JP2012211193A - ミューオピオイド受容体拮抗剤としての8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン化合物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ミューオピオイド受容体拮抗剤として有用な8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン化合物に関する。また、本発明は、該化合物を含む医薬組成物、ミューオピオイド受容体活性が仲介する医学状態を治療または緩和するために、該化合物を使用する方法、および該化合物の製造に有用な方法および中間体にも関する。
現在、内因性オピオイドが、胃腸管の生理機能において複雑な役割を果たしていることは一般的に理解されている。オピオイド受容体は、体中、中枢神経系および胃腸(GI)管を含む末梢領域の両方で発現する。
そのモルヒネがプロトタイプの例である、オピオイド受容体でアゴニストとして機能する化合物は、激痛を和らげる治療のための鎮痛治療の中心である。
残念なことに、オピオイド系鎮痛薬を使用すると、しばしば、GI管に対する悪影響を伴い、これを集合的にオピオイド誘発性腸機能障害(OBD)と称する。OBDとして、便秘、胃内容物排出の減少、腹痛および不快感、膨満感、悪心および胃食道逆流のような症状が挙げられる。オピオイドの使用後、中枢および末梢オピオイド受容体は、胃腸管での通過の鈍化に関与しているようである。しかし、GI管の末梢オピオイド受容体は、主に、GI機能に対するオピオイドの悪影響に関与することが証拠によって示唆されている。
残念なことに、オピオイド系鎮痛薬を使用すると、しばしば、GI管に対する悪影響を伴い、これを集合的にオピオイド誘発性腸機能障害(OBD)と称する。OBDとして、便秘、胃内容物排出の減少、腹痛および不快感、膨満感、悪心および胃食道逆流のような症状が挙げられる。オピオイドの使用後、中枢および末梢オピオイド受容体は、胃腸管での通過の鈍化に関与しているようである。しかし、GI管の末梢オピオイド受容体は、主に、GI機能に対するオピオイドの悪影響に関与することが証拠によって示唆されている。
オピオイドの副作用は、末梢受容体によって優先的に媒介され、一方鎮痛はもともと中枢的であるので、末梢的に選択性のある拮抗剤は、望ましくないGI関連副作用を、鎮痛の有利な中枢効果を妨げることなく、または中枢神経系禁断症状を誘発することなく、ブロックする可能性がある。
ミュー、デルタ、およびカッパと表わされる、3つの主なオピオイド受容体サブタイプの中で、最も臨床的に使用されているオピオイド鎮痛薬は、ミューオピオイド受容体作用を介して作用し、鎮痛を発揮し、GI運動性を変えると考えられる。したがって、末梢的に選択性のあるミューオピオイド拮抗剤は、オピオイド誘発性腸機能障害を治療するために有用であると期待される。好ましい薬剤は、インビトロでミューオピオイド受容体に対して有意な結合を実証し、インビボでGI動物モデルにおいて活性であろう。
術後イレウス(POI)は、GI管の運動性が減退した障害であり、腹部または他部の外科手術の後に起こる。POIの症状は、OBDの症状に類似する。さらに、手術を受けた患者は、手術の間または術後、オピオイド鎮痛薬で処置されることが多いので、POIの持続は、オピオイドの使用に伴うGI運動性の減退によって、いっそうひどくなるかもしれない。したがって、OBDの治療に有用なミューオピオイド拮抗剤は、POIの治療においても効果があると期待される。
(要旨)
本発明は、ミューオピオイド受容体拮抗活性を有する新規化合物を適用する。
本発明は、ミューオピオイド受容体拮抗活性を有する新規化合物を適用する。
したがって、本発明は、式(I):
(式中、
R1は、−ORa、−C(O)NRaRb;−NHS(O)2Rc、−NRaRb、−C(O)ORaおよび−CH2OHから選択され;
Aは、C1−4アルキレニルであり;
R2は、C3−12シクロアルキルまたはC6−10アリールであり、ここで、C3−12シクロアルキルおよびC6−10アリールは、それぞれ場合によっては、1個の−ORaで、1または2個のハロで、2または3個のハロで置換されている1または2個のC1−3アルキルで、あるいは1、2、3または4個のC1−3アルキルで置換され;
Gは、C1−4アルキレニルであり;
R3は、水素、−C(O)R4、−C(O)NHR5、−S(O)2Rcおよび−S(O)2NRaRbから選択され;
R4は、C3−6シクロアルキルまたはC1−6アルキルであり、
(ここで、
C3−6シクロアルキルは、場合によっては、1個の−ORaで置換され、
C1−6アルキルは、場合によっては、−ORa、−C(O)ORa、−S(O)2R6、−C(O)NRaRb、−NRaRb、−NHC(O)NRaRb、−CN、C3−6シクロアルキルおよびフェニルから選択される1または2個の置換基で、または1個の−D−(CH2)j−R7で置換され、
ここで、Dは
jは1、2または3であり、nは、1または2であり、pは、1または2であり、
R6は、場合によってはR7で置換されているC1−3アルキルであり、
R7は、−C(O)ORa、−C(O)NRaRb、−NRaRbまたは−NHC(O)NRaRbである);
R5は、C1−6アルキル、ベンゾ[1.3]ジオキソールまたは−(CH2)q−フェニルであり、
(ここで、フェニルは、場合によっては、ハロ、−ORa、C1−3アルキルおよびC1−3アルコキシから選択される1または2個の置換基で置換され、
ここで、C1−3アルキルおよびC1−3アルコキシは、場合によっては、2または3個のハロで置換され、
qは、0、1または2である);
RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素またはC1−4アルキルであり;
Rcは、C1−3アルキルであり;
ただし、R2が、4位で置換されているフェニルである場合は、R3は、−C(O)R4(式中、R4は、−C(O)ORaで置換されているC1−4アルキルである)ではない)。
また、本発明は、本発明の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物も提供する。
また、本発明は、ミューオピオイド受容体活性に関連する疾患または状態、たとえば、オピオイド誘発性腸機能障害および術後イレウスのような消化管の減少した運動性の障害を治療する方法であって、治療的に有効な量の本発明の化合物または医薬組成物を、該哺乳類に投与することを含む方法も提供する。
また、本発明の化合物は、研究ツールとして、すなわち、生物学的系または生物学的試料を検査するための、または他の化学化合物の活性を検査するために使用することもできる。したがって、該方法の他の態様では、本発明は、式(I)の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物を、生物学的系または生物学的試料を検査するための、またはミューオピオイド受容体活性を持つ新しい化合物を発見するための研究ツールとして用いる方法であって、生物学的系または生物学的試料に、本発明の化合物を接触させる工程と、生物学的系または生物学的試料に起きた化合物による効果を測定する工程とを含む方法を提供する。
また、別の異なる態様では、本発明は、合成方法および本発明の化合物の製造に有用な本明細書で記載する中間体も提供する。
また、本発明は、薬物療法における使用のための本明細書で記載する本発明の化合物、およびミューオピオイド受容体活性に関連する疾患または状態、たとえば、哺乳類の消化管の減少された運動性の障害を治療するための製剤または医薬品の製造における本発明の化合物の用途も提供する。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
式(I):
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物
(式中、
R 1 は、−OR a 、−C(O)NR a R b ;−NHS(O) 2 R c 、−NR a R b 、−C(O)OR a および−CH 2 OHから選択され;
Aは、C 1−4 アルキレニルであり;
R 2 は、C 3−12 シクロアルキルまたはC 6−10 アリールであり、ここで、C 3−12 シクロアルキルおよびC 6−10 アリールは、それぞれ場合によっては、1個の−OR a で、1または2個のハロで、2または3個のハロで置換されている1または2個のC 1−3 アルキルで、あるいは1、2、3または4個のC 1−3 アルキルで置換され;
Gは、C 1−4 アルキレニルであり;
R 3 は、水素、−C(O)R 4 、−C(O)NHR 5 、−S(O) 2 R c および−S(O) 2 NR a R b から選択され;
R 4 は、C 3−6 シクロアルキルまたはC 1−6 アルキルであり、
(ここで、
C 3−6 シクロアルキルは、場合によっては、1個の−OR a で置換され、
C 1−6 アルキルは、場合によっては、−OR a 、−C(O)OR a 、−S(O) 2 R 6 、−C(O)NR a R b 、−NR a R b 、−NHC(O)NR a R b 、−CN、C 3−6 シクロアルキルおよびフェニルから選択される1または2個の置換基で、または1個の−D−(CH 2 ) j −R 7 で置換され、
ここで、Dは
であり、
jは1、2または3であり、nは、1または2であり、pは、1または2であり、
R 6 は、場合によってはR 7 で置換されているC 1−3 アルキルであり、
R 7 は、−C(O)OR a 、−C(O)NR a R b 、−NR a R b または−NHC(O)NR a R b である);
R 5 は、C 1−6 アルキル、ベンゾ[1.3]ジオキソールまたは−(CH 2 ) q −フェニルであり、
(ここで、フェニルは、場合によっては、ハロ、−OR a 、C 1−3 アルキルおよびC 1−3 アルコキシから選択される1または2個の置換基で置換され、
ここで、C 1−3 アルキルおよびC 1−3 アルコキシは、場合によっては、2または3個のハロで置換され、
qは、0、1または2である);
R a およびR b は、それぞれ独立して、水素またはC 1−4 アルキルであり;
R c は、C 1−3 アルキルであり;
ただし、R 2 が、4位で置換されているフェニルである場合は、R 3 は、−C(O)R 4 (式中、R 4 は、−C(O)OR a で置換されているC 1−4 アルキルである)ではない)。
(項目2)
R 2 が、C 3−12 シクロアルキルまたはC 6−10 アリール(ここで、C 3−12 シクロアルキルおよびC 6−10 アリールは、それぞれ場合によっては、1個の−OR a 、1または2個のハロ、または場合によっては2または3個のハロで置換されている1または2個のC 1−3 アルキルで置換されている)であり;
R 3 が、水素、−C(O)R 4 および−C(O)NHR 5 から選択され;
R 4 が、C 3−6 シクロアルキルまたはC 1−6 アルキル
(ここで、
C 1−6 アルキルは、場合によっては、1または2個の−OR a 、または−C(O)OR a 、−S(O) 2 R 6 、−C(O)NR a R b 、−NR a R b 、−NHC(O)NR a R b 、C 3−6 シクロアルキル、−D−(CH 2 ) j −R 7 およびフェニルから選択される1個の置換基で置換されている)であり;
R a およびR b は、それぞれ独立して、水素またはC 1−3 アルキルである項目1記載の化合物。
(項目3)
R 1 が、−OR a または−C(O)NR a R b である項目1記載の化合物。
(項目4)
R 2 が、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルおよびフェニルから選択され、ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロ、または2または3個のハロで置換されたC 1−3 アルキルで置換されている項目1記載の化合物。
(項目5)
Aが、−(CH 2 ) 2 −または−CH 2 −であり、Gが、−(CH 2 ) 2 −または−CH 2 −である項目1記載の化合物。
(項目6)
R 3 が、−C(O)R 4 、−S(O) 2 R c および−S(O) 2 NR a R b から選択され;
R 4 が、C 3−6 シクロアルキルまたはC 1−6 アルキル
(ここで、
C 3−6 シクロアルキルは、場合によっては、1個の−OR a で置換され、
C 1−6 アルキルは、場合によっては、−OR a 、−C(O)OR a 、−S(O) 2 R 6 、−C(O)NR a R b 、−NR a R b 、−CN、C 3−6 シクロアルキルおよびフェニルから選択される1または2個の置換基で置換されている)であり;
R 6 は、場合によってはR 7 (ここで、R 7 は−C(O)OR a である)で置換されたC 1−3 アルキルである項目1記載の化合物。
(項目7)
R 3 が、−C(O)NHR 5 であり、
R 5 が、C 1−4 アルキル、ベンゾ[1.3]ジオキソールまたは−(CH 2 ) q −フェニル(ここで、qは、0または1であり、フェニルは、場合によっては、クロロ、フルオロ、−OHおよび−OCF 2 から選択される1または2個の置換基で置換されている)である項目1記載の化合物。
(項目8)
式(I’):
の項目1記載の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物
(式中、
R 2 は、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで置換されている)であり;
R 4 は、C 3−6 シクロアルキルまたはC 1−4 アルキル(ここで、
C 3−6 シクロアルキルは、場合によっては、1個の−OR a で置換され、
C 1−4 アルキルは、場合によっては、−OR a 、−S(O) 2 R 6 、−NR a R b 、−CNおよびC 3−6 シクロアルキルから選択される1または2個の置換基で置換され、R a およびR b は、それぞれ独立して、水素またはC 1−3 アルキルであり、R 6 は、C 1−3 アルキルである)である)。
(項目9)
R 4 が、場合によっては、−OH、−OCH 3 、−S(O) 2 CH 3 、−NH 2 、−NHCH 3 および−NH(CH 3 ) 2 から選択される1または2個の置換基で置換されているC 1−4 アルキルである、項目8に記載の化合物。
(項目10)
R 2 が、シクロヘキシルまたは4,4−ジフルオロシクロヘキシルであり、R 4 が、1または2個の−OHで置換されているC 1−2 アルキルである項目8に記載の化合物。
(項目11)
前記化合物が、
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−ヒドロキシアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−メタンスルホニル−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)フェネチルアミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−{8−[2−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1−シクロヘキシルメチルウレイド)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド;
3−エンド−{8−[2−(1−シクロヘキシルメチル−3−イソプロピルウレイド)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{3−[シクロヘキシルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(4−ジメチルアミノ−ブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2−メタンスルホニルアセチル)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{3−[ベンジル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(3−フルオロベンジル)−(2−メタンスルホニル−アセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−(2−メタンスルホニル−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(4−フルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)−(5−ヒドロキシ−トリシクロ[3.3.1.1(3,7)]デカン−2−イルメチル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−3−ヒドロキシ−2−メチルアミノ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−メトキシアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2−シアノアセチル)−(2,6−ジフルオロベンジル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(トランス−4−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(2−メタンスルホニルアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[ベンジル−((R)−3−ヒドロキシ−2−(S)−ヒドロキシブチリル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;3−エンド−(8−{2−[ベンジル−((S)−2−ヒドロキシ−1−オキソプロピル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{3−[ベンジル−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)−アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−4−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ−ブチリル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,4−ジヒドロキシブチリル)アミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;および
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(4−ヒドロキシ−ブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
から選択される項目1に記載の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物。
(項目12)
前記化合物が、
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド;および
3−エンド−(8−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
から選択される項目11に記載の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物。
(項目13)
前記化合物が、3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドグリコレートである項目12に記載の化合物。
(項目14)
前記化合物が、3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドオキサレートである項目12に記載の化合物。
(項目15)
項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物。
(項目16)
式(I)
(式中、R 1 、R 2 、R 3 、AおよびGは、項目1に規定した通りである)の化合物または医薬的に許容しうる塩、あるいはその溶媒和物または保護された誘導体を製造するためのプロセスであって、
式(II):
の化合物を、式:R 4a C(O)−Lの化合物、または式:R 5 −N=C=Oの化合物(式中、R 4a は、R 4 、またはR 4 の保護された形態であり、Lは、脱離基であり、あるいはR 4a C(O)−Lは、カルボン酸またはカルボン酸塩である)と反応させる工程、または
(b)式(III):
の化合物を、式(XVII):
の化合物と反応させる工程と、
(c)場合によっては、R 4a から保護基を除去し、式(I)の化合物または医薬的に許容しうる塩、あるいはその溶媒和物または保護された誘導体を得る工程と、
を含むプロセス。
(項目17)
式(II):
(式中、R 1 、R 2 、AおよびGは、項目1で定義する通りである)の化合物、またはその塩。
(項目18)
R 1 が−C(O)NH 2 であり;
R 2 が、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで置換されている)であり;
Gが−CH 2 −であり;
Aが−CH 2 −である項目17に記載の化合物。
(項目19)
式(III):
(式中、R 1 は、−OR a または−C(O)NR a R b である)の化合物。
(項目20)
R 1 が、−OHまたは−C(O)NH 2 である項目19に記載の化合物。
(項目21)
治療に使用するための項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目22)
ミューオピオイド受容体活性に関連する哺乳類における疾患または医学状態の処置のための医薬品を製造するための項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物の使用。
(項目23)
前記疾患または状態が、オピオイド誘発性腸機能障害または術後イレウスである項目22に記載の使用。
(項目24)
ミューオピオイド受容体を含む生物学的系または生物学的試料を研究する方法であって、
(a)該生物学的系または生物学的試料を、項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物と接触させる工程と、
(b)該生物学的系または生物学的試料に対する該化合物によって生じた影響を測定する工程と、
を含む、方法。
(項目25)
ミューオピオイド受容体活性に関連する医学状態を有する哺乳類を治療する方法であって、医薬的に許容しうる担体と、項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物とを含む医薬組成物の治療的に有効な量を、該哺乳類に投与することを含む方法。
(項目26)
前記医学状態が、オピオイド誘発性腸機能障害および術後イレウスから選択される項目25に記載の方法。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
式(I):
の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物
(式中、
R 1 は、−OR a 、−C(O)NR a R b ;−NHS(O) 2 R c 、−NR a R b 、−C(O)OR a および−CH 2 OHから選択され;
Aは、C 1−4 アルキレニルであり;
R 2 は、C 3−12 シクロアルキルまたはC 6−10 アリールであり、ここで、C 3−12 シクロアルキルおよびC 6−10 アリールは、それぞれ場合によっては、1個の−OR a で、1または2個のハロで、2または3個のハロで置換されている1または2個のC 1−3 アルキルで、あるいは1、2、3または4個のC 1−3 アルキルで置換され;
Gは、C 1−4 アルキレニルであり;
R 3 は、水素、−C(O)R 4 、−C(O)NHR 5 、−S(O) 2 R c および−S(O) 2 NR a R b から選択され;
R 4 は、C 3−6 シクロアルキルまたはC 1−6 アルキルであり、
(ここで、
C 3−6 シクロアルキルは、場合によっては、1個の−OR a で置換され、
C 1−6 アルキルは、場合によっては、−OR a 、−C(O)OR a 、−S(O) 2 R 6 、−C(O)NR a R b 、−NR a R b 、−NHC(O)NR a R b 、−CN、C 3−6 シクロアルキルおよびフェニルから選択される1または2個の置換基で、または1個の−D−(CH 2 ) j −R 7 で置換され、
ここで、Dは
であり、
jは1、2または3であり、nは、1または2であり、pは、1または2であり、
R 6 は、場合によってはR 7 で置換されているC 1−3 アルキルであり、
R 7 は、−C(O)OR a 、−C(O)NR a R b 、−NR a R b または−NHC(O)NR a R b である);
R 5 は、C 1−6 アルキル、ベンゾ[1.3]ジオキソールまたは−(CH 2 ) q −フェニルであり、
(ここで、フェニルは、場合によっては、ハロ、−OR a 、C 1−3 アルキルおよびC 1−3 アルコキシから選択される1または2個の置換基で置換され、
ここで、C 1−3 アルキルおよびC 1−3 アルコキシは、場合によっては、2または3個のハロで置換され、
qは、0、1または2である);
R a およびR b は、それぞれ独立して、水素またはC 1−4 アルキルであり;
R c は、C 1−3 アルキルであり;
ただし、R 2 が、4位で置換されているフェニルである場合は、R 3 は、−C(O)R 4 (式中、R 4 は、−C(O)OR a で置換されているC 1−4 アルキルである)ではない)。
(項目2)
R 2 が、C 3−12 シクロアルキルまたはC 6−10 アリール(ここで、C 3−12 シクロアルキルおよびC 6−10 アリールは、それぞれ場合によっては、1個の−OR a 、1または2個のハロ、または場合によっては2または3個のハロで置換されている1または2個のC 1−3 アルキルで置換されている)であり;
R 3 が、水素、−C(O)R 4 および−C(O)NHR 5 から選択され;
R 4 が、C 3−6 シクロアルキルまたはC 1−6 アルキル
(ここで、
C 1−6 アルキルは、場合によっては、1または2個の−OR a 、または−C(O)OR a 、−S(O) 2 R 6 、−C(O)NR a R b 、−NR a R b 、−NHC(O)NR a R b 、C 3−6 シクロアルキル、−D−(CH 2 ) j −R 7 およびフェニルから選択される1個の置換基で置換されている)であり;
R a およびR b は、それぞれ独立して、水素またはC 1−3 アルキルである項目1記載の化合物。
(項目3)
R 1 が、−OR a または−C(O)NR a R b である項目1記載の化合物。
(項目4)
R 2 が、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルおよびフェニルから選択され、ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロ、または2または3個のハロで置換されたC 1−3 アルキルで置換されている項目1記載の化合物。
(項目5)
Aが、−(CH 2 ) 2 −または−CH 2 −であり、Gが、−(CH 2 ) 2 −または−CH 2 −である項目1記載の化合物。
(項目6)
R 3 が、−C(O)R 4 、−S(O) 2 R c および−S(O) 2 NR a R b から選択され;
R 4 が、C 3−6 シクロアルキルまたはC 1−6 アルキル
(ここで、
C 3−6 シクロアルキルは、場合によっては、1個の−OR a で置換され、
C 1−6 アルキルは、場合によっては、−OR a 、−C(O)OR a 、−S(O) 2 R 6 、−C(O)NR a R b 、−NR a R b 、−CN、C 3−6 シクロアルキルおよびフェニルから選択される1または2個の置換基で置換されている)であり;
R 6 は、場合によってはR 7 (ここで、R 7 は−C(O)OR a である)で置換されたC 1−3 アルキルである項目1記載の化合物。
(項目7)
R 3 が、−C(O)NHR 5 であり、
R 5 が、C 1−4 アルキル、ベンゾ[1.3]ジオキソールまたは−(CH 2 ) q −フェニル(ここで、qは、0または1であり、フェニルは、場合によっては、クロロ、フルオロ、−OHおよび−OCF 2 から選択される1または2個の置換基で置換されている)である項目1記載の化合物。
(項目8)
式(I’):
の項目1記載の化合物、またはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物
(式中、
R 2 は、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで置換されている)であり;
R 4 は、C 3−6 シクロアルキルまたはC 1−4 アルキル(ここで、
C 3−6 シクロアルキルは、場合によっては、1個の−OR a で置換され、
C 1−4 アルキルは、場合によっては、−OR a 、−S(O) 2 R 6 、−NR a R b 、−CNおよびC 3−6 シクロアルキルから選択される1または2個の置換基で置換され、R a およびR b は、それぞれ独立して、水素またはC 1−3 アルキルであり、R 6 は、C 1−3 アルキルである)である)。
(項目9)
R 4 が、場合によっては、−OH、−OCH 3 、−S(O) 2 CH 3 、−NH 2 、−NHCH 3 および−NH(CH 3 ) 2 から選択される1または2個の置換基で置換されているC 1−4 アルキルである、項目8に記載の化合物。
(項目10)
R 2 が、シクロヘキシルまたは4,4−ジフルオロシクロヘキシルであり、R 4 が、1または2個の−OHで置換されているC 1−2 アルキルである項目8に記載の化合物。
(項目11)
前記化合物が、
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−ヒドロキシアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−メタンスルホニル−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)フェネチルアミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−{8−[2−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1−シクロヘキシルメチルウレイド)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド;
3−エンド−{8−[2−(1−シクロヘキシルメチル−3−イソプロピルウレイド)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{3−[シクロヘキシルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(4−ジメチルアミノ−ブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2−メタンスルホニルアセチル)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{3−[ベンジル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(3−フルオロベンジル)−(2−メタンスルホニル−アセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−(2−メタンスルホニル−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(4−フルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)−(5−ヒドロキシ−トリシクロ[3.3.1.1(3,7)]デカン−2−イルメチル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−3−ヒドロキシ−2−メチルアミノ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−メトキシアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2−シアノアセチル)−(2,6−ジフルオロベンジル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(トランス−4−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(2−メタンスルホニルアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[ベンジル−((R)−3−ヒドロキシ−2−(S)−ヒドロキシブチリル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;3−エンド−(8−{2−[ベンジル−((S)−2−ヒドロキシ−1−オキソプロピル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{3−[ベンジル−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)−アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−4−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ−ブチリル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
3−エンド−(8−2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,4−ジヒドロキシブチリル)アミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;および
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(4−ヒドロキシ−ブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
から選択される項目1に記載の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物。
(項目12)
前記化合物が、
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド;
3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド;および
3−エンド−(8−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド;
から選択される項目11に記載の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物。
(項目13)
前記化合物が、3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドグリコレートである項目12に記載の化合物。
(項目14)
前記化合物が、3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドオキサレートである項目12に記載の化合物。
(項目15)
項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物。
(項目16)
式(I)
(式中、R 1 、R 2 、R 3 、AおよびGは、項目1に規定した通りである)の化合物または医薬的に許容しうる塩、あるいはその溶媒和物または保護された誘導体を製造するためのプロセスであって、
式(II):
の化合物を、式:R 4a C(O)−Lの化合物、または式:R 5 −N=C=Oの化合物(式中、R 4a は、R 4 、またはR 4 の保護された形態であり、Lは、脱離基であり、あるいはR 4a C(O)−Lは、カルボン酸またはカルボン酸塩である)と反応させる工程、または
(b)式(III):
の化合物を、式(XVII):
の化合物と反応させる工程と、
(c)場合によっては、R 4a から保護基を除去し、式(I)の化合物または医薬的に許容しうる塩、あるいはその溶媒和物または保護された誘導体を得る工程と、
を含むプロセス。
(項目17)
式(II):
(式中、R 1 、R 2 、AおよびGは、項目1で定義する通りである)の化合物、またはその塩。
(項目18)
R 1 が−C(O)NH 2 であり;
R 2 が、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで置換されている)であり;
Gが−CH 2 −であり;
Aが−CH 2 −である項目17に記載の化合物。
(項目19)
式(III):
(式中、R 1 は、−OR a または−C(O)NR a R b である)の化合物。
(項目20)
R 1 が、−OHまたは−C(O)NH 2 である項目19に記載の化合物。
(項目21)
治療に使用するための項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
(項目22)
ミューオピオイド受容体活性に関連する哺乳類における疾患または医学状態の処置のための医薬品を製造するための項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物の使用。
(項目23)
前記疾患または状態が、オピオイド誘発性腸機能障害または術後イレウスである項目22に記載の使用。
(項目24)
ミューオピオイド受容体を含む生物学的系または生物学的試料を研究する方法であって、
(a)該生物学的系または生物学的試料を、項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物と接触させる工程と、
(b)該生物学的系または生物学的試料に対する該化合物によって生じた影響を測定する工程と、
を含む、方法。
(項目25)
ミューオピオイド受容体活性に関連する医学状態を有する哺乳類を治療する方法であって、医薬的に許容しうる担体と、項目1〜14のいずれか1項に記載の化合物とを含む医薬組成物の治療的に有効な量を、該哺乳類に投与することを含む方法。
(項目26)
前記医学状態が、オピオイド誘発性腸機能障害および術後イレウスから選択される項目25に記載の方法。
(発明の詳細な説明)
本発明は、式(I)の8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンミューオピオイド受容体拮抗剤、あるいはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物を提供する。以下の置換基およびそれに価するものは、本発明の種々の態様の代表的な例示を提供するためのものである。これらの代表的な置換基は、このような態様をさらに規定するためのものであり、他の置換基を除外するためのものでも、本発明の範囲を限定するものでもない。
本発明は、式(I)の8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンミューオピオイド受容体拮抗剤、あるいはその医薬的に許容しうる塩、溶媒和物を提供する。以下の置換基およびそれに価するものは、本発明の種々の態様の代表的な例示を提供するためのものである。これらの代表的な置換基は、このような態様をさらに規定するためのものであり、他の置換基を除外するためのものでも、本発明の範囲を限定するものでもない。
本発明の特定の態様では、R1は、−ORa、−C(O)NRaRb;−NHS(O)2Rc、−NRaRb、−C(O)ORaおよび−CH2OHから選択される。
他の特定の態様では、R1は、−ORa、−C(O)NRaRb;および−NHS(O)2Rcから選択され、あるいはR1は、−ORaまたは−C(O)NRaRbであり、あるいはR1は、−OHまたは−C(O)NRaRbである。
さらに別の特定の態様では、R1は、−OHまたは−C(O)NH2である。
さらに特定の態様では、R1は、−C(O)NH2である。
特定の態様では、Aは、C1−4アルキレニルである。
他の特定の態様では、Aは、−(CH2)2−、−CH(CH3)−または−CH2−であり;あるいはAは、−(CH2)2−または−CH2−であり;あるいはAは、−CH2−である。
特定の態様では、Gは、C1−4アルキレニルである。
他の特定の態様では、Gは、−(CH2)3−、−(CH2)2−または−CH2−であり;あるいはGは、−(CH2)2−または−CH2−であり;あるいはGは、−CH2−である。
特定の態様では、R2は、C3−12シクロアルキルまたはC6−10アリール(ここで、C3−12シクロアルキルおよびC6−10アリールは、それぞれ場合によっては、1個の−ORaで、1または2個のハロで、2または3個のハロで置換されている1または2個のC1−3アルキルで;または1、2、3または4個のC1−3アルキルで置換されている)である。
別の特定の態様では、R2は、C3−12シクロアルキルまたはC6−10アリール(ここで、C3−12シクロアルキルおよびC6−10アリールは、それぞれ場合によっては、1個の−ORaで、1または2個のハロで、または2または3個のハロで場合によっては置換されている1または2個のC1−3アルキルで置換されている)である。
別の特定の態様では、R2は、C3−12シクロアルキルまたはC6−10アリール(ここで、C3−12シクロアルキルおよびC6−10アリールは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで、または2または3個のハロで場合によっては置換されている1または2個のC1−3アルキルで置換されている)である。この態様の範囲内の代表的なR2基として、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチル、フェニルおよびナフチル(ここで、シクロヘキシル、フェニルおよびナフチルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロ、または2または3個のハロで置換されたC1−3アルキルで置換されている)が挙げられるが、これらに限定されない。
別の特定の態様では、R2は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロ、または2または3個のハロで置換されたC1−3アルキルで置換されている)である。
別の特定の態様では、R2は、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロ、または2または3個のハロで置換されたC1−3アルキルで置換されている)であり、またはR2は、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで置換されている)である。
別の特定の態様では、R2は、場合によっては1または2個のハロで置換されたシクロヘキシルである。
さらに別の特定の態様では、R2はシクロヘキシルである。
さらに別の特定の態様では、R2は、場合によっては1または2個のハロで置換されたフェニルである。
さらに別の特定の態様では、R2はフェニルである。
特定の態様では、R3は、水素、−C(O)R4、−C(O)NHR5、−S(O)2Rcおよび−S(O)2NRaRbから選択される。
別の特定の態様では、R3は、水素、−C(O)R4、−S(O)2Rcおよび−S(O)2NRaRbから選択される。
特定の態様では、R3は、水素、−C(O)R4および−C(O)NHR5から選択される。
他の特定の態様では、R3は、−C(O)R4または−C(O)NHR5であり、あるいはR3は、−C(O)R4である。
別の特定の態様では、R3は、−C(O)R4(式中、R4は、C3−6シクロアルキルまたはC1−6アルキルであり、ここで、C1−6アルキルは、場合によっては、1または2個の−ORaで、または−C(O)ORa、−S(O)2R6、−C(O)NRaRb、−NRaRbおよびC3−6シクロアルキルから選択される1個の置換基で置換され、R6は、場合によってはR7(ここで、R7は−C(O)ORa)で置換されているC1−3アルキルである)である。
別の特定の態様では、R3は、−C(O)R4(式中、R4は、C3−6シクロアルキルまたはC1−6アルキルであり、ここで、C3−6シクロアルキルは、場合によっては、1個の−ORaで置換され、C1−6アルキルは、場合によっては、−ORa、−C(O)ORa、−S(O)2R6、−C(O)NRaRb、−NRaRb、−CN、C3−6シクロアルキルおよびフェニル(ここで、R6は、場合によっては、R7(ここで、R7は−C(O)ORa)で置換されているC1−3アルキルである)から選択される1または2個の置換基で置換されている)である。
別の特定の態様では、R3は、−C(O)R4(式中、R4は、場合によっては、1個の−OHで置換されているC5−6シクロアルキルである)である。
他の特定の態様では、R3は、−C(O)R4(式中、R4は、C1−4アルキル(ここで、C1−4アルキルは、場合によっては、−ORa、−S(O)2R6、−NRaRb、−CN、C3−6シクロアルキルおよびフェニルから選択される1または2個の置換基で置換され、R6は、C1−3アルキルである)であり;またはR4は、C1−4アルキル(ここで、C1−4アルキルは、場合によっては、−OH、−OCH3、−S(O)2CH3、−NH2、−NHCH3、−NH(CH3)2およびフェニルから選択される1または2個の置換基で置換されている)である。この態様の範囲内のR4の代表的な置換基として、CH2OH,−CH(OH)CH2OH、−CH2SO2CH3、−CH2SO2CH2C(O)OH、−CH2CN、−CH2OCH3、−C(CH3)2OH、−CH(CH3)OH、−CH(OH)CH(CH3)OH、−CH(OH)CH3、−(CH2)N(CH3)2およびCH(NHCH3)CH2OHが挙げられるが、これらに限定されない。
さらに別の特定の態様では、R3は、−C(O)R4(式中、R4は、−CH2OH、−CH(OH)CH2OH、−CH(OH)CH3および−CH2SO2CH3から選択される)である。
別の特定の態様では、R3は、−C(O)NHR5である。
別の特定の態様では、R3は、−C(O)NHR5(式中、R5は、C1−6アルキル、ベンゾ[1.3]ジオキソールまたは−(CH2)q−フェニルであり、qは、0または1であり、フェニルは、場合によっては、クロロ、フルオロ、−OHおよび−OCF2から選択される1または2個の置換基で置換されている)である。
他の特定の態様では、R3は、−C(O)NHR5(式中、R5は、C1−6アルキルまたはベンゾ[1.3]ジオキソールであり;またはR5は、−CH(CH3)2またはベンゾ[1.3]ジオキソールであり;またはR5は、−CH(CH3)2である)である。
さらに、本発明は、式(I)(式中、
R1は、−ORaまたは−C(O)NRaRbであり;
Aは、−(CH2)2−または−CH2−であり;
Gは、−(CH2)2−または−CH2−であり;
R2は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルおよびフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで、または2または3個のハロで置換されているC1−3アルキルで置換されている)から選択され;
R3は、−C(O)R4、−S(O)2Rc、−S(O)2NRaRbおよび−C(O)NHR5から選択され;
R4は、C3−6シクロアルキルまたはC1−6アルキル(ここで、C3−6シクロアルキルは、場合によっては、1個の−ORaで置換され、C1−6アルキルは、場合によっては、−ORa、−C(O)ORa、−S(O)2R6、−C(O)NRaRb、−NRaRb、−CN、C3−6シクロアルキルおよびフェニルから選択される1または2個の置換基で置換され、R6は、場合によっては、R7(ここで、R7は、−C(O)ORa)で置換されている)で置換されているC1−3アルキルである)であり;
R5は、C1−4アルキル、ベンゾ[1.3]ジオキソール、または−(CH2)q−フェニル(ここで、qは、0または1であり、フェニルは、場合によっては、クロロ、フルオロ、−OHおよび−OCF2から選択される1または2個の置換基で置換されている)であり;
RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素またはC1−3アルキルであり;
Rcは、C1−3アルキルであり;
ただし、R2の4位がフェニルで置換されている場合、R3は、−C(O)R4(式中、R4は、−C(O)OHで置換されたC1−4アルキルである)ではない)の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物を提供する。
R1は、−ORaまたは−C(O)NRaRbであり;
Aは、−(CH2)2−または−CH2−であり;
Gは、−(CH2)2−または−CH2−であり;
R2は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルおよびフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで、または2または3個のハロで置換されているC1−3アルキルで置換されている)から選択され;
R3は、−C(O)R4、−S(O)2Rc、−S(O)2NRaRbおよび−C(O)NHR5から選択され;
R4は、C3−6シクロアルキルまたはC1−6アルキル(ここで、C3−6シクロアルキルは、場合によっては、1個の−ORaで置換され、C1−6アルキルは、場合によっては、−ORa、−C(O)ORa、−S(O)2R6、−C(O)NRaRb、−NRaRb、−CN、C3−6シクロアルキルおよびフェニルから選択される1または2個の置換基で置換され、R6は、場合によっては、R7(ここで、R7は、−C(O)ORa)で置換されている)で置換されているC1−3アルキルである)であり;
R5は、C1−4アルキル、ベンゾ[1.3]ジオキソール、または−(CH2)q−フェニル(ここで、qは、0または1であり、フェニルは、場合によっては、クロロ、フルオロ、−OHおよび−OCF2から選択される1または2個の置換基で置換されている)であり;
RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素またはC1−3アルキルであり;
Rcは、C1−3アルキルであり;
ただし、R2の4位がフェニルで置換されている場合、R3は、−C(O)R4(式中、R4は、−C(O)OHで置換されたC1−4アルキルである)ではない)の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物を提供する。
さらに別の態様では、本発明は、式(I)(式中、
R1は、−OHまたは−C(O)NH2であり;
Aは、−(CH2)2−または−CH2−であり;
Gは、−(CH2)2−または−CH2−であり;
R2は、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルは、場合によっては、1または2個のハロで置換されている)であり;
R3は、−C(O)R4または−C(O)NHR5であり;
R4は、−CH2OH、−CH(OH)CH2OH、−CH(OH)CH3および−CH2SO2CH3から選択され;
R5は、−CH(CH3)2またはベンゾ[1.3]ジオキソールである)の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物を提供する。
R1は、−OHまたは−C(O)NH2であり;
Aは、−(CH2)2−または−CH2−であり;
Gは、−(CH2)2−または−CH2−であり;
R2は、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルは、場合によっては、1または2個のハロで置換されている)であり;
R3は、−C(O)R4または−C(O)NHR5であり;
R4は、−CH2OH、−CH(OH)CH2OH、−CH(OH)CH3および−CH2SO2CH3から選択され;
R5は、−CH(CH3)2またはベンゾ[1.3]ジオキソールである)の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物を提供する。
さらに本発明は、式(I’):
R2は、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで置換されている)であり;
R4は、C3−6シクロアルキルまたはC1−4アルキル
(ここで、
C3−6シクロアルキルは、場合によっては、1個の−ORaで置換され、
C1−4アルキルは、場合によっては、−ORa、−S(O)2R6、−NRaRb、−CNおよびC3−6シクロアルキルから選択される1または2個の置換基で置換されている)であり、
RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素またはC1−3アルキルであり;
R6は、C1−3アルキルである)の化合物、あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物を提供する。
この態様の範囲内で、本発明は、式(I’)(式中、R4は、場合によっては、−OH、−OCH3、−S(O)2CH3、−NH2、−NHCH3および−NH(CH3)2から選択される1または2個の置換基で置換されているC1−4アルキルである)の化合物を提供する。
さらに、この態様の範囲内で、本発明は、式(I’)(式中、R2は、シクロヘキシルまたは4,4−ジフルオロシクロヘキシルであり、R4は、1または2個の−OHで置換されているC1−4アルキルである)の化合物を提供する。
さらに本発明は、本明細書の実施例1〜204の化合物を提供する。
本明細書で使用される化学命名法を、実施例1:
ビシクロ基に関するエンド立体化学に加えて、本発明の化合物は、置換基R4、R5またはA中にキラル中心を含有してもよい。したがって、本発明は、他に記載がない限り、ラセミ混合物、純粋な立体異性体、およびそのような異性体の立体異性体が豊富な混合物を含む。8−アザビシクロオクタン基に関する配置、およびR4、R5またはAのいずれかの置換基におけるキラル対称性の両方を含み、化合物の立体化学が特定される場合、他に記載がない限り、本発明の組成物中には、少量の他の立体異性体が存在してもよいが、ただし、組成物全体としての有用性は、そのような他の異性体の存在により損なわれないことを条件とすることは、当業者には理解されるであろう。
定義
本発明の化合物、組成物および方法を記載する場合、他に記載がない限り、以下の用語は、以下の意味を持つ。
本発明の化合物、組成物および方法を記載する場合、他に記載がない限り、以下の用語は、以下の意味を持つ。
用語「アルキル」は、直鎖または分岐状、あるいはこれらの組合せであってもよい一価の飽和炭化水素基を意味する。他に規定がない限り、該アルキル基は、通常、1〜10個の炭素原子を含有する。代表的なアルキル基の一例として、メチル、エチル、n−プロピル(n−Pr)、イソプロピル(i−Pr)、n−ブチル(n−Bu)、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルなどが挙げられる。
用語「アルキレニル」は、直鎖または分岐状、あるいはこれらの組合せであってもよい二価の飽和炭化水素基を意味する。他に規定がない限り、該アルキレニル基は、通常、1〜10個の炭素原子を含有する。代表的なアルキレニル基の一例として、メチレン、エチレン、n−プロピレン、n−ブチレン、プロパン−1,2−ジイル(1−メチルエチレン)、2−メチルプロパン−1,2−ジイル(1,1−ジメチルエチレン)などが挙げられる。
用語「アルコキシ」は、一価の基:−O−アルキルであって、アルキルは先に定義した通りである基を意味する。代表的なアルコキシ基の一例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどが挙げられる。
用語「シクロアルキル」は、単環でも多環でもよい、一価の飽和炭素環基を意味する。他に規定がない限り、該シクロアルキルは、通常、3〜10個の炭素原子を含有する。代表的なシクロアルキル基の一例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチルなどが挙げられる。
用語「アリール」は、単環(すなわち、フェニル)または縮合環(すなわち、ナフタレン)を有する一価の芳香族炭化水素を意味する。他に規定がない限り、該アリール基は、通常、6〜10個の炭素環原子を有する。代表的なアリール基の一例として、フェニルおよびナフタレン−1−イル、ナフタレン−2−イルなどが挙げられる。
用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
用語「化合物」は、合成で製造された、あるいは代謝のような他の任意の方法で製造された化合物を意味する。
用語「治療的に有効な量」は、治療を必要とする患者に投与された場合、治療に効果を発揮するのに十分な量を意味する。
本明細書で使用される用語「治療」は、患者、たとえば、哺乳類(特にヒト)における、疾患、障害または医学状態の治療を意味し:
(a)疾患、障害または医学状態の発症を予防すること、すなわち、患者の予防治療;
(b)疾患、障害または医学状態を緩和すること、すなわち、他の治療薬の効果の相殺を含み、患者の疾患、障害または医学状態の除去、または退行を起こすこと;
(c)疾患、障害または医学状態を抑制すること、すなわち、患者の疾患、障害または医学状態の進行を遅らせるまたは停止すること;あるいは
(d)患者の疾患、障害または医学状態の症状を緩和することが挙げられる。
(a)疾患、障害または医学状態の発症を予防すること、すなわち、患者の予防治療;
(b)疾患、障害または医学状態を緩和すること、すなわち、他の治療薬の効果の相殺を含み、患者の疾患、障害または医学状態の除去、または退行を起こすこと;
(c)疾患、障害または医学状態を抑制すること、すなわち、患者の疾患、障害または医学状態の進行を遅らせるまたは停止すること;あるいは
(d)患者の疾患、障害または医学状態の症状を緩和することが挙げられる。
用語「医薬的に許容しうる塩」は、酸または塩基から製造される塩であって、哺乳類のような患者への投与が許容できる塩を意味する。該塩は、医薬的に許容しうる無機または有機酸、および医薬的に許容しうる塩基から誘導することができる。通常、本発明の化合物の医薬的に許容しうる塩は、酸から製造される。
医薬的に許容しうる酸から誘導される塩として、酢酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、シュウ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸、キナホイック酸(1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸などが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「溶媒和物」は、1個以上の溶質分子によって形成される複合体または集合体、すなわち、本発明の化合物またはその医薬的に許容しうる塩および1個以上の溶剤の分子を意味する。該溶媒和物は、通常、溶質と溶剤との実質的に固定されたモル比を有する結晶性固体である。代表的な溶剤の一例として、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸などが挙げられる。溶剤が水の場合、形成される溶媒和物は水和物である。
用語「あるいはその医薬的に許容しうる塩または溶媒和物」は、式(I)の化合物の医薬的に許容しうる塩の溶媒和物のような、塩と溶媒和物との全ての置換を含むものであることは理解されるであろう。
用語「アミノ保護基」は、アミノ窒素で望ましくない反応が起こるのを阻止するために適切な保護基を意味する。代表的なアミノ保護基として、ホルミル;アシル基、たとえば、アセチルおよびトリ−フルオロアセチルのようなアルカノイル基;tert−ブトキシカルボニル(Boc)のようなアルコキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)のようなアリールメトキシカルボニル基;ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、および1,1−ジ−(4’−メトキシフェニル)メチルのようなアリールメチル基;およびトリメチルシリル(TMS)およびtert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)のようなシリル基などが挙げられるが、これらに限定されない。
一般的合成方法
本発明の化合物は、以下の一般的方法および手段を使用して、簡単に入手しうる出発物質から製造することができる。以下のスキームに本発明の特定の態様を説明するが、本発明の全ての態様は、本明細書に記載した方法、または当業者に公知の他の方法、試薬および出発物質を使用することによって製造することができることを、当業者は理解するだろう。代表的なまたは好ましい方法条件(すなわち、反応温度、時間、反応物質のモル比、溶剤、圧力、その他)が記載されている場合、別段の記載がない限り、他の方法条件も使用することができることも理解されるであろう。最適反応条件は、使用される特定の反応物質または溶剤に応じて変化しうるが、そのような条件は、当業者の通常の最適化手段によって決定することができる。
本発明の化合物は、以下の一般的方法および手段を使用して、簡単に入手しうる出発物質から製造することができる。以下のスキームに本発明の特定の態様を説明するが、本発明の全ての態様は、本明細書に記載した方法、または当業者に公知の他の方法、試薬および出発物質を使用することによって製造することができることを、当業者は理解するだろう。代表的なまたは好ましい方法条件(すなわち、反応温度、時間、反応物質のモル比、溶剤、圧力、その他)が記載されている場合、別段の記載がない限り、他の方法条件も使用することができることも理解されるであろう。最適反応条件は、使用される特定の反応物質または溶剤に応じて変化しうるが、そのような条件は、当業者の通常の最適化手段によって決定することができる。
さらに、当業者には理解されるように、ある官能基が望ましくない反応を受けるのを阻止するために、従来の保護基が必要になる場合もある。特定の官能基に適切な保護基の選択、および保護および脱保護の適切な条件は、当該分野で周知である。たとえば、数多くの保護基、およびそれらの導入および除去が、T.W.GreeneおよびG.M.Wuts,Protecting Groups in Organic Synthesis,第3編,Wiley,New York,1999およびこれに挙げられている参考文献に記載されている。
合成の1方法では、本発明の化合物は、スキームAに図示されるように製造される。(以下のスキームに示される置換基および可変部分は、他に記載がない限り、先に記載した定義の通りである。)
式(Ia)の化合物を製造するスキームAの反応(i)の最適反応条件は、当業者なら周知であるように、試薬R4aC(O)−Lの化学特性によって変化する。たとえば、Lがクロロのようなハロ脱離基である場合、反応(i)は、通常、中間体(II)を、約1当量と約2当量の間の式:R4aC(O)−Lの化合物に、ジクロロメタンのような不活性希釈剤中、過剰の塩基、たとえば、約3当量と約6当量の間の塩基、たとえば、N,N−ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンの存在下で接触されることにより行う。適切な不活性希釈剤として、1,1,2,2−テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジメチルアセトアミドなども挙げられる。反応は、通常、約−50℃〜約30℃の範囲の温度で、約1/4時間〜約16時間、あるいは反応が実質的に完了するまで行う。
試薬:R4aC(O)−Lがカルボン酸またはカルボン酸塩である場合、反応(i)は、通常、中間体(II)を、約1当量と約5当量の酸:R4aC(O)OHまたはR4aC(O)OLiのようなカルボン酸塩に、不活性希釈剤中、過剰の塩基の存在下(希釈剤も塩基も先に記載したとおり)、および約1当量と約6当量の間の活性化剤、たとえば、N,N−カルボニルジイミダゾール(CDI)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)または1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)の存在下で、接触させることにより行う。反応は、通常、約25℃〜約100℃の範囲の温度で、約2時間〜約16時間、または反応が実質的に完了するまで行う。
以下の実施例で記載するように、式(Ia)の特定の化合物は、式(II)の中間体と、環状無水物またはジオキソランカルボン酸のような代替試薬とのカップリングにより製造してもよい。
式(Ib)の尿素化合物の製造を、スキームAの反応(ii)に図示する。反応は、通常、中間体(II)を、約1当量と約2当量の間のイソシアネート化合物:R5−N=C=Oに、約3当量と約6当量の間のN,N−ジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下で、接触させることにより行う。反応は、通常、周辺温度で、約1時間〜約16時間、または反応が実質的に完了するまで行う。
式(II)で表される中間体の1つの一般的製造方法をスキームB1(ここで、P1はアミノ保護基を表す)に図示する。
最初の反応は、通常、中間体(III)を、約1当量と約2当量の間の式(IV)のアルデヒドに、適切な希釈剤、通常は不活性希釈剤中、約0.9当量と約2当量の間の還元剤の存在下で接触させることによって行う。反応は、通常、約0℃〜周辺温度の範囲の温度で、約半時間〜約3時間または反応が実質的に完了するまで行う。適切な不活性希釈剤として、ジクロロメタン、および先に挙げたものなどが挙げられる。さらに、メタノールまたはエタノールのようなアルコール類も希釈剤として使用してもよい。代表的な還元剤として、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド、ナトリウムボロハイドライドおよびナトリウムシアノボロハイドライドが挙げられる。生成物(V)を、慣用的手段により単離する。(V)の脱保護は、標準的手順を使用する。たとえば、保護基P1がBocの場合、(V)は、通常、トリフルオロ酢酸のような酸で処理し、中間体(II)を得る。スキームB1の反応では、中間体(III)は、遊離の塩基の形態または塩の形態で提供してもよい。後者の場合、場合によっては、反応において約1当量の塩基を使用してもよい。
式(II)で表される中間体の製造のための別の一般的手順を、スキームB2に図示する。
式(IIa)の中間体は、標準的な方法で製造することができる。たとえば、式(IIa)(式中、L’はメシレートである)の中間体は、実施例130に記載するように製造することができる。式:HO−A−CH2−X(式中、Xはハロである)のハロ置換アルコールを、フェニルトロパン(III)と反応させ、アルコール中間体(ここで、HO−A−CH2−は、トロパン窒素にカップリングしている)を得、ついでこれを、メタンスルホニルクロリドと反応させ、中間体(IIa)を得る。
中間体(II)の第三の製造方法を、スキームB3に図示する。
中間体(II)の製造の別の代替方法では、たとえば、以下の製造例22に記載するように、カルボン酸試薬を、フェニルトロパン(III)に、アミドカップリング剤の存在下、カップリングさせ、アミド中間体を得、次いでこれを還元し、中間体(II)を得る。
さらに別の代替方法では、式(II)(式中、可変部分Aはメチレンである)で表される中間体を、スキームCの方法によって製造する。
最後に、式:R2−G−NH2のアミンを使用して中間体(VII)を還元的アミノ化し、式(II’)の中間体を得る。通常、不活性希釈剤中のアルデヒド(VII)を、約1当量と約2当量の間のアミンに、約1当量と約2当量の間の還元剤および約1当量の塩基の存在下で接触させる。反応は、通常、周辺温度で、約15分と約2時間の間または反応が実質的に完了するまで行う。
中間体(III)および(IV)は、容易に入手しうる出発物質から製造することができる。たとえば、フェニルトロパン(III’)(式中、R1はヒドロキシである)の一製造方法を、スキームDに図示する。
最初に、トロパノン(VIII)を、約1当量と約2当量の間のグリニヤール試薬、3−メトキシフェニルマグネシウムブロミドの不活性希釈剤の溶液に加える。反応は、通常、約0℃と約10℃との間の温度で、約1時間と約3時間の間または反応が実質的に完了するまで行う。使用前に、等量の塩化セリウムとの反応によるマグネシウムからセリウムへのグリニヤール試薬のメタル交換反応は、中間体(IX)を良好な収率で得るのに有利ある。6NのHCl水溶液で処理することにより、ヒドロキシ置換基を中間体(IX)から脱離し、中間体(X)の塩酸塩を得る。この反応は、通常、約50℃と約100℃の間の温度で、約1時間と約3時間の間または反応が実質的に完了するまで行う。
中間体(X)の水素化により、アルケン部分の二重結合を飽和し、ベンジル保護基を除去し、中間体(XI)を得る。通常、反応は、エタノールに溶解した(X)のHCl塩を、遷移金属触媒の存在下、水素雰囲気に暴露することにより行う。最後に、中間体(XI)の不活性希釈剤冷溶液を、約1当量と約2当量の間の三臭化ホウ素、臭化水素または三塩化ホウ素に接触させることによって、メチル基を中間体(XI)から除去する。反応は、通常、約−80℃と約0℃の間の温度で、約12時間と約36時間の間または反応が実質的に完了するまで行う。あるいは、中間体(XI)を塩酸塩として単離することができ、これを、約1当量と約2当量の間の臭化水素酸水溶液で処理し、フェニルトロパン中間体(III’)を得る。
中間体(III’)は、慣用的な手順によって、遊離塩基または臭化水素塩として単離することができる。臭化水素塩の結晶化により、エンド配置において高い立体特異性(エクソに対するエンド比が99.1:0.8を超える)を有する中間体(III’)を得る。
以下の例に記載するように、前記方法のある変形を代わりに使用して、中間体(III’)を製造することができる。たとえば、異なる試薬を使用して、(IX)からヒドロキシを脱離して中間体(X)を得ることができ、これを、塩の形の代わりに遊離の塩基として単離してもよい。さらに別の代替方法シークエンスでは、ヒドロキシ置換基を脱離する時、中間体(IX)を、三臭化ホウ素またはHBrで処理し、メチル基を除去する。
中間体(III’’)(式中、可変部分R1は、−C(O)NH2である)を製造する一方法は、スキームEに示すように、(III’)を出発物質として使用する。
たとえば、Bocを保護基として使用する場合、先ず、フェニルトロパン(III’)を、通常、約1当量のジ−tert−ブチルジカルボナート(通常、Boc2O)と反応させ、Boc保護中間体(XII)を得る。反応は、通常、約0℃に冷却し、次いで約12時間と約24時間の間の時間をかけて周辺温度に温める。トリ−フルオロアセチルを保護基として使用し、通常、(III’)を約2当量のトリ−フルオロアセチル無水物と反応させ、保護中間体(XII)を形成する。次に、不活性希釈剤中の中間体(XII)を、小過剰の、たとえば約1.1当量のトリフルオロメタンスルホニルクロリドに、約1当量と約2当量の間の塩基の存在下で接触させ、中間体(XIII)を得、これは、慣用的な手順によって単離することができる。遷移金属触媒の存在下、(XIII)をシアン化亜鉛と反応させ、中間体(XIV)を得る。この反応は、通常、約60℃と120℃の間の温度で、不活性雰囲気下、約2時間〜約12時間または反応が実質的に完了するまで行う。
最後に、ニトリル中間体(XIV)を加水分解し、脱保護し、カルボキサミド中間体(III’’)を得る。通常、この反応では、P2がBocの場合、酸性溶剤、たとえばトリフルオロ酢酸中の中間体(XIV)を、約4当量と約6当量の濃硫酸に接触させる。通常、反応は、約50℃と約80℃の間の温度範囲で、約8〜約24時間または反応が実質的に完了するまで行う。生成物は、通常、遊離の塩基の形で単離される。あるいは、(XIV)の(III’’)への変換を、2工程で行う。中間体(XIV)のニトリル置換基を、先ず、炭酸カリウムおよび過酸化水素との反応により加水分解し、カルボキサミドとし、次いで酸、たとえばトリフルオロ酢酸で処理することにより、Boc保護基を除去する。
トリ−フルオロアセチル保護基を使用する場合、先ず、先に記載したように、濃硫酸中でニトリル中間体を加水分解し、カルボキサミドとする。塩基の添加による加水分解反応をクエンチしても、保護基は除去される。生成物は、通常、塩酸塩として単離される。保護シアノフェニルトロパン中間体を使用するさらに別の代替反応シーケンスは、以下の例に記載されている。
式(III)(式中、R1は、−NHS(O)2Rcである)の中間体は、スキームEの中間体(XIII)から製造することができる。たとえば以下の製造例23に記載するように、(III)(式中、R1は、−NHS(O)2CH3を表す)の中間体は、パラジウム触媒の存在下で、中間体(XIII)をベンゾフェノンイミンと反応させることによって、3−アミノフェニル置換された、保護8−アザビシクロオクタン中間体を得、次いで、これをメタンスルホニルクロリドと反応させることによって保護中間体(ここで、R1は−NHS(O)2CH3である)を得ることができる。次いで保護基を慣用の方法で除去し、式(III)の中間体を得る。
また、トリフラート置換された中間体(XIII)は、本発明の化合物にとって他の重要な中間体の製造のための出発物質としても有用である。式(III)(式中、R1はエステル、−C(O)ORa(式中、RaはC1−3アルキル)である)の中間体は、アルコール性溶剤、RaOHの存在下で、(XIII)をパラジウムで触媒するカルボニル化し、ついで脱保護工程によって製造することができる。中間体(III)(式中、R1は、酸、−C(O)OHである)は、無機塩基の存在下、保護された形態の中間体(III)(式中、R1はエステルである)を加水分解し、続けて脱保護によって得ることができる。たとえば、ナトリウムボロハイドライドのような還元剤を使用する保護酸中間体の還元、次いで脱保護後、式(III)(式中、R1は−CH2OHである)の中間体を得ることができる。
スキームB1で使用された式(IV)の中間体は、方法スキームFで図示するように、式(XV)のアルコールから製造することができる。
式(Ia)の本発明の化合物の代替製造方法では、スキームB1の最初の反応で記載した条件と類似の条件下で、フェニルトロパン中間体(III)を、式(XVII)の中間体と反応させる。
代表的な本発明の化合物またはそのための中間体を製造するための特定の反応条件および他の手順に関するさらに詳細な説明は、以下の実施例に記載する。
したがって、方法態様で、本発明は、式(I)の化合物、あるいはその塩または保護された誘導体を製造する方法であって、(a)式(II)の化合物を、(i)式:R4aC(O)−Lの化合物または(ii)式:R5−N=C=Oの化合物と反応させる工程、または(b)式(III)の化合物を式(XVII)の化合物と反応させる工程と;場合によっては、R4aから保護基を脱離し、式(I)の化合物、あるいはその塩または保護された誘導体を得る工程とを含む方法を提供する。
別の態様で、本発明は、さらに、式(II)の化合物および式(III)の化合物(ここで、可変部分R1、R2、GおよびAは、先に開示した本発明の態様に記載された任意の置換基を取る)を提供する。特に、本発明は、式(II)(式中、R1は−C(O)NH2であり、R2は、シクロヘキシルまたはフェニル(ここで、シクロヘキシルおよびフェニルは、それぞれ場合によっては、1または2個のハロで置換されている)であり、Gは−CH2−であり、Aは−CH2−である)の化合物を提供する。加えて、さらに別の特定の態様で、本発明は、式(III)(式中、R1は、−ORaまたは−C(O)NRaRbであり、あるいはR1は−OHまたは−C(O)NH2である)の化合物を提供する。
医薬組成物
本発明の化合物の8−アザビシクロオクタンは、通常、医薬組成物または製剤の形態で患者に投与される。該医薬組成物は、許容しうる任意の投与経路により患者に投与してもよく、経口、直腸内投与、膣内投与、鼻孔投与、吸入投与、局所投与(経皮的投与を含む)および非経口投与形態が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の化合物の8−アザビシクロオクタンは、通常、医薬組成物または製剤の形態で患者に投与される。該医薬組成物は、許容しうる任意の投与経路により患者に投与してもよく、経口、直腸内投与、膣内投与、鼻孔投与、吸入投与、局所投与(経皮的投与を含む)および非経口投与形態が挙げられるが、これらに限定されない。
したがって、その組成物態様の1つでは、本発明は、医薬的に許容しうる担体または賦形剤と、治療的に有効な量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容しうる塩とを含む医薬組成物に関する。場合によっては、該医薬組成物は、望ましい場合、他の治療薬および/または製剤用薬剤を含んでもよい。組成物を検討する場合、「本発明の化合物」は、本明細書中で、「活性剤」とも言う。本明細書で使用される用語「本発明の化合物」は、式(I)の化合物、および式(I’)で具体化される種も含むものである。さらに、他に記載がない限り、「本発明の化合物」は、該化合物の医薬的に許容しうる塩および溶媒和物も含む。
本発明の医薬組成物は、通常、治療的に有効な量の本発明の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を含む。通常、該医薬組成物は、約0.1〜約95重量%の活性剤を、好ましくは約5〜約70重量%の、より好ましくは約10〜約60重量%の活性剤を含む。
任意の慣用の担体または賦形剤を、本発明の医薬組成物で使用してよい。特定の担体または賦形剤、あるいは担体または賦形剤の組合せの選択は、特定の患者の治療に使用される投与の形態または医学状態または疾患状況のタイプに依存する。この点に関し、特定の投与形態のための適切な医薬組成物の調製は、薬学分野の当業者の範囲内に十分入る。さらに、本発明の医薬組成物で使用される担体または賦形剤は、市販されている。さらに実例として、慣用の製剤技術が、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,第20編,Lippincott Williams&White,Baltimore,Maryland(2000);およびH.C.Anselら,Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems,第7編,Lippincott Williams&White,Baltimore,Maryland(1999)に記載されている。
医薬的に許容しうる担体としての役目を果たす物質の代表的な例として、以下のもの、すなわち、糖類、たとえば、ラクトース、グルコースおよびスクロース;デンプン、たとえば、トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプン;セルロース、たとえば、微結晶性セルロース、およびその誘導体、たとえば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロースおよびセルロースアセテート;トラガカント粉末;麦芽;ゼラチン;タルク;賦形剤、たとえば、ココアバターおよび座剤ワックス類;油類、たとえば、ピーナッツ油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油および大豆油;グリコール、たとえば、プロピレングリコール;ポリオール、たとえば、グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコール;エステル類、たとえば、オレイン酸エチルおよびラウリル酸エチル;寒天;緩衝剤、たとえば、水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム;アルギン酸;発熱物質のない水;等張生理食塩水;リンガー液;エチルアルコール;リン酸塩緩衝溶液;および医薬組成物で使用される他の毒性のない、相溶性のある物質が挙げられるが、これらに限定されない。
医薬組成物は、通常、活性剤を、医薬的に許容しうる担体および1種以上の任意の成分と、十分におよび均質に混合またはブレンドすることによって製造する。次いで、得られた均一なブレンド混合物を、慣用的な手順および装置を使用して、錠剤、カプセル剤、ピルなどに形成しまたはこれらに充填する。
本発明の医薬組成物を、単位用量形態に包装するのが好ましい。用語「単位用量形態」は、患者に投薬するのに適切な物理的に分離された単位を言い、すなわち、各単位は、所望の治療効果を、単独であるいは1つ以上の追加の単位と組合わせて発揮するように計算された、予め決められた量の活性剤を含む。たとえば、そのような単位用量形態は、カプセル剤、錠剤、ピルなどであってもよく、あるいは非経口投与に適した単位包装であってもよい。
一実施形態では、本発明の医薬組成物は、経口投与に適している。経口投与に適した医薬組成物としては、カプセル剤、錠剤、ピル、トローチ剤、カシェ剤、糖衣剤、粉剤、顆粒剤の形態;あるいは水性または非水性液体の溶液または懸濁液として;あるいは水中油、油中水液乳液剤として;あるいはエリキシル液またはシロップの形態などとしてよく、それぞれ、予め決められた量の本発明の化合物を活性成分として含む。
固形投薬形態(すなわち、カプセル剤、錠剤、ピルなどとして)での経口投与を意図する場合、本発明の医薬組成物は、通常、活性剤と、1種以上の医薬的に許容しうる担体、たとえば、クエン酸ナトリウムまたはジカルシウムホスフェートとを含む。場合によってはあるいは代わりに、該固形投薬形態は、以下、すなわち、充填剤または増量剤、たとえば、デンプン、微結晶性セルロース、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよび/またはケイ酸;結合剤、たとえば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/またはアカシア;保湿剤、たとえば、グリセロール;崩解剤、たとえば、寒天−寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩および/または炭酸ナトリウム;溶液緩染剤、たとえば、パラフィン;吸収促進剤、たとえば、四級アンモニウム化合物;湿潤剤、たとえば、セチルアルコールおよび/またはグリセロールモノステアレート;吸収剤、たとえば、カオリンおよび/またはベントナイトクレー;潤滑剤、たとえば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよび/またはこれらの混合物;着色剤;および緩衝剤も含んでもよい。
剥離剤、湿潤剤、塗布剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤および酸化防止剤を、本発明の医薬組成物中に存在させることもできる。医薬的に許容しうる酸化防止剤の例として、水溶性酸化防止剤、たとえば、アスコルビン酸、塩酸システイン、重硫酸ナトリウム、メタ重硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなど;油溶性酸化防止剤、たとえば、アスコルビルパルミタート、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、レシチン、プロピルガラート、α−トコフェロールなど;および金属キレート剤、たとえば、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸、ソルビトール、酒石酸、リン酸などが挙げられる。錠剤、カプセル剤、ピルなど用の塗布剤として、腸溶コーティング用に使用されるもの、たとえば、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メタクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体、セルロースアセテートトリメリテート、カルボキシメチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネートなどが挙げられる。
また、本発明の医薬組成物を、一例として、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを種々の比率で使用して、または他のポリマーマトリックス、リポソームおよび/または微小粒を使用して、活性剤の遅いまたは制御された放出を提供するように処方してもよい。さらに、本発明の医薬組成物は、場合によっては、乳白剤を含んでもよく、医薬組成物が、消化管のある部分で、場合によっては徐放的に、活性成分だけをまたは活性成分を優先的に放出するように処方してもよい。使用することができる埋封組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。活性剤は、適正な場合は、1種以上の前記賦形剤とともに、マイクロカプセルの形態とすることもできる。
経口投与用の適切な液体投薬形態として、実例として、医薬的に許容しうる乳液剤、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシル液が挙げられる。液体投薬形態は、通常、活性剤と、不活性希釈剤、たとえば、水、その他の溶剤、可溶化剤、および乳化剤、たとえば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルカーボネート、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油類(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ひまし油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、およびこれらの混合物とを含む。懸濁液には、活性成分の他に、懸濁化剤、たとえば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天−寒天およびトラガカント、およびこれらの混合物が含まれてもよい。
また、本発明の化合物は、非経口的に(たとえば、静脈注射、皮下注射、筋肉注射または腹腔内注射)投与することもできる。非経口投与に関して、活性剤は、通常、非経口投与に適切なビヒクル、一例として、無菌水溶液、生理食塩水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールのような低分子量アルコール、植物油、ゼラチン、オレイン酸エチルのような脂肪酸エステルなどと混合される。非経口用製剤は、1種以上の酸化防止剤、可溶化剤、安定剤、保存剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝化剤または分散剤を含んでもよい。これらの製剤は、滅菌注射可能媒体、滅菌剤、ろ過、照射または熱を使用して、無菌にしてもよい。
あるいは、本発明の医薬組成物は、吸入による投与用に処方される。吸入による投与用の適切な医薬組成物は、普通、エアロゾルまたは粉末の形態にされる。該組成物は、一般的に、周知の送達デバイス、たとえば、計量吸入器、乾燥粉末吸入器、ネブライザーまたは類似の送達デバイスを使用して投与される。
加圧容器を使用して吸入投与する場合、本発明の医薬組成物は、通常、活性成分と、適切な推進剤、たとえば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素またはその他の適切なガスとを含む。さらに、該医薬組成物は、本発明の化合物と、粉末吸入器での使用に適する粉末とを含むカプセルまたはカートリッジ(たとえば、ゼラチンから作られる)の形であってもよい。適切な粉末ベースの一例として、ラクトースまたはデンプンが挙げられる。
また、本発明の化合物を、公知の経皮送達システムおよび賦形剤を用いて、経皮的に投与することもできる。たとえば、活性剤を、透過促進剤、たとえば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールモノラウラート、アザシクロアルカン−2−オンなどと混合し、パッチまたは類似の送達システムに導入することができる。望ましい場合は、ゲル化剤、乳化剤および緩衝剤を始めとする追加の賦形剤を、そのような経皮粗製物中で使用してもよい。
望ましい場合は、本発明の化合物を、1種以上の他の治療薬と組合わせて投与してもよい。この実施形態では、本発明の化合物を、他の治療薬と物理的に混合し、両方の薬剤を含む組成物を形成してもよいし、各薬剤が別の異なる組成物中に存在し、これらを同時にあるいは連続して患者に投与してもよい。
たとえば、式Iの化合物を、慣用的な手順および装置を使用して、第二の治療薬と組合せ、式Iの化合物と第二治療薬とを含む組成物を形成することができる。さらに、治療薬を、医薬的に許容しうる担体と組合せ、式Iの化合物と、第二治療薬と、医薬的に許容しうる担体とを含む医薬組成物を形成してもよい。この実施形態では、組成物の成分を、通常、混合またはブレンドし、物理的な混合物とする。次いで、治療的に有効な量の物理的混合物を、本明細書で記載した任意の経路を使用して、投与する。あるいは、患者への投与の前は、治療薬を、分離し、異なるように保ってもよい。この実施形態では、薬剤は、投与の前には物理的に一緒に混合されていないが、別の組成物として同時にまたは別の時間に投与される。該組成物を、別々に包装することができ、あるいはキットとして一緒に包装することができる。キット中の2種の治療剤は、同じ投与経路により投与してもよいし、異なる投与経路により投与してもよい。
本発明の化合物と相溶性のある任意の治療薬を、第二治療薬として使用できる。特に、ミューオピオイド受容体拮抗作用以外のメカニズムによる前運動性薬を、本発明の化合物と組合わせて使用してもよい。たとえば、5−HT4受容体アゴニスト、たとえば、テガセロド、レンザプリド、モサプリド、プルカロプリド、1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}アミド、1−イソプロピル−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}アミド、または4−(4−{[(2−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−4−カルボニル)アミノ]メチル}−ピペリジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸メチルエステルを、第二治療薬として使用してもよい。
追加の有用な前運動性薬として、5−HT3受容体アゴニスト(たとえば、プモセトラグ)、5−HT1A受容体拮抗剤(たとえば、AGI001)、α−2−δリガンド(たとえば、PD−217014)、クロライドチャネル開口薬(たとえば、ルビプロストン)、ドーパミン拮抗剤(たとえば、イトプリド、メタクロプラミド、ドンペリドン)、GABA−Bアゴニスト(たとえば、バクロフェン、AGI006)、カッパオピオイドアゴニスト(たとえば、アシマドリン)、ムスカリン様M1およびM2拮抗剤(たとえば、アコチアミド)、モチリンアゴニスト(たとえば、ミテムシナール)、グアニルシクラーゼ活性化剤(たとえば、MD−1100)およびグレリンアゴニスト(たとえば、Tzp101、RC1139)が挙げられるが、これらに限定されない。
さらに、本発明の化合物は、オピオイド治療薬と組合わせることができる。そのようなオピオイド薬剤として、モルヒネ、ぺチジン、コデイン、ジヒドロコデイン、オキシコンチン、オキシコドン、ヒドロコドン、サフェンタニル、フェンタニル、レミフェンタニル、ブプレノルフィン、メタドンおよびヘロインが挙げられるが、これらに限定されない。
このような治療薬の数多くの追加の例が、当該分野では公知であり、そのような公知の治療薬を、本発明の化合物と組合わせて使用してもよい。第二薬剤(複数を含む)を含有する場合、それらは、治療的に有効な量、すなわち、本発明の化合物と共投与した場合、治療的に有益な効果を生み出す任意の量で存在する。本発明の化合物と組合わせて投与される他の治療薬の適切な用量は、通常、約0.05μg/日〜約100mg/日の範囲である。
したがって、本発明の医薬組成物は、場合によっては、先に記載したような第二治療薬を含む。
以下の例示で、本発明の代表的な医薬組成物を説明する。
製剤例A:経口投与用の硬質ゼラチンカプセル剤
本発明の化合物(50g)、噴霧乾燥したラクトース(200g)およびステアリン酸マグネシウム(10g)を十分ブレンドする。得られた組成物を、硬質ゼラチンカプセルに充填する(1カプセル当たり260mgの組成物)。
本発明の化合物(50g)、噴霧乾燥したラクトース(200g)およびステアリン酸マグネシウム(10g)を十分ブレンドする。得られた組成物を、硬質ゼラチンカプセルに充填する(1カプセル当たり260mgの組成物)。
製剤例B:経口投与用の硬質ゼラチンカプセル剤
本発明の化合物(20mg)、デンプン(89mg)、微結晶性セルロース(89mg)およびステアリン酸マグネシウム(2mg)を十分ブレンドし、次いでNo.45メッシュU.S.シーブに通す。得られた組成物を、硬質ゼラチンカプセルに充填する(1カプセル当たり200mgの組成物)。
本発明の化合物(20mg)、デンプン(89mg)、微結晶性セルロース(89mg)およびステアリン酸マグネシウム(2mg)を十分ブレンドし、次いでNo.45メッシュU.S.シーブに通す。得られた組成物を、硬質ゼラチンカプセルに充填する(1カプセル当たり200mgの組成物)。
製剤例C:経口投与用のゼラチンカプセル剤
本発明の化合物(10mg)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(50mg)およびデンプン粉末(250mg)を、十分ブレンドし、次いでゼラチンカプセルに充填する(1カプセル当たり310mgの組成物)。
本発明の化合物(10mg)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(50mg)およびデンプン粉末(250mg)を、十分ブレンドし、次いでゼラチンカプセルに充填する(1カプセル当たり310mgの組成物)。
製剤例D:経口投与用の錠剤
本発明の化合物(5mg)、デンプン(50mg)および微結晶性セルロース(35mg)をNo.45メッシュU.S.シーブに通し、十分混合する。ポリビニルピロリドンの溶液(水中10重量%、4mg)を得られた粉末と混合し、次いでこの混合物をNo.14メッシュU.S.シーブに通す。このように製造した顆粒を、50−60ECで乾燥し、No.18メッシュU.S.シーブに通す。予めNo.60メッシュU.S.シーブに通した、ナトリウムカルボキシメチルデンプン(4.5mg)、ステアリン酸マグネシウム(0.5mg)およびタルク(1mg)を、顆粒に加える。混合した後、混合物を錠剤成形機で圧縮し、100mgの重さの錠剤を得る。
本発明の化合物(5mg)、デンプン(50mg)および微結晶性セルロース(35mg)をNo.45メッシュU.S.シーブに通し、十分混合する。ポリビニルピロリドンの溶液(水中10重量%、4mg)を得られた粉末と混合し、次いでこの混合物をNo.14メッシュU.S.シーブに通す。このように製造した顆粒を、50−60ECで乾燥し、No.18メッシュU.S.シーブに通す。予めNo.60メッシュU.S.シーブに通した、ナトリウムカルボキシメチルデンプン(4.5mg)、ステアリン酸マグネシウム(0.5mg)およびタルク(1mg)を、顆粒に加える。混合した後、混合物を錠剤成形機で圧縮し、100mgの重さの錠剤を得る。
製剤例E:経口投与用の錠剤
本発明の化合物(25mg)、微結晶性セルロース(400mg)、フューム二酸化ケイ素(10mg)およびステアリン酸(5mg)を十分ブレンドし、次いで圧縮して錠剤(1錠剤に付き440mgの組成物)を形成する。
本発明の化合物(25mg)、微結晶性セルロース(400mg)、フューム二酸化ケイ素(10mg)およびステアリン酸(5mg)を十分ブレンドし、次いで圧縮して錠剤(1錠剤に付き440mgの組成物)を形成する。
製剤例F:経口投与用の1本の割線が入った(Single−scored)錠剤
本発明の化合物(15mg)、トウモロコシデンプン(50mg)、クロスカルメロースナトリウム(25mg)、ラクトース(120mg)およびステアリン酸マグネシウム(5mg)を十分ブレンドし、次いで圧縮して、1本の線が入った錠剤(1錠剤当たり215mgの組成物)を形成する。
本発明の化合物(15mg)、トウモロコシデンプン(50mg)、クロスカルメロースナトリウム(25mg)、ラクトース(120mg)およびステアリン酸マグネシウム(5mg)を十分ブレンドし、次いで圧縮して、1本の線が入った錠剤(1錠剤当たり215mgの組成物)を形成する。
製剤例G:経口投与用の懸濁液
以下の成分を十分に混合し、10mLの懸濁液当たり100mgの活性成分を含む、経口投与用の懸濁液を形成する。
以下の成分を十分に混合し、10mLの懸濁液当たり100mgの活性成分を含む、経口投与用の懸濁液を形成する。
成分 量
本発明の化合物 0.1g
フマル酸 0.5g
塩化ナトリウム 2.0g
メチルパラベン 0.15g
プロピルパラベン 0.05g
グラニュー糖 25.5g
ソルビトール(70%溶液) 12.85g
ヴィーガムK(Vanderbilt社) 1.0g
風味剤 0.035mL
着色剤 0.5mg
蒸留水 q.s.〜100mL 。
製剤例H:乾燥粉末組成物
微細化した本発明の化合物(1mg)をラクトース(25mg)とブレンドし、次いでゼラチン吸入カートリッジに充填する。カートリッジの内容物を、粉末吸入器具を使用して投与する。
製剤例J:注射用製剤
本発明の化合物(0.1g)を、0.1Mクエン酸ナトリウム緩衝溶液(15mL)とブレンドする。得られた溶液のpHを、1Nの塩酸水溶液または1Nの水酸化ナトリウム水溶液を使用して、pH6に調整する。次いで、クエン酸塩緩衝液中の滅菌通常生理食塩水を加え、総容量を20mLとする。
本発明の化合物(0.1g)を、0.1Mクエン酸ナトリウム緩衝溶液(15mL)とブレンドする。得られた溶液のpHを、1Nの塩酸水溶液または1Nの水酸化ナトリウム水溶液を使用して、pH6に調整する。次いで、クエン酸塩緩衝液中の滅菌通常生理食塩水を加え、総容量を20mLとする。
特定の投与経路に適切な、本発明の化合物の任意の形態(すなわち、遊離塩基、医薬塩または溶媒和物)が、先に検討した医薬組成物において使用することができることは、理解されるであろう。
有用性
本発明の8−アザビシクロオクタン化合物は、ミューオピオイド受容体で拮抗剤であり、したがって、ミューオピオイド受容体が介在する医学状態、またはミューオピオイド受容体活性に伴う医学状態、すなわち、ミューオピオイド受容体拮抗剤を使用する治療によって緩和される医学状態を治療するために有用であると期待される。特に、本発明の化合物は、オピオイド鎮痛薬の使用に伴う有害作用、すなわち、集合的にオピオイド誘発性腸機能障害と称される、便秘、胃内容物排出の減少、腹痛、不快感、膨満感、悪心および胃食道逆流のような症状の治療に有用であることが期待される。本発明のミューオピオイド受容体拮抗剤は、術後イレウス、腹部または他の外科手術の後に起こる、消化管の減少された運動性の障害を治療するために有用であることも期待される。その上、ミューオピオイド受容体拮抗剤化合物は、オピオイド誘発悪心および嘔吐を後退させるために使用できることも示唆されている。さらに、ある中枢浸透を発揮するそれらのミューオピオイド受容体拮抗剤は、麻薬、アルコールまたはギャンブル依存または常習の治療、肥満の予防、治療および/または緩和に有用であるかもしれない。
本発明の8−アザビシクロオクタン化合物は、ミューオピオイド受容体で拮抗剤であり、したがって、ミューオピオイド受容体が介在する医学状態、またはミューオピオイド受容体活性に伴う医学状態、すなわち、ミューオピオイド受容体拮抗剤を使用する治療によって緩和される医学状態を治療するために有用であると期待される。特に、本発明の化合物は、オピオイド鎮痛薬の使用に伴う有害作用、すなわち、集合的にオピオイド誘発性腸機能障害と称される、便秘、胃内容物排出の減少、腹痛、不快感、膨満感、悪心および胃食道逆流のような症状の治療に有用であることが期待される。本発明のミューオピオイド受容体拮抗剤は、術後イレウス、腹部または他の外科手術の後に起こる、消化管の減少された運動性の障害を治療するために有用であることも期待される。その上、ミューオピオイド受容体拮抗剤化合物は、オピオイド誘発悪心および嘔吐を後退させるために使用できることも示唆されている。さらに、ある中枢浸透を発揮するそれらのミューオピオイド受容体拮抗剤は、麻薬、アルコールまたはギャンブル依存または常習の治療、肥満の予防、治療および/または緩和に有用であるかもしれない。
本発明の化合物は、動物モデルの胃腸管(GI)管の運動性を増加するので、ヒトを含む哺乳類において、運動性の減退によって起こるGI管の障害を治療するために有用であることが期待される。そのようなGI運動性障害の一例として、慢性便秘、便秘が主な過敏性腸管症候群(C−IBS)、糖尿病性および特発性胃運動不全麻痺、および機能性消化不良が挙げられる。
したがって、一態様では、本発明は、哺乳類における消化管の運動性を増加する方法であって、治療的に有効な量の医薬的に許容しうる担体と本発明の化合物とを含む医薬組成物を、該哺乳類に投与することを含む方法を提供する。
本発明の化合物を、GI管運動性の減退の障害またはミューオピオイド受容体が介在する他の状態を治療するために使用する場合、該化合物は、通常、毎日1回、または1日に付き複数回の薬量を経口的に投与されるが、他の投与形態を使用してもよい。たとえば、特に術後イレウスを治療するために使用される場合は、本発明の化合物を、非経口的に投与してもよい。1投与量当たり投与される活性剤の量、または1日当たり投与される活性剤の総量は、通常、治療すべき状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物およびその相対活性性、個々の患者の年齢、体重および反応性、患者の症状の重篤度などを始めとする関連する状況を考慮して医師によって決定される。
GI管の運動性の減退の障害またはミューオピオイド受容体が介在する他の障害を治療するための適切な投与量は、約0.0007〜約20mg/kg/日の範囲の活性剤、たとえば約0.0007〜約1.4mg/kg/日を含む範囲で変動する。平均70kgのヒトでは、この量は、約0.05〜約100mg/日の活性剤である。
本発明の一態様では、本発明の化合物は、オピオイド誘発性腸機能障害を治療するために使用される。本発明の化合物を、オピオイド誘発性腸機能障害を治療するために使用する場合、該化合物を、通常、毎日1回、または1日に付き複数回の薬量を経口的に投与する。オピオイド誘発性腸機能障害の治療のための投薬量は、約0.05〜約100mg/日で変動するのが好ましい。
本発明の別の態様では、本発明の化合物は、術後イレウスを治療するために使用される。本発明の化合物を術後イレウスの治療のために使用する場合、該化合物は、通常、毎日1回、または1日に付き複数回の薬量を、経口的にまたは静脈内に投与する。術後イレウスを治療するための投薬量は、約0.05〜約100mg/日で変動するのが好ましい。
また、本発明は、ミューオピオイド受容体活性に関連する疾患または状態を患う哺乳類を治療する方法であって、治療的に有効な量の本発明の化合物、または本発明の化合物を含む医薬組成物を、該哺乳類に投与することを含む方法も提供する。
先に記載したように、本発明の化合物はミューオピオイド受容体拮抗剤である。したがって、本発明はさらに、哺乳類のミューオピオイド受容体を拮抗する方法であって、本発明の化合物を該哺乳類に投与することを含む方法を提供する。
本発明のミューオピオイド受容体拮抗剤は、場合によっては、別の治療薬(複数を含む)と組合わせて、特に非ミューオピオイドメカニズムによって作用する前運動性薬と組合わせて、投与される。したがって、別の態様では、本発明の方法および組成物は、さらに、治療的に有効な量の別の前運動性薬を含む。
さらに、本発明の化合物は、ミューオピオイド受容体を持つ生物学的系または生物学的試料を調査または検査する、またはミューオピオイド受容体活性を有する新しい化合物を発見するための研究ツールとしても有用である。ミューオピオイド受容体を有する任意の適切な生物学的系または生物学的試料を、インビトロまたはインビボで行われるそのような実験において使用してもよい。そのような実験に適切な、代表的な生物学的系または生物学的試料として、細胞、細胞抽出液、細胞質膜、組織試料、哺乳類(たとえば、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、イヌ、ブタ、その他)などが挙げられるが、これらに限定されない。ミューオピオイド受容体を含む生物学的系または生物学的試料に本発明の化合物を接触させる効果は、慣用的な手順および装置、たとえば、放射性リガンド結合アッセイおよび本明細書に記載する機能アッセイ、または他の当該分野で公知の他の機能アッセイを使用して測定される。そのような機能アッセイとして、細胞内環状アデノシンモノホスフェート(cAMP)におけるリガンド媒介変化、酵素アデニリル酸シクラーゼの活性化におけるリガンド媒介変化、受容体に触媒されたGTP類似体をGDP類似体への変換による、グアノシントリホスフェート(GTP)の類似体、たとえば、[35S]GTPγS(グアノシン5’−O−(γ−チオ)トリホスフェート)またはGTP−Euの類似体の単離された膜への導入における、リガンド媒介変化、および遊離細胞内カルシウムイオンでのリガンド媒介変化が挙げられるが、これらに限定されない。そのような実験のための本発明の化合物の適切な濃度は、通常、約1ナノモル〜約500ナノモルで変動する。
ミューオピオイド受容体活性を有する新しい化合物を発見するために、研究ツールとして本発明の化合物を使用する場合、試験化合物または試験化合物の基の結合または機能データを、本発明の化合物のミューオピオイド受容体結合または機能データと比較して、もしあれば、優れた結合または機能的活性を有する試験化合物を同定する。本発明のこの態様は、別の実施形態として、関心のある試験化合物を同定するために、比較データ(適正なアッセイを使用する)の作成、および試験データの分析の両方を含む。
他の特性の中では、本発明の化合物は、ミュー受容体機能アッセイで、ミューオピオイド受容体への強力な結合を発揮し、アゴニズムはほとんどないことが見出されている。したがって、本発明の化合物は、強力なミューオピオイド受容体拮抗剤である。さらに、本発明の化合物は、動物モデルにおいて、中枢神経系活性と比較して、末梢性の活性を優勢的に示している。したがって、これらの化合物は、GI運動性のオピオイドで誘発された減退を、有用な鎮痛の中枢効果を邪魔することなく、逆転することが期待できる。これらの特性は、本発明の化合物の有用性とともに、当業者に周知の種々のインビトロおよびインビボアッセイを用いて実証することができる。代表的なアッセイを、以下の実施例でさらに詳しく記載する。
以下の合成例および生物学的実施例は、本発明を説明するために挙げるものであり、どのような方法でも本発明の範囲を限定するように解釈するものではない。以下の実施例中の以下の略語は、他に記載がない限り、以下の意味を持つ。以下に定義のない略語は、一般的に受け入れられている意味を持つ。
Boc = tert−ブトキシカルボニル
(Boc)2O = ジ−tert−ブチルジカルボナート
DABCO = 1,4−ジアゾビシクロ[2,2,2]オクタントリエチレンジアミン
DCM = ジクロロメタン
DIPEA = N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA = ジメチルアセトアミド
DMAP = ジメチルアミノピリジン
DMF = N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO = ジメチルスルホキシド
EtOAc = 酢酸エチル
EtOH = エタノール
HATU = N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
MeCN = アセトニトリル
MeOH = メタノール
MeTHF = 2−メチルテトラヒドロフラン
MTBE = tert−ブチルメチルエーテル
PyBop = ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
TFA = トリフルオロ酢酸
THF = テトラヒドロフラン 。
Boc = tert−ブトキシカルボニル
(Boc)2O = ジ−tert−ブチルジカルボナート
DABCO = 1,4−ジアゾビシクロ[2,2,2]オクタントリエチレンジアミン
DCM = ジクロロメタン
DIPEA = N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA = ジメチルアセトアミド
DMAP = ジメチルアミノピリジン
DMF = N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO = ジメチルスルホキシド
EtOAc = 酢酸エチル
EtOH = エタノール
HATU = N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
MeCN = アセトニトリル
MeOH = メタノール
MeTHF = 2−メチルテトラヒドロフラン
MTBE = tert−ブチルメチルエーテル
PyBop = ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
TFA = トリフルオロ酢酸
THF = テトラヒドロフラン 。
試薬(第二アミン類を含む)および溶剤は、市販業者(Aldrich社、Fluka社、Sigma社など)から購入し、それをさらに精製することなく使用した。反応は、他の記載がなければ、窒素雰囲気下で行った。反応混合物の進行は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、分析高速液体クロマトグラフィー(分析HPLC)、および質量分析によってモニターし、その詳細を、以下に、反応の特定の実施例において別々に示す。反応混合物は、各反応において具体的に記載したように処理し、それらを、共通して、抽出および他の精製方法、たとえば、温度依存性または溶剤依存性結晶化法および沈殿によって精製した。さらに、反応混合物を、分取HPLCによって常法で精製した。一般的プロトコルを以下に記載する。反応性生物の特性評価は、質量および1H−NMR分光分析によって常法で行った。NMR測定では、試料を、重水素化溶剤(CD3OD、CDCl3またはDMSO−d6)に溶解し、1H−NMRスペクトルを、標準観察条件下で、Varian Gemini2000測定器(300MHz)を用いて獲得した。化合物の質量分析認識は、Applied Biosystems社(Foster City,CA)のモデルAPI150EX装置またはAgilent社(Palo Alto,CA)のモデル1100LC/MSD装置を使用し、エレクトロスプレーイオン化法(ESMS)により行った。
製造例1:3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの合成
a.8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オンの製造
2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(20.5g,155.1mmol)、水(42.5mL)および濃HCl(30mL)の混合物を、室温で約30分攪拌した。この攪拌混合物に、水(62.5mL)、ベンジルアミン(17.9mL,162.9mmol)、水(87.5mL)および濃HCl(23mL)の先に混合した溶液、1,3−アセトンジカルボン酸(25g)および水(100mL)の先に混合した溶液、およびNa2HPO4(16.5g)の水(50mL)溶液を順番に加えた。得られた混合物を、40%NaOH水溶液で、pH4〜5に調製し、室温で一晩攪拌した。混合物を、濃HClでpH3の酸性とし、3時間で85℃に加熱した。室温に冷却した後、混合物を、20%NaOH水溶液で塩基性とし、固形塩化ナトリウムで飽和し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、暗色油状物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。生成物を、20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(16.17g)として得た。
a.8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オンの製造
2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(20.5g,155.1mmol)、水(42.5mL)および濃HCl(30mL)の混合物を、室温で約30分攪拌した。この攪拌混合物に、水(62.5mL)、ベンジルアミン(17.9mL,162.9mmol)、水(87.5mL)および濃HCl(23mL)の先に混合した溶液、1,3−アセトンジカルボン酸(25g)および水(100mL)の先に混合した溶液、およびNa2HPO4(16.5g)の水(50mL)溶液を順番に加えた。得られた混合物を、40%NaOH水溶液で、pH4〜5に調製し、室温で一晩攪拌した。混合物を、濃HClでpH3の酸性とし、3時間で85℃に加熱した。室温に冷却した後、混合物を、20%NaOH水溶液で塩基性とし、固形塩化ナトリウムで飽和し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、暗色油状物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。生成物を、20%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(16.17g)として得た。
b.8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オールの製造例
8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(7.28g,33.8mmol)の乾燥THF(113mL)溶液を、窒素下−78℃に冷却した。この冷却溶液に、THF(44mL)中の3−メトキシフェニルマグネシウムブロミドの1.0M溶液を、滴下ロートで加えた。得られた混合物を室温に暖め、約20分間攪拌した。反応系を、0℃に冷却し、追加のTHF中の3−メトキシフェニルマグネシウムブロミド(30mL,30.0mmol)を加えた。添加後、反応系を再び室温に暖め、30分攪拌した。反応系を、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、生成物を、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、5%(200mL)、10%(200mL)、15%(200mL)、20%(200mL)、30%(200mL)および100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、標題中間体を帯薄黄色油状物(4.0g)として得た。出発物質(3.87g)を回収した。(m/z):[M+H]+C21H25NO2の計算値:324.20;測定値:324.5。
8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(7.28g,33.8mmol)の乾燥THF(113mL)溶液を、窒素下−78℃に冷却した。この冷却溶液に、THF(44mL)中の3−メトキシフェニルマグネシウムブロミドの1.0M溶液を、滴下ロートで加えた。得られた混合物を室温に暖め、約20分間攪拌した。反応系を、0℃に冷却し、追加のTHF中の3−メトキシフェニルマグネシウムブロミド(30mL,30.0mmol)を加えた。添加後、反応系を再び室温に暖め、30分攪拌した。反応系を、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、生成物を、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、5%(200mL)、10%(200mL)、15%(200mL)、20%(200mL)、30%(200mL)および100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、標題中間体を帯薄黄色油状物(4.0g)として得た。出発物質(3.87g)を回収した。(m/z):[M+H]+C21H25NO2の計算値:324.20;測定値:324.5。
c.3−(8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イル)−フェノールの製造
8−ベンジル−3−エンド−(3−メトキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール(4.65g,14.4mmol)のジクロロメタン(70mL)溶液に、0℃で、ジクロロメタン(28mL)中の1.0M三臭化ホウ素を加えた。得られた混合物を0℃で1時間攪拌し、ついで室温まで暖め、その温度で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、3回メタノールとともに共蒸留した。得られた残渣を水(20mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(4.6g)を得た。(m/z):[M+H]+C20H21NOの計算値:292.17;測定値:292.3。
8−ベンジル−3−エンド−(3−メトキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール(4.65g,14.4mmol)のジクロロメタン(70mL)溶液に、0℃で、ジクロロメタン(28mL)中の1.0M三臭化ホウ素を加えた。得られた混合物を0℃で1時間攪拌し、ついで室温まで暖め、その温度で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、3回メタノールとともに共蒸留した。得られた残渣を水(20mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(4.6g)を得た。(m/z):[M+H]+C20H21NOの計算値:292.17;測定値:292.3。
d.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの合成
3−(8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イル)−フェノール(2.0g)のTFA塩のエタノール(200mL)溶液に、室温で、炭素上の水酸化パラジウム(50重量%水、炭素上20%w/w,800mg)を加えた。得られた懸濁液を脱ガスし、水素雰囲気下で一晩処理した。反応混合物をセライトでろ過し、エタノールで濯いだ。ろ液を濃縮し、標題化合物のTFA塩(1.2g)を得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.3。
3−(8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イル)−フェノール(2.0g)のTFA塩のエタノール(200mL)溶液に、室温で、炭素上の水酸化パラジウム(50重量%水、炭素上20%w/w,800mg)を加えた。得られた懸濁液を脱ガスし、水素雰囲気下で一晩処理した。反応混合物をセライトでろ過し、エタノールで濯いだ。ろ液を濃縮し、標題化合物のTFA塩(1.2g)を得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.3。
製造例2:3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−フェノールの合成
a.3−エンド−[8−(2,2−ジメトキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェノールの製造
攪拌した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノール(2.0g,6.3mmol)のCH2Cl2(25mL)懸濁液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(814mg,6.3mmol)、2,2−ジメトキシアセトアルデヒド(1.31g,12.6mmol)およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.73g,8.19mmol)を順番に加えた。得られた混合物を、溶解を補助するために、音波処理を行い、室温で30分攪拌した。反応系を、ジクロロメタンで希釈した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得た。これを精製することなく次の工程で直接使用した。(m/z):[M+H]+C17H25NO3の計算値:292.19;測定値:292.3。
a.3−エンド−[8−(2,2−ジメトキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェノールの製造
攪拌した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノール(2.0g,6.3mmol)のCH2Cl2(25mL)懸濁液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(814mg,6.3mmol)、2,2−ジメトキシアセトアルデヒド(1.31g,12.6mmol)およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.73g,8.19mmol)を順番に加えた。得られた混合物を、溶解を補助するために、音波処理を行い、室温で30分攪拌した。反応系を、ジクロロメタンで希釈した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得た。これを精製することなく次の工程で直接使用した。(m/z):[M+H]+C17H25NO3の計算値:292.19;測定値:292.3。
b.[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−アセトアルデヒドの製造
先の工程での油状生成物を、6NのHCl水溶液(30mL)を用い、室温で2日間処理した。溶剤を真空除去した。次いで、残渣を水に溶解し、凍結乾燥し、標題中間体をそのHCl塩(1.3g)として得た。(m/z):[M+H]+C15H19NO2の計算値:246.15;測定値:246.1。
先の工程での油状生成物を、6NのHCl水溶液(30mL)を用い、室温で2日間処理した。溶剤を真空除去した。次いで、残渣を水に溶解し、凍結乾燥し、標題中間体をそのHCl塩(1.3g)として得た。(m/z):[M+H]+C15H19NO2の計算値:246.15;測定値:246.1。
c.3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−フェノールの合成
攪拌した[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−アセトアルデヒド(384mg,1.36 mmol)のHCl塩のジクロロメタン(4.5mL)溶液に、室温で、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(374mg,1.76mmol)、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(176mg,1.36mmol)およびベンジルアミン(175mg,1.63mmol)を加えた。溶液を室温で30分攪拌し、反応を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。水層をジクロロメタンで抽出した。得られた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、油状残渣を得た。該残渣を、水中50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(191mg)として得た。(m/z):[M+H]+C22H28N2Oの計算値:337.23;測定値:337.3。
攪拌した[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−アセトアルデヒド(384mg,1.36 mmol)のHCl塩のジクロロメタン(4.5mL)溶液に、室温で、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(374mg,1.76mmol)、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(176mg,1.36mmol)およびベンジルアミン(175mg,1.63mmol)を加えた。溶液を室温で30分攪拌し、反応を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。水層をジクロロメタンで抽出した。得られた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、油状残渣を得た。該残渣を、水中50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(191mg)として得た。(m/z):[M+H]+C22H28N2Oの計算値:337.23;測定値:337.3。
製造例3:
ベンジルアミンを適正なアミン試薬に代え、製造例2、工程cの方法に倣い、以下の化合物のビスTFA塩を製造した。
ベンジルアミンを適正なアミン試薬に代え、製造例2、工程cの方法に倣い、以下の化合物のビスTFA塩を製造した。
3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノール;(m/z):[M+H]+C22H34N2Oの計算値:343.28;測定値:343.5
3−エンド−{8−[2−(3−フルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノール;(m/z):[M+H]+C22H27FN2Oの計算値:355.22;測定値:355.5
3−エンド−{8−[2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノール;(m/z):[M+H]+C22H26F2N2Oの計算値:373.21;測定値:373.3
3−エンド−{8−[2−(4−フルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノール;(m/z):[M+H]+C22H27FN2Oの計算値:355.22;測定値:355.3
3−エンド−{8−[2−(4−クロロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノール;(m/z):[M+H]+C22H27ClN2Oの計算値:371.19;測定値:371.4。
3−エンド−{8−[2−(3−フルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノール;(m/z):[M+H]+C22H27FN2Oの計算値:355.22;測定値:355.5
3−エンド−{8−[2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノール;(m/z):[M+H]+C22H26F2N2Oの計算値:373.21;測定値:373.3
3−エンド−{8−[2−(4−フルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノール;(m/z):[M+H]+C22H27FN2Oの計算値:355.22;測定値:355.3
3−エンド−{8−[2−(4−クロロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノール;(m/z):[M+H]+C22H27ClN2Oの計算値:371.19;測定値:371.4。
製造例4:3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの合成
a.トリフルオロメタンスルホン酸8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イルエステルの製造
8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(12.8g,59.5mmol)の無水テトラヒドロフラン(200mL)溶液に、−78℃で、ナトリウムヘキサメチルジシラザン(77mL,77.4mmol)のTHF1.0M溶液を滴下した。得られた混合物を、−78℃で30分攪拌し、その後、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(PhNHTf2)(25g,69.9mmol)のTHF溶液(100mL)を加えた。約40分後、薄層クロマトグラフィーは、反応が完了していないことを示した。追加のTHF中のPhNTf2(2.0g)を加えた。30分後、反応系を、飽和塩化アンモニウムでクエンチした。層を分離し、有機層を、飽和塩化アンモニウムで2回、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィーでさらに精製し、0%(500mL)〜5%(500mL)〜10%(500mL)〜15%(500mL)〜20%(100mL)の酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、黄色を帯びた油状物(25.6g,N−フェニルトリフルオロメタンスルホンアミドが混じる(PhNHTf)を得た。(m/z):[M+H]+C15H16F3NO3Sの計算値:348.09;測定値:348.0。
a.トリフルオロメタンスルホン酸8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イルエステルの製造
8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(12.8g,59.5mmol)の無水テトラヒドロフラン(200mL)溶液に、−78℃で、ナトリウムヘキサメチルジシラザン(77mL,77.4mmol)のTHF1.0M溶液を滴下した。得られた混合物を、−78℃で30分攪拌し、その後、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(PhNHTf2)(25g,69.9mmol)のTHF溶液(100mL)を加えた。約40分後、薄層クロマトグラフィーは、反応が完了していないことを示した。追加のTHF中のPhNTf2(2.0g)を加えた。30分後、反応系を、飽和塩化アンモニウムでクエンチした。層を分離し、有機層を、飽和塩化アンモニウムで2回、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィーでさらに精製し、0%(500mL)〜5%(500mL)〜10%(500mL)〜15%(500mL)〜20%(100mL)の酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、黄色を帯びた油状物(25.6g,N−フェニルトリフルオロメタンスルホンアミドが混じる(PhNHTf)を得た。(m/z):[M+H]+C15H16F3NO3Sの計算値:348.09;測定値:348.0。
b.8−ベンジル−3−(3−ベンジルオキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エンの製造
先の工程の生成物(24.6g,PhNHTfが混入した)のTHF(120mL)およびDMA(120mL)溶液に、室温で、3−ベンジルオキシフェニルホウ素酸(16.46g)、炭酸カリウム(19.9g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.0g)を加えた。得られた混合物を脱ガスし、窒素で洗い流し、次いで窒素雰囲気下で一晩攪拌した。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液を濃縮し、暗色の粘重な油状物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーで精製(およびヘキサン中の40%酢酸エチルで溶出)し、標題中間体(6.9g)を得た。(m/z):[M+H]+C27H27NOの計算値:382.22;測定値:382.5。
先の工程の生成物(24.6g,PhNHTfが混入した)のTHF(120mL)およびDMA(120mL)溶液に、室温で、3−ベンジルオキシフェニルホウ素酸(16.46g)、炭酸カリウム(19.9g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.0g)を加えた。得られた混合物を脱ガスし、窒素で洗い流し、次いで窒素雰囲気下で一晩攪拌した。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、ろ液を濃縮し、暗色の粘重な油状物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーで精製(およびヘキサン中の40%酢酸エチルで溶出)し、標題中間体(6.9g)を得た。(m/z):[M+H]+C27H27NOの計算値:382.22;測定値:382.5。
c.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの製造
水酸化パラジウム(3.5g,炭素上20%w/w)に、先の工程の生成物(6.9g)をエタノール(50mL)中で加えた。スラリーを水素雰囲気下、12時間激しく攪拌した。反応混合物を、セライトのプラグを通してろ過し、ろ液を濃縮し、標題中間体(5.6g)を得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.3。
水酸化パラジウム(3.5g,炭素上20%w/w)に、先の工程の生成物(6.9g)をエタノール(50mL)中で加えた。スラリーを水素雰囲気下、12時間激しく攪拌した。反応混合物を、セライトのプラグを通してろ過し、ろ液を濃縮し、標題中間体(5.6g)を得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.3。
d.3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(5.6g)を、テトラヒドロフラン(75mL)に溶解し、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.6mL)を加えた。攪拌溶液に、THF(20mL)に溶解したジ−tert−ブチルジカルボナート(5.4g)を滴下し、反応系を1時間攪拌した。反応をメタノールでクエンチし、真空下で濃縮し、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、1.0NのHCl(100mL)、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで処理し、溶剤を真空乾燥した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーで精製(およびヘキサン中の20%酢酸エチルで溶出)し、粗標題中間体(3.4g)を得た。得られた固体を酢酸エチル(10mL)で溶解し、50℃に加熱し、ヘプタン(50mL)を加えた。溶液を2時間で室温まで冷却した。得られた結晶をろ過し標題中間体(2.2g)を得た。
先の工程の生成物(5.6g)を、テトラヒドロフラン(75mL)に溶解し、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.6mL)を加えた。攪拌溶液に、THF(20mL)に溶解したジ−tert−ブチルジカルボナート(5.4g)を滴下し、反応系を1時間攪拌した。反応をメタノールでクエンチし、真空下で濃縮し、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、1.0NのHCl(100mL)、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで処理し、溶剤を真空乾燥した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーで精製(およびヘキサン中の20%酢酸エチルで溶出)し、粗標題中間体(3.4g)を得た。得られた固体を酢酸エチル(10mL)で溶解し、50℃に加熱し、ヘプタン(50mL)を加えた。溶液を2時間で室温まで冷却した。得られた結晶をろ過し標題中間体(2.2g)を得た。
e.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの合成
3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.5g)を、ジクロロメタン(10mL)およびTFA(10mL)を用い、室温で10分間処理した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルとともに4回共蒸留し、白色固体を得、これを真空乾燥し、標題化合物をそのTFA塩(3.5g)として得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.3。
3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.5g)を、ジクロロメタン(10mL)およびTFA(10mL)を用い、室温で10分間処理した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルとともに4回共蒸留し、白色固体を得、これを真空乾燥し、標題化合物をそのTFA塩(3.5g)として得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.3。
製造例5:3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
a.8−ベンジル−3−エキソ−(3−ブロモフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オールの製造
1,3−ジブロモベンゼン(7.4g,31.3mmol)の無水THF(80mL)溶液に、−78℃で窒素下、1.6Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(20mL,31.4mmol)を滴下した。得られた混合物を、−78℃で30分攪拌し、その後8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(4.5g,20.9mmol)の無水THF(20mL)溶液を滴下した。反応混合物を1時間でゆっくりと−40℃に暖め、次いで30分かけて室温に暖めた。反応を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、さらにフラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物を、20%(300mL)〜30%(600mL)の酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(6.1g)として得た。(m/z):[M+H]+C20H22BrNOの計算値:372.10;測定値:372.3,374.2(アイソトープ)。
a.8−ベンジル−3−エキソ−(3−ブロモフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オールの製造
1,3−ジブロモベンゼン(7.4g,31.3mmol)の無水THF(80mL)溶液に、−78℃で窒素下、1.6Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(20mL,31.4mmol)を滴下した。得られた混合物を、−78℃で30分攪拌し、その後8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(4.5g,20.9mmol)の無水THF(20mL)溶液を滴下した。反応混合物を1時間でゆっくりと−40℃に暖め、次いで30分かけて室温に暖めた。反応を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、さらにフラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物を、20%(300mL)〜30%(600mL)の酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(6.1g)として得た。(m/z):[M+H]+C20H22BrNOの計算値:372.10;測定値:372.3,374.2(アイソトープ)。
b.3−エクソ−(8−ベンジル−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンゾニトリルの製造
先の工程の生成物(6.1g,16.4mmol)の無水DMF(82mL)溶液に、シアン化亜鉛(2.89g,24.6mmol)を加えた。懸濁液を脱ガスし、窒素で洗い流し、その後テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.84g,2.5mmol)を加えた。次いで、得られた反応混合物を窒素雰囲気下、一晩85℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトでろ過し、酢酸エチルで濯いだ。次いで、有機層を3回水洗した。水層を酢酸エチルで逆抽出した。有機層を合わせ、約25mLに濃縮し、次いで1NのHCl水溶液で4回抽出した。合わせた水層をジエチルエーテルで2回逆抽出し、次いでNaOH(ペレット)でpH10の塩基とした。塩基性溶液を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(4.0g)として得た。(m/z):[M+H]+C21H22N2Oの計算値:319.18;測定値:319.3。
先の工程の生成物(6.1g,16.4mmol)の無水DMF(82mL)溶液に、シアン化亜鉛(2.89g,24.6mmol)を加えた。懸濁液を脱ガスし、窒素で洗い流し、その後テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.84g,2.5mmol)を加えた。次いで、得られた反応混合物を窒素雰囲気下、一晩85℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトでろ過し、酢酸エチルで濯いだ。次いで、有機層を3回水洗した。水層を酢酸エチルで逆抽出した。有機層を合わせ、約25mLに濃縮し、次いで1NのHCl水溶液で4回抽出した。合わせた水層をジエチルエーテルで2回逆抽出し、次いでNaOH(ペレット)でpH10の塩基とした。塩基性溶液を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(4.0g)として得た。(m/z):[M+H]+C21H22N2Oの計算値:319.18;測定値:319.3。
c.3−エクソ−(8−ベンジル−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの製造
3−エクソ−(8−ベンジル−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンゾニトリル(3.74g,11.76mmol)のDMSO(80mL)溶液に、室温で炭酸カリウム(243mg)、次いで30%過酸化水素水溶液(6mL)を滴下した。反応の進行を質量分析でモニターした。約2.5時間後、反応が完了した。反応を水(140mL)でクエンチした。水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、半飽和ブライン40mLで5回、あるいはヨード−デンプン試験片が過酸化物が残っていないことを示すまで、洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を白色固体(3.15g)として得た。(m/z):[M+H]+C21H24N2O2の計算値:337.19;測定値:337.3。
3−エクソ−(8−ベンジル−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンゾニトリル(3.74g,11.76mmol)のDMSO(80mL)溶液に、室温で炭酸カリウム(243mg)、次いで30%過酸化水素水溶液(6mL)を滴下した。反応の進行を質量分析でモニターした。約2.5時間後、反応が完了した。反応を水(140mL)でクエンチした。水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、半飽和ブライン40mLで5回、あるいはヨード−デンプン試験片が過酸化物が残っていないことを示すまで、洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を白色固体(3.15g)として得た。(m/z):[M+H]+C21H24N2O2の計算値:337.19;測定値:337.3。
d.3−(8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イル)ベンズアミドの製造
先の工程の生成物(3.15g)を、TFA(30mL)を用い、75℃で4時間処理した。濃縮後、残渣を水(15mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題中間体のTFA塩を白色固体として得た。(m/z):[M+H]+C21H22N2Oの計算値:319.18;測定値:319.3。
先の工程の生成物(3.15g)を、TFA(30mL)を用い、75℃で4時間処理した。濃縮後、残渣を水(15mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題中間体のTFA塩を白色固体として得た。(m/z):[M+H]+C21H22N2Oの計算値:319.18;測定値:319.3。
e.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
3−エンド−(8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イル)ベンズアミドのTFA塩(3.0g)を、エタノール(50mL)に室温で溶解し、炭素上の水酸化パラジウム(50重量%水,乾燥ベース上20%Pd,300mg)で処理した。得られた懸濁液を脱ガスし、窒素で3回洗い流し、次いで一晩水素雰囲気に暴露した。反応混合物を、セライトでろ過し、エタノールで濯いだ。ろ液を濃縮し、薄黄色を帯びた油状物を得、真空乾燥時、泡状にかわり、標題化合物をそのTFA塩(2.2g)として得た。(m/z):[M+H]+C14H18N2Oの計算値:231.15;測定値:231.3。
3−エンド−(8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イル)ベンズアミドのTFA塩(3.0g)を、エタノール(50mL)に室温で溶解し、炭素上の水酸化パラジウム(50重量%水,乾燥ベース上20%Pd,300mg)で処理した。得られた懸濁液を脱ガスし、窒素で3回洗い流し、次いで一晩水素雰囲気に暴露した。反応混合物を、セライトでろ過し、エタノールで濯いだ。ろ液を濃縮し、薄黄色を帯びた油状物を得、真空乾燥時、泡状にかわり、標題化合物をそのTFA塩(2.2g)として得た。(m/z):[M+H]+C14H18N2Oの計算値:231.15;測定値:231.3。
製造例6:3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミドの合成
a.3−エンド−[8−(2,2−ジメトキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの製造
製造例5の方法に従って製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドのTFA塩(1.03g,2.98mmol)のジクロロメタン(15.0mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(385mg,2.98mmol)、次いで2,2−ジメトキシ−アセトアルデヒド(621mg,5.96mmol)およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(821mg,3.87mmol)を加えた。得られた混合物を、溶解を補助するために、音波処理を行った。約30分後、反応系を濃縮した。得られた残渣を、メタノールとともに2回共蒸留し、次いで水(10mL)中50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題中間体をそのTFA塩(577mg)として得た。(m/z):[M+H]+C18H26N2O3の計算値:319.20;測定値:319.3。
a.3−エンド−[8−(2,2−ジメトキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの製造
製造例5の方法に従って製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドのTFA塩(1.03g,2.98mmol)のジクロロメタン(15.0mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(385mg,2.98mmol)、次いで2,2−ジメトキシ−アセトアルデヒド(621mg,5.96mmol)およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(821mg,3.87mmol)を加えた。得られた混合物を、溶解を補助するために、音波処理を行った。約30分後、反応系を濃縮した。得られた残渣を、メタノールとともに2回共蒸留し、次いで水(10mL)中50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題中間体をそのTFA塩(577mg)として得た。(m/z):[M+H]+C18H26N2O3の計算値:319.20;測定値:319.3。
b.3−エンド−[8−(2−オキソ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミドの製造
先の工程の生成物(577mg)を、6NのHCl(20mL)を用い、室温で一晩処理した。反応混合物を濃縮し、残渣を水で希釈し、凍結乾燥し、標題中間体をそのHCl塩(554mg)として得た。(m/z):[M+H]+C16H20N2O2の計算値:273.16;測定値:273.1。
先の工程の生成物(577mg)を、6NのHCl(20mL)を用い、室温で一晩処理した。反応混合物を濃縮し、残渣を水で希釈し、凍結乾燥し、標題中間体をそのHCl塩(554mg)として得た。(m/z):[M+H]+C16H20N2O2の計算値:273.16;測定値:273.1。
c.3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの合成
ジクロロメタン(3mL)およびDMF(1mL)の混合物中の3−エンド−[8−(2−オキソ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミド(220mg,0.71mmol)のHCl塩のスラリーに、室温で、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(196mg,0.92mmol)、次いでベンジルアミン(91mg,0.85mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(92mg,0.71mmol)を加えた。30分後、質量分析(エレクトロンスプレー)は、反応が完了したことを示した。反応混合物をジクロロメタンで希釈した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム、次いでブラインで洗浄し、ろ過し、濃縮した。残渣を、水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(27mg)として得た。(m/z):[M+H]+C23H29N3Oの計算値:364.24;測定値:364.3。
ジクロロメタン(3mL)およびDMF(1mL)の混合物中の3−エンド−[8−(2−オキソ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミド(220mg,0.71mmol)のHCl塩のスラリーに、室温で、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(196mg,0.92mmol)、次いでベンジルアミン(91mg,0.85mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(92mg,0.71mmol)を加えた。30分後、質量分析(エレクトロンスプレー)は、反応が完了したことを示した。反応混合物をジクロロメタンで希釈した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム、次いでブラインで洗浄し、ろ過し、濃縮した。残渣を、水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(27mg)として得た。(m/z):[M+H]+C23H29N3Oの計算値:364.24;測定値:364.3。
製造例7:3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの合成
3−エンド−[8−(2−オキソ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミド(554mg,1.80mmol)のHCl塩のジクロロメタン(9.0mL)溶液に、0℃で、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(496mg,2.34mmol)、次いでシクロヘキシルメチルアミン(244mg,2.16mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(233mg,1.80mmol)を加えた。添加後、氷水で冷却する浴を取り外し、反応系を室温にあたため、この温度で1時間攪拌した。次いで、反応混合物を濃縮した。残渣を、水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(400mg)として得た。(m/z):[M+H]+C23H35N3Oの計算値:370.29;測定値:370.5。
3−エンド−[8−(2−オキソ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミド(554mg,1.80mmol)のHCl塩のジクロロメタン(9.0mL)溶液に、0℃で、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(496mg,2.34mmol)、次いでシクロヘキシルメチルアミン(244mg,2.16mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(233mg,1.80mmol)を加えた。添加後、氷水で冷却する浴を取り外し、反応系を室温にあたため、この温度で1時間攪拌した。次いで、反応混合物を濃縮した。残渣を、水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(400mg)として得た。(m/z):[M+H]+C23H35N3Oの計算値:370.29;測定値:370.5。
製造例8:シクロヘキシルメチル−(2−オキソ−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
a.2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エタノールの製造
シクロヘキシルメチルブロミド(23.2g,131mmol)およびエタノールアミン(47.9g,786mmol)のEtOH混合溶液(131mL)を、75℃で2時間加熱した。アリコートのNMR分析は、反応が完了したことを示した。次いで、反応系を濃縮しエタノールを除去し、得られた残渣をDCMで希釈した。有機層を、水(3×100mL)およびブライン(100mL)で順番に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を帯薄黄色油状物(10.57g)として得た。(m/z):[M+H]+C9H19NOの計算値:158.16;測定値:158.2.1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):3.59(t,J=5.4Hz,2H),2.73(t,J=5.4Hz,2H),2.42(d,J=6.6Hz,2H),1.6−1.77(m,6H),1.36−1.6(m,1H),1.10−1.28(m,2H),0.82−0.95(m,2H)。
a.2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エタノールの製造
シクロヘキシルメチルブロミド(23.2g,131mmol)およびエタノールアミン(47.9g,786mmol)のEtOH混合溶液(131mL)を、75℃で2時間加熱した。アリコートのNMR分析は、反応が完了したことを示した。次いで、反応系を濃縮しエタノールを除去し、得られた残渣をDCMで希釈した。有機層を、水(3×100mL)およびブライン(100mL)で順番に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を帯薄黄色油状物(10.57g)として得た。(m/z):[M+H]+C9H19NOの計算値:158.16;測定値:158.2.1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):3.59(t,J=5.4Hz,2H),2.73(t,J=5.4Hz,2H),2.42(d,J=6.6Hz,2H),1.6−1.77(m,6H),1.36−1.6(m,1H),1.10−1.28(m,2H),0.82−0.95(m,2H)。
b.シクロヘキシルメチル−(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸のtert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(10.57g,67.3mmol)のDCM(200mL)溶液に、0℃で、ジ−tert−ブチルジカーボネート(13.2g,60.57mmol)のDCM(100mL)溶液を滴下した。得られた混合物をゆっくりと一晩かけて室温に暖めた。混合物を、1NのHCl水溶液(3×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)およびブライン(100mL)で順番に洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、有機層をろ過し、濃縮し、標題化合物を帯薄黄色油状物(16.5g)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):3.71−3.73(m,2H),3.37(brs,2H),3.03−3.05(m,2H),1.61−1.72(m,6H),1.3−1.5(m,1H),1.48(s,9H),1.14−1.21(m,2H),0.86−0.91(m,2H)。
先の工程の生成物(10.57g,67.3mmol)のDCM(200mL)溶液に、0℃で、ジ−tert−ブチルジカーボネート(13.2g,60.57mmol)のDCM(100mL)溶液を滴下した。得られた混合物をゆっくりと一晩かけて室温に暖めた。混合物を、1NのHCl水溶液(3×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)およびブライン(100mL)で順番に洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、有機層をろ過し、濃縮し、標題化合物を帯薄黄色油状物(16.5g)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):3.71−3.73(m,2H),3.37(brs,2H),3.03−3.05(m,2H),1.61−1.72(m,6H),1.3−1.5(m,1H),1.48(s,9H),1.14−1.21(m,2H),0.86−0.91(m,2H)。
c.シクロヘキシルメチル−(2−オキソ−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
DCM(256mL)中の先の工程の生成物(16.5g,64.2mmol)に、0℃で、ジメチルスルホキシド(7.52g,96.3mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(20.74g,160.5mmol)、およびピリジン・三酸化イオウ複合体(25.5g,160.5mmol)を順番に加えた。30分後、アリコートのNMR分析は、反応が完了したことを示した。次いで、混合物を、1NのHCl水溶液(3×100mL)、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで順番に洗浄し、シリカゲルのパッドを通してろ過し、DCMで溶出した。濃縮後、標題化合物を、帯薄黄色油状物(10.46g)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):9.55(s,1H),3.88(s,1H),3.79(s,1H),3.07−3.15(m,2H),1.56−1.72(m,6H),1.3−1.5(m,1H),1.4(s,9H),1.1−1.25(m,2H),0.87−0.98(m,2H)。
DCM(256mL)中の先の工程の生成物(16.5g,64.2mmol)に、0℃で、ジメチルスルホキシド(7.52g,96.3mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(20.74g,160.5mmol)、およびピリジン・三酸化イオウ複合体(25.5g,160.5mmol)を順番に加えた。30分後、アリコートのNMR分析は、反応が完了したことを示した。次いで、混合物を、1NのHCl水溶液(3×100mL)、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで順番に洗浄し、シリカゲルのパッドを通してろ過し、DCMで溶出した。濃縮後、標題化合物を、帯薄黄色油状物(10.46g)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):9.55(s,1H),3.88(s,1H),3.79(s,1H),3.07−3.15(m,2H),1.56−1.72(m,6H),1.3−1.5(m,1H),1.4(s,9H),1.1−1.25(m,2H),0.87−0.98(m,2H)。
製造例9:3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの合成
a.{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}シクロヘキシルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
攪拌した製造例13の方法シークエンスに従って製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(1.16g,5.0mmol)のDCM(20mL)溶液に、0℃で、シクロヘキシルメチル−(2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.53g,6.0mmol)のDCM(5mL)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.27g,6.0mmol)を加えた。添加後、得られた混合物を室温に暖め、質量分析によって反応が完了したことを示すまで、30分、該温度で攪拌した。次いで、混合物をDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで2回、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。(m/z):[M+H]+C28H43N3O3の計算値:470.34;測定値:470.6。
a.{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}シクロヘキシルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
攪拌した製造例13の方法シークエンスに従って製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(1.16g,5.0mmol)のDCM(20mL)溶液に、0℃で、シクロヘキシルメチル−(2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.53g,6.0mmol)のDCM(5mL)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.27g,6.0mmol)を加えた。添加後、得られた混合物を室温に暖め、質量分析によって反応が完了したことを示すまで、30分、該温度で攪拌した。次いで、混合物をDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで2回、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。(m/z):[M+H]+C28H43N3O3の計算値:470.34;測定値:470.6。
b.3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの合成
先の工程の油状残渣を、DCM(12mL)に溶解し、TFA(12mL)を用い、室温で約40分処理した。質量分析により、反応の完了を判断した。次いで混合物を、濃縮し、酢酸エチルとともに3回共蒸留し、DCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムでpH8.0の塩基とした。層を分離し、水層をもう1度DCMで抽出した。次いで、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、帯褐色の油状物として得た。さらに真空乾燥し、帯薄褐色泡状物(1.34g)を得た。(m/z):[M+H]+C23H35N3Oの計算値:370.29;測定値:370.4.1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.89(s,1H),7.70−7.72(m,1H),7.54−7.56(m,1H),7.39−7.44(m,1H),3.43(brs,2H),3.16−3.21(m,1H),3.06−3.10(m,2H),2.91(d,J=7.2Hz,2H),2.65−2.69(m,2H),2.05−2.51(m,2H),2.01−2.05(m,2H),1.79−1.91(m,8H)1.60−1.63(m,2H),1.27−1.42(m,3H),1.09−1.17(m,2H)。
先の工程の油状残渣を、DCM(12mL)に溶解し、TFA(12mL)を用い、室温で約40分処理した。質量分析により、反応の完了を判断した。次いで混合物を、濃縮し、酢酸エチルとともに3回共蒸留し、DCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムでpH8.0の塩基とした。層を分離し、水層をもう1度DCMで抽出した。次いで、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、帯褐色の油状物として得た。さらに真空乾燥し、帯薄褐色泡状物(1.34g)を得た。(m/z):[M+H]+C23H35N3Oの計算値:370.29;測定値:370.4.1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.89(s,1H),7.70−7.72(m,1H),7.54−7.56(m,1H),7.39−7.44(m,1H),3.43(brs,2H),3.16−3.21(m,1H),3.06−3.10(m,2H),2.91(d,J=7.2Hz,2H),2.65−2.69(m,2H),2.05−2.51(m,2H),2.01−2.05(m,2H),1.79−1.91(m,8H)1.60−1.63(m,2H),1.27−1.42(m,3H),1.09−1.17(m,2H)。
製造例10:(2−オキソ−エチル)−(4−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
a.2−(4−トリフルオロメチルベンジルアミノ)エタノールの製造
製造例8、工程aの方法に倣い、4−トリフルオロメチルベンジルブロミド(664mg,2.78mmol)を、エタノール(3mL)中でエタノールアミン(1.02g,16.7mmol)とともに、75℃で一晩加熱した。生成物を単離し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(585mg)として得た。(m/z):[M+H]+C10H12F3NOの計算値:220.10;測定値:220.3.1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.59(d,J=7.8Hz,2H),7.45(d,J=7.8Hz,2H),3.88(s,2H),3.66−3.70(m,2H),2.80−2.83(m,2H)。
a.2−(4−トリフルオロメチルベンジルアミノ)エタノールの製造
製造例8、工程aの方法に倣い、4−トリフルオロメチルベンジルブロミド(664mg,2.78mmol)を、エタノール(3mL)中でエタノールアミン(1.02g,16.7mmol)とともに、75℃で一晩加熱した。生成物を単離し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(585mg)として得た。(m/z):[M+H]+C10H12F3NOの計算値:220.10;測定値:220.3.1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.59(d,J=7.8Hz,2H),7.45(d,J=7.8Hz,2H),3.88(s,2H),3.66−3.70(m,2H),2.80−2.83(m,2H)。
b.(2−ヒドロキシエチル)−(4−トリフルオロメチルベンジル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例8、工程bの方法に倣い、先の工程の生成物(585mg,2.65mmol)を、ジ−tert−ブチルジカルボナート(525mg,2.41mmol)で処理し、標題中間体を帯薄黄色油状物(796mg)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.57(d,J=7.8Hz,2H),7.32(d,J=7.8Hz,2H),4.52(brs,2H),3.71(brs,2H),3.40(brs,2H),1.44(brs,9H)。
製造例8、工程bの方法に倣い、先の工程の生成物(585mg,2.65mmol)を、ジ−tert−ブチルジカルボナート(525mg,2.41mmol)で処理し、標題中間体を帯薄黄色油状物(796mg)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.57(d,J=7.8Hz,2H),7.32(d,J=7.8Hz,2H),4.52(brs,2H),3.71(brs,2H),3.40(brs,2H),1.44(brs,9H)。
c.(2−オキソ−エチル)−(4−トリフルオロメチルベンジル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
製造例8、工程cの方法に倣い、先の工程の生成物(796mg,2.49mmol)を三酸化イオウピリジン複合体(990mg,6.22mmol)とともに酸化し、標題化合物を帯薄黄色油状物(538mg)として得た。
製造例8、工程cの方法に倣い、先の工程の生成物(796mg,2.49mmol)を三酸化イオウピリジン複合体(990mg,6.22mmol)とともに酸化し、標題化合物を帯薄黄色油状物(538mg)として得た。
製造例11:3−エンド−{8−[2−(4−トリフルオロメチルベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノールの合成
a.{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−(4−トリフルオロメチルベンジル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例9、工程aの方法に倣い、(2−オキソ−エチル)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(253mg,1.84mmol)を、製造例4の方法で製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールのTFA塩(126mg,0.92mmol)と反応させ、標題中間体を黄色を帯びた油状物として得、これを次の工程で直接使用した。
a.{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−(4−トリフルオロメチルベンジル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例9、工程aの方法に倣い、(2−オキソ−エチル)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(253mg,1.84mmol)を、製造例4の方法で製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールのTFA塩(126mg,0.92mmol)と反応させ、標題中間体を黄色を帯びた油状物として得、これを次の工程で直接使用した。
b.3−エンド−{8−[2−(4−トリフルオロメチルベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノールの合成
製造例9、工程bの方法に倣い、先の工程の生成物をTFA(1.5mL)およびジクロロメタン(1.5mL)で処理し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(142mg)として得た。(m/z):M+H]+C23H27F3N2Oの計算値:405.22;測定値:405.2.1H NMR(CD3OH,300MHz)δ(ppm):7.75(d,J=7.8Hz,2H),7.68(d,J=7.8Hz,2H),7.11−7.16(m,1H),6.91−6.94(m,1H),6.87(s,1H),6.62−6.65(m,1H),4.34(s,2H),4.04(brs,2H),3.52(t,J=6.3Hz,2H),3.31−3.39(m,2H),3.13−3.20(m,1H,2.52−2.59(m,4H),2.02−2.06(m,2H),1.87−1.90(m,2H)。
製造例9、工程bの方法に倣い、先の工程の生成物をTFA(1.5mL)およびジクロロメタン(1.5mL)で処理し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(142mg)として得た。(m/z):M+H]+C23H27F3N2Oの計算値:405.22;測定値:405.2.1H NMR(CD3OH,300MHz)δ(ppm):7.75(d,J=7.8Hz,2H),7.68(d,J=7.8Hz,2H),7.11−7.16(m,1H),6.91−6.94(m,1H),6.87(s,1H),6.62−6.65(m,1H),4.34(s,2H),4.04(brs,2H),3.52(t,J=6.3Hz,2H),3.31−3.39(m,2H),3.13−3.20(m,1H,2.52−2.59(m,4H),2.02−2.06(m,2H),1.87−1.90(m,2H)。
製造例12:3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.8−ベンジル−3−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エンの製造
磁気攪拌棒を備えた500mLのフラスコに、8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール(21.44g,66.2mmol)、次いで無水酢酸(150mL)を加えた。イッテルビウムトリフラート(20.51g,33.1mmol)を固体として加え、反応系が凝固した。追加の無水酢酸(100mL)を加え、固体を懸濁させた。次いで反応系を60℃で4時間加熱した。攪拌を止め、反応系を酢酸エチルで希釈し、1NのNaOHで注意深くクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を、粘着性黄色油状物(9.9g,48%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C21H23NOの計算値:306.19;測定値:306.3。
a.8−ベンジル−3−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エンの製造
磁気攪拌棒を備えた500mLのフラスコに、8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール(21.44g,66.2mmol)、次いで無水酢酸(150mL)を加えた。イッテルビウムトリフラート(20.51g,33.1mmol)を固体として加え、反応系が凝固した。追加の無水酢酸(100mL)を加え、固体を懸濁させた。次いで反応系を60℃で4時間加熱した。攪拌を止め、反応系を酢酸エチルで希釈し、1NのNaOHで注意深くクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を、粘着性黄色油状物(9.9g,48%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C21H23NOの計算値:306.19;測定値:306.3。
b.3−エンド−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの製造
先の工程の生成物(9.9g,32.5mmol)を含む小さなパーフラスコに、エタノール(70mL)を加えた。混合物を室温で、反応物が完全に溶解するまで攪拌した。該溶液に、水酸化パラジウム(4.45g,約50重量%)を固体として注意深く少しずつ加えた。反応容器を乾燥窒素でパージし、水素雰囲気(55psi)下に一晩置いた。HPLCにより反応の完了が示された時、反応系を窒素でパージし、セライトでろ過した。溶剤を真空除去し、標題中間体を黄色油状物(6.9g,98%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C14H19NOの計算値:218.16;測定値:218.3。
先の工程の生成物(9.9g,32.5mmol)を含む小さなパーフラスコに、エタノール(70mL)を加えた。混合物を室温で、反応物が完全に溶解するまで攪拌した。該溶液に、水酸化パラジウム(4.45g,約50重量%)を固体として注意深く少しずつ加えた。反応容器を乾燥窒素でパージし、水素雰囲気(55psi)下に一晩置いた。HPLCにより反応の完了が示された時、反応系を窒素でパージし、セライトでろ過した。溶剤を真空除去し、標題中間体を黄色油状物(6.9g,98%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C14H19NOの計算値:218.16;測定値:218.3。
c.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの製造
磁気攪拌棒を備えた1−Lの丸底フラスコに、先の工程の生成物(6.9g,31.79mmol)およびジクロロメタン(200mL)を加えた。反応系を、15分でドライアイス/アセトン浴を用い、−78℃に冷却した。冷却した反応系に、三臭化ホウ素をジクロロメタンの1M溶液(64mL,63.59mmol)として素早く加えた。反応系を、20時間の時間をかけてゆっくり室温に暖めた。メタノールを注意深く加え、反応をクエンチした。攪拌棒を取り外し、溶剤を真空除去し、もろい褐色固体を得た。該固体をメタノールに溶解した。溶剤を真空除去し、もろい褐色固体を得た。該固体を再びメタノールに溶解した。溶剤を真空除去し、もろい褐色固体を得、次いでこれを真空乾燥した。次いで、乾燥した固体をジクロロメタンに溶解し、該溶液を、1NのNaOHおよび飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.3。
磁気攪拌棒を備えた1−Lの丸底フラスコに、先の工程の生成物(6.9g,31.79mmol)およびジクロロメタン(200mL)を加えた。反応系を、15分でドライアイス/アセトン浴を用い、−78℃に冷却した。冷却した反応系に、三臭化ホウ素をジクロロメタンの1M溶液(64mL,63.59mmol)として素早く加えた。反応系を、20時間の時間をかけてゆっくり室温に暖めた。メタノールを注意深く加え、反応をクエンチした。攪拌棒を取り外し、溶剤を真空除去し、もろい褐色固体を得た。該固体をメタノールに溶解した。溶剤を真空除去し、もろい褐色固体を得た。該固体を再びメタノールに溶解した。溶剤を真空除去し、もろい褐色固体を得、次いでこれを真空乾燥した。次いで、乾燥した固体をジクロロメタンに溶解し、該溶液を、1NのNaOHおよび飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.3。
d.3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノール(2.5g,12.3mmol)を含む500mLの反応フラスコに、ジクロロメタン(100mL)を乾燥窒素雰囲気下で加え、次いでテトラヒドロフラン(70mL)を加えた。次いで、該スラリーに、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3mL)およびジ−tert−ブチルジカルボナート(3mL,12.3mmol)を溶融液体として一度に加えた。反応系を室温で16時間攪拌した。HPLCにより反応の完了が示された時、反応混合物をより大きなフラスコに移し、ほとんどの溶剤を除去した。残った残渣を酢酸エチルに溶解し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶剤を真空除去し、粗標題中間体を得た。該粗物質を、20〜25%酢酸エチル/ヘキサンを移動相として使用し、シリカゲル上のクロマトグラフに付した。画分を合わせ、溶剤を真空除去し、2.4gの精製した生成物を得た。該精製物質をジクロロメタン(約10mL)に溶解し、ヘキサン(150mL)を加えた。ジクロロメタンを回転蒸発器により除去した。溶液を三角フラスコに移し、同じ方法による先の製造例からのいくつかの種結晶を加えた。溶液を放置し、一晩結晶化させた。結晶をろ過により単離し、ヘキサンで洗浄した。真空乾燥により、標題中間体を白色針状物(1.01g,27%の収率)として得た。母液から結晶が成長し始め、これを採取、集め、ヘキサンで洗浄し、真空乾燥し、標題中間体を白色針状物(850mg,23%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C18H25NO3の計算値:304.19;測定値:304.3,248.3(親−tert−ブチル)。
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノール(2.5g,12.3mmol)を含む500mLの反応フラスコに、ジクロロメタン(100mL)を乾燥窒素雰囲気下で加え、次いでテトラヒドロフラン(70mL)を加えた。次いで、該スラリーに、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3mL)およびジ−tert−ブチルジカルボナート(3mL,12.3mmol)を溶融液体として一度に加えた。反応系を室温で16時間攪拌した。HPLCにより反応の完了が示された時、反応混合物をより大きなフラスコに移し、ほとんどの溶剤を除去した。残った残渣を酢酸エチルに溶解し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶剤を真空除去し、粗標題中間体を得た。該粗物質を、20〜25%酢酸エチル/ヘキサンを移動相として使用し、シリカゲル上のクロマトグラフに付した。画分を合わせ、溶剤を真空除去し、2.4gの精製した生成物を得た。該精製物質をジクロロメタン(約10mL)に溶解し、ヘキサン(150mL)を加えた。ジクロロメタンを回転蒸発器により除去した。溶液を三角フラスコに移し、同じ方法による先の製造例からのいくつかの種結晶を加えた。溶液を放置し、一晩結晶化させた。結晶をろ過により単離し、ヘキサンで洗浄した。真空乾燥により、標題中間体を白色針状物(1.01g,27%の収率)として得た。母液から結晶が成長し始め、これを採取、集め、ヘキサンで洗浄し、真空乾燥し、標題中間体を白色針状物(850mg,23%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C18H25NO3の計算値:304.19;測定値:304.3,248.3(親−tert−ブチル)。
e.3−エンド−(3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
磁気攪拌棒を備える50mLの反応フラスコを乾燥窒素でパージし、そこに3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(587mg,1.94mmol)およびジメチルホルムアミド(10mL)を加えた。反応系を溶液が形成するまで攪拌し、次いで炭酸カリウム(0.40g,2.90mmol)およびN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(1.03g,2.90mmol)を固体として一緒に一度に加えた。反応系を一晩50℃で加熱した。反応系を1:1酢酸エチル:ヘキサンおよび水で希釈し、有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を無色油状物(856mg,>100%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H24F3NO5Sの計算値:436.14;測定値:436.2,380.3(親−tert−ブチル)。
磁気攪拌棒を備える50mLの反応フラスコを乾燥窒素でパージし、そこに3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(587mg,1.94mmol)およびジメチルホルムアミド(10mL)を加えた。反応系を溶液が形成するまで攪拌し、次いで炭酸カリウム(0.40g,2.90mmol)およびN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(1.03g,2.90mmol)を固体として一緒に一度に加えた。反応系を一晩50℃で加熱した。反応系を1:1酢酸エチル:ヘキサンおよび水で希釈し、有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を無色油状物(856mg,>100%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H24F3NO5Sの計算値:436.14;測定値:436.2,380.3(親−tert−ブチル)。
f.3−エンド−(3−シアノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
磁気攪拌棒を備えた1Lの丸底フラスコを乾燥窒素でパージし、そこに3−エンド−(3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(38.4g,88.3mmol)およびジメチルホルムアミド(320mL)を加えた。該溶液を5分間攪拌し、全ての出発物質を溶解し、次いで真空下脱ガスした。乾燥窒素雰囲気を再び導入した。脱ガスした溶液に、シアン化亜鉛(15.5g,132mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.1g,4.41mmol)を固体として一緒に一度に加えた。反応系を再び真空下脱ガスし、副次的な酸素を除去し、乾燥窒素雰囲気を導入した。反応系を80℃で4時間加熱した。反応系を室温に冷却し、酢酸イソプロピル(500mL)で希釈した。得られた混濁溶液を、セライト(10g)を通してろ過した。得られた有機溶液を分液ロートに移し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(400mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(400mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、粗標題中間体をワックス状褐色結晶(29.9g,>100%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H24N2O2の計算値:313.19;測定値:313.3,257.3(親−tert−ブチル)。
磁気攪拌棒を備えた1Lの丸底フラスコを乾燥窒素でパージし、そこに3−エンド−(3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(38.4g,88.3mmol)およびジメチルホルムアミド(320mL)を加えた。該溶液を5分間攪拌し、全ての出発物質を溶解し、次いで真空下脱ガスした。乾燥窒素雰囲気を再び導入した。脱ガスした溶液に、シアン化亜鉛(15.5g,132mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.1g,4.41mmol)を固体として一緒に一度に加えた。反応系を再び真空下脱ガスし、副次的な酸素を除去し、乾燥窒素雰囲気を導入した。反応系を80℃で4時間加熱した。反応系を室温に冷却し、酢酸イソプロピル(500mL)で希釈した。得られた混濁溶液を、セライト(10g)を通してろ過した。得られた有機溶液を分液ロートに移し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(400mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(400mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、粗標題中間体をワックス状褐色結晶(29.9g,>100%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H24N2O2の計算値:313.19;測定値:313.3,257.3(親−tert−ブチル)。
g.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
3−エンド−(3−シアノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.8g,15.36mmol)を、500mLの丸底フラスコに計り入れ、DMSO(105mL)で希釈した。炭酸カリウム(3.18g,23.04mmol)を固体として加え、次いで30%過酸化水素水(8mL)を排気シールドの裏から注意深く加えた。反応系を空気に曝し室温で一晩攪拌した。HPLCにより反応の完了が示された時、水(160mL)を加え、反応を酢酸エチル(3×150mL)に抽出した。合わせた有機層を、亜硫酸ナトリウム(全ての水層の過酸化物を、亜硫酸ナトリウムでクエンチした)およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、保護中間体、3−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルを無色油状物(4.8g,95%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H26N2O3の計算値:331.20;測定値:331.4,275.0(親−tert−ブチル)。
3−エンド−(3−シアノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.8g,15.36mmol)を、500mLの丸底フラスコに計り入れ、DMSO(105mL)で希釈した。炭酸カリウム(3.18g,23.04mmol)を固体として加え、次いで30%過酸化水素水(8mL)を排気シールドの裏から注意深く加えた。反応系を空気に曝し室温で一晩攪拌した。HPLCにより反応の完了が示された時、水(160mL)を加え、反応を酢酸エチル(3×150mL)に抽出した。合わせた有機層を、亜硫酸ナトリウム(全ての水層の過酸化物を、亜硫酸ナトリウムでクエンチした)およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、保護中間体、3−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルを無色油状物(4.8g,95%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H26N2O3の計算値:331.20;測定値:331.4,275.0(親−tert−ブチル)。
保護中間体は、製造例4、工程eの方法に従ってジクロロメタンおよびトリフルオロ酢酸で処理し、標題化合物のTFA塩を得る。
製造例13:3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オールの製造
オーバーヘッド攪拌器を備える3Lの3口フラスコを乾燥窒素で洗い流し、そこに塩化セリウム粉末(88.2g,0.35mol)を加えた。固体を無水テトラヒドロフラン(500mL)で希釈し、0℃に冷却した。温度を10℃未満に保ちながら、該懸濁液にTHF中の1Mの3−メトキシフェニルマグネシウムブロミド(360mL,0.36mol)を滴下した。得られた溶液を0℃で1.5時間攪拌した。次いで、内部温度を5℃未満に保ちながら、8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(54.5g,0.25mol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を滴下した。得られた溶液を0℃で2時間攪拌した。反応を10%酢酸水溶液(400mL)でクエンチし、室温で30分攪拌した。次いで、飽和塩化ナトリウム溶液(400mL)を加え、得られた懸濁液を室温で20時間攪拌し、生成物をアセテート塩として完全に結晶化させた。結晶をろ過し、冷水(200mL)、次いで酢酸イソプロピル(200mL)で洗浄し、真空乾燥し、標題中間体を白色結晶性粉末(91.1g,93%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C21H25NO2の計算値:324.20;測定値:324.5。
a.8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オールの製造
オーバーヘッド攪拌器を備える3Lの3口フラスコを乾燥窒素で洗い流し、そこに塩化セリウム粉末(88.2g,0.35mol)を加えた。固体を無水テトラヒドロフラン(500mL)で希釈し、0℃に冷却した。温度を10℃未満に保ちながら、該懸濁液にTHF中の1Mの3−メトキシフェニルマグネシウムブロミド(360mL,0.36mol)を滴下した。得られた溶液を0℃で1.5時間攪拌した。次いで、内部温度を5℃未満に保ちながら、8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(54.5g,0.25mol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を滴下した。得られた溶液を0℃で2時間攪拌した。反応を10%酢酸水溶液(400mL)でクエンチし、室温で30分攪拌した。次いで、飽和塩化ナトリウム溶液(400mL)を加え、得られた懸濁液を室温で20時間攪拌し、生成物をアセテート塩として完全に結晶化させた。結晶をろ過し、冷水(200mL)、次いで酢酸イソプロピル(200mL)で洗浄し、真空乾燥し、標題中間体を白色結晶性粉末(91.1g,93%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C21H25NO2の計算値:324.20;測定値:324.5。
b.8−ベンジル−3−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エンの製造
磁気攪拌棒を備えた1Lのフラスコに、8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オールを酢酸塩(80.4g,0.209mol)として加え、次いで6Mの塩化水素酸水溶液(300mL)を加えた。反応系を2時間で70℃に加熱した。攪拌を停止し、反応系をジクロロメタン(200mL)で希釈した。混合物を分液ロートに移し、層を混合し、沈殿させた。有機層を除去し、保存した。水層をジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(400mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体の塩酸塩を粘着性黄色油状物(65.4g,91%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C21H23NOの計算値:306.19;測定値:306.3。
磁気攪拌棒を備えた1Lのフラスコに、8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オールを酢酸塩(80.4g,0.209mol)として加え、次いで6Mの塩化水素酸水溶液(300mL)を加えた。反応系を2時間で70℃に加熱した。攪拌を停止し、反応系をジクロロメタン(200mL)で希釈した。混合物を分液ロートに移し、層を混合し、沈殿させた。有機層を除去し、保存した。水層をジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(400mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体の塩酸塩を粘着性黄色油状物(65.4g,91%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C21H23NOの計算値:306.19;測定値:306.3。
c.3−エンド−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの製造
先の工程の生成物(65.4g,0.191mol)を含む1Lの丸底フラスコにエタノール(300mL)を加えた。混合物を室温で中間体が十分に溶解するまで攪拌した。溶液に水酸化パラジウム(6.7g,約10重量%)を固体として少しずつ注意深く加えた。反応容器を乾燥窒素でパージし、水素をバルーンおよび針を介して注意深く導入した。水素を溶液中に10分間バブリングし、溶液を水素雰囲気下で一晩攪拌した。HPLCにより反応の完了が示された時、水素を反応混合物から除去し、容器を乾燥窒素で10分間パージした。次いで、反応系を、セライト(5g)を通してろ過し、セライトケーキをエタノール(100mL)で洗浄した。合わせたエタノール溶液を真空蒸発させ、得られた残渣をジクロロメタン(400mL)に溶解した。有機層を3Nの水酸化ナトリウム(300mL)で洗浄した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄し、炭酸カリウム(30g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、標題中間体を黄色油状物(27.6g,66%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C14H19NOの計算値:218.16;測定値:218.3。
先の工程の生成物(65.4g,0.191mol)を含む1Lの丸底フラスコにエタノール(300mL)を加えた。混合物を室温で中間体が十分に溶解するまで攪拌した。溶液に水酸化パラジウム(6.7g,約10重量%)を固体として少しずつ注意深く加えた。反応容器を乾燥窒素でパージし、水素をバルーンおよび針を介して注意深く導入した。水素を溶液中に10分間バブリングし、溶液を水素雰囲気下で一晩攪拌した。HPLCにより反応の完了が示された時、水素を反応混合物から除去し、容器を乾燥窒素で10分間パージした。次いで、反応系を、セライト(5g)を通してろ過し、セライトケーキをエタノール(100mL)で洗浄した。合わせたエタノール溶液を真空蒸発させ、得られた残渣をジクロロメタン(400mL)に溶解した。有機層を3Nの水酸化ナトリウム(300mL)で洗浄した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄し、炭酸カリウム(30g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、標題中間体を黄色油状物(27.6g,66%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C14H19NOの計算値:218.16;測定値:218.3。
d.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの製造
磁気攪拌棒および添加ロートを備えた1Lの丸底フラスコに、先の工程の生成物(27.6g,0.127mol)およびジクロロメタン(300mL)を加えた。反応系をドライアイス/アセトン浴で−78℃に冷却した。該冷却反応系に、三臭化ホウ素(1Mのジクロロメタン溶液,152mL,0.152mol)を加えた。反応系を20時間かけてゆっくりと室温に暖めた。反応系を水浴に置き、メタノール(100mL)を注意深く加え、反応をクエンチした。溶剤を真空除去し、もろいベージュの固体を得た。該固体をメタノール(100mL)に再溶解した。溶剤を真空除去し、もろいベージュの固体を得た。該固体を再びメタノール(100mL)に再溶解した。溶剤を真空除去し、もろいベージュの固体を得、次いでこれを2時間真空乾燥した。次いで、乾燥固体をエタノール(110mL)に懸濁し、該溶液を油浴で80℃に加熱した。熱溶液に、全ての固体物質が溶解するのに過不足のない(72mL)メタノールを加えた。溶液をゆっくり室温に冷却し、標題中間体の臭化水素塩の白色結晶を形成させた。次いで、溶液をさらに冷蔵庫内、−20℃で1時間冷却した。結晶体を室温に暖め、結晶をろ過により集めた。白色結晶を冷エタノール(35mL)で洗浄し、ハウスバキュームを用いて乾燥し、標題中間体の臭化水素塩を白色粉末(19.5g,54%の収率)として得た。母液を蒸発させ、もろいベージュの固体を得た。該固体をエタノール(30mL)に再溶解し、80℃に加熱した。透明な褐色溶液が形成した。溶液を室温に冷却し、次いで−20℃で1時間冷却した。次いで結晶をろ過により集め、冷エタノール(10mL)で洗浄し、真空乾燥し、第二クロップの結晶(5.5g,15%の収率)を得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.4。
磁気攪拌棒および添加ロートを備えた1Lの丸底フラスコに、先の工程の生成物(27.6g,0.127mol)およびジクロロメタン(300mL)を加えた。反応系をドライアイス/アセトン浴で−78℃に冷却した。該冷却反応系に、三臭化ホウ素(1Mのジクロロメタン溶液,152mL,0.152mol)を加えた。反応系を20時間かけてゆっくりと室温に暖めた。反応系を水浴に置き、メタノール(100mL)を注意深く加え、反応をクエンチした。溶剤を真空除去し、もろいベージュの固体を得た。該固体をメタノール(100mL)に再溶解した。溶剤を真空除去し、もろいベージュの固体を得た。該固体を再びメタノール(100mL)に再溶解した。溶剤を真空除去し、もろいベージュの固体を得、次いでこれを2時間真空乾燥した。次いで、乾燥固体をエタノール(110mL)に懸濁し、該溶液を油浴で80℃に加熱した。熱溶液に、全ての固体物質が溶解するのに過不足のない(72mL)メタノールを加えた。溶液をゆっくり室温に冷却し、標題中間体の臭化水素塩の白色結晶を形成させた。次いで、溶液をさらに冷蔵庫内、−20℃で1時間冷却した。結晶体を室温に暖め、結晶をろ過により集めた。白色結晶を冷エタノール(35mL)で洗浄し、ハウスバキュームを用いて乾燥し、標題中間体の臭化水素塩を白色粉末(19.5g,54%の収率)として得た。母液を蒸発させ、もろいベージュの固体を得た。該固体をエタノール(30mL)に再溶解し、80℃に加熱した。透明な褐色溶液が形成した。溶液を室温に冷却し、次いで−20℃で1時間冷却した。次いで結晶をろ過により集め、冷エタノール(10mL)で洗浄し、真空乾燥し、第二クロップの結晶(5.5g,15%の収率)を得た。(m/z):[M+H]+C13H17NOの計算値:204.14;測定値:204.4。
e.3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの臭化水素塩(24.8g,0.087mol)を含む500mLの反応フラスコに、ジクロロメタン(200mL)を乾燥窒素雰囲気下で加えた。スラリーを0℃に冷却した。次いで、該スラリーにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22.75mL,0.13mol)およびジ−tert−ブチルジカルボナート(19.03g,0.087mol)を固体として一度に加えた。反応系を16時間かけて室温に暖めた。HPLCにより反応の完了が示された時、反応混合物(現在、透明な薄褐色溶液である)を分液ロートに移し、酢酸イソプロピル(200mL)で希釈した。有機混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄した。有機層を除去し、水層を酢酸イソプロピル(200mL)で抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄し、該層を分離し、有機層を無水硫酸ナトリウム(20g)で乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を白色固体(27.1g,>100%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C18H25NO3の計算値:304.19;測定値:304.3,248.3(親−tert−ブチル)。
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの臭化水素塩(24.8g,0.087mol)を含む500mLの反応フラスコに、ジクロロメタン(200mL)を乾燥窒素雰囲気下で加えた。スラリーを0℃に冷却した。次いで、該スラリーにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22.75mL,0.13mol)およびジ−tert−ブチルジカルボナート(19.03g,0.087mol)を固体として一度に加えた。反応系を16時間かけて室温に暖めた。HPLCにより反応の完了が示された時、反応混合物(現在、透明な薄褐色溶液である)を分液ロートに移し、酢酸イソプロピル(200mL)で希釈した。有機混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄した。有機層を除去し、水層を酢酸イソプロピル(200mL)で抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄し、該層を分離し、有機層を無水硫酸ナトリウム(20g)で乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を白色固体(27.1g,>100%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C18H25NO3の計算値:304.19;測定値:304.3,248.3(親−tert−ブチル)。
f.3−エンド−(3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
磁気攪拌棒を備える500mLの反応フラスコを乾燥窒素でパージし、そこに先の工程の生成物(27.1g,0.089mol)およびジクロロメタン(250mL)を加えた。溶液を水浴で0℃に冷却した。内部温度を10℃未満に保ちながら、該冷溶液に、トリエチルアミン(12.4mL,0.097mol)およびトリフルオロメタンスルホニルクロリド(9.43mL,0.097mol)を滴下した。この反応系に固体4−N,N−ジメチルアミノピリジン(0.544g,4.46mmol)を一度に加えた。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。最終の溶液を分液ロートに移した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム(20g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、標題中間体を透明油状物(38.4g,98%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H24F3NO5Sの計算値:436.14;測定値:436.2,380.3(親−tert−ブチル)。
磁気攪拌棒を備える500mLの反応フラスコを乾燥窒素でパージし、そこに先の工程の生成物(27.1g,0.089mol)およびジクロロメタン(250mL)を加えた。溶液を水浴で0℃に冷却した。内部温度を10℃未満に保ちながら、該冷溶液に、トリエチルアミン(12.4mL,0.097mol)およびトリフルオロメタンスルホニルクロリド(9.43mL,0.097mol)を滴下した。この反応系に固体4−N,N−ジメチルアミノピリジン(0.544g,4.46mmol)を一度に加えた。反応系を室温に暖め、30分攪拌した。最終の溶液を分液ロートに移した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム(20g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、標題中間体を透明油状物(38.4g,98%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H24F3NO5Sの計算値:436.14;測定値:436.2,380.3(親−tert−ブチル)。
g.3−エンド−(3−シアノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
磁気攪拌棒を備える1Lの丸底フラスコを乾燥窒素でパージし、そこに先の工程の生成物(38.4g,88.3mmol)およびジメチルホルムアミド(320mL)を加えた。溶液を5分攪拌し、全ての出発物質を溶解し、次いで真空下脱ガスした。乾燥窒素雰囲気を再び導入した。脱ガスした溶液に、シアン化亜鉛(15.5g,132mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.1g,4.41mmol)を一緒に固体として一度に加えた。反応系を再び真空下脱ガスし、乾燥窒素雰囲気を導入した。反応系を4時間で80℃に加熱した。反応系を室温に冷却し、酢酸イソプロピル(500mL)で希釈した。得られた混濁溶液を、セライト(10g)を通してろ過した。得られた有機溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(400mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(400mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、粗標題中間体をワックス状褐色結晶(29.9g,>100%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H24N2O2の計算値:313.19;測定値:313.3,257.3(親−tert−ブチル)。
磁気攪拌棒を備える1Lの丸底フラスコを乾燥窒素でパージし、そこに先の工程の生成物(38.4g,88.3mmol)およびジメチルホルムアミド(320mL)を加えた。溶液を5分攪拌し、全ての出発物質を溶解し、次いで真空下脱ガスした。乾燥窒素雰囲気を再び導入した。脱ガスした溶液に、シアン化亜鉛(15.5g,132mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.1g,4.41mmol)を一緒に固体として一度に加えた。反応系を再び真空下脱ガスし、乾燥窒素雰囲気を導入した。反応系を4時間で80℃に加熱した。反応系を室温に冷却し、酢酸イソプロピル(500mL)で希釈した。得られた混濁溶液を、セライト(10g)を通してろ過した。得られた有機溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(400mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(400mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム(30g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、粗標題中間体をワックス状褐色結晶(29.9g,>100%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C19H24N2O2の計算値:313.19;測定値:313.3,257.3(親−tert−ブチル)。
h.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
磁気攪拌棒および還流冷却器を備える15mLの丸底フラスコに、3−エンド−(3−シアノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg,1.60mmol)を固体として加え、次いでトリフルオロ酢酸(4mL)を加えた。該溶液に濃硫酸(440μL,5.0当量)を加えた。反応系を65℃で10時間加熱した。反応系を飽和塩化ナトリウム水溶液(70mL)に注ぎ入れ、分液ロートに移した。水層を酢酸イソプロピル(50mL)で洗浄し、先の工程から残留トリフェニルホスフィンオキシドを除去した。水層に3Nの水酸化ナトリウム水溶液(15mL)を加え、pHを14に調節した。水層をテトラヒドロフラン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(3g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、標題化合物を、もろい、部分的に結晶性の泡状物(300mg,79%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C14H18N2Oの計算値:231.15;測定値:231.2。
磁気攪拌棒および還流冷却器を備える15mLの丸底フラスコに、3−エンド−(3−シアノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg,1.60mmol)を固体として加え、次いでトリフルオロ酢酸(4mL)を加えた。該溶液に濃硫酸(440μL,5.0当量)を加えた。反応系を65℃で10時間加熱した。反応系を飽和塩化ナトリウム水溶液(70mL)に注ぎ入れ、分液ロートに移した。水層を酢酸イソプロピル(50mL)で洗浄し、先の工程から残留トリフェニルホスフィンオキシドを除去した。水層に3Nの水酸化ナトリウム水溶液(15mL)を加え、pHを14に調節した。水層をテトラヒドロフラン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(3g)で乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、標題化合物を、もろい、部分的に結晶性の泡状物(300mg,79%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C14H18N2Oの計算値:231.15;測定値:231.2。
製造例14:メトキシカルボニルメタンスルホニル酢酸の合成
a.メトキシカルボニルメチルスルファニル酢酸tert−ブチルエステルの製造
メルカプト酢酸メチルエステル(1.0g,9.42mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、室温で、炭酸カリウム(1.69g)、次いでブロモ−酢酸tert−ブチルエステル(1.84g,9.42mmol)を加えた。得られた懸濁液を周辺温度で一晩攪拌し、次いでヘキサンで希釈した。有機層を水で3回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、無色油状物を得、これを精製することなく次の工程で直接使用した。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):3.72(s,3H),3.37(s,2H),3.27(s,2H),1.45(s,9H)。
a.メトキシカルボニルメチルスルファニル酢酸tert−ブチルエステルの製造
メルカプト酢酸メチルエステル(1.0g,9.42mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、室温で、炭酸カリウム(1.69g)、次いでブロモ−酢酸tert−ブチルエステル(1.84g,9.42mmol)を加えた。得られた懸濁液を周辺温度で一晩攪拌し、次いでヘキサンで希釈した。有機層を水で3回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、無色油状物を得、これを精製することなく次の工程で直接使用した。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):3.72(s,3H),3.37(s,2H),3.27(s,2H),1.45(s,9H)。
b.メトキシカルボニルメタンスルホニル酢酸tert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(830mg,3.75mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液に、0℃で、3−クロロパーオキシ安息香酸(1.94g,11.25mmol)を加えた。添加後、得られた混合物を室温に暖め、周辺温度で2.5時間攪拌した。反応を飽和亜硫酸ナトリウム(30mL)でクエンチし、混合物を周辺温度で15分攪拌した。層を分離し、有機層を、1NのNaOH水溶液、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで順番に洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を無色油状物(683mg)として得、これを次の工程で直接使用した。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):4.32(s, 2H),4.21(s,2H),3.81(s,3H),1.48(s,9H)。
先の工程の生成物(830mg,3.75mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液に、0℃で、3−クロロパーオキシ安息香酸(1.94g,11.25mmol)を加えた。添加後、得られた混合物を室温に暖め、周辺温度で2.5時間攪拌した。反応を飽和亜硫酸ナトリウム(30mL)でクエンチし、混合物を周辺温度で15分攪拌した。層を分離し、有機層を、1NのNaOH水溶液、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで順番に洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を無色油状物(683mg)として得、これを次の工程で直接使用した。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):4.32(s, 2H),4.21(s,2H),3.81(s,3H),1.48(s,9H)。
c.メトキシカルボニルメタンスルホニル酢酸の合成
先の工程の生成物(683mg)をトリフルオロ酢酸(10mL)を用い、周辺温度で2時間処理した。混合物を濃縮し、酢酸エチルに再溶解し、有機層を水、次いでブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物を無色油状物として得、これを真空乾燥し、ワックス(345mg)とした。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):4.39(s,2H),4.33(s,2H),3.83(s,3H)。
先の工程の生成物(683mg)をトリフルオロ酢酸(10mL)を用い、周辺温度で2時間処理した。混合物を濃縮し、酢酸エチルに再溶解し、有機層を水、次いでブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物を無色油状物として得、これを真空乾燥し、ワックス(345mg)とした。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):4.39(s,2H),4.33(s,2H),3.83(s,3H)。
製造例15:(S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボン酸の合成
α,β−イソプロピリデン−l−グリセリン酸メチルエステル(2.2g,13.7mmol)のMeOH(20ml)溶液に、周辺温度で、水(5.0ml)中の水酸化リチウム一水和物(1.15g,27.4mmol)を加えた。得られた混合物を周辺温度で一晩攪拌した。濃縮後、残渣を10%HCl水溶液(20ml)で酸性とし、次いでジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物を無色油状物(819mg)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):4.60(dd,J=4.5,7.2
Hz,1H),4.28(dd,J=7.2,8.7Hz,1H),4.18(dd,J=4.5,8.7Hz,1H),1.51(s,3H),1.40(s,3H)。
α,β−イソプロピリデン−l−グリセリン酸メチルエステル(2.2g,13.7mmol)のMeOH(20ml)溶液に、周辺温度で、水(5.0ml)中の水酸化リチウム一水和物(1.15g,27.4mmol)を加えた。得られた混合物を周辺温度で一晩攪拌した。濃縮後、残渣を10%HCl水溶液(20ml)で酸性とし、次いでジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物を無色油状物(819mg)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):4.60(dd,J=4.5,7.2
Hz,1H),4.28(dd,J=7.2,8.7Hz,1H),4.18(dd,J=4.5,8.7Hz,1H),1.51(s,3H),1.40(s,3H)。
製造例16:酢酸[ベンジル−(2−オキソ−エチル)カルバモイル]−メチルエステルの合成
a.酢酸[ベンジル−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]メチルエステルの合成
ベンジルエタノールアミン(1.78g,11.8mmol)を、25mLの丸底フラスコに計り入れ、ジクロロメタンで希釈した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.66mL,15.3mmol)をシリンジで素早く加え、反応系を0℃に冷却した。0℃で10分攪拌した後、アセトキシアセチルクロリド(1.26mL,11.8mmol)をシリンジで滴下した。反応系を一晩攪拌し、室温に暖めた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、粗標題中間体を黄色油状物として得た。該粗物質を酢酸エチルを移動相として使用し、シリカゲル上のクロマトグラフィーに供した。画分を合わせ、溶剤を真空除去し、純粋な標題中間体を透明油状物(1.75g,59%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C13H17NO4の計算値:252.13;測定値:252.3。
a.酢酸[ベンジル−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]メチルエステルの合成
ベンジルエタノールアミン(1.78g,11.8mmol)を、25mLの丸底フラスコに計り入れ、ジクロロメタンで希釈した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.66mL,15.3mmol)をシリンジで素早く加え、反応系を0℃に冷却した。0℃で10分攪拌した後、アセトキシアセチルクロリド(1.26mL,11.8mmol)をシリンジで滴下した。反応系を一晩攪拌し、室温に暖めた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、粗標題中間体を黄色油状物として得た。該粗物質を酢酸エチルを移動相として使用し、シリカゲル上のクロマトグラフィーに供した。画分を合わせ、溶剤を真空除去し、純粋な標題中間体を透明油状物(1.75g,59%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C13H17NO4の計算値:252.13;測定値:252.3。
b.酢酸[ベンジル−(2−オキソ−エチル)カルバモイル]メチルエステルの合成
酢酸[ベンジル−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]メチルエステル(1.28g,5.10mmol)を、200mLの丸底フラスコに計り入れ、窒素でパージした。ジクロロメタン(50mL)を加え、反応を10分で−15℃に冷却した。次いで、ジメチルスルホキシド(3.61mL,51.0mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.43mL,25.5mmol)およびピリジン三酸化イオウ複合物(4.06g,25.5mmol)を、−15℃で順番に加えた。反応系を室温にゆっくり暖め、一晩攪拌した。薄層クロマトグラフィーにより反応の完了が示され、酢酸エチルで希釈した。該有機溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、粗標題化合物を黄色油状物として得た。該粗物質を、1:1酢酸エチル:ジクロロメタンを移動相として使用し、シリカゲル上のクロマトグラフに供した。画分を合わせ、溶剤を真空除去し、純粋な標題化合物を無色油状物(0.72g,57%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C13H15NO4の計算値:250.11;測定値:250.0。
酢酸[ベンジル−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]メチルエステル(1.28g,5.10mmol)を、200mLの丸底フラスコに計り入れ、窒素でパージした。ジクロロメタン(50mL)を加え、反応を10分で−15℃に冷却した。次いで、ジメチルスルホキシド(3.61mL,51.0mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.43mL,25.5mmol)およびピリジン三酸化イオウ複合物(4.06g,25.5mmol)を、−15℃で順番に加えた。反応系を室温にゆっくり暖め、一晩攪拌した。薄層クロマトグラフィーにより反応の完了が示され、酢酸エチルで希釈した。該有機溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ過により除去し、溶剤を真空除去し、粗標題化合物を黄色油状物として得た。該粗物質を、1:1酢酸エチル:ジクロロメタンを移動相として使用し、シリカゲル上のクロマトグラフに供した。画分を合わせ、溶剤を真空除去し、純粋な標題化合物を無色油状物(0.72g,57%の収率)として得た。(m/z):[M+H]+C13H15NO4の計算値:250.11;測定値:250.0。
製造例17:3−エンド−[8−(2−フェネチルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミドの合成
a.2−フェネチルアミノエタノールの製造
エタノール(11mL)中の2−ブロモエチルベンゼン(2.0g,10.8mmol)およびエタノールアミン(3.96g,64.8mmol)の混合物を、75℃でLC/MSが反応の完了を示した16.5時間加熱した。次いで、反応混合物を濃縮し、エタノールを除去し、得られた残渣をDCM(100mL)で希釈した。有機層を水(100mL)で分配し、水層をDCM(50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を薄黄色を帯びた油状物(1.5g)として得た。(m/z):[M+H]+C10H15NOの計算値:166.13;測定値:166.2)1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):7.13−7.29(m,5H),4.4(br,1H),3.42(t,J=5.7Hz,2H),2.61−2.76(m,4H),2.55−2.59(t,J=5.7Hz,2H),1.55(br,1H)。
a.2−フェネチルアミノエタノールの製造
エタノール(11mL)中の2−ブロモエチルベンゼン(2.0g,10.8mmol)およびエタノールアミン(3.96g,64.8mmol)の混合物を、75℃でLC/MSが反応の完了を示した16.5時間加熱した。次いで、反応混合物を濃縮し、エタノールを除去し、得られた残渣をDCM(100mL)で希釈した。有機層を水(100mL)で分配し、水層をDCM(50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を薄黄色を帯びた油状物(1.5g)として得た。(m/z):[M+H]+C10H15NOの計算値:166.13;測定値:166.2)1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):7.13−7.29(m,5H),4.4(br,1H),3.42(t,J=5.7Hz,2H),2.61−2.76(m,4H),2.55−2.59(t,J=5.7Hz,2H),1.55(br,1H)。
b.(2−ヒドロキシエチル)フェナチルカルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例8、工程bの手順に倣い、先の工程の生成物(1.5g,9.09mmol)をジ−tert−ブチルジカルボナート(1.78g,8.2mmol)とDCM(14mL)中で反応させ、標題中間体(2.26g)を帯薄黄色油状物として得た。
製造例8、工程bの手順に倣い、先の工程の生成物(1.5g,9.09mmol)をジ−tert−ブチルジカルボナート(1.78g,8.2mmol)とDCM(14mL)中で反応させ、標題中間体(2.26g)を帯薄黄色油状物として得た。
c.(2−オキソ−エチル)フェナチルカルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例8、工程cの手順に倣い、先の工程の生成物(2.26g,8.5mmol)を、標題中間体に変換した。該中間体は、黄色を帯びた油状物(1.27g)として得られた。1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.37(s,1H),7.21−7.28(m,2H),7.17−7.20(m,3H),3.93(s,2H),3.41(t,2H),2.74(t,2H),1.30(s,9H)。
製造例8、工程cの手順に倣い、先の工程の生成物(2.26g,8.5mmol)を、標題中間体に変換した。該中間体は、黄色を帯びた油状物(1.27g)として得られた。1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.37(s,1H),7.21−7.28(m,2H),7.17−7.20(m,3H),3.93(s,2H),3.41(t,2H),2.74(t,2H),1.30(s,9H)。
d.{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}フェナチルカルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例9、工程aの手順に倣い、製造例13の方法で製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(60mg,0.28mmol)を、(2−オキソ−エチル)フェナチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(87mg,0.34mmol)と反応させ、標題中間体を黄色を帯びた油状物として得た。(m/z):[M+H]+C29H39N3O3の計算値:478.30;測定値:478.4
e.3−エンド−[8−(2−フェネチルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの製造
製造例9、工程bの手順に倣い、先の工程の生成物をTFAで処理し、標題中間体を暗色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C24H31N3Oの計算値:378.25;測定値:378.2。
製造例9、工程aの手順に倣い、製造例13の方法で製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(60mg,0.28mmol)を、(2−オキソ−エチル)フェナチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(87mg,0.34mmol)と反応させ、標題中間体を黄色を帯びた油状物として得た。(m/z):[M+H]+C29H39N3O3の計算値:478.30;測定値:478.4
e.3−エンド−[8−(2−フェネチルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの製造
製造例9、工程bの手順に倣い、先の工程の生成物をTFAで処理し、標題中間体を暗色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C24H31N3Oの計算値:378.25;測定値:378.2。
製造例18:3−エンド−[8−(2−(3−フェニルプロピルアミノ)エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミドの合成
2−ブロモエチルベンゼンを1−ブロモ−3−フェニルプロパンに代えて、製造例17の手順に倣い、以下の中間体を製造した。
2−ブロモエチルベンゼンを1−ブロモ−3−フェニルプロパンに代えて、製造例17の手順に倣い、以下の中間体を製造した。
a.2−(3−フェニルプロピルアミノ)エタノール1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):7.14−7.28(m,5H),4.4(br,1H),3.42(t,J=5.7Hz,2H),2.46−2.58(m,6H),1.61−1.71(p,2H),1.65(br,1H)。
b.(2−ヒドロキシエチル)−(3−フェニルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル。
c.(2−オキソ−エチル)−(3−フェニルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.44(s,1H),7.24−7.39(m,2H),7.15−7.19(m,3H),3.97(s,2H),3.24(t,2H),2.49(t,2H),1.69−1.74(m,2H),1.34(s,9H)。
d.{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−(3−フェニルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(m/z):[M+H]+C30H41N3O3の計算値:492.31;測定値:492.4。
e.3−エンド−{8−[2−(3−フェニルプロピルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド(m/z):[M+H]+C25H33N3Oの計算値:392.26;測定値:392.4。
製造例19:3−エンド−{8−(2−(2−シクロヘキシルエチルアミノ)エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミドの合成
2−ブロモエチルベンゼンを1−ブロモ−2−シクロヘキシルエタンに代えて、製造例17の手順に倣い、以下の中間体を製造した。
2−ブロモエチルベンゼンを1−ブロモ−2−シクロヘキシルエタンに代えて、製造例17の手順に倣い、以下の中間体を製造した。
a.2−(2−シクロヘキシルエチルアミノ)エタノール1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):4.4(br,1H),3.38−3.42(t,J=5.7Hz,2H),2.46−2.54(m,4H),1.58−1.65(m,5H),1.06−1.29(m,6H),0.82−0.89(m,2H)。
b.(2−シクロヘキシルエチル)−(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル。
c.(2−シクロヘキシルエチル)−(2−オキソ−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.43(s,1H),3.93(s,2H),3.20(t,2H),1.64−1.68(m,4H),1.38(s,9H),1.30−1.37(m,4H),1.14−1.27(m,3H),0.83−0.87(m,2H)。
d.{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−(2−シクロヘキシルエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(m/z):[M+H]+C29H45N3O3の計算値:484.35;測定値:484.4。
e.3−エンド−{8−[2−(2−シクロヘキシルエチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド(m/z):[M+H]+C24H37N3Oの計算値:384.29;測定値:384.4。
製造例20:3−エンド−{8−(2−(3−シクロヘキシルプロピルアミノ)エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミドの合成
a.3−シクロヘキシルプロピオンアルデヒドの製造
3−シクロヘキシル−1−プロパノール(3.96g,27.8mmol)をDCM(90mL)に0℃で溶解し、ジメチルスルホキシド(3.25g,41.7mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.98g,69.6mmol)および三酸化イオウピリジン複合体(11g,69.6mmol)で順番に処理した。1時間後、反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、1NのHCl水溶液(3×50mL)、飽和重炭酸ナトリウム(3×50mL)およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を薄黄色油状物(3.8g)として得た。1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.72(s,1H),3.65−3.72(m,2H),2.46(t,2H),1.65−1.73(m,3H),1.51−1.56(m,2H),1.14−1.48(m,4H),0.85−0.96(m,2H)。
a.3−シクロヘキシルプロピオンアルデヒドの製造
3−シクロヘキシル−1−プロパノール(3.96g,27.8mmol)をDCM(90mL)に0℃で溶解し、ジメチルスルホキシド(3.25g,41.7mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.98g,69.6mmol)および三酸化イオウピリジン複合体(11g,69.6mmol)で順番に処理した。1時間後、反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、1NのHCl水溶液(3×50mL)、飽和重炭酸ナトリウム(3×50mL)およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を薄黄色油状物(3.8g)として得た。1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.72(s,1H),3.65−3.72(m,2H),2.46(t,2H),1.65−1.73(m,3H),1.51−1.56(m,2H),1.14−1.48(m,4H),0.85−0.96(m,2H)。
b.2−(3−シクロヘキシルプロピルアミノ)エタノールの製造
エタノールアミン(0.44g,7.1mmol)のDCM(15mL)溶液に、0℃で、3−シクロヘキシルプロピオンアルデヒド(1.0g,7.1mmol)のDCM(10mL)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.67g,7.86mmol)を加えた。得られた混合物を室温に暖めた。2.5時間後、所望の生成物を、質量分光分析により観察した。反応混合物を一晩攪拌し、次いでDCM(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、透明油状物(1.0g)を得た。これをさらに精製することなく次の工程で使用した。((m/z):[M+H]+C11H23NOの計算値:186.20;測定値:186.0)。
エタノールアミン(0.44g,7.1mmol)のDCM(15mL)溶液に、0℃で、3−シクロヘキシルプロピオンアルデヒド(1.0g,7.1mmol)のDCM(10mL)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.67g,7.86mmol)を加えた。得られた混合物を室温に暖めた。2.5時間後、所望の生成物を、質量分光分析により観察した。反応混合物を一晩攪拌し、次いでDCM(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、透明油状物(1.0g)を得た。これをさらに精製することなく次の工程で使用した。((m/z):[M+H]+C11H23NOの計算値:186.20;測定値:186.0)。
製造例17、工程bの2−フェネチルアミノエタノールを2−(3−シクロヘキシルプロピルアミノ)エタノールに代えて、製造例17、工程b〜eの手順に倣い、以下の中間体を製造した。
c.(3−シクロヘキシルプロピル)−(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル。
d.(3−シクロヘキシルプロピル)−(2−オキソ−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.43(s,1H),3.94(s,2H),3.14(t,2H),1.621(m,4H),1.41−1.46(m,5H),1.38(s,9H),1.34−1.36(m,4H),0.86−0.88(m,2H)。
e.{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−(3−シクロヘキシルプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(m/z):[M+H]+C30H47N3O3の計算値:498.36;測定値:498.6。
f.3−エンド−{8−[2−(3−シクロヘキシルプロピルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド(m/z):[M+H]+C25H39N3Oの計算値:398.31;測定値:398.4。
製造例21:3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−アミノ]エチル}8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
a.(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
4−オキソシクロヘキシルメチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.0g,8.81mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に、0℃、窒素下、ビス−(2−メトキシエチル)アミノイオウトリフルオリド(Deoxo−Fluor(登録商標))(3.90g,17.62mmol)を滴下した。添加後、反応系を室温に暖め、その温度で一晩攪拌した。次いで、反応系を飽和重炭酸ナトリウムでゆっくりクエンチした。追加のジクロロメタン(300mL)を加え、得られた混合物を、セライトのパッドを通してろ過した。ろ液の層を分離し、有機層を飽和重炭酸ナトリウムで3回、次いでブラインで洗浄した。残渣を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、帯褐色油状物を得、これをさらにフラッシュクロマトグラフィーで精製した。化合物を25%(400mL)〜30%(200mL)および40%(200mL)の酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得た。これは、真空乾燥で固化(694mg)した。
a.(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
4−オキソシクロヘキシルメチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.0g,8.81mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に、0℃、窒素下、ビス−(2−メトキシエチル)アミノイオウトリフルオリド(Deoxo−Fluor(登録商標))(3.90g,17.62mmol)を滴下した。添加後、反応系を室温に暖め、その温度で一晩攪拌した。次いで、反応系を飽和重炭酸ナトリウムでゆっくりクエンチした。追加のジクロロメタン(300mL)を加え、得られた混合物を、セライトのパッドを通してろ過した。ろ液の層を分離し、有機層を飽和重炭酸ナトリウムで3回、次いでブラインで洗浄した。残渣を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、帯褐色油状物を得、これをさらにフラッシュクロマトグラフィーで精製した。化合物を25%(400mL)〜30%(200mL)および40%(200mL)の酢酸エチル/ヘキサンで溶出した。所望の画分を合わせ、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得た。これは、真空乾燥で固化(694mg)した。
b.(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルアミンの製造
先の工程の生成物(694mg)を、室温で30分、ジクロロメタンおよびトリフルオロ酢酸(6mL)の1:1混合物で処理した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルとともに3回共蒸留した。得られた残渣を真空乾燥し、標題中間体のTFA塩を帯褐色油状物として得た。
先の工程の生成物(694mg)を、室温で30分、ジクロロメタンおよびトリフルオロ酢酸(6mL)の1:1混合物で処理した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルとともに3回共蒸留した。得られた残渣を真空乾燥し、標題中間体のTFA塩を帯褐色油状物として得た。
c.3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−アミノ]エチル}8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
3−エンド−[8−(2−オキソ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミド(185mg,0.6mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、室温で、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(165mg,1.8mmol)、次いでジクロロメタン(2mL)中の(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルアミン(315mg,1.2mmol)のTFA塩を加えた。反応混合物を約1時間半、室温で攪拌し、次いで濃縮した。得られた残渣を、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(73mg)を得た。(m/z):[M+H]+C23H33F2N3Oの計算値:406.27;測定値:406.2。
3−エンド−[8−(2−オキソ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミド(185mg,0.6mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、室温で、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(165mg,1.8mmol)、次いでジクロロメタン(2mL)中の(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチルアミン(315mg,1.2mmol)のTFA塩を加えた。反応混合物を約1時間半、室温で攪拌し、次いで濃縮した。得られた残渣を、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(73mg)を得た。(m/z):[M+H]+C23H33F2N3Oの計算値:406.27;測定値:406.2。
製造例22:3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノ−プロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−フェノールの合成
a.N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチル}ベンズアミドの製造
2−ベンゾイルアミノ−プロピオン酸(319mg,1.65mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)(731mg,1.65mmol)を、室温、窒素雰囲気下で、攪拌した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)フェノール(製造例4の方法により製造)のTFA塩(524mg,1.65mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.86mL,4.96mmol)のTHF(14mL)溶液に加えた。90分後、反応を水(1mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(60mL)で希釈し、1MのHCl(20mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)、ブライン(20mL)、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン7:3〜4:1)で精製し、標題中間体(597mg)を白色固体として得た。
a.N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチル}ベンズアミドの製造
2−ベンゾイルアミノ−プロピオン酸(319mg,1.65mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)(731mg,1.65mmol)を、室温、窒素雰囲気下で、攪拌した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)フェノール(製造例4の方法により製造)のTFA塩(524mg,1.65mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.86mL,4.96mmol)のTHF(14mL)溶液に加えた。90分後、反応を水(1mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(60mL)で希釈し、1MのHCl(20mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)、ブライン(20mL)、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン7:3〜4:1)で精製し、標題中間体(597mg)を白色固体として得た。
b.3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノ−プロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−フェノールの合成
ボランジメチルスルフィド複合体、10〜10.2M(2.16mL,21.6mmol)を、−20℃、窒素雰囲気下で、攪拌した先の工程の生成物(544mg,1.44mmol)のTHF(15mL)溶液に滴下した。添加直後、反応混合物を還流温度に暖めた。3時間後、反応混合物を−20℃に冷却し、メタノール(30mL)を注意深く加え、一晩攪拌した。反応混合物を真空濃縮し、次いでジオキサン(10mL)中の4MのHClで希釈し、2時間攪拌した。反応混合物を再び真空濃縮し、次いでメタノールで希釈し、水酸化カリウム(10当量)を加えた。2時間後、反応混合物を真空濃縮し、水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン:THFの3:1混合物(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮し、標題化合物(509mg)を白色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。(m/z):[M+H]+C23H30N2Oの計算値:351.25;測定値:351.5。
ボランジメチルスルフィド複合体、10〜10.2M(2.16mL,21.6mmol)を、−20℃、窒素雰囲気下で、攪拌した先の工程の生成物(544mg,1.44mmol)のTHF(15mL)溶液に滴下した。添加直後、反応混合物を還流温度に暖めた。3時間後、反応混合物を−20℃に冷却し、メタノール(30mL)を注意深く加え、一晩攪拌した。反応混合物を真空濃縮し、次いでジオキサン(10mL)中の4MのHClで希釈し、2時間攪拌した。反応混合物を再び真空濃縮し、次いでメタノールで希釈し、水酸化カリウム(10当量)を加えた。2時間後、反応混合物を真空濃縮し、水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン:THFの3:1混合物(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、真空濃縮し、標題化合物(509mg)を白色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。(m/z):[M+H]+C23H30N2Oの計算値:351.25;測定値:351.5。
製造例23:N−[3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェニル]−メタンスルホンアミドの合成
a.3−エンド−(3−アミノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例13の方法で製造した3−エンド−(3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(400mg,0.92mmol)のテトラヒドロフラン(9.0mL)溶液に、ベンゾフェノンイミン(216.7mg,1.2mmol)、カリウムtert−ブトキシド(154.8mg,1.38mmol)およびrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)(51.5mg,0.08mmol)を加えた。得られた混合物を脱ガスし、窒素で洗い流し、その後パラジウム(II)アセテート(19.3mg,0.08mmol)を加えた。次いで、混合物を78℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を2NのHCl(5.0mL)で3時間処理し、次いで5%水酸化ナトリウム水溶液で、pH8の塩基性とした。水層を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、さらに逆相分取HPLCで精製し、標題中間体のTFA塩を得た。(m/z):[M+H]+C18H26N2O2の計算値:303.41;測定値:303.2。
a.3−エンド−(3−アミノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例13の方法で製造した3−エンド−(3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(400mg,0.92mmol)のテトラヒドロフラン(9.0mL)溶液に、ベンゾフェノンイミン(216.7mg,1.2mmol)、カリウムtert−ブトキシド(154.8mg,1.38mmol)およびrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)(51.5mg,0.08mmol)を加えた。得られた混合物を脱ガスし、窒素で洗い流し、その後パラジウム(II)アセテート(19.3mg,0.08mmol)を加えた。次いで、混合物を78℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を2NのHCl(5.0mL)で3時間処理し、次いで5%水酸化ナトリウム水溶液で、pH8の塩基性とした。水層を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、さらに逆相分取HPLCで精製し、標題中間体のTFA塩を得た。(m/z):[M+H]+C18H26N2O2の計算値:303.41;測定値:303.2。
b.3−エンド−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
攪拌したDCM(2.0mL)中の3−エンド−(3−アミノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(114mg,0.37mmol)のTFA塩、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(146mg,1.13mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(9mg,0.075mmol)の混合物に、0℃で、メタンスルホニルクロリド(45mg,0.39mmol)のDCM(0.2mL)溶液を加えた。30分後、分析HPLCは、反応が完了していないことを示した。追加のメタンスルホニルクロリド(17mg,0.15mmol)を加え、混合物を0℃でさらに30分攪拌し、その後これを飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。水層をDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(140mg)として得た。
攪拌したDCM(2.0mL)中の3−エンド−(3−アミノフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(114mg,0.37mmol)のTFA塩、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(146mg,1.13mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(9mg,0.075mmol)の混合物に、0℃で、メタンスルホニルクロリド(45mg,0.39mmol)のDCM(0.2mL)溶液を加えた。30分後、分析HPLCは、反応が完了していないことを示した。追加のメタンスルホニルクロリド(17mg,0.15mmol)を加え、混合物を0℃でさらに30分攪拌し、その後これを飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。水層をDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を黄色を帯びた油状物(140mg)として得た。
c.N−[3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェニル]−メタンスルホンアミドの合成
先の工程の油状生成物を、室温で、分析HPLCが反応の完了を示した30分間、DCM(2mL)およびTFA(20mL)で処理した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルとともに3回共蒸留し、さらに真空乾燥し、標題中間体のTFA塩を黄色を帯びた油状物として得た。これをさらに精製することなく使用した。
先の工程の油状生成物を、室温で、分析HPLCが反応の完了を示した30分間、DCM(2mL)およびTFA(20mL)で処理した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルとともに3回共蒸留し、さらに真空乾燥し、標題中間体のTFA塩を黄色を帯びた油状物として得た。これをさらに精製することなく使用した。
製造例24:N−シクロヘキシルメチル−(2−オキソエチル)−カルバミン酸ベンジルエステル亜硫酸水素付加物の合成
a.N−シクロヘキシルメチル−(2,2−ジエトキシエチル)アミンの製造
2,2−ジエトキシエチルアミン(209mL,1.43mol)およびMeTHF(1050L)の混合物に、シクロヘキサンカルバルデヒド(107mL,0.89mol)を加えた。反応混合物を室温で30分攪拌し、0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(378g,1.79mol)を40分で加え、反応混合物を2時間攪拌し、0℃に冷却した。1MのNaOH(1L)を加えた。有機層を水中のブライン(1:1,2×1L)で洗浄し、容量を約20%に減らした。MeTHF(1L)を加え、容量を約20%に減らした。粗標題中間体の溶液を次の工程で直接使用した。
a.N−シクロヘキシルメチル−(2,2−ジエトキシエチル)アミンの製造
2,2−ジエトキシエチルアミン(209mL,1.43mol)およびMeTHF(1050L)の混合物に、シクロヘキサンカルバルデヒド(107mL,0.89mol)を加えた。反応混合物を室温で30分攪拌し、0℃に冷却した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(378g,1.79mol)を40分で加え、反応混合物を2時間攪拌し、0℃に冷却した。1MのNaOH(1L)を加えた。有機層を水中のブライン(1:1,2×1L)で洗浄し、容量を約20%に減らした。MeTHF(1L)を加え、容量を約20%に減らした。粗標題中間体の溶液を次の工程で直接使用した。
b.N−シクロヘキシルメチル−(2,2−ジエトキシエチル)カルバミン酸ベンジルエステルの製造
先の工程の生成物(約213g,約0.9mol)に、MeTHF(2L)およびDIPEA(233mL,1.34mol)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、ベンジルクロロホルメート(140mL,0.98mol)を滴下した。反応混合物を、0℃で30分、0℃から室温で2時間、次いで室温で1時間攪拌した。水(1.6L)を加え、反応混合物を10分間攪拌した。相を分離し、有機層を重炭酸ナトリウム(1.6L)および水(1.6L)で洗浄した。層を分離し、有機層を約20%に減らした。MeTHF(1L)を加え、容量を約20%に減らした。粗標題中間体の溶液を次の工程で直接使用した。
先の工程の生成物(約213g,約0.9mol)に、MeTHF(2L)およびDIPEA(233mL,1.34mol)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、ベンジルクロロホルメート(140mL,0.98mol)を滴下した。反応混合物を、0℃で30分、0℃から室温で2時間、次いで室温で1時間攪拌した。水(1.6L)を加え、反応混合物を10分間攪拌した。相を分離し、有機層を重炭酸ナトリウム(1.6L)および水(1.6L)で洗浄した。層を分離し、有機層を約20%に減らした。MeTHF(1L)を加え、容量を約20%に減らした。粗標題中間体の溶液を次の工程で直接使用した。
c.N−シクロヘキシルメチル−(2−オキソエチル)−カルバミン酸ベンジルエステル亜硫酸水素付加物の合成
先の工程の生成物(約302g,約0.62mol)およびアセトニトリル(2L)に、1MのHCl(2L)を加え、反応混合物を30℃で7時間攪拌した。酢酸エチル(2L)を加え、反応混合物を10分間攪拌した。相を分離し、有機層を1MのHCl(1.5L)で洗浄し、再び相を分離し、有機層を0.5MのHCl(1L)で洗浄した。亜硫酸水素ナトリウム(71.4g,0.69mol)を加え、反応混合物を一晩攪拌し、次いでろ過した。反応器およびフィルターケーキを酢酸エチル(1L)で洗浄した。得られた溶液を空中で2時間乾燥し、一晩真空乾燥し、標題化合物を白色固体(199g,>99%のHPLCによるエリア純度)として得た。ろ液を同じ手順で処理し、第二のロットの標題化合物(30g)を得た。
先の工程の生成物(約302g,約0.62mol)およびアセトニトリル(2L)に、1MのHCl(2L)を加え、反応混合物を30℃で7時間攪拌した。酢酸エチル(2L)を加え、反応混合物を10分間攪拌した。相を分離し、有機層を1MのHCl(1.5L)で洗浄し、再び相を分離し、有機層を0.5MのHCl(1L)で洗浄した。亜硫酸水素ナトリウム(71.4g,0.69mol)を加え、反応混合物を一晩攪拌し、次いでろ過した。反応器およびフィルターケーキを酢酸エチル(1L)で洗浄した。得られた溶液を空中で2時間乾燥し、一晩真空乾燥し、標題化合物を白色固体(199g,>99%のHPLCによるエリア純度)として得た。ろ液を同じ手順で処理し、第二のロットの標題化合物(30g)を得た。
製造例25:3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.8−ベンジル−3−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エンの製造
3Lのフラスコに、8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール塩酸塩(383.9g,1.06mol)、6MのHCl(800mL)およびMeTHF(200mL)を加えた。得られたスラリーを、窒素下、70℃で2.5時間加熱した。反応混合物を12Lの反応器に移し、10℃に冷却した。反応フラスコをMeTHF(1L)で洗浄し、これを前記12Lの反応器に加えた。NaOH(水中50重量%,200mL)を加え、追加のNaOH(50重量%,150mL)を、pHが約13になるまで、少しずつ加えた。相を分離し、水層をMeTHF(1L)で抽出し、合わせたMeTHF層をブライン(1L)で洗浄した。溶剤を30〜40℃で回転蒸発器によって還元させ、標題中間体(360g)を粘重な油状物として得た。EtOH(1.5L)を加え、容量を約500mLに減らし、次いで1.8Lに調整した。
a.8−ベンジル−3−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エンの製造
3Lのフラスコに、8−ベンジル−3−エクソ−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール塩酸塩(383.9g,1.06mol)、6MのHCl(800mL)およびMeTHF(200mL)を加えた。得られたスラリーを、窒素下、70℃で2.5時間加熱した。反応混合物を12Lの反応器に移し、10℃に冷却した。反応フラスコをMeTHF(1L)で洗浄し、これを前記12Lの反応器に加えた。NaOH(水中50重量%,200mL)を加え、追加のNaOH(50重量%,150mL)を、pHが約13になるまで、少しずつ加えた。相を分離し、水層をMeTHF(1L)で抽出し、合わせたMeTHF層をブライン(1L)で洗浄した。溶剤を30〜40℃で回転蒸発器によって還元させ、標題中間体(360g)を粘重な油状物として得た。EtOH(1.5L)を加え、容量を約500mLに減らし、次いで1.8Lに調整した。
b.3−エンド−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの製造
先の工程で製造した8−ベンジル−3−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン(EtOH中95%,400mL,0.20mol)に、6MのHCl(45mL)次いでMeTHF(50mL)を加えた。反応混合物を窒素でパージし、40℃に加熱し、炭素上パラジウム(10重量%,8g)を加えた。反応器を水素(3×20psi)で加圧し、次いで、20psi、40℃で18時間水素化した。反応混合物を、セライトでろ過し、濃縮し、MeTHF(2×100mL)で洗浄し、粗いガラスフィルターでろ過し、MeTHF(10mL)で洗浄し、前記フィルター上で乾燥し、標題中間体のHCl塩を白色固体(31g,単一異性体(HPLCでは検出できないエクソ異性体))として得た。追加の5.2gの生成物を母液から回収した。
先の工程で製造した8−ベンジル−3−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン(EtOH中95%,400mL,0.20mol)に、6MのHCl(45mL)次いでMeTHF(50mL)を加えた。反応混合物を窒素でパージし、40℃に加熱し、炭素上パラジウム(10重量%,8g)を加えた。反応器を水素(3×20psi)で加圧し、次いで、20psi、40℃で18時間水素化した。反応混合物を、セライトでろ過し、濃縮し、MeTHF(2×100mL)で洗浄し、粗いガラスフィルターでろ過し、MeTHF(10mL)で洗浄し、前記フィルター上で乾燥し、標題中間体のHCl塩を白色固体(31g,単一異性体(HPLCでは検出できないエクソ異性体))として得た。追加の5.2gの生成物を母液から回収した。
c.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールの製造
500mLのフラスコに、3−エンド−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(115g,0.45mol)および臭化水素酸(水中48重量%,100mL,0.88mol)を加えた。混合物を120℃に加熱し、攪拌しながらその温度で24時間保った。追加の臭化水素酸溶液(25mL)を加え、反応混合物を、攪拌しながら、6時間加熱し、ついで70℃に冷却した。アセトニトリル(200mL)を加え、得られたスラリーを10℃に冷却し、次いでろ過し、フィルターケーキをセトニトリル(50mL)で洗浄し、標題中間体のHBr塩(99g,>99%の純度)を白色化粒状固体として得た。
500mLのフラスコに、3−エンド−(3−メトキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(115g,0.45mol)および臭化水素酸(水中48重量%,100mL,0.88mol)を加えた。混合物を120℃に加熱し、攪拌しながらその温度で24時間保った。追加の臭化水素酸溶液(25mL)を加え、反応混合物を、攪拌しながら、6時間加熱し、ついで70℃に冷却した。アセトニトリル(200mL)を加え、得られたスラリーを10℃に冷却し、次いでろ過し、フィルターケーキをセトニトリル(50mL)で洗浄し、標題中間体のHBr塩(99g,>99%の純度)を白色化粒状固体として得た。
d.2,2,2−トリフルオロ−1−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エタノンの製造
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールヒドロブロミド(54.4g,0.19mol)、トルエン(210mL)およびトリエチルアミン(40mL,0.29mol)の溶液に、トリフルオロ無水酢酸(54mL,0.38mol)を20分かけて加えた。反応混合物を40℃で2時間攪拌した。酢酸エチル(370mL)および水中のブライン(1:1,265mL)を加えた。反応混合物を15分攪拌し、相を分離した。有機層に飽和重炭酸ナトリウム(300mL)を加え、混合物を一晩激しく攪拌した。相を分離し、有機層を水中のブライン(1:1,265mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ほとんどの溶剤を回転蒸発器で除去した。トルエン(100mL)を加え、溶剤を回転蒸発器で除去し、粗標題中間体を得た。
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノールヒドロブロミド(54.4g,0.19mol)、トルエン(210mL)およびトリエチルアミン(40mL,0.29mol)の溶液に、トリフルオロ無水酢酸(54mL,0.38mol)を20分かけて加えた。反応混合物を40℃で2時間攪拌した。酢酸エチル(370mL)および水中のブライン(1:1,265mL)を加えた。反応混合物を15分攪拌し、相を分離した。有機層に飽和重炭酸ナトリウム(300mL)を加え、混合物を一晩激しく攪拌した。相を分離し、有機層を水中のブライン(1:1,265mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ほとんどの溶剤を回転蒸発器で除去した。トルエン(100mL)を加え、溶剤を回転蒸発器で除去し、粗標題中間体を得た。
e.トリフルオロメタンスルホン酸3−エンド−[8−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェニルエステルの製造
500mLのフラスコに、先の工程の中間体(32.8g,0.11mol)およびトリエチルアミン(23mL.0.17mol)の酢酸エチル溶液(220mL)を加えた。溶液を5℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホニルクロリド(14mL,0.13mol)を滴下した。混合物を、25℃に暖め、その温度で1時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム(200mL)を加え、層を分離し、ブライン(150mL)を有機層に加え、層を再び分離し、溶剤を有機層から除去し、粗標題中間体を得た。
500mLのフラスコに、先の工程の中間体(32.8g,0.11mol)およびトリエチルアミン(23mL.0.17mol)の酢酸エチル溶液(220mL)を加えた。溶液を5℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホニルクロリド(14mL,0.13mol)を滴下した。混合物を、25℃に暖め、その温度で1時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム(200mL)を加え、層を分離し、ブライン(150mL)を有機層に加え、層を再び分離し、溶剤を有機層から除去し、粗標題中間体を得た。
f.3−エンド−[8−(2,2,2−トリ−フルオロアセチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンゾニトリルの製造
100mLのフラスコに、リフルオロメタンスルホン酸3−エンド−[8−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェニルエステル(25.3g,58.7mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.81g,0.9mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(1.01g,1.8mmol)およびシアン化亜鉛(4.2g,35.8mmol)を加えた。フラスコを、5分間窒素を用いて、3回パージし、次いで、ハウスバキューム下に5分置いた。フラスコに、DMF(150mL)および蒸留水(2.5mL)を加えた。溶液を攪拌しながら、10分間窒素でパージし、120℃に加熱し、120℃で窒素下4時間加熱した。反応が完了した時、同じ手順で製造した、先のロットからの20gの生成物を加え、20分攪拌した。
100mLのフラスコに、リフルオロメタンスルホン酸3−エンド−[8−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェニルエステル(25.3g,58.7mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.81g,0.9mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(1.01g,1.8mmol)およびシアン化亜鉛(4.2g,35.8mmol)を加えた。フラスコを、5分間窒素を用いて、3回パージし、次いで、ハウスバキューム下に5分置いた。フラスコに、DMF(150mL)および蒸留水(2.5mL)を加えた。溶液を攪拌しながら、10分間窒素でパージし、120℃に加熱し、120℃で窒素下4時間加熱した。反応が完了した時、同じ手順で製造した、先のロットからの20gの生成物を加え、20分攪拌した。
ほとんどの溶剤を蒸留により除去し、溶液を22℃に冷却した。溶液に酢酸エチル(445mL)を加え、得られた溶液をセライトでろ過した。重炭酸ナトリウム(450mL)を加え、溶液を15分攪拌した。層を分離し、有機層を希釈されたブライン(2×95mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムでろ過した。酢酸エチルの除去により、容量を約50mLに減らした。イソプロピルアルコール(150mL)を加え、溶液を22℃で1時間攪拌した。固形物をろ過により単離し、イソプロピルアルコール(2×25mL)で洗浄し、標題中間体(33.5g,100%のHPLCによる純度)をオフホワイト/薄褐色固体として得た。第二クロップの生成物(6.3g,>98%のHPLCによる純度)をろ液から単離した。
g.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
3−エンド−[8−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンゾニトリル(10g,32mmol)の硫酸(96%,12mL)溶液を、攪拌しながら、50℃に加熱し、その温度で攪拌しながら2時間保った。反応混合物を22℃に冷却し、5NのNaOH(90mL)およびメタノール(100mL)を含む500mLのフラスコにゆっくり加え、これを10℃に冷却した。塩析出物をろ過し、ろ液を22℃で1時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣にMeTHF(150mL)を加え、反応混合物を22℃で5分攪拌した。層を分離し、MeTHF(100mL)を水層に加えた。層を分離し、ブライン(150mL)を合わせた有機層に加えた。層を分離し、有機層を炭酸カリウムで乾燥し、ろ過し、溶剤を除去した。EtOH(25mL)および濃HCl(2.6mL)の混合物を、攪拌しながら、残渣に加え、次いでMTBE(25mL)を加え、溶液を22℃で攪拌した。析出した固形物をろ過し、空気乾燥し、標題化合物のHCl塩(8g,97%のHPLCによる純度)を白色固体として得た。
3−エンド−[8−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンゾニトリル(10g,32mmol)の硫酸(96%,12mL)溶液を、攪拌しながら、50℃に加熱し、その温度で攪拌しながら2時間保った。反応混合物を22℃に冷却し、5NのNaOH(90mL)およびメタノール(100mL)を含む500mLのフラスコにゆっくり加え、これを10℃に冷却した。塩析出物をろ過し、ろ液を22℃で1時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣にMeTHF(150mL)を加え、反応混合物を22℃で5分攪拌した。層を分離し、MeTHF(100mL)を水層に加えた。層を分離し、ブライン(150mL)を合わせた有機層に加えた。層を分離し、有機層を炭酸カリウムで乾燥し、ろ過し、溶剤を除去した。EtOH(25mL)および濃HCl(2.6mL)の混合物を、攪拌しながら、残渣に加え、次いでMTBE(25mL)を加え、溶液を22℃で攪拌した。析出した固形物をろ過し、空気乾燥し、標題化合物のHCl塩(8g,97%のHPLCによる純度)を白色固体として得た。
実施例1:N−ベンジル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミドの合成
製造例1および2の方法で製造した、3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェノール(246mg,0.73mmol)を、ジクロロメタン(3.6mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(123mg,0.95mmol)に、室温で溶解した。得られた混合物を0℃に冷却した。アセトキシアセチルクロリド(119mg,0.87mmol)を加え、混合物を0℃で約30分攪拌した。反応を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得た。次いで油状混合物を50%酢酸/水(10mL)に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、モノアシル化生成物のTFA塩(62mg)およびビスアシル化副生物のTFA塩(160.9mg)を得た。ビスアシル化副生物のTFA塩(160.9mg)を、エタノール(2mL)に室温で溶解し、1Nの水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL)で約30分処理した。濃縮後、残渣を水中(10mL)の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(46.5mg)として得た。(m/z):[M+H]+C24H30N2O3の計算値:395.24;測定値:395.3。
製造例1および2の方法で製造した、3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェノール(246mg,0.73mmol)を、ジクロロメタン(3.6mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(123mg,0.95mmol)に、室温で溶解した。得られた混合物を0℃に冷却した。アセトキシアセチルクロリド(119mg,0.87mmol)を加え、混合物を0℃で約30分攪拌した。反応を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得た。次いで油状混合物を50%酢酸/水(10mL)に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、モノアシル化生成物のTFA塩(62mg)およびビスアシル化副生物のTFA塩(160.9mg)を得た。ビスアシル化副生物のTFA塩(160.9mg)を、エタノール(2mL)に室温で溶解し、1Nの水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL)で約30分処理した。濃縮後、残渣を水中(10mL)の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(46.5mg)として得た。(m/z):[M+H]+C24H30N2O3の計算値:395.24;測定値:395.3。
実施例2:N−ベンジル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミドの合成
製造例1および2の方法で製造した、3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェノールのTFA塩(25mg,0.044mmol)のジクロロメタン(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23mg,0.177mmol)、次いで塩化アセチル(0.044mmol)を加えた。約10分後、反応混合物を濃縮した。残渣を50%酢酸/水(1.5mL)に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(10mg)を得た。(m/z):[M+H]+C24H30N2O2の計算値:379.23;測定値:379.2。
製造例1および2の方法で製造した、3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェノールのTFA塩(25mg,0.044mmol)のジクロロメタン(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23mg,0.177mmol)、次いで塩化アセチル(0.044mmol)を加えた。約10分後、反応混合物を濃縮した。残渣を50%酢酸/水(1.5mL)に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(10mg)を得た。(m/z):[M+H]+C24H30N2O2の計算値:379.23;測定値:379.2。
実施例3〜5
塩化アセチルを0.044mmolの適切な塩化アシルに置換したこと以外は、実施例2の手順に類似した手順を使用し、実施例3〜5の化合物のTFA塩を製造した。
塩化アセチルを0.044mmolの適切な塩化アシルに置換したこと以外は、実施例2の手順に類似した手順を使用し、実施例3〜5の化合物のTFA塩を製造した。
実施例3 シクロペンタンカルボン酸ベンジル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−アミド(18.3mg)(m/z):[M+H]+C28H36N2O2の計算値:433.29;測定値:433.2。
実施例4 N−ベンジル−2−エチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}ブチルアミド(15.1mg)(m/z):[M+H]+C28H38N2O2の計算値:435.30;測定値:435.2。
実施例5 N−ベンジル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}スクシンアミド酸メチルエステル(19.6mg)(m/z):[M+H]+C27H34N2O2の計算値:451.26;測定値:451.2。
実施例6:N−ベンジル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}スクシンアミド酸の合成
製造例1および2の方法で製造した、3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェノールのTFA塩(110mg,0.195mmol)のジクロロメタン(1.0mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(101mg,0.78mmol)、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロライド(44mg,0.29mmol)を加えた。約30分後、反応混合物を濃縮した。残渣をエタノール(2mL)に再溶解し、水酸化リチウム一水和物(33mg,0.78mmol)を使用し、水(1mL)中で約30分処理し、次いで濃縮した。残渣を水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(46.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H32N2O2の計算値:437.25;測定値:437.12。
製造例1および2の方法で製造した、3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]フェノールのTFA塩(110mg,0.195mmol)のジクロロメタン(1.0mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(101mg,0.78mmol)、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロライド(44mg,0.29mmol)を加えた。約30分後、反応混合物を濃縮した。残渣をエタノール(2mL)に再溶解し、水酸化リチウム一水和物(33mg,0.78mmol)を使用し、水(1mL)中で約30分処理し、次いで濃縮した。残渣を水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(46.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H32N2O2の計算値:437.25;測定値:437.12。
実施例7:N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミドの合成
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(25mg,0.044mmol)のジクロロメタン(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(34mg,0.26mmol)、次いで塩化アセチル(0.044mmol)を加えた。反応混合物を回転蒸発器で濃縮した。残渣をエタノール(0.2mL)に溶解し、室温で1NのNaOH水溶液(0.1mL)を用い、30分加水分解した。溶剤を回転蒸発器で除去し、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(12mg)を得た。(m/z):[M+H]+C24H36N2O2の計算値:385.29;測定値:385.2。
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(25mg,0.044mmol)のジクロロメタン(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(34mg,0.26mmol)、次いで塩化アセチル(0.044mmol)を加えた。反応混合物を回転蒸発器で濃縮した。残渣をエタノール(0.2mL)に溶解し、室温で1NのNaOH水溶液(0.1mL)を用い、30分加水分解した。溶剤を回転蒸発器で除去し、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(12mg)を得た。(m/z):[M+H]+C24H36N2O2の計算値:385.29;測定値:385.2。
実施例8〜14
塩化アセチルを0.044mmolの適切な塩化アシルに置換したこと以外は、実施例7の手順に類似の手順を用い、実施例3〜5の化合物のTFA塩を製造した。
塩化アセチルを0.044mmolの適切な塩化アシルに置換したこと以外は、実施例7の手順に類似の手順を用い、実施例3〜5の化合物のTFA塩を製造した。
実施例8 N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}プロピンアミド(7.1mg)(m/z):[M+H]+C25H38N2O2の計算値:399.30;測定値:399.2。
実施例9 シクロペンタンカルボン酸シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アミド(16.4mg)(m/z):[M+H]+C28H42N2O2の計算値:439.34;測定値:439.2。
実施例10 シクロヘキサンカルボン酸シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アミド(14mg)(m/z):[M+H]+C29H44N2O2の計算値:453.35;測定値:453.4。
実施例11 N−シクロヘキシルメチル−3−シクロペンチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}プロピンアミド(11.4mg)(m/z):[M+H]+C30H46N2O2の計算値:467.37;測定値:467.4。
実施例12 N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−3−メチルブチルアミド(14.1mg)(m/z):[M+H]+C27H42N2O2の計算値:427.33;測定値:427.4。
実施例13 N−シクロヘキシルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミド(10.8mg)(m/z):[M+H]+C24H36N2O3の計算値:401.28;測定値:401.2。
実施例14 N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−2−フェニルアセトアミド(16.8mg)(m/z):[M+H]+C30H40N2O2の計算値:461.32;測定値:461.2。
実施例15:1−[(シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}カルバモイル)メチル]シクロヘキシル}−酢酸の合成。
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールTFA塩(24mg,0.042mmol)のジクロロメタン(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(22mg,0.17mmol)、次いで1,1−シクロヘキサン二無水酢酸(0.042mmol)を加えた。20分後、反応が完了し、反応混合物を濃縮した。残渣をメタノールに溶解し、室温で、30分、1NのNaOH水溶液(0.1mL)を用いて加水分解した。溶剤を除去し、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を得た。(m/z):[M+H]+C32H48N2O4の計算値:525.37;測定値:525.2。
実施例16、17
1,1−シクロヘキサン二無水酢酸を0.042mmolの列挙した無水物に置換したこと以外は、実施例15の手順に類似した手順を使用し、実施例16および17の化合物のTFA塩を製造した。
1,1−シクロヘキサン二無水酢酸を0.042mmolの列挙した無水物に置換したこと以外は、実施例15の手順に類似した手順を使用し、実施例16および17の化合物のTFA塩を製造した。
実施例16 {1−[(シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}カルバモイル)メチル]シクロペンチル}酢酸
試薬:3,3−テトラメチレングルタル酸無水物(m/z):[M+H]+C31H46N2O4の計算値:511.36;測定値:511.2。
試薬:3,3−テトラメチレングルタル酸無水物(m/z):[M+H]+C31H46N2O4の計算値:511.36;測定値:511.2。
実施例17 2−(シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}カルバモイル)シクロヘキサンカルボン酸
試薬:1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物(m/z):[M+H]+C30H44N2O4の計算値:497.34;測定値:497.2。
試薬:1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物(m/z):[M+H]+C30H44N2O4の計算値:497.34;測定値:497.2。
実施例18A:N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}スクシンアミド酸
製造例1および3の方法で製造し、有利の塩基形態に変換した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノール(83mg,0.24mmol)のジクロロメタン(2.5mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(124mg,0.96mmol)、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロライド(72mg,0.48mmol)を加えた。得られた混合物を室温で約10分攪拌し、次いで濃縮し、エタノール(2mL)に溶解し、水(2mL)中で、約30分、水酸化リチウム一水和物(61mg)を用いて加水分解した。次いで、反応混合物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を得た。(m/z):[M+H]+C26H38N2O4の計算値:443.29;測定値:443.2。
製造例1および3の方法で製造し、有利の塩基形態に変換した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノール(83mg,0.24mmol)のジクロロメタン(2.5mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(124mg,0.96mmol)、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロライド(72mg,0.48mmol)を加えた。得られた混合物を室温で約10分攪拌し、次いで濃縮し、エタノール(2mL)に溶解し、水(2mL)中で、約30分、水酸化リチウム一水和物(61mg)を用いて加水分解した。次いで、反応混合物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を得た。(m/z):[M+H]+C26H38N2O4の計算値:443.29;測定値:443.2。
実施例18B:N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}スクシンアミド酸
製造例4の方法および製造例11の方法に類似した方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノールのビスTFA塩(70mg,0.12mmol)のジクロロメタン(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(62mg,0.48mmol)、次いでコハク酸無水物(0.16mmol)を加えた。得られた混合物を室温で約10分攪拌し、その後濃縮した。次いで、残渣を水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製した。残渣を凍結乾燥し、次いで固形物をMeOH(1.0mL)および水(2.0mL)の混合物に溶解し、周辺温度で30分、水酸化リチウム一水和物(30mg)を用いて処理した。生成物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(28.9mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H38N2O4の計算値:443.29;測定値:443.5.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.10−7.155(m,1H),6.91(d,J=8.4Hz,1H),6.85(s,1H),6.63(d,J=8.1Hz,1H),4.01(brs,2H),3.71−3.79(m,2H),3.26−3.28(m,不明瞭 2H),3.10−3.12(m,3H),2.67(s,4H),2.48−2.52(m,4H),2.04−2.08(m,2H),1.706−1.875(m,8H),1.238−1.30(m,3H),0.98−1.03(m,2H)。
製造例4の方法および製造例11の方法に類似した方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノールのビスTFA塩(70mg,0.12mmol)のジクロロメタン(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(62mg,0.48mmol)、次いでコハク酸無水物(0.16mmol)を加えた。得られた混合物を室温で約10分攪拌し、その後濃縮した。次いで、残渣を水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製した。残渣を凍結乾燥し、次いで固形物をMeOH(1.0mL)および水(2.0mL)の混合物に溶解し、周辺温度で30分、水酸化リチウム一水和物(30mg)を用いて処理した。生成物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(28.9mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H38N2O4の計算値:443.29;測定値:443.5.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.10−7.155(m,1H),6.91(d,J=8.4Hz,1H),6.85(s,1H),6.63(d,J=8.1Hz,1H),4.01(brs,2H),3.71−3.79(m,2H),3.26−3.28(m,不明瞭 2H),3.10−3.12(m,3H),2.67(s,4H),2.48−2.52(m,4H),2.04−2.08(m,2H),1.706−1.875(m,8H),1.238−1.30(m,3H),0.98−1.03(m,2H)。
実施例19:4−(シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}カルバモイル)−3,3−ジメチル酪酸の合成
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(25mg,0.044mmol)のジクロロメタン(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23mg,0.18mmol)、次いで3,3−ジメチルグルタル酸無水物(9mg,0.07mmol)を加えた。反応系を一晩室温で攪拌した。反応混合物を回転蒸発器で濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(13.3mg)を得た。(m/z):[M+H]+C29H44N2O4の計算値:485.34;測定値:485.4。
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(25mg,0.044mmol)のジクロロメタン(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23mg,0.18mmol)、次いで3,3−ジメチルグルタル酸無水物(9mg,0.07mmol)を加えた。反応系を一晩室温で攪拌した。反応混合物を回転蒸発器で濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(13.3mg)を得た。(m/z):[M+H]+C29H44N2O4の計算値:485.34;測定値:485.4。
実施例20:[(シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}カルバモイル)メタンスルホニル]酢酸の合成
メトキシカルボニルメタンスルホニル酢酸(10mg,0.525mmol)のジメチルアセトアミド(1mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(114mg,0.7mmol)を加えた。2時間後、この攪拌した混合物に、製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(100mg,0.175mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(91mg,0.7mmol)のジメチルアセトアミド(1mL)溶液を加えた。反応混合物を3時間で65℃に加熱し、次いで室温で一晩攪拌した。反応混合物をエタノール(2.0mL)で希釈し、水酸化リチウム一水和物(150mg)の水(1.5mL)溶液で約30分処理した。溶剤を除去し、残渣を水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(28.3mg)として得た。(m/z):[M+H]+C26H38N2O6Sの計算値:507.26;測定値:507.2.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.1−7.17
(m,1H),6.87−6.94(m,2H),6.63−6.72(m,1H),4.63(s,2H),4.44(s,2H),4.07(brs,2H),3.80(t,J=5.7Hz,2H),3.34(d,J=7.2 Hz,不明瞭 2H),3.13−3.2(m,3H),2.51−2.53(m,4H),1.69−1.88(m,8H),1.19−1.33(m,3H),0.92−1.06(m,2H)。
メトキシカルボニルメタンスルホニル酢酸(10mg,0.525mmol)のジメチルアセトアミド(1mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(114mg,0.7mmol)を加えた。2時間後、この攪拌した混合物に、製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(100mg,0.175mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(91mg,0.7mmol)のジメチルアセトアミド(1mL)溶液を加えた。反応混合物を3時間で65℃に加熱し、次いで室温で一晩攪拌した。反応混合物をエタノール(2.0mL)で希釈し、水酸化リチウム一水和物(150mg)の水(1.5mL)溶液で約30分処理した。溶剤を除去し、残渣を水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(28.3mg)として得た。(m/z):[M+H]+C26H38N2O6Sの計算値:507.26;測定値:507.2.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.1−7.17
(m,1H),6.87−6.94(m,2H),6.63−6.72(m,1H),4.63(s,2H),4.44(s,2H),4.07(brs,2H),3.80(t,J=5.7Hz,2H),3.34(d,J=7.2 Hz,不明瞭 2H),3.13−3.2(m,3H),2.51−2.53(m,4H),1.69−1.88(m,8H),1.19−1.33(m,3H),0.92−1.06(m,2H)。
実施例21:N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}マロンアミド酸の合成
マロン酸モノ−tert−ブチルエステル(84mg,0.53mmol)のジメチルアセトアミド(1.0mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(114mg,0.7mmol)を加えた。2時間後、この攪拌した混合物に、製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(100mg,0.175mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(91mg,0.7mmol)のジメチルアセトアミド(1mL)溶液を加えた。得られた反応混合物を3時間で65℃に加熱し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄した。反応混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得、さらに30分真空乾燥した。残渣を、室温で10分、トリフルオロ酢酸(5mL)を用いて処理した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(51.5mg)として得た。(m/z):[M+H]+C25H36N2O4の計算値:429.28;測定値:429.2.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.11−7.17(m,1H),6.87−6.94(m,2H),6.63−6.66(m,1H),4.08(brs,2H),3.77−3.81(m,2H),3.58(dformed s,1H),3.24(d,J=6.9Hz,不明瞭 2H),3.14−3.18(m,3H),2.51−2.54(m,4H),2.05−2.09(m,2H),1.69−1.89(m,8H),1.24−1.31(m,3H),0.98−1.03(m,2H)。
マロン酸モノ−tert−ブチルエステル(84mg,0.53mmol)のジメチルアセトアミド(1.0mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(114mg,0.7mmol)を加えた。2時間後、この攪拌した混合物に、製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(100mg,0.175mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(91mg,0.7mmol)のジメチルアセトアミド(1mL)溶液を加えた。得られた反応混合物を3時間で65℃に加熱し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄した。反応混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得、さらに30分真空乾燥した。残渣を、室温で10分、トリフルオロ酢酸(5mL)を用いて処理した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(51.5mg)として得た。(m/z):[M+H]+C25H36N2O4の計算値:429.28;測定値:429.2.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.11−7.17(m,1H),6.87−6.94(m,2H),6.63−6.66(m,1H),4.08(brs,2H),3.77−3.81(m,2H),3.58(dformed s,1H),3.24(d,J=6.9Hz,不明瞭 2H),3.14−3.18(m,3H),2.51−2.54(m,4H),2.05−2.09(m,2H),1.69−1.89(m,8H),1.24−1.31(m,3H),0.98−1.03(m,2H)。
実施例22:3−sec−ブチル−1−シクロヘキシルメチル−1−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−尿素の合成
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(30mg,0.053mmol)のジメチルホルムアミド(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(27mg,0.21mmol)、次いでsec−ブチルイソシアネート(0.079mmol)を加えた。得られた混合物を、室温で一晩振盪し、濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(17.8mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H43N3O2の計算値:442.35;測定値:442.4。
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(30mg,0.053mmol)のジメチルホルムアミド(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(27mg,0.21mmol)、次いでsec−ブチルイソシアネート(0.079mmol)を加えた。得られた混合物を、室温で一晩振盪し、濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(17.8mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H43N3O2の計算値:442.35;測定値:442.4。
実施例23〜28
sec−ブチルイソシアネートを0.079mmolの列挙したイソシアネートに置換したこと以外は、実施例22の手順に類似した手順を使用し、実施例23〜28の化合物のTFA塩を製造した。
sec−ブチルイソシアネートを0.079mmolの列挙したイソシアネートに置換したこと以外は、実施例22の手順に類似した手順を使用し、実施例23〜28の化合物のTFA塩を製造した。
実施例23 3−ベンジル−1−シクロヘキシルメチル−1−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}尿素(13.2mg);
試薬:ベンジルイソシアネート(m/z):[M+H]+C30H41N3O2の計算値:476.33;測定値:476.2。
試薬:ベンジルイソシアネート(m/z):[M+H]+C30H41N3O2の計算値:476.33;測定値:476.2。
実施例24 3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1−シクロヘキシルメチル−1−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}尿素(12.0mg);
試薬:3,4−メチレンジオキシフェニルイソシアネート(m/z):[M+H]+C30H39N3O4の計算値:506.30;測定値:506.2。
試薬:3,4−メチレンジオキシフェニルイソシアネート(m/z):[M+H]+C30H39N3O4の計算値:506.30;測定値:506.2。
実施例25 1−シクロヘキシルメチル−3−(3−フルオロフェニル)−1−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}尿素(14.3mg);
試薬:3−フルオロフェニルイソシアネート(m/z):[M+H]+C29H38FN3O2の計算値:480.30;測定値:480.2。
試薬:3−フルオロフェニルイソシアネート(m/z):[M+H]+C29H38FN3O2の計算値:480.30;測定値:480.2。
実施例26 1−シクロヘキシルメチル−1−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−3−ペンチル尿素(14.6mg);
試薬:ペンチルイソシアネート(m/z):[M+H]+C28H45N3O2の計算値:456.36;測定値:456.4。
試薬:ペンチルイソシアネート(m/z):[M+H]+C28H45N3O2の計算値:456.36;測定値:456.4。
実施例27 1−シクロヘキシルメチル−3−(4−フルオロベンジル)−1−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}尿素(13.6mg);
試薬:4−フルオロベンジルイソシアネート(m/z):[M+H]+C30H40FN3O2の計算値:494.34;測定値:494.2。
試薬:4−フルオロベンジルイソシアネート(m/z):[M+H]+C30H40FN3O2の計算値:494.34;測定値:494.2。
実施例28 1−シクロヘキシルメチル−3−(4−ジフルオロメトキシフェニル)−1−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}尿素(21.8mg);
試薬:4−ジフルオロメトキシフェニルイソシアネート(m/z):[M+H]+C30H39F2N3O3の計算値:528.31;測定値:528.2。
試薬:4−ジフルオロメトキシフェニルイソシアネート(m/z):[M+H]+C30H39F2N3O3の計算値:528.31;測定値:528.2。
実施例29A:N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}スクシンアミド酸メチルエステルの合成
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノール(114mg,0.20mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(103mg,0.80mmol)、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(0.20mmol)のジクロロメタン(0.3mL)溶液を加えた。得られた混合物を、室温で約10分攪拌し、濃縮し、水(5mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色塩(46.4mg)として得た。(m/z):[M+H]+C27H40N2O4の計算値:457.31;測定値:457.3。
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノール(114mg,0.20mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(103mg,0.80mmol)、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(0.20mmol)のジクロロメタン(0.3mL)溶液を加えた。得られた混合物を、室温で約10分攪拌し、濃縮し、水(5mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色塩(46.4mg)として得た。(m/z):[M+H]+C27H40N2O4の計算値:457.31;測定値:457.3。
実施例29B:N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}スクシンアミド酸メチルエステルの合成
製造例4の方法および製造例11の方法に類似した方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノールのビスTFA塩(88mg,0.15mmol)のジクロロメタン(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(80mg,0.62mmol)、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(0.18mmol)のDCM溶液(0.15mL)を加えた。得られた混合物を、室温で約10分攪拌した。質量分析(エレクトロンスプレー)は、出発物質がまた存在すること示した。追加の3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(0.05mmol)を加えた。分析HPLCによって反応が完了したと判断した時、反応混合物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(44.7mg)として得た。(m/z):[M+H]+C27H40N2O4の計算値:457.31;測定値:457.5.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.10−7.15(m,1H),6.90(d,J=7.8Hz,1H)
,6.85(s,1H),6.63(d,J=7.8Hz,1H),4.02(brs,2H),3.70−3.71(m,2H),3.63(s,3H),3.26−3.28(m,不明瞭 2H),3.08−3.11(m,3H),2.67−2.71(m,4H),2.47−2.49(m,4H),2.04−2.1(m,2H),1.708−1.878(m,8H),1.21−1.38(m,3H),0.95−1.03(m,2H)。
製造例4の方法および製造例11の方法に類似した方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノールのビスTFA塩(88mg,0.15mmol)のジクロロメタン(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(80mg,0.62mmol)、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(0.18mmol)のDCM溶液(0.15mL)を加えた。得られた混合物を、室温で約10分攪拌した。質量分析(エレクトロンスプレー)は、出発物質がまた存在すること示した。追加の3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(0.05mmol)を加えた。分析HPLCによって反応が完了したと判断した時、反応混合物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(44.7mg)として得た。(m/z):[M+H]+C27H40N2O4の計算値:457.31;測定値:457.5.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.10−7.15(m,1H),6.90(d,J=7.8Hz,1H)
,6.85(s,1H),6.63(d,J=7.8Hz,1H),4.02(brs,2H),3.70−3.71(m,2H),3.63(s,3H),3.26−3.28(m,不明瞭 2H),3.08−3.11(m,3H),2.67−2.71(m,4H),2.47−2.49(m,4H),2.04−2.1(m,2H),1.708−1.878(m,8H),1.21−1.38(m,3H),0.95−1.03(m,2H)。
実施例30:N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−2−メタンスルホニルアセトアミドの合成
メタンスルホニル酢酸(0.10mmol)のジメチルホルムアミド(0.2mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(21mg,0.13mmol)を加えた。反応混合物を約1時間振盪し、その後ジメチルホルムアミド(0.3mL)中の3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノール(製造例1および3の方法で製造した)(30mg,0.053mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10mmol)の混合物を加えた。得られた混合物を室温で一晩攪拌し、濃縮し、水(8mL)中の50%酢酸で希釈し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(7.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H38N2O4Sの計算値:463.27;測定値:463.5。
メタンスルホニル酢酸(0.10mmol)のジメチルホルムアミド(0.2mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(21mg,0.13mmol)を加えた。反応混合物を約1時間振盪し、その後ジメチルホルムアミド(0.3mL)中の3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノール(製造例1および3の方法で製造した)(30mg,0.053mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10mmol)の混合物を加えた。得られた混合物を室温で一晩攪拌し、濃縮し、水(8mL)中の50%酢酸で希釈し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(7.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H38N2O4Sの計算値:463.27;測定値:463.5。
実施例31:N−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}スクシンアミドの合成
実施例18の生成物であるN−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}スクシンアミド酸(95mg,0.17mmol)のジメチルアセトアミド(0.2mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(165mg,1.02mmol)を加えた。1時間後、酢酸アンモニウム(79mg,1.02mmol)、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(132mg,1.02mmol)を加えた。得られた混合物を、室温で一晩振盪し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(5.6mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O3の計算値:442.31;測定値:442.5。
実施例18の生成物であるN−シクロヘキシルメチル−N−{2−[3−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}スクシンアミド酸(95mg,0.17mmol)のジメチルアセトアミド(0.2mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(165mg,1.02mmol)を加えた。1時間後、酢酸アンモニウム(79mg,1.02mmol)、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(132mg,1.02mmol)を加えた。得られた混合物を、室温で一晩振盪し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(5.6mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O3の計算値:442.31;測定値:442.5。
実施例32:1−シクロヘキシルメチル−3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}尿素の合成
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(30mg,0.05mmol)のジメチルホルムアミド(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(27mg,0.21mmol)、次いで3,4−ジメトキシフェニルイソシアネート(14mg,0.078mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩放置し、回転蒸発器で濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(13.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C31H43N3O4の計算値:522.34;測定値:522.2。
製造例1および3の方法で製造した、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−フェノールのTFA塩(30mg,0.05mmol)のジメチルホルムアミド(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(27mg,0.21mmol)、次いで3,4−ジメトキシフェニルイソシアネート(14mg,0.078mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩放置し、回転蒸発器で濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(13.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C31H43N3O4の計算値:522.34;測定値:522.2。
実施例33〜38
シクロヘキシルアミン中間体を製造例3で製造された適切な置換ベンジルアミンに置換し、製造例1で製造された3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノール中間体を使用し、塩化アセチルを適切な塩化アシルで置換したこと以外は、実施例7の一般的方法を使用して、実施例33〜38の化合物のTFA塩を製造した。
シクロヘキシルアミン中間体を製造例3で製造された適切な置換ベンジルアミンに置換し、製造例1で製造された3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノール中間体を使用し、塩化アセチルを適切な塩化アシルで置換したこと以外は、実施例7の一般的方法を使用して、実施例33〜38の化合物のTFA塩を製造した。
実施例33 N−(3−フルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミド(9.6mg)(m/z):[M+H]+C24H29FN2O3の計算値:413.23;測定値:413.2。
実施例34 N−(3−フルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}スクシンアミド酸(12.0mg)(m/z):[M+H]+C26H31FN2O4の計算値:455.24;測定値:455.2。
実施例35 N−(3−フルオロベンジル)−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−3−メチルブチルアミド(9.9mg)(m/z):[M+H]+C27H35FN2O2の計算値:439.28;測定値:439.2。
実施例36 N−(2,6−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミド(9.0mg)(m/z):[M+H]+C24H28F2N2O3の計算値:431.22;測定値:431.2。
実施例37 N−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−3−メチルブチルアミド(13.1mg)(m/z):[M+H]+C27H34F2N2O2の計算値:457.27;測定値:457.2。
実施例38 N−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミド(11.7mg)(m/z):[M+H]+C24H28F2N2O2の計算値:415.22;測定値:415.2。
実施例39〜42
シクロヘキシルアミン中間体を製造例3で製造された適切な置換ベンジルアミンで置換し、製造例1で製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノール中間体を使用し、実施例40および42では、マロン酸モノtert−ブチルエステルをメタンスルホニル酢酸に置換したこと以外は、実施例21の一般的方法を使用して、実施例39〜42の化合物のTFA塩を製造した。
シクロヘキシルアミン中間体を製造例3で製造された適切な置換ベンジルアミンで置換し、製造例1で製造した3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェノール中間体を使用し、実施例40および42では、マロン酸モノtert−ブチルエステルをメタンスルホニル酢酸に置換したこと以外は、実施例21の一般的方法を使用して、実施例39〜42の化合物のTFA塩を製造した。
実施例39 N−(3−フルオロベンジル)−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}マロンアミド酸(11.4mg)(m/z):[M+H]+C25H29FN2O4の計算値:441.22;測定値:441.2。
実施例40 N−(3−フルオロベンジル)−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−2−メタンスルホニル−アセトアミド(25.0mg)(m/z):[M+H]+C25H31FN2O4Sの計算値:475.21;測定値:475.2。
実施例41 N−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}マロンアミド酸(11.1mg)(m/z):[M+H]+C25H28F2N2O4の計算値:459.21;測定値:459.2。
実施例42 N−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−2−メタンスルホニル−アセトアミド(11.1mg)(m/z):[M+H]+C25H30F2N2O4Sの計算値:493.20;測定値:493.2。
実施例43:N−(4−フルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザ−iシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミドの合成
製造例4および3の方法により製造された、3−エンド−{8−[2−(4−フルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノールのビスTFA塩(30mg,0.05mmol)のジクロロメタン(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(26mg,0.2mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(0.075mmol)を加えた。反応の完了が質量分光分析により示された後、混合物を回転蒸発器で濃縮し、残渣をEtOH(0.2mL)に溶解し、室温で30分、水(0.2mL)中で水酸化リチウム一水和物(17mg)を用いて加水分解した。溶剤を回転蒸発器で除去し、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(16.6mg)を得た。(m/z):[M+H]+C24H29FN2O3の計算値:413.23;測定値:413.2。
製造例4および3の方法により製造された、3−エンド−{8−[2−(4−フルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェノールのビスTFA塩(30mg,0.05mmol)のジクロロメタン(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(26mg,0.2mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(0.075mmol)を加えた。反応の完了が質量分光分析により示された後、混合物を回転蒸発器で濃縮し、残渣をEtOH(0.2mL)に溶解し、室温で30分、水(0.2mL)中で水酸化リチウム一水和物(17mg)を用いて加水分解した。溶剤を回転蒸発器で除去し、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(16.6mg)を得た。(m/z):[M+H]+C24H29FN2O3の計算値:413.23;測定値:413.2。
実施例44:N−(4−クロロベンジル)−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザ−iシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アセトアミドの合成
製造例3の適切な置換ベンジルアミンを使用して、実施例43の手順に倣って、標題化合物のTFA塩(19.1mg)を得た。(m/z):[M+H]+C24H29ClN2O3の計算値:429.20;測定値:429.2。
製造例3の適切な置換ベンジルアミンを使用して、実施例43の手順に倣って、標題化合物のTFA塩(19.1mg)を得た。(m/z):[M+H]+C24H29ClN2O3の計算値:429.20;測定値:429.2。
実施例45:2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)アセトアミドの合成
製造例11に従って製造された置換ベンジルアミンを使用して、実施例43の手順に倣って、標題化合物のTFA塩(19.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H29F3N2O3の計算値:463.22;測定値:463.2。
製造例11に従って製造された置換ベンジルアミンを使用して、実施例43の手順に倣って、標題化合物のTFA塩(19.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H29F3N2O3の計算値:463.22;測定値:463.2。
実施例46A:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−ヒドロキシアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
製造例5および6の方法によって製造された3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミドのビスTFA塩(111mg,0.188mmol)のジクロロメタン(0.94mL)溶液に、−20℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(97mg,0.75mmol)、次いでジクロロメタン(0.5mL)中のアセトキシアセチルクロリド(27mg,0.29mmol)を加えた。反応混合物を、−20℃〜−10℃で約30分攪拌し、その後飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、次いでDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得、これをEtOH(1.0mL)に溶解し、室温で30分、水(0.5mL)中で水酸化リチウム一水和物(24mg,0.56mmol)を使用して処理した。溶剤を回転蒸発器で除去し、得られた残渣を水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(58.7mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H31N3O3の計算値:422.25;測定値:422.3。
製造例5および6の方法によって製造された3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]ベンズアミドのビスTFA塩(111mg,0.188mmol)のジクロロメタン(0.94mL)溶液に、−20℃で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(97mg,0.75mmol)、次いでジクロロメタン(0.5mL)中のアセトキシアセチルクロリド(27mg,0.29mmol)を加えた。反応混合物を、−20℃〜−10℃で約30分攪拌し、その後飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、次いでDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得、これをEtOH(1.0mL)に溶解し、室温で30分、水(0.5mL)中で水酸化リチウム一水和物(24mg,0.56mmol)を使用して処理した。溶剤を回転蒸発器で除去し、得られた残渣を水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(58.7mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H31N3O3の計算値:422.25;測定値:422.3。
実施例46B:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−ヒドロキシアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
製造例13の方法によって製造された3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(102mg,0.44mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、周辺温度で、酢酸[ベンジル−(2−オキソ−エチル)カルバモイル]メチルエステル(164mg,0.66mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(131mg)を加えた。反応混合物を周辺温度で約30分攪拌し、質量分光分析により完了を判定した。次いで反応系を濃縮し、EtOH(6mL)に再溶解し、約30分、水(4mL)中の水酸化リチウム一水和物(111mg)を使用して処理した。次いで、混合物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(115.7mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H31N3O3の計算値:422.25;測定値:422.4;1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm)8.0(s,1H),7.68−7.75(m,2H),7.26−7.47(m,6H),4.57(s,2H),4.37(s,2H),4.08(brs,2H),3.72(t,J=5.7Hz,2H),3.05(t,J=5.4Hz,2H),2.59−2.62(m,4H),1.99−2.03(m,2H),1.74−1.81(m,2H)。
製造例13の方法によって製造された3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(102mg,0.44mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、周辺温度で、酢酸[ベンジル−(2−オキソ−エチル)カルバモイル]メチルエステル(164mg,0.66mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(131mg)を加えた。反応混合物を周辺温度で約30分攪拌し、質量分光分析により完了を判定した。次いで反応系を濃縮し、EtOH(6mL)に再溶解し、約30分、水(4mL)中の水酸化リチウム一水和物(111mg)を使用して処理した。次いで、混合物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(115.7mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H31N3O3の計算値:422.25;測定値:422.4;1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm)8.0(s,1H),7.68−7.75(m,2H),7.26−7.47(m,6H),4.57(s,2H),4.37(s,2H),4.08(brs,2H),3.72(t,J=5.7Hz,2H),3.05(t,J=5.4Hz,2H),2.59−2.62(m,4H),1.99−2.03(m,2H),1.74−1.81(m,2H)。
実施例47:N−{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−N−シクロヘキシルメチル−スクシンアミド酸の合成
製造例5および7の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(114mg,0.19mmol)のジクロロメタン(0.95mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(98mg,0.76mmol)を加えた。次いで、得られた混合物を−30℃に冷却し、その後3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(30mg,0.20mmol)のDCM(0.5mL)溶液を加えた。反応が完了した後、混合物を濃縮した。残渣をEtOH(2mL)に再溶解し、約30分、水(1mL)中の水酸化リチウム一水和物(32mg)を使用して処理した。混合物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(63.2mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H39N3O4の計算値:470.30;測定値:470.5。
製造例5および7の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(114mg,0.19mmol)のジクロロメタン(0.95mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(98mg,0.76mmol)を加えた。次いで、得られた混合物を−30℃に冷却し、その後3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(30mg,0.20mmol)のDCM(0.5mL)溶液を加えた。反応が完了した後、混合物を濃縮した。残渣をEtOH(2mL)に再溶解し、約30分、水(1mL)中の水酸化リチウム一水和物(32mg)を使用して処理した。混合物を濃縮し、水(10mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(63.2mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H39N3O4の計算値:470.30;測定値:470.5。
実施例48:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
製造例13および9の方法により製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(734mg,1.23mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(635mg,4.9mmol)を加えた。得られた混合物を、−20℃に冷却し、その後アセトキシアセチルクロリド(184mg,1.35mmol)のDCM(2mL)溶液を加えた。5分後、反応の完了を質量分光分析によって確認した。反応混合物を濃縮し、EtOH(15mL)に溶解し、約30分、水(5mL)中の水酸化リチウム一水和物(309mg)で処理した。次いで、反応混合物を濃縮し、水(15mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(585.9mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H37N3O3の計算値:428.29;測定値:428.2.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):8.0(s,1H),7.68−7.74(m,2H),7.42−7.47(t,J=8.1 Hz,1H),4.27(s,2H),4.09(brs,2H),3.72(t,J=5.7 Hz,2H),3.2−3.35(m,不明瞭 1H),3.09−3.14(m,4H),2.59−2.62(m,4H),2.07−2.12(m,2H),1.62−1.83(m,8H),1.15−1.35(m,3H),0.87−1.16(m,2H)。
製造例13および9の方法により製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(734mg,1.23mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(635mg,4.9mmol)を加えた。得られた混合物を、−20℃に冷却し、その後アセトキシアセチルクロリド(184mg,1.35mmol)のDCM(2mL)溶液を加えた。5分後、反応の完了を質量分光分析によって確認した。反応混合物を濃縮し、EtOH(15mL)に溶解し、約30分、水(5mL)中の水酸化リチウム一水和物(309mg)で処理した。次いで、反応混合物を濃縮し、水(15mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(585.9mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H37N3O3の計算値:428.29;測定値:428.2.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):8.0(s,1H),7.68−7.74(m,2H),7.42−7.47(t,J=8.1 Hz,1H),4.27(s,2H),4.09(brs,2H),3.72(t,J=5.7 Hz,2H),3.2−3.35(m,不明瞭 1H),3.09−3.14(m,4H),2.59−2.62(m,4H),2.07−2.12(m,2H),1.62−1.83(m,8H),1.15−1.35(m,3H),0.87−1.16(m,2H)。
実施例49:3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチル−フェニルアセチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの合成
製造例5および7の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(112mg,0.19mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(97mg,0.75mmol)を加えた。次いで得られた混合物を−40℃に冷却し、その後フェニル塩化アセチル(32mg,0.21mmol)のDCM(0.1mL)溶液を加えた。得られた混合物を−40℃と−20℃との間の温度で約30分攪拌した。質量分光分析に従って、反応の完了を判断した。濃縮後、残渣を水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(27.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C31H41N3O2の計算値:488.33;測定値:488.8。
製造例5および7の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(112mg,0.19mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(97mg,0.75mmol)を加えた。次いで得られた混合物を−40℃に冷却し、その後フェニル塩化アセチル(32mg,0.21mmol)のDCM(0.1mL)溶液を加えた。得られた混合物を−40℃と−20℃との間の温度で約30分攪拌した。質量分光分析に従って、反応の完了を判断した。濃縮後、残渣を水(10mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(27.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C31H41N3O2の計算値:488.33;測定値:488.8。
実施例50:N−{2−[3−エンド−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−N−シクロヘキシルメチル−スクシンアミド酸メチルエステルの合成
製造例5および7の方法によって製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(97mg,0.16mmol)のジクロロメタン(0.8mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(83mg,0.64mmol)を加えた。次いで得られた混合物を−20℃に冷却し、その後3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(29mg,0.19mmol)のDCM(0.1mL)溶液、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロリドの別の部分(0.20mmol)のDCM(0.3mL)溶液を加えた。30分後、アリコートのLC−MS分析が、所望の分子量を示した。次いで反応混合物を濃縮し、水(8mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(46.4mg)として得た。(m/z):[M+H]+C28H41N3O4の計算値:484.32;測定値:484.5。
製造例5および7の方法によって製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(97mg,0.16mmol)のジクロロメタン(0.8mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(83mg,0.64mmol)を加えた。次いで得られた混合物を−20℃に冷却し、その後3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(29mg,0.19mmol)のDCM(0.1mL)溶液、次いで3−カルボメトキシプロピオニルクロリドの別の部分(0.20mmol)のDCM(0.3mL)溶液を加えた。30分後、アリコートのLC−MS分析が、所望の分子量を示した。次いで反応混合物を濃縮し、水(8mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色固体(46.4mg)として得た。(m/z):[M+H]+C28H41N3O4の計算値:484.32;測定値:484.5。
実施例51:3−エンド−{8−[2−(3−sec−ブチル−1−シクロヘキシルメチル−ウレイド)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの合成
実施例32の方法に倣い、製造例5および9の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(30mg,0.05mmol)を、sec−ブチルイソシアネート(0.075mmol)と反応させた。精製により、標題化合物のTFA塩(24.2mg)を得た。(m/z):[M+H]+C28H44N4O2の計算値:469.35;測定値:469.4。
実施例32の方法に倣い、製造例5および9の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(30mg,0.05mmol)を、sec−ブチルイソシアネート(0.075mmol)と反応させた。精製により、標題化合物のTFA塩(24.2mg)を得た。(m/z):[M+H]+C28H44N4O2の計算値:469.35;測定値:469.4。
実施例52:3−エンド−{8−[2−(1−シクロヘキシルメチル−3−ペンチルウレイド)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの合成
製造例5および9の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(30mg,0.05mmol)のDMF(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(27mg,0.20mmol)、次いでペンチルイソシアネート(0.075mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩振盪し、濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(23.3mg)を得た。(m/z):[M+H]+C29H46N4O2の計算値:483.37;測定値:483.4。
製造例5および9の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(30mg,0.05mmol)のDMF(0.4mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(27mg,0.20mmol)、次いでペンチルイソシアネート(0.075mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩振盪し、濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(23.3mg)を得た。(m/z):[M+H]+C29H46N4O2の計算値:483.37;測定値:483.4。
実施例53〜55
実施例52の一般的方法を使用し、ペンチルイソシアネートを適切なイソシアネートに置換して、実施例53〜55の化合物のTFA塩を製造した。
実施例52の一般的方法を使用し、ペンチルイソシアネートを適切なイソシアネートに置換して、実施例53〜55の化合物のTFA塩を製造した。
実施例53 3−エンド−(8−{2−[1−シクロヘキシルメチル−3−(4−フルオロベンジル)−ウレイド]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(30.3mg)(m/z):[M+H]+C31H41FN4O2の計算値:521.33;測定値:521.2。
実施例54 3−エンド−{8−[2−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1−シクロヘキシルメチルウレイド)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミド(24.5mg)(m/z):[M+H]+C31H40N4O4の計算値:533.31;測定値:533.2;1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm)7.97(s,1H),7.71(d,J=7.8Hz,1H),7.66(d,J=8.1Hz,1H),7.42(dd,J=7.8Hz,1H),3.90−3.99(m,3H),3.60(t,J=4.8Hz,2H),3.25−3.29(m,1H,溶剤に重複),3.02−3.09(m,4H),2.55−2.58(m,4H),2.03−2.07(m,2H),1.63−1.78(m,8H),1.07−1.25(m,9H),0.92−1.01(m,2H)。
実施例55 3−エンド−{8−[2−(1−シクロヘキシルメチル−3−イソプロピルウレイド)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミド(24.5mg)(m/z):[M+H]+C27H42N4O2の計算値:455.33;測定値:455.4;1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm)7.97(s,1H),7.71(d,J=7.8Hz,1H),7.66(d,J=8.1Hz,1H),7.42(dd,J=7.8Hz,1H),3.90−3.99(m,3H),3.60(t,J=4.8Hz,2H),3.25−3.29(m,1H,溶剤に重複),3.02−3.09(m,4H),2.55−2.58(m,4H),2.03−2.07(m,2H),1.63−1.78(m,8H),1.07−1.25(m,9H),0.92−1.01(m,2H)。
実施例56:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−メタンスルホニル−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
メタンスルホニル酢酸(90mg,0.65mmol)のDMF(0.2mL)の溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(105mg,0.65mmol)を加えた。1時間後、製造例12および9の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミド(60mg,0.16mmol)、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(84mg,0.65mmol)を加えた。得られた混合物を2時間で60℃に加熱し、次いで60時間で室温に冷却した。次いで、これを濃縮し、水(3mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(35.1mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O4Sの計算値:490.27;測定値:490.2.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.98(s,1H),7.66−7.74(m,2H),7.41−7.46(m,1H),4.77(s,2H),4.38(brs,2H),3.78−3.82(m,2H),3.04−3.33(m,不明瞭 5H),3.21(s,3H),2.57−2.61(m,4H),2.07−2.10(m,2H),1.66−1.79(m,8H),1.22−1.29(m,3H),0.94−1.01(m,2H)。
メタンスルホニル酢酸(90mg,0.65mmol)のDMF(0.2mL)の溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(105mg,0.65mmol)を加えた。1時間後、製造例12および9の方法で製造された、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミド(60mg,0.16mmol)、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(84mg,0.65mmol)を加えた。得られた混合物を2時間で60℃に加熱し、次いで60時間で室温に冷却した。次いで、これを濃縮し、水(3mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(35.1mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O4Sの計算値:490.27;測定値:490.2.1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):7.98(s,1H),7.66−7.74(m,2H),7.41−7.46(m,1H),4.77(s,2H),4.38(brs,2H),3.78−3.82(m,2H),3.04−3.33(m,不明瞭 5H),3.21(s,3H),2.57−2.61(m,4H),2.07−2.10(m,2H),1.66−1.79(m,8H),1.22−1.29(m,3H),0.94−1.01(m,2H)。
実施例57:3−エンド−(8−{2−[(2−アミノアセチル)−シクロヘキシルメチル−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
n−tert−ブトキシカルボニルグリシン(34mg,0.20mmol)のDMF(0.2mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(32mg,0.2mmol)を加えた。室温で2時間振盪した後、この混合物に、製造例12および9の方法によって製造された3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(30mg,0.05mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(26mg,0.2mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で一晩振盪した。濃縮後、残渣をDCM(1mL)中の50%TFAで処理した。混合物を濃縮し、残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(15.9mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H38N4O2の計算値:427.31;測定値:427.2。
n−tert−ブトキシカルボニルグリシン(34mg,0.20mmol)のDMF(0.2mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(32mg,0.2mmol)を加えた。室温で2時間振盪した後、この混合物に、製造例12および9の方法によって製造された3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(30mg,0.05mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(26mg,0.2mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で一晩振盪した。濃縮後、残渣をDCM(1mL)中の50%TFAで処理した。混合物を濃縮し、残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(15.9mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H38N4O2の計算値:427.31;測定値:427.2。
実施例58A:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
(S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボン酸(98mg,0.67mmol)のDMF(0.2mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(109mg,0.67mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、この混合物に、製造例12および9の方法で製造された3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(100mg,0.167mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(87mg,0.67mmol)を加えた。反応混合物を60℃で2時間加熱し、次いで室温で72時間置いた。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水(2×2mL)、1NのNaOH(2mL)およびブライン(2mL)で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。次いで、得られた残渣を酢酸(1.5mL)および水(0.5mL)に溶解し、一晩で65℃に加熱した。混合物を回転蒸発器で濃縮し、水(3.0mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(15.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O2の計算値:458.30;測定値:458.2.1HNMR(
CD3OD,300M Hz)δ(ppm):7.98(s,1H),7.67−7.73(m,2H),7.40−7.45(m,1H),4.57(t,J=5.4Hz,1H),3.94−4.12(m,3H),3.69−3.72(m,2H),3.50−3.58(m,1H),3.35−3.43(m,1H),3.20−3.27(不明瞭 2H,溶剤と部分的に重複),3.12−3.15(m,2H),2.52(brs,4H),1.98−2.02(m,2H),1.61−1.70(m,8H),1.09−1.22(m,3H),0.88−0.95(m,2H)。
(S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボン酸(98mg,0.67mmol)のDMF(0.2mL)溶液に、室温で、1,1’−カルボニルジイミダゾール(109mg,0.67mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、この混合物に、製造例12および9の方法で製造された3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのビスTFA塩(100mg,0.167mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(87mg,0.67mmol)を加えた。反応混合物を60℃で2時間加熱し、次いで室温で72時間置いた。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水(2×2mL)、1NのNaOH(2mL)およびブライン(2mL)で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。次いで、得られた残渣を酢酸(1.5mL)および水(0.5mL)に溶解し、一晩で65℃に加熱した。混合物を回転蒸発器で濃縮し、水(3.0mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(15.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O2の計算値:458.30;測定値:458.2.1HNMR(
CD3OD,300M Hz)δ(ppm):7.98(s,1H),7.67−7.73(m,2H),7.40−7.45(m,1H),4.57(t,J=5.4Hz,1H),3.94−4.12(m,3H),3.69−3.72(m,2H),3.50−3.58(m,1H),3.35−3.43(m,1H),3.20−3.27(不明瞭 2H,溶剤と部分的に重複),3.12−3.15(m,2H),2.52(brs,4H),1.98−2.02(m,2H),1.61−1.70(m,8H),1.09−1.22(m,3H),0.88−0.95(m,2H)。
製造例13および9の方法で製造された試薬、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドおよびリチウム(4S)−2,2−ジメチル1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレートを使用して、先に記載した方法で製造された標題化合物のTFA塩(4.45g,7.78mmol)を、メタノール(<10mL)に溶解し、DCM(400mL)で希釈した。有機溶液を1MのNaOH(500mL)で洗浄した。塩基性水層をDCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(500mL)で洗浄した。有機層を炭酸カリウムで乾燥した。溶液をろ過し、溶剤を真空除去し、標題化合物(3.09g,87%の収率)をガラス状固体として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O2の計算値:458.30;測定値:458.5.1H NMR(300MHz,d6−DMSO):7.81−7.83(s,1H),7.61−7.65(br s,1H),7.55−7.60(d,1H),7.30−7.35(d,1H),7.18−7.22(m,2H),4.80−4082(d,0.8 H),4.62−4.65(d,0.64 H),4.50−4.60(m,1.1 H),4.22−4.38(m,0.83 H),4.10−4.20(m,0.65 H),3.00−3.50(m,8H),2.70−2.99(m,2H),2.00−2.30(m,4H),1.60−1.80(m,2H),1.43−1.60(m,4H),1.22−1.40(m,3H),0.93−1.19(m,3H),0.82−0.94(m,2H)。
実施例58B:結晶性3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド硫酸塩の合成
a.N−シクロヘキシルメチル−(2−オキソエチル)−カルバミン酸ベンジルエステルの製造
100mLのフラスコに、N−シクロヘキシルメチル−(2−オキソエチル)−カルバミン酸ベンジルエステル亜硫酸水素付加物(3.94g,1mmol)およびMeTHF(35mL)、次いで水(25mL)を加えた。得られたスラリーを室温で5分攪拌し、1MのNaOH(8mL)を加えた。反応混合物を室温で45分攪拌した。層を分離し、有機層の容量を約8mLに減らし、粗標題中間体を得た。
a.N−シクロヘキシルメチル−(2−オキソエチル)−カルバミン酸ベンジルエステルの製造
100mLのフラスコに、N−シクロヘキシルメチル−(2−オキソエチル)−カルバミン酸ベンジルエステル亜硫酸水素付加物(3.94g,1mmol)およびMeTHF(35mL)、次いで水(25mL)を加えた。得られたスラリーを室温で5分攪拌し、1MのNaOH(8mL)を加えた。反応混合物を室温で45分攪拌した。層を分離し、有機層の容量を約8mLに減らし、粗標題中間体を得た。
b.2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}シクロヘキシルメチル−カルバミン酸ベンジルエステルの製造
先の工程の生成物に、DMF(15mL)、次いで製造例25の方法で製造された3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド塩酸塩(2.67g,1mmol)、その後DMF(10mL)を加えた。混合物を室温で30分攪拌し、10℃に冷却し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(4.25g,2mmol)を加えた。反応混合物を室温で90分攪拌し、次いでto10℃に冷却した。酢酸イソプロピル(100mL)、次いで1MのNaOH(50mL)を加えた。混合物を15分攪拌し、相を分離した。有機層を水中のブライン(1:1,2×50mL)で洗浄し、有機層の容量を約10mLに減らし、粗標題中間体を得た。
先の工程の生成物に、DMF(15mL)、次いで製造例25の方法で製造された3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド塩酸塩(2.67g,1mmol)、その後DMF(10mL)を加えた。混合物を室温で30分攪拌し、10℃に冷却し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(4.25g,2mmol)を加えた。反応混合物を室温で90分攪拌し、次いでto10℃に冷却した。酢酸イソプロピル(100mL)、次いで1MのNaOH(50mL)を加えた。混合物を15分攪拌し、相を分離した。有機層を水中のブライン(1:1,2×50mL)で洗浄し、有機層の容量を約10mLに減らし、粗標題中間体を得た。
c.3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの製造
先の工程の生成物にEtOH(30mL)および濃HCl(1.5mL)を加えた。溶液を窒素でパージし、炭素上10%パラジウム(470mg)を加え、混合物を窒素で5分パージし、次いで30psiで一晩水素化した。窒素で2分パージした後、溶液をセライトでろ過し、溶剤を除去し、約10mLとした。酢酸イソプロピル(40mL)および1MのNaOH(20mL)を加えた。層を分離し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、相を分離し、有機溶剤を除去し、5〜10mLとした。酢酸イソプロピル(20mL)を加え、容量を約8mLとし、これに酢酸イソプロピル(20mL)を加えた。得られたスラリーを室温で2時間攪拌した。生成物をろ過により単離し、反応フラスコおよびフィルターケーキを酢酸イソプロピル(10mL)で洗浄し、標題中間体(2.4g,98%の純度)をオフホワイト固体として得た。
先の工程の生成物にEtOH(30mL)および濃HCl(1.5mL)を加えた。溶液を窒素でパージし、炭素上10%パラジウム(470mg)を加え、混合物を窒素で5分パージし、次いで30psiで一晩水素化した。窒素で2分パージした後、溶液をセライトでろ過し、溶剤を除去し、約10mLとした。酢酸イソプロピル(40mL)および1MのNaOH(20mL)を加えた。層を分離し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、相を分離し、有機溶剤を除去し、5〜10mLとした。酢酸イソプロピル(20mL)を加え、容量を約8mLとし、これに酢酸イソプロピル(20mL)を加えた。得られたスラリーを室温で2時間攪拌した。生成物をろ過により単離し、反応フラスコおよびフィルターケーキを酢酸イソプロピル(10mL)で洗浄し、標題中間体(2.4g,98%の純度)をオフホワイト固体として得た。
d.3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド硫酸塩(水和型)の製造
500mLのフラスコに、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミド(31g,83.9mmol)およびDMF(150mL)を加えた。混合物を10分攪拌し、次いでベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)−ホスホニウムヘキサフルオロ−ホスフェート(56.8g,109mmol)およびリチウム(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート(15.6g,92.3mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。酢酸エチル(600mL)および0.5MのNaOH(300mL)を加え、相を分離した。有機層は粗(S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボン酸{2−[3−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}シクロヘキシルメチル−アミド(約84mmol)を含み、これは単離しなかった。
500mLのフラスコに、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミド(31g,83.9mmol)およびDMF(150mL)を加えた。混合物を10分攪拌し、次いでベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)−ホスホニウムヘキサフルオロ−ホスフェート(56.8g,109mmol)およびリチウム(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート(15.6g,92.3mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。酢酸エチル(600mL)および0.5MのNaOH(300mL)を加え、相を分離した。有機層は粗(S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボン酸{2−[3−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}シクロヘキシルメチル−アミド(約84mmol)を含み、これは単離しなかった。
有機層を水中のブライン(1:1,2×300mL)で洗浄し、相を分離した。有機層に2MのH2SO4(42mL)を加え、反応混合物を室温で一晩攪拌した。アセトニトリル(300mL)を加え、得られたスラリーを2〜6時間攪拌した。生成物をろ過により単離し、フィルターケーキをアセトニトリル(200mL)で洗浄し、空気中で2時間、次いで真空下室温で20時間乾燥し、標題化合物(40g,97%のHPLCによる純度)を白色粉末として得た。
e.結晶性3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド硫酸塩の合成
100mLのフラスコに、3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド硫酸塩の水和型(2g)とMeOH(40mL)とを加えた。得られたスラリーを窒素下20分で65℃に加熱し、溶解を完全にした。溶液を攪拌しながら室温に冷却した。約20mLの溶剤を僅かな減圧下で除去し、得られたスラリーを、室温で一晩攪拌した。生成物をろ過により単離し、フラスコおよびフィルターケーキを、アセトニトリル(2×5mL)で洗浄した。フィルターケーキを空気中で2時間、次いで真空下室温で一晩乾燥し、標題化合物(1.71g,>99%のHPLCによる純度、約85%の収率)を白色粉末として得た。
100mLのフラスコに、3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド硫酸塩の水和型(2g)とMeOH(40mL)とを加えた。得られたスラリーを窒素下20分で65℃に加熱し、溶解を完全にした。溶液を攪拌しながら室温に冷却した。約20mLの溶剤を僅かな減圧下で除去し、得られたスラリーを、室温で一晩攪拌した。生成物をろ過により単離し、フラスコおよびフィルターケーキを、アセトニトリル(2×5mL)で洗浄した。フィルターケーキを空気中で2時間、次いで真空下室温で一晩乾燥し、標題化合物(1.71g,>99%のHPLCによる純度、約85%の収率)を白色粉末として得た。
上記の手順に従って製造された試料は、以下を特徴とする。1H NMR(400MHz,DMSO d6):δ(ppm)9.08&8.94(2セットのbrs,1H),7.99−8.04(m,2H),7.74−7.76(m,1H),7.68−7.70(m,1H),7.41−7.45(m,2H),4.81,5.00 and 5.30(3セットのbrs,2H),4.34(変形m,1H),4.00&4.05(変形m,2H),3.01−3.25 and 3.47−3.55 and 3.75−3.82(3セットのm,10H),2.50−2.55(m,2H),1.99(変形m,2H),1.56−1.70(m,8H),1.15−1.19(m,3H),0.89−0.99(m,2H)。
実施例58C:結晶性3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドグリコレートの合成
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(35mg)をアセトン水溶液(2%水,98%アセトン,0.46mL)に溶解した。この溶液に、アセトニトリル(0.10mL)中の0.78Mグリコール酸を加えた。析出物が素早く形成され、これは2時間の間に複屈折物質に変換された。母液をデカントし、残った固形物を乾燥し、標題化合物を得た。結晶性物質のX線粉末回折パターン(XRPD)を図1に示す。回折ピークは、8.00±0.2、12.50±0.2、16.19±0.2、16.91±0.2、18.41±0.2、20.69±0.2、22.04±0.2、23.03±0.2、25.44±0.2、25.85±0.2および28.76±0.2の2θ値で観察された。
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(35mg)をアセトン水溶液(2%水,98%アセトン,0.46mL)に溶解した。この溶液に、アセトニトリル(0.10mL)中の0.78Mグリコール酸を加えた。析出物が素早く形成され、これは2時間の間に複屈折物質に変換された。母液をデカントし、残った固形物を乾燥し、標題化合物を得た。結晶性物質のX線粉末回折パターン(XRPD)を図1に示す。回折ピークは、8.00±0.2、12.50±0.2、16.19±0.2、16.91±0.2、18.41±0.2、20.69±0.2、22.04±0.2、23.03±0.2、25.44±0.2、25.85±0.2および28.76±0.2の2θ値で観察された。
本発明に掲載した全XRPDデータは、連続スキャンモード3°/分、工程サイズ0.03°で動作するCu Kα(30.0kV,15.0mA)照射を使用する、Rigaku回折装置で得た。
実施例58D:結晶性3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドオキサレートの合成
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(25.4mg)をアセトン(0.34mL)に溶解した。この溶液に0.4Mのアセトニトリル(0.14mL)中のシュウ酸、次いで水(0.24mL)を加えた。得られた分散液を30秒音波処理し、次いで水(0.045mL)およびDCM(0.015mL)を加えた。4日後、標題化合物を真空ろ過により結晶性固体(19.8mg)として回収した。該結晶性物質のXRPDを図2に示す。回折ピークは、5.84±0.2、13.80±0.2、17.03±0.2、23.00±0.2および28.85±0.2の2θ値で観察された。
3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(25.4mg)をアセトン(0.34mL)に溶解した。この溶液に0.4Mのアセトニトリル(0.14mL)中のシュウ酸、次いで水(0.24mL)を加えた。得られた分散液を30秒音波処理し、次いで水(0.045mL)およびDCM(0.015mL)を加えた。4日後、標題化合物を真空ろ過により結晶性固体(19.8mg)として回収した。該結晶性物質のXRPDを図2に示す。回折ピークは、5.84±0.2、13.80±0.2、17.03±0.2、23.00±0.2および28.85±0.2の2θ値で観察された。
実施例59:3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)フェネチルアミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
製造例17(約0.26mmol)の生成物をDCM(0.5mL)に溶解し、0℃に冷却した。反応混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(100mg,0.78mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(39mg,0.29mmol)で処理した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗油状物をエタノール(1mL)に溶解し、水(0.5mL)中の水酸化リチウム一水和物(66mg,1.2mmol)で処理した。1時間後、反応混合物を濃縮し、残渣を水(1.2mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(38.7mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H33N3O3の計算値:436.25;測定値:436.4。
製造例17(約0.26mmol)の生成物をDCM(0.5mL)に溶解し、0℃に冷却した。反応混合物を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(100mg,0.78mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(39mg,0.29mmol)で処理した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗油状物をエタノール(1mL)に溶解し、水(0.5mL)中の水酸化リチウム一水和物(66mg,1.2mmol)で処理した。1時間後、反応混合物を濃縮し、残渣を水(1.2mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(38.7mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H33N3O3の計算値:436.25;測定値:436.4。
実施例60〜62
実施例59の手順に倣い、製造例17の生成物を、それぞれ製造例18、19および20の生成物に置換して、実施例60〜62の化合物のTFA塩を製造した。
実施例59の手順に倣い、製造例17の生成物を、それぞれ製造例18、19および20の生成物に置換して、実施例60〜62の化合物のTFA塩を製造した。
実施例60 3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)−(3−フェニルプロピル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(66.7mg)(m/z):[M+H]+C27H35N3O3の計算値:450.27;測定値:450.4。
実施例61 3−エンド−(8−{2−[(2−シクロヘキシルエチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(68.6mg)(m/z):[M+H]+C26H39N3O3の計算値:442.30;測定値:442.6。
実施例62 3−エンド−(8−{2−[(3−シクロヘキシルプロピル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(37.1mg)(m/z):[M+H]+C27H41N3O3の計算値:456.31;測定値:456.4。
実施例63A:3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
実施例48の手順に倣い、製造例21の生成物、3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−アミノ]エチル}8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(72.5mg,1当量)をアセトキシアセチルクロリド(1.3当量)で処理し、加水分解し、HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(14.4mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H35F2N3O3の計算値:464.27;測定値:464.2。
実施例48の手順に倣い、製造例21の生成物、3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−アミノ]エチル}8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(72.5mg,1当量)をアセトキシアセチルクロリド(1.3当量)で処理し、加水分解し、HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(14.4mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H35F2N3O3の計算値:464.27;測定値:464.2。
実施例63B:3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
製造例13の方法によって製造された3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(2.15g,9.34mmol)のDCM(45.0mL)溶液に、0℃で、酢酸(0.56g,9.34mmol)、次いで酢酸[(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルメチル)−(2−オキソ−エチル)−カルバモイル]−メチルエステル(2.59g,8.9mmol)のDCM(10.0mL)溶液およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(2.26g,10.7mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で30分攪拌し、次いでDCM(40.0mL)で希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム(20.0mL)およびブライン(20.0mL)で連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、酢酸[{2−[3−エンド−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルメチル)カルバモイル]メチルエステルを帯薄黄色泡状物として得た。
製造例13の方法によって製造された3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(2.15g,9.34mmol)のDCM(45.0mL)溶液に、0℃で、酢酸(0.56g,9.34mmol)、次いで酢酸[(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルメチル)−(2−オキソ−エチル)−カルバモイル]−メチルエステル(2.59g,8.9mmol)のDCM(10.0mL)溶液およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(2.26g,10.7mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で30分攪拌し、次いでDCM(40.0mL)で希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム(20.0mL)およびブライン(20.0mL)で連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、酢酸[{2−[3−エンド−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルメチル)カルバモイル]メチルエステルを帯薄黄色泡状物として得た。
先の工程からの生成物を周辺温度でメタノール(20.0mL)に溶解し、水(5.0mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.56g,13.4mmol)で30分処理した。反応混合物を濃縮した。残渣を水(48.0mL)中の25%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製した。所望の画分を合わせ、凍結乾燥し、標題化合物をそのTFA塩(2.1g)として得た。1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm)8.07(s,1H),7.75−7.81(m,2H),7.48−(dd,J=7.8Hz,1H),4.35(s,2H),4.17(brs,2H),3.81(t,J=6.0Hz,2H),3.35−3.38(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.25(d,J=6.9Hz,2H),3.20(t,J=5.4Hz,2H),2.66−2.72(m,4H),2.10−2.19(m,4H),1.77−1.90(m,7H),1.33−1.41(m,2H)。
実施例63C:結晶性3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドホスフェートの合成
4mLのガラスバイアル中で、3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(20mg)を室温でメタノール(0.172mL)に溶解した。この溶液に、メタノール(0.043mL)およびアセトン(0.228mL)中の1.0Mのリン酸を加えた。混合物を室温で16時間穏やかに攪拌した。標題化合物を真空ろ過により結晶性粉末(13.4mg)として回収した。該結晶性物質のXRPDを、図3に示す。回折ピークは、5.51±0.20、7.27±0.20、17.30±0.20、18.05±0.20、19.94±0.20、20.39±0.20、21.89±0.20、24.62±0.20、26.66±0.20、27.38±0.20、28.52±0.20、29.21±0.20および32.87±0.20の2θ値で観察された。
4mLのガラスバイアル中で、3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(20mg)を室温でメタノール(0.172mL)に溶解した。この溶液に、メタノール(0.043mL)およびアセトン(0.228mL)中の1.0Mのリン酸を加えた。混合物を室温で16時間穏やかに攪拌した。標題化合物を真空ろ過により結晶性粉末(13.4mg)として回収した。該結晶性物質のXRPDを、図3に示す。回折ピークは、5.51±0.20、7.27±0.20、17.30±0.20、18.05±0.20、19.94±0.20、20.39±0.20、21.89±0.20、24.62±0.20、26.66±0.20、27.38±0.20、28.52±0.20、29.21±0.20および32.87±0.20の2θ値で観察された。
実施例64〜74
製造例22の生成物、3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノ−プロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−フェノール(509mg,1.45mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.76mL)のジクロロメタン(12mL)溶液を、12等分し、それぞれ適切な酸塩化物(0.16mmol)を含むバイアルに入れた。バイアルを室温で45分振盪し、次いで真空濃縮した。各残渣をエタノール(1mL)に溶解し、水酸化リチウム(6当量)の水(0.2mL)溶液を加え、バイアルを40℃で30分振盪した。バイアルの内容物を真空濃縮し、酢酸:水1:1(1mL)で希釈し、ろ過し、分取HPLCで精製し、実施例64〜74の化合物のTFA塩を得た。
製造例22の生成物、3−エンド−[8−(2−ベンジルアミノ−プロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−フェノール(509mg,1.45mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.76mL)のジクロロメタン(12mL)溶液を、12等分し、それぞれ適切な酸塩化物(0.16mmol)を含むバイアルに入れた。バイアルを室温で45分振盪し、次いで真空濃縮した。各残渣をエタノール(1mL)に溶解し、水酸化リチウム(6当量)の水(0.2mL)溶液を加え、バイアルを40℃で30分振盪した。バイアルの内容物を真空濃縮し、酢酸:水1:1(1mL)で希釈し、ろ過し、分取HPLCで精製し、実施例64〜74の化合物のTFA塩を得た。
実施例64 シクロプロパンカルボン酸(R)−ベンジル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチルエチル}アミド(7.9mg)(m/z):[M+H]+C27H34N2O2の計算値:419.26;測定値:419.2。
実施例65 N−ベンジル−3−シクロペンチル−N−{(R)−2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチルエチル}プロピンアミド(1.9mg)(m/z):[M+H]+C31H42N2O2の計算値:475.32;測定値:475.2。
実施例66 N−ベンジル−N−{(R)−2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチル−エチル}−2−フェニルアセトアミド(3.9mg)(m/z):[M+H]+C31H36N2O2の計算値:469.28;測定値:469.2。
実施例67 N−ベンジル−N−{(R)−2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチル−エチル}−3−メチルブチルアミド(6.5mg)(m/z):[M+H]+C28H38N2O2の計算値:435.29;測定値:435.2。
実施例68 N−ベンジル−N−{(R)−2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチル−エチル}−3−メチルブチルアミド(3.5mg)(m/z):[M+H]+C25H32N2O3の計算値:409.24;測定値:409.2。
実施例69 N−ベンジル−2−シクロペンチル−N−{(R)−2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3. 2.1]オクト−8−イル]−
1−メチルエチル}アセトアミド(2.6mg)(m/z):[M+H]+C30H40N2O2の計算値:461.31;測定値:461.2。
1−メチルエチル}アセトアミド(2.6mg)(m/z):[M+H]+C30H40N2O2の計算値:461.31;測定値:461.2。
実施例70 シクロヘキサンカルボン酸(R)−ベンジル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチル−エチル}−アミド(3.8mg)(m/z):[M+H]+C30H40N2O2の計算値:461.31;測定値:461.2。
実施例71 N−ベンジル−2−エチル−N−{(R)−2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチルエチル}ブチルアミド(3.8mg)(m/z):[M+H]+C29H40N2O2の計算値:449.31;測定値:449.2。
実施例72 N−ベンジル−N−{(R)−2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチルエチル}スクシンアミド酸(5.7mg)(m/z):[M+H]+C27H34N2O4の計算値:451.25;測定値:451.2。
実施例73 シクロペンタンカルボン酸(R)−ベンジル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチルエチル}アミド(5.2mg)(m/z):[M+H]+C29H38N2O2の計算値:447.29;測定値:447.2。
実施例74 N−ベンジル−N−{(R)−2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−1−メチルエチル}アセトアミド(4.6mg)(m/z):[M+H]+C25H32N2O2の計算値:393.25;測定値:393.2。
実施例75:N−シクロヘキシルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}アセトアミドの合成
a.シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例23の生成物であるN−[3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェニル]−メタンスルホンアミドのTFA塩(140mg,0.35mmol)のDCM(2mL)溶液に、室温で、シクロヘキシルメチル−(2−オキソ−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(116mg,0.455mmol)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(96mg,0.455mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩攪拌し、次いでDCMで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を油状残渣として得、これを次の工程で直接使用した。(m/z):[M+H]+C28H45N3O4Sの計算値:520.31;測定値:520.4。
a.シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
製造例23の生成物であるN−[3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−フェニル]−メタンスルホンアミドのTFA塩(140mg,0.35mmol)のDCM(2mL)溶液に、室温で、シクロヘキシルメチル−(2−オキソ−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(116mg,0.455mmol)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(96mg,0.455mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩攪拌し、次いでDCMで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題中間体を油状残渣として得、これを次の工程で直接使用した。(m/z):[M+H]+C28H45N3O4Sの計算値:520.31;測定値:520.4。
b.N−(3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−フェニル)−メタンスルホンアミドの製造
先の工程の油状生成物を室温で30分、DCM(1.5mL)およびTFA(1.5mL)を用いて処理した。次いでこれを濃縮し、酢酸および水(6mL)の1:1混合物に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題中間体をそのビスTFA塩(38.9mg)として得た。(m/z):[M+H]+C23H37N3O2Sの計算値:420.26;測定値:420.4。
先の工程の油状生成物を室温で30分、DCM(1.5mL)およびTFA(1.5mL)を用いて処理した。次いでこれを濃縮し、酢酸および水(6mL)の1:1混合物に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題中間体をそのビスTFA塩(38.9mg)として得た。(m/z):[M+H]+C23H37N3O2Sの計算値:420.26;測定値:420.4。
c.N−シクロヘキシルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−メタンスルホニルアミノ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}アセトアミドの合成
先の工程の生成物(39mg,0.06mmol)のDCM(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(31mg,0.24mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(12mg,0.09mmol)を加えた。5分後、反応系を濃縮し、エタノール(0.2mL)に再溶解し、室温で30分、水(0.2mL)中の水酸化リチウム一水和物(15mg,0.36mmol)を用いて処理した。次いで反応混合物を再濃縮し、得られた残渣を酢酸と水(1.5mL)との1:1混合物に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(16.9mg)として得た。(m/z):[M+H]+C25H39N3O4Sの計算値:478.27;測定値:478.2。
先の工程の生成物(39mg,0.06mmol)のDCM(0.2mL)溶液に、室温で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(31mg,0.24mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(12mg,0.09mmol)を加えた。5分後、反応系を濃縮し、エタノール(0.2mL)に再溶解し、室温で30分、水(0.2mL)中の水酸化リチウム一水和物(15mg,0.36mmol)を用いて処理した。次いで反応混合物を再濃縮し、得られた残渣を酢酸と水(1.5mL)との1:1混合物に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(16.9mg)として得た。(m/z):[M+H]+C25H39N3O4Sの計算値:478.27;測定値:478.2。
実施例76〜204
以下の実施例で、8−アザビシクロオクタンフェノールまたは8−アザビシクロオクタンベンズアミド中間体は、製造例1:実施例137;製造例12,工程a〜c:実施例106〜108および112;製造例12:実施例91,101,109〜111および131を除いて、製造例13の方法に従って製造した。
以下の実施例で、8−アザビシクロオクタンフェノールまたは8−アザビシクロオクタンベンズアミド中間体は、製造例1:実施例137;製造例12,工程a〜c:実施例106〜108および112;製造例12:実施例91,101,109〜111および131を除いて、製造例13の方法に従って製造した。
実施例76:N−シクロヘキシルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−2−(S)−フェニルアセトアミドの合成
3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノール(30mg,0.087mmol)のDMF(0.4mL)溶液に、HATU(39.6mg,0.10mmol)および(S)−ヒドロキシフェニル酢酸(15.2mg,0.1mmol)を加えた。反応混合物を回転蒸発器で濃縮し、残渣を、水(1.2mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題生成物をTFA塩(8.6mg)として得た。(m/z):[M+H]+C30H40N2O3の計算値:477.30;測定値:477.4。
3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}フェノール(30mg,0.087mmol)のDMF(0.4mL)溶液に、HATU(39.6mg,0.10mmol)および(S)−ヒドロキシフェニル酢酸(15.2mg,0.1mmol)を加えた。反応混合物を回転蒸発器で濃縮し、残渣を、水(1.2mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題生成物をTFA塩(8.6mg)として得た。(m/z):[M+H]+C30H40N2O3の計算値:477.30;測定値:477.4。
実施例77〜84
(S)−ヒドロキシ−フェニル酢酸を適切なカルボン酸に置換したこと以外は、実施例76の手順に類似した手順を使用し、実施例77〜84の化合物のTFA塩を製造した。
(S)−ヒドロキシ−フェニル酢酸を適切なカルボン酸に置換したこと以外は、実施例76の手順に類似した手順を使用し、実施例77〜84の化合物のTFA塩を製造した。
実施例77:(S)−N−シクロヘキシルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−3−フェニル−プロピンアミド(15.9mg)(m/z):[M+H]+C31H42N2O3の計算値:491.68;測定値:491.4。
実施例78:(R)−N−シクロヘキシルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−4−フェニル−ブチルアミド(17.8mg)(m/z):[M+H]+C32H44N2O3の計算値:505.34;測定値:505.4。
実施例79:1−ヒドロキシ−シクロプロパンカルボン酸シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アミド(5.7mg)(m/z):[M+H]+C26H38N2O3の計算値:427.29;測定値:427.4。
実施例80:(S)−2−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタン酸シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アミド(12.7mg)(m/z):[M+H]+C28H44N2O3の計算値:457.34;測定値:457.4。
実施例81:(S)−N−シクロヘキシルメチル−2−ジメチルアミノ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−3−フェニルプロピンアミド(9.4mg)(m/z):[M+H]+C33H47N3O2の計算値:518.37;測定値:518.6。
実施例82:2−ヒドロキシ−ヘキサン酸シクロヘキシルメチル−{2−[3−エンド(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}アミド(10.6mg)(m/z):[M+H]+C28H44N2O3の計算値:457.34;測定値:457.5。
実施例83:(R)−2−シクロヘキシル−N−シクロヘキシルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}アセトアミド(9.8mg)(m/z):[M+H]+C30H46N2O3の計算値:483.35;測定値:483.2。
実施例84:(S)−2−シクロヘキシル−N−シクロヘキシルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}アセトアミド(14.5mg)(m/z):[M+H]+C30H46N2O3の計算値:483.35;測定値:483.4。
実施例85〜89
実施例76の手順に類似した手順を使用し、アザビシクロオクタンフェノールを3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドに置換し、適切なカルボン酸を利用して、実施例85〜89の化合物のTFA塩を製造した。
実施例76の手順に類似した手順を使用し、アザビシクロオクタンフェノールを3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドに置換し、適切なカルボン酸を利用して、実施例85〜89の化合物のTFA塩を製造した。
実施例85:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(15.2mg)(m/z):[M+H]+C32H43N3O3の計算値:518.33;測定値:518.4。
実施例86:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2−ヒドロキシ−4−メチルペンタノイル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(19mg)(m/z):[M+H]+C29H45N3O3の計算値:484.35;測定値:484.4。
実施例87:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(1−ヒドロキシ−シクロプロパンカルボニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(15.5mg)(m/z):[M+H]+C27H39N3O3の計算値:454.30;測定値:454.4。
実施例88:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2−ジメチルアミノ−3−フェニル−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(17.4mg)(m/z):[M+H]+C34H48N4O2の計算値:545.38;測定値:545.4。
実施例89:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオニル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(5.3mg)(m/z):[M+H]+C28H43N3O3の計算値:470.33;測定値:470.4。
実施例90:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(4−ジメチルアミノ−ブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
4−ジメチルアミノ−酪酸HCl塩(19.7mg,0.15mmol)を充填したバイアルに、DMF(0.3mL)、次いでHATU(57.0mg,0.15mmol)を加えた。1時間攪拌した後、反応混合物を、DIPEA(25.8mg,0.2mmol)および3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(30.0mg,0.05mmol)で処理した。得られた混合物を周辺温度で4時間攪拌し、次いで65℃で一晩加熱した。濃縮後、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をビスTFA塩(4.9mg)として得た。(m/z):[M+H]+C29H46N4O2の計算値:483.36;測定値:483.4。
4−ジメチルアミノ−酪酸HCl塩(19.7mg,0.15mmol)を充填したバイアルに、DMF(0.3mL)、次いでHATU(57.0mg,0.15mmol)を加えた。1時間攪拌した後、反応混合物を、DIPEA(25.8mg,0.2mmol)および3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(30.0mg,0.05mmol)で処理した。得られた混合物を周辺温度で4時間攪拌し、次いで65℃で一晩加熱した。濃縮後、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をビスTFA塩(4.9mg)として得た。(m/z):[M+H]+C29H46N4O2の計算値:483.36;測定値:483.4。
実施例91〜92
4−ジメチルアミノ酪酸を適切なカルボン酸に置換したこと以外は、実施例90の手順に類似した手順を使用し、実施例91〜92の化合物を製造した。
4−ジメチルアミノ酪酸を適切なカルボン酸に置換したこと以外は、実施例90の手順に類似した手順を使用し、実施例91〜92の化合物を製造した。
実施例91:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(1−ヒドロキシシクロプロパンカルボニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(18.8mg)(m/z):[M+H]+C27H39N3O3の計算値:454.30;測定値:454.2。
実施例92:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−3−ヒドロキシ−2−メチルアミノ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドビスTFA塩(24.mg)(m/z):[M+H]+C27H42N4O3の計算値:471.33;測定値:471.4。
実施例93:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.5−メチル−2−フェニル−1,3−ジオキシナン−5−カルボン酸の製造
丸底フラスコに、3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−プロピオン酸(10.0g,74.5mmol)、アセトン(75.0mL)、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(17.02g,111.0mmol)およびパラ−トルエンスルホン酸一水和物(0.71g,3.7mmol)を連続的に加えた。得られた混合物を周辺温度で4時間攪拌し、次いでろ過した。フィルターケーキを冷アセトンで濯ぎ、真空乾燥し、標題化合物を白色固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.46−7.48(m,2H),7.34−7.36(m,3H),5.49(s,1H),4.65(d,J=10.8Hz,2H),3.70(d,J=11.4Hz,2H),1.11(s,3H)。
a.5−メチル−2−フェニル−1,3−ジオキシナン−5−カルボン酸の製造
丸底フラスコに、3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−プロピオン酸(10.0g,74.5mmol)、アセトン(75.0mL)、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(17.02g,111.0mmol)およびパラ−トルエンスルホン酸一水和物(0.71g,3.7mmol)を連続的に加えた。得られた混合物を周辺温度で4時間攪拌し、次いでろ過した。フィルターケーキを冷アセトンで濯ぎ、真空乾燥し、標題化合物を白色固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.46−7.48(m,2H),7.34−7.36(m,3H),5.49(s,1H),4.65(d,J=10.8Hz,2H),3.70(d,J=11.4Hz,2H),1.11(s,3H)。
b.3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
先の工程の生成物(55.7mg,0.25mmol)のDMF(0.5mL)溶液に、周辺温度で、HATU(95.0mg,0.25mmol)を加えた。2時間攪拌した後、反応系を3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(75.0mg,0.13mmol)、次いでDIPEA(64.9mg,0.50mmol)で処置した。反応系を40℃で一晩加熱した。濃縮後、残渣を70℃で2時間、酢酸(2.1mL)および水(0.7mL)の混合物を用いて処理し、次いで再濃縮した。得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(24.6mg)を得た。(m/z):[M+H]+C28H43N3O4の計算値:486.33;測定値:486.4。
先の工程の生成物(55.7mg,0.25mmol)のDMF(0.5mL)溶液に、周辺温度で、HATU(95.0mg,0.25mmol)を加えた。2時間攪拌した後、反応系を3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(75.0mg,0.13mmol)、次いでDIPEA(64.9mg,0.50mmol)で処置した。反応系を40℃で一晩加熱した。濃縮後、残渣を70℃で2時間、酢酸(2.1mL)および水(0.7mL)の混合物を用いて処理し、次いで再濃縮した。得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(24.6mg)を得た。(m/z):[M+H]+C28H43N3O4の計算値:486.33;測定値:486.4。
実施例94:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−4−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ−ブチリル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.リチウム(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシブチレートの製造
(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ酪酸メチルエステル(1.52g,6.52mmol)のメタノール(20.0mL)溶液を、水酸化リチウム一水和物(273.8mg,6.52mmol)および水(2.0mL)で30分処理し、濃縮し、真空乾燥し、白色固体(1.26g)を得た。
a.リチウム(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシブチレートの製造
(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ酪酸メチルエステル(1.52g,6.52mmol)のメタノール(20.0mL)溶液を、水酸化リチウム一水和物(273.8mg,6.52mmol)および水(2.0mL)で30分処理し、濃縮し、真空乾燥し、白色固体(1.26g)を得た。
b.3−エンド−(8−{2−[((S)−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル)シクロヘキシルメチル−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの製造
先の工程の生成物(150.0mg,0.67mmol)を室温でDMF(1.5mL)に溶解した。この溶液に、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(200.0mg,0.335mmol)、HATU(253.3mg,0.67mmol)およびDIPEA(173.2mg,1.34mmol)を連続的に加えた。2時間攪拌した後、反応混合物をEtOAc(100.0mL)で希釈し、半飽和重炭酸ナトリウム(20.0mL)、飽和重炭酸ナトリウム(15.0mL)およびブライン(15.0mL)で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、中間体[(S)−3−(2−[3−(3−エンド−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−シクロヘキシルメチル−カルバモイル)−3−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを黄色を帯びた油状物として得た。(m/z):[M+H]+C32H50N4O5の計算値:571.4;測定値:571.6。
先の工程の生成物(150.0mg,0.67mmol)を室温でDMF(1.5mL)に溶解した。この溶液に、3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(200.0mg,0.335mmol)、HATU(253.3mg,0.67mmol)およびDIPEA(173.2mg,1.34mmol)を連続的に加えた。2時間攪拌した後、反応混合物をEtOAc(100.0mL)で希釈し、半飽和重炭酸ナトリウム(20.0mL)、飽和重炭酸ナトリウム(15.0mL)およびブライン(15.0mL)で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、中間体[(S)−3−(2−[3−(3−エンド−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−シクロヘキシルメチル−カルバモイル)−3−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを黄色を帯びた油状物として得た。(m/z):[M+H]+C32H50N4O5の計算値:571.4;測定値:571.6。
次いで中間体を、室温で30分、DCM(1.5mL)およびTFA(2.5mL)を用いて処理した。濃縮後、残渣を水(8.0mL)中の25%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(194.4mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H42N4O3の計算値:471.3;測定値:471.6。
c.3−エンド−(8−{2−[((S)−4−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシブチリル)シクロヘキシルメチル−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
先の工程の生成物(65.3mg,0.09mmol)のメタノール(0.3mL)溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液(0.02mL,0.27mmol)、次いでナトリウムシアノボロハイドライド(14.0mg,0.27mmol)を加えた。得られた混合物を室温で20分攪拌し、その後これを濃縮した。残渣を水(6.0mL)中の25%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(33.0mg)を得た。1H NMR(CD3OD,400M Hz)δ(ppm):8.06(s,1H),7.74−7.81(m,2H),7.49−7.51(m,1H),4.66−4.69(m,1H),4.14−4.18(m,2H),3.84−3.89(m,1H),3.73−3.78(m,1H),3.37−3.44(不明瞭,3H,溶剤と部分的に重複),3.28−3.30(不明瞭 2H,溶剤と部分的に重複),3.20−3.22(m,2H),2.96(s,6H),2.61−2.70(m,4H),2.09−2.18(m,4H),1.74−1.88(m,8H),1.25−1.36(m,3H),1.04−1.12(m,2H).(m/z):[M+H]+C29H46N4O3の計算値:499.36;測定値:499.6。
先の工程の生成物(65.3mg,0.09mmol)のメタノール(0.3mL)溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液(0.02mL,0.27mmol)、次いでナトリウムシアノボロハイドライド(14.0mg,0.27mmol)を加えた。得られた混合物を室温で20分攪拌し、その後これを濃縮した。残渣を水(6.0mL)中の25%酢酸に再溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(33.0mg)を得た。1H NMR(CD3OD,400M Hz)δ(ppm):8.06(s,1H),7.74−7.81(m,2H),7.49−7.51(m,1H),4.66−4.69(m,1H),4.14−4.18(m,2H),3.84−3.89(m,1H),3.73−3.78(m,1H),3.37−3.44(不明瞭,3H,溶剤と部分的に重複),3.28−3.30(不明瞭 2H,溶剤と部分的に重複),3.20−3.22(m,2H),2.96(s,6H),2.61−2.70(m,4H),2.09−2.18(m,4H),1.74−1.88(m,8H),1.25−1.36(m,3H),1.04−1.12(m,2H).(m/z):[M+H]+C29H46N4O3の計算値:499.36;測定値:499.6。
実施例95:3−エンド−(8−{2−[((S)−4−tert−ブチルアミノ−2−ヒドロキシ−ブチリル)−シクロヘキシルメチル−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
3−エンド−(8−{2−[((S)−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル)シクロヘキシルメチル−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドビスTFA塩(29.0mg,0.04mmol)のDMF(0.5mL)溶液に、DIPEA(20.7mg,0.16mmol)およびヨウ化tert−ブチル(14.7mg,0.08mmol)を加えた。得られた混合物を75℃で2時間加熱した。濃縮後、残渣を、水中の25%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(4.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C31H50N4O3の計算値:526.38;測定値:526.6。
3−エンド−(8−{2−[((S)−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル)シクロヘキシルメチル−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドビスTFA塩(29.0mg,0.04mmol)のDMF(0.5mL)溶液に、DIPEA(20.7mg,0.16mmol)およびヨウ化tert−ブチル(14.7mg,0.08mmol)を加えた。得られた混合物を75℃で2時間加熱した。濃縮後、残渣を、水中の25%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(4.5mg)を得た。(m/z):[M+H]+C31H50N4O3の計算値:526.38;測定値:526.6。
実施例96:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
ヨウ化tert−ブチルをヨウ化エチル(3.0当量)に置換して、実施例95に類似の方法を使用し、標題化合物のビスTFA塩を製造した。(m/z):[M+H]+C31H50N4O3の計算値:527.39;測定値:527.2。
ヨウ化tert−ブチルをヨウ化エチル(3.0当量)に置換して、実施例95に類似の方法を使用し、標題化合物のビスTFA塩を製造した。(m/z):[M+H]+C31H50N4O3の計算値:527.39;測定値:527.2。
実施例97:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
a.[2−({2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−シクロヘキシルメチル−カルバモイル)−2−ヒドロキシ−エチル]−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルの製造
リチウム(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−ブチレートを3−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−プロピオン酸(163.7mg,0.5mmol,2.0当量)に置換して、実施例94(b)と類似の方法を使用し、標題化合物を黄色を帯びた油状物として得た。(m/z):[M+H]+C41H50N4O5の計算値:679.4;測定値:679.6。
a.[2−({2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−シクロヘキシルメチル−カルバモイル)−2−ヒドロキシ−エチル]−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルの製造
リチウム(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−ブチレートを3−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ−プロピオン酸(163.7mg,0.5mmol,2.0当量)に置換して、実施例94(b)と類似の方法を使用し、標題化合物を黄色を帯びた油状物として得た。(m/z):[M+H]+C41H50N4O5の計算値:679.4;測定値:679.6。
b.3−エンド−(8−{2−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピオニル)−シクロヘキシルメチル−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの製造
先の工程の生成物を、周辺温度で5分間、DMF(2.0mL)およびピペリジン(0.4mL)を使用して処理し、次いで濃縮した。残渣を逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(93.7mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H40N4O3の計算値:457.3;測定値:457.4。
先の工程の生成物を、周辺温度で5分間、DMF(2.0mL)およびピペリジン(0.4mL)を使用して処理し、次いで濃縮した。残渣を逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(93.7mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H40N4O3の計算値:457.3;測定値:457.4。
c.3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
実施例94cの方法に倣い、標題化合物のビスTFA塩を製造した。(m/z):[M+H]+C28H44N4O3の計算値:485.34;測定値:485.4
実施例98:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(4−ヒドロキシ−ブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
γ−ブチロラクトン(170.0mg,1.98mmol)のメタノール(0.5mL)溶液に、水(0.2mL)および水酸化リチウム一水和物(83mg,2.0mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。濃縮後、残渣を真空ラインで乾燥し、中間体、リチウム4−ヒドロキシブチレートを白色固体として得た。中間体(18.3mg,0.17mmol)を、DMF(0.4mL)中の3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(50mg,0.083mmol)とDIPEA(58.3μL,0.33mmol)の混合物に加えた。次いでHATU(63.1mg,0.17mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で一晩攪拌した。濃縮後、残渣を水(6mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製した。所望の画分を合わせ、凍結乾燥し、白色固体を得た。1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.05(s,1H),7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.74(d,J=7.6Hz,1H),7.51(dd,J=7.6,8.0Hz,1H),4.13(brs,2H),3.78(t,J=5.6Hz,2H),3.69(t,J=6.0Hz,2H),3.31−3.35(不明瞭 3H,溶剤に重複),3.17(t,J=5.6Hz,2H),2.43−2.53(m,6H),2.01−2.05(m,2H),1.61−1.84(m,10H),1.12−1.26(m,3H),0.89−0.98(m,2H).(m/z):[M+H]+C27H41N3O3の計算値:456.31;測定値:456.4。
実施例94cの方法に倣い、標題化合物のビスTFA塩を製造した。(m/z):[M+H]+C28H44N4O3の計算値:485.34;測定値:485.4
実施例98:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(4−ヒドロキシ−ブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
γ−ブチロラクトン(170.0mg,1.98mmol)のメタノール(0.5mL)溶液に、水(0.2mL)および水酸化リチウム一水和物(83mg,2.0mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。濃縮後、残渣を真空ラインで乾燥し、中間体、リチウム4−ヒドロキシブチレートを白色固体として得た。中間体(18.3mg,0.17mmol)を、DMF(0.4mL)中の3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(50mg,0.083mmol)とDIPEA(58.3μL,0.33mmol)の混合物に加えた。次いでHATU(63.1mg,0.17mmol)を加え、得られた反応混合物を室温で一晩攪拌した。濃縮後、残渣を水(6mL)中の50%酢酸に再溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製した。所望の画分を合わせ、凍結乾燥し、白色固体を得た。1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.05(s,1H),7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.74(d,J=7.6Hz,1H),7.51(dd,J=7.6,8.0Hz,1H),4.13(brs,2H),3.78(t,J=5.6Hz,2H),3.69(t,J=6.0Hz,2H),3.31−3.35(不明瞭 3H,溶剤に重複),3.17(t,J=5.6Hz,2H),2.43−2.53(m,6H),2.01−2.05(m,2H),1.61−1.84(m,10H),1.12−1.26(m,3H),0.89−0.98(m,2H).(m/z):[M+H]+C27H41N3O3の計算値:456.31;測定値:456.4。
実施例99〜100
実施例98の手順に類似した手順を使用し、γ−ブチロラクトンを適切なラクトンに置換して、実施例99〜100の化合物を製造した。
実施例98の手順に類似した手順を使用し、γ−ブチロラクトンを適切なラクトンに置換して、実施例99〜100の化合物を製造した。
実施例99:3−エンド−(8−2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,4−ジヒドロキシブチリル)アミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩,(m/z):[M+H]+C27H41N3O4の計算値:472.31;測定値:472.4。
実施例100:3−エンド−(8−2−[シクロヘキシルメチル−((S)−3,4−ジヒドロキシブチリルアミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H41N3O4の計算値:472.31;測定値:472.4。
実施例101:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−ジメチルアミノ−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.3−エンド−{(8−[2−(シクロヘキシルメチル−アミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの製造
製造例9および12の手順に倣い、3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(1.18g)をシクロヘキシルメチル−(2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.57g)と反応させ、{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}シクロヘキシルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得、これをさらに、DCMおよびTFAで処理した。得られた粗生成物を水(15.0mL)中の50%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製した。所望の画分を合わせ、凍結乾燥し、標題化合物のビスTFA塩(1.65g)を得た。1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):8.03(s,1H),7.71−7.77(m,2H),7.44−7.50(m,1H),4.11(brs,2H),3.52(t,J=6.0Hz,2H),3.33−3.40(不明瞭,3H,溶剤に重複),2.96(d,J=6.6Hz,2H),2.67−2.67(m,4H),2.05−2.12(m,2H),1.70−1.84(m,8H),1.20−1.39(m,3H),1.03−1.10(m,2H).(m/z):[M+H]+C23H35N3Oの計算値:370.28;測定値:370.2。
a.3−エンド−{(8−[2−(シクロヘキシルメチル−アミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの製造
製造例9および12の手順に倣い、3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(1.18g)をシクロヘキシルメチル−(2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.57g)と反応させ、{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}シクロヘキシルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得、これをさらに、DCMおよびTFAで処理した。得られた粗生成物を水(15.0mL)中の50%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製した。所望の画分を合わせ、凍結乾燥し、標題化合物のビスTFA塩(1.65g)を得た。1H NMR(CD3OD,300MHz)δ(ppm):8.03(s,1H),7.71−7.77(m,2H),7.44−7.50(m,1H),4.11(brs,2H),3.52(t,J=6.0Hz,2H),3.33−3.40(不明瞭,3H,溶剤に重複),2.96(d,J=6.6Hz,2H),2.67−2.67(m,4H),2.05−2.12(m,2H),1.70−1.84(m,8H),1.20−1.39(m,3H),1.03−1.10(m,2H).(m/z):[M+H]+C23H35N3Oの計算値:370.28;測定値:370.2。
b.3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−ジメチルアミノ−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
先の工程の生成物(33.0mg,0.055mmol)のDCM(0.3mL)溶液に、周辺温度で、DIPEA(28.4mg,0.22mmol)、次いでジメチルアミノ−塩化アセチルHCl塩(12.6mg,0.08mmol)を加えた。反応混合物を10分攪拌し、次いで濃縮した。得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(16.1mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H42N4O2の計算値:455.33;測定値:455.2。
先の工程の生成物(33.0mg,0.055mmol)のDCM(0.3mL)溶液に、周辺温度で、DIPEA(28.4mg,0.22mmol)、次いでジメチルアミノ−塩化アセチルHCl塩(12.6mg,0.08mmol)を加えた。反応混合物を10分攪拌し、次いで濃縮した。得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(16.1mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H42N4O2の計算値:455.33;測定値:455.2。
実施例102〜103
実施例101の手順に類似した手順を使用し、ジメチルアミノ−塩化アセチルを適切な塩化物に置換し、実施例102〜103の化合物を製造した。
実施例101の手順に類似した手順を使用し、ジメチルアミノ−塩化アセチルを適切な塩化物に置換し、実施例102〜103の化合物を製造した。
実施例102:3−エンド−(8−(2−((シクロヘキシルメチル)(N,N−ジメチルスルファモイル)アミノ)エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(21.2mg)(m/z):[M+H]+C25H40N4O3Sの計算値:477.28;測定値:477.2。
実施例103:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−(2−メトキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H39N3O3の計算値:442.30;測定値:442.4。
実施例104:3−エンド−(8−{2−[((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−(3−ヒドロキシ−アダマンタン−1−イルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
a.3−アミノメチル−アダマンタン−1−オールの製造
激しく攪拌した濃硫酸(22.7mL)および65%硝酸(2.3mL)の混合物に、0℃で、C−アダマンタン−1−イル−メチルアミン(2.0g,12.12mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で2時間攪拌し、室温に暖め、その温度で24時間攪拌し、0℃に冷却し、氷(10.8g)でゆっくりクエンチした。混合物を氷が溶解するように周辺温度に一晩暖め、再び0℃にし、水酸化ナトリウム(50g)で少しずつ処理した。得られた帯褐色ペーストをろ過し、フィルターケーキをDCM(200mL)で濯いだ。分離後、有機層をブラインで(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、白色固体(1.09g)を得た。(m/z):[M+H]+C11H19Nの計算値:182.2;測定値:182.2。
a.3−アミノメチル−アダマンタン−1−オールの製造
激しく攪拌した濃硫酸(22.7mL)および65%硝酸(2.3mL)の混合物に、0℃で、C−アダマンタン−1−イル−メチルアミン(2.0g,12.12mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で2時間攪拌し、室温に暖め、その温度で24時間攪拌し、0℃に冷却し、氷(10.8g)でゆっくりクエンチした。混合物を氷が溶解するように周辺温度に一晩暖め、再び0℃にし、水酸化ナトリウム(50g)で少しずつ処理した。得られた帯褐色ペーストをろ過し、フィルターケーキをDCM(200mL)で濯いだ。分離後、有機層をブラインで(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、白色固体(1.09g)を得た。(m/z):[M+H]+C11H19Nの計算値:182.2;測定値:182.2。
b.3−エンド−(8−{2−[(3−ヒドロキシ−アダマンタン−1−イルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの製造
3−エンド−[8−(2−オキソエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドHCl塩(108.6mg,0.60mmol)のDCM(5.0mL)溶液に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(137.8mg,0.65mmol)、次いで先の工程からの生成物(190.0mg,0.50mmol)を加えた。得られた混合物を周辺温度で2時間攪拌し、その後これを濃縮した。残渣を水(6.0mL)中の25%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(91.0mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H39N3O2の計算値:438.3;測定値:438.4。
3−エンド−[8−(2−オキソエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドHCl塩(108.6mg,0.60mmol)のDCM(5.0mL)溶液に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(137.8mg,0.65mmol)、次いで先の工程からの生成物(190.0mg,0.50mmol)を加えた。得られた混合物を周辺温度で2時間攪拌し、その後これを濃縮した。残渣を水(6.0mL)中の25%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のビスTFA塩(91.0mg)を得た。(m/z):[M+H]+C27H39N3O2の計算値:438.3;測定値:438.4。
c.3−エンド−(8−{2−[((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−(3−ヒドロキシ−アダマンタン−1−イルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
リチウム(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート(28.0mg,0.17mmol)のDMF(0.5mL)懸濁液に、HATU(62.5mg,0.164mmol)を室温で加えた。溶解を助けるために混合物を音波処理した。1時間後、DIPEA(87.9mg,0.68mmol)、次いで先の工程からの生成物(60.0mg,0.085mmol)を加えた。得られた混合物を2時間攪拌し、次いで濃縮した。残渣を、70℃で1時間、酢酸(2.1mL)および水(0.7mL)の混合物を用いて処理した。濃縮後、油状残渣を水(3.0mL)中の50%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(6.2mg)を得た。(m/z):[M+H]+C30H43N3O5の計算値:526.32;測定値:526.4。
リチウム(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート(28.0mg,0.17mmol)のDMF(0.5mL)懸濁液に、HATU(62.5mg,0.164mmol)を室温で加えた。溶解を助けるために混合物を音波処理した。1時間後、DIPEA(87.9mg,0.68mmol)、次いで先の工程からの生成物(60.0mg,0.085mmol)を加えた。得られた混合物を2時間攪拌し、次いで濃縮した。残渣を、70℃で1時間、酢酸(2.1mL)および水(0.7mL)の混合物を用いて処理した。濃縮後、油状残渣を水(3.0mL)中の50%酢酸に溶解し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(6.2mg)を得た。(m/z):[M+H]+C30H43N3O5の計算値:526.32;測定値:526.4。
実施例105 3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)−(3−ヒドロキシ−アダマンタン−1−イルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド塩の合成
3−エンド−(8−{2−[(3−ヒドロキシ−アダマンタン−1−イルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドビスTFA塩(132.2mg,0.20mmol)のDCM(1.0mL)溶液に、DIPEA(0.14mL,0.79mmol)、次いでアセトキシアセタールクロリド(54.6mg,0.40mmol)を室温で加えた。反応混合物を5分間攪拌し、次いで濃縮した。得られた残渣を、メタノール(2.0mL)に再溶解し、水酸化リチウム一水和物(50.0mg,1.2mmol)で30分処理し、再濃縮した。残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(23.4mg)を得た。1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.16(s,1H),7.88(d,J=7.6Hz,1H),7.85(d,J=8.0
Hz,1H),7.60(dd,J=7.6,8.0Hz,1H),4.46&4.44(2セットのs,合計2H),4.25&4.20(2セットのbrs,合計2H),3.92(t,J=5.6Hz,2H),3.44−3.46(m,1H),3.31(t,J=5.6Hz,2H),3.25(s,2H),2.75−2.82(m,4H),2.36(brs,2H),2.24−2.30(m,2H),1.92−1.98(m,2H),1.62−1.85(m,12H).(m/z):[M+H]+C29H41N3O4の計算値:496.31;測定値:496.4。
3−エンド−(8−{2−[(3−ヒドロキシ−アダマンタン−1−イルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドビスTFA塩(132.2mg,0.20mmol)のDCM(1.0mL)溶液に、DIPEA(0.14mL,0.79mmol)、次いでアセトキシアセタールクロリド(54.6mg,0.40mmol)を室温で加えた。反応混合物を5分間攪拌し、次いで濃縮した。得られた残渣を、メタノール(2.0mL)に再溶解し、水酸化リチウム一水和物(50.0mg,1.2mmol)で30分処理し、再濃縮した。残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(23.4mg)を得た。1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.16(s,1H),7.88(d,J=7.6Hz,1H),7.85(d,J=8.0
Hz,1H),7.60(dd,J=7.6,8.0Hz,1H),4.46&4.44(2セットのs,合計2H),4.25&4.20(2セットのbrs,合計2H),3.92(t,J=5.6Hz,2H),3.44−3.46(m,1H),3.31(t,J=5.6Hz,2H),3.25(s,2H),2.75−2.82(m,4H),2.36(brs,2H),2.24−2.30(m,2H),1.92−1.98(m,2H),1.62−1.85(m,12H).(m/z):[M+H]+C29H41N3O4の計算値:496.31;測定値:496.4。
実施例106〜112
実施例104bおよび105の手順に類似した手順を使用し、適切なオキソエチル−8−アザビシクロオクタンおよび適切な塩化物を使用し、実施例106〜112の化合物を製造した。
実施例104bおよび105の手順に類似した手順を使用し、適切なオキソエチル−8−アザビシクロオクタンおよび適切な塩化物を使用し、実施例106〜112の化合物を製造した。
実施例106:N−アダマンタン−1−イルメチル−2−ヒドロキシ−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}アセトアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H40N2O3の計算値:453.31;測定値:453.2。
実施例107:N−アダマンタン−1−イルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}アセトアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H40N2O2の計算値:437.31;測定値:437.2。
実施例108:N−アダマンタン−1−イルメチル−N−{2−[3−エンド−3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}スクシンアミド酸TFA塩(m/z):[M+H]+C30H42N2O4の計算値:495.31;測定値:495.2。
実施例109:3−エンド−(8−{2−[アダマンタン−1−イルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C29H41N3O3の計算値:480.31;測定値:480.2。
実施例110:N−アダマンタン−1−イルメチル−N−{2−[3−エンド−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}スクシンアミド酸TFA塩(m/z):[M+H]+C31H43N3O4の計算値:522.33;測定値:522.2。
実施例111:3−エンド−{8−[2−(アセチル−アダマンタン−1−イルメチル−アミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C29H41N3O2の計算値:464.32;測定値:464.2。
実施例112:N−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}スクシンアミド酸TFA塩(m/z):[M+H]+C26H30F2N2O4の計算値:473.22;測定値:473.2。
実施例113:N−(2,6−ジフルオロベンジル)−N−{2−[3−(3−ヒドロキシ−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}−スクシンアミド酸3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
a.2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)エタノールの製造
2,6−ジフルオロベンジルブロミド(3.7g,17.8mmol)およびエタノールアミン(6.46mL,107mmol)の混合物をエタノール(18mL)中75℃で16時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈した。有機層を水(75mL)で分配し、水層をジクロロメタン(50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物を黄色固体(3.25g)として得た。(m/z):[M+H]+C9H11F2NOの計算値:188.08;測定値:188.1.1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):7.37−7.34(m,1H),7.10−7.05(m,2H),4.47(t,J=5.4 Hz,1H),3.75(s,2H),3.42(q,J=5.5 Hz,2H),2.25(t,J=5.7 Hz,2H),1.82(br s,1H)。
a.2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)エタノールの製造
2,6−ジフルオロベンジルブロミド(3.7g,17.8mmol)およびエタノールアミン(6.46mL,107mmol)の混合物をエタノール(18mL)中75℃で16時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈した。有機層を水(75mL)で分配し、水層をジクロロメタン(50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物を黄色固体(3.25g)として得た。(m/z):[M+H]+C9H11F2NOの計算値:188.08;測定値:188.1.1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):7.37−7.34(m,1H),7.10−7.05(m,2H),4.47(t,J=5.4 Hz,1H),3.75(s,2H),3.42(q,J=5.5 Hz,2H),2.25(t,J=5.7 Hz,2H),1.82(br s,1H)。
b.(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−ヒドロキシエチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(3.25g,17.4mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、0℃で、ジ−tert−ブチルジカルボナート(3.40g,15.6mmol)の溶液をシリンジで5分間かけて滴下した。得られた混合物をゆっくり室温に暖め、窒素の雰囲気下で一晩攪拌した。粗反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、1NのHCl水溶液(2×50mL)、飽和NaHCO3(3×50mL)およびブライン(50mL)で連続して洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物(4.46g)を得た。(m/z):[M+H]+C14H19F2NO3の計算値:288.13;測定値:288.2。
先の工程の生成物(3.25g,17.4mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、0℃で、ジ−tert−ブチルジカルボナート(3.40g,15.6mmol)の溶液をシリンジで5分間かけて滴下した。得られた混合物をゆっくり室温に暖め、窒素の雰囲気下で一晩攪拌した。粗反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、1NのHCl水溶液(2×50mL)、飽和NaHCO3(3×50mL)およびブライン(50mL)で連続して洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、標題化合物(4.46g)を得た。(m/z):[M+H]+C14H19F2NO3の計算値:288.13;測定値:288.2。
c.(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(4.46g,15.5mmol)のDCM(50mL)溶液に、0℃で、ジメチルスルホキシド(1.79g,23mmol)、DIPEA(5.01g,38.9mmol)および三酸化イオウピリジウム複合体(6.20g,38.9mmol)を連続して加えた。30分後、反応系を、1NのHCl水溶液(3×100mL)、飽和NaHCO3(100mL)およびブライン(100mL)で連続して洗浄し、ろ過し、DCMで溶出した。濃縮後、標題化合物を黄色油状物(2.31g)として得た。1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.42(s,1H),7.40(m,1H),7.09(m,2H),4.49(s,2H),4.00(d,J=24.6,2H),1.31(s,9H)。
先の工程の生成物(4.46g,15.5mmol)のDCM(50mL)溶液に、0℃で、ジメチルスルホキシド(1.79g,23mmol)、DIPEA(5.01g,38.9mmol)および三酸化イオウピリジウム複合体(6.20g,38.9mmol)を連続して加えた。30分後、反応系を、1NのHCl水溶液(3×100mL)、飽和NaHCO3(100mL)およびブライン(100mL)で連続して洗浄し、ろ過し、DCMで溶出した。濃縮後、標題化合物を黄色油状物(2.31g)として得た。1H NMR(d6−DMSO,300MHz)δ(ppm):9.42(s,1H),7.40(m,1H),7.09(m,2H),4.49(s,2H),4.00(d,J=24.6,2H),1.31(s,9H)。
d.{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−エチル}−(2,6−ジフルオロベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(120mg,0.56mmol)のDCM(2mL)溶液に、0℃で、先の工程の生成物(193mg,0.68mmol)のDCM(1mL)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(144mg,0.68mmol)を加えた。得られた混合物を室温に暖め、1時間反応させた。反応混合物をDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。(m/z):[M+H]+C28H35F2N3O3の計算値:500.26;測定値:500.1。
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(120mg,0.56mmol)のDCM(2mL)溶液に、0℃で、先の工程の生成物(193mg,0.68mmol)のDCM(1mL)溶液、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(144mg,0.68mmol)を加えた。得られた混合物を室温に暖め、1時間反応させた。反応混合物をDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。(m/z):[M+H]+C28H35F2N3O3の計算値:500.26;測定値:500.1。
e.3−エンド−{8−[2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミドの製造
先の工程からの油状残渣をDCM(2mL)に溶解し、室温で2時間、TFA(2mL)を用いて処理した。混合物を濃縮し、酢酸エチルとともに3回共蒸留し、DCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムでpH=8.0の塩基性にした。層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、暗色油状物(200mg)を得た。(m/z):[M+H]+C23H27F2N3Oの計算値:400.21;測定値:400.4。
先の工程からの油状残渣をDCM(2mL)に溶解し、室温で2時間、TFA(2mL)を用いて処理した。混合物を濃縮し、酢酸エチルとともに3回共蒸留し、DCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムでpH=8.0の塩基性にした。層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、暗色油状物(200mg)を得た。(m/z):[M+H]+C23H27F2N3Oの計算値:400.21;測定値:400.4。
f.3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
3−エンド−{8−[2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのモノTFA塩(132mg,0.26mmol)のDCM(1mL)溶液に、0℃で、DIPEA(132mg,1.0mmol)を加えた。次いで、反応混合物をアセトキシアセチルクロリド(46mg,0.34mmol)で30分処理した。反応混合物を濃縮し、粗油状物をエタノール(0.5mL)に溶解し、水(0.2mL)中で水酸化リチウム一水和物(66mg,1.65mmol)を用いて処理した。溶剤を濃縮し、残渣を水(5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(30.8mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H29F2N3O3の計算値:458.22;測定値:458.2.1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.025(s,1H),7.75(d,J=7.6 Hz,1H),7.72(d,J=8.4 Hz,1H),7.49−7.45(m,2H),7.103(t,J=8.8 Hz,2H),4.67(s,2H),4.52(s,2H),4.10(br s,2H),3.71(t,J=6.0Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.08(t,J=5.6,2H),2.63−2.61(m,4H),2.06−2.03(m,2H),1.83−1.79(m,2H)。
3−エンド−{8−[2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのモノTFA塩(132mg,0.26mmol)のDCM(1mL)溶液に、0℃で、DIPEA(132mg,1.0mmol)を加えた。次いで、反応混合物をアセトキシアセチルクロリド(46mg,0.34mmol)で30分処理した。反応混合物を濃縮し、粗油状物をエタノール(0.5mL)に溶解し、水(0.2mL)中で水酸化リチウム一水和物(66mg,1.65mmol)を用いて処理した。溶剤を濃縮し、残渣を水(5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(30.8mg)を得た。(m/z):[M+H]+C25H29F2N3O3の計算値:458.22;測定値:458.2.1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.025(s,1H),7.75(d,J=7.6 Hz,1H),7.72(d,J=8.4 Hz,1H),7.49−7.45(m,2H),7.103(t,J=8.8 Hz,2H),4.67(s,2H),4.52(s,2H),4.10(br s,2H),3.71(t,J=6.0Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.08(t,J=5.6,2H),2.63−2.61(m,4H),2.06−2.03(m,2H),1.83−1.79(m,2H)。
実施例114〜118
実施例113(f)の手順に類似した手順を使用し、適切な塩化物を利用して、実施例114〜118の化合物を製造した。
実施例113(f)の手順に類似した手順を使用し、適切な塩化物を利用して、実施例114〜118の化合物を製造した。
実施例114:3−エンド−(8−(2−((2,6−ジフルオロベンジル)(N,N−ジメチルスルファモイル)アミノ)エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C25H32F2N4O3Sの計算値:507.22;測定値:507.4。
実施例115:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H33F2N3O3の計算値:486.25;測定値:486.4。
実施例116:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−メトキシアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H31F2N3O3の計算値:472.23;測定値:472.4.1H NMR(CD3OD,400MHz)
δ(ppm):8.023(s,1H),7.75(d,J=8.0 Hz,1H),7.72(d,J=8.8 Hz,1H)7.49−7.45(m,2H),7.103(t,J=8.4 Hz,2H),4.72(s,2H),4.45(s,2H),4.08(br s,2H),3.71(t,J=6.0 Hz,2H),3.48(s,3H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.05(t,J=5.6,2H),2.62−2.59(m,4H),2.05−2.02(m,2H),1.81−1.79(m,2H)。
δ(ppm):8.023(s,1H),7.75(d,J=8.0 Hz,1H),7.72(d,J=8.8 Hz,1H)7.49−7.45(m,2H),7.103(t,J=8.4 Hz,2H),4.72(s,2H),4.45(s,2H),4.08(br s,2H),3.71(t,J=6.0 Hz,2H),3.48(s,3H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.05(t,J=5.6,2H),2.62−2.59(m,4H),2.05−2.02(m,2H),1.81−1.79(m,2H)。
実施例117:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H35F2N3O2の計算値:484.27;測定値:484.4。
実施例118:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−メタンスルホニルアミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C24H29F2N3O2Sの計算値:478.19;測定値:478.2.1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(
ppm):8.00(s,1H),7.76(d,J=7.6 Hz,1H),7.70(d,J=8.4 Hz,1H)7.49−7.45(m,2H),7.10(t,J=8.4 Hz,2H),4.67(s,2H),4.10(br s,2H),3.65(t,J=6.0Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.10(t,J=5.6 Hz,2H),2.99(s,3H),2.62−2.59(m,4H),2.04−2.02(m,2H),1.83−1.81(m,2H)。
ppm):8.00(s,1H),7.76(d,J=7.6 Hz,1H),7.70(d,J=8.4 Hz,1H)7.49−7.45(m,2H),7.10(t,J=8.4 Hz,2H),4.67(s,2H),4.10(br s,2H),3.65(t,J=6.0Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.10(t,J=5.6 Hz,2H),2.99(s,3H),2.62−2.59(m,4H),2.04−2.02(m,2H),1.83−1.81(m,2H)。
実施例119:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
メタンスルホニル−酢酸(80.8mg,0.58mmol)のDMF(1.0mL)の溶液に、HATU(220mg,0.58mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を、45℃で16時間、3−エンド−{8−[2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのモノTFA塩(150mg,0.29mmol)およびDIPEA(74.8mg,0.58mmol)を用いて処理した。溶剤を濃縮し、残渣を水(5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(52.4mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H31F2N3O4Sの計算値:520.20;測定値:520.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.01(s,1H),7.76(d,J=7.6 Hz,1H),7.70(d,J=8.0 Hz,1H)7.51−7.45(m,2H),7.11(t,J=8.4 Hz,2H),4.89(s,2H),4.68(s,2H),4.10(br s,2H),3.78(t,J=6.0 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.26(s,3H),3.15(t,J=5.6 Hz,2H),2.63−2.60(m,4H),2.09−2.06(m,2H),1.83−1.80(m,2H)。
メタンスルホニル−酢酸(80.8mg,0.58mmol)のDMF(1.0mL)の溶液に、HATU(220mg,0.58mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を、45℃で16時間、3−エンド−{8−[2−(2,6−ジフルオロベンジルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドのモノTFA塩(150mg,0.29mmol)およびDIPEA(74.8mg,0.58mmol)を用いて処理した。溶剤を濃縮し、残渣を水(5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(52.4mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H31F2N3O4Sの計算値:520.20;測定値:520.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.01(s,1H),7.76(d,J=7.6 Hz,1H),7.70(d,J=8.0 Hz,1H)7.51−7.45(m,2H),7.11(t,J=8.4 Hz,2H),4.89(s,2H),4.68(s,2H),4.10(br s,2H),3.78(t,J=6.0 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.26(s,3H),3.15(t,J=5.6 Hz,2H),2.63−2.60(m,4H),2.09−2.06(m,2H),1.83−1.80(m,2H)。
実施例120〜129
実施例119の手順に類似した手順を使用し、適切なカルボン酸またはカルボキシレートを利用し、実施例120〜129の化合物を製造した。
実施例119の手順に類似した手順を使用し、適切なカルボン酸またはカルボキシレートを利用し、実施例120〜129の化合物を製造した。
実施例120:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−((S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C32H35F2N3O3の計算値:548.26;測定値:548.4。
実施例121:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−((S)−2−ヒドロキシ−4−メチルペンタノイル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C29H37F2N3O3の計算値:514.28;測定値:514.4。
実施例122:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H31F2N3O4の計算値:488.23;測定値:488.4。
実施例123:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H31F2N3O4の計算値:488.23;測定値:488.2。
実施例124:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H31F2N3O3の計算値:472.23;測定値:472.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.02(s,1H),7.77−7.70(m,2H),7.50−7.45(m,2H),7.10(t,J=8.0 Hz,2H),4.91(s,2H),4.08−4.00(m,2H),3.87−3.83(m,1H),3.61−3.60(m,1H),3.01(t,J=6.0 Hz,2H),2.63−2.61(m,4H),2.04−1.99(m,2H),1.81−1.79(m,2H),1.40(d,J=6.4 Hz,3H)。
実施例125:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H35F2N3O3の計算値:500.26;測定値:500.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.01(s,1H),7.76(d,J=7.6 Hz,1H),7.70(d,J=7.6 Hz,1H),7.49(m,2H),7.09(t,J=8.4 Hz,2H),5.02(s,2H),4.04(br s,2H),3.78(s,2H),3.66(t,J=6.4 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),2.98(t,J=6.0 Hz,2H),2.66−2.54(m,4H),2.02−1.99(m,2H),1.80−1.76(m,2H),1.41(s,6H).3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオン酸メチルエステル(5.0g,37.7mmol)を、メタノール(45mL)中、水酸化リチウム一水和物(1.6g,37.8mmol)で処理することによって製造した、試薬リチウム−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピンカルボキシレート。
実施例126:3−エンド−(8−{2−[(2−シアノアセチル)−(2,6−ジフルオロベンジル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H28F2N4O2の計算値:467.22;測定値:467.2;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.02(s,1H),7.76(d,J=8.0 Hz,1H),7.72(d,J=7.6 Hz,1H),7.50−7.48(m,2H),7.12(t,J=8.4 Hz,2H),4.72(s,2H),4.11(br s,2H),3.70(t,J=6.4Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.09(t,J=6Hz,2H),2.65−2.59(m,4H),2.06−2.05(m,2H),1.82−1.79(m,2H)。
実施例127:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(1−ヒドロキシシクロプロパンカルボニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z)[M+H]+C27H31F2N3O3の計算値:484.23;測定値:484.4。
実施例128:3−エンド−(8−{2−[(2−tert−ブトキシアセチル)−(2,6−ジフルオロベンジル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C29H37F2N3O3の計算値:514.28;測定値:514.4。
実施例129:3−エンド−(8−{2−[(2,6−ジフルオロベンジル)−(トランス−4−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C30H37F2N3O3の計算値:526.28;測定値:526.4。
実施例130 3−エンド−(8−{3−[シクロヘキシルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
a.3−エンド−[8−(3−ヒドロキシプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの製造
3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(326.7mg,1.42mmol)および3−ブロモ−1−プロパノール(217.1mg,1.56mmol)の混合物を、EtOH(1.0mL)中、70℃で1時間加熱した。濃縮後、残渣をDCMとともに3回共蒸留し、真空乾燥し、標題化合物を帯薄黄色泡状物として得た。(m/z):[M+H]+C17H24N2O2の計算値:289.2;測定値:289.0。
a.3−エンド−[8−(3−ヒドロキシプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの製造
3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミド(326.7mg,1.42mmol)および3−ブロモ−1−プロパノール(217.1mg,1.56mmol)の混合物を、EtOH(1.0mL)中、70℃で1時間加熱した。濃縮後、残渣をDCMとともに3回共蒸留し、真空乾燥し、標題化合物を帯薄黄色泡状物として得た。(m/z):[M+H]+C17H24N2O2の計算値:289.2;測定値:289.0。
b.メタンスルホン酸3−エンド−[3−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]プロピルエステルの製造
先の工程の生成物をDCM(7.0mL)に溶解した。得られた溶液に、DIPEA(367.1mg,2.84mmol)、次いでメタンスルホニルクロリド(275.2mg,2.41mmol)およびDMAP(24.2mg,0.20mmol)を加えた。反応系を室温で3時間攪拌し、次いで4℃で一晩保存した。反応混合物を濃縮し、油状残渣を真空ラインで乾燥し、オレンジ色の油状物を得、これを次の工程で直接使用した。
先の工程の生成物をDCM(7.0mL)に溶解した。得られた溶液に、DIPEA(367.1mg,2.84mmol)、次いでメタンスルホニルクロリド(275.2mg,2.41mmol)およびDMAP(24.2mg,0.20mmol)を加えた。反応系を室温で3時間攪拌し、次いで4℃で一晩保存した。反応混合物を濃縮し、油状残渣を真空ラインで乾燥し、オレンジ色の油状物を得、これを次の工程で直接使用した。
c.3−エンド−{8−[3−(シクロヘキシルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド
75℃で1時間、先の工程の粗生成物の半分をDMF(0.8mL)に溶解し、DIPEA(183.2mg,1.42mmol)およびシクロヘキシルメチルアミン(200.6mg,1.77mmol)を用いて処理した。濃縮後、残渣を水(8.0mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(103.9mg)として得た。(m/z):[M+H]+C24H37N3Oの計算値:384.3;測定値:384.4。
75℃で1時間、先の工程の粗生成物の半分をDMF(0.8mL)に溶解し、DIPEA(183.2mg,1.42mmol)およびシクロヘキシルメチルアミン(200.6mg,1.77mmol)を用いて処理した。濃縮後、残渣を水(8.0mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(103.9mg)として得た。(m/z):[M+H]+C24H37N3Oの計算値:384.3;測定値:384.4。
d.3−エンド−(8−{3−[シクロヘキシルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
先の工程の生成物(100.0mg,0.164mmol)のDCM(0.6mL)溶液に、DIPEA(84.4mg,0.65mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(24.5mg,0.18mmol)を加えた。5分後、反応系を濃縮した。残渣をメタノール(0.6mL)に再溶解し、水(0.6mL)中の水酸化リチウム一水和物(41.32mg,0.984mmol)を用い30分処理した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を水(6.0mL)中の50%酢酸および水(2.0mL)の混合物に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(22.1mg)として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O3の計算値:442.30;測定値:442.6;1H NMR(CD3OD,400M Hz)δ(ppm):8.08(s,1H),7.76−7.80(m,2H),7.48−7.55(m,6H),4.28(s,2H),4.08(brs,2H),3.36−3.38(不明瞭 1H,溶剤と部分的に重複),3.20(t,J=7.2Hz,2H),3.12(t,J=8.4Hz,2H),2.62−2.78(m,4H),2.21−2.29(m,2H),2.09−2.12(m,2H),1.78−1.84(m,2H)。
先の工程の生成物(100.0mg,0.164mmol)のDCM(0.6mL)溶液に、DIPEA(84.4mg,0.65mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(24.5mg,0.18mmol)を加えた。5分後、反応系を濃縮した。残渣をメタノール(0.6mL)に再溶解し、水(0.6mL)中の水酸化リチウム一水和物(41.32mg,0.984mmol)を用い30分処理した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を水(6.0mL)中の50%酢酸および水(2.0mL)の混合物に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(22.1mg)として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O3の計算値:442.30;測定値:442.6;1H NMR(CD3OD,400M Hz)δ(ppm):8.08(s,1H),7.76−7.80(m,2H),7.48−7.55(m,6H),4.28(s,2H),4.08(brs,2H),3.36−3.38(不明瞭 1H,溶剤と部分的に重複),3.20(t,J=7.2Hz,2H),3.12(t,J=8.4Hz,2H),2.62−2.78(m,4H),2.21−2.29(m,2H),2.09−2.12(m,2H),1.78−1.84(m,2H)。
実施例131 3−エンド−{8−[3−(アセチルシクロヘキシルメチルアミノ)−プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドの合成
3−エンド−{8−[3−(シクロヘキシルメチルアミノ)−プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(30.0mg,0.05mmol)のDCM(0.2mL)溶液に、DIPEA(25.8mg,0.20mmol)、次いで無水酢酸(7.65mg,0.075mmol)を加えた。30分後、反応系を濃縮した。残渣をエタノール(0.4mL)に溶解し、水(0.4mL)中で、水酸化リチウム一水和物(12.6mg,0.30mmol)を用いて30分処理した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(26.7mg)として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O2の計算値:426.30;測定値:426.2。
3−エンド−{8−[3−(シクロヘキシルメチルアミノ)−プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}ベンズアミドビスTFA塩(30.0mg,0.05mmol)のDCM(0.2mL)溶液に、DIPEA(25.8mg,0.20mmol)、次いで無水酢酸(7.65mg,0.075mmol)を加えた。30分後、反応系を濃縮した。残渣をエタノール(0.4mL)に溶解し、水(0.4mL)中で、水酸化リチウム一水和物(12.6mg,0.30mmol)を用いて30分処理した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(26.7mg)として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O2の計算値:426.30;測定値:426.2。
実施例132 3−エンド−(8−{3−[シクロヘキシルメチル−(2−メタンスルホニル−アセチル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
メタンスルホニル酢酸(20.7mg,0.15mmol)のDMF(0.2mL)溶液に、N,N−カルボニルジイミダゾール(24.3mg,0.15mmol)を室温で加えた。30分後、攪拌した混合物に、DIPEA(25.8mg,0.20mmol)および3−エンド−{8−[3−(シクロヘキシルメチルアミノ)−プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミドビスTFA(30.0mg,0.05mmol)を加えた。次いで得られた反応混合物を、65℃で3時間加熱し、濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(16.0mg)として得た。(m/z):[M+H]+C27H41N3O4Sの計算値:504.28;測定値:504.2。
メタンスルホニル酢酸(20.7mg,0.15mmol)のDMF(0.2mL)溶液に、N,N−カルボニルジイミダゾール(24.3mg,0.15mmol)を室温で加えた。30分後、攪拌した混合物に、DIPEA(25.8mg,0.20mmol)および3−エンド−{8−[3−(シクロヘキシルメチルアミノ)−プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミドビスTFA(30.0mg,0.05mmol)を加えた。次いで得られた反応混合物を、65℃で3時間加熱し、濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(16.0mg)として得た。(m/z):[M+H]+C27H41N3O4Sの計算値:504.28;測定値:504.2。
実施例133:3−エンド−(8−{3−[ベンジル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
実施例130の方法を使用し、3−エンド−[8−(3−ベンジルアミノプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドビスTFA塩(100mg,0.165mmol)をアセトキシアセチルクロリド(24.5mg,0.18mmol)と反応させ、標題化合物のTFA塩(22.6mg)を得た。1H NMR(CD3OD,400M Hz)δ(ppm):8.08(s,1H),7.77−7.81(m,2H),7.51(t,J=7.6,8.0Hz,1H),7.31−7.46(m,5H),(m/z):[M+H]+C26H33N3O3の計算値:436.25;測定値:436.4。
実施例130の方法を使用し、3−エンド−[8−(3−ベンジルアミノプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドビスTFA塩(100mg,0.165mmol)をアセトキシアセチルクロリド(24.5mg,0.18mmol)と反応させ、標題化合物のTFA塩(22.6mg)を得た。1H NMR(CD3OD,400M Hz)δ(ppm):8.08(s,1H),7.77−7.81(m,2H),7.51(t,J=7.6,8.0Hz,1H),7.31−7.46(m,5H),(m/z):[M+H]+C26H33N3O3の計算値:436.25;測定値:436.4。
実施例134:3−エンド−(8−{3−[ベンジル−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)−アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.ベンジル−(3−ヒドロキシプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
DCM(49.0mL)中の3−ベンジルアミノ−1−プロパノールHCl塩(2.0g,9.9mmol)の混合物に、0℃で、DIPEA(1.72mL,9.9mmol)、次いでジ−tert−ブチルジカルボナート(1.94g,8.91mmol)のDCM(20.0mL)溶液を加えた。0℃で3時間攪拌した後、反応混合物を、1NのHCl(2×10.0mL)、飽和重炭酸ナトリウム(10.0mL)およびブライン(10.0mL)で連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物(2.22g)を得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.20−7.39(m,5H),4.40(s,2H),3.55(brs,2H),3.38(brs,2H),1.61(brs,2H),1.44(s,9H)。
a.ベンジル−(3−ヒドロキシプロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
DCM(49.0mL)中の3−ベンジルアミノ−1−プロパノールHCl塩(2.0g,9.9mmol)の混合物に、0℃で、DIPEA(1.72mL,9.9mmol)、次いでジ−tert−ブチルジカルボナート(1.94g,8.91mmol)のDCM(20.0mL)溶液を加えた。0℃で3時間攪拌した後、反応混合物を、1NのHCl(2×10.0mL)、飽和重炭酸ナトリウム(10.0mL)およびブライン(10.0mL)で連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物(2.22g)を得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.20−7.39(m,5H),4.40(s,2H),3.55(brs,2H),3.38(brs,2H),1.61(brs,2H),1.44(s,9H)。
b.ベンジル−(3−オキソ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(2.22g,7.38mmol)のDCM(37.0mL)溶液に、0℃で、DIPEA(2.38g,18.45mmol)、次いでDMSO(0.86g,11.07mmol)およびピリジン三酸化イオウ複合体(2.93g,18.45mmol)を加えた。0℃で30分攪拌した後、反応混合物をDCM(20.0mL)で希釈し、1NのHCl(10.0mL)、飽和重炭酸ナトリウム(10.0mL)およびブライン(10.0mL)で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得、これをさらに、通常の相クロマトグラフィーで精製し、標題化合物を無色油状物(1.54g)として得た。1H NMR(CDCl3,300M Hz)δ(ppm):9.73(s,1H),7.24−7.36(m,5H),4.45(s,2H),3.51(brs,2H),2.65(brs,2H),1.46(s,9H)。
先の工程の生成物(2.22g,7.38mmol)のDCM(37.0mL)溶液に、0℃で、DIPEA(2.38g,18.45mmol)、次いでDMSO(0.86g,11.07mmol)およびピリジン三酸化イオウ複合体(2.93g,18.45mmol)を加えた。0℃で30分攪拌した後、反応混合物をDCM(20.0mL)で希釈し、1NのHCl(10.0mL)、飽和重炭酸ナトリウム(10.0mL)およびブライン(10.0mL)で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得、これをさらに、通常の相クロマトグラフィーで精製し、標題化合物を無色油状物(1.54g)として得た。1H NMR(CDCl3,300M Hz)δ(ppm):9.73(s,1H),7.24−7.36(m,5H),4.45(s,2H),3.51(brs,2H),2.65(brs,2H),1.46(s,9H)。
c.3−エンド−[8−(3−ベンジルアミノ−プロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの製造
先の工程からの生成物(972.6mg,3.25mmol)のDCM(16.0mL)溶液に、室温で、3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(747.5mg,3.25mmol)、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(826.6mg,3.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30分攪拌し、その後これをDCM(40.0mL)で希釈した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム(20.0mL)、次いでブライン(20.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得た。油状残渣を、室温で30分、TFA(5.0mL)およびDCM(5.0mL)の混合物を用い処理した。次いで、これを濃縮し、得られた残渣を、水(4.0mL)およびアセトニトリル(3.0mL)の混合物に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(1.22g)として得た。1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.06(s,1H),7.74−7.78(m,2H),7.46−7.53(m,6H),4.27(s,2H),4.08(br s,2H),3.35−3.38(不明瞭1H,溶剤と部分的に重複),3.20(t,J=8.0 Hz,2H),3.12(t,J=8.4Hz,2H),2.62−2.78(m,4H),2.21−2.29(m,2H),2.09−2.12(m,2H),1.79−1.84(m,2H).(m/z):[M+H]+C24H31N3Oの計算値:378.25;測定値:378.4。
先の工程からの生成物(972.6mg,3.25mmol)のDCM(16.0mL)溶液に、室温で、3−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(747.5mg,3.25mmol)、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(826.6mg,3.9mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30分攪拌し、その後これをDCM(40.0mL)で希釈した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム(20.0mL)、次いでブライン(20.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、黄色を帯びた油状物を得た。油状残渣を、室温で30分、TFA(5.0mL)およびDCM(5.0mL)の混合物を用い処理した。次いで、これを濃縮し、得られた残渣を、水(4.0mL)およびアセトニトリル(3.0mL)の混合物に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのビスTFA塩(1.22g)として得た。1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.06(s,1H),7.74−7.78(m,2H),7.46−7.53(m,6H),4.27(s,2H),4.08(br s,2H),3.35−3.38(不明瞭1H,溶剤と部分的に重複),3.20(t,J=8.0 Hz,2H),3.12(t,J=8.4Hz,2H),2.62−2.78(m,4H),2.21−2.29(m,2H),2.09−2.12(m,2H),1.79−1.84(m,2H).(m/z):[M+H]+C24H31N3Oの計算値:378.25;測定値:378.4。
d.3−エンド−(8−{3−[ベンジル−((S)−2−ヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
先の工程の生成物(30.0mg,0.06mmol)のDCM(0.5mL)の溶液に、DIPEA(32.4mg,0.24mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(9.8mg,0.072mmol)を、室温で加えた。反応は直ちに完了した。濃縮後、得られた残渣をメタノール(0.5mL)に再溶解し、水酸化リチウム一水和物(15.1mg,0.36mmol)で一晩処理した。反応系を濃縮し、残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(23.4mg)として得た。(m/z):[M+H]+C27H35N3O3の計算値:450.27;測定値:450.4。
先の工程の生成物(30.0mg,0.06mmol)のDCM(0.5mL)の溶液に、DIPEA(32.4mg,0.24mmol)、次いでアセトキシアセチルクロリド(9.8mg,0.072mmol)を、室温で加えた。反応は直ちに完了した。濃縮後、得られた残渣をメタノール(0.5mL)に再溶解し、水酸化リチウム一水和物(15.1mg,0.36mmol)で一晩処理した。反応系を濃縮し、残渣を水(1.5mL)中の50%酢酸に溶解し、ろ過し、逆相分取HPLCで精製し、標題化合物をそのTFA塩(23.4mg)として得た。(m/z):[M+H]+C27H35N3O3の計算値:450.27;測定値:450.4。
実施例135〜199
先の実施例に記載された方法を使用して、以下の追加の化合物を、N−アルキル化工程による特定の事例に倣う、スキームA(i)に示したように、式(II)の対応中間体と、適切な酸塩化物、カルボン酸またはカルボキシレート試薬との反応によって製造した。式(II)の中間体は、スキームBに示すように、実施例134(c)の方法に従って、式(IV)のアルデヒドを、アザビシクロオクチルベンズアミドと反応させることによって製造した。式(IV)のアルデヒドは、たとえば、実施例134(a)および(b)に記載したように、スキームFに示された一般的方法を使用して製造した。
先の実施例に記載された方法を使用して、以下の追加の化合物を、N−アルキル化工程による特定の事例に倣う、スキームA(i)に示したように、式(II)の対応中間体と、適切な酸塩化物、カルボン酸またはカルボキシレート試薬との反応によって製造した。式(II)の中間体は、スキームBに示すように、実施例134(c)の方法に従って、式(IV)のアルデヒドを、アザビシクロオクチルベンズアミドと反応させることによって製造した。式(IV)のアルデヒドは、たとえば、実施例134(a)および(b)に記載したように、スキームFに示された一般的方法を使用して製造した。
実施例135:3−エンド−(8−{2−[((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)フェネチルアミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H35N3O4の計算値:466.27;測定値:466.4。
実施例136:3−エンド−(8−{2−[(2−メタンスルホニルアセチル)フェネチルアミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H35N3O4Sの計算値:498.23;測定値:498.4。
実施例137:酢酸(ベンジル−{2−[3−エンド−(3−ヒドロキシフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}カルバモイル)メチルエステルTFA塩(m/z):[M+H]+C26H32N2O4の計算値:437.24;測定値:437.4。
実施例138:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.05(s,1H),7.79(d,J=7.6Hz,1H),7.74(d,J=8.0Hz,1H),7.37−7.52(m,6H),4.90−4.95(m,1H),4.77−4.83(m,1H),4.72(t,J=5.2Hz,1H),4.10(brs,2H),3.85−3.91(m,3H),3.63−3.69(m,1H),3.31−3.34(不明瞭 1H,溶剤と部分的に重複),3.09−3.12(m,2H),2.64(brs,4H),2.04−2.07(m,2H),1.80−1.83(m,2H);(m/z):[M+H]+C26H33N3O4の計算値:452.25;測定値:452.2。
実施例139:3−エンド−(8−{3−[ベンジル−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H35N3O4の計算値:466.26;測定値:466.4。
実施例140:3−エンド−(8−{3−[ベンジル−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H35N3O4の計算値:466.26;測定値:466.4。
実施例141:3−エンド−(8−{3−[ベンジル−(2,3−ジヒドロキシブチリル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H37N3O4の計算値:480.28;測定値:480.4。
実施例142:3−エンド−(8−{3−[ベンジル−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.04(s,1H),7.72−7.77(m,2H),7.48(t,J=7.6Hz,1H),7.31−7.37(m,5H),4.79(s,2H),4.49(s,2H),3.99&3.92(2セットのbrs,2H),3.61(t,J=6.4Hz,2H),3.34−3.38(m,1H),3.22(s,3H),2.98(t,J=8.0Hz,2H),2.53−2.72(m,4H),1.96−2.11(m,4H),1.74−1.80(m,2H).(m/z):[M+H]+C27H35N3O4Sの計算値:498.23;測定値:498.2。
実施例143:3−エンド−(8−{3−[ベンジル−(2−ヒドロキシ2−メチルプロピオニル)アミノ]−プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H37N3O3の計算値:464.28;測定値:464.4。
実施例144:3−エンド−(8−{3−[ベンジル−(2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C29H39N3O2の計算値:462.30;測定値:462.4。
実施例145:3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルメチル)−(3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H41F2N3O4の計算値:522.31;測定値:522.2。
実施例146:3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H37F2N3O4の計算値:494.28;測定値:494.4。
実施例147:3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H37F2N3O4の計算値:494.28;測定値:494.4。
実施例148:3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.06(s,1H),7.79(d,J=7.6Hz,1H),7.75(d,J=8.8Hz,1H),7.51(dd,J=7.6,8.0Hz,1H),4.51(s,2H),4.18(変形m,2H),3.89(t,J=6.0Hz,2H),3.48(d,J=7.2Hz,2H),3.28(s,3H),3.24(t,J=6.0Hz,2H),2.65−2.68(m,4H),2.10−2.19(m,4H),1.75−1.90(m,7H),1.36−1.45(m,2H).(m/z):[M+H]+C26H37F2N3O4Sの計算値:526.25;測定値:526.4。
実施例149:3−エンド−(8−{2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−((S)−4−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシブチリル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドビスTFA塩(m/z):[M+H]+C29H44F2N4O3の計算値:535.34;測定値:535.4。
実施例150:3−エンド−(8−2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシルメチル)−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.05(s,1H),7.78(d,J=7.6Hz,1H),7.74(d,J=7.6Hz,1H),7.49(dd,J=7.6Hz,1H),4.64(q,J=6.0Hz,1H),4.10−4.14(m,2H),3.72−3.86(m,1H),3.32−3.46(不明瞭 m,3H,溶剤と部分的に重複),3.18(t,J=5.6Hz,2H),2.64−2.67(m,4H),2.11−2.16(m,4H),1.78−1.88(m,7H),1.37−1.43(m,5H);(m/z):[M+H]+C26H37F2N3O3の計算値:478.28;測定値:478.4。
実施例151:3−エンド−(8−{2−[(4−フルオロシクロヘキシルメチル)−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H38FN3O4の計算値:476.28;測定値:476.4。
実施例152:3−エンド−(8−{2−[(4−フルオロシクロヘキシルメチル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C25H36FN3O3の計算値:446.27;測定値:446.4。
実施例153:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H41N3O4の計算値:472.31;測定値:472.4。
実施例154:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C25H37N3O4の計算値:444.28;測定値:444.4。
実施例155:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C25H37N3O4の計算値:444.28;測定値:444.4。
実施例156:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(2−メタンスルホニルアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C25H37N3O4Sの計算値:476.25;測定値:476.2。
実施例157:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(m/z):[M+H]+C24H35N3O3の計算値:414.27;測定値:414.4。
実施例158:3−エンド−(8−{2−[シクロブチルメチル−(3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−プロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H39N3O4の計算値:458.29;測定値:458.4。
実施例159:3−エンド−(8−{2−[シクロブチルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C24H35N3O4の計算値:430.26;測定値:430.4。
実施例160:3−エンド−(8−{2−[シクロブチルメチル−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C24H35N3O4の計算値:430.26;測定値:430.4。
実施例161:3−エンド−(8−{2−[シクロブチルメチル−(2−メタンスルホニルアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C24H35N3O4Sの計算値:462.23;測定値:462.2。
実施例162:3−エンド−(8−{2−[シクロブチルメチル−(2−メタンスルホニル−2−メチル−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H39N3O4Sの計算値:490.27;測定値:490.2。
実施例163:3−エンド−(8−{2−[シクロブチルメチル−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C23H33N3O3の計算値:400.25;測定値:400.4。
実施例164:3−エンド−(8−{2−[シクロブチルメチル−((S)−2−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C24H35N3O3の計算値:414.27;測定値:414.4。
実施例165:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H33N3O4Sの計算値:484.22;測定値:484.21H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.01(s,1H),7.76(d,J=7.6 Hz,1H),7.70(d,J=8.0
Hz,1H),7.49−7.35(m,6H),4.80(s,2H),4.57(s,2H)4.07(br s,2H),3.80(t,J=6.0 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.25(s,3H),3.08(t,J=6 Hz,2H),2.61−2.60(m,4H),2.03−2.00(m,2H),1.82−1.79(m,2H)。
Hz,1H),7.49−7.35(m,6H),4.80(s,2H),4.57(s,2H)4.07(br s,2H),3.80(t,J=6.0 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.25(s,3H),3.08(t,J=6 Hz,2H),2.61−2.60(m,4H),2.03−2.00(m,2H),1.82−1.79(m,2H)。
実施例166:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H35N3O3の計算値:450.27;測定値:450.2。
実施例167:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−((S)−2−ヒドロキシ−1−オキソプロピル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H33N3O3の計算値:436.25;測定値:436.51H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.02(s,1H),7.77−7.70(m,2H),7.50−7.32(m,6H),4.83−4.71(m,2H),4.07−4.01(m,2H),3.81(m,1H),3.64(m,1H),3.03(t,J=6.0 Hz,2H),2.63−2.60(m,4H),2.03−1.94(m,2H),1.80−1.77(m,2H),1.40(d,J=6.4 Hz,3H)。
実施例168:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H37N3O2の計算値:448.29;測定値:448。
実施例169:3−エンド−{8−[2−(ベンジル−メタンスルホニルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C24H31N3O3Sの計算値:442.21;測定値:442.2。
実施例170:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−メトキシアセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H33N3O3の計算値:436.25;測定値:436.5。
実施例171:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C28H37N3O3の計算値:464.28;測定値:464.2。
実施例172:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(1−ヒドロキシ−シクロプロパンカルボニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H33N3O3の計算値:448.25;測定値:448.3。
実施例173:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−(2−シアノアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H30N4O2の計算値:431.24;測定値:431.5。
実施例174:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−((R)−3−ヒドロキシ−2−(S)−ヒドロキシブチリル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H35N3O4の計算値:,466.26;測定値:466.4。
実施例175:3−エンド−(8−{2−[ベンジル−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H33N3O4の計算値:452.25;測定値:452.2。
実施例176:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(3−ヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C25H37N3O3の計算値:428.28;測定値:428.4。
実施例177:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H41N3O3の計算値:456.31;測定値:456.5。
実施例178:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボニル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C29H43N3O3の計算値:482.33;測定値:482.5。
実施例179:3−エンド−(8−{2−[シクロペンチルメチル−(2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H41N3Oの計算値:440.32;測定値:440.4。
実施例180:3−エンド−{8−[2−(シクロペンチルメチル−メタンスルホニルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C23H35N3O3Sの計算値:434.24;測定値:434.2。
実施例181:3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)−(4−トリフルオロメチルベンジル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H30F3N3O3の計算値:490.22;測定値:490.4。
実施例182:3−エンド−(8−(2−((4−トリフルオロメチルベンジル)(N,N−ジメチルスルファモイル)アミノ−エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H33F3N4O3Sの計算値:539.22;測定値:539.5。
実施例183:3−エンド−(8−{2−[(2−メタンスルホニルアセチル)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H32F3N3O4Sの計算値:552.21;測定値:552.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.02(s,1H),7.77−7.70(m,4H),7.56−7.54(m,3H))4.94(s,2H),4.56(s,2H),4.12(br s,2H),3.80(t,J=5.6 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.26(s,3H),3.17(t,J=5.6 Hz,2H),2.63−2.61(m,4H),2.10−2.06(m,2H),1.84−1.81(m,2H)。
実施例184:3−エンド−(8−{2−[(4−フルオロベンジル)−(2−メタンスルホニルアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H32FN3O4Sの計算値:502.21;測定値:502.4;1H NMR(CD3OD,400MHz
)δ(ppm):8.01(s,1H),7.77−7.68(m,2H),7.46(t,J=8.0 Hz,1H),7.40−7.36(m,2H),7.15(t,J=8.8 Hz,2H),4.79(s,2H)4.10(br s,2H),3.78(t,J=6.0 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.25(s,3H),3.11(t,J=5.6 Hz,2H),2.61−2.60(m,4H),2.06−2.03(m,2H),1.80−1.78(m,2H)。
)δ(ppm):8.01(s,1H),7.77−7.68(m,2H),7.46(t,J=8.0 Hz,1H),7.40−7.36(m,2H),7.15(t,J=8.8 Hz,2H),4.79(s,2H)4.10(br s,2H),3.78(t,J=6.0 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.25(s,3H),3.11(t,J=5.6 Hz,2H),2.61−2.60(m,4H),2.06−2.03(m,2H),1.80−1.78(m,2H)。
実施例185:3−エンド−(8−{2−[(4−フルオロベンジル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩((m/z):[M+H]+C25H30FN3O3の計算値:440.23;測定値:440.4。
実施例186:3−エンド−(8−(2−((4−フルオロメチルベンジル)(N,N−ジメチルスルファモイル)−アミノ)エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C25H33FN4O3Sの計算値:489.23;測定値:489.5。
実施例187:3−エンド−(8−{2−[[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H32FN3O3の計算値:454.24;測定値:454.2。
実施例188:3−エンド−(8−{2−[[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H32FN3O3の計算値:454.24;測定値:454.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.03(s,1H),7.77−7.71(m,2H),7.47(t,J=8.0 Hz,1H),7.30−7.26(m,2H),7.08−7.04(m,2H),4.13(br s,2H)4.08(s,2H),3.78(t,J=5.2 Hz,2H),3.52(t,J=7.2 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.17(t,J=5.6 Hz,2H),2.91(t,J=7.6 Hz,2H),2.65−2.61(m,4H),2.14−2.11(m,2H),1.85−1.82(m,2H)。
実施例189:3−エンド−(8−{2−[[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−(2−メタンスルホニル−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H34F2N3O4Sの計算値:516.23;測定値:516.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.01(s,1H),7.76(d,J=7.6 Hz,1H),7.70(d,J=8.0 Hz,1H)7.49−7.45(m,1H),7.32(m,2H),7.08(m,2H),4.21(s,2H),4.11(br s,2H),3.79−3.73(m,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.19(s,3H),3.16(t,J=5.6 Hz,2H),2.97(t,J=7.2 Hz,2H),2.63−2.60(m,4H),2.12−2.09(m,2H),1.83−1.80(m,2H)。
実施例190:3−エンド−[8−(2−{(2−ヒドロキシアセチル)−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−アミノ}エチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H33N3O4の計算値:452.25;測定値:452.2。
実施例191:3−エンド−(8−{2−[[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−(2−メタンスルホニル−アセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H35N3O5Sの計算値:514.23;測定値:514.3。
実施例192:3−エンド−(8−{2−[(3−フルオロベンジル)−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C25H30FN3O3の計算値:440.23;測定値:440.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.03(s,1H),7.77−7.71(m,2H),7.49−7.43(m,2H),7.13−7.06(m,3H),4.62(s,2H),4.37(s,2H)4.12(br s,2H),3.75(t,J=5.6 Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.12(t,J=5.6 Hz,2H),2.64−2.62(m,4H),2.09−2.06(m,2H),1.84−1.81(m,2H)。
実施例193:3−エンド−(8−{2−[(3−フルオロベンジル)−(2−メタンスルホニル−アセチル)−アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H32FN3O4Sの計算値:502.21;測定値:502.4;1H NMR(CD3OD,400MHz)δ(ppm):8.02(s,1H),7.77−7.70(m,2H),7.49−7.45(m,2H),7.19−7.11(m,3H),4.8−4.9(不明瞭,2H,溶剤に重複),4.56(s,2H)4.10(br s,2H),3.80(t,J=5.6Hz,2H),3.4−3.3(不明瞭,1H,溶剤に重複),3.25(s,3H),3.13(t,J=6.0 Hz,2H),2.63−2.60(m,4H),2.08−2.05(m,2H),1.83−1.80(m,2H)。
実施例194:3−エンド−(8−{2−[(2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル)−((S)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H33F2N3O4の計算値:502.24;測定値:502.4。
実施例195:3−エンド−(8−{2−[(2−メタンスルホニルアセチル)−(4−メチル−シクロヘキシルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H41N3O4Sの計算値:504.28;測定値:504.4。
実施例196:3−エンド−(8−{2−[((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−(4−メチル−シクロヘキシルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H41N3O4の計算値:472.31;測定値:472.4。
実施例197:3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)(4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C26H36F3N3O3の計算値:496.27;測定値:496.4。
実施例198:3−エンド−(8−{2−[(2−メタンスルホニルアセチル)−(4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H38F3N3O4Sの計算値:558.25;測定値:558.4。
実施例199:3−エンド−8−{2−[((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)−(4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドTFA塩(m/z):[M+H]+C27H38F3N3O4の計算値:526.28;測定値:526.4。
実施例200:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.リチウム(R)−2,2−ジメチル1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレートの製造
(R)−2,2−ジメチル1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸メチルエステル(5.0g,31.25mmol)のMeOH(32.0mL)溶液に、室温で、水酸化リチウム一水和物(1.31g,31.25mmol)の水(10.0mL)溶液を加えた。得られた混合物を30分攪拌し、その後これを濃縮した。得られた白色固体をさらに真空乾燥し、標題化合物(4.59g)を得た。
a.リチウム(R)−2,2−ジメチル1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレートの製造
(R)−2,2−ジメチル1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸メチルエステル(5.0g,31.25mmol)のMeOH(32.0mL)溶液に、室温で、水酸化リチウム一水和物(1.31g,31.25mmol)の水(10.0mL)溶液を加えた。得られた混合物を30分攪拌し、その後これを濃縮した。得られた白色固体をさらに真空乾燥し、標題化合物(4.59g)を得た。
b.(R)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボン酸{2−[3−エンド−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}シクロヘキシルメチル−アミドの製造
3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド(600mg,1.6mmol)をDMF(5mL)に溶解し、リチウム(R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−カルボキシレート(270mg,1.78mmol)を固形物として加えた。溶液を室温で、固形物が溶解するまで攪拌し、次いでHATU(687mg,1.78mmol)を固形物として加えた。明黄色溶液を室温で一晩攪拌した。反応系を酢酸エチル(100mL)で希釈した。有機溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空除去し、標題化合物(781mg)を粗黄色油状物として得た。
3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)−エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}−ベンズアミド(600mg,1.6mmol)をDMF(5mL)に溶解し、リチウム(R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−カルボキシレート(270mg,1.78mmol)を固形物として加えた。溶液を室温で、固形物が溶解するまで攪拌し、次いでHATU(687mg,1.78mmol)を固形物として加えた。明黄色溶液を室温で一晩攪拌した。反応系を酢酸エチル(100mL)で希釈した。有機溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空除去し、標題化合物(781mg)を粗黄色油状物として得た。
c.3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((R)−2,3−ジヒドロキシ−プロピオニル)−アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
先の工程の粗生成物をアセトニトリル(10mL)に溶解し、1NのHCl(水溶液)(10mL)を加えた。黄色溶液を室温で2時間攪拌し、次いで反応系を真空下で濃縮した。粗物質をアセトニトリル/水/TFAに溶解し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色粉末(386mg,99.4%の純度)として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O4の計算値:458.30;測定値:458.4。
先の工程の粗生成物をアセトニトリル(10mL)に溶解し、1NのHCl(水溶液)(10mL)を加えた。黄色溶液を室温で2時間攪拌し、次いで反応系を真空下で濃縮した。粗物質をアセトニトリル/水/TFAに溶解し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩を白色粉末(386mg,99.4%の純度)として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O4の計算値:458.30;測定値:458.4。
実施例201:3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メタノールの製造
攪拌した2,2,3,3−テトラメチルシクロペンタンカルボン酸(500mg,3.5mmol)のTHF(25mL)溶液に、THF(1.8mL,3.5mmol)中の2.0Mのボランジメチルスルフィド複合体を0℃で加えた。反応混合物を暖め、50℃で3時間加熱した。溶液を室温に冷却し、メタノール(10mL)を注意深く加えた。反応混合物を濃縮し、ろ過した。ろ液を濃縮し、標題中間体を油状物(250mg,56%)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):4.16(t,J=4.8 Hz,1H),3.39(dd,J=4.5,7.5 Hz,2H),1.03(s,6H),0.93(s,6H),0.38(t,J=7.5 Hz,1H
)。
a.(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メタノールの製造
攪拌した2,2,3,3−テトラメチルシクロペンタンカルボン酸(500mg,3.5mmol)のTHF(25mL)溶液に、THF(1.8mL,3.5mmol)中の2.0Mのボランジメチルスルフィド複合体を0℃で加えた。反応混合物を暖め、50℃で3時間加熱した。溶液を室温に冷却し、メタノール(10mL)を注意深く加えた。反応混合物を濃縮し、ろ過した。ろ液を濃縮し、標題中間体を油状物(250mg,56%)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):4.16(t,J=4.8 Hz,1H),3.39(dd,J=4.5,7.5 Hz,2H),1.03(s,6H),0.93(s,6H),0.38(t,J=7.5 Hz,1H
)。
b.2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルバルデヒドの製造
攪拌した先の工程の生成物およびDIPEA(680μL,4.0mmol)のDCM(5mL)溶液に、三酸化イオウ−ピリジン複合体(620mg,3.9mmol)のDMSO(5mL)溶液を−20℃で加えた。2時間後、反応系を室温に暖め、DCM(20mL)で希釈し、1.0NのHCl(25mL)および水(25mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標題中間体(45mg,18%)を得た。
攪拌した先の工程の生成物およびDIPEA(680μL,4.0mmol)のDCM(5mL)溶液に、三酸化イオウ−ピリジン複合体(620mg,3.9mmol)のDMSO(5mL)溶液を−20℃で加えた。2時間後、反応系を室温に暖め、DCM(20mL)で希釈し、1.0NのHCl(25mL)および水(25mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標題中間体(45mg,18%)を得た。
c.(2−ヒドロキシエチル)−カルバミン酸ベンジルエステルの製造
攪拌したエタノールアミン(4.0g,66mmol)のDCM(4mL)溶液に、ベンジルクロロホルメート(4.6mL,33mmol)を0℃で加えた。1時間後、反応混合物を室温に暖め、1.0NのHCl(40mL)および水(40mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物の酢酸エチル(30mL)溶液に、ヘキサン(30mL)を加えた。得られた結晶をろ過し、乾燥し、標題中間体を白色固体(4.5g,70%)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.4-7.29(m,5H),5.00(s,2H),
4.64(t,J=5.5 Hz,1H),3.38(q,J=6.0 Hz,2H),3.07(t,J=6.0 Hz, 2H)。
攪拌したエタノールアミン(4.0g,66mmol)のDCM(4mL)溶液に、ベンジルクロロホルメート(4.6mL,33mmol)を0℃で加えた。1時間後、反応混合物を室温に暖め、1.0NのHCl(40mL)および水(40mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物の酢酸エチル(30mL)溶液に、ヘキサン(30mL)を加えた。得られた結晶をろ過し、乾燥し、標題中間体を白色固体(4.5g,70%)として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):7.4-7.29(m,5H),5.00(s,2H),
4.64(t,J=5.5 Hz,1H),3.38(q,J=6.0 Hz,2H),3.07(t,J=6.0 Hz, 2H)。
d.(2−オキソ−エチル)−カルバミン酸ベンジルエステルの製造
攪拌した(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸ベンジルエステル(1.0g,5.1mmol)およびDIPEA(1.78mL,10.2mmol)のDCM(15mL)溶液に、三酸化イオウ−ピリジン複合体(1.63g,10.2mmol)のDMSO(15mL)溶液を、−20℃で加えた。1時間後、反応系を室温に暖め、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、1.0NのHCl(50mL)およびブラインで洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標題中間体(810mg,82%)を得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):9.5(s,1H)7.4-7.2(m,5H),5.1
(s,2H),3.9(d,J=5.8 Hz,2H),2.9−3.3(br,1H)。
攪拌した(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸ベンジルエステル(1.0g,5.1mmol)およびDIPEA(1.78mL,10.2mmol)のDCM(15mL)溶液に、三酸化イオウ−ピリジン複合体(1.63g,10.2mmol)のDMSO(15mL)溶液を、−20℃で加えた。1時間後、反応系を室温に暖め、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、1.0NのHCl(50mL)およびブラインで洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標題中間体(810mg,82%)を得た。1H NMR(CDCl3,300MHz)δ(ppm):9.5(s,1H)7.4-7.2(m,5H),5.1
(s,2H),3.9(d,J=5.8 Hz,2H),2.9−3.3(br,1H)。
e.{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−カルバミン酸ベンジルエステルの製造
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドおよび(2−オキソ−エチル)カルバミン酸ベンジルエステル(0.99g,6.2mmol)のDCM(20mL)懸濁液を、5分間音波処理した。攪拌した懸濁液に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.3g,6.1mmol)を加えた。30分攪拌した後、反応混合物を濃縮した。粗反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、1.0NのNaOH(50mL)および水(50mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標題中間体(1.4g,57%)を得た。(m/z):[M+H]+C24H29N3O3の計算値:408.22;測定値:408.5。
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドおよび(2−オキソ−エチル)カルバミン酸ベンジルエステル(0.99g,6.2mmol)のDCM(20mL)懸濁液を、5分間音波処理した。攪拌した懸濁液に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.3g,6.1mmol)を加えた。30分攪拌した後、反応混合物を濃縮した。粗反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、1.0NのNaOH(50mL)および水(50mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標題中間体(1.4g,57%)を得た。(m/z):[M+H]+C24H29N3O3の計算値:408.22;測定値:408.5。
f.3−エンド−[8−(2−アミノエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]−ベンズアミドの製造
先の工程の生成物(1.4g,3.4mmol)のメタノール(20mL)溶液を、炭素上の水酸化パラジウム(50重量%水,乾燥量基準で20%Pd,140mg)に加えた。反応混合物を水素の雰囲気下で一晩攪拌した。溶液をセライトでろ過し、濃縮し、油状物(1.0g)を得、これを次の工程で直接使用した。(m/z):[M+H]+C16H23N3Oの計算値:274.19;測定値:274.5。
先の工程の生成物(1.4g,3.4mmol)のメタノール(20mL)溶液を、炭素上の水酸化パラジウム(50重量%水,乾燥量基準で20%Pd,140mg)に加えた。反応混合物を水素の雰囲気下で一晩攪拌した。溶液をセライトでろ過し、濃縮し、油状物(1.0g)を得、これを次の工程で直接使用した。(m/z):[M+H]+C16H23N3Oの計算値:274.19;測定値:274.5。
g.3−エンド−(8−{2−[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの製造
先の工程の生成物(100mg,0.37mmol)および工程bの生成物(45mg,0.37mmol)のジクロロメタン(2mL)およびメタノール(0.2mL)溶液に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(93mg,0.44mmol)を加えた。1時間攪拌した後、反応混合物を濃縮した。粗反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、1.0NのNaOH(20mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を次の工程で直接使用した。(m/z):[M+H]+C24H37N3Oの計算値:384.30;測定値:384.3。
先の工程の生成物(100mg,0.37mmol)および工程bの生成物(45mg,0.37mmol)のジクロロメタン(2mL)およびメタノール(0.2mL)溶液に、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(93mg,0.44mmol)を加えた。1時間攪拌した後、反応混合物を濃縮した。粗反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、1.0NのNaOH(20mL)で洗浄した。有機物を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物を次の工程で直接使用した。(m/z):[M+H]+C24H37N3Oの計算値:384.30;測定値:384.3。
h.3−エンド−(8−{2−[(2−ヒドロキシアセチル)−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルメチル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
先の工程の生成物(0.366mmol)のDCM(2mL)溶液に、アセトキシアセチルクロリド(50μL,0.44mmol)を加えた。1時間後、反応混合物を濃縮し、得られた粗油状物を、メタノール(2.0mL)および6.0NのNaOH(35μL)中で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(30.9mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O3の計算値:442.30;測定値:442.4。
先の工程の生成物(0.366mmol)のDCM(2mL)溶液に、アセトキシアセチルクロリド(50μL,0.44mmol)を加えた。1時間後、反応混合物を濃縮し、得られた粗油状物を、メタノール(2.0mL)および6.0NのNaOH(35μL)中で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(30.9mg)を得た。(m/z):[M+H]+C26H39N3O3の計算値:442.30;測定値:442.4。
実施例202〜203
実施例202および203のための中間体は、以下のように製造した。
実施例202および203のための中間体は、以下のように製造した。
シスおよびトランス異性体の混合物としての4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸エチルエステル(8.7g,50.51mmol)のTHF(300mL)溶液に、0℃で、イミダゾール(4.8g,70.72mmol)、DMAP(20mol%,1.23g,10.10mmol)およびtert−ブチルジメチルクロロシラン(9.1g,60.61mmol)を加えた。反応混合物を室温に暖め、一晩攪拌し、酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を除去し、粗油状物をシリカゲルでろ過し、溶剤を除去し、4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキサンカルボン酸エチルエステル(11.1g,77%)をジアステレオマーの混合物として得た。
先の工程の生成物(11.1g,38.7mmol)のMTBE(150mL)およびメタノール(2.35mL,58.11mmol)溶液に、リチウムボロハイドライド(1.27g,58.11mmol)を加えた。反応混合物を2時間で50℃に加熱し、室温に冷却し、メタノールでクエンチした。溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗[4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]メタノールをジアステレオマーの混合物として得た。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(10〜40%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、シスおよびトランスジアステレオマーを分離した。上のスポット(シス異性体)1H NMR(300MHz,CD3OD):3.91−3.95(m,1H),3.31−3.32(d,2H),1.61−1.63(m,2H),1.36−1.46(m,7H),0.85−0.86(s,9H),0.00(s,6H).下のスポット(トランス異性体)1H NMR data(300MHz,CD3OD):3.49−3.53(m,1H),3.27−3.28(d,2H),1.81−1.84(m,2H),1.71−1.74(m,2H),1.28−1.36(m,1H),1.18−1.26(m,2H),0.93−0.97(m,2H),0.82−0.84(s,9H),0.00(s,6H)。
実施例202:3−エンド−(8−{2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
a.トルエン−4−スルホン酸トランス−4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−シクロヘキシルメチルエステルの製造
トランス−[4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]メタノール(555mg,2.24mmol)のDCM(20mL)溶液に、0℃で、DIPEA(0.59mL,3.37mmol)、DMAP(20モル%,54mg)およびp−トルエン−スルホニルクロリド(570mg,2.68mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、DABCO(250mg)を加えた。反応混合物を一晩攪拌した。溶液をDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を得た。1H NMR(300MHz,CD3OD):7.75−7.77(d,2H),7.40−7.42(d,2H),3.80−3.81(d,1H),3.45−3.51(m,1H),2.40(s,3H)1.78−1.82(m,2H),1.62−1.71(m,2H),1.48−1.58(m,1H),1.30−1.33(m,1H),1.15−1.21(m,2H),0.85−1.00(m,2H),0.85−0.90(s,9H),0.00(s,6H)。
a.トルエン−4−スルホン酸トランス−4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−シクロヘキシルメチルエステルの製造
トランス−[4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]メタノール(555mg,2.24mmol)のDCM(20mL)溶液に、0℃で、DIPEA(0.59mL,3.37mmol)、DMAP(20モル%,54mg)およびp−トルエン−スルホニルクロリド(570mg,2.68mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、DABCO(250mg)を加えた。反応混合物を一晩攪拌した。溶液をDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体を得た。1H NMR(300MHz,CD3OD):7.75−7.77(d,2H),7.40−7.42(d,2H),3.80−3.81(d,1H),3.45−3.51(m,1H),2.40(s,3H)1.78−1.82(m,2H),1.62−1.71(m,2H),1.48−1.58(m,1H),1.30−1.33(m,1H),1.15−1.21(m,2H),0.85−1.00(m,2H),0.85−0.90(s,9H),0.00(s,6H)。
b.2−{[トランス−4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシルメチル]アミノ}−エタノールの製造
トルエン−4−スルホン酸トランス−4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−シクロヘキシルメチルエステル(600mg,1.50mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液に、エタノールアミン(2.0mL,25当量)を加えた。溶液を50℃で一晩加熱した。反応系をDCM(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、炭酸カリウムで乾燥した。溶剤を除去し、粗標題中間体(0.44g)を黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C15H33NSiO2の計算値:288.3;測定値:288.2。
トルエン−4−スルホン酸トランス−4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−シクロヘキシルメチルエステル(600mg,1.50mmol)のアセトニトリル(15mL)溶液に、エタノールアミン(2.0mL,25当量)を加えた。溶液を50℃で一晩加熱した。反応系をDCM(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、炭酸カリウムで乾燥した。溶剤を除去し、粗標題中間体(0.44g)を黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C15H33NSiO2の計算値:288.3;測定値:288.2。
c.[トランス−4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシルメチル]−(2−ヒドロキシ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(0.44g,1.50mmol)のDCM(30mL)溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボナート(324mg,1.48mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、DCM(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、炭酸カリウムで乾燥した。溶剤を除去し、標題中間体(0.496g)を黄色油状物として得た。
先の工程の生成物(0.44g,1.50mmol)のDCM(30mL)溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボナート(324mg,1.48mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、DCM(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、炭酸カリウムで乾燥した。溶剤を除去し、標題中間体(0.496g)を黄色油状物として得た。
d.[トランス−4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシルメチル]−(2−オキソ−エチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(496mg,1.27mmol)のDCM(20mL)溶液に、−15℃で、DMSO(12.7mmol,0.905mL)およびDIPEA(1.103mL,6.35mmol)を加えた。反応系を10分攪拌し、ピリジン・三酸化イオウ複合体(1.01g,6.35mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、室温に暖め、DCM(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体(480mg)を黄色油状物として得た。
先の工程の生成物(496mg,1.27mmol)のDCM(20mL)溶液に、−15℃で、DMSO(12.7mmol,0.905mL)およびDIPEA(1.103mL,6.35mmol)を加えた。反応系を10分攪拌し、ピリジン・三酸化イオウ複合体(1.01g,6.35mmol)を加えた。反応混合物を1時間攪拌し、室温に暖め、DCM(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体(480mg)を黄色油状物として得た。
e.[トランス−4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシルメチル]−{2−[3−エンド−(3−カルバモイルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]−エチル}カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
先の工程の生成物(480mg,1.24mmol)のDCM(20mL)溶液に、3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(343mg,1.48mmol)を加えた。反応混合物を30分攪拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(525mg,2.48mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、DCM(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗標題中間体(700mg,94%)をもろい黄色固体として得た。(m/z):[M+H]+C34H58N3SiO4の計算値:600.4;測定値:600.6。
先の工程の生成物(480mg,1.24mmol)のDCM(20mL)溶液に、3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(343mg,1.48mmol)を加えた。反応混合物を30分攪拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(525mg,2.48mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、DCM(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗標題中間体(700mg,94%)をもろい黄色固体として得た。(m/z):[M+H]+C34H58N3SiO4の計算値:600.4;測定値:600.6。
f.3−エンド−(8−{2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)アミノ]−エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの製造
先の工程の生成物(700mg,1.16mmol)をDCM(15mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸を加えた(7mL)。反応混合物を室温で2時間攪拌し、次いでDCM(100mL)および1NのNaOH(100mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(2×25mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗標題中間体(425mg,94%の収率)を得た。(m/z):[M+H]+C23H36N3O2の計算値:386.3;測定値:386.5。
先の工程の生成物(700mg,1.16mmol)をDCM(15mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸を加えた(7mL)。反応混合物を室温で2時間攪拌し、次いでDCM(100mL)および1NのNaOH(100mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(2×25mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗標題中間体(425mg,94%の収率)を得た。(m/z):[M+H]+C23H36N3O2の計算値:386.3;測定値:386.5。
g.(S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−カルボン酸{2−[3−エンド−(3−カルバモイル−フェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル]エチル}−(トランス−4−ヒドロキシ−シクロヘキシルメチル)アミドの製造
先の工程の生成物(425mg,1.10mmol)のDMF(15mL)溶液に、リチウム(S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−カルボキシレート(0.19g,1.21mmol)およびHATU(0.46g,1.21mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、DCM(100mL)で希釈し、水、1:1水:飽和重炭酸ナトリウム水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで炭酸カリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗標題中間体を黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C29H43N3O5の計算値:514.3;測定値:514.5。
先の工程の生成物(425mg,1.10mmol)のDMF(15mL)溶液に、リチウム(S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−カルボキシレート(0.19g,1.21mmol)およびHATU(0.46g,1.21mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、DCM(100mL)で希釈し、水、1:1水:飽和重炭酸ナトリウム水溶液、およびブラインで洗浄し、次いで炭酸カリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗標題中間体を黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C29H43N3O5の計算値:514.3;測定値:514.5。
h.3−エンド−(8−{2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
先の工程の生成物をアセトニトリル(15mL)および1NのHCl(15mL)に溶解し、該溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物をDCM(200mL)および1NのNaOH(150mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗物質を分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(45mg)を白色粉末として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N2O5の計算値:474.29;測定値:474.4.1H NMR(300MHz,CD3OD):8.00−8.02(s,1H),7.65−7.80(m,2H),7.40−7.45(t,1H),4.59−4.62(m,1H),3.95−4.20(m,3H)3.65−3.79(m,2H),3.40−3.60(m,2H),3.10−3.20(m,2H),2.05−2.19(m,2H),1.95−2.00(m,2H),1.40−1.85(m,4H),1.20−1.35(m,2H),1.01−1.20(m,2H)。
先の工程の生成物をアセトニトリル(15mL)および1NのHCl(15mL)に溶解し、該溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物をDCM(200mL)および1NのNaOH(150mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗物質を分取HPLCで精製し、標題化合物のTFA塩(45mg)を白色粉末として得た。(m/z):[M+H]+C26H39N2O5の計算値:474.29;測定値:474.4.1H NMR(300MHz,CD3OD):8.00−8.02(s,1H),7.65−7.80(m,2H),7.40−7.45(t,1H),4.59−4.62(m,1H),3.95−4.20(m,3H)3.65−3.79(m,2H),3.40−3.60(m,2H),3.10−3.20(m,2H),2.05−2.19(m,2H),1.95−2.00(m,2H),1.40−1.85(m,4H),1.20−1.35(m,2H),1.01−1.20(m,2H)。
実施例203:3−エンド−(8−{2−[(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミドの合成
実施例202の手順に習い、工程aで、対応するシス異性体、シス−[4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]メタノールを使用して、標題化合物を製造した。(m/z):[M+H]+C26H39N2O5の計算値:474.29;測定値:474.4.1H NMR(300MHz,CD3OD):8.00−8.02(s,1H),7.65−7.80(m,2H),7.40−7.50(t,1H),4.60−4.62(m,1H),3.95−4.20(m,3H)3.65−3.79(m,2H),3.40−3.60(m,2H),3.10−3.20(m,2H),2.05−2.19(m,2H),1.40−1.85(m,6H),1.20−1.30(m,4H)。
実施例202の手順に習い、工程aで、対応するシス異性体、シス−[4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)シクロヘキシル]メタノールを使用して、標題化合物を製造した。(m/z):[M+H]+C26H39N2O5の計算値:474.29;測定値:474.4.1H NMR(300MHz,CD3OD):8.00−8.02(s,1H),7.65−7.80(m,2H),7.40−7.50(t,1H),4.60−4.62(m,1H),3.95−4.20(m,3H)3.65−3.79(m,2H),3.40−3.60(m,2H),3.10−3.20(m,2H),2.05−2.19(m,2H),1.40−1.85(m,6H),1.20−1.30(m,4H)。
実施例204:3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−安息香酸の合成
a.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−安息香酸メチルエステルの製造
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(2.5g,9.36mmol)を200mLのフラスコに計り入れ、窒素でパージした。メタノール(100mL)、次いでジオキサン中の塩酸(4.0Nの溶液7mL,28mmol)を加えた。該溶液を還流温度で加熱し、一晩攪拌した。蒸留によりメタノールを除去し、反応混合物をDCM(200mL)および1NのNaOH(150mL)で希釈した。水層をDCM(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を除去し、粗残渣を分取HPLCで精製した。純粋な画分を合わせ、標題中間体(1.66g)を白色粉末として得た。(m/z):[M+H]+C15H20NO2の計算値:246;測定値:246.3。
a.3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−安息香酸メチルエステルの製造
3−エンド−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ベンズアミド(2.5g,9.36mmol)を200mLのフラスコに計り入れ、窒素でパージした。メタノール(100mL)、次いでジオキサン中の塩酸(4.0Nの溶液7mL,28mmol)を加えた。該溶液を還流温度で加熱し、一晩攪拌した。蒸留によりメタノールを除去し、反応混合物をDCM(200mL)および1NのNaOH(150mL)で希釈した。水層をDCM(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を除去し、粗残渣を分取HPLCで精製した。純粋な画分を合わせ、標題中間体(1.66g)を白色粉末として得た。(m/z):[M+H]+C15H20NO2の計算値:246;測定値:246.3。
b.3−エンド−{8−[2−(ベンジルオキシカルボニル−シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}安息香酸メチルエステルの製造
先の工程の生成物(1.66g,4.61mmol)のDCM(20mL)およびメタノール(20mL)溶液に、シクロヘキシルメチル−(2−オキソエチル)−カルバミン酸ベンジルエステル(1.27g,4.61mmol)を加えた。反応混合物を20分攪拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.95g,9.22mmol)を加えた。反応混合物を2時間攪拌し、次いでDCM(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体(2.65g,>100%の収率)をもろい黄色固体として得、これを次の工程で直接使用した。
先の工程の生成物(1.66g,4.61mmol)のDCM(20mL)およびメタノール(20mL)溶液に、シクロヘキシルメチル−(2−オキソエチル)−カルバミン酸ベンジルエステル(1.27g,4.61mmol)を加えた。反応混合物を20分攪拌し、次いでナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(1.95g,9.22mmol)を加えた。反応混合物を2時間攪拌し、次いでDCM(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体(2.65g,>100%の収率)をもろい黄色固体として得、これを次の工程で直接使用した。
c.3−エンド−{8−[2−(シクロヘキシルメチルアミノ)エチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}安息香酸メチルエステルの製造
先の工程の生成物(2.65g)のエタノール(20mL)および1NのHCl水溶液(10mL)の溶液に、炭素上のパラジウム(10重量%,270mg)を加えた。反応系を水素ガスでパージし、水素下一晩攪拌した。触媒をろ過により除去し、反応系をDCM(200mL)および1NのNaOH(150mL)で希釈した。水層をDCM(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を除去し、標題中間体(2.0g)をワックス状の黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C24H36N2O2の計算値:385.3;測定値:385.5。
先の工程の生成物(2.65g)のエタノール(20mL)および1NのHCl水溶液(10mL)の溶液に、炭素上のパラジウム(10重量%,270mg)を加えた。反応系を水素ガスでパージし、水素下一晩攪拌した。触媒をろ過により除去し、反応系をDCM(200mL)および1NのNaOH(150mL)で希釈した。水層をDCM(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を除去し、標題中間体(2.0g)をワックス状の黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C24H36N2O2の計算値:385.3;測定値:385.5。
d.3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)安息香酸メチルエステルの製造
先の工程の生成物(2.0g,5.2mmol)のDMF(35mL)溶液に、リチウム(S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボキシレート(0.72g,5.7mmol)およびHATU(2.18g,5.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、次いでDCM(100mL)で希釈し、水、1:1水:飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、次いで炭酸カリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗標題中間体を褐色油状物として得、これを次の工程で直接使用した。
先の工程の生成物(2.0g,5.2mmol)のDMF(35mL)溶液に、リチウム(S)−2,2−ジメチル[1,3]ジオキソラン−4−カルボキシレート(0.72g,5.7mmol)およびHATU(2.18g,5.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、次いでDCM(100mL)で希釈し、水、1:1水:飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、次いで炭酸カリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、粗標題中間体を褐色油状物として得、これを次の工程で直接使用した。
e.3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]−エチル}8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)安息香酸メチルエステルの製造
先の工程の生成物をアセトニトリル(15mL)および1NのHCl(15mL)に溶解し、該溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物をDCM(200mL)および1NのNaOH(150mL)で希釈した。水層をDCM(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体(2.2g)を黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C27H40N2O5の計算値:473.3;測定値:473.3。
先の工程の生成物をアセトニトリル(15mL)および1NのHCl(15mL)に溶解し、該溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物をDCM(200mL)および1NのNaOH(150mL)で希釈した。水層をDCM(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を真空除去し、標題中間体(2.2g)を黄色油状物として得た。(m/z):[M+H]+C27H40N2O5の計算値:473.3;測定値:473.3。
f.3−エンド−(8−{2−[シクロヘキシルメチル−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピオニル)アミノ]エチル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)安息香酸の合成
先の工程の生成物(2.2g,5.2mmol)のTHF(5mL)溶液に、水酸化リチウム(1.31g,31.2mmol)の水(5mL)溶液を加えた。溶液を室温で激しく攪拌した。エステルの加水分解が完了した際に、THFを真空除去し、残渣を分取HPLCで精製した。純粋な画分を合わせ、標題化合物(0.32g)を白色粉末として得た。(m/z):[M+H]+C26H38N2O5の計算値:459.28;測定値:459.5。
先の工程の生成物(2.2g,5.2mmol)のTHF(5mL)溶液に、水酸化リチウム(1.31g,31.2mmol)の水(5mL)溶液を加えた。溶液を室温で激しく攪拌した。エステルの加水分解が完了した際に、THFを真空除去し、残渣を分取HPLCで精製した。純粋な画分を合わせ、標題化合物(0.32g)を白色粉末として得た。(m/z):[M+H]+C26H38N2O5の計算値:459.28;測定値:459.5。
アッセイ1:ヒトミュー、ヒトデルタおよびモルモットカッパオピオイド受容体に関する放射性リガンド結合アッセイ
a.膜製造例
ヒトミューオピオイドまたはモルモットカッパ受容体cDNAで安定的に形質移入した、CHO−K1(チャイニーズハムスター卵巣)細胞を、10%FBS、100単位/mlペニシリン−100μg/mLストレプトマイシンおよび800μg/mLジェネティシンが追加されたHamのF12培地からなる培地で、5%CO2、加湿インキュベーター中、37℃で成長させた。受容体発現レベル(それぞれ、Bmax約2.0および約0.414pmol/mgタンパク質)を、[3H]−ジプレノルフィン(特異的活性約50〜55Ci/mmol)を使用して、膜放射性リガンド結合アッセイで測定した。
a.膜製造例
ヒトミューオピオイドまたはモルモットカッパ受容体cDNAで安定的に形質移入した、CHO−K1(チャイニーズハムスター卵巣)細胞を、10%FBS、100単位/mlペニシリン−100μg/mLストレプトマイシンおよび800μg/mLジェネティシンが追加されたHamのF12培地からなる培地で、5%CO2、加湿インキュベーター中、37℃で成長させた。受容体発現レベル(それぞれ、Bmax約2.0および約0.414pmol/mgタンパク質)を、[3H]−ジプレノルフィン(特異的活性約50〜55Ci/mmol)を使用して、膜放射性リガンド結合アッセイで測定した。
細胞を、80〜95%集密度(<25の継代培養)に成長させた。セルライン継代に関し、細胞単層を5分間室温で培養し、5mMのEDTAが追加された10mLのPBS中で機械的攪拌により採取した。再懸濁に続き、細胞を1000rpmで5分間遠心分離用の40mLの新鮮な成長培地に移し、適切な分割比で、新鮮な成長培地に再懸濁した。
膜製造については、細胞をPBS中の5mMのEDTAで穏やかに機械的攪拌によって採取し、次いで遠心分離(2500g、5分間)を行った。ペレットを、アッセイ緩衝液(50mMの4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−エタンスルホン酸N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン酸)(HEPES))、pH7.4に再懸濁し、氷上でポリトロンかく乱物質を用いて均質化した。得られたホモジネートを遠心分離(1200g、5分間)し、ペレットを廃棄し、上澄み液を遠心分離(40,000g、20分間)した。ペレットを、アッセイ緩衝液中の再懸濁液で1回洗浄し、さらに遠心分離(40,000、20分間)を行った。最終のペレットを、アッセイ緩衝液(同等の1T−225フラスコ/1mLアッセイ緩衝液)に再懸濁した。タンパク質濃度をBio−Rad Bradfordタンパク質アッセイキットを使用して測定し、膜は、必要になるまで、−80℃で凍結アリコート中に保存した。
ヒトデルタオピオイド受容体(hDOP)膜を、Perkin Elmerから購入した。[3H]−ナトリンドール放射性リガンド結合アッセイでの飽和分析によって測定された、これらの膜の報告されたKdおよびBmaxは、それぞれ、0.14nM(pKd=9.85)および2.2pmol/mgタンパク質であった。タンパク質濃度は、Bio−Rad Bradfordタンパク質アッセイキットを使用して測定した。膜は、必要になるまで、−80℃で凍結アリコート中に保存した。
b.放射性リガンド結合アッセイ
放射性リガンド結合アッセイを、Axygenの1.1mLの深いウェル、96ウェルのポリプロピレンアッセイプレートで、総アッセイ体積が、0.025%ウシ血清アルブミン(BSA)が追加された、アッセイ緩衝液中に適切な量の膜タンパク質(ミュー、デルタおよびカッパに関し、それぞれ、約3、約2および約20μg)を含む200μLとして行った。放射性リガンドのKd値の測定のための飽和結合実験を、0.001nM〜5nMの範囲の8〜12個の異なる濃度の[3H]−ジプレノルフィンを使用して行った。化合物のpKi値の決定のための置換アッセイを、ミュー、デルタおよびカッパに関し、それぞれ、0.5、1.2および0.7nMの[3H]−ジプレノルフィンで行い、および化合物の11個の濃度は、10pM〜100μMの範囲であった。
放射性リガンド結合アッセイを、Axygenの1.1mLの深いウェル、96ウェルのポリプロピレンアッセイプレートで、総アッセイ体積が、0.025%ウシ血清アルブミン(BSA)が追加された、アッセイ緩衝液中に適切な量の膜タンパク質(ミュー、デルタおよびカッパに関し、それぞれ、約3、約2および約20μg)を含む200μLとして行った。放射性リガンドのKd値の測定のための飽和結合実験を、0.001nM〜5nMの範囲の8〜12個の異なる濃度の[3H]−ジプレノルフィンを使用して行った。化合物のpKi値の決定のための置換アッセイを、ミュー、デルタおよびカッパに関し、それぞれ、0.5、1.2および0.7nMの[3H]−ジプレノルフィンで行い、および化合物の11個の濃度は、10pM〜100μMの範囲であった。
結合データを、GraphPad Prism Softwareパッケージ(GraphPad Software社,San Diego,CA)を用いた非直線回帰分析によって、ワンサイト競合用の3−パラメーターモデルを使用し分析した。10μMのナロキソンの存在下で測定したように、最小曲線を、非特異的結合の値に適合させた。試験化合物のKi値を、最良適合IC50値からPrismで計算し、放射性リガンドのKd値を、Cheng−Prusoffの等式(Ki=IC50/(1+([L]/Kd))(式中、[L]=[3H]−ジプレノルフィンの濃度)を使用して計算した。結果を、Ki値の負の10進法対数、pKiとして示す。
これらのアッセイでより高いpKi値を有する試験化合物は、ミュー、デルタまたはカッパオピオイド受容体に関して、より高い結合親和性を有する。実施例1〜204の化合物をこれらのアッセイでテストした。ミュー受容体で、ミクロモルレベルの結合を示した、実施例204の化合物を除いて、全ての化合物が、ヒトミューオピオイド受容体で、約8.0と約10.5との間のpKi値を有していた。たとえば、実施例1、46B、58、59および136の化合物のpKi値は、それぞれ、10.1、10.0、9.9、9.2および9.8であった。また、実施例1〜203の化合物のpKi値は、ヒトデルタおよびモルモットカッパオピオイド受容体で、約7.0と約10.5との間であった。
アッセイ2:ヒトミューオピオイド受容体を発現するCHO−K1細胞から生成した膜におけるミューオピオイド受容体のアゴニスト介在活性化
このアッセイでは、ヒトミューオピオイド受容体を発現するCHO−K1細胞から生成された膜における、受容体活性化を受けて存在する結合GTP−Euの量を測定することにより、試験化合物の潜在および実在活性値を決定した。
このアッセイでは、ヒトミューオピオイド受容体を発現するCHO−K1細胞から生成された膜における、受容体活性化を受けて存在する結合GTP−Euの量を測定することにより、試験化合物の潜在および実在活性値を決定した。
a.ミューオピオイド受容体膜の製造:
ヒトミューオピオイド受容体(hMOP)膜は、先に記載したように生成、あるいはPerkin Elmer社から購入した。購入した膜の、[3H]−ジプレノルフィン放射性リガンド結合アッセイでの飽和分析により測定された、報告されたpKdおよびBmaxは、それぞれ、10.06および2.4pmol/mgタンパク質であった。タンパク質濃度は、Bio−Rad Bradfordタンパク質アッセイキットを使用して測定した。膜は、必要になるまで、−80℃で凍結アリコート中に保存した。凍結乾燥GTP−EuおよびGDPを、2倍の蒸留H2O中で、それぞれ10μMおよび2mMに希釈し、次いで混合し、室温で30分放置し、個々のアリコート試料に移す前、−20℃で保存した。
ヒトミューオピオイド受容体(hMOP)膜は、先に記載したように生成、あるいはPerkin Elmer社から購入した。購入した膜の、[3H]−ジプレノルフィン放射性リガンド結合アッセイでの飽和分析により測定された、報告されたpKdおよびBmaxは、それぞれ、10.06および2.4pmol/mgタンパク質であった。タンパク質濃度は、Bio−Rad Bradfordタンパク質アッセイキットを使用して測定した。膜は、必要になるまで、−80℃で凍結アリコート中に保存した。凍結乾燥GTP−EuおよびGDPを、2倍の蒸留H2O中で、それぞれ10μMおよび2mMに希釈し、次いで混合し、室温で30分放置し、個々のアリコート試料に移す前、−20℃で保存した。
b.ヒトミューGTP−Euヌクレオチド交換アッセイ
GTP−Euヌクレオチド交換アッセイを、製造業者の明細に従って、AcroWell96ウェルフィルタープレートで、DELPHIA GTP−結合キット(Perkin/Elmer)を使用して行った。膜を先に記載したように生成し、アッセイを始める前に、アリコートを、アッセイ緩衝液(50mMのHEPES,25℃でpH7.4)で、200μg/mLの濃度に希釈し、次いでポリトロンホモジナイザーを使用して、10秒均質化した。試験化合物を、DMSO中の10mMの原液として受け、0.1%BSAを含むアッセイ緩衝液に入れ、400μMに希釈し、次いで10個の40pM〜80μMの範囲の化合物の濃度を作るために、連続(1:5)希釈とし、GDPおよびGTP−Euを、アッセイ緩衝液でそれぞれ4μMおよび40nMに希釈した。アッセイを、5μgの膜タンパク質を含む総体積100μL、10pM〜20μMの範囲の試験化合物、1μMのGDP、および10mMのMgCl2、50mMのNaClおよび0.0125%BSAで希釈された、10nMのGTP−Eu(最終アッセイ濃度)で行った。DAMGO(Tyr−D−Ala−Gly−(メチル)Phe−Gly−オール)濃度応答曲線(12.8pM〜1μMの範囲)を、各プレートに示した。
GTP−Euヌクレオチド交換アッセイを、製造業者の明細に従って、AcroWell96ウェルフィルタープレートで、DELPHIA GTP−結合キット(Perkin/Elmer)を使用して行った。膜を先に記載したように生成し、アッセイを始める前に、アリコートを、アッセイ緩衝液(50mMのHEPES,25℃でpH7.4)で、200μg/mLの濃度に希釈し、次いでポリトロンホモジナイザーを使用して、10秒均質化した。試験化合物を、DMSO中の10mMの原液として受け、0.1%BSAを含むアッセイ緩衝液に入れ、400μMに希釈し、次いで10個の40pM〜80μMの範囲の化合物の濃度を作るために、連続(1:5)希釈とし、GDPおよびGTP−Euを、アッセイ緩衝液でそれぞれ4μMおよび40nMに希釈した。アッセイを、5μgの膜タンパク質を含む総体積100μL、10pM〜20μMの範囲の試験化合物、1μMのGDP、および10mMのMgCl2、50mMのNaClおよび0.0125%BSAで希釈された、10nMのGTP−Eu(最終アッセイ濃度)で行った。DAMGO(Tyr−D−Ala−Gly−(メチル)Phe−Gly−オール)濃度応答曲線(12.8pM〜1μMの範囲)を、各プレートに示した。
アッセイプレートは、25μLのアッセイ緩衝液、25μLの試験化合物、ならびに25μLのGDPおよびGTP−Euの添加の後、アッセイの直前に準備した。アッセイは、25μLの膜タンパク質の添加から始め、30分培養した。次いで、アッセイプレートを、10〜12インチHgに調整されたハウスバキュームに連結したWater真空マニホールドでろ過し、室温のGTP洗浄液(2×300mL)で洗浄した。プレートの底をブロットし、過剰な液体を除去した。次いで、プレートを素早く読み、Packard Fusionプレートリーダー、ビヒクル:1%の最終アッセイ濃度を超えないDMSO、で時間分解蛍光(TRF)を測定することにより、結合GTP−Euの量を測定した。
結合GTP−Euの量は、試験化合物によるミューオピオイド受容体の活性の程度に比例する。比率で表わされる固有活性(IA)は、完全アゴニスト(IA=100)と推定されるDAMGOによる活性で観察されるものの量に対する、試験化合物による活性で観察される結合GTP−Euの量の比として測定される。実施例1〜204の化合物は、このアッセイで、約40未満、普通、約25未満の固有活性を示した。たとえば、実施例1、46B、58、59および136のIAは、それぞれ、6、−3、−3、−2および14であった。したがって、本発明の化合物は、ヒトミューオピオイド受容体で、拮抗剤として作用することが示された。
アッセイ3:インビボ有効性のマウスモデル
これらのアッセイでは、試験化合物の有効性を、末梢活性を評価する胃腸管の通過、および中枢神経系活性を評価する、げっ歯類ホットプレートを利用する鎮痛測定モデルにおいて評価した。これら2つのモデルから結果を得ることは、試験化合物の相対的な末梢選択性の計算を可能にする。これらの実験は、Theravance社で、動物管理使用委員会により承認され、米国国立化学アカデミー(著作権1996)により発行された実験動物に関する指針に適合している。
これらのアッセイでは、試験化合物の有効性を、末梢活性を評価する胃腸管の通過、および中枢神経系活性を評価する、げっ歯類ホットプレートを利用する鎮痛測定モデルにおいて評価した。これら2つのモデルから結果を得ることは、試験化合物の相対的な末梢選択性の計算を可能にする。これらの実験は、Theravance社で、動物管理使用委員会により承認され、米国国立化学アカデミー(著作権1996)により発行された実験動物に関する指針に適合している。
a.マウス腸管通過アッセイ
試験化合物を、モルヒネの誘発による胃腸管の通過の遅延を逆転させる能力を測定する、マウス腸管通過アッセイで評価した。試験化合物またはビヒクルを、静脈内、皮下、筋肉または経口経路により、0.001〜約10ミリグラム/キログラム(mg/kg)の範囲の用量を投与する前に、24時間前まで絶食させた。試験化合物の投与の後、3mg/kgの用量のモルヒネまたはビヒクルを皮下投与した。モルヒネまたはビヒクル投与から5分後、非栄養素の、非吸収性チャコール餌を経口チューブで投与し、60分の実験の間、動物を自由に水に接近させた。次いで動物を、二酸化炭素窒息により安楽死させ、次いで開胸し、胃から盲腸を注意深く切除した。測定を行う間、内容物の小腸への追加の排出を防ぐため、胃を下部食道括約筋および幽門括約筋で結紮した。腸管通過を、腸管全長(回盲結合部で)に対する餌の先端によって移動する距離として定義した。
試験化合物を、モルヒネの誘発による胃腸管の通過の遅延を逆転させる能力を測定する、マウス腸管通過アッセイで評価した。試験化合物またはビヒクルを、静脈内、皮下、筋肉または経口経路により、0.001〜約10ミリグラム/キログラム(mg/kg)の範囲の用量を投与する前に、24時間前まで絶食させた。試験化合物の投与の後、3mg/kgの用量のモルヒネまたはビヒクルを皮下投与した。モルヒネまたはビヒクル投与から5分後、非栄養素の、非吸収性チャコール餌を経口チューブで投与し、60分の実験の間、動物を自由に水に接近させた。次いで動物を、二酸化炭素窒息により安楽死させ、次いで開胸し、胃から盲腸を注意深く切除した。測定を行う間、内容物の小腸への追加の排出を防ぐため、胃を下部食道括約筋および幽門括約筋で結紮した。腸管通過を、腸管全長(回盲結合部で)に対する餌の先端によって移動する距離として定義した。
b.マウスホットプレートアッセイ
化合物の活性を、モルヒネの中枢的に媒介された作用を後退させる能力を測定する、マウスホットプレートモデル(Letica Scientific Instruments Model#7406;Panlab,S.L.,Barcelona,Spain)で調べた。モルヒネコントロールに対する、足なめ待ち時間の減少で立証されるように、化合物を、モルヒネに誘導される鎮痛を後退させる能力について、評価した。試験化合物を、0.1〜30mg/kgの範囲の用量で、静脈内に、皮下に、筋肉に、または経口的に投与し、次いでモルヒネを10mg/kgの用量またはビヒクルを皮下投与した。次いで、動物を実験の残りの30分彼らのケージに戻した。続いて、動物を、ホットプレート装置(53℃)に置き、マウスがその足をなめる時間を、治療群に見えない観察者によって記録した。35秒カットオフ前に足をなめる行動がなかった動物は、自動的に、35秒の待ち時間を指定した。
化合物の活性を、モルヒネの中枢的に媒介された作用を後退させる能力を測定する、マウスホットプレートモデル(Letica Scientific Instruments Model#7406;Panlab,S.L.,Barcelona,Spain)で調べた。モルヒネコントロールに対する、足なめ待ち時間の減少で立証されるように、化合物を、モルヒネに誘導される鎮痛を後退させる能力について、評価した。試験化合物を、0.1〜30mg/kgの範囲の用量で、静脈内に、皮下に、筋肉に、または経口的に投与し、次いでモルヒネを10mg/kgの用量またはビヒクルを皮下投与した。次いで、動物を実験の残りの30分彼らのケージに戻した。続いて、動物を、ホットプレート装置(53℃)に置き、マウスがその足をなめる時間を、治療群に見えない観察者によって記録した。35秒カットオフ前に足をなめる行動がなかった動物は、自動的に、35秒の待ち時間を指定した。
c.データ分析および結果
データを、GraphPad Prism Softwareパッケージ(GraphPad Software社,San Diego,CA)を使用して分析した。逆転率曲線を、S字型用量応答(可変部分スロープ)モデルを使用して、非直線回帰分析によって構成し、最適な適合ID50値を計算した。曲線最小値および最大値を、それぞれ、モルヒネコントロールの値(0%逆転を示す)およびビヒクルコントロール(100%逆転を示す)に固定した。結果を、ID50、モルヒネの効果を50%逆転させるために必要な容量として、ミリグラム/kgで表わす。選択された本発明の化合物をこのモデルで試験した。皮下または経口投与された本発明の化合物は、腸管通過モデルにおいて、約0.1と約3mg/kgとの間のID50値を示した。
データを、GraphPad Prism Softwareパッケージ(GraphPad Software社,San Diego,CA)を使用して分析した。逆転率曲線を、S字型用量応答(可変部分スロープ)モデルを使用して、非直線回帰分析によって構成し、最適な適合ID50値を計算した。曲線最小値および最大値を、それぞれ、モルヒネコントロールの値(0%逆転を示す)およびビヒクルコントロール(100%逆転を示す)に固定した。結果を、ID50、モルヒネの効果を50%逆転させるために必要な容量として、ミリグラム/kgで表わす。選択された本発明の化合物をこのモデルで試験した。皮下または経口投与された本発明の化合物は、腸管通過モデルにおいて、約0.1と約3mg/kgとの間のID50値を示した。
末梢選択性を、腸管通過ID50値(末梢測定)で割ったホットプレートID50値(中枢測定)に基づいて、各化合物に関して計算した。これらのアッセイで試験された本発明の化合物は、約2倍から約500倍の範囲の末梢選択性を発揮した。特に、実施例46B、48B、58、59および63の化合物は、それぞれ、皮下投与後、15、30、300、43および22の末梢選択性を発揮し、経口投与後、19、42、35、6および22の末梢選択性を発揮した。
本発明を、その特定の実施形態を参照して説明したが、本発明の真の精神および範囲を逸脱しない限り、種々の変更がなされ、等価物で置換してもいいことは、当業者に理解されるべきである。さらに、特定の状況、物質、組成物、方法、方法工程(複数を含む)を、本発明の目的、精神および範囲に適合させるために、多くの修正がなされてもよい。そのような修正は全て、これに添付されている特許請求の範囲内であるとされる。さらに、先に挙げた全ての刊行物、特許および特許文献は、参照により個々に導入されるように、全部を参照により本明細書に組み込む。
Claims (1)
- 本願明細書に記載された発明。
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