヤ部分の夫々が、駆動手段にて回転駆動される駆動ローラの回転により前記物品を載置搬送するローラ駆動式に構成され、
前記上流側コンベヤ部分の前記下流側端部よりも上流側に備えられた前記駆動ローラが、その回転軸心が前記上流側仮想経路線の曲率中心点に向く姿勢で設けられ、
前記下流側コンベヤ部分の前記上流側端部よりも下流側に備えられた前記駆動ローラが、その回転軸心が前記下流側仮想経路線の曲率中心点を向く姿勢で設けられ、
前記上流側コンベヤ部分の前記下流側端部又は前記下流側コンベヤ部分の前記上流側端部に備えられた前記駆動ローラが、前記回転操作搬送手段として設けられ、
前記回転操作搬送手段が、前記上流側仮想経路線の途中箇所と前記下流側仮想経路線の途中箇所とを結び且つ前記上流側仮想経路線と前記下流側仮想経路線とが接続される接続点を通過する線分と直交する姿勢で設けられている請求項2記載の搬送コンベヤ。 - 前記駆動ローラが、物品を載置支持する回転自在な従動ローラよりも、前記上流側仮想経路線又は前記下流側仮想経路線の曲率半径方向の外方側に位置するように設けられている請求項3記載の搬送コンベヤ。
- 直線状に設定された仮想経路線に沿って物品を載置搬送する直線コンベヤが設けられ、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の搬送コンベヤが、前記直線コンベヤから物品を分岐搬送する分岐搬送コンベヤ、又は、前記直線コンベヤに物品を合流搬送する合流搬送コンベヤとして設けられている搬送設備。 - 前記直線コンベヤが、当該直線コンベヤの横幅方向に間隔を隔てた状態で並ぶ一対の搬送部を備えて、物品における前記横幅方向の両端部を載置支持する形態で物品を前記直線仮想経路線に沿って載置搬送するように構成され、
前記搬送コンベヤが、前記直線コンベヤにおける前記一対の搬送部の間に位置する接続部分と、前記直線コンベヤの横側方に位置する側方部分とで構成され、
前記側方部分が、その搬送面が前記一対の搬送部の搬送面より高い高さに位置する状態で設けられ、
前記接続部分が、前記接続部分の搬送面が前記一対の搬送部の搬送面より高く且つ前記側方部分の搬送面と同高さとなる搬送位置と前記接続端部の搬送面が前記一対の搬送部の搬送面より低い退避位置とに昇降自在に設けられている請求項5記載の搬送設備。 - 前記搬送コンベヤにおける前記接続部分が、前記直線コンベヤの前記直線仮想経路線に沿って複数設けられ、
前記複数の接続部分の夫々が、各別に昇降自在に構成されている請求項6記載の搬送設備。 - 前記接続部分に設けられて駆動手段にて回転駆動される複数の駆動ローラが、それが設けられた前記上流側コンベヤ部分の前記上流側仮想経路線又は前記下流側コンベヤ部分の前記下流側仮想経路線に沿って円弧状に設けられ、且つ、当該複数の駆動ローラのうちの前記側方部分の近くに位置する駆動ローラ群が、当該複数の駆動ローラのうちの前記側方部分から遠くに位置する駆動ローラ群より曲率半径が小さくなる状態で設けられている請求項6又は請求項7記載の搬送設備。
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