JP2012212864A - 接続構造体の製造方法及び接続構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続対象部材の電極間を接続したときに、絶縁信頼性を高めることができる接続構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る接続構造体1の製造方法は、第2の電極4bを表面4aに有する第2の接続対象部材4上に、熱硬化性成分と導電性粒子5とを含む異方性導電材料を用いた異方性導電材料層を配置する工程と、突出した第1の電極2bを表面2aに有し、かつ第1の電極2bがある部分と第1の電極2bがない部分とを含む表面2aに樹脂層2cが設けられている第1の接続対象部材2を用いて、第1の電極2bと第2の電極4bとを対向させて、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材4とを、上記異方性導電材料層を介して積層する工程と、上記異方性導電材料層を加熱して硬化させ、硬化物層3を形成する工程とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の導電性粒子を含む異方性導電材料を用いて、例えば、フレキシブルプリント基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板及び半導体チップなどの様々な接続対象部材の電極間を電気的に接続する接続構造体の製造方法及び接続構造体に関する。
ペースト状又はフィルム状の異方性導電ペーストが広く知られている。該異方性導電ペーストでは、バインダー樹脂などに複数の導電性粒子が分散されている。
上記異方性導電ペーストは、各種の接続構造体を得るために、例えば、フレキシブルプリント基板とガラス基板との接続(FOG(Film on Glass))、半導体チップとフレキシブルプリント基板との接続(COF(Chip on Film))、半導体チップとガラス基板との接続(COG(Chip on Glass))、並びにフレキシブルプリント基板とガラスエポキシ基板との接続(FOB(Film on Board))等に使用されている。
上記接続構造体の製造方法の一例として、下記の特許文献1には、電子部品の主面上に突出して形成された突出電極を実装基板上に形成された接続用電極に接続させ、上記主面を上記実装基板に対向させた状態で上記電子部品を上記実装基板上に実装する接続構造体の製造方法が開示されている。特許文献1に記載の接続構造体の製造方法は、上記主面上の上記突出電極を埋め込むように絶縁性接着剤層が上記主面上に形成された上記電子部品を準備する電子部品準備工程と、上記実装基板上に、絶縁性の接着剤基材及び該接着剤基材中に分散された導電粒子を含む異方導電接着剤層を形成する実装基板準備工程と、上記電子部品準備工程で準備された上記電子部品と上記実装基板準備工程で準備された実装基板とを加圧し圧着させる電子部品圧着工程とを備える。上記電子部品準備工程では、上記電子部品の上記絶縁性接着剤層が、上記突出電極の高さと略同じ厚さに形成される。上記実装基板準備工程では、上記異方導電接着剤層が、上記導電粒子の粒径と略同じ厚さに形成される。
特開2009−147231号公報
特許文献1に記載のような従来の接続構造体の製造方法では、上記主面上の上記突出電極を埋め込むように絶縁性接着剤層の厚みが突起電極の高さと略同じであり、かつ異方導電接着剤層の厚みが導電粒子の粒径と略同じである。このため、圧着工程にて、絶縁性接着剤層及び異方導電接着剤層の流動がほとんど発生しない。これにより、絶縁性接着剤層と異方導電接着剤層との間や、上記突出電極と異方導電接着剤層との間に発生したボイドを排除することが困難であり、更に十分な絶縁信頼性を得ることが困難である。
本発明の目的は、接続対象部材の電極間を接続したときに、絶縁信頼性を高めることができる接続構造体の製造方法及び接続構造体を提供することである。
本発明の広い局面によれば、突出した複数の第1の電極を表面に有し、かつ該第1の電極がある部分と該第1の電極がない部分とを含む上記表面に樹脂層が設けられている第1の接続対象部材を準備する工程と、複数の第2の電極を表面に有する第2の接続対象部材上に、熱硬化性成分と導電性粒子とを含む異方性導電材料を用いた異方性導電材料層を配置する工程と、上記第1の電極と上記第2の電極とを対向させて、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを、上記異方性導電材料層を介して積層する工程と、上記異方性導電材料層を加熱して硬化させ、硬化物層を形成する工程とを備え、上記異方性導電材料層を加熱して硬化させる際に、上記第1の電極と上記導電性粒子との間の上記樹脂層を排除して、上記第1の電極と上記導電性粒子とを接触させる、接続構造体の製造方法が提供される。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、上記樹脂層が、樹脂30重量%以上、80重量%以下と溶剤20重量%以上、70重量%以下とを含む樹脂材料により形成されている。
本発明に係る接続構造体の製造方法の他の特定の局面では、上記樹脂層を有さずかつ突出した複数の第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材上に、樹脂30重量%以上、80重量%以下と溶剤20重量%以上、70重量%以下とを含む樹脂材料を塗布し、上記溶剤を乾燥除去して、上記樹脂層を形成する工程が更に備えられる。
本発明に係る接続構造体の製造方法のある特定の局面では、上記樹脂層が、上記樹脂層を有さずかつ突出した複数の第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材の表面上に、突出した複数の第1の電極よりも厚い樹脂層を有するフィルムを貼り合わせることにより形成されている。
本発明に係る接続構造体の製造方法の更に他の特定の局面では、上記樹脂層の測定温度範囲60〜150℃での最低溶融粘度が1Pa・s以上である。
本発明に係る接続構造体の製造方法の他の特定の局面では、突出した複数の上記第1の電極間の凹部上で上記樹脂層の表面が凹んでおり、上記樹脂層の凹み最大深さが上記導電性粒子の平均粒子径の2倍以下である。
本発明に係る接続構造体の製造方法の別の特定の局面では、上記第1の電極は銅電極である。
本発明に係る接続構造体の製造方法の他の特定の局面では、上記第1の接続対象部材として、半導体ウェーハが用いられる。
本発明に係る接続構造体の製造方法の他の特定の局面では、上記第1の接続対象部材として半導体ウェーハを用い、上記樹脂層を形成した後、上記第1の接続対象部材を切断して、個々の半導体チップに分割する工程が更に備えられる。
本発明に係る接続構造体の製造方法の他の特定の局面では、上記第1の接続対象部材又は上記第2の接続対象部材として半導体ウェーハを用い、上記硬化物層を形成した後、上記第1の接続対象部材と上記硬化物層と上記第2の接続対象部材との積層体を切断して、上記半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割する工程が更に備えられる。
本発明に係る接続構造体の製造方法の別の特定の局面では、上記異方性導電材料として、熱硬化性成分と光硬化性成分とを含む異方性導電材料を用いて、上記異方性導電材料層に光を照射することにより硬化を進行させて、Bステージ化された異方性導電材料層を形成する工程が更に備えられ、上記第1の電極と上記第2の電極とを対向させて、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを、上記Bステージ化された異方性導電材料層を介して積層し、上記Bステージ化された異方性導電材料層を加熱して硬化させて、硬化物層を形成する。
本発明に係る接続構造体の製造方法の別の特定の局面では、上記異方性導電材料として、ペースト状の異方性導電ペーストが用いられる。
本発明に係る接続構造体は、上述した接続構造体の製造方法により得られ、突出した複数の第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材と、複数の第2の電極を表面に有する第2の接続対象部材と、上記第1の電極と上記第2の電極とが対向するように、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続している硬化物層とを備え、上記第1の電極と上記第2の電極とが上記導電性粒子により電気的に接続されており、上記第1の接続対象部材の上記第1の電極がある部分の表面が樹脂層により被覆されていない。
本発明に係る接続構造体のある特定の局面では、上記第1の接続対象部材の上記第1の電極がある部分と上記第1の電極がない部分とを含む表面が樹脂層により被覆されていない。
本発明に係る接続構造体は、上述した接続構造体の製造方法により得られ、突出した複数の第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材と、複数の第2の電極を表面に有する第2の接続対象部材と、上記第1の電極と上記第2の電極とが対向するように、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを接続している硬化物層とを備え、上記第1の電極と上記第2の電極とが上記導電性粒子により電気的に接続されており、上記第1の接続対象部材の上記第1の電極がある部分と上記第1の電極がない部分とを含む表面が樹脂層により被覆されている。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、突出した複数の第1の電極を表面に有し、かつ該第1の電極がある部分と該第1の電極がない部分とを含む表面に樹脂層が設けられている第1の接続対象部材と、熱硬化性成分と導電性粒子とを含む異方性導電材料を用いた異方性導電材料層が表面に配置されており、かつ複数の第2の電極を表面に有する第2の接続対象部材とを、上記第1の電極と上記第2の電極とを対向させて、上記異方性導電材料層を介して積層した後、上記異方性導電材料層を加熱して硬化させ、硬化物層を形成するので、絶縁信頼性が高い接続構造体を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法により得られた接続構造体を模式的に示す部分切欠正面断面図である。 図2(a)〜(d)は、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法の各工程を説明するための部分切欠正面断面図である。 図3は、接続構造体の第1の変形例を模式的に示す正面断面図である。 図4は、接続構造体の第2の変形例を模式的に示す部分切欠正面断面図である。 図5は、接続構造体を得るために用いられる第1の接続対象部材の変形例を模式的に示す部分切欠正面断面図である。
本発明に係る接続構造体の製造方法は、突出した複数の第1の電極を表面に有し、かつ該第1の電極がある部分と該第1の電極がない部分とを含む表面に樹脂層が設けられている第1の接続対象部材を準備する工程と、複数の第2の電極を表面に有する第2の接続対象部材上に、熱硬化性成分と導電性粒子とを含む異方性導電材料を用いた異方性導電材料層を配置する工程と、上記第1の電極と上記第2の電極とを対向させて、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材とを、上記異方性導電材料層を介して積層する工程と、上記異方性導電材料層を加熱して硬化させ、硬化物層を形成する工程とを備える。本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記異方性導電材料層を加熱して硬化させる際に、上記第1の電極と上記導電性粒子との間の上記樹脂層を排除して、上記第1の電極と上記導電性粒子とを接触させる。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、突出した複数の第1の電極を表面に有し、かつ該第1の電極がある部分と該第1の電極がない部分とを含む表面に樹脂層が設けられている第1の接続対象部材を用いて、上述の各工程により接続構造体を製造するので、電極間の絶縁信頼性を高めることができる。
上記樹脂層は、第1の接続対象部材の第1の電極が設けられている側の表面に設けられている。上記樹脂層は、樹脂30重量%以上、80重量%以下と溶剤20重量%以上、70重量%以下とを含む樹脂材料により形成されていることが好ましい。
本発明に係る接続構造体の製造方法では、突出した複数の第1の電極を表面に有し、かつ該第1の電極がある部分と該第1の電極がない部分とを含む表面に樹脂層が設けられている第1の接続対象部材を入手して、上記各工程を実施してもよい。また、本発明に係る接続構造体の製造方法は、樹脂層を有さずかつ突出した第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材上に、樹脂30重量%以上、80重量%以下と溶剤20重量%以上、70重量%以下とを含む樹脂材料を塗布し、上記溶剤を乾燥除去して、樹脂層を形成する工程を更に備えていてもよい。
上記樹脂層は、該樹脂層を除く第1の接続対象部材の表面を被覆していることが好ましい。上記樹脂層は、上記第1の電極がある部分と上記第1の電極がない部分とを被覆していることが好ましい。第1の電極がある部分における樹脂層部分と該第1の電極がない部分における樹脂層部分とは連なっていることが好ましい。上記樹脂層は、第1の電極がある部分と複数の第1の電極間の凹部部分とを含む第1の接続対象部材の表面に設けられている。上記樹脂層は、該樹脂層に接している隣り合う複数の第1の電極間を絶縁している。
上記樹脂層を形成するための樹脂としては、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂等が挙げられる。該樹脂は、上記熱硬化性樹脂として、熱硬化性化合物と、熱硬化剤とを含むことが好ましい。このような樹脂の使用により、電極間の接続信頼性をより一層高めることができる。上記樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記溶剤としては、脂肪族系溶剤、ケトン系溶剤、芳香族系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、アルコール系溶剤、パラフィン系溶剤及び石油系溶剤等が挙げられる。
上記脂肪族系溶剤としては、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサン等が挙げられる。上記ケトン系溶剤としては、アセトン及びメチルエチルケトン等が挙げられる。上記芳香族系溶剤としては、トルエン及びキシレン等が挙げられる。上記エステル系溶剤としては、酢酸エチル、酢酸ブチル及び酢酸イソプロピル等が挙げられる。上記エーテル系溶剤としては、テトラヒドロフラン(THF)、及びジオキサン等が挙げられる。上記アルコール系溶剤としては、エタノール及びブタノール等が挙げられる。上記パラフィン系溶剤としては、パラフィン油及びナフテン油等が挙げられる。上記石油系溶剤としては、ミネラルターペン及びナフサ等が挙げられる。上記溶剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記溶剤を乾燥除去する温度は、用いる溶剤の種類に応じて適宜設定される。上記溶剤を乾燥除去する温度は、例えば、60〜130℃程度である。上記溶剤を乾燥除去する温度が低いほど、第1の接続対象部材の熱劣化を抑制できる。
上記樹脂層の測定温度範囲60〜150℃での最低溶融粘度が1Pa・s以上であることが好ましい。この場合には、圧着時に生じたボイドの排除性がより一層良好になる。上記樹脂層の測定温度範囲60〜150℃での最低溶融粘度は、50000Pa・s以下であることが好ましい。この場合には、上記第1の電極と上記導電性粒子との間の上記樹脂層を効果的に排除して、上記第1の電極と上記導電性粒子とをより一層確実に接触させることができる。
上記最低溶融粘度は、レオメーターを用いて、最低複素粘度η*を測定することにより求められる。測定条件は、歪制御1rad、周波数1Hz、昇温速度20℃/分、測定温度範囲60〜150℃とする。
上記レオメーターとしては、STRESSTECH(EOLOGICA社製)等が挙げられる。
突出した第1の電極の突出高さは、好ましくは3μm以上、より好ましくは10μm以上、好ましくは50μm以下、より好ましくは20μm以下である。隣り合う第1の電極間の間隔は、好ましくは4μm以上、より好ましくは8μm以上、好ましくは50μm以下、より好ましくは20μm以下である。隣り合う第1の電極間の間隔は、凹部の幅であり、第1の電極が設けられていない部分の寸法である。上記突出高さ及び上記隣接する第1の電極間の間隔が上記下限以上及び上記上限以下である場合に、従来の接続構造体の製造方法では、特に樹脂層が設けられていない第1の接続対象部材を用いて接続構造体を製造すると、電極間の接続信頼性が特に低くなりやすい。これに対して、樹脂層が設けられた第1の接続対象部材を用いて、後述のように接続構造体を作製することにより、上記突出高さ及び上記隣接する第1の電極間の間隔が上記下限以上及び上記上限以下であっても、接続信頼性を十分に高めることができる。
また、第1の電極は銅電極であることが好ましい。銅電極の使用により、接続抵抗を低くすることができる。一方で、銅電極は酸化しやすいという問題がある。これに対して、銅電極の表面を上記樹脂層で被覆することによって、銅電極の酸化を抑制できる。また、銅電極以外であっても、第1の電極の上面上に樹脂層を設けることにより、第1の電極が大気中の腐食性ガスなどに接触して劣化するのを抑制できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態及び実施例を説明することにより本発明をより明らかにする。
図1に、本発明の一実施形態に係る接続構造体の製造方法により得られた接続構造体の一例を模式的に部分切欠正面断面図で示す。
図1に示す接続構造体1は、第1の接続対象部材2と、第2の接続対象部材4と、第1,第2の接続対象部材2,4を接続している硬化物層3とを備える。第1の接続対象部材2には、樹脂層2cが設けられている。硬化物層3は、第1,第2の接続対象部材2,4を接続している接続部である。また、樹脂層2cは、第1の接続対象部材2の樹脂層2cを除く部分と、第2の接続対象部材4とを接続している接続部である。樹脂層2cは、樹脂材料により形成されている。該樹脂材料としては、熱硬化性材料又は熱可塑性材料が挙げられる。熱硬化性材料を用いる場合に、該熱硬化性材料を硬化させることにより、樹脂層2cが形成され、樹脂層2cは硬化した硬化物層になる。硬化物層3は、熱硬化性成分と導電性粒子5とを含む異方性導電材料を硬化させることにより形成されている。上記異方性導電材料は、複数の導電性粒子5を含む。
第1の接続対象部材2は表面2a(第1の主面)に、突出した複数の第1の電極2bを有する。第2の接続対象部材4は表面4a(第1の主面)に、複数の第2の電極4bを有する。第1の電極2bと第2の電極4bとが、1つ又は複数の導電性粒子5により電気的に接続されている。
第1の接続対象部材2では、第1の電極2bがある部分には樹脂層2cが設けられておらず、第1の電極2bが無い部分(第1の電極2b間の凹部X部分)には樹脂層2cが設けられている。
接続構造体1では、第1の接続対象部材2として半導体チップが用いられており、第2の接続対象部材4としてITO、金属等で電極が形成されたガラス基板が用いられている。第1,第2の接続対象部材は、特に限定されない。第1,第2の接続対象部材としては、具体的には、半導体ウェーハ、半導体チップ、コンデンサ及びダイオード等の電子部品、並びにプリント基板、フレキシブルプリント基板、ガラス基板及びガラスエポキシ基板等の回路基板である電子部品等が挙げられる。上記異方性導電材料は、電子部品の接続に用いられる異方性導電材料であることが好ましい。
図1に示す接続構造体1は、例えば、以下のようにして得ることができる。ここでは、上記異方性導電材料として、熱硬化性成分と導電性粒子5とに加えて、光硬化性成分をさらに含む異方性導電材料を用いた場合の接続構造体1の製造方法を具体的に説明する。
図2(a)に示すように、突出した複数の第1の電極2bを表面2a(第1の主面)に有し、かつ第1の電極2bがある部分と第1の電極2bがない部分とを含む表面2a(第1の主面)に樹脂層2cが設けられている第1の接続対象部材2を準備する。準備した第1の接続対象部材2では、第1の電極2bがある部分と第1の電極2b間の凹部X部分との表面2aに樹脂層2cが設けられている。
次に、複数の第2の電極4bを表面4a(第1の主面)に有する第2の接続対象部材4を用意する。この第2の接続対象部材4の表面4a(第1の主面)に、熱硬化性成分と導電性粒子5とを含む異方性導電材料を用いて、異方性導電材料層3Aを配置する。このとき、第2の電極4b上に1つ又は複数の導電性粒子5を配置することが好ましい。上記異方性導電材料として異方性導電ペーストを用いる場合には、異方性導電ペーストの配置は、異方性導電ペーストの塗布により行われる。また、上記異方性導電材料層は、異方性導電ペースト層になる。
次に、異方性導電材料層3Aに光を照射することにより、異方性導電材料層3Aの硬化を進行させる。異方性導電材料層3Aの硬化を進行させて、異方性導電材料層3AをBステージ化する。図2(c)に示すように、異方性導電材料層3AのBステージ化により、第2の接続対象部材4の表面4aに、Bステージ化された異方性導電材料層3Bを形成する。
第2の接続対象部材4の表面4aに、異方性導電材料を配置しながら、異方性導電材料層3Aに光を照射することが好ましい。さらに、第2の接続対象部材4の表面4aへの異方性導電材料の配置と同時に、又は配置の直後に、異方性導電材料層3Aに光を照射することも好ましい。配置と光の照射とが上記のように行われた場合には、異方性導電材料層の流動をより一層抑制できる。このため、得られた接続構造体1における導通信頼性をより一層高めることができる。第2の接続対象部材4の表面4aに、異方性導電材料を配置してから光を照射するまでの時間は、0秒以上、好ましくは3秒以下、より好ましくは2秒以下である。
光の照射により異方性導電材料層3AをBステージ化させるために、異方性導電材料層3Aの硬化を適度に進行させるための光照射強度は、例えば、好ましくは0.1〜100mW/cm程度である。また、異方性導電材料層3Aの硬化を適度に進行させるための光の照射エネルギーは、例えば、好ましくは1〜2000mJ/cm程度である。
光を照射する際に用いる光源は特に限定されない。該光源としては、例えば、波長420nm以下に充分な発光分布を有する光源や、波長420nm以下の特定波長に強い発光を有する光源等が挙げられる。波長420nm以下に充分な発光分布を有する光源の具体例としては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯及びメタルハライドランプ等が挙げられる。また、波長420nm以下の特定波長に強い発光を有する光源の具体例としては、LEDランプ等が挙げられる。なかでもLEDランプが好ましい。LEDランプは、被照射物自身の発熱が非常に少なく、発熱による異方導電性ペーストの硬化を防ぐことができる。
次に、図2(d)に示すように、Bステージ化された異方性導電材料層3Bの上面3aに、第1の接続対象部材2を積層する。第1の接続対象部材2の表面2aの第1の電極2bと、第2の接続対象部材4の表面4aの第2の電極4bとが対向するように、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材4とを、Bステージ化された異方性導電材料層3Bを介して積層する。
さらに、第1の接続対象部材2の積層の際に、樹脂層2c及びBステージ化された異方性導電材料層3Bを加熱することにより、樹脂層2cを硬化させ、硬化した樹脂層2cを形成し、同時にBステージ化された異方性導電材料層3Bをさらに硬化させ、硬化物層3を形成する。ただし、第1の接続対象部材2の積層の前に、Bステージ化された異方性導電材料層3Bを加熱してもよい。第1の接続対象部材2を積層すると共に、又は積層した後、樹脂層2c及びBステージ化された異方性導電材料層3Bを加熱して硬化させることが好ましい。
樹脂層2c及びBステージ化された異方性導電材料層3Bを充分に硬化させるための加熱温度は好ましくは130℃以上、より好ましくは150℃以上、好ましくは250℃以下、より好ましくは200℃以下である。
なお、異方性導電材料層3Aに光を照射せずに、異方性導電材料層3AをBステージ化しない場合には、異方性導電材料層3Aの上面3aに第1の接続対象部材2を積層し、樹脂層2c及び異方性導電材料層3Aを加熱して、異方性導電材料層3Aを硬化させればよい。
また、樹脂層2c及びBステージ化された異方性導電材料層3Bを加熱して硬化させる際に、第1の電極2bと導電性粒子5との間の樹脂層2cを排除して、第1の電極2bと導電性粒子5とを接触させる。第1の電極2bと導電性粒子5との間の樹脂層2cを効果的に排除するために、Bステージ化された異方性導電材料層3Bを硬化させる際に、加圧することが好ましい。また、加圧によって第1の電極2bと第2の電極4bとで導電性粒子5を圧縮することにより、第1,第2の電極2b,4bと導電性粒子5との接触面積を大きくすることもできる。このため、導通信頼性を高めることができる。
樹脂層2c及びBステージ化された異方性導電材料層3Bを硬化させることにより、第1の接続対象部材2と第2の接続対象部材4とが、硬化物層3を介して接続される。また、第1の接続対象部材2の樹脂層2cを除く部分と、第2の接続対象部材4とが、硬化した硬化物層である樹脂層2cにより接続される。また、第1の電極2bと第2の電極4bとが、導電性粒子5を介して電気的に接続される。このようにして、図1に示す接続構造体1を得ることができる。本実施形態では、光硬化と熱硬化とが併用されているため、異方性導電材料を短時間で硬化させることができる。
上記異方性導電材料は、異方性導電フィルムであってもよく、異方性導電ペーストであってもよい。上記異方性導電材料は、ペースト状の異方性導電ペーストであることが好ましい。異方性導電ペーストを用いる場合には、異方性導電フィルムを用いる場合と比較して、導電性粒子が流動しやすく、絶縁信頼性及び導通信頼性が低くなる傾向がある。本発明に係る接続構造体の製造方法では、異方性導電ペーストを用いたとしても、絶縁信頼性及び導通信頼性を十分に高めることができる。
接続構造体の作製時に、上記異方性導電材料層を熱の付与又は光の照射によりBステージ化した後に、加熱して本硬化させることで、第1の接続対象部材上に配置された異方性導電材料層に含まれている導電性粒子が、硬化段階で過度に流動し難くなる。従って、導電性粒子が所定の領域に配置されやすくなる。具体的には、接続されるべき上下の電極間に導電性粒子を配置することができ、接続されてはならない隣接する電極間が複数の導電性粒子を介して電気的に接続されるのをより一層抑制できる。このため、接続構造体における電極間の絶縁信頼性及び導通信頼性をより一層高めることができる。
また、接続構造体の作製時に、上記異方性導電材料層を光の照射によりBステージ化した後に、加熱して本硬化させることで、Bステージ化された異方性導電材料層における硬化状態を容易にかつ精度よく制御できる。このため、第1の接続対象部材上に配置された異方性導電材料層に含まれている導電性粒子が、硬化段階で過度に流動するのをより一層抑制できる。従って、導電性粒子が所定の領域に配置されやすくなる。このため、接続構造体における電極間の絶縁信頼性及び導通信頼性を、更に一層高めることができる。
本発明に係る接続構造体の製造方法は、例えば、フレキシブルプリント基板とガラス基板との接続(FOG(Film on Glass))、半導体チップとフレキシブルプリント基板との接続(COF(Chip on Film))、半導体チップとガラス基板との接続(COG(Chip on Glass))、又はフレキシブルプリント基板とガラスエポキシ基板との接続(FOB(Film on Board))等に使用できる。
本発明に係る接続構造体の製造方法は、COG用途に好適である。本発明に係る接続構造体の製造方法では、上記第1の接続対象部材と上記第2の接続対象部材として、半導体チップとガラス基板とを用いることが好ましい。
COG用途では、特に、半導体チップとガラス基板との電極間を、異方性導電材料の導電性粒子により確実に接続することが困難なことが多い。例えば、COG用途の場合には、半導体チップの隣り合う電極間、及びガラス基板の隣り合う電極間の間隔が10〜20μm程度であることがあり、微細な配線が形成されていることが多い。微細な配線が形成されていても、本発明に係る接続構造体の製造方法により、導電性粒子を電極間に精度よく配置することができることから、半導体チップとガラス基板との電極間を高精度に接続することができ、導通信頼性を高めることができる。
COG用途では、第1の接続対象部材の突出した第1の電極の表面を、樹脂層を形成する前に平坦化しておくことで、第1の接続対象部材と第2の接続対象部材との接続信頼性を高めることができる。特に、第1の接続対象部材の突出した第1の電極が銅電極である場合、電極のヤング率が高いため、接続時に突出した電極の変形が小さい。このため、接続構造体の複数の電極間で導電性粒子の変形量がばらつくことがあるため、第1の電極の表面を予め平坦化しておくことが好ましい。
また、本発明に係る接続構造体の製造方法は、半導体ウェーハと他の接続対象部材との接続にも好適に用いられる。さらに、半導体チップと他の接続対象部材とが接続された接続構造体を得るために、半導体ウェーハと他の接続対象部材とが接続された積層体(接続構造体でもある)を得るために好適に用いられる。この場合には、上記第1の接続対象部材又は上記第2の接続対象部材として半導体ウェーハが用いられる。また、上記第1の接続対象部材又は上記第2の接続対象部材として半導体ウェーハを用いる場合には、本発明に係る接続構造体の製造方法は、上記硬化物層を形成した後、上記第1の接続対象部材と上記硬化物層と上記第2の接続対象部材との積層体を切断して、上記半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割する工程を更に備えていてもよい。
さらに、本発明に係る接続構造体の製造方法は、上記第1の接続対象部材として半導体ウェーハを用い、上記樹脂層を形成した後、上記第1の接続対象部材を切断して、個々の半導体チップに分割する工程を更に備えていてもよい。
上記第1の接続対象部材又は上記第2の接続対象部材が半導体ウェーハである場合には、第1の接続対象部材と第2の接続対象部材との積層時に、導電性粒子の濃度ムラが発生し、隣接する電極間での絶縁性が確保しにくいという問題がある。これに対して、本発明に係る接続構造体の製造方法により、上記第1の接続対象部材又は上記第2の接続対象部材が半導体ウェーハであっても、隣接する電極間での絶縁性を良好にすることができる。
上記樹脂層及び異方性導電材料の測定温度範囲60〜150℃での最低溶融粘度η2は、好ましくは1Pa・s以上、より好ましくは10Pa・s以上、好ましくは50000Pa・s以下である上記最低溶融粘度η2の測定温度範囲は、より好ましくは60〜120℃、更に好ましくは70〜100℃である。上記最低溶融粘度η2が1Pa・s未満であると、樹脂の流出によりボイドが発生しやすくなる傾向がある。上記最低溶融粘度η2が上記上限以下であると、絶縁信頼性及び導通信頼性をより一層高めることができる。
上記最低溶融粘度は、レオメーターを用いて、最低複素粘度η*を測定することにより求められる。測定条件は、歪制御1rad、周波数1Hz、昇温速度20℃/分、測定温度範囲60〜150℃とする。
上記レオメーターとしては、STRESSTECH(EOLOGICA社製)等が挙げられる。
樹脂層の最低溶融粘度よりも、異方性導電材料の最低溶融粘度の方が高いことが好ましい。樹脂層の最低溶融粘度は、好ましくは1Pa・s以上、より好ましくは100Pa・s以上、好ましくは10000Pa・s以下、より好ましくは7000Pa・s以下、更に好ましくは4500Pa・s以下である。異方性導電材料の最低溶融粘度は、好ましくは100Pa・s以上、より好ましくは1000Pa・s以上、好ましくは50000Pa・s以下、より好ましくは30000Pa・s以下である。樹脂層の最低溶融粘度と異方性導電材料の最低溶融粘度との差の絶対値は、好ましくは1000Pa・s以上、より好ましくは3000Pa・s以上である。樹脂層の最低溶融粘度と異方性導電材料の最低溶融粘度とが上記好ましい値を示すと、ボイドの排出性及び導電性粒子の捕捉率が良くなる。異方性導電材料の最低溶融粘度よりも、樹脂層の最低溶融粘度の方が高い場合、異方性導電材料の最低溶融温度が上記下限以上及び上記上限以下であれば、ボイドの排出性及び導電性粒子の捕捉率が良くなる。
異方性導電材料の最低溶融温度よりも、樹脂層の最低溶融温度の方が低いことが好ましい。樹脂層の最低溶融温度は、好ましくは60℃以上、より好ましくは70℃以上、好ましくは110℃以下、より好ましくは100℃以下である。異方性導電材料の最低溶融温度は、好ましくは60℃以上、より好ましくは70℃以上、好ましくは150℃以下、より好ましくは120℃以下である。樹脂層の最低溶融温度と異方性導電材料の最低溶融温度との差の絶対値は、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上である。樹脂層の最低溶融温度と異方性導電材料の最低溶融温度とが上記下限以上及び上記上限以下であると、ボイドの排出性及び導電性粒子の捕捉率が良くなる。上記最低溶融温度とは、上記最低溶融粘度を示す温度である。
図3及び図4に、接続構造体の変形例を示す。
図3に示す接続構造体11及び図4に示す接続構造体21は、第1の接続対象部材12,22と、第2の接続対象部材14,24と、第1の接続対象部材12,22と第2の接続対象部材14,24を接続している硬化物層13,23とを備える。第1の接続対象部材12,22は、樹脂層12c,22cを有する。硬化物層13,23は、熱硬化性成分と複数の導電性粒子5とを含む異方性導電材料を硬化させることにより形成されている。
第1の接続対象部材12,22は表面12a,22a(第1の主面)に、突出した複数の第1の電極12b,22bを有する。第2の接続対象部材14,24は表面14a,24a(第1の主面)に、複数の第2の電極14b,24bを有する。第1の電極12b,22bと第2の電極14b,24bとが、1つ又は複数の導電性粒子5により電気的に接続されている。
接続構造体11では、第1の接続対象部材12の寸法が第2の接続対象部材14の寸法より小さい。接続構造体11は、例えば、異方性導電材料の最低溶融粘度又は最低溶融温度よりも、硬化前の樹脂層12cの最低溶融粘度又は最低溶融温度の方が低い異方性導電材料と樹脂層とを用いて形成できる。この場合、接続構造体11の作製時の加熱及び加圧により樹脂層12cが第1の接続対象部材12の側面まで排除される。これにより、第1の接続対象部材12の側面に樹脂層12cによるフィレットが形成される。これにより、熱履歴を受けた場合の接続構造体の接続信頼性が高まる。
接続構造体21は、例えば、異方性導電材料の最低溶融粘度又は最低溶融温度よりも、硬化前の樹脂層22cの最低溶融粘度又は最低溶融温度の方が高いか又はこれらが同等である異方性導電材料と樹脂層とを用いて形成できる。この場合、積層構造体21の作製時の加熱及び加圧によっても、第1の接続対象部材22の突出した第1の電極22bの表面に樹脂層22cが残っており、導電性粒子5が樹脂層22cを貫通し、第1の電極22bと接触する。これにより、突出した第1の電極間での絶縁性が高まる。
上記異方性導電材料の上記最低溶融粘度を示す温度での1Hzにおける粘度η2(Pa・s)の最低溶融粘度を示す温度での10Hzにおける粘度η3(Pa・s)に対する粘度比(η2/η3)は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは4以上である。上記粘度比(η2/η3)が上記下限以上であると、硬化物層により一層ボイドが生じ難くなる。上記粘度比(η2/η3)が3以上であると、硬化物層にボイドがかなり生じ難くなる。
さらに、上記粘度比(η2/η3)が上記下限以上であると、硬化前又は硬化時に上記異方性導電材料が意図せずに濡れ拡がるのを抑制でき、接続構造体における汚染を生じ難くすることができる。従って、上記粘度比(η2/η3)が上記下限以上であると、硬化物層におけるボイドの抑制と上記異方性導電材料層の流動による汚染の抑制との双方の効果を得ることができる。上記粘度比(η2/η3)の上限は特に限定されないが、上記粘度比(η2/η3)は、8以下であることが好ましい。
図2(a)における準備された第1の接続対象部材2の突出した第1の電極2b上の樹脂層2cの厚みは、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは1μm以上、更に好ましくは3μm以上、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下、更に好ましくは5μm以下である。
図2(b)及び(c)における異方導電材料層3A及びBステージ化された異方性導電材料層3Bの厚みは、導電性粒子5の平均粒子径の1.2倍以上であることが好ましく、2倍以上であることが好ましく、3倍以上であることが更に好ましく、20倍以下であることが好ましく、10倍以下であることがより好ましい。
第1の接続対象部材が半導体ウェーハであり、該半導体ウェーハをダイシング等により個片化する場合、樹脂層は透明であることが好ましい。半導体ウェーハ上に形成する樹脂層の厚みにて、樹脂層のヘーズ値は好ましくは60%以下、より好ましくは20%以下である。ヘーズ値は、目的の厚みとなる樹脂層のフィルムを作成し、JIS K7136に準拠し、該フィルムを用いた透過率測定に得られたTh=Td/Tt(Tdは散乱光線透過率、Ttは全光線透過率)により求めることができる。
樹脂層と異方性導電材料とのDSC(示差走査熱量測定)による発熱ピーク温度に関しては、異方性導電材料の発熱ピーク温度よりも、樹脂層の発熱ピーク温度の方が高いことが好ましい。異方性導電材料の発熱ピーク温度と樹脂層の発熱ピーク温度との差の絶対値は、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上である。これにより、ボイドの排出性及び導電性粒子の捕捉率が良くなる。
樹脂層と異方性導電材料とのDSC(示差走査熱量測定)による発熱に関しては、異方性導電材料の発熱よりも、樹脂層の発熱の方が小さいことが好ましい。これにより、ボイドの排出性及び導電性粒子の捕捉率が良くなる。
樹脂層(熱硬化性材料を用いた場合には硬化した樹脂層)及び異方導電材料が硬化した硬化物層の弾性率は、25℃で好ましくは100MPa以上、好ましくは4GPa以下であり、更に85℃で、好ましくは10MPa以上、好ましくは3GPa以下である。上記弾性率が上記下限以上及び上記上限以下であると、熱履歴を受けた場合の接続信頼性が高くなる。
樹脂層(熱硬化性材料を用いた場合には硬化した樹脂層)及び異方導電材料が硬化した硬化物層のガラス転移温度Tgはそれぞれ、好ましくは60℃以上、好ましくは180℃である。上記ガラス転移温度が上記下限以上及び上記上限以下であることにより、熱履歴を受けた場合の接続構造体の接続信頼性が高くなる。
樹脂層(熱硬化性材料を用いた場合には硬化した樹脂層)及び異方導電材料が硬化した硬化物層の−30℃〜85℃の平均熱膨張係数は、好ましくは110ppm/℃以下、より好ましくは70ppm/℃以下である。上記平均熱膨張係数が上記下限以上及び上記上限以下であると、熱履歴を受けた場合の接続構造体の接続信頼性が高くなる。
上記弾性率及び上記Tgは、粘弾性測定機DVA−200(アイティー計測制御社製)を用い、昇温速度5℃/min、変形率0.1%及び10Hzの条件で測定される。tanδのピーク時の温度をTg(ガラス転移点)とする。
上記樹脂層は、熱可塑性材料又は熱硬化性材料により形成されている。該熱硬化性材料は、熱硬化性化合物を含むことが好ましい。該熱可塑性材料は、熱可塑性化合物を含有する。
上記樹脂層を加熱により硬化させるために、上記熱硬化性材料は、熱硬化剤を含んでいてもよい。上記樹脂層は、上記熱硬化剤を含まないことが好ましい。この場合には、異方性導電材料に含まれる熱硬化剤などに起因して、上記樹脂層を硬化させることができる。上記熱硬化性材料には、熱硬化性化合物を含み、かつ熱硬化剤を含まない熱硬化性材料が含まれ得る。上記樹脂層は、上記熱硬化性化合物の熱硬化性官能基の全てを反応させるのに有効な量の熱硬化剤を含まないことが好ましい。但し、上記樹脂層が熱硬化剤を含む場合に、上記樹脂層の性状安定性をより一層高めるためには、熱硬化剤の含有量は少ないほどよい。該熱硬化剤としては、熱ラジカル発生剤、イミダゾール硬化剤、アミン硬化剤、フェノール硬化剤、ポリチオール硬化剤、酸無水物及び熱カチオン開始剤等が挙げられる。上記熱硬化剤は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記熱硬化剤の含有量は特に限定されない。上記樹脂層中の上記熱硬化性化合物100重量部に対して、上記樹脂層中の上記熱硬化剤の含有量は、好ましくは40重量部以下、より好ましくは30重量部以下、更に好ましくは20重量部以下である。上記樹脂層中の上記熱硬化性化合物100重量部に対して、上記樹脂層中の上記熱硬化剤の含有量は0重量部であってもよく、0.01重量部以上であってもよく、0.05重量部以上であってもよく、5重量部以上であってもよく、10重量部以上であってもよい。上記熱硬化剤の含有量が上記下限以上であると、上記樹脂層が充分に熱硬化しやすくなる。上記熱硬化剤の含有量が上記上限以下であると、上記樹脂層の意図しない硬化の進行が抑えられる。
図2(a)に示す準備した第1の接続対象部材2では、樹脂層2cの外表面は平坦である。図5に示すように、突出した複数の第1の電極31bを表面31a(第1の主面)に有し、かつ第1の電極31bがある部分と第1の電極31bがない部分とを含む表面31a(第1の主面)に樹脂層31cが設けられている第1の接続対象部材31であって、突出した複数の第1の電極31b間の凹部X上で樹脂層31cの表面が凹んでいる第1の接続対象部材31を用いてもよい。
すなわち、突出した複数の上記第1の電極間の凹部(第1の電極がない部分)上で上記樹脂層の表面が凹んでいてもよい。突出した複数の上記第1の電極間の凹部上で上記樹脂層の表面が凹んでいる場合に、上記樹脂層の凹み最大深さが上記導電性粒子の平均粒子径の2倍以下であることが好ましく、1.5倍以下であることが好ましく、1倍以下であることがより好ましく、0.5倍以下であることが特に好ましく、0.25倍以下であることが最も好ましい。このような凹み深さを満足することで、該凹み部分に導電性粒子が配置され難くなり、第1の電極上に導電性粒子が配置されやすくなる。
また、本発明に係る接続構造体の製造方法により得られる接続構造体では、上記第1の接続対象部材の上記第1の電極がある部分の表面が樹脂層により被覆されていなくてもよく、上記第1の接続対象部材の上記第1の電極がある部分と上記第1の電極がない部分とを含む表面が樹脂層により被覆されていなくてもよく、上記第1の接続対象部材の上記第1の電極がある部分と上記第1の電極がない部分とを含む表面が樹脂層により被覆されていてもよい。
上記異方性導電材料は、熱硬化性成分と導電性粒子とを含む。該熱硬化性成分は、熱硬化性化合物と熱硬化剤とを含有することが好ましい。また、上記異方性導電材料は、熱硬化性成分と導電性粒子とに加えて、光硬化性成分をさらに含むことが好ましい。該光硬化性成分は、光硬化性化合物と光硬化開始剤とを含むことが好ましい。上記異方性導電材料は、硬化性化合物として、熱硬化性化合物を含み、光硬化性化合物をさらに含むことが好ましい。上記熱硬化性化合物は、エポキシ基又はチイラン基を有する化合物であることが好ましい。上記光硬化性化合物は(メタ)アクリロイル基を有する化合物であることが好ましい。上記異方性導電材料は、熱可塑性化合物を含んでいてもよい。
以下、上記樹脂層を形成するための樹脂材料及び上記異方性導電材料に含まれる各成分、及び含まれることが好ましい各成分の詳細を説明する。
[熱可塑性化合物]
上記熱可塑性化合物としては、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリエポキシ樹脂等が挙げられる。
[熱硬化性化合物]
上記熱硬化性化合物は熱硬化性を有する。上記熱硬化性化合物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記熱硬化性化合物としては、オキセタン化合物、エポキシ化合物、エピスルフィド化合物、(メタ)アクリル化合物、フェノール化合物、アミノ化合物、不飽和ポリエステル化合物、ポリウレタン化合物、シリコーン化合物及びポリイミド化合物等が挙げられる。上記熱硬化性化合物は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記異方性導電材料の硬化を容易に制御したり、接続構造体における導通信頼性をより一層高めたりする観点からは、上記熱硬化性化合物は、エポキシ基又はチイラン基を有する熱硬化性化合物を含むことが好ましく、チイラン基を有する熱硬化性化合物を含むことがより好ましい。エポキシ基を有する熱硬化性化合物は、エポキシ化合物である。チイラン基を有する熱硬化性化合物は、エピスルフィド化合物である。異方性導電材料の硬化性を高める観点からは、上記熱硬化性化合物100重量%中、上記エポキシ基又はチイラン基を有する化合物の含有量は、好ましくは10重量%以上、より好ましくは20重量%以上、100重量%以下である。上記熱硬化性化合物の全量が上記エポキシ基又はチイラン基を有する化合物であってもよい。
上記エピスルフィド化合物は、エポキシ基ではなくチイラン基を有するので、低温で速やかに硬化させることができる。すなわち、チイラン基を有するエピスルフィド化合物は、エポキシ基を有するエポキシ化合物と比較して、チイラン基に由来してより一層低い温度で硬化可能である。
上記エポキシ基又はチイラン基を有する熱硬化性化合物は、芳香族環を有することが好ましい。上記芳香族環としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、テトラセン環、クリセン環、トリフェニレン環、テトラフェン環、ピレン環、ペンタセン環、ピセン環及びペリレン環等が挙げられる。なかでも、上記芳香族環は、ベンゼン環、ナフタレン環又はアントラセン環であることが好ましく、ベンゼン環又はナフタレン環であることがより好ましい。また、ナフタレン環は、平面構造を有するためにより一層速やかに硬化させることができるので好ましい。
[光硬化性化合物]
光の照射によって硬化するように、上記異方性導電材料は、光硬化性化合物を含むことが好ましい。光の照射により光硬化性化合物を半硬化(Bステージ化)させ、異方性導電材料の流動性を低下させることができる。
上記光硬化性化合物としては特に限定されず、(メタ)アクリロイル基を有する光硬化性化合物及び環状エーテル基を有する光硬化性化合物等が挙げられる。
上記光硬化性化合物は、(メタ)アクリロイル基を有する光硬化性化合物であることが好ましい。(メタ)アクリロイル基を有する光硬化性化合物の使用により、接続構造体の導通信頼性をより一層高めることができる。得られる接続構造体の導通信頼性を効果的に高める観点からは、上記光硬化性化合物は、(メタ)アクリロイル基を1個又は2個有することが好ましい。
上記(メタ)アクリロイル基を有する光硬化性化合物としては、エポキシ基及びチイラン基を有さず、かつ(メタ)アクリロイル基を有する光硬化性化合物、及びエポキシ基又はチイラン基を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を有する光硬化性化合物が挙げられる。
上記(メタ)アクリロイル基を有する光硬化性化合物として、(メタ)アクリル酸と水酸基を有する化合物とを反応させて得られるエステル化合物、(メタ)アクリル酸とエポキシ化合物とを反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレート、又はイソシアネートに水酸基を有する(メタ)アクリル酸誘導体を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレート等が好適に用いられる。上記「(メタ)アクリロイル基」は、アクリロイル基とメタクリロイル基とを示す。上記「(メタ)アクリル」は、アクリルとメタクリルとを示す。上記「(メタ)アクリレート」は、アクリレートとメタクリレートとを示す。
上記(メタ)アクリル酸と水酸基を有する化合物とを反応させて得られるエステル化合物は特に限定されない。該エステル化合物として、単官能のエステル化合物、2官能のエステル化合物及び3官能以上のエステル化合物のいずれも用いることができる。
上記エポキシ基又はチイラン基を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を有する光硬化性化合物は、エポキシ基を2個以上又はチイラン基を2個以上有する化合物の一部のエポキシ基又は一部のチイラン基を、(メタ)アクリロイル基に変換することにより得られた光硬化性化合物であることが好ましい。このような光硬化性化合物は、部分(メタ)アクリレート化エポキシ化合物又は部分(メタ)アクリレート化エピスルフィド化合物である。
光硬化性化合物は、エポキシ基を2個以上又はチイラン基を2個以上有する化合物と、(メタ)アクリル酸との反応物であることが好ましい。この反応物は、エポキシ基を2個以上又はチイラン基を2個以上有する化合物と(メタ)アクリル酸とを、常法に従って塩基性触媒の存在下で反応することにより得られる。エポキシ基又はチイラン基の20%以上が(メタ)アクリロイル基に変換(転化率)されていることが好ましい。該転化率は、より好ましくは30%以上、好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下である。エポキシ基又はチイラン基の40%以上、60%以下が(メタ)アクリロイル基に変換されていることが最も好ましい。
上記部分(メタ)アクリレート化エポキシ化合物としては、ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート、クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレート、カルボン酸無水物変性エポキシ(メタ)アクリレート、及びフェノールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光硬化性化合物として、エポキシ基を2個以上又はチイラン基を2個以上有するフェノキシ樹脂の一部のエポキシ基又は一部のチイラン基を(メタ)アクリロイル基に変換した変性フェノキシ樹脂を用いてもよい。すなわち、エポキシ基又はチイラン基と(メタ)アクリロイル基とを有する変性フェノキシ樹脂を用いてもよい。
また、上記光硬化性化合物は、架橋性化合物であってもよく、非架橋性化合物であってもよい。
上記架橋性化合物の具体例としては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、グリセリンメタクリレートアクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸ビニル、ジビニルベンゼン、ポリエステル(メタ)アクリレート、及びウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記非架橋性化合物の具体例としては、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート及びテトラデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光硬化性化合物を用いる場合には、光硬化性化合物と熱硬化性化合物との配合比は、光硬化性化合物と熱硬化性化合物との種類に応じて適宜調整される。上記異方性導電材料は、光硬化性化合物と熱硬化性化合物とを重量比で、1:99〜90:10で含むことが好ましく、5:95〜70:30で含むことがより好ましく、10:90〜50:50で含むことが更に好ましい。上記異方性導電材料は、光硬化性化合物と熱硬化性化合物とを重量比で、1:99〜50:50で含むことが特に好ましい。
(熱硬化剤)
上記熱硬化剤は特に限定されない。上記熱硬化剤として、従来公知の熱硬化剤を用いることができる。上記熱硬化剤としては、イミダゾール硬化剤、アミン硬化剤、フェノール硬化剤、ポリチオール硬化剤、酸無水物及びカチオン硬化剤等が挙げられる。上記熱硬化剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
異方性導電材料を低温でより一層速やかに硬化させることができるので、上記熱硬化剤は、イミダゾール硬化剤、ポリチオール硬化剤又はアミン硬化剤であることが好ましい。また、異方性導電材料の保存安定性を高めることができるので、潜在性の硬化剤が好ましい。該潜在性の硬化剤は、潜在性イミダゾール硬化剤、潜在性ポリチオール硬化剤又は潜在性アミン硬化剤であることが好ましい。上記熱硬化剤は、ポリウレタン樹脂又はポリエステル樹脂等の高分子物質で被覆されていてもよい。
上記イミダゾール硬化剤としては、特に限定されず、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテート、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン及び2,4−ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジンイソシアヌル酸付加物等が挙げられる。
上記ポリチオール硬化剤としては、特に限定されず、トリメチロールプロパントリス−3−メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート及びジペンタエリスリトールヘキサ−3−メルカプトプロピオネート等が挙げられる。
上記アミン硬化剤としては、特に限定されず、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラスピロ[5.5]ウンデカン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、メタフェニレンジアミン及びジアミノジフェニルスルホン等が挙げられる。
上記カチオン硬化剤として、ヨードニウム塩やスルフォニウム塩が好適に用いられる。例えば、上記カチオン系硬化剤の市販品としては、三新化学社製のサンエイドSI−45L、SI−60L、SI−80L、SI−100L、SI−110L、SI−150Lや、ADEKA製のアデカオプトマーSP−150、SP−170等が挙げられる。
好ましいカチオン硬化剤のアニオン部分としては、PF、BF、及びB(Cが挙げられる。
上記熱硬化剤の含有量は特に限定されない。上記硬化性化合物中の上記熱硬化性化合物100重量部に対して、上記熱硬化剤の含有量は、好ましくは5重量部以上、より好ましくは10重量部以上、好ましくは40重量部以下、より好ましくは30重量部以下、更に好ましくは20重量部以下である。上記熱硬化剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、異方性導電材料を充分に熱硬化させることができる。
(光硬化開始剤)
上記光硬化開始剤は特に限定されない。上記光硬化開始剤として、従来公知の光硬化開始剤を用いることができる。上記光硬化開始剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記光硬化開始剤としては、特に限定されず、アセトフェノン光硬化開始剤、ベンゾフェノン光硬化開始剤、チオキサントン、ケタール光硬化開始剤、ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキシド及びアシルホスフォナート等が挙げられる。
上記アセトフェノン光硬化開始剤の具体例としては、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、メトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、及び2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセトフェノン等が挙げられる。上記ケタール光硬化開始剤の具体例としては、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。
上記光硬化開始剤の含有量は特に限定されない。上記硬化性化合物中の上記光硬化性化合物100重量部に対して、上記光硬化開始剤の含有量は、好ましくは0.1重量部以上、より好ましくは0.2重量部以上、好ましくは2重量部以下、より好ましくは1重量部以下である。上記光硬化開始剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、異方性導電材料を適度に光硬化させることができる。異方性導電材料に光を照射し、Bステージ化することにより、異方性導電材料の流動を抑制できる。
(導電性粒子)
上記異方性導電材料に含まれている導電性粒子は、第1,第2の接続対象部材の電極間を電気的に接続する。上記導電性粒子は、導電性を有する粒子であれば特に限定されない。導電性粒子の導電層の表面が絶縁層により被覆されていてもよい。導電性粒子の導電層の表面が、絶縁性粒子により被覆されていてもよい。これらの場合には、接続対象部材の接続時に、導電層と電極との間の絶縁層又は絶縁性粒子が排除される。上記導電性粒子としては、例えば、有機粒子、無機粒子、有機無機ハイブリッド粒子もしくは金属粒子等の表面を金属層で被覆した導電性粒子、並びに実質的に金属のみで構成される金属粒子等が挙げられる。上記金属層は特に限定されない。上記金属層としては、金層、銀層、銅層、ニッケル層、パラジウム層及び錫を含有する金属層等が挙げられる。
電極間の導通信頼性をより一層高める観点からは、上記導電性粒子は、樹脂粒子と、該樹脂粒子の表面上に設けられた導電層とを有することが好ましい。
上記導電性粒子の平均粒子径は、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1μm以上、好ましくは100μm以下、より好ましくは20μm以下、更に好ましくは15μm以下、特に好ましくは10μm以下である。熱履歴を受けた場合の接続構造体の接続信頼性をより一層高める観点からは、導電性粒子の平均粒子径は、1μm以上、10μm以下であることが特に好ましく、1μm以上、4μm以下であることが最も好ましい。
上記導電性粒子の「平均粒子径」は、数平均粒子径を示す。導電性粒子の平均粒子径は、任意の導電性粒子50個を電子顕微鏡又は光学顕微鏡にて観察し、平均値を算出することにより求められる。
上記導電性粒子の圧縮弾性率は、好ましくは1GPa以上、より好ましくは2GPa以上、好ましくは7GPa以下、より好ましくは5GPa以下である。
上記導電性粒子の圧縮変形回復率は、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上、好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下である。
上記導電性粒子の23℃での圧縮弾性率(10%K値)は、以下のようにして測定される。
微小圧縮試験機を用いて、直径50μmのダイアモンド製円柱の平滑圧子端面で、圧縮速度2.6mN/秒、及び最大試験荷重10gの条件下で導電性粒子を圧縮する。このときの荷重値(N)及び圧縮変位(mm)を測定する。得られた測定値から、上記圧縮弾性率を下記式により求めることができる。上記微小圧縮試験機として、例えば、フィッシャー社製「フィッシャースコープH−100」等が用いられる。
10%K値(N/mm)=(3/21/2)・F・S−3/2・R−1/2
F:導電性粒子が10%圧縮変形したときの荷重値(N)
S:導電性粒子が10%圧縮変形したときの圧縮変位(mm)
R:導電性粒子の半径(mm)
上記圧縮弾性率は、導電性粒子の硬さを普遍的かつ定量的に表す。上記圧縮弾性率の使用により、導電性粒子の硬さを定量的かつ一義的に表すことができる。
上記圧縮回復率は、以下のようにして測定できる。
試料台上に導電性粒子を散布する。散布された導電性粒子1個について、微小圧縮試験機を用いて、導電性粒子の中心方向に、反転荷重値(5.00mN)まで負荷を与える。その後、原点用荷重値(0.40mN)まで除荷を行う。この間の荷重−圧縮変位を測定し、下記式から圧縮回復率を求めることができる。なお、負荷速度は0.33mN/秒とする。上記微小圧縮試験機として、例えば、フィッシャー社製「フィッシャースコープH−100」等が用いられる。
圧縮回復率(%)=[(L1−L2)/L1]×100
L1:負荷を与えるときの原点用荷重値から反転荷重値に至るまでのまでの圧縮変位
L2:負荷を解放するときの反転荷重値から原点用荷重値に至るまでの圧縮変位
上記導電性粒子の含有量は特に限定されない。異方性導電材料100重量%中、上記導電性粒子の含有量は、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、更に好ましくは1重量%以上、好ましくは40重量%以下、より好ましくは30重量%以下、更に好ましくは19重量%以下である。上記導電性粒子の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、接続されるべき上下の電極間に導電性粒子を容易に配置できる。さらに、接続されてはならない隣接する電極間が複数の導電性粒子を介して電気的に接続され難くなる。すなわち、隣り合う電極間の短絡をより一層防止できる。
(他の成分)
上記硬化性組成物は、フィラーを含むことが好ましい。フィラーの使用により、硬化性組成物の硬化物の熱線膨張率を抑制できる。上記フィラーの具体例としては、シリカ、窒化アルミニウム、アルミナ、ガラス、窒化ボロン、窒化ケイ素、シリコーン、カーボン、グラファイト、グラフェン及びタルク等が挙げられる。フィラーは1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。熱伝導率が高いフィラーを用いると、本硬化時間を短縮することができる。
上記異方性導電材料は、硬化促進剤をさらに含むことが好ましい。硬化促進剤の使用により、硬化速度をより一層速くすることができる。硬化促進剤は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記硬化促進剤の具体例としては、イミダゾール硬化促進剤及びアミン硬化促進剤等が挙げられる。なかでも、イミダゾール硬化促進剤が好ましい。なお、イミダゾール硬化促進剤又はアミン硬化促進剤は、イミダゾール硬化剤又はアミン硬化剤としても用いることができる。
上記異方性導電材料は、溶剤を含んでいてもよい。該溶剤の使用により、異方性導電材料の粘度を容易に調整できる。上記溶剤としては、例えば、酢酸エチル、メチルセロソルブ、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、テトラヒドロフラン及びジエチルエーテル等が挙げられる。
熱履歴を受けた場合の接続構造体の接続信頼性をさらに一層高める観点からは、上記異方性導電材料は、チクソ付与剤を含むことが好ましい。該チクソ付与剤としては、エラストマー粒子及びシリカ等が挙げられる。該エラストマー粒子としては、ゴム粒子が挙げられる。該ゴム粒子としては、天然ゴム粒子、イソプレンゴム粒子、ブタジエンゴム粒子、スチレンブタジエンゴム粒子、クロロプレンゴム粒子及びアクリロニトリルブタジエンゴム粒子等が挙げられる。上記シリカは、ナノシリカであることが好ましい。上記ナノシリカの平均粒子径は1000nm未満である。
上記樹脂層100重量%中及び異方性導電材料100重量%中、上記チクソ付与剤の含有量は好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは1重量%以上、好ましくは30重量%以下、より好ましくは15重量%以下である。上記チクソ付与剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、熱履歴を受けた場合の接続構造体の接続信頼性がより一層高くなる。
第1,第2の接続構造体の接続信頼性をより一層高める観点からは、上記樹脂層及び異方性導電材料はそれぞれ、接着付与剤を含むことが好ましい。該接着付与剤としては、カップリング剤及び可撓性材料等が挙げられる。
上記樹脂層100重量%中及び異方性導電材料100重量%中、上記接着付与剤の含有量は好ましくは1重量%以上、より好ましくは5重量%以上、好ましくは50重量%以下、より好ましくは25重量%以下である。上記接着付与剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、第1,第2の接続対象部材の接続信頼性がより一層高くなる。
上記樹脂層及び異方性導電材料は、不純物イオンを低減する目的で、イオントラッパー等を含有してもよい。第1の接続対象部材の突出した電極がCuである場合、硬化後の樹脂層及び異方導電材料における抽出イオン不純物量は好ましくは10ppm以下、より好ましくは1ppm以下である。抽出イオン不純物は、D試験管(18×180m/m)内に約1g精秤し、精製水10mlをホールピペットで注入後、アンプルを密封する。100℃20時間で振とうしながらイオンを抽出する。その後、IONEX DX−320J、DIONEX ICS−1000を用いて、抽出イオン不純物を測定する。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
第1の接続対象部材の表面に樹脂層を形成するために以下の樹脂材料を調製した。
(樹脂材料Aの調製)
酸無水物(商品名「YH−309」、三菱化学社製)33重量部と、シランカップリング剤(商品名「KBE−402」信越化学工業社製)0.8重量部と、硬化促進剤(商品名「フジキュア7000」、富士化成工業社製)3.3重量部と、ナノシリカ(商品名「MT−10」、トクヤマ社製)8.3重量部と、溶剤であるメチルエチルケトン(MEK)とを、遊星式攪拌機を用いて2000rpmで10分間攪拌することにより、固形分が20重量%である配合物を得た。得られた配合物を、ナイロン製ろ紙(孔径10μm)を用いてろ過することにより、樹脂層用の樹脂材料Aを得た。
樹脂材料Aを離型PET上に塗工し、80℃で10分かけて溶剤を乾燥除去し、厚み15μmのフィルムを得た。得られたフィルムのヘーズ値を測定したところ、9.8%であった。
(樹脂材料Bの調製)
フェノキシ樹脂(商品名「4250」、三菱化学社製)30重量部と、ポリエーテルエステルアミド樹脂(商品名「TPAE―426」、T&K TOKA社製)15重量部と、エポキシ化合物(商品名「EXA−4850−150」、DIC社製)35重量部と、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名「YD−017」、新日鐵化学社製)35重量部と、イオン捕捉剤(1)(商品名「IXE−700F」、東亞合成社製)2重量部と、イオン補足剤(2)(商品名「IXE−100」、東亞合成社製)2重量部とを配合した後、溶剤であるメチルエチルケトン(MEK)中で攪拌し、完全に溶解させ、固形分が40重量%である配合物を得た。得られた配合物を、ナイロン製ろ紙(孔径10μm)を用いてろ過することにより、樹脂層用の樹脂材料Bを得た。
樹脂材料Bを離型PET上に塗工し、80℃で10分かけて溶剤を乾燥除去し、厚み15μmのフィルムを得た。得られたフィルムのヘーズ値を測定したところ、12.5%であった。
また、実施例及び比較例では、第1,第2の接続対象部材を接続する硬化物層を形成するために以下の成分を用いた。
[熱硬化性化合物]
下記式(1B)で表される構造を有するエピスルフィド化合物1B
Figure 2012212864
下記式(2B)で表されるエピスルフィド化合物2B
Figure 2012212864
EP−3300P(ADEKA社製、可撓性エポキシ樹脂)
[光硬化性化合物]
EBECRYL3702(ダイセル・サイテック社製、脂肪酸変性エポキシアクリレート)
EBECRYL3708(ダイセル・サイテック社製、カプロラクトン変性エポキシアクリレート)
4HBAGE(日本化成社製、4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル)
[熱硬化剤]
TEP−2E4MZ(日本曹達社製、包摂イミダゾール)
[光硬化開始剤]
イルガキュア819(BASF社製)
[接着付与剤]
KBE−402(信越化学工業社製、シランカップリング剤)
[フィラー]
表面メチル処理シリカ(平均粒径0.7mm)(トクヤマ社製)
[チクソ付与剤]
ナノシリカPM20L(トクヤマ社製)
[柔軟性粒子]
KW−8800(三菱レイヨン社製、コアシェル粒子)
[導電性粒子]
導電性粒子A〜Dはいずれも、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面にニッケルめっき層が形成されており、かつ該ニッケルめっき層の表面に金めっき層が形成されている金属層を有する導電性粒子である。また、導電性粒子A〜Dの比重及び平均粒子径は以下の通りである。
導電性粒子A(平均粒子径3μm、10%K値:4.5N/mm
導電性粒子B(平均粒子径3μm、10%K値:5.2N/mm
導電性粒子C(平均粒子径5μm、10%K値:3.2N/mm
導電性粒子D(平均粒子径7μm、10%K値:2.8N/mm
(実施例1)
(1)異方性導電ペーストの調製
下記の表1に示す成分を下記の表1に示す配合量で配合して、遊星式攪拌機を用いて2000rpmで5分間攪拌することにより、配合物を得た。得られた配合物を、ナイロン製ろ紙(孔径10μm)を用いてろ過することにより、導電性粒子の含有量が8重量%である異方性導電ペーストを得た。
(2)接続構造体の作製
バンプサイズが20μm×100μm、ピッチが30μmである銅バンプ(高さ12μm)が上面に形成された400μm厚の半導体ウェーハを用意した。この半導体ウェーハの上面全面に、樹脂材料Aをスピンコートにより塗布した。その後、80℃で20分オーブン内にて溶剤を乾燥し、突出した複数の電極間の凹部における樹脂層の厚みが15μm、突出した電極上の樹脂層の厚みが4μmである半導体ウェーハを得た。
その後、ダイサー(DISCO社製 DFD6361)を用いて、半導体ウェーハをダイシングし、15mm×1.6mm×0.415mmの大きさに個片化した。このようにして、突出した複数の第1の電極を上面に有し、かつ上記第1の電極が設けられている部分と上記第1の電極が設けられていない部分とを含む表面全体に樹脂層が設けられている半導体チップAを得た。
L/Sが20μm/10μmのITO電極が上面に形成されたガラス基板を用意した。このガラス基板の上面に、得られた異方性導電ペーストを厚さ20μmとなるように塗工し、異方性導電ペースト層を形成した。
次に、紫外線照射ランプを用いて、照射エネルギーが100mJ/cmとなるように、異方性導電ペースト層に上方から紫外線を3秒間照射し、光重合によって異方性導電ペースト層を半硬化させ、Bステージ化した。
次に、異方性導電ペースト層の上面に上記半導体チップAを、電極/バンプ同士が対向するように積層した。その後、異方性導電ペースト層の温度が190℃となるようにヘッドの温度を調整しながら、半導体チップの上面に加圧加熱ヘッドを載せ、3MPaの圧力をかけて異方性導電ペースト層を190℃で20秒硬化させ、接続構造体を得た。
(実施例2)
異方性導電ペーストの調製の際に、導電性粒子Aを導電性粒子Bに変更したこと以外は実施例1と同様にして、異方性導電ペーストを得た。得られた異方性導電ペーストを用いたこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
(実施例3)
異方性導電ペーストの調製の際に、導電性粒子Aを導電性粒子Cに変更したこと以外は実施例1と同様にして、異方性導電ペーストを得た。得られた異方性導電ペーストを用いたこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
(実施例4)
異方性導電ペーストの調製の際に、導電性粒子Aを導電性粒子Dに変更したこと以外は実施例1と同様にして、異方性導電ペーストを得た。得られた異方性導電ペーストを用いたこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
(実施例5)
樹脂材料Aを離型PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に塗工し、その後、80℃で20分オーブン内にて溶剤を乾燥しフィルム化した。このフィルムを、半導体ウェーハに80℃で真空ラミネートし、突出した複数の電極間の凹部における樹脂層の厚みが15μm、突出した電極上の樹脂層の厚みが3μmである半導体ウェーハを得た。
得られた半導体ウェーハを用いたこと以外は実施例1と同様にして、半導体チップを得て、接続構造体を作製した。
(実施例6)
半導体ウェーハにおけるバンプの材質を銅から、金に変更したこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
(実施例7)
樹脂層を形成するために、上記樹脂材料Aを樹脂材料Bに変更したこと以外は実施例1と同様にして、接続構造体を得た。
(比較例1)
樹脂材料Aを離型PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に塗工し、その後、80℃で20分オーブン内にて溶剤を乾燥しフィルム化した。このフィルムを、半導体ウェーハに80℃で真空ラミネートし、突出した複数の電極間の凹部における樹脂層の厚みが12μm、突出した電極上に樹脂層が存在しない半導体ウェーハを得た。
得られた半導体ウェーハを用いたこと以外は実施例1と同様にして、半導体チップを得て、接続構造体を作製した。
(評価)
(1)異方性導電ペーストの室温での粘度
E型粘度測定装置(TOKI SANGYO CO.LTD社製、商品名:VISCOMETER TV−22、使用ローター:φ15mm、温度:25℃)を用いて、10rpm及び25℃での異方性導電ペーストの粘度η1(10rpm)を測定した。また、同様に1rpm条件下での粘度η1(1rpm)を測定し、粘度比(η1(1rpm)/η1(10rpm))を求めた。
(2)Bステージ化された異方性導電ペースト及び樹脂層、又はフィルム化したBステージ化された異方性導電ペースト及び樹脂層の最低溶融粘度η2及び上記粘度比(η2/η3)
レオメーター(EOLOGICA社製「STRESSTECH」)を用いて、測定条件:歪制御1rad、周波数1Hz、昇温速度20℃/分、測定温度範囲60〜150℃にて、接続構造体の作製時のBステージ化された異方性導電ペーストの最低溶融粘度η2及び最低溶融粘度を示す温度を測定した。また、周波数を10Hzにしたこと以外は上記と同様に粘度測定を行い、上記最低溶融粘度を示す温度での最低溶融粘度η3を測定し、上記粘度比(η2/η3)を求めた。
Bステージ化後の異方導電ペーストの最低溶融温度における硬化前の樹脂層の溶融粘度η2、Bステージ化後の異方導電ペーストの最低溶融温度における硬化前の樹脂層の溶融粘度η3を、Bステージ化された異方性導電ペーストと同様にして求めた。フィルム化したBステージ化された異方性導電ペースト及び樹脂層の場合も同様にして求めた。
(3)異方性導電材料が硬化した硬化物層及び硬化した樹脂層の25℃での弾性率及びガラス転移温度Tg
接続構造体における異方性導電ペースト層が硬化した硬化物層及び硬化した樹脂層の25℃での弾性率及びガラス転移温度Tgは、幅3mm×長さ15mm×厚み0.1mmのサンプルを作成し、粘弾性測定機DVA−200(アイティー計測制御社製)を用い、昇温速度5℃/min、変形率0.1%及び10Hzの条件で測定した。tanδのピーク時の温度をTg(ガラス転移温度)とした。
(4)樹脂層の凹み及び凹み最大深さ
第1の接続対象部材において、突出した複数の第1の電極間の凹部上で樹脂層の上面が凹んでいるか否かを評価した。凹んでいる場合には、該凹み最大深さを測定した。測定は、レーザー顕微鏡(キーエンス社製「VK−8700」)を用いた。
(5)接続構造体における硬化物層におけるボイドの有無
得られた接続構造体において、異方性導電ペースト層が硬化した硬化物層にボイドが生じているか否かを、光学顕微鏡により観察した。ボイドの有無を下記の基準で判定した。ボイドが無いと接続信頼性が高くなり、ボイドが少ないほど接続信頼性が高くなる。
[ボイドの有無の判定基準]
○:ボイド無し
△:僅かにボイドがあるが、電極のL/S、ピッチ以上のボイドはなし
×:隣接する電極間以上のサイズのボイドあり
(6)電極間における導電性粒子の捕捉率(導電性粒子の配置精度)
得られた接続構造体における対向する上下の電極間に存在する導電性粒子の数を光学顕微鏡にてカウントした。導電性粒子の捕捉率を下記の判定基準で判定した。
[導電性粒子の捕捉率の判定基準]
○:各電極間に存在する粒子が10個以上
×:各電極間に存在する粒子が9個以下
(7)導通性
得られた接続構造体を用いて、20箇所の抵抗値を4端子法にて評価した。導通信頼性を下記の判定基準で判定した。
[導通信頼性の判定基準]
○:全ての箇所で抵抗値が3Ω以下にある
△:抵抗値が3Ω以上の箇所が1箇所以上ある
×:全く導通していない箇所が1箇所以上ある
(8)絶縁性
得られた接続構造体の隣り合う電極20個においてリークが生じているか否かを、テスターで測定した。絶縁性を下記の判定基準で判定した。
[絶縁性の判定基準]
○:リーク箇所が全くない
×:リーク箇所がある
(9)熱履歴を受けた場合の接続信頼性
得られた接続構造体100個を、−30℃で5分間保持し、次に120℃まで25分で昇温し、120℃で5分間保持した後、−30℃まで25分で降温する過程を1サイクルとする冷熱サイクル試験を実施した。1000サイクル後に、接続構造体を取り出した。
冷熱サイクル試験後の100個の接続構造体について、上下の電極間の導通不良が生じているか否かを評価した。100個の接続構造体のうち、導通不良が生じている個数が1個以下である場合を「○」、2個以上、3個以下である場合を「△」、4個を超える場合を「×」と判定した。
(10)耐湿熱試験
得られた接続構造体15個において、85℃及び85%RHの条件で1000時間放置した後、同様に導通性を評価した。上記(7)の導通性の判定基準における結果が「○」である場合を「○」、導通性の判定基準における結果が「×」である場合を「×」と判定した。
結果を下記の表1に示す。
Figure 2012212864
1…接続構造体
2…第1の接続対象部材
2a…表面
2b…第1の電極
2c…樹脂層
3…硬化物層
3a…上面
3A…異方性導電材料層
3B…Bステージ化された異方性導電材料層
4…第2の接続対象部材
4a…表面
4b…第2の電極
5…導電性粒子
11,21…接続構造体
12,22…第1の接続対象部材
12a,22a…表面
12b,22b…第1の電極
12c,22c…樹脂層
13,23…硬化物層
14,24…第2の接続対象部材
14a,24a…表面
14b,24b…第2の電極
31…第1の接続対象部材
31a…表面
31b…第1の電極
31c…樹脂層
X…凹部

Claims (15)

  1. 突出した複数の第1の電極を表面に有し、かつ該第1の電極がある部分と該第1の電極がない部分とを含む前記表面に樹脂層が設けられている第1の接続対象部材を準備する工程と、
    複数の第2の電極を表面に有する第2の接続対象部材上に、熱硬化性成分と導電性粒子とを含む異方性導電材料を用いた異方性導電材料層を配置する工程と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを対向させて、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを、前記異方性導電材料層を介して積層する工程と、
    前記異方性導電材料層を加熱して硬化させ、硬化物層を形成する工程とを備え、
    前記異方性導電材料層を加熱して硬化させる際に、前記第1の電極と前記導電性粒子との間の前記樹脂層を排除して、前記第1の電極と前記導電性粒子とを接触させる、接続構造体の製造方法。
  2. 前記樹脂層が、樹脂30重量%以上、80重量%以下と溶剤20重量%以上、70重量%以下とを含む樹脂材料により形成されている、請求項1に記載の接続構造体の製造方法。
  3. 前記樹脂層を有さずかつ突出した複数の第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材上に、樹脂30重量%以上、80重量%以下と溶剤20重量%以上、70重量%以下とを含む樹脂材料を塗布し、前記溶剤を乾燥除去して、前記樹脂層を形成する工程を更に備える、請求項1に記載の接続構造体の製造方法。
  4. 前記樹脂層が、前記樹脂層を有さずかつ突出した複数の第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材の表面上に、突出した複数の第1の電極よりも厚い樹脂層を有するフィルムを貼り合わせることにより形成されている、請求項1に記載の接続構造体の製造方法。
  5. 前記樹脂層の測定温度範囲60〜150℃での最低溶融粘度が1Pa・s以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  6. 突出した複数の前記第1の電極間の凹部上で前記樹脂層の表面が凹んでおり、前記樹脂層の凹み最大深さが前記導電性粒子の平均粒子径の2倍以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  7. 前記第1の電極が銅電極である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  8. 前記第1の接続対象部材として、半導体ウェーハを用いる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  9. 前記第1の接続対象部材として、半導体ウェーハを用い、前記樹脂層を形成した後、前記第1の接続対象部材を切断して、個々の半導体チップに分割する工程を更に備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  10. 前記第1の接続対象部材又は前記第2の接続対象部材として半導体ウェーハを用い、
    前記硬化物層を形成した後、前記第1の接続対象部材と前記硬化物層と前記第2の接続対象部材との積層体を切断して、前記半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割する工程を更に備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  11. 前記異方性導電材料として、熱硬化性成分と光硬化性成分とを含む異方性導電材料を用いて、
    前記異方性導電材料層に光を照射することにより硬化を進行させて、Bステージ化された異方性導電材料層を形成する工程を更に備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを対向させて、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを、上記Bステージ化された異方性導電材料層を介して積層し、
    前記Bステージ化された異方性導電材料層を加熱して硬化させて、硬化物層を形成する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  12. 前記異方性導電材料として、ペースト状の異方性導電ペーストを用いる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項の接続構造体の製造方法により得られた接続構造体であって、
    突出した複数の第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材と、
    複数の第2の電極を表面に有する第2の接続対象部材と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とが対向するように、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを接続している硬化物層とを備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極とが前記導電性粒子により電気的に接続されており、
    前記第1の接続対象部材の前記第1の電極がある部分の表面が樹脂層により被覆されていない、接続構造体。
  14. 前記第1の接続対象部材の前記第1の電極がある部分と前記第1の電極がない部分とを含む表面が樹脂層により被覆されていない、請求項13に記載の接続構造体。
  15. 請求項1〜12のいずれか1項の接続構造体の製造方法により得られた接続構造体であって、
    突出した複数の第1の電極を表面に有する第1の接続対象部材と、
    複数の第2の電極を表面に有する第2の接続対象部材と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とが対向するように、前記第1の接続対象部材と前記第2の接続対象部材とを接続している硬化物層とを備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極とが前記導電性粒子により電気的に接続されており、
    前記第1の接続対象部材の前記第1の電極がある部分と前記第1の電極がない部分とを含む表面が樹脂層により被覆されている、接続構造体。
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